JP2009008041A - マグナス型風力発電装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】回転円柱の先端部側の領域におけるスパイラル条に加わる空気抵抗の影響を低減させ、発電効率を向上させることができるマグナス型風力発電装置を提供すること。
【解決手段】各回転円柱7がこれら回転円柱7の軸周りに回転することで、各回転円柱7の回転と風力との相互作用で生じるマグナス揚力により水平回転軸5を回転させて発電機構部3を駆動するマグナス型風力発電装置1であって、回転円柱7の外周表面には、凸状に形成されたスパイラル条8a,8b,8cが設けられ、このスパイラル条8a,8b,8cにより回転円柱7の外周表面に、少なくとも回転円柱7の軸と平行な空気の流れ成分Vを発生させる構造を有し、スパイラル条8a,8b,8cのリード角θが、回転円柱7の水平回転軸5に近い基端部側よりも回転円柱7の先端部側の方が小さく形成されている。
【選択図】図4

Description

本発明は、各回転円柱の回転と風力との相互作用で生じるマグナス揚力により水平回転軸を回転させて発電機構部を駆動させるマグナス型の風力発電装置及びその制御方法に関する。
従来、水平回転軸に対して放射状に所要数配設した回転円柱を備え、駆動モータを駆動させることにより各回転円柱をその軸周りに回転させ、これらの回転する回転円柱に自然風が当たったときに、回転円柱の回転と風力との相互作用で生じるマグナス効果による揚力により水平回転軸を回転させて、その水平回転軸の回転を発電機に伝達することで発電を行うマグナス型風力発電装置があり、この種のマグナス型風力発電装置は、回転円柱を高速で回転させるために、多くのエネルギーが消費されてしまい発電効率が悪い(例えば、特許文献1参照)。
そこで、マグナス型風力発電装置における回転円柱の長手方向の全長に渡って、スパイラル条が、回転円柱の外周面に一体に巻き回して形設され、自然風や回転円柱の回転によって発生する回転円柱の表層の空気の動きとは別に、スパイラル条によって回転円柱の外周面に空気流動を発生させることで、マグナス揚力を増大させ、風力発電装置の発電効率を低風速域から比較的高風速域にかけて格段に上昇させたマグナス型風力発電装置がある(例えば、特許文献2参照)。
米国特許第4366386号明細書 国際公開第2007/17930号パンフレット
しかしながら、特許文献2に記載のマグナス型風力発電装置にあっては、回転円柱にスパイラル条を設けることでマグナス揚力を増大させることができるが、そのスパイラル条の傾き角度(リード角)が、回転円柱の長手方向の全長に渡って均一に形成されおり、回転円柱が水平回転軸を中心として回動した際に、回転円柱の先端部側の領域には、その基端部側の領域よりも多くの空気流が当たってスパイラル条に加わる風圧が高くなっているため、スパイラル条に加わる空気抵抗が増大する傾向にあり、結果的に回転円柱を軸周りに回転させるための消費エネルギーが増え、マグナス型風力発電装置の発電効率を充分に高められないという問題がある。
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、回転円柱の先端部側の領域におけるスパイラル条に加わる空気抵抗の影響を低減させ、発電効率を向上させることができるマグナス型風力発電装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明の請求項1に記載のマグナス型風力発電装置は、
発電機構部に回転トルクを伝達する水平回転軸と、該水平回転軸から略放射状に所要数配設された回転円柱とを備え、該各回転円柱がこれら回転円柱の軸周りに回転することで、該各回転円柱の回転と風力との相互作用で生じるマグナス揚力により前記水平回転軸を回転させて前記発電機構部を駆動するマグナス型風力発電装置であって、
前記回転円柱の外周表面には、凸状に形成されたスパイラル条が設けられ、該スパイラル条により前記回転円柱の外周表面に、少なくとも該回転円柱の軸と平行な空気の流れ成分を発生させる構造を有し、
前記スパイラル条のリード角が、前記回転円柱の前記水平回転軸に近い基端部側よりも前記回転円柱の先端部側の方が小さく形成されていることを特徴としている。
この特徴によれば、回転円柱が水平回転軸を中心として回動されると、回転円柱の先端部側の周速度は、基端部側の周速度よりも速くなっており、その状態の回転円柱の先端部側には、基端部側よりも速度の速い空気流が当たるようになっている。そのためスパイラル条のリード角を回転円柱の基端部側よりも先端部側の方を小さく形成することで、回転円柱の先端部側の領域において、前記空気流がスパイラル条の大きな抵抗にならず、回転円柱を軸周りに回転させるための消費エネルギーを増やさずに済むようになり、マグナス型風力発電装置の発電効率を向上させることができる。
本発明の請求項2に記載のマグナス型風力発電装置は、請求項1に記載のマグナス型風力発電装置であって、
前記回転円柱の基端部側のスパイラル条の最大リード角を略45度とし、前記回転円柱の先端部側に行くに従い、スパイラル条のリード角が略45度よりも小さくなっていることを特徴としている。
この特徴によれば、検証実験の結果、スパイラル条の最大リード角を略45度として回転円柱の先端部側に行くに従い略45度よりも小さくなるリード角が適していることが分かった。
本発明の請求項3に記載のマグナス型風力発電装置は、請求項1または2に記載のマグナス型風力発電装置であって、
前記回転円柱には、該回転円柱の基端部側の領域と、該回転円柱の先端部側の領域と、の少なくとも2つの領域が設けられており、前記スパイラル条のリード角は、それぞれの前記領域内で、それぞれ一定のリード角として形成されていることを特徴としている。
この特徴によれば、マグナス型風力発電装置の製造時に、回転円柱の各領域毎に異なる一定のリード角のスパイラル条を形成すればよく、スパイラル条を設けた回転円柱の製造が容易になる。
本発明の請求項4に記載のマグナス型風力発電装置は、請求項3に記載のマグナス型風力発電装置であって、
前記回転円柱には、該回転円柱の基端部の領域と、該回転円柱の中央部の領域と、該回転円柱の先端部の領域と、の少なくとも3つの領域が設けられていることを特徴としている。
この特徴によれば、回転円柱を3つ以上の各領域に分けることで、回転円柱の各領域毎のリード角を徐々に変化させたスパイラル条の態様とほぼ同じ効果を達成できる。
本発明に係るマグナス型風力発電装置を実施するための最良の形態を実施例に基づいて以下に説明する。
本発明の実施例を図面に基づいて説明すると、先ず図1は、マグナス揚力の説明図であり、図2は、実施例1におけるマグナス型風力発電装置を示す正面図であり、図3は、マグナス型風力発電装置を示す側面図であり、図4は、スパイラル条が設けられた回転円柱を示す正面図であり、図5は、図4における回転円柱を示すA−A断面図であり、図6は、回転円柱に当たる空気流を示す説明図であり、図7は、実施例1のスパイラル条と従来のスパイラル条を用いた場合の風速と出力との関係を示すグラフである。以下、図2及び図4の紙面手前側をマグナス型風力発電装置の正面側(前方側)とし、図3、図5、図6の紙面右方側をマグナス型風力発電装置の正面側(前方側)として説明する。
一般的なマグナス揚力の発生メカニズムについて説明すると、図1の円筒形状を成す回転円柱Cの断面図に示すように、回転する回転円柱Cに当たった空気の流れは、図1のような回転円柱Cの回転方向(左回り)と空気流Nの向きでは、回転円柱Cの回転とともに上方に流れるようになり、このとき回転円柱Cの上方側を流れる空気が、回転円柱Cの下方側を流れる空気の速度よりも速く流れるので、回転円柱Cの上方側の負圧と下方側の正圧とで空気圧に差が生じるマグナス効果が生じるようになり、回転円柱Cには、空気の流れNと垂直をなす方向にマグナス揚力Yが発生するようになっている。
図2及び図3に示す符号1は、本発明の適用されたマグナス型風力発電装置であり、このマグナス型風力発電装置1は、地面に立設された支台2の上部に、水平方向に旋回自在に軸支される発電機構部3を有しており、この発電機構部3は、内部に配置された鉛直モータ4を駆動させることで水平方向に旋回できるようになっている。
図2及び図3に示すように、発電機構部3の正面側には、回転の軸心が水平方向を向く本実施例における水平回転軸としての回転体5が配置されており、この回転体5は図2を参照すると正面視で右回りに回転するように軸支されている。回転体5の正面側には、フロントフェアリング6が取り付けられており、回転体5の外周には、5本の略円筒形状の回転円柱7が放射状に配置されている。各々の回転円柱7は、これら回転円柱7の軸周りの予め決められた回転方向に回転自在に軸支されている。
図4に示すように、回転円柱7の外周表面7’には、回転円柱7の基端部から先端部までの全長に渡って、スパイラル(螺旋)状に形成されたスパイラル条8a,8b,8cが一体に巻き回して形成されており、このスパイラル条8a,8b,8cは、回転円柱7の外周表面7’から突出するように略凸状に形成されている。また、この凸状スパイラル条8a,8b,8cは、1つの回転円柱7の外周表面7’に6条設けられている。
また、回転円柱7の直径は、その基端部から先端部にかけて同径に形成されており、更に、回転円柱7の先端面には、回転円柱7の直径よりも大きな直径を有する円盤状のエンドキャップ9が取り付けられている。
所要幅、所要高さの6重螺旋をなすスパイラル条8a,8b,8cは、回転円柱7の長手方向の全体に渡って設けられ、回転円柱7の先端側から見たときに右ネジ状の右螺旋状をなすように固着されている(図5参照)。
本実施例では、スパイラル条8a,8b,8cは、ポリカーボネート等の比較的硬質な合成樹脂の材質で形成されている。尚、スパイラル条8a,8b,8cは、耐候性及び耐久性を有する軽量合金等の材質で製作してもよい。
図3に示すように、発電機構部3の内部には、長手方向が水平方向を向く本実施例における水平回転軸としてのアウターシャフト10が配置されており、アウターシャフト10は発電機構部3内部に配置されたベアリング11を介して垂直方向に回動自在に支持されている。このアウターシャフト10の軸内は貫通されており、アウターシャフト10の軸内には、インナーシャフト12が挿設されている。
図3に示すインナーシャフト12はアウターシャフト10内部に配置されたベアリング13を介して垂直方向に回動自在に軸支されている。アウターシャフト10及びインナーシャフト12は互いに独立して回動することができる。
図3に示すように、アウターシャフト10の後端には、ギア14が固着されており、このギア14は、発電機構部3内の発電機15に接続されているギア16と係合されている。アウターシャフト10の前端には、発電機構部3の外方に突出されており、このアウターシャフト10の前端に回転体5が固着されている。
図3に示すように、インナーシャフト12の後端は、アウターシャフト10から突出されたギア17が固着されており、このギア17は、発電機構部3内の駆動モータ18と連動されているギア19と係合される。また、インナーシャフト12の前端は、アウターシャフト10から突出されており、このインナーシャフト12の前端には、大径のベベルギア20が固着されている。
図3に示す駆動モータ18とギア19との間には、駆動モータ18の回転力を一方向に伝達するワンウェークラッチ22が配置されており、ギア19の回転によって駆動モータ18に逆方向の回転力が加わっても、ワンウェークラッチ22によって駆動モータ18の逆回転を防止できるようになっている。更に、発電機構部3内部には、駆動モータ18の起動用の電力を蓄えるバッテリー23が配置されている。尚、鉛直モータ4や駆動モータ18は、マグナス型風力発電装置1の周囲環境の風向や風速を観測する風向計(図示略)や風速計(図示略)に接続された制御回路24によって制御されるようになっている。
図2に示すように、インナーシャフト12に固着された大径のベベルギア20は、アウターシャフト10に固着された正面側の回転体5内部の中心に配置されるとともに、このベベルギア20は前方側に向かって窄まるように配置されている。更に、この大径のベベルギア20には、5つの小径のベベルギア21が係合されており、5つの小径のベベルギア21は、回転体5の外周に配置された5本の回転円柱7の基部に連結されている。
図3に示す発電機構部3内部の駆動モータ18を駆動させるとインナーシャフト12を介して駆動モータ18の動力が大径のベベルギア20に伝達され、このベベルギア20に係合される5つの小径のベベルギア21が回転され、各々のベベルギア21に連結された5本の回転円柱7が、該回転円柱7の軸回りに回転されるようになっている。
マグナス型風力発電装置1を用いて発電する際には、先ず風向計(図示略)によって風向きを検出し、制御回路24が鉛直モータ4を駆動させて、回転体5の正面側から風が当たるように、風向きに合わせて発電機構部3を旋回させる。すると図3に示すように、マグナス型風力発電装置1の正面側から自然風Nが当たるようになる。
そして、発電機構部3内部のバッテリー23に蓄えられている起動用の電力を駆動モータ18に供給し、駆動モータ18を駆動させる。インナーシャフト12及びベベルギア20、21を介して駆動モータ18の動力が伝達され、各々の回転円柱7が回転しはじめる。各々の回転円柱7の回転と風力との相互作用で生じるマグナス揚力Yによって、回転円柱7及び回転体5は、アウターシャフト10を軸心として回転されるようになる。
図5を参照して回転円柱7の回転方向とスパイラル条8a,8b,8cの巻き方について詳述すると、回転円柱7の先端側から見たときに、回転円柱7のスパイラル条8a,8b,8cの巻き方が右ネジ状の右螺旋状をなす場合、回転円柱7の回転方向は左回りとなっている。スパイラル条8a,8b,8cの巻き方向が回転円柱7の回転方向に対して逆向きとなっているため、図2及び図4に示すように、回転円柱7の外周表面7’を流れる空気を回転体5に近づく方向に向けて流すことができる。
図4に示すように、スパイラル条8a,8b,8cが回転円柱7に施されることにより、回転円柱7の回転時に、スパイラル条8a,8b,8cによって、空気の流れFが発生する。この際、回転円柱7の外周表面7’に、自然風Nや回転円柱7と伴に回転する回転円柱7の表層の空気の動きとは別に、回転円柱7の軸と平行な空気の流れ成分V(ベクトル成分V)を発生させることができる。図2に示すように、この空気の流れ成分Vは、回転円柱7の先端側から回転体5(回転円柱7の基端側)に向けて流れるようになっている。
図4及び図5に示すように、回転円柱7の外周の空気流、すなわち回転円柱7の外周表面7’に空気流動Fを発生させることで、自然風N(空気流N’)と、回転円柱7と伴に回転する回転円柱7の表層の空気の動きとで形成される三次元的な空気流が形成される。
そして図5に示すように、各々の回転円柱7の回転と風力との相互作用で生じるマグナス揚力Yが増大される。ここで言うスパイラル条8a,8b,8cで与えられる空気の流れFは、全てが回転円柱7の軸と平行な方向を向いている必要はなく、少なくとも回転円柱7の軸と平行なベクトル成分Vがあれば充分効果がある。発明者の1つの考察であるが、マグナス揚力Yが高まる理由として、回転円柱7に加わる負圧と正圧との差圧が高まる現象や、揚力発生面が拡大する現象等が発生していると考えられる。
また、エンドキャップ9を利用すると、マグナス効果が向上するようになっている。すなわちエンドキャップ9が回転円柱7の先端面に設けられることによって、このエンドキャップ9が空気流Fに好影響を与え、マグナス揚力Yの向上が見られる。
図3に示すように、回転体5が回転すると、アウターシャフト10の後端に連結された発電機15が駆動されて発電が行われる。更に、この回転円柱7の回転に基づいて、スパイラル条8a,8b,8cによる回転円柱7の軸方向への空気の流れが増大するので、回転円柱7のマグナス揚力Yが増大され、発電機15を駆動するアウターシャフト10の回転トルクが増大されるようになる。従って、マグナス型風力発電装置1の発電効率を上げることができるようになっている。
尚、発電機15によって発電が開始されると、この発電された電力の一部を、回転円柱7を回転させるための駆動モータ18に供給させて補助電力として利用でき、かつ次回の起動用の電力としてバッテリー23に蓄えることもできる。
次に、本実施例のマグナス型風力発電装置1に用いられている凸状スパイラル条8a,8b,8cについて詳述する。先ず図5に示すように、スパイラル条8a,8b,8cの形状は、断面視で略矩形状を成しており、このスパイラル条8a,8b,8cの断面形状は、各々のスパイラル条8a,8b,8cの長手方向全体に渡って同一になるように形成されている。
また、本実施例におけるスパイラル条8a,8b,8cにおいて、回転円柱7の外周表面7’からスパイラル条8a,8b,8cの上端部までの突出長は、略20mm程度となっており、スパイラル条8a,8b,8cの長手方向に沿って同一の突出長になるように形成されている。尚、スパイラル条8a,8b,8cの突出長は、略10mm以上、略60mm以下の範囲内であればよい。
更に、本実施例におけるスパイラル条8a,8b,8cの幅は、略10mm程度となっており、スパイラル条8a,8b,8cの長手方向に沿って同一の幅になるように形成されている。尚、スパイラル条8a,8b,8cの幅は、略3mm以上、略30mm以下の範囲内であればよい。
図4に示すように、スパイラル条8a,8b,8cは、そのリード角θ,θ,θが略40〜45度の角度で傾けられた状態で、回転円柱7に設けられている。尚、本実施例では、スパイラル条8a,8b,8c上の任意点Pを通る回転円柱7の軸心αに対して直角な平面βと、スパイラル条8とがなす角をリード角θ,θ,θと称する。
本実施例では、45度のリード角θを有するスパイラル条8aと、42.5度のリード角θを有するスパイラル条8bと、40度のリード角θを有するスパイラル条8cの3種類のリード角θ,θ,θの異なるスパイラル条8a,8b,8cが設けられている。また、回転円柱7は、回転体5に近い側から順に、基端部の領域Dと、中央部の領域Dと、先端部の領域Dとの3つの領域に区分けることができる。
図4及び図5に示すように、回転円柱7における基端部の領域Dには、45度のリード角θを有するスパイラル条8aが、回転円柱7の断面円周上において等間隔に設けられている。また、回転円柱7における中央部の領域Dには、42.5度のリード角θを有するスパイラル条8bが、回転円柱7の断面円周上において等間隔に設けられている。更に、回転円柱7における先端部の領域Dには、40度のリード角θを有するスパイラル条8cが、回転円柱7の断面円周上において等間隔に設けられている。
尚、スパイラル条8a,8b,8cは、各々のスパイラル条8a,8b,8cが設けられたそれぞれの領域D,D,D内では、一定のリード角θ,θ,θとして形成されている。すなわち、スパイラル条8aは、回転円柱7の基端部の領域D内で、一定のリード角θに形成され、スパイラル条8bは、回転円柱7の中央部の領域D内で、一定のリード角θに形成され、スパイラル条8cは、回転円柱7の先端部の領域D内で、一定のリード角θに形成されている。
このようにスパイラル条8a,8b,8cのリード角θ,θ,θを、回転円柱7の基端部側の領域Dよりも先端部側の領域Dの方を小さく形成することで、回転円柱7の先端部側の領域Dでは、スパイラル条8cの延設方向が、空気流N’が流れる向きと平行な向きに近づくようになり、スパイラル条8cに加わる空気抵抗を低減させることができる。尚、本実施例で言う空気流N’が流れる向きとは、図4に示す平面βとほぼ平行な向きとなっている。
より詳述すると、図5に示す回転円柱7に当たる空気流N’は、回転円柱7が回転体5を中心として回動した際に、回転円柱7がその回転方向から受ける空気流Kと自然風Nとが合成された空気流N’となっている。また、回転円柱7が回転体5を中心として回動されると、回転円柱7の先端部側の周速度は、基端部側の周速度よりも速くなっており、その状態の回転円柱7が受ける空気流N’の速度は、回転円柱7の基端部側が受ける空気流N’よりも、回転円柱7の先端部側が受ける空気流N’の方が速くなっている。
尚、本実施例における周速度とは、回転円柱7が回転体5を中心として回転した際に、回転円柱7の回転数と、回転の中心である回転体5からの距離に比例する速度であり、回転円柱7の基端部よりも先端部の方が、その周速度が速くなっている。そのため本実施例のスパイラル条8a,8b,8cでは、高風速の空気流N’が当たりやすい回転円柱7の先端部側の領域Dのスパイラル条8cのリード角θが小さくなっている。
より詳述すると、図6に示すように、回転円柱7には、正面側から当たる自然風Nと、回転円柱7が回転体5の中心を軸心γとして回転した際に、その回転方向から当たる空気流Kとがある。回転円柱7の回転方向から当たる空気流Kは、回転円柱7の先端部側の領域Dにて特に速くなっているため、回転円柱7の先端部側の領域Dのスパイラル条8cのリード角θを小さくすることで、回転円柱7の回転方向から当たる空気流Kから受ける空気抵抗が効果的に低減されるようになっている。
次に、発明者が行ったスパイラル条のリード角θの検証実験の結果について詳述する。図7に示したのは、本実施例のスパイラル条8a,8b,8cが設けられたマグナス型風力発電装置1と、従来のスパイラル条が設けられたマグナス型風力発電装置と、を比較するための風速[m/s]と出力[W]との関係を示すグラフである。ここで言う正味出力[W]とは、マグナス型風力発電装置1が発電した電力から、駆動モータ18の駆動に用いた電力を減算したときの電力である。
尚、本検証実験で用いた従来のスパイラル条のリード角θは略45度となっており、該リード角θは回転円柱の基端部側から先端部側にかけて同一になるように形成されている。更に尚、従来のスパイラル条は、リード角θ以外の構成条件が全て同一になるように形成されている。
図7に示すグラフ(a)は、実施例1のスパイラル条8a,8b,8cが設けられたマグナス型風力発電装置1の風速[m/s]と出力[W]との関係を示すグラフであり、グラフ(b)は、従来のスパイラル条が設けられたマグナス型風力発電装置の風速[m/s]と出力[W]との関係を示すグラフである。
図7に示すように、実施例1のスパイラル条8a,8b,8cを用いたマグナス型風力発電装置1のグラフ(a)と、従来のスパイラル条が設けられたマグナス型風力発電装置のグラフ(b)と、を比較すると、全ての風速域において、実施例1のマグナス型風力発電装置1のグラフ(a)の出力[W]の値が、従来のマグナス型風力発電装置のグラフ(b)の出力[W]の値よりも高くなっていることが分かる。
以上の検証実験の結果からも分かるように、風速[m/s]の状態を考慮しても、実用的なマグナス型風力発電装置1には、回転円柱7の先端部側の領域Dに設けられたスパイラル条8cのリード角θを小さく形成することが、最も効率的に発電効率を上昇できることが分かる。
以上、本実施例におけるマグナス型風力発電装置1では、回転円柱7の基端部側の領域Dよりも先端部側の領域Dに設けられたスパイラル条8cのリード角θを小さく形成することで、回転円柱7の先端部側の領域Dにおいて、空気流N’(空気流K)がスパイラル条8cの大きな抵抗にならず、回転円柱7を軸周りに回転させるための消費エネルギーを増やさずに済むようになり、マグナス型風力発電装置1の発電効率を向上させることができる。尚、スパイラル条8cの延設方向は、空気流N’が流れる向きと完全に平行になる必要はなく、少なくとも平行な向きに近づければよい。
また、検証実験の結果、回転円柱7の基端部側のスパイラル条8aの最大リード角θを略45度とし、回転円柱7の先端部側に行くに従い、スパイラル条8b,8cのリード角θ,θが略45度よりも小さくなっていることが適していることが分かった。
尚、スパイラル条8a,8b,8cが、略45度以下のリード角θのスパイラル条8a,8b,8cを含むことで、回転円柱7が回転体5を中心として回動された際に、略45度以下のリード角θが、スパイラル条8a,8b,8cに加わる空気抵抗を低減させることができる。
更に尚、スパイラル条8a,8b,8cのリード角θが大きいと、回転円柱7をその軸周りに回転させたときに、回転円柱7の軸と平行な空気の流れ成分Vは増大するものの、スパイラル条8a,8b,8cに加わる空気抵抗が増大してしまい、回転円柱7を軸周りに回転させるための消費エネルギー、すなわち駆動モータ18を駆動するための消費電力が増える。そのためスパイラル条8a,8b,8cのリード角θを略45度以下とすることが好ましい。
また、回転円柱7には、該回転円柱7の基端部の領域Dと、該回転円柱7の中央部の領域Dと、該回転円柱7の先端部の領域Dとの3つの領域が設けられており、スパイラル条8a,8b,8cのリード角θは、それぞれの領域D内で、それぞれ一定のリード角θとして形成されていることで、マグナス型風力発電装置1の製造時に、回転円柱7の各領域D毎に異なる一定のリード角θのスパイラル条8a,8b,8cを形成すればよく、スパイラル条a,8b,8cを設けた回転円柱7の製造が容易になる。更に、回転円柱7を3つ以上の各領域Dに分けることで、回転円柱7の各領域D毎のリード角θを徐々に変化させたスパイラル条の態様とほぼ同じ効果を達成できる。
次に、実施例2に係るスパイラル条8c’につき、図8を参照して説明する。尚、前記実施例に示される構成部分と同一構成部分に付いては同一符号を付して重複する説明を省略する。図8は、実施例2におけるスパイラル条8c’を示す拡大断面図である。以下、図8に示すスパイラル条8c’における紙面上方側を、スパイラル条8c’の上端部側(先端部側)として説明する。
図8に示すように、実施例2におけるスパイラル条8c’を回転円柱7の外周表面7’に設ける際には、先ず発泡ポリエチレン等の弾性を有する可撓性部材により形成された基部材25を回転円柱7の外周表面7’に接着剤により固着する。この基部材25は、その内部にポーラスを有する略スポンジ状(多孔質体)となっている。尚、本実施例では、基部材25の材質に発泡ポリエチレンを用いているが、発泡ウレタン等の材質を用いてもよい。更に尚、本実施例の基部材25は、少なくとも硬質な回転円柱7よりも弾性を有していればよい。
また、本実施例で用いるスパイラル条8c’の基部材25の圧縮応力(ひずみ25%)は、略140kPa程度となっている。尚、スパイラル条8c’の基部材25の圧縮応力は、略20kPa以上、略500kPa以下の範囲内であればよい。更に尚、本実施例で言う圧縮応力とは、部材が圧縮荷重を受けて縮もうとする際に、これに対抗して部材内に生じる応力のことである。
更に、本実施例で用いるスパイラル条8c’の基部材25の見掛け密度は、略65kg/mとなっている。尚、スパイラル条8c’の基部材25の見掛け密度は、略25kg/m以上、略250kg/m以下の範囲内であればよい。
そして、スパイラル条8c’の基部材25と、回転円柱7の外周表面7’とを連続的に覆うように、伸縮性及び耐水性を有するアクリルウレタン樹脂塗料を塗り付け、スパイラル条8c’及び回転円柱7の表面全体に表面材としての塗膜26を形成する。更に、本実施例で用いる塗料の伸縮性(伸び率)は、略320%程度となっている。尚、本実施例で用いる塗料の伸縮性は、略10%以上、略1000%以下の範囲内であればよい。更に尚、本実施例では、塗膜26の形成にアクリルウレタン樹脂塗料を用いているが、ビニール塗料やシリコン樹脂塗料やフッ素樹脂塗料等であってもよい。
図8に示すように、スパイラル条8c’は、回転円柱7に比較的高速な空気流N’が当たった際に、その上端部がスパイラル条8c’の下流側に向って傾くように撓むようになっている。尚、空気流N’によって撓んだスパイラル条8c’は、基部材25が有する弾性や、回転円柱7の回転による遠心力によって元の形状に復元されるようになっている。
このようにスパイラル条8c’が高風速の空気流N’により撓みやすくなっていることで、スパイラル条8c’に対して追い風となる回転円柱7の揚力発生側のスパイラル条8c’に、高風速の空気流N’が当たることで回転円柱7が過度に回転して、駆動モータ18に負荷が加わったり、スパイラル条8c’に対して向い風となる回転円柱7の非揚力発生側のスパイラル条8c’に、高風速の空気流N’が当たることで回転円柱7の回転に抵抗が加わったりする虞がなくなる。
また、回転円柱7の非揚力発生側のスパイラル条8c’には、回転円柱7の揚力発生側と比較して相対的に高速な空気流N’が当たり撓みやすくなっている。このようにすることで、回転円柱7の非揚力発生側のスパイラル条8c’に加わる空気抵抗を低減させつつ、非揚力発生側よりも撓み難い回転円柱7の揚力発生側のスパイラル条8c’によって、回転円柱7の外周表面7’に空気流動Fを効果的に発生させることができる。
次に、実施例3に係るスパイラル条8c’’につき、図9を参照して説明する。尚、前記実施例に示される構成部分と同一構成部分に付いては同一符号を付して重複する説明を省略する。図9は、実施例3におけるスパイラル条8c’’を示す拡大断面図である。以下、図9に示すスパイラル条8c’’における紙面上方側を、スパイラル条8c’’の上端部側(先端部側)として説明する。
図9に示すように、実施例3におけるスパイラル条8c’’を回転円柱7の先端部側の領域Dに設ける際には、先ずポリカーボネート等の比較的硬質な合成樹脂の材質で形成された第1基部材27を回転円柱7の外周表面7’に接着剤により取り付ける。そして、略スポンジ状をなす発泡ポリエチレン等の弾性を有する可撓性部材により形成された第2基部材28を、第1基部材27の凸端面に接着剤により固着する。
すなわち実施例3におけるスパイラル条8c’’では、回転円柱7に接着される基端部側が硬質な第1基部材27により形成され、スパイラル条8c’’の上端部側が弾性を有する第2基部材28により形成されている。
更に、スパイラル条8cの第1基部材27及び第2基部材と、回転円柱7の外周表面7’とを連続的に覆うように、伸縮性及び耐水性を有するアクリルウレタン樹脂塗料を塗り付け、スパイラル条8c及び回転円柱7の表面全体に塗膜26(表面材)を形成する。
次に、実施例4に係るスパイラル条8c’’’につき、図10を参照して説明する。尚、前記実施例に示される構成部分と同一構成部分に付いては同一符号を付して重複する説明を省略する。図10は、実施例4におけるスパイラル条8c’’’を示す断面図である。
図10に示すように、実施例4におけるスパイラル条8c’’’は、断面視で略フィン形状を成している。すなわちスパイラル条8c’’’の断面形状が、回転円柱7の軸周りの予め決められた回転方向の回転時に生じる空気抵抗を低減させる形状となっている。
尚、実施例4では、スパイラル条8c’’’は、回転円柱7の全ての領域に渡ってポリカーボネート等の比較的硬質な合成樹脂の材質で形成されている。尚、スパイラル条8c’’’は、耐候性及び耐久性を有する軽量合金等の材質で製作してもよい。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
例えば、前記実施例1では、スパイラル条8a,8b,8cのリード角θ,θ,θが回転円柱7におけるそれぞれの領域D,D,D内で、それぞれ一定のリード角θ,θ,θとして形成されているが、本発明はこれに限定されるものではなく、回転円柱7の長手方向全体に渡って設けられたスパイラル条のリード角θが、回転円柱7の基端部側から先端部側に行くに従って次第に小さくなるように形成してもよい。
また、前記実施例1では、スパイラル条8a,8b,8cのリード角θ,θ,θが略40〜45度となっていたが、スパイラル条8a,8b,8cのリード角θ,θ,θは、略30〜55度の範囲内であってもよい。
また、前記実施例1では、スパイラル条8a,8b,8cの突出長が、スパイラル条8a,8b,8cの長手方向に沿って同一の突出長になるように形成されているが、スパイラル条8a,8b,8cの突出長を、回転円柱7の回転体5に近い基端部側から回転円柱7の先端部側にゆくに従って順次大きくなるように形成してもよく、このようにすれば、周速度が速く多くの空気流が当たる回転円柱7の先端部側の領域Dにおいて、突出長の大きいスパイラル条8cによって、効率よく回転円柱の軸と平行な空気の流れ成分Vを含んだ空気流Fとすることができる。
また、前記実施例2では、回転円柱7の外周表面7’に基部材25を接着した後に、塗料を塗り付けて表面材としての塗膜26を形成するようにしているが、表面材は塗膜26に限らず、例えば、回転円柱7の外周表面7’に基部材25を接着した後に、該回転円柱7を、加熱されることで収縮する材質で形成された熱収縮チューブ内に挿設し、熱収縮チューブを加熱して収縮させることで、熱収縮チューブにより表面材を形成するようにしてもよい。
本発明のマグナス型風力発電装置によれば、大型風力発電から家庭用の小型風力発電に及んで活用できるようになり、風力発電業界に多大に貢献するようになる。更に、本発明のマグナス型の揚力発生メカニズムを、ロータ船、ロータビークル等に利用すれば、乗物における運動効率も向上すると考えられる。
マグナス揚力の説明図である。 実施例1におけるマグナス型風力発電装置を示す正面図である。 マグナス型風力発電装置を示す側面図である。 スパイラル条が設けられた回転円柱を示す正面図である。 図4における回転円柱を示すA−A断面図である。 回転円柱に当たる空気流を示す説明図である。 実施例1のスパイラル条と従来のスパイラル条を用いた場合の風速と出力との関係を示すグラフである。 実施例2におけるスパイラル条を示す拡大断面図である。 実施例3におけるスパイラル条を示す拡大断面図である。 実施例4におけるスパイラル条を示す断面図である。
符号の説明
1 マグナス型風力発電装置
3 発電機構部
5 回転体(水平回転軸)
7 回転円柱
7’ 外周表面
8a,8b,8c スパイラル条
8c’’,8c’ スパイラル条
8c’’’ スパイラル条
10 アウターシャフト(水平回転軸)
15 発電機
24 制御回路
25 基部材(可撓性部材)
26 塗膜(表面材)
27 第1基部材(可撓性部材)
28 第2基部材(可撓性部材)

Claims (4)

  1. 発電機構部に回転トルクを伝達する水平回転軸と、該水平回転軸から略放射状に所要数配設された回転円柱とを備え、該各回転円柱がこれら回転円柱の軸周りに回転することで、該各回転円柱の回転と風力との相互作用で生じるマグナス揚力により前記水平回転軸を回転させて前記発電機構部を駆動するマグナス型風力発電装置であって、
    前記回転円柱の外周表面には、凸状に形成されたスパイラル条が設けられ、該スパイラル条により前記回転円柱の外周表面に、少なくとも該回転円柱の軸と平行な空気の流れ成分を発生させる構造を有し、
    前記スパイラル条のリード角が、前記回転円柱の前記水平回転軸に近い基端部側よりも前記回転円柱の先端部側の方が小さく形成されていることを特徴とするマグナス型風力発電装置。
  2. 前記回転円柱の基端部側のスパイラル条の最大リード角を略45度とし、前記回転円柱の先端部側に行くに従い、スパイラル条のリード角が略45度よりも小さくなっていることを特徴とする請求項1に記載のマグナス型風力発電装置。
  3. 前記回転円柱には、該回転円柱の基端部側の領域と、該回転円柱の先端部側の領域と、の少なくとも2つの領域が設けられており、前記スパイラル条のリード角は、それぞれの前記領域内で、それぞれ一定のリード角として形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載のマグナス型風力発電装置。
  4. 前記回転円柱には、該回転円柱の基端部の領域と、該回転円柱の中央部の領域と、該回転円柱の先端部の領域と、の少なくとも3つの領域が設けられていることを特徴とする請求項3に記載のマグナス型風力発電装置。
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