JP2009006458A - 移動部固定機構 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】所定の設置面に固定して設置される固定部Kに対して、設置面に沿って移動可能な移動部Bを固定する移動部固定機構1であって、上記移動部Bに形成される第1の溝部2と、上記固定部Kに形成される第2の溝部3と、上記移動部Bが所定の箇所に位置する場合に、上記第1の溝部2と上記第2の溝部3とに嵌合されることによって上記移動部Bの移動を規制する移動規制部4とを備える。
【選択図】図4
Description
ボルトによる締結方法は、ボルト孔をブロックと固定部との各々に形成し、2つのボルト孔が連通する位置にてボルトを挿入することによって、ブロックと固定部とを固定する方法である。
ピンによる固定方法は、ピンの挿入孔をブロックと固定部との各々に形成し、2つのボルト孔が連通する位置にてピンを挿入してブロックの移動を規制することによって、ブロックと固定部とを固定する方法である。
摩擦クランプによる固定方法は、ブロックあるいは固定部に設置されたシリンダ機構で摩擦クランプが設置されていない側にピストンを突っ張らせることによって、摩擦力を利用してブロックと固定部とを固定する方法である。
また、摩擦クランプによる固定方法は、摩擦力による固定であるため、ボルトによる締結方法やピンによる固定方法と比較して、ブロックの移動規制力が弱く、強固に固定することができない。
溝部に物体を嵌合させる際には溝部の開口方向から溝部内に物体を進入させるが、この際、溝部の位置が上記開口方向に若干ずれた場合であっても、物体を溝部内に進入させることができる。
つまり、本発明によれば、第1の溝部及び第2の溝部に移動規制部を嵌合させる際に、第1の溝部の開口方向及び第2の溝部の開口方向に、移動部あるいは固定部の若干の位置ずれを許容することが可能となる。
一方、孔部に略同一径の物体を挿入させる際には、孔部が若干でもずれた場合には物体を挿入させることができない。
つまり、ボルトによる締結方法及びピンによる固定方法の場合には、移動部あるいは固定部の位置ずれは許容されない。
したがって、本発明によれば、ボルトによる締結方法及びピンによる固定方法と比較して、固定作業が簡便化する。
したがって、本発明によれば、ボルトによる締結方法及びピンによる固定方法と比較して、解離作業が簡便化する。
図1は、本実施形態のブロック固定機構が用いられる直動ガイド機構の概略構成を示す側面図である。なお、図1においては、後述するブロック固定機構が備えるレバー部の図示を省略している。
この図に示すように、直動ガイド機構は、設置面S上において所定の一方向に延在して敷設されるガイドレールRと、ガイドレールR上を摺動可能なブロックBと、ブロックBを固定するための固定部Kとを備えている。
固定部Kは、設置面S上に固定されており、ガイドレールRの近傍であってガイドレールRの延在方向に離間した位置に配置されている。図2のガイドレールRの延在方向から見た図から分かるように、固定部Kは、中央部が凹んだ凹形状を有しており、中央の凹部K1と該凹部K1を挟む端部K2によって構成されている。そして、図3に示すように、凹部K1には、ブロックBの突設部B1を招き入れることが可能とされている。
固定部溝部3は、設置面Sに対して垂直方向に開口されて形成され、ガイドレールRの延在方向と直交する水平方向に延在する直線状に形成されている。また、固定部溝部3の延在方向における両端が開口端31とされている。
また、ブロック溝部2の幅と固定部溝部3の幅とは同一幅とされている。
そして、ブロックBの突設部B1が固定部Kの凹部K1に入り込むことによって、ブロック溝部2の開口端21と固定部溝部3の開口端31とが対向配置され、これによってブロック溝部2及び固定部溝部3とが一直線状に配列される。
そして、このようなレバー部4が、上述のように一直線状に配列されたブロック溝部2及び固定部溝部3とに嵌合することによって、ブロックBの移動が規制され、これによってブロックBが固定部Kに対して固定される。
また、ブロックBを固定部Kから解離する場合には、固定状態(固定部Kの凹部K1に嵌合された状態)とされたレバー部4を上記解離状態となるように揺動する。これによって、ブロック溝部2と固定部溝部3からレバー部4が取り外され、ブロックBが固定部Kから解離され、ブロックBが移動可能となる。
つまり、本実施形態のブロック固定機構1によれば、ブロック溝部2及び固定部溝部3にレバー部4を嵌合させる際に、ブロック溝部2の開口方向及び固定部溝部3の開口方向に、ブロックBあるいは固定部Kの若干の位置ずれを許容することが可能となる。
したがって、本実施形態のブロック固定機構1によれば、ボルトによる締結方法及びピンによる固定方法と比較して、固定作業が簡便化する。また、ボルトによる締結方法及びピンによる固定方法と比較して、製作精度を低くすることが可能となる。
したがって、本実施形態のブロック固定機構1によれば、ボルトによる締結方法及びピンによる固定方法と比較して、解離作業が簡便化する。
このような構成を採用することによって、レバー部4の形状を直線状にすることができ、ブロック固定機構1の構造を簡略化することができる。
このような構成を採用することによって、レバー部4を固定状態とした場合であっても、図6に示すように、レバー部4の先端部が固定部Kから突出した状態となる。このため、突出したレバー部4を把持することによって、容易にレバー部4を揺動させることが可能となる。したがって、レバー部4の取り外しをより容易に行うことが可能となる。
このような構成を採用することによって、レバー部4を揺動することが可能となり、レバー部4の作業性が向上する。
また、例えば、ボルトによる締結方法及びピンによる固定方法において、ブロックが移動可能とされている状態においては、ボルトあるいはピンが完全に取り外された状態となるため、ボルトあるいはピンを紛失する虞がある。これに対してレバー部4は、ブロックが移動可能とされている状態であってもピン5によって支持されているため、紛失する虞がない。
しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、所定の設置面に固定される固定部と、上記設置面に沿って移動可能な移動部を備える全ての機構に対して適用することが可能である。
Claims (5)
- 所定の設置面に固定して設置される固定部に対して、前記設置面に沿って移動可能な移動部を固定する移動部固定機構であって、
前記移動部に形成される第1の溝部と、
前記固定部に形成される第2の溝部と、
前記移動部が所定の箇所に位置する場合に、前記第1の溝部と前記第2の溝部とに嵌合されることによって前記移動部の移動を規制する移動規制部と
を備えることを特徴とする移動部固定機構。 - 前記第1の溝部が、前記設置面に対して垂直方向に開口されて形成され、直線状に延在して形成され、延在方向の少なくとも一端が開口端とされ、かつ、所定の幅を有し、
前記第2の溝部が、前記設置面に対して垂直方向に開口されて形成され、直線状に延在して形成され、延在方向の少なくとも一端が開口端とされ、かつ、所定の幅を有し、
前記移動規制部が前記第1の溝部及び前記第2の溝部に応じた径を有する棒状部材であり、
前記移動部が前記所定の箇所に位置する場合に、前記第1の溝部の開口端と前記第の溝部の開口端とが対向して配置される
ことを特徴とする請求項1記載の移動部固定機構。 - 前記移動規制部の長さが前記第1の溝部の長さ及び前記第2の溝部の長さの合計の長さよりも長いことを特徴とする請求項2記載の移動固定機構。
- 前記移動規制部を前記固定部に対して揺動可能に支持する支持部を備えることを特徴とする請求項1〜3いずれかに記載の移動部固定機構。
- 前記移動部は、直動ガイド機構の移動子であることを特徴とする請求項1〜4いずれかに記載の移動部固定機構。
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- 2007-06-29 JP JP2007171913A patent/JP5061754B2/ja active Active
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