JP2009006355A - 曲げ加工機 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来より曲げ加工精度が高い曲げ加工機を提供する。
【解決手段】本発明の曲げ加工機10では、第1の直動ベース51に支持されたワーク支持ユニット40によってワークWを保持し、第2の直動ベース63に支持された成形工具駆動機構60によって成形工具70をワークWに押し付けて曲げ加工を行う。ここで、第1の直動ベース51にワークWを挟持可能な1対の挟持部材44,44が設けられる一方、第2の直動ベース63側のそれら1対の挟持部材44,44を閉じさせるための1対の挟持ガイド73,73が設けられている。これにより、ワークWが成形工具70にて曲げ加工される際に1対の挟持部材44,44によりワークWが固定されるので、曲げ加工精度が向上する。
【選択図】図10

Description

本発明は、水平方向に略直線状に延びたワークを、先端部から順次曲げ加工する曲げ加工機に関する。
従来、この種の曲げ加工機は、成形工具を任意の位置に移動するための成形工具駆動機構と、ワークの未加工直線部分を側方から受容可能なワーク受容溝を有したワーク支持部材とを備え、そのワーク支持部材から突出したワークの先端部に成形工具を押し付けてワークを曲げ加工するようになっていた。そして、ワークの曲げ加工時にワークがワーク受容溝から離脱しないようにするために、ワーク支持部材の回転位置を適宜変更していた(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−205215号公報(段落[0068]〜[0070]、第8図、第12図)
しかしながら、上述した従来の曲げ加工機では、ワークの曲げ加工中に、そのワークの未加工直線部分が、ワーク受容溝の内面との間のクリアランスの範囲で動き、曲げ加工の精度を高めることが困難であった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、従来より曲げ加工精度が高い曲げ加工機の提供を目的とする。
上記目的を達成するためになされた請求項1の発明に係る曲げ加工機は、水平方向に略直線状に延びた棒構造又はパイプ構造のワークを、先端部から順次曲げ加工する曲げ加工機であって、ワークの軸方向に並べて配置されかつ互いに独立してワークの軸方向に直動可能な第1と第2の直動ベースと、第1の直動ベースに支持されて、ワークの未加工直線部分を保持するためのワーク保持部と、第2の直動ベースに支持されて成形工具を保持し、成形工具をワーク保持部から突出したワークの先端部に押し付ける成形工具駆動機構とを備えた曲げ加工機において、ワーク保持部に設けられて、ワークの軸方向と直交する方向に対向配置され、ワークの未加工直線部分を挟持した閉位置と、その挟持を解除した開位置との間を移動可能な1対の挟持部材と、それら1対の挟持部材を開位置に付勢する挟持部材付勢手段と、第2の直動ベースに支持され、第1と第2の直動ベース同士の接近に伴って1対の挟持部材の外側面に摺接して、それら1対の挟持部材を閉位置に移動する1対の挟持ガイドとを備えたところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載の曲げ加工機において、第1の直動ベースに回転可能に支持され、ワークの未加工直線部分をその軸方向と直交する方向から受容するワーク受容溝を有し、そのワーク受容溝の奥部にワークの未加工直線部分を受容した状態でその未加工直線部分を中心にして回転駆動される支持回転部材を設け、1対の挟持部材は、支持回転部材の一端部でワーク受容溝を間に挟んだ位置に取り付けられて支持回転部材と一体回転し、成形工具駆動機構には、支持回転部材と同軸の回転軸を中心にして回転駆動される回転ベースが備えられ、1対の挟持ガイドは、回転ベースに取り付けられて、その回転ベースと一体回転するところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項2に記載の曲げ加工機において、成形工具駆動機構には、回転ベースに回転可能に支持されかつ成形工具が固定された工具保持盤が設けられ、1対の挟持部材にてワークを挟持した状態で、工具保持盤を回転駆動して成形工具をワークに押し付け可能としたところに特徴を有する。
請求項4の発明は、請求項2又は3に記載の曲げ加工機において、第2の直動ベースには、その第2の直動ベースの直動方向に1対の挟持ガイドを直動可能に支持した直動支持機構と、1対の挟持ガイドを第1の直動ベース側に付勢する直動弾性部材とが備えられたところに特徴を有する。
請求項5の発明は、請求項2乃至4の何れかに記載の曲げ加工機において、1対の挟持ガイドの対向面に形成されて、第1の直動ベース側に向かうに従って互いに間隔が広がった1対のガイドテーパー面と、1対の挟持部材のうち対向面と反対側の外側面に形成されて、第2の直動ベース側に向かうに従って互いに間隔が狭まり、1対のガイドテーパー面と摺接可能な1対の被ガイドテーパー面とを備えたところに特徴を有する。
請求項6の発明は、請求項2乃至5の何れかに記載の曲げ加工機において、第1の直動ベースに対し、第2の直動ベースと反対側に配置され、ワークの未加工直線部分を回転不能に固定するワーク固定機構を備えたところに特徴を有する。
請求項7の発明は、請求項6に記載の曲げ加工機において、第1と第2の直動ベース、ワーク保持部及び成形工具駆動機構が、ワーク固定機構に対して左右対称に対をなして設けられ、ワーク固定機構は、ワークの軸方向の中央部を固定し、成形工具駆動機構に保持した成形工具によりワークを軸方向の両端部から中央部に向かって順次曲げ加工可能としたところに特徴を有する。
[請求項1の発明]
請求項1の曲げ加工機では、第1の直動ベースに支持されたワーク保持部によってワークの未加工直線部分を保持し、第2の直動ベースに支持された成形工具駆動機構によって成形工具をワークに押し付けて曲げ加工を行う。そして、それら第1と第2の直動ベースを直動させることで、ワークを先端部から順次曲げ加工することができる。ここで、第1の直動ベースに支持されたワーク保持部には、ワークの未加工直線部分を挟持可能な1対の挟持部材が設けられる一方、第2の直動ベースに1対の挟持ガイドが設けられている。これにより、第1と第2の直動ベース同士の接近に伴って1対の挟持ガイドにて1対の挟持部材を作動させてそれら1対の挟持部材にワークの未加工直線部分を挟持させることができる。このように本発明の曲げ加工機では、ワークが成形工具にて曲げ加工される際に1対の挟持部材により固定されるので、曲げ加工精度が向上する。
[請求項2の発明]
請求項2の構成では、1対の挟持部材がワーク受容溝を備えた支持回転部材の一端部に取り付けられているので、ワークをワーク受容溝内で支持した状態で、1対の挟持部材を開閉することができ、1対の挟持部材におけるワークの挟持位置が安定する。
[請求項3の発明]
請求項3の構成では、1対の挟持ガイドが固定された回転ベースに工具保持盤が回転可能に設けられ、その工具保持盤に成形工具を固定したので、それら1対の挟持ガイドと成形工具とを接近させた配置にすることができる。これにより、1対の挟持ガイド及び成形工具の間に介在する支持部品の歪みに起因した加工誤差を減らすことができ、曲げ加工精度を向上する。
[請求項4の発明]
請求項4の構成によれば、第1と第2の直動ベース同士を互いに接近させて、1対の挟持部材に1対の挟持ガイドを摺接させた際に、直動弾性部材が弾性変形して衝撃を吸収することができる。また、1対の挟持部材がワークの未加工直線部分を挟持した状態を維持して、直動弾性部材を弾性変形させながら第1と第2の直動ベースの相互間の距離を変更することができる。これにより、ワークの曲げ加工の自由度が高くなる。
[請求項5の発明]
請求項5の構成では、1対の挟持ガイドに形成した1対のガイドテーパー面と、1対の挟持部材に形成した1対の被ガイドテーパー面との面同士を摺接させので、1対の挟持部材の開閉動作が安定する。
[請求項6の発明]
請求項6の構成によれば、ワーク固定機構によりワークの未加工直線部分を回転不能に固定した状態で1対の挟持部材を回転させれば、ワークの未加工直線部分回りの任意の回転位置で1対の挟持部材にてワークの未加工直線部分を挟持することができる。これにより、ワークの曲げ加工の自由度が高くなる。
[請求項7の発明]
請求項7の構成によれば、第1と第2の直動ベース、ワーク保持部及び成形工具駆動機構が、ワーク固定機構に対して左右対称に対をなして設けられているので、ワークの中間部分をワーク固定機構で固定した状態で、ワークのうちワーク固定機構より一端側と他端側とを同時に曲げ加工することができる。
[第1実施形態]
以下、本発明の一実施形態を図1〜図20に基づいて説明する。図1及び図2に示すように、本実施形態の曲げ加工機10は、左右対称な構造をなし、ワーク固定機構30を中心にしてその左右両側に1対のワーク搬送ユニット20,20、1対のワーク支持機構35,35、1対の成形工具駆動機構60,60を横一列に並べて備えている。そして、曲げ加工機10の横方向に延びた棒構造のワークWの中央をワーク固定機構30にて固定し、そのワークWを両端部から中央に向かって曲げ加工することができる。
ワーク固定機構30及び1対のワーク支持機構35,35は、横長の中央架台11に取り付けられている。図2に示すように、中央架台11の上面には、その前縁部と後縁部とに沿って延びた1対のガイドレール12,12が延びており、それらガイドレール12,12の間に1対の直動ベース51,51(本発明に係る「第1の直動ベース」に相当する)が差し渡されている。そして、図4に示すように、各直動ベース51の下面に固定された複数のスライダ52がガイドレール12,12に直動可能に係合している。
各直動ベース51の下面中央からは下面突壁51Kが垂下され、その下面突壁51Kにボールナット53が固定されている。一方、中央架台11のうち幅方向の中央には、ガイドレール12と平行に延びたボールねじ54が対をなして同一直線状に並べられている(図1参照)。また、各ボールねじ54は、中央架台11に回転可能かつ直動不能に支持されている。そして、各ボールナット53と各ボールねじ54とが螺合してボールネジ機構55が構成されている。
また、図1に示すように、各ボールナット53の下方には、サーボモータ55Mが設けられている。そして、各サーボモータ55Mの回転出力軸と各ボールねじ54の一端部とにそれぞれプーリ56P,56Pが取り付けられ、それらプーリ56P,56P同士がタイミングベルト56Bによって連結されている。これにより、各サーボモータ55Mにて各直動ベース51を任意の直動位置に位置決めすることができる。
ワーク固定機構30は、中央架台11のうち横方向中央に配置されている。また、ワーク固定機構30は、図4に示すように、中央架台11に固定された固定ベース31と、固定ベース31に回動可能に取り付けられたクランパー32と、そのクランパー32を駆動するためのエアーシリンダー33とからなる。固定ベース31は、全体がクランク形状になっている。具体的には、固定ベース31は、中央架台11のうち後側(図4の左側)の外側面に固定されて、直動ベース51より上方位置まで延び、そこから水平前方(図4の右側)に向けて直角に曲げされて中央架台11における幅方向の中間部まで延び、さらにそこから上方に直角曲げされた形状になっている。また、固定ベース31のうち中央架台11の幅方向中間部から上方に起立した直立アーム31Aの中間高さ位置にはクランパー32を回動可能に軸支するための回動支持部31Jが設けられている。
クランパー32は、全体がL字形状になっており、その角部32Cが、前記回動支持部31Jに支持されている。また、クランパー32の一端部は角部32Cから上方に起立した起立アーム32Aになっており、他端部は角部32Cから水平方向後方に延びた水平部32Bになっている。そして、クランパー32の起立アーム32Aと固定ベース31の直立アーム31Aとが前後方向(図4の左右方向)で対向配置されている。なお、上記した1対の直立アーム31A,32Aの対向面には、ワークWに対応した内面溝(図に表れず)が形成されている。
ここで、1対の直立アーム31A,32Aは、通常は、ワークWを上方から受容可能な程度に開いている。そして、1対の直立アーム31A,32Aの間にワークWを配置してエアーシリンダー33を次述の如く作動させると、直立アーム31A,32AがワークWを挟持して回転不能かつ直動不能に固定する。
そのエアーシリンダー33は、上下方向に延びたシリンダ本体33Hの上端部から上方に直動ロッド33Rが突出した構造になっている。その直動ロッド33Rの上端部は、クランパー32における水平部32Bの先端に連結され、シリンダ本体33Hの下端部は、固定ベース31の下端部に連結されている。そして、圧縮エアーをエアーシリンダー33に供給すると直動ロッド33Rがシリンダ本体33Hから上方に押し出されて、クランパー32の水平部32Bが押し上げられる。これにより、1対の直立アーム31A,32Aの間が閉じられ、ワークWを固定する。
図4に示すように、中央架台11の前側斜め上方には、未加工のワークWを供給するためのワークフィーダー23が設けられ、中央架台11の後側斜め上方には、加工済みのワークWを受け入れるワークトレイ24が設けられている。そして、1対のワーク搬送ユニット20,20が、ワークフィーダー23からワークWを受け取ってワーク固定機構30における直立アーム31A,32Aの間にセットし、曲げ加工機10で加工が完了したワークWをワーク搬送ユニット20が直立アーム31A,32Aの間から取り出してワークトレイ24へと排出する。
詳細には、1対のワーク搬送ユニット20,20は、ワーク固定機構30の両隣斜め上方に配置されている。各ワーク搬送ユニット20は、図4に示されており、前後方向に延びた天井ベース22の両端部下面に1対のチャック21,21を備え、それら各チャック21によりワークWを把持する。このとき、両ワーク搬送ユニット20,20は同じ動作を行い、ワークWはその中央寄りの2位置を把持される。
両ワーク搬送ユニット20,20は、例えば、図示しない共通の搬送ロボットに支持されて、上下方向と前後方向とに直動する。そして、ワーク搬送ユニット20は、ワークフィーダー23からのワークWの取り出しと、曲げ加工機10からのワークWの取り出しとを同時に行う。即ち、ワーク搬送ユニット20が前後方向のストロークの前端位置で降下すると、各ワーク搬送ユニット20の前側のチャック21がワークフィーダー23におけるワークWを把持すると共に、各ワーク搬送ユニット20の後側のチャック21が、ワーク固定機構30における直立アーム31A,32Aの間のワークWを把持する。そして、ワーク搬送ユニット20が上方することで、ワーク搬送ユニット20は、ワークフィーダー23からのワークWの取り出しと、ワーク固定機構30からのワークWの取り出しとを同時に行う。次いで、ワーク搬送ユニット20は、前後ストロークの後端位置まで移動して降下し、ワークWの把持を解除する。これにより、各ワーク搬送ユニット20の後側のチャック21に把持されていた加工済みのワークWはワークトレイ24に受容され、各ワーク搬送ユニット20の前側のチャック21に把持されていた未加工のワークWはワーク固定機構30にセットされる。
1対のワーク支持機構35,35は、全体が図1に示されており、上記各直動ベース51の上面側に組み付けられた機構全体が、各ワーク支持機構35になっている。即ち、直動ベース51の上面のうちワーク固定機構30側の端部から上方に支持ブロック36が起立している。その支持ブロック36の上端部には、図6に示すように、曲げ加工機10の横方向に貫通した支持孔36Aが形成され、その内部には、軸受メタル36Mが嵌合固定されている。軸受メタル36Mは、円筒体の一端から摺動フランジ36Fを張り出した形状をなし、その摺動フランジ36Fが支持ブロック36のうちワーク固定機構30(図1参照)と反対側の端面に配置されている。
軸受メタル36Mの内側には、ワーク支持ユニット40が回転可能に軸支されている。ワーク支持ユニット40は、図8に示すように、一端側から順番に円板部41と中継軸部47とウォームホイール38とを同軸上に並べて備え、円板部41の端面に本発明に係るワーク保持部40Hを備えている。
ワーク支持ユニット40のうちウォームホイール38及び円板部41は、中継軸部47に対して外径が大きくなっている。また、ウォームホイール38は、中継軸部47の端面にボルト(図6参照)にて固定されている。そして、図6に示すように、ワーク支持ユニット40における中継軸部47のみが軸受メタル36M内に嵌合され、円板部41は摺動フランジ36Fの端面に摺動可能に当接する一方、ウォームホイール38は軸受メタル36Mにおける摺動フランジ36Fと反対側の端面に摺動可能に当接している。これにより、ワーク支持ユニット40は、支持ブロック36に対して直動不能かつ回転可能に軸支されている。また、両ワーク支持ユニット40,40の回転中心軸CL1と、ワーク固定機構30における直立アーム31A,32Aの対向面に形成された前記内面溝(図示せず)とは、共に同一直線上に配置されている。
本実施形態では、上記した円板部41、中継軸部47及びウォームホイール38によって本発明に係る支持回転部材40J(図8参照)が構成されている。図8に示すように、支持回転部材40Jには、未加工で直線状のワークWをその軸方向と直交する方向から受容するためのワーク受容溝40Mが形成されている。ワーク受容溝40Mは、支持回転部材40Jの中心部から外周面に亘って形成され、支持回転部材40Jの外周面と両端面とに開放している。また、ワーク受容溝40Mにおける支持回転部材40Jの外周面における開口(以下、適宜、「周面開口」という)には、ワークWを内側に案内するテーパ面が形成されている。さらに、図7に示すように、支持ブロック36には、ワーク受容溝40Mが丁度12時の回転位置に配置されたときに、ワーク受容溝40Mの周面開口と整合するワーク通過溝36Tが形成されている。これにより、ワークWを上方から支持回転部材40Jの中心部に受容することができる。なお、ワーク受容溝40Mとワーク通過溝36Tとが重なったときのワーク支持ユニット40の回転位置を、以下、ワーク支持ユニット40の「原点位置」という。
支持回転部材40Jのうち円板部41の端面には、1対の第1開閉支持壁42,42と1つの第2開閉支持壁43とが一体に設けられている。そして、それら第1開閉支持壁42,42と第2開閉支持壁43との間に挟まれた部分が本発明に係るワーク保持部40Hになっている。
図9に示すように、1対の第1開閉支持壁42,42は、略角柱状をなし、円板部41の端面におけるワーク受容溝40Mの開口を間に挟んだ2位置から突出している。また、それら第1開閉支持壁42,42は、支持回転部材40Jの径方向においては、その支持回転部材40Jの回転中心とワーク受容溝40Mの周面開口との中間位置に配置されている。
一方、第2開閉支持壁43は、支持回転部材40Jの回転中心を挟んで第1開閉支持壁42,42に対向配置されている。また、第2開閉支持壁43の横幅は、1対の第1開閉支持壁42,42全体の横幅と同じになっている。そして、各第1開閉支持壁42と第2開閉支持壁43の対向面間には、それぞれ1対ずつの開閉支持シャフト45が差し渡されている。なお、円板部41の端面のうち第1開閉支持壁42,42と第2開閉支持壁43とに挟まれた部分は、円板部41の端面全体に対して陥没している。
ワーク保持部40Hは、1対の挟持部材44,44で構成されている。両挟持部材44,44は、ワーク支持ユニット40の軸方向に延びた角柱体の先端面の下半分を斜めにカットした構造になっている。そして、各挟持部材44の先端面が相手側の挟持部材44との対向面に近づくに従って先方に突出している。また、各挟持部材44は、その基端部を円板部41の端面における第1と第2の開閉支持壁42,43の間の陥没部に突入させかつ、先端部を第1開閉支持壁42及び第2開閉支持壁43の先端面から突出させた状態で第1と第2の開閉支持壁42,43の間に挟まれている。これにより、図8に示すように、ワーク保持部40H全体では、先端部の第1及び第2の開閉支持壁42,43の先端面から先方に突出しかつ、その突出部分における幅方向における中央が尖った形状を構造になっている。
図9に示すように、各挟持部材44には、1対の長孔44D,44Dが形成されている。各長孔44Dは、挟持部材44,44同士の対向方向に長くなっており、これら長孔44Dに前記開閉支持シャフト45が貫通している。そして、長孔44D内で開閉支持シャフト45を相対移動させて、挟持部材44,44が互いに接近した閉位置と、挟持部材44,44が互いに離れた開位置との間を移動する。
挟持部材44,44の互いの対向面には、支持回転部材40Jの中心軸の延長上にワーク挟持溝44A,44Aがそれぞれ形成されている。また、挟持部材44,44の互いの対向面のうちワーク挟持溝44Aより第2開閉支持壁43側には、1対のバネ受容孔44Cが陥没形成されている。そして、両挟持部材44,44の間で対向した1対のバネ収容孔44C,44Cにそれぞれ圧縮コイルバネ48の両端部が受容され(図10参照)、それら圧縮コイルバネ48の弾発力によって挟持部材44,44が互いに離間する方向に付勢されて、通常は、開位置に配置されている。
挟持部材44,44のうち互いの対向面と反対側の外側面には、1対の被ガイドテーパー面44B,44Bが形成されている。被ガイドテーパー面44Bは、各挟持部材44のうち第2開閉支持壁43側半部に形成され、挟持部材44の基端寄り位置から先端面に向かうに従って支持回転部材40Jの中心軸側に接近するように傾斜している。換言すれば、1対の被ガイドテーパー面44B,44Bは、ワーク保持部40Hの基端部から先端部に向かうに従って徐々に互いに接近するように傾斜している。
支持ブロック36のうちウォームホイール38の下方には、ウォームスクリュー37がケース36Kに回転可能に軸支されている。そして、図7に示すように、支持ブロック36にブラケット36Bを介して取り付けられたサーボモータ37Mの出力回転軸がウォームスクリュー37の回転支軸に連結されている。これにより、ワーク支持ユニット40を任意の回転位置に位置決めすることができる。
図1に示すように、中央架台11の左右両隣には、1対の端部架台61,61が備えられている。各端部架台61に上面には、中央架台11の直動ベース51と同方向に直動する直動ベース63(本発明の「第2の直動ベース」に相当する)に組み付けられている。即ち、図2に示すように、端部架台61の上面には、中央架台11と同様に、上面の前縁部と後縁部とに沿って1対のガイドレール12Z,12Zが備えられている。そして、図1に示すように、直動ベース63の下面に備えたスライダ52Zがガイドレール12Zにスライド可能に係合している。また、端部架台61と直動ベース63との間には、中央架台11と直動ベース51との間のボールネジ機構55と同様のボールネジ機構55Zが備えられ、端部架台61の端部に取り付けられたサーボモータ61Mによってボールネジ機構55Zを駆動し、直動ベース63を任意の直動位置に位置決めすることができる。
以下、中央架台11の直動ベース51と端部架台61の直動ベース63とを区別するために、中央架台11の可動ベースを「第1の直動ベース51」といい、端部架台61の可動ベースを「第2の直動ベース63」という。
1対の成形工具駆動機構60,60は、全体が図1に示されており、上記した第2の直動ベース63のうちスライダ52Zより上方側に組み付けた機構部のうち後述するガイド機構72を除いた全体が成形工具駆動機構60になっている。具体的には、図5に示すように、第2の直動ベース63は、ガイドレール12Z,12Zの間に差し渡された平板部63Aから突壁63Bを直立させ、その突壁63Bの上端部に、軸受筒部63Cを備えた構造になっている。その軸受筒部63Cは、前記ワーク支持ユニット40の回転中心軸CL1の同軸上に延びた略円筒形状になっている。また、突壁63Bのうち第1の直動ベース51と反対側(図5の右側)を向いた面には、ギヤボックス63Dが設けられ、そのギヤボックス63Dの外面には1対のサーボモータ62M,63Mが上下に並べて取り付けられている。なお、これらサーボモータ62M,63Mは、減速機62G,63Gを一体に備えた構造になっている。
軸受筒部63Cには、本発明に係る回転ベース64が回転可能に軸支されている。回転ベース64は、基端筐体部64Bから円筒軸部64Aと先端筐体部64Cとを相異なる方向に突出して備えた構造になっており、その円筒軸部64Aが軸受筒部63C内にベアリングを介して軸支されている。そして、円筒軸部64Aのうちギヤボックス63D内に臨んだ端部に平ギヤ64Vが一体回転可能に取り付けられている。また、ギヤボックス63Dの外面のうち下端側に配置された一方のサーボモータ62Mの出力軸(詳細には、減速機62Gの出力軸)には、ギヤボックス63D内の平ギヤ64Uが取り付けられている。そして、その平ギヤ64Uと前記回転ベース64の平ギヤ64Vとが噛合している。これにより、サーボモータ62Mを駆動源にして、ワーク支持ユニット40と同じ回転軸を中心にして回転ベース64が回転駆動される。 なお、本実施形態では、図5に示すように、先端筐体部64Cが最下端部に位置したときの回転ベース64の位置を、回転ベース64の「原点位置」という。
円筒軸部64Aの内部には、第1駆動シャフト65S1がベアリングを介して軸支されている。第1駆動シャフト65S1の一端部は、平ギヤ64Vを貫通してギヤボックス63D内に臨んでおり、その第1駆動シャフト65S1の一端部とサーボモータ63Mの出力軸(詳細には、減速機63Gの出力軸)とが連結されている。
また、基端筐体部64Bの内部には、軸受筒部63Cの軸方向に直交する第2駆動シャフト65S2が収容されている。第2駆動シャフト65S2は、基端筐体部64Bのうち円筒軸部64Aの両側で対向した1対の対向壁にそれぞれベアリングを介して軸支されている。また、第2駆動シャフト65S2の一端寄り位置には、ベベルギヤ65Vが一体回転可能に取り付けられており、このベベルギヤ65Vが前記第1駆動シャフト65S1の端部に一体回転可能に取り付けられたベベルギヤ65Uに噛合している。さらに、第2駆動シャフト65S2のうちベベルギヤ65Vより一端寄り位置には、平ギヤ65Wが一体回転可能に取り付けられている。
先端筐体部64Cは、基端筐体部64Bのうちベベルギヤ65Vに対向した部分から第1の直動ベース51側に向かって突出している。また、先端筐体部64Cは、回転ベース64の回転中心(図5のCL2)から離して配置されている。さらに、先端筐体部64Cのうち回転ベース64の回転軸と直交する方向で対向した1対の壁部の間には、出力回転シャフト65S3が差し渡されてベアリングにて回転可能に軸支されている。その出力回転シャフト65S3のうち回転ベース64の回転中心側を向きかつ先端筐体部64C外に突出した端部には、工具保持盤65が一体回転可能に取り付けられている。この工具保持盤65も回転ベース64の回転中心から離されている。
さらに、出力回転シャフト65S3のうち回転ベース64の先端筐体部64C内に位置した中間部分には平ギヤ65Yが一体回転可能に取り付けられている。そして、前記した第2駆動シャフト65S2の平ギヤ65Wと、この出力回転シャフト65S3の平ギヤ65Yとが、アイドルギヤ65Xを間に介してギヤ連結されている。これにより、サーボモータ63Mを駆動源にして、工具保持盤65が回転ベース64に対して回動駆動される。
図10に示すように、工具保持盤65は、円板形状をなし、その上面には成形工具70が取り付けられている。その成形工具70は、図6に示すように、工具保持盤65の外周面から側方に突出すると共に、工具保持盤65の端面からワーク支持ユニット40の回転中心軸CL1側にも突出している。そして、工具保持盤65の回転中心と成形工具70とを結ぶ線を第1の直動ベース51側に向けた位置(以下、工具保持盤65の「原点位置」という)で、成形工具70の先端部が、ワーク支持ユニット40の回転中心軸CL1上に位置するようになっている。また、工具保持盤65を原点位置に配置した状態で、成形工具70の先端部のうちワーク支持ユニット40の回転中心軸CL1と交わる位置には、工具保持盤65の回動方向に延びた加工溝70Mが形成されている。
各成形工具駆動機構60における回転ベース64のうち第1の直動ベース51側を向いた先端面には、ガイド機構72が取り付けられている。ガイド機構72は、回転ベース64に固定された固定ベース74と、その固定ベース74に直動可能に支持された可動ベース75とを備えてなる。
固定ベース74は、対向配置された矩形板状の1対の対向プレート74A,74Bとの間に、例えば、縦横2つずつ計4本のガイドシャフト76を差し渡した構造になっている。そして、一方の対向プレート74Bが回転ベース64の先端面に固定され、各ガイドシャフト76がワーク支持ユニット40の回転中心軸CL1と平行に延びた状態になっている。可動ベース75は、対向プレート74A,74Bの間に配置され、前記計4本のガイドシャフト76が貫通した複数のガイド孔75Aを備えている。ガイド孔75Aには筒状の軸受メタル75Mが嵌合固定され、可動ベース75はガイドシャフト76をガイドにしてワーク支持ユニット40の回転中心軸CL1の軸方向に直動可能となっている。また、図10に示すように、可動ベース75と回転ベース64の先端面との間には、1対の圧縮コイルバネ77,77が突っ張り状態にして設けられ、可動ベース75をワーク支持ユニット40側に付勢している。
図6に示すように、可動ベース75は、対向プレート74A,74Bより上方に突出しており、その可動ベース75の上端面には、1対の挟持ガイド73,73(図10参照)が固定されている。詳細には、可動ベース75の上端面は、ワーク支持ユニット40の回転中心軸CL1より下方に位置している。1対の挟持ガイド73,73は、ワーク支持ユニット40の回転中心軸CL1を間に挟みかつその回転中心軸CL1から両側方に離れた位置に配置されている。また、1対の挟持ガイド73,73は、平板状になっており、図10に示すように、可動ベース75の上面に重ねた状態でボルトにて固定されている。
1対の挟持ガイド73,73の互いの対向面には、本発明に係る1対のガイドテーパー面73A,73Aが形成されている。それら1対のガイドテーパー面73A,73Aは、ワーク支持ユニット40側に向かうに従って互いの間隔が広がるように傾斜している。そして、例えば、ワーク支持ユニット40及び回転ベース64を原点位置に配置した状態で第1と第2の直動ベース51,63(図1参照)を接近させると、図11(A)に示すように、挟持ガイド73,73の間に挟持部材44,44が突入する。すると、それら挟持部材44,44に備えた1対の被ガイドテーパー面44B,44Bが1対のガイドテーパー面73A,73Aに摺接し、挟持部材44,44が閉位置側に強制的に移動される。なお、図11は、挟持部材44,44が開位置に配置されている状態を示している。
本実施形態の曲げ加工機10の構造に関する説明は以上である。次に、この曲げ加工機10が、ワークWを図20(A)に示した直線状態から、例えば、図20(D)に示すように両端部がクランク形状に曲げ加工された状態にする際の動作を説明する。
曲げ加工機10が待機した状態では、ワーク支持ユニット40、回転ベース64、工具保持盤65等の各可動部分は原点位置に配置されている(図1参照)。そして、曲げ加工機10を起動すると、ワーク搬送ユニット20が未加工のワークWをワークフィーダー23(図4参照)から取り出してそのワークWの長手方向の中央をワーク固定機構30における直立アーム31A,32Aの間に挿入する。このとき、ワークWの両端部は、ワーク通過溝36T(図7参照)を通って各ワーク支持ユニット40のワーク受容溝40Mに受容される。これにより、図8に示すように、そのワーク支持ユニット40に備えた支持回転部材40Jの回転中心にワークWの未加工直線部分が配置された状態になる。そして、エアーシリンダー33が作動してワーク固定機構30がワークWを回転不能かつ直動不能に固定する。このとき、ワーク支持ユニット40に備えた1対の挟持部材44,44(図8,図10参照)は開位置に配置されている。
以上によりワークWのセットが完了し、次に曲げ加工が行われる。そのためには、先ずは、図10に示すように、挟持部材44,44の先端部間からワークWの両端部を所定量突出させた状態にする。また、図11(A)及び図11(B)に示すように成形工具70は原点位置からずれた位置に配置しておく。そして、成形工具駆動機構60をワーク支持ユニット40側に接近させる。即ち、図1に示した第2の直動ベース63を第1の直動ベース51に接近させる。すると、図11(A)に示すように、挟持ガイド73,73の間に挟持部材44,44が押し込まれる。更に、第2の直動ベース63を第1の直動ベース51に接近させると挟持部材44,44が閉位置側に強制的に移動される。
詳細には、図8に示すように、挟持部材44,44に備えた1対の被ガイドテーパー面44B,44Bが、挟持ガイド73,73に備えた1対のガイドテーパー面73A,73Aに摺接し、成形工具駆動機構60がワーク支持ユニット40に接近するに従って挟持部材44,44がワークW側に移動する。そして、両挟持部材44,44はワークWを挟持した閉位置で停止する。この状態から成形工具駆動機構60は更に所定量ワーク支持ユニット40側に接近する。すると、ワーク支持ユニット40と挟持ガイド73,73との位置関係は変わらず、圧縮コイルバネ77を圧縮変形させながら回転ベース64が挟持ガイド73,73側に接近する。
また、成形工具70は、成形工具駆動機構60がワーク支持ユニット40側に移動し始める動作と同時にワークWに向かって移動し、挟持部材44,44がワークWを挟持し、更に、成形工具70が所定量ワーク支持ユニット40側に移動した直後に、成形工具70がワークWに側方から押し付けられ、成形工具駆動機構60の移動動作が終わるまでの間にワークWの先端部を、図12(A)、図12(B)及び図20(B)に示すように直角に曲げる。
なお、挟持部材44,44にてワークWを挟持した状態を維持し、圧縮コイルバネ77の弾性変形可能な範囲で成形工具駆動機構60を往復動させながらワークWの先端部を成形工具70にて挟持部材44側に押せば、ワークWのスプリングバックを考慮した成形を行うことができる。
次いで、図13(A)及び図13(B)に示すように成形工具駆動機構60を若干ワーク支持ユニット40から離間させて挟持部材44,44の間を開き、挟持部材44,44によるワークWの挟持を解除する。そして、第1及び第2の直動ベース51,63を共にワーク固定機構30側に移動することで図14(A)に示すように、挟持部材44,44の先端部間からワークWの未加工直線部分を所定量だけ突出させる。この場合、成形工具70の先端部とワークWの曲げられた部分が干渉するときは、回転ベース64を回転中心軸CL1を中心に成形工具70の先端部がワークWの下側になるまで回転する。その後に第1の直動ベース51を移動してから成形工具70を逆回転して元の回転位置に戻せばよい。
次いで、成形工具駆動機構60をワーク支持ユニット40に接近させて挟持部材44,44にてワークWを挟持させてから(図14(B)参照)、図15(A)及び図15(B)に示すように成形工具70をワークW側に移動する。これにより、ワークWの両端部がクランク形状に曲げ加工される(図20(C)参照)。
次いで、成形工具駆動機構60を若干ワーク支持ユニット40から離間させて挟持部材44,44の間を開き、ワーク支持ユニット40及び回転ベース64を原点位置から共に90度回転させる。このとき、ワークWはワーク固定機構30(図1参照)に固定されているので、図16(A)及び図16(B)に示すように、回転ベース64に支持された工具保持盤65の回転軸がワークWに対して90度回転し、その工具保持盤65に取り付けられた成形工具70によるワークWを曲げ方向が90度変更される。
続いて、第1及び第2の直動ベース51,63を共にワーク固定機構30側に移動することで、図17(A)に示すように、挟持部材44,44の先端部間からワークWの未加工直線部分を所定量だけ突出させる。この状態で、図18(A)及び図18(B)に示すように、成形工具70をワークW側に押し付ける。これにより、図20(D)に示すように、ワークWの両端部がクランク形状部分を含む3次元構造を備えた状態になる。以上によりワークWの加工が完了する。なお、図3には、ワークWの加工完了状態の曲げ加工機10全体が示されている。図2と図3とに比較して示すように、第1及び第2の直動ベース51,63は加工が進むに従ってワーク固定機構30に両側から接近していく。
次いで、成形工具駆動機構60を若干ワーク支持ユニット40から離間させて挟持部材44,44の間を開き、図19(A)及び図19(B)に示すように、ワーク支持ユニット40及び回転ベース64を原点位置に戻す。そして、ワーク搬送ユニット20にて加工済みのワークWを曲げ加工機10から取り出し、代わりに未加工のワークWを曲げ加工機10にセットし、同じ動作を繰り返す。
このように本実施形態の曲げ加工機10では、第1の直動ベース51に支持されたワーク支持ユニット40のワーク保持部40HによってワークWの未加工直線部分を保持し、第2の直動ベース63に支持された成形工具駆動機構60によって成形工具70をワークWに押し付けて曲げ加工を行う。そして、それら第1と第2の直動ベース51,63を直動させることで、ワークWを先端部から順次曲げ加工することができる。ここで、第1の直動ベース51側のワーク支持ユニット40にワークWの未加工直線部分を挟持可能な1対の挟持部材44,44が設けられる一方、第2の直動ベース63側のそれら1対の挟持部材44,44を閉じさせるための1対の挟持ガイド73,73が設けられている。これにより、第1と第2の直動ベース51,63同士の接近に伴って1対の挟持ガイド73,73が1対の挟持部材44,44を作動させて、それら1対の挟持部材44,44にワークWの未加工直線部分を挟持させることができる。このように、本実施形態の曲げ加工機10では、ワークWが成形工具70にて曲げ加工される際に1対の挟持部材44,44によりワークWが固定されるので、曲げ加工精度が向上する。
また、本実施形態では、1対の挟持ガイド73,73に形成した1対のガイドテーパー面73A,73Aと、1対の挟持部材44,44に形成した1対の被ガイドテーパー面44B,44Bとの面同士が摺接させる構成にしたので、1対の挟持部材44,44の開閉動作が安定する。
さらに、本実施形態では、1対の挟持部材44,44が図8に示すようにワーク受容溝40Mを有した支持回転部材40Jの一端部に取り付けられているので、ワークをワーク受容溝40M内で支持した状態で、1対の挟持部材44,44を開閉することができ、1対の挟持部材44,44におけるワークWの挟持位置が安定する。
その上、1対の挟持ガイド73,73が固定された回転ベース64に工具保持盤65が回転可能に設けられ、その工具保持盤65に成形工具70を固定したので、それら1対の挟持ガイド73,73と成形工具70とを接近させた配置にすることができる。これにより、1対の挟持ガイド73,73及び成形工具70の間に介在する支持部品の数が抑えられ、それら支持部品の歪みに起因した加工誤差を減らすことができ、曲げ加工精度を向上する。
また、第1と第2の直動ベース51,63同士を互いに接近させて、1対の挟持部材44,44に1対の挟持ガイド73,73を摺接させた際に、圧縮コイルバネ77が弾性変形して衝撃を吸収することができる。さらに、1対の挟持部材44,44がワークWを挟持した状態を維持して、圧縮コイルバネ77を弾性変形させながら第1と第2の直動ベース51,63の相互間の距離を変更することができる。これにより、ワークWの曲げ加工の自由度が高くなる。
[他の実施形態]
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)前記実施形態の曲げ加工機10は、ワークWを両端部から曲げ加工する構成になっていたが、上記した成形工具駆動機構60、ワーク支持機構35等を1つだけ備えた構成にして、ワークWの一端部をワーク固定機構30にて固定し、ワークWを他端部から一端部に向けて徐々に曲げ加工する構成にしてもよい。
(2)前記実施形態では、ガイド機構72により挟持ガイド73を回転ベース64に対して直動可能としたが、挟持ガイド73を回転ベース64に固定した構造にしてもよい。
(3)前記実施形態のワークWは、棒構造であったが、ワークWはパイプ構造であってもよい。
本発明の一実施形態に係る曲げ加工機の正面図 曲げ加工機の平面図 曲げ加工機の平面図 図1のA−A切断面における曲げ加工機の側断面図 ワーク支持機構及び成形工具駆動機構の正断面図 ワーク支持機構及びガイド機構の正断面図 ワーク支持機構の側断面図 ワーク支持ユニットの斜視図 ワーク支持ユニットの分解斜視図 ワーク支持機構の平断面図 (A)曲げ加工機の一部を上方から見た平面図、(B)曲げ加工機の一部をワークの軸方向から見た側面図 (A)曲げ加工機の一部を上方から見た平面図、(B)曲げ加工機の一部をワークの軸方向から見た側面図 (A)曲げ加工機の一部を上方から見た平面図、(B)曲げ加工機の一部をワークの軸方向から見た側面図 (A)曲げ加工機の一部を上方から見た平面図、(B)曲げ加工機の一部をワークの軸方向から見た側面図 (A)曲げ加工機の一部を上方から見た平面図、(B)曲げ加工機の一部をワークの軸方向から見た側面図 (A)曲げ加工機の一部を上方から見た平面図、(B)曲げ加工機の一部をワークの軸方向から見た側面図 (A)曲げ加工機の一部を上方から見た平面図、(B)曲げ加工機の一部をワークの軸方向から見た側面図 (A)曲げ加工機の一部を上方から見た平面図、(B)曲げ加工機の一部をワークの軸方向から見た側面図 (A)曲げ加工機の一部を上方から見た平面図、(B)曲げ加工機の一部をワークの軸方向から見た側面図 ワークの斜視図
符号の説明
10 曲げ加工機
30 ワーク固定機構
40H ワーク保持部
40J 支持回転部材
40M ワーク受容溝
44 挟持部材
44B 被ガイドテーパー面
48 圧縮コイルバネ(挟持部材付勢手段)
51 直動ベース(第1の直動ベース)
60 成形工具駆動機構
63 直動ベース(第2の直動ベース)
64 回転ベース
65 工具保持盤
70 成形工具
73,73 挟持ガイド
73A,73A ガイドテーパー面
77 圧縮コイルバネ(直動弾性部材)
W ワーク

Claims (7)

  1. 水平方向に略直線状に延びた棒構造又はパイプ構造のワークを、先端部から順次曲げ加工する曲げ加工機であって、
    前記ワークの軸方向に並べて配置されかつ互いに独立して前記ワークの軸方向に直動可能な第1と第2の直動ベースと、
    前記第1の直動ベースに支持されて、前記ワークの未加工直線部分を保持するためのワーク保持部と、
    前記第2の直動ベースに支持されて成形工具を保持し、前記成形工具を前記ワーク保持部から突出した前記ワークの先端部に押し付ける成形工具駆動機構とを備えた曲げ加工機において、
    前記ワーク保持部に設けられて、前記ワークの軸方向と直交する方向に対向配置され、前記ワークの前記未加工直線部分を挟持した閉位置と、その挟持を解除した開位置との間を移動可能な1対の挟持部材と、
    それら1対の挟持部材を前記開位置に付勢する挟持部材付勢手段と、
    前記第2の直動ベースに支持され、前記第1と第2の直動ベース同士の接近に伴って前記1対の挟持部材の外側面に摺接して、それら1対の挟持部材を前記閉位置に移動する1対の挟持ガイドとを備えたことを特徴とする曲げ加工機。
  2. 前記第1の直動ベースに回転可能に支持され、前記ワークの前記未加工直線部分をその軸方向と直交する方向から受容するワーク受容溝を有し、そのワーク受容溝の奥部に前記ワークの前記未加工直線部分を受容した状態でその未加工直線部分を中心にして回転駆動される支持回転部材を設け、
    前記1対の挟持部材は、前記支持回転部材の一端部で前記ワーク受容溝を間に挟んだ位置に取り付けられて前記支持回転部材と一体回転し、
    前記成形工具駆動機構には、前記支持回転部材と同軸の回転軸を中心にして回転駆動される回転ベースが備えられ、
    前記1対の挟持ガイドは、前記回転ベースに取り付けられて、その回転ベースと一体回転することを特徴とする請求項1に記載の曲げ加工機。
  3. 前記成形工具駆動機構には、前記回転ベースに回転可能に支持されかつ前記成形工具が固定された工具保持盤が設けられ、
    前記1対の挟持部材にて前記ワークを挟持した状態で、前記工具保持盤を回転駆動して前記成形工具を前記ワークに押し付け可能としたことを特徴とする請求項2に記載の曲げ加工機。
  4. 前記第2の直動ベースには、その第2の直動ベースの直動方向に前記1対の挟持ガイドを直動可能に支持した直動支持機構と、前記1対の挟持ガイドを前記第1の直動ベース側に付勢する直動弾性部材とが備えられたことを特徴とする請求項2又は3に記載の曲げ加工機。
  5. 前記1対の挟持ガイドの対向面に形成されて、前記第1の直動ベース側に向かうに従って互いに間隔が広がった1対のガイドテーパー面と、
    前記1対の挟持部材のうち対向面と反対側の外側面に形成されて、前記第2の直動ベース側に向かうに従って互いに間隔が狭まり、前記1対のガイドテーパー面と摺接可能な1対の被ガイドテーパー面とを備えたことを特徴とする請求項2乃至4の何れかに記載の曲げ加工機。
  6. 前記第1の直動ベースに対し、前記第2の直動ベースと反対側に配置され、前記ワークの前記未加工直線部分を回転不能に固定するワーク固定機構を備えたことを特徴とする請求項2乃至5の何れかに記載の曲げ加工機。
  7. 前記第1と第2の直動ベース、前記ワーク保持部及び前記成形工具駆動機構が、前記ワーク固定機構に対して左右対称に対をなして設けられ、
    前記ワーク固定機構は、前記ワークの軸方向の中央部を固定し、前記成形工具駆動機構に保持した前記成形工具により前記ワークを軸方向の両端部から中央部に向かって順次曲げ加工可能としたことを特徴とする請求項6に記載の曲げ加工機。
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