JP2009004713A - ガス供給機構及び基板処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の部材を積層してなる処理ガス供給機構が熱膨張などにより部材間に隙間が生じた場合でも,その隙間から処理ガスが漏洩しないようにする。
【解決手段】処理ガス供給孔211は,電極板206に設けられたガス吐出孔214と,処理ガス供給機構本体201に設けられたガス噴出孔212とにより構成し,ガス噴出孔は,上流側に流入した処理ガスを下流側に設けられたノズル部232の噴出口232aからガス吐出孔に向けて噴出することにより,エジェクタ作用を利用してノズル部の周りに形成した吸引流路236に吸引力を発生させる。これにより,処理ガス供給機構本体201と電極板206との境界に処理ガスが漏洩しないようにすることができる。
【選択図】図3

Description

本発明は,処理室内に処理ガスを供給するためのガス供給機構及び基板処理装置に関する。
一般に半導体装置の製造工程では,半導体ウエハ(以下,単に「ウエハ」ともいう)やガラス基板等の被処理基板に対して成膜処理,エッチング処理,熱処理,改質処理,結晶化処理等の各種処理が繰り返し行われ,これによって所望する半導体集積回路が形成される。このような処理を行なう場合には,処理の種類に応じて,所定の処理ガスが処理室内へ導入されることになる。
例えばエッチング処理には,下記特許文献1に開示されているような処理室内に上部電極と下部電極を備えた平行平板型のプラズマ処理装置が一般的に用いられている。下部電極は,被処理基板を載置する載置台を兼用するものであり,その上面は被処理基板を水平に載置できるように形成されている。一方の上部電極は,処理ガスを処理室内に導入するためのガス供給装置を兼用するものであり,下部電極の上方に対向配置されている。
上部電極にはガス供給管が接続されており,このガス供給管から供給される処理ガスが上部電極の内部を通り,上部電極の下面に形成されている多数のガス噴出孔から下部電極上の被処理基板に向けて噴出される。このとき,上部電極と下部電極に高周波電力を印加すると,被処理基板の上方に供給された処理ガスがプラズマ化される。このプラズマによって被処理基板上に形成されている膜をエッチングし,または被処理基板上に所定の膜を形成することができる。
このような処理ガス供給機構を備える上部電極の従来の構成例を図面を参照しながら説明する。図7は,上部電極の概略構成を示す断面図である。図7に示す上部電極10は,処理ガス供給機構本体12と,この処理ガス供給機構本体12の下面に積層される板状の電極板16により構成される。
処理ガス供給機構本体12の上部の中央付近には,高周波電源(図示せず)の高周波電圧を上部電極10に供給するための電極棒18が設けられている。さらに,処理ガス供給機構本体12の上部には,上部電極10に処理ガスを供給するためのガス供給管20が処理ガス導入口22を介して接続されている。
また,処理ガス供給機構本体12の内部には,ガス供給管20を介して処理ガス導入口22から導入した処理ガスを水平方向に拡散させるための拡散室24が形成されている。処理ガス供給機構本体12及び電極板16には,拡散室24から電極板16の下面まで貫通する複数の処理ガス供給孔25が形成されている。
このような上部電極10では,処理ガスは処理ガス導入口22を介して拡散室24に導入されると拡散して各処理ガス供給孔25に分配される。そして,処理ガスは各処理ガス供給孔25を通って下方に向けて吐出される。
特開2003−257937号公報
ところで,上部電極10を有するプラズマ処理装置の処理室内においては,プラズマが生成されると,このプラズマからの入熱により上部電極10の温度が上昇する。この他にも,例えばプラズマ処理中に載置台が加熱されると,この熱輻射を受けて上部電極10の温度が上昇する。このため,上部電極10を構成する処理ガス供給機構本体12及び電極板16はいずれも熱膨張する。
しかも,処理ガス供給機構本体12と電極板16とは,通常はそれぞれ熱膨張率が異なる部材で構成されているため,処理ガス供給機構本体12と電極板16とで熱膨張量に差異が生じる。例えば処理ガス供給機構本体12がアルミニウムで構成され,電極板16が石英で構成されている場合には,アルミニウムの方が石英よりも熱膨張係数が大きいので,処理ガス供給機構本体12の方が電極板16よりも横方向の熱膨張量も大きくなる。
ところが,上部電極10の周縁部が図示しないシールドリングなどによって囲まれていると,処理ガス供給機構本体12は,シールドリングなどによって水平方向の熱膨張が制限されるので,熱膨張が大きくなるに連れて僅かではあるが電極板16よりも先に撓みはじめる。このような僅かな撓みによって,処理ガス供給機構本体12と電極板16との境界に微小な隙間が生じると,例えば図8に示すように,処理ガス供給孔25を流れる処理ガスの一部がその隙間26から漏洩してしまう。
このように,熱膨張などに起因して処理ガス供給機構本体12と電極板16との境界に隙間が生じ,この隙間に処理ガスが漏洩してしまうと,その分だけ処理ガス供給孔25から吐出される処理ガスの流量が不足してしまう。すると,処理ガス供給孔25から想定される流量の処理ガスが吐出されなくなるので,ウエハ上においてその処理ガス供給孔25の想定流量による作用を見込んでいた部分の成膜レートやエッチングレートが低下してしまい,所望の処理結果を得られなくなる可能性がある。
また,処理ガス供給孔25から漏洩した処理ガスは,処理ガス供給機構本体12と電極板16との境界の隙間26を通って,例えば隣接する処理ガス供給孔25など他の処理ガス供給孔25に流れ込んでしまう可能性もある。このような場合には,各処理ガス供給孔25から吐出される処理ガスの流量にばらつきが生じる可能性がある。さらに,処理ガス供給孔25は電極板16の全面に多数設けられているため,配置されている場所によって温度分布も異なるので熱膨張の程度も異なり,漏洩する処理ガスの量も異なるものと考えられるため,これによっても各処理ガス供給孔25から吐出される処理ガスの流量にばらつきが生じる可能性がある。このようなばらつきが大きいと,ウエハWへの処理の面内均一性にも影響を与えかねない。
そこで,本発明は,このような問題に鑑みてなされたもので,その目的とするところは,複数の部材を積層してなる処理ガス供給機構が熱膨張などにより部材間に隙間が生じた場合でも,その隙間から処理ガスが漏洩しないようにすることができるガス供給機構及び基板処理装置を提供することにある。
上記課題を解決するために,本発明のある観点によれば,前記処理室内の載置台に対向して設けられ,前記載置台に保持される被処理基板に向けて処理ガスを供給する処理ガス供給機構であって,前記処理ガスを導入する処理ガス導入口と,前記処理ガス導入口から導入された処理ガスを拡散させる拡散室が形成された処理ガス供給機構本体と,前記処理ガス供給機構本体の前記載置台側に積層され,前記処理ガス供給機構本体とは熱膨張率の異なる部材からなる板状部材と,前記処理ガスを前記拡散室から前記処理室内に供給する複数の処理ガス供給孔とを備え,前記各処理ガス供給孔は,前記板状部材に設けられたガス吐出孔と,前記処理ガス供給機構本体に設けられたガス噴出孔とにより構成し,前記ガス噴出孔は,上流側に連通した前記拡散室から流入した処理ガスを,下流側に設けられたノズル部の噴出口から前記ガス吐出孔に向けて噴出するように構成するとともに,前記ノズル部の周りには,上流側が前記ガス供給機構本体と前記板状部材の境界に連通し,下流側が前記ガス吐出孔に合流する吸引流路を形成したことを特徴とする処理ガス供給機構が提供される。
上記課題を解決するために,本発明の別の観点によれば,処理室内の載置台に対向して設けられた処理ガス供給機構から前記処理室内に処理ガスを供給することにより,前記載置台に載置された被処理基板に対して所定の処理を施す基板処理装置であって,前記処理ガス供給機構は,前記処理ガスを導入する処理ガス導入口と,前記処理ガス導入口から導入された処理ガスを拡散させる拡散室が形成された処理ガス供給機構本体と,前記処理ガス供給機構本体の前記載置台側に積層され,前記処理ガス供給機構本体とは熱膨張率の異なる部材からなる板状部材と,前記処理ガスを前記拡散室から前記処理室内に供給する複数の処理ガス供給孔とを備え,前記各処理ガス供給孔は,前記板状部材に設けられたガス吐出孔と,前記処理ガス供給機構本体に設けられたガス噴出孔とにより構成し,前記ガス噴出孔は,上流側に連通した前記拡散室から流入した処理ガスを,下流側に設けられたノズル部の噴出口から前記ガス吐出孔に向けて噴出するように構成するとともに,前記ノズル部の周りには,上流側が前記ガス供給機構本体と前記板状部材の境界に連通し,下流側が前記ガス吐出孔に合流する吸引流路を形成したことを特徴とする基板処理装置が提供される。
上記課題を解決するために,本発明の別の観点によれば,処理室内の載置台に対向して設けられた電極に高周波電力を印加して生成された処理ガスのプラズマによって,前記載置台に載置された被処理基板に対して所定の処理を施す基板処理装置であって,前記電極は,前記処理ガスを導入する処理ガス導入口と,前記処理ガス導入口から導入された処理ガスを拡散させる拡散室が形成された処理ガス供給機構本体と,前記処理ガス供給機構本体の前記載置台側に積層され,前記処理ガス供給機構本体とは熱膨張率の異なる部材からなる電極板と,前記処理ガスを前記拡散室から前記処理室内に供給する複数の処理ガス供給孔とを備え,前記各処理ガス供給孔は,前記板状部材に設けられたガス吐出孔と,前記処理ガス供給機構本体に設けられたガス噴出孔とにより構成し,前記ガス噴出孔は,上流側に連通した前記拡散室から流入した処理ガスを,下流側に設けられたノズル部の噴出口から前記ガス吐出孔に向けて噴出するように構成するとともに,前記ノズル部の周りには,上流側が前記ガス供給機構本体と前記板状部材の境界に連通し,下流側が前記ガス吐出孔に合流する吸引流路を形成したことを特徴とする基板処理装置が提供される。
このような本発明によれば,処理ガス供給機構本体に処理ガス導入口から導入された処理ガスは,拡散室で拡散されて各処理ガス供給孔に分配され,各処理ガス供給孔から処理室内に向けて供給される。このとき,各処理ガス供給孔では,ノズル部の噴出口からガス吐出孔に向けて噴出される処理ガスを駆動流とするエジェクタ作用によって,吸引流路にはガス供給機構本体と板状部材の境界からガス吐出孔に向う吸引力が形成される。このため,熱膨張などに起因してガス供給機構本体と板状部材の境界に隙間が発生したとしても,その隙間へ漏洩することを防止でき,もし漏洩したとしても,その漏洩した処理ガスは吸引流路を通る吸引流となってガス吐出孔に流れ込み,噴出口から噴出された処理ガスと合流して,ガス吐出孔から処理室内へ吐出させることができる。
これにより,複数の部材を積層してなる処理ガス供給機構が熱膨張などにより部材間に隙間が生じた場合でも,その隙間から処理ガスが漏洩しないようにすることができる。このため,熱膨張の有無に拘わらず,各処理ガス供給孔のいずれからも常に想定した所定流量の処理ガスを吐出させることができるので,被処理基板の全面にわたって所望の処理を施すことができる。
また,上記ノズル部は前記処理ガス供給機構本体の積層面から前記ガス吐出孔内に突出するように形成するとともに,前記ガス吐出孔には前記ノズル部を遊嵌する拡径部を前記板状部材の積層面に開口するように設けることにより,前記ノズル部と前記拡径部の隙間を前記吸引流路とすることができる。このようなノズル部と拡径部は例えばともに下流側に向うに連れて径が小さくなる形状にすることができる。
また,上記処理ガス供給機構本体と前記板状部材の境界には,前記板状部材の積層面側に開口する前記拡径部の開口端の周囲を囲むとともに,前記吸引流路の上流側に連通する空隙部を形成することが好ましい。この空隙部は,例えば前記拡径部の開口端に前記板状部材の積層面から形成した凹部により構成される。このような空隙部を設けることにより,処理ガス供給機構本体と前記板状部材の境界に漏洩した処理ガスを溜めることができ,また吸引流路に吸引力をより確実に発生させることができる。
また,上記ガス噴出孔は,下流側の孔径が上流側の孔径よりも小さくなるように形成することにより,噴出口から噴出される処理ガスの流速を高めることができ,これに伴って吸引流路における吸引力も上昇させることができる。さらに,下流側の孔と上流側の孔との間にガス圧縮空間を形成することにより,噴出口から噴出される処理ガスの流速をより高めることができ,吸引流路における吸引力もより上昇させることができる。
また,上記処理ガス供給機構本体は例えば金属で形成し,前記板状部材は例えばシリコン含有材料で形成する。これによれば,処理ガス供給機構本体と板状部材とは熱膨張率が異なるので,熱膨張により処理ガス供給機構本体と板状部材の境界に隙間が発生し易くなるものの,本発明にかかるエジェクタ作用を利用した処理ガス供給孔によれば,たとえ熱膨張により処理ガス供給機構本体と板状部材の境界に隙間が発生しても,その隙間に処理ガスが漏洩することを防止できる。
上記課題を解決するために,本発明の別の観点によれば,前記処理室内の載置台に対向して設けられ,前記載置台に保持される被処理基板に向けて処理ガスを供給する処理ガス供給機構であって,前記処理ガスを導入する処理ガス導入口と,前記処理ガス導入口から導入された処理ガスを拡散させる拡散室が形成された処理ガス供給機構本体と,前記処理ガス供給機構本体の前記載置台側に積層され,前記処理ガス供給機構本体とは熱膨張率の異なる部材からなる板状部材と,前記処理ガス供給機構本体と前記板状部材との間に積層され,前記処理ガス供給機構本体とは材質の異なる部材からなる中間部材と,前記処理ガスを前記拡散室から前記処理室内に供給する複数の処理ガス供給孔とを備え,前記各処理ガス供給孔は,前記板状部材に設けられたガス吐出孔と,前記処理ガス供給機構本体と前記中間部材に設けられたガス噴出孔とにより構成し,前記ガス噴出孔は,上流側に連通した前記拡散室から流入した処理ガスを,下流側に設けられたノズル部の噴出口から前記ガス吐出孔に向けて噴出するように構成するとともに,前記ノズル部の周りには,上流側が前記中間部材と前記板状部材の境界に連通し,下流側が前記ガス吐出孔に合流する吸引流路を形成したことを特徴とする処理ガス供給機構が提供される。
このような本発明によれば,処理ガス導入口から導入され拡散室で拡散されて各処理ガス供給孔のガス噴出孔に処理ガスが流入すると,ノズル部の噴出口からガス吐出孔に向けて噴出され,その噴出された処理ガスを駆動流とするエジェクタ作用によって,吸引流路には上流側の中間部材と板状部材の境界から下流側のガス吐出孔に向かう吸引力が発生する。これにより,熱膨張などにより中間部材と板状部材の境界に隙間が発生しても,その隙間に処理ガスが漏洩することを防止できる。また,処理ガス供給機構本体と板状部材との間に中間部材を積層することにより,処理ガス供給機構本体に伝わる熱量を抑えることができるので,熱膨張を抑制できる。
また,上記ノズル部は前記中間部材を加工して前記中間部材の積層面から前記ガス吐出孔内に突出するように形成するとともに,前記ガス吐出孔には前記ノズル部を遊嵌する拡径部を前記板状部材の積層面に開口するように設けることにより,前記ノズル部と前記拡径部の隙間を前記吸引流路とすることができる。このようなノズル部と拡径部は例えばともに下流側に向うに連れて径が小さくなる形状にすることができる。
また,上記中間部材と前記板状部材の境界には,前記板状部材の積層面側に開口する前記拡径部の開口端の周囲を囲むとともに,前記吸引流路の上流側に連通する空隙部を形成することが好ましい。この空隙部は,例えば前記拡径部の開口端に前記板状部材の積層面から形成した凹部により構成される。このような空隙部を設けることにより,処理ガス供給機構本体と前記板状部材の境界に漏洩した処理ガスを溜めることができ,また吸引流路に吸引力をより確実に発生させることができる。
また,上記ガス噴出孔は,下流側の孔径が上流側の孔径よりも小さくなるように形成することにより,噴出口から噴出される処理ガスの流速を高めることができ,これに伴って吸引流路における吸引力も上昇させることができる。さらに,下流側の孔と上流側の孔との間にガス圧縮空間を形成することにより,噴出口から噴出される処理ガスの流速をより高めることができ,吸引流路における吸引力もより上昇させることができる。
また,上記処理ガス供給機構本体は例えば金属で形成し,前記板状部材と前記中間部材は例えばシリコン含有材料で形成する。このように,ノズル部が形成される中間部材についても,シリコン含有材料で形成することによって,例えば被処理基板を処理するために処理室内に生成させるプラズマによって異常放電が発生することを防止できる。
また,上記中間部材に,前記処理ガス供給機構本体と前記中間部材の境界を前記空隙部に連通する連通路を形成することが好ましい。これにより,処理ガス供給機構本体と中間部材の境界においても,処理ガスが漏洩することも防止できるとともに,もし漏洩したとしても,漏洩した処理ガスは連通路を通って空隙部から吸引通路を介してガス吐出孔から吐出させることができる。
上記課題を解決するために,本発明の別の観点によれば,前記処理室内の載置台に対向して設けられ,前記載置台に保持される被処理基板に向けて処理ガスを供給する処理ガス供給機構であって,前記処理ガスを導入する処理ガス導入口と,前記処理ガス導入口から導入された処理ガスを拡散させる拡散室が形成された処理ガス供給機構本体と,前記処理ガス供給機構本体の前記載置台側に積層され,前記処理ガス供給機構本体とは熱膨張率の異なる部材からなる板状部材と,前記処理ガスを前記拡散室から前記処理室内に供給する複数の処理ガス供給孔とを備え,前記複数の処理ガス供給孔のうち,少なくとも前記載置台に載置された被処理基板に対向する領域よりも外側の領域に形成されている処理ガス供給孔については,前記板状部材に設けられたガス吐出孔と,前記処理ガス供給機構本体に設けられたガス噴出孔とにより構成し,前記ガス噴出孔は,上流側に連通した前記拡散室から流入した処理ガスを,下流側に設けられたノズル部の噴出口から前記ガス吐出孔に向けて噴出するように構成するとともに,前記ノズル部の周りには,上流側が前記ガス供給機構本体と前記板状部材の境界に連通し,下流側が前記ガス吐出孔に合流する吸引流路を形成したことを特徴とする処理ガス供給機構が提供される。
このような本発明によれば,もし処理ガス供給機構本体と電極板の境界に隙間が生じて,例えば被処理基板に対向する領域の処理ガス供給孔から処理ガスが漏洩したとしても,漏洩した処理ガスは被処理基板に対向する領域の外側のエジェクタ作用を利用した処理ガス供給孔から吐出させることができる。
本発明によれば,積層される複数の部材に跨って処理ガス供給孔が設けられた処理ガス供給機構が熱膨張して部材間に隙間が生じた場合でも,その隙間に処理ガスが漏洩しないようにすることができ,たとえ漏洩したとしても,漏洩した処理ガスをエジェクタ作用によって吸引して処理ガス供給孔から吐出させることができる。
以下に添付図面を参照しながら,本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお,本明細書及び図面において,実質的に同一の機能構成を有する構成要素については,同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
(基板処理装置)
まず,本発明の第1実施形態にかかる処理ガス供給機構を適用可能な基板処理装置について説明する。ここでは,基板処理装置として処理室内に上部電極と下部電極(サセプタ)を対向配置して上部電極から処理ガスを処理室内に供給する平行平板型のプラズマ処理装置を例に挙げ,この上部電極に処理ガス供給機構を適用する場合について説明する。図1は,本実施形態にかかるプラズマ処理装置の概略構成を示す断面図である。なお,図1は説明を簡略化するために,処理ガス供給孔211の数を実際の数よりも少なく示している。
プラズマ処理装置100は,例えばアルミニウム等の導電性材料からなる処理室102と,この処理室102内の底面に配設され,被処理基板としてのウエハWを載置する載置台を兼ねる下部電極(サセプタ)104と,この下部電極104と対向して平行に配設され,ガス供給機構として機能する上部電極200とを備えている。
下部電極104には第1高周波電源150が整合器152を介して接続されており,上部電極200には第1高周波電源150より周波数の高い電力を出力する第2高周波電源160が整合器162を介して接続されている。また,下部電極104には,ハイパスフィルタ154が接続されており,上部電極200には,ローパスフィルタ164が接続されている。
下部電極104の上面外周縁部にはウエハWの外周を囲むフォーカスリング108が配設され,フォーカスリング108を介してウエハW上にプラズマを集めるようにしている。下部電極104の上面には高圧直流電源110に接続された静電チャック112が配設されており,静電チャック112内に設けられた電極114に高圧直流電源110から高圧直流電圧が印加されて発生する静電吸着力でウエハWを静電チャック112上に保持することができる。
下部電極104には温度を調整するための温度調整機構116が内蔵されており,この温度調整機構116を介してウエハWを所定の温度に調整することができる。温度調整機構116は例えば下部電極104内に形成された冷媒室内に冷媒を循環させて下部電極104の温度を調整するようになっている。
更に,下部電極104内にはその上面の複数箇所で開口する熱伝達媒体(例えばHeガス)が流通するガス通路118が形成されている。そして,静電チャック112にはガス通路118の開口に対応する孔が形成されており,HeガスをウエハWと静電チャック112間の細隙に供給することができる。これによって下部電極104とウエハWとの間の熱伝達が促進される。
下部電極104の下面と処理室102の底面間には絶縁板120が設けられ,下部電極104と処理室102とは絶縁されている。なお,絶縁板120と処理室102の底面との間に,例えばアルミニウム製ベローズを介在させて,昇降機構(図示せず)を用いて下部電極104が昇降可能に構成してもよい。この機構により,プラズマ処理の種類に応じて上部電極200と下部電極104との隙間を適宜調節することができる。
処理室102の底面には排気口106が形成されており,排気口106に接続された排気装置180によって排気することによって,処理室102内を所定の真空度に維持することができる。
(ガス供給機構としての上部電極の構成例)
ガス供給機構である上部電極200には,処理ガス供給源170がガス供給管172を介して接続されており,この処理ガス供給源170から処理ガス(例えばエッチングガスであるフルオロカーボンガス(C)),クリーニングガス(例えばOガス)などが供給される。またガス供給管172には,バルブ174及びマスフローコントローラ176が備えられており,これによって処理ガスやクリーニングガスの流量が調節される。
なお,図1には処理ガス供給源170,ガス供給管172,バルブ174,及びマスフローコントローラ176からなる処理ガス供給系を1つのみ示しているが,プラズマ処理装置100は,複数の処理ガス供給系を備えている。例えばCF,O,N,CHF等のガスが,それぞれ独立に流量制御され,処理室102内に供給されるようになっている。
上部電極200は,その周縁部を被覆するシールドリング122を介して処理室102の天井部に取り付けられている。また,処理室102の側壁にはゲートバルブ124が設けられている。このゲートバルブ124が開くことによって,処理室102内へのウエハWの搬入及び処理室102内からのウエハWの搬出が可能となる。また,上部電極200が設けられる天井部は,蓋部として開口可能に構成されており,蓋部と側壁との間には気密を保持するための例えばOリングなどのシール部材126が設けられている。
上部電極200は,処理ガス供給機構本体201と,この処理ガス供給機構本体201の下側に下部電極(サセプタ)104に対向するように積層される板状部材としての電極板206により構成される。さらに,処理ガス供給機構本体201は,上から順に上部部材202と冷却板204とを積層して構成される。すなわち,本実施形態にかかる上部電極200は,上部部材202,冷却板204,電極板206を積層した3層構造である。これら上部部材202,冷却板204,電極板206は,それぞれボルト及びナットなどの締結手段(図示せず)によって着脱自在に接合されている。なお,処理ガス供給機構本体201は上部部材202と冷却板204とを一体で構成してもよい。
電極板206は,これを支持する処理ガス供給機構本体201とは熱膨張率の異なる部材で構成される。具体的には処理ガス供給機構本体201は例えばアルミニウムなどの金属で構成されており,電極板206は,例えば石英(SiO),SiC,SiN等のシリコン含有材料で構成されている。
処理ガス供給機構本体201には,ガス供給管172から処理ガスを導入するための処理ガス導入口208が形成されている。処理ガス供給機構本体201の内部には処理ガス導入口208から導入された処理ガスを拡散する拡散室210が設けられている。具体的には例えば図1に示すように,処理ガス導入口208は上部部材202の上部に,拡散室210まで貫通するように設けられている。拡散室210は,例えば冷却板204の上部部材202側の接合面側に円板状の凹部(例えばザグリなど)を形成することにより,冷却板204と上部部材202とを接合したときに形成される空間によって構成する。
なお,拡散室210の構成は上述したものに限られるものではない。例えば冷却板204の上部部材202側の接合面側に凹部を設ける代りに,上部部材202の冷却板204との接合面に側に凹部を設けるようにしてもよく,冷却板204と上部部材202の両方に凹部を設けるようにしてもよい。
冷却板204及び電極板206には,拡散室210からの処理ガスを処理室102内に供給する処理ガス供給孔211が形成されている。処理ガス供給孔211は,多数設けられており,下部電極104に載置されるウエハWの全面に処理ガスを供給できるようになっている。なお,本実施形態における処理ガス供給孔211の具体的構成例は後述する。
また,処理ガス供給機構本体201には,図示はしないが,上部電極200を冷却する冷却機構が設けられている。具体的には例えば冷却板204の拡散室210の外側位置に,チラー流路(図示せず)を形成し,チラー流路を温調された冷媒を循環させることによって,電極板206の温度を調節(冷却)することができる。
このような処理ガス供給機構を有する上部電極200では,処理ガス供給源170から処理ガスが供給されると,処理ガスはガス供給管172及び処理ガス導入口208を介して拡散室210に供給されて拡散されて各処理ガス供給孔211に分配され,処理ガス供給孔211から処理室102内の下部電極104に向けて吐出される。
以上のような構成を有するプラズマ処理装置100において,例えばウエハW上に形成されているシリコン酸化膜,シリコン窒化膜,またはポリシリコン膜などをドライエッチングする場合には,一般に処理ガスとしてCF,CHF等のフッ素系ガスが用いられる。この処置ガスを上部電極200から処理室102内に供給して,第2高周波電源160から例えば60MHzの高周波電力を上部電極200に印加すると,上部電極200と下部電極104の間の空間において処理ガスがプラズマ化する。所定時間例えば1秒経過後に第1高周波電源150から例えば2MHzのバイアス用の高周波電力を下部電極104に印加する。このようにして,ウエハW上の所定の膜がプラズマによってエッチングされる。
(冷却板と電極板の熱膨張)
ところで,プラズマ処理装置100の処理室102内においては,プラズマが生成されると,このプラズマからの入熱により上部電極200の温度が上昇する。また,温度調整機構116によって下部電極104が加熱されると,この熱輻射を受けて上部電極200の温度が上昇する。このため,上部電極200を構成する処理ガス供給機構本体201と電極板206はいずれも熱膨張する。
しかも,処理ガス供給機構本体201と電極板206とはそれぞれ熱膨張率が異なる部材で構成されているため,処理ガス供給機構本体201と電極板206とで熱膨張量に差異が生じる。例えば処理ガス供給機構本体201がアルミニウムで構成され,電極板206が石英で構成されている場合には,アルミニウムの方が石英よりも熱膨張係数が大きいので,処理ガス供給機構本体201の方が電極板206よりも横方向の熱膨張量も大きくなる。
ところが,上部電極200の周縁部はシールドリング122に囲まれていることから,処理ガス供給機構本体201は,シールドリング122によって水平方向の熱膨張が制限されるので,熱膨張が大きくなるに連れて僅かではあるが電極板206よりも先に撓みはじめる。このような僅かな撓みによって,処理ガス供給機構本体201と電極板206との間に微小な隙間が生じると,処理ガス供給孔211を流れる処理ガスの一部がその隙間に漏洩してしまう虞がある。
そこで,本実施形態にかかる処理ガス供給機構では,処理ガス供給機構本体201と電極板206との間に隙間が生じた場合でも,その隙間に処理ガスが漏洩しないように,処理ガス供給孔211の構成を工夫したものである。
(処理ガス供給孔の構成例)
ここで,本実施形態にかかる処理ガス供給機構を有する上部電極200が備える処理ガス供給孔211の構成例について図面を参照しながら説明する。図2は,本実施形態にかかる処理ガス供給孔の構成を説明するための断面図であり,図1に示す1つの処理ガス供給孔が形成される周辺構造であるQ部を拡大したものである。図2に示すように,処理ガス供給孔211は,板状部材としての電極板206に貫通して設けられたガス吐出孔214と,処理ガス供給機構本体201の冷却板204に設けられたガス噴出孔(駆動流路)212とにより構成される。
ガス噴出孔212は,上流側に連通した拡散室210から流入した処理ガスを,下流側に設けられたノズル部232の噴出口232aからガス吐出孔214に向けて噴出するように構成されている。具体的にはガス噴出孔212は,例えば図2に示すように,上流側から下流側にかけて順に,ストレート形状の大径部212a,徐々に径が細くなるテーパ部212b,ストレート形状の小径部212cがそれぞれ連続するように形成される。
ガス噴出孔212の下流側の小径部212cは,ノズル部232にわたって形成され,ノズル部232の先端にガス噴出孔212の噴出口232aが開口する。ノズル部232は,例えば冷却板204の積層面(電極板206との接合面)を加工して,冷却板204の積層面から下方のガス吐出孔214内に突出するように形成される。
このように,ガス噴出孔212は,その上流側の孔径(例えば大径部212a)よりも下流側の孔径(例えば小径部212c)を小さくすることで,ガス噴出孔212の上流側から流入した処理ガスの流速を下流側で高めた上で,ガス吐出孔214に向けて噴出させることができる。
一方,ガス吐出孔214は,ガス噴出孔212の小径部212cの径(噴出口232aの径)よりも大きな径で形成されている。また,ガス吐出孔214には,ノズル部232を遊嵌する拡径部234が電極板206の積層面(冷却板204との接合面)に開口するように形成される。これにより,ノズル部232の外側と拡径部234の内側には吸引流路236となる隙間が生じる。こうして,ノズル部232の周りに,上流側が冷却板204と電極板206の境界に連通し,下流側がガス吐出孔214に合流する吸引流路236が形成される。
このような吸引流路236の大きさや形状は,上記ノズル部232の外側形状と拡径部234の内側形状によって決定される。従って,これらの形状は,吸引流路236に発生させる吸引力の大きさなどを考慮して決定することが好ましい。これらの形状を例えば同じ形にすることによって,ノズル部232の周りには一定の形状の吸引流路236を形成することができる。図2では,上記ノズル部232の外側形状と拡径部234の内側形状をそれぞれ,上流側から下流側に向うに連れて徐々に径が小さくなるテーパ状にした場合を示している。
なお,ガス吐出孔214の径を噴出口232aの径よりも大きくすることによって,ガス吐出孔214で処理ガスの速度エネルギが圧力エネルギに変換されるので,ガス吐出孔214の径の大きさを調整することによって,ガス吐出孔214から処理室102内に吐出させる処理ガスの圧力を調整することができる。
以下,このような処理ガス供給孔211の作用を図2を参照しながら説明する。例えば拡散室210において水平方向に拡散された処理ガスの一部が処理ガス供給孔211へ分配されると,処理ガスは先ずガス噴出孔212を通る。すなわち,処理ガスは,ガス噴出孔212の大径部212aからテーパ部212bを通って小径部212cへ流れる。この際,テーパ部212bを通過するときに処理ガスの圧力エネルギが速度エネルギに変換されるため,小径部212cを流れる処理ガスは,大径部212aを流れる処理ガスに比べて速流が高くなる。
こうして流速が高められた処理ガスは,ノズル部232先端の噴出口232aからガス吐出孔214に向けて噴出される。これにより,吸引流路236における下流側の圧力は上流側の圧力より低くなるので,吸引流路236には上流側の冷却板204と電極板206の境界から下流側のガス吐出孔214に向う図中下向きの吸引力が発生する。
このため,熱膨張などにより冷却板204と電極板206の境界に隙間が発生しても,その隙間に噴出口232aから処理ガスが漏洩することを防止でき,もし漏洩したとしても,その漏洩した処理ガスは吸引流路236を通る吸引流となってガス吐出孔214に流れ込み,噴出口232aから噴出された処理ガスと合流して,ガス吐出孔214から処理室102内へ吐出させることができる。
このように,第1実施形態にかかる処理ガス供給孔によれば,噴出口232aから噴出させる処理ガスの流れを駆動流とする誘導作用(エジェクタ作用)によって吸引流路236に冷却板204と電極板206の境界からガス吐出孔214に向う吸引力を形成することができる。
このようなエジェクタ作用を利用した処理ガス供給孔を,例えば図1に示すような上部電極200のすべての処理ガス供給孔211に適用する。これにより,拡散室210からの処理ガスが各処理ガス供給孔211のガス噴出孔212に流入すると,たとえ熱膨張で冷却板204と電極板206の境界に隙間が発生したとしても,その隙間へ漏洩することなく,各ガス噴出孔212に流入した流量すべての処理ガスを各ガス吐出孔214から処理室102内に吐出させることができる。
また,冷却板204と電極板206の境界から漏洩して他のガス吐出孔214に回り込むこともないため,1つのガス吐出孔214で吐出されるべき処理ガスはすべて,そのガス吐出孔214から吐出させることができる。これにより,上部電極200の熱膨張の有無に拘わらず,いずれの処理ガス供給孔211からも常に想定される流量の処理ガスを吐出させることができるので,ウエハWの全面にわたって所望の処理を施すことができる。
また,冷却板204のノズル部232は,電極板206の拡径部234に遊挿されるので,もし熱膨張により冷却板204と電極板206との間に水平方向の位置ずれが生じても,ノズル部232と拡径部234との間の隙間の分だけ,ノズル部232と拡径部234との位置ずれを許容することができる。このため,ガス噴出孔212は常にガス吐出孔214に向けて処理ガスを噴出させることができる。
なお,ここでは,ノズル部232は冷却板204を加工して形成するので,ノズル部232の材質は冷却板204と同じアルミニウムなどの金属で形成されている。このため,プラズマ処理中にノズル部232の先端において異常放電が発生する可能性があるが,このような異常放電は,電極板206の厚みが厚くなるように調整することで,防止することができる。
また,処理ガス供給機構本体201の冷却板204と電極板206の境界には,上記吸引流路236に連通する空隙部を設けて,冷却板204と電極板206との境界に漏洩した処理ガスを吸引流路236に流れ易くするようにしてもよい。
例えば図3に示すように,電極板206の積層面(冷却板204との接合面)に空隙部260を形成する。具体的には,ガス吐出孔214の拡径部234の上側に電極板206の上面から凹部(例えばザグリなど)を形成することによって空隙部260を設ける。これにより,空隙部260は,電極板206の積層面側に開口する拡径部234の開口端の周囲を囲むとともに,吸引流路236の上流側に連通するように形成される。
このような空隙部260を設けることにより,冷却板204と電極板206の境界に漏洩した処理ガスは空隙部260に入り込み易くなり,さらにエジェクタ作用による吸引力の発生により吸引流路236に流れ易くなるので,確実にガス吐出孔214へ導くことができる。
また,冷却板204と電極板206との境界に吸引流路236に連通する空隙部260を設けて,この空隙部260の大きさや形状を調整することにより,吸引流路236の上流側の空隙部260と下流側のガス噴出孔212付近との圧力差を調整することができる,このため,冷却板204と電極板206との境界から吸引流路236を通ってガス吐出孔214に向かう吸引力をより確実に発生させることができる。
(第2実施形態にかかる処理ガス供給孔)
続いて,本発明の第2実施形態にかかる処理ガス供給孔について図面を参照しながら説明する。図4は,本実施形態にかかる処理ガス供給孔の構成を説明するための図であり,図1に示す1つの処理ガス供給孔が形成される周辺構造であるQ部を拡大したものである。
第2実施形態にかかる処理ガス供給孔211は,図3に示す処理ガス供給機構本体201と電極板206との間に,プラズマや熱輻射などからの入熱や異常放電を抑制できる材質からなる板状の中間部材205を積層し,この中間部材205側にノズル部232を設けたものである。なお,図4において図3と同様の機能を有する部分には同一の符号を伏してその詳細な説明を省略する。
具体的には,図4に示す中間部材205は,処理ガス供給機構本体201の下層を構成する冷却板204と電極板206との間に,例えばボルト及びナットなどの締結手段(図示せず)によって着脱自在に接合されている。中間部材205は,プラズマや熱輻射などからの入熱や異常放電をともに抑制できる材質,例えば石英(SiO),SiC,SiN等のシリコン含有材料から構成されている。中間部材205は,例えば電極板206と同様の材質であってもよく,また異なる材質であってもよい。
また,図4に示す中間部材205と電極板206の境界には処理ガスが漏洩する可能性があるので,中間部材205と電極板206の境界にも図3に示すものと同様の空隙部260を形成している。
さらに,図4に示す場合には,中間部材205と冷却板204との境界にも処理ガスが漏洩する可能性があるので,中間部材205に,中間部材205と冷却板204の境界に空隙部260を連通する連通孔262を形成している。これにより,処理ガスが噴出口232aからガス吐出孔214に向けて噴出されたときに,中間部材205と冷却板204との境界にも,連通孔262,空隙部260,吸引流路236を介してガス吐出孔214に向かう吸引力が発生する。なお,図4に示す中間部材205には,ガス噴出孔212の小径部212cの一部(中間部材205の上側表面からノズル部232の噴出口232aまでの部分)を構成する貫通孔が設けられている。
このように,第2実施形態においては,プラズマや熱輻射などからの入熱を抑制できる材質例えば石英からなる中間部材205を冷却板204と電極板206との間に設けることにより,プラズマ等から処理ガス供給機構本体201への伝熱量を抑えることができる。これにより,処理ガス供給機構本体201の熱膨張を抑えることができるので,その結果,処理ガス供給機構本体201と中間部材205との熱膨張量の差異をほとんどなくすことができる。これにより,中間部材205とこれに接触する処理ガス供給機構本体201の冷却板204との間に隙間が生じることを抑制できる。
また,異常放電を抑制できる材質例えば石英からなる中間部材205を冷却板204と電極板206との間に設け,ノズル部232を中間部材205の方に形成することによって,例えばアルミニウムなどの金属でノズル部232を形成する場合に比して,異常放電を効果的に抑制することができる。
また,中間部材205を電極板206と同じ材質で構成する場合には,熱膨張量の差異はほとんど生じないものの,熱膨張率の異なる材質で構成した場合には,熱膨張量に差異が生じて,中間部材205と電極板206との間に隙間が生じる場合も考えられる。このような場合にも,第2実施形態によれば,図3に示す場合と同様に処理ガスが噴出口232aからガス吐出孔214に向けて噴出されたときに,噴出口232aの周囲の圧力が低くなるので,中間部材205と電極板206との境界の空隙部260に吸引流路236からガス吐出孔214に向う吸引力を発生させることができる。これにより,空隙部260に漏洩した処理ガスを吸引流路236を介してガス吐出孔214に導くことができる。
さらに,図4に示す構成の場合には,中間部材205の存在により,冷却板204の熱膨張は抑えられるものの,冷却板204と中間部材205との境界に処理ガスが漏洩する可能性も考えられる。このような場合にも,第2実施形態によれば,処理ガスが噴出口232aからガス吐出孔214に向けて噴出されたときに,中間部材205と冷却板204との境界に漏洩した処理ガスは,連通孔262,空隙部260,吸引流路236を介してガス吐出孔214に導くことができる。
このように,第2実施形態によれば,中間部材205と電極板206の境界のみならず,処理ガス供給機構本体201と中間部材205との境界についても,処理ガスが漏洩することを防止できる。
なお,上記第2実施形態では,ガス噴出孔212の形状を,大径部212a,テーパ部212b,小径部212cにより構成した場合について説明したが,必ずしもこれに限られるものではなく,小径部212cの直前にガス圧縮空間を形成することによって,噴出口232aから噴出される処理ガスの流速をさらに高めるようにしてもよい。
具体的には図5に示すように,テーパ部212bと小径部212cとの間にガス圧縮空間212dを形成するようにしてもよい。このガス圧縮空間212dは例えば図5に示すように,徐々に径が大きくなるテーパ部と徐々に径が小さくなるテーパ部とを連設してなる形状とし,テーパ部212b,ガス圧縮空間212d,小径部212cがこの順に繋がるように構成する。この場合,例えば図5に示すように,ガス圧縮空間212dのうちの徐々に径が大きくなるテーパ部については冷却板204の下面に形成するとともに,徐々に径が小さくなるテーパ部については中間部材205の上面に形成する。このように,本実施形態では冷却板204と電極板206の間に中間部材205を設けるので,ガス圧縮空間212dを小径部212cの直前に容易に形成することができる。
このような構成によれば,ガス噴出孔212の大径部212aに流入した処理ガスは,テーパ部212bによっていったん流速が高められ,ガス圧縮空間212dにおいて圧縮されて圧力が上昇した状態で,小径部212cに流入させることができるので,小径部212cの先の噴出口232aからより高速の処理ガスを噴出させることができる。このように,噴出口232aから噴出される処理ガスの流速をより高めることによって,吸引流路236における吸引力も上昇させることができるので,漏洩した処理ガスの吸引効率を向上させることができる。さらに,最終的にガス吐出孔214から吐出される処理ガスの流速もより高めることができる。
また,ガス圧縮空間212dが冷却板204と中間部材205に跨るように形成されているため,もし熱膨張により冷却板204と中間部材205とに水平方向の位置ずれが生じたとしても,ガス噴出孔212とガス吐出孔214との間の連通状態を保つことができる。しかも,その場合には冷却板204と中間部材205の境界に処理ガスが漏洩し易くなるものの,たとえ処理ガスが漏洩したとしても冷却板204と中間部材205の境界に連通する連通孔262から空隙部260及び吸引流路236に生じる吸引力によってガス吐出孔214から処理室102内に吐出させることができる。こうして,熱膨張の有無に拘わらず,各処理ガス供給孔211のいずれからも,処理ガスを処理室102内に円滑に吐出させることができる。
なお,第1実施形態で説明した図2,図3に示すガス噴出孔212において,その噴出口232aの直前にガス圧縮空間212dを設けるようにしてもよい。これにより,図2,図3に示すガス噴出孔212についても,噴出口232aから噴出される処理ガスの流速をより高めることができる。
以上説明したように,上記第1,第2実施形態にかかる上部電極200の処理ガス供給孔211においては,電極板206との境界から噴出口232aに向かう吸引流路236を形成し,ガス噴出孔212に流入した処理ガスの流速を高めて噴出口232aからガス吐出孔214に向けて噴出させることができる。これにより,処理ガスの流れを駆動流としたエジェクタ作用により吸引流路236にガス吐出孔214に向かう吸引力を発生させることで,熱膨張などにより電極板206との境界に僅かな隙間が発生したとしても,その隙間に処理ガスが漏洩することを抑制することができ,たとえ漏洩したとしてもガス吐出孔214から吐出させることができる。こうして,上部電極200の熱膨張の有無に拘わらず,各処理ガス供給孔211から常に想定した流量の処理ガスを吐出させることができるので,ウエハW全体にわたり所望の処理を施すことができる。
なお,上記第1,第2実施形態では,図2〜図5に示すようなエジェクタ作用を利用した処理ガス供給孔を,図1に示す処理ガス供給孔211のうちのすべてに適用する場合について説明したが,必ずしもこれに限定されるものではなく,図1に示す複数の処理ガス供給孔211のうちの一部に適用し,その他はエジェクタ作用を利用しない処理ガス供給孔(例えば図8に示す処理ガス供給孔)を適用するようにしてもよい。
例えば図1に示す複数の処理ガス供給孔211のうち,処理ガス供給機構本体201と電極板206との境界の隙間が生じ易い領域の処理ガス供給孔211のみに本実施形態のようなエジェクタ作用を利用した処理ガス供給孔を適用するようにしてもよい。処理ガス供給機構本体201と電極板206の熱膨張の度合いや温度分布のばらつきによっては,処理ガス供給機構本体201と電極板206との境界の隙間が生じ易い領域と生じ難い領域とが生じる場合もあるので,このような場合には,処理ガスが漏洩する可能性のある領域の処理ガス供給孔211のみにエジェクタ作用を利用した処理ガス供給孔を適用すれば足りる。これにより,その他の処理ガス供給孔211は従来と同様に簡単な構成の処理ガス供給孔を適用することができる。
具体的には例えばプラズマ処理中の上部電極200の温度分布が中央部で最も高く,周縁部へ向かうほど低下する傾向を示す場合には,冷却板204と電極板206の境界において,中央部ではほとんど隙間が生じることはなく処理ガスも漏洩しないのに対して,周縁部に向かうほど隙間が生じ易くなって処理ガスも漏洩し易くなる。
このような場合には,隙間が生じ易い周縁部領域の処理ガス供給孔211のみにエジェクタ作用を利用した処理ガス供給孔を適用し,隙間が生じ難い中央部領域の処理ガス供給孔211には例えば図8に示すような従来タイプの処理ガス供給孔を適用すれば足りる。これによっても処理ガスの漏洩を十分に防止することができる。
また,図1に示す複数の処理ガス供給孔211のうち,下部電極104上に載置されたウエハWに対向する領域(ウエハの直上領域)Waの外側の領域における処理ガス供給孔211のみにエジェクタ作用を利用した処理ガス供給孔を適用してもよい。
ここで,上部電極200の処理ガス供給孔211がマトリクス状に配置している場合を例に挙げて,エジェクタ作用を利用した処理ガス供給孔の適用例を図6を参照しながら説明する。図6は,図1に示す上部電極200をその下側,すなわち下部電極104側から見た平面図である。図6は,図1の場合と同様に説明を簡略化するために,処理ガス供給孔211の数を実際の数よりも少なく示している。また,処理ガス供給孔211の配置については図6に示すものに限定されるものではない。
図6に示す処理ガス供給孔のうち,ウエハWの直上領域よりも外側の領域に設けられる太丸で示す処理ガス供給孔については,エジェクタ作用を利用した処理ガス供給孔(ここでは,「処理ガス供給孔211B」とする)を適用する。また,ウエハWの直上領域Waに設けられる細丸で示す処理ガス供給孔については,例えば図8に示すような従来タイプの処理ガス供給孔(ここでは,「処理ガス供給孔211A」とする)を適用する。
このようにすることにより,もし処理ガス供給機構本体201と電極板206の境界に隙間が生じて,例えばエジェクタ作用を利用しない処理ガス供給孔211Aから処理ガスが漏洩したとしても,漏洩した処理ガスはウエハWの直上領域Waの外側のエジェクタ作用を利用した処理ガス供給孔211Bから吐出させることができる。すなわち,処理ガス供給機構本体201と電極板206の境界に漏洩した処理ガスは,例えば図3に示す構成の処理ガス供給孔211Bの空隙部260に外側から流入し,吸引流路236を介してガス吐出孔214から吐出される。このように,漏洩した処理ガスも処理ガス供給孔211Bから処理室内に吐出させることができる。
なお,この場合,処理ガス供給孔211Bから吐出される処理ガスの流量が増加する可能性もあるものの,これら処理ガス供給孔211BはウエハWの直上領域Waよりも外側に配置されているので,ウエハWの処理には影響しないばかりか,ガスカーテンとなってウエハWの直上領域Waに吐出される処理ガスを取り囲むことができる。これにより,ウエハWの直上領域Waに吐出される処理ガスがそれよりも外側へ拡散してしまうことを抑制することができ,処理ガスによるウエハWへの処理効率を向上できる。
また,一般には,ウエハWにプラズマ処理を行う際には,ウエハWの中央部領域よりも周縁部領域の方が1つの処理ガス供給孔から吐出される想定流量による作用させる面積比が大きいため,周縁部領域の処理ガス供給孔から吐出される流量が減少すると,ウエハWの周縁部への処理結果の影響も大きくなる。このような観点からも,少なくとも周縁部領域の処理ガス供給孔については,エジェクタ作用を利用した本発明にかかる処理ガス供給孔を適用することによって,各処理ガス供給孔からそれぞれ,想定流量の処理ガスを吐出させることができる効果は大きい。
以上,添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが,本発明は係る例に限定されない。当業者であれば,特許請求の範囲に記載された範疇内において,各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり,それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば,平行平板型のプラズマ処理装置を用いて本発明の実施形態を説明したが,本発明はこれに限定されるものではなく,例えばマグネトロン型や誘導結合型の各種プラズマ処理装置にも適用可能である。また,エッチング処理のみならず,アッシング処理や成膜処理など,被処理基板に対して処理ガスを供給するガス供給機構を備えた各種処理装置にも適用可能である。
本発明は,処理室内に処理ガスを供給するためのガス供給機構及び基板処理装置に適用可能である。
本発明の第1実施形態にかかる処理ガス供給機構を上部電極に適用可能なプラズマ処理装置の構成例を示す断面図である。 同実施形態にかかる処理ガス供給孔の構成を説明するための断面図であり,図1に示す1つの処理ガス供給孔が形成される周辺構造であるQ部を拡大したものである。 同実施形態にかかる処理ガス供給孔の変形例の構成を説明するための断面図である。 本発明の第2実施形態にかかる処理ガス供給孔の構成を説明するための断面図である。 同実施形態にかかる処理ガス供給孔の変形例の構成を説明するための断面図である。 エジェクタ作用を利用した処理ガス供給孔の適用例を説明するための図であり,図1に示す上部電極をその下側から見た平面図である。 従来の上部電極の概略構成を示す断面図である。 従来の作用説明図であり,図7に示す1つの処理ガス供給孔が形成される周辺構造であるP部を拡大した断面図である。
符号の説明
100 プラズマ処理装置
102 処理室
104 下部電極
106 排気口
108 フォーカスリング
110 高圧直流電源
112 静電チャック
114 電極
116 温度調整機構
118 ガス通路
120 絶縁板
122 シールドリング
124 ゲートバルブ
126 シール部材
150 第1高周波電源
152 整合器
154 ハイパスフィルタ
160 第2高周波電源
162 整合器
164 ローパスフィルタ
170 処理ガス供給源
172 ガス供給管
174 バルブ
176 マスフローコントローラ
180 排気装置
200 上部電極
201 処理ガス供給機構本体
202 上部部材
204 冷却板
205 中間部材
206 電極板
208 処理ガス導入口
210 拡散室
211 処理ガス供給孔
211A エジェクタ作用を利用しない処理ガス供給孔
211B エジェクタ作用を利用した処理ガス供給孔
212 ガス噴出孔
212a 大径部
212b テーパ部
212c 小径部
212d ガス圧縮空間
214 ガス吐出孔
232 ノズル部
232a 噴出口
234 拡径部
236 吸引流路
260 空隙部
262 連通孔
W ウエハ

Claims (20)

  1. 前記処理室内の載置台に対向して設けられ,前記載置台に保持される被処理基板に向けて処理ガスを供給する処理ガス供給機構であって,
    前記処理ガスを導入する処理ガス導入口と,
    前記処理ガス導入口から導入された処理ガスを拡散させる拡散室が形成された処理ガス供給機構本体と,
    前記処理ガス供給機構本体の前記載置台側に積層され,前記処理ガス供給機構本体とは熱膨張率の異なる部材からなる板状部材と,
    前記処理ガスを前記拡散室から前記処理室内に供給する複数の処理ガス供給孔と,を備え,
    前記各処理ガス供給孔は,前記板状部材に設けられたガス吐出孔と,前記処理ガス供給機構本体に設けられたガス噴出孔とにより構成し,
    前記ガス噴出孔は,上流側に連通した前記拡散室から流入した処理ガスを,下流側に設けられたノズル部の噴出口から前記ガス吐出孔に向けて噴出するように構成するとともに,前記ノズル部の周りには,上流側が前記ガス供給機構本体と前記板状部材の境界に連通し,下流側が前記ガス吐出孔に合流する吸引流路を形成したことを特徴とする処理ガス供給機構。
  2. 前記ノズル部は,前記処理ガス供給機構本体の積層面から前記ガス吐出孔内に突出するように形成するとともに,前記ガス吐出孔には前記ノズル部を遊嵌する拡径部を前記板状部材の積層面に開口するように設けることにより,前記ノズル部と前記拡径部の隙間を前記吸引流路とすることを特徴とする請求項1に記載の処理ガス供給機構。
  3. 前記ノズル部と前記拡径部はともに,下流側に向うに連れて径が小さくなる形状にしたことを特徴とする請求項1に記載の処理ガス供給機構。
  4. 前記処理ガス供給機構本体と前記板状部材の境界には,前記板状部材の積層面側に開口する前記拡径部の開口端の周囲を囲むとともに,前記吸引流路の上流側に連通する空隙部を形成したことを特徴とする請求項1に記載の処理ガス供給機構。
  5. 前記空隙部は,前記拡径部の開口端に前記板状部材の積層面から形成した凹部により構成されることを特徴とする請求項4に記載の処理ガス供給機構。
  6. 前記ガス噴出孔は,下流側の孔径が上流側の孔径よりも小さくなるように形成したことを特徴とする請求項1に記載の処理ガス供給機構。
  7. 前記ガス噴出孔は,前記下流側の孔と前記上流側の孔との間にガス圧縮空間を形成したことを特徴とする請求項7に記載の処理ガス供給機構。
  8. 前記処理ガス供給機構本体は金属で形成し,前記板状部材はシリコン含有材料で形成したことを特徴とする請求項1に記載の処理ガス供給機構。
  9. 前記処理室内の載置台に対向して設けられ,前記載置台に保持される被処理基板に向けて処理ガスを供給する処理ガス供給機構であって,
    前記処理ガスを導入する処理ガス導入口と,
    前記処理ガス導入口から導入された処理ガスを拡散させる拡散室が形成された処理ガス供給機構本体と,
    前記処理ガス供給機構本体の前記載置台側に積層され,前記処理ガス供給機構本体とは熱膨張率の異なる部材からなる板状部材と,
    前記処理ガス供給機構本体と前記板状部材との間に積層され,前記処理ガス供給機構本体とは材質の異なる部材からなる中間部材と,
    前記処理ガスを前記拡散室から前記処理室内に供給する複数の処理ガス供給孔と,を備え,
    前記各処理ガス供給孔は,前記板状部材に設けられたガス吐出孔と,前記処理ガス供給機構本体と前記中間部材に設けられたガス噴出孔とにより構成し,
    前記ガス噴出孔は,上流側に連通した前記拡散室から流入した処理ガスを,下流側に設けられたノズル部の噴出口から前記ガス吐出孔に向けて噴出するように構成するとともに,前記ノズル部の周りには,上流側が前記中間部材と前記板状部材の境界に連通し,下流側が前記ガス吐出孔に合流する吸引流路を形成したことを特徴とする処理ガス供給機構。
  10. 前記ノズル部は前記中間部材を加工して前記中間部材の積層面から前記ガス吐出孔内に突出するように形成するとともに,前記ガス吐出孔には前記ノズル部を遊嵌する拡径部を前記板状部材の積層面に開口するように設けることにより,前記ノズル部と前記拡径部の隙間を前記吸引流路とすることを特徴とする請求項9に記載の処理ガス供給機構。
  11. 前記ノズル部と前記拡径部はともに,下流側に向うに連れて径が小さくなる形状にしたことを特徴とする請求項9に記載の処理ガス供給機構。
  12. 前記中間部材と前記板状部材の境界には,前記板状部材の積層面側に開口する前記拡径部の開口端の周囲を囲むとともに,前記吸引流路の上流側に連通する空隙部を形成したことを特徴とする請求項9に記載の処理ガス供給機構。
  13. 前記空隙部は,前記拡径部の開口端に前記板状部材の積層面から形成した凹部により構成されることを特徴とする請求項12に記載の処理ガス供給機構。
  14. 前記ガス噴出孔は,下流側の孔径が上流側の孔径よりも小さくなるように形成したことを特徴とする請求項9に記載の処理ガス供給機構。
  15. 前記ガス噴出孔は,前記下流側の孔と前記上流側の孔との間にガス圧縮空間を形成したことを特徴とする請求項14に記載の処理ガス供給機構。
  16. 前記処理ガス供給機構本体は金属で形成し,前記中間部材と前記板状部材はともにシリコン含有材料で形成したことを特徴とする請求項9に記載の処理ガス供給機構。
  17. 前記中間部材に,前記処理ガス供給機構本体と前記中間部材の境界を前記空隙部に連通する連通路を形成したことを特徴とする請求項12に記載の処理ガス供給機構。
  18. 前記処理室内の載置台に対向して設けられ,前記載置台に保持される被処理基板に向けて処理ガスを供給する処理ガス供給機構であって,
    前記処理ガスを導入する処理ガス導入口と,
    前記処理ガス導入口から導入された処理ガスを拡散させる拡散室が形成された処理ガス供給機構本体と,
    前記処理ガス供給機構本体の前記載置台側に積層され,前記処理ガス供給機構本体とは熱膨張率の異なる部材からなる板状部材と,
    前記処理ガスを前記拡散室から前記処理室内に供給する複数の処理ガス供給孔と,を備え,
    前記複数の処理ガス供給孔のうち,少なくとも前記載置台に載置された被処理基板に対向する領域よりも外側の領域に形成されている処理ガス供給孔については,前記板状部材に設けられたガス吐出孔と,前記処理ガス供給機構本体に設けられたガス噴出孔とにより構成し,
    前記ガス噴出孔は,上流側に連通した前記拡散室から流入した処理ガスを,下流側に設けられたノズル部の噴出口から前記ガス吐出孔に向けて噴出するように構成するとともに,前記ノズル部の周りには,上流側が前記ガス供給機構本体と前記板状部材の境界に連通し,下流側が前記ガス吐出孔に合流する吸引流路を形成したことを特徴とする処理ガス供給機構。
  19. 処理室内の載置台に対向して設けられた処理ガス供給機構から前記処理室内に処理ガスを供給することにより,前記載置台に載置された被処理基板に対して所定の処理を施す基板処理装置であって,
    前記処理ガス供給機構は,
    前記処理ガスを導入する処理ガス導入口と,
    前記処理ガス導入口から導入された処理ガスを拡散させる拡散室が形成された処理ガス供給機構本体と,
    前記処理ガス供給機構本体の前記載置台側に積層され,前記処理ガス供給機構本体とは熱膨張率の異なる部材からなる板状部材と,
    前記処理ガスを前記拡散室から前記処理室内に供給する複数の処理ガス供給孔と,を備え,
    前記各処理ガス供給孔は,前記板状部材に設けられたガス吐出孔と,前記処理ガス供給機構本体に設けられたガス噴出孔とにより構成し,
    前記ガス噴出孔は,上流側に連通した前記拡散室から流入した処理ガスを,下流側に設けられたノズル部の噴出口から前記ガス吐出孔に向けて噴出するように構成するとともに,前記ノズル部の周りには,上流側が前記ガス供給機構本体と前記板状部材の境界に連通し,下流側が前記ガス吐出孔に合流する吸引流路を形成したことを特徴とする基板処理装置。
  20. 処理室内の載置台に対向して設けられた電極に高周波電力を印加して生成された処理ガスのプラズマによって,前記載置台に載置された被処理基板に対して所定の処理を施す基板処理装置であって,
    前記電極は,
    前記処理ガスを導入する処理ガス導入口と,
    前記処理ガス導入口から導入された処理ガスを拡散させる拡散室が形成された処理ガス供給機構本体と,
    前記処理ガス供給機構本体の前記載置台側に積層され,前記処理ガス供給機構本体とは熱膨張率の異なる部材からなる電極板と,
    前記処理ガスを前記拡散室から前記処理室内に供給する複数の処理ガス供給孔と,を備え,
    前記各処理ガス供給孔は,前記板状部材に設けられたガス吐出孔と,前記処理ガス供給機構本体に設けられたガス噴出孔とにより構成し,
    前記ガス噴出孔は,上流側に連通した前記拡散室から流入した処理ガスを,下流側に設けられたノズル部の噴出口から前記ガス吐出孔に向けて噴出するように構成するとともに,前記ノズル部の周りには,上流側が前記ガス供給機構本体と前記板状部材の境界に連通し,下流側が前記ガス吐出孔に合流する吸引流路を形成したことを特徴とする基板処理装置。
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