JP2009002427A - エンジンマウント - Google Patents
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Abstract
【課題】簡単かつ確実にストッパを組付けることが可能なエンジンマウントを提供する。
【解決手段】第1ブラケット110は筒状体111を備え、筒状体111の一方の開口から外筒部材30が圧入され、筒状体111の他方の開口には貫通孔115を備えた蓋部材114が配置され、第2ブラケット90は、外筒部材30と内筒部材20との相対変位を規制するストッパ80を備え、ストッパ80が貫通孔115から第1ブラケット110に挿入されて、第2ブラケットが内筒部材20に固定されている構成とした。
【選択図】図3
【解決手段】第1ブラケット110は筒状体111を備え、筒状体111の一方の開口から外筒部材30が圧入され、筒状体111の他方の開口には貫通孔115を備えた蓋部材114が配置され、第2ブラケット90は、外筒部材30と内筒部材20との相対変位を規制するストッパ80を備え、ストッパ80が貫通孔115から第1ブラケット110に挿入されて、第2ブラケットが内筒部材20に固定されている構成とした。
【選択図】図3
Description
本発明は、エンジンマウントに関するものである。
車両の振動発生部であるエンジンと、振動受け部である車体との間には、防振装置としてエンジンマウントが配設されている。エンジンマウントは、エンジンの振動が車体に伝達されるのを抑制するものである。
図7は、従来技術に係るエンジンマウントの側面断面図である。エンジンマウント100は、第1ブラケット110を介して車体に連結される外筒部材30と、第2ブラケット90を介してエンジンに連結され、外筒部材30よりも内周側に配置された内筒部材20と、外筒部材30と内筒部材20との間を弾性的に支持する本体ゴム25とを備えている。
図7は、従来技術に係るエンジンマウントの側面断面図である。エンジンマウント100は、第1ブラケット110を介して車体に連結される外筒部材30と、第2ブラケット90を介してエンジンに連結され、外筒部材30よりも内周側に配置された内筒部材20と、外筒部材30と内筒部材20との間を弾性的に支持する本体ゴム25とを備えている。
このようなエンジンマウント100において、外筒部材30と内筒部材20との相対変位が大きくなると、本体ゴム25に亀裂が発生するおそれがある。そこで、内筒部材20の上端部に、円盤状のストッパ80が装着されている。なお第1ブラケット110は円筒状に形成され、その上端開口部には蓋部材114が設けられている。そして、ストッパ80が蓋部材114に当接することにより、内筒部材20と外筒部材30との相対変位を規制しうるようになっている。特に軸方向における相対変位を規制するため、ストッパ80の外径は、蓋部材114の貫通孔115の内径より大きくなっている(例えば、特許文献1ないし3参照)。
このエンジンマウント100を組立てる場合には、まず液体が封入されたマウント本体11を形成する。次に、マウント本体11における内筒部材20の上端部に、ストッパ80を圧入する。次に、マウント本体11における外筒部材30を第1ブラケット110に圧入する。そして、蓋部材114の外側から第2ブラケット90を装着し、内筒部材20に固定するようになっている。
特開2007−32745号公報
特開2007−64352号公報
特開2007−16902号公報
しかしながら、上述したエンジンマウント100では、内筒部材20が本体ゴム25で支持されているため、ストッパ80を内筒部材20に圧入する際に、内筒部材20を静止状態に保持することが困難である。そのため、ストッパ80の圧入が不完全になるおそれがある。なおストッパ80を無理に圧入すれば、エンジンマウント100の構成部材を破損するおそれもある。
本発明は、前記の課題に鑑みてなされたもので、簡単かつ確実にストッパを組付けることが可能なエンジンマウントを提供することを目的とする。
本発明は、前記の課題に鑑みてなされたもので、簡単かつ確実にストッパを組付けることが可能なエンジンマウントを提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するため、以下の手段を採用する。
本発明に係るエンジンマウントは、エンジンおよび車体のいずれか一方に第1ブラケットを介して連結され、略筒状に形成された第1取付部材と、前記エンジンおよび前記車体のいずれか他方に第2ブラケットを介して連結され、前記第1取付部材の内周側に配置された第2取付部材と、前記第1取付部材と前記第2取付部材との間を弾性的に支持する第1弾性体とを備え、前記第1取付部材の中心軸と略平行にエンジン重量が入力されるエンジンマウントであって、前記第1ブラケットは筒状体を備え、前記筒状体の一方の開口から、前記第1取付部材が圧入され、前記筒状体の他方の開口には、貫通孔を備えた蓋部材が配置され、前記第2ブラケットは、前記第1取付部材と前記第2取付部材との相対変位を規制するストッパを備え、前記ストッパが前記貫通孔から前記筒状体に挿入されて、前記第2ブラケットが前記第2取付部材に固定されていることを特徴とする。
この構成によれば、ストッパが装着されていない状態で第1取付部材を筒状体に圧入することが可能になり、第1取付部材の圧入作業を容易化することができる。またストッパを第2取付部材に圧入する必要がないので、本体ゴム25で支持された第2取付部材を静止状態に保持する必要がない。したがって、簡単かつ確実にストッパを組付けることができる。
本発明に係るエンジンマウントは、エンジンおよび車体のいずれか一方に第1ブラケットを介して連結され、略筒状に形成された第1取付部材と、前記エンジンおよび前記車体のいずれか他方に第2ブラケットを介して連結され、前記第1取付部材の内周側に配置された第2取付部材と、前記第1取付部材と前記第2取付部材との間を弾性的に支持する第1弾性体とを備え、前記第1取付部材の中心軸と略平行にエンジン重量が入力されるエンジンマウントであって、前記第1ブラケットは筒状体を備え、前記筒状体の一方の開口から、前記第1取付部材が圧入され、前記筒状体の他方の開口には、貫通孔を備えた蓋部材が配置され、前記第2ブラケットは、前記第1取付部材と前記第2取付部材との相対変位を規制するストッパを備え、前記ストッパが前記貫通孔から前記筒状体に挿入されて、前記第2ブラケットが前記第2取付部材に固定されていることを特徴とする。
この構成によれば、ストッパが装着されていない状態で第1取付部材を筒状体に圧入することが可能になり、第1取付部材の圧入作業を容易化することができる。またストッパを第2取付部材に圧入する必要がないので、本体ゴム25で支持された第2取付部材を静止状態に保持する必要がない。したがって、簡単かつ確実にストッパを組付けることができる。
前記ストッパおよび前記貫通孔は、非円形状とされ、前記ストッパは、前記貫通孔から前記筒状体に挿入された後に、前記第1取付部材の中心軸の回りを所定角度だけ回動されて、前記ストッパと前記蓋部材との少なくとも一部が前記第1取付部材の中心軸と略平行な方向において重なるように配置されていることを特徴とする。
この構成によれば、ストッパを貫通孔から挿入して回動するだけで、簡単かつ確実にストッパを組付けることができる。また、ストッパと蓋部材との少なくとも一部が第1取付部材の中心軸方向において重なるように配置されるので、第1取付部材の軸方向におけるストッパ機構を構築することができる。またストッパを非円形状としたので、第1取付部材の軸直角方向にもストッパ機構を構築することができる。
この構成によれば、ストッパを貫通孔から挿入して回動するだけで、簡単かつ確実にストッパを組付けることができる。また、ストッパと蓋部材との少なくとも一部が第1取付部材の中心軸方向において重なるように配置されるので、第1取付部材の軸方向におけるストッパ機構を構築することができる。またストッパを非円形状としたので、第1取付部材の軸直角方向にもストッパ機構を構築することができる。
前記エンジンマウントは、液体封入方式のエンジンマウントであって、前記第1取付部材の中心軸と略平行な方向に加えて前記第1取付部材の中心軸と略垂直な方向にも減衰力を発揮する多方向減衰方式のエンジンマウントであることを特徴とする。
多方向減衰方式のエンジンマウントでは、主振動方向である軸方向および副振動方向である軸直角方向において、第1取付部材と第2取付部材との相対変位が大きくなる場合が多い。そこで、上記のように軸方向および軸直角方向のストッパ機構を構築することにより、多方向減衰方式のエンジンマウントにおいて、第1取付部材と第2取付部材との相対変位を効率的に規制することができる。
多方向減衰方式のエンジンマウントでは、主振動方向である軸方向および副振動方向である軸直角方向において、第1取付部材と第2取付部材との相対変位が大きくなる場合が多い。そこで、上記のように軸方向および軸直角方向のストッパ機構を構築することにより、多方向減衰方式のエンジンマウントにおいて、第1取付部材と第2取付部材との相対変位を効率的に規制することができる。
前記第2ブラケットは、前記ストッパが形成されたストッパ形成部材とブラケット本体部材とを組み合わせて形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、第2ブラケット全体ではなくストッパ形成部材にストッパを形成することができるので、ストッパの成型モールドの構造を単純化することが可能になり、また多数個取りの成型モールドを形成することが可能になる。したがって、製造コストを低減することができる。
この構成によれば、第2ブラケット全体ではなくストッパ形成部材にストッパを形成することができるので、ストッパの成型モールドの構造を単純化することが可能になり、また多数個取りの成型モールドを形成することが可能になる。したがって、製造コストを低減することができる。
本発明によれば、ストッパが装着されていない状態で第1取付部材を筒状体に圧入することが可能になり、第1取付部材の圧入作業を容易化することができる。またストッパを第2取付部材に圧入する必要がないので、本体ゴム25で支持された第2取付部材を静止状態に保持する必要がない。したがって、簡単かつ確実にストッパを組付けることができる。
以下、本発明に係るエンジンマウントの実施形態を図面に基づいて説明する。以下にはエンジンマウントに直交座標系を設定し、エンジンマウントの中心軸と平行な車両下方向(エンジン重量の入力方向)を+Z方向、中心軸に直交する車両前方向を+X方向、中心軸に直交する車両右方向を+Y方向としている。以下の実施形態では、Z方向およびX方向に減衰力を発揮する2方向減衰方式のエンジンマウントを例にして説明する。
(第1実施形態)
図1ないし図4は、第1実施形態に係るエンジンマウントの説明図である。図1は図2および図3のC−C線における平面断面図(第1ブラケットは不図示)であり、図2は図1のA−A線における側面断面図であり、図3は図1のB−B線における側面断面図であり、図4は平面図である。
図2に示すように、エンジンマウント10は、第2ブラケット90を介してエンジン(振動発生部)に連結される内筒部材(第2取付部材)20を備えている。内筒部材20は、Al材料等を用いて射出成型されている。内筒部材20の−Z側端面には、内筒部材20をエンジンに連結するためのネジ穴が形成されている。内筒部材20の+Z側端部は円錐台状に形成され、その側面はテーパ面となっている。
図1ないし図4は、第1実施形態に係るエンジンマウントの説明図である。図1は図2および図3のC−C線における平面断面図(第1ブラケットは不図示)であり、図2は図1のA−A線における側面断面図であり、図3は図1のB−B線における側面断面図であり、図4は平面図である。
図2に示すように、エンジンマウント10は、第2ブラケット90を介してエンジン(振動発生部)に連結される内筒部材(第2取付部材)20を備えている。内筒部材20は、Al材料等を用いて射出成型されている。内筒部材20の−Z側端面には、内筒部材20をエンジンに連結するためのネジ穴が形成されている。内筒部材20の+Z側端部は円錐台状に形成され、その側面はテーパ面となっている。
内筒部材20の外周側には、第1ブラケット110を介して車体(振動受け部)に連結される外筒部材(第1取付部材)30が設けられている。外筒部材30は、内筒部材20と同軸状に配置されている。
また外筒部材30の内周に沿って、後述する中間筒部材130が設けられている。
また外筒部材30の内周に沿って、後述する中間筒部材130が設けられている。
そして、内筒部材20と外筒部材30との間に本体ゴム(第1弾性体)25が配置され、両者間が弾性的に支持されている。本体ゴム25は、内筒部材20および中間筒部材130に加硫接着されている。エンジンマウント10は、外筒部材30の中心軸と略平行に内筒部材20に対して入力されたエンジン重量を、本体ゴム25が弾性変形することによって支持するものである。この本体ゴム25により、外筒部材30の−Z側の開口が閉塞されている。
一方、外筒部材30の+Z側の開口を閉塞するように、可撓性を有するゴム膜からなるダイヤフラム50が配置されている。また、本体ゴム25とダイヤフラム50との間には、外筒部材30の内部をZ方向に仕切る仕切部材40が設けられている。
外筒部材30の内側には液体が封入されている。本体ゴム25と仕切部材40との間には主液室61が形成され、仕切部材40とダイヤフラム50との間には副液室62が形成されている。仕切部材40には円環状の主オリフィス流路41が形成されている。主オリフィス流路41の一方端部は主液室61に開口し、他方端部は副液室62に開口している。
外筒部材30の内側には液体が封入されている。本体ゴム25と仕切部材40との間には主液室61が形成され、仕切部材40とダイヤフラム50との間には副液室62が形成されている。仕切部材40には円環状の主オリフィス流路41が形成されている。主オリフィス流路41の一方端部は主液室61に開口し、他方端部は副液室62に開口している。
エンジンの主振動に伴って内筒部材20が±Z方向に振動すると、主液室61および副液室62の液体が主オリフィス流路41を通って相互に移動する。そして、内筒部材20が第1共振周波数(例えば、エンジンシェイクの10Hz前後)で振動すると、主オリフィス流路41の液体が液柱共振する。これにより、エンジンのZ方向振動に対して大きな減衰力を発揮しうるようになっている。
仕切部材40の中央部には、ゴム弾性膜からなるガタメンブラン70が配置されている。ガタメンブランの−Z側面は主液室61に連通し、+Z側面は副液室62に連通している。ガタメンブランは、少なくともその一部が±Z方向に変位しうるように支持されている。
内筒部材20が上述した第1共振周波数を超える周波数(例えば、アイドリング振動の35Hz前後)で振動すると、主オリフィス流路41の内部の液体が追従移動できなくなるので、主液室61の圧力が上昇する。この主液室61の圧力上昇を、ガタメンブラン70の変位によって吸収することが可能になる。これにより、エンジンマウントの動的バネ定数の上昇を抑制することができる。
内筒部材20が上述した第1共振周波数を超える周波数(例えば、アイドリング振動の35Hz前後)で振動すると、主オリフィス流路41の内部の液体が追従移動できなくなるので、主液室61の圧力が上昇する。この主液室61の圧力上昇を、ガタメンブラン70の変位によって吸収することが可能になる。これにより、エンジンマウントの動的バネ定数の上昇を抑制することができる。
図2に示すように、中間筒部材130は、−Z方向に配置された上筒部131と、+Z方向に配置された下筒部132とを備えている。この上筒部131および下筒部132が、図1に示す一対の連結部133によって連結されている。一対の連結部133は、中間筒部材130の±X方向に配置されている。そのため、中間筒部材130の±Y方向には一対の窓部134が形成されている。
また図2に示すように、本体ゴム25は、上壁部26、下壁部27および隔壁部28で構成されている。上壁部26は、内筒部材20と中間筒部材130の上筒部131との間に全周にわたって配設されている。下壁部27は、内筒部材20と中間筒部材130の下筒部132との間に全周にわたって配設されている。隔壁部28は、上壁部26と下壁部27とを連結するように形成されている。図1に示すように、隔壁部28は、内筒部材20から±Y方向に伸び、中間筒部材130の窓部134を貫通して、外筒部材30の内面に当接している。
なお、隔壁部28の外周面と外筒部材30の内周面とは接着されていない。そのため、内筒部材20が+Y方向に大きく変位した場合には、内筒部材20の−Y方向において隔壁部28が外筒部材30から離間することになる。これにより、隔壁部28の−Y方向における引張ひずみが低減され、キレツの発生を防止しうるようになっている。なお内筒部材20が±X方向に小振幅で振動する場合には、隔壁部28が外筒部材30から離間しないので、第1液室161と第2液室162との短絡によりX方向の減衰特性が低下することはない。
内筒部材20の周囲には、第1液室161および第2液室162が形成されている。第1液室161および第2液室162は、隔壁部28によって±X方向に隔離されている。図3に示すように、第1液室161および第2液室162は、上壁部26と下壁部27との間に形成されている。
仕切部材40は、その周縁部から外筒部材30の内面に沿って立設された筒状部45を備えている。筒状部45には、第1液室161と副液室62とを連通する第1オリフィス流路141と、第2液室162と副液室62とを連通する第2オリフィス流路142とが設けられている。
仕切部材40は、その周縁部から外筒部材30の内面に沿って立設された筒状部45を備えている。筒状部45には、第1液室161と副液室62とを連通する第1オリフィス流路141と、第2液室162と副液室62とを連通する第2オリフィス流路142とが設けられている。
エンジンの副振動に伴って内筒部材20が±X方向に振動すると、第1液室161および副液室62の液体が第1オリフィス流路141を通って相互に移動し、第2液室162および副液室62の液体が第2オリフィス流路142を通って相互に移動する。そして、内筒部材20が第2共振周波数で振動すると、第1オリフィス流路141および第2オリフィス流路142の液体が液柱共振する。これにより、エンジンのX方向振動に対して大きな減衰力を発揮しうるようになっている。
なお、内筒部材が±Z方向に第2共振周波数で振動した場合にも、第1オリフィス流路141および第2オリフィス流路142の液体が液柱共振する。そのため、エンジンのZ方向振動に対して、第1共振周波数から第2共振周波数までの広い範囲で、大きな減衰力を発揮しうるようになっている。
このように本実施形態のエンジンマウントは、いわゆる2方向減衰方式のエンジンマウントである。すなわち、車体に連結され、略筒状に形成された外筒部材30と、エンジンに連結され、外筒部材30の内周側に配置された内筒部材20と、外筒部材30と内筒部材20との間に配置され、外筒部材30と内筒部材20とを弾性的に連結した本体ゴム25と、外筒部材30の内周側であって、内筒部材20の軸方向外側に配設されるとともに、内壁の少なくとも一部が本体ゴム25により形成され、液体が充填された主液室(受圧液室)61と、隔壁の一部がダイヤフラム50により形成されると共に液体が充填され、液体の液圧変化に応じて内容積が拡縮可能とされた副液室62と、主液室61と副液室62とを互いに連通させて液体を流通可能とする主オリフィス流路(制限通路)41とを備えている。さらに、外筒部材30と内筒部材20との間にそれぞれ配設されると共に、内壁の少なくとも一部が本体ゴム25により形成され、液体が充填された第1液室161および第2液室162(複数の差動液室)と、第1液室161を副液室に連通させる第1オリフィス流路141および第2液室162を副液室62に連通させる第2オリフィス流路142と、を備えている。
(ストッパ)
図2に示すように、内筒部材20の先端には第2ブラケット90が装着されている。第2ブラケット90は、エンジンに固定される本体部91と、エンジンマウント10の内筒部材20に固定されるカラー部94とを備えている。本体部91の一方(−Y側)端部には、エンジンに締結されるボルトの挿入孔92が形成されている。本体部91の他方(+Y側)端部から内筒部材20に向かって、貫通孔95を備えた円筒状のカラー部94が立設されている。そして、カラー部94の一方(−Z側)端部から貫通孔95に挿入したボルト96を、カラー部94の他方(+Z側)端部に配置した内筒部材20に締結して、第2ブラケット90が内筒部材20に固定されている。
図2に示すように、内筒部材20の先端には第2ブラケット90が装着されている。第2ブラケット90は、エンジンに固定される本体部91と、エンジンマウント10の内筒部材20に固定されるカラー部94とを備えている。本体部91の一方(−Y側)端部には、エンジンに締結されるボルトの挿入孔92が形成されている。本体部91の他方(+Y側)端部から内筒部材20に向かって、貫通孔95を備えた円筒状のカラー部94が立設されている。そして、カラー部94の一方(−Z側)端部から貫通孔95に挿入したボルト96を、カラー部94の他方(+Z側)端部に配置した内筒部材20に締結して、第2ブラケット90が内筒部材20に固定されている。
図3に示すように、カラー部94の先端が軸直角方向に拡張されて、ストッパ金具(ベース部材)82が形成されている。このストッパ金具82がゴム部材によって覆われ、ストッパゴム(ゴム部材)84が形成されている。このストッパ金具82およびストッパゴム84により、ストッパ80が構成されている。ストッパゴム84は、ストッパ金具82に接着されていない。具体的には、ストッパ金具82の表面に接着剤を塗布することなく、ストッパ金具82がストッパゴム84の成型モールドにセットされて、ストッパゴム84が射出成型されている。これにより、ストッパ金具82への接着剤の塗布工程を廃止することが可能になり、製造コストを低減することができる。
図4に示すように、ストッパ80は平面視において長円形状に形成されている。具体的には、図3に示すストッパ金具82が平面視において長円形状に形成され、その表面が略均等な厚さのストッパゴム84で覆われている。このストッパ80は、長軸方向をX方向に一致させて配置されている。
図3に戻り、外筒部材30の外側には第1ブラケット110が配置されている。第1ブラケット110は筒状体111を備えている。筒状体111の外周面には、エンジンマウントを車体に固定するための脚部材118が、溶接等によって固着されている。
筒状体111の一方(−Z側)端部は縮径され、小径部112が形成されている。また筒状体111の一方(−Z側)の開口部には蓋部材114が設けられている。なお筒状体111、小径部112および蓋部材114は、鋼板をプレス成型することにより一体的に形成されている。蓋部材114の中央には貫通孔115が設けられ、その内部には第2ブラケット90のカラー部94が挿通されている。
図4に示すように、貫通孔115は平面視において長円形状に形成されている。この貫通孔115は、その長軸方向をY方向に一致させて配置されている。
筒状体111の一方(−Z側)端部は縮径され、小径部112が形成されている。また筒状体111の一方(−Z側)の開口部には蓋部材114が設けられている。なお筒状体111、小径部112および蓋部材114は、鋼板をプレス成型することにより一体的に形成されている。蓋部材114の中央には貫通孔115が設けられ、その内部には第2ブラケット90のカラー部94が挿通されている。
図4に示すように、貫通孔115は平面視において長円形状に形成されている。この貫通孔115は、その長軸方向をY方向に一致させて配置されている。
図3に戻り、ストッパ80の±X方向端部と、筒状体111の小径部112の内周面とは、所定間隔を置いて対向配置されている。所定間隔を置いて配置されているので、内筒部材20がX方向に小振幅で振動した場合に、ストッパ80が小径部112に当接することがなく、動バネ定数の増加を防止できるようになっている。
また、内筒部材20がX方向に大きく変位した場合には、ストッパ80が小径部112に当接して反力を受けることになる。これにより、内筒部材20と外筒部材30とのX方向における相対変位を規制することができる。なお図4に示すように、ストッパ80の±X方向端部の極率半径は、小径部112の内周面の半径より小さくなっている。これにより、ストッパ80が小径部112に当接した場合に、内筒部材20が受ける反力を徐々に増加させることが可能になり、車両の搭乗者のショック感を低減することができる。
一方、エンジン重量が第2ブラケット90を介して内筒部材20に入力されると、内筒部材20が+Z方向(バウンド方向)に変位する。これにより、ストッパ80の−Z側端部と蓋部材114とが所定間隔を置いて配置される。所定間隔を置いて配置されるので、内筒部材20がZ方向に小振幅で振動した場合に、ストッパ80が小径部112に当接することがなく、動バネ定数の増加を防止できるようになっている。
また、内筒部材20が−Z方向に大きく変位した場合には、ストッパ80が蓋部材114に当接して反力を受けることになる。図4に示すように、ストッパ80の長軸方向と蓋部材114の貫通孔115の長軸方向とが90°ずれているので、平面視においてストッパ80の長軸方向の先端部と蓋部材114とが重なった状態で配置されている。これにより、内筒部材20の−Z方向への変位を規制することが可能になり、ストッパ80はリバウンドストッパとして機能する。
なお、内筒部材20の+Z方向への変位を規制するため、筒状体111の−Z側端部に第2ストッパゴム85を配置してもよい。この第2ストッパゴム85はキャップ状に形成され、筒状体111の小径部112および蓋部材114を覆うように装着されている。なお第2ストッパゴム85には、蓋部材114の貫通孔115と同等形状の貫通孔が形成されている。
内筒部材20が+Z方向に大きく変位すると、図2に示す第2ブラケット90の本体部91が第2ストッパゴム85に当接して反力を受ける。これにより、内筒部材20の+Z方向への変位を規制することが可能になる。
内筒部材20が+Z方向に大きく変位すると、図2に示す第2ブラケット90の本体部91が第2ストッパゴム85に当接して反力を受ける。これにより、内筒部材20の+Z方向への変位を規制することが可能になる。
(製造方法)
次に、本実施形態に係るエンジンマウントの製造方法について説明する。
まず図3に示すように、第1ブラケットに圧入すべきマウント本体11を製造する。具体的には、液槽中に外筒部材30を浸漬し、その内部にダイヤフラム50や仕切部材40、本体ゴム25等をセットする。次に、液槽中で外筒部材30を縮径する(絞る)ことにより、外筒部材30の内部に液体を封入して、マウント本体11を形成する。
次に、本実施形態に係るエンジンマウントの製造方法について説明する。
まず図3に示すように、第1ブラケットに圧入すべきマウント本体11を製造する。具体的には、液槽中に外筒部材30を浸漬し、その内部にダイヤフラム50や仕切部材40、本体ゴム25等をセットする。次に、液槽中で外筒部材30を縮径する(絞る)ことにより、外筒部材30の内部に液体を封入して、マウント本体11を形成する。
次に、形成したマウント本体11の外筒部材30を、第1ブラケット110の筒状体111の+Z側の開口から圧入する。また第2ストッパゴム85を蓋部材114の表面に装着する。
次に、第2ブラケット90を内筒部材20に装着する。具体的には、まず第2ブラケット90を図4の位置から90°回動した位置にセットする。これにより、ストッパ80の長軸方向が、第1ブラケット110の貫通孔115の長軸方向(Y方向)に一致した状態になる。なお平面視において、ストッパ80の長円形状は、第1ブラケット110の貫通孔115の長円形状に比べて、ひと回り小さく形成されている。そのため図3に示すように、第2ブラケット90のカラー部94を内筒部材20に接近させると、ストッパ80が貫通孔115を通過して、小径部112の内側に配置される。
次に、第2ブラケット90を内筒部材20に装着する。具体的には、まず第2ブラケット90を図4の位置から90°回動した位置にセットする。これにより、ストッパ80の長軸方向が、第1ブラケット110の貫通孔115の長軸方向(Y方向)に一致した状態になる。なお平面視において、ストッパ80の長円形状は、第1ブラケット110の貫通孔115の長円形状に比べて、ひと回り小さく形成されている。そのため図3に示すように、第2ブラケット90のカラー部94を内筒部材20に接近させると、ストッパ80が貫通孔115を通過して、小径部112の内側に配置される。
第2ブラケット90のカラー部94の先端が内筒部材20に当接したら、第2ブラケット90を図4に示す位置まで90°回動する。図2に示すように、カラー部94にはピン98aが立設され内筒部材20にはピン穴98bが形成されているので、カラー部94のピン98aが内筒部材20のピン穴98bに係合した位置で第2ブラケット90の回動が停止する。これにより、第2ブラケット90および内筒部材20を所定の相対位置に配置することができる。次に、ボルト96をカラー部94の貫通孔95に挿通し、内筒部材20に締結する。これにより、第2ブラケット90が内筒部材20に固定される。
以上に詳述したように、図3に示す第1実施形態のエンジンマウント10では、第1ブラケット110が略筒状に形成され、第1ブラケット110の一方の開口から外筒部材30が圧入され、第1ブラケット110の他方の開口には貫通孔115を備えた蓋部材114が配置され、第2ブラケット90は、外筒部材30と内筒部材20との相対変位を規制するストッパ80を備え、ストッパ80が貫通孔115から第1ブラケット110に挿入されて、第2ブラケット90が内筒部材20に固定されている構成とした。
この構成によれば、ストッパ80が装着されていない状態でマウント本体11を第1ブラケット110の筒状体111に圧入するので、マウント本体11の圧入作業を容易化することができる。またストッパ80を内筒部材20に圧入する必要がないので、本体ゴム25で支持された内筒部材20を静止状態に保持する必要がない。したがって、簡単かつ確実にストッパ80を組付けることができる。
この構成によれば、ストッパ80が装着されていない状態でマウント本体11を第1ブラケット110の筒状体111に圧入するので、マウント本体11の圧入作業を容易化することができる。またストッパ80を内筒部材20に圧入する必要がないので、本体ゴム25で支持された内筒部材20を静止状態に保持する必要がない。したがって、簡単かつ確実にストッパ80を組付けることができる。
また、ストッパ80および蓋部材114の貫通孔115は長円形状とされ、ストッパ80を貫通孔115から第1ブラケット110に挿入した後に、ストッパ80を外筒部材30の中心軸の回りに90°回動することにより、ストッパ80と蓋部材114との少なくとも一部を平面視において重なるように配置する構成とした。
この構成によれば、ストッパを貫通孔から挿入して回動するだけで、簡単かつ確実にストッパを組付けることができる。また、ストッパ80と蓋部材114との少なくとも一部が平面視において重なるように配置したので、垂直方向(Z方向)のストッパ機構を構築することができる。またストッパ80を長円形状としたので、その長軸方向(X方向)にストッパ機構を構築することができる。
この構成によれば、ストッパを貫通孔から挿入して回動するだけで、簡単かつ確実にストッパを組付けることができる。また、ストッパ80と蓋部材114との少なくとも一部が平面視において重なるように配置したので、垂直方向(Z方向)のストッパ機構を構築することができる。またストッパ80を長円形状としたので、その長軸方向(X方向)にストッパ機構を構築することができる。
なお、エンジンの主振動および副振動に対して減衰力を発揮する2方向減衰方式のエンジンマウントでは、主振動方向および副振動方向において内筒部材20と外筒部材30との相対変位が大きくなる場合が多い。そこで、本実施形態のように主振動方向(Z方向)および副振動方向(X方向)のストッパ機構を構築することにより、2方向減衰方式のエンジンマウントにおいて、内筒部材20と外筒部材30との相対変位を効率的に規制することができる。
(第2実施形態)
図5は第2実施形態に係るエンジンマウントの説明図であり、図1のB−B線に相当する部分における側面断面図である。第1実施形態では第2ブラケットの本体部とカラー部とが一体に形成されていたのに対して、図5に示す第2実施形態では、第2ブラケット190の本体部191とカラー部194とが別体に形成されている点で相違している。なお第1実施形態と同様の構成となる部分については、その詳細な説明を省略する。
図5は第2実施形態に係るエンジンマウントの説明図であり、図1のB−B線に相当する部分における側面断面図である。第1実施形態では第2ブラケットの本体部とカラー部とが一体に形成されていたのに対して、図5に示す第2実施形態では、第2ブラケット190の本体部191とカラー部194とが別体に形成されている点で相違している。なお第1実施形態と同様の構成となる部分については、その詳細な説明を省略する。
第2実施形態では、第2ブラケット190の本体部(ブラケット本体部材)191とカラー部(ストッパ形成部材)194とが別体に形成されている。ただし、カラー部194を本体部191に結合した状態では、第1実施形態の第2ブラケット190と同等の形状になっている。
図6は、カラー部の斜視図である。カラー部194の一方(+Z側)端部には、第1実施形態と同等形状のストッパ180が形成されている。カラー部194の他方(−Z側)端部は、Y方向から見て角部が切り欠かかれ、Y軸と平行なテーパ面197が形成されている。
図5に戻り、本体部191には、カラー部194のテーパ面197に対応するテーパ面97が形成されている。そして、カラー部194のテーパ面197を本体部191のテーパ面97に面接触させて、カラー部194が本体部191に結合されている。
図6は、カラー部の斜視図である。カラー部194の一方(+Z側)端部には、第1実施形態と同等形状のストッパ180が形成されている。カラー部194の他方(−Z側)端部は、Y方向から見て角部が切り欠かかれ、Y軸と平行なテーパ面197が形成されている。
図5に戻り、本体部191には、カラー部194のテーパ面197に対応するテーパ面97が形成されている。そして、カラー部194のテーパ面197を本体部191のテーパ面97に面接触させて、カラー部194が本体部191に結合されている。
第2実施形態のエンジンマウントを製造するには、まず図6に示すカラー部194の先端にストッパ180を形成する。具体的には、ストッパ金具182を備えたカラー部194をストッパゴム184の成型モールド内にセットし、ストッパゴム184を射出成型する。その際、ストッパ金具182に接着剤を塗布しないで、非接着のストッパゴム184を成型してもよい。第1実施形態では第2ブラケット全体を成型モールドにセットしたが、第2実施形態ではカラー部194のみをセットすればよいので、成型モールドの構造を単純化することができる。しかも、多数個取りの成型モールドを採用することが可能である。
次に図5に示すように、第1ブラケット110に圧入されたマウント本体11の内筒部材20に、カラー部194を装着する。具体的には、ストッパ180が形成されたカラー部194を、第1ブラケット110の貫通孔115から挿入して、90°回動する。その際、カラー部194のピン(不図示)が内筒部材20のピン穴(不図示)に係合して、両者が周方向に位置決めされる。次に、カラー部194と第2ブラケット190の本体部191とを結合させる。その際、カラー部194のテーパ面197と本体部191のテーパ面97とが面接触するようにセルフアライメントが実行され、両者が周方向に位置決めされる。そして、ボルト96を本体部191、カラー部194に挿通して内筒部材20に締結することにより、第2ブラケット190が内筒部材20に固定される。
以上に詳述したように、第2実施形態のエンジンマウントの第2ブラケット190は、ストッパ180が形成されたカラー部194と本体部191とを組み合わせて形成されている構成とした。
この構成によれば、ストッパゴムの成型モールド内に第2ブラケット全体ではなくカラー部194のみをセットすれば足りるので、成型モールドの構造を単純化することが可能になり、また多数個取りの成型モールドを形成することが可能になる。したがって、製造コストを低減することができる。
この構成によれば、ストッパゴムの成型モールド内に第2ブラケット全体ではなくカラー部194のみをセットすれば足りるので、成型モールドの構造を単純化することが可能になり、また多数個取りの成型モールドを形成することが可能になる。したがって、製造コストを低減することができる。
なお、本発明の技術範囲は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述した実施形態に種々の変更を加えたものを含む。すなわち、実施形態で挙げた具体的な材料や構成などはほんの一例に過ぎず、適宜変更が可能である。
例えば、上記実施形態ではエンジンの副振動がX方向(車両前後方向)に発生する場合を例にして説明したが、エンジンの副振動がY方向(車両左右方向)に発生する場合には、図3に示す第1液室161および第2液室162を±Y方向に配置するとともに、ストッパ80の長軸方向をY方向に配置(貫通孔115の長軸方向をX方向に配置)すればよい。また±X方向および±Y方向にそれぞれ(合計4個の)液室を形成し、エンジンの全方向の振動に対して減衰力を発揮させるようにしてもよい。この場合には、ストッパ80を平面視において十字型に形成することも可能である。
また、上記実施形態ではストッパ80および貫通孔115を平面視において長円形状に形成したが、楕円形状や多角形状等の他の形状とすることも可能である。
また、上記実施形態ではストッパ80および貫通孔115を平面視において長円形状に形成したが、楕円形状や多角形状等の他の形状とすることも可能である。
また、上記実施形態では第1液室161と副液室62とを連通する第1オリフィス流路141と、第2液室162と副液室62とを連通する第2オリフィス流路142とを形成したが、第1液室161と第2液室162とを直接連通するオリフィス流路を設けても良い。この場合でも、エンジンの副振動に対する減衰力を発揮することができる。
10…エンジンマウント 20…内筒部材(第1取付部材) 25…本体ゴム(第1弾性体) 30…外筒部材 80…ストッパ 82…ストッパ金具(ベース部材) 84…ストッパゴム(ゴム部材) 90…第2ブラケット 110…第1ブラケット 111…筒状体 114…蓋部材 115…貫通孔 190…第2ブラケット 191…本体部(ブラケット本体部材) 194…カラー部(ストッパ形成部材)
Claims (4)
- エンジンおよび車体のいずれか一方に第1ブラケットを介して連結され、略筒状に形成された第1取付部材と、
前記エンジンおよび前記車体のいずれか他方に第2ブラケットを介して連結され、前記第1取付部材の内周側に配置された第2取付部材と、
前記第1取付部材と前記第2取付部材との間を弾性的に支持する第1弾性体とを備え、
前記第1取付部材の中心軸と略平行にエンジン重量が入力されるエンジンマウントであって、
前記第1ブラケットは筒状体を備え、
前記筒状体の一方の開口から、前記第1取付部材が圧入され、
前記筒状体の他方の開口には、貫通孔を備えた蓋部材が配置され、
前記第2ブラケットは、前記第1取付部材と前記第2取付部材との相対変位を規制するストッパを備え、
前記ストッパが前記貫通孔から前記筒状体に挿入されて、前記第2ブラケットが前記第2取付部材に固定されていることを特徴とするエンジンマウント。 - 前記ストッパおよび前記貫通孔は、非円形状とされ、
前記ストッパは、前記貫通孔から前記筒状体に挿入された後に、前記第1取付部材の中心軸の回りを所定角度だけ回動されて、前記ストッパと前記蓋部材との少なくとも一部が前記第1取付部材の中心軸と略平行な方向において重なるように配置されていることを特徴とする請求項1に記載のエンジンマウント。 - 前記エンジンマウントは、液体封入方式のエンジンマウントであって、前記第1取付部材の中心軸と略平行な方向に加えて前記第1取付部材の中心軸と略垂直な方向にも減衰力を発揮する多方向減衰方式のエンジンマウントであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のエンジンマウント。
- 前記第2ブラケットは、前記ストッパが形成されたストッパ形成部材とブラケット本体部材とを組み合わせて形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のエンジンマウント。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007163665A JP2009002427A (ja) | 2007-06-21 | 2007-06-21 | エンジンマウント |
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JP2009002427A true JP2009002427A (ja) | 2009-01-08 |
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ID=40319031
Family Applications (1)
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2014126064A (ja) * | 2012-12-25 | 2014-07-07 | Toyo Tire & Rubber Co Ltd | 防振ユニット |
-
2007
- 2007-06-21 JP JP2007163665A patent/JP2009002427A/ja not_active Withdrawn
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