JP2009000816A - 液滴噴射装置および液滴噴射方法 - Google Patents

液滴噴射装置および液滴噴射方法 Download PDF

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Abstract

【課題】吐出ノズル間の距離の変化に基づいて吐出のタイミングを変化させることにより、吐出ノズル間の相対位置の変化により生じるインク滴の着弾位置のズレを精度良く補正する。
【解決手段】インクジェット記録装置は、ノズル列間の離間距離の変化量を検出する検出部と、前記検出された変化量と搬送速度とに基いて、待機時間を補正する補正部と、記録用紙の搬送方向と直交する幅方向に沿って、液滴を噴射する複数の吐出ノズルが列状に配列されてなるノズル列が、搬送方向に所定の離間距離を隔てて複数配置されたノズル列のうち、一方の側のノズル列の吐出ノズルに対して液滴の噴射を指示し、前記補正された待機時間の後に、他方の側のノズル列の吐出ノズルの噴射を指示する指示部とを備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、記録媒体に対してインク滴のような液滴を噴射する液滴噴射装置および液滴噴射方法に関する。
流体を噴射する吐出ノズルを設けた噴射ヘッドと記録媒体とを相対的に移動させながら、吐出ノズルからインク滴を噴射して記録媒体上に付着させて記録するインクジェット記録装置は、下記特許文献1に示すように、記録媒体に対する噴射処理の高速化を図るため、記録媒体の搬送方向に沿って、多数の吐出ノズルを有する噴射ヘッドを備える。この噴射ヘッドが記録媒体と対向する対向面には、吐出ノズルが列状に配列されてなるノズル列が、搬送方向に所定の離間距離を隔てて複数配置され、複数のノズル列のうち、隣接するノズル列の間では、ノズル列の幅方向における位置が互いに異なり、一方の側のノズル列の吐出ノズルが記録媒体に対してインク滴を噴射し、離間距離および記録媒体の搬送速度に応じて決定される所定の遅延時間の後に、他方の側のノズル列の吐出ノズルが記録媒体に対してインク滴を噴射させることにより、記録媒体にインクを付着させた。
このようなインクジェット記録装置の噴射ヘッドは、吐出ノズル周辺の温度変化により変形が生じ、この変形により吐出ノズル間の相対位置が変化するため、ノズル列から噴射されたインク滴は、記録媒体上において所定の着弾位置とは異なる位置に着弾した。このような相対位置の変化を修正する方法としては、下記特許文献2に示すように、吐出ノズルの周辺における温度の変化を温度センサで検出し、検出した温度の変化から、熱膨張による吐出ノズル間の相対位置の変化量を推測し、この変化量を相殺するべく吐出ノズルの吐出のタイミングを制御した。
特開2006−21399号公報 特開2002−200746号公報
しかしながら、噴射ヘッドを構成する各部品は同一の材質では無いため、熱膨張率がそれぞれの部品で異なることや、噴射ヘッドを組み付けて使用した際に部品間で変位等が生じることにより、吐出ノズル間の相対位置は、温度変化と熱膨張係数から推測した変化量とは異なって変化した。従って、吐出ノズル間の相対位置の変化により生じるインク滴の着弾位置のズレを、測定した温度変化に基いて吐出ノズルの吐出のタイミングを変化させることにより、精度良く補正することはできなかった。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
[適用例1]
本適用例にかかる液滴噴射装置は、一方の側から他方の側に向かう搬送方向に沿って記録媒体を所定の搬送速度で搬送する搬送部と、搬送される前記記録媒体面と対向する位置に、前記搬送方向と直交する幅方向に沿って、液滴を噴射する複数の吐出ノズルが列状に配列されてなるノズル列が前記搬送方向に所定の離間距離を隔てて複数配置された噴射ヘッドと、前記離間距離の変化量を検出する検出部と、前記検出された変化量と前記搬送速度とに基いて、前記一方の側のノズル列の前記吐出ノズルから前記液滴を噴射した後、前記他方の側のノズル列の前記吐出ノズルから前記液滴を噴射するまでの遅延時間を補正する補正部と、前記補正された遅延時間に基き、前記一方の側および前記他方の側のノズル列の前記吐出ノズルに対して、前記液滴の噴射をそれぞれ指示する指示部とを備えることを特徴とする。
このような構成によれば、搬送方向に隣接するノズル列間の離間距離の変化量を検出することから、噴射ヘッドを構成する各部品の熱膨張率がそれぞれ異なる場合の温度変化によるノズル列間の離間距離の変化や、噴射ヘッドの組み付け誤差や噴射ヘッドの経時変形等によるノズル列間の離間距離の変化に対しても、離間距離の変化量を精度良く取得できる。従って、取得した離間距離の変化量と記録媒体の搬送速度とに基いて補正した遅延時間に基いて、一方の側および他方の側のノズル列の吐出ノズルの噴射をそれぞれ指示することにより、インク滴の着弾位置のズレを精度良く補正できる。
[適用例2]
上記適用例にかかる液滴噴射装置において、前記検出部は、前記離間距離の変化量を、前記搬送方向に沿って付設した金属部材の伸縮による抵抗値の変化量により検出しても良い。
[適用例3]
上記適用例にかかる液滴噴射装置において、前記検出部は、前記離間距離を測定して基準値と比較することにより、前記離間距離の変化量を検出しても良い。
[適用例4]
上記適用例にかかる液滴噴射装置において、前記補正部は、前記遅延時間の補正に際して、
dT=dL/V
dT:遅延時間の補正値
dL:2つのヘッド列の離間距離の変化量
V:記録媒体の搬送速度
で示される演算式を用いても良い。
[適用例5]
上記適用例にかかる液滴噴射装置において、前記液滴の色特性に応じた複数のノズル列をそれぞれ前記搬送方向に並べてなる複数の記録ヘッドを更に備え、前記検出部は、前記搬送方向に隣接する前記記録ヘッドの離間距離の変化量を検出しても良い。
[適用例6]
上記適用例にかかる液滴噴射装置において、前記搬送方向に隣接する記録ヘッドは、前記幅方向における位置が互いに異なるように配置されても良い。
[適用例7]
本適用例にかかる液滴噴射方法は、一方の側から他方の側に向かう搬送方向に沿って記録媒体を所定の搬送速度で搬送される前記記録媒体の面と対向する位置に、前記搬送方向と直交する幅方向に沿って、液滴を噴射する複数の吐出ノズルが列状に配列されてなるノズル列が前記搬送方向に所定の離間距離を隔てて複数配置された噴射ヘッドにより液滴を噴射する液滴噴射方法であって、前記離間距離の変化量を検出する工程と、前記検出された変化量と前記搬送速度とに基いて、前記一方の側のノズル列の前記吐出ノズルから前記液滴を噴射した後、前記他方の側のノズル列の前記吐出ノズルから前記液滴を噴射するまでの遅延時間を補正する工程と、前記一方の側のノズル列の前記吐出ノズルに対して、前記液滴の噴射を指示する工程と、前記液滴の噴射指示から前記補正された遅延時間の後に、前記他方の側のノズル列の前記吐出ノズルに対して、前記液滴の噴射を指示する工程とを備えることを特徴とする。
このような方法によれば、搬送方向に隣接するノズル列間の離間距離の変化量を検出することから、噴射ヘッドを構成する各部品の熱膨張率がそれぞれ異なる場合の温度変化によるノズル列間の離間距離の変化や、噴射ヘッドの組み付け誤差や噴射ヘッドの経時変形等によるノズル列間の離間距離の変化に対しても、離間距離の変化量を精度良く取得できる。従って、取得した離間距離の変化量と記録媒体の搬送速度とに基いて補正した遅延時間に基いて、一方の側および他方の側のノズル列の吐出ノズルの噴射を指示することにより、インク滴の着弾位置のズレを精度良く補正できる。
以下、液滴噴射装置の一形態として、インク滴を記録用紙に噴射して記録するインクジェット記録装置について図面を参照して説明する。
(実施形態)
図1は、実施形態であるインクジェット記録装置1を示す側面図である。また、図2は、このインクジェット記録装置1の平面図である。更に、図3は、このインクジェット記録装置1における電気的構成を示すブロック図である。本実施形態におけるインクジェット記録装置1は、ゲートローラGRと、静電気付与部ECと、用紙搬送部CVと、記録ヘッドHD1〜HD5およびカバープレートCPを有する噴射ヘッドHAと、排紙部EJとを備えている。
ここで、上記の各構成の詳細を説明する。用紙搬送部CVは、図2に示すように、搬送部駆動モータMOから動力が伝達される駆動軸DSと、この駆動軸DSに平行且つ駆動軸DSの上流側に配設される従動軸FSと、駆動軸DSおよび従動軸FSに掛け渡される搬送ベルトVと、駆動軸DSおよび従動軸FSのそれぞれを回転可能に図示を略した筐体に保持する軸受BRとを備えている。
ここで、従動軸FSは、駆動軸DSとの間にかけ渡される搬送ベルトVに緩みが発生しないように張力を付与するため、図1において右方に付勢されている。そして、搬送ベルトVは、搬送部駆動モータMOの動力によって、図1において反時計方向に回転され、搬送ベルトV上に載置された記録用紙Pを、搬送方向であるX方向に所定の搬送速度PVで搬送する。図1の各構成部材の近傍に付した矢印は、それぞれ各部材の移動方向を示している。
また、用紙搬送部CVは、搬送ベルトVの回転を制御するための基準となるインデックス信号を出力するインデックスセンサISを備えている。このインデックスセンサISは、例えば、フォトインタラプタ等の発光素子および受光素子を備えた光学式センサで構成され、搬送ベルトVに設けられているインデックス部IDを検出し、記録用紙Pを搬送ベルトV上に供給するタイミングを計るきっかけとなるインデックス信号を出力する。そして、記録用紙Pを搬送ベルトV上に供給する際には、インデックスセンサISからインデックス信号が出力されてから所定時間を経過した後に供給する。
記録ヘッドHD1〜HD5は、図2に示すように、Y方向に距離DYを有して隣り合う記録ヘッドHD1およびHD2(以降、第1ヘッド列と略す。)と、これらの記録ヘッドからX方向に距離DX離れた下流側に、Y方向に距離DYを有して隣り合うHD3〜HD5(以降、第2ヘッド列と略す。)とに分離され、第1ヘッド列の記録ヘッドと第2ヘッド列の記録ヘッドとは、Y方向に交互に整列して配設されている。これらの記録ヘッドHD1〜HD5は、圧電素子、加熱素子等によりインクに圧力を付与してインク滴を吐出する記録ヘッドを採用する。また、これらの記録ヘッドHD1〜HD5は、板状のカバープレートCPに取り付けられており、記録ヘッドHD1〜HD5およびカバープレートCPが一体として噴射ヘッドHAを構成している。尚、カバープレートCPは、熱膨張率が低い部材が採用され、本実施形態ではアルミ合金を採用する。
図4は、噴射ヘッドHAの下面構造を示す斜視図である。また、図5は、ノズルの配列を示す図である。なお、図4および図5においては、ノズルをわかりやすく示すため、ノズルの大きさを誇張し、かつ個数を減じて図示している。記録ヘッドHD1〜HD5が搬送ベルトVと対向するベルト対向面S1〜S5には、それぞれ搬送ベルト表面に向けてインク滴を吐出する複数のノズルが配設されている。尚、記録ヘッドHD1〜HD5は、同一構造を有しているので、代表として記録ヘッドHD1におけるノズルの配列について説明する。
記録ヘッドHD1は、図5に示すように、イエロー色のインク滴が吐出されるイエローノズルNZY、マゼンタ色のインク滴が吐出されるマゼンタノズルNZM、シアン色のインク滴が吐出されるシアンノズルNZCおよびブラック色のインク滴が吐出されるブラックノズルNZKを備えている。各色のノズル(NZY,NZM,NZCおよびNZK)は、Y方向に一列に配列形成されてイエローノズル列NZYL、マゼンタノズル列NZML、シアンノズル列NZCLおよびブラックノズル列NZKLを構成する。これら各色ノズル列(NZYL,NZML,NZCLおよびNZKL)は、互いにX方向に位置を異ならせて配設される。尚、本実施形態では、インクジェット記録装置1は、カラー印刷に対応しているが、これに限定されるものでは無く、ブラック色のインク滴を吐出するブラックノズルNZKのみを備え、モノクロ印刷のみに対応しても良い。
それぞれのノズル列が配設された記録ヘッドHD1〜HD5は、図5に示すように、いわゆる千鳥状に配置される。このとき、各記録ヘッド内におけるノズルのY方向のピッチPn1と、隣り合う記録ヘッド間におけるノズルのY方向距離Pn2とが等しくなるように、記録ヘッドHD1〜HD5はそれぞれ位置決めされている。そして、各ノズルからインク滴を吐出して記録媒体に付着させることにより、Y方向に沿って等間隔のインクによるドットを記録媒体上に形成することができる。また、第1ヘッド列と第2ヘッド列とは、X方向に距離DX離れて配置され、X方向のノズル間隔は距離PXとなる。また、異なるノズル列間に設定された噴射遅延時間(待機時間)は、距離PXおよび搬送速度PVに応じて予め決定される。このような構成において、記録用紙PをX方向に移動させながら、最初に、第1ヘッド列の各ノズルからインク滴を吐出し、所定の待機時間T0(PX/PV)の後に、第2ヘッド列の各ノズルからインク滴を吐出することでにより、記録用紙P上に画像を形成することができる。
また、図4に示すように、カバープレートCPのベルト対向面S1〜S5側の端部には、X方向の歪を検出する歪ゲージHGが付設されている。この歪ゲージHGは、インクジェット記録装置1の環境温度の変動による、第1ヘッド列と第2ヘッド列とのX方向のノズル間隔(距離PX)の変化量を、抵抗値の変化量として出力する。尚、ノズル間隔(距離PX)の変化量は、歪ゲージに限定されるものでは無く、レーザ光などの電磁波や音波等により、第1ヘッド列の記録ヘッドと第2ヘッド列間の記録ヘッドとの距離DXを都度測定し、距離の変化量を取得しても良い。
インクジェット記録装置1は、前述した構成に加えて、図3に示すように、記録用紙PをゲートローラGRに給紙する給紙部KSを備える。また、インクジェット記録装置1は、給紙部KSを制御する給紙制御部KSDと、ゲートローラGRを制御するゲートローラ制御部GRDと、静電気付与部ECを制御する静電気付与制御部ECDと、インデックスセンサISを制御するセンサ制御部SDと、搬送部駆動モータMOを制御するモータ制御部MDと、記録ヘッドHD1〜HD5における噴射を制御するヘッド制御部HDDと、排紙部EJを制御する排紙制御部EJDと、歪ゲージHGが示す抵抗値の出力信号を、デジタル信号に変換する信号変換部SCと、外部機器からの記録情報を格納する記録情報格納部BFと、CPUとを備えている。このCPUは、内部にタイマ機能を備え、前記した各制御部を制御すると共に、インクジェット記録装置1全体を制御する制御部として機能し、信号変換部SCやセンサ制御部SDから出力される信号を入力すると共に、これらの信号や記録情報に基いて、上記の各制御部(KSD,GRD,ECD,SD,MD,HDDおよびEJD)に対して動作の指令を出す。
本実施形態では、CPUは、歪ゲージHGにより検出されたノズル間隔(距離PX)の変化量と、所定の搬送速度PV前記搬送速度とに基いて、所定の待機時間T0を補正する機能を備える。ここで、CPUが待機時間T0を補正する処理について詳述する。CPUは、信号変換部SCから所定のタイミングで出力される抵抗値のデジタル信号から抵抗値の変化量を取得し、この変化量からノズル間隔の変化量(dL)を算出する。このノズル間隔の変化量(dL)が、所定の基準量を越えた場合、CPUは待機時間T0の補正値dTを次式により算出する。
dT=dL/PV・・・・・・「式1」
従って、補正された待機時間T1は、次式のように示せる。
T1=T0±dT・・・・・・「式2」
ここで、正負の符号は、ノズル間隔(距離PX)が伸張された場合に正符号(+)となり、ノズル間隔(距離PX)が縮小された場合に負符号(−)となる。以降、CPUは、補正された待機時間T1に基き、第2ヘッド列の各記録ヘッドでの噴出を指示する。
次に、図6は、インクジェット記録装置1における記録の動作処理の流れを示すフローチャートであり、この図に従い説明する。インクジェット記録装置1は、外部機器から記録情報および記録指令を受けると、記録の動作を開始する。記録の動作が開始されると、CPUは、用紙搬送部CVを初期化する(ステップS50)。即ち、CPUはモータ制御部MDへ搬送部駆動指令を送り、この指令を受けたモータ制御部MDは、搬送ベルトVを図1において反時計方向に回転させるべく、搬送部駆動モータMOに対して回転を指示する。
次に、CPUは、記録用紙Pを給紙し、内部に備えるタイマを起動する(ステップS52)。即ち、インデックス部IDが、インデックスセンサISの発光素子および受光素子間の光軸を遮ると、インデックスセンサISからCPUにインデックス信号が出力される。CPUは、インデックス信号が入力されると、給紙部KSからゲートローラGRへの記録用紙Pの供給を指示する用紙供給指令を給紙制御部KSDに送るとともに、ゲートローラGRから搬送ベルトV上に記録用紙Pを供給する時間、および記録ヘッドHD1〜HD5が記録用紙Pに記録を行う時間の計測を開始する。
CPUから用紙供給指令を受けた給紙制御部KSDは、給紙部KSを制御し、複数の記録用紙Pが格納されている用紙カセット(図示は略す。)から記録用紙Pを1枚ずつゲートローラGRに供給させる。ゲートローラGRは、記録用紙Pが供給されると、この記録用紙PをX方向に対する傾きおよびY方向の位置ずれを矯正する。
次に、CPUは、記録用紙Pの搬送を開始する(ステップS54)。即ち、計測している時間でゲートローラGRから搬送ベルトV上への記録用紙Pの供給を開始する給紙タイミングになったときに、CPUは、ゲートローラ制御部GRDに給紙指令を送る。これにより、記録用紙Pは搬送ベルトV上に載置される。記録用紙Pが搬送ベルトV上に載置される間に、CPUからの指令に基いて静電気付与制御部ECDが静電気付与部ECを制御し、記録用紙Pを帯電させる。帯電して搬送ベルトVへの吸着力を有した記録用紙Pは、搬送部駆動モータMOの駆動によって、図1の反時計方向に回転されている搬送ベルトVの外周面に吸着し、噴射ヘッドHAの直下で記録ヘッドHD1〜HD5と対向する対向位置へ導かれる。
ここで、記録用紙Pが搬送されている所定のタイミングで、CPUは、第1ヘッド列と第2ヘッド列間の距離変化量を取得する(ステップS56)。続いて、CPUは、取得された距離変化量と、予め設定された基準値とを比較する(ステップS58)。ここで、距離変化量が基準値を超えたと判断された場合(ステップS58でYes)、所定の待機時間T0を補正して補正した待機時間T1を算出し(ステップS60)、次の工程(ステップS62)に進む。他方で、距離変化量が基準値を超えていないと判断された場合(ステップS58でNo)、所定の待機時間T0を補正せず、次の工程(ステップS62)に進む。
ステップS62では、CPUは、タイマが搬送所要時間までカウントしたか否かを判定する。ここで、タイマが搬送所要時間までカウントしたと判定された場合(ステップS62でYes)、即ち、計測している時間で第1ヘッド列により記録を開始するタイミングになったときに、ヘッド制御部HDDに第1記録指令を送る。この結果、第1ヘッド列のノズルからインク滴が吐出される(ステップS64)。即ち、ヘッド制御部HDDは、第1記録指令に基いて、第1ヘッド列を制御し、図1に示す搬送ベルトVによってノズル面NZP下を連続的に移動されてくる記録用紙Pの記録面PPに、記録情報に基いて各色のノズル(NZY,NZM,NZCおよびNZK)から選択的にインク滴を吐出させて第1の記録を行う。他方で、タイマが搬送所要時間までカウントしていないと判定された場合(ステップS62でNo)、この判定(ステップS62)の最初に戻り、再度判定する。
次に、第1記録が行われた記録用紙Pは、搬送ベルトVによって更に搬送され、第2ヘッド列下へ向かって移動する。ここで、CPUは、タイマが待機時間までカウントしたか否かを判定する(ステップS66)。尚、待機時間は、ステップS60で補正された場合、補正された待機時間T1を採用し、ステップS60で補正されなかった場合、所定の待機時間T0を採用する。ここで、タイマが待機時間までカウントしたと判定された場合(ステップS66でYes)、即ち、CPUは、計測している時間が第2ヘッド列による記録を開始するタイミングになったときに、記録用紙Pが第2ヘッド列下へ到達したと判断し、ヘッド制御部HDDに第2記録指令を送る。この結果、第2ヘッド列のノズルからインク滴が吐出される(ステップS68)。即ち、ヘッド制御部HDDは、第2記録指令に基いて、上記第1記録の際と同様に、第2ヘッド列を制御して第2の記録を実行させる。他方で、タイマが待機時間までカウントしていないと判定された場合(ステップS66でNo)、この判定(ステップS66)の最初に戻り、再度判定する。
次に、CPUは、記録用紙Pを排紙する(ステップS70)。即ち、第2の記録の終了を受け、一枚の記録用紙Pに対する記録が終了し、記録された記録用紙Pは、排紙制御部EJDが制御する排紙部EJによってインクジェット記録装置1外へ排出される。続いて、CPUは、タイマをリセットし(ステップS71)、印刷が全て終了したか否かを判定する(ステップS72)。ここで、印刷が全て終了したと判定された場合(ステップS72でYes)、一連の処理を終了する。他方で、印刷が終了していないと判定された場合(ステップS72でNo)、記録用紙Pを給紙し、内部に備えるタイマを起動する工程(ステップS52)に戻り、新たな記録用紙PをゲートローラGRに供給し、記録すべき情報に対する記録が完了するまで一連の処理を繰り返す。そして、以上述べた処理により、記録用紙Pの記録面PP上には、所望の画像がインク滴の吐出により高精細に描画される。
以上、本発明の実施形態について、図面を参照して説明したが、具体的な構成は、この実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。例えば、記録ヘッドHD1〜HD5の各色ノズル列(NZYL,NZML,NZCLおよびNZKL)は、X方向に所定のノズル間隔で配置され、各色のノズル列ごとに所定の噴射遅延時間が予め設計値として設定されているが、本実施形態で検出されたノズル間隔(距離PX)の変化量に基き、各色のノズル列(NZYL,NZML,NZCLおよびNZKL)ごとの噴射遅延時間も補正しても良い。また、本実施形態で検出されたノズル間隔(距離PX)の変化量に応じて、各色のノズル(NZY,NZM,NZCおよびNZK)からインク滴を吐出する吐出量や吐出時間を変化させても良い。また、ノズル列は2列に限定されるものではなく、3列以上であっても良い。この場合、歪ゲージHGは、測定するヘッド列間毎に複数配置しても良い。更に、インクジェット記録装置1の吐出材はインクに限定されるものでは無く、如何なる液体でも良い。同様に、記録媒体は、記録用紙Pに限定されるものでは無く、如何なる部材の記録媒体でも良い。
本実施形態に係るインクジェット記録装置を示す側面図。 インクジェット記録装置の平面図。 インクジェット装置における電気的構成を示すブロック図。 噴射ヘッドの下面構造を示す斜視図。 記録ヘッドのノズル配列を示す図。 インクジェット記録装置における記録の動作処理の流れを示すフローチャート。
符号の説明
1…インクジェット記録装置、CP…カバープレート、CV…用紙搬送部、HA…噴射ヘッド、HD1〜HD5…記録ヘッド、HDD…ヘッド制御部、HG…歪ゲージ、NZY…イエローノズル、NZC…シアンノズル、NZM…マゼンタノズル、NZK…ブラックノズル、SC…信号変換部。

Claims (7)

  1. 一方の側から他方の側に向かう搬送方向に沿って記録媒体を所定の搬送速度で搬送する搬送部と、
    搬送される前記記録媒体面と対向する位置に、前記搬送方向と直交する幅方向に沿って、液滴を噴射する複数の吐出ノズルが列状に配列されてなるノズル列が前記搬送方向に所定の離間距離を隔てて複数配置された噴射ヘッドと、
    前記離間距離の変化量を検出する検出部と、
    前記検出された変化量と前記搬送速度とに基いて、前記一方の側のノズル列の前記吐出ノズルから前記液滴を噴射した後、前記他方の側のノズル列の前記吐出ノズルから前記液滴を噴射するまでの遅延時間を補正する補正部と、
    前記補正された遅延時間に基づき、前記一方の側および前記他方の側のノズル列の前記吐出ノズルに対して、前記液滴の噴射をそれぞれ指示する指示部とを備えることを特徴とする液滴噴射装置。
  2. 請求項1に記載の液滴噴射装置において、
    前記検出部は、前記離間距離の変化量を、前記搬送方向に沿って付設した金属部材の伸縮による抵抗値の変化量により検出することを特徴とする液滴噴射装置。
  3. 請求項1に記載の液滴噴射装置において、
    前記検出部は、前記離間距離を測定して基準値と比較することにより、前記離間距離の変化量を検出することを特徴とする液滴噴射装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の液滴噴射装置において、
    前記補正部は、前記遅延時間の補正に際して、
    dT=dL/V
    dT:遅延時間の補正値
    dL:2つのヘッド列の離間距離の変化量
    V:記録媒体の搬送速度
    で示される演算式を用いることを特徴とする液滴噴射装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の液滴噴射装置において、
    前記液滴の色特性に応じた複数のノズル列をそれぞれ前記搬送方向に並べてなる複数の記録ヘッドを更に備え、
    前記検出部は、前記搬送方向に隣接する前記記録ヘッドの離間距離の変化量を検出することを特徴とする液滴噴射装置。
  6. 請求項5に記載の液滴噴射装置において、
    前記搬送方向に隣接する記録ヘッドは、前記幅方向における位置が互いに異なるように配置されることを特徴とする液滴噴射装置。
  7. 一方の側から他方の側に向かう搬送方向に沿って所定の搬送速度で搬送される記録媒体の面と対向する位置に、前記搬送方向と直交する幅方向に沿って、液滴を噴射する複数の吐出ノズルが列状に配列されてなるノズル列が、前記搬送方向に所定の離間距離を隔てて複数配置された噴射ヘッドにより液滴を噴射する液滴噴射方法であって、
    前記離間距離の変化量を検出する工程と、
    前記検出された変化量と前記搬送速度とに基いて、前記一方の側のノズル列の前記吐出ノズルから前記液滴を噴射した後、前記他方の側のノズル列の前記吐出ノズルから前記液滴を噴射するまでの遅延時間を補正する工程と、
    前記一方の側のノズル列の前記吐出ノズルに対して、前記液滴の噴射を指示する工程と、
    前記液滴の噴射指示から前記補正された遅延時間の後に、前記他方の側のノズル列の前記吐出ノズルに対して、前記液滴の噴射を指示する工程とを備えることを特徴とする液滴噴射方法。
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