JP7275657B2 - 液体吐出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、液体吐出装置に関する。
ノズルから液体を吐出して画像を記録する液体吐出装置の一例として、特許文献1には、ノズルからインクを吐出して画像を印刷するインクジェットプリンタが開示されている。この特許文献1のインクジェットヘッドプリンタでは、複数の印刷モード(記録モード)で、画像を印刷することが可能に構成されている。また、この特許文献1のインクジェットプリンタでは、印刷時のインクの噴射タイミングを調整するために、複数の印刷モードのそれぞれに対応する複数種類のパターン(テストパターン)を、1枚の記録用紙(記録媒体)に記録する動作(テストパターン記録動作)を行っている。
特開2012-96378号公報
ところで、複数の記録モードのそれぞれの、液体の噴射タイミングの調整等の画像記録動作の調整の精度を一定以上確保するためには、テストパターン記録動作において、当該複数の記録モードに対応する複数種類のテストパターンのそれぞれを、記録媒体に所定の記録数だけ記録する必要がある。しかしながら、この場合、テストパターン記録動作の処理時間が長くなるとともに、液体の消費量が多くなる。
ここで、液体吐出装置の使用状況によっては、複数の記録モードのそれぞれの画像記録動作の調整精度を、常に、一定以上確保する必要性は必ずしもない。例えば、複数の記録モードのうち、実行頻度が低い記録モードについては、その記録モードの画像記録動作の調整精度を、それほど高くする必要はない。
そこで、本発明の目的は、テストパターン記録動作の記録結果に基づいて、複数の記録モードのそれぞれの画像記録動作を、液体吐出装置の使用状況に応じた精度で調整可能にし、且つ、テストパターン記録動作の処理時間を短くし、液体の消費量を抑えることが可能な液体吐出装置を提供することである。
上記の課題を解決するために、本発明の液体吐出装置は、液体を吐出するノズルを有するヘッドと、前記ヘッドが記録媒体に対して相対移動するように、前記ヘッド及び記録媒体のうちの少なくとも一方を移動させる相対移動機構と、制御部と、を備え、前記制御部は、前記相対移動機構により前記ヘッドを記録媒体に対して相対移動させる相対移動動作と、前記ヘッドにより前記ノズルから液体を吐出させる吐出動作とを含む、画像を記録媒体に記録する画像記録動作を、複数の記録モードで実行可能であり、且つ、前記相対移動動作と前記吐出動作とを含むテストパターン記録動作であって、前記複数の記録モードの少なくともいずれかにそれぞれ対応し、対応する前記記録モードの前記画像記録動作を調整するための複数種類のテストパターンのうちの、少なくとも1種類を記録媒体に記録するテストパターン記録動作を実行可能であり、さらに、前記制御部は、前記画像記録動作の前記記録モードの実行履歴に関する履歴情報を取得し、取得した前記履歴情報に基づいて、前記複数種類のテストパターンのそれぞれについての、前記テストパターン記録動作において記録媒体に記録する記録数を調整することを特徴とする。
本発明によると、液体吐出装置の使用状況に応じて、複数種類のテストパターンのそれぞれについての、テストパターン記録動作における記録数が調整される。これにより、テストパターン記録動作により記録媒体に記録されたテストパターンの記録結果に基づいて、複数の記録モードのそれぞれの画像記録動作を、液体吐出装置の使用状況に応じた精度で調整することを可能にしつつ、テストパターン記録動作の処理時間を短くすることができ、且つ液体の消費量を抑えることができる。
第1実施形態に係るプリンタの外観斜視図である。 図1の記録部の平面図である。 (a)が図2のIIIA-IIIA線断面図であり、(b)が図2を矢印IIIBの方向から見た図である。 (a)が図2のIVA-IVA線断面図であり、(b)が図2のIVB-IVB線断面図である。 (a)はプリンタの電気的構成を示すブロック図であり、(b)は記録モードについて説明する図であり、(c)は履歴情報について説明する図である。 (a)は搬送方向の解像度が通常解像度のときの、連続する2回の単位記録動作の走査範囲について説明する図であり、(b)は搬送方向の解像度が高解像度のときの、連続する2回の単位記録動作の走査範囲について説明する図であり、(c)は吐出タイミング調整用パターンについて説明する図であり、(d)は搬送量調整用パターンについて説明する図であり、(e)は濃度ムラ調整用パターンについて説明する図である。 (a)及び(b)は、テストパターンの各種類についての、テストパターン記録処理で用紙に記録される記録数について説明する図である。 テストパターン記録処理に関連する一連の流れを示すフローチャート図である。 画像記録処理に関連する一連の流れを示すフローチャート図である。 (a)は第2実施形態に係るプリンタの平面図であり、(b)は吐出タイミング調整用パターンについて説明する図であり、(c)は吐出タイミング調整用パターンの各種類についての、テストパターン記録処理で用紙に記録される記録数について説明する図である。
(第1実施形態)
以下、第1実施形態に係るプリンタ1(「液体吐出装置」に相当)について説明する。
第1実施形態に係るプリンタ1は、用紙S(「記録媒体」に相当)に対する画像の記録のほか、画像の読み取りなども行うことが可能な、いわゆる複合機である。プリンタ1は、図1に示すように、記録部2(図2参照)、給送部3、排出部4、読取部5、操作部6、表示部7などを備えている。また、プリンタ1の動作は、制御装置50(図5(a)参照:「制御部」に相当)によって制御されている。
記録部2は、プリンタ1の内部に設けられており、用紙Sに対する画像の記録を行う。尚、記録部2については、後程詳細に説明する。給送部3は、記録部2に用紙Sを給送するための部分である。給送部3は、普通紙や光沢紙等の異なる種類の用紙Sを収容することができるようになっており、これら複数種類の用紙Sのうちのいずれかを選択的に記録部2に給送する。排出部4は、記録部2により画像の記録が行われた用紙Sが排出される部分である。読取部5は、スキャナなどであって、原稿の読み取りを行う。操作部6は、ボタン等を備えており、ユーザは、操作部6のボタンを操作することによって、プリンタ1に対して必要な操作を行う。表示部7は液晶ディスプレイなどであって、プリンタ1の使用時に必要な情報を表示する。
次に、記録部2について説明する。記録部2は、図2~図4に示すように、キャリッジ11、インクジェットヘッド12(「ヘッド」に相当)、搬送ローラ対13、9つのプレート14、プラテン15、8つの排出ローラ対16、9つの拍車17などを備えている。ただし、図2では、プレート14や後述のリブ20等を見やすくするために、キャリッジ11を二点鎖線で図示し、実際にはキャリッジ11に隠れて見えない、キャリッジ11よりも下側に配置された部材を実線で図示している。また、図2では、キャリッジ11を支持するガイドレールなどの図示を省略している。
キャリッジ11(「相対移動機構」に相当)は、図示しないガイドレールにより走査方向(左右方向)に沿って移動自在に支持されている。キャリッジ11は、図示しないベルト等を介してキャリッジモータ56(図5(a)参照)と接続され、キャリッジモータ56を駆動すると、キャリッジ11が左右方向を走査方向として往復移動する。
インクジェットヘッド12は、キャリッジ11に搭載されており、キャリッジ11とともに走査方向に往復移動する。また、インクジェットヘッド12は、その下面であるインク吐出面12aに形成された複数のノズル10からインクを吐出する。複数のノズル10は、走査方向と直交する搬送方向に一定の配列間隔Gで長さLにわたって配列されることによりノズル列9を形成している。また、インクジェットヘッド12は、走査方向に並んだ4つのノズル列9を有している。そして、複数のノズル10からは、右側のノズル列9を形成するものから順に、ブラック、イエロー、シアン、マゼンタのインクが吐出される。インクジェットヘッド12は、図示しないチューブ等を介して図示しないインクカートリッジと接続されており、インクカートリッジ内に貯留されたインクがインクジェットヘッド12に供給される。
搬送ローラ対13は、インクジェットヘッド12よりも搬送方向の上流側に配置されている。搬送ローラ対13は、上側ローラ13aと下側ローラ13bとを有し、これらのローラで、給送部3から給送された用紙Sを上下方向からニップして搬送方向に搬送する。上側ローラ13aは、搬送モータ57(図5(a)参照)によって駆動される駆動ローラである。下側ローラ13bは、上側ローラ13aの回転に連動して回転する従動ローラである。
9つのプレート14は、搬送ローラ対13と重なる位置から、搬送ローラ対13よりも搬送方向の下流側の位置まで延びており、走査方向に等間隔で配列されている。各プレート14は、搬送方向の下流側の端部に押さえ部14aを有し、押さえ部14aにより用紙Sを上方から押さえる。
プラテン15は、搬送ローラ対13の搬送方向における下流側に、インク吐出面12aと対向して配置されている。プラテン15は、画像の記録時のキャリッジ11の移動範囲の全長にわたって走査方向に延びている。プラテン15の上面には、8つのリブ20が形成されている。8つのリブ20は、それぞれが搬送方向に延び、走査方向において、隣接するプレート14の間に位置するように、等間隔で配列されている。そして、リブ20は、下方から用紙Sを支持している。
ここで、リブ20の上端は、押さえ部14aよりも上方に位置している。これにより、リブ20は、押さえ部14aが用紙Sを押さえる位置よりも上方で、用紙Sを下方から支持している。
8組の排出ローラ対16は、インクジェットヘッド12よりも搬送方向の下流側に配置されている。また、排出ローラ対16は、走査方向の位置が、リブ20とほぼ同じとなっている。各排出ローラ対16は、上側ローラ16aと下側ローラ16bとを有し、これらのローラで、搬送ローラ対13から用紙Sを受け取って、用紙Sを上下方向からニップして搬送方向にさらに搬送する。また、排出ローラ対16は、用紙Sを排紙トレイ31bに向けて排出する。下側ローラ16bは搬送モータ57(図5(a)参照)によって駆動される駆動ローラである。上側ローラ16aは拍車であり、下側ローラ16bの回転に連動して回転する従動ローラである。ここで、上側ローラ16aは、画像の記録後の用紙Sの記録面と接触するが、上側ローラ16aは、外周面が平坦なローラではなく拍車であるため、用紙S上のインクが付着しにくい。
9つの拍車17は、搬送方向における排出ローラ対16よりも下流側に配置され、用紙Sを上方から押さえている。また、9つの拍車17は、走査方向の位置が、9つのプレート14の押さえ部14aとほぼ同じとなっている。また、拍車17は外周面が平坦なローラではなく拍車であるので、用紙S上のインクが付着しにくい。
尚、プレート14及び排出ローラ対16の数、並びに、リブ20及び拍車17の数は一例であり、これらの数は上記とは異なっていてもよい。プレート14及び排出ローラ対16の数、並びに、リブ20及び拍車17は、それぞれ、少なくとも1つずつあればよい。
そして、用紙Sは、8つのリブ20及び8つの下側ローラ16bによって下方から支持され、9つのプレート14の押さえ部14a及び9つの拍車17によって上方から押さえられることによって曲げられ、図3(a),(b)に示すように、走査方向に沿った波形状となっている。
また、波形状となった用紙Sは、走査方向において、各リブ20及び排出ローラ対16が配置された位置が、高さが極大となる山頂点Ptとなる。また、用紙Sは、走査方向において、各プレート14の押さえ部14a及び拍車17が配置された位置が、高さが極小となる谷頂点Pbとなる。つまり、用紙Sは、山頂点Ptを中心としてインク吐出面12a側に突出した山部分と、谷頂点Pbを中心として山部分よりもインク吐出面12aから離れて窪んだ谷部分とが、交互に並ぶ波形状となっている。
次に、プリンタ1の電気的構成について説明する。プリンタ1の動作は、制御装置50によって制御される。図5(a)に示すように、制御装置50は、CPU(Central Processing Unit)51、ROM(Read Only Memory)52、RAM(Random Access Memory)53、フラッシュメモリ54、各種制御回路を含むASIC(Application Specific Integrated Circuit)55等を備える。
ROM52には、CPU51が実行するプログラム、各種固定データ等が記憶されている。RAM53には、プログラム実行時に必要なデータや、記録対象の画像データ等が一時的に記憶される。フラッシュメモリ54には、後述する履歴情報HIや記録結果情報RI等が記憶されている。ASIC55には、インクジェットヘッド12、キャリッジモータ56、搬送モータ57等が電気的に接続されている。
尚、制御装置50は、CPU51のみが各種処理を行うものであってもよいし、ASIC55のみが各種処理を行うものであってもよいし、CPU51とASIC55とが協働して各種処理を行うものであってもよい。また、制御装置50は、1つのCPU51が単独で処理を行うものであってもよいし、複数のCPU51が処理を分担して行うものであってもよい。また、制御装置50は、1つのASIC55が単独で処理を行うものであってもよいし、複数のASIC55が処理を分担して行うものであってもよい。
制御装置50は、ROM52に格納されたプログラムに従い、CPU51及びASIC55により、用紙Sへ画像を記録する画像記録処理等の各種処理を実行する。例えば、画像記録処理においては、制御装置50は、通信インターフェース110を介して、PC等の外部装置150から入力された記録指示に基づいて、インクジェットヘッド12、キャリッジモータ56、及び、搬送モータ57等を制御して、用紙Sに画像を記録する。具体的には、制御装置50は、キャリッジ11とともにインクジェットヘッド12を走査方向に移動させつつ、ノズル10からインクを吐出させる単位記録動作(「相対移動記録動作」及び「吐出動作」に相当)と、搬送ローラ対13及び排出ローラ対16によって用紙Sを搬送方向に搬送する搬送動作とを、交互に複数回実行することで、用紙Sに所望の画像を記録する。以上のように、本実施形態のプリンタ1は、シリアルタイプのインクジェットプリンタである。
本実施形態では、単位記録動作における一記録周期内において、ノズル10から吐出可能なインクの液滴サイズ(インクの吐出量)として、「大滴」、「中滴」、「小滴」、「非吐出」の4種類ある。「大滴」、「中滴」、「小滴」の順にインクの吐出量が多く、「非吐出」は吐出量が零である。尚、一記録周期は、用紙Sに記録する画像の走査方向解像度に対応する単位距離だけインクジェットヘッド12が移動するのに要する時間である。
また、本実施形態においては、画像記録処理は、キャリッジ11を走査方向の一方側と他方側のいずれに移動させるときにも、複数のノズル10からインクを吐出させて上記単位記録動作を行う、いわゆる双方向記録方式で画像を記録する。
また、制御装置50は、画像記録処理を4つの記録モード(第1~第4記録モード)で実行可能である。制御装置50は、外部装置150から受信した記録指示に従って、第1~第4記録モードの何れかで画像記録処理を実行する。
図5(b)に示すように、各記録モードは、用紙Sに記録される画像の搬送方向の解像度(以下、単に、搬送方向の解像度と称す)、単位記録動作におけるキャリッジ11の移動速度(以下、単に、キャリッジ速度と称す)、ノズル10から吐出されるインクの吐出量(以下、単に、インクの吐出量と称す)、用紙Sに記録する画像の色(以下、記録色と称す)、及び記録対象の用紙Sの種類(以下、用紙種と称す)の少なくとも何れかの記録条件が、他の記録モードと異なっている。
搬送方向の解像度の記録条件としては、「通常解像度」、及び「高解像度」の2種類がある。「通常解像度」は、搬送方向の解像度が、ノズル列9のノズル10の配列間隔Gに対応する解像度(例えば、300dpi)である。「高解像度」は、搬送方向の解像度が、通常解像度の2倍となる解像度(例えば、600dpi)である。
搬送方向の解像度が「通常解像度」の画像記録処理では、制御装置50は、上記搬送動作において、用紙Sを、ノズル列9の長さLと同じ長さだけ搬送させる。これにより、図6(a)に示すように、用紙Sの、複数の単位記録動作で走査される複数の走査範囲Rにおいて、連続する2回の単位記録動作で走査される2つの走査範囲R1、R2は、搬送方向に隣接して並ぶことになる。即ち、走査範囲R1と走査範囲R2とは互いに重ならない。
搬送方向の解像度が「高解像度」の画像記録処理では、制御装置50は、上記搬送動作において、用紙Sを、ノズル列9の長さの半分の長さだけ搬送させる。これにより、図6(b)に示すように、用紙Sの、複数の単位記録動作で走査される複数の走査範囲Rにおいて、連続する2回の単位記録動作で走査される2つの走査範囲R3、R4は、一部が互いに重なることになる。即ち、「高解像度」の画像記録処理では、いわゆるインターレースで画像が記録される。
キャリッジ速度の記録条件としては、「低速度」、「通常速度」、及び「高速度」の3種類がある。「低速度」、「通常速度」、「高速度」の順に、単位記録動作におけるキャリッジ速度が遅い。
インクの吐出量の記録条件としては、「吐出量小」、「吐出量大」の2種類がある。インクの吐出量が「吐出量小」の画像記録処理では、「大滴」、「中滴」、及び「小滴」の3種類の液滴サイズのうち、「小滴」の液滴サイズのインクが使用される割合が最も多い。一方で、インクの吐出量が「吐出量大」の画像記録処理では、「大滴」、「中滴」、及び「小滴」の3種類の液滴サイズのうち、「大滴」の液滴サイズのインクが使用される割合が最も多い。従って、インクの吐出量が「吐出量小」の画像記録処理の方が、「吐出量大」の画像記録処理よりも、ノズル10から吐出されるインクの吐出量は少なくなる。
記録色の記録条件としては、「モノクロ」、及び「カラー」の2種類がある。記録色が「モノクロ」の画像記録処理では、ブラックのインクのみを使用して、用紙S上にモノクロの画像を記録する。記録色が「カラー」の画像記録処理では、ブラック、イエロー、シアン、マゼンタの4色のインクを使用して、用紙S上にカラーの画像を記録する。用紙種の記録条件としては、「光沢紙」、及び「普通紙」の2種類がある。
図5(b)に示すように、第1記録モードは、搬送方向の解像度が「高解像度」、キャリッジ速度が「低速度」、インクの吐出量が「吐出量小」、記録色が「カラー」、用紙種が「光沢紙」となる記録モードである。第2記録モードは、搬送方向の解像度が「通常解像度」、キャリッジ速度が「低速度」、インクの吐出量が「吐出量大」、記録色が「カラー」、用紙種が「普通紙」となる記録モードである。第3記録モードは、搬送方向の解像度が「通常解像度」、キャリッジ速度が「中速度」、インクの吐出量が「吐出量大」、記録色が「カラー」、用紙種が「普通紙」となる記録モードである。第4記録モードは、搬送方向の解像度が「通常解像度」、キャリッジ速度が「高速度」、インクの吐出量が「吐出量大」、記録色が「モノクロ」、用紙種が「普通紙」となる記録モードである。
第1記録モード、第2記録モード、第3記録モード、第4記録モードは、この順に、画像記録処理において用紙Sに記録される画像の品質が高く、画像記録処理に要する時間が長い。従って、例えば、第1記録モードは、写真の記録時など画像の品質を優先する際に選択される。また、第4記録モードは、ドラフトの記録時など記録速度を優先する際に選択される。
ところで、画像記録処理において、単位記録動作におけるインクの吐出タイミングや、搬送動作における用紙Sの搬送量が適切でない場合には、用紙S上に記録される画像に濃度ムラ等が生じて画像の品質が低下する。さらには、製造時の誤差などにより、ノズル列9を形成する複数のノズル10間に、インクの吐出量のばらつきがあると、用紙S上に記録される画像に濃度ムラ等が生じて画像の画質が低下する。
そこで、本実施形態では、制御装置50は、画像記録動作(単位記録動作や搬送動作)を調整するためのテストパターンTPを一枚の用紙Sに記録するテストパターン記録処理を実行する。このテストパターン記録処理は、ユーザによる操作部6の操作等に応じて実行される。そして、制御装置50は、テストパターン記録処理により用紙Sに記録されたテストパターンTPの記録結果を読取部5により読み取らせて、当該記録結果に関する記録結果情報RIを取得する。この後、制御装置50が、取得した記録結果情報RIに応じて、画像記録動作を調整する。これにより、用紙Sに記録される画像の品質が低下することを抑制することができる。以下、テストパターン記録処理について詳細に説明する。
テストパターンTPとしては、大きく分けて、吐出タイミング調整用パターンEP、搬送量調整用パターンFP、及び濃度ムラ調整用パターンAPの3種類がある。
吐出タイミング調整用パターンEPは、単位記録動作におけるインクの吐出タイミングを調整するためのテストパターンである。搬送量調整用パターンFPは、搬送動作における用紙Sの搬送量を調整するためのテストパターンである。濃度ムラ調整用パターンAPは、単位記録動作における、ノズル列9を形成するノズル10のインクの吐出量を調整するためのテストパターンである。以下、吐出タイミング調整用パターンEP、搬送量調整用パターンFP、及び濃度ムラ調整用パターンAPそれぞれについて詳細に説明する。
まず、吐出タイミング調整用パターンEPを説明するに先立って、単位記録動作におけるインクの吐出タイミングに関して前提となる事項について説明する。
上述したように、画像記録処理は、双方向記録方式で行われる。この双方向記録方式では、キャリッジ11を走査方向の一方側に移動させるとき(以下、往動走査時)のインクの着弾位置と、キャリッジ11を走査方向の他方側に移動させるとき(以下、復動走査時)のインクの着弾位置とが、走査方向に関して揃っていることが望まれる。ここで、ノズル10から吐出されて着弾するまでの間、キャリッジ11の移動による慣性によってインクは走査方向にも飛翔する。このため、キャリッジ速度とインクの飛翔時間(インク速度とインクジェットヘッド12と用紙S間のギャップから求まる)から求まる、所定距離だけドット形成位置よりも手前に位置するタイミングで、ノズルからインクを吐出させれば、往動走査時及び復動走査時のインクの走査方向の着弾位置を揃えることができる。
しかしながら、実際には、インク速度は製品個体間でのばらつきがあるため、往動走査時と復動走査時でインク速度が完全に等しくはない、あるいは、インクジェットヘッド12と用紙Sのギャップが完全に一定ではないなどの理由から、往動走査時と復動走査時で、上述のタイミングでインクを吐出させたとしても、走査方向の着弾位置ズレが生じる。
吐出タイミング調整用パターンEPは、インクの走査方向の着弾位置ズレ量を検出するためのテストパターンである。この吐出タイミング調整用パターンEPは、図6(c)に示すように、2つの直線61,62を有する。直線61は、搬送方向と平行な直線である。直線62は、搬送方向に対して傾いた直線であり、直線61と交差する。
制御装置50は、まず、キャリッジ11を走査方向の一方向に移動させながら、ノズル10からインクを吐出させることにより、直線61を用紙Sに記録する。その後、キャリッジ11を走査方向の他方向に移動させながら、ノズル10からインクを吐出させることにより、直線62を用紙Sに画像を記録する。これにより、互いに交差する直線61と直線62によって吐出タイミング調整用パターンEPが形成される。尚、このときには、例えば、用紙Sが波形状となっておらず平坦であるとした場合の設計上の吐出タイミング(基準吐出タイミング)でノズル10からインクを吐出させる。
吐出タイミング調整用パターンEPの、直線62の直線61に対する走査方向の離間距離は、上記着弾位置ズレ量に応じて変わることになる。従って、直線61と直線62との交点Qも、着弾位置ズレ量に応じて、搬送方向にずれることになる。即ち、着弾位置ズレが生じていないときには、交点Qの搬送方向の位置は、所定の原点Mに位置する。そして、着弾位置ズレが生じると、図6(c)に破線で示すように、直線62の直線61に対する走査方向の離間距離が変わり、交点Qは原点Mから搬送方向にずれることになる。従って、交点Qの搬送方向へのズレ量を検出することで、走査方向の着弾位置ズレ量を取得することができる。そして、この取得した着弾位置ズレ量に応じて、吐出タイミングを、基準吐出タイミングからずらすように調整することで、画像記録処理時の走査方向におけるインクの着弾位置を適切に調整することができる。
ところで、本実施形態では、上述したように用紙Sに波形状を生じさせているため、インクジェットヘッド12のインク吐出面12aと用紙Sとのギャップが、用紙Sの走査方向の各位置で異なる。このため、インクの走査方向の着弾位置ズレ量も、用紙Sの走査方向の各位置で異なる。従って、用紙Sの走査方向の各位置において、インクの着弾位置ズレ量が小さくなるようにインクの吐出タイミングを調整するためには、用紙Sの走査方向の各位置において、吐出タイミング調整用パターンEPを記録して、走査方向の着弾位置ズレ量を取得する必要がある。
また、単位記録動作におけるキャリッジ速度が変わると、キャリッジ11の移動によりインクに働く慣性力が変わるため、上記走査方向の着弾位置ズレ量も変わる。即ち、単位記録動作におけるキャリッジ速度が速いほど、上記走査方向の着弾位置ズレ量も大きくなり易い。加えて、ノズル10から吐出されるインクの液滴サイズが変わると、インク速度等が変わり得るため、上記走査方向の着弾位置ズレ量も変わり得る。このため、各記録モードの画像記録処理のインクの吐出タイミングを調整するためには、記録モード毎に、上記走査方向の着弾位置ズレ量を取得する必要がある。即ち、第1記録モードに対応する吐出タイミング調整用パターンEP1、第2記録モードに対応する吐出タイミング調整用パターンEP2、第3記録モードに対応する吐出タイミング調整用パターンEP3、及び第4記録モードに対応する吐出タイミング調整用パターンEP4を、それぞれ用紙Sに記録する必要がある。
尚、各吐出タイミング調整用パターンEPを記録する際の、キャリッジ速度、及びインクの吐出量の記録条件は、対応する記録モードの記録条件と同じにする。インクの吐出量の記録条件については、「吐出量小」の場合にはノズル10から「小滴」の液滴サイズのインクを吐出させ、「吐出量大」の場合にはノズル10から「大滴」の液滴サイズのインクを吐出させる。従って、例えば、第1記録モードに対応する吐出タイミング調整用パターンEP1は、キャリッジ速度を「低速度」にし、ノズル10から「小滴」の液滴サイズのインクを吐出させて記録する。
以上説明したように、各記録モードの画像記録処理におけるインクの吐出タイミングを、用紙Sの走査方向の各位置において精度良く調整するためには、用紙Sの走査方向の各位置に、4つの記録モードに対応する4種類の吐出タイミング調整用パターンEP1~EP4を、それぞれ記録する必要がある。尚、本実施形態では、吐出タイミング調整用パターンEPの記録は、吐出タイミング調整用パターンEP単位ではなく、走査方向に連続して配列された複数の吐出タイミング調整用パターンEPを1つのパッチとしたパッチ単位で記録される。図7(a)及び(b)では、吐出タイミング調整用パターンEPの1つのパッチを破線で図示している。
次に、搬送量調整用パターンFPについて説明するに先立って、搬送動作における用紙Sの搬送量に関して前提となる事項について説明する。
制御装置50が、或る目標搬送量だけ用紙Sを搬送するように搬送モータ57を駆動した際には、種々の要因で、実際の搬送量と目標搬送量との間で搬送誤差が生じ得る。そして、画像記録処理における上記搬送動作において、搬送誤差が生じていると、用紙Sに記録される画像に濃度ムラが生じ得る。例えば、搬送方向の解像度が「通常解像度」の場合において、搬送動作に搬送誤差が生じていると、連続する2回の単位記録動作における先行する単位記録動作で記録された画像と、後続する単位記録動作で記録された画像とのつなぎ目部分において、走査方向に延びるスジ状の濃度ムラが生じ得る。具体的には、連続する2回の単位記録動作の画像同士が重なることで黒スジが生じたり、画像同士が搬送方向に互いに離れることで白スジが生じたりする。
搬送量調整用パターンFPは、用紙Sを搬送するように搬送モータ57を駆動した際の、実際の搬送量を検出するためのテストパターンである。この搬送量調整用パターンFPは、図6(d)に示すように、2つの直線71,72を有する。直線71は、走査方向と平行な直線である。直線72は、走査方向に対して傾いた直線であり、直線71と交差する。
制御装置50は、まず、キャリッジ11を走査方向の一方向に移動させながら、ノズル列9を構成する複数のノズル10のうち、搬送方向の上流側のノズル10からインクを吐出させて、直線71を用紙Sに記録する。この後、制御装置50は、搬送モータ57を駆動させて、ノズル列9の長さLよりも短い所定の基準目標量だけ用紙Sを搬送させる。続いて、制御装置50は、キャリッジ11を走査方向の一方向に移動させながら、ノズル列9を構成する複数のノズル10のうち、搬送方向の下流側のノズル10からインクを吐出させて、直線72を用紙Sに記録する。
尚、本実施形態では、基準目標量と、実際の搬送量との間で搬送誤差がない場合に、図6(c)に実線で示したように、直線72が、直線71の中点Nと重なるようなタイミングでノズル10からインクを吐出させて、2つの直線71,72を記録する。従って、実際の搬送量が、上記基準目標量よりも大きい場合には、基準目標量の場合と比較して、直線72の記録される位置が搬送方向の上流側にずれる。その結果、図6(c)に破線で示すように、直線71と直線72との交点Oが、中点Nよりも右側にずれる。
一方で、実際の搬送量が、上記基準目標量よりも小さい場合には、基準目標量の場合と比較して、直線72の記録される位置が搬送方向の下流側にずれる。その結果、図6(c)の一点鎖線で示すように、直線71と直線72との交点Oが、中点Nよりも左側にずれる。これらのことから、交点Oと中点Nとの位置関係により、実際の搬送量と基準目標量との間の搬送誤差量を取得することができる。その結果として、取得した搬送誤差量に基づいて搬送動作における用紙Sの搬送量を適切に調整することができる。
尚、用紙Sを搬送する際において、搬送ローラ対13,排出ローラ対16それぞれの部品サイズの誤差や組み付け誤差等の種々の要因により、用紙Sの左端部の搬送量と右端部の搬送量とが異なる場合がある。そこで、本実施形態では、搬送量調整用パターンFPを、用紙Sの同じ搬送方向位置において、走査方向に沿って複数個所に記録する。そして、この複数の搬送量調整用パターンFPにより取得した搬送誤差量の平均値に応じて、用紙Sの搬送量を調整している。
ところで、搬送方向の解像度が「通常解像度」の画像記録処理の搬送動作では、ノズル列9の長さLと同じ長さが目標搬送量となる。一方で、「高解像度」の画像記録処理の搬送動作では、ノズル列9の長さLの半分と同じ長さが目標搬送量となる。以上のように、「高解像度」の画像記録処理の搬送動作の目標搬送量と、「通常解像度」の画像記録処理の搬送動作の目標搬送量とは互いに異なっている。
そこで、本実施形態では、「通常解像度」の画像記録処理の各搬送動作の搬送量を調整する際には複数の搬送量調整用パターンFP1を用紙Sに記録し、「高解像度」の画像記録処理の各搬送動作の搬送量を調整する際には複数の搬送量調整用パターンFP2を用紙Sに記録する。搬送量調整用パターンFP1と搬送量調整用パターンFP2とでは、それぞれを記録する際の上記基準目標量等が異なっている。
以上より、搬送量調整用パターンFP1は、搬送方向の解像度が「通常解像度」の第2~第4記録モードに対応し、搬送量調整用パターンFP2は、搬送方向の解像度が「高解像度」の第1記録モードに対応する。
また、搬送方向における用紙Sの位置に応じて、上記搬送誤差量は変わり得る。例えば、用紙Sが搬送ローラ対13及び排出ローラ対16の両方により搬送されるときと、用紙Sが搬送ローラ対13及び排出ローラ対16のうちの何れか一方のみにより搬送されるときとで、上記搬送誤差量は変わり得る。
従って、「通常解像度」の画像記録処理において実行される各搬送動作の搬送量を精度良く調整するためには、用紙Sの複数の搬送方向位置において、搬送量調整用パターンFP1を記録する必要がある。また、「高解像度」の画像記録処理において実行される各搬送動作の搬送量を精度良く調整するためには、用紙Sの複数の搬送方向位置において、搬送量調整用パターンFP2を記録する必要がある。
尚、搬送量調整用パターンFPの記録についても、搬送量調整用パターンFP単位ではなく、搬送方向に連続して配列された複数の搬送量調整用パターンFPを1つのパッチとしたパッチ単位で記録される。図7(a)及び(b)では、搬送量調整用パターンFPの1つのパッチを一点鎖線で図示している。また、各搬送量調整用パターンFPを記録する際の、インクの吐出量の記録条件は、対応する記録モードの記録条件と同じにする。
次に、濃度ムラ調整用パターンAPについて説明するだって、前提となる事項について説明する。上述したように、ノズル列9を形成する複数のノズル10間に、インクの吐出量のばらつきがある場合がある。このように、複数のノズル10間にインクの吐出量のばらつきがあると、用紙S上に記録される画像に濃度ムラが生じる。そして、先行する単位記録動作で記録された画像と、後続する単位記録動作で記録された画像とのつなぎ目部分において、上記濃度ムラが特に目立ちやすい。
濃度ムラ調整用パターンAPは、複数のノズル10間でのインクの吐出量が均一になるように調整するためのテストパターンである。濃度ムラ調整用パターンAPは、図6(e)に示すように、搬送方向に隣接して並ぶ2つのパターン部分81、82を有する。パターン部分81とパターン部分81とは、デューティが同じ矩形の塗りつぶしパターンである。
制御装置50は、キャリッジ11を走査方向に移動させつつ、複数のノズル10からインクを吐出させることによって、パターン部分81を記録する。続いて、制御装置50は、搬送モータ57を駆動させて、用紙Sをノズル列9の長さLだけ搬送させる。続いて、制御装置50は、上述したのと同様にしてパターン部分82を記録する。
複数のノズル10間でインクのばらつきが生じていると、パターン部分81とパターン部分82との境界部分において大きな濃度の変化が生じる。従って、パターン部分81のパターン部分82側の端部の濃度の情報と、パターン部分82のパターン部分81側の端部の濃度の情報とを取得すれば、これらの濃度の差に基づいて、濃度ムラが小さくなるように、複数のノズル10についてのインクの吐出量を調整することできる。即ち、濃度の差が小さくなるように、ノズル列9の上流側のノズル10からのインクの吐出量、及び下流側のノズル10からのインクの吐出量の少なくとも何れかを調整することで、濃度ムラが生じるのを抑制することができる。
尚、4列のノズル列9それぞれについて、複数のノズル10間でのインクの吐出量が均一になるように調整するためには、ノズル列9毎に濃度ムラ調整用パターンAPを用紙Sに記録する必要がある。即ち、ブラックのインクを吐出するノズル列9用の濃度ムラ調整用パターンAPk、イエローのインクを吐出するノズル列9用の濃度ムラ調整用パターンAPy、シアンのインクを吐出するノズル列9用の濃度ムラ調整用パターンAPc、及びマゼンタのインクを吐出するノズル列9用の濃度ムラ調整用パターンAPmを、用紙Sにそれぞれ記録する必要がある。
記録色が「カラーモード」の画像記録処理を行う際には、4列のノズル列9に対応する4種類の濃度ムラ調整用パターンAPk,APy,APc,APmの記録結果に基づいて、4列のノズル列9それぞれの複数のノズル10のインクの吐出量が調整される。一方で、記録色が「モノクロモード」の画像記録処理を行う際には、ブラックのインクを吐出するノズル列9に対応する濃度ムラ調整用パターンAPkの記録結果に基づいて、当該ブラックのインクを吐出するノズル列9における複数のノズル10のインクの吐出量が調整される。
以上のように、濃度ムラ調整用パターンAPkは、第1~第4記録モードの全てに対応する濃度ムラ調整用パターンAPである。一方で、3種類の濃度ムラ調整用パターンAPy,APc,APmは、第4記録モードには対応しておらず、第1~第3記録モードのみに対応する濃度ムラ調整用パターンAPである。
以上説明したように、各種類のテストパターンTPの記録数を多くすればするほど、記録モードそれぞれについての、画像記録動作を精度良く調整することが可能となる。その反面、各種類のテストパターンTPの記録数を多くすると、テストパターン記録処理の処理時間が長くなり、且つ消費されるインクの消費量も多くなる問題が生じる。
ここで、プリンタ1の使用状況によっては、4つの記録モードのそれぞれの画像記録動作の調整精度を、常に、一定以上確保する必要性は必ずしもない。詳細には、プリンタ1の使用状況によっては、4つの記録モードの使用傾向に偏りが生じている場合がある。例えば、第1記録モードの実行頻度が、他の3つの記録モードの実行頻度よりも著しく高い場合がある。このような場合、第1記録モードの画像記録動作の調整精度は一定以上確保する必要がある反面、他の3つの記録モードの画像記録動作の調整精度はそれほど高くする必要がない。また、過去に全く実行されていない記録モードなど、実行頻度が著しく低い記録モードについては、当該記録モードのみに対応するテストパターンTPを記録する必要性は極めて低い。
そこで、本実施形態では、制御装置50は、プリンタ1の使用状況に応じて、テストパターンTPの各種類についての、テストパターン記録処理において用紙Sに記録する記録数を調整する。即ち、制御装置50は、プリンタ1の使用状況に応じて、4種類の吐出タイミング調整用パターンEP1~EP4、2種類の搬送量調整用パターンFP1,FP2、及び4種類の濃度ムラ調整用パターンAPk,APy,APc,APmそれぞれの、テストパターン記録処理において用紙Sに記録する記録数を調整する。
フラッシュメモリ54には、図5(c)に示すように、画像記録処理の記録モードの実行履歴に関する履歴情報HIが記憶されている。履歴情報HIは、テストパターン記録処理の前回実行時点以降において実行された画像記録処理の記録モード、当該画像記録処理の実行日時、及び当該画像記録処理において記録した用紙Sの記録枚数などが関連付けられた情報である。
制御装置50は、フラッシュメモリ54に記録された履歴情報HIを参照して、各記録モードの実行頻度(テストパターン記録処理の前回実行時点以降において実行された実行回数)に応じて、テストパターンTPの各種類についての、テストパターン記録処理における記録数を調整する。詳細には、制御装置50は、実行頻度が高い(実行回数が多い)記録モードに対応するテストパターンTPほど、テストパターン記録処理における記録数が多くなるように調整する。さらに、制御装置50は、履歴情報HIにおいて、実行頻度が閾値未満の記録モードのみに対応するテストパターンTPの記録数を零に調整する。この閾値は、固定値であってもよく、実行頻度が高い記録モードの実行頻度等に応じて可変する可変値であってもよい。以下、テストパターンTPの各種類についての記録数の調整例について説明する。
まず、履歴情報HIにおいて、第1記録モード、第2記録モード、第3記録モード、第4記録モードの順に実行頻度が高く、且つ、第4記録モードの実行頻度のみが閾値未満である場合を例にして説明する。この場合、図7(a)に示すように、実行頻度が高い第1記録モードに対応するテストパターンTPの記録数を、第1記録モードに対応しないテストパターンTPの記録数よりも多くする。また、第4記録モードのみに対応するテストパターンTPの記録数を零にする。
詳細には、吐出タイミング調整用パターンEPについては、吐出タイミング調整用パターンEP1、吐出タイミング調整用パターンEP2、吐出タイミング調整用パターンEP3、吐出タイミング調整用パターンEP4の順に記録数を多くする。具体的には、吐出タイミング調整用パターンEP1のパッチを走査方向に沿って5つ記録するように設定する。これにより、吐出タイミング調整用パターンEP1については用紙Sの走査方向の略全域に亘って記録される。一方で、吐出タイミング調整用パターンEP2のパッチは3つのみ記録し、吐出タイミング調整用パターンEP3のパッチは2つのみ記録するように設定する。これにより、吐出タイミング調整用パターンEP2、及び吐出タイミング調整用パターンEP3それぞれは、用紙Sの走査方向の一部領域のみに記録されることになる。また、吐出タイミング調整用パターンEP4のパッチは記録しないように調整する。
搬送量調整用パターンFPについては、第1記録モードに対応する搬送量調整用パターンFP2の記録数を、第1記録モードに対応しない搬送量調整用パターンFP1の記録数よりも多くする。具体的には、搬送量調整用パターンFP2のパッチについては、搬送方向の4か所の位置それぞれにおいて、走査方向に5つ記録する。一方で、搬送量調整用パターンFP1のパッチについては、搬送方向の1か所の位置のみにおいて、走査方向に5つ記録する。
濃度ムラ調整用パターンAPについては、4種類の濃度ムラ調整用パターンAPk,APy,APc,APmすべてが第1記録モードに対応している。このため、テストパターン記録処理において、これら4種類の濃度ムラ調整用パターンAPk,APy,APc,APmすべてが記録されるように調整する。
以上により、実行頻度が最も高い第1記録モードの画像記録動作については、テストパターン記録処理により用紙Sに記録されたテストパターンTPの記録結果に基づいて、高精度で調整することができる。一方で、第1記録モードに対応しないテストパターンTPについては、その記録数が少なくなるため、テストパターン記録処理の処理時間を短くすることができ、且つインクの消費量を抑えることができる。
次に、履歴情報HIにおいて、第4記録モードの実行頻度が高く、それ以外の第1~第3記録モードの実行頻度が閾値未満である場合を例にして説明する。この場合、図7(b)に示すように、第4記録モードに対応するテストパターンTPのみを記録し、第4記録モードに対応しないテストパターンTPについては記録しないように調整する。
詳細には、吐出タイミング調整用パターンEPについては、吐出タイミング調整用パターンEP4のみを記録するように調整する。具体的には、吐出タイミング調整用パターンEP4のパッチを走査方向に沿って5つ記録するように設定する。これにより、吐出タイミング調整用パターンEP4については用紙Sの走査方向の略全域に亘って記録される。一方で、吐出タイミング調整用パターンEP1~EP3のパッチを記録しないように調整する。
また、搬送量調整用パターンFPについては、第4記録モードに対応する搬送量調整用パターンFP1のみを記録するように調整する。具体的には、搬送量調整用パターンFP1のパッチを、搬送方向の5か所の位置それぞれにおいて、走査方向に5つ記録する。一方で、搬送量調整用パターンFP2のパッチを記録しないように調整する。また、濃度ムラ調整用パターンAPについては、第4記録モードに対応する濃度ムラ調整用パターンAPkのみを記録するように調整する。
以上により、実行頻度が高い第4記録モードの画像記録動作については、テストパターン記録処理により用紙Sに記録されたテストパターンTPの記録結果に基づいて、高精度で調整することができる。一方で、第4記録モードに対応しないテストパターンTPについては、テストパターン記録処理において記録されないことになるため、テストパターン記録処理の処理時間を短くすることができ、且つインクの消費量を抑えることができる。
以上のように、プリンタ1の使用状況に応じて、テストパターンTPのそれぞれについての、テストパターン記録処理における記録数を調整することで、4つの記録モードのそれぞれの画像記録動作を、プリンタ1の使用状況に応じた精度で調整することを可能にしつつ、テストパターン記録処理の処理時間を短くすることができ、且つインクの消費量を抑えることができる。
また、制御装置50は、テストパターン記録処理では、履歴情報HIにおいて、最も実行頻度が高い記録モードに対応するテストパターンTPの記録は、テストパターン記録処理で設定可能な記録条件のうち、当該最も実行頻度が高い記録モードの記録条件に最も近い記録条件で実行する。例えば、実行頻度が最も高い記録モードが第1記録モードの場合には、テストパターンTPの記録対象の用紙Sの用紙種を「光沢紙」にする。そして、第1記録モードに対応する、吐出タイミング調整用パターンEP1、搬送量調整用パターンFP2、及び濃度ムラ調整用パターンAPk,APy,APc,APmそれぞれを記録する際には、キャリッジ速度を「通常速度」にし、ノズル10から「小滴」の液滴サイズのインクを吐出させて記録する。以上により、第1記録モードに対応するテストパターンTPは、第1記録モードの記録条件に近い記録条件で記録されることになるため、第1記録モードの画像記録動作の調整精度をより高くすることができる。
次に、図8を参照してテストパターン記録処理に関連する一連の流れについて説明する。
制御装置50は、フラッシュメモリ54の履歴情報HIを参照して、テストパターンTPそれぞれについての、テストパターン記録処理において用紙Sに記録する記録数を決定する(S1)。この後、制御装置50は、決定したテストパターンTPそれぞれについての記録数に基づいて、テストパターン記録処理において実行する単位記録動作及び搬送動作の動作内容を規定した動作データを生成する(S2)。この後、制御装置50は、履歴情報HIにおいて、実行頻度が最も高い記録モードの用紙種の用紙Sを給送部3に収容するように促す画面を表示部7に表示させる(S3)。続いて、制御装置50は、実行頻度が最も高い記録モードの用紙種の用紙Sを、給送部3から記録部2へ給送する給送動作を実行する(S4)。
次に、制御装置50は、S2の処理で生成した動作データに基づく、単位記録動作を実行する(S5)。続いて、制御装置50は、一枚の用紙SへのテストパターンTPの記録が終了したか否かを判定する(S6)。テストパターンTPの記録が終了していないと判定した場合(S6:NO)には、制御装置50は、S2の処理で生成した動作データに基づく、搬送動作を実行する(S7)。この後、次の単位記録動作を実行すべく、S5の処理に戻る。
一方で、テストパターンTPの記録が終了したと判定した場合(S6:YES)には、制御装置50は、搬送モータ57を制御して、搬送ローラ対13及び排出ローラ対16により、用紙Sを排出部4に排出させる排出動作を実行する(S8)。この後、制御装置50は、表示部7に、記録されたテストパターンTPの読取の指示をユーザに促す画面を表示させる(S9)。この画面は、例えば、テストパターンTPが記録された用紙Sを読取部5にセットしたうえで、操作部6を操作して読取指示の信号を入力させることをユーザに促すメッセージを含む画面である。
そして、制御装置50は、読取指示の信号が入力されるまで待機し(S10:NO)、読取指示の信号が入力されたときに(S10:YES)、読取部5に、記録されたテストパターンTPの読取を行わせて、記録されたテストパターンTPの読取結果を含む記録結果情報RIを取得する(S11)。そして、制御装置50は、取得した記録結果情報RIをフラッシュメモリ54に記憶して(S12)、本処理を終了する。
以下、図9を参照して、画像記録処理に関連する一連の流れについて説明する。
図9に示すように、制御装置50は、外部装置150から記録指示を受信すると(A1:YES)、フラッシュメモリ54に記憶された記録結果情報RIに、当該記録指示により指示された画像記録処理の記録モードに対応するテストパターンTPの記録結果が含まれているか否かを判定する(A2)。記録モードに対応するテストパターンTPの記録結果が記録結果情報RIに含まれていると判定した場合(A2:YES)には、制御装置50は、当該対応するテストパターンTPの記録結果に基づいて、画像記録処理の画像記録動作を調整する(A3)。このA3の処理が終了するとA5の処理に移る。
一方で、記録モードに対応するテストパターンTPの記録結果が記録結果情報RIに含まれていないと判定した場合(A2:NO)には、制御装置50は、記録結果情報RIに含まれる、いずれかのテストパターンTPの記録結果に基づいて、画像記録処理の画像記録動作を調整する(A4)。例えば、記録結果情報RIに含まれるテストパターンTPの記録結果のうち、記録指示により指示された記録モードに対して、最も類似する記録モードに対応するテストパターンTPの記録結果に基づいて、画像記録処理の画像記録動作を調整する。具体的には、記録指示により指示された画像記録処理の記録モードが第1記録モードであり、記録結果情報に第2記録モードに対応するテストパターンTPの記録結果が含まれている場合は、当該記録結果に基づいて、画像記録処理の画像記録動作を調整する。このA4の処理が終了するとA5の処理に移る。
この後、制御装置50は、給送部3から記録部2へ用紙Sを給送する給送動作を実行する(A5)。続いて、制御装置50は、単位記録動作を実行する(A6)。単位記録動作では、制御装置50は、キャリッジモータ56を制御して、指示された記録モードのキャリッジ速度でキャリッジ11を走査方向に移動させつつ、インクジェットヘッド12を制御して複数のノズル10から、A3又はA4の処理で調整された吐出タイミング及び吐出量でインクを吐出させる。
続いて、制御装置50は、一枚の用紙Sへの画像の記録が終了したか否かを判定する(A7)。用紙Sへの画像の記録が終了していないと判定した場合(A7:NO)には、制御装置50は、搬送動作を実行する(A8)。搬送動作では、制御装置50は、搬送モータ57を制御して、搬送ローラ対13及び排出ローラ対16に、指示された記録モードの搬送方向の解像度に対応し、且つ、A3又はA4の処理で調整された搬送量だけ用紙Sを搬送させる。この後、次の単位記録度動作を実行すべくA6の処理に戻る。
一方で、一枚の用紙Sへの画像の記録が終了していると判定した場合(A7:YES)には、制御装置50は、搬送モータ57を制御して、搬送ローラ対13及び排出ローラ対16により、用紙Sを排出部4に排出させる排出動作を実行する(A9)。この後、制御装置50は、記録指示に係る画像の記録が終了したか否かを判定する(A10)。画像の記録が終了したと判定した場合(A10:YES)には、制御装置50は、履歴情報HIを更新して(A11)、A1の処理に戻る。一方で、画像の記録が終了していないと判定した場合(A10:NO)には、制御装置50は、次の用紙Sへの画像を実行すべく、A5の処理に戻る。
以上、本実施形態によると、プリンタ1の使用状況に応じて、複数種類のテストパターンTPのそれぞれについての、テストパターン記録処理における記録数が調整される。これにより、テストパターン記録処理により用紙Sに記録された記録結果に基づいて、4つの記録モードのそれぞれの画像記録動作を、プリンタ1の使用状況に応じた精度で調整することを可能にしつつ、テストパターン記録処理の処理時間を短くすることができ、且つインクの消費量を抑えることができる。
また、履歴情報HIにおいて、実行頻度が高い記録モードに対応するテストパターンTPほど、テストパターン記録処理における記録数が多くなるように調整される。その結果として、実行頻度が高い記録モードにおける画像記録動作の調整精度を高くすることができる。
さらには、実行頻度が閾値未満の記録モードのみに対応するテストパターンについては、テストパターン記録処理において記録されない。これにより、テストパターン記録処理の処理時間を短くすることができ、且つインクの消費量を抑えることができる。尚、この結果として、フラッシュメモリ54に記憶された記録結果情報RIには、実行頻度が閾値未満の記録モードのみに対応するテストパターンTPの記録結果については含まれないことになる。そのため、実行頻度が閾値未満の記録モードの画像記録動作については、当該記録モードに対応するテストパターンTPの記録結果に基づいて調整することができない。しかしながら、本実施形態では、記録結果情報RIに、対応するテストパターンTPの記録結果が含まれていない記録モードの画像記録動作についても、記録結果情報RIに含まれるいずれかのテストパターンTPの記録結果に基づいて調整される。これにより、実行頻度が閾値未満の記録モードの画像記録動作についても、ある程度の精度で調整することができる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について説明する。第1実施形態のプリンタ1は、用紙Sの搬送方向と交差する走査方向に、インクジェットヘッド12を搭載したキャリッジ11を移動させながら用紙Sに画像を記録するいわゆるシリアルタイプのプリンタであったが、第2実施形態のプリンタ200は、インクジェットヘッド222を固定した状態で、搬送機構201により搬送される用紙Sに対して画像を記録するラインタイプのプリンタである。
プリンタ200は、図10(a)に示すように、搬送機構201(「相対移動機構」に相当)、記録ヘッドユニット220、及び制御装置250を備えている。搬送機構201は、2つの搬送ローラ202,203、及びプラテン204を有する。
プラテン204は、その上面において、2つの搬送ローラ202,203によって左右方向と直交する搬送方向に搬送される用紙Sを支持する。2つの搬送ローラ202は、このプラテン204に対して搬送方向の上流側と搬送方向の下流側にそれぞれ配置されている。2つの搬送ローラ202は、搬送モータ(不図示)によってそれぞれ駆動され、プラテン204上の用紙Sを搬送方向に搬送する。
記録ヘッドユニット220は、プラテン204の上方に配置されている。記録ヘッドユニット220には、図示しないインクカートリッジから4色(ブラック、イエロー、シアン、マゼンタ)のインクが供給される。記録ヘッドユニット220は、左右方向に並んで配置された2つのインクジェットヘッド222を備えている。2つのインクジェットヘッド222は、それぞれが支持部材223に保持されている。
2つのインクジェットヘッド222のうち、左側のインクジェットヘッド222は、搬送方向の上流側に配置されており、右側のインクジェットヘッド222が搬送方向の下流側に配置されている。また、2つのインクジェットヘッド222(より詳細には、その左右方向における中心位置)は互いに、左右方向において異なる位置に配置されている。加えて、2つのインクジェットヘッド222のそれぞれは、ノズル210が配置された配置領域222aが、搬送方向において重ならないように配置されている。即ち、2つのインクジェットヘッド222の配置領域222aは、左右方向において異なる位置に配置されている。
2つのインクジェットヘッド222は、上述のインクジェットヘッド12と略同様な構造である。1つのインクジェットヘッド222は、その下面のインク吐出面に複数のノズル210が形成されている。より詳細には、複数のノズル210が、左右方向に沿って一列に配列されたノズル列229が4つ形成されている。さらにこの4つのノズル列229は、搬送方向に並んでいる。複数のノズル210からは、搬送方向の下流側のノズル列229を形成するものから順に、ブラック、イエロー、シアン、マゼンタのインクが吐出される。
制御装置250は、上述の制御装置50と略同様な構成であり、履歴情報HIを記憶するフラッシュメモリなどを有している。また、制御装置250は、画像を用紙Sに記録する画像記録処理においては、搬送機構201により用紙Sを搬送方向に搬送する搬送動作(「相対移動動作」に相当)を実行しつつ、2つのインクジェットヘッド222のノズル210からインクを吐出させる吐出動作を実行して、用紙S上に画像を記録する。
また、本実施形態では、画像記録処理を、低速記録モード、通常記録モード、及び高速記録モードの3つの記録モードで実行可能である。低速記録モード、通常記録モード、及び高速記録モードは、この順に搬送動作における用紙Sの搬送速度が遅い。
以上の構成において、2つのインクジェットヘッド222のインクの吐出タイミングが適切でない場合、左側のインクジェットヘッド222から吐出されたインクの着弾位置と、右側のインクジェットヘッド222から吐出されたインクの着弾位置との間でズレが生じる。その結果として、左側のインクジェットヘッド222により画像が記録される画像領域が、右側のインクジェットヘッド222により画像が記録される画像領域に対して、全体的に搬送方向にずれて、これらの画像領域の間で段差が生じることになる。
そこで、本実施形態では、制御装置250は、2つのインクジェットヘッド222のインクの吐出タイミングを調整するための吐出タイミング調整用パターンGPを一枚の用紙Sに記録するテストパターン記録処理を実行する。
吐出タイミング調整用パターンGPは、図10(b)に示すように、左右方向と平行な2つの直線91,92を有する。直線91は、左側のインクジェットヘッド222から吐出されたインクにより記録する。一方で、直線92は、右側のインクジェットヘッド222から吐出されたインクにより記録する。尚、このときには、右側のインクジェットヘッド222のインクの吐出タイミングは、左側のインクジェットヘッド222のインクの吐出タイミングから、直線91と直線92とが用紙S上の同じ搬送方向位置で記録されるように所定時間遅らせた、設計上の吐出タイミング(基準吐出タイミング)に設定されている。
そして、インクの着弾位置ズレ量が零となる実際の吐出タイミングが、基準吐出タイミングよりも遅いときは、図10(b)に破線で示すように、直線92は直線91よりも搬送方向の上流側にずれることになる。一方で、インクの着弾位置ズレ量が零となる実際の吐出タイミングが、基準吐出タイミングよりも早いときは、図10(b)に一点鎖線で示すように、直線92は直線91よりも搬送方向の下流側にずれることになる。従って、直線91と直線92の搬送方向の着弾位置ズレ量を取得して、吐出タイミングを、基準吐出タイミングからずらすように調整することで、画像記録処理時のインクの着弾位置を適切に調整することができる。
尚、本実施形態では、制御装置250は、吐出タイミングの調整精度を高めるために、用紙S上の搬送方向の複数の位置に吐出タイミング調整用パターンGPを記録する。そして、これら複数の吐出タイミング調整用パターンGPから取得される直線91と直線92の搬送方向の着弾位置ズレ量の平均値に基づいて、2つのインクジェットヘッド222のインクの吐出タイミングを調整する。
また、搬送動作における用紙Sの搬送速度が変わると、2つのインクジェットヘッド222間のインクの着弾位置ズレ量も変わる。このため、各記録モードのインクの吐出タイミングを調整するためには、記録モード毎に、吐出タイミング調整用パターンGPを記録する必要がある。即ち、低速記録モードに対応する吐出タイミング調整用パターンGP1、通常記録モードに対応する吐出タイミング調整用パターンGP2、及び高速記録モードに対応する吐出タイミング調整用パターンGP3を、それぞれ用紙Sに記録する必要がある。尚、各吐出タイミング調整用パターンGPを記録する際の、用紙Sの搬送速度は、対応する記録モードの搬送速度と同じにする。
制御装置250は、プリンタ200の使用状況に応じて、吐出タイミング調整用パターンGPの各種類についての、テストパターン記録処理において用紙Sに記録する記録数を調整する。即ち、制御装置50は、フラッシュメモリに記録された履歴情報HIにおいて、実行頻度が高い記録モードに対応する吐出タイミング調整用パターンGPほど、テストパターン記録処理における記録数が多くなるように調整する。さらに、制御装置250は、履歴情報HIにおいて、実行頻度が閾値未満の記録モードのみに対応する吐出タイミング調整用パターンGPの記録数を零に調整する。
以下、履歴情報HIにおいて、低速記録モード、通常記録モード、高速記録モードの順に実行頻度が高く、且つ、全ての記録モードの実行頻度が閾値以上である場合を例にして説明する。この場合、図10(c)に示すように、吐出タイミング調整用パターンGP1、吐出タイミング調整用パターンGP2、吐出タイミング調整用パターンGP3の順に記録数を多くする。これにより、実行頻度が最も高い低速記録モードの画像記録動作については、吐出タイミング調整用パターンGP1の記録結果に基づいて、高精度で調整することができる。一方で、実行頻度が低速記録モードよりも低い、通常記録モード又は高速記録モードに対応する吐出タイミング調整用パターンGP2,GP3については、その記録数が少なくなるため、テストパターン記録処理の処理時間を短くすることができ、且つインクの消費量を抑えることができる。
以上のように、第2実施形態においても、プリンタ200の使用状況に応じて、複数種類の吐出タイミング調整用パターンGPのそれぞれについての、テストパターン記録処理における記録数が調整される。これにより、テストパターン記録処理により用紙Sに記録された記録結果に基づいて、3つの記録モードのそれぞれの画像記録動作を、プリンタ1の使用状況に応じた精度で調整することが可能にしつつ、テストパターン記録処理の処理時間を短くすることができ、且つインクの消費量を抑えることができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載の限りにおいて様々な変更が可能である。例えば、画像記録処理は、複数の記録モードで実行可能に構成されていればよく、記録モードの数や記録モードそれぞれの記録条件は上述の実施形態の例に限定されるものではない。
また、上述の第1実施形態において、画像記録処理は、上述の双方向記録方式に加えて、キャリッジ11を走査方向の一方側に移動させるときのみ、複数のノズル10からインクを吐出させて上記単位記録動作を行う、いわゆる片方向記録方式で画像を記録することが可能にされていてもよい。この場合、制御装置50が実行可能な記録モードには、片方向記録方式で画像記録処理を行う片方向記録モードと、双方向記録方式で画像記録処理を行う双方向記録モードとが含まれることになる。また、上述の吐出タイミング調整用パターンEPは、双方向記録モードのみに対応しており、片方向記録モードには対応しないことになる。このため、例えば、制御装置50が、テストパターン記録処理における各種類のテストパターンTPの記録数を調整する際に、履歴情報HIにおいて双方向記録モードに対応する記録モードの実行頻度が閾値未満の場合には、吐出タイミング調整用パターンEPの記録数を零にしてもよい。
また、制御装置は、履歴情報において、実行頻度が最も高い記録モードに対応するテストパターンのみ記録されるように、テストパターンそれぞれの記録数を調整してもよい。この場合において、実行頻度が最も高い記録モードが複数ある場合には、その実行頻度が最も高い全ての記録モードに対応するテストパターンが記録されるように調整してもよく、操作部を介したユーザの入力等に応じて、そのうちの1つの記録モードに対応するテストパターンのみが記録されるように調整してもよい。また、各種類のテストパターンが、テストパターン記録処理において、少なくとも1つは記録されるようにテストパターンそれぞれの記録数を調整してもよい。
また、テストパターンの種類は、上述の実施形態の例に限定されるものではない。例えば、複数色のインクを使用して画像を記録する場合に、異なる色のインクを吐出するノズルの間において、ノズルの位置ズレや吐出特性の違いなどに起因して濃度ムラが生じることもある。そこで、例えば、特開平3-114761号公報のように、2色以上のインクを使用した複数の混色テストパターンを用紙に記録し、各混色パターンの各ノズル位置における色情報に基づいて、各ノズル位置における、シアン、マゼンタ、イエローのそれぞれのインクの吐出量を調整してもよい。この場合、混色テストパターンは、記録色の記録条件が「カラーモード」の記録モードのみに対応していることになる。
また、上述の実施形態では、記録されたテストパターンの記録結果を読取部5に読み取らせることで記録結果情報RIを取得していたが、これには限られない。記録されたテストパターンの記録結果を視認したユーザから、操作部を介して入力される当該記録結果に関する情報を、記録結果情報として取得してもよい。この場合には、プリンタは、読取部を備えた複合機である必要はなく、画像の記録のみを行うものであってもよい。また、上述の実施形態では、記録モードの画像記録動作の調整は、記録指示を受信した後、画像を記録する前に行っていたが、これに限定されるものではない。例えば、記録結果情報を取得した直後に、各記録モードの画像記録動作の調整を行ってもよい。
また、上述の実施形態では、履歴情報HIは、テストパターン記録処理の前回実行時点以降において実行された記録モードの実行履歴に関する情報であったが、これに限定されるものではない。例えば、各記録モードの実行頻度が月単位や季節単位などの所定の期間単位で変わる場合がある。具体的には、年末年始には年賀状が多く記録されるため、当該年賀状の記録に対応する記録モードは年末年始の期間は多く実行されるが、その他の期間では殆ど実行されない場合もある。そこで、過去1年以上の記録モードの実行履歴に基づいて、テストパターン記録処理の実行時点の期間に対応する各記録モードの実行頻度に基づいて、テストパターン記録処理における各種類のテストパターンの記録数を調整してもよい。
また、上述の実施形態では、テストパターン記録処理の前回実行時点以降の、各記録モードの実行頻度に応じて、各種類のテストパターンの記録数を調整していたが、これに限定されるものではない。例えば、テストパターン記録処理の前回実行時点以降の、各記録モードで記録された用紙Sの記録枚数に応じて、各種類のテストパターンの記録数を調整してもよい。この場合、例えば、用紙Sの記録枚数が多い記録モードに対応するテストパターンほど、テストパターン記録処理における記録数を多くしてもよい。また、ドラフトを記録するときの記録枚数は、写真を記録するときの記録枚数よりも、通常、多くなる。従って、ドラフトを記録する画像記録処理を1回実行したときの記録枚数が、写真を記録する画像記録処理を複数回実行したときの記録枚数よりも多くなる場合がある。この場合、単純に各記録モードの記録枚数に応じて、各種類のテストパターンの記録数を調整すると、各記録モードの画像記録動作の調整精度が最適なものとはならない虞がある。そこで、各記録モードの記録枚数に対して、記録モード毎に異なる重みを乗算し、その値に応じて、各種類のテストパターンの記録数を調整してもよい。
また、上述の第1実施形態では、リブ20、排出ローラ対16、プレート14の押さえ部14a及び拍車17により用紙Sに波形状を生じさせていたが、特にこれに限定されるものではない。例えば、拍車17は備えておらず、プレート14のみによって用紙Sを上方から押えるものであってもよい。このように、プレート14のみによって用紙Sを上方から押える場合でも、用紙Sに波形状を生じさせることができる。また、リブ20、プレート14及び拍車17などを備えておらず、用紙Sに積極的に波形状を生じさせるようには構成されていなくてもよい。このような場合でも、走査方向のインクの着弾位置ズレや、キャリッジ速度の違いにより着弾位置ズレ量の違いは生じ得る。例えば、用紙に対してインクを吐出すると、インクの水分吸収に伴う膨張が集まることで、走査方向に沿って用紙が波打つ、いわゆるコックリングが生じる場合がある。このようなコックリングが生じた用紙に対して、画像を記録する場合においても、上述の第1実施形態と同様に吐出タイミングを調整する必要がある。即ち、キャリッジ速度が異なる記録モード毎に、吐出タイミング調整用パターンを記録する必要がある。
また、第2実施形態において、2つのインクジェットヘッドは、同じ搬送方向位置に配置されていてもよい。この場合でも、2つのインクジェットヘッド間でインクの吐出タイミングを調整する必要がある。
また、以上では、ノズルからインクを吐出して用紙Sに記録を行うプリンタに本発明を適用した例について説明したが、これには限られない。インク以外の液体、例えば、液体状にした樹脂や金属を吐出して硬化して造形したり、金属等を記録媒体に吐出したりする液体吐出装置にも勿論適用され得る。また、用紙以外の記録媒体、例えば、スマートフォン等の携帯端末のケースや段ボールに対してノズルからインクを吐出して画像の記録を行う液体吐出装置にも適用され得る。また、透明フィルム等の透明樹脂からなる記録媒体に対して、白色のインクを下地として印刷した後に、ブラック、イエロー、シアン、マゼンタのインクをヘッドから吐出させて画像の記録を行う液体吐出装置にも適用され得る。
また、以上では、記録媒体を搬送する搬送機構は、搬送ローラを用いたローラ搬送機構であったが、これには限られない。例えば、記録媒体をベルトに載置して、ヘルドを走行させることで記録媒体を搬送する搬送機構であってもよく、記録媒体をテーブルに載置して、テーブルをボールねじ等の移動手段により移動させることで記録媒体を搬送する搬送機構であってもよい。
1,200 プリンタ
10,210 ノズル
11 キャリッジ
12 インクジェットヘッド
13 搬送ローラ対
16 排出ローラ対
50 制御装置
TP テストパターン
EP 吐出タイミング調整用パターン
FP 搬送量調整用パターン
AP 濃度ムラ調整用パターン
GP 吐出タイミング調整用パターン

Claims (9)

  1. 液体を吐出するノズルを有するヘッドと、
    前記ヘッドが記録媒体に対して相対移動するように、前記ヘッド及び記録媒体のうちの少なくとも一方を移動させる相対移動機構と、
    制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    前記相対移動機構により前記ヘッドを記録媒体に対して相対移動させる相対移動動作と、前記ヘッドにより前記ノズルから液体を吐出させる吐出動作とを含む、画像を記録媒体に記録する画像記録動作を、複数の記録モードで実行可能であり、且つ、
    前記相対移動動作と前記吐出動作とを含むテストパターン記録動作であって、前記複数の記録モードの少なくともいずれかにそれぞれ対応し、対応する前記記録モードの前記画像記録動作を調整するための複数種類のテストパターンのうちの、少なくとも1種類を記録媒体に記録するテストパターン記録動作を実行可能であり、
    さらに、前記制御部は、
    前記画像記録動作の前記記録モードの実行履歴に関する履歴情報を取得し、
    取得した前記履歴情報に基づいて、前記複数種類のテストパターンのそれぞれについての、前記テストパターン記録動作において記録媒体に記録する記録数を調整することを特徴とする液体吐出装置。
  2. 前記制御部は、
    前記複数種類のテストパターンのそれぞれについての、前記テストパターン記録動作における前記記録数を調整する際には、
    取得した前記履歴情報において、実行頻度が高い前記記録モードに対応する前記テストパターンほど、前記テストパターン記録動作における前記記録数を多くすることを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
  3. 前記制御部は、
    前記複数種類のテストパターンのそれぞれについての、前記テストパターン記録動作における前記記録数を調整する際には、
    取得した前記履歴情報において、実行頻度が閾値未満の前記記録モードのみに対応する前記テストパターンの、前記テストパターン記録動作における前記記録数を、零にすることを特徴とする請求項1又は2に記載の液体吐出装置。
  4. 前記制御部は、
    前記テストパターン記録動作により記録媒体に記録された前記テストパターンの記録結果に関する記録結果情報を取得し、
    取得した前記記録結果情報に、対応する前記テストパターンの記録結果が含まれている前記記録モードについては、当該対応する前記テストパターンの記録結果に基づいて当該記録モードの前記画像記録動作を調整し、
    取得した前記記録結果情報に、対応する前記テストパターンの記録結果が含まれていない前記記録モードについては、前記記録結果情報に含まれる、いずれかの前記テストパターンの記録結果に基づいて当該記録モードの前記画像記録動作を調整することを特徴とする請求項3に記載の液体吐出装置。
  5. 前記ヘッドを搭載し、走査方向に移動する前記相対移動機構としてのキャリッジを備え、
    前記制御部は、
    前記画像記録動作において、前記相対移動動作として前記キャリッジを前記走査方向に移動させつつ、前記吐出動作を行うことで、記録媒体に画像を記録し、
    前記複数の記録モードは、前記画像記録動作の前記相対移動動作における前記キャリッジの移動速度が互いに異なる少なくとも2つの記録モードを含むことを特徴とする請求項1~4のいずれか一項に記載の液体吐出装置。
  6. 記録媒体を搬送する、前記相対移動機構としての搬送機構を備え、
    前記制御部は、
    前記画像記録動作において、前記相対移動動作として前記搬送機構により記録媒体を搬送させつつ、前記吐出動作を行うことで、記録媒体に画像を記録し、
    前記複数の記録モードは、前記画像記録動作の前記相対移動動作における記録媒体の搬送速度が互いに異なる少なくとも2つの記録モードを含むことを特徴とする請求項1~4のいずれか一項に記載の液体吐出装置。
  7. 前記複数の記録モードは、前記画像記録動作において前記ノズルから吐出される液体の吐出量が互いに異なる少なくとも2つの記録モードを含むことを特徴とする請求項1~6のいずれか一項に記載の液体吐出装置。
  8. 前記制御部は、
    前記テストパターン記録動作においては、
    取得した前記履歴情報において、実行頻度が最も高い前記記録モードに対応する前記テストパターンの記録を、当該テストパターン記録動作で設定可能な記録条件のうち、実行頻度が最も高い前記記録モードの記録条件に最も近い記録条件で実行することを特徴とする請求項1~7のいずれか一項に記載の液体吐出装置。
  9. 前記テストパターンは、前記画像記録動作により前記ノズルから吐出されたインクの記録媒体上の着弾位置のズレ量を検出するためのパターンであることを特徴とする請求項1~8のいずれか一項に記載の液体吐出装置。
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