JP2009000622A - 排ガス浄化用触媒 - Google Patents

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Abstract

【課題】触媒層を有効に利用して排ガスの浄化率を向上させることができる排ガス浄化用触媒を提供する。
【解決手段】排ガス流れ方向に延びる複数のセル通路4に区画する内壁21を有するハニカム基材2と、内壁21を被覆する触媒層3とからなる排ガス浄化用触媒1において、排ガス浄化用触媒1における排ガス流れ方向Gの下流側の下流部12の径方向断面の触媒層厚みに対する触媒層のマクロ空隙率の比率(φ2)が、下流部12よりも上流側の上流部11の径方向断面の触媒層厚みに対する触媒層のマクロ空隙率の比率(φ1)よりも大きい。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両の内燃機関から排出される排ガスを浄化する排ガス浄化用触媒であって、特にハニカム基材に触媒層を形成したものに関する。
排ガス浄化用触媒としては、排ガス流れ方向に多数のセル通路をもつハニカム基材の内壁を、排ガス浄化性能をもつ触媒層により被覆したものが知られている。触媒層は、一般に、ハニカム基材の上流側から下流側にかけて均一に形成されている。
しかし、排ガス浄化用触媒においては、排ガス中の有害成分の濃度は、上流側では高く、下流側では低い。このため、下流側では触媒層内部への有害成分の拡散が遅く、下流側の触媒層の利用効率が低下するという問題がある。
そこで、触媒層の貴金属触媒の濃度を上流側と下流側で変化させることが考えられる。たとえば、特許文献1には、触媒層のロジウムを上流側で下流側よりも高い濃度に分布させ、プラチナ又はパラジウムを下流側で上流側よりも高濃度に分布させることが提案されている。この触媒層では、ロジウムは、プラチナまたはパラジウムとの間で反応し合い合金化する懸念の少ない状態で担持され、ロジウムの上流側での高濃度分布によって優れた低温活性が得られる。
また、特許文献2には、上流側に、酸化反応に対する触媒作用の高いパラジウム系触媒物質を高濃度に分布させることが提案されている。この技術では、排ガス中の炭化水素、一酸化炭素等が強く酸化され、その酸化熱により上流側が高温になり、上流側で高温に晒された排ガスが下流側に流通し、触媒全域の温度が高められ、排ガス浄化効率を高めている。
特開平5−154382号公報 特開2002−35585号公報
しかしながら、上記特許文献1においては、触媒金属の種類を上流側と下流側とで変化させているが、触媒金属とこれを担持している担体粒子の大きさが変化していない。また、特許文献2においては、触媒金属(パラジウム)濃度を上流部よりも下流部で低くしているが、触媒金属は担体粒子にわずかに付着しているにすぎず、担体粒子の大きさは依然としてさほど変化していない。
このため、特許文献1,2においては、触媒層の中の触媒粒子間の空間体積が上流側と下流側で変化せず、下流側での触媒層内部への排ガス拡散性が依然として改善されない。したがって、下流側の触媒層の利用効率が向上せず、排ガス浄化率の向上が不十分である。
そこで、本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、触媒層を有効に利用して排ガスの浄化率を向上させることができる排ガス浄化用触媒を提供しようとするものである。
本発明は、排ガス流れ方向に延びる複数のセル通路に区画する内壁を有するハニカム基材と、前記内壁を被覆する触媒層とからなる排ガス浄化用触媒において、該排ガス浄化用触媒における前記排ガス流れ方向の下流側の下流部の径方向断面の前記触媒層の厚みに対する前記触媒層のマクロ空隙率の比率(φ2)が、前記下流部よりも上流側の上流部の径方向断面の前記触媒層の厚みに対する前記触媒層のマクロ空隙率の比率(φ1)よりも大きいことを特徴とする。
本発明の排ガス浄化用触媒において、「触媒層のマクロ空隙率」とは、触媒層の体積に対する担体粒子間及び触媒金属粒子間に形成されている空隙の体積をいう。「触媒層厚み」とは、排ガス浄化用触媒の径方向断面における触媒層の平均厚みをいう。したがって、マクロ空隙率が大きいほど、担体粒子間及び触媒金属粒子間の空隙の体積が大きくなり、排ガスの触媒層内部への拡散が速くなる。また、触媒層厚みが小さいほど、排ガスの触媒内部への拡散が速くなる。
本発明においては、排ガス浄化用触媒の下流部での触媒層の厚みに対する触媒層のマクロ空隙率の比率(φ2)を、上流部での触媒層の厚みに対する触媒層のマクロ空隙率の比率(φ1)よりも大きくしている。このため、下流部は、下流部の前記比率(φ2)を上流部の前記比率(φ1)と同程度としたときよりも、排ガスが触媒層内部に拡散しやすい。
ゆえに、下流部の前記比率(φ2)が上流部の前記比率(φ1)よりも大きい場合には、上流部の前記比率(φ1)と前記比率(φ2)が同程度の場合よりも、下流部の触媒層の利用効率が高くなる。それゆえ、下流部の排ガス中の低濃度有害成分が迅速に浄化される。したがって、排ガスの浄化率を向上させることができる。また、下流部の触媒層が有効に利用され、余剰の触媒金属が少なくなり、製造コストを抑制できる。
以上のように本発明によれば、触媒層を有効に利用して排ガスの浄化率を向上させることができる排ガス浄化用触媒を提供することができる。
本発明の排ガス浄化用触媒において、ハニカム基材は、排ガス流れ方向に延びる複数のセル通路に区画する内壁を有するハニカム状の構造体である。排ガス浄化用触媒の上流部は、排ガス浄化用触媒における排ガス流れ方向の上流側の部分をいい、例えば上流側端面から下流方向に所定の長さをもつ部分をいう。下流部は、上流部よりも下流側の部分をいい、例えば上流部との境界部から下流側端面までの部分をいう。
図1に示すように、排ガス浄化用触媒1の排ガス流れ方向Gの上流側の上流部11は、上流側端面1aから排ガス浄化用触媒1の全長Lに対して1/4の位置までの部分であり、下流部12は、排ガス浄化用触媒1の全長Lに対して1/4の位置から下流側端面1bまでの部分であることが好ましい。後述の実験より、この上流側の1/4までの上流部11で多くの排ガスが浄化される。このため、1/4を境界13として、それよりも下流側の下流部12の比率(φ2)を上流側の上流部11の比率(φ1)よりも大きくすることにより、下流部12の触媒層内部への拡散が改善されて、排ガスの浄化率を更に向上させることができる。
ハニカム基材内部には、排ガス流れ方向に延びる内壁により区画されて形成された複数のセル通路が形成されている。セル通路の径方向断面は、正方形(図3)、六角形(図4)、三角形(図5)などの多角形のほか、丸形(図6)でもよい。なお、「排ガス浄化用触媒における径方向断面」とは、排ガス浄化用触媒の排ガス流れ方向に直交する断面をいい、「セル通路の径方向断面」とは、セル通路の排ガス流れ方向に直交する断面をいう。
ハニカム基材は、セラミックス製でも金属製でもよい。セラミックス製のハニカム基材としては、酸化物または非酸化物の各種セラミックスを用いることができ、たとえばコージェライト、ムライト、アルミナ、スピネル、炭化珪素、窒化珪素、窒化アルミニウム、ジルコニア、リチウムアルミニウムシリケート、チタン酸アルミニウムなどがある。金属製のハニカム基材としては、たとえば金属製の平板と金属製の波板とを重ね合わせて巻回したものなどがある。
触媒層は、ハニカム基材の内壁を被覆している。図7に示すように、触媒層3は、排ガスを浄化し得る複数の担体粒子5と、担体粒子5に担持された触媒金属粒子6とから構成されており、担体粒子5の間及び触媒金属粒子6の間には、空隙7が形成されている。一般に、担体粒子5は、触媒金属粒子6よりも大きいため、マクロ空隙率に大きな影響を及ぼす。触媒金属粒子6の成分は、NOx、CO、HC、パティキュレート等の排ガス成分を酸化又は還元するもので排ガスを浄化することができるものであれば特に限定されず、たとえば、Pt(白金)、Rh(ロジウム)、Pd(パラジウム)などの貴金属がある。担体粒子5の成分としては、アルミナ、ジルコニア、セリア、チタニア、またはこれらの複合酸化物などがある。
担体粒子及び触媒金属粒子の成分、比重、大きさ、形状等の特性は、上流部と下流部とで同じであっても異なっても良い。また、触媒層は、担体粒子及び触媒金属粒子の前記特性を触媒層厚み方向に変化させずに単一層としてもよいし、触媒層の厚み方向に変化させて複数層としてもよい。いずれの場合にも、下流部での触媒層の厚みに対する触媒層のマクロ空隙率の比率(φ2)を、上流部での触媒層の厚みに対する触媒層のマクロ空隙率の比率(φ1)よりも大きくできればよい。
担体粒子5の間及び触媒金属粒子6の間に形成されている空隙7は、マクロ空隙という。マクロ空隙率(ε)は、触媒層の中のマクロ空隙体積(図7の触媒層の中の無地部分の体積)を触媒層の見かけ体積で除することにより求められる。触媒層の質量W、触媒層の真比重ρ、触媒層の体積Vとすると、マクロ空隙率(ε)は、下記の式で表される。
ε=1−(W/(ρ・V))
触媒層の厚み(dX)は、排ガス浄化用触媒の径方向断面における触媒層の平均厚みをいう。触媒層は、セル通路の内壁を均一な厚みで被覆しているとは限らない。たとえば、セル通路の断面形状が多角形の場合には、触媒層の厚みは、セル通路のコーナー部では大きくなり、セル通路のコーナー部以外の部分では小さくなる傾向にある。このため、触媒層の厚みは実際には不均一であることが多い。したがって、触媒層が厚み方向に単一層である場合、触媒層厚みは、下記のように、観察可能なパラメータであるセル通路の開口面積Sとセル通路内ピッチaを用いて、セル通路の断面形状毎に異なる式で算出することができる。
たとえば、図3に示すように、セル通路4の径方向断面が正方形である場合には、径方向断面の触媒層3の厚み(dX)は、下記の式で表される。
Figure 2009000622
この式は、S=(a―2dX)からもとめたものである。
図4に示すように、セル通路4の径方向断面が六角形である場合には、径方向断面の触媒層3の厚み(dX)は、下記の式で表される。
Figure 2009000622
この式は、S=√3(a―2dX)からもとめたものである。
図5に示すように、セル通路4の径方向断面が三角形である場合には、径方向断面の触媒層3の厚み(dX)は、下記の式で表される。
Figure 2009000622
この式は、S=√3((a―2√3dX)/2)からもとめたものである。
図6に示すように、セル通路4の径方向断面が円形である場合には、径方向断面の触媒層3の厚み(dX)は、下記の式で表される。
Figure 2009000622
この式は、S=((a―2dX)/2)πからもとめたものである。
セル通路の径方向断面が上記以外の形状の場合にも、セル通路開口面積Sとセル通路内ピッチaを用いて、所定の算出式で求めることができる。
ここで、「排ガス浄化用触媒における排ガス流れ方向の下流側の下流部の径方向断面の触媒層厚みに対するマクロ空隙率の比率(φ2)が、下流部よりも上流側の上流部の径方向断面の触媒層厚みに対するマクロ空隙率の比率(φ1)よりも大きい」とは、φ2>φ1を意味し、φ2/φ1>1の関係が成立する。好ましくは、5.0≧φ2/φ1≧1.2である。これにより、更に排ガス浄化率が高くなる。一方、φ2/φ1が5.0を越える場合には、触媒製造上の不具合が生じるおそれがある。
排ガス浄化用触媒を製造するにあたっては、公知の技術により、ハニカム基材のセル通路の内壁を触媒層により被覆する。排ガス浄化用触媒は、触媒金属成分の性能によって、NOx吸蔵還元触媒、酸化触媒、三元触媒、ディーゼルパティキュレートフィルタ等として用いることができる。
本発明の実施例及び比較例に係る排ガス浄化用触媒について、下記のように製造し排ガスの浄化率を測定した。なお、本発明は、以下の実施例に限定されず、特許請求の範囲に記載した本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能である。
(排ガス浄化用触媒の製造)
まず、図1に示すように、コージェライトよりなるハニカム基材2を用意した。このハニカム基材2は、排ガス流れ方向Gに延びる複数のセル通路4に区画する内壁21を有する。図2、図1に示すように、ハニカム基材2のセル通路4の断面形状は正方形、セル密度は600cpsi、セル通路4の内壁21の厚さTは90μm、セル通路内ピッチaは0.95mm、ハニカム基材2の排ガス流方向の長さLは100mm、ハニカム基材2の径方向断面は直径(D)103mmの円形である。
次に、以下のように種々の担体スラリーを調製した。
(担体スラリーA)
γアルミナ(Al)を2kg、アルミナゾル(固形分10wt%)を1.5kg用意し、それらに適量の水を加え、ボールミルにて2時間混合することにより、担体スラリーAを得た。
(担体スラリーB)
セリア(CeO)を2kg、アルミナゾル(固形分10wt%)を1.5kg用意し、それらに適量の水を加え、ボールミルにて2時間混合することにより、担体スラリーBを得た。
(担体スラリーC)
ジルコニア(ZrO)を2kg、アルミナゾル(固形分10wt%)を1.5kg用意し、それらに適量の水を加え、ボールミルにて2時間混合することにより、担体スラリーCを得た。
次に、以下のように、各種担体スラリーを押上式コート法にてハニカム基材に塗布して、実施例1〜4及び比較例の排ガス浄化用触媒を作製した。
(実施例1)
担体スラリーAをハニカム基材2の排ガス流れ方向Gの上流側端面1aからハニカム基材2の排ガス流れ方向Gの長さLの1/4までの上流部11に押上コートし、所定量の付着量となるように高圧空気で余剰の担体スラリーAを吹き払った。次に、担体スラリーBを下流側端面1bからハニカム基材2の排ガス流れ方向の長さLの3/4までの下流部12に押上コートし、担体スラリーAで行ったものと同様の処理を行った。次に、担体スラリーを塗布したハニカム基材2を400℃の大気雰囲気下で1時間焼成して、ハニカム基材2の内壁21表面に担体成分のみからなる触媒層3を形成した。その後、含浸法により、貴金属量がハニカム基材1リットル当たり、Pt=1.5g、Rh=0.5gとなるように、貴金属を触媒層3の担体成分に担持させることで、実施例1の排ガス浄化用触媒を得た。
(実施例2)
実施例1と同様に、上流部11に担体スラリーAを塗布した。下流部12には、実施例1で用いた担体スラリーBに代えて担体スラリーCを塗布した。
(実施例3、4)
実施例1と同様に、上流部11に担体スラリーAを塗布した。下流部12には、上流部11に塗布したものと同じ担体スラリーAを下流側端面1bから押上コートし、所定の付着量となるように高圧空気を調整して余剰の担体スラリーAを吹き払った。
(比較例)
ハニカム基材2の上流側端面1aまたは下流側端面1bの一方からハニカム基材2の全体に担体スラリーAを押上コートし、所定量の付着量となるように高圧空気で余剰の担体スラリーAを吹き払った。
上記実施例1〜4及び比較例の上流部11及び下流部12における、触媒層質量W、触媒層真比重ρ、セル通路内ピッチa、セル通路の開口面積S、触媒層体積V、触媒層のマクロ空隙率(ε)、触媒層の厚み(dX)、触媒層の厚みに対する触媒層のマクロ空隙率の比率(φ)を下記のように算出した。
・触媒層質量W:排ガス浄化用触媒1を上流側端面1aからその全長Lの1/4の長さの境界13の位置で切断して、切断位置よりも上流側の上流部11と下流側の下流部12の各切断片を得た。各切断片の重量を測定した。各切断片の重量から、ハニカム基材の上流部と下流部の各重量を差し引いて、上流部と下流部の触媒層質量Wを求めた。
・触媒層真比重ρ:触媒層をハニカム基材から掻き取り、オートゥールデンサーMAT−7000密度測定器により測定した。
・セル通路内ピッチa:セル通路4のピッチP及びハニカム基材2の内壁21の厚さTをデジタルマイクロスコープで測定し、セル通路4のピッチPからハニカム基材2の内壁21の厚さTを差し引いて、セル通路内ピッチaをもとめた。
・セル通路の開口面積S:デジタルマイクロスコープを用いた2値化により算出した。
・触媒層体積V:((セル通路内ピッチa)−開口面積S)×ハニカム基材の長さL
・触媒層のマクロ空隙率(ε):上記の触媒層質量W、触媒層真比重ρ、触媒層の体積Vを用いて、式ε=1−(W/(ρ・V))により算出した。
・触媒層の厚み(dX):上記のセル通路の開口面積S、触媒層体積Vを用いて、下記の式により算出した。
Figure 2009000622
・触媒層の厚みに対する触媒層のマクロ空隙率の比率(φ):上記の触媒層のマクロ空隙率(ε)及び厚み(dX)を用いて、下記の式により算出した。
Figure 2009000622
実施例1〜4及び比較例の上流部及び下流部の上記各種パラメータの数値を、それぞれ表1、表2に示した。表3には、φ2/φ1の比率を示した。
Figure 2009000622
Figure 2009000622
Figure 2009000622
(性能評価)
上記のようにして得られた排ガス浄化用触媒について、電気炉で900℃、100時間の耐久試験を行った。次に、排気量2000ccのエンジンでA/F(空燃比)=14.6、A/F振幅=0.5、周波数1Hz、入りガス温度450℃の条件で、HC浄化率を測定した。測定結果を表3に示した。また、φ2/φ1と浄化率との関係を図8に示した。図8において、E1,E2、E3、E4、Cは、実施例1,実施例2,実施例3、実施例4、比較例を示す。
これらより、実施例1,2では、下流部の触媒層厚みdXは上流部と大差ないが、下流部の触媒層真比重ρが上流部よりも大きくマクロ空隙率εが大きくなり、それによって下流部の比率φ2が上流部の比率φ1よりも大きくなった。実施例3,4では、下流部のマクロ空隙率εが上流部と同程度であるが、下流部の触媒層厚みdXが上流部よりも小さく、それによって下流部の比率φ2が上流部の比率φ1よりも大きくなった。このように、実施例1〜4のいずれも、下流部の比率φ2が上流部の比率φ1よりも大きかった。また、実施例1〜4のいずれも、比較例に比べて、浄化率が高かった。φ2/φ1が大きくなるほど浄化率も高くなった。特に、φ2/φ1が1.2以上の場合に浄化率が高かった。これは、φ2をφ1よりも大きくしているため、排ガス濃度が低い下流部では、φ2をφ1と同程度とした場合(比較例)よりも、排ガスが触媒層内部まで速く拡散することができ、HC濃度が低い下流部の触媒層の利用効率が高くなり、下流部で低濃度HCが迅速に浄化されて、HC浄化率が向上したものと考えられる。
(上流部と下流部の境界位置の検討)
比較例と同様の排ガス浄化用触媒で排ガス流れ方向の長さが20mm、53mm、85mm、100mmのものを作製した。上記の耐久試験を行った後に、HC浄化率を測定した。測定結果を表4及び図9に示した。
Figure 2009000622
これらより、排ガス浄化用触媒の長さが短いほど浄化率上昇度合いが高く、長さが長くなるにしたがって浄化率上昇度合いが低下していることがわかる。また、長さが20mm(全長Lの1/5)の排ガス浄化用触媒で、長さが100mmの場合に浄化されるHCの50%以上(48.8/91.9=0.53)が浄化されていることがわかる。この結果から、全長が100mmの排ガス浄化用触媒に対して、その上流側の1/4の部分で、50%以上のHCが浄化されているといえる。したがって、排ガス浄化用触媒の上流側端面1aから全長Lの1/4の位置までを上流部とし、それよりも下流側を下流部とすることにより、排ガス中のHC濃度の低くなる下流側の3/4の部分で排ガスの触媒層内部へ拡散しやすくして、下流部のHC浄化効率を効果的に向上させることができる。
本発明の排ガス浄化用触媒の斜視図である。 セル通路の径方向断面が正方形である場合の排ガス浄化用触媒の径方向断面図である。 セル通路の径方向断面が正方形である場合のセル通路と触媒層の断面説明図である。 セル通路の径方向断面が六角形である場合のセル通路と触媒層の断面説明図である。 セル通路の径方向断面が三角形である場合のセル通路と触媒層の断面説明図である。 セル通路の径方向断面が円形である場合のセル通路と触媒層の断面説明図である。 触媒粒子とその間に形成される空隙を示す、触媒層の断面説明図である。 φ2/φ1とHC浄化率との関係を示す説明図である。 ハニカム基材長さとHC浄化率との関係を示す線図である。
符号の説明
1:排ガス浄化用触媒、1a:上流側端面、1b:下流側端面、11:上流部、12:下流部、13:境界、2:ハニカム基材、3:触媒層、4:セル通路、5:担体粒子、6:触媒金属粒子、7:空隙

Claims (3)

  1. 排ガス流れ方向に延びる複数のセル通路に区画する内壁を有するハニカム基材と、前記内壁を被覆する触媒層とからなる排ガス浄化用触媒において、
    該排ガス浄化用触媒における前記排ガス流れ方向の下流側の下流部の径方向断面の前記触媒層の厚みに対する前記触媒層のマクロ空隙率の比率(φ2)が、前記下流部よりも上流側の上流部の径方向断面の前記触媒層の厚みに対する前記触媒層のマクロ空隙率の比率(φ1)よりも大きいことを特徴とする排ガス浄化用触媒。
  2. 前記上流部は、前記排ガス浄化用触媒における上流側端面から前記排ガス浄化用触媒の全長に対して1/4までの部分であり、前記下流部は、前記排ガス浄化用触媒の全長に対して1/4から下流側端面までの部分であることを特徴とする請求項1記載の排ガス浄化用触媒。
  3. 前記マクロ空隙率は、下記の式で表されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の排ガス浄化用触媒。
    ε=1−(W/(ρ・V))
    ε:マクロ空隙率、W:触媒層の質量、ρ:触媒層の真比重、V:触媒層体積
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