JP2009000079A - 歩行型管理機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 上部に配置したエンジン3からの動力を、上下向きに配置した伝動軸12によって、下部に配置した左右のサイドクラッチ機構E及び左右の出力部1Aに伝達可能に構成する。左右のサイドクラッチ機構E毎に、入切状態に切り換えるクラッチシフタ23、27を装備する。クラッチシフタ23に操作力を伝達する筒状シフト操作軸20の内部に、クラッチシフタ27に操作力を伝達するシフト操作軸22を配置して二重軸構造部分を構成し、伝動軸12と二重軸構造部分を前後に配置してある。
【選択図】 図2
Description
このクラッチシフタを駆動操作するものとして、縦向き伝動軸(公報内の番号:6)の後方に、上下向き姿勢の単一のシフト操作軸(公報内の名称番号:操作軸28)を設け、そのシフト操作軸を伝動ケース(公報内の名称番号:ミッションケース2)内に配置していた。
したがって、両出力軸部を切り状態に切り換えることができないので、操作性が十分でない面もあった。
請求項1に係る発明の特徴構成は、上部に配置した原動部からの動力を、上下向きに配置した伝動機構によって、下部に配置した左右のサイドクラッチ機構及び左右の出力部に伝達可能に構成するとともに、前記左右のサイドクラッチ機構に、そのサイドクラッチ機構を入切状態に切り換えるクラッチシフタを装備し、前記左右一方のクラッチシフタに操作力を伝達する一方の操作連係機構部に筒状シフト操作軸を備え、前記左右他方のクラッチシフタに操作力を伝達する他方の操作連係機構部に他方のシフト操作軸を備え、前記筒状シフト操作軸の内部空間に前記他方のシフト操作軸を配置して、前記操作連係機構に二重軸構造部分を備え、前記伝動機構と前記二重軸構造部分を前後に配置してある点にあり、その作用効果は次の通りである。
左右のサイドクラッチ機構を構成するに、二つのクラッチシフタを設けた。これによって、左右のサイドクラッチ機構を共に切り状態に切り換えることができ、原動部を停止することなく、左右の出力軸部への動力伝達を停止でき、歩行型管理機の運転操作において、操縦性を向上させることができる。
二つのクラッチシフタを操作するに、二系統の操作系が必要となるが、その操作系の一部に二重軸構造部分を備えてあるので、この部分では、一軸構造部分と略同様の占有スペースで済む。
しかも、この二重軸構造部分を原動部から出力軸部へ動力伝達する伝動機構と前後に配置してあるので、上部に配置された原動部と下部に配置されたサイドクラッチ機構及び出力軸部との間に形成された空きスペースに二重軸構造部分を配置することとなり、二重軸構造部分と伝動機構とで空間の有効利用を図ることができる。
前後方向から見て、伝動機構と二重軸構造部分とが重なり、二重軸構造が部分伝動機構から横側方に出ることがないので、作業時の土の抵抗も大きなものにならない。
請求項2に係る発明の特徴構成は、前記伝動機構を収納する伝動ケースを設け、前記伝動ケース内に前記二重軸構造部分を配置してある点にあり、その作用効果は次の通りである。
二重軸構造部分を伝動機構用の伝動ケース内に配置することができるので、二重軸構造部分の保護を図ることができるとともに、二重軸構造部分を覆うためのケースを専用に設ける必要がない。しかも、二本のシフト操作軸を二重軸構造にして伝動ケース内に収納してあるので、伝動ケース内での占有スペースを少なくでき、二重軸構造部分を伝動ケース内に収納することも容易に行えるものである。
請求項3に係る発明の特徴構成は、前記伝動機構にウォームとウォームホイールとからなるウォーム減速機構を備えるとともに、前記ウォームホイールを前記出力部と同一軸芯位置に配置し、前記ウォームホイールを挟んで前記ウォームと前記二重軸構造部分とを前後に配置してある点にあり、その作用効果は次の通りである。
大径のウォームホイールを挟んでウォームと二重軸構造部分とを前後に配置したので、ウォームとウォームホイールとを前後に配置するだけの場合に比べて、ウォームホイールを中心とした前後バランスを良好なものにできる。
歩行型管理機Aは、図1に示すように、上下向き姿勢の伝動機構Bを備えた伝動ケース2の下端部に出力部としての推進軸兼用の耕耘軸1を架設するとともに、耕耘軸1に耕耘爪11を備えた耕耘装置10を取り付け、伝動ケース2の上端部をラッパ状に広げてその上端部に原動部としてのエンジン3を搭載し、エンジン3をエンジンカバー6で被覆し、伝動ケース2の下端部の後面に操縦ハンドル5を取り付け、操縦ハンドル5にサイドクラッチ操作具(図示せず)を設け、伝動ケース2の上方に作業用ヒッチ部材4を後向きに延出して抵抗棒9を取り付けて、構成してある。
ただし、この中央部分2Gは左右方向に貫通する孔が形成されていてもよく、また、全く、壁が存在しない状態でもよい。
遠心クラッチ機構Cは、エンジン回転速度が設定速度(例えばアイドリング回転速度)まで下がると自動的にクラッチ切り状態となり、エンジン回転速度が設定速度より高くなると自動的にクラッチ入り状態となり、専用のクラッチ操作レバーなどを要することなく、エンジン2に対するアクセル操作でクラッチの入り切りを行うことができる。
ウォームホイール15のボス部15Aを、両出力軸部1Aを支持するベアリング16に達する長さに形成して、ウォームホイール15を上記位置決めピン14によって位置決めされた出力軸部1Aに外嵌して、装着してある。
一方、ウォームホイール15のクラッチスリーブ17に対向する両側面には、肉厚方向に入り込む凹入部15bを形成してあるとともに、この凹入部15b内に当接規制突起15cが円周方向複数箇所に設けてある。この当接規制突起15cが、クラッチスリーブ17のウォームホイール15に対向する側面に当接して、クラッチスリーブ17とウォームホイール15との近接間隔を維持するように構成してある。
一方、出力軸部1Aの載置座15dに対向する外周面には、円周方向の複数箇所に亘って係合溝部1aが形成してあり、ボール状連結具21が入り込み係合する状態を形成する。
以上、ウォームホイール15、クラッチスリーブ17、ボール状連結具21等によって、サイドクラッチ機構Eを構成してある。
一方の連動アーム24基端部の下向面と筒状シフト操作軸20の上端との間にワッシャ26を介在させて、筒状シフト操作軸20を介して前記した後連通空間Sを上部収納空間P内に突出形成するボス部bで、後記するように外側に位置する筒状シフト操作軸20を介して内側に位置するシフト操作軸22を受止支持するように構成してある。
ここに、左右一方の連係操作機構Fを構成し、特に、左右一方のクラッチシフタ23、ー方の連動アーム24、一方の回転操作軸25、一方の駆動アーム32、一方の受動アーム33、一方のワイヤ連携機構34を左右一方の連係操作機構部と称する。
これによって、一方のサイドクラッチ機構Eが切り操作される。他方のクラッチ操作具は操作されていないので、他方のサイドクラッチ機構Eは入り状態に維持される。
この状態でクラッチスリーブ17の内周面がボール状連結具21に乗り上がりそのボール状連結具21を軸芯側に押し込むことによって、図5に示すように、ボール状連結具21が、ウォームホイール13のボス部15Aの載置座15dと出力軸部1Aの係合溝部1aとに入り込み、ウォームホイール15から一方の出力軸部1Aに動力伝達可能な状態に切り換える。
ここに、他方の連係操作機構Fを構成し、特に、左右他方のクラッチシフタ27、他方の連動アーム28、他方の回転操作軸29、他方の駆動アーム36、他方の受動アーム37、他方のワイヤ連係機構38を左右他方の連係操作機構部と称する。
両サイドクラッチ機構Eを切り操作する場合には、左右のクラッチ操作具を操作すればよい。
第1実施形態と異なる部分を主として説明する。図6及び図7に示すように、エンジン3から遊星減速機構G、入切クラッチH、伝動機構B、ベベルギヤ機構Jを介してサイドクラッチ機構Eに伝達する構造を採っている。また、サイドクラッチ機構Eに対する連係操作機構Fが異なるので、これについても詳述する。
上記構成において、一方の連係操作軸42を駆動して一方の操作アーム42Aを回転駆動すると、一方の受止ピン40にその一方の操作アーム42Aが当接して、シフト操作軸22が押された方向に水平回動する。シフト操作軸22が回転されると、第1実施形態と同様に、一方のサイドクラッチ機構Eが切り作動される。
(1)耕耘軸1に対して推進車輪を取り付けて、耕耘軸1を推進軸として利用してもよい。
(2)原動部としては、エンジン2の代わりに電動モータ等を使用してもよい。
(3)伝動機構Bとしては、チェーン伝動機構、タイミングベルト等が使用可能である。
(4)筒状シフト操作軸20の内部に収納されるシフト操作軸22としては、中実棒状のものを図示したが、筒状の軸であってもよい。
(5)二重軸構造部分は、伝動機構Bより前方に位置させてもよい。
(6)二重軸構造部分は、伝動機構Bの前後に位置するものであれば、伝動ケース2の外方に位置させてもよい。
2 伝動ケース
3 エンジン(原動部)
5 操縦ハンドル
12 伝動軸
13 ウォーム
15 ウォームホイール
23 支持軸(同一軸)
24 クラッチシフター
B 伝動機構
D ウォーム減速機構
E サイドクラッチ機構
F 操作連係機構
Claims (3)
- 上部に配置した原動部からの動力を、上下向きに配置した伝動機構によって、下部に配置した左右のサイドクラッチ機構及び左右の出力部に伝達可能に構成するとともに、前記左右のサイドクラッチ機構に、そのサイドクラッチ機構を入切状態に切り換えるクラッチシフタを装備し、前記左右一方のクラッチシフタに操作力を伝達する一方の操作連係機構部に筒状シフト操作軸を備え、前記左右他方のクラッチシフタに操作力を伝達する他方の操作連係機構部に他方のシフト操作軸を備え、前記筒状シフト操作軸の内部空間に前記他方のシフト操作軸を配置して、前記操作連係機構に二重軸構造部分を備え、前記伝動機構と前記二重軸構造部分を前後に配置してある歩行型管理機。
- 前記伝動機構を収納する伝動ケースを設け、前記伝動ケース内に前記二重軸構造部分を配置してある請求項1記載の歩行型管理機。
- 前記伝動機構にウォームとウォームホイールとからなるウォーム減速機構を備えるとともに、前記ウォームホイールを前記出力部と同一軸芯位置に配置し、前記ウォームホイールを挟んで前記ウォームと前記二重軸構造部分とを前後に配置してある請求項1または2記載の歩行型管理機。
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2007
- 2007-06-25 JP JP2007166419A patent/JP4875552B2/ja active Active
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