JP2009000006A - コンバインの排出オーガ - Google Patents
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Abstract
【課題】穀粒移送効率の高いコンバインの排出オーガを提供することを課題とする。
【解決手段】内部の縦ラセン17よってグレンタンク6内の穀粒を上方に移送する上下方向の縦筒8と、内部の排出ラセン19よって基端部の穀粒を先端部の排出口21に移送する直線状の排出筒9と、縦筒8の上端部と排出筒11の基端部とを連結する接続筒11とを備え、回転駆動することにより縦筒8から送られる穀粒を排出筒11内に送り出し搬送する放出体23を上記接続筒11内に設けたコンバインの排出オーガにおいて、接続筒11内壁の放出体23穀粒送り出し側に、放出体23の回転軌跡Dの接線L方向に沿って排出筒9側まで延びるガイド面24を形成し、放出体23の回転軌跡Dを挟んで上記ガイド面24に対向する接続筒11内壁の放出体23戻り側に、放出体23の回転軌跡Dに向かって近接するように突出する凸部26を形成する。
【選択図】図4
【解決手段】内部の縦ラセン17よってグレンタンク6内の穀粒を上方に移送する上下方向の縦筒8と、内部の排出ラセン19よって基端部の穀粒を先端部の排出口21に移送する直線状の排出筒9と、縦筒8の上端部と排出筒11の基端部とを連結する接続筒11とを備え、回転駆動することにより縦筒8から送られる穀粒を排出筒11内に送り出し搬送する放出体23を上記接続筒11内に設けたコンバインの排出オーガにおいて、接続筒11内壁の放出体23穀粒送り出し側に、放出体23の回転軌跡Dの接線L方向に沿って排出筒9側まで延びるガイド面24を形成し、放出体23の回転軌跡Dを挟んで上記ガイド面24に対向する接続筒11内壁の放出体23戻り側に、放出体23の回転軌跡Dに向かって近接するように突出する凸部26を形成する。
【選択図】図4
Description
この発明は、移送効率の高いコンバインの排出オーガに関する。
内部の縦ラセンよってグレンタンク内の穀粒を上方に移送する上下方向の縦筒と、内部の排出ラセンよって基端部の穀粒を先端部の排出口に移送する直線状の排出筒と、縦筒の上端部と排出筒の基端部とを連結する接続筒とを備え、回転駆動することにより縦筒から送られる穀粒を排出筒内に送り出し搬送する放出体を上記接続筒内に設け、グレンタンク内に収容された穀粒を機外の運搬トラック等に移送する特許文献1に示すコンバインの排出オーガが公知となっている。
特開2003−79231号公報
しかし、上記文献のコンバインの排出オーガは、接続筒の内壁が放出体の回転軌跡に沿う形状に成形され、穀粒送り出し方向に沿う形状には成形されていないため、穀粒が放出体からスムーズに排出筒内に送り出されないことがあり、排出オーガの穀粒の移送効率が低下することがあるという問題がある。
本発明は、上記問題を解決し、穀粒移送効率の高いコンバインの排出オーガを提供することを目的とする。
本発明は、上記問題を解決し、穀粒移送効率の高いコンバインの排出オーガを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため本発明のコンバインの排出オーガは、第1に内部の縦ラセン17よってグレンタンク6内の穀粒を上方に移送する上下方向の縦筒8と、内部の排出ラセン19よって基端部の穀粒を先端部の排出口21に移送する直線状の排出筒9と、縦筒8の上端部と排出筒11の基端部とを連結する接続筒11とを備え、回転駆動することにより縦筒8から送られる穀粒を排出筒11内に送り出し搬送する放出体23を上記接続筒11内に設けたコンバインの排出オーガにおいて、接続筒11内壁の放出体23穀粒送り出し側に、放出体23の回転軌跡Dの接線L方向に沿って排出筒9側まで延びるガイド面24を形成し、放出体23の回転軌跡Dを挟んで上記ガイド面24に対向する接続筒11内壁の放出体23戻り側に、放出体23の回転軌跡Dに向かって近接するように突出する凸部26を形成したことを特徴としている。
第2に、接続筒11の内壁の上側にガイド面24を形成し、内壁の下側に凸部26を形成したことを特徴としている。
以上のように構成される本発明のコンバインの排出オーガによれば、ガイド面によって、放出体から排出筒の排出ラセンに穀粒がスムーズに送り出されるとともに、接続筒内壁の放出体送り出し側から送り出されなかった穀粒が凸部によって塞き止められて接続筒内壁の放出体戻り側に戻されることが防止されるため、接続筒内の穀粒が確実に排出筒内に搬送させしめられ、排出オーガの穀粒移送効率が向上する。
また、ガイド面を接続筒の上側に設けることにより、放出体が打ち下ろすようにして接続筒内の穀粒を排出筒内に送り出すため、排出オーガにおける穀粒の移送効率がさらに向上する。
図1及び2は、本発明を適用したコンバインの全体側面図及び全体平面図である。本コンバインは、左右一対のクローラ式の走行部1を有する走行機体2と、走行機体2の前方に昇降自在に支持された穀稈の刈り取りを行う前処理部3とを備え、前処理部3で刈り取られた穀稈を、走行機体2の左部の脱穀部4に搬送して脱穀処理した後、穀粒を走行機体2の右部後側のグレンタンク6内に収容し、藁屑等を走行機体2の後方から機外に排出するように構成されている。
グレンタンク6内の穀粒は、走行機体2に対して水平回動自在且つ上下揺動自在に支持された排出オーガ7によって機外に排出される。排出オーガ7は、走行機体2の後端部右側に水平回動自在に支持された上下方向の略円筒形状の縦筒8と、基端部から先端部に向かって直線状に延びる略円筒形状の排出筒9と、縦筒8の上端部と排出筒9の基端部とを連結して接続する接続筒11とを備えている。
図3は、排出オーガの要部展開断面図である。接続筒11は、縦筒8と接続される穀粒搬送上流側の上流側ケース12と、排出筒9と接続される穀粒搬送下流側の下流側ケース13とに分割形成されている。
上流側ケース12は、基端部が上下方向の略円筒形状に形成され、先端部が基端部に対して略垂直に屈曲した水平方向の略円筒形状に形成されており、縦筒8の上端周縁に延設されたフランジ8aに上流側ケース12の基端周縁に延設されたフランジ12aを固定することにより縦筒8に固定支持される。
下流側ケース13は、基端部が上流側ケース12の先端部と同一方向を向いた水平方向の略円筒形状に形成され、先端部が基端部に対して略垂直に屈曲して排出筒9と略同一方向を向いた略円筒形状に形成されており、下流側ケース13の先端周縁に延設されたフランジ13aに排出筒9の基端周縁に延設されたフランジ9aを固定することにより排出筒9を固定支持している。
下流側ケース13の基端部を上流側ケース12の先端部に上下回動自在に支持することにより、排出筒9が接続筒11を介して縦筒8に上下揺動自在に支持される。そして、上流側ケース12と排出筒9とは、図1及び2に示すように、略L字形のステー14によって接続されている。上記ステー14は、一端が上流側ケース12に回動自在に取り付けられ、もう一端が排出筒9に取り付け固定されている。
ステー14と上流側ケース12との間には、アクチュエータとして油圧式の昇降シリンダー16が設けられており、該昇降シリンダー16の伸縮作動によって、排出オーガ7が走行機体2に対して上下揺動駆動される。一方、排出オーガ7の水平回動作動は、走行機体2に設けられたモータ等のアクチュエータ(図示しない)によって縦筒8を回動駆動させることにより行う。
次に、排出オーガ7の穀粒移送構造について説明する。
図3に示すように、縦筒8内及び接続筒11内の上流側ケース12基端部には縦ラセン17が、接続筒11内の上流側ケース12先端部及び下流側ケース13基端部には横方向の接続ラセン18が、接続筒11内の下流側ケース13先端部及び排出筒9内には排出ラセン19がそれぞれ設けられている。
図3に示すように、縦筒8内及び接続筒11内の上流側ケース12基端部には縦ラセン17が、接続筒11内の上流側ケース12先端部及び下流側ケース13基端部には横方向の接続ラセン18が、接続筒11内の下流側ケース13先端部及び排出筒9内には排出ラセン19がそれぞれ設けられている。
各ラセン17,18,19は、各ラセン17,18,19の外周を覆う各筒8,9,11の軸方向に沿う回転軸17a,18a,19aと、回転軸17a,18a,19aの外周に溶接等で一体的に固着されたラセン板17b,18b,19bとから構成されており、ベベルギヤ機構(図示しない)によって互いが動力的に接続されている。このため、油圧モータ(図示しない)によって縦ラセン17を回転駆動させることにより、接続ラセン18及び排出ラセン19が一体的に回転駆動され、グレンタンク6内の穀粒が縦ラセン17、接続ラセン18及び排出ラセン19を介して、排出オーガ7の先端部の排出口21(図1参照)まで移送され、機外に排出される。
なお、縦ラセン17及び接続ラセン18の最下流に位置するラセン板17b,18bの穀粒搬送面には、板状の放出体22,23が一体的にそれぞれ突設されている。各放出体22,23は、回転軸17a,18aが回転駆動されると、回転軸17a,18aとともに一体回転する。縦ラセン17の放出体22はラセン板17bの搬送面に沿って縦ラセン17の上端位置まで搬送されてきた穀粒を接続筒11内の接続ラセン18基端側に向かって送り出し搬送する一方、接続ラセン18の放出体23はラセン板18bの搬送面に沿って接続ラセン18の先端位置(下流側ケース13の基端位置)まで搬送されてきた穀粒を排出筒9内の排出ラセン19基端側に向かって送り出し搬送する。
図4は、図2における矢印A方向から見た排出オーガの要部を示す部分断面図である。接続ラセン18の放出体23は、放出体23における回転軸から最も離れた箇所である最外方箇所Pが描く回転軌跡Dの上側を回転移動している際に排出筒9に次第に近接し、回転軌跡Dの下側を回転移動している際に排出筒9から次第に離間する方向(図4における反時計回り)に回転駆動され、接続ラセン18のラセン板18b上の穀粒を排出筒9内の排出ラセン19基端部に向かって跳ね出すように送り出し搬送する。そして、放出体23は、最外方箇所Pが最上方位置から若干排出筒9側に回転した回転軌跡D上の穀粒送り出し位置Xを通過する際に穀粒の搬送量が略最大となる。
下流側ケース13の内壁上側の穀粒送り出し位置Xに近接する位置(穀粒送り出し側)には、回転軌跡Dの穀粒送り出し位置Xの接線Lに沿って排出筒9側との接続端である下流側ケース13先端まで延びるガイド面24が形成されている。放出体23によって穀粒送り出し位置Xから上記接線L方向の向かって跳ね出された穀粒は、上記ガイド面24に案内され、スムーズに排出ラセン19の基端部まで送られる。
下流側ケース13の内壁下側の上記ガイド面24と上記回転軌跡Dを挟んで対向する側は、穀粒を排出筒9側に送り出し搬送した後に排出筒9から離間する側に回転している放出体23が近接する放出体23の戻り側となる。下流側ケース13内壁の戻り側には、上記回転軌跡Dに向かって近接するように突出する凸部26が形成されており、該凸部26によって排出筒9内に送り出し搬送されなかった穀粒が塞き止められて接続ラセン18側に戻されることが防止される。
また、下流側ケース13内壁には、上記ガイド面24及び凸部26の他、上記回転軌跡Dの排出筒9から遠い側の最下方位置から最上方位置に亘る範囲に沿って近接する円弧面27が形成されている。
6 グレンタンク
8 縦筒
9 排出筒
11 接続筒
17 縦ラセン
19 排出ラセン
21 排出口
23 放出体
24 ガイド面
26 凸部
D 回転軌跡
L 接線
8 縦筒
9 排出筒
11 接続筒
17 縦ラセン
19 排出ラセン
21 排出口
23 放出体
24 ガイド面
26 凸部
D 回転軌跡
L 接線
Claims (2)
- 内部の縦ラセン(17)よってグレンタンク(6)内の穀粒を上方に移送する上下方向の縦筒(8)と、内部の排出ラセン(19)よって基端部の穀粒を先端部の排出口(21)に移送する直線状の排出筒(9)と、縦筒(8)の上端部と排出筒(11)の基端部とを連結する接続筒(11)とを備え、回転駆動することにより縦筒(8)から送られる穀粒を排出筒(11)内に送り出し搬送する放出体(23)を上記接続筒(11)内に設けたコンバインの排出オーガにおいて、接続筒(11)内壁の放出体(23)穀粒送り出し側に、放出体(23)の回転軌跡(D)の接線(L)方向に沿って排出筒(9)側まで延びるガイド面(24)を形成し、放出体(23)の回転軌跡(D)を挟んで上記ガイド面(24)に対向する接続筒(11)内壁の放出体(23)戻り側に、放出体(23)の回転軌跡(D)に向かって近接するように突出する凸部(26)を形成したコンバインの排出オーガ。
- 接続筒(11)の内壁の上側にガイド面(24)を形成し、内壁の下側に凸部(26)を形成した請求項1のコンバインの排出オーガ。
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JP2007161279A JP2009000006A (ja) | 2007-06-19 | 2007-06-19 | コンバインの排出オーガ |
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Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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2007
- 2007-06-19 JP JP2007161279A patent/JP2009000006A/ja active Pending
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