JP2008544918A - 格納可能なルーフを有する自動車 - Google Patents
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Abstract
格納可能なルーフを持つ自動車
自動車5が、ツーボックス・スタイルから自動車の別のスタイルに自動車のスタイルを変えるために使用状態から格納位置に移動させられ得るフロント及びリア・ルーフ部材6,7を有しているのが開示される。フロント・ルーフ部材6の格納機構20は、自動車内に容易にパッケージされ得て、リア・ルーフ7が格納されることを可能にすべくフロント・ルーフ部材6が上昇させられることを可能にするものが開示される。
自動車5が、ツーボックス・スタイルから自動車の別のスタイルに自動車のスタイルを変えるために使用状態から格納位置に移動させられ得るフロント及びリア・ルーフ部材6,7を有しているのが開示される。フロント・ルーフ部材6の格納機構20は、自動車内に容易にパッケージされ得て、リア・ルーフ7が格納されることを可能にすべくフロント・ルーフ部材6が上昇させられることを可能にするものが開示される。
Description
本発明は、自動車に関し、具体的には、一つのスタイルの自動車から別のスタイルの自動車へ変形可能な自動車に関する。
自動車に、例えば、ハッチバック、多目的車(MPV)、ステーションワゴン(estate pick-up)、オープンカーのようなスタイルの変更を与えることが、よく知られている。
最近の生活様式の変化に伴い、自動車購入者の多くは、ある用途のために一つのスタイルの自動車を持ち、他の目的のために別のスタイルの自動車を持つことを望んでいる。例えば、ある人々は通勤のために、又は楽しむために、2座のオープンカー(two seat open top)を運転することを好むが、他の機会では、物品、買い物、又は、より多くの乗員を運ぶために、ステーションワゴン、ハッチバック若しくはMPVの空間又は使途の広さを必要とする。今のところ、そのような異なる車両を必要とする人は、二台以上の車を購入しなくてはならない。
本発明の目的は、経済的且つ簡便な方法で、一つのスタイルの自動車から別のスタイルの自動車に変形可能な自動車、及び、そのような自動車のための改善されたフロントルーフ格納可能構造を提供することである。
本発明の第一の観点によれば、各々が使用位置から格納位置に移動可能なフロント・ルーフパネル及びリア・ルーフパネルを備えるツーピースのルーフ構造体を含む車体構造体を有するツー・ボックスの自動車であって、各々が、夫々の第一端部においてフロント・ルーフパネルの夫々の側部に枢動可能に取り付けられ、夫々の第二端部において上記自動車の車体構造体の一部に枢動可能に取り付けられる、第一及び第二の細長いアームと、上記フロント・ルーフパネルをその使用位置と格納位置との間で可逆的に移動させるために、上記第一及び第二のアームの少なくとも一つに駆動可能に取り付けられる駆動手段とを備える一対の格納機構によって、フロント・ルーフパネルが移動可能であって、上記第一及び第二のアームの少なくとも一つは、その第二端部において、上記自動車の車体構造体の一部に摺動可能に連結される移動可能な支持体に連結され、上記リア・ルーフパネルが上記フロント・ルーフパネルの後端部の下方において格納位置へ向かって前方に移動するのを可能にすべく、アクチュエータ手段が、上記フロント・ルーフパネルの少なくとも後端部をその使用位置と上昇位置との間で昇降させるために、上記移動可能な支持体を可逆的に移動させるように設けられる自動車が提供される。
上記アクチュエータ手段は、上記移動可能な支持体を下降位置と上昇位置との間で可逆的に移動させる動作が可能であるものとしてもよい。
上記第一アーム及び第二アームの両方は、それらの各第二端部において、上記移動可能な支持体に枢動可能に接続されるものであるとしてもよい。
上記第一及び第二のアームの位置及び各々の長さは、上記フロント・ルーフパネルの方向が、その使用位置から格納位置への移動の間において実質的に同じに維持されるような長さになっていもよい。
上記アクチュエータ手段は、上記フロント・ルーフパネルの全部分を、その使用位置と上昇位置との間で昇降させる動作が可能であるものとしてもよい。
上記駆動手段及びアクチュエータ手段は、上記フロント・ルーフパネルを、その使用位置と格納位置との間で可逆的に移動させ且つ上記移動可能な支持体を下降位置と上昇位置との間で可逆的に移動させるように動作する単一のアクチュエータによって形成されるものとしてもよい。
上記移動可能な支持体は、上記自動車の上記構造体の一部に固定されるガイドプレートに摺動可能に取り付けられるものとしてもよい。
上記ガイドプレートは、該ガイドプレートに上記移動可能な部材を摺動可能に取り付けるために使用される少なくとも一つのスロットをその中に有するものであるとしてもよい。
上記ガイドプレートは、上記第二のアームの回転移動を制御するために、その中に形成される更なるスロットを備えてもよい。
上記第二のアームは、第三のアームによって上記単一のアクチュエータに駆動可能に連結され、そして、第三のアームは、上記更なるスロットと係合する部分を有するピンによって上記単一のアクチュエータに連結されるものとしてもよい。
上記更なるスロットは実質的に鉛直な部分と実質的に水平な部分を有し、そして、上記ピンが上記更なるスロットの上記鉛直部分内にあるときに、上記単一のアクチュエータのピストン・ロッドの伸縮が上記移動可能な支持体を上下させ、上記ピンが上記更なるスロットの水平部分内にあるときに、上記単一のアクチュエータのピストン・ロッドの伸縮が、上記ルーフを格納位置へ移動させ且つ格納位置から移動させるように、第三のアームを回転させるようにしてもよい。
本発明の第二の観点によれば、独立に移動可能なフロント及びリア・ルーフパネルを有するツー・ボックスの自動車を、別のスタイルの自動車に変形する方法であって、上記フロント・ルーフパネルの少なくとも後端部を、使用位置から上昇位置に上昇させる工程と、上記リア・ルーフパネルを、上記上昇されたフロント・ルーフパネルの後端部の下方において格納位置へ向けて前方且つ下方に移動させる工程と、上記フロント・ルーフパネルを、上記上昇位置から格納位置に移動させる工程とを備える方法がそこに提供され得る。
上記方法は、上記フロント・ルーフパネルが上昇位置から格納位置に移動される前に、上記リア・ルーフパネルを、使用位置から格納位置に移動させる工程を更に備えてもよい。
上記方法は、上記リア・ルーフパネルが格納位置から使用位置に移動される前に、上記フロント・ルーフパネルを、格納位置から上昇位置に移動させる工程を更に備えてもよい。
上記方法は、上記リア・ルーフパネルが使用位置に戻った後に、上記フロント・ルーフパネルを、上昇位置から使用位置に下降させる工程を更に備えてもよい。
ここで、本発明を、例を用いて、添付図面を参照しながら述べる。
図1乃至図4を特に参照すると、図1にて示されるような使用位置と図3及び図4にて示されるような格納位置との間で移動可能なフロント及びリアの格納可能なルーフ部材又はパネル6及び7を有するツー・ボックスの自動車5が示される。二つのルーフパネル6,7が、それらの夫々の使用位置にあるときに、二つのルーフパネル6,7が自動車5の乗員室のためのカバーを形成することが理解されるであろう。
本形態の場合、ツー・ボックス自動車5は、ハッチバック自動車の形態又はスタイルであるが、MPV又はステーションワゴンのスタイルでもあり得る。ツー・ボックス自動車は、エンジンルーム、及び、乗員室と自動車5の後部の荷物収容エリアとの間に固定された隔壁を有さない乗員室を持つものであることは、本技術分野の当業者によって理解されるであろう。荷物収容エリアは、乗員室の一部として形成され、シート列の数に応じてフロント・シート又はリア・シートが、乗員室と荷物収容エリアとの間のセパレーターとして使用される。
フロント・ルーフパネル6は、フロント・ルーフパネル6をその使用位置からその格納位置へ移動させ且つその反対方向に移動させるために、それらの一つが動力源によって駆動される多数の連結された細長いアームを有するフロント・ルーフ格納機構20によって移動可能である。フロント・ルーフ格納機構20については、後で図5乃至図14を参照して、より詳細に述べる。
同様に複数の連結されたアームを有するリア・ルーフ格納機構30が、リア・ルーフパネル7をその使用位置からその格納位置に移動させるために使用され、そして、それについは、後で図5乃至図9、図16及び図17を参照して、より詳細に述べる。
自動車5は二つのシート列を持ち、それらは、一つが自動車5の運転者用である左右に並置された二つのシート9を有する前列シート、及び、本形態の場合、左右に並置された二つのシート組立体10を有する後列シートであるが、その代わりに、シート列が並んで配置される三つのシートを持つ場合や、ベンチタイプのシートが使用されるならば単一のシートを持つ場合があることは理解されるであろう。
それらの一つのみが図1乃至図4にて示される各々のシート組立体10は、シートクッション12及びバックレスト11とからなり、それらは、バックレスト11が前方に折りたたまれてシートクッション12上に位置するように、互いに枢動可能に連結されている。
バックレスト11は、上縁を持ち、その上縁から二つのロッドによって支持されたヘッドレスト13が延設されている。二つのロッドの夫々は、バックレスト11の構造体の一部によって摺動可能に支持され、それにより、ヘッドレスト13がバックレスト11の上縁よりも上に配置される上昇位置と、ヘッドレスト13がバックレスト11の上縁に隣接して置かれる、又は、バックレスト11の上縁に形成された凹部の中に置かれる下降位置との間をヘッドレストが移動する。
リア・ルーフパネル7は、その上縁においてリア・ルーフパネル7の主構造体に枢動可能に連結される跳ね上げリアパネルを含み、リア・ルーフパネル7がその使用位置にあるときに、物体を荷物収容エリア内に置いたり又はそこから取り出したりすることを可能にする上側テールゲートを形成する。自動車5の主車体構造体は、荷物収容エリアに物体を置くため、又は、荷物収容エリアから取り出すために同様に使用され得る下側テールゲートを形成するドロップダウン・フラップをヒンジで支持する。
本形態の場合、フロント及びリア格納機構20,30は、電子制御器(不図示)によって独立に制御可能である。単一のスイッチ又は運転者入力装置が、電子制御器を介してルーフパネル6,7の両方の移動を制御するために使用される。
電子制御器は、二つのルーフパネル6,7が、使用位置から格納位置まで移動されるのを可能とすべく、正確に順序通り動くのを確かなものとするためにプログラムされる。
図1に示される使用位置から、二つのルーフパネル6,7をそれらの格納位置に移動するために、次に述べる方法が使用される。
最初に、フロント・ルーフパネル6の少なくとも後端部、本形態の場合においてはフロント・ルーフ6の全体が、その使用位置から図2に示される上昇位置に上昇される。これはリア・ルーフパネル7が移動するための空間を提供するために行われ、そしてフロント・ルーフパネル6の前端部に置かれた自動車の車体構造体上のシール、及び、フロント・ルーフパネル6とフロント・ルーフパネル6の後端に沿ったリア・ルーフパネル7との間のシールから、フロント・パネル6を分離する。フロント及びリア・ルーフパネル6,7が両方ともそれらの使用位置にあるときに、フロント・ルーフパネル6の後端部は、リア・ルーフパネル7の前端部の上に重なっていることが理解されるであろう。
本プロセスにおける次の工程は、リア・ルーフパネル7を、上昇されたフロント・ルーフパネル6の後端部の下方において格納位置に向けて前方且つ下方に移動させることである。図3及び図4を参照すると分かるように、リア・ルーフパネル7は、その格納位置にあるときに、前列シート9と後列シート組立体10との間に位置し、そして、前列シート9の直ぐ後にある。たとえ後列シート組立体10が平坦に折り畳まれるとしても、リア・ルーフパネル7が、二列のシートの間に格納されることが理解されるであろう。
本プロセスおける次の工程は、フロント・ルーフパネル6を上昇位置から、格納されたリア・ルーフパネル7の上に少なくとも部分的に重なる格納位置へと移動することである。フロント・ルーフパネル6は、後列シート組立体10を覆うように、前列シート9の後ろに実質的に水平な格納位置に配置される。それによって、二つのルーフパネル6,7がそれらの上昇位置にあるときに、それらは四座のハッチバック車を定義し、二つのルーフパネル6,7がそれらの格納位置にあるときには、それらは二座のオープンカーを定義する。
たとえ自動車がオープンカー・スタイルのときであっても、荷室11は下側テールゲートを介して依然としてアクセス可能であり、そしてハッチバック自動車のスタイルにあるときと同様な又は同じ荷室積載能力を有することが理解されるであろう。
本形態の場合には、フロント・ルーフパネル6がその上昇位置からその格納位置に移動される前に、リア・ルーフパネル7がその格納位置に移動されることが理解されるであろう。しかしながら、リア・ルーフパネル7が格納位置への移動を完了させている間に、フロント・ルーフパネル6をその上昇位置からその格納位置に移動するプロセスを開始することが可能であろう。
上記プロセスの逆を行うために、フロント・ルーフパネル6は、最初にその格納位置から上昇位置に移動され、その後、リア・ルーフパネル7が、その格納位置から使用位置に移動される。
しかしながら、フロント・ルーフパネル6が格納位置から上昇位置への移動を完了させている間に、リア・ルーフパネル7をその格納位置からその使用位置に移動するプロセスを開始することが可能であることが理解されるであろう。
その後、フロント・ルーフパネル6は、その上昇位置から使用位置に下降される。
フロント及びリア・ルーフ格納機構20及び30が互いに独立しているため、更なる自動車のスタイルが生成され得る。
最初の工程は、前述の通り、フロント・ルーフパネル6を図2に示されるような上昇位置に移動させることである。
そのプロセスにおける次の工程は、リア・ルーフパネル7を、上昇されたフロント・ルーフパネル6の後端部の下方において格納位置に向けて前方且つ下方に移動させることである。
次の工程は、フロント・ルーフパネル6をその使用位置に戻すことである。これは、後列シート組立体10を前方に折り畳むことによって、ツー・ボックス自動車を、その自動車の積載能力が満たされるピックアップ(pick-up)スタイルの自動車に変形させる。そのとき、前列のシート9の後ろに風よけを提供するため、リア・ルーフパネル7が格納位置にある間、リア・ルーフパネル7に取り付けられる跳ね上げリアパネルが開かれ得る。
図5乃至図14を特に参照すると、フロント・ルーフ格納機構20がより詳細に示される。フロント・ルーフパネル6を移動させるために、一対の格納機構が使用されており、フロント・ルーフパネル6の各側部に一つずつ格納機構が使用されることが理解されるであろう。しかしながら、ここでは、右側のルーフ格納機構20のみが図示され記述される。
フロント・ルーフ格納機構20は、第一端部つまり上端部にて、フロント・ルーフパネル6の右側に固定されるブラケット27に対して枢動可能に連結される第一のルーフ支持アーム21からなる。第一のルーフ支持アーム21は、第二端部つまり下端部にて、スライド・プレート26の形態の移動可能な支持体に対して枢動可能に連結される。第二のルーフ支持アーム22は、第一端部つまり上端部にて、ブラケット27に対して枢動可能に連結され、そして第二端部つまり下端部にて、スライド・プレート26に対して枢動可能に連結される。
スライド・プレート26は、自動車5の主車体構造体の一部に固定されたガイドプレート24に対して摺動可能に連結される。ガイドプレート24は、その中に形成される三つの細長いスロット28U、28L及び29を有する。ガイド・スロット28U及び28Lは、ガイドプレート24に対するスライド・プレート26の移動をガイドし、そしてスライド・プレート26がガイドプレート24に対して実質的に鉛直方向に上下移動するのを可能とするために使用される。ガイド・スロット28U,28Lの各々は、それに係合される各ガイド・ピン40U,40Lを持つ。ガイド・ピン40U,40Lは、スライド・プレート26に固定され、そしてガイド・スロット28U,28L内に対して滑りばめである。スライド・プレート26は、鉛直方向の移動であり、二つのガイド・ピン40U,40Lのガイド・スロット28U,28Lへの係合によって提供される、一次の自由度を有する。
ガイド・ピンはガイドプレート24に固定され得て、そして、スライド・プレート26がその中に形成されるスロットを持つ場合があること、或いは、スライド・プレート26とガイドプレート24との間に他の形態の摺動可能な連結が使用され得ることが、理解されるであろう。
第三スロット即ちコントロール・スロット29が、第二のルーフ支持アーム22の回転を制御するために使用され、実質的に鉛直に延びる部分と実質的に水平に延びる部分とを有する。
コントロール・ピン41は、コントロール・スロット29に摺動的に係合される。コントロール・ピン41は、線形アクチュエータ25のピストン・ロッドを第三のアーム即ちリンク・アーム23の一端に取りつけるために使用される。リンク・アーム23は、その他端において、両方のアーム22,23が固定される共通ピン17によって、第二のルーフ支持アーム22に対し駆動可能に連結される。共通ピン17は、二つのアーム22,23がスライド・プレート26に対して回転するのを可能とするよう、スライド・プレート26によって回転可能に支持される。
線形アクチュエータ25の一端は、自動車5の主車体構造体の一部に回転可能に固定され、そして、線形アクチュエータ25は、油圧油のような加圧流体源に接続され且つピストン・ロッドが流体圧によって伸縮されるような複動式装置である。線形アクチュエータ25への流体圧の供給は、電子制御器(不図示)によって制御される。線形アクチュエータ25は、コントロール・ピン41がコントロール・スロット29の鉛直部分内に位置されるときに、ピストン・ロッドの収縮がスライド・プレート26を上方に移動させ、そして、コントロール・ピン41がコントロール・スロット29の水平部分内にあるときに、ピストン・ロッドの収縮が第二のルーフ支持アーム22を、フロント・ルーフパネル6を格納する方向に移動させるための方向に回転させるよう、また、その逆も行なうように、配置される。
フロント・ルーフ格納機構20の動作は以下の通りである。
図11において、第一及び第二のルーフ支持アーム21及び22が、フロント・ルーフパネル6の使用位置に対応する位置にあるのが示される。線形アクチュエータ25のピストン・ロッドは完全に伸長されて、ガイド・ピン40U,40Lがガイド・スロット28U,28Lの下端にあり、コントロール・ピン41はコントロール・スロット29の鉛直部分の下端にあり、そして、スライド・プレート26は下降位置にある。
ピストン・ロッドを収縮すべく、線形アクチュエータ25に流体圧が加えられるときに、コントロール・スロット29に対して所定の角度になっている線形アクチュエータ25の方向と、コントロール・ピン41の位置よりも上方に配設されている、その位置とが、コントロール・ピン41に鉛直成分を有する力を加える。これは、ピン41を、図12に示される位置に到達するまで、コントロール・スロット29の鉛直部分を上方に移動させることになる。しかしながら、コントロール・ピン41はリンク・アーム23に締結されているので、コントロール・ピン41の該上方への移動は、スライド・プレート26も同様に、ガイドプレート24に対して上方に変位又は移動させる。なぜなら、リンク・アーム23が、スライド・プレート26内の孔に回転可能に係合された共通ピン17によって回転可能に支持されているからである。
コントロール・ピン41が図12に示される位置にあるときに、ピストン・ロッドは約66%伸長されて、そしてスライド・プレート26はその最大リフト量の約80%まで上昇される。フロント・ルーフパネル6はまた、このスライド・プレート26の上昇によって、完全上昇位置(図2及び図6に示される)の約80%まで移動させられる。
ピストン・ロッドが更に収縮されるにつれて、コントロール・ピン41は、図13にて示される位置、つまり、ピストン・ロッドが約33%伸長され且つスライド・プレート26が100%のリフト量に到達し且つフロント・ルーフパネル6が図8に示されるように完全に上昇される位置に到達するまで、コントロール・スロット29の鉛直及び水平部分を連結する曲線経路を移動する。この追加のリフト量は、リンク・アーム23の、傾けられた位置から、共通ピン17がコントロール・ピン41の上方の最大鉛直距離に配置される位置までの回転に起因する。コントロール・スロット29の鉛直部分からコントロール・スロット29の水平部分への曲線経路の移動の間、リンク・アーム23の回転は、共通ピン17によって駆動可能に連結された第二ルーフ支持アーム22の対応する回転を生成することになり、そして、第二ルーフ支持アーム22の回転の結果、第一ルーフ支持アーム21が回転されることになる。それにより、フロント・ルーフパネル6は、上昇位置から、上昇位置と格納位置との間の位置までの移動を完了する。
この位置からの更なるピストン・ロッドの収縮は、図14に示されるようにピストン・ロッドが完全に収縮されるまで、コントロール・ピン41をコントロール・スロット29の水平部分に沿って更に移動させることになる。この位置において、スライド・プレート26は、リンク・アーム23の更なる回転のために約90%上昇される。この移動の間、コントロール・ピン41は、コントロール・ピン41とコントロール・スロット29との間の摩擦を減少してリンク・アーム23の回転を促進するコントロール・スロット29によって規定される、上方に湾曲した経路をたどる。この移動によって生成される第二のルーフ支持アーム22の更なる回転が、図3、図4及び図9に示されるように、フロント・ルーフパネルを格納位置に移動させる。
第一のルーフ支持アーム21及び第二のルーフ支持アーム22の各々の長さは、フロント・ルーフパネル6が使用位置から格納位置への移動の間中、実質的に同じ方向に維持され且つもし自動車5が水平な面上に置かれるならば、格納位置にあるときのフロント・ルーフパネル6が実質的に水平に配置されるような長さになっている。
上記プロセスは、ピストン・ロッドの伸長を生成するために線形アクチュエータ25を動かす電子制御器によって、この格納位置から完全に反転可能であることが理解されるであろう。
本実施形態においては、両方のルーフ支持アーム21,22がスライド・プレート26に対して枢動可能に連結され、そして、フロント・ルーフパネル6全体が上昇されることが示されているが、フロント・ルーフパネル6の前部にて使用されるシールがフロントルーフパネル6の前端回りの回転を許容するように適切に構成されるとともに、別個のアクチュエータがスライド・プレート26を上昇させ且つ第一支持アーム21を回転させるために使用されるならば、フロント・ルーフパネル6の後端部のみが上昇するように、スライド・プレート26に対して第二のルーフ支持アーム22のみを枢動可能に連結することが可能であることは、理解されるであろう。
上述のフロント・ルーフ格納機構の利点の一つは、フロント・ルーフパネル6の上昇及びその後に続く格納位置への移動の両方を生成するために、単一の比較的小型のアクチュエータが使用されることである。
フロント・ルーフパネル6を移動させるために、別個のアクチュエータによってスライド・プレート26が動かされ得ることが、理解されるであろう。その別個のアクチュエータは、スライド・プレートに係合するカムを備えたロータリー・アクチュエータであり得、或いは、スライド・プレートを動かす線形アクチュエータであり得る。
図15A及び図15Bを参照すると、上述したものの直接的な代替であり且つ多くの点で上述したものと同一であるフロント・ルーフ格納機構が示されている。
上述したものと同様に、格納機構は第一のルーフ支持アーム121、第二のルーフ支持アーム122、及び、第二のルーフ支持アーム122の回転を生成するために第二のルーフ支持アーム122に連結される第一の線形アクチュエータ125からなる。しかしながら、この実施形態においては、フロント・ルーフパネル6の上昇位置への移動は、第二の線形アクチュエータ128によって行なわれる。第二の線形アクチュエータ128は、自動車5の主車体構造体の一部に締結され、支持フレーム129に連結されるピストン・ロッドを有する。第一の線形アクチュエータ125は、一端が支持フレーム129に締結される。
図15Aに示されるように、第二の線形アクチュエータ128のピストン・ロッドが収縮されるとき、支持フレーム129は下降位置にあって、そして第二のアクチュエータ128の主車体構造体に対する連結位置は、第一の線形アクチュエータ125の支持フレーム129に対する取付け位置に対し、共通面‘Y’上にあり、そして、フロント・ルーフパネル6は使用位置にある。
第二の線形アクチュエータ128のピストン・ロッドが伸長されるときには、それは支持フレーム129を上昇させ、それにより、第一の線形アクチュエータ125が同様に上昇させられる。第一の線形アクチュエータ125が上昇させられる距離は、参照文字‘X’によって、図15B上に示される。これは、フロント・ルーフパネル6を、使用位置から上昇位置に上昇させることになる。
この位置から必要なのは、フロント・ルーフパネル6をその格納位置に移動させるために、第一の線形アクチュエータ125のピストン・ロッドを収縮することだけである。
この配置の利点の一つは、フロント・パネル6の鉛直移動が、フロント・ルーフパネル6の格納位置への回転から分離されていることにある。これは、リア・ルーフパネル7を格納させるためにフロント・ルーフパネルを単に上昇させ、その後、使用位置に再び下降させることを、単に第二線形アクチュエータ128のみを作動させることによって可能とする。そのような動作は、自動車5が、フロント・ルーフパネル6がその使用位置にあり且つリア・ルーフパネル7がその格納位置にあるピックアップ・スタイルの自動車に、変形されることになる場合に、有用である。
第一のルーフ格納機構にとって必要とされるリフト動作及び回転動作を生成するために他の機構が使用され得ること、そして上述されたものが単に好ましい実施形態であることが理解されるであろう。
図16及び図17を特に参照すると、その使用位置と格納位置との間でリア・ルーフパネル7を可逆移動させるために使用される一対の格納機構の一つを形成する、右側のリア・ルーフパネル格納機構30がより詳細に示される。
リア・ルーフ格納機構30は、第一のリア・ルーフ支持アーム34と、リア・ルーフ取付けブラケット37及び支持プレート38を組合せて主車体構造体とリア・ルーフパネルとの間に第一の4節リンクを形成する第二のリア・ルーフ支持アーム35と、第一の駆動アーム31と第一の駆動アーム31を第二の駆動アーム32に連結するリンク・アーム36と支持プレート38とからなる第二の4節リンクと、線形アクチュエータ33とからなる。
支持プレート38は、自動車5の一部を形成する主車体構造体の一部に締結され、そしてリア・ルーフ取付ブラケット37は、リア・ルーフパネル7に締結される。
第一及び第二の細長いリア・ルーフ支持アーム34及び35の夫々は、リア・ルーフ取付ブラケット37に対して枢動可能に取り付けられる第一端部を有し、そして、支持プレート38に対して枢動可能に取り付けられる第二端部を有する。
第一の駆動アーム31は、第一の枢着点にて線形アクチュエータ33のピストン・ロッドに対して枢動可能に連結される第一端部、及び、第二の枢着点にて支持プレート38に対して枢動可能に連結される第二端部を有する。
リンク・アーム36は、第一端部にて線形アクチュエータ33のピストンロッドに駆動可能に連結され、そして第二端部にて第二の駆動アーム32に駆動可能に連結される。
第二の駆動アーム32は、第一の枢着点にてリンク・アーム36に対して駆動可能に連結される第一端部、及び、第二の枢着点にて支持プレート38に対して駆動可能に連結される第二端部を有する。
第一の駆動アーム31が線形アクチュエータ33によって所定量回転させられるときに、第二の駆動アーム32がより大きな量回転されることになるように、第二の駆動アーム32の第一及び第二の枢着点間の距離は、第一の駆動アーム31の第一及び第二の枢着点間の距離よりも小さい。すなわち、第二の4節リンクは、線形アクチュエータ33のピストン・ロッドの変位を増幅する。
第二の駆動アーム32は、両方のアーム32,34が締結される駆動シャフト39によって、第一の4節リンクの第一リア・ルーフ支持アーム34に対して駆動可能に連結される。駆動シャフト39は一端において、支持プレート38によって回転可能に支持される。
第一の4節リンクにおける第一及び第二のリア・ルーフ支持アーム34及び35の長さは、リア・ルーフパネルが格納位置に移動するとき、リア・ルーフパネル7の使用位置から格納位置への移動が、リア・ルーフパネル7の前縁を下方に回転させるような長さである。すなわち、第一及び第二のリア・ルーフ支持アーム34及び35は、リア・ルーフ取付ブラケット37に対して各々第一の枢着点にて連結され、そして支持プレート38に対して各々第二の枢着点にて連結され、そして第一のリア・ルーフ支持アーム34の第一及び第二の枢着点間の距離は、第二のリア・ルーフ支持アーム35の第一及び第二の枢着点間の距離よりも小さい。
ここで、リア・ルーフパネル格納機構30の動作が、図5乃至図9、図16及び図17を参照して記述される。
図5に示されるように、リア・ルーフパネル7はその使用位置にあり、そしてリア・ルーフパネル7の前縁部は、フロント・ルーフパネル6の後端部がリア・ルーフパネル7の前端部上に置かれるように、フロント・ルーフパネル6の後端部と密閉的に係合される。リア・ルーフパネル7を格納するために、第一工程は、上述されたようにフロント・ルーフパネル6を上昇させる。図6に示されるようにフロント・ルーフパネル6がその上昇位置に移動されたとき、リア・ルーフパネル7は使用位置から移動可能となる。
これは、電子制御器によって制御され且つ流体圧源に接続される線形アクチュエータ33を作動することによって、達成される。線形アクチュエータ33は、複動式アクチュエータであって、線形アクチュエータ33のピストン・ロッドが両方向に力を与えられる。
リア・ルーフパネル6をその使用位置から移動させるために、線形アクチュエータ33がピストン・ロッドを収縮するように作動され、その結果、第一の駆動アーム31を回転させ、そして、リンク・アーム36を介して第二の駆動アーム32も回転させる。第二の駆動アーム32が、駆動シャフト39によって第一のリア・ルーフ支持アーム34に対して駆動可能に連結されるので、第一のリア・ルーフ支持アーム34もまた回転され、その結果、リア・ルーフパネル7が移動されて、上記上昇されたフロント・ルーフパネル6の後端部の下方に移動することになる。
このリア・ルーフパネル7の前方且つ下方への回転は、線形アクチュエータ33のピストン・ロッドがリア・ルーフパネル7の格納位置に対応する位置に収縮するまで継続する。線形アクチュエータ33の収縮は、ピストン・ロッドがその行程の終端に達するとき、又はリア・ルーフパネル7がその格納位置にあると判定されたときに、電子制御器によって停止される。これは、一つ又はそれより多いマイクロ・スイッチ、線形アクチュエータ33に供給される流体の圧力をモニターするための一つ又はそれより多い圧力トランスデューサ、又は他のあらゆる適切な手段の使用によって、確立され得る。
第一及び第二のリア・ルーフ支持アーム34,35の各々の長さに起因して、リア・ルーフパネル7は、それがその使用位置から移動するときに、図6及び図7を参照して示されるように、前方に回転させられ且つ下降させられる。
リア・ルーフパネル7がその格納位置にあるときには、それは鉛直に傾いている。換言すれば、リア・ルーフパネル7がその使用位置にあるときに、実質的に水平に配置されるリア・ルーフパネル7の上面が、ここでは鉛直に近い角度にて配置される。
実際には、この鉛直の傾きの角度を、前列のシート9に備え付けられたバックレストの鉛直の傾きと同じになるように設計することが望ましく、そして前列のシート9の傾きがエンドストップ(end stop)によって制限されるか、又は、ハッチバック・スタイルからの自動車5の変形が開始したときに、バックレストが自動的に所定の鉛直の傾きへと移動されるように、位置制御されるのが好ましい。好ましい実施形態では、オープンカー・スタイルへの変形が開始されたとき、バックレストの傾き及び乗員室内の前列シート9の前後方向の位置の両方が自動的に設定される。
リア・ルーフパネル7は、格納位置にあるときに前列及び後列のシート9及び10の間に配置され、そして部分的に視界から隠れるように、後列のシート10の上に部分的に重なることに気づくであろう。
上記プロセスは、ピストン・ロッドを伸長させ、それによりリア・ルーフパネル7を、その使用位置に戻すべく流体を線形アクチュエータ33に供給されるように、電子制御器を使用することによって、反転可能である。
リア・ルーフ・パネル7のために上述された格納機構を使用することの利点は、機構を比較的小型化できるとともに、リア・ルーフ・パネル7の比較的大きな移動を生成するのに、短いストロークを備えた線形アクチュエータの使用を可能とする点である。
図18を参照すると、上述したものと殆どの点で同一であって上述したものと同じ方法で動作するリア・ルーフ・パネル7のための格納機構の第二の実施形態が示される。
この第二の実施形態と上述した実施形態との唯一の重大な相違点は、第二駆動アームが、分離したアームによってではなく、第一の4節リンクにおける第一のリアルーフ支持アーム34の一部によって形成される点にある。これは、リンク・アーム36を、第一のリア・ルーフ支持アーム34が支持プレート38に対して枢動可能に連結される位置から近距離のところにおいて、第一のリア・ルーフ支持アーム34に対して直接的に且つ駆動可能に連結することによって、達成される。
上述の通り、第一の駆動アーム31が線形アクチュエータ33によって所定量回転させられるときに、第一のリア・ルーフ支持アーム34がより大きな量回転されることになるように、リンク・アーム36の第一のリア・ルーフ支持アーム34に対する連結点と、第一のリア・ルーフ支持アーム34の支持プレート38に対する枢動可能な連結位置との間の距離は、第一の駆動アーム31の第一及び第二の枢着点間の距離よりも小さい。
図19乃至図22を参照して、リア・ルーフ格納機構のための幾つかの代替アクチュエータ手段が示される。全ての場合において、リア・ルーフ格納機構30は、上述の通り、第一のリア・ルーフ支持アーム34と、リア・ルーフ取付けブラケット37及び支持プレート38を組合せて主車体構造体とリア・ルーフ・パネル7との間に第一の4節リンクを形成する第二のリア・ルーフ支持アーム35と、第二の4節リンクの無いリア・ルーフ部材とから構成される。
図19を特に参照すると、回転可能な出力軸105を有する電気モータ又は油圧モータであり得るロータリー・アクチュエータ110から構成される作動手段が示される。ロータリー・アクチュエータ110は支持プレート38に締結され、そして、第一のリア支持アーム34はロータリー・アクチュエータ110の回転可能な出力軸105に対して直接的に締結される。したがって、回転可能な出力軸105の回転は、リア・ルーフ・パネル7を使用及び格納位置の間で移動させるために、第一のリア支持アーム34を回転させることになる。ロータリー・アクチュエータ110が、そこで形成されるトルク出力を増大するための内歯車を含んでもよいことは理解されるであろう。
図20を詳細に参照すると、回転可能な出力軸125を有する電気モータ又は油圧モータであり得るロータリー・アクチュエータ120からなる作動手段が示される。回転可能な軸125は、第一のリア支持アーム34の第二端部の周りに形成される歯130との係合のために、該軸に形成されるウォーム・ギア126を有する。したがって、ウォーム・ギア126と歯130との相互噛合により、回転可能な出力軸125の回転は、リア・ルーフ・パネル7を使用位置と格納位置との間で移動させるべく、第一のリア支持アーム34を回転させることになる。ウォーム・ギアは従来のギア歯車によって置換され得、そして、ロータリー・アクチュエータ120が、そこからのトルク出力を増大させる内歯車を含んでもよいことが理解されるであろう。
図21を詳細に参照すると、ピストン・ロッド145を有する細長いアクチュエータ又はラム140からなるアクチュエーター手段が示される。ピストン・ロッド145は、第一のリア支持アーム34の第二端部の周りに形成される歯130との係合のために、該ピストン・ロッドに形成される複数の歯146を有する。したがって、歯146と歯130との相互噛合により、ピストン・ロッドの内外への線形移動は、リア・ルーフ・パネル7を使用位置と格納位置との間で移動させるべく、第一のリア支持アーム34を回転させることになる。
図22を特に参照すると、左側のリア・ルーフ格納機構30L及び右側のリア・ルーフ格納機構30Rの両方を作動するための電気モータ又は油圧モータのような単一のロータリー・アクチュエータ150を使用するアクチュエータ手段が示される。
ロータリー・アクチュエータ150は、T字型駆動ユニット又はスプリッタ駆動ユニット156を介して二つの駆動リンク155L及び155Rに駆動可能に連結された回転可能な出力軸(不図示)を持つ。自在駆動リンクであり得る駆動リンク155L,155Rの夫々は、ギア式駆動によって、駆動力を提供する格納機構30L,30Rの各第一リア支持アーム(不図示)に連結される。したがって、二つのリンク155L,155Rによって提供される駆動可能な連結によって、ロータリー・アクチュエータ150の回転可能な出力軸は、リア・ルーフ・パネル7を使用位置と格納位置との間で移動させるべく各第一リア支持アーム7を回転させるために、格納機構30L,30Rの両方を駆動することになる。
本発明は、二つのシート列を持つハッチバック・スタイルの自動車を参照して記述してきたが、MPVやステーション・ワゴンのような他の形態のツー・ボックス自動車に適用可能である。これらの例においては、リア・ルーフ部材は依然として乗員室内に格納されるが、自動車が3列シートを備え、そして、フロント・ルーフ部材が、パネルの一つが車両後部に上述のように格納され且つ他のパネルが他の方法で格納又は自動車から取り外されるような一つ以上のパネルを持つ場合、リア・ルーフ部材は第二シート列の後ろに格納され得る。したがって、例えば、3列シートを持つMPVスタイルの自動車は、二つのシート列を持つオープンカーや、二つのシート列を持つピックアップトラックに変形可能である。
本発明は、一つ以上の好ましい実施形態を参照して記述してきたが、これらの記述された実施形態に限定されず、本発明の範囲から逸脱することなく、種々の代替実施形態や記述された実施形態の変更が行われ得ることは、本技術分野の当業者によって理解されるであろう。
Claims (10)
- 各々が使用位置から格納位置に移動可能なフロント・ルーフパネル及びリア・ルーフパネルを備えるツー・ピースのルーフ構造体を含む車体構造体を有する自動車であって、各々が、夫々の第一端部において上記フロント・ルーフパネルの夫々の側部に枢動可能に取り付けられ、夫々の第二端部において上記自動車の車体構造体の一部に枢動可能に取り付けられる、第一及び第二の細長いアームと、上記フロント・ルーフパネルをその使用位置と格納位置との間で可逆的に移動させるために、上記第一及び第二のアームの少なくとも一つに駆動可能に取り付けられる駆動手段とを備える一対の格納機構によって、上記フロント・ルーフパネルが移動可能であって、上記第一及び第二のアームの少なくとも一つは、その第二端部において、移動可能な支持体によって上記自動車の上記車体構造体に連結され、アクチュエータ手段が、上記フロント・ルーフパネルの少なくとも後端部をその使用位置と上昇位置との間で昇降させるために、上記移動可能な支持体を可逆的に移動させるように設けられる、自動車。
- 上記第一及び第二のアームの両方が、それらの夫々の第二端部において、上記移動可能な支持体に枢動可能に連結される、請求項1に記載の自動車。
- 上記アクチュエータ手段は、上記フロント・ルーフパネルの全体を上記使用位置と上昇位置との間で昇降させるように動作する、請求項1に記載の自動車。
- 上記駆動手段及びアクチュエータ手段は、上記フロント・ルーフパネルを上記使用位置と格納位置との間で可逆的に移動させ且つ上記移動可能な支持体を下降位置と上昇位置との間で可逆的に移動させるように動作する単一のアクチュエータによって形成される、請求項2又は3に記載の自動車。
- 上記移動可能な支持体は、上記自動車の上記構造体の一部に固定されるガイドプレートに摺動可能に取り付けられる、請求項1乃至5のいずれかに記載の自動車。
- 上記ガイドプレートは、該ガイドプレートに上記移動可能な部材を摺動可能に取り付けるために使用される少なくとも一つのスロットをその中に有する、請求項4に従属するときの請求項5に記載の自動車。
- 上記ガイドプレートは、上記第二のアームの回転移動を制御するために、その中に形成される更なるスロットを備える、請求項6に記載の自動車。
- 上記第二のアームは、第三のアームによって上記単一のアクチュエータに駆動可能に連結され、
上記第三のアームは、上記更なるスロットと係合する部分を有するピンによって上記単一のアクチュエータに連結される、請求項7に記載の自動車。 - 上記更なるスロットは実質的に鉛直な部分と実質的に水平な部分を有し、そして、
上記ピンが上記更なるスロットの上記鉛直部分内にあるときに、上記単一のアクチュエータのピストン・ロッドの伸縮が上記移動可能な支持体を上下させ、上記ピンが上記更なるスロットの上記水平部分内にあるときに、上記単一のアクチュエータのピストン・ロッドの伸縮が、上記ルーフを上記格納位置へ移動させ且つ上記格納位置から移動させるように、上記第三のアームを回転させる、請求項8に記載の自動車。 - 移動可能なフロント・ルーフパネル及び移動可能なリア・ルーフパネルを有するツー・ボックスの自動車を、オープンカー・スタイルの自動車に変形する方法であって、上記フロント・ルーフパネルの少なくとも後端部を、使用位置から上昇位置へ上昇させる工程と、上記リア・ルーフパネルを、上記上昇されたフロント・ルーフパネルの後端部の下方において格納位置へ向けて前方且つ下方に移動させる工程と、上記フロント・ルーフパネルを、上記上昇位置から格納位置に移動させる工程とを備える方法。
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