JP2008544635A - 等間隔周波数拡散による多位置周波数操作信号の復調方法、該信号のための復調器、およびコンピュータで読み取り可能な媒体 - Google Patents

等間隔周波数拡散による多位置周波数操作信号の復調方法、該信号のための復調器、およびコンピュータで読み取り可能な媒体 Download PDF

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Abstract

本発明は、信号伝送工学に関するものである。等間隔周波数拡散による多位置周波数操作信号の革新的な復調方法によって、復調閾値を低減し、復調特性を向上させることが可能となる。これは、少なくとも準最適復調器と同一である。そのような結果を得るために、受信時において、周波数拡散に正確に同調させうる周波数グリッドを形成し、クロック周波数に切り替えることができる、すべての周波数における受信信号の絶対値による最大値を取得する。このクロック周波数は、前記受信信号の最大値から取得され、前記周波数拡散の正確な同調に用いられる。調節可能な周波数グリッドは、受信信号の周波数の正確値に正確に調節された周波数拡散と同調される。そして、この復調は、前記受信信号を同相受信することによって効果が得られる。その同相受信は、前記周波数の正確値の中から特定周波数の信号の存否を判定するために、2以上ある直交チャンネルのうちの1つの直交チャンネルのみを使用することによって行われる。

Description

発明の詳細な説明
〔技術分野〕
本発明は、信号伝送技術に関するものである。特に、本発明は、等間隔周波数拡散による多周波数操作信号を復調するための方法、個別の復調器、および、前記方法を実行するプログラムを備えた、コンピュータで読み取り可能な媒体に関するものである。
〔本発明の背景〕
今日、伝送技術において採用される、等間隔周波数拡散による多周波数操作信号を復調するための様々な装置が広く知られている。
米国特許第6,671,333号(公開日12.30.2003)には、上述したように、特に、そのような信号のための復調器であって、実際には標準的な周波数検知器(復調器)であるが、極めて大きな復調閾値を有する復調器が開示されている。
ロシア国特許第2232479号(公開日07.10.2004)によって、等間隔周波数拡散による多周波数操作信号を伝送・受信するための方法および装置が知られている。しかしながら、受信時において、各シンボルの境界を示す信号ピークを形成するための追加的工程が必要となるため、このような方法および装置はより複雑になるという特徴がある。
米国特許第6,697,440号(公開日02.24.2004)においても、前記信号の復調器が開示されている。
今日、最も使用されているのは準最適復調器である。例えば、米国特許第4,518,922号(公開日05.21.1985)では、等間隔周波数拡散による多周波数操作信号のための復調器が開示されている。この復調器は、m個の直交チャンネルと、周波数形成器と、判定部と、を含む。ここで、mとは、等間隔周波数拡散による多周波数操作信号における直交周波数の最大個数である。各直交チャンネルは、第1乗算器と、第2乗算器と、を含む。第1乗算器および第2乗算器の出力は、第1低域通過フィルターおよび第2低域通過フィルターの入力とそれぞれ接続している。すべての直交チャンネルにおける全乗算器の第1入力は、前記復調器の共通入力である。各直交チャンネルにおいて、第1乗算器の第2入力は90°移相器の出力と接続している。その移相器の入力は、第2乗算器の第2入力と接続すると共に、この直交チャンネルの基準入力である。周波数形成器は、そのm個の出力が各直交チャンネルの基準入力と接続している。判定部は、その出力が復調器の出力である。
同じ米国特許第4,518,922号には、等間隔周波数拡散による多周波数操作信号の復調方法が開示されている。その方法は、調節可能なfからfの周波数列を形成する工程と、形成された前記周波数列を利用した受信信号を復調する工程と、を含む。ここで、mとは、等間隔周波数拡散f=kfによる多周波数操作信号における周波数の最大個数である。fとは、クロック周波数であり、k=1、2、・・・である。前記周波数列における最初の周波数値を、受信信号の周波数の正確値が位置し得る領域に割り当て、上記の形成された周波数列を用いて受信信号の復調を行う。
しかしながら、周知の準最適復調器は、依然として、復調閾値が最適復調器よりも3dB高い。
〔本発明の要約〕
従って、少なくとも準最適復調器と同等の復調特性であって、復調閾値を低下させることが可能な、等間隔周波数拡散による多周波数操作信号を復調する方法、および、個別の復調器を開発する必要がある。
等間隔周波数拡散による多周波数操作(FMn)信号の復調方法における上記課題を解決するために、当該方法は以下の工程を含む。
つまり、等間隔周波数拡散f=kfによる多周波数操作信号における周波数の最大個数をmとし、fをクロック周波数とし、k=1、2、・・とした場合に、fからfまでの調節可能な周波数列を形成すると共に、前記周波数列における最初の周波数値を、受信信号の周波数の正確値が位置し得る領域に割り当てる工程と、形成された前記周波数列を使って前記受信信号を復調する工程と、を含む本発明に従う復調方法であって、前記周波数列を形成する前記工程は、該周波数列を設定することにより前記周波数拡散を正確に調節し、前記方法は、さらに、受信する間、前記クロック周波数fに切り替えられた、全ての周波数f(i=1、・・・、m)における前記受信信号の絶対値の最大値を抽出する工程と、前記受信信号の切り替えられた前記最大値から前記クロック周波数fを抽出すると共に、前記クロック周波数fを用いて、前記周波数拡散fを正確に調節し前記クロック周波数fと同期させる工程と前記受信信号の周波数の前記正確値に正確に調節された前記周波数拡散と調節可能な前記周波数列とを同調させる工程を実行する工程と、その後で、前記周波数の前記正確値の中から特定周波数の信号の存否を判定するために、2以上ある直交チャンネルのうちの1つの直交チャンネルのみを使用して前記受信信号を同相受信することによって復調を行う工程を実行する工程と、を含む。
本発明に従う前記方法のさらなる特徴は、前記受信信号の絶対値の最大値を抽出するために、任意の周波数におけるすべての直交成分の振幅値が2乗され、1つの周波数における2乗された各1組の直交成分の前記振幅値が合計され、各合計された値の平方根が取得される、ということからなる。
本発明に従う前記方法のさらに別の特徴は、前記受信信号から抽出された前記クロック周波数と同期するよう前記周波数拡散を調節する工程は、第1周波数位相ロックループを用いて行われることにある。
その際に、前記受信信号の周波数の前記正確値に正確に調節された前記周波数拡散と調節可能な前記周波数列とを同調させる工程は、第2周波数位相ロックループを使用する。
上述したのと同様の課題を解決するために、等間隔周波数拡散による多周波数操作(FMn)信号のための復調器は、以下を含む。
つまり、前記等間隔周波数拡散による多周波数操作信号における直交周波数の最大個数をmとした場合に、m個の直交チャンネルと、そのm個の出力が前記各直交チャンネルの基準入力にそれぞれ接続する周波数形成器と、前記多周波数操作信号における特定周波数の信号の存否を判定することを目的とすると共に、その出力が前記復調器の出力である判定部と、を備え、前記復調器は、さらに、その情報出力が前記復調器の共通入力であるm個の絶対値計算器と、それぞれの入力が前記各絶対値計算器の出力と接続する最大絶対値選択ユニットと、その制御入力が前記最大絶対値選択ユニットの第1出力と接続され、その出力が前記周波数形成器の第1入力に接続されている第1整流器と、その制御入力が前記最大絶対値選択ユニットの第1出力と接続され、その出力が前記周波数形成器の第2入力に接続されている第2整流器と、その入力が前記最大絶対値選択ユニットの第2出力と接続され、その出力が前記周波数形成器の第3入力に接続されているクロック周波数弁別器と、各直交チャンネルの第1出力は、前記各絶対値計算器の第1入力と前記第1整流器の各情報入力とに接続され、各直交チャンネルの第2出力は、前記各絶対値計算器の第2入力と、前記第2整流器の各情報入力と、前記判定部の各入力とに接続され、前記周波数形成器は、前記第1整流器および前記第2整流器の出力信号に基づいて調節されたm個の周波数列を形成するように設定され、前記等間隔周波数拡散は、前記クロック周波数弁別器の出力信号に基づいて調節され、前記周波数形成器の1〜m番目の出力は、前記1〜m番目直交チャンネルの基準入力にそれぞれ接続されている。
本発明に従う前記復調器のさらなる特徴は、前記各直交チャンネルは、第1乗算器と、第2乗算器と、を備え、前記第1乗算器の出力は、第1低域通過フィルターの入力に接続され、前記第2乗算器の出力は、第2低域通過フィルターの入力に接続され、前記第1低域通過フィルターおよび前記第2低域通過フィルターの出力は、それぞれ、前記直交チャンネルの第1出力および第2出力であり、前記第1乗算器および前記第2乗算器の入力は、結合されると共に、前記直交チャンネルの情報入力であり、前記第1乗算器の第2入力は、90°移相器の出力と接続され、前記90°移相器の入力は、前記第2乗算器の第2入力と結合されると共に、前記直交チャンネルの基準入力である、という点である。
本発明に従う前記復調器のさらに別の特徴は、前記絶対値計算器は、第1平方ユニットと、第2平方ユニットと、加算器と、平方根抽出ユニットと、を備え、前記平方根抽出ユニットの出力は、前記絶対値計算器の出力であり、前記第1平方ユニットおよび前記第2平方ユニットの入力は、それぞれ、前記絶対値計算器の第1入力および第2入力であり、前記第1平方ユニットおよび前記第2平方ユニットの両方の出力は、前記加算器の入力に接続され、前記加算器の出力は、前記平方根抽出ユニットの入力と接続されている、という点である。
本発明に従う前記復調器のさらに別の特徴は、前記周波数発生器は、第1調節可能発信器と、第2調節可能発信器と、第1ループフィルターと、第2ループフィルターと、1〜(m−1)番目周波数偏移ユニットと、位相検知器と、周波数検知器と、加算器と、を備え、前記加算器の第1入力は、前記周波数発生器の第1入力であり、前記加算器の出力は、前記第1ループフィルターを介して、前記第1調節可能発信器の制御入力に接続され、前記第1調節可能発信器の出力は、前記第1周波数偏移ユニットの信号入力に接続されると共に、前記周波数発生器の第1出力であり、前記各j番目(j=1、・・・、m−2)周波数偏移ユニットの出力は、前記(j+1)番目周波数偏移ユニットの信号入力に接続されると共に、前記周波数発生器の(j+1)番目の出力であり、前記(m−1)番目周波数偏移ユニットの出力は、前記周波数発生器のm番目の出力であり、前記周波数検知器の入力は、前記加算器の第2入力に接続され、前記位相検知器の第1入力は、前記周波数発生器の第3入力であり、前記位相検知器の出力は、前記第2ループフィルターを介して、前記第2調節可能発生器の制御入力に接続され、前記第2調節可能発生器の出力は、前記1〜(m−1)番目周波数偏移ユニットの制御入力と、前記位相検知器の第2出力と、に接続されている、という点である。
その際に、前記周波数偏移ユニットは、単側波帯復調器が使用されることもある。
さらに、本発明に基づいて、コンピュータの一部として直接演算することを目的とし、本発明に従う等間隔周波数拡散による多FMn信号の復調方法を実行するためのプログラムを含むコンピュータで読み取り可能な媒体も提案される。
〔図面の簡単な説明〕
以下、詳細な説明を図面と共に説明する。図面において、同一・類似の構成要素には同じ参照番号を付している。
図1は、信号“Clover-2”に基づく等間隔周波数拡散による多位置周波数操作信号の原理を説明する図である。
図2は、等間隔周波数拡散による多位置FMn信号を復調するための周知の準最適受信機における復調器のブロック図を示す。
図3は、信号電力対雑音電力比に依存するガウス通信路における等間隔周波数拡散による多位置FMn信号の同期復調に対するビットエラーの発生確率の曲線を示す。
図4は、本発明に係る等間隔周波数拡散による多位置FMn信号を復調するための周知の準最適受信機における復調器のブロック図を示す。
図5は、図4に示す復調器に使われる最大絶対値選択ユニットのブロック図例である。
図6は、図4に示す復調器に使われる周波数形成器のブロック図例である。
図7は、図4に示す復調器に使われる周波数偏移ユニットのブロック図例である。
〔本発明の詳細な説明〕
等間隔周波数拡散による多位置周波数操作(FMn)は、信号伝送技術において使用される。等間隔周波数拡散による多位置周波数操作によって変調された伝送信号は、その周波数が、周波数を示す軸(図1)に沿った等間隔拡散のm個の所定の周波数から任意の値を選ぶことができる信号である。この信号は、“Clover-2”と呼ばれる信号であり、20世紀の90年台初頭にHAL Communications Corporationによって開発されたものである。この信号に基づいて、特に無線周波数無線装置のために開発され、かつ、PCI-4000、P-38、そしてDSP-4100などの同社モデム製品に採用された復調用モデム技術の類が製造されている(Clover-2 Waveform & Protocol. HAL Communications Corporation. Engineering Document E2006 Rev A. 1997.12.17)。図1から分かるように、その信号はパルスによって表現され、そのパルスは、4つのキャリア周波数ごとの反復周期が32msであり、そのキャリア周波数は、隣り合う周波数との間で125Hzで拡散している。前記パルスは、周波数ごとに8msの間隔で連続的に伝送され、その後、そのサイクルは繰り返される。データは、当該周波数における先のパルスに対する位相、あるいは振幅変動によって示される。当然のことながら、周知の他のFM信号を使用することも可能である(米国特許出願第2004/0190663号、公開日09.30.2004参照)。
1個の情報シンボル伝送に係る間隔Tの特定周波数f(i=1、2、・・・、m)が、伝送シンボルの値に基づいて選択される。当該信号における2つの隣り合う周波数の拡散fは、クロック周波数fの倍数である。つまり、f=kfであり、k=1、2、・・である(とくに、k=1の時、拡散fはクロック周波数fに等しい)。この場合、伝送信号には、任意のkにおける位相の不連続は発生しない。
一般的な周波数検知器を使用して等間隔周波数拡散によるFMn信号を復調する従来の復調器(例えば、米国特許第6,671,333号に記載)では、信号対雑音電力比(SNR)の閾値は著しく高い。
等間隔周波数拡散によるFMn信号を復調する準最適復調器の場合(例えば、米国特許第4,518,922号)、この信号対雑音電力比の閾値は極めて低く3dBとなる。
一般的に、等間隔周波数拡散による多位置FMn信号は直交関数系を形成する。
(t)、S(t)、・・・、S(t)、・・・、S(t)
Figure 2008544635
すべての信号Sは同じエネルギーを有する。すなわち、以下の通りである。
Figure 2008544635
等式(1)は、直交特性の定義であり、直交信号を受信するための最適技術を示す。当該技術は、続いて互いのスカラ積を算出し、比較することからなる。
Figure 2008544635
ここで、Xは入力(受信)信号を表す。yは、当該受信信号と前記特定(i番目)周波数発生器の信号とを積算した結果を表す。bは情報成分を、nはノイズ成分を表す。
このように、準最適スキームは、m個の個別の変換器と、各(i番目)周波数におけるbとnとを互いに比較するための判定部と、から構成される。つまり、課題は、i番目の適切な周波数領域における前記信号を検出すること、言い換えれば、前記検出工程をm回繰り返すことにある。
周知の準最適復調器は、図2に示すブロック図に基づいて作製される。この復調器は、m個の直交チャンネル1と、m個の絶対値計算器2と、判定部3と、m個の基準周波数発生器4と、を含む。ここで、mは、等間隔周波数拡散によるFMn信号のスペクトラムにおける成分数に等しい(図1)。
各直交チャンネル1は、第1乗算器11と、第2乗算器12と、を含み、その情報入力に受信信号が入力される。以下、受信信号は、背景技術としてよく知られるように、予め増幅され、濾波され、中間周波数に低周波変換されているものとする。i番目直交チャンネルの各基準周波数発生器4.i(i=1、2、・・・、m)から、直接に、または90°移相器13.iを通して、乗算器11.i、乗算器12.iの各基準入力に波形が入力される。すべての基準周波数発生器4は、伝送信号のスペクトラムにおける各i番目の位置にある周波数fに同調されている(図1参照)。第1低域通過フィルター(LPF)14および第2低域通過フィルター(LPF)15は、各直交チャンネル1において、第1乗算器11および第2乗算器12の出力にそれぞれ接続されている。
第1LPF14.iおよび第2LPF15.iの出力は、i番目直交チャンネル1.iの出力であり、絶対値計算器2.iのi番目の第1入力および第2入力に接続している。任意の絶対値計算器2は、第1平方ユニット21、第2平方ユニット22、加算器23、および平方根抽出ユニット24という従来の構成に基づいて作製される。そして、第1平方ユニット21および第2平方ユニット22の入力は絶対値計算器2への入力であり、第1平方ユニット21および第2平方ユニット22の出力は加算器23への入力である。加算器23の出力は、平方根抽出ユニット24を介して、絶対値計算器2の出力に接続されている。
直交チャンネル1における絶対値計算器2の出力は、判定部3の各入力に接続している。判定部3は、各チャンネルの信号と所定レベルとを比較し、その比較に基づいた判定を行うためのm個のレベルメーターの形式で作製することができる。
多位置FMnを運ぶ伝送信号には直交成分が含まれていない。しかしながら、準最適受信においては、受信信号の周波数fと各基準周波数発生器4.iの周波数とが曖昧に等しいため、直交成分が必要となる。これに関して、図3に示すように、準最適受信では、信号対雑音電力比の閾値は、理論的に周知の最適受信よりも3dB低くなる。図3には、ビットエラーの発生確率PBIT ERの信号対雑音電力比依存性が、様々な倍数kの変調器ごとに示されている。復調に際して、直交チャンネルの1つの成分のみが使用されるのであれば、同相での最適復調が実現可能である。しかしながら、この目的を達成するためには、各基準周波数発生器4の周波数が、位相の正確性の範囲内で、受信信号の各周波数位置と完全に同じであることを保証する必要がある。本発明で提案する復調器によって、そういった周波数の調整と、続いて行われる等間隔周波数拡散による多位置周波数操作信号の最適復調とが確実に行われる。
図4は、本発明に係る前記復調器のブロック図を示す。
準最適復調の場合の復調器は、直交チャンネル1を含む。各直交チャンネル1は、第1乗算器11と、第2乗算器12と、を含み、すべての直交チャンネル1における第1(情報)入力は、復調器の入力に結合されている。i番目(i=1、2、・・・、m)の各直交チャンネル1において、第1乗算器11の第2(基準)入力は、90°移相器13.iの出力と接続している。移相器13.iの入力は、第2乗算器12の第2入力と結合し、それらはこの直交チャンネル1.iの基準入力16.iと接続している。以下の記載において、特定の直交チャンネル1、あるいは、その要素を示す参照番号の下付文字がないことは、任意の(i番目)直交チャンネル1が対象となることを意味する。各直交チャンネル1における第1乗算器11および各第2乗算器12の出力は、それぞれ、第1低域通過フィルター(LPF)14および第2低域通過フィルター(LPF)15の入力と接続している。LPF14およびLPF15の出力は、それぞれ、直交チャンネル1の第1出力17、第2出力18である。
m個の直交チャンネル1からの各出力17、18は、同じ数字が付された絶対値計算器2の入力に接続する。周知の復調器のように、各絶対値計算器2は、第1平方ユニット21、第2平方ユニット22と、を含む。第1平方ユニット21、22の入力は、それぞれ絶対値計算器2への入力である。平方ユニット21、22の出力は、両方とも、加算器23の入力に接続している。その出力は、平方根抽出ユニット24の入力に接続している。その出力は、絶対値計算器2の出力である。第1平方ユニット21、第2平方ユニット22、および平方根抽出ユニット24は、例えば、演算増幅器に基づいて作製される(Ж.Mapше.Операционньiе усилители и ихприменение[Operating amplifiers and their application]. -Ленинград:Энерия, 1974.-C.156-162)。
周知の復調器のように、本発明で提案する復調器は、判定部3を含む。その出力は、それぞれ復調器の出力であり、上述した準最適復調器と同様に実行してよい。しかしながら、周知の復調器とは異なり、本発明に係る復調器は、判定部3の入力が絶対値計算器2の出力と接続されておらず、すべての直交チャンネル1の第2出力18と、つまり、これら直交チャンネル1のすべての第2LPF15の出力と接続されている。
さらに、すべての直交チャンネル1の第1出力17は、第1整流器7の各情報入力に接続されている。そして、すべての直交チャンネル1の第2出力18は、第2整流器8の各情報入力に接続されている。
すべての直交チャンネル1の絶対値計算器2の出力は、最大絶対値選択ユニット5の入力に接続されている。最大絶対値選択ユニット5の第1出力は、整流器7、8の制御入力に接続されている。最大絶対値選択ユニット5における第2出力は、クロック周波数弁別器6の入力に接続されている。
最大絶対値選択ユニット5は、例えば、m個の閾値回路51で作製される(図5)。閾値回路51の出力は、整流器7、8のスイッチングを目的とした最大絶対値選択ユニット5の第1出力となる。閾値回路51の出力は、“ワイヤードOR”の役割を果たす絶縁回路52の各入力である。最も単純なケースでは抵抗分割回路である絶縁回路52の出力は、クロック周波数弁別器6に信号を供給するためのユニット52の第2出力である。
クロック周波数弁別器6は、例えば、クロック周波数fに同調された、以下の形式の特性を有する整合フィルターである。
Figure 2008544635
さらに、本復調器は、周波数発生器9を含む(図6)。周波数発生器9は、第1調節可能発信器91と、第2調節可能発信器92と、第1ループフィルター93と、第2ループフィルター94と、1〜(m−1)番目周波数偏移ユニット95と、位相検知器96と、周波数検知器97と、加算器98と、からなる。加算器98の第1出力は、周波数発生器9の第1入力であり、第1整流器7の出力が周波数発生器9に対して接続されている。周波数検知器97の入力は、周波数発生器9の第2入力であるが、第2整流器8の出力に接続されている。周波数検知器97の出力は、加算器98の第2入力に接続されている。加算器98の出力は、第1ループフィルター93を介して、第1調節可能発信器91の制御入力に接続されている。第1調節可能発信器91の出力は、第1周波数偏移ユニット95.1の信号入力に接続されると共に、周波数発生器9の第1出力99.1である。各j番目(j=1、・・・、m−2)周波数偏移ユニット95.jの出力は、(j+1)番目周波数偏移ユニット95.j+1の信号入力に接続されると共に、周波数発生器9の(j+1)番目の出力99.j+1である。(m−1)番目周波数偏移ユニット95.(m−1)の出力は、周波数発生器9のm番目の出力99.mである。周波数発生器9のすべての出力99.iは、同じ数字が付された直交チャンネル1.i(i=1、・・・、m)の基準入力16.iに接続されている。位相検知器96の第1入力は周波数発生器9の第3入力であり、クロック周波数弁別器6の出力が周波数発生器9に接続されている。位相検知器96の出力は、第2ループフィルター94を介して、第2調節可能発生器92の制御入力に接続されている。第2調節可能発生器92の出力は、1〜(m−1)番目周波数偏移ユニット95の制御入力と、位相検知器の第2出力とに接続されている。
第1調節可能発信器91および第2調節可能発信器92は、任意に、適切に実現でき、例えば電圧制御発信機(VCG)でよい。第1調節可能発信器91は、第1基準周波数fの近傍の周波数の正弦信号を出力する。第2調節可能発信器92は、クロック周波数fとほぼ等しい周波数の正弦信号を出力する。すべての周波数偏移ユニット95は、その信号入力において、f分の周波数の増加をもたらす。このようにして、周波数発生器9の出力99において、等間隔周波数拡散(f)による伝送信号の周波数成分に相当する正弦関数信号が生まれる。すべての周波数偏移ユニット95は、例えば、単側波帯復調器でよく、第1乗算器951および第2乗算器952と、90°の第1移相器953および第2移相器954と、減算器955と、を含む(図7)。周波数fの信号の余弦成分が、第1乗算器951の第1入力と、90°の第1移相器953の入力とに入力される。余弦成分は、正弦成分の形で、第2乗算器952の第1入力に入力される。周波数fの信号の正弦成分は、第2乗算器952の第2入力と、90°の第2移相器954の入力とに入力される。その正弦成分は、余弦成分の形で、第1乗算器951の第2入力に入力される。第1乗算器951および第2乗算器952からの信号は減算器955に入力される。減算器955の出力から、周波数f+fの信号が出力される。差周波数f−fが取得された場合は、減算器955の代わりに加算器を備える必要がある。
本発明に係る等間隔周波数拡散による多周波数操作信号の復調方法は、次のように、この復調器(図4)において実行される。簡略化のため、k=1、つまり伝送信号のスペクトラムにおける周波数は、クロック周波数fの分だけ離れているものと仮定する。
最初に、周波数発生器9によって複数の周波数列f、・・、fが発生する。それらは、伝送信号の等間隔周波数拡散にほぼ相当している。前の周波数fに対して隣り合う次の周波数fi+1の偏移は、各々同じfの差で行われるため、同様の(等間隔)周波数拡散が確実に行われる。この偏移は、第2調節可能発信器92の働きによるものである。一方、第1調節可能発信器91の働きによって、前記周波数列に第1周波数fが割り当てられる。しかしながら、受信開始に先立って、第1調節可能発信器91および第2調節可能発信器92は、共に調節を行うことなく作動する。
受信信号が復調器の入力に入力されると、各直交チャンネル1において、その周波数波形における同相および直交成分への分離が行われる。該周波数は、その直交チャンネルの基準入力16における基準信号の周波数に近い周波数fを有する。同相および直交成分への分離は、第1乗算器11および第2乗算器12を用いて行われる。90°移相器13が存在するため、第1乗算器11および第2乗算器12の第2入力に対して、基準入力16から基準信号が直交で入力される。ある特定の直交チャンネルにおける第1乗算器11および第2乗算器12から出力された共に直交の成分は、それぞれLPF14およびLPF15を通過し、当該直交チャンネル1の出力に出力される。
前記直交チャンネル1の出力から、濾波された特定の周波数fの直交成分が、同じ数字が付された絶対値計算器2の入力に入力される。その値は、双方の直交成分を2乗し、その合計値の平方根を計算することで決定される。この計算は、直交成分がアナログ信号であれば、アナログでできる。あるいは、この計算は、絶対値計算器2に入力される前にデジタルサンプルに変換されていれば、デジタルでできる。
ある時間周期において、当該時間周期内に周波数fでの伝送が存在することによって特定の直交チャンネル1.iの出力から直交成分が出力された場合、同じ数字が付された絶対値計算器2.iの出力において、ある信号が出力される。その信号の出力値は、絶対値計算器2における他のすべての出力値よりも格段に大きい。受信信号の周波数が変化すると(図1)、他よりも大きい前記出力値が他の絶対値計算器2の出力に現れる。最大絶対値選択ユニット5によって、第1整流器7と第2整流器8とのスイッチングをもたらす信号がその第1出力において形成される。その信号は、前記周期の間に絶対値計算器2で形成された最大信号に基づくものである。このスイッチングは、クロック周波数fと共に生じる。最大絶対値選択ユニット5の第2出力において、クロック周波数fと共に繰り返し信号が形成される。クロック周波数弁別器6は、クロック周波数fに全く等しい周波数の濾波信号を出力する。それによって、受信信号が伝送側において形成される。
クロック周波数fと共に抽出された前記信号は、位相検知器96の入力の1つに入る。位相検知器96の他の入力には、第2調節可能発生器92からの信号が入力される。位相検知器96における入力信号間の位相不整合に相当する位相検知器96の出力信号は、第2ループフィルター94によって濾波され、第2調節可能発生器92の制御入力に入力される。位相検知器96の入力信号の位相が全く同じである場合、第2調節可能発生器92による調節は中止される。
同時に、すべての直交チャンネル1の出力から、受信信号の周波数と直交チャンネル1の基準周波数との間のビート信号である正弦成分が、第1整流器7に入力される。そして、余弦成分が第2整流器8に入力される。受信信号の周波数が変化するとき、そのビートは他の直交チャンネル1の出力に出力される。第1整流器7、第2整流器8は、共に、最大絶対値選択ユニット5からの同一の信号によってスイッチイングされる。従って、第1整流器7および第2整流器8の出力には、最大信号が発生する直交チャンネル1、つまり、その時に周波数fの信号を受信する直交チャンネル1.iからの信号のみが入力される。そして、第1整流器7から出力される信号は、すべての直交チャンネル1の出力から出力された信号によって構成されたビート信号となる。
周波数検知器97と加算器98とによって周波数位相検知器が形成される。周波数検知器97は、第2整流器8の出力信号を検知する。周波数検知器97からの信号は、第1整流器7からのビート信号と合計され、第1ループフィルター93を介して、第1調節可能発信器91の制御入力に入力される。第1調節可能発信器91の出力、つまり周波数発生器9の第1出力99.1における信号周波数が、受信信号の等間隔周波数列における周波数fと全く同じであるとき、第1調節可能発信器91の調節が終了する。この場合、周波数発生器9の出力99における全ての周波数は、受信信号のそれぞれの周波数と同調し、第1整流器7の出力におけるビートはゼロになる。そして、第2整流器8の出力からの定成分が、第1調節可能発信器91の波長調整を変えることはない。
このようにして、本発明に係る復調器において、入力信号の同調受信が行われる。それゆえ、その出力が各直交チャンネル1における同相成分の出力とのみ接続する判定部3によって、周知の準最適復調器と同様の判定が行われる(図3)。しかしながら、この場合、上述したように、直交成分が低下するため、信号対雑音比の閾値3dBは使われず、本発明に係る復調器のS/N比閾値は、事実上は最適復調器の閾値に相当する。
当業者は、上述したk=1の条件が、単に説明の簡略化のために用いられたものであることを理解できるであろう。k>1の場合、本発明に係る復調器は、周波数偏移ユニット95による周波数変化がfではなくkfという値によってもたらされることを除き、同様の方法で作動する。
当業者は、本発明に係る復調器が、ハードウェアだけではなくソフトウェアの形態においても実施可能であることを理解できるであろう。この場合、受信信号は、予め抽出され、デジタル化され、ビットサンプルの形態に転換される。そのサンプルは、実際に上述したアルゴリズムのプログラムに基づくコンピュータ処理装置で処理される。上述した機能のアルゴリズムを実行するプログラムは、そのコンピュータの一部として直接演算させることを目的としてコンピュータで読み取り可能な媒体に記録されうる。なお、前記アルゴリズムによってプログラムが実行され、本発明に係る前記方法の実施が可能となる。
信号“Clover-2”に基づく等間隔周波数拡散による多位置周波数操作信号の原理を説明する図である。 等間隔周波数拡散による多位置FMn信号を復調するための周知の準最適受信機における復調器のブロック図である。 信号電力対雑音電力比に依存するガウス通信路における等間隔周波数拡散による多位置FMn信号の同期復調に対するビットエラーの発生確率の曲線を示す図である。 本発明に係る等間隔周波数拡散による多位置FMn信号を復調するための周知の準最適受信機における復調器のブロック図である。 図4に示す復調器に使われる最大絶対値選択ユニットの場合のブロック図例である。 図4に示す復調器に使われる周波数形成器のブロック図例である。 図4に示す復調器に使われる周波数偏移ユニットのブロック図例である。

Claims (10)

  1. 等間隔周波数拡散f=kfによる多周波数操作信号における周波数の最大個数をmとし、fをクロック周波数とし、k=1、2、・・とした場合に、fからfまでの調節可能な周波数列を形成すると共に、前記周波数列における最初の周波数値を、受信信号の周波数の正確値が位置し得る領域に割り当てる工程と、
    形成された前記周波数列を使って前記受信信号を復調する工程と、を含む等間隔周波数拡散による多周波数操作信号の復調方法であって、
    前記周波数列を形成する前記工程は、該周波数列を設定することにより前記周波数拡散を正確に調節し、
    前記方法は、さらに、
    受信する間、前記クロック周波数fに切り替えられた、全ての周波数f(i=1、・・・、m)における前記受信信号の絶対値の最大値を抽出する工程と、
    前記受信信号の切り替えられた前記最大値から前記クロック周波数fを抽出すると共に、前記クロック周波数fを用いて、前記周波数拡散fを正確に調節し前記クロック周波数fと同期させる工程と
    前記受信信号の周波数の前記正確値に正確に調節された前記周波数拡散と調節可能な前記周波数列とを同調させる工程を実行する工程と、
    その後で、前記周波数の前記正確値の中から特定周波数の信号の存否を判定するために、2以上ある直交チャンネルのうちの1つの直交チャンネルのみを使用して前記受信信号を同相受信することによって復調を行う工程を実行する工程と、を含むことを特徴とする等間隔周波数拡散による多周波数操作信号の復調方法。
  2. 前記受信信号の絶対値の前記最大値を抽出するために、任意の周波数におけるすべての直交成分の振幅値を2乗して、1つの周波数における2乗された各1組の直交成分の前記振幅値が合計され、各合計された値の平方根が取得されることを特徴とする請求項1に記載の等間隔周波数拡散による多周波数操作信号の復調方法。
  3. 前記受信信号から抽出された前記クロック周波数と同期するよう前記周波数拡散を調節する工程は、第1周波数位相ロックループを用いて行われることを特徴とする請求項1に記載の等間隔周波数拡散による多周波数操作信号の復調方法。
  4. 前記受信信号の周波数の前記正確値に正確に調節された前記周波数拡散と調節可能な前記周波数列とを同調させる工程は、第2周波数位相ロックループを使用することを特徴とする請求項3に記載の等間隔周波数拡散による多周波数操作信号の復調方法。
  5. 等間隔周波数拡散による多周波数操作信号のための復調器であって、
    前記等間隔周波数拡散による多周波数操作信号における直交周波数の最大個数をmとした場合に、
    m個の直交チャンネルと、
    そのm個の出力が前記各直交チャンネルの基準入力にそれぞれ接続する周波数形成器と、
    前記多周波数操作信号における特定周波数の信号の存否を判定することを目的とすると共に、その出力が前記復調器の出力である判定部と、を備え、
    前記復調器は、さらに、
    その情報出力が前記復調器の共通入力であるm個の絶対値計算器と、
    それぞれの入力が前記各絶対値計算器の出力と接続する最大絶対値選択ユニットと、
    その制御入力が前記最大絶対値選択ユニットの第1出力と接続され、その出力が前記周波数形成器の第1入力に接続されている第1整流器と、
    その制御入力が前記最大絶対値選択ユニットの第1出力と接続され、その出力が前記周波数形成器の第2入力に接続されている第2整流器と、
    その入力が前記最大絶対値選択ユニットの第2出力と接続され、その出力が前記周波数形成器の第3入力に接続されているクロック周波数弁別器と、
    各直交チャンネルの第1出力は、前記各絶対値計算器の第1入力と前記第1整流器の各情報入力とに接続され、
    各直交チャンネルの第2出力は、前記各絶対値計算器の第2入力と、前記第2整流器の各情報入力と、前記判定部の各入力とに接続され、
    前記周波数形成器は、前記第1整流器および前記第2整流器の出力信号に基づいて調節されたm個の周波数列を形成するように設定され、前記等間隔周波数拡散は、前記クロック周波数弁別器の出力信号に基づいて調節され、前記周波数形成器の1〜m番目の出力は、前記1〜m番目直交チャンネルの基準入力にそれぞれ接続されていることを特徴とする復調器。
  6. 前記各直交チャンネルは、第1乗算器と、第2乗算器と、を備え、
    前記第1乗算器の出力は、第1低域通過フィルターの入力に接続され、
    前記第2乗算器の出力は、第2低域通過フィルターの入力に接続され、
    前記第1低域通過フィルターおよび前記第2低域通過フィルターの出力は、それぞれ、前記直交チャンネルの第1出力および第2出力であり、
    前記第1乗算器および前記第2乗算器の入力は、結合されると共に、前記直交チャンネルの情報入力であり、
    前記第1乗算器の第2入力は、90°移相器の出力と接続され、
    前記90°移相器の入力は、前記第2乗算器の第2入力と結合されると共に、前記直交チャンネルの基準入力であることを特徴とする請求項5に記載の復調器。
  7. 前記絶対値計算器は、第1平方ユニットと、第2平方ユニットと、加算器と、平方根抽出ユニットと、を備え、
    前記平方根抽出ユニットの出力は、前記絶対値計算器の出力であり、
    前記第1平方ユニットおよび前記第2平方ユニットの入力は、それぞれ、前記絶対値計算器の第1入力および第2入力であり、
    前記第1平方ユニットおよび前記第2平方ユニットの両方の出力は、前記加算器の入力に接続され、
    前記加算器の出力は、前記平方根抽出ユニットの入力と接続されていることを特徴とする請求項5に記載の復調器。
  8. 前記周波数発生器は、第1調節可能発信器と、第2調節可能発信器と、第1ループフィルターと、第2ループフィルターと、1〜(m−1)番目周波数偏移ユニットと、位相検知器と、周波数検知器と、加算器と、を備え、
    前記加算器の第1入力は、前記周波数発生器の第1入力であり、
    前記加算器の出力は、前記第1ループフィルターを介して、前記第1調節可能発信器の制御入力に接続され、
    前記第1調節可能発信器の出力は、前記第1周波数偏移ユニットの信号入力に接続されると共に、前記周波数発生器の第1出力であり、
    前記各j番目(j=1、・・・、m−2)周波数偏移ユニットの出力は、前記(j+1)番目周波数偏移ユニットの信号入力に接続されると共に、前記周波数発生器の(j+1)番目の出力であり、
    前記(m−1)番目周波数偏移ユニットの出力は、前記周波数発生器のm番目の出力であり、
    前記周波数検知器の入力は、前記加算器の第2入力に接続され、
    前記位相検知器の第1入力は、前記周波数発生器の第3入力であり、
    前記位相検知器の出力は、前記第2ループフィルターを介して、前記第2調節可能発生器の制御入力に接続され、
    前記第2調節可能発生器の出力は、前記1〜(m−1)番目周波数偏移ユニットの制御入力と、前記位相検知器の第2出力と、に接続されていることを特徴とする請求項5に記載の復調器。
  9. 前記周波数偏移ユニットは、単側波帯復調器が使用されることを特徴とする請求項8に記載の復調器。
  10. コンピュータの一部として直接演算することを目的とし、請求項1に記載の前記方法を実行するためのプログラムを含むことを特徴とするコンピュータで読み取り可能な媒体。
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