JP4019958B2 - 通信システム、その送信機及び受信機 - Google Patents

通信システム、その送信機及び受信機

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【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば衛星通信システム等に適用されるPSK-FM信号を用いた通信システム、その送信機及び受信機の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
PSK-FM信号は、送信データをPSK(Phase Shift Keying)変調して生成されたPSK変調信号を、更にFM(Frequency Modulation)変調を行うことにより生成される。PSKおよびFMの変復調は周知技術である(例えば、下記非特許文献1参照。)。
【0003】
図7は、従来のPSK-FM信号を用いた通信システムの構成図である。図において10は送信機、11はPSK変調手段、12はFM変調手段、15は受信機、16はFM復調手段、17はPSK復調手段である。
【0004】
次に上記従来のPSK-FM信号を用いた通信システムの動作について説明する。図7において、送信データは送信機10内のPSK変調手段11によってPSK変調処理され、サブキャリア周波数fsのPSK変調信号が生成される。ここでi番目(iは整数)の送信データの値をai、1ビットの長さをTbとすると、PSK変調手段11から出力されるPSK変調信号の任意の時刻tにおける値v(t)は下記式1で与えられる。
【数1】
Figure 0004019958
【0005】
PSK変調信号は、FM変調手段120によりFM変調処理され、PSK-FM信号である送信信号が生成される。ここで、キャリア周波数をfc、FMの最大周波数偏移をF、同じく変調指数をβとすると、任意の時刻tにおける送信信号の値s(t)は下記式2で与えられる。
【数2】
Figure 0004019958
【0006】
一方、受信機15において、受信信号はFM復調手段16によってFM復調処理される。ここで、FM復調手段16としては、入力信号の瞬時周波数に比例した値を出力する周波数弁別器が一般に適用される。FM復調手段16として周波数弁別器を採用した場合には、PSK-FM信号である受信信号s(t)を入力すると、その出力であるFM復調済み信号w(t)は下記式3で与えられる。
【数3】
Figure 0004019958
【0007】
ここでFM復調手段16から出力されるFM復調済み信号w(t)は、前記PSK変調信号v(t)(式1)に比例した信号となるため、これをPSK復調手段17により復調処理して復調データを得る。
【0008】
【非特許文献1】
現代の通信回線理論(S.スタイン/J.J.ジョーンズ共著、森北出版、1970年10月20日第1版発行、FM変調についてP171〜182、PSK変調についてP248〜252)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
従来のPSK-FM信号を用いた通信システムは上記の通り構成されているため、FM変調方式が本質的に有する「スレッショルド効果」により、変調指数βを大きくした場合にビット誤り率特性が著しく劣化するという課題があった。
【0010】
ここで上記「スレッショルド効果」とは、FM変調信号を復調処理する場合に、そのCN比があるスレッショルド値を下回ると復調出力信号のSN比が急激に低下する現象である。例えば、変調指数が大きい場合、CN比が10〜13dB程度でスレッショルド効果が確認される(上記非特許文献1、P180〜182参照。)。
【0011】
すなわち、従来のPSK-FM信号を用いた通信システムでは、信号電力を一定にして変調指数βを大きくすると、最大周波数偏移Fも大きくなって信号の帯域幅が拡大するため、雑音電力が増大してCN比が低下する。その結果、上記スレッショルド効果によりFM復調手段16から出力されるPSK変調信号のSN比が大きく低下し、ビット誤り率特性が著しく劣化する。
【0012】
具体例として、ビット誤り率特性の指標となる信号エネルギー対雑音電力密度比が10dBあり、単純なPSK変調信号であればビット誤り率が10-5以下となるような場合について検討する。この場合において、例えば送信データのデータ速度が2kbit/秒、サブキャリア周波数が16kHz、変調指数が25であったとすると、最大周波数偏移は400kHzとなり、送信データの帯域幅(2kHz)に対して変調処理後のPSK-FM信号の帯域幅は200倍に拡大する。そのため、PSK-FM信号のCN比は信号エネルギー対雑音電力密度比の23dB低い値、すなわち−13dB(=ビット誤り率特性の指標となる信号エネルギー対雑音電力密度比(10dB)−PSK-FM信号の帯域幅拡大に伴う雑音電力増大(23dB))となり、前述のスレッショルド効果が発生する限界値である10〜13dBをはるかに下回るため、スレッショルド効果の影響によってビット誤り率特性が大きく劣化するといった課題があった。
【0013】
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、変調指数が大きい場合でもビット誤り率特性の劣化を抑圧させることが可能なPSK-FM信号を用いた通信システムを提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決し目的を達成するために、本発明に係る通信システムは、送信データ速度のN/2倍(但し、Nは1以上の整数)のサブキャリア周波数で、前記送信データをPSK変調するPSK変調手段と、PSK変調信号をFM変調するFM変調手段とを有し、PSK-FM信号を送信する送信機と、PSK-FM信号を直交検波処理して複素ベースバンド信号に変換する直交検波手段と、前記複素ベースバンド信号と、前記サブキャリア周波数に応じて決定される所定の参照用拡散信号との相関信号を算出する複素相関演算手段と、前記相関信号に基づいて同期検波処理を行い復調データを再生する同期検波手段とを有する受信機と、から構成される。
【0015】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1は本実施の形態1の通信システムの構成図である。図1において、10は送信データをPSK-FM変調処理して送信する送信機、11aはPSK変調手段、12はFM変調手段、20はPSK-FM変調処理された受信信号を復調処理する受信機、21、22は複素ベースバンド信号と所定の参照用拡散信号との相関値を算出する複素相関演算手段としての相関演算手段、23、26はラッチ手段、24はフィルタ手段、25はリミタ手段、27は乗算手段、28は積分放電手段、29は所定の演算処理後の相関信号にもとづいて復調データを再生する同期検波手段、30は受信信号を検波処理して複素ベースバンド信号を出力する直交検波手段、40は相関信号に基づいて受信信号の符号タイミングを検出する初期捕捉手段、50はサブキャリア周波数に同期した位相調整済みのサンプリングクロック信号を生成するDLL(Delay-Lock Loop)手段である。
【0016】
本実施の形態1の通信システムの動作を構成図1に従って説明する。まず送信機10において、送信データはPSK変調手段11aによってPSK変調され、サブキャリア周波数fsのPSK変調信号に変換される。
【0017】
ここで、本実施例におけるPSK変調手段11aにおいて、PSK変調処理のサブキャリア周波数fsは送信データ速度のN/2倍(Nは1以上の整数)である点で、前記従来の通信システムにおけるPSK変調手段11と相違する。即ち、1ビットの長さをTbとすると、本実施の形態1におけるPSK変調手段11aは
fsTb = N/2 ・・・ 式4
なる関係が成立する。
【0018】
ここでi番目(iは整数)の送信データの値をaiとすると、時刻tにおけるPSK変調信号v(t)は下記式5で与えられる。
【数4】
Figure 0004019958
【0019】
PSK変調信号v(t)は、FM変調手段12によりFM変調処理されてPSK-FM信号である送信信号が生成される。ここで、キャリア周波数をfc、FMの最大周波数偏移をF、同じく変調指数をβとすると、時刻tにおける送信信号s(t)は下記式6で与えられる。
【数5】
Figure 0004019958
【0020】
ここで、本実施の形態1では前述の式4に示す関係が成立するため下記式7が成立する。
【数6】
Figure 0004019958
上記式7を、前述の単一ビットパルス関数h(t)を用いて書き改めると下記式8が得られる。
【数7】
Figure 0004019958
【0021】
ここで、下記式9a及び9bの通り関数uI(t)、uQ(t)を定義する。
【数8】
Figure 0004019958
三角関数の周期性および対称性を考慮すると、上記関数uI(t)、uQ(t)に基づき下記式10a、10bが得られる。
【数9】
Figure 0004019958
【0022】
従って上記式8、10a、10bより、送信信号s(t)は下記式11で表すことができる。
【数10】
Figure 0004019958
【0023】
すなわち、送信信号s(t)の同相成分は、uI(t)を拡散符号とする直接拡散方式による符号周期1/(2fs)の無変調スペクトル拡散信号となっていることが明らかである。
【0024】
また、周波数fsの矩形サブキャリアをPSK変調したPSK変調信号vR(t)は下記式12の通りとなり、
【数11】
Figure 0004019958
上記送信信号s(t)(式11)の直交成分は、上記PSK変調信号vR(t)を拡散符号uQ(t)により直接拡散方式でスペクトル拡散した符号周期1/(2fs)のスペクトル拡散信号となっていることが明らかである。
【0025】
以上の通り本実施の形態1では、PSK変調手段11aのサブキャリア周波数fsを送信データ速度のN/2倍(Nは1以上の整数)とすることにより、送信機10から出力される送信信号s(t)は、PSK-FM信号でありながら直接拡散方式のスペクトル拡散信号としての性質を有することになる。換言すれば、本実施の形態1のFM変調による信号の広帯域化は直接拡散方式のスペクトル拡散による帯域拡大と等価である。
ここで、前述の式4より Tb=N/(2fs) であるから、1ビットのデータには拡散符号uI(t)、uQ(t)がそれぞれN個含まれる。
【0026】
送信信号s(t)が直接拡散方式のスペクトル拡散信号としての性質を有するため、受信機側では受信信号s(t)をスペクトル拡散通信の技術を適用して復調処理が可能であり、従来の受信機で必須であったFM復調手段16を用いなくても復調処理を行うことができる。
【0027】
従って、FM復調を行う限りは不可避であったスレッショルド効果によるビット誤り率特性の劣化を回避することができる。すなわち、直接拡散方式のスペクトル拡散信号の復調処理は線形信号処理により行われ、FM復調に必要な周波数弁別器等による非線形処理は行われないため、低受信CN比の状況でもビット誤り率特性の劣化を生じることがない。
【0028】
スペクトル拡散通信技術を適用した復調処理には、逆拡散(拡散符号との相関演算)や一次変調方式の復調(検波)の他、符号同期の初期捕捉および追跡やキャリア再生等が含まれる。
【0029】
ここで上記式11より、受信信号s(t)の同相成分は無変調スペクトル拡散信号であり、変調成分は受信信号s(t)の直交成分にのみ含まれる。従って、受信信号s(t)の直交成分のみにより復調データを得ることができる。
【0030】
復調データの再生には、送信信号s(t)の直交成分とその拡散符号であるuQ(t)との相関演算(逆拡散)を用いる。
ここで、復調データの再生処理における相関演算結果も拡散符号長である1/(2fs)ごとに算出される。すなわち、この相関演算結果はPSK変調信号をサブキャリア周波数fsの2倍でオーバーサンプリングした信号となるので、これに対して一般的なPSK復調処理を施すことにより復調データが再生される。
【0031】
一方、符号同期の初期捕捉および追跡やキャリア再生等を行うためには、変調成分除去操作が不要な無変調スペクトル拡散信号の方が有利であり、受信信号s(t)の同相成分とその拡散符号であるuI(t)との相関演算結果を用いることが望ましい。
【0032】
前述のように、拡散符号uI(t)の符号長は1/(2fs)であるから、受信機20において受信信号s(t)の同相成分にもとづいて符号同期の初期捕捉および追跡を行うことにより送受信機間でサブキャリアの同期も同時に確立することが可能である。
【0033】
本実施の形態1の受信機20は、以上の考え方に基づきPSK-FM信号である受信信号s(t)を復調処理する。以下、本実施の形態1の通信システムの構成図1に従い、受信機20の動作について説明する。
【0034】
受信器20において、受信信号s(t)は直交検波手段30に入力される。
図2は、直交検波手段30の構成図である。図2において、31はAD変換手段、33は準同期キャリア生成手段、35は乗算手段、37はフィルタ手段、39はラッチ手段である。
【0035】
直交検波手段30において、受信信号s(t)はAD変換手段31に入力され、標本化定理を満足するようにキャリア周波数fcの2倍以上のサンプリング周波数で標本化および量子化され、デジタル受信信号として出力される。
【0036】
一方、準同期キャリア生成手段33は、受信信号s(t)と同一の周波数を有し位相差θを含む、複素キャリア信号を出力する。
【0037】
次に乗算手段35は、前記デジタル受信信号と複素キャリア信号とを入力して乗算処理する。
ここで、受信信号s(t)が上記式8で表され、受信信号s(t)と複素キャリア信号との間の位相差がθである場合、任意のサンプリング時刻tにおける乗算結果は下記式13で与えられる。
【数12】
Figure 0004019958
【0038】
フィルタ手段37は乗算手段35の出力信号に対してローパスフィルタリングを行うことにより、キャリア周波数の2倍の周波数成分を抑圧し、ベースバンド成分を通過させる。フィルタ手段37によるフィルタリング処理後の出力信号は下記式14の通りとなる。
【数13】
Figure 0004019958
【0039】
ラッチ手段39はフィルタ手段37の出力信号を入力し、DLL手段50から出力されるサブキャリア周波数の2K倍(Kは2以上の整数)の周波数を有するサンプリングクロック信号に従いラッチして、サンプリング速度を変換する。
時刻t=k/(2Kfs)における、サンプリング速度変換後のデジタル受信信号(以下、「複素ベースバンド信号」と呼ぶ。)rkは下記式15で与えられる。
【数14】
Figure 0004019958
【0040】
第一の相関演算手段21は、複素ベースバンド信号rkと前記受信信号の同相成分に関する参照用の拡散信号uI(t)との相関演算を行い、同相相関信号ckを算出する。
ここで、同相成分の拡散信号uI(t)および直交成分の拡散信号uQ(t)が互いに直交関係にあることを考慮すると、時刻t=k/(2Kfs)における同相相関信号ckは下記式16で与えられる。
【数15】
Figure 0004019958
【0041】
式16より明らかな通り、同相相関信号ckは同相拡散信号uI(t)の自己相関関数となる。このため、同相相関信号ckは周期1/(2fs)の周期関数となり、同相相関信号ckの電力は時刻t=L/(2fs)=LK/(2Kfs)において下記式17で与えられる最大値Pmaxをとる。ただしLは整数である。
【数16】
Figure 0004019958
【0042】
一方、第二の相関演算手段22は、前記複素ベースバンド信号rkと前記受信信号の直交成分に関する参照用の拡散信号uQ(t)との相関演算を行い、直交相関信号CLを算出する。時刻t=k/(2Kfs)における直交相関信号CLは下記式18で与えられる。
【数17】
Figure 0004019958
式18より明らかな通り、時刻t=L/(2fs)における直交相関信号CLは、PSK変調信号を(θ+π/2)だけ位相回転して得られる信号を、サブキャリア周波数の2倍の周波数でサンプリングした信号となる。
【0043】
次に初期捕捉手段40は、前記相関演算手段21から出力された同相相関信号ckに基づいて、符号タイミングの初期捕捉を行う。
【0044】
初期捕捉手段40の動作を構成図3に従って説明する。図3において、42は加算手段、44はメモリ手段、46は相関電力算出手段、48は最大値検出手段である。
【0045】
初期捕捉手段40において加算手段42は、同相相関信号ckと、メモリ手段44に蓄積されたKサンプル(=符号周期1/(2fs))前の加算結果とを加算処理する。メモリ手段44は、加算手段42から出力された加算結果のKサンプル分(=符号周期1/(2fs))のデータを順次格納・出力する。
ここで、前述の通り同相相関信号ckは繰返し周期1/(2fs)の周期関数であるから、該同相相関信号ckは、加算手段42及びメモリ手段44の組合わせにより符号周期1/(2fs)で巡回積分演算されることにより、信号のSN比が改善される。
【0046】
相関値電力算出手段46は、前記巡回積分演算済みの同相相関信号(以下、「巡回積分信号」と呼ぶ。)の電力値を出力する。ここで、前述の通り同相相関信号ckの電力は繰返し周期1/(2fs)ごとに最大値Pmaxをとるため、巡回積分信号の電力値も繰返し周期1/(2fs)で極大値を有する。最大値検出手段48は、巡回積分信号の電力値の極大値が検出されるタイミングを特定し、そのタイミングを示す捕捉パルス信号を出力する。
【0047】
従来の一般的な受信機におけるスペクトル拡散信号の初期捕捉処理では、相関信号の変調成分を除去するために電力を算出し、当該電力信号に対して巡回積分を行う必要がある。ここで、電力信号は信号振幅が二乗されるためSN比の劣化を伴う。
【0048】
一方、本実施の形態1の初期捕捉手段40は、無変調の同相相関信号ckを巡回積分演算してSN比を改善した後に、その電力値を算出してタイミング捕捉をおこなうため、従来の受信機におけるスペクトル拡散信号の初期捕捉処理と比較すると、精度の高い初期捕捉動作が可能である。
【0049】
次にDLL手段50は、前記同相相関信号ckと前記捕捉パルス信号とに基づいて、サブキャリア周波数2fsに同期したサブキャリアクロック信号を生成する。DLL手段50の動作を構成図4に従って説明する。図4において、52はフィルタ手段、54は数値制御発振手段、56は分周手段、58は遅延手段、60は誤差信号生成手段である。
【0050】
まず、前記初期捕捉手段40から捕捉パルス信号が出力される以前の初期状態において、誤差信号生成手段60、フィルタ手段52、分周手段56の出力はそれぞれ零である。数値制御発振手段54は周波数2Kfsのサンプリングクロック信号を生成し、前記直交検波手段30に対して出力される。当該サンプリングクロック信号は、実際の受信信号s(t)に対し位相誤差を含む。
【0051】
一方、上述の通り初期捕捉手段40によって初期捕捉動作が完了し捕捉パルス信号が出力されている初期捕捉完了状態において、遅延手段58は分周手段56が適切なタイミングで分周動作を行うように捕捉パルス信号に遅延を付加し、遅延捕捉パルス信号として出力する。ここで、遅延手段58によって付加される遅延量は、分周手段56の動作処理遅延時間に応じて適切な値が選択される。
【0052】
分周手段56は、前記遅延捕捉パルス信号によって得られるタイミングに基づいて、数値制御発振手段54から出力された前記サンプリングクロック信号(周波数2Kfs)をK分周処理し、タイミングt=L/(2fs)に立ち上がりを有する、位相調整済みの2倍サブキャリアクロック信号(周波数2fs)を生成する。
【0053】
誤差信号生成手段60は、実際の受信信号s(t)に対する前記サンプリングクロック信号のタイミング位相誤差に応じたタイミング誤差信号を出力する。
【0054】
誤差信号生成手段60の動作を構成図5に従って説明する。図5において、70、71は遅延手段、62、72はラッチ手段、63、73はフィルタ手段、64は加算手段、74は減算手段、65、75は実数部選択手段、66、76は虚数部選択手段、67、77は乗算手段、80は第二の加算手段である。
【0055】
第一のラッチ手段62は、相関演算手段21から出力された同相相関信号ckを入力し、タイミングt=L/(2fs)に立ち上がりを有する2倍サブキャリアクロック信号に基づいて、タイミングt1=(LK+1)/(2Kfs)における同相相関信号の値cLK+1をラッチ出力する。
第一のラッチ出力値cLK+1は第一のフィルタ手段63によって雑音成分が除去される。
【0056】
また、前記同相相関信号ckは、遅延時間がそれぞれ1/(2Kfs)である遅延手段70、71によって、合計2/(2Kfs)の遅延が付加された後、第二のラッチ手段72に入力される。
第二のラッチ手段72は、前記遅延付加後の同相相関信号ckを入力し、2倍サブキャリアクロック信号に基づいてラッチ出力する。ここで遅延手段70、71による遅延付加量が2/(2Kfs)であるため、第二のラッチ手段72のラッチ出力値は、タイミングt2=(LK-1)/(2Kfs)(=t1−2/(2Kfs))における同相相関信号の値cLK-1となる。
第二のラッチ出力値cLK-1はフィルタ手段73によって雑音成分が除去される。
【0057】
加算手段64は、フィルタ手段63、73の出力信号を加算処理し、加算結果信号cLK+1+cLK-1を生成する。該加算結果信号cLK+1+cLK-1は、第一の実数部選択手段65と第一の虚数部選択手段66とによって実数部と虚数部とに分離される。
【0058】
また、また減算手段74は、フィルタ手段63、73の出力信号を減算処理し、減算結果信号cLK+1-cLK-1を生成する。該減算結果信号cLK+1-cLK-1は、第二の実数部選択手段75と第二の虚数部選択手段76とによって実数部と虚数部とに分離される。
【0059】
次に第一の乗算手段67は、加算結果信号cLK+1+cLK-1及び減算結果信号cLK+1-cLK-1の実数部を乗算処理して、実数部乗算信号eIを算出する。
また第二の乗算手段77は、加算結果信号cLK+1+cLK-1及び減算結果信号cLK+1-cLK-1の虚数部を乗算処理して、虚数部乗算信号eQを算出する。
ここで、実数部乗算信号eI及び虚数部乗算信号eQは下記式19で表される。
【数18】
Figure 0004019958
【0060】
第二の加算手段80は、実数部乗算信号eI及び虚数部乗算信号eQを加算処理し、下記式20で表される誤差信号eを算出する。
【数19】
Figure 0004019958
【0061】
前述の通り、同相相関信号ckは同相拡散信号uI(t)の自己相関関数であり、その電力はタイミングt=L/(2fs)= LK/(2Kfs)において極大値をとる。従って、当該タイミングの前後における同相相関信号cLK-1、cLK+1については、自己相関関数の対称性から|cLK-1|=|cLK+1|が成立する。
このため、前記サンプリングクロック信号にタイミング位相誤差がない場合は、上記誤差信号eは零となる。
【0062】
しかし、前記サンプリングクロック信号にタイミング位相誤差τ(|τ|<1/(2Kfs))がある場合は、同相相関信号cLK-1、cLK+1はそれぞれタイミングt1=(LK+1)/(2Kfs)+τ,t2= (LK-1)/(2Kfs)+τにおける相関値となり、電力値が極大となるタイミングt= LK/(2Kfs)を中心とした対称な2点の相関値ではなくなるため、|cLK-1|≠|cLK+1|となる。
【0063】
このとき、同相相関信号の振幅は極大値をとる時刻t= LK/(2Kfs)の近傍では上に凸の対称関数であることを考慮すると下記式21が成立する。
【数20】
Figure 0004019958
【0064】
従って、サンプリングクロック信号のタイミング位相が遅れている場合(τ>0)には誤差信号e<0となりサンプリングクロック信号のタイミング位相が進んでいる場合(τ<0)には誤差信号e>0となる。すなわち、上記誤差信号eはタイミング位相誤差τの大きさに応じて値が変化する、いわゆる時間弁別特性を有している。
【0065】
以上の通り本実施の形態1の誤差信号生成手段60では、同相相関信号ckが無変調であり信号帯域が狭いため、フィルタ手段63、73により雑音成分を除去することが可能であり、誤差信号eの精度を高めることが出る。
これに対し、従来のスペクトル拡散通信の受信機においても、拡散符号の同期追跡をおこなうDLL(ディレイロックループ)を用いて、相関信号から時間弁別特性を有する誤差信号を生成する構成が検討されているが、相関信号に変調成分が含まれることから信号帯域も広いため、誤差信号生成の過程でフィルタリング処理による雑音除去を行うことができず、誤差信号eの精度が低かった。
【0066】
数値発振制御手段54は、フィルタ手段52によって雑音成分が除去された誤差信号eに基づいて、前記サンプリングクロック信号の位相を調整する。
具体的には、誤差信号eが負の場合には、サンプリングクロック信号のタイミング位相が遅れているので、数値発振制御手段54はその出力であるサンプリングクロック信号の周波数を高めてタイミング位相を進ませる。
一方、誤差信号eが正の場合には、サンプリングクロック信号のタイミング位相が進んでいるので、サンプリングクロック信号の周波数を低くしてタイミング位相を遅らせる。
【0067】
サンプリングクロック信号が上記の通り位相制御されているため、分周処理後の2倍サブキャリアクロック信号は同相相関信号ckの電力が極大となるタイミングt=L/(2fs)に立ち上がりを有する。換言すれば、2倍サブキャリアクロック信号の立ち上がりが同相相関信号ckの電力が極大となるタイミングと一致するよう調整されることにより、2倍サブキャリアクロック信号とPSK-FM変調処理された実際の受信信号s(t)のサブキャリアとの間で位相同期が確立される。
【0068】
図1においてラッチ手段23は、前記2倍サブキャリアクロック信号に基づき、タイミングt=L/(2fs)(=LK/(2Kfs))における同相相関信号ckの値をラッチし、キャリア成分信号XLとして出力する。
時刻t=L/(2fs)におけるキャリア成分信号XLは、下記式22で表される。
【数21】
Figure 0004019958
【0069】
キャリア成分信号XLは、フィルタ手段24によって雑音成分が除去された後に、リミタ手段25によって信号振幅が1に正規化され、キャリア位相信号exp(jθ)として出力される。ここでθは、受信信号s(t)と、直交検波手段30の準同期キャリア生成手段33(図2参照)によって生成された複素キャリア信号との位相差である。
【0070】
一方、ラッチ手段26は前記相関演算手段22によって算出された直交相関信号CLを入力し、前記2倍サブキャリアクロック信号に基づいてタイミングt=L/(2fs)における直交相関信号CLの値をラッチし、受信PSK変調信号YLとして出力する。
時刻t=L/(2fs)における受信PSK変調信号YLは、下記式23で表される。
【数22】
Figure 0004019958
ここで、受信PSK変調信号YLは、PSK変調信号(式12参照)を(θ+π/2)だけ位相回転し、サブキャリア周波数の2倍の周波数で標本化処理した信号であることがわかる。
【0071】
乗算手段27は、受信PSK変調信号YLに”+1”及び”−1”を交互に乗算して、サブキャリア変調を復調したベースバンドPSK変調信号ZLを出力する。ここで、タイミングt=L/(2fs)におけるベースバンドPSK変調信号ZLは下記式24で表される。
【数23】
Figure 0004019958
【0072】
積分放電手段28は、時刻t=N(i+1)/(2fs)=(i+1)Tbにおいて、(Ni+1)/(2fs)≦t≦N(i+1)/(2fs)なる時間範囲に関するベースバンドPSK変調信号ZLを積分した値を順次算出し、整合データ信号μiとして出力する。ここで、時刻t= (i+1)Tbにおける整合データ信号μiは下記式25で表される。
【数24】
Figure 0004019958
【0073】
すなわち、整合データ信号μiは、送信データaiをPSK変調処理したN個のベースバンドPSK変調信号ZLを全て加算したものである。換言すれば、整合データ信号μiは、ベースバンドPSK変調信号ZLに対する整合フィルタである積分放電フィルタの出力であり、送信データaiにより変調された部分の全エネルギーを積分することでSN比が最大化される。
【0074】
同期検波手段29は、整合データ信号μiと前記キャリア位相信号exp(jθ)の複素共役数とを乗算し、該乗算値の虚数部である判定信号Diの正負に応じ、受信データαiの値を判定して出力する。
具体的には、判定信号Diが下記式26で与えられることに注目して、Di≧0の場合は送信データai=1であったものと判定し、Di<0の場合は送信データai=−1であったものと判定する。
【数25】
Figure 0004019958
【0075】
図6は、本実施の形態1及び従来の通信システムのビット誤り率特性を計算機シミュレーションにより比較した特性図である。ここで、送信データのデータ速度を2kbps、サブキャリア周波数を16kHz、変調指数を25、最大周波数偏を400kHzとしている。
【0076】
図6で明らかな通り、従来の通信システムではスレッショルド効果によりビット誤り率特性の大幅に劣化する「SN比:0dB以下」の条件下において、本実施の形態1の通信システムではスレッショルド効果の影響を受けずに、従来例と比較して8〜11dB程度良好なビット誤り率特性を得ることができる。
【0077】
以上のように、本実施の形態1の通信システムでは、受信信号の変調成分に対して線形の信号処理を行うため、従来PSK-FM変復調方式において不可避であったスレッショルド効果を回避することができ、変調指数が大きい場合におけるビット誤り率特性を大幅に改善することができる。
【0078】
【発明の効果】
以上の通り、本発明によれば、送信機側においてPSK変調手段のサブキャリア周波数を送信データ速度のN/2倍(Nは1以上の整数)とすることにより、直接拡散方式のスペクトル拡散信号としての性質を有するPSK-FM信号を生成することができる。
【0079】
また、受信機側ではPSK-FM信号をスペクトル拡散通信の技術を適用することで、FM復調手段を用いずに復調処理することができ、スレッショルド効果によるビット誤り率特性の劣化を回避してビット誤り率特性を改善することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1の通信システムの構成図である。
【図2】 本発明の実施の形態1の直交検波手段の構成図である。
【図3】 本発明の実施の形態1の初期捕捉手段の構成図である。
【図4】 本発明の実施の形態1のDLL手段の構成図である。
【図5】 本発明の実施の形態1の誤差信号生成手段の構成図である。
【図6】 本発明の実施の形態1の通信システムのビット誤り特性を示した特性図である。
【図7】 従来のPSK-FM信号を用いた通信システムの構成図である。
【符号の説明】
10 送信機
11、11a PSK変調手段
12 FM変調手段
16 FM復調手段
17 PSK復調手段
15、20 受信機
21、22 相関値演算手段
23、26、39、62、72 ラッチ手段
24、37、52、63、73 フィルタ手段
25 リミタ手段
27、35、67、77 乗算手段
28 積分放電手段
29 同期検波手段
30 直交検波手段
31 AD変換手段
33 準同期キャリア生成手段
40 初期捕捉手段
42、64、80 加算手段
44 メモリ手段
46 相関電力算出手段
48 最大値検出手段
50 DLL手段
54 数値制御発信手段
56 分周手段
58、70、71 遅延手段
60 誤差信号生成手段
65、75 実数部選択手段
66、76 虚数部選択手段
74 減算手段

Claims (8)

  1. 送信データ速度のN/2倍(但し、Nは1以上の整数)のサブキャリア周波数で、前記送信データをPSK変調するPSK変調手段と、
    PSK変調信号をFM変調するFM変調手段とを備えたことを特徴とする送信機。
  2. 送信データ速度のN/2倍(但し、Nは1以上の整数)のサブキャリア周波数でPSK−FM変調された受信信号を入力し、直交検波処理して複素ベースバンド信号に変換する直交検波手段と、
    前記複素ベースバンド信号と、前記サブキャリア周波数に応じて決定される所定の参照用拡散信号との相関信号を算出する複素相関演算手段と、
    前記相関信号に基づいて同期検波処理を行い復調データを再生する同期検波手段とを備えたことを特徴とする受信機。
  3. 複素相関演算手段は、
    複素ベースバンド信号と第一の参照用拡散信号との相関演算を行い、無変調の同相相関信号を算出する第一の相関演算手段と、
    複素ベースバンド信号と第二の参照用拡散信号との相関演算を行い、変調成分を含む直交相関信号を算出する第二の相関演算手段とを有する構成とされ、
    同期検波手段は、前記同相相関信号と直交相関信号とに基づいて同期検波処理を行い復調データを再生する構成とされたことを特徴とする、請求項2に記載の受信機。
  4. 同相相関信号に基づいて受信信号の符号タイミングを検出し捕捉パルス信号を生成する初期捕捉手段と、
    サブキャリア周波数に同期したサンプリングクロック信号を生成し、前記同期信号と前記捕捉パルス信号とに基づいて該サンプリングクロック信号の位相を調整するDLL手段とを、更に備え、
    複素相関演算手段は、前記サンプリングクロック信号に基づいて相関信号を算出する構成とされたことを特徴とする、請求項3に記載の受信機。
  5. 初期捕捉手段は、同相相関信号を所定の符号周期で所定回数に亘り巡回積分演算し、該演算結果に基づいて符号タイミングを検出し捕捉パルス信号を生成する構成とされたことを特徴とする、請求項4に記載の受信機。
  6. DLL手段は、
    同相相関信号に基づいてサンプリングクロック信号の位相誤差に応じた誤差信号を生成する誤差信号生成手段と、
    サブキャリア周波数に同期したサンプリングクロック信号を生成するとともに、前記誤差信号に基づいて該サンプリングクロック信号の位相を調整する数値制御発振手段とを備える構成とされたことを特徴とする、請求項4又は5に記載受信機。
  7. 誤算信号生成手段は、
    同相相関信号に所定の遅延を付加する遅延手段と、
    前記同相相関信号(c1)と前記遅延付加済みの同相相関信号(c2)とに基づいて、下記式Aに従い実数部乗算信号(eI)と虚数部乗算信号(eQ)とを算出する相関値乗算信号算出手段と、
    Figure 0004019958
    前記実数部乗算信号(eI)と虚数部乗算信号(eQ)とを加算して誤差信号を生成する加算手段とを備えたことを特徴とする、請求項6に記載の受信機。
  8. 請求項1に記載の送信機と、請求項2ないし7の何れかに記載の受信機を備えたことを特徴とする通信システム。
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