JP2008543744A - 有機金属ベンゼンホスホナートカップリング剤 - Google Patents

有機金属ベンゼンホスホナートカップリング剤 Download PDF

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Abstract

本発明は、有機合成のクロスカップリングに有用で、Rがホウ素、亜鉛、スズ、及びケイ素残基から選択される、一般式(I)有機金属ベンゼンホスホナートの化学属に関する。

Description

発明の分野
本発明は有機合成における化学合成でカップリング剤として有用な有機金属ベンゼンホスホナート化合物の化学属に関する。
発明の背景
炭素−炭素結合の形成は有機合成にとって基本的であり、金属−触媒によるクロスカップリング反応は化学者にとり定型(ルーチン)となってきた。鈴木、スチル(Stille)及び根岸のカップリング反応は、金属−触媒反応における有機金属求核試薬と有機求電子試薬のカップリングで、定型的に行われている。
米国特許番号6,867,323は、塩基及び求核性活性化アニオン及び第10族金属触媒存在下での、有機シリコンと有機求電子試薬との反応を含む、炭素−炭素結合の形成方法を教示している。
クロスカップリングの使用の方法論は、有機金属試薬の可用性により限定される。
発明の要旨
本発明は、クロスカップリングによるビフェニルホスホナート調製のために有用な金属ベンゼンホスホナートを提供する。得られるビフェニルホスホナートはコレステロール吸収阻害剤として有用である(同時係属米国出願整理番号10/986,570参照)
一つの観点では、本発明は
式I:
Figure 2008543744
(式中、R及びRは、H、(C〜C)アルキル基、フェニル基、ベンジル基、第1族の塩(group 1 salts)、第2族の塩(group 2 salts)、及びアンモニウム塩から独立に選択され;そして
は、ZnX(Xはハロゲン原子である)、及びB(OR)(OR)(式中R及びRがH及び(C〜C)アルキル基、から独立に選択されるか、又は、R及びRが一緒に5〜6員環を形成する)からなる群から選択される))
で表わされる化合物に関する。
他の観点では、本発明は
式II:
Figure 2008543744
(式中、
及びRは、H、(C〜C)アルキル基、ベンジル基及びフェニル基から独立に選択され;そして
3aは、Sn(R10)(R11)(R12)であり、ここで、R10、R11及びR12はそれぞれ(C〜C)アルキル基である)
で表わされる化合物に関する。
他の観点では、本発明は、
式III:
Figure 2008543744
(式中、R及びRは、H、(C〜C)アルキル基、ベンジル基及びフェニル基から独立に選択され;そして
3bはSi(R13)(R14)(R15)であり、ここで、R13はOH及び(C〜C)アルコキシ基から選択され;
14及びR15は、(C〜C)炭化水素基及び(C〜C)アルコキシ基から独立に選択され;
但し、R及びRが共にCHCHである場合には、R13、R14及びR15が、エチルオキシ基以外である)
で表わされる化合物に関する。
更に他の観点では、本発明は、
式:IV
Figure 2008543744
(式中、R及びRは、H、(C〜C)アルキル基、ベンジル基及びフェニル基から独立に選択され;そして
3cは、[Si(R16)(R17)(R18)X]であり、ここで、R16がOH又は(C〜C)アルコキシ基であり;
17及びR18は、H、OH、(C〜C)炭化水素基及び(C〜C)アルコキシ基から独立に選択され;
Xは、F、OAc、OR、OSiCHからなる群から選択され;
は対イオンであり、そして、Rは(C〜C)アルキル基より選択される)
で表わされる化合物に関する。特定の実施態様では、XはFである。他の実施態様では、XはORである。前記の特定の実施態様ではRはメチル基である。
他の観点では、本発明は
式:V
Figure 2008543744
(式中、R及びRは、H、(C〜C)アルキル基、ベンジル基及びフェニル基から独立に選択され;そして
3eは、[Sn(R19)(R20)(R21)X]であり、ここで、R19、R20及びR21が(C〜C)アルキル基から独立に選択され;そして
Xは、ハロゲン原子、OAc、OR、及びOSiCHからなる群から選択され、ここで、Rは(C〜C)アルキル基から選択され、そして、Mは対イオンである)
で表わされる化合物に関する。
特定の実施態様では、XはFである。他の実施態様ではXはORである。前記の特定の実施態様ではRはメチル基である。
他の観点では、本発明は、
式:I、II、III、IV、又はVで表わされる化合物を、第8族、第9族及び第10族金属から独立に選択される金属触媒存在下で、ハロゲン化アリール、アリールトリフラート及びアリールスルホネートから選択される有機求電子試薬と反応させること、を含む炭素−炭素結合の形成方法に関する。特定の実施態様では、本発明は更に前記炭素−炭素結合を含む化合物の回収を含む。
いくつかの実施態様では金属触媒は第10族金属である。他の実施態様では第10族金属触媒はニッケル、白金及びパラジウムから選択される。特別の実施態様では第10族金属触媒はパラジウムである。
本発明の前記及び他の実施態様は以下の記載及び請求項との関連から明らかになろう。
発明の詳細な説明
本発明は、クロス−カップリング反応において炭素−炭素結合形成に有用なベンゼンホスホナート誘導体に関する。
本発明は、
式:I
Figure 2008543744
(式中、R及びRは、H、(C〜C)アルキル基、フェニル基、ベンジル基、第1族の塩、第2族の塩、及びアンモニウム塩から独立に選択され;そして
は、ZnX(Xはハロゲン原子である)、及びB(OR)(OR)(式中R及びRがH及び(C〜C)アルキル基、から独立に選択されるか、又は、R及びRが一緒に5〜6員環を形成する)からなる群から選択される))
で代表される属の化合物を提供する。
前記の特定化を通じて、用語及び置換基はそれらの定義を維持する。
前記の属は、R3残基の選択に従い、
一般式:IA、一般式:IBを有する、二つの亜属に形式的に更に分けることができる。
Figure 2008543744
亜属IAは、R及びRはH、(C〜C)アルキル基、ベンジル基、フェニル基、第1族の塩、第2族の塩、及びアンモニウム塩より独立に選択され;そして
及びRはHである、
式:
Figure 2008543744
で表わされるホウ酸ベンゼンホスホナート誘導体を含む。
或る実施態様は、R、R、R及びRがHである、
式:
Figure 2008543744
で表わされる4−ホスホナートフェニルホウ酸である。
更に、亜属IAは、R及びRはH、(C〜C)アルキル基、ベンジル基及びフェニル基から独立に選択され;そしてR及びRは一緒に5又は6員環を形成する、ジオキサボロールベンゼンホスホン酸誘導体を含む。
いくつかの実施態様では、R及びRは、5員環を一緒に形成し
式:
Figure 2008543744
(式中、
、R、R及びRはH及び(C〜C)アルキル基から独立に選択される)
で表わされる化学式を有する。
いくつかの実施態様では、R及びRは一緒に5員環を形成し;そしてR、R、R、R、R及びRはメチル基であり、
式:
Figure 2008543744
で表わされる化学式を有する。
他の実施態様では、R及びRは一緒に5員飽和環を形成し;R及びRはHであり;そしてR、R、R及びRはメチル基であり、
式:
Figure 2008543744
で表わされる化学式を有する。
他の実施態様では、R及びRは、6員環を形成し、
式:
Figure 2008543744
(式中、R、R、R及びRは独立にH及び(C〜C)アルキル基から選択される)
で表される化学式を有する。
いくつかの実施態様では、R及びRは、6員環を形成し、
式:
Figure 2008543744
(式中、R及びRはH及び(C〜C)アルキル基から独立に選択される)
で表わされる化学式を有する。
或る実施態様では、R及びRはエチル基、及びR及びRはメチル基であり、
式:
Figure 2008543744
で表わされる化学式を有する。
亜属IBは、R及びRはCH、そしてXはハロゲン原子である
式:
Figure 2008543744
で表わされる亜鉛ベンゼンホスホン酸誘導体を含む。
いくつかの実施態様ではXはIである。他の実施態様ではXはF、Br又はClである。
また、本発明は式:IA及びIBの化合物の塩を提供し、式中R及びRはLi、Na、K、Cs、Mg、Ca又はアンモニウム塩、例えば、テトラブチルアンモニウム及びトリメチルベンジルアンモニウム、であることができる。
属IIは
式:
Figure 2008543744
で表わされるベンゼンホスホナートスズ誘導体を含む。
特定の実施態様では、R及びRはH、CH及びCHCHから選択される。いくつかの実施態様では、R10、R11及びR12はブチル基である。他の実施態様ではR10、R11及びR12はメチル基である。
いくつかの実施態様ではR及びRはエチル基であり、R10、R11及びR12はn−ブチル基であり、
式:
Figure 2008543744
で表わされる化学式を有する。
属IIIは、
式:
Figure 2008543744
で表わされるベンゼンホスホナートシリコン誘導体を含む。
特定の実施態様ではR及びRはH、メチル基及びエチル基から選択される。
いくつかの実施態様では、R13、R14及びR15はOCHである。他の実施態様ではR13及びR14はOCHであり;そしてR15はCHである。更に他の実施態様ではR13及びR14はCHであり;そしてR15はOCHである。
特定の実施態様ではR及びRはエチル基であり;R13はOHであり;そしてR14及びR15はメチル基であり、
式:
Figure 2008543744
で表わされる化学式を有する。
属IVは
式:
Figure 2008543744
(式中、
及びRは、H、(C〜C)アルキル基、ベンジル基及びフェニル基から独立に選択され;そして
3cは、[Si(R16)(R17)(R18)X]であり、ここで、R16がOH又は(C〜C)アルコキシ基であり;
17及びR18は、H、OH、(C〜C)炭化水素基及び(C〜C)アルコキシ基から独立に選択され;
Xは、F、OAc、OR、OSiCHからなる群から選択され;
は対イオンであり、そして、Rは(C〜C)アルキル基より選択される)
で表わされる超原子価フルオロシリコンベンゼンホスホナート中間体を含む。
いくつかの実施態様ではR16、R17及びR18はOCHである。他の実施態様ではR16はOCHであり;そしてR17及びR18はCHである。特定の実施態様では、XはFである。他の実施態様では、XはORである。特定の前記の実施態様ではRはメチル基である。
属Vは
式:
Figure 2008543744
(式中、
及びRは、H、(C〜C)アルキル基、ベンジル基及びフェニル基から独立に選択され;そして
3eは、[Sn(R19)(R20)(R21)X]であり、ここで、R19、R20及びR21が(C〜C)アルキル基から独立に選択され;そして
Xは、ハロゲン原子、OAc、OR、及びOSiCHからなる群から選択され、ここで、Rは(C〜C)アルキル基から選択され、そして、Mは対イオンである)
で表わされるハロゲノチンベンゼンホスホナート(halogenotin benzenephosphonates)を含む。
或る実施態様では、R19、R20及びR21はCである。特定の実施態様では、XはFである。他の実施態様ではXはORである。前記の特定の実施態様ではRはメチル基である。
また、本発明は炭素−炭素結合の形成方法に関し、式:I、II、III、IV、又はVの化合物を、第8族、第9族及び第10族金属から独立に選択される金属触媒存在下で、ハロゲン化アリール、アリールトリフラート及びアリールスルホネートから選択される有機求電子試薬と反応させることを含む。
特定の実施態様では、本方法は更に前記炭素−炭素結合を含む化合物の回収を含む。
いくつかの実施態様では金属触媒は第10族金属である。他の実施態様では第10族金属触媒はニッケル、白金及びパラジウムから選択される。特別の実施態様では第10族金属触媒はパラジウムである。
従って、本発明は
a)式:
Figure 2008543744
(式中、
及びRはH、(C〜C)アルキル基、ベンジル基及びフェニル基から独立に選択され;そして
3dは、Si(R19)(R20)(R21)であり、ここで、R19はOH及び(C〜C)アルコキシ基から選択される;そして
20及びR21はH、(C〜C)炭化水素基及び(C〜C)アルコキシ基から独立に選択される)
で表わされる有機金属ベンゼンホスホナート化合物を、第8族、第9族及び第10族金属から選択される金属触媒存在下で、ハロゲン化アリール、アリールトリフラート及びアリールスルホネートから選択される有機求電子試薬と反応させること、を含む炭素−炭素結合の形成方法に関する。特定の実施態様では、更に前記方法は前記炭素−炭素結合を含む化合物の回収に関する。
いくつかの実施態様ではR19、R20及びR21はOCHである。他の実施態様ではR19及びR20はOCHであり;そしてR21はCHである。更に他の実施態様ではR19はOCHであり、R20及びR21はCHである。いくつかの実施態様では金属触媒は第10族金属である。他の実施態様では第10族金属触媒はニッケル、白金及びパラジウムから選択される。特別の実施態様では第10族金属触媒はパラジウムである。
従って、本発明はa)
式:
Figure 2008543744
(式中、R及びRは、H、(C〜C)アルキル基、フェニル基、ベンジル基、第1族の塩、第2族の塩、及びアンモニウム塩から独立に選択され;
は、ZnX(Xがハロゲン原子である)及びB(OR)(OR)(式中R及びRがH及び(C〜C)アルキル基から独立に選択され、又はR及びRが一緒に5〜6員環を形成する)からなる群から選択される)
で表わされる化合物を、第8族、第9族及び第10族金属から選択される金属触媒存在下で、ハロゲン化アリール、アリールトリフラート及びアリールスルホネートから選択される有機求電子試薬と反応させること、を含む炭素−炭素結合形成方法に関する。
特定の実施態様では、前記方法は更に前記炭素−炭素結合を含む化合物の回収を含む。
いくつかの実施態様では金属触媒は第10族金属である。他の実施態様では第10族金属触媒はニッケル、白金及びパラジウムから選択される。特別の実施態様では第10族金属触媒はパラジウムである。
また、本発明は
a)式:
Figure 2008543744
(式中、R及びRは、H、(C〜C)アルキル基、ベンジル基、フェニル基から独立に選択され;そして
3aは、Sn(R10)(R11)(R12)であり、ここで、R10、R11及びR12がそれぞれ(C−C)アルキル基から選択される)
で表わされる化合物を、第8族、第9族及び第10族金属から選択される金属触媒存在下で、ハロゲン化アリール、アリールトリフラート及びアリールスルホネートから選択される有機求電子試薬と反応させること、を含む炭素−炭素結合の形成方法に関する。特定の実施態様では、前記方法は更に前記炭素−炭素結合を含む化合物の回収を含む。
いくつかの実施態様では金属触媒は第10族金属である。他の実施態様では第10族金属触媒はニッケル、白金及びパラジウムから選択される。特別の実施態様では第10族金属触媒はパラジウムである。
更に、本発明はまた、
a)式:
Figure 2008543744
(式中、
及びRは、H、(C〜C)アルキル基、ベンジル基及びフェニル基から独立に選択され;そして
3cは、[Si(R16)(R17)(R18)X]であり、ここで、R16がOH又は(C〜C)アルコキシ基であり;そして
17及びR18は、H、OH、(C〜C)炭化水素基及び(C〜C)アルコキシ基から独立に選択され;
XはF、OAc、OR、OSiCHからなる群より選択され;
は対イオンであり、そして、Rは(C〜C)アルキル基から選択される)
で表わされる化合物を、第8族、第9族及び第10族金属から選択される金属触媒存在下で、ハロゲン化アリール、アリールトリフラート及びアリールスルホネートから選択される有機求電子試薬と反応させること、を含む炭素−炭素結合の形成方法に関する。
特定の実施態様では、XはFである。他の実施態様では、XはORである。前記の特定の実施態様ではRはメチル基である。
特定の実施態様では、前記方法は更に前記炭素−炭素結合を含む化合物の回収を含む。
いくつかの実施態様では金属触媒は第10族金属である。他の実施態様では第10族金属触媒はニッケル、白金及びパラジウムから選択される。特別の実施態様では第10族金属触媒はパラジウムである。
更に、本発明は、
a)式:
Figure 2008543744
(式中、
及びRは、H、(C〜C)アルキル基、ベンジル基及びフェニル基から独立に選択され;そして
3eは、[Sn(R19)(R20)(R21)X]であり、ここで、R19、R20及びR21が(C−C)アルキル基から独立に選択され;そして
Xは、ハロゲン原子、OAc、OR、及びOSiCHからなる群から選択され、ここで、Rは(C〜C)アルキル基から選択され、そして、Mは対イオンである)
で表わされる化合物を、第8族、第9族及び第10族金属から選択される金属触媒存在下で、ハロゲン化アリール、アリールトリフラート及びアリールスルホネートから選択される有機求電子試薬と反応させること、を含む炭素−炭素結合の形成方法に関する。
特定の実施態様では、XはFである。他の実施態様では、XはORである。前記の特定の実施態様ではRはメチル基である。
特定の実施態様では、前記方法は更に前記炭素−炭素結合を含む化合物の回収を含む。
いくつかの実施態様では金属触媒は第10族金属である。他の実施態様では第10族金属触媒はニッケル、白金及びパラジウムから選択される。特定の実施態様では第10族金属触媒はパラジウムである。
本発明の方法は、一部又は全てが固相又は液相で行われることができることは了解されたい。鈴木、ヘック(Heck)及びスチル(Stille)反応を用いた固相支持体での炭素−炭素結合への制限のない導入例はFranzen (Franzen R., Can J. Chem. 78:957-62, 2000) により教示される。
更に、本発明の方法は通常の合成方法又は、一部又は全てがマイクロ波照射により実施されることができる;以下の方法は米国特許番号6,136,157に開示されているものを含む。
定義
この明細書を通して用語及び置換基はその定義を維持する。
アルキル基は直鎖状、分岐状、又は環状の炭化水素構造及びその組み合わせを含むことを意味する。特に指定されない限り、前記用語は20個以下の炭素原子からなるアルキル基を指す。低級アルキル基は1、2、3、4、5及び6炭素原子からなるアルキル基を指す。低級アルキル基の例としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、s−及びt−ブチル基などを挙げることができる。好ましいアルキル基及びアルキレン基は、C20以下のものである(例えば、C,C,C,C,C,C,C,C,C,C10,C11,C12,C13,C14,C15,C16,C17,C18,C19,C20)。シクロアルキル基は、アルキル基の下位集合であり、3、4、5、6、7、及び8炭素原子の環状炭化水素基を含む。シクロアルキル基の例としては、c−プロピル基、c−ブチル基、c−ペンチル基、ノルボニル基、アダマンチル基などを挙げることができる。
〜C20炭化水素基(例えば、C,C,C,C,C,C,C,C,C,C10,C11,C12,C13,C14,C15,C16,C17,C18,C19,C20)は、アルキル基、シクロアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基及びその組み合わせを含む。例としては、ベンジル基、フェネチル基、シクロヘキシルメチル基、カンホリル基及びナフチルエチル基を挙げることができる。
アルコキシ基又はアルコキシル基は、直鎖状、分岐状、環状の形状又はその組み合わせの基であり、親構造に酸素を介して結合する1、2、3、4、5、6、7又は8炭素原子の基を指す。例としては、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、シクロプロピルオキシ基、シクロヘキシルオキシ基などを挙げることができる。低級アルコキシ基は1〜4個の炭素原子を含む基を指す。
オキサアルキル基は、1個以上の炭素原子(及びそれに付属する水素原子)を酸素原子で置き換えたアルキル残基を指す。例としては、メトキシプロポキシ基、3,6,9−トリオキサデシル基などを挙げることができる。用語オキサアルキル基は文献[American Chemical Society,¶196刊行のNaming and Indexing of Chemical Substances for Chemical Abstractsを参照]における意味と理解される。即ち化合物中の酸素原子がその隣接する原子に単結合で結合(エーテル結合を形成)している化合物を指す。同様に、チアアルキル基及びアザアルキル基は、1個以上の炭素原子をそれぞれ硫黄原子又は窒素原子で置き換えたアルキル残基を指す。例としては、エチルアミノエチル基及びメチルチオプロピル基を挙げることができる。
アシル基は、親構造にカルボニル官能基を介して結合する、直鎖状、分岐状、環状形状、飽和、不飽和、及び芳香族、及びその組み合わせの、1、2、3、4、5、6、7及び8炭素原子の基を指す。アシル残基の1個以上の炭素原子は、親構造に結合する点がカルボニル基にとどまる限り窒素原子、酸素原子又は硫黄原子で置き換えることができる。例としては、ホルミル基、アセチル基、プロピオニル基、イソブチリル基、t−ブトキシカルボニル基、ベンゾイル基、ベンジルオキシカルボニル基などを挙げることができる。低級アシル基は1〜4個の炭素原子を含む基を指す。
アリール基及びヘテロアリール基は置換基としての、それぞれ芳香環基又は複素芳香環基を指す。ヘテロアリール基はO、N、又はSから選択されるヘテロ原子1、2、又は3個を含む。両方ともに、単環5員又は6員芳香環基又は複素芳香環基、二環式9員又は10員芳香環基又は複素芳香環基、三環式13員又は14員芳香環基又は複素芳香環基、を示す。芳香族6、7、8、9、10、11、12、13及び14員炭素環式環としては、例えば、ベンゼン、ナフタレン、インダン、テトラリン、及びフルオレンを挙げることができ、そして、5、6、7、8、9及び10員芳香族複素環式環としては、例えば、イミダゾール、ピリジン、インドール、チオフェン、ベンゾピラノン、チアゾール、フラン、ベンズイミダゾール、キノリン、イソキノリン、キノキサリン、ピリミジン、ピラジン、テトラゾール及びピラゾールを挙げることができる。
アリールアルキル基は、アリール環に結合するアルキル残基を意味する。例としては、ベンジル基、フェニネチル基などを挙げることができる。
置換されたアルキル基、アリール基、シクロアルキル基、ヘテロシクリル基などは、アルキル基、アリール基、シクロアルキル基、ヘテロシクリル基の各残基における3個までの水素原子が、ハロゲン原子、ハロアルキル基、ヒドロキシ基、低級アルコキシ基、カルボキシ基、カルボアルコキシ基(アルコキシカルボニル基とも言う)、カルボキシアミド基(アルキルアミノカルボニル基とも言う)、シアノ基、カルボニル基、ニトロ基、アミノ基、アルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基、メルカプト基、アルキルチオ基、スルホキシド基、スルホン基、アシルアミノ基、アミジノ基、フェニル基、ベンジル基、ヘテロアリール基、フェノキシ基、ベンジルオキシ基、又はヘテロアリールオキシ基で置き換えられる、前記アルキル基、前記アリール基、前記シクロアルキル基、前記ヘテロシクリル基などを指す。
用語「ハロゲン原子」又は「ハロ」は、フッ素原子、塩素原子、臭素原子又はヨウ素原子を意味する。
第1族の塩は、リチウム、ナトリウム、カリウム及びセシウム塩を含む。第2族の塩は、マグネシウム及びカルシウム塩を含む。アンモニウム塩の例示としては、テトラブチルアンモニウム及びトリメチルベンジルアンモニウムを挙げることができる。
可変基は、導入された時点で定義され、その定義は通して維持される。従って、例えば、Rは常にH、(C〜C)アルキル基、ベンジル基、フェニル基、第1族の塩、第2族の塩及びアンモニウム塩より選択される;ただし、標準の特許実施に際しては、従属項では、これらの基は一部に限られることができる。
特定の実施態様では、有機金属ベンゼンホスホナートは超原子価ケイ酸塩中間体であり、例えば、式IVで表わされるものである。シリケートアニオン、例えば、テトラブチルアンモニウムトリフェニルジフルオロシリケートは、ハロゲン化アリール及びアリールトリフラートと金属触媒によりカップリングを行うことが示されている。例えば、テトラブチルフッ化アンモニウムで処理したフェニルシロキサン誘導体は超原子価フルオロアニオンを生成し、それはハロゲン化アリールとクロスカップリングを行い、ビアリール化合物を生成することができる(Mowry and DeShong, J. org. Chem. 64:1684-88, 1999)。
特に限定されない例では、Mは、第1族のカチオン(例、Li、Na、K、Cs);第2族のカチオン(例、Mg、Ca);そしてテトラブチル基アンモニウム及びトリメチル基ベンジル基アンモニウムを含むアンモニウム塩、から選択されるカチオンの対イオンである。
金属触媒は、好ましくは、第8族、第9族、又は第10族遷移金属から選択される、すなわち、鉄、コバルト、ニッケル、ルテニウム、ロジウム、パラジウム、オスミウム、イリジウム、及び白金から選択される、金属である。いくつかの実施態様では金属触媒は、第10族遷移金属から選択される。第10族金属とは、パラジウム、白金、又はニッケルで、通常はパラジウムである。第10族金属は、ゼロ価状態から金属が利用できる任意のより高い変域価の任意の酸化状態で存在することができる。縮合用触媒の例示としては:酢酸パラジウム、塩化パラジウム、臭化パラジウム、パラジウムアセチルアセトン、ビス(トリ−o−トリル)ホスヒンパラジウムジクロリド、ビス(トリフェニルホスヒン)パラジウムジクロリド、テトラキス(トリフェニルホスヒン)パラジウム[(PhP)Pd]、ジクロロ[1、1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)ジクロロメタン付加化合物、及びビス(ジベンジリデンアセトン)パラジウム[(dba)Pd]、が挙げられる。金属触媒は市販されており、当業者には周知である。
金属触媒によるカップリングの条件は文献:Diederich and Stang, Metal-Catalyzed Cross-coupling Reactions; Wiley-VCH (1998)に記載されている。
本発明の方法は、有機求電子試薬の選択によって制限されることを意図してはいない。有機求電子試薬は、ハロゲン化アリール及びアリールスルホネート、例えば、トリフラート(トリフルオロメタンスルホナート)、から選択されることができる。他の許容可能な有機求電子試薬は有機金属求電子試薬及び脂肪族求電子試薬を含む。
本明細書に現れるどの炭素−炭素二重結合の配置も便宜のためにのみ選択されており、特定の配置を示すことを意図するものではない。従って、本明細書に任意にEとして描かれる炭素−炭素二重結合は、Z、E、又は任意の割合の両者の混合物であることができる。
「「保護」、「脱保護」及び「保護した」官能基に関する用語は、当業者によく理解されており、一連の試薬を用いる逐次的処理を含む工程の前後関係において使用される。その前後関係において、保護基は、保護しないと反応してしまいその反応が望ましくないような工程段階において、官能基をマスクするために使用する。保護基は、その段階での反応を防ぐ、その後で除去して元の官能基を露出することができる。その除去又は「脱保護」は、その反応(つまり、官能基が妨害となる反応)の完結後に行なわれる。従って、本発明の工程におけるように一続きの試薬を指定する場合、当業者は「保護基」としてふさわしい基を容易に想定することができる。その目的にふさわしい基は、化学のその分野の標準的教科書、[例えば、Protective Groups in Organic Synthesis by T.W.Greene 及び Peter G. M. Wuts [John Wiley & Sons, New York, 1999]、で論じられており、これは本明細書で引用文献に取込まれている。
略語Me、Et、Ph、Tf、Ts及びMsは、メチル基、エチル基、フェニル基、トリフルオロメタンスルホニル基、トルエンスルホニル基及びメタンスルホニル基をそれぞれ示す。有機化学者(すなわち、当業者)により使用されている略語の総合リストはJournal of Organic Chemistryの各巻の創刊号に掲載されている。通常は“Standard List of Abbreviations”という題で表に示されているそのリストは本明細書に文献として組み込まれている。
以下の例示は、単なる例証として、また、性質上特に限定されるのではないものとして、考慮されるべきである。多くの修飾、置換及び変形が本発明の視野から外れずことなしに可能なことは、本発明が属する技術分野における当業者にとり明らかであろう。
一般に、本発明の化合物は、容易に利用可能な出発物質、試薬及び通常の合成手順を用いて、例えば下記に記載の一般的反応工程式に例証された方法により、又はその修飾した方法により調製することもできるであろう。これらの反応では、また、それ自身は周知であるが、本明細書では述べていない変法を用いることも可能である。
実施例1:ジエチル[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]ホスホナート(4)の調製
マグネシウム及びパラ−ジブロモベンゼン(1)の反応から由来するグリニャール(Grignard)試薬は、ジエチルクロロホスフェートとEdder et al. [Org. Lett., 2003, 5, 1879-1882]の方法に従い反応させた結果、ジエチル4−ブロモフェニルホスホナート(2)を生成した。2の対応するピナコールボロン酸エステル4への変換は、パラジウム触媒の影響下で、基本的にはIshiyama et al. [J. org. Chem. 1995, 60, 7508-7510]の方法に従い、ビス(ピニコラト)ジボロン(bis(pinicolato)diboron)(A)と反応させることで完遂した。(パラジウム触媒によるクロスカップリングに関する追加文献は:A. Furstner, G. Seidel org. Lett. 2002, 4, 541-543 及び T. Ishiyama, M. Murata, T. Ahiko, N. Miyaura org. Synth. 2000, 77, 176-185を参照)。
Figure 2008543744
実施例2:ジメチル[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]ホスホナート(3)の合成
市販の4−ブロモフェニルホウ酸(18,253.0g,1.24mol)のアセトニトリル中の懸濁液(1000ml)は室温で攪拌した。ピナコール(150.9g,1.27mol)を添加し、清澄な溶液が得られるまで攪拌を1.5時間継続した。溶媒を真空下、30°〜35℃で除去した結果、4−ブロモ−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゼン(20,349.9g,収率99.7%)の粗生成物が淡黄色の固体として生成した;(H NMR(300MHz,CDCl)δ 7.66(d,J=8.4Hz,2H),7.50(d,J=8.4Hz,2Hz),1.34(s,12H)ppm)。4−ブロモ−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゼン(20,74.3g,93.5%,0.245mol)の粗生成物はトルエン(300mL,0.82M)に溶解した。溶液にはトリメチルホスフィット(94.0mL、0.797mol)を、漏斗を介して添加し、反応物は105℃に加熱した。1,1’−アゾビス−シクロヘキサンカルボニトリル(ACBN,9.8g、0.04mol、代替として、AIBN(2,2’−アゾビイソブチロニトリル)が使用可能)及びトリス(トリメチルシリル)シラン(97.2mL、0.315mol)のトルエン溶液(200mL)は、フラスコに4.5時間にわたり1mL/分の速度で、滴下しながら添加した。
トルエンは真空下の蒸留により除去し、ヘキサン(200ml)を添加し、反応混合物は大気温度で12時間、次いで氷−水浴で2時間攪拌した。固体は濾過し、冷ヘキサン(150mL)で洗浄し、風乾してから、一定重量になるまで真空乾燥した結果ジメチル[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]ホスホナート(3、46.0g、収率56%)が淡クリーム色の結晶状固体として生成した;融点84.2±0.8℃;R0.29(2:1酢酸エチル−ヘキサン);hplc 2.06分;NMR純度>99A%;H NMR(300MHz,CDCl)δ7.89(dd,J=8.2、4.6Hz,2H),781(dd,J=13.2、8.2Hz,2H),3.75(s,3H),3.72(s,3H),1.34(s,12H)ppm;MS[M+H]312,[2M+H]625。
Figure 2008543744
代替として、ジメチルホスフィットとトリエチルアミンをテトラキス[トリフェニルホスフィン]パラジウム(0)存在下で行う反応条件も、化合物20からの化合物3の合成に用いることができる。
実施例3:スズ含有アリールホスホナートの調製
2とヘキサブチルジチン(5)のパラジウム触媒、例えば、(PhP)Pd,によるカップリングは、ジエチル[4−(トリブチルスタンニル)フェニル]ホスホナート(6)を提供する。これは、Kosugi et al. (Chem. Lett. 6, 829-830, 1981)の方法の適用である。
Figure 2008543744
実施例4:ジエチル{4−[ヒドロキシ(ジメチル)シリル]フェニル}ホスホナート(9)の合成
市販の4−(ジエトキシホスホリル)安息香酸(7a)は対応する酸塩化物(7b)へ、塩化チオニルを用いて変換した。7bの1,2−ジクロロテトラメチルジシランとのパラジウム触媒、例えば、ビス(ベンゾニトリル)塩化パラジウム及びトリフェニルホスヒン、の存在下における反応は、シリルアティブ脱カルボニル反応(silylative decarbonylation)及びジエチル{4−[クロロ(ジメチル)シリル]フェニル}ホスホナート(8)の形成を促進する。これは、Rich (J. Am. Chem. Soc.111:886-5893, 1991)の方法の適用である。次いで、8の加水分解は対応するヒドロキシ誘導体9を生成する。
Figure 2008543744
実施例5:有機亜鉛誘導体の調製及びその有機ホウ素誘導体調製への利用
2の活性化亜鉛(Zhu et al. [J. org. Chem.56:1445-1453, 1991]の方法により調製)との反応は、ブロモ[4−(ジエトキシホスホリル)フェニル]亜鉛(10)を生成する。2−クロロ−5,5−ジメチル−1,3,2−ジオキサボリナン(11)(刊行されている方法により調製;米国特許3、064、032)を10とカップリングさせると、ジエチル[4−(5,5−ジメチル−1,3,2−ジオキサボリナン−2−イル)フェニル]ホスホナート(12)を生成する。10の2−クロロ−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロランとの反応は4を提供する。
Figure 2008543744
実施例6:1,3−ジブロモベンゼン(13)からのジエチル(3−ブロモフェニル)ホスホナート(14)の調製
Hirao et al. (Synthesis 1:56-57, 1981)の方法を用いて、13をジエチルホスフィットとトリエチルアミン及び(PhP)Pd存在下でカップリングさせると、14が生成する。
Figure 2008543744
実施例7:ジエチル[3−(ジメトキシボリル)フェニル]ホスホナート(15)の調製
14をテトラヒドロフラン中のn−ブチルリチウムと低温で処理すると対応する有機リチウムが生成し、これはトリメチルボレートで濃縮した結果、15を生成する。
Figure 2008543744
実施例8:ジエチル[3−(トリメトキシシリル)フェニル]ホスホナート(16)の調製
14をテトラヒドロフラン中のn−ブチルリチウムと低温で処理すると対応する有機リチウムを生成し、これはテトラメチルオルトシリケートで濃縮すると16を生成する。
Figure 2008543744
実施例9:ジエチル[3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]ホスホナート(17)の調製
14を4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン中でパラジウム触媒存在下で処理すると、17を生成する。(刊行された方法を参照;C. Christophersen, M. Begtrup, S. Ebdrup, H. Petersen, P. Vedso J. Org. Chem. 68:9513-9516, 2003; P. E. Broutin, I. Cerna, M. Campaniello, F. Leroux, F. Colobert Org. Lett.4419-4422, 2004; M. Murata, T. Oyama, S. Watanabe, Y. Masuda J. Org. Chem. 65:164-168,.2004)。
Figure 2008543744
実施例10:[4−(ジメトキシホスホリル)フェニル]ホウ酸(19)の調製
2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオニトリル)(AIBN)及びトリブチルチン水素化物を含む沸騰トルエン中の市販の4−ブロモフェニルホウ酸(18)をトリメチルホスフィットで処理すると、19が生成した。H NMR(300MHz,CDCl)δ7.45−7.80(m,4H),3.78(d,J=0.70Hz,3H),3.74(d,J=0.70Hz,3H)ppm。(Jiao, X.Y.; Bentrude, W. G. J. Org. Chem. 68:3303-3306, 2003参照)。
Figure 2008543744
実施例11:ジメチル[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]ホスホナート(3)の調製
19とピナコールの反応は化合物3を生成した。(Jiao, X.Y.; Bentrude, W. G. J. Org. Chem 68:3303-3306, 2003を参照)。H NMR(300MHz,CDCl)δ 7.89(dd,J=4.5、8.2Hz,2H),7.78(dd,J=8.2、13.1Hz,2Hz),3.75(s,3H)3.72(s,3H)1.35(s,12H)ppm。
Figure 2008543744
実施例12:[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]ホスホン酸(21)の調製
前記で合成したピナコールエステル20粗生成物(210.0g、0.742mol)はクロロベンゼン(500mL、1.48M)に溶解し、トリメチルホスフィット(270.7mL、2.23mol)を添加漏斗により添加してから、反応物は110℃まで加熱した。1,1’−アゾビス−シクロヘキサンカルボニトリル(19.9g、0.082mol)及びトリ−n−ブチルチン水素化物(235.7mL、0.85mol)のクロロベンゼン溶液(250mL)は滴下しながらフラスコに4.5時間にわたり添加した。混合物は1.5時間、110℃で攪拌し、次いで加熱を停止し、フッ化カリウム(172.4g、2.97mol)及び水(53.42ml、2.97mol)を添加してから、反応物は一夜大気温度で攪拌した。硫酸ナトリウム(50g)を添加し、混合物はセライト(Celite(商標))のパッド及び硫酸ナトリウムを通して濾過した。ケーキはジクロロメタン(2x750ml)で洗浄し、一緒にした濾液は真空下で濃縮した結果、ジメチル[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]ホスホナート3が黄色固体として得られた。3Lフラスコに粗生成物3(理論量、0.742mol)を室温で入れた。無水ジクロロメタン(740ml)及びブロモトリメチルシラン(225.2ml、1.71mol)は、添加漏斗を介して順次添加した。混合物は大気温度で2時間攪拌し、次いで水(53.2ml、3.34mol)を添加してから、攪拌は更に1時間継続した。溶媒は真空で除去した結果、ホスホン酸21粗生成物が黄色の固体として生成した。粗生成物はtert−ブチルメチルエーテル(750mL)から再結晶した結果、[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]ホスホン酸(21、132.5g、収率63%)が生成した;H NMR(300MHz,CDOD)δ 7.72−7.87(m,4H),1.35(s,12H)ppm。
Figure 2008543744
実施例13:ジメチル(3’−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−4’−{(2S,3R)−3−[(3S)−3−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−3−(4−フルオロフェニル)プロピル]−4−オキソ−1−フェニルアゼチジン−2−イル}ビフェニル3−イル)ホスホナート
(3R,4S)−4−(4−ブロモ−2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}フェニル)−3−[(3S)−3−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−3−(4−フルオロフェニル)プロピル]−1−フェニルアゼチジン−2−オン(0.080g、0.11mmol),ジメチル[3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]ホスホナート(全量、0.054g、計算量、0.030g、0.096mmol)の粗生成物及び2M炭酸カリウム水溶液(0.12mL、0.24mmol)はエタノール(1.0mL)及びトルエン(3.0mL)中で混合した。溶液は、攪拌しながら混合物中を、5分間窒素で泡立てながら通すことで脱酸素を行った。テトラキス(トリフェニルホスヒン)パラジウム(0)(0.05g)を添加し、反応物は窒素の気相下で、3時間70℃で加熱した。反応物は室温まで冷却し、酢酸エチルで希釈し、水及び食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥してから、減圧下の回転蒸発により濃縮した。生成物はシリカゲルクロマトグラフィーにより酢酸エチル−ヘキサン(勾配:10%酢酸エチルから80%)を用いて精製した結果、ジメチル(3’−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−4’−{(2S,3R)−3−[(3S)−3−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−3−(4−フルオロフェニル)プロピル]−4−オキソ−1−フェニルアゼチジン−2−イル}ビスフェニル3−イル)ホスホナートが無色のシロップとして生成した(0.065g、84%)。H NMR(300MHz,CDCl)δ6.9−8.0(m,16H),5.09(d,J=2.2Hz,1H),4.64(d,J=6.1Hz,1H),3.79(d,J=2.4Hz,3H),3.76(d,J=2.4Hz,3H),3.05−3.15(m,1H),1.8−2.0(m,4H),1.06(s,9H),0.85(s,9H),0.36(s,3H),0.33(s,3H),0.00(s,3H),−0.20(s,3H)ppm
Figure 2008543744
本発明が特定された形で記載されている一方で、当業者であれば多くの変形及び修飾が可能であることは理解するであろう。従って、本発明は特定して記載された実施態様には限定されるとは理解されず、むしろ本発明の視野、精神及び概念は以下の請求項を参照することで、より容易に理解されるであろう。

Claims (41)

  1. 式I:
    Figure 2008543744
    (式中、
    及びRは、H、(C〜C)アルキル基、フェニル基、ベンジル基、第1族の塩、第2族の塩、及びアンモニウム塩から独立に選択され;そして
    は、ZnX(Xはハロゲン原子である)、及びB(OR)(OR)(式中R及びRがH及び(C〜C)アルキル基、から独立に選択されるか、又は、R及びRが一緒に5〜6員環を形成する)からなる群から選択される)
    で表わされる化合物。
  2. が、B(OR)(OR)である、
    式:
    Figure 2008543744
    で表わされる、請求項1に記載の化合物。
  3. 、R、R、及びRが、Hである、
    式:
    Figure 2008543744
    で表わされる、請求項2に記載の化合物。
  4. 及びRが、一緒に5員飽和環を形成する、
    式:
    Figure 2008543744
    (式中、R、R、R、及びRは、H及び(C〜C)アルキル基から独立に選択される)
    で表わされる、請求項2に記載の化合物。
  5. 、R、R、R、R及びRが、メチル基である、
    式:
    Figure 2008543744
    で表わされる、請求項4に記載の化合物。
  6. 及びRが、Hであり;そして、R、R、R及びRが、メチル基である、
    式:
    Figure 2008543744
    で表わされる、請求項4に記載の化合物。
  7. 及びRが、一緒に5員飽和環を形成する、
    式:
    Figure 2008543744
    (式中、R、R、R及びRは、H及び(C〜C)アルキル基から独立に選択される)
    で表わされる、請求項2に記載の化合物。
  8. 及びRが一緒に6員飽和環を形成する、
    式:
    Figure 2008543744
    (式中、R及びRは、H及び(C〜C)アルキル基から独立に選択される)
    で表わされる、請求項2に記載の前記化合物。
  9. 及びRが、エチル基であり;そして、R及びRが、メチル基である、
    式:
    Figure 2008543744
    で表わされる、請求項8に記載の化合物。
  10. が、ZnXである、
    式:
    Figure 2008543744
    で表わされる、請求項1に記載の化合物。
  11. 及びRが、CHである、請求項10に記載の化合物。
  12. 式II:
    Figure 2008543744
    (式中、
    及びRは、H、(C〜C)アルキル基、ベンジル基及びフェニル基から独立に選択され;そして
    3aは、Sn(R10)(R11)(R12)であり、ここで、R10、R11及びR12はそれぞれ(C〜C)アルキル基である)
    で表わされる化合物。
  13. 及びRが、H、メチル基及びエチル基から独立に選択される、請求項12に記載の化合物。
  14. 10、R11及びR12が、n−ブチル基である、
    式:
    Figure 2008543744
    で表わされる、請求項12に記載の化合物。
  15. 式III:
    Figure 2008543744
    (式中、
    及びRは、H、(C〜C)アルキル基、ベンジル基及びフェニル基から独立に選択され;そして
    3bはSi(R13)(R14)(R15)であり、ここで、R13はOH及び(C〜C)アルコキシ基から選択され;
    14及びR15は、(C〜C)炭化水素基及び(C〜C)アルコキシ基から独立に選択され;
    但し、R及びRが共にCHCHである場合には、R13、R14及びR15が、エチルオキシ基以外である)
    で表わされる化合物。
  16. 及びRが、H、メチル基及びエチル基から独立に選択される、請求項15に記載の化合物。
  17. 13、R14及びR15が、OCHである、請求項15又は16に記載の化合物。
  18. 13が、OCHであり;そして、R14及びR15が、CHである、請求項15又は16に記載の化合物。
  19. 及びRが、エチル基であり、R13が、OHであり;そして、R14及びR15が、CHである、
    式:
    Figure 2008543744
    で表わされる請求項16に記載の化合物。
  20. 式IV:
    Figure 2008543744
    (式中、
    及びRは、H、(C〜C)アルキル基、ベンジル基及びフェニル基から独立に選択され;そして
    3cは、[Si(R16)(R17)(R18)X]であり、ここで、R16がOH又は(C〜C)アルコキシ基であり;
    17及びR18は、H、OH、(C〜C)炭化水素基及び(C〜C)アルコキシ基から独立に選択され;
    Xは、F、OAc、OR、OSiCHからなる群から選択され;
    は対イオンであり、そして、Rは(C〜C)アルキル基より選択される)
    で表わされる化合物。
  21. 16、R17及びR18が、OCHである、請求項20に記載の化合物。
  22. 16が、OCHであり;そして、R17及びR18が、CHである、請求項20に記載の化合物。
  23. 式V:
    Figure 2008543744
    (式中、
    及びRは、H、(C〜C)アルキル基、ベンジル基及びフェニル基から独立に選択され;そして
    3eは、[Sn(R19)(R20)(R21)X]であり、ここで、R19、R20及びR21が(C〜C)アルキル基から独立に選択され;そして
    Xは、ハロゲン原子、OAc、OR、及びOSiCHからなる群から選択され、ここで、Rは(C〜C)アルキル基から選択され、そして、Mは対イオンである)
    で表わされる化合物。
  24. 19、R20及びR21が、Cである、請求項25に記載の化合物。
  25. XがFである、請求項20〜24のいずれか一項に記載の化合物。
  26. XがORである、請求項20〜24のいずれか一項に記載の化合物。
  27. Rがメチル基である、請求項26に記載の化合物。
  28. a)請求項1〜27のいずれか一項に記載の化合物を、第8族、第9族及び第10族金属から独立に選択される金属触媒存在下で、ハロゲン化アリール、アリールトリフラート及びアリールスルホネートから選択される有機求電子試薬と反応させること;
    を含む、炭素−炭素結合の形成方法。
  29. 式:
    Figure 2008543744
    (式中、
    及びRは、H、(C〜C)アルキル基、ベンジル基及びフェニル基から独立に選択され;そして
    3dは、Si(R19)(R20)(R21)であり、ここで、R19はOH及び(C〜C)アルコキシ基から選択される;そして
    20及びR21は、H、(C〜C)炭化水素基及び(C〜C)アルコキシ基から独立に選択される)
    で表わされる化合物を、第8族、第9族及び第10族金属から選択される金属触媒存在下で、ハロゲン化アリール、アリールトリフラート及びアリールスルホネートから選択される有機求電子試薬と反応させること;
    を含む炭素−炭素結合の形成方法。
  30. 式:
    Figure 2008543744
    (式中、
    及びRは、H、(C〜C)アルキル基、ベンジル基及びフェニル基から独立に選択され;そして
    3fは、Sn(R19)(R20)(R21)であり、ここで、R19、R20及びR21が(C〜C)炭化水素基から独立に選択される)
    で表わされる化合物を、第8族、第9族及び第10族金属から選択される金属触媒の存在下で、ハロゲン化アリール、アリールトリフラート及びアリールスルホネートから選択される有機求電子試薬と反応させること;
    を含む炭素−炭素結合の形成方法。
  31. a)式:
    Figure 2008543744
    (式中、
    及びRは、H、(C〜C)アルキル基、フェニル基、ベンジル基、第1族の塩、第2族の塩、及びアンモニウム塩から独立に選択され;
    は、ZnX(Xがハロゲン原子である)及びB(OR)(OR)(式中R及びRがH及び(C〜C)アルキル基から独立に選択され、又はR及びRが一緒に5〜6員環を形成する)からなる群から選択される)
    で表わされる化合物を、第8族、第9族及び第10族金属から選択される金属触媒存在下で、ハロゲン化アリール、アリールトリフラート及びアリールスルホネートから選択される有機求電子試薬と反応させること;
    を含む炭素−炭素結合の形成方法。
  32. a)式:
    Figure 2008543744
    (式中、
    及びRは、H、(C〜C)アルキル基、ベンジル基、フェニル基から独立に選択され;そして
    3aは、Sn(R10)(R11)(R12)であり、ここで、R10、R11及びR12がそれぞれ(C−C)アルキル基から選択される)
    で表わされる化合物を、第8族、第9族及び第10族金属から選択される金属触媒存在下で、ハロゲン化アリール、アリールトリフラート及びアリールスルホネートから選択される有機求電子試薬と反応させること;
    を含む炭素−炭素結合の形成方法。
  33. a)式:
    Figure 2008543744
    (式中、
    及びRは、H、(C〜C)アルキル基、ベンジル基及びフェニル基から独立に選択され;そして
    3cは、[Si(R16)(R17)(R18)X]であり、ここで、R16がOH又は(C〜C)アルコキシ基であり;そして
    17及びR18は、H、OH、(C〜C)炭化水素基及び(C〜C)アルコキシ基から独立に選択され;
    XはF、OAc、OR、OSiCHからなる群より選択され;
    は対イオンであり、そして、Rは(C〜C)アルキル基から選択される)
    で表わされる化合物を、第8族、第9族及び第10族金属から選択される金属触媒存在下で、ハロゲン化アリール、アリールトリフラート及びアリールスルホネートから選択される有機求電子試薬と反応させること;
    を含む炭素−炭素結合の形成方法。
  34. a)式:
    Figure 2008543744
    (式中、
    及びRは、H、(C〜C)アルキル基、ベンジル基及びフェニル基から独立に選択され;そして
    3eは、[Sn(R19)(R20)(R21)X]であり、ここで、R19、R20及びR21が(C−C)アルキル基から独立に選択され;そして
    Xは、ハロゲン原子、OAc、OR、及びOSiCHからなる群から選択され、ここで、Rは(C〜C)アルキル基から選択され、そして、Mは対イオンである)
    で表わされる化合物を、第8族、第9族及び第10族金属から選択される金属触媒存在下で、ハロゲン化アリール、アリールトリフラート及びアリールスルホネートから選択される有機求電子試薬と反応させること;
    を含む炭素−炭素結合の形成方法。
  35. XがFである、請求項33〜34のいずれか一項に記載の方法。
  36. XがORである、請求項33〜34のいずれか一項に記載の方法。
  37. Xがメチル基である、請求項36に記載の方法。
  38. 前記炭素−炭素結合を含む化合物を、回収することを更に含む、請求項28〜37のいずれか一項に記載の方法。
  39. 金属触媒が第10族金属である、請求項28〜37のいずれか一項に記載の方法。
  40. 第10族金属触媒が、ニッケル、白金及びパラジウムから選択される、請求項39に記載の方法。
  41. 第10族金属触媒がパラジウムである、請求項40に記載の方法。
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