JP2008543570A - ガス噴流を拡大させるための凸形の孔開きグリッドを有する溶接トーチ - Google Patents
ガス噴流を拡大させるための凸形の孔開きグリッドを有する溶接トーチ Download PDFInfo
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Abstract
本発明による溶接トーチ(1)は、長手方向に沿って細長いトーチ本体(4)を有する。トーチ本体(4)は、作業端部(10)と、作業端部(10)から長手方向に突出する部分を有する電極(6)と、トーチ本体(4)の内側に形成された保護ガス流のための通路(8)を有する。通路(8)は、保護ガスを噴流の形態で電極(6)の突出部分に向かって噴出させるための少なくとも1つの開口を経て作業端部(10)で終端する。溶接トーチ(1)は、更に、保護ガスの噴流を拡大させるための噴流拡大手段(50)を有する。噴流拡大手段(50)は、上記開口(35)を覆う凸形の孔開きグリッドの形態をなす。
Description
本発明は、概略的には、溶接トーチに関し、詳細には、タングステン不活性ガス(TIG)又は金属不活性ガス(MIG)型の溶接トーチに関する。
より正確には、本発明は、長手方向に沿って細長いトーチ本体を有し、トーチ本体は、作業端部と、作業端部から長手方向に突出する部分を有する電極と、トーチ本体の内側に形成された保護ガス流のための通路と、を有し、通路は、ガスを噴流の形態で電極の突出部分に向かって噴出させるための少なくとも1つの開口を経て作業端部で終端する、溶接トーチに関する。
この種類の溶接トーチは、狭く深い溝を構成するように厚板を合わせて突合せ溶接するために用いられる。こうした溶接は、複数の部位で溶接される。開先の底部を充填する役割を果たす最初の部位は、小経の溶接トーチを用いて実行される。溝の頂部を充填する役割を果たす後の部位は、保護ガス噴流が溶接溶融物の幅全体をカバーするように、大径の溶接トーチで溶接される。
2つの異なる溶接トーチを同じ溶接作業に使用するのは煩わしく、作業を遅延させる。溶接トーチの取り付け及び取り外し、並びにガス供給手段を調節するためのかかる無駄時間は少なからぬものである。
このような状況において、本発明は、2枚の厚板を合わせて突合せ溶接する場合の全ての部位を溶接することが可能な溶接トーチを提供することを目的とする。
本目的のために、本発明は、ガス噴流を拡大させるための噴流拡大手段を含むことを特徴とする、上述した種類の溶接トーチを提供する。
溶接トーチはまた、個別に採用される、又は、技術的に実現可能な任意の組み合わせで採用される以下の特徴のうちの1つ又は2つ以上を有していてもよい。
噴流拡大手段は、通路の開口を覆う、開口から外向きに膨らんだ凸形の孔開きグリッドを含む。
凸形グリッドは、半球形の部分を有する。
凸形グリッドは、金属ワイヤの格子であり、ガスを通過させるためのスペース又は孔を金属ワイヤの間に構成する。
溶接トーチは、開口を包囲する環状のスカートを有し、スカートは、電極の突出部分の周りの作業端部から延び、凸形グリッドによって覆われた開口端を作業端部の反対側に有する。
凸形グリッドは、ステンレス鋼で作られる。
凸形グリッドを通過するガス流は、層流である。
溶接トーチは、開口と凸形グリッドとの間のガス流内に介在した実質的に平らな少なくとも1つの噴流遮断グリッドを有する。
噴流拡大手段は、互いに重なり合う複数の凸形グリッドを有する。
トーチ本体の断面は、30ミリメートルよりも小さい最大寸法を有する。
溶接トーチは、タングステン不活性ガス(TIG)溶接法及び金属不活性ガス(MIG)溶接法に適合する。
凸形グリッドは、半球形の部分を有する。
凸形グリッドは、金属ワイヤの格子であり、ガスを通過させるためのスペース又は孔を金属ワイヤの間に構成する。
溶接トーチは、開口を包囲する環状のスカートを有し、スカートは、電極の突出部分の周りの作業端部から延び、凸形グリッドによって覆われた開口端を作業端部の反対側に有する。
凸形グリッドは、ステンレス鋼で作られる。
凸形グリッドを通過するガス流は、層流である。
溶接トーチは、開口と凸形グリッドとの間のガス流内に介在した実質的に平らな少なくとも1つの噴流遮断グリッドを有する。
噴流拡大手段は、互いに重なり合う複数の凸形グリッドを有する。
トーチ本体の断面は、30ミリメートルよりも小さい最大寸法を有する。
溶接トーチは、タングステン不活性ガス(TIG)溶接法及び金属不活性ガス(MIG)溶接法に適合する。
本発明の他の特徴及び利点は、非限定的な表示の目的で下記に記述される、添付の図面を参照して行われる説明から明らかである。
図1に示す溶接トーチ1は、支持ブロック2と、支持ブロック2にしっかりと締結された長手方向に細長いトーチ本体4と、トーチ本体4の内側に配置された長手方向に延びる電極6と、トーチ本体4の内側に形成された保護ガスの流れのための流路8と、裏側電極(図示せず)と、電極6と裏側電極との間の電圧差を維持するのに適した電源とを有している。
電極6は、トーチ本体4の支持ブロック2から離れている方の作業端部10から長手方向に突出している。
トーチ本体4は、3つの中空円筒形セグメント12、14、16を有し、これらの円筒形セグメント12、14、16は、長手方向軸線Xを中心に同軸であり、互いに一直線に配置されている。円筒形セグメント12、14、16は、それぞれの端部を介して互いにねじ結合されている。ガスケット18が、円筒形セグメント12、14、16の間に介在している。
支持ブロック2に、オリフィス20が開けられ、オリフィス20は、比較的小径のねじ山部分22を図1の下方に向かって有し、且つ、ねじ山部分22から図1の上向きに延びる比較的大径のねじ山無し部分24を有している。
一番上のセグメント12は、そのねじ山付き上端部を介して、オリフィス20のねじ山部分22に螺合されている。
作業セグメント16は、支持ブロック2から最も遠くに位置し、中間セグメント14は、一番上のセグメント12と作業セグメント16とを互いに連結している。
作業セグメント16は、中間セグメント14から引き続いて、公称の外径を有する主部分と、主部分よりも小径の第1肩部26と、第1肩部26よりも小径の第2肩部28とを有し、最後に、先細りの端部30を有している。中間セグメント14は、公称の外径を有し、一番上の締結セグメント12は、公称の外径よりも大きい外径を有することに注目すべきである。公称の外径は、典型的には、8〜30ミリメートルの範囲にある。
トーチ本体4は、耐熱性材料で作られる。
トーチ本体4は、長手方向の全長にわたって延びる内部通路32を有し、内部通路32は、その両端部において、即ち、支持ブロック2のところと作業端部10のところにおいて開口している。
内部通路32は、長手方向軸線Xを中心とする円形の中央開口34及び保護ガスを噴出させるための複数のオリフィス35を介して、作業端部10において外部に開口し、オリフィス35は、先細りの端部30(図2)を貫通して形成され、中央開口34の周りに配置されている。
内部通路32の流れ断面は、第2肩部28及び先細りの端部30に沿って中央開口34に向かって徐々に先細りになる。従って、内部通路32を構成する内壁は、第2肩部28及び先細りの端部30に沿って延び且つ中央開口34に向かって狭まる部分36を有している。
電極6は、長手方向に細長い円筒(円柱)形状であり、トーチ本体4の内部通路32内で長手方向軸線X上に配置されている。電極6は、一番上のセグメント12の一部と、中間セグメント14及び作業セグメント16とに沿って延び、中央開口34に係合する。例示として、電極6は、1.6〜4mmの範囲の外径を有し、トーチ本体4の作業端部10を越えて約50mm突出する。
溶接トーチ1はまた、電極6をトーチ本体4に対して固定する固定手段38を有している。固定手段38は、電極6とトーチ本体4の作業セグメント16との間に介在した管状クランプ39と、管状クランプ39と長手方向に隣接した支持チューブ40と、ねじ42とを有している。管状クランプ39は、長手方向のスロットによって4つの等しい扇形部分に分割された底端部44を有している。この底端部44は、通路4の内壁の狭まり部分36に長手方向に支持されている。
支持チューブ40は、その一端を介して、クランプ39に支持される。支持チューブ40は、トーチ本体4の中間セグメント14及び一番上のセグメント12に沿って延び、オリフィス20のねじ山部分22に係合する。
ねじ42は、オリフィス20のねじ山無し部分24に係合し、ねじ42の終端部分を介してねじ山部分22に螺合される。ねじ42は、支持チューブ40に対して長手方向に押付けられるように支持される。ねじ42は、支持チューブ40を長手方向に作業端部10に向かって移動させるようにを押し、次いで、支持チューブ40は、クランプ39を作業端部10に向かって押す。従って、底端部44の分割部分は、内壁の狭まり部分36に押付けられるように支持され、かくして、電極6に向かって半径方向に押され、電極6に押付けられるようにしてクランプ止めされる。分割端部44によって電極6に及ぼされる応力は、オリフィス20内のねじ42の長手方向の位置の関数である。
溶接トーチ1はまた、ガスの流れを差し向けるための円筒形のスカート46を有し、このスカート46は、長手方向軸線Xに沿って作業端部10の周りに延びている。スカート46は、第1肩部26にしっかりと締結されている。スカート46は、第1肩部26から、中央開口34と電極6の自由端との間のそれらから実質的に等距離の箇所まで長手方向に延びている。スカート46は、電極6及びチューブ4の先細りの端部30を包囲している。第1肩部26から離れた方のスカート46の端部47は、開口している。
保護ガスの流路8は、第1の側であるトーチ本体4のセグメント12、14、16と第2の側である支持チューブ40及びクランプ39との間に設けられた環状の空間に一致する。流路8は、ガス噴出開口35によって、作業端部10のところで終端している。ガス噴出開口35は、流路8を、スカート46と作業セグメント16との間に位置する空間に連通させる。
溶接トーチ1は、例えば、シリンダ(図示せず)から支持ブロック2を介して、流路8に保護ガスを供給するための手段を有している。
溶接トーチ1はまた、長手方向軸線Xに対して垂直方向に延びる複数の平らな噴流遮断グリッド48を有している。噴流遮断グリッド48は、軸線方向に互いに積み重なり、各々、スカート46の内径に一致する直径の円形形状を有している。噴流遮断グリッド48は、スカート46にしっかりと締結され、スカート46の横断面全体を占めている。噴流遮断グリッド48は、その中央を電極6が貫通するように構成されている。噴流遮断グリッド48は、作業セグメント16の先細りの端部30押付けられるように配置されている。
各噴流遮断グリッド48は、直径0.16mmの304Lステンレス鋼ワイヤを用いて作成された金属ワイヤの孔開き格子である。ワイヤは、それらの間に一辺が約0.5mmの正方形の空間を構成するように配置される。
溶接トーチ1はまた、スカート46の開口端47の周りにしっかりと締結された凸形グリッド50を有している。凸形グリッド50は、ガス噴出開口35から離れる方向に向かって凸形である。凸形グリッド50は、スカート46の開口端47全体を覆っている。
凸形グリッド50は、スカート46の外側に締結された環状部分52を有し、環状部分52は、開口端47を覆う半球形部分54によって延長されている。その結果、半球形部分54は、ガス噴出開口35を通して噴出させられたガスが必ず半球形部分54を通り抜けるという意味で、ガス噴出開口35を覆っている。つまり、半球形部分54は、ガス噴出開口35から電極の突出部分に向かって流れるガス流に介在している。電極6は、半球形部分54の中央を貫通している。
噴流遮断グリッド48と同様、凸形グリッド50は、金属ワイヤの孔開き格子の形態に作られる。また同様に、金属ワイヤは、例えば直径0.16mmの304Lステンレス鋼ワイヤであり、ワイヤは、それらの間に一辺が約0.5mmの正方形の空間を構成するように配置される。
凸形グリッド50の半球形部分54の曲率半径は、例えば約5mmである。
支持ブロック2と電極6の自由端との間の溶接トーチ1の長さは、例えば、170mm〜500mmの範囲にある。
保護ガスは、アルゴン若しくはヘリウム、又はアルゴンとヘリウムの混合物である。
支持ブロック2から作業端部10まで流路8に沿って流れる保護ガスは、ガス噴出開口35によって、噴流の形態でトーチ本体4からスカート46の内側空間内に噴出され、電極6の突出部分に向かって進む。次に、スカート46によって差し向けられたガス噴流は、噴流遮断グリッド48をその空いているスペース又は孔を通り抜けることによって通過する。次に、ガス噴流は、スカート46によって凸形グリッド50に差し向けられ、半球形部分54をその空いているスペース又は孔を通り抜けることによって通過する。
トーチ本体4から出たガスは、実質的に層流の形態で、凸形グリッド50まで長手方向に流れる。図2に示すように、流れの中央に位置する流体の流れL1、即ち、電極6に沿う流体の流れL1は、電極6の近くのスペース又は孔を通って凸形グリッド50を通り抜け、実質的に長手方向に、又は、長手方向軸線Xに対して少し傾斜した方向に向けられる。流体の流れは、凸形グリッド50を通り抜ける際、ほとんど逸らされない。
流れの周囲に位置する流体の流れL2、即ち、スカート46に沿って流れる流体の流れL2は、凸形グリッドの周囲に位置するスペース又は孔を通って凸形グリッド50を通り抜ける。スペース又は孔は、長手方向軸線Xに対して急な角度で傾斜する方向に向けられているので、スペースを通り抜ける流体の流れL2は、グリッド50を通り抜ける際、流れの外側に向かって大きく逸らされる。
電極6とスカート46の中間領域に位置する流体の流れL3は、長手方向軸線Xに対して緩やかな角度で傾斜する方向に延びる凸形グリッド50のスペース又は孔を通り抜け、従って、流れの外側に向かって緩やかに逸らされる。
従って、ガス流は、凸形グリッド50の下流側において、その上流側よりもかなり広くなる。
図2において、比較の目的で、本発明の溶接トーチを用いて得られるガス流を破線で示し、凸形グリッド50を含まないこと以外同一である溶接トーチを用いて得られるガス流を一点鎖線で示す。
凸形グリッド50がない場合、ガス流は、スカート46の開口端47からほんのわずかしか発散しない。対照的に、溶接トーチが凸形グリッド50を有する場合、ガス流は、明らかに、スカート46の開口端47からかなり発散する。電極6の自由端のレベルにおける長手方向軸線Xに対する垂直なガス流の断面積は、凸形のグリッド50を用いると、グリッド50がない場合の実質的に2倍の大きさになる。
上述した溶接トーチは、多数の利点をもたらす。
金属ワイヤで作られたる凸形グリッドにより、保護ガス流を拡大させることを可能にする。この成果は、少ない費用で得られる。
外径が小さいトーチ本体を有する上述した種類の溶接トーチの使用は、例えば250mmの深さと20mmの幅を有するような、深く狭い溝によって隔てられた2つの部材の突合せ溶接を実行するのに特に適している。溶接トーチを、溝の底部における第1の溶接部位のために用いることもできる。最初の部位の溶接の間、溶接溶融物は狭く、溝の幅と同一の幅のものである。同じ溶接トーチを、部材の表面から10mm未満の深さにおける最終部位にも用いることができる。最終部位の溶接の際の溶接溶融物の幅は、溝の底部における溶接溶融物の幅よりもはるかに広い。溶接トーチからの保護ガス流が広げられるので、溶接トーチは、溝の中の深いところでも、突合せ溶接される部材の外面のレベルにおいても、溶接溶融物全体をカバーする。
このような溶接トーチの使用は、特に、原子炉の蒸気発生装置を交換する作業の際に好適である。こうした作業の間、一次回路の配管を、交換すべき蒸気発生装置の上流及び下流で切断する。次に、上流セグメント及び下流セグメントを待機状態にしたまま、蒸気発生装置を取外す。その後、上流及び下流の一次配管スタブを設けた新しい蒸気発生装置を所定位置に設置し、配管スタブは、待機状態のままの上流セグメント及び下流セグメントに溶接する。待機状態のままのセグメント、及び、それに突合せ溶接するための配管スタブはかなり厚い部材であり、それぞれ数十ミリメートルの厚さである。溶接の時点では、それらは、約10ミリメートルの幅を有する間隙により隔てられている。このような状況下で上述の種類の溶接トーチを使用するとき、上述した溶接トーチは、同じ溶接トーチを全ての溶接部位に用いることができるので特に有利である。このような状況下では、溝の底部での部位を溶接するために第1の溶接トーチを使用してから、配管の長さの外面近くで最後の部位を溶接するために第2の溶接トーチを使用する必要がないため、作業はより速い。溶接トーチを交換し、第2の溶接トーチの作業に合わせたガス流速、電力供給等の調節を行うための無駄時間は必要ない。これらの溶接作業は、原子炉の、線量率が無視できるほど少なくない領域で実行されるので、電離放射線に対する関係者の被曝を最小にするために、作業を行うのに必要な時間を短縮することは非常に重要なことである。
上述した溶接トーチはまた、天井部での溶接のとき、即ち、溶接トーチが、互いに溶接される部材の下方に位置するときにも、特に有利である。このような状況下では、凸形グリッド50は、噴流遮断グリッド48を保護するのに役立つ。溶接溶融物から滴下する溶融材料の溶滴は、噴流遮断グリッド48に到達する前に、凸形グリッド50により止められる。
上述した溶接トーチは、多数の変形例を有する。
溶接トーチは、TIG溶接法に適合していてもよいし、MIG溶接法に適合していてもよい。
溶接トーチを、フィルター金属を用いる溶接に使用してもよいし、それを用いない溶接に使用してもよい。
溶接トーチを、作業者が手動で用いてもよいし、自動溶接機械で用いてもよい。
トーチ本体4は、環境に応じて、循環水により冷却されてもよいし、冷却する必要がなくてもよい。
凸形グリッド50は、多数の形態を有する。凸形グリッド50は、上述したように、半球形であるのがよい。凸形グリッド50は、長手方向軸線Xを含む平面における断面において楕円形であってもよい。更に、凸形グリッド50は、電極6を包囲する長手方向軸線Xに対して垂直な平らな部分と、この平らな部分とスカート46の開口端47との間に延びる丸く膨らんだ部分とを有する、不規則な形状であってもよい。
溶接トーチは、必ずしもスカート46を有する必要はない。そのような状況下では、凸形グリッド50は、第2肩部28又は第1肩部26に直接締結される。
溶接トーチは、端部同士の突合せ溶接に使用されてもよいし、側部同士の突合せ溶接に使用されてもよいし、かど溶接に使用されてもよい。
溶接トーチは、かなり厚い2つの部材を合わせて溶接することに適合されてもよいし、小さい厚みの2つの部材を合わせて溶接するために用いられてもよい。
溶接トーチは、完全溶込み溶接に適合されてもよいし、完全溶込みではない溶接に適合されてもよい。
上記の説明は、トーチ本体が8mm〜30mmの範囲にある外径を有する実施形態に関する。しかしながら、30mmより大きい直径を有するトーチ本体も同じく良好であり得る。
凸形グリッド50は、保護ガス流を拡大させるための他の手段で置き換えられてもよく、かかる他の手段は、例えば、ガス流を発散させるのに適した形状を有するように電極6を包囲する環状ノズル、又は、電極6とスカート46の開口端47との間に配置された円錐台形の孔あき板である。
溶接トーチはまた、軸線方向に互いに重ね合わせた複数の凸形グリッド50を有していてもよい。複数の凸形グリッド50は、通常、同じワイヤを用いてそれらの間に同じ大きさのスペース又は孔を構成する同じ種類のものであるが、異なる種類のものであってもよい。複数の凸形グリッドは、互いに押付けられるべきである。複数の重ねられた凸形グリッド50の使用は、流体の流れが特に均一に分配されたガス噴流を得ることを可能にする。得られる噴流は、完全な層流である。
Claims (11)
- 溶接トーチ(1)であって、
長手方向に沿って細長いトーチ本体(4)を有し、前記トーチ本体(4)は、作業端部(10)と、前記作業端部(10)から長手方向に突出する部分を有する電極(6)と、前記トーチ本体(4)の内側に形成された保護ガスの流れのための通路(8)と、を有し、前記通路は、保護ガスを噴流の形態で前記電極(6)の突出部分に向かって噴出させるための少なくとも1つの開口(35)を経て前記作業端部のところで終端し、
更に、前記保護ガスの噴流を拡大させるための噴流拡大手段(50)を有し、前記噴流拡大手段は、前記通路(8)の開口(35)を覆う凸形の孔開きグリッド(50)を有し、前記グリッド(50)は、前記開口(35)から遠ざかるように出張り、前記グリッドを貫通する前記電極(6)を保持する、溶接トーチ(1)。 - 前記凸形グリッド(50)は半球形の部分(54)を有する、請求項1に記載の溶接トーチ。
- 前記凸形グリッド(50)は、金属ワイヤの格子であり、前記ガスを通過させるための空間が前記格子の間に定められる、請求項1又は2に記載の溶接トーチ。
- 更に、前記少なくとも1つの開口(35)を包囲する環状のスカート(46)を有し、前記スカートは、前記電極(6)の突出部分の周りにおいて前記作業端部(10)から延び、前記作業端部(10)の反対側において、前記凸形グリッド(50)によって覆われた開口端(47)を有する、請求項1〜3の何れか1項に記載の溶接トーチ。
- 前記凸形グリッド(50)は、ステンレス鋼で作られる、請求項1〜4の何れか1項に記載の溶接トーチ。
- 前記凸形グリッド(50)を通過する前記ガスの流れは層流である、請求項1〜5の何れか1項に記載の溶接トーチ。
- 更に、前記開口(35)と前記凸形グリッド(50)との間において前記ガス流に介在させた実質的に平らな少なくとも1つの噴流遮断グリッド(48)を有する、請求項1〜6の何れか1項に記載の溶接トーチ。
- 前記噴流拡大手段は、互いに重ねられた複数の凸形グリッド(50)を有する、請求項1〜7の何れか1項に記載の溶接トーチ。
- 前記トーチ本体(4)の断面における最大寸法は、30ミリメートルよりも小さい、請求項1〜8の何れか1項に記載の溶接トーチ。
- 前記溶接トーチは、タングステン不活性ガス(TIG)溶接法及び金属不活性ガス(MIG)溶接法に適合する、請求項1〜9の何れか1項に記載の溶接トーチ。
- 前記電極(6)は、前記凸形グリッド(50)の中央を貫通する、請求項1〜10の何れか1項に記載の溶接トーチ。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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