JP2008536898A - 官能化イオン液体を含む液相から少なくとも1種の化合物を抽出する方法、および前記方法を実施するための微小流体システム - Google Patents

官能化イオン液体を含む液相から少なくとも1種の化合物を抽出する方法、および前記方法を実施するための微小流体システム Download PDF

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Abstract

本発明は、少なくとも1種の官能化イオン液体を含む液相から、前記イオン液体(単数又は複数)と不混和性である液状抽出流体(F)によって少なくとも1種の化学的または生物学的化合物を抽出する方法、及び前記方法を実施するための微小流体システムに関する。本発明の抽出方法は、微小流体システム(19)の表面(12)上で、前記抽出流体を含み、前記表面上に位置する抽出溶液(20)中の前記液相の少なくとも1つの微小液滴(14)を移動させることによって、前記溶液の出口で、電場の作用下、前記抽出流体に富み、前記化合物または少なくとも1種の前記化合物が濃縮された、前記表面から離れて移動する抽出物(E)と、前記イオン液体(単数又は複数)に富み、前記化合物または少なくとも1種の前記化合物が減少した、前記表面上を動くラフィネート(R)とを得ることを含む。

Description

本発明は、少なくとも1種の官能化イオン液体を含む液相から少なくとも1種の化学的または生物学的化合物を抽出する方法、およびこの方法を実施するための微小流体システムに関する。
室温イオン液体(RTILと略す)は、この特に有利な特性(「Room Temperature Ionic liquids.Solvents for synthesis and catalysis」、T.Welton、Chemical Reviews、1999、2071−2083参照)のため、有機合成にますます使用されている。これは、室温イオン液体が、公知の化学試薬の大部分と相容する、低い蒸気圧を有する比較的不揮発性の溶媒であり、熱的に安定であり、比較的不燃性であり、また、リサイクルし得るからである。
反応溶媒としてのこれらの用途以外に、室温イオン液体が、液−液および液−気抽出用に多大な利点を有する。超臨界流体またはフッ素溶媒と同様に、これらのイオン液体は、揮発性有機溶媒(VOSと略す)と一般に不混和性であり、VOSの非常に高い蒸気圧のため、直接蒸留することによって有機溶媒から分離し得る(「Modern Separation techniques for the Efficient Workup in Organic Synthesis」、C.C.Tzschucke et al.、Angewandte Chemie、Engl.Int.Ed.、2002、3964−4000参照)。
以下の分離操作中、抽出流体としてこれらのイオン液体を使用することは、文献で公知である。
−イオン液体/他の溶媒または水相の二相抽出(「RT ionic liquids as novel media for clean liquid−liquid extraction」、J.G.Huddleston et al.、Chem.Commun.、1998、1765−1766参照)
−液体クロマトグラフィーと結び付けた、イオン液体の液滴を使用する液/液マイクロ抽出(「Ionic liquid−based liquid−phase microextraction,a new sample enrichment procedure for liquid chromatography」、J.Liu et al.、J.Chromatograph.A、2004、1026、143−147参照)
−炭化水素中のガス状、液状の含硫黄不純物の分離(特許文献WO−A−2003/070667およびWO−A−2003/040264参照)。
−非常に類似した沸点を示す化合物の分離(特許文献WO−A−2002/074718参照)、および
−イオン液体中の錯化剤による重金属の抽出(「First application of calixarenes as extractants in room−temperature ionic liquids」、S.Kojiro、Chemistry Letters、2004、320−321参照)
これらの分離操作すべてが、イオン液体から構成される抽出流体を使用してある化合物を抽出すること、即ち、液相からイオン液体への物質移動によってこの化合物を移動させることを対象とすることに注意されたい。
最近、均一相担持合成に特に好適である、タスク特異的イオン液体(本明細書の続きではLITSと略す)としても公知の官能化室温イオン液体に関心が持たれている。本件に関しては特許文献WO−A−2004/029004を参照し得る。
これらの官能化イオン液体は、これらが、
−液相中で、多数の反応を行い、操作条件を迅速に最適化し、生成物を大量に合成し、および
−固体担体上で、固体担体を様々な溶媒中で連続洗浄することにより迅速に精製する
ことを可能にする事実により、液相中および固体担体上での合成の利点を併有している。
出願企業およびフランス国立科学研究センターのために、2004年7月8日に出願したフランス国特許出願第0407623号は、少なくとも1種の官能化または非官能化イオン液体を含む液滴からなるマイクロリアクターを含む微小流体システムを提示している。このマイクロリアクターは壁がなく、イオン液体(単数又は複数)と、周囲の媒体との界面ならびにその液滴が付着した支持体との界面が、マイクロリアクターの境界を画定する。
この特許出願は、この液滴型のマイクロリアクターを使用して化学反応もしくは生物化学反応および/または混成反応を実施する方法にも関し、イオン液体の液滴中で行われる反応から生じる生成物(単数又は複数)の抽出および/または精製に言及する。
本発明の一目的は、
(i)混合物を含む微小液滴、一方では、少なくとも1種の官能化イオン液体によって担持された少なくとも1種の化学的または生物学的化合物の分子を精製し、他方では、これらの担持分子と反応しなかった過剰の前記1種もしくは複数の化合物、および/またはこのイオン液体と前記1種もしくは複数の化合物との反応の副生物を精製して、この過剰の未反応化合物および/またはこれらの副生物を抽出する、ならびに
(ii)少なくとも1種の官能化イオン液体によって担持された化学的または生物学的化合物の分子を含む、微小液滴中の担体を切断してこれらの化合物を抽出する
単位操作を特に行うことを可能にする、少なくとも1種の官能化イオン液体を含む液相から、前記イオン液体(単数又は複数)と不混和性の液状抽出流体によって、少なくとも1種の化学的または生物学的化合物を抽出する方法を提供することである。
この目的に対し、本発明による抽出方法は、前記抽出流体を含み、前記表面上に位置する抽出浴中で、前記液相の少なくとも1つの微小液滴を微小流体システムの表面上で移動させることによって、電場の作用下、前記浴の出口で、前記抽出流体に基づき、前記化合物もしくは少なくとも1種の前記化合物(単数又は複数)に富んだ、前記表面から離れて移動する抽出物と、前記イオン液体(単数又は複数)に基づき、前記化合物もしくは少なくとも1種の前記化合物(単数又は複数)が減少した、前記表面上で動き回るラフィネートとを得ることを含む。
本発明の別の特徴によれば、前記微小液滴は、前記浴中で前記電場の作用下、前記表面と接触しながら動き回るように移動する。
本発明の別の特徴によれば、前記抽出流体は、得られる前記ラフィネートが前記イオン液体(単数又は複数)から構成されるために(即ち、後者が純粋状態で得られるために)前記浴中で強制対流により連続的に循環する。
上記(i)の場合では、次いで、得られる前記抽出物は、一方では、前記抽出流体の混合物、他方では、反応しない前記過剰の前記化合物(単数又は複数)ならびに/または前記反応副生物(単数又は複数)の混合物を含み、前記ラフィネートは、前記担持分子を含む。
上記(ii)の場合では、次いで、得られる前記抽出物は、前記担体の切断により、前記抽出流体と、前記官能化イオン液体から分離される前記化合物の混合物を含み、前記ラフィネートは、その後者を含む。
本発明に従い、使用し得る前記微小液滴を構成する「少なくとも1種の官能化イオン液体を含む液相」という用語は、本明細書では、
−少なくとも1種の化学的または生物学的化合物と
−純粋な官能化イオン液体、純粋な官能化イオン液体の混合物、あるいはまた、1種または複数の官能化イオン液体と1種または複数の非官能化イオン液体と場合により1種もしくは複数の溶媒との混合物との
混合物を意味することが理解される。
前記もしくは各化合物が、前記もしくは各官能化イオン液体に結合し得るものであり、または、混合物中で遊離状態となり得ることに注意されたい。
本発明による、微小液滴に使用し得る前記もしくは各々の官能化(即ち、タスク特異的)イオン液体は、周囲温度で、液状で存在し、式A によって表すことができ、式中、
a)A は、官能性または非官能性カチオンあるいは官能性であるカチオンがまったくないかカチオンの少なくとも1種が官能性であるカチオンの混合物を表し、
b)X は、官能性または非官能性アニオンあるいは官能性であるアニオンがまったくないかアニオンの少なくとも1種が官能性であるアニオンの混合物を表すが、ただし、
c)該カチオンA および/または該アニオンX は、前記化学的または生物学的化合物と反応できる少なくとも1種の官能基を保持する。
官能化イオン液体A (即ち、少なくとも1種の官能性イオンを含む)が、一部は反応媒体として一部は溶解性担体もしくはマトリクスとして作用することができ、一方、非官能化イオン液体A が、反応物に対して反応不活性な媒体もしくはマトリクスとしてのみ作用し、これらの反応物を溶解できることは注目すべきである。
「官能性カチオン」という表現は、少なくとも1種の化学官能基を有する分子基を意味し、この分子基の一部は、正電荷を保持する。「官能性アニオン」という表現は、少なくとも1種の化学官能基を有する分子基を意味し、この分子基の一部は、負電荷を保持する。「非官能性カチオン」という表現は、化学官能基のない分子基を意味し、この分子基の一部は、正電荷を保持する。「非官能性アニオン」という表現は、化学官能基のない分子基を意味し、この分子基の一部は、負電荷を保持する。
本発明では、A として、官能性カチオンもしくは少なくとも1種が官能性であるカチオンの混合物、および/または、X として、官能性アニオンもしくは少なくとも1種が官能性であるアニオンの混合物を使用することが可能であり、前記官能性カチオンおよび官能性アニオンは、それぞれ少なくとも1種の官能基Fに結合したカチオン性もしくはアニオン性イオン要素(ionic entity)に相当し、Fは、FからFまでの範囲にあり、nは、1から10までの範囲にある整数である。
官能基Fは、以下の官能基:ヒドロキシル、カルボキシル、アミド、スルホン、第1級アミン、第2級アミン、アルデヒド、ケトン、エテニル、エチニル、ジエニル、エーテル、エポキシド、ホスフィン(第1級、第2級もしくは第3級)、アジド、イミン、ケテン、クムレン、ヘテロクムレン、チオール、チオエーテル、スルホキシド、リン含有基、複素環、スルホン酸、シラン、スタナン、または官能性アリール、および化学的変換、熱的変換、もしくは光化学的変換または前記官能基のマイクロ波照射による変換から生じる任意の官能基から特に選択し得る。
いくつかの官能化イオン液体、特にNTf 、PF 、BF 、またはCFSO などの大きいアニオンを有するものは、周囲温度で液体であるかまたは低温で溶融体となり得、例えば、
Figure 2008536898
は、周囲温度で液体である(TfはCFSOを表す)。
有利には、本発明に従い使用し得る前記または少なくとも1種の前記官能化イオン液体は、アンモニウム塩、イミダゾリウム塩、ホスホニウム塩、オニウム塩およびこれらの塩のいくつかの混合物からなる群から選択される。
例えば、反応担体として式A の官能化オニウム塩を使用でき、これは、イオン性要素Y−に相当する官能性カチオンおよび/または官能性アニオン、即ちそれぞれカチオン性要素Y−またはアニオン性要素Y−を含み、これらは、場合によりアームL、特に、1〜20個の炭素原子を含むアルキル基を介して少なくとも1つの官能基Fに結合され、Fは、FからFまでの範囲にあり、nは、1から10までの範囲にある整数であり、官能性カチオンを式Y−L−Fで表し、官能性アニオンを式Y(L)−Fで表すことができ、kは0または1に等しく、官能性アニオンは、kが0に等しい場合、
OH、F、CN、RO、RS、RSO 、RCO またはRBF から特に選択される、Yに相当する単純なアニオンを表すことができ、式中、Rは、1〜20個の炭素原子を含むアルキル基または6〜30個の炭素原子を含むアリール基を表す。
「官能化オニウム塩」という表現は、アンモニウム塩、ホスホニウム塩、およびスルホニウム塩ならびにアミン、ホスフィン、チオエーテル、またはこれらのヘテロ原子を1つもしくは複数含み官能基Fを少なくとも1つ有する複素環の4級化から生じるすべての塩を意味する。この表現はまた、上述のように、カチオンは官能化されていないがアニオンは官能基Fを有するオニウム塩も意味する。この表現はまた、アニオンおよびカチオンが官能基Fを有する塩も意味し得る。好ましい官能化オニウム塩は、以下
Figure 2008536898
(mは0〜20の整数である)から特に選択される。
本発明による、1種または複数の官能化イオン液体と組み合わせて微小液滴に使用し得る非官能化イオン液体の例としては、例えば、テトラフルオロホウ酸1−ブチル−3−メチルイミダゾリウム[bmim][BF]、ヘキサフルオロリン酸1−ブチル−3−メチルイミダゾリウム[bmin][PF]、1−ブチル−3−メチルイミダゾリウムビス(トリフルオロメチルスルホニル)イミド[bmin][NTf]、ヘキサフルオロリン酸1−エチル−3−メチルイミダゾリウム[emim][PF]、ブチルトリメチルアンモニウムビス(トリフルオロメチルスルホニル)イミド[btma][NTf]などの、イミダゾリウム、ピリジニウム、Me−BuもしくはBu−Meカチオン、およびNTf 、PF もしくはBF アニオンから選択されるオニウム塩を挙げてもよい。
本発明の別の特徴によれば、本発明による、抽出方法に使用される前記抽出流体は、有機溶媒型または水性溶媒型であってもよく、ジエチルエーテル、酢酸エチル、およびジクロロメタン、クロロホルム、または四塩化炭素などの塩素化溶剤からなる群から選択される少なくとも1種の揮発性有機溶媒(VOS)を有利に含む。
ある代替形態では、前記抽出流体は、脱イオン化した水などの少なくとも1種の水性溶媒を含み得る。
本発明による抽出方法の別の有利な特徴によれば、導電性の前記微小液滴は、電場の作用下、前記表面と接触して、好ましくは、前記表面を覆う複数の電極を介して、前記微小液滴を、前記浴内と後者の上流および下流の双方でエレクトロウェッティング(electrowetting)(誘電体上のエレクトロウェッティング(EWOD))により移動させることによって移動する。
微小流体システムの基板により支持されるこれらの電極は、絶縁し、前記抽出流体中に入る前記微小液滴の低い濡れ性を得るために表面処理する。これらの微小液滴が、これらに含まれる前記または各イオン液体のため導電性であり、一方前記抽出流体は、事実上導電性が0を示すことに注意されたい。
有利には、本発明による抽出方法は、前記微小液滴を前記浴中で連続移動させることにより実施することによって、精製される前記微小液滴と前記抽出流体との間の強制拡散による物質移動の最適化を可能にする。
さらにもっと有利には、前記微小液滴が、前記浴中で所定の経路に沿って移動し、好ましくは前記浴の中央領域を、例えば環状に動き回ることにより、微小流体システムの前記表面上に前記浴を効果的に局在化させることを可能にする。
本発明の第1の実施形態によれば、前記浴および前記抽出は、それぞれ、前記抽出流体を導入する少なくとも1つのストリームと前記浴を抽出する少なくとも1つのストリームとにより得られ、これらの導入ストリームおよび抽出ストリームの少なくとも一方は、前記表面上に延在して現出するキャピラリ内で搬送される。
本発明によるこの第1の実施形態の第1の実施例によれば、前記抽出浴は、前記表面上に付着し、前記表面上に位置する周囲スペース全体と連通する、前記抽出流体の液滴によって形成され、前記導入ストリームおよび抽出ストリームの少なくとも一方は、前記抽出液滴が下に形成しているキャピラリ内部に沿って移動する。
本発明による、この第1の実施形態の第2の実施例によれば、前記抽出浴は、前記表面と前記表面上に取り付けたシートとにより形成されるそれぞれ上下2つの壁で画定する前記抽出流体の限定容積によって形成され、前記容積は、前記壁間の側方の周囲スペース全体と実質的に連通し、前記導入ストリームおよび抽出ストリームの少なくとも一方は、前記シートのオリフィス中に出現するキャピラリ内に沿って移動し、前記限定容積と連通する。
本発明の第2の実施形態によれば、前記浴および前記抽出物は、それぞれ、前記抽出流体を導入する少なくとも1つのストリームと前記浴を抽出する少なくとも1つのストリームとによって得られ、これらの導入ストリームおよび抽出ストリームの少なくとも一方は、前記表面上に出現する前記微小流体システムの本体内に延在する。
本発明によるこの第2の実施形態の第1の実施例によれば、前記抽出浴は、前記表面上に付着し、前記表面上の周囲スペース全体と連通する前記抽出流体の液滴によって形成され、前記導入ストリームおよび抽出ストリームの少なくとも一方は、前記抽出液滴が上に形成される、前記微小流体システム中に埋設したチャネル内に沿って移動する。
本発明によるこの第2の実施形態の第2の実施例によれば、前記抽出浴は、前記表面と前記表面に取り付けたシートとにより形成されるそれぞれ上下の2つの壁によって画定する前記抽出流体の限定容積によって形成され、前記容積は、前記壁間の側方の周囲スペース全体と実質的に連通し、前記導入ストリームおよび抽出ストリームの少なくとも一方は、前記微小流体システム中に埋設した、前記表面と接するチャネルの内部に沿って移動する。
本発明による、上述の第1および第2の実施形態のこれらの第1および第2の実施例によれば、
−前記導入ストリームおよび抽出ストリームが、前記浴中で前記表面と実質的に垂直に有利に出現し、
−前記抽出ストリームが、前記導入ストリーム中に連続的にリサイクルされ、この抽出流体の「再生」により、その使用量を有利に削減し、
−前記抽出浴(即ち、前記抽出液滴または前記限定容積)は、前記微小液滴を前記浴の上流および下流へ前記表面と接触しながら移動させるために、その相対する側方の少なくとも2方にある周囲スペースへ開放されている。
本発明による、上述の第1または第2の実施形態に関する第1の実施例によれば、前記抽出液滴は、前記抽出物を得るために吸引によって前記表面から除去する。
本発明による、抽出を受ける前記液相から構成される微小液滴は、0.1μl〜10μlの容積を示し、この微小液滴の容積を抽出浴の容積よりずっと小さくなるように設計して、後者中への拡散を最適化することが好ましい。
本発明による、上述の抽出方法を実施するための微小流体システムは、電場の作用下、少なくとも1種の官能化イオン液体を含む液相の微小液滴をその表面上で移動させるのに適する電極で覆われた、一表面を有する基板を示す型式である。
本発明によれば、この微小流体システムは、前記液相から少なくとも1種の化学的または生物学的化合物を抽出するために前記表面上に位置し、前記微小液滴を抽出浴の上流および下流に前記表面と接触しながら移動させるために、その相対する側方の少なくとも2方にある周囲スペースへ開放されている前記抽出浴を得るように、前記表面上に液状抽出流体を導入し、強制対流により前記表面から前記液状抽出流体を抽出する手段を備える。
前記分析デバイスに使用し得る基板として、任意の無機または有機の生体適合性基板が挙げられる。
本発明による上述の第1の実施形態と関連して、このシステムは、前記抽出流体を導入および抽出する前記手段が、それぞれ2つのキャピラリを含み、その少なくとも1つが前記表面上に、後者と垂直に延在して出現するようなシステムであることが有利である。
本発明による上述の第2の実施形態と関連して、このシステムは、前記抽出流体を導入および抽出する前記手段が、それぞれ2つのチャネルを含み、その少なくとも1つが、前記微小流体システム中に埋設した、前記浴と連通するように前記表面と接し後者と垂直であるようなシステムであることが有利である。
本発明による第1および第2の実施形態の前記第1の実施例と関連して、前記抽出流体を導入し抽出する前記手段は、前記表面上に位置する周囲スペース全体と連通する前記抽出流体の液滴によって前記抽出浴を形成するのに適している。
本発明による第2の実施形態の前記第1の実施例と関連して、前記チャネルは、前記浴を形成する前記液滴がこれらのチャネルのそれぞれの端部を覆うのに適している。
本発明による第1および第2の実施形態の前記第2の実施例と関連して、前記微小流体システムは、垂直の支柱を介して前記表面上に取り付け、前記壁間の側方の周囲スペース全体と実質的に連通する、前記浴の容積を限定するそれぞれ上下2つの壁の範囲を前記表面と共に定めるシートをさらに含む。このシートは、場合により、エレクトロウェッティングプロセスにおいて対電極として作用し得る。
本発明による前記第2の実施形態の前記第2の実施例と関連して、前記チャネルは、前記浴を形成する前記限定容積を形成するように、前記シートの周囲を前記表面に接続する垂直の支柱間の前記表面と接する。
本発明の別の特徴によれば、前記微小流体システムは、
−金電極などの基板を覆う電極は、シリカまたは窒化ケイ素(Si)などの電気絶縁体で覆われ、
−前記シートは、ホウケイ酸ガラスおよびプラスチックに基づき、前記支柱は、エポキシ樹脂などの感光性樹脂に基づき、このシートを、接着剤を介してこれらの支柱上に置く
ようなシステムであることは有利である。
本発明の上述および他の特徴は、限定を示唆するものではなく例示のために提示する本発明のいくつかの実施例の以下の説明を、添付図面と関連させて読めばさらに理解されよう。
図1は、少なくとも1種の官能化イオン液体「LITS」を含む担体上の反応A+B→A−Bを採用する合成プロセスを示し、この反応は、化学的(共有結合の形成)または生物化学的(限定を示唆するものではないが、ハイブリダイゼーション、抗体/抗原相互作用、またはタンパク質/基質相互作用などの反応の親和性)であり得る。
このプロセスの段階1は、このイオン液体LITSの分子と第1の反応物Aの分子との第1の反応を示し、この第1の反応から、担持分子LITS−A、反応物Aの過剰の未反応分子、および副生物に相当する分子A’を含む混合物1aを得る。
このプロセスの段階2は、本発明による、抽出流体Fによってこの混合物1aに適用する液/液抽出により未反応反応物Aおよび副生物A’を分離するための第1の単位操作を示す。したがって、抽出流体F以外に、AおよびA’の分子を含む抽出物Eと担持分子LITS−Aを含むラフィネートRとが得られる。
このプロセスの段階3は、ラフィネートRのこれらの担持分子LITS−Aと第2の反応物Bの分子との第2の反応を示し、担持分子LITS−A−B、担持分子LITS−Aと反応しなかった過剰の反応物Bの分子、およびこの二次反応の副生物に相当する分子B’を含む混合物3aが得られる。
このプロセスの段階4は、本発明による、抽出流体Fによってこの混合物3aに適用する液/液抽出により、未反応反応物Bおよび副生物B’を分離するための第2の単位操作を示す。したがって、抽出流体F以外に、BおよびB’の分子を含む抽出物E’と担持分子LITS−A−Bを含むラフィネートR’とが得られる。
このプロセスの段階5は、本発明による、抽出流体FによってこのラフィネートR’に適用する液/液抽出により、LITS担体の分子(得られるラフィネートR”)を、担持されている反応生成物A−B(得られる抽出物E”)から「切断」、次いで分離することにある「担体の切断」のための第3の単位操作を示す。
本発明による、図2に示す微小流体システム10は、基板11を備え、基板11の一表面12は、例えば、金に基づき、シリカまたは窒化ケイ素などの電気絶縁体で覆われる電極13で覆われる。これらの電極13は、表面12上で、少なくとも1種の官能化イオン液体(例えば、LITS−A)および溶液中の遊離物質(AおよびA’)(図1参照)を含む液相の微小液滴14をエレクトロウェッティングによって有利に移動させることを可能にするのに適している。
このシステム10は、少なくとも1種の化学的または生物学的化合物(例えば、A、A’、図1参照)を液相から抽出するために表面12上に位置する、液状抽出流体Fに基づく抽出浴20を得るように、それぞれが、液状抽出流体Fを表面12上に導入し、強制対流により表面12から液状抽出流体Fを抽出することを意図し、双方が表面12上に後者と垂直に延在して出現するキャピラリ15および16を備える。
この目的に対し、システム10はシート17を含み、このシート17の中で、キャピラリ15および16が、シート17のそれぞれ2つのオリフィス18を介して現れ、したがってこれらのキャピラリ15および16は、浴20と連通する。シート17は、その周囲に、表面12上に取り付けた垂直の支柱19を備え、このシート17は、「覆い」を開放した形態において、表面12と共に、この浴20の平行六面体形状の容積を限定する。図2に示すように、この浴20は、表面12とシート17との間の側方の周囲スペース全体と実質的に連通し、各微小液滴14を、電極13と接触しながら浴20内と後者の上流および下流とでエレクトロウェッティングにより移動させることを可能にする。
例えば、図1の単位操作2と関連して、システム10は、浴20中の微小液滴14の強制拡散および抽出流体Fの連続循環によって、
−抽出キャピラリ16を介して、抽出流体と化合物AおよびA’とを含む抽出物E、ならびに
−電極13を介して、別の操作、例えば、別の化学反応もしくは生物学的反応または分析の目的のために、グラフト化イオン液体LITS−Aを純粋状態で含むラフィネートRの微小液滴
を得るのに適している。
図3〜5に関する本発明の他の実施形態の以下の説明では、図2の構成要素に同等または類似の相当する微小流体システムの構成要素を示すために、100を足した数値の参照を使用するものとする。
本発明による、図3に示すこの微小流体システム10は、抽出流体Fが導入キャピラリ115およびキャピラリ116を介して循環するように、この導入キャピラリ115を介して表面112上に付着し、このキャピラリ116を介して吸引により表面112から引き出す液滴から構成される抽出浴120を形成するのに適しているという点でのみ、図2のシステム10と異なる。したがって、この抽出浴120を形成する液滴は、キャピラリ115および116の下で形成されるように設計し、表面112の上に位置する周囲スペース全体と連通する。
例えば、図1の単位操作2と関連して、システム110は、浴120を形成する液滴中に微小液滴114を強制拡散し抽出流体Fを連続循環させることにより、
−キャピラリ116を介して、抽出流体Fと化合物AおよびA’を含む抽出物E、ならびに
−電極113を介して、表面112上を移動し、別の操作、例えば反応または分析の目的のためにグラフト化イオン液体LITS−Aを純粋状態で含むラフィネートRの微小液滴
を得るのに適している。
本発明による、図4に示す微小流体システム210は、キャピラリ115および116の代わりに2つのチャネル215および216を備え、これらのチャネルが、基板211中に埋設され、この基板211の表面212と接し、後者と垂直であるという点でのみ、図3のシステム110と異なる。
導入チャネル215は、抽出流体Fの液滴を連続的に付着させ吸引することにより抽出浴220を形成するように、その入口215aを経て表面212と垂直の面で出現する抽出流体Fを受け入れ、導入チャネル215に含まれる直角肘形路215bを経て、表面212と接するその出口215cを経て抽出流体Fを液滴の形態で搬送するのに適している。抽出チャネル216は、抽出流体Fを介して、浴220から、表面212と接するその入口216aを経て、例えば、過剰の反応物Aおよび副生物A’を含む抽出物Eを引き出し、導入チャネル216に含まれる直角肘形路216bを経て、面212と垂直である基板211の別の面上に出現する出口216cを経て、基板211から抽出物Eを引き出すのに適している。
例えば、図1の単位操作2と関連して、システム210は、浴220を形成する液滴中に微小液滴214を強制拡散し抽出流体Fを連続循環させることによって、
−キャピラリ216を介して、抽出流体Fと化合物AおよびA’を含む抽出物E、ならびに
−電極213を介して、別の操作、例えば反応または分析の目的のために、表面212上を移動しグラフト化イオン液体LITS−Aを純粋状態で含むラフィネートRの微小液滴
を得るのに適している。
第3の実施形態では、表さないが、覆いを形成するシートのない、上部を経て流体を導入するためのキャピラリと基板を経て抽出するためのキャピラリとを設けることが有利となり得る。この組合せの利点は、他の2つの実施形態の各々の利点
−覆いのないことによる簡略化技術
−覆いのないことによる、開放環境から限定環境までの経路がないこと
−微小流体システム上の抽出領域上で導入キャピラリをセンタリングすることによる、該微小流体システム上の抽出領域の完全な位置決め
−基板中に設けたキャピラリを経て抽出液体を完全に引き出す可能性
を組み合わせることである。
エレクトロウェッティングによる移動を含むこれらの実施形態では、例えば微小液滴と接触する導線の形態で、対電極をシステムに加えることは有利であり得る。
同様に、本発明による、図5に示す微小流体システム310は、図4のチャネル215および216に類似の、基板311中に埋設した2つのチャネル315および316を備える点でのみ、図2のシステム10と異なる。
図4のチャネル215および216の形態において、抽出浴320を形成する限定容積を形成するように、チャネル315および316は、シート317の周囲を表面312に接続する垂直の支柱319間の基板311の表面312と接する。
例えば、図1の単位操作2と関連して、システム310は、浴320中への微小液滴314の強制拡散および抽出流体Fの連続循環によって、
−抽出キャピラリ316を介して、抽出流体と化合物AおよびA’を含む抽出物E、ならびに
−電極313を介して、別の操作、例えば反応または分析の目的のために、グラフト化イオン液体LITS−Aを純粋状態で含むラフィネートRの微小液滴
を得るのに適している。
本発明による微小流体システム10〜310が、抽出物EとラフィネートRから構成される2つの液相を個別に回収することを可能にすることは注目すべきである。したがって、図1の「精製」段階2および4の場合、LITS−AまたはLITS−A−Bの微小液滴は回収し、不純物A’およびB’と過剰の反応物AおよびBを含む抽出流体Fは個別に除去し、一方、「担体の切断」の段階5の場合、反応生成物A−Bは、抽出流体F中に回収し、LITSの微小液滴は、例えば、他の反応用に個別にリサイクルする。
本発明による液/液抽出プロセスは、以下のように採用することが有利である。
官能化イオン液体(単数又は複数)に基づく導電性微小液滴14〜314は、EWOD(誘電体上のエレクトロウェッティング)と称されるエレクトロウェッティング技術により移動し、10〜100Vの電圧を印加する。この目的に対し、電極13〜313は、絶縁して、抽出浴20〜320中に浸漬する微小液滴14および314の低い濡れ性を得るために事前に表面処理する。これらの微小液滴14〜314とは対照的に、揮発性有機溶媒(例:ジエチルエーテル、酢酸エチル、または塩素化溶剤)などの選択される抽出流体Fは、微小流体システム10〜310の表面12〜312で移動しないように、非常に低い導電性を示す。
本発明による抽出は、周囲温度(即ち、通常20〜25℃)で、または、場合により、抽出流体Fの蒸発を制限するために、微小流体システム10〜310をわずかに冷却しながら行う。
微小液滴14〜314と抽出流体Fの間の強制拡散ならびに表面12〜312上への抽出浴20〜320の局在化による物質移動を最適化するために、この微小液滴は、前記浴中で後者の中央部を連続的に移動する。
図6〜8は、例として、本発明による、シート17を組み込んだ微小流体システム10の製造方法の重要な段階を示す。
図6に示すように、本発明による基板11は、以下の段階
−第1段階30では、電極13の回路が、例えば、「パイレックス(登録商標)」ガラスまたは酸化ケイ素に基づく基板11中またはその上で、フォトリソグラフィーによって堆積する、
−第2段階40では、これらの電極13は、PECVD(プラズマエンハンスト化学蒸着)により製造するシリカまたはSiの堆積層41によって電気的に絶縁し、次いで得られた堆積層41は、フォトリソグラフィーを施してコンタクトを遊離し、次いで
−第3段階50では、次に対電極17を基板11上に組み立てる目的のために、そうして処理された基板11上に感光性樹脂「SU8」の「衝立」51をフォトリソグラフィーによって堆積させ、該衝立は、図2の支柱19の役割に類似の役割を果たすために設ける、
を行うことによって本質的に得られる。
図7に示すように、対電極は、これがシート17上で望ましい場合、開口部18を有する穿孔された「パイレックス(登録商標)」ガラスまたはプラスチックで作製したシート上に、フォトリソグラフィーにより、基板11の電極13に面するようにするシートの下面上に、ITO(インジウムスズ酸化物)で作製した被膜61を堆積させることによって得られる。場合により、このITO層は、液滴の移動を改良するために、制御された疎水性の層で覆ってもよい。
図8に示すように、こうして得られた対電極17は、「接着剤スクリーン印刷」法により、基板11の「衝立」51上に組み立てるが、均質な接着剤の膜71を被膜61とこれらの「衝立」51の接合部に堆積させる。この接着剤の膜71は、数マイクロメートル未満の厚みを示し、使用する接着剤は、例えば、商品名「Delo−Katiobond 45952」でSupratecによって販売されている。この「接着剤スクリーン印刷」法を正確に説明するために、例えば、特許文献WO−A−00/77509を参照してもよい。
図1は、本発明による抽出方法の適用例を示す概略工程図である。 図2は、本発明の第1の実施形態による微小流体システムの概略斜視図である。 図3は、図2の代替の実施形態による微小流体システムの概略斜視図である。 図4は、本発明の第2の実施形態による微小流体システムの概略斜視図である。 図5は、図4の代替の実施形態による微小流体システムの概略斜視図である。 図6は、図2による微小流体システムの断面中に見られる基板の製造方法の様々な段階を概略的に示す。 図7は、断面中に見られ、図6の基板上に組み込むことを意図した対電極の製造方法を概略的に示す。 図8は、図6の基板上に図7の対電極を取り付けることによって得られる、図2による微小流体システムの概略断面図である。

Claims (34)

  1. 少なくとも1種の官能化イオン液体(LITS−AまたはLITS−A−BまたはLITS)を含む液相から、前記イオン液体(単数又は複数)と不混和性である液状抽出流体(F)によって少なくとも1種の化学的または生物学的化合物(A、A’もしくはB、B’またはA−B)を抽出する方法であって、微小流体システム(10、110、210、310)の表面(12、112、212、312)上で、前記抽出流体を含み、前記表面上に位置する抽出浴(20、120、220、320)中の前記液相の少なくとも1つの微小液滴(14、114、214、314)を移動させることによって、前記浴の出口で、電場の作用下、前記抽出流体に基づき、前記化合物または少なくとも1種の前記化合物に富んだ、前記表面から離れて移動する抽出物(E、E’)と、前記イオン液体(単数又は複数)に基づき、前記化合物または少なくとも1種の前記化合物が減少した、前記表面上を動き回るラフィネート(R、R’)とを得ることを含むことを特徴とする方法。
  2. 前記微小液滴(14、114、214、314)が、前記電場の作用下、前記浴(20、120、220、320)中を、前記表面(12、112、212、312)と接触しながらその中を動き回るように、移動することを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  3. 前記抽出流体(F)が、強制対流により、連続的に前記浴(20、120、220、320)中を循環することにより、得られる前記ラフィネート(R、R’)が前記イオン液体(単数又は複数)(LITS−AまたはLITS−A−BまたはLITS)から構成されることを特徴とする、請求項1または2に記載の方法。
  4. 前記微小液滴(14、114、214、314)が、エレクトロウェッティングにより、前記表面(12、112、212、312)と接触しながら前記浴中(20、120、220、320)を移動し、前記表面を覆う複数の電極(13、113、213、313)を介した前記浴の上流および下流で、前記微小液滴が、導電率が実質的に0である前記抽出流体(F)とは異なり、導電性であることを特徴とする、請求項2または3に記載の方法。
  5. 前記微小液滴(14、114、214、314)が、所定の流路に沿って移動し、好ましくは前記浴(20、120、220、320)の中央領域で動くことを特徴とする、前記請求項の一項に記載の方法。
  6. 前記浴(20、120)および前記抽出物(E、E’)が、前記抽出流体(F)を導入する少なくとも1つのストリーム、および前記浴を抽出する少なくとも1つのストリームによってそれぞれ得られ、これらの導入ストリームおよび抽出ストリームの少なくとも一方が、前記表面(12、112)上に延在して出現することを特徴とする、請求項1から5の一項に記載の方法。
  7. 前記浴(220、320)および前記抽出物(E、E’)が、前記抽出流体(F)を導入する少なくとも1つのストリームによって、および前記浴を抽出する少なくとも1つのストリームによってそれぞれ得られ、これらの導入ストリームおよび抽出ストリームの少なくとも一方が、前記表面(212、312)上に出現すると前記微小流体システム(210、310)中に延在することを特徴とする、請求項1から5の一項に記載の方法。
  8. 前記導入ストリームおよび抽出ストリームが、前記表面(12、112、212、312)と実質的に、垂直に前記浴(20、120、220、320)中に出現することを特徴とする、請求項6または7に記載の方法。
  9. 前記抽出ストリームが、前記導入ストリーム中にリサイクルされることを特徴とする、請求項6から8の一項に記載の方法。
  10. 前記抽出浴(20、120、220、320)が、前記微小液滴(14、114、214、314)を、前記表面(1、112、212、312)と接触しながら、前記浴の上流および下流に移動させるために、その相対する側方の少なくとも2方にある周囲スペースへ開放されていることを特徴とする、前記請求項の一項に記載の方法。
  11. 前記浴(120、220)を前記表面(112、212)上に付着させ、前記表面から除去する操作は、前記浴が、前記表面上に位置する周囲スペース全体と実質的に連通するように、前記抽出物(E、E’)を得るために、吸引により行われることを特徴とする、請求項10に記載の方法。
  12. 前記抽出浴(120、220)が、前記表面(112、212)上に位置する周囲スペース全体と連通する前記抽出流体(F)の液滴によって形成されることを特徴とする、請求項10または11に記載の方法。
  13. 前記導入ストリームおよび抽出ストリームの少なくとも一方が、キャピラリ(115または116)の内部に沿って移動し、前記抽出流体(F)の前記液滴(120)は、前記キャピラリの下で形成されることを特徴とする、請求項6および12に記載の方法。
  14. 前記導入ストリームおよび抽出ストリームの少なくとも一方が、前記微小流体システム(210)中に埋設されたチャネル(215または216)の内部に沿って移動し、前記抽出流体(F)の前記液滴(220)は、前記チャネルの上に形成されることを特徴とする、請求項7および12に記載の方法。
  15. 前記抽出浴(20、320)が、前記表面(12、312)とその上に取り付けたシート(17、317)によりそれぞれ形成される上下2つの壁によって画定される、前記抽出流体(F)の限定容積によって形成され、前記容積が、前記壁間の側方の周囲スペース全体と実質的に連通することを特徴とする、請求項10または11に記載の方法。
  16. 前記導入ストリームおよび抽出ストリームの少なくとも一方が、前記シート(17)のオリフィス(18)中に出現するキャピラリ(15または16)の内部に沿って移動することを特徴とする、請求項6および15に記載の方法。
  17. 前記導入ストリームおよび抽出ストリームの少なくとも一方が、前記微小流体システム(320)中に埋設され前記表面(312)と接するチャネル(315または316)の内部に沿って移動することを特徴とする、請求項7および15に記載の方法。
  18. 前記液相の前記微小液滴(14、114、214、314)が、0.1μl〜10μlの容積を示すことを特徴とする、前記請求項の一項に記載の方法。
  19. 抽出を受ける前記微小液滴(14、114、214、314)が、
    −前記官能化イオン液体(LITS)により担持された前記化学的または生物学的化合物(単数又は複数)(AまたはA−B)の分子(LITS−AまたはLITS−A−B)と、
    −前記担持分子(LITS−AまたはLITS−A−B)と反応しなかった、過剰の前記化学的もしくは生物学的化合物(単数又は複数)(AまたはB)、および/または前記官能化イオン液体(LITSまたはLITS−A)と前記化学的もしくは生物学的化合物(単数又は複数)(AまたはB)との反応の副生物(単数又は複数)(A’またはB’)との
    混合物を含み、前記抽出物(E、E’)が、一方では、前記抽出流体(F)、他方では、前記過剰の前記未反応化合物(単数又は複数)および/または前記反応副生物(単数又は複数)の混合物を含み、前記ラフィネート(R、R’)が前記担持分子を含むことを特徴とする、
    請求項1から18の一項に記載の方法。
  20. 抽出を受ける前記微小液滴(14、114、214、314)が、前記官能化イオン液体(LITS)により担持された前記化学的または前記生物学的化合物(A−B)の分子(LITS−A−B)を含み、前記抽出物(E”)が、前記担体の切断によって、前記抽出流体(F)と、前記官能化イオン液体(LITS)から分離された前記化合物(A−B)との混合物を含み、前記ラフィネート(R”)が前記官能化イオン液体を含むことを特徴とする、請求項1から19の一項に記載の方法。
  21. 前記官能化イオン液体または少なくとも1種の前記官能化イオン液体(LITS)が、アンモニウム塩、イミダゾリウム塩、ホスホニウム塩、オニウム塩、およびこれらの塩の数種の混合物からなる群から選択されることを特徴とする、前記請求項の一項に記載の方法。
  22. 前記抽出流体(F)が、ジエチルエーテル、酢酸エチル、およびジクロロメタン、クロロホルムまたは四塩化炭素などの塩素化溶剤からなる群から選択される少なくとも1種の揮発性有機溶媒を含むことを特徴とする、請求項1から21の一項に記載の方法。
  23. 前記抽出流体(F)が、脱イオン化した水などの少なくとも1種の水性溶媒を含むことを特徴とする、請求項1から22の一項に記載の方法。
  24. 基板(11、111、211、311)の一表面(12、112、212、312)が、電場の作用下、少なくとも1種の官能化イオン液体(LITS−AまたはLITS−A−B)を含む液相の微小液滴(14、114、214、314)をその表面上で移動させるのに適する電極(13、113、213、313)で覆われている前記基板を示すタイプの、前記請求項の一項に記載の方法を実施するための微小流体システム(10、110、210、310)であって、前記システムが、液状抽出流体(F)を前記表面上に導入し、強制対流により前記表面から前記流体を抽出する手段(15および16、115および116、215および216、315および316)を備えることによって、少なくとも1種の化学的または生物学的化合物(A、A’、もしくはB、B’、またはA−B)を前記液相から抽出するために前記表面上に位置し、前記微小液滴を前記表面と接触させながら、抽出浴(20、120、220、320)の上流および下流に移動させるためにその相対する側方の少なくとも2方にある周囲スペースへ開放されている、前記抽出浴を得ることを特徴とする、微小流体システム。
  25. 前記抽出流体(F)を導入および抽出する前記手段(115および116、215および216)は、前記抽出浴(120、220)が、前記表面(112、212)上に位置する周囲スペース全体と連通しながら、前記抽出流体の液滴によって形成されるのに適していることを特徴とする、請求項24に記載のシステム(110、210)。
  26. 前記表面(12、312)上に垂直の支柱(19、319)を介して取り付けられ、前記表面と共に、前記浴(20、320)の容積を限定するそれぞれ上下2つの壁の範囲を定めるシート(17、317)をさらに含み、前記浴が前記壁間の側方の周囲スペース全体と実質的に連通することを特徴とする、請求項24に記載のシステム(10、310)。
  27. 前記抽出流体(F)を導入および抽出する前記手段が、それぞれ2つのキャピラリ(15および16、115および116)を含み、その少なくとも一方が、前記表面(12、112)上に、その表面と垂直に延在して出現することを特徴とする、請求項24から26の一項に記載のシステム(10、110)。
  28. 前記抽出浴(120)を形成する前記液滴が、前記表面(112)上であって、前記表面上に延在して出現する前記キャピラリ(単数又は複数)(115および/または116)の下に形成されるように設計されることを特徴とする、請求項25および27に記載のシステム(110)。
  29. 前記キャピラリ(15および16)の少なくとも一方が、前記浴(20)を形成する前記限定容積と連通するように、前記シート(17)のオリフィス(18)中に出現することを特徴とする、請求項26および27に記載のシステム(10)。
  30. 前記抽出流体(F)を導入および引き出す前記手段がそれぞれ、2つのチャネル(215および216、315および316)を含み、その少なくとも一方が、前記システム中に埋設され、前記浴(220、320)と連通するように前記表面(212、312)と接し、その表面に垂直であることを特徴とする、請求項24に記載のシステム(210、310)。
  31. 前記チャネル(215および216)が、前記浴(220)を形成する前記液滴が前記チャネルのそれぞれの端部(215cおよび216a)を覆うのに適していることを特徴とする、請求項25および30に記載のシステム(210)。
  32. 前記チャネル(315および316)が、前記浴(320)を形成する前記限定容積を形成するように、前記シート(317)の周囲と前記表面とを接続する垂直の支柱(319)間の前記表面(312)と接することを特徴とする、請求項26および30に記載のシステム(310)。
  33. 金に基づく電極などの前記電極(13、113、213、313)が、シリカまたは窒化ケイ素などの電気絶縁体(41)で覆われることを特徴とする、請求項24から32の一項に記載のシステム(10、110、210、310)。
  34. 前記シート(17、317)が、ホウケイ酸ガラスまたはプラスチックに基づくことを特徴とし、また、前記垂直の支柱(19、319、51)が、エポキシ樹脂などの感光性樹脂に基づき、前記シートを、接着剤(71)を介して前記支柱上に置くことを特徴とする、請求項26、29および32の一項に記載のシステム(10、310)。
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