JP2008534008A - ヒトのプロトオンコジーンおよびこれにコード化されるタンパク質 - Google Patents
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Abstract
新規プロトオンコジーンおよびこれによってコード化されるタンパク質が開示されている。本発明のプロトオンコジーンは、乳癌、白血病、子宮癌、肺癌、悪性リンパ腫などの様々な癌の診断に効果的に利用されうる。
Description
本発明は、発癌および癌転移の誘発能を示す新規プロトオンコジーン(protooncogene)およびこれによってコード化されるタンパク質に関する。
背景技術
一般に、ヒトを含む高等動物は約30,000個の遺伝子を有するが、該遺伝子の約15%だけが各被験体において発現されることが知られている。したがって、全ての生命現象、つまり発生、分化、ホメオスタシス、刺激に対する反応、細胞周期の制御、老化、アポトーシス(プログラム細胞死)などは、いずれの遺伝子を選択し、発現するかに応じて決まることを見出した(Liang, P. and A. B. Pardee, Science 257 : 967-971, 1992)。
一般に、ヒトを含む高等動物は約30,000個の遺伝子を有するが、該遺伝子の約15%だけが各被験体において発現されることが知られている。したがって、全ての生命現象、つまり発生、分化、ホメオスタシス、刺激に対する反応、細胞周期の制御、老化、アポトーシス(プログラム細胞死)などは、いずれの遺伝子を選択し、発現するかに応じて決まることを見出した(Liang, P. and A. B. Pardee, Science 257 : 967-971, 1992)。
腫瘍形成などの病理学的現象は、遺伝子発現の変化をもたらす遺伝的変異によって引き起こされる。したがって、異なる細胞間での遺伝子発現の比較が、様々な生物学的機構を理解するための基本的かつ根本的方法であると考えられる。
例えば、LiangとPardeeが提案したmRNA差次的発現法(Liang, P. and A. B. Pardee,上記の参考文献を参照)は、腫瘍抑制遺伝子、細胞周期制御と関連する遺伝子、アポトーシスと関連する転写制御遺伝子などの効率的探索に利用され、また1個の細胞にのみ現れる様々な遺伝子の相互関係の特定にも広く利用されてきた。
腫瘍形成に関する様々な結果をまとめると、特定染色体のヘテロ接合性の消失、プロトオンコジーンの活性化、p53遺伝子を含む他の腫瘍抑制遺伝子の不活化などの様々な遺伝子変化が腫瘍組織に蓄積されて、ヒトの腫瘍発生を招くことが報告されてきた(Bishop, J.M., Cell 64:235-248, 1991; Hunter, T., Cell 64 : 249-270,1991)。また、プロトオンコジーンの増幅によってプロトオンコジーンを活性化した場合に、癌の10〜30%が誘発されることも報告された。
プロトオンコジーンの活性化は多くの癌の病因学的研究に重要な役割を果たすため、該役割を特定する試みがなされてきた。
したがって、本発明者は、乳癌の発生機構がプロトオンコジーンレベルで研究されており、ヒトの増殖誘導遺伝子(PIG: proliferation-inducing gene)と名付けられたプロトオンコジーンが癌細胞中でのみ特異的な発現レベルの上昇を示すことを見出した。プロトオンコジーンを、乳癌、白血病、子宮癌、悪性リンパ腫などの様々な癌を診断、予防、そして治療するために効果的に利用できる。
発明の開示
したがって、本発明は先行技術における問題の解決を意図しており、ひいてはプロトオンコジーンまたはその断片の提供が本発明の目的である。
したがって、本発明は先行技術における問題の解決を意図しており、ひいてはプロトオンコジーンまたはその断片の提供が本発明の目的である。
該プロトオンコジーンまたはその断片を含む組み換えベクターおよび該組み換えベクターで形質転換された微生物を提供することが本発明のもう一つの目的である。
該プロトオンコジーンまたはその断片によりコード化されるタンパク質の提供が本発明のもう一つの目的である。
該プロトオンコジーンまたはその断片を含む癌診断キットの提供は本発明のもう一つの目的である。
該タンパク質またはその断片を含む癌診断キットの提供は本発明のもう一つの目的である。
上記の目的の一つを達成するために、本発明では配列番号1、配列番号5、配列番号9、配列番号13、配列番号17、配列番号21、配列番号25、配列番号29、配列番号33、配列番号37、配列番号41、配列番号45、配列番号49、配列番号53、配列番号57、配列番号61、配列番号65、配列番号69、配列番号73、配列番号77、配列番号81、およびその断片から成る群から選択されるDNA配列を有するプロトオンコジーンを提供する。
上記目的の別の一つによれば、本発明は、該プロトオンコジーンまたはその断片を含む組み換えベクター、および該組み換えベクターで形質転換された微生物を提供する。
上記の目的の別の一つによれば、本発明では、配列番号2、配列番号6、配列番号10、配列番号14、配列番号18、配列番号22、配列番号26、配列番号30、配列番号34、配列番号38、配列番号42、配列番号46、配列番号50、配列番号54、配列番号58、配列番号62、配列番号66、配列番号70、配列番号74、配列番号78、配列番号82、およびその断片から成る群から選択されるアミノ酸配列を有するタンパク質、つまり該プロトオンコジーンによってそれぞれコード化される該タンパク質およびその断片を提供する。
上記の目的の別の一つによれば、本発明は、該プロトオンコジーンまたはその断片を含む癌診断キットを提供する。
上記の目的のさらに別の一つによれば、本発明は、該プロトオンコプロテイン(protooncoprotein)またはその断片を含む癌診断キットを提供する。
以下では、添付の図面を参照しながら、本発明の好ましい実施態様を詳述する。
1.PIG12
本発明のプロトオンコジーン、つまりヒトの増殖誘導遺伝子12(PIG12)(以下、PIG12プロトオンコジーンという)は、配列番号1に示される1,258bpの完全長DNA配列を有する。
本発明のプロトオンコジーン、つまりヒトの増殖誘導遺伝子12(PIG12)(以下、PIG12プロトオンコジーンという)は、配列番号1に示される1,258bpの完全長DNA配列を有する。
配列番号1のDNA配列において、68から1,252(1,250〜1,252:停止コドン)のヌクレオチド配列の位置に対応するオープンリーディングフレームは、タンパク質の完全長コード領域であり、該タンパク質コード領域に由来するアミノ酸配列は、配列番号2に示されており、394個のアミノ酸を含む(「PIG12タンパク質」)。
本発明のプロトオンコジーンから発現されたタンパク質は394個のアミノ酸を含み、配列番号2に示されるアミノ酸配列、および約46kDaの分子量を有する。
2.PIG18
本発明のプロトオンコジーン、つまりヒトの増殖誘導遺伝子18(PIG18)(以下、PIG18プロトオンコジーンという)は、配列番号5に示される1,024bpの完全長DNA配列を有する。
本発明のプロトオンコジーン、つまりヒトの増殖誘導遺伝子18(PIG18)(以下、PIG18プロトオンコジーンという)は、配列番号5に示される1,024bpの完全長DNA配列を有する。
配列番号5のDNA配列において、875から1,063(1,061〜1,063:停止コドン)のヌクレオチド配列の位置に対応するオープンリーディングフレームは、タンパク質の完全長コード領域であり、該タンパク質コード領域に由来するアミノ酸配列は、配列番号6に示されており、62個のアミノ酸を含む(以下、「PIG18Aタンパク質」という)。
配列番号5のDNA配列は、米国国立衛生研究所(NIH)のGenBankデータベースの受託番号AY771596で寄託され(公開予定日:2005年12月31日)、DNA塩基配列の結果から、そのDNA配列がデータベースにおいて受託番号NM_001992で寄託されているホモ・サピエンスの凝固第II因子(トロンビン)受容体(F2R)遺伝子のDNA配列に類似していたことを明らかにした。一方、この研究結果から、PIG18プロトオンコジーンが子宮癌などの様々なヒト腫瘍において高発現しているが、様々な正常組織においてはその発現は有意に減少していることを見出した。
本発明のプロトオンコジーンから発現されたタンパク質は62個のアミノ酸を含み、配列番号6に示されるアミノ酸配列、および約7kDaの分子量を有する。
3.PIG23
本発明のプロトオンコジーン、つまりヒトの増殖誘導遺伝子23(PIG23)(以下、PIG23プロトオンコジーンという)は、配列番号9に示される2,150bpの完全長DNA配列を有する。
本発明のプロトオンコジーン、つまりヒトの増殖誘導遺伝子23(PIG23)(以下、PIG23プロトオンコジーンという)は、配列番号9に示される2,150bpの完全長DNA配列を有する。
配列番号9のDNA配列において、25から1,953(1,951〜1,953:停止コドン)のヌクレオチド配列の位置に対応するオープンリーディングフレームは、タンパク質の完全長コード領域であり、該タンパク質コード領域に由来するアミノ酸配列は、配列番号10に示されており、642個のアミノ酸を含む(以下、「PIG23タンパク質」という)。
配列番号9のDNA配列は、米国国立衛生研究所(NIH)のGenBankデータベースの受託番号AY826819で寄託され(公開予定日:2005年12月31日)、DNA塩基配配列の結果から、そのDNA配列がデータベースにおいて受託番号NM_016166で寄託されているホモ・サピエンスの活性型STATのタンパク質阻害剤(PIAS1)遺伝子のDNA配列に類似していたことを明らかにした。一方、この研究結果から、PIG23プロトオンコジーンが子宮癌を含む様々なヒト腫瘍において非常に高発現しているが、様々な正常組織においてその発現は有意に減少していることを見出した。
本発明のプロトオンコジーンから発現されたタンパク質は642個のアミノ酸を含み、配列番号10に示されるアミノ酸配列、および約70kDaの分子量を有する。
4.PIG27
本発明のプロトオンコジーン、つまりヒトの増殖誘導遺伝子27(PIG27)(以下、PIG27プロトオンコジーンという)は、配列番号13に示される446bpの完全長DNA配列を有する。
本発明のプロトオンコジーン、つまりヒトの増殖誘導遺伝子27(PIG27)(以下、PIG27プロトオンコジーンという)は、配列番号13に示される446bpの完全長DNA配列を有する。
配列番号13のDNA配列において、20から337(335〜337:停止コドン)のヌクレオチド配列の位置に対応するオープンリーディングフレームは、タンパク質の完全長コード領域であり、タンパク質のコード領域に由来するアミノ酸配列は、配列番号14に示されており、105個のアミノ酸を含む(以下、「PIG27タンパク質」という)。
配列番号13のDNA配列は、米国国立衛生研究所(NIH)のGenBankデータベースの受託番号AY453399で寄託され(公開予定日:2005年12月31日)、DNA塩基配列の結果から、そのDNA配列がデータベースにおいて受託番号CR456487で寄託されているホモ・サピエンスDNAL4の完全長オープンリーディングフレーム(ORF)のcDNAクローン遺伝子などのDNA配列に類似していたことを明らかにした。これらの遺伝子の機能は知られていなかった。一方、この研究結果から、PIG27プロトオンコジーンが子宮癌などの様々なヒト腫瘍において高発現しているが、様々な正常組織においてはその発現は有意に減少していることを見出した。
本発明のプロトオンコジーンから発現されたタンパク質は105個のアミノ酸を含み、配列番号14に示されるアミノ酸配列、および約12kDaの分子量を有する。
5.PIG28
本発明のプロトオンコジーン、つまりヒトの増殖誘導遺伝子28(PIG28)(以下、PIG28プロトオンコジーンという)は、配列番号17に示される1,024bpの完全長DNA配列を有する。
本発明のプロトオンコジーン、つまりヒトの増殖誘導遺伝子28(PIG28)(以下、PIG28プロトオンコジーンという)は、配列番号17に示される1,024bpの完全長DNA配列を有する。
配列番号17のDNA配列に、33から998(996〜998:停止コドン)のヌクレオチド配列の位置に対応するオープンリーディングフレームは、タンパク質の完全長コード領域であり、該タンパク質コード領域に由来するアミノ酸配列は、配列番号18に示されており、321個のアミノ酸を含む(以下、「PIG28タンパク質」という)。
配列番号17のDNA配列は、米国国立衛生研究所(NIH)のGenBankデータベースの受託番号AY453398で寄託され(公開予定日:2005年3月31日)、DNA塩基配列の結果から、そのDNA配列がデータベースにおいて受託番号NM_001153、BC000182でそれぞれ寄託されているホモ・サピエンスのアネキシンA4(ANXA4)遺伝子およびアネキシンA4遺伝子のDNA配列に類似していたことを明らかにした。一方、この研究結果から、PIG28プロトオンコジーンが子宮癌などの様々なヒト腫瘍において高発現しているが、様々な正常組織においてはその発現は有意に減少していることを見出した。
本発明のプロトオンコジーンから発現されたタンパク質は321個のアミノ酸を含み、配列番号18に示されるアミノ酸配列、および約36kDaの分子量を有する。
6.PIG30
本発明のプロトオンコジーン、つまりヒトの増殖誘導遺伝子30(PIG30)(以下、PIG30プロトオンコジーンという)は、配列番号21に示される2,152bpの完全長DNA配列を有する。
本発明のプロトオンコジーン、つまりヒトの増殖誘導遺伝子30(PIG30)(以下、PIG30プロトオンコジーンという)は、配列番号21に示される2,152bpの完全長DNA配列を有する。
配列番号21のDNA配列において、6から2,150(2,148〜2,150:停止コドン)のヌクレオチド配列の位置に対応するオープンリーディングフレームは、タンパク質の完全長コード領域であり、該タンパク質コード領域に由来するアミノ酸配列は、配列番号22に示されており、714個のアミノ酸を含む(「PIG30タンパク質」)。
本発明のプロトオンコジーンから発現されたタンパク質は714個のアミノ酸を含み、配列番号22に示されるアミノ酸配列、および約82kDaの分子量を有する。
7.PIG31
本発明のプロトオンコジーン、つまりヒトの増殖誘導遺伝子31(PIG31)(以下、PIG31プロトオンコジーンという)は、配列番号25に示される2,246bpの完全長DNA配列を有する。
本発明のプロトオンコジーン、つまりヒトの増殖誘導遺伝子31(PIG31)(以下、PIG31プロトオンコジーンという)は、配列番号25に示される2,246bpの完全長DNA配列を有する。
配列番号25のDNA配列において、37から2,232(2,230〜2,232:停止コドン)のヌクレオチド配列の位置に対応するオープンリーディングフレームは、タンパク質の完全長コード領域であり、該タンパク質コード領域に由来するアミノ酸配列は、配列番号26に示されており、731個のアミノ酸を含む(「PIG31タンパク質」)。
本発明のプロトオンコジーンから発現されたタンパク質は731個のアミノ酸を含み、配列番号26に示されるアミノ酸配列、および約83kDaの分子量を有する。
8.PIG38
本発明のプロトオンコジーン、つまりヒトの増殖誘導遺伝子38(PIG38)(以下、PIG38プロトオンコジーンという)は、配列番号29に示される1,973bpの完全長DNA配列を有する。
本発明のプロトオンコジーン、つまりヒトの増殖誘導遺伝子38(PIG38)(以下、PIG38プロトオンコジーンという)は、配列番号29に示される1,973bpの完全長DNA配列を有する。
配列番号29のDNA配列において、25から1,956(1,954〜1,956:停止コドン)のヌクレオチド配列の位置に対応するオープンリーディングフレームは、タンパク質の完全長コード領域であり、該タンパク質コード領域に由来するアミノ酸配列は、配列番号30に示されており、643個のアミノ酸を含む(「PIG38タンパク質」)。
本発明のプロトオンコジーンから発現されたタンパク質は643個のアミノ酸を含み、配列番号30に示されるアミノ酸配列、および約73kDaの分子量を有する。
9.PIG40
本発明のプロトオンコジーン、つまりヒトの増殖誘導遺伝子40(PIG40)(以下、PIG40プロトオンコジーンという)は、配列番号33に示される1,586bpの完全長DNA配列を有する。
本発明のプロトオンコジーン、つまりヒトの増殖誘導遺伝子40(PIG40)(以下、PIG40プロトオンコジーンという)は、配列番号33に示される1,586bpの完全長DNA配列を有する。
配列番号33のDNA配列において、36から1,541(1,539〜1,541:停止コドン)のヌクレオチド配列の位置に対応するオープンリーディングフレームは、タンパク質の完全長コード領域であり、該タンパク質コード領域に由来するアミノ酸配列は、配列番号34に示されており、501個のアミノ酸を含む(以下、「PIG40タンパク質」という)。
配列番号33のDNA配列は、米国国立衛生研究所(NIH)のGenBankデータベースの受託番号AY762100で寄託され(公開予定日:2005年12月31日)、DNA塩基配列の結果から、そのDNA配列がデータベースにおいて受託番号NM_001349でそれぞれ寄託されているホモ・サピエンスのアスパルチル−tRNAシンテターゼ(DARS)遺伝子などのDNA配列に類似していたことを明らかにした。一方、この研究結果から、PIG40プロトオンコジーンが白血病を含む様々なヒト腫瘍において高発現しているが、様々な正常組織においてはその発現は有意に減少していることを見出した。
本発明のプロトオンコジーンから発現されたタンパク質は501個のアミノ酸を含み、配列番号34に示されるアミノ酸配列、および約57kDaの分子量を有する。
10.PIG43
本発明のプロトオンコジーン、つまりヒトの増殖誘導遺伝子43(PIG43)(以下、PIG43プロトオンコジーンという)は、配列番号37に示される1,245bpの完全長DNA配列を有する。
本発明のプロトオンコジーン、つまりヒトの増殖誘導遺伝子43(PIG43)(以下、PIG43プロトオンコジーンという)は、配列番号37に示される1,245bpの完全長DNA配列を有する。
配列番号37のDNA配列において、57から758(756〜758:停止コドン)のヌクレオチド配列の位置に対応するオープンリーディングフレームは、タンパク質の完全長コード領域であり、該タンパク質コード領域に由来するアミノ酸配列は、配列番号38に示されており、233個のアミノ酸を含む(以下、「PIG43タンパク質」という)。
本発明のプロトオンコジーンから発現されたタンパク質は233個のアミノ酸を含み、配列番号38に示されるアミノ酸配列、および約26kDaの分子量を有する。しかし、タンパク質の機能に影響を与えない範囲内で、1つ以上のアミノ酸を置換、付加、欠失させることは可能であり、タンパク質の一部のみが使用法に応じて利用可能である。このような修飾アミノ酸配列も本発明の範囲内に含む。したがって、本発明は、発癌性タンパク質と実質的に同じアミノ酸配列を有するポリペプチド、そしてその断片も含む。「実質的に同じポリペプチド(substantially the same polypeptide)」という用語は、少なくとも80%、好ましくは少なくとも90%、最も好ましくは少なくとも95%の配列相同性を有するポリペプチドを意味する。
11.PIG44
本発明のプロトオンコジーン、つまりヒトの増殖誘導遺伝子44(PIG44)(以下、PIG44プロトオンコジーンという)は、配列番号41に示される1,721bpの完全長DNA配列を有する。
本発明のプロトオンコジーン、つまりヒトの増殖誘導遺伝子44(PIG44)(以下、PIG44プロトオンコジーンという)は、配列番号41に示される1,721bpの完全長DNA配列を有する。
配列番号41のDNA配列において、55から1,512(1,510〜1,512:停止コドン)のヌクレオチド配列の位置に対応するオープンリーディングフレームは、タンパク質の完全長コード領域であり、該タンパク質コード領域に由来するアミノ酸配列は、配列番号42に示されており、485個のアミノ酸を含む(「PIG44タンパク質」)。
本発明のプロトオンコジーンから発現されたタンパク質は485個のアミノ酸を含み、配列番号42に示されるアミノ酸配列、および約55kDaの分子量を有する。
12.PIG46
本発明のプロトオンコジーン、つまりヒトの増殖誘導遺伝子46(PIG46)(以下、PIG46プロトオンコジーンという)は、配列番号45に示される1,312bpの完全長DNA配列を有する。
本発明のプロトオンコジーン、つまりヒトの増殖誘導遺伝子46(PIG46)(以下、PIG46プロトオンコジーンという)は、配列番号45に示される1,312bpの完全長DNA配列を有する。
配列番号45のDNA配列において、5から1,297(1,295〜1,297:停止コドン)のヌクレオチド配列の位置に対応するオープンリーディングフレームは、タンパク質の完全長コード領域であり、該タンパク質コード領域に由来するアミノ酸配列は、配列番号46に示されており、430個のアミノ酸を含む(「PIG46タンパク質」)。
本発明のプロトオンコジーンから発現されたタンパク質は430個のアミノ酸を含み、配列番号46に示されるアミノ酸配列、および約48kDaの分子量を有する。
13.PIG47
本発明のプロトオンコジーン、つまりヒトの増殖誘導遺伝子47(PIG47)(以下、PIG47プロトオンコジーンという)は、配列番号49に示される827bpの完全長DNA配列を有する。
本発明のプロトオンコジーン、つまりヒトの増殖誘導遺伝子47(PIG47)(以下、PIG47プロトオンコジーンという)は、配列番号49に示される827bpの完全長DNA配列を有する。
配列番号49のDNA配列において、56から826(824〜826:停止コドン)のヌクレオチド配列の位置に対応するオープンリーディングフレームは、タンパク質の完全長コード領域であり、該タンパク質コード領域に由来するアミノ酸配列は、配列番号50に示されており、256個のアミノ酸を含む(「PIG47タンパク質」)。
本発明のプロトオンコジーンから発現されたタンパク質は256個のアミノ酸を含み、配列番号50に示されるアミノ酸配列、および約29kDaの分子量を有する。
14.PIG48
本発明のプロトオンコジーン、つまりヒトの増殖誘導遺伝子48(PIG48)(以下、PIG48プロトオンコジーンという)は、配列番号53に示される1,707bpの完全長DNA配列を有する。
本発明のプロトオンコジーン、つまりヒトの増殖誘導遺伝子48(PIG48)(以下、PIG48プロトオンコジーンという)は、配列番号53に示される1,707bpの完全長DNA配列を有する。
配列番号53のDNA配列において、57から1,694(1,692〜1,694:停止コドン)のヌクレオチド配列の位置に対応するオープンリーディングフレームは、タンパク質の完全長コード領域であり、該タンパク質コード領域に由来するアミノ酸配列は、配列番号54に示されており、545個のアミノ酸を含む(「PIG48タンパク質」)。
本発明のプロトオンコジーンから発現されたタンパク質は545個のアミノ酸を含み、配列番号54に示されるアミノ酸配列、および約60kDaの分子量を有する。
15.PIG50
本発明のプロトオンコジーン、つまりヒトの増殖誘導遺伝子50(PIG50)(以下、PIG50プロトオンコジーンという)は、配列番号57に示される643bpの完全長DNA配列を有する。
本発明のプロトオンコジーン、つまりヒトの増殖誘導遺伝子50(PIG50)(以下、PIG50プロトオンコジーンという)は、配列番号57に示される643bpの完全長DNA配列を有する。
配列番号57のDNA配列において、2から595(593〜595:停止コドン)のヌクレオチド配列の位置に対応するオープンリーディングフレームは、タンパク質の完全長コード領域であり、該タンパク質コード領域に由来するアミノ酸配列は、配列番号58に示されており、197個のアミノ酸を含む(「PIG50タンパク質」)。
本発明のプロトオンコジーンから発現されたタンパク質は197個のアミノ酸を含み、配列番号58に示されるアミノ酸配列、および約22kDaの分子量を有する。
16.PIG54
本発明のプロトオンコジーン、つまりヒトの増殖誘導遺伝子54(PIG54)(以下、PIG54プロトオンコジーンという)は、配列番号61に示される1,936bpの完全長DNA配列を有する。
本発明のプロトオンコジーン、つまりヒトの増殖誘導遺伝子54(PIG54)(以下、PIG54プロトオンコジーンという)は、配列番号61に示される1,936bpの完全長DNA配列を有する。
配列番号61のDNA配列において、38から1,840(1,838〜1,840:停止コドン)のヌクレオチド配列の位置に対応するオープンリーディングフレームは、タンパク質の完全長コード領域であり、該タンパク質コード領域に由来するアミノ酸配列は、配列番号62に示されており、600個のアミノ酸を含む(「PIG54タンパク質」)。
本発明のプロトオンコジーンから発現されたタンパク質は600個のアミノ酸を含み、配列番号62に示されるアミノ酸配列、および約69kDaの分子量を有する。
17.PIG55
本発明のプロトオンコジーン、つまりヒトの増殖誘導遺伝子55(PIG55)(以下、PIG55プロトオンコジーンという)は、配列番号65に示される526bpの完全長DNA配列を有する。
本発明のプロトオンコジーン、つまりヒトの増殖誘導遺伝子55(PIG55)(以下、PIG55プロトオンコジーンという)は、配列番号65に示される526bpの完全長DNA配列を有する。
配列番号65のDNA配列において、15から485(483〜485:停止コドン)のヌクレオチド配列の位置に対応するオープンリーディングフレームは、タンパク質の完全長コード領域であり、該タンパク質コード領域に由来するアミノ酸配列は、配列番号66に示されており、156個のアミノ酸を含む(「PIG55タンパク質」)。
本発明のプロトオンコジーンから発現されたタンパク質は156個のアミノ酸を含み、配列番号66に示されるアミノ酸配列、および約18kDaの分子量を有する。
18.GIG9
本発明のプロトオンコジーン、つまりヒトのプロトオンコジーンGIG9は、配列番号69に示される1,008bpの完全長DNA配列を有する。
本発明のプロトオンコジーン、つまりヒトのプロトオンコジーンGIG9は、配列番号69に示される1,008bpの完全長DNA配列を有する。
配列番号69のDNA配列において、1から1,008(1,006〜1,008:停止コドン)のヌクレオチド配列の位置に対応するオープンリーディングフレームは、タンパク質の完全長コード領域であり、該タンパク質コード領域に由来するアミノ酸配列は、配列番号70に示されており、335個のアミノ酸を含む(以下、「GIG9タンパク質」という)。
配列番号69のDNA配列は、米国国立衛生研究所(NIH)のGenBankデータベースの受託番号AY453396で寄託され(公開予定日:2005年3月31日)、DNA塩基配列の結果から、そのDNA配列がデータベースにおいて受託番号NM_016930で寄託されているホモ・サピエンスのシンタキシン18(STXI8)遺伝子のDNA配列に類似していたことを明らかにした。一方、この研究結果から、GIG9プロトオンコジーンが子宮癌などの様々なヒト腫瘍において高発現しているが、様々な正常組織においてはその発現は有意に減少していることを見出した。
本発明のプロトオンコジーンから発現されたタンパク質は335個のアミノ酸を含み、配列番号70に示されるアミノ酸配列、および約38kDaの分子量を有する。
19.HLC−9
本発明のプロトオンコジーン、つまりヒトの肺癌関連遺伝子9(以下、HLC9プロトオンコジーンという)は、配列番号73に示される1,382bpの完全長DNA配列を有する。
本発明のプロトオンコジーン、つまりヒトの肺癌関連遺伝子9(以下、HLC9プロトオンコジーンという)は、配列番号73に示される1,382bpの完全長DNA配列を有する。
配列番号73のDNA配列において、27から1,370(1,368〜1,370:停止コドン)のヌクレオチド配列の位置に対応するオープンリーディングフレームは、タンパク質の完全長コード領域であり、該タンパク質コード領域に由来するアミノ酸配列は、配列番号74に示されており、447個のアミノ酸を含む(以下、「HLC9タンパク質」という)。
配列番号73のDNA配列は、米国国立衛生研究所(NIH)のGenBankデータベースの受託番号AY189686で寄託され(公開予定日:2004年5月1日)、DNA塩基配列の結果から、そのDNA配列がデータベースにおいて受託番号NM_002717で寄託されているホモ・サピエンスのタンパク質ホスファターゼ2(旧称2A)調節サブユニットB(PR52)、α-アイソフォーム(PPP2R2A)遺伝子のDNA配列に類似していたことを明らかにした。一方、この研究結果から、HLC9プロトオンコジーンが肺癌を含む様々なヒト腫瘍において高発現しているが、様々な正常組織においてはその発現は有意に減少していることを見出した。
本発明のプロトオンコジーンHLC9から発現されたタンパク質は447個のアミノ酸を含み、配列番号74に示されるアミノ酸配列、および約51kDaの分子量を有する。
20.GIG18
本発明のプロトオンコジーン、GIG18(以下、GIG18プロトオンコジーンという)は、配列番号77に示される1,301bpの完全長DNA配列を有する。
本発明のプロトオンコジーン、GIG18(以下、GIG18プロトオンコジーンという)は、配列番号77に示される1,301bpの完全長DNA配列を有する。
配列番号77のDNA配列において、3から1,244(1,242〜1,244:停止コドン)のヌクレオチド配列の位置に対応するオープンリーディングフレームは、タンパク質の完全長コード領域であり、該タンパク質コード領域に由来するアミノ酸配列は、配列番号78に示されており、413個のアミノ酸を含む(「GIG18タンパク質」)。
本発明のプロトオンコジーンから発現されたタンパク質は413個のアミノ酸を含み、配列番号78に示されるアミノ酸配列、および約46kDaの分子量を有する。
21.MIG22
本発明のプロトオンコジーン、つまりヒトの転移誘起遺伝子14(以下、MIG22プロトオンコジーンという)は、配列番号81に示される749bpの完全長DNA配列を有する。
本発明のプロトオンコジーン、つまりヒトの転移誘起遺伝子14(以下、MIG22プロトオンコジーンという)は、配列番号81に示される749bpの完全長DNA配列を有する。
配列番号81のDNA配列において、15から734(732〜734:停止コドン)のヌクレオチド配列の位置に対応するオープンリーディングフレームは、タンパク質の完全長コード領域であり、該タンパク質コード領域に由来するアミノ酸配列は、配列番号82に示されており、239個のアミノ酸を含む(以下、「MIG22タンパク質」という)。
配列番号81のDNA配列は、米国国立衛生研究所(NIH)のGenBankデータベースの受託番号AY771595で寄託され(公開予定日:2005年12月31日)、DNA塩基配列の結果から、そのDNA配列がデータベースにおいて受託番号D45248、BC072025でそれぞれ寄託されている遺伝子のDNA配列に類似していたことを明らかにした。過去に報告されたRAE1遺伝子の機能とは反対に、一方、この研究結果から、MIG22プロトオンコジーンが肺癌などの様々なヒト腫瘍において高発現しているが、様々な正常組織においてはその発現は有意に減少していることを見出した。
本発明のプロトオンコジーンから発現されたタンパク質は239個のアミノ酸を含み、配列番号82に示されるアミノ酸配列、および約27kDaの分子量を有する。
一方、コドンの縮重が原因で、あるいはプロトオンコジーンを発現するための生体に対するコドンの優先性を考慮して、本発明のプロトオンコジーンはコード領域から発現される発癌性タンパク質のアミノ酸配列を変えずにコード領域内で様々な修飾を受ける可能性があり、かつ遺伝子発現に影響を及ぼさない範囲内でコード領域を除く領域内で様々な修飾または変化を受ける可能性もある。このような修飾遺伝子も本発明の範囲内に含まれる。したがって、本発明は、上記のプロトオンコジーンと実質的に同じDNA配列を有するポリヌクレオチド、そしてその断片も含む。「実質的に同じポリヌクレオチド(substantially the same polynucleotide)」という用語は、少なくとも80%、好ましくは少なくとも90%、最も好ましくは少なくとも95%の配列相同性を有するポリペプチドを意味する。
また、タンパク質の機能に影響を与えない範囲内で、1つ以上のアミノ酸を置換、付加、欠失させることが可能であり、タンパク質の一部のみが使用法に応じて利用可能である。このような修飾アミノ酸配列も本発明の範囲内に含まれる。したがって、本発明は、発癌性タンパク質と実質的に同じアミノ酸配列を有するポリペプチド、そしてその断片も含む。「実質的に同じポリペプチド(substantially the same polypeptide)」という用語は、少なくとも80%、好ましくは少なくとも90%、最も好ましくは少なくとも95%の配列相同性を有するポリペプチドを意味する。
本発明のプロトオンコジーンおよびタンパク質を、ヒトの癌組織から分離できるか、もしくはDNAあるいはペプチドを合成するための周知の方法に従っても合成できる。また、このようにして調製した遺伝子を、微生物内での発現のために当技術分野に公知のベクターに挿入して、次に該発現ベクターを適当な宿主細胞、例えば大腸菌、酵母菌などに導入できる。本発明の遺伝子DNAを大量に複製できるか、もしくはそのタンパク質を該形質転換宿主内において商業的規模の量、生産できる。例えば、本発明の形質転換株は、PIGの完全長cDNAを発現ベクターpBAD/Thio−Topo(Invitrogen、米国)に挿入させ、続いて結果として得られる発現ベクターで大腸菌DH5αを形質転換させることで得られる。
発現ベクターの作成時、プロモーターおよびターミネーターなどの発現調節配列、自己複製配列、分泌シグナルなどが、プロトオンコジーンまたはタンパク質を産生する宿主細胞の種類に応じて適時選択されて、結合されうる。
本発明の遺伝子は、該遺伝子が正常な乳房組織ではほとんど発現されていないが、ノーザンブロット法など解析方法で乳癌組織や乳癌細胞株において過剰発現していることが明らかになったので、乳癌を発生できる強力な癌遺伝子であることが証明されている。乳癌など上皮組織の他に、本発明のプロトオンコジーンは乳癌、白血病、子宮癌、悪性リンパ腫などの他の癌性の腫瘍で高発現している。したがって、本発明のプロトオンコジーンは様々な腫瘍形成において一般的な癌遺伝子と見なされ、様々な癌の診断、形質転換動物の作成、アンチセンス遺伝子治療に効果的に使用できる。
例えば、プロトオンコジーンを利用した癌の診断方法には、全てまたは一部の該プロトオンコジーンを使用して被験体の体液から抽出した核酸とハイブリダイズさせた後、当技術分野において公知の様々な方法を利用して該プロトオンコジーンを検出することで、被験体が本発明のプロトオンコジーンを有するか否かを判定する段階を含む。放射性アイソトープ、酵素などで標識されたプローブを使用して、該遺伝子が組織サンプル内に存在していることは容易に確認できる。したがって、本発明は、全てまたは一部のプロトオンコジーンを含めた癌の診断キットを提供する。
形質転換動物は、哺乳動物、例えばネズミのようなげっ歯動物に本発明のプロトオンコジーンを導入することで得ることができ、該プロトオンコジーンは好ましくは遅くとも8細胞期より前の受精卵期に導入される。このようにして作成された該形質転換動物を、
発癌物質または酸化防止剤などの抗癌性物質の探索に効果的に使用できる。
発癌物質または酸化防止剤などの抗癌性物質の探索に効果的に使用できる。
本発明のプロトオンコジーンに由来するタンパク質を、免疫抗体を産生する診断ツールとして効果的に使用できる。本発明の免疫抗体を、本発明のプロトオンコジーンから発現されたタンパク質またはその断片を使用して当技術分野に公知の従来の方法に従ってモノクロナルまたは多クローン性抗体として産生でき、該タンパク質は、配列番号2、配列番号6、配列番号10、配列番号14、配列番号18、配列番号22、配列番号26、配列番号30、配列番号34、配列番号38、配列番号42、配列番号46、配列番号50、配列番号54、配列番号58、配列番号62、配列番号66、配列番号70、配列番号74、配列番号78、配列番号82からなる群から選択されるアミノ酸配列を有する。したがって、該免疫抗体を使用して、例えば酵素免疫測定法(ELISA)、放射免疫測定法(RIA)、サンドウィッチ測定法、ウエスタンブロット法、ポリアクリルアミドゲル上での免疫ブロット法などの当技術分野において公知の方法を利用して、該タンパク質が被験体の体液サンプルに発現しているか否かを判定することで癌を診断できる。
また、本発明のプロトオンコジーンを制御せずに生育可能な癌細胞株の定着に使用したり、例えば、プロトオンコジーンでトランスフェクションさせた線維芽細胞を使用してヌードマウスの背部で発生した腫瘍組織から該細胞株を作成できる。該癌細胞株を抗癌剤などの探索に効果的に使用できる。
以下に、好ましい実施例に言及しながら本発明について詳述しているが、本明細書に示す記述は例証を目的とするのみであり、本発明の範囲を限定する意図はない。
本発明を実施するための最良の形態
以下では、添付の図面を参照しながら、本発明の好ましい実施態様について詳述する。
以下では、添付の図面を参照しながら、本発明の好ましい実施態様について詳述する。
実施例1:腫瘍細胞の培養および全RNAの分離。
1−1.PIG12、PIG30、PIG31、PIG46、PIG47、PIG48、PIG50、PIG55
(ステップ1)腫瘍細胞の培養
mRNA差次的発現法を行なうために、乳腺切除術を受けた乳房癌患者から正常な乳房組織サンプルを採取し、乳癌の一次組織を、外科手術時に抗癌化学療法および/または放射線療法の適用を受けなかった乳房癌患者から乳腺切除術中に採取した。差次的発現法では、MCF−7(American Type Culture Collection、ATCC番号HTB−22)をヒトの乳房癌細胞株として使用した。この実験で使用した培養細胞は対数増殖期にあり、トリンパンブルー染料での染色時に少なくとも95%の生存率を示す細胞をここでは使用した(Freshney, "Culture of Animal Cells: A Manual of Basic Technique" 2nd Ed.,A.R.Liss, New York,(1987)参照)。
1−1.PIG12、PIG30、PIG31、PIG46、PIG47、PIG48、PIG50、PIG55
(ステップ1)腫瘍細胞の培養
mRNA差次的発現法を行なうために、乳腺切除術を受けた乳房癌患者から正常な乳房組織サンプルを採取し、乳癌の一次組織を、外科手術時に抗癌化学療法および/または放射線療法の適用を受けなかった乳房癌患者から乳腺切除術中に採取した。差次的発現法では、MCF−7(American Type Culture Collection、ATCC番号HTB−22)をヒトの乳房癌細胞株として使用した。この実験で使用した培養細胞は対数増殖期にあり、トリンパンブルー染料での染色時に少なくとも95%の生存率を示す細胞をここでは使用した(Freshney, "Culture of Animal Cells: A Manual of Basic Technique" 2nd Ed.,A.R.Liss, New York,(1987)参照)。
(ステップ2)RNA分離およびmRNA差次的発現法
市販のシステムであるRN easytotal RNA kit(Qiagen,ドイツ)を使用して、ステップ1でそれぞれ採取した正常な乳房組織、乳癌の一次組織、MCF−7細胞から全RNAサンプルを分離した。Message clean kit(GenHunter Corp., 米国マサチューセッツ州ブルックリン)を使用して、RNAサンプルからDNA混入物を取り除いた。
市販のシステムであるRN easytotal RNA kit(Qiagen,ドイツ)を使用して、ステップ1でそれぞれ採取した正常な乳房組織、乳癌の一次組織、MCF−7細胞から全RNAサンプルを分離した。Message clean kit(GenHunter Corp., 米国マサチューセッツ州ブルックリン)を使用して、RNAサンプルからDNA混入物を取り除いた。
1−2.PIG18、PIG23、PIG27、PIG28、GIG9
(ステップ1)腫瘍細胞の培養
mRNA差次的発現法を行なうために、子宮摘出術を受けた子宮筋腫患者から正常な子宮外頚部(exocervical)組織を採取し、外科手術時に抗腫瘍化学療法および/または放射線療法の適用を事前に受けなかった子宮癌患者から子宮頚部腫瘍の一次組織および転移性リンパ節腫瘍組織を採取した。差次的発現法では、CUMC−6(Kim, J. W.ら, Gynecol. Oncol. 62: 230-240, 1996)をヒトの子宮頸癌細胞株として使用した。
(ステップ1)腫瘍細胞の培養
mRNA差次的発現法を行なうために、子宮摘出術を受けた子宮筋腫患者から正常な子宮外頚部(exocervical)組織を採取し、外科手術時に抗腫瘍化学療法および/または放射線療法の適用を事前に受けなかった子宮癌患者から子宮頚部腫瘍の一次組織および転移性リンパ節腫瘍組織を採取した。差次的発現法では、CUMC−6(Kim, J. W.ら, Gynecol. Oncol. 62: 230-240, 1996)をヒトの子宮頸癌細胞株として使用した。
採取した組織から得た細胞およびCUMC−6細胞株を、2mMグルタミン、100IU/mlペニシリン、100μg/mlストレプトマイシン、10%ウシ胎児血清(Gibco、米国)を含むWaymouthのMB752/1培地(Gibco)で培養した。この実験で使用した培養細胞は対数増殖期にあり、トリンパンブルー染料での染色時に少なくとも95%の生存率を示す細胞をここでは使用した(Freshney, "Culture of Animal Cells: A Manual of Basic Technique" 2nd Ed., A. R. Liss, New York, 1987参照)。
(ステップ2)RNA分離およびmRNA差次的発現法
市販のシステムであるRN easytotal RNA kit(Qiagen,ドイツ)を使用して、ステップ1でそれぞれ採取した正常な子宮外頚部組織、子宮頚部腫瘍の一次組織、転移性リンパ節腫瘍組織、CUMC−6細胞から全RNAサンプルを分離した。Message clean kit(GenHunter Corp., 米国マサチューセッツ州ブルックリン)を使用して、RNAサンプルからDNA混入物を取り除いた。
市販のシステムであるRN easytotal RNA kit(Qiagen,ドイツ)を使用して、ステップ1でそれぞれ採取した正常な子宮外頚部組織、子宮頚部腫瘍の一次組織、転移性リンパ節腫瘍組織、CUMC−6細胞から全RNAサンプルを分離した。Message clean kit(GenHunter Corp., 米国マサチューセッツ州ブルックリン)を使用して、RNAサンプルからDNA混入物を取り除いた。
1−3.PIG38、PIG43、PIG44、PIG54、GIG18
(ステップ1)腫瘍細胞の培養
mRNA差次的発現法を行なうために、肝生検を受けた患者から正常な肝臓組織を採取し、肝生検中に抗腫瘍化学療法および/または放射線療法の適用を事前に受けなかった肝臓癌患者から肝臓腫瘍の一次組織を採取した。差次的発現法では、HepG2(American Type Culture Collection)をヒトの肝臓癌細胞株として使用した。この実験で使用した培養細胞は対数増殖期にあり、トリンパンブルー染料での染色時に少なくとも95%の生存率を示す細胞をここでは使用した(Freshney, "Culture of Animal Cells: A Manual of Basic Technique" 2nd Ed., A.R.Liss, New York,(1987)参照)。
(ステップ1)腫瘍細胞の培養
mRNA差次的発現法を行なうために、肝生検を受けた患者から正常な肝臓組織を採取し、肝生検中に抗腫瘍化学療法および/または放射線療法の適用を事前に受けなかった肝臓癌患者から肝臓腫瘍の一次組織を採取した。差次的発現法では、HepG2(American Type Culture Collection)をヒトの肝臓癌細胞株として使用した。この実験で使用した培養細胞は対数増殖期にあり、トリンパンブルー染料での染色時に少なくとも95%の生存率を示す細胞をここでは使用した(Freshney, "Culture of Animal Cells: A Manual of Basic Technique" 2nd Ed., A.R.Liss, New York,(1987)参照)。
(ステップ2)RNA分離およびmRNA差次的発現法
市販のシステムであるRNeasy total RNA kit(Qiagen,ドイツ)を使用して、ステップ1でそれぞれ採取した肝臓腫瘍の一次組織およびHepG2細胞から全RNAサンプルを分離した。Message clean kit(GenHunter Corp., 米国マサチューセッツ州ブルックリン)を使用して、RNAサンプルからDNA混入物を取り除いた。
市販のシステムであるRNeasy total RNA kit(Qiagen,ドイツ)を使用して、ステップ1でそれぞれ採取した肝臓腫瘍の一次組織およびHepG2細胞から全RNAサンプルを分離した。Message clean kit(GenHunter Corp., 米国マサチューセッツ州ブルックリン)を使用して、RNAサンプルからDNA混入物を取り除いた。
1−4.PIG40
(ステップ1)腫瘍細胞の培養
mRNA差次的発現法を行なうために健常人から抹消血白血球組織を採取し、骨髄生検中に抗腫瘍化学療法および/または放射線療法の適用を事前に受けなかった白血病患者から白血病の骨髄の一次組織を採取した。差次的発現法では、K−562(American Type Cell Collection、ATCC番号CCL-243)をヒトの慢性骨髄性白血病細胞株として使用した。
(ステップ1)腫瘍細胞の培養
mRNA差次的発現法を行なうために健常人から抹消血白血球組織を採取し、骨髄生検中に抗腫瘍化学療法および/または放射線療法の適用を事前に受けなかった白血病患者から白血病の骨髄の一次組織を採取した。差次的発現法では、K−562(American Type Cell Collection、ATCC番号CCL-243)をヒトの慢性骨髄性白血病細胞株として使用した。
採取した組織から得た細胞およびK−562細胞株を、2mMグルタミン、100IU/mlペニシリン、100μg/mlストレプトマイシン、10%ウシ胎児血清(Gibco、米国)を含むWaymouthのMB752/1培地(Gibco)で培養した。この実験で使用した培養細胞は対数増殖期にあり、トリンパンブルー染料での染色時に少なくとも95%の生存率を示す細胞をここでは使用した(Freshney, "Culture of Animal Cells: A Manual of Basic Technique" 2nd Ed., A.R.Liss, New York,(1987)参照)。
(ステップ2)RNA分離およびmRNA差次的発現法
市販のシステムであるRNeasy total RNA kit(Qiagen,ドイツ)を使用して、ステップ1にそれぞれ採取された健常人の抹消血白血球組織、白血病の骨髄の一次組織、ヒトの慢性骨髄性白血病細胞株から全RNAサンプルを分離した。Message clean kit(GenHunter Corp., 米国マサチューセッツ州ブルックリン)を使用して、RNAサンプルからDNA混入物を取り除いた。
市販のシステムであるRNeasy total RNA kit(Qiagen,ドイツ)を使用して、ステップ1にそれぞれ採取された健常人の抹消血白血球組織、白血病の骨髄の一次組織、ヒトの慢性骨髄性白血病細胞株から全RNAサンプルを分離した。Message clean kit(GenHunter Corp., 米国マサチューセッツ州ブルックリン)を使用して、RNAサンプルからDNA混入物を取り除いた。
1−5.HLC−9およびMIG22
(ステップ1)腫瘍細胞の培養
mRNA差次的発現法を行なうために、正常な肺組織を健常人から採取し、白血病性肺癌の一次組織および右肺に転移した癌組織を、外科手術中に抗腫瘍化学療法および/または放射線療法の適用を事前に受けなかった肺癌患者から採取した。差次的発現法では、A549(American Type Culture Collection, ATCC番号CCL−185)をヒトの肺癌細胞株として使用した。
(ステップ1)腫瘍細胞の培養
mRNA差次的発現法を行なうために、正常な肺組織を健常人から採取し、白血病性肺癌の一次組織および右肺に転移した癌組織を、外科手術中に抗腫瘍化学療法および/または放射線療法の適用を事前に受けなかった肺癌患者から採取した。差次的発現法では、A549(American Type Culture Collection, ATCC番号CCL−185)をヒトの肺癌細胞株として使用した。
採取した組織から得た細胞およびA549肺癌細胞株を、2mMグルタミン、100IU/mlペニシリン、100μg/mlストレプトマイシン、10%ウシ胎児血清(Gibco、米国)を含むWaymouthのMB752/1培地(Gibco)で培養した。この実験で使用した培養細胞は対数増殖期にあり、トリンパンブルー染料での染色時に少なくとも95%の生存率を示す細胞をここでは使用した(Freshney, "Culture of Animal Cells: A Manual of Basic Technique" 2nd Ed.,A.R. Liss, New York,(1987)参照)。
(ステップ2)RNA分離およびmRNA差次的発現法
市販のシステムであるRN easytotal RNA kit(Qiagen,ドイツ)を使用して、ステップ1でそれぞれ採取した正常な肺組織、肺癌の一次組織、転移した肺癌組織、A549細胞から全RNAサンプルを分離した。Message clean kit(GenHunter Corp., 米国マサチューセッツ州ブルックリン)を使用して、RNAサンプルからDNA混入物を取り除いた。
市販のシステムであるRN easytotal RNA kit(Qiagen,ドイツ)を使用して、ステップ1でそれぞれ採取した正常な肺組織、肺癌の一次組織、転移した肺癌組織、A549細胞から全RNAサンプルを分離した。Message clean kit(GenHunter Corp., 米国マサチューセッツ州ブルックリン)を使用して、RNAサンプルからDNA混入物を取り除いた。
実施例2:差次的発現逆転写ポリメラーゼ連鎖反応(DDRT−PCR)
差次的発現逆転写は、Liang,PとA.B.Pardeeによって提案された、多少改変した逆転写ポリラーゼ連鎖反応(RT−PCR)を利用して実行した。
差次的発現逆転写は、Liang,PとA.B.Pardeeによって提案された、多少改変した逆転写ポリラーゼ連鎖反応(RT−PCR)を利用して実行した。
2−1.PIG12
最初に、配列番号3のアンカープライマーH-T11A (5'-AAGCTTTTTTTTTTTC-3', RNAimage kit, Genhunter, Cor., MA, U.S.)をアンカーoligo−dTプライマーとして使用して、実施例1のステップ1で得られた全RNA0.2μgで逆転写を行った。
最初に、配列番号3のアンカープライマーH-T11A (5'-AAGCTTTTTTTTTTTC-3', RNAimage kit, Genhunter, Cor., MA, U.S.)をアンカーoligo−dTプライマーとして使用して、実施例1のステップ1で得られた全RNA0.2μgで逆転写を行った。
次に、ランダム5’−13−merプライマー(RNAimageプライマーセット1−5)H−AP1−40の中から同じアンカープライマーとプライマーH-AP21 (配列番号4) (5'-AAGCTTTCTCTGG-3')を使用して、0.5mM[α−35S]dATP(1,200Ci/mmole)の存在下でPCR反応を行った。PCR反応を以下の条件下で行なった:95℃、40秒間の変性段階、40℃、2分間のアニーリング段階、72℃で40秒間の伸長段階、そして72℃、5分間の伸長段階から成る計40増幅サイクル。
PCR増幅した断片を6%ポリアクリルアミドシークエンシングゲル中で溶解させ、次に別々に発現されたバンドの位置を、オートラジオグラフィーを利用して判定した。
FC21 cDNAを含む262塩基対(bp)のバンド(配列番号1の913〜1,174塩基位置)を、乾燥ゲルから切り出した。抽出ゲルを15分加熱してFC21 cDNAを溶離し、次に、[α−35S]−標識dATP(1,200Ci/mmole)および20μMdNTPをここでは使用しなかったことを除き、上記と同じ条件下で同じプライマーを用いてPCR反応を繰り返してFC21 cDNAを再増幅した。
2−2.PIG18
配列番号7に示されるDNA配列を有するアンカープライマーH-T11C (5'-AAGCTTTTTTTTTTTC-3', RNAimage kit, Genhunter, Cor., MA, U.S.)をアンカーオリゴdTプライマーとして使用したこと、また配列番号8に示されるDNA配列を有するプライマーH-AP11 (5'-AAGCTTCGGGTAA-3')をここで使用したことを除き、実施例2−1と同じ方法でPCR反応を繰り返した。
配列番号7に示されるDNA配列を有するアンカープライマーH-T11C (5'-AAGCTTTTTTTTTTTC-3', RNAimage kit, Genhunter, Cor., MA, U.S.)をアンカーオリゴdTプライマーとして使用したこと、また配列番号8に示されるDNA配列を有するプライマーH-AP11 (5'-AAGCTTCGGGTAA-3')をここで使用したことを除き、実施例2−1と同じ方法でPCR反応を繰り返した。
MC113 cDNAを含む277塩基対(bp)のバンド(配列番号5の2,023〜2,299塩基位置)を、乾燥ゲルから切り出した。抽出ゲルを15分加熱してMC113 cDNAを溶離し、次に、[α−35S]−標識dATP(1,200Ci/mmole)および20μMdNTPをここでは使用しなかったことを除き、上記と同じ条件下で同じプライマーを用いてPCR反応を繰り返してMC113 cDNAを再増幅した。
2−3.PIG23
配列番号11示されるDNA配列を有するアンカープライマーH-T11C (5'-AAGCTTTTTTTTTTTC-3', RNAimage kit, Genhunter, Cor., MA, U.S.)をアンカーオリゴdTプライマーとして使用したこと、また配列番号12に示されるDNA配列を有するプライマーH-AP33 (5'-AAGCTTGCTGCTC-3')をここで使用した除き、実施例2−1と同じ方法でPCR反応を繰り返した。
配列番号11示されるDNA配列を有するアンカープライマーH-T11C (5'-AAGCTTTTTTTTTTTC-3', RNAimage kit, Genhunter, Cor., MA, U.S.)をアンカーオリゴdTプライマーとして使用したこと、また配列番号12に示されるDNA配列を有するプライマーH-AP33 (5'-AAGCTTGCTGCTC-3')をここで使用した除き、実施例2−1と同じ方法でPCR反応を繰り返した。
CA338d cDNAを含む278塩基対(bp)のバンド(配列番号9の1,822〜2,099塩基位置)を、乾燥ゲルから切り出した。抽出したゲルは15分加熱させてCA338d cDNAを溶離させ、次に、[α−35S]−標識dATP(1,200Ci/mmole)および20μMdNTPをここでは使用しなかったことを除き、上記と同じ条件下で同じプライマーを用いてPCR反応を繰り返してCA338d cDNAを再増幅した。
2−4.PIG27
配列番号15に示されるDNA配列を有するアンカープライマーH-T11A (5'-AAGCTTTTTTTTTTTA-3', RNAimage kit, Genhunter, Cor., MA, U.S.)をアンカーオリゴdTプライマーとして使用したこと、また配列番号16に示されるDNA配列を有するプライマーH-AP12 (5'-AAGCTTGAGTGCT-3')をここで使用したことを除き、実施例2−1と同じ方法でPCR反応を繰り返した。
配列番号15に示されるDNA配列を有するアンカープライマーH-T11A (5'-AAGCTTTTTTTTTTTA-3', RNAimage kit, Genhunter, Cor., MA, U.S.)をアンカーオリゴdTプライマーとして使用したこと、また配列番号16に示されるDNA配列を有するプライマーH-AP12 (5'-AAGCTTGAGTGCT-3')をここで使用したことを除き、実施例2−1と同じ方法でPCR反応を繰り返した。
H124 cDNAを含む177塩基対(bp)のバンド(配列番号13の243〜419塩基位置)を、乾燥ゲルから切り出した。抽出ゲルを15分加熱してH124 cDNAを溶離させ、次に、[α−35S]−標識dATP(1,200Ci/mmole)および20μMdNTPをここでは使用しなかったことを除き、上記と同じ条件下で同じプライマーを用いてPCR反応を繰り返してH124 cDNAを再増幅した。
2−5.PIG28
配列番号19に示される配列を有するアンカープライマーH-T11C (5'-AAGCTTTTTTTTTTTC-3', RNAimage kit, Genhunter, Cor., MA, U.S.)をアンカーオリゴdTプライマーとして使用したこと、また配列番号20に示されるDNA配列を有するプライマーH-AP12 (5'-AAGCTTGAGTGCT-3')をここで使用したことを除き、実施例2−1と同じ方法でPCR反応を繰り返した。
配列番号19に示される配列を有するアンカープライマーH-T11C (5'-AAGCTTTTTTTTTTTC-3', RNAimage kit, Genhunter, Cor., MA, U.S.)をアンカーオリゴdTプライマーとして使用したこと、また配列番号20に示されるDNA配列を有するプライマーH-AP12 (5'-AAGCTTGAGTGCT-3')をここで使用したことを除き、実施例2−1と同じ方法でPCR反応を繰り返した。
H122 cDNAを含む232塩基対(bp)のバンド(配列番号17の748−979塩基位置)を、乾燥ゲルから切り出した。抽出したゲルは15分加熱させてH122 cDNAを溶離させ、次に、[α−35S]−標識dATP(1,200Ci/mmole)および20μMdNTPをここでは使用しなかったことを除き、上記と同じ条件下で同じプライマーを用いてPCR反応を繰り返してH122 cDNAを再増幅した。
2−6.PIG30
配列番号23に示されるDNA配列を有するアンカープライマーH-T11C (5'-AAGCTTTTTTTTTTTC-3', RNAimage kit, Genhunter, Cor., MA, U.S.)をアンカーオリゴdTプライマーとして使用したこと、また配列番号24に示されるDNA配列を有するプライマーH-AP33 (5'-AAGCTTGCTGCTC-3')をここで使用したことを除き、実施例2−1と同じ方法でPCR反応を繰り返した。
配列番号23に示されるDNA配列を有するアンカープライマーH-T11C (5'-AAGCTTTTTTTTTTTC-3', RNAimage kit, Genhunter, Cor., MA, U.S.)をアンカーオリゴdTプライマーとして使用したこと、また配列番号24に示されるDNA配列を有するプライマーH-AP33 (5'-AAGCTTGCTGCTC-3')をここで使用したことを除き、実施例2−1と同じ方法でPCR反応を繰り返した。
FC23 cDNAを含む271塩基対(bp)のバンド(配列番号21の1,823〜2,093塩基位置)を、乾燥ゲルから切り出した。抽出したゲルは15分加熱させてFC23 cDNAを溶離させ、次に、[α−35S]−標識dATP(1,200Ci/mmole)および20μMdNTPをここでは使用しなかったことを除き、上記と同じ条件下で同じプライマーを用いてPCR反応を繰り返してFC23 cDNAを再増幅した。
2−7.PIG31
配列番号27に示されるDNA配列を有するアンカープライマーH-T11G (5'-AAGCTTTTTTTTTTTG-3')をアンカーオリゴdTプライマーとして使用したこと、また配列番号28に示されるDNA配列を有するプライマーH-AP34 (5'-AAGCTTCAGCAGC-3')をここで使用したことを除き、実施例2−1と同じ方法でPCR反応を繰り返した。
配列番号27に示されるDNA配列を有するアンカープライマーH-T11G (5'-AAGCTTTTTTTTTTTG-3')をアンカーオリゴdTプライマーとして使用したこと、また配列番号28に示されるDNA配列を有するプライマーH-AP34 (5'-AAGCTTCAGCAGC-3')をここで使用したことを除き、実施例2−1と同じ方法でPCR反応を繰り返した。
FC34 cDNAを含む312塩基対(bp)のバンド(配列番号25の1,884〜2,195塩基位置)を、乾燥ゲルから切り出した。抽出したゲルは15分加熱させてFC34 cDNAを溶離させ、次に、[α−35S]−標識dATP(1,200Ci/mmole)および20μMdNTPをここでは使用しなかったことを除き、上記と同じ条件下で同じプライマーを用いてPCR反応を繰り返してFC34 cDNAを再増幅した。
2−8.PIG38
配列番号31に示されるDNA配列を有するアンカープライマーH-T11C (5'-AAGCTTTTTTTTTTTC-3')をアンカーオリゴdTプライマーとして使用したこと、また配列番号32に示されるDNA配列を有するプライマーH-AP10 (5'-AAGCTTCCACGTA-3')をここで使用したことを除き、実施例2−1と同じ方法でPCR反応を繰り返した。
配列番号31に示されるDNA配列を有するアンカープライマーH-T11C (5'-AAGCTTTTTTTTTTTC-3')をアンカーオリゴdTプライマーとして使用したこと、また配列番号32に示されるDNA配列を有するプライマーH-AP10 (5'-AAGCTTCCACGTA-3')をここで使用したことを除き、実施例2−1と同じ方法でPCR反応を繰り返した。
HP103 cDNAを含む267塩基対(bp)のバンド(配列番号29の1,633〜1,899塩基位置)を、乾燥ゲルから切り出した。抽出したゲルは15分加熱させてHP103 cDNAを溶離させ、次に、[α−35S]−標識dATP(1,200Ci/mmole)および20μMdNTPをここでは使用しなかったことを除き、上記と同じ条件下で同じプライマーを用いてPCR反応を繰り返してHP103 cDNAを再増幅した。
2−9.PIG40
配列番号35に示されるDNA配列を有するアンカープライマーH-T11C (5'-AAGCTTTTTTTTTTTC-3', RNAimage kit, Genhunter, Cor., MA, U.S.)をアンカーオリゴdTプライマーとして使用したこと、また配列番号36に示されるDNA配列を有するプライマーH-AP11 (5'-AAGCTTCGGGTAA-3')をここで使用したことを除き、実施例2−1と同じ方法でPCR反応を繰り返した。
配列番号35に示されるDNA配列を有するアンカープライマーH-T11C (5'-AAGCTTTTTTTTTTTC-3', RNAimage kit, Genhunter, Cor., MA, U.S.)をアンカーオリゴdTプライマーとして使用したこと、また配列番号36に示されるDNA配列を有するプライマーH-AP11 (5'-AAGCTTCGGGTAA-3')をここで使用したことを除き、実施例2−1と同じ方法でPCR反応を繰り返した。
GV11 cDNAを含む215塩基対(bp)のバンド(配列番号33の1,313〜1,527塩基位置)を、乾燥ゲルから切り出した。抽出したゲルは15分加熱させてGV11 cDNAを溶離させ、次に、[α−35S]−標識dATP(1,200Ci/mmole)および20μMdNTPをここでは使用しなかったことを除き、上記と同じ条件下で同じプライマーを用いてPCR反応を繰り返してGV11 cDNAを再増幅した。
2−10.PIG43
配列番号39に示されるDNA配列を有するアンカープライマーH-T11G (5'-AAGCTTTTTTTTTTTG-3')をアンカーオリゴdTプライマーとして使用したこと、また配列番号40に示されるDNA配列を有するプライマーH-AP11 (5'-AAGCTTCGGGTAA-3')をここで使用したことを除き、実施例2−1と同じ方法でPCR反応を繰り返した。
配列番号39に示されるDNA配列を有するアンカープライマーH-T11G (5'-AAGCTTTTTTTTTTTG-3')をアンカーオリゴdTプライマーとして使用したこと、また配列番号40に示されるDNA配列を有するプライマーH-AP11 (5'-AAGCTTCGGGTAA-3')をここで使用したことを除き、実施例2−1と同じ方法でPCR反応を繰り返した。
HP11 cDNAを含む321塩基対(bp)のバンド(配列番号37の879〜1,199塩基位置)を、乾燥ゲルから切り出した。抽出したゲルは15分加熱させてHP11 cDNAを溶離させ、次に、[α−35S]−標識dATP(1,200Ci/mmole)および20μMdNTPをここでは使用しなかったことを除き、上記と同じ条件下で同じプライマーを用いてPCR反応を繰り返してHP11 cDNAを再増幅した。
2−11.PIG44
配列番号43に示されるDNA配列を有するアンカープライマーH-T11C (5'-AAGCTTTTTTTTTTTC-3')をアンカーオリゴdTプライマーとして使用したこと、また配列番号44に示されるDNA配列を有するプライマーH-AP23 (5'-AAGCTTGGCTATG-3')をここで使用したことを除き、実施例2−1と同じ方法でPCR反応を繰り返した。
配列番号43に示されるDNA配列を有するアンカープライマーH-T11C (5'-AAGCTTTTTTTTTTTC-3')をアンカーオリゴdTプライマーとして使用したこと、また配列番号44に示されるDNA配列を有するプライマーH-AP23 (5'-AAGCTTGGCTATG-3')をここで使用したことを除き、実施例2−1と同じ方法でPCR反応を繰り返した。
HP23 cDNAを含む311塩基対(bp)のバンド(配列番号41の1,633〜1,899塩基位置)を、乾燥ゲルから切り出した。抽出したゲルは15分加熱させてHP23 cDNAを溶離させ、次に、[α−35S]−標識dATP(1,200Ci/mmole)および20μMdNTPをここでは使用しなかったことを除き、上記と同じ条件下で同じプライマーを用いてPCR反応を繰り返してHP23 cDNAを再増幅した。
2−12.PIG46
配列番号47に示されるDNA配列を有するアンカープライマーH-T11A (5'-AAGCTTTTTTTTTTTA-3')をアンカーオリゴdTプライマーとして使用したこと、また配列番号48に示されるDNA配列を有するプライマーH-AP24 (5'-AAGCTTCACTAGC-3')をここで使用したことを除き、実施例2−1と同じ方法でPCR反応を繰り返した。
配列番号47に示されるDNA配列を有するアンカープライマーH-T11A (5'-AAGCTTTTTTTTTTTA-3')をアンカーオリゴdTプライマーとして使用したこと、また配列番号48に示されるDNA配列を有するプライマーH-AP24 (5'-AAGCTTCACTAGC-3')をここで使用したことを除き、実施例2−1と同じ方法でPCR反応を繰り返した。
FC24 cDNAを含む256塩基対(bp)のバンド(配列番号45の992〜1,247塩基位置)を、乾燥ゲルから切り出した。抽出したゲルは15分加熱させてFC24 cDNAを溶離させ、次に、[α−35S]−標識dATP(1,200Ci/mmole)および20μMdNTPをここでは使用しなかったことを除き、上記と同じ条件下で同じプライマーを用いてPCR反応を繰り返してFC24 cDNAを再増幅した。
2−13.PIG47
配列番号51に示されるDNA配列を有するアンカープライマーH-T11C (5'-AAGCTTTTTTTTTTTC-3')をアンカーオリゴdTプライマーとして使用したこと、また配列番号52に示されるDNA配列を有するプライマーH-AP5 (5'-AAGCTTAGTAGGC-3')をここで使用したことを除き、実施例2−1と同じ方法でPCR反応を繰り返した。
配列番号51に示されるDNA配列を有するアンカープライマーH-T11C (5'-AAGCTTTTTTTTTTTC-3')をアンカーオリゴdTプライマーとして使用したこと、また配列番号52に示されるDNA配列を有するプライマーH-AP5 (5'-AAGCTTAGTAGGC-3')をここで使用したことを除き、実施例2−1と同じ方法でPCR反応を繰り返した。
FC54 cDNAを含む192塩基対(bp)のバンド(配列番号49の587〜778塩基位置)が、乾燥ゲルから切り出された。抽出したゲルは15分加熱させてFC54 cDNAを溶離させ、次に、[α−35S]−標識dATP(1,200Ci/mmole)および20μMdNTPをここではしなかったことを除き、上記と同じ条件下で同じプライマーを用いてPCR反応を繰り返してFC54 cDNAを再増幅した。
2−14.PIG48
配列番号55に示されるDNA配列を有するアンカープライマーH-T11A (5'-AAGCTTTTTTTTTTTA-3')をアンカーオリゴdTプライマーとして使用したこと、また配列番号56に示されるDNA配列を有するプライマーH-AP7 (5'-AAGCTTAACGAGG-3')をここで使用したことを除き、実施例2−1と同じ方法でPCR反応を繰り返した。
配列番号55に示されるDNA配列を有するアンカープライマーH-T11A (5'-AAGCTTTTTTTTTTTA-3')をアンカーオリゴdTプライマーとして使用したこと、また配列番号56に示されるDNA配列を有するプライマーH-AP7 (5'-AAGCTTAACGAGG-3')をここで使用したことを除き、実施例2−1と同じ方法でPCR反応を繰り返した。
FC71 cDNAを含む272塩基対(bp)のバンド(配列番号53の1,348〜1,619塩基位置)を、乾燥ゲルから切り出した。抽出したゲルは15分加熱させてFC71 cDNAを溶離させ、次に、[α−35S]−標識dATP(1,200Ci/mmole)および20μMdNTPをここではしなかったことを除き、上記と同じ条件下で同じプライマーを用いてPCR反応を繰り返してFC71 cDNAを再増幅した。
2−15.PIG50
配列番号59に示されるDNA配列を有するアンカープライマーH-T11C (5'-AAGCTTTTTTTTTTTC-3')をアンカーオリゴdTプライマーとして使用したこと、また配列番号60に示されるDNA配列を有するプライマーH-AP5 (5'-AAGCTTAGTAGGC-3')をここで使用したことを除き、実施例2−1と同じ方法でPCR反応を繰り返した。
配列番号59に示されるDNA配列を有するアンカープライマーH-T11C (5'-AAGCTTTTTTTTTTTC-3')をアンカーオリゴdTプライマーとして使用したこと、また配列番号60に示されるDNA配列を有するプライマーH-AP5 (5'-AAGCTTAGTAGGC-3')をここで使用したことを除き、実施例2−1と同じ方法でPCR反応を繰り返した。
BBCC5−5 cDNAを含む182塩基対(bp)のバンド(配列番号57の418〜599塩基位置)を、乾燥ゲルから切り出した。抽出したゲルは15分加熱させてBBCC5−5 cDNAを溶離させ、次に、[α−35S]−標識dATP(1,200Ci/mmole)および20μMdNTPをここではしなかったことを除き、上記と同じ条件下で同じプライマーを用いてPCR反応を繰り返してBBCC5−5 cDNAを再増幅した。
2−16.PIG54
配列番号63に示されるDNA配列を有するアンカープライマーH-T11A (5'-AAGCTTTTTTTTTTTA-3')をアンカーオリゴdTプライマーとして使用したこと、また配列番号64に示されるDNA配列を有するプライマーH-AP15 (5'-AAGCTTACGCAAC-3')をここで使用したことを除き、実施例2−1と同じ方法でPCR反応を繰り返した。
配列番号63に示されるDNA配列を有するアンカープライマーH-T11A (5'-AAGCTTTTTTTTTTTA-3')をアンカーオリゴdTプライマーとして使用したこと、また配列番号64に示されるDNA配列を有するプライマーH-AP15 (5'-AAGCTTACGCAAC-3')をここで使用したことを除き、実施例2−1と同じ方法でPCR反応を繰り返した。
HP15 cDNAを含む345塩基対(bp)のバンド(配列番号61の1,533〜1,877塩基位置)を、乾燥ゲルから切り出した。抽出したゲルは15分加熱させてHP15 cDNAを溶離させ、次に、[α−35S]−標識dATP(1,200Ci/mmole)および20μMdNTPをここではしなかったことを除き、上記と同じ条件下で同じプライマーを用いてPCR反応を繰り返してHP15 cDNAを再増幅した。
2−17.PIG55
配列番号67に示されるDNA配列を有するアンカープライマーH-T11G (5'-AAGCTTTTTTTTTTTG-3')をアンカーオリゴdTプライマーとして使用したこと、また配列番号68に示されるDNA配列を有するプライマーH-AP4 (5'-AAGCTTCTCAACG-3')をここで使用したことを除き、実施例2−1と同じ方法でPCR反応を繰り返した。
配列番号67に示されるDNA配列を有するアンカープライマーH-T11G (5'-AAGCTTTTTTTTTTTG-3')をアンカーオリゴdTプライマーとして使用したこと、また配列番号68に示されるDNA配列を有するプライマーH-AP4 (5'-AAGCTTCTCAACG-3')をここで使用したことを除き、実施例2−1と同じ方法でPCR反応を繰り返した。
FC4 cDNAを含む186塩基対(bp)のバンド(配列番号65の292〜477塩基位置)を、乾燥ゲルから切り出した。抽出したゲルは15分加熱させてFC4 cDNAを溶離させ、次に、[α−35S]−標識dATP(1,200Ci/mmole)および20μMdNTPをここでは使用しなかったことを除き、上記と同じ条件下で同じプライマーを用いてPCR反応を繰り返してFC4 cDNAを再増幅した。
2−18.GIG9
配列番号71に示されるDNA配列を有するアンカープライマーH-T11A (5'-AAGCTTTTTTTTTTTA-3', RNAimage kit, Genhunter, Cor., MA, U.S.)をアンカーオリゴdTプライマーとして使用したこと、また配列番号72に示されるDNA配列を有するプライマーH-AP14 (5'-AAGCTTGGAGCTT-3')をここで使用したことを除き、実施例2−1と同じ方法でPCR反応を繰り返した。
配列番号71に示されるDNA配列を有するアンカープライマーH-T11A (5'-AAGCTTTTTTTTTTTA-3', RNAimage kit, Genhunter, Cor., MA, U.S.)をアンカーオリゴdTプライマーとして使用したこと、また配列番号72に示されるDNA配列を有するプライマーH-AP14 (5'-AAGCTTGGAGCTT-3')をここで使用したことを除き、実施例2−1と同じ方法でPCR反応を繰り返した。
H148 cDNAを含む221塩基対(bp)のバンド(配列番号69の769〜989塩基位置を、乾燥ゲルから切り出した。抽出したゲルは15分加熱させてH148 cDNAを溶離させ、次に、[α−35S]−標識dATP(1,200Ci/mmole)および20μMdNTPをここでは使用しなかったことを除き、上記と同じ条件下で同じプライマーを用いてPCR反応を繰り返してH148 cDNAを再増幅した。
2−19.HLC−9
配列番号75に示されるDNA配列を有するアンカープライマーH-T11G (5'-AAGCTTTTTTTTTTTG-3')をアンカーオリゴdTプライマーとして使用したこと、また配列番号76に示されるDNA配列を有するプライマーH-AP7 (5'-AAGCTTAACGAGG-3')をここで使用したことを除き、実施例2−1と同じ方法でPCR反応を繰り返した。
配列番号75に示されるDNA配列を有するアンカープライマーH-T11G (5'-AAGCTTTTTTTTTTTG-3')をアンカーオリゴdTプライマーとして使用したこと、また配列番号76に示されるDNA配列を有するプライマーH-AP7 (5'-AAGCTTAACGAGG-3')をここで使用したことを除き、実施例2−1と同じ方法でPCR反応を繰り返した。
L738 cDNAを含む322塩基対(bp)のバンド(配列番号73の1,007〜1,328塩基位置)を、乾燥ゲルから切り出した。抽出したゲルは15分加熱させてL738 cDNAを溶離させ、次に、[α−35S]−標識dATP(1,200Ci/mmole)および20μMdNTPをここでは使用しなかったことを除き、上記と同じ条件下で同じプライマーを用いてPCR反応を繰り返してL738 cDNAを再増幅した。
2−20.GIG18
配列番号79に示されるDNA配列を有するアンカープライマーH-T11C (5'-AAGCTTTTTTTTTTTC-3')をアンカーオリゴdTプライマーとして使用したこと、また配列番号80に示されるDNA配列を有するプライマーH-AP4 (5'-AAGCTTCTCAACG-3')をここで使用したことを除き、実施例2−1と同じ方法でPCR反応を繰り返した。
配列番号79に示されるDNA配列を有するアンカープライマーH-T11C (5'-AAGCTTTTTTTTTTTC-3')をアンカーオリゴdTプライマーとして使用したこと、また配列番号80に示されるDNA配列を有するプライマーH-AP4 (5'-AAGCTTCTCAACG-3')をここで使用したことを除き、実施例2−1と同じ方法でPCR反応を繰り返した。
HP47 cDNAを含む321塩基対(bp)のバンド(配列番号77の879〜1,199塩基位置)を、乾燥ゲルから切り出した。抽出したゲルは15分加熱させてHP47 cDNAを溶離させ、次に、[α−35S]−標識dATP(1,200Ci/mmole)および20μMdNTPをここでは使用しなかったことを除き、上記と同じ条件下で同じプライマーを用いてPCR反応を繰り返してHP47 cDNAを再増幅した。
2−21.MIG22
配列番号83に示されるDNA配列を有するアンカープライマーH-T11A (5'-AAGCTTTTTTTTTTTA-3', RNAimage kit, Genhunter, Cor., MA, U.S.)をアンカーオリゴdTプライマーとして使用したこと、また配列番号84に示されるDNA配列を有するプライマーH-AP6 (5'-AAGCTTGCACCAT-3')をここで使用したことを除き、実施例2−1と同じ方法でPCR反応を繰り返した。
配列番号83に示されるDNA配列を有するアンカープライマーH-T11A (5'-AAGCTTTTTTTTTTTA-3', RNAimage kit, Genhunter, Cor., MA, U.S.)をアンカーオリゴdTプライマーとして使用したこと、また配列番号84に示されるDNA配列を有するプライマーH-AP6 (5'-AAGCTTGCACCAT-3')をここで使用したことを除き、実施例2−1と同じ方法でPCR反応を繰り返した。
L690 cDNAを含む327塩基対(bp)のバンド(配列番号81の273〜599塩基位置)を、乾燥ゲルから切り出した。抽出したゲルは15分加熱させてL690 cDNAを溶離させ、次に、[α−35S]−標識dATP(1,200Ci/mmole)および20μMdNTPをここでは使用しなかったことを除き、上記と同じ条件下で同じプライマーを用いてPCR反応を繰り返してL690 cDNAを再増幅した。
実施例3:クローニング
全て上記の通りに再増幅したFC21産物、MC113産物、CA338d産物、H124産物、H122産物、FC23産物、FC34産物、HP103産物、GV11産物、HP11産物、HP23産物、FC24産物、FC54産物、FC71産物、BBCC5−5産物、HP15産物、FC4産物、H148産物、L738産物、HP47産物、L690 PCR産物を製造業者のマニュアルに従い、TAクローニングシステムを使用してそれぞれpGEM−T EASYベクター(Promega、米国)に挿入した。
全て上記の通りに再増幅したFC21産物、MC113産物、CA338d産物、H124産物、H122産物、FC23産物、FC34産物、HP103産物、GV11産物、HP11産物、HP23産物、FC24産物、FC54産物、FC71産物、BBCC5−5産物、HP15産物、FC4産物、H148産物、L738産物、HP47産物、L690 PCR産物を製造業者のマニュアルに従い、TAクローニングシステムを使用してそれぞれpGEM−T EASYベクター(Promega、米国)に挿入した。
(ステップ1)ライゲーション反応
全て実施例2で再増幅したFC21産物、MC113産物、CA338d産物、H124産物、H122産物、FC23産物、FC34産物、HP103産物、GV11産物、HP11産物、HP23産物、FC24産物、FC54産物、FC71産物、BBCC5−5産物、HP15産物、FC4産物、H148産物、L738産物、HP47産物、L690 PCR産物各2μl、pGEM−T EASYベクター(50ng)1μl、T4DNAリガーゼバッファ(10×)1μl、T4DNAリガーゼ(3weissユニット/μl、プロメガ)1μlを0.5ml試験チューブに入れて、そこに蒸留水を加えて最終容積を10μlにした。ライゲーション反応混合物を14℃で一晩中インキュベートした。
全て実施例2で再増幅したFC21産物、MC113産物、CA338d産物、H124産物、H122産物、FC23産物、FC34産物、HP103産物、GV11産物、HP11産物、HP23産物、FC24産物、FC54産物、FC71産物、BBCC5−5産物、HP15産物、FC4産物、H148産物、L738産物、HP47産物、L690 PCR産物各2μl、pGEM−T EASYベクター(50ng)1μl、T4DNAリガーゼバッファ(10×)1μl、T4DNAリガーゼ(3weissユニット/μl、プロメガ)1μlを0.5ml試験チューブに入れて、そこに蒸留水を加えて最終容積を10μlにした。ライゲーション反応混合物を14℃で一晩中インキュベートした。
(ステップ2)TAクローンでの形質転換
OD600nmが約0.3〜0.6に達するまで、大腸菌JM109(Promega、米国ウィスコンシン州)をLBブロス10ml(バクトトリプトン10g、バクトイーストエクストラクト5g、塩化ナトリウム5g)中でインキュベートした。インキュベートした混合物を約10分間氷冷させて、4℃、10分間、4,000rpmで遠心分離にかけて、次に上清を捨てて、細胞を回収した。回収した細胞沈殿物を氷冷0.1M塩化カルシウム10mlに約30分から1時間さらして、コンピテント細胞を作成した。産物を4℃、10分間4,000rpmで再び遠心分離にかけて、次に上清を捨てて、細胞を氷冷0.1M塩化カルシウム2mlに回収して、懸濁させた。
OD600nmが約0.3〜0.6に達するまで、大腸菌JM109(Promega、米国ウィスコンシン州)をLBブロス10ml(バクトトリプトン10g、バクトイーストエクストラクト5g、塩化ナトリウム5g)中でインキュベートした。インキュベートした混合物を約10分間氷冷させて、4℃、10分間、4,000rpmで遠心分離にかけて、次に上清を捨てて、細胞を回収した。回収した細胞沈殿物を氷冷0.1M塩化カルシウム10mlに約30分から1時間さらして、コンピテント細胞を作成した。産物を4℃、10分間4,000rpmで再び遠心分離にかけて、次に上清を捨てて、細胞を氷冷0.1M塩化カルシウム2mlに回収して、懸濁させた。
コンピテント細胞の浮遊液200μlを新しいミクロチューブに移して、ステップ1で調製したライゲーション反応産物2μlずつをそこに加えた。結果として得られる混合物を42℃の水浴中で90秒間インキュベートし、次に0℃に急冷した。SOC培地(バクトトリプトン2.0g、バクトイーストエクストラクト0.5g、1MNaCl 1ml、1M KCl 0.25ml、TDW 97ml、2M Mg2+ 1ml、2Mグルコース1ml)800μlをそこに加えて、結果として得られる混合物を220rpmの回転式振盪培養器内において45分間37℃でインキュベートした。
アンピシリンを添加し、予めインキュベーター内で37℃に保温されたLBプレート上にガラス棒でX−gal(ジメチルホルムアミド中40mg/ml保存)25μlを広げ、次に形質転換細胞25μlずつをそこに加えて、ガラス棒で再び広げて、37℃で一晩中インキュベートした。培養後、生じた3、4個の白コロニーを選択して、次に選択した各細胞をアンピシリン添加LBプレートに播種・培養した。プラスミドを作成するために、上記の各コロニーにおいてライゲーション反応産物が導入されたコロニーであることが判明した株、つまり形質転換大腸菌株JM109/FC21、JM109/MC113、JM109/CA338d、JM109/H124、JM109/H122、JM109/FC23、JM109/FC34、JM109/HP103、JM109/GV11、JM109/HP11、JM109/HP23、JM109/FC24、JM109/FC54、JM109/FC71、JM109/BBCC5−5、JM109/HP15、JM109/FC4、JM109/H148、JM109/L738、JM109/HP47、JM109/L690が選択され、Terrific Broth 10ml(TDW 900ml、バクトトリプトン12g、バクトイーストエクストラクト24g、グリセリン4ml、0.17M KH2PO4、0.72N K2HPO4 100ml)中で培養した。
実施例4:組み換えプラスミドDNAの分離
Wizard(商標)Plus Minipreps DNA精製キット(Promega、米国)を使用して、製造業者マニュアルに従い、形質転換した大腸菌株からFC21プラスミドDNAを分離した。
Wizard(商標)Plus Minipreps DNA精製キット(Promega、米国)を使用して、製造業者マニュアルに従い、形質転換した大腸菌株からFC21プラスミドDNAを分離した。
分離したプラスミドDNAのそれぞれ小量を制限酵素EcoRIで処理して、次に2%ゲルで電気泳動法させて、FC21、MC113、CA338d、H124、H122、FC23、FC34、HP103、GV11、HP11、HP23、FC24、FC54、FC71、BBCC5−5、HP15、FC4、H148、L738、HP47、L690の配列の一部がそれぞれプラスミドに挿入されていることを確認した。
実施例5:DNA塩基配列解析
全て実施例2で入手した、FC21産物、MC113産物、CA338d産物、H124産物、H122産物、FC23産物、FC34産物、HP103産物、GV11産物、HP11産物、HP23産物、FC24産物、FC54産物、FC71産物、BBCC5−5産物、HP15産物、FC4産物、H148産物、L738産物、HP47産物、L690 PCR産物を、従来の方法に従って増幅、クローニング、再増幅した。結果として得られる断片、FC21、MC113、CA338d、H124、H122、FC23、FC34、HP103、GV11、HP11、HP23、FC24、FCS4、FC71、BBCC5−5、HP15、FC4、H148、L738、HP47、L690の塩基配列を、ジデオキシ法に従ってSequenase version 2.0 DNA sequencing kit(United States Biochemical,米国オハイオ州クリーブランド)を使用して決定した。
全て実施例2で入手した、FC21産物、MC113産物、CA338d産物、H124産物、H122産物、FC23産物、FC34産物、HP103産物、GV11産物、HP11産物、HP23産物、FC24産物、FC54産物、FC71産物、BBCC5−5産物、HP15産物、FC4産物、H148産物、L738産物、HP47産物、L690 PCR産物を、従来の方法に従って増幅、クローニング、再増幅した。結果として得られる断片、FC21、MC113、CA338d、H124、H122、FC23、FC34、HP103、GV11、HP11、HP23、FC24、FCS4、FC71、BBCC5−5、HP15、FC4、H148、L738、HP47、L690の塩基配列を、ジデオキシ法に従ってSequenase version 2.0 DNA sequencing kit(United States Biochemical,米国オハイオ州クリーブランド)を使用して決定した。
前記遺伝子のDNA配列は、配列番号1の913〜1,174のヌクレオチド配列位置に対応しており、本発明の「FC21」に指定した。
上記で得た262bpのcDNA断片、つまりFC21を、5’−ランダムプライマーH−AP21および3’−アンカープライマーH−T11Aを使用した差次的発現逆転写ポリメラーゼ連鎖反応(differential display reverse transcription-polymerase chain reaction)(DDRT−PCR)にかけて、次に電気泳動法を利用して確認した。図1に示すように、該遺伝子が、正常な乳房組織、乳癌組織、MCF−7細胞において異なって発現されることを差次的発現法(DD)により明らかにした。図1に示すように、262bpのcDNA断片FC21は、乳癌およびMCF−7癌細胞において高発現しているが、正常組織においてはほとんど発現していなかった。
前記遺伝子のDNA配列は、配列番号5の2,023〜2,299のヌクレオチド配列位置に対応しており、本発明の「MC113」に指定した。
上で得た277bpのcDNA断片、つまりMC113を、5’−ランダムプライマーH−AP11および3’−アンカープライマーH−T11Cを使用した差次的発現逆転写ポリメラーゼ連鎖反応(DDRT−PCR)にかけて、次に電気泳動法を利用して確認した。
図2に示すように、該遺伝子が、正常な子宮外頚部組織、転移性リンパ節組織、CUMC−6細胞において異なって発現されることを差次的発現法(DD)により明らかにした。図2に示すように、277bpのcDNA断片MC113は、子宮頸癌、転移性リンパ節組織、CUMC−6癌細胞において発現しているが、正常組織においてはほとんど発現していなかった。
前記遺伝子のDNA配列は、配列番号9の1,822〜2,099のヌクレオチド配列位置に対応しており、本発明の「CA338d」に指定した。
上記で得た278bpのcDNA断片、つまりCA338dを、5’−ランダムプライマーH−AP33および3’−アンカープライマーH−T11Cを使用した差次的発現逆転写ポリメラーゼ連鎖反応(DDRT−PCR)にかけて、次に電気泳動法を利用して確認した。
図3に示すように、該遺伝子が、正常な子宮外頚部組織、転移性リンパ節組織、CUMC−6細胞において異なって発現されることを差次的発現法(DD)により明らかにした。図3に示すように、278bpのcDNA断片CA338dは、子宮頸癌、転移性リンパ節組織、CUMC−6癌細胞において発現しているが、正常組織においてはほとんど発現していなかった。
前記遺伝子のDNA配列は、配列番号13の243〜419のヌクレオチド配列位置に対応しており、本発明の「H124」に指定した。
上記で得た177bpのcDNA断片、つまりH124を、5’−ランダムプライマーH−AP12および3’−アンカープライマーH−T11Aを使用した差次的発現逆転写ポリメラーゼ連鎖反応(DDRT−PCR)にかけて、次に電気泳動法を利用して確認した。
図4に示すように、該遺伝子が、正常な子宮外頚部組織、転移性リンパ節組織、CUMC−6細胞において異なって発現されることを差次的発現法(DD)により明らかにした。図4に示すように、177bpのcDNA断片H124は、子宮頸癌、転移性リンパ節組織、CUMC−6癌細胞において発現しているが、正常組織においてはほとんど発現していなかった。
前記遺伝子のDNA配列は、配列番号17の748〜979のヌクレオチド配列位置に対応しており、本発明の「H122」に指定した。
上記で得た232bpのcDNA断片、つまりH122を、5’−ランダムプライマーH−AP12および3’−アンカープライマーH−T11Cを使用した差次的発現逆転写ポリメラーゼ連鎖反応(DDRT−PCR)にかけて、次に電気泳動法を利用して確認した。
図5に示すように、該遺伝子が、正常な子宮外頚部組織、転移性リンパ節組織、CUMC−6細胞において異なって発現されることを差次的発現法(DD)により明らかにした。図5に示すように、232bpのcDNA断片H122は、子宮頸癌、転移性リンパ節組織、CUMC−6癌細胞において発現しているが、正常組織においてはほとんど発現していなかった。
前記遺伝子のDNA配列は、配列番号21の1,823〜2,093のヌクレオチド配列位置に対応しており、本発明の「FC23」に指定した。
上で得た271bpのcDNA断片、つまりFC23を、5’−ランダムプライマーH−AP23および3’−アンカープライマーH−T11Cを使用した差次的発現逆転写ポリメラーゼ連鎖反応(DDRT−PCR)にかけて、次に電気泳動法を利用して確認した。図6に示すように、該遺伝子が、正常な乳房組織、乳癌組織、MCF−7細胞において異なって発現されることを差次的発現法(DD)により明らかにした。図6に示すように、271bpのcDNA断片FC23は、乳癌およびMCF−7癌細胞において高発現しているが、正常組織においてはほとんど発現していなかった。
前記遺伝子のDNA配列は、配列番号25の1,884〜2,195のヌクレオチド配列位置に対応しており、本発明の「FC34」に指定した。
上記で得た312bpのcDNA断片、つまりFC34を、5’−ランダムプライマーH−AP34および3’−アンカープライマーH−T11Gを使用した差次的発現逆転写ポリメラーゼ連鎖反応(DDRT−PCR)にかけて、次に電気泳動法を利用して確認した。図7に示すように、該遺伝子が、正常な乳房組織、乳癌組織、MCF−7細胞において異なって発現されることを差次的発現法(DD)により明らかにした。図7に示すように、312bpのcDNA断片FC34は乳癌およびMCF−7癌細胞において高発現しているが、正常組織においてはほとんど発現していなかった。
前記遺伝子のDNA配列は、配列番号29の1,633〜1,899のヌクレオチド配列位置に対応しており、本発明の「HP103」に指定した。
上記で得た267bpのcDNA断片、つまりHP103を、5’−ランダムプライマーH−AP10および3’−アンカープライマーH−T11Cを使用した差次的発現逆転写ポリメラーゼ連鎖反応(DDRT−PCR)にかけて、次に電気泳動法を利用して確認した。図8に示すように、該遺伝子が、正常な肝臓組織、肝臓癌組織、HepG2細胞において異なって発現されることを差次的発現法(DD)により明らかにした。図8に示すように、267bpのcDNA断片HP103は肝臓癌およびHepG2癌細胞において発現しているが、正常組織においては発現していないか、検出できなかった。
前記遺伝子のDNA配列は、配列番号33の1,313〜1,527のヌクレオチド配列位置に対応しており、本発明の「GV11」に指定した。
上記で得た215bpのcDNA断片、つまりGV11を5’−ランダムプライマーH−AP11および3’−アンカープライマーH−T11Cを使用した差次的発現逆転写ポリメラーゼ連鎖反応(DDRT−PCR)にかけて、次に電気泳動法を利用して確認された。
図9に示すように、該遺伝子が、正常な末梢血組織、白血病組織、K−562細胞において異なって発現されることを差次的発現法(DD)により明らかにした。図9に示すように、215bpのcDNA断片GV11は白血病組織およびK−562癌細胞において発現しているが、正常組織においてはほとんど発現していなかった。
前記遺伝子のDNA配列は、配列番号37の879〜1,199のヌクレオチド配列位置に対応しており、本発明の「HP11」に指定した。
上記で得た321bpのcDNA断片、つまりHP11を、5’−ランダムプライマーH−AP11および3’−アンカープライマーH−T11Gを使用した差次的発現逆転写ポリメラーゼ連鎖反応(DDRT−PCR)にかけて、次に電気泳動法を利用して確認した。図10に示すように、該遺伝子が、正常な肝臓組織、肝臓癌組織、HepG2細胞において異なって発現されることを差次的発現法(DD)により明らかにした。図10に示すように、321bpのcDNA断片HP11は肝臓癌組織およびHepG2癌細胞において発現しているが、正常組織おいては発現していないか、検出できなかった。
前記遺伝子のDNA配列は、配列番号41の1,369〜1,679のヌクレオチド配列位置に対応しており、本発明の「HP23」に指定した。
上記で得た311bpのcDNA断片、つまりHP23を、5’−ランダムプライマーH−AP23および3’−アンカープライマーH−T11Cを使用した差次的発現逆転写ポリメラーゼ連鎖反応(DDRT−PCR)にかけて、次に電気泳動法を利用して確認した。図11に示すように、該遺伝子が、正常な肝臓組織、肝臓癌組織、HepG2細胞において異なって発現されることを差次的発現法(DD)により明らかにした。図11に示すように、311bpのcDNA断片HP23は肝臓癌組織およびHepG2癌細胞において発現しているが、正常組織おいては発現していない、もしくはわずかしか発現していなかった。
前記遺伝子のDNA配列は、配列番号45の992〜1,247のヌクレオチド配列位置に対応しており、本発明の「FC24」に指定した。
上で得た256bpのcDNA断片、つまりFC24を、5’−ランダムプライマーH−AP24および3’−アンカープライマーH−T11Aを使用した差次的発現逆転写ポリメラーゼ連鎖反応(DDRT−PCR)にかけて、次に電気泳動法を利用して確認した。図12に示すように、該遺伝子が、正常な乳房組織、乳癌組織、MCF−7細胞において異なって発現されることを差次的発現法(DD)により明らかにした。図12に示すように、256bpのcDNA断片FC24は乳癌組織およびMCF−7癌細胞において高発現しているが、正常組織ではほとんど発現していなかった。
前記遺伝子のDNA配列は、配列番号49の587〜778のヌクレオチド配列位置に対応しており、本発明の「FC54」に指定した。
上記で得た192bpのcDNA断片、つまりFC54を、5’−ランダムプライマーH−AP5および3’−アンカープライマーH−T11Cを使用した差次的発現逆転写ポリメラーゼ連鎖反応(DDRT−PCR)にかけて、次に電気泳動法を利用して確認した。図13に示すように、該遺伝子が、正常な乳房組織、乳癌組織、MCF−7細胞において異なって発現されることを差次的発現法(DD)により明らかにした。図13に示すように、192bpのcDNA断片FC54は乳癌組織およびMCF−7癌細胞において高発現しているが、正常組織ではほとんど発現していなかった。
前記遺伝子のDNA配列は、配列番号53の1,348〜1,619のヌクレオチド配列位置に対応しており、本発明の「FC71」に指定した。
上記で得た272bpのcDNA断片、つまりFC71を、5’−ランダムプライマーH−AP7および3’−アンカープライマーH−T11Aを使用した差次的発現逆転写ポリメラーゼ連鎖反応(DDRT−PCR)にかけて、次に電気泳動法を利用して確認した。図14に示すように、該遺伝子が、正常な乳房組織、乳癌組織、MCF−7細胞において異なって発現されることを差次的発現法(DD)により明らかにした。図14に示すように、272bpのcDNA断片FC71は乳癌組織およびMCF−7癌細胞において高発現しているが、正常組織ではほとんど発現していなかった。
前記遺伝子のDNA配列は、配列番号57の418〜599のヌクレオチド配列位置に対応しており、本発明の「BBCC5−5」に指定した。
上記で得た182bpのcDNA断片、つまりBBCC5−5を、5’−ランダムプライマーH−AP5および3’−アンカープライマーH−T11Cを使用した差次的発現逆転写ポリメラーゼ連鎖反応(DDRT−PCR)にかけて、次に電気泳動法を利用して確認した。図15に示すように、該遺伝子が、正常な乳房組織、乳癌組織、MCF−7細胞において異なって発現されることを差次的発現法(DD)により明らかにした。図15に示すように、182bpのcDNA断片BBCC5−5は乳癌組織およびMCF−7癌細胞において高発現しているが、正常組織ではほとんど発現していなかった。
前記遺伝子のDNA配列は、配列番号61の1,533〜1,877のヌクレオチド配列位置に対応しており、本発明の「HP15」に指定した。
上記で得た345bpのcDNA断片、つまりHP15を、5’−ランダムプライマーH−AP15および3’−アンカープライマーH−T11Aを使用した差次的発現逆転写ポリメラーゼ連鎖反応(DDRT−PCR)にかけて、次に電気泳動法を利用して確認した。図16に示すように、該遺伝子が、正常な肝臓組織、肝臓癌組織、HepG2細胞において異なって発現されることを差次的発現法(DD)により明らかにした。図16に示すように、345bpのcDNA断片HP15は肝臓癌組織およびHepG2癌細胞において発現しているが、正常組織では発現していない、もしくはほとんど発現していなかった。
前記遺伝子のDNA配列は、配列番号65の292〜477のヌクレオチド配列位置に対応しており、本発明の「FC4」に指定した。
上記で得た186bpのcDNA断片、つまりFC4を、5’−ランダムプライマーH−AP4および3’−アンカープライマーH−T11Gを使用した差次的発現逆転写ポリメラーゼ連鎖反応(DDRT−PCR)にかけて、次に電気泳動法を利用して確認した。図17に示すように、該遺伝子が、正常な乳房組織、乳癌組織、MCF−7細胞において異なって発現されることを差次的発現法(DD)により明らかにした。図17に示すように、186bpのcDNA断片FC4は乳癌組織およびMCF−7癌細胞において高発現しているが、正常組織ではほとんど発現していなかった。
前記遺伝子のDNA配列は、配列番号69の769〜989のヌクレオチド配列位置に対応しており、本発明の「H148」に指定した。
上記で得た221bpのcDNA断片、つまりH148を、5’−ランダムプライマーH−AP14および3’−アンカープライマーH−T11Aを使用した差次的発現逆転写ポリメラーゼ連鎖反応(DDRT−PCR)にかけて、次に電気泳動法を利用して確認した。
図18に示すように、該遺伝子が、正常な子宮外頚部組織、転移性リンパ節組織、CUMC−6細胞において異なって発現されることを差次的発現法(DD)により明らかにした。図18に示すように、221bpのcDNA断片H148は子宮頸癌組織、転移性リンパ節組織、CUMC−6癌細胞において発現しているが、正常組織ではわずかしか発現していなかった。
前記遺伝子のDNA配列は、配列番号73の1,007〜1,328のヌクレオチド配列位置に対応しており、本発明の「L738」に指定した。
上記で得た322bpのcDNA断片、つまりL738を、5’−ランダムプライマーH−AP7および3’−アンカープライマーH−T11Gを使用した差次的発現逆転写ポリメラーゼ連鎖反応(DDRT−PCR)にかけて、次に電気泳動法を利用して確認した。図19に示すように、該遺伝子が、正常な肺組織、左肺癌組織、左肺から右肺に転移した転移性肺癌組織、A549肺癌細胞において異なって発現されることを差次的発現法(DD)により明らかにした。図19に示すように、322bpのcDNA断片L738は肺癌組織、転移性肺癌組織、A549肺癌細胞において発現しているが、正常肺組織では発現していない、もしくはわずかしか発現していなかった。
前記遺伝子のDNA配列は、配列番号77の879〜1,199のヌクレオチド配列位置に対応しており、本発明の「HP47」に指定した。
上記で得た321bpのcDNA断片、つまりHP47を、5’−ランダムプライマーH−AP4および3’−アンカープライマーH−T11Cを使用した差次的発現逆転写ポリメラーゼ連鎖反応(DDRT−PCR)にかけて、次に電気泳動法を利用して確認した。図20に示すように、前記遺伝子が、正常な肝臓組織、肝臓癌組織、HepG2細胞において異なって発現されることを差次的発現法(DD)により明らかにした。図20に示すように、321bpのcDNA断片HP47は乳癌組織およびHepG2癌細胞に発現しているが、正常組織ではほとんど発現していなかった。
前記遺伝子のDNA配列は、配列番号81の273〜599のヌクレオチド配列位置に対応しており、本発明の「L690」に指定した。
上で得た327bpのcDNA断片、つまりL690を、5’−ランダムプライマーH−AP6および3’−アンカープライマーH−T11Aを使用した差次的発現逆転写ポリメラーゼ連鎖反応(DDRT−PCR)にかけて、次に電気泳動法を利用して確認した。
図21に示すように、前記遺伝子が、正常な肺組織、左肺癌組織、左肺から右肺に転移した転移性肺癌組織、A549肺癌細胞において異なって発現されることを差次的発現法(DD)により明らかにした。図21に示すように、327bpのcDNA断片L690は肺癌組織、転移性肺癌組織、A549肺癌細胞において発現しているが、正常肺組織ではほとんど発現していない、もしくは発現していなかった。特に、327bpのcDNA断片L690は、癌組織、例えば転移性癌組織において最も発現していた。
実施例6:完全長プロトオンコジーンのcDNA配列解析
6−1.PIG12
32P標識FC21を、バクテリオファージλgt11ヒト肺胎児性線維芽細胞cDNAライブラリー(Miki, T.ら, Gene 83 : 137-146, 1989)をスクリーニングするためのプローブとして使用した。1,258bp断片がpCEV−LACベクターに挿入された、完全長PIG12 cDNAクローンをヒト肺胎児性線維芽細胞cDNAライブラリーから入手して、2004年2月16日に米国GenBankデータベースに受託番号AY550973で寄託した(公開予定日:2005年12月31日)。
6−1.PIG12
32P標識FC21を、バクテリオファージλgt11ヒト肺胎児性線維芽細胞cDNAライブラリー(Miki, T.ら, Gene 83 : 137-146, 1989)をスクリーニングするためのプローブとして使用した。1,258bp断片がpCEV−LACベクターに挿入された、完全長PIG12 cDNAクローンをヒト肺胎児性線維芽細胞cDNAライブラリーから入手して、2004年2月16日に米国GenBankデータベースに受託番号AY550973で寄託した(公開予定日:2005年12月31日)。
AY550973遺伝子のDNA配列は、データベースに受託番号NM_006299で寄託されているホモ・サピエンスのジンクフィンガータンパク質193(ZNF193)遺伝子のDNA配列と類似していた。一方、過去に報告されたその機能とは対照的に、この研究でAY550973遺伝子は、特に乳房癌などの様々な腫瘍形成と密接に関係していることが見出された。研究結果として、PIG12プロトオンコジーンは乳房組織を含む様々なヒトの正常組織においてほとんど発現しておらず、その発現は乳癌を含む様々な癌組織において有意に上昇している。
1,258bpから成るPIG12の完全長DNA配列が、配列番号1に示されている。
配列番号1のDNA配列において、本発明のプロトオンコジーンの完全長オープンリーディングフレームが、ヌクレオチド配列位置の68〜1,252に対応しており、配列番号2の394個のアミノ酸から成るタンパク質をコード化すると推定される。
6−2.PIG18
32P標識MC113を、バクテリオファージλgt11ヒト肺胎児性線維芽細胞cDNAライブラリー(Miki, T.ら, Gene 83 : 137-146, 1989)をスクリーニングするためのプローブとして使用した。2,403bp断片がpCEV−LACベクターに挿入された、完全長PIG18 cDNAクローンをヒト肺胎児性線維芽細胞cDNAライブラリーから入手して、2004年10月5日に米国GenBankデータベースに受託番号AY771596で寄託した(公開予定日:2005年12月31日)。
32P標識MC113を、バクテリオファージλgt11ヒト肺胎児性線維芽細胞cDNAライブラリー(Miki, T.ら, Gene 83 : 137-146, 1989)をスクリーニングするためのプローブとして使用した。2,403bp断片がpCEV−LACベクターに挿入された、完全長PIG18 cDNAクローンをヒト肺胎児性線維芽細胞cDNAライブラリーから入手して、2004年10月5日に米国GenBankデータベースに受託番号AY771596で寄託した(公開予定日:2005年12月31日)。
λpCEVベクターに挿入されたPIG18クローンを制限酵素NotIで切断して、アンピシリン耐性pCEV−LACファージミドベクター(Miki, T.ら, Gene 83 : 137-146, 1989)の形でバクテリオファージから分離した。
PIG18遺伝子を含むpCEV−LACベクターをT4DNAリガーゼで連結させてPIG18プラスミドDNAを調製し、次に連結させたクローンで大腸菌DH5αを形質転換させた。
2,403bpから成るPIG18の完全長DNA配列が、配列番号5に示されている。
配列番号5のDNA配列において、本発明のプロトオンコジーンの完全長オープンリーディングフレームが、ヌクレオチド配列位置の875〜1,063に対応しており、配列番号6の62個のアミノ酸から成るタンパク質をコード化すると推定される。
6−3.PIG23
32P標識CA338dを、バクテリオファージλgt11ヒト肺胎児性線維芽細胞cDNAライブラリー(Miki, T.ら, Gene 83 : 137-146, 1989)をスクリーニングするためのプローブとして使用した。2,150bp断片がpCEV−LACベクターに挿入された、完全長PIG23 cDNAクローンをヒト肺胎児性線維芽細胞cDNAライブラリーから入手して、2004年10月23日に米国GenBankデータベースに受託番号AY826819で寄託した(公開予定日:2005年12月31日)。
32P標識CA338dを、バクテリオファージλgt11ヒト肺胎児性線維芽細胞cDNAライブラリー(Miki, T.ら, Gene 83 : 137-146, 1989)をスクリーニングするためのプローブとして使用した。2,150bp断片がpCEV−LACベクターに挿入された、完全長PIG23 cDNAクローンをヒト肺胎児性線維芽細胞cDNAライブラリーから入手して、2004年10月23日に米国GenBankデータベースに受託番号AY826819で寄託した(公開予定日:2005年12月31日)。
λpCEVベクターに挿入されたPIG23クローンを制限酵素NotIで切断して、アンピシリン耐性pCEV−LACファージミドベクター(Miki, T.ら, Gene 83 : 137-146,1989)の形でバクテリオファージから分離した。
PIG23遺伝子を含むpCEV−LACベクターをT4DNAリガーゼで連結させてPIG23プラスミドDNAを調製して、次に連結させたクローンで大腸菌DH5αを形質転換させた。
2,150bpから成るPIG23の完全長DNA配列が、配列番号9に示されている。
配列番号9のDNA配列に、本発明のプロトオンコジーンの完全長オープンリーディングフレームが、ヌクレオチド配列位置の25〜1,953に対応しており、配列番号10の642個のアミノ酸から成るタンパク質をコード化すると推定される。
6−4.PIG27
32P標識H124を、バクテリオファージλgt11ヒト肺胎児性線維芽細胞cDNAライブラリー(Miki, T.ら, Gene 83 : 137-146,1989)をスクリーニングするためのプローブとして使用した。446bp断片がpCEV−LACベクターに挿入された、完全長PIG27 cDNAクローンをヒト肺胎児性線維芽細胞cDNAライブラリーから入手して、2003年10月30日に米国GenBankデータベースに受託番号AY453399で寄託した(公開予定日:2005年3月31日)。
32P標識H124を、バクテリオファージλgt11ヒト肺胎児性線維芽細胞cDNAライブラリー(Miki, T.ら, Gene 83 : 137-146,1989)をスクリーニングするためのプローブとして使用した。446bp断片がpCEV−LACベクターに挿入された、完全長PIG27 cDNAクローンをヒト肺胎児性線維芽細胞cDNAライブラリーから入手して、2003年10月30日に米国GenBankデータベースに受託番号AY453399で寄託した(公開予定日:2005年3月31日)。
λpCEVベクターに挿入されたPIG27クローンを制限酵素NotIで切断して、アンピシリン耐性pCEV−LACファージミドベクター(Miki, T.ら, Gene83 : 137-146, 1989)の形でバクテリオファージから分離した。
PIG27遺伝子を含むpCEV−LACベクターをT4DNAリガーゼで連結させてPIG27プラスミドDNAを調製して、次に連結させたクローンで大腸菌DH5αを形質転換させた。
446bpから成るPIG27の完全長DNA配列が、配列番号13に示されている。
配列番号13のDNA配列において、本発明のプロトオンコジーンの完全長オープンリーディングフレームが、ヌクレオチド配列位置の20〜337に対応しており、配列番号14の105個のアミノ酸から成るタンパク質をコード化すると推定される。
6−5.PIG28
32P標識H122を、バクテリオファージλgt11ヒト肺胎児性線維芽細胞cDNAライブラリー(Miki, T.ら, Gene 83 : 137-146, 1989)をスクリーニングするためのプローブとして使用した。1,024bp断片がpCEV−LACベクターに挿入された、完全長PIG28 cDNAクローンをヒト肺胎児性線維芽細胞cDNAライブラリーから入手して、2003年10月30日に米国GenBankデータベースに受託番号AY453398で寄託した(公開予定日:2005年3月31日)。
32P標識H122を、バクテリオファージλgt11ヒト肺胎児性線維芽細胞cDNAライブラリー(Miki, T.ら, Gene 83 : 137-146, 1989)をスクリーニングするためのプローブとして使用した。1,024bp断片がpCEV−LACベクターに挿入された、完全長PIG28 cDNAクローンをヒト肺胎児性線維芽細胞cDNAライブラリーから入手して、2003年10月30日に米国GenBankデータベースに受託番号AY453398で寄託した(公開予定日:2005年3月31日)。
λpCEVベクターに挿入されたPIG28クローンを制限酵素NotIで切断して、アンピシリン耐性pCEV−LACファージミドベクター(Miki, T.ら, Gene83 : 137-146, 1989)の形でバクテリオファージから分離した。
PIG28遺伝子を含むpCEV−LACベクターをT4DNAリガーゼで連結させてPIG28プラスミドDNAを調製して、次に連結させたクローンで大腸菌DH5αを形質転換させた。
1,024bpから成るPIG28の完全長DNA配列が、配列番号17に示されている。
配列番号17のDNA配列において、本発明のプロトオンコジーンの完全長オープンリーディングフレームが、ヌクレオチド配列位置の33〜998に対応しており、配列番号18の321個のアミノ酸から成るタンパク質をコード化すると推定される。
6−6.PIG30
32P標識FC23を、バクテリオファージλgt11ヒト肺胎児性線維芽細胞cDNAライブラリー(Miki, T.ら, Gene 83 : 137-146, 1989)をスクリーニングするためのプローブとして使用した。2,152bp断片がpCEV−LACベクターに挿入された、完全長PIG30 cDNAクローンをヒト肺胎児性線維芽細胞cDNAライブラリーから入手して、2004年2月16日に米国GenBankデータベースに受託番号AY550975で寄託した(公開予定日:2005年12月31日)。
32P標識FC23を、バクテリオファージλgt11ヒト肺胎児性線維芽細胞cDNAライブラリー(Miki, T.ら, Gene 83 : 137-146, 1989)をスクリーニングするためのプローブとして使用した。2,152bp断片がpCEV−LACベクターに挿入された、完全長PIG30 cDNAクローンをヒト肺胎児性線維芽細胞cDNAライブラリーから入手して、2004年2月16日に米国GenBankデータベースに受託番号AY550975で寄託した(公開予定日:2005年12月31日)。
AY550973遺伝子のDNA配列は、データベースに受託番号NM_005186で寄託されているホモ・サピエンスのカルパイン1(mu/I)ラージサブユニット(CAPN1)遺伝子のDNA配列と類似していた。一方、過去に報告されたその機能とは対照的に、この研究でAY550975遺伝子は、特に乳房癌などの様々な腫瘍形成と密接に関係していることが見出された。研究結果として、PIG30プロトオンコジーンは乳房組織を含む様々なヒトの正常組織においてほとんど発現しておらず、その発現は乳癌を含む様々な癌組織において有意に上昇している。
2,152bpから成るPIG30の完全長DNA配列が、配列番号21に示されている。
配列番号21のDNA配列において、本発明のプロトオンコジーンの完全長オープンリーディングフレームが、ヌクレオチド配列位置の6〜2,150に対応しており、配列番号22の714個のアミノ酸から成るタンパク質をコード化すると推定される。
6−7.PIG31
32P標識FC34を、バクテリオファージλgt11ヒト肺胎児性線維芽細胞cDNAライブラリー(Miki, T.ら, Gene 83 : 137-146, 1989)をスクリーニングするためのプローブとして使用した。2,246bp断片がpCEV−LACベクターに挿入された、完全長PIG31 cDNAクローンをヒト肺胎児性線維芽細胞cDNAライブラリーから入手して、2004年6月3日に米国GenBankデータベースに受託番号AY644768で寄託した(公開予定日:2005年12月31日)。AY644768遺伝子のDNA配列は、データベースに受託番号AF085199で寄託されているホモ・サピエンスのgolgin−84 mRNA遺伝子のDNA配列と類似していた。一方、過去に報告されたその機能とは対照的に、この研究でAY644768遺伝子は、特に乳房癌などの様々な腫瘍形成と密接に関係していることが見出された。研究結果として、PIG31プロトオンコジーンは乳房組織を含む様々なヒトの正常組織においてほとんど発現しておらず、その発現は乳癌を含む様々な癌組織において有意に上昇している。
32P標識FC34を、バクテリオファージλgt11ヒト肺胎児性線維芽細胞cDNAライブラリー(Miki, T.ら, Gene 83 : 137-146, 1989)をスクリーニングするためのプローブとして使用した。2,246bp断片がpCEV−LACベクターに挿入された、完全長PIG31 cDNAクローンをヒト肺胎児性線維芽細胞cDNAライブラリーから入手して、2004年6月3日に米国GenBankデータベースに受託番号AY644768で寄託した(公開予定日:2005年12月31日)。AY644768遺伝子のDNA配列は、データベースに受託番号AF085199で寄託されているホモ・サピエンスのgolgin−84 mRNA遺伝子のDNA配列と類似していた。一方、過去に報告されたその機能とは対照的に、この研究でAY644768遺伝子は、特に乳房癌などの様々な腫瘍形成と密接に関係していることが見出された。研究結果として、PIG31プロトオンコジーンは乳房組織を含む様々なヒトの正常組織においてほとんど発現しておらず、その発現は乳癌を含む様々な癌組織において有意に上昇している。
2,246bpから成るPIG31の完全長DNA配列が、配列番号25に示されている。
配列番号25のDNA配列において、本発明のプロトオンコジーンの完全長オープンリーディングフレームが、ヌクレオチド配列位置の37〜2,232に対応しており、配列番号26の731個のアミノ酸から成るタンパク質をコード化すると推定される。
6−8.PIG38
32P標識HP103を、バクテリオファージλgt11ヒト肺胎児性線維芽細胞cDNAライブラリー(Miki, T.ら, Gene 83 : 137-146, 1989)をスクリーニングするためのプローブとして使用した。1,973bp断片がpCEV−LACベクターに挿入された、完全長PIG38 cDNAクローンをヒト肺胎児性線維芽細胞cDNAライブラリーから入手して、2003年12月24日に米国GenBankデータベースに受託番号AY513282で寄託した(公開予定日:2005年12月31日)。AY513282遺伝子のDNA配列は、データベースに受託番号BC024178で寄託されているホモ・サピエンスの仮説的タンパク質FLJ10094遺伝子のDNA配列と類似していた。しかしながら、遺伝子の機能は知られていなければならない。一方、過去に報告されたその機能とは対照的に、この研究でAY513282遺伝子は、特に肝臓癌などの様々な腫瘍形成と密接に関係していることが見出された。研究結果として、PIG38プロトオンコジーンは肝臓組織を含む様々なヒトの正常組織においてほとんど発現しておらず、その発現は肝臓癌を含む様々な癌組織において有意に上昇している。
32P標識HP103を、バクテリオファージλgt11ヒト肺胎児性線維芽細胞cDNAライブラリー(Miki, T.ら, Gene 83 : 137-146, 1989)をスクリーニングするためのプローブとして使用した。1,973bp断片がpCEV−LACベクターに挿入された、完全長PIG38 cDNAクローンをヒト肺胎児性線維芽細胞cDNAライブラリーから入手して、2003年12月24日に米国GenBankデータベースに受託番号AY513282で寄託した(公開予定日:2005年12月31日)。AY513282遺伝子のDNA配列は、データベースに受託番号BC024178で寄託されているホモ・サピエンスの仮説的タンパク質FLJ10094遺伝子のDNA配列と類似していた。しかしながら、遺伝子の機能は知られていなければならない。一方、過去に報告されたその機能とは対照的に、この研究でAY513282遺伝子は、特に肝臓癌などの様々な腫瘍形成と密接に関係していることが見出された。研究結果として、PIG38プロトオンコジーンは肝臓組織を含む様々なヒトの正常組織においてほとんど発現しておらず、その発現は肝臓癌を含む様々な癌組織において有意に上昇している。
1,973bpから成るPIG38の完全長DNA配列が、配列番号29に示されている。
配列番号29のDNA配列において、本発明のプロトオンコジーンの完全長オープンリーディングフレームが、ヌクレオチド配列位置の25〜1,956に対応しており、配列番号30の643個のアミノ酸から成るタンパク質をコード化すると推定される。
6−9.PIG40
32P標識GV11を、バクテリオファージλgt11ヒト肺胎児性線維芽細胞cDNAライブラリー(Miki, T.ら, Gene 83 : 137-146, 1989)をスクリーニングするためのプローブとして使用した。1,586bp断片がpCEV−LACベクターに挿入された、完全長PIG40 cDNAクローンをヒト肺胎児性線維芽細胞cDNAライブラリーから入手して、2004年9月23日に米国GenBankデータベースに受託番号AY762100で寄託した(公開予定日:2005年3月31日)。
32P標識GV11を、バクテリオファージλgt11ヒト肺胎児性線維芽細胞cDNAライブラリー(Miki, T.ら, Gene 83 : 137-146, 1989)をスクリーニングするためのプローブとして使用した。1,586bp断片がpCEV−LACベクターに挿入された、完全長PIG40 cDNAクローンをヒト肺胎児性線維芽細胞cDNAライブラリーから入手して、2004年9月23日に米国GenBankデータベースに受託番号AY762100で寄託した(公開予定日:2005年3月31日)。
λpCEVベクターに挿入されたPIG40クローンを制限酵素NotIで切断して、アンピシリン耐性pCEV−LACファージミドベクター(Miki, T.ら, Gene 83 : 137-146, 1989)の形でバクテリオファージから分離した。
PIG40遺伝子を含むpCEV−LACベクターをT4DNAリガーゼで連結させてPIG40プラスミドDNAを調製して、次に連結させたクローンで大腸菌DH5αを形質転換させた。
1,586bpから成るPIG40の完全長DNA配列が、配列番号33に示されている。
配列番号33のDNA配列において、本発明のプロトオンコジーンの完全長オープンリーディングフレームが、ヌクレオチド配列位置の36〜1,541に対応しており、配列番号34の501個のアミノ酸から成るタンパク質をコード化すると推定される。
6−10.PIG43
32P標識HP11を、バクテリオファージλgt11ヒト肺胎児性線維芽細胞cDNAライブラリー(Miki, T.ら, Gene 83 : 137-146, 1989)をスクリーニングするためのプローブとして使用した。1,245bp断片がpCEV−LACベクターに挿入された、完全長PIG43 cDNAクローンをヒト肺胎児性線維芽細胞cDNAライブラリーから入手して、2003年12月25日に米国GenBankデータベースに受託番号AY513283で寄託した(公開予定日:2005年12月31日)。AY513283遺伝子のDNA配列は、データベースに受託番号NM_002065で寄託されているホモ・サピエンスのグルタミン酸塩−アンモニアリガーゼ(グルタミン合成酵素(GLUL)遺伝子のDNA配列と類似していた。一方、過去に報告されたその機能とは対照的に、この研究でAY513283遺伝子は、特に肝臓癌などの様々な腫瘍形成と密接に関係していることが見出された。研究結果として、PIG43プロトオンコジーンは肝臓組織を含む様々なヒトの正常組織においてほとんど発現しておらず、その発現は肝臓癌を含む様々な癌組織において有意に上昇している。
32P標識HP11を、バクテリオファージλgt11ヒト肺胎児性線維芽細胞cDNAライブラリー(Miki, T.ら, Gene 83 : 137-146, 1989)をスクリーニングするためのプローブとして使用した。1,245bp断片がpCEV−LACベクターに挿入された、完全長PIG43 cDNAクローンをヒト肺胎児性線維芽細胞cDNAライブラリーから入手して、2003年12月25日に米国GenBankデータベースに受託番号AY513283で寄託した(公開予定日:2005年12月31日)。AY513283遺伝子のDNA配列は、データベースに受託番号NM_002065で寄託されているホモ・サピエンスのグルタミン酸塩−アンモニアリガーゼ(グルタミン合成酵素(GLUL)遺伝子のDNA配列と類似していた。一方、過去に報告されたその機能とは対照的に、この研究でAY513283遺伝子は、特に肝臓癌などの様々な腫瘍形成と密接に関係していることが見出された。研究結果として、PIG43プロトオンコジーンは肝臓組織を含む様々なヒトの正常組織においてほとんど発現しておらず、その発現は肝臓癌を含む様々な癌組織において有意に上昇している。
1,245bpから成るPIG43の完全長DNA配列が、配列番号37に示されている。
配列番号37のDNA配列において、本発明のプロトオンコジーンの完全長オープンリーディングフレームが、ヌクレオチド配列位置の57〜758に対応しており、配列番号38の233個のアミノ酸から成るタンパク質をコード化すると推定される。
6−11.PIG44
32P標識HP23を、バクテリオファージλgt11ヒト肺胎児性線維芽細胞cDNAライブラリー(Miki, T.ら, Gene 83 : 137-146, 1989)をスクリーニングするためのプローブとして使用した。1,721bp断片がpCEV−LACベクターに挿入された、完全長PIG44 cDNAクローンをヒト肺胎児性線維芽細胞cDNAライブラリーから入手して、2003年12月25日に米国GenBankデータベースに受託番号AY513284で寄託した(公開予定日:2005年12月31日)。AY513284遺伝子のDNA配列は、データベースに受託番号AB037773で寄託されているホモ・サピエンスの仮説的タンパク質FLJ10094遺伝子のDNA配列と類似していた。一方、過去に報告されたその機能とは対照的に、この研究でAY513284遺伝子は、特に肝臓癌などの様々な腫瘍形成と密接に関係していることが見出された。研究結果として、PIG44プロトオンコジーンは肝臓組織を含む様々なヒトの正常組織においてほとんど発現しておらず、その発現は肝臓癌を含む様々な癌組織において有意に上昇している。
32P標識HP23を、バクテリオファージλgt11ヒト肺胎児性線維芽細胞cDNAライブラリー(Miki, T.ら, Gene 83 : 137-146, 1989)をスクリーニングするためのプローブとして使用した。1,721bp断片がpCEV−LACベクターに挿入された、完全長PIG44 cDNAクローンをヒト肺胎児性線維芽細胞cDNAライブラリーから入手して、2003年12月25日に米国GenBankデータベースに受託番号AY513284で寄託した(公開予定日:2005年12月31日)。AY513284遺伝子のDNA配列は、データベースに受託番号AB037773で寄託されているホモ・サピエンスの仮説的タンパク質FLJ10094遺伝子のDNA配列と類似していた。一方、過去に報告されたその機能とは対照的に、この研究でAY513284遺伝子は、特に肝臓癌などの様々な腫瘍形成と密接に関係していることが見出された。研究結果として、PIG44プロトオンコジーンは肝臓組織を含む様々なヒトの正常組織においてほとんど発現しておらず、その発現は肝臓癌を含む様々な癌組織において有意に上昇している。
1,721bpから成るPIG44の完全長DNA配列が、配列番号41に示されている。
配列番号41のDNA配列において、本発明のプロトオンコジーンの完全長オープンリーディングフレームが、ヌクレオチド配列位置の55〜1,512に対応しており、配列番号42の485個のアミノ酸から成るタンパク質をコード化すると推定される。
6−12.PIG46
32P標識FC24を、バクテリオファージλgt11ヒト肺胎児性線維芽細胞cDNAライブラリー(Miki, T.ら, Gene 83 : 137-146, 1989)をスクリーニングするためのプローブとして使用した。1,312bp断片がpCEV−LACベクターに挿入された、完全長PIG46 cDNAクローンをヒト肺胎児性線維芽細胞cDNAライブラリーから入手して、2004年9月23日に米国GenBankデータベースに受託番号AY762101で寄託した(公開予定日:2005年12月31日)。AY762101遺伝子のDNA配列は、データベースに受託番号NM_000224で寄託されているホモ・サピエンスのケラチン18(KRTI8)転写変異体1遺伝子のDNA配列と類似していた。一方、過去に報告されたその機能とは対照的に、この研究でAY762101遺伝子は、特に乳房癌などの様々な腫瘍形成と密接に関係していることが見出された。研究結果として、PIG46プロトオンコジーンは乳房組織を含む様々なヒトの正常組織においてほとんど発現しておらず、その発現は乳癌を含む様々な癌組織において有意に上昇している。
32P標識FC24を、バクテリオファージλgt11ヒト肺胎児性線維芽細胞cDNAライブラリー(Miki, T.ら, Gene 83 : 137-146, 1989)をスクリーニングするためのプローブとして使用した。1,312bp断片がpCEV−LACベクターに挿入された、完全長PIG46 cDNAクローンをヒト肺胎児性線維芽細胞cDNAライブラリーから入手して、2004年9月23日に米国GenBankデータベースに受託番号AY762101で寄託した(公開予定日:2005年12月31日)。AY762101遺伝子のDNA配列は、データベースに受託番号NM_000224で寄託されているホモ・サピエンスのケラチン18(KRTI8)転写変異体1遺伝子のDNA配列と類似していた。一方、過去に報告されたその機能とは対照的に、この研究でAY762101遺伝子は、特に乳房癌などの様々な腫瘍形成と密接に関係していることが見出された。研究結果として、PIG46プロトオンコジーンは乳房組織を含む様々なヒトの正常組織においてほとんど発現しておらず、その発現は乳癌を含む様々な癌組織において有意に上昇している。
1,312bpから成るPIG46の完全長DNA配列が、配列番号45に示されている。
配列番号45のDNA配列において、本発明のプロトオンコジーンの完全長オープンリーディングフレームが、ヌクレオチド配列位置の5〜1,297に対応しており、配列番号46の430個のアミノ酸から成るタンパク質をコード化すると推定される。
6−13.PIG47
32P標識FC54を、バクテリオファージλgt11ヒト肺胎児性線維芽細胞cDNAライブラリー(Miki, T.ら, Gene 83 : 137-146, 1989)をスクリーニングするためのプローブとして使用した。827bp断片がpCEV−LACベクターに挿入された、完全長PIG47 cDNAクローンをヒト肺胎児性線維芽細胞cDNAライブラリーから入手して、2005年1月1日に米国GenBankデータベースに受託番号AY871272で寄託した(公開予定日:2006年10月1日)。AY871272遺伝子のDNA配列は、データベースに受託番号NM_001688で寄託されているホモ・サピエンスのATPシンセターゼH+輸送ミトコンドリアF0複合体サブユニットbアイソフォーム1(ATP5F1)遺伝子のDNA配列と類似していた。一方、過去に報告されたその機能とは対照的に、この研究でAY871272遺伝子は、特に乳癌などの様々な腫瘍形成と密接に関係していることが見出された。研究結果として、PIG47プロトオンコジーンは乳房組織を含む様々なヒトの正常組織においてほとんど発現しておらず、その発現は乳癌を含む様々な癌組織において有意に上昇している。827bpから成るPIG47の完全長DNA配列が、配列番号49に示されている。
32P標識FC54を、バクテリオファージλgt11ヒト肺胎児性線維芽細胞cDNAライブラリー(Miki, T.ら, Gene 83 : 137-146, 1989)をスクリーニングするためのプローブとして使用した。827bp断片がpCEV−LACベクターに挿入された、完全長PIG47 cDNAクローンをヒト肺胎児性線維芽細胞cDNAライブラリーから入手して、2005年1月1日に米国GenBankデータベースに受託番号AY871272で寄託した(公開予定日:2006年10月1日)。AY871272遺伝子のDNA配列は、データベースに受託番号NM_001688で寄託されているホモ・サピエンスのATPシンセターゼH+輸送ミトコンドリアF0複合体サブユニットbアイソフォーム1(ATP5F1)遺伝子のDNA配列と類似していた。一方、過去に報告されたその機能とは対照的に、この研究でAY871272遺伝子は、特に乳癌などの様々な腫瘍形成と密接に関係していることが見出された。研究結果として、PIG47プロトオンコジーンは乳房組織を含む様々なヒトの正常組織においてほとんど発現しておらず、その発現は乳癌を含む様々な癌組織において有意に上昇している。827bpから成るPIG47の完全長DNA配列が、配列番号49に示されている。
配列番号49のDNA配列において、本発明のプロトオンコジーンの完全長オープンリーディングフレームが、ヌクレオチド配列位置の56〜826に対応しており、配列番号50の256個のアミノ酸から成るタンパク質をコード化すると推定される。
6−14.PIG48
32P標識FC71を、バクテリオファージλgt11ヒト肺胎児性線維芽細胞cDNAライブラリー(Miki, T..ら, Gene 83 : 137-146, 1989)をスクリーニングするためのプローブとして使用した。1,707bp断片がpCEV−LACベクターに挿入された、完全長PIG48 cDNAクローンをヒト肺胎児性線維芽細胞cDNAライブラリーから入手して、2004年1月12日に米国GenBankデータベースに受託番号AY524046で寄託した(公開予定日:2005年12月31日)。AY524046遺伝子のDNA配列は、データベースに受託番号NM_005998で寄託されているホモ・サピエンスのTCP1含有シャペロニンサブユニット3(ガンマ)(CCT3)遺伝子のDNA配列と類似していた。一方、過去に報告されたその機能とは対照的に、この研究でAY524046遺伝子は、特に乳房癌などの様々な腫瘍形成と密接に関係していることが見出された。研究結果として、PIG48プロトオンコジーンは乳房組織を含む様々なヒトの正常組織においてほとんど発現しておらず、その発現は乳癌を含む様々な癌組織において有意に上昇している。
32P標識FC71を、バクテリオファージλgt11ヒト肺胎児性線維芽細胞cDNAライブラリー(Miki, T..ら, Gene 83 : 137-146, 1989)をスクリーニングするためのプローブとして使用した。1,707bp断片がpCEV−LACベクターに挿入された、完全長PIG48 cDNAクローンをヒト肺胎児性線維芽細胞cDNAライブラリーから入手して、2004年1月12日に米国GenBankデータベースに受託番号AY524046で寄託した(公開予定日:2005年12月31日)。AY524046遺伝子のDNA配列は、データベースに受託番号NM_005998で寄託されているホモ・サピエンスのTCP1含有シャペロニンサブユニット3(ガンマ)(CCT3)遺伝子のDNA配列と類似していた。一方、過去に報告されたその機能とは対照的に、この研究でAY524046遺伝子は、特に乳房癌などの様々な腫瘍形成と密接に関係していることが見出された。研究結果として、PIG48プロトオンコジーンは乳房組織を含む様々なヒトの正常組織においてほとんど発現しておらず、その発現は乳癌を含む様々な癌組織において有意に上昇している。
1,707bpから成るPIG48の完全長DNA配列が、配列番号53に示されている。
配列番号53のDNA配列において、本発明のプロトオンコジーンの完全長オープンリーディングフレームが、ヌクレオチド配列位置の57〜1,694に対応しており、配列番号54の545個のアミノ酸から成るタンパク質をコード化すると推定される。
6−15.PIG50
32P標識BBCC5−5を、バクテリオファージλgt11ヒト肺胎児性線維芽細胞cDNAライブラリー(Miki, T.ら, Gene 83 : 137-146, 1989)をスクリーニングするためのプローブとして使用した。643bp断片がpCEV−LACベクターに挿入された、完全長PIG50 cDNAクローンをヒト肺胎児性線維芽細胞cDNAライブラリーから入手して、2004年2月5日に米国GenBankデータベースに受託番号AY542309で寄託した(公開予定日:2005年12月31日)。AY542309遺伝子のDNA配列は、データベースに受託番号AK000504で寄託されているホモ・サピエンスのcDNA FLJ20497 fis遺伝子のDNA配列と類似していた。一方、過去に報告されたその機能とは対照的に、この研究でAY542309遺伝子は、特に乳房癌などの様々な腫瘍形成と密接に関係していることが見出された。研究結果として、PIG50プロトオンコジーンは乳房組織を含む様々なヒトの正常組織においてほとんど発現しておらず、その発現は乳癌を含む様々な癌組織において有意に上昇している。
32P標識BBCC5−5を、バクテリオファージλgt11ヒト肺胎児性線維芽細胞cDNAライブラリー(Miki, T.ら, Gene 83 : 137-146, 1989)をスクリーニングするためのプローブとして使用した。643bp断片がpCEV−LACベクターに挿入された、完全長PIG50 cDNAクローンをヒト肺胎児性線維芽細胞cDNAライブラリーから入手して、2004年2月5日に米国GenBankデータベースに受託番号AY542309で寄託した(公開予定日:2005年12月31日)。AY542309遺伝子のDNA配列は、データベースに受託番号AK000504で寄託されているホモ・サピエンスのcDNA FLJ20497 fis遺伝子のDNA配列と類似していた。一方、過去に報告されたその機能とは対照的に、この研究でAY542309遺伝子は、特に乳房癌などの様々な腫瘍形成と密接に関係していることが見出された。研究結果として、PIG50プロトオンコジーンは乳房組織を含む様々なヒトの正常組織においてほとんど発現しておらず、その発現は乳癌を含む様々な癌組織において有意に上昇している。
643bpから成るPIG50の完全長DNA配列が、配列番号57に示されている。
配列番号57のDNA配列において、本発明のプロトオンコジーンの完全長オープンリーディングフレームが、ヌクレオチド配列位置の2〜595に対応しており、配列番号58の197個のアミノ酸から成るタンパク質をコード化すると推定される。
6−16.PIG54
32P標識HP15を、バクテリオファージλgt11ヒト肺胎児性線維芽細胞cDNAライブラリー(Miki, T.ら, Gene 83 : 137-146, 1989)をスクリーニングするためのプローブとして使用した。1,936bp断片がpCEV−LACベクターに挿入された、完全長PIG44 cDNAクローンをヒト肺胎児性線維芽細胞cDNAライブラリーから入手して、2004年2月16日に米国GenBankデータベースに受託番号AY550968で寄託した(公開予定日:2005年12月31日)。AY550968遺伝子のDNA配列は、データベースに受託番号BC041361で寄託されているホモ・サピエンスのSCC−112 タンパク質遺伝子のDNA配列と類似していた。一方、過去に報告されたその機能とは対照的に、この研究でAY550968遺伝子は、特に肝臓癌などの様々な腫瘍形成と密接に関係していることが見出された。研究結果として、PIG54プロトオンコジーンは肝臓組織を含む様々なヒトの正常組織においてほとんど発現しておらず、その発現は肝臓癌を含む様々な癌組織において有意に上昇している。
32P標識HP15を、バクテリオファージλgt11ヒト肺胎児性線維芽細胞cDNAライブラリー(Miki, T.ら, Gene 83 : 137-146, 1989)をスクリーニングするためのプローブとして使用した。1,936bp断片がpCEV−LACベクターに挿入された、完全長PIG44 cDNAクローンをヒト肺胎児性線維芽細胞cDNAライブラリーから入手して、2004年2月16日に米国GenBankデータベースに受託番号AY550968で寄託した(公開予定日:2005年12月31日)。AY550968遺伝子のDNA配列は、データベースに受託番号BC041361で寄託されているホモ・サピエンスのSCC−112 タンパク質遺伝子のDNA配列と類似していた。一方、過去に報告されたその機能とは対照的に、この研究でAY550968遺伝子は、特に肝臓癌などの様々な腫瘍形成と密接に関係していることが見出された。研究結果として、PIG54プロトオンコジーンは肝臓組織を含む様々なヒトの正常組織においてほとんど発現しておらず、その発現は肝臓癌を含む様々な癌組織において有意に上昇している。
1,936bpから成るPIG54の完全長DNA配列が、配列番号61に示されている。
配列番号61のDNA配列において、本発明のプロトオンコジーンの完全長オープンリーディングフレームが、ヌクレオチド配列位置の38〜1,840に対応しており、配列番号62の600個のアミノ酸から成るタンパク質をコード化すると推定される。
6−17.PIG55
32P標識FC4を、バクテリオファージλgt11ヒト肺胎児性線維芽細胞cDNAライブラリー(Miki, T.ら, Gene 83 : 137-146, 1989)をスクリーニングするためのプローブとして使用した。526bp断片がpCEV−LACベクターに挿入された、完全長PIG55 cDNAクローンをヒト肺胎児性線維芽細胞cDNAライブラリーから入手して、2004年6月2日に米国GenBankデータベースに受託番号AY644767で寄託した(公開予定日:2005年12月31日)。AY644767遺伝子のDNA配列は、データベースに受託番号NM_007362で寄託されているホモ・サピエンスの核冠結合タンパク質サブユニット2,20kDa(NCBP2)遺伝子のDNA配列と類似していた。一方、過去に報告されたその機能とは対照的に、この研究でAY644767遺伝子は、特に乳房癌などの様々な腫瘍形成と密接に関係していることが見出された。研究結果として、PIG55プロトオンコジーンは乳房組織を含む様々なヒトの正常組織においてほとんど発現しておらず、その発現は乳癌を含む様々な癌組織において有意に上昇している。
32P標識FC4を、バクテリオファージλgt11ヒト肺胎児性線維芽細胞cDNAライブラリー(Miki, T.ら, Gene 83 : 137-146, 1989)をスクリーニングするためのプローブとして使用した。526bp断片がpCEV−LACベクターに挿入された、完全長PIG55 cDNAクローンをヒト肺胎児性線維芽細胞cDNAライブラリーから入手して、2004年6月2日に米国GenBankデータベースに受託番号AY644767で寄託した(公開予定日:2005年12月31日)。AY644767遺伝子のDNA配列は、データベースに受託番号NM_007362で寄託されているホモ・サピエンスの核冠結合タンパク質サブユニット2,20kDa(NCBP2)遺伝子のDNA配列と類似していた。一方、過去に報告されたその機能とは対照的に、この研究でAY644767遺伝子は、特に乳房癌などの様々な腫瘍形成と密接に関係していることが見出された。研究結果として、PIG55プロトオンコジーンは乳房組織を含む様々なヒトの正常組織においてほとんど発現しておらず、その発現は乳癌を含む様々な癌組織において有意に上昇している。
526bpから成るPIG55の完全長DNA配列が、配列番号65に示されている。
配列番号65のDNA配列において、本発明のプロトオンコジーンの完全長オープンリーディングフレームが、ヌクレオチド配列位置の15〜485に対応しており、配列番号66の156個のアミノ酸から成るタンパク質をコード化すると推定される。
6−18.GIG9
32P標識H148を、バクテリオファージλgt11ヒト肺胎児性線維芽細胞cDNAライブラリー(Miki, T.ら, Gene 83 : 137-146, 1989)をスクリーニングするためのプローブとして使用した。1,008bp断片がpCEV−LACベクターに挿入された、完全長GIG9 cDNAクローンをヒト肺胎児性線維芽細胞cDNAライブラリーから入手して、2003年10月29日に米国GenBankデータベースに受託番号AY453396で寄託した(公開予定日:2005年12月31日)。
32P標識H148を、バクテリオファージλgt11ヒト肺胎児性線維芽細胞cDNAライブラリー(Miki, T.ら, Gene 83 : 137-146, 1989)をスクリーニングするためのプローブとして使用した。1,008bp断片がpCEV−LACベクターに挿入された、完全長GIG9 cDNAクローンをヒト肺胎児性線維芽細胞cDNAライブラリーから入手して、2003年10月29日に米国GenBankデータベースに受託番号AY453396で寄託した(公開予定日:2005年12月31日)。
λpCEVベクターに挿入されたGIG9クローンを制限酵素NotIで切断して、アンピシリン耐性pCEV−LACファージミドベクター(Miki, T.ら, Gene 83 : 137-146, 1989)の形でバクテリオファージから分離した。
GIG9遺伝子を含むpCEV−LACベクターをT4DNAリガーゼで連結させてGIG9プラスミドDNAを調製して、次に連結させたクローンで大腸菌DH5αを形質転換させた。
1,008bpから成るGIG9の完全長DNA配列が、配列番号69に示されている。
配列番号69のDNA配列において、本発明のプロトオンコジーンの完全長オープンリーディングフレームが、ヌクレオチド配列位置の1〜1,008に対応しており、配列番号70の335個のアミノ酸から成るタンパク質をコード化すると推定される。
6−19.HLC−9
32P標識L738をプローブとして使用して、バクテリオファージλgt11ヒト肺胎児性線維芽細胞cDNAライブラリー(Miki, T.ら, Gene 83 : 137-146, 1989)をスクリーニングすることで、L738 cDNAを含む完全長の遺伝子を得た。2つの完全長遺伝子をヒト肺胎児性線維芽細胞cDNAライブラリーから入手した。得られた遺伝子の1つには1,382bp断片がpCEV−LACベクターに挿入されており、2002年11月30日に米国GenBankデータベースに受託番号AY189686で寄託された(公開予定日:2004年5月1日)。
32P標識L738をプローブとして使用して、バクテリオファージλgt11ヒト肺胎児性線維芽細胞cDNAライブラリー(Miki, T.ら, Gene 83 : 137-146, 1989)をスクリーニングすることで、L738 cDNAを含む完全長の遺伝子を得た。2つの完全長遺伝子をヒト肺胎児性線維芽細胞cDNAライブラリーから入手した。得られた遺伝子の1つには1,382bp断片がpCEV−LACベクターに挿入されており、2002年11月30日に米国GenBankデータベースに受託番号AY189686で寄託された(公開予定日:2004年5月1日)。
λpCEVベクターに挿入されたHLC9クローンを制限酵素NotIで切断して、アンピシリン耐性pCEV−LACファージミドベクター(Miki, T.ら, Gene 83 : 137-146, 1989)の形でバクテリオファージから分離した。
HLC9遺伝子を含むpCEV−LACベクターをT4DNAリガーゼで連結させてHLC9プラスミドDNAを調製して、次に連結させたクローンで大腸菌DH5αを形質転換させた。
1,382bpから成るHLC9の完全長DNA配列が、配列番号73に示されている。
配列番号73のDNA配列において、本発明のプロトオンコジーンの完全長オープンリーディングフレームが、ヌクレオチド配列位置の27〜1,370に対応しており、配列番号74の447個のアミノ酸から成るタンパク質をコード化すると推定される。
6−20.GIG18
32P標識HP47を、バクテリオファージλgt11ヒト肺胎児性線維芽細胞cDNAライブラリー(Miki, T.ら, Gene 83 : 137-146, 1989)をスクリーニングするためのプローブとして使用した。1,301bp断片がpCEV−LACベクターに挿入された、完全長GIG18 cDNAクローンをヒト肺胎児性線維芽細胞cDNAライブラリーから入手して、2003年12月24日に米国GenBankデータベースに受託番号AY513279で寄託した(公開予定日:2005年12月31日)。AY513279遺伝子のDNA配列は、データベースに受託番号NM_002079で寄託されているホモ・サピエンスのグルタミン酸オキサロ酢酸トランスアミナーゼ1,可溶性(アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ1)(GOT1),mRNA遺伝子のDNA配列と類似していた。一方、過去に報告されたその機能とは対照的に、この研究でAY513279遺伝子は、特に肝臓癌などの様々な腫瘍形成と密接に関係していることが見出された。研究結果として、GIG18プロトオンコジーンは肝臓組織を含む様々なヒトの正常組織においてほとんど発現しておらず、その発現は肝臓癌を含む様々な癌組織において有意に上昇している。1,301bpから成るGIG18の完全長DNA配列が、配列番号77に示されている。
32P標識HP47を、バクテリオファージλgt11ヒト肺胎児性線維芽細胞cDNAライブラリー(Miki, T.ら, Gene 83 : 137-146, 1989)をスクリーニングするためのプローブとして使用した。1,301bp断片がpCEV−LACベクターに挿入された、完全長GIG18 cDNAクローンをヒト肺胎児性線維芽細胞cDNAライブラリーから入手して、2003年12月24日に米国GenBankデータベースに受託番号AY513279で寄託した(公開予定日:2005年12月31日)。AY513279遺伝子のDNA配列は、データベースに受託番号NM_002079で寄託されているホモ・サピエンスのグルタミン酸オキサロ酢酸トランスアミナーゼ1,可溶性(アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ1)(GOT1),mRNA遺伝子のDNA配列と類似していた。一方、過去に報告されたその機能とは対照的に、この研究でAY513279遺伝子は、特に肝臓癌などの様々な腫瘍形成と密接に関係していることが見出された。研究結果として、GIG18プロトオンコジーンは肝臓組織を含む様々なヒトの正常組織においてほとんど発現しておらず、その発現は肝臓癌を含む様々な癌組織において有意に上昇している。1,301bpから成るGIG18の完全長DNA配列が、配列番号77に示されている。
配列番号77のDNA配列において、本発明のプロトオンコジーンの完全長オープンリーディングフレームが、ヌクレオチド配列位置の3〜1,244に対応しており、配列番号78の413個のアミノ酸から成るタンパク質をコード化すると推定される。
6−21.MIG22
32P標識L690を、バクテリオファージλgt11ヒト肺胎児性線維芽細胞cDNAライブラリー(Miki, T.ら, Gene 83 : 137-146, 1989)をスクリーニングするためのプローブとして使用した。749bp断片がpCEV−LACベクターに挿入された、完全長MIG22 cDNAクローンをヒト肺胎児性線維芽細胞cDNAライブラリーから入手して、2004年10月5日に米国GenBankデータベースに受託番号AY771595で寄託した(公開予定日:2005年12月31日)。
32P標識L690を、バクテリオファージλgt11ヒト肺胎児性線維芽細胞cDNAライブラリー(Miki, T.ら, Gene 83 : 137-146, 1989)をスクリーニングするためのプローブとして使用した。749bp断片がpCEV−LACベクターに挿入された、完全長MIG22 cDNAクローンをヒト肺胎児性線維芽細胞cDNAライブラリーから入手して、2004年10月5日に米国GenBankデータベースに受託番号AY771595で寄託した(公開予定日:2005年12月31日)。
λpCEVベクターに挿入されたMIG22クローンを制限酵素NotIで切断して、アンピシリン耐性pCEV−LACファージミドベクター(Miki, T.ら, Gene 83 : 137-146, 1989)の形でバクテリオファージから分離した。
MIG22遺伝子を含むpCEV−LACベクターをT4DNAリガーゼで連結させてMIG22プラスミドDNAを調製して、次に連結させたクローンで大腸菌DH5αを形質転換させた。
配列番号81のDNA配列において、本発明のプロトオンコジーンの完全長オープンリーディングフレームが、ヌクレオチド配列位置の15〜734に対応しており、配列番号82の239個のアミノ酸から成るタンパク質をコード化すると推定される。
実施例7:様々な細胞におけるプロトオンコジーンのノーザンブロット解析
7−1.PIG12、PIG30、PIG31、PIG46、PIG47、PIG48、PIG50、PIG55
正常な乳房組織、乳癌組織、乳癌細胞株MCF−7から全RNAサンプルを実施例1−1と同じ方法で抽出した。
7−1.PIG12、PIG30、PIG31、PIG46、PIG47、PIG48、PIG50、PIG55
正常な乳房組織、乳癌組織、乳癌細胞株MCF−7から全RNAサンプルを実施例1−1と同じ方法で抽出した。
PIG遺伝子の各発現レベルを測定するために、各組織/細胞から抽出した全RNAサンプル(変性済み)各20μgを1%ホルムアルデヒトアガロースゲルで電気泳動法させて、結果として得られるアガロースゲルをナイロンメンブレン(Boehringer-Mannheim,ドイツ)にトランスファーさせた。次にRediprime II random prime labeling system(Amersham, 英国)を使用して調製した32P標識済みランダムプライミングFC21 cDNAプローブとブロットをハイブリダイズさせた。ノーザンブロット解析を2回繰り返して、結果として得られるブロットをデンシトメーターで定量して、β−アクチンで標準化した。
図22には、正常な乳房組織、乳癌組織、乳癌細胞株(MCF−7)におけるPIG12プロトオンコジーンの発現を判定するためのノーザンブロット法の結果を示している。図22に示すように、MIG3プロトオンコジーンの発現レベルが乳癌組織および乳癌細胞系統MCF−7において有意に上昇していたが、正常組織では非常に低いか、検出されないことが明らかになった。図22では、「Normal(正常)」のレーンは正常な乳房組織を、「Cancer(癌)」のレーンは乳癌組織を、「MCF−7」のレーンは乳癌細胞株を示す。図22の下側には、β−アクチンプローブで同じサンプルをハイブリダイズさせることで、β−アクチンmRNAが転写されるか否かを示すノーザンブロット法の結果を示している。
図43には、正常な12レーンの多数のヒト組織(Clontech)(例、脳、心臓、横紋筋、大腸、胸腺、脾臓、腎臓、肝臓、小腸、胎盤、肺、末梢血白血球組織)においてPIG12プロトオンコジーンが発現されるか否かを判定するノーザンブロット法の結果を示している。図43の下側には、β−アクチンプローブで同じサンプルをハイブリダイズさせることで、β−アクチンmRNAが転写されるか否かを示すノーザンブロット法の結果を示している。図43に示すように、PIG12 mRNA転写産物(約2.0kb)が様々な正常組織において発現されないことが明らかになった。
図64には、ヒト癌細胞株(例、HL−60、HeLa、K−562、MOLT−4、Raji、SW480、A549、G361(Clontech))においてPIG12プロトオンコジーンが発現されるか否かを判定するノーザンブロット法の結果を示している。図64の下側には、β−アクチンプローブで同じサンプルをハイブリダイズさせることによって、β−アクチンmRNAが転写されるか否かを示すノーザンブロット法の結果を示している。図64に示すように、PIG12のmRNA転写産物が、子宮癌細胞株HeLa、慢性骨髄性白血病細胞株K−562、リンパ芽球性白血病細胞株MOLT−4、バーキットリンパ腫細胞株Rajiにおいて非常に高発現しており、前骨髄細胞白血病細胞株HL−60、結腸癌細胞株SW480、皮膚癌細胞株G361、肺癌細胞株A549では発現していなかったことが明らかになった。
図27には、正常な乳房組織、乳癌組織、乳癌細胞株(MCF−7)においてPIG30プロトオンコジーンが発現されるか否かを判定するノーザンブロット法の結果を示している。図27に示すように、PIG30プロトオンコジーンの発現レベルは乳癌組織および乳癌細胞株MCF−7において有意に上昇しているが、正常組織では非常に低いか、検出されないことが明らかになった。図27には、「Normal(正常)」のレーンが正常な乳房組織を、「Cancer(癌)」のレーンが乳癌組織を、「MCF−7」のレーンが乳癌細胞株を示している。図27の下側には、β−アクチンプローブで同じサンプルをハイブリダイズさせることで、β−アクチンmRNAが転写されるか否かを示すノーザンブロット法の結果を示している。
図48には、正常な12レーンの多数のヒト組織(Clontech)(例、脳、心臓、横紋筋、大腸、胸腺、脾臓、腎臓、肝臓、小腸、胎盤、肺、末梢血白血球組織)においてPIG30プロトオンコジーンが発現されるか否かを判定するノーザンブロット法の結果を示している。図48の下側には、β−アクチンプローブで同じサンプルをハイブリダイズさせることで、β−アクチンmRNAが転写されるか否かを示すノーザンブロット法の結果を示している。図48に示すように、PIG30 mRNA転写産物(約3.5kb)が様々な正常組織おいてほとんど発現されないことが明らかになった。
図69には、ヒト癌細胞株(例、HL−60、HeLa、K−562、MOLT−4、Raji、SW480、A549、G361(Clontech))においてPIG30プロトオンコジーンが発現されるか否かを判定するノーザンブロット法の結果を示している。図69の下側には、β−アクチンプローブで同じサンプルをハイブリダイズさせることで、β−アクチンmRNAが転写されるか否かを示すノーザンブロット法の結果を示している。図69に示すように、PIG30のmRNA転写産物が、前骨髄細胞白血病細胞株HL−60、子宮癌細胞株HeLa、慢性骨髄性白血病細胞株K−562、リンパ芽球性白血病細胞株MOLT−4、バーキットリンパ腫細胞株Raji、結腸癌細胞株SW480、肺癌細胞株A549、皮膚癌細胞株G361において高発現していることが明らかになった。
図28には、正常な乳房組織、乳癌組織、乳癌細胞株(MCF−7)においてPIG31プロトオンコジーンが発現されるか否かを判定するノーザンブロット法の結果を示している。図28に示すように、PIG31プロトオンコジーンの発現レベルは乳癌組織および乳癌細胞株MCF−7において有意に上昇しているが、正常組織では非常に低いか、検出されないことが明らかになった。図28には、「Normal(正常)」のレーンが正常な乳房組織を、「Cancer(癌)」のレーンが乳癌組織を、「MCF−7」のレーンが乳癌細胞株を示している。図28の下側には、β−アクチンプローブで同じサンプルをハイブリダイズさせることで、β−アクチンmRNAが転写されるか否かを示すノーザンブロット法の結果を示している。
図49には、正常な12レーンの多数のヒト組織(Clontech)(例、脳、心臓、横紋筋、大腸、胸腺、脾臓、腎臓、肝臓、小腸、胎盤、肺、末梢血白血球組織)においてPIG31プロトオンコジーンが発現されるか否かを判定するノーザンブロット法の結果を示している。図49の下側には、β−アクチンプローブで同じサンプルをハイブリダイズさせることで、β−アクチンmRNAが転写されるか否かを示すノーザンブロット法の結果を示している。図49に示すように、PIG31 mRNA転写産物(約2.5kb)が様々な正常組織においてほとんど発現していないことが明らかになった。
図70には、ヒト癌細胞株(例、HL−60、HeLa、K−562、MOLT−4、Raji、SW480、A549、G361(Clontech))においてPIG31プロトオンコジーンが発現されるか否かを判定するノーザンブロット法の結果を示している。図70の下側には、β−アクチンプローブで同じサンプルをハイブリダイズさせることで、β−アクチンmRNAが転写されるか否かを示すノーザンブロット法の結果を示している。図70に示すように、PIG31のmRNA転写産物が、前骨髄細胞白血病細胞株HL−60、子宮癌細胞株HeLa、慢性骨髄性白血病細胞株K−562、リンパ芽球性白血病細胞株MOLT−4、バーキットリンパ腫細胞株Raji、結腸癌細胞株SW480、肺癌細胞株A549、皮膚癌細胞株G361において高発現していることが明らかになった。
図33には、正常な乳房組織、乳癌組織、乳癌細胞株(MCF−7)においてPIG46プロトオンコジーンが発現されるか否かを判定するノーザンブロット法の結果を示している。図33に示すように、PIG46プロトオンコジーンの発現レベルは乳癌組織および乳癌細胞株MCF−7において有意に上昇しているが、正常組織では非常に低いか、検出されないことが明らかになった。図33には、「Normal(正常)」のレーンが正常な乳房組織を、「Cancer(癌)」のレーンが乳癌組織を、「MCF−7」のレーンが乳癌細胞株を示している。図33の下側には、β−アクチンプローブで同じサンプルをハイブリダイズさせることで、β−アクチンmRNAが転写されるか否かを示すノーザンブロット法の結果を示している。
図54には、正常な12レーンの多数のヒト組織(Clontech)(例、脳、心臓、横紋筋、大腸、胸腺、脾臓、腎臓、肝臓、小腸、胎盤、肺、末梢血白血球組織)においてPIG46プロトオンコジーンが発現されるか否かを判定するノーザンブロット法の結果を示している。図54の下側には、β−アクチンプローブで同じサンプルをハイブリダイズさせることで、β−アクチンmRNAが転写されるか否かを示すノーザンブロット法の結果を示している。図54に示すように、PIG46 mRNA転写産物(約1.4kb)が様々な正常組織においてほんのわずかしか発現していない、もしくはほとんど発現していないことが明らかになった。
図75には、ヒト癌細胞株(例、HL−60、HeLa、K−562、MOLT−4、Raji、SW480、A549、G361(Clontech))においてPIG46プロトオンコジーンが発現されるか否かを判定するノーザンブロット法の結果を示している。図75の下側には、β−アクチンプローブで同じサンプルをハイブリダイズさせることで、β−アクチンmRNAが転写されるか否かを示すノーザンブロット法の結果を示している。図75に示すように、PIG46のmRNA転写産物(約1.4kb)が、子宮癌細胞株HeLa、慢性骨髄性白血病細胞株K−562、結腸癌細胞株SW480、肺癌細胞株A549、において高発現しているが、前骨髄細胞白血病細胞株HL−60、リンパ芽球性白血病細胞株MOLT−4、バーキットリンパ腫細胞株Raji、皮膚癌細胞株G361では発現していないことが明らかになった。
図34には、正常な乳房組織、乳癌組織、乳癌細胞株(MCF−7)においてPIG47プロトオンコジーンが発現されるか否かを判定するノーザンブロット法の結果を示している。図34に示すように、PIG47プロトオンコジーンの発現レベルは乳癌組織および乳癌細胞株MCF−7において有意に上昇しているが、正常組織では非常に低いか、検出されないことが明らかになった。図34には、「Normal(正常)」のレーンが正常な乳房組織を、「Cancer(癌)」のレーンが乳癌組織を、「MCF−7」のレーンが乳癌細胞株を示している。図34の下側には、β−アクチンプローブで同じサンプルをハイブリダイズさせることで、β−アクチンmRNAが転写されるか否かを示すノーザンブロット法の結果を示している。
図55には、正常な12レーンの多数のヒト組織(Clontech)(例、脳、心臓、横紋筋、大腸、胸腺、脾臓、腎臓、肝臓、小腸、胎盤、肺、末梢血白血球組織)においてPIG47プロトオンコジーンが発現されるか否かを判定するノーザンブロット法の結果を示している。図55の下側には、β−アクチンプローブで同じサンプルをハイブリダイズさせることで、β−アクチンmRNAが転写されるか否かを示すノーザンブロット法の結果を示している。図55に示すように、PIG47 mRNA転写産物(約1.3kb)が正常な心臓および筋肉組織において発現しているが、他の様々な正常組織においてはほとんど発現していないことが明らかになった。
図76には、ヒト癌細胞株(例、HL−60、HeLa、K−562、MOLT−4、Raji、SW480、A549、G361(Clontech))においてPIG47プロトオンコジーンが発現されるか否かを判定するノーザンブロット法の結果を示している。図76の下側には、β−アクチンプローブで同じサンプルをハイブリダイズさせることで、β−アクチンmRNAが転写されるか否かを示すノーザンブロット法の結果を示している。図76に示すように、PIG47のmRNA転写産物が、前骨髄細胞白血病細胞株HL−60、子宮癌細胞株HeLa、慢性骨髄性白血病細胞株K−562、リンパ芽球性白血病細胞株MOLT−4、バーキットリンパ腫細胞株Rajiにおいて非常に高発現しているが、結腸癌細胞株SW480、肺癌細胞株A549、皮膚癌細胞株G361では発現していないことが明らかになった。
図35には、正常な乳房組織、乳癌組織、乳癌細胞株(MCF−7)においてPIG48プロトオンコジーンが発現されるか否かを判定するノーザンブロット法の結果を示している。図35に示すように、PIG48プロトオンコジーンの発現レベルは乳癌組織および乳癌細胞株MCF−7において有意に上昇しているが、正常組織では非常に低いか、検出されないことが明らかになった。図35には、「Normal(正常)」のレーンが正常な乳房組織を、「Cancer(癌)」のレーンが乳癌組織を、「MCF−7」のレーンが乳癌細胞株を示している。図35の下側には、β−アクチンプローブで同じサンプルをハイブリダイズさせることで、β−アクチンmRNAが転写されるか否かを示すノーザンブロット法の結果を示している。
図56には、正常な12レーンの多数のヒト組織(Clontech)(例、脳、心臓、横紋筋、大腸、胸腺、脾臓、腎臓、肝臓、小腸、胎盤、肺、末梢血白血球組織)においてPIG48プロトオンコジーンが発現されるか否かを判定するノーザンブロット法の結果を示している。図56の下側には、β−アクチンプローブで同じサンプルをハイブリダイズさせることで、β−アクチンmRNAが転写されるか否かを示すノーザンブロット法の結果を示している。図56に示すように、PIG48 mRNA転写産物(約2.0kb)が様々な正常組織においてはほとんど発現していない、もしくは発現していないことが明らかになった。
図77には、ヒト癌細胞株(例、HL−60、HeLa、K−562、MOLT−4、Raji、SW480、A549、G361(Clontech))においてPIG48プロトオンコジーンが発現されるか否かを判定するノーザンブロット法の結果を示している。図77の下側には、β−アクチンプローブで同じサンプルをハイブリダイズさせることで、β−アクチンmRNAが転写されるか否かを示すノーザンブロット法の結果を示している。図77に示すように、PIG48のmRNA転写産物が、前骨髄細胞白血病細胞株HL−60、子宮癌細胞株HeLa、慢性骨髄性白血病細胞株K−562、リンパ芽球性白血病細胞株MOLT−4、バーキットリンパ腫細胞株Raji、結腸癌細胞株SW480、肺癌細胞株A549、皮膚癌細胞株G361において非常に高発現していることが明らかになった。
図36には、正常な乳房組織、乳癌組織、乳癌細胞株(MCF−7)においてPIG50プロトオンコジーンが発現されるか否かを判定するノーザンブロット法の結果を示している。図36に示すように、PIG50プロトオンコジーンの発現レベルは乳癌組織および乳癌細胞株MCF−7において有意に上昇しているが、正常組織では検出されないことが明らかになった。図36には、「Normal(正常)」のレーンが正常な乳房組織を、「Cancer(癌)」のレーンが乳癌組織を、「MCF−7」のレーンが乳癌細胞株を示している。図36の下側には、β−アクチンプローブで同じサンプルをハイブリダイズさせることで、β−アクチンmRNAが転写されるか否かを示すノーザンブロット法の結果を示している。
図57には、正常な12レーンの多数のヒト組織(Clontech)(例、脳、心臓、横紋筋、大腸、胸腺、脾臓、腎臓、肝臓、小腸、胎盤、肺、末梢血白血球組織)においてPIG50プロトオンコジーンが発現されるか否かを判定するノーザンブロット法の結果を示している。図57の下側には、β−アクチンプローブで同じサンプルをハイブリダイズさせることで、β−アクチンmRNAが転写されるか否かを示すノーザンブロット法の結果を示している。図57に示すように、PIG50 mRNA転写産物(約1.0kb)が様々な正常組織においてはほとんど発現していないことが明らかになった。また、同時にサイズが約5.0kbのPIG50 mRNA転写産物もほとんど発現していないことが明らかになった。
図78には、ヒト癌細胞株(例、HL−60、HeLa、K−562、MOLT−4、Raji、SW480、A549、G361(Clontech))においてPIG50プロトオンコジーンが発現されるか否かを判定するノーザンブロット法の結果を示している。図78の下側には、β−アクチンプローブで同じサンプルをハイブリダイズさせることで、β−アクチンmRNAが転写されるか否かを示すノーザンブロット法の結果を示している。図78に示すように、PIG50のmRNA転写産物が、前骨髄細胞白血病細胞株HL−60、子宮癌細胞株HeLa、慢性骨髄性白血病細胞株K−562、リンパ芽球性白血病細胞株MOLT−4、バーキットリンパ腫細胞株Raji、結腸癌細胞株SW480、肺癌細胞株A549、皮膚癌細胞株G361において高発現していることが明らかになった。また、同時にサイズが約5.0kbのPIG50 mRNA転写産物もほとんど発現していないことが明らかになった。
図38には、正常な乳房組織、乳癌組織、乳癌細胞株(MCF−7)においてPIG55プロトオンコジーンが発現されるか否かを判定するノーザンブロット法の結果を示している。図38に示すように、PIG55プロトオンコジーンの発現レベルは乳癌組織および乳癌細胞株MCF−7において有意に上昇しているが、正常組織では非常に低いか、もしくは検出されないことが明らかになった。図38には、「Normal(正常)」のレーンが正常な乳房組織を、「Cancer(癌)」のレーンが乳癌組織を、「MCF−7」のレーンが乳癌細胞株を示している。図38の下側には、β−アクチンプローブで同じサンプルをハイブリダイズさせることで、β−アクチンmRNAが転写されるか否かを示すノーザンブロット法の結果を示している。
図59には、正常な12レーンの多数のヒト組織(Clontech)(例、脳、心臓、横紋筋、大腸、胸腺、脾臓、腎臓、肝臓、小腸、胎盤、肺、末梢血白血球組織)においてIG55プロトオンコジーンが発現されるか否かを判定するノーザンブロット法の結果を示している。図59の下側には、β−アクチンプローブで同じサンプルをハイブリダイズさせることで、β−アクチンmRNAが転写されるか否かを示すノーザンブロット法の結果を示している。図59に示すように、PIG55 mRNA転写産物(約3.0kb)が様々な正常組織においてはほとんど発現していないか、もしくは発現していないことが明らかになった。
図80には、ヒト癌細胞株(例、HL−60、HeLa、K−562、MOLT−4、Raji、SW480、A549、G361(Clontech))においてPIG55プロトオンコジーンが発現されるか否かを判定するノーザンブロット法の結果を示している。図80の下側には、β−アクチンプローブで同じサンプルをハイブリダイズさせることで、β−アクチンmRNAが転写されるか否かを示すノーザンブロット法の結果を示している。図80に示すように、PIG55のmRNA転写産物が、前骨髄細胞白血病細胞株HL−60、子宮癌細胞株HeLa、慢性骨髄性白血病細胞株K−562、リンパ芽球性白血病細胞株MOLT−4、バーキットリンパ腫細胞株Raji、結腸癌細胞株SW480、肺癌細胞株A549、皮膚癌細胞株G361において非常に高発現していることが明らかになった。
7−2.PIG18、PIG23、PIG27、PIG28、GIG9
実施例1−2でと同じ方法で、正常な子宮外頚部組織、子宮頸癌組織、転移性頚部リンパ節組織、子宮頸管癌細胞株CaSki(ATCC CRL1550)およびCUMC−6から全RNAサンプルを抽出した。
実施例1−2でと同じ方法で、正常な子宮外頚部組織、子宮頸癌組織、転移性頚部リンパ節組織、子宮頸管癌細胞株CaSki(ATCC CRL1550)およびCUMC−6から全RNAサンプルを抽出した。
PIG遺伝子またはGIG遺伝子の各発現レベルを測定するために、組織および細胞株から抽出した変性済み全RNAサンプルを20μgずつ1%ホルムアルデヒドアガロースゲルで電気泳動法させて、結果として得られるアガロースゲルをナイロンメンブレン(Boehringer-Mannheim, ドイツ)にトランスファーさせた。次にRediprime II random prime labeling system(Amersham, 英国)を使用して調製した32P標識済みランダムプライミング全長PIG23 cDNAプローブとブロットをハイブリダイズさせた。ノーザンブロット解析を2回繰り返して、結果として得られるブロットをデンシトメーターで定量して、β−アクチンで標準化した。
図23には、正常な子宮外頚部組織、子宮頸癌組織、転移性頚部リンパ節組織、子宮頸癌細胞株(CaSki、CUMC−6)においてPIG18プロトオンコジーンが発現されるか否かを示すノーザンブロット法の結果を示している。図23に示すように、PIG18プロトオンコジーンの発現レベルが上昇しており、すなわち、主にサイズが約5.0kbのPIG18 mRNA転写産物が子宮頸癌組織および子宮頸癌細胞株CaSki、CUMC−6において過剰発現していることが明らかになった。図23には、「Normal(正常)」のレーンは正常な子宮外頚部組織を、「Cancer(癌)」のレーンは子宮頸癌組織を、「転移」のレーンは転移性頚部リンパ節組織を、「CaSki」および「CUMC−6」の各レーンは子宮癌細胞株を表す。図23の下側には、β−アクチンプローブで同じサンプルをハイブリダイズさせることで、β−アクチンmRNAが転写されるか否かを示すノーザンブロット法の結果を示している。
図44には、正常な12レーンの多数のヒト組織(Clontech)(例、脳、心臓、横紋筋、大腸、胸腺、脾臓、腎臓、肝臓、小腸、胎盤、肺、末梢血白血球組織)においてPIG18プロトオンコジーンが発現されるか否かを判定するノーザンブロット法の結果を示している。図44の下側には、β−アクチンプローブで同じサンプルをハイブリダイズさせることで、β−アクチンmRNAが転写されるか否かを示すノーザンブロット法の結果を示している。図44に示すように、PIG18 mRNA転写産物(主にサイズが約5.0kbのPIG18 mRNA転写産物)が、正常組織(例、脳、心臓、筋肉、大腸、胸腺、脾臓、腎臓、肝臓、小腸、胎盤、肺、末梢血白血球)においてほんのわずかしか発現していない、もしくは発現していないことが明らかになった。また、同時にサイズが約3.0kbのPIG18 mRNA転写産物もほとんど発現していないことが明らかになった。
図65には、ヒト癌細胞株(例、HL−60、HeLa、K−562、MOLT−4、Raji、SW480、A549、G361(Clontech))においてPIG18プロトオンコジーンが発現されるか否かを判定するノーザンブロット法の結果を示している。図65の下側には、β−アクチンプローブで同じサンプルをハイブリダイズさせることで、β−アクチンmRNAが転写されるか否かを示すノーザンブロット法の結果を示している。図65に示すように、PIG18のmRNA転写産物(主にサイズが約5.0kbのPIG18 mRNA転写産物)が、前骨髄細胞白血病細胞株HL−60、子宮癌細胞株HeLa、慢性骨髄性白血病細胞株K−562、リンパ芽球性白血病細胞株MOLT−4、バーキットリンパ腫細胞株Raji、結腸癌細胞株SW480、肺癌細胞株A549、皮膚癌細胞株G361において非常に高発現していることが明らかになった。また、同時にサイズが約3.0kbのPIG18 mRNA転写産物の発現レベルも子宮癌細胞株HeLa、慢性骨髄性白血病細胞株K−562、リンパ芽球性白血病細胞株MOLT−4において上昇していることが明らかになった。
図24には、正常な子宮外頚部組織、子宮頸癌組織、転移性頚部リンパ節組織、子宮頸癌細胞株(CaSki、CUMC−6)においてPIG23プロトオンコジーンが発現されるか否かを判定するためのノーザンブロット法の結果を示している。図24に示すように、PIG23プロトオンコジーンの発現レベルが上昇しており、すなわち、主にサイズが約4.5kbのPIG23 mRNA転写産物が子宮頸癌組織、転移性頚部リンパ節組織、子宮頸管癌細胞株CaSki、CUMC−6において過剰発現していることが明らかになった。図24には、「Normal(正常)」のレーンは正常な子宮外頚部組織を、「Cancer(癌)」のレーンは子宮頸癌組織を、「転移」のレーンは転移性頚部リンパ節組織を、「CaSki」および「CUMC−6」の各レーンは子宮癌細胞株を表す。図24の下側には、β−アクチンプローブで同じサンプルをハイブリダイズさせることで、β−アクチンmRNAが転写されるか否かを示すノーザンブロット法の結果を示している。
図45には、正常な12レーンの多数のヒト組織(Clontech)(例、脳、心臓、横紋筋、大腸、胸腺、脾臓、腎臓、肝臓、小腸、胎盤、肺、末梢血白血球組織)においてPIG23プロトオンコジーンが発現されるか否かを判定するノーザンブロット法の結果を示している。図45の下側には、β−アクチンプローブで同じサンプルをハイブリダイズさせることで、β−アクチンmRNAが転写されるか否かを示すノーザンブロット法の結果を示している。図45に示すように、PIG23 mRNA転写産物(主にサイズが約4.5kbのPIG18 mRNA転写産物)が、正常組織(例、脳、心臓、筋肉、大腸、胸腺、脾臓、腎臓、肝臓、小腸、胎盤、肺、末梢血白血球)においてほんのわずかしか発現していない、もしくは発現していないことが明らかになった。
図66には、ヒト癌細胞株(例、HL−60、HeLa、K−562、MOLT−4、Raji、SW480、A549、G361(Clontech))においてPIG23プロトオンコジーンが発現されるか否かを判定するノーザンブロット法の結果を示している。図66の下側には、β−アクチンプローブで同じサンプルをハイブリダイズさせることで、β−アクチンmRNAが転写されるか否かを示すノーザンブロット法の結果を示している。図66に示すように、PIG23 mRNA転写産物(主にサイズが約4.5kbのPIG23 mRNA転写産物)が、子宮癌細胞株HeLa、慢性骨髄性白血病細胞株K−562、リンパ芽球性白血病細胞株MOLT−4、バーキットリンパ腫細胞株Raji、結腸癌細胞株SW480、肺癌細胞株A549、皮膚癌細胞株G361において非常に高発現していることが明らかになった。また、サイズが約7.0、2.0kbのPIG23 mRNA転写産物が、子宮癌細胞株HeLa、慢性骨髄性白血病細胞株K−562、リンパ芽球性白血病細胞株MOLT−4、バーキットリンパ腫細胞株Raji、結腸癌細胞株SW480、肺癌細胞株A549、皮膚癌細胞株G361において同時に高水準に発現していることが明らかになった。
図25には、正常な子宮外頚部組織、子宮頸癌組織、転移性頚部リンパ節組織、子宮頸癌細胞株(CaSkiおよびCUMC−6)においてPIG27プロトオンコジーンが発現されるか否かを判定するノーザンブロット法の結果を示している。図25に示すように、PIG27プロトオンコジーンの発現レベルが上昇しており、すなわち、主にサイズが約1.5kbのPIG27 mRNA転写産物が子宮頸癌組織および子宮頸癌細胞株CaSki、CUMC−6において過剰発現していることが明らかになった。図25には、「Normal(正常)」のレーンは正常な子宮外頚部組織を、「Cancer(癌)」のレーンは子宮頸癌組織を、「転移」のレーンは転移性頚部リンパ節組織を、「CaSki」および「CUMC−6」の各レーンは子宮癌細胞株を表す。図25の下側には、β−アクチンプローブで同じサンプルをハイブリダイズさせることで、β−アクチンmRNAが転写されるか否かを示すノーザンブロット法の結果を示している。
図46には、正常な12レーンの多数のヒト組織(Clontech)(例、脳、心臓、横紋筋、大腸、胸腺、脾臓、腎臓、肝臓、小腸、胎盤、肺、末梢血白血球組織)においてPIG27プロトオンコジーンが発現されるか否かを判定するノーザンブロット法の結果を示している。図46の下側には、β−アクチンプローブで同じサンプルをハイブリダイズさせることで、β−アクチンmRNAが転写されるか否かを示すノーザンブロット法の結果を示している。図46に示すように、PIG27 mRNA転写産物(主にサイズが約1.5kbのPIG27 mRNA転写産物)が、正常組織(例、脳、心臓、筋肉、大腸、胸腺、脾臓、腎臓、肝臓、小腸、胎盤、肺、末梢血白血球)においてほんのわずかしか発現していない、もしくは発現していないことが明らかになった。
図67には、ヒト癌細胞株(例、HL−60、HeLa、K−562、MOLT−4、Raji、SW480、A549、G361(Clontech))においてPIG27プロトオンコジーンが発現されるか否かを判定するノーザンブロット法の結果を示している。図67の下側には、β−アクチンプローブで同じサンプルをハイブリダイズさせることで、β−アクチンmRNAが転写されるか否かを示すノーザンブロット法の結果を示している。図67に示すように、PIG27 mRNA転写産物(主にサイズが約1.5kbのPIG27 mRNA転写産物)が、前骨髄細胞白血病細胞株HL−60、子宮癌細胞株HeLa、慢性骨髄性白血病細胞株K−562、リンパ芽球性白血病細胞株MOLT−4、バーキットリンパ腫細胞株Raji、結腸癌細胞株SW480、肺癌細胞株A549、皮膚癌細胞株G361において非常に高発現していることが明らかになった。
図26には、正常な子宮外頚部組織、子宮頸癌組織、転移性頚部リンパ節組織、子宮頸癌細胞株(CaSkiおよびCUMC−6)においてPIG28プロトオンコジーンが発現されるか否かを判定するノーザンブロット法の結果を示している。図26に示すように、PIG28プロトオンコジーンの発現レベルが上昇しており、すなわち、主にサイズが約1.5kbのPIG28 mRNA転写産物が子宮頸癌組織および子宮頸癌細胞株CaSki、CUMC−6において過剰発現していることが明らかになった。図26には、「Normal(正常)」のレーンは正常な子宮外頚部組織を、「Cancer(癌)」のレーンは子宮頸癌組織を、「転移」のレーンは転移性頚部リンパ節組織を、「CaSki」および「CUMC−6」の各レーンは子宮癌細胞株を表す。図26の下側には、β−アクチンプローブで同じサンプルをハイブリダイズさせることで、β−アクチンmRNAが転写されるか否かを示すノーザンブロット法の結果を示している。
図47には、正常な12レーンの多数のヒト組織(Clontech)(例、脳、心臓、横紋筋、大腸、胸腺、脾臓、腎臓、肝臓、小腸、胎盤、肺、末梢血白血球組織)においてPIG28プロトオンコジーンが発現されるか否かを判定するノーザンブロット法の結果を示している。図47の下側には、β−アクチンプローブで同じサンプルをハイブリダイズさせることで、β−アクチンmRNAが転写されるか否かを示すノーザンブロット法の結果を示している。図47に示すように、PIG28 mRNA転写産物(主にサイズが約1.5kbのPIG28 mRNA転写産物)が、正常組織(例、脳、心臓、筋肉、大腸、胸腺、脾臓、腎臓、肝臓、小腸、胎盤、肺、末梢血白血球)においてほんのわずかしか発現していない、もしくは発現していないことが明らかになった。また、同時にサイズが約2.2kbのPIG28 mRNA転写産物が、正常組織(例、脳、心臓、筋肉、大腸、胸腺、脾臓、腎臓、肝臓、小腸、胎盤、肺、末梢血白血球)においてほんのわずかしか発現していない、もしくは発現していないことが明らかになった。
図68には、ヒト癌細胞株(例、HL−60、HeLa、K−562、MOLT−4、Raji、SW480、A549、G361(Clontech))においてPIG28プロトオンコジーンが発現されるか否かを判定するノーザンブロット法の結果を示している。図68の下側には、β−アクチンプローブで同じサンプルをハイブリダイズさせることで、β−アクチンmRNAが転写されるか否かを示すノーザンブロット法の結果を示している。図68に示すように、PIG28 mRNA転写産物(主にサイズが約1.5kbのPIG28 mRNA転写産物)が、前骨髄細胞白血病細胞株HL−60、子宮癌細胞株HeLa、慢性骨髄性白血病細胞株K−562、リンパ芽球性白血病細胞株MOLT−4、バーキットリンパ腫細胞株Raji、結腸癌細胞株SW480、肺癌細胞株A549、皮膚癌細胞株G361において非常に高発現していることが明らかになった。また、サイズが約2.2kbのPIG28 mRNA転写産物が、前骨髄細胞白血病細胞株HL−60、子宮癌細胞株HeLa、慢性骨髄性白血病細胞株K−562、リンパ芽球性白血病細胞株MOLT−4、バーキットリンパ腫細胞株Raji、結腸癌細胞株SW480、肺癌細胞株A549、皮膚癌細胞株G361において同時に高水準に発現していることが明らかになった。
図39には、正常な子宮外頚部組織、子宮頸癌組織、転移性頚部リンパ節組織、子宮頸癌細胞株(CaSkiおよびCUMC−6)においてGIG9プロトオンコジーンが発現されるか否かを判定するノーザンブロット法の結果を示している。図39に示すように、GIG9プロトオンコジーンの発現レベルが上昇しており、すなわち、主にサイズが約1.5kbのGIG9 mRNA転写産物が子宮頸癌組織および子宮頸癌細胞株CaSki、CUMC−6において過剰発現していることが明らかになった。図39には、「Normal(正常)」のレーンは正常な子宮外頚部組織を、「Cancer(癌)」のレーンは子宮頸癌組織を、「転移」のレーンは転移性頚部リンパ節組織を、「CaSki」および「CUMC−6」の各レーンは子宮癌細胞株を表す。図39の下側には、β−アクチンプローブで同じサンプルをハイブリダイズさせることで、β−アクチンmRNAが転写されるか否かを示すノーザンブロット法の結果を示している。
図60には、正常な12レーンの多数のヒト組織(Clontech)(例、脳、心臓、横紋筋、大腸、胸腺、脾臓、腎臓、肝臓、小腸、胎盤、肺、末梢血白血球組織)においてGIG9プロトオンコジーンが発現されるか否かを判定するノーザンブロット法の結果を示している。図60の下側には、β−アクチンプローブで同じサンプルをハイブリダイズさせることで、β−アクチンmRNAが転写されるか否かを示すノーザンブロット法の結果を示している。図60に示すように、GIG9 mRNA転写産物(主にサイズが約1.5kbのGIG9 mRNA転写産物)が、正常組織(例、脳、心臓、筋肉、大腸、胸腺、脾臓、腎臓、肝臓、小腸、胎盤、肺、末梢血白血球)においてほとんど発現していないことが明らかになった。
図81には、ヒト癌細胞株(例、HL−60、HeLa、K−562、MOLT−4、Raji、SW480、A549、G361(Clontech))においてGIG9プロトオンコジーンが発現されるか否かを判定するノーザンブロット法の結果を示している。図81の下側には、β−アクチンプローブで同じサンプルをハイブリダイズさせることで、β−アクチンmRNAが転写されるか否かを示すノーザンブロット法の結果を示している。図81に示すように、GIG9 mRNA転写産物(主にサイズが約1.5kbのGIG9 mRNA転写産物)が、前骨髄細胞白血病細胞株HL−60、子宮癌細胞株HeLa、慢性骨髄性白血病細胞株K−562、リンパ芽球性白血病細胞株MOLT−4、バーキットリンパ腫細胞株Raji、結腸癌細胞株SW480、肺癌細胞株A549、皮膚癌細胞株G361において非常に高発現していることが明らかになった。
7−3.PIG38、PIG43、PIG44、PIG54、GIG18
実施例1−3と同じ方法で、正常な肝臓組織、肝臓癌組織、肝臓癌細胞株HepG2から全RNAサンプルを抽出した。
実施例1−3と同じ方法で、正常な肝臓組織、肝臓癌組織、肝臓癌細胞株HepG2から全RNAサンプルを抽出した。
PIG遺伝子の各発現レベルを測定するために、組織および細胞株から抽出した変性済み全RNAサンプルを20μgずつ1%ホルムアルデヒドアガロースゲルで電気泳動法させて、結果として得られるアガロースゲルをナイロンメンブレン(Boehringer-Mannheim,ドイツ)にトランスファーさせた。次にRediprime II random prime labeling system(Amersham, 英国)を使用して調製した32P標識済みランダムプライミングHP103 cDNAプローブとブロットをハイブリダイズさせた。ノーザンブロット解析を2回繰り返して、結果として得られるブロットをデンシトメーターで定量して、β−アクチンで標準化した。
図29には、正常な肝臓組織、肝臓癌組織、肝臓癌細胞株(HepG2)においてPIG38プロトオンコジーンが発現されるか否かを示すノーザンブロット法の結果を示している。図29に示すように、PIG38プロトオンコジーンは、肝臓癌組織、肝臓癌細胞株HepG2においては高発現しているが、正常組織においては発現していないか、もしくはほんのわずかしか発現していないことが明らかになった。図29の下側には、β−アクチンプローブで同じサンプルをハイブリダイズさせることで、β−アクチンmRNAが転写されるか否かを示すノーザンブロット法の結果を示している。
図50には、正常な12レーンの多数のヒト組織(Clontech)(例、脳、心臓、横紋筋、大腸、胸腺、脾臓、腎臓、肝臓、小腸、胎盤、肺、末梢血白血球組織)においてPIG38プロトオンコジーンが発現されるか否かを判定するノーザンブロット法の結果を示している。図50の下側には、β−アクチンプローブで同じサンプルをハイブリダイズさせることで、β−アクチンmRNAが転写されるか否かを示すノーザンブロット法の結果を示している。図50に示すように、PIG38 mRNA転写産物(約1.5kb)は肝組織などの様々な正常組織においては発現していない、もしくは非常にわずかしか発現していないことが明らかになった。図71には、ヒト癌細胞株(例、HL−60、HeLa、K−562、MOLT−4、Raji、SW480、A549、G361(Clontech))においてPIG38プロトオンコジーンが発現されるか否かを判定するノーザンブロット法の結果を示している。図71の下側には、β−アクチンプローブで同じサンプルをハイブリダイズさせることで、β−アクチンmRNAが転写されるか否かを示すノーザンブロット法の結果を示している。図71に示すように、PIG38mRNA転写産物(主に約1.5kb)が、前骨髄細胞白血病細胞株HL−60、子宮癌細胞株HeLa、慢性骨髄性白血病細胞株K−562、リンパ芽球性白血病細胞株MOLT−4、バーキットリンパ腫細胞株Raji、結腸癌細胞株SW480、肺癌細胞株A549、皮膚癌細胞株G361において高発現していることが明らかになった。また、サイズが約2.5kb、3kb、4.5kbのPIG38 mRNA転写産物が癌細胞株において同時に発現していることが明らかになった。
図31には、PIG43プロトオンコジーンが、正常肝組織、肝臓癌組織、肝臓癌細胞株(HepG2)において発現されるか否かを判定するためのノーザンブロット法の結果を示している。図31に示すように、PIG43プロトオンコジーンは、肝臓癌組織および肝臓癌細胞株HepG2においては高発現しているが、正常組織においては発現していないか、もしくはほんのわずかしか発現していないことが明らかになった。図31の下側には、β−アクチンプローブで同じサンプルをハイブリダイズさせることで、β−アクチンmRNAが転写されるか否かを示すノーザンブロット法の結果を示している。
図52には、正常な12レーンの多数のヒト組織(Clontech)(例、脳、心臓、横紋筋、大腸、胸腺、脾臓、腎臓、肝臓、小腸、胎盤、肺、末梢血白血球組織)においてPIG43プロトオンコジーンが発現されるか否かを判定するノーザンブロット法の結果を示している。図52の下側には、β−アクチンプローブで同じサンプルをハイブリダイズさせることで、β−アクチンmRNAが転写されるか否かを示すノーザンブロット法の結果を示している。図52に示すように、PIG43 mRNA転写産物(約3.0kb)は肝組織などの様々な正常組織においては発現していない、もしくは非常にわずかしか発現していないことが明らかになった。図73には、ヒト癌細胞株(例、HL−60、HeLa、K−562、MOLT−4、Raji、SW480、A549、G361(Clontech))においてPIG43プロトオンコジーンが発現されるか否かを判定するノーザンブロット法の結果を示している。図73の下側には、β−アクチンプローブで同じサンプルをハイブリダイズさせることで、β−アクチンmRNAが転写されるか否かを示すノーザンブロット法の結果を示している。図73に示すように、PIG43 mRNA転写産物が、前骨髄細胞白血病細胞株HL−60、子宮癌細胞株HeLa、慢性骨髄性白血病細胞株K−562、リンパ芽球性白血病細胞株MOLT−4、結腸癌細胞株SW480、皮膚癌細胞株G361において高発現しているが、バーキットリンパ腫細胞株Raji、肺癌細胞株A549では発現していないことが明らかになった。
図32には、PIG44プロトオンコジーンが、正常肝組織、肝臓癌組織、肝臓癌細胞株(HepG2)において発現されるか否かを判定するためのノーザンブロット法の結果を示している。図32に示すように、PIG44プロトオンコジーンは、肝臓癌組織および肝臓癌細胞株HepG2においては高発現しているが、正常組織においては発現していないか、もしくはほんのわずかしか発現していないことが明らかになった。図32の下側には、β−アクチンプローブで同じサンプルをハイブリダイズさせることで、β−アクチンmRNAが転写されるか否かを示すノーザンブロット法の結果を示している。
図53には、正常な12レーンの多数のヒト組織(Clontech)(例、脳、心臓、横紋筋、大腸、胸腺、脾臓、腎臓、肝臓、小腸、胎盤、肺、末梢血白血球組織)においてPIG44プロトオンコジーンが発現されるか否かを判定するノーザンブロット法の結果を示している。図53の下側には、β−アクチンプローブで同じサンプルをハイブリダイズさせることで、β−アクチンmRNAが転写されるか否かを示すノーザンブロット法の結果を示している。図53に示すように、PIG44 mRNA転写産物(約4.5kb)は肝組織などの様々な正常組織においては発現していない、もしくは非常にわずかしか発現していないが、正常な心臓や筋肉においてのみわずかに発現していることが明らかになった。また、サイズ約5.0kbのPIG44 mRNA転写産物が正常な心臓および筋肉では非常にわずかしか発現していないことが明らかになった。図74には、ヒト癌細胞株(例、HL−60、HeLa、K−562、MOLT−4、Raji、SW480、A549、G361(Clontech))においてPIG38プロトオンコジーンが発現されるか否かを判定するノーザンブロット法の結果を示している。図74の下側には、β−アクチンプローブで同じサンプルをハイブリダイズさせることで、β−アクチンmRNAが転写されるか否かを示すノーザンブロット法の結果を示している。図74に示すように、PIG44 mRNA転写産物が、前骨髄細胞白血病細胞株HL−60、子宮癌細胞株HeLa、慢性骨髄性白血病細胞株K−562、リンパ芽球性白血病細胞株MOLT−4、バーキットリンパ腫細胞株Raji、結腸癌細胞株SW480、肺癌細胞株A549、皮膚癌細胞株G361において高発現していることが明らかになった。また、サイズが約5.0kbのPIG44 mRNA転写産物が同時に発現していることを明らかにした。
図37には、PIG54プロトオンコジーンが正常な肝組織、肝臓癌組織、肝臓癌細胞株(HepG2)において発現されるか否かを判定するためのノーザンブロット法の結果を示している。図37に示すように、PIG38プロトオンコジーンは、肝臓癌組織および肝臓癌細胞株HepG2において高発現しているが、正常組織においては発現していないか、ほとんど発現していないことが明らかになった。図37の下側には、β−アクチンプローブで同じサンプルをハイブリダイズさせることで、β−アクチンmRNAが転写されるか否かを示すノーザンブロット法の結果を示している。
図58には、正常な12レーンの多数のヒト組織(Clontech)(例、脳、心臓、横紋筋、大腸、胸腺、脾臓、腎臓、肝臓、小腸、胎盤、肺、末梢血白血球組織)においてPIG54プロトオンコジーンが発現されるか否かを判定するノーザンブロット法の結果を示している。図58の下側には、β−アクチンプローブで同じサンプルをハイブリダイズさせることで、β−アクチンmRNAが転写されるか否かを示すノーザンブロット法の結果を示している。図58に示すように、PIG54 mRNA転写産物(約7.0kb)は、肝組織などの様々な正常組織においては発現されないか、もしくはほとんど発現されないことが明らかになった。また、サイズが約9.0kbのPIG54 mRNA転写産物が同時に発現することがほとんどないことが明らかになった。図79には、ヒト癌細胞株(例、HL−60、HeLa、K−562、MOLT−4、Raji、SW480、A549、G361(Clontech))においてPIG38プロトオンコジーンが発現されるか否かを判定するノーザンブロット法の結果を示している。図79の下側には、β−アクチンプローブで同じサンプルをハイブリダイズさせることで、β−アクチンmRNAが転写されるか否かを示すノーザンブロット法の結果を示している。図79に示すように、PIG54 mRNA転写産物が、前骨髄細胞白血病細胞株HL−60、子宮癌細胞株HeLa、慢性骨髄性白血病細胞株K−562、リンパ芽球性白血病細胞株MOLT−4、バーキットリンパ腫細胞株Raji、結腸癌細胞株SW480、肺癌細胞株A549、皮膚癌細胞株G361において高発現していることが明らかになった。また、サイズが約9.0kb、3.0kbのPIG54 mRNA転写産物が同時に高発現することが明らかになった。
図41には、GIG18プロトオンコジーンが、正常な肝組織、肝臓癌組織、肝臓癌細胞株(HepG2)において発現するか否かを判定するためのノーザンブロット法の結果を示している。図41に示すように、GIG18プロトオンコジーンが、肝臓癌組織および肝臓癌細胞株HepG2において高発現しているが、正常組織においてはほとんど発現しないことが明らかになった。図41の下側には、β−アクチンプローブで同じサンプルをハイブリダイズさせることで、β−アクチンmRNAが転写されるか否かを示すノーザンブロット法の結果を示している。
図62には、正常な12レーンの多数のヒト組織(Clontech)(例、脳、心臓、横紋筋、大腸、胸腺、脾臓、腎臓、肝臓、小腸、胎盤、肺、末梢血白血球組織)においてGIG18プロトオンコジーンが発現されるか否かを判定するノーザンブロット法の結果を示している。図62の下側には、β−アクチンプローブで同じサンプルをハイブリダイズさせることで、β−アクチンmRNAが転写されるか否かを示すノーザンブロット法の結果を示している。図62に示すように、GIG18 mRNA転写産物(約2.2kb)は、肝組織などの様々な正常組織においては発現していないか、もしくは非常にわずかしか発現しないことが明らかになった。また、サイズが約2.0kbの別のGIG18 mRNA転写産物が同時に発現することはほとんどないことが明らかになった。図83には、ヒト癌細胞株(例、HL−60、HeLa、K−562、MOLT−4、Raji、SW480、A549、G361(Clontech))においてGIG18プロトオンコジーンが発現されるか否かを判定するノーザンブロット法の結果を示している。図83の下側には、β−アクチンプローブで同じサンプルをハイブリダイズさせることで、β−アクチンmRNAが転写されるか否かを示すノーザンブロット法の結果を示している。図83に示すように、GIG18mRNA転写産物(主に約2.2kb)が、前骨髄細胞白血病細胞株HL−60、子宮癌細胞株HeLa、慢性骨髄性白血病細胞株K−562、リンパ芽球性白血病細胞株MOLT−4、バーキットリンパ腫細胞株Raji、結腸癌細胞株SW480、肺癌細胞株A549、皮膚癌細胞株G361において高発現していることが明らかになった。また、サイズが約2.0kbの別のGIG18 mRNA転写産物が癌細胞株において同時に高発現することが明らかになった。
7−4.PIG40
実施例1−4と同じ方法で、正常な末梢血組織、白血病組織、K−562細胞から全RNAサンプルを抽出した。
実施例1−4と同じ方法で、正常な末梢血組織、白血病組織、K−562細胞から全RNAサンプルを抽出した。
PIG40遺伝子の各発現レベルを測定するために、組織および細胞株から抽出した変性済み全RNAサンプルを20μgずつ1%ホルムアルデヒドアガロースゲルで電気泳動法させて、結果として得られるアガロースゲルをナイロンメンブレン(Boehringer-Mannheim,ドイツ)にトランスファーさせた。次にRediprime II random prime labeling system(Amersham, 英国)を使用して調製した32P標識済みランダムプライミングPIG40 cDNAプローブとブロットをハイブリダイズさせた。ノーザンブロット解析を2回繰り返して、結果として得られるブロットをデンシトメーターで定量して、β−アクチンで標準化した。
図30には、正常な末梢血組織、白血病組織、K−562細胞においてPIG40プロトオンコジーンが発現されるか否かを示すノーザンブロット法の結果を示している。図30に示すように、PIG40プロトオンコジーンの発現レベルが上昇しており、つまりサイズが約2.5kbの主なPIG40 mRNA転写産物が白血病組織およびK−562細胞株において過剰発現していることが明らかになった。図30には、「Normal(正常)」のレーンは正常な末梢血組織を、「Cancer(癌)」のレーンは白血病組織を、「K562」のレーンは白血病細胞株を表す。図30の下側には、β−アクチンプローブで同じサンプルをハイブリダイズさせることで、β−アクチンmRNAが転写されるか否かを示すノーザンブロット法の結果を示している。
図51には、正常な12レーンの多数のヒト組織(Clontech)(例、脳、心臓、横紋筋、大腸、胸腺、脾臓、腎臓、肝臓、小腸、胎盤、肺、末梢血白血球組織)においてPIG40プロトオンコジーンが発現されるか否かを判定するノーザンブロット法の結果を示している。図51の下側には、β−アクチンプローブで同じサンプルをハイブリダイズさせることで、β−アクチンmRNAが転写されるか否かを示すノーザンブロット法の結果を示している。図51に示すように、PIG40 mRNA転写産物(主にサイズが約2.5kbのPIG40 mRNA転写産物)が、様々な正常組織(例、脳、心臓、筋肉、大腸、胸腺、脾臓、腎臓、肝臓、小腸、胎盤、肺、末梢血白血球)においてほんのわずかしか発現していない、もしくは発現していないことが明らかになった。
図72には、ヒト癌細胞株(例、HL−60、HeLa、K−562、MOLT−4、Raji、SW480、A549、G361(Clontech))においてPIG40プロトオンコジーンが発現されるか否かを判定するノーザンブロット法の結果を示している。図72の下側には、β−アクチンプローブで同じサンプルをハイブリダイズさせることで、β−アクチンmRNAが転写されるか否かを示すノーザンブロット法の結果を示している。図72に示すように、PIG40 mRNA転写産物(主にサイズが約2.5kbのPIG40 mRNA転写産物)が、子宮癌細胞株HeLa、慢性骨髄性白血病細胞株K−562、リンパ芽球性白血病細胞株MOLT−4、バーキットリンパ腫細胞株Raji、結腸癌細胞株SW480、肺癌細胞株A549、皮膚癌細胞株G361において高発現していることが明らかになった。また、サイズが約2.0kbのPIG40 mRNA転写産物が、前骨髄細胞白血病細胞株HL−60、子宮癌細胞株HeLa、慢性骨髄性白血病細胞株K−562、リンパ芽球性白血病細胞株MOLT−4、バーキットリンパ腫細胞株Raji、結腸癌細胞株SW480、肺癌細胞株A549、皮膚癌細胞株G361において同時に発現上昇していることが明らかになった。
7−5.HLC−9およびMIG22
実施例1と同じ方法で、正常な肺組織、左の肺癌組織、左肺から右肺に転移した転移性の肺癌組織、肺癌細胞株A549、NCI−H2009(American Type Culture Collection ; ATCC Number CRL-5911)、NCI−H441(American Type Culture Collection ; ATCC Number HTB-174)から全RNAサンプルを抽出した。
実施例1と同じ方法で、正常な肺組織、左の肺癌組織、左肺から右肺に転移した転移性の肺癌組織、肺癌細胞株A549、NCI−H2009(American Type Culture Collection ; ATCC Number CRL-5911)、NCI−H441(American Type Culture Collection ; ATCC Number HTB-174)から全RNAサンプルを抽出した。
HLC9遺伝子またはMIG22遺伝子の各発現レベルを測定するために、組織および細胞株から抽出した変性済み全RNAサンプルを20μgずつ1%ホルムアルデヒドアガロースゲルで電気泳動法させて、結果として得られるアガロースゲルをナイロンメンブレン(Boehringer-Mannheim,ドイツ)にトランスファーさせた。次にRediprime II random prime labeling system(Amersham, 英国)を使用して調製した32P標識済みランダムプライミング部分L738またはL690 cDNAプローブとブロットをハイブリダイズさせた。ノーザンブロット解析を2回繰り返して、結果として得られるブロットをデンシトメーターで定量して、β−アクチンで標準化した。
図40には、正常な肺組織、肺癌組織、転移性の肺癌組織、肺癌細胞株(A549、NCI−H2009、NCI−H441)においてHLC9プロトオンコジーンが発現されるか否かを示すノーザンブロット法の結果を示している。図40に示すように、HLC9プロトオンコジーンが、肺癌組織、転移性の肺癌組織、肺癌細胞株A549、NCI−H2009、NCI−H441において高発現しているが、正常な肺組織においてはほとんど発現していない、もしくは発現していないことが明らかになった。図40には、「Normal(正常)」のレーンは正常な肺組織を、「Cancer(癌)」のレーンは肺癌組織を、「Metastasis(転移)」は転移性の肺癌組織を、「K549」、「NCI−H2009」、「NCI−H441」のレーンは肺癌細胞株を表す。図40の下側には、β−アクチンプローブで同じサンプルをハイブリダイズさせることで、β−アクチンmRNAが転写されるか否かを示すノーザンブロット法の結果を示している。
図61には、正常な12レーンの多数のヒト組織(Clontech)(例、脳、心臓、横紋筋、大腸、胸腺、脾臓、腎臓、肝臓、小腸、胎盤、肺、末梢血白血球組織)においてHLC9プロトオンコジーンが発現されるか否かを判定するノーザンブロット法の結果を示している。図61の下側には、β−アクチンプローブで同じサンプルをハイブリダイズさせることで、β−アクチンmRNAが転写されるか否かを示すノーザンブロット法の結果を示している。図61に示すように、HLC9 mRNA転写産物(約2.5kb)が、筋肉、心臓、胎盤などの正常組織において発現しており、他の正常組織においては非常に発現しているか、もしくは発現していないことが明らかになった。また、同時に、サイズ約4.4kbの別のHLC9 mRNA転写産物が正常組織において非常にわずかしか発現していないか、もしくは発現していないことが明らかになった。
図82には、ヒト癌細胞株(例、HL−60、HeLa、K−562、MOLT−4、Raji、SW480、A549、G361(Clontech))においてHLC9プロトオンコジーンが発現されるか否かを判定するノーザンブロット法の結果を示している。図82の下側には、β−アクチンプローブで同じサンプルをハイブリダイズさせることで、β−アクチンmRNAが転写されるか否かを示すノーザンブロット法の結果を示している。図82に示すように、HLC9 mRNA転写産物(主に約1.5kb)が、前骨髄細胞白血病細胞株HL−60、子宮癌細胞株HeLa、慢性骨髄性白血病細胞株K−562、リンパ芽球性白血病細胞株MOLT−4、バーキットリンパ腫細胞株Raji、結腸癌細胞株SW480、肺癌細胞株A549、皮膚癌細胞株G361において高発現していることが明らかになった。また、サイズ約4.4kbの別のHLC9 mRNA転写産物が癌細胞株において同時に高発現していることが明らかになった。
図42には、MIG22プロトオンコジーンが正常な肺組織、肺癌組織、転移性の肺癌組織、肺癌細胞株(A549、NCI−H358)において発現されるか否かを判定するためのノーザンブロット法の結果を示している。図42に示すように、MIG22プロトオンコジーンが、肺癌組織、転移性の肺癌組織、肺癌細胞株A549およびNCI−H358において高発現しているが、正常な肺組織においてはほとんど発現していないか、発現していないことが明らかになった。図42には、「Normal(正常)」のレーンは正常な肺組織を、「Cancer(癌)」のレーンは肺癌組織を、「Metastasis(転移)」は転移性の肺癌組織を、「K549」、「NCI−H358」のレーンは肺癌細胞株を表す。図42の下側には、β−アクチンプローブで同じサンプルをハイブリダイズさせることで、β−アクチンmRNAが転写されるか否かを示すノーザンブロット法の結果を示している。
図63には、正常な12レーンの多数のヒト組織(Clontech)(例、脳、心臓、横紋筋、大腸、胸腺、脾臓、腎臓、肝臓、小腸、胎盤、肺、末梢血白血球組織)においてMIG22プロトオンコジーンが発現されるか否かを判定するノーザンブロット法の結果を示している。図63の下側には、β−アクチンプローブで同じサンプルをハイブリダイズさせることで、β−アクチンmRNAが転写されるか否かを示すノーザンブロット法の結果を示している。図63に示すように、MIG22 mRNA転写産物(サイズ約1.0kbの転写産物)が、正常組織において非常にわずかしか発現していないか、もしくは発現していないことが明らかになった。
図84には、ヒト癌細胞株(例、HL−60、HeLa、K−562、MOLT−4、Raji、SW480、A549、G361(Clontech))においてMIG22プロトオンコジーンが発現されるか否かを判定するノーザンブロット法の結果を示している。図84の下側には、β−アクチンプローブで同じサンプルをハイブリダイズさせることで、β−アクチンmRNAが転写されるか否かを示すノーザンブロット法の結果を示している。図84に示すように、MIG22 mRNA転写産物(主な転写産物のサイズは約1.0kb、別の転写産物のサイズは約5.0kb、8.0kb)が、前骨髄細胞白血病細胞株HL−60、子宮癌細胞株HeLa、慢性骨髄性白血病細胞株K−562、リンパ芽球性白血病細胞株MOLT−4、バーキットリンパ腫細胞株Raji、結腸癌細胞株SW480、肺癌細胞株A549、皮膚癌細胞株G361において非常に高発現していることが明らかになった。
実施例8:プロトオンコジーンで大腸菌を形質転換した後に発現したタンパク質のサイズの測定
配列番号1のPIG12プロトオンコジーン、配列番号5のPIG18プロトオンコジーン、配列番号9のPIG23プロトオンコジーン、配列番号13のPIG27プロトオンコジーン、配列番号17のPIG28プロトオンコジーン、配列番号21のPIG30プロトオンコジーン、配列番号25のPIG31プロトオンコジーン、配列番号29のPIG38プロトオンコジーン、配列番号33のPIG40プロトオンコジーン、配列番号37のPIG43プロトオンコジーン、配列番号41のPIG44プロトオンコジーン、配列番号45のPIG46プロトオンコジーン、配列番号49のPIG47プロトオンコジーン、配列番号53のPIG48プロトオンコジーン、配列番号57のPIG50プロトオンコジーン、配列番号61のPIG54プロトオンコジーン、配列番号65のPIG55プロトオンコジーン、配列番号69のGIG9プロトオンコジーン、配列番号73のHLC−9プロトオンコジーン、配列番号77のGIG18プロトオンコジーン、配列番号の81のMIG22プロトオンコジーンのそれぞれをpBAD/thio−TOPOベクター(Invitrogen)の多重クローニング部位に挿入し、次に結果として得られる各発現ベクターで大腸菌を形質転換した。形質転換させた各大腸菌株を撹拌しながらLBブロス中で培養して、次に結果として得られる各培養物を1/100の比率で希釈して、そして再び3時間培養した。1mMのイソプロピルβ−D−チオガラクト−ピラノシド(IPTG、Sigma)をそこに加えて、それらのタンパク質の産生を促進した。大腸菌細胞はIPTG誘導前後に培地中で超音波分解して、次に超音波分解させたホモジェネートを12%ドデシル硫酸ナトリウムポリアクリルアミドゲル電気泳動法(SDS−PAGE)にかけた。タンパク質サンプルを培地から得た後、引用された参考文献(Sambrook, J.ら, Molecular Cloning : A Laboratory manual, New York : Cold Spring Harbor Laboratory (1989))に記載の方法に従ってSDS−PAGEが行なわれた。
配列番号1のPIG12プロトオンコジーン、配列番号5のPIG18プロトオンコジーン、配列番号9のPIG23プロトオンコジーン、配列番号13のPIG27プロトオンコジーン、配列番号17のPIG28プロトオンコジーン、配列番号21のPIG30プロトオンコジーン、配列番号25のPIG31プロトオンコジーン、配列番号29のPIG38プロトオンコジーン、配列番号33のPIG40プロトオンコジーン、配列番号37のPIG43プロトオンコジーン、配列番号41のPIG44プロトオンコジーン、配列番号45のPIG46プロトオンコジーン、配列番号49のPIG47プロトオンコジーン、配列番号53のPIG48プロトオンコジーン、配列番号57のPIG50プロトオンコジーン、配列番号61のPIG54プロトオンコジーン、配列番号65のPIG55プロトオンコジーン、配列番号69のGIG9プロトオンコジーン、配列番号73のHLC−9プロトオンコジーン、配列番号77のGIG18プロトオンコジーン、配列番号の81のMIG22プロトオンコジーンのそれぞれをpBAD/thio−TOPOベクター(Invitrogen)の多重クローニング部位に挿入し、次に結果として得られる各発現ベクターで大腸菌を形質転換した。形質転換させた各大腸菌株を撹拌しながらLBブロス中で培養して、次に結果として得られる各培養物を1/100の比率で希釈して、そして再び3時間培養した。1mMのイソプロピルβ−D−チオガラクト−ピラノシド(IPTG、Sigma)をそこに加えて、それらのタンパク質の産生を促進した。大腸菌細胞はIPTG誘導前後に培地中で超音波分解して、次に超音波分解させたホモジェネートを12%ドデシル硫酸ナトリウムポリアクリルアミドゲル電気泳動法(SDS−PAGE)にかけた。タンパク質サンプルを培地から得た後、引用された参考文献(Sambrook, J.ら, Molecular Cloning : A Laboratory manual, New York : Cold Spring Harbor Laboratory (1989))に記載の方法に従ってSDS−PAGEが行なわれた。
図85は、PIG12タンパク質のSDS−PAGE分析結果を示す図である。図85では、レーン1はIPTG誘導前のタンパク質サンプルを、レーン2はIPTGによるPIG12遺伝子発現の誘発後のタンパク質サンプルを表している。図85に示すように、発現されたPIG12タンパク質の分子量は約46kDaであり、これはそのDNA配列から得られる分子量に対応している。
図86には、pBAD/thio−Topo/PIG18ベクターで形質転換された大腸菌Top10株でのタンパク質発現パターンを決定するためのSDS−PAGEの結果を示しており、ここでは分子量約22kDaの融合蛋白質のバンドをL−アラビノース誘導後に明確に観察した。15kDaの融合蛋白質には分子量約15kDaのHT−チオレドキシンタンパク質および分子量約7kDaのPIG18タンパク質が含まれ、それぞれのタンパク質がpBAD/thio−Topo/PIG18ベクターに挿入されている。
図87には、pBAD/thio−Topo/PIG28ベクターで形質転換された大腸菌Top10株でのタンパク質発現パターンを決定するためのSDS−PAGEの結果を示しており、ここでは分子量約85kDaの融合蛋白質のバンドをL−アラビノース誘導後に明確に観察した。85kDaの融合蛋白質には分子量約15kDaのHT−チオレドキシンタンパク質および分子量約70kDaのPIG23タンパク質が含まれ、それぞれのタンパク質がpBAD/thio−Topo/PIG23ベクターに挿入されている。
図88には、pBAD/thio−Topo/PIG27ベクターで形質転換された大腸菌Top10株でのタンパク質発現パターンを決定するためのSDS−PAGEの結果を示しており、ここでは分子量約27kDaの融合蛋白質のバンドをL−アラビノース誘導後に明確に観察した。27kDaの融合蛋白質には分子量約15kDaのHT−チオレドキシンタンパク質および分子量約12kDaのPIG27タンパク質が含まれ、それぞれのタンパク質がpBAD/thio−Topo/PIG27ベクターに挿入されている。
図89には、pBAD/thio−Topo/PIG28ベクターで形質転換された大腸菌Top10株でのタンパク質発現パターンを決定するためのSDS−PAGEの結果を示しており、ここでは分子量約51kDaの融合蛋白質のバンドをL−アラビノース誘導後に明確に観察した。51kDaの融合蛋白質には分子量約15kDaのHT−チオレドキシンタンパク質および分子量約36kDaのPIG28タンパク質が含まれ、それぞれのタンパク質がpBAD/thio−Topo/PIG28ベクターに挿入されている。
図90は、PIG30タンパク質のSDS−PAGE分析結果を示す図である。図90では、レーン1はIPTG誘導前のタンパク質サンプルを、レーン2はIPTGによるPIG30遺伝子発現の誘発後のタンパク質サンプルを表している。図90に示すように、発現されたPIG30タンパク質の分子量は約82kDaであり、これはそのDNA配列から得られる分子量に対応している。
図91は、PIG31タンパク質のSDS−PAGE分析結果を示す図である。図91では、レーン1はIPTG誘導前のタンパク質サンプルを、レーン2はIPTGによるPIG31遺伝子発現の誘発後のタンパク質サンプルを表している。図91に示すように、発現されたPIG31タンパク質の分子量は約83kDaであり、これはそのDNA配列から得られる分子量に対応している。
図92には、pBAD/thio−Topo/PIG38ベクターで形質転換された大腸菌Top10株でのタンパク質発現パターンを決定するためのSDS−PAGEの結果を示しており、ここでは分子量約88kDaの融合蛋白質のバンドをL−アラビノース誘導後に明確に観察した。88kDaの融合蛋白質には分子量約15kDaのHT−チオレドキシンタンパク質および分子量約73kDaのPIG38タンパク質が含まれ、それぞれのタンパク質がpBAD/thio−Topo/PIG38ベクターに挿入されている。
図93には、pBAD/thio−Topo/PIG40ベクターで形質転換された大腸菌Top10株でのタンパク質発現パターンを決定するためのSDS−PAGEの結果を示しており、ここでは分子量約72kDaの融合蛋白質のバンドをL−アラビノース誘導後に明確に観察した。72kDaの融合蛋白質には分子量約15kDaのHT−チオレドキシンタンパク質および分子量約57kDaのPIG40タンパク質が含まれ、それぞれのタンパク質がpBAD/thio−Topo/PIG40ベクターに挿入されている。
図94には、pBAD/thio−Topo/PIG43ベクターで形質転換された大腸菌Top10株でのタンパク質発現パターンを決定するためのSDS−PAGEの結果を示しており、ここでは分子量約41kDaの融合蛋白質のバンドをL−アラビノース誘導後に明確に観察した。41kDaの融合蛋白質には分子量約15kDaのHT−チオレドキシンタンパク質および分子量約26kDaのPIG43タンパク質が含まれ、それぞれのタンパク質がpBAD/thio−Topo/PIG43ベクターに挿入されている。
図95には、pBAD/thio−Topo/PIG44ベクターで形質転換された大腸菌Top10株でのタンパク質発現パターンを決定するためのSDS−PAGEの結果を示しており、ここでは分子量約70kDaの融合蛋白質のバンドをL−アラビノース誘導後に明確に観察した。70kDaの融合蛋白質には分子量約15kDaのHT−チオレドキシンタンパク質および分子量約55kDaのPIG44タンパク質が含まれ、それぞれのタンパク質がpBAD/thio−Topo/PIG44ベクターに挿入されている。
図96は、PIG46タンパク質のSDS−PAGE分析結果を示す図である。図96では、レーン1はIPTG誘導前のタンパク質サンプルを、レーン2はIPTGによるPIG46遺伝子発現の誘発後のタンパク質サンプルを表している。図96に示すように、発現されたPIG46タンパク質の分子量は約48kDaであり、これはそのDNA配列から得られる分子量に対応している。
図97は、PIG47タンパク質のSDS−PAGE分析結果を示す図である。図97では、レーン1はIPTG誘導前のタンパク質サンプルを、レーン2はIPTGによるPIG47遺伝子発現の誘発後のタンパク質サンプルを表している。図97に示すように、発現されたPIG47タンパク質の分子量は約29kDaであり、これはそのDNA配列から得られる分子量に対応している。
図98は、PIG48タンパク質のSDS−PAGE分析結果を示す図である。図98では、レーン1はIPTG誘導前のタンパク質サンプルを、レーン2はIPTGによるPIG48遺伝子発現の誘発後のタンパク質サンプルを表している。図98に示すように、発現されたPIG48タンパク質の分子量は約60kDaであり、これはそのDNA配列から得られる分子量に対応している。
図99は、PIG50タンパク質のSDS−PAGE分析結果を示す図である。図99では、レーン1はIPTG誘導前のタンパク質サンプルを、レーン2はIPTGによるPIG50遺伝子発現の誘発後のタンパク質サンプルを表している。図99に示すように、発現されたPIG50タンパク質の分子量は約22kDaであり、これはそのDNA配列から得られる分子量に対応している。
図100には、pBAD/thio−Topo/PIG54ベクターで形質転換された大腸菌Top10株でのタンパク質発現パターンを決定するためのSDS−PAGEの結果を示しており、ここでは分子量約84kDaの融合蛋白質のバンドをL−アラビノース誘導後に明確に観察した。84kDaの融合蛋白質には分子量約15kDaのHT−チオレドキシンタンパク質および分子量約69kDaのPIG54タンパク質が含まれ、それぞれのタンパク質がpBAD/thio−Topo/PIG54ベクターに挿入されている。
図101は、PIG55タンパク質のSDS−PAGE分析結果を示す図である。図101では、レーン1はIPTG誘導前のタンパク質サンプルを、レーン2はIPTGによるPIG55遺伝子発現の誘発後のタンパク質サンプルを表している。図101に示すように、発現されたPIG55タンパク質の分子量は約18kDaであり、これはそのDNA配列から得られる分子量に対応している。
図102には、pBAD/thio−Topo/GIG9ベクターで形質転換された大腸菌Top10株でのタンパク質発現パターンを決定するためのSDS−PAGEの結果を示しており、ここでは分子量約53kDaの融合蛋白質のバンドをL−アラビノース誘導後に明確に観察した。53kDaの融合蛋白質には分子量約15kDaのHT−チオレドキシンタンパク質および分子量約38kDaのGIG9タンパク質が含まれ、それぞれのタンパク質がpBAD/thio−Topo/GIG9ベクターに挿入されている。
図103には、pBAD/thio−Topo/HLC9ベクターで形質転換された大腸菌Top10株でのタンパク質発現パターンを決定するためのSDS−PAGEの結果を示しており、ここでは分子量約66kDaの融合蛋白質のバンドをL−アラビノース誘導後に明確に観察した。66kDaの融合蛋白質には分子量約15kDaのHT−チオレドキシンタンパク質および分子量約51kDaのHLC9タンパク質が含まれ、それぞれのタンパク質がpBAD/thio−Topo/HLC9ベクターに挿入されている。
図104には、pBAD/thio−Topo/GIG18ベクターで形質転換された大腸菌Top10株でのタンパク質発現パターンを決定するためのSDS−PAGEの結果を示しており、ここでは分子量約61kDaの融合蛋白質のバンをL−アラビノース誘導後に明確に観察した。61kDaの融合蛋白質には分子量約15kDaのHT−チオレドキシンタンパク質および分子量約46kDaのGIG18タンパク質が含まれ、それぞれのタンパク質がpBAD/thio−Topo/GIG18ベクターに挿入されている。
図105には、pBAD/thio−Topo/MIG22ベクターで形質転換された大腸菌Top10株でのタンパク質発現パターンを決定するためのSDS−PAGEの結果を示しており、ここでは分子量約61kDaの融合蛋白質のバンドをL−アラビノース誘導後に明確に観察した。42kDaの融合蛋白質には分子量約15kDaのHT−チオレドキシンタンパク質および分子量約27kDaのMIG22タンパク質が含まれ、それぞれのタンパク質がpBAD/thio−Topo/MIG22ベクターに挿入されている。
産業上の利用可能性
本発明のプロトオンコジーンは、乳癌、白血病、子宮癌、肺癌、悪性リンパ腫などの様々な癌の診断に効果的に利用されうる。
本発明のプロトオンコジーンは、乳癌、白血病、子宮癌、肺癌、悪性リンパ腫などの様々な癌の診断に効果的に利用されうる。
本発明のこれらの特徴および他の特徴、態様および好ましい実施態様の利点を、添付の図面とともに、以下の詳細な説明でさらに詳述する。図面において:
Claims (4)
- 配列番号2、配列番号6、配列番号10、配列番号14、配列番号18、配列番号22、配列番号26、配列番号30、配列番号34、配列番号38、配列番号42、配列番号46、配列番号50、配列番号54、配列番号58、配列番号62、配列番号66、配列番号70、配列番号74、配列番号78、および配列番号82から成る群から選択されるアミノ酸を有するヒトのプロトオンコプロテイン。
- 配列番号1の68から1,252までのヌクレオチド配列位置に対応するDNA配列、配列番号5の875から1,063までのヌクレオチド配列位置に対応するDNA配列、配列番号9の25から1,953までのヌクレオチド配列位置に対応するDNA配列、配列番号13の20から337までのヌクレオチド配列位置に対応するDNA配列、配列番号17の33から998までのヌクレオチド配列位置に対応するDNA配列、配列番号21の6から2,150までのヌクレオチド配列位置に対応するDNA配列、配列番号25の37から2,232までのヌクレオチド配列位置に対応するDNA配列、配列番号29の25から1,956までのヌクレオチド配列位置に対応するDNA配列、配列番号33の36から1,541までのヌクレオチド配列位置に対応するDNA配列、配列番号37の57から758までのヌクレオチド配列位置に対応するDNA配列、配列番号41の55から1,512までのヌクレオチド配列位置に対応するDNA配列、配列番号45の5から1,297までのヌクレオチド配列位置に対応するDNA配列、配列番号49の56から826までのヌクレオチド配列位置に対応するDNA配列、配列番号53の57から1,694までのヌクレオチド配列位置に対応するDNA配列、配列番号57の2から595までのヌクレオチド配列位置に対応するDNA配列、配列番号61の38から1,840までのヌクレオチド配列位置に対応するDNA配列、配列番号65の15から485までのヌクレオチド配列位置に対応するDNA配列、配列番号69の1から1,008までのヌクレオチド配列位置に対応するDNA配列、配列番号73の27から1,370までのヌクレオチド配列位置に対応するDNA配列、配列番号77の3から1,244までのヌクレオチド配列位置に対応するDNA配列、および配列番号81の15から734までのヌクレオチド配列位置に対応するDNA配列から成る群から選択されるDNA配列を有し、該DNA配列は請求項1に定義される該プロトオンコプロテインをそれぞれコード化するヒトのプロトオンコジーン。
- 請求項1に定義される該プロトオンコプロテインを含む癌診断キット。
- 請求項2に定義される該プロトオンコジーンを含む癌診断キット。
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