JP2008530376A - 可動なヘルド減衰要素を有するシャフトロッド - Google Patents

可動なヘルド減衰要素を有するシャフトロッド Download PDF

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Abstract

【課題】騒音の少ない操作を保証するシャフトロッドを提供する。
【解決手段】ヘルドシャフト(1)は少なくとも1つのシャフトロッド(2)を有し、減衰要素(12)がヘルドの長手方向に移動できるように保持されている。減衰要素(12)を移動可能に保持するために、ヘルド(8)の調節が改良され、容易になり、ヘルド(8)の全運動行程の間に所望の減衰効果が得られる。
【選択図】図1

Description

本発明はシャフトロッド、特に織機のヘルドシャフトに関し、請求項1のいわゆるプレアンブル部分の構成を有する。さらに、本発明はこのような少なくとも1つのシャフトロッドを具備したヘルドシャフトに関する。
織機のヘルドシャフトは、原則として、長い側面がいわゆるシャフトロッドで構成された長方形フレームとして形成される。それぞれのシャフトロッドはシャフト板を保持する。相互に平行に配置されたシャフト側板の間にヘルド(綜絖)が配置される。ヘルドは端部のはと目を介してシャフト板に取り付けられている。それぞれのヘルドは、たて糸が通って延びる少なくとも1つの糸はと目を有する。たて糸はシェッド(開口)形成のためにヘルドシャフトの運動により動かされる。シャフト板を横方向に自由に揃え、シャフト板が圧縮されたり伸ばされたりするのを防ぐため、ヘルドはある縦の遊びをもってシャフト板に保持される。この遊びは、騒音の元となるヘルドのシャフト板への連続的な打ち付けや、ガタガタ音を引き起こす。さらに、ヘルドの破損を引き起こすヘルドへのストレスが発生する。
特許文献1は織機のためのヘルドシャフトを開示する。ヘルドシャフトのシャフトロッドはそれぞれ、ヘルドの端はと目に面する側面に減衰要素を有する。減衰要素は端はと目の遊び領域内に配置されており、それで後者は減衰要素に当接する。減衰特性を有する材料への衝撃の際、固い当接の場合よりヘルドへの機械的ストレスと騒音が少なくなる。
前記の原理は特許文献2及び3によっても実現される。
ゴムなどが減衰材料として考えられている。糸かけステップの際、ヘルドは端はと目により下側減衰要素の上に立ち、摩擦係合によりそこに吊り下げられたままになる。この状況はヘルドの糸通しをより難しくする。これは、縦方向のヘルドの前後の打ちつけを制限するために下側端はと目と減衰要素の間に比較的小さい遊びを設けると悪化する。他方で、操作のために大きい遊びを設けると減衰効果が制限される。
WO 01/48284 A1 United States Patent 3895655 Swiss Patent 588582
ゆえに、本発明の目的は騒音の少ない操作を保証するシャフトロッドを提供することである。さらに、本発明の目的は、前記のような少なくとも1つのシャフトロッドを有し、ヘルドの糸通しができるだけ単純に行われるヘルドシャフトを装備する方法を提供することである。
これらの目的は、請求項1に定められるシャフトロッド及び方法の請求項に定められる方法により実現される。
本発明に従うシャフトロッドは減衰要素を有する。これはシャフト板の近くに配置され、横に移動できるようにシャフトロッドに保持される。従って、減衰要素はヘルドの長手方向の移動のために保持される。この配置により、シャフト板とヘルドの間の磨耗が減少することになる。ヘルドの運動は非常に効率的に減衰される。さらに、減衰手段はヘルドの破損を防ぎ、騒音を減少させる。
可動な減衰要素を有する本発明のシャフトロッドでは、ヘルドがシャフト板に連行され、すなわち引っ張られ、また全運動過程の間減衰要素は要素に影響を与える重力又は慣性のためにヘルドに載ることが本質である。同時に、ヘルドは自由に動けるように保持され、減衰要素の重量によってのみ減衰される。ヘルドシャフトの運動方向の反転位置では、減衰要素は、場合によってはしばらくの間それらの弾性のため押出し機能を引き継ぐ。反転位置では、ヘルドは減衰要素に僅かに入り込み、それでヘルドは急にというよりもむしろ穏やかにブレーキをかけられ、その後反対方向の運動を再開する。
減衰要素をシャフトロッドに緩く保持することにより、ヘルドシャフトとヘルドのフィットを容易にする可能性がもたらされる。減衰要素はヘルドシャフトに固定して保持されず、従って軸方向に移動しうる。これは、好ましくは、少なくとも減衰要素がその長さに沿って一定の断面を有する場合に当てはまる。結局、減衰要素がまだこのステップの間にないときに、ヘルドシャフトはヘルドにフィットさせられる。先ず、たて糸が糸挿入機械によりヘルドに通され、その後減衰要素がヘルドシャフトに挿入される。対応するプロセスステップは方法の請求項において定められる。
減衰要素は、プロセスを実行するために好ましくはヘルドシャフトに取り外しできるように連結される。すなわち、そこに着脱可能に保持される。例えば、それは僅かな弾性変形によりシートから外れる。このような実施形態では、減衰要素の長手方向の移動性は必要ない。しかしながら、減衰要素をシートまで長手方向に引っ張ることも可能である。
さらには、可動な減衰要素が織機の稼動の間ヘルドの振動を減少させる。これは、織物の外観を向上させる。作動中に、ヘルドの斜めの配置とたて糸の破壊が防がれる。
加えて、織機の作動速度が増加し、それにより生産性も増加する。
有利な実施形態の別な詳細は図面、明細書及び請求項から明らかになろう。
図面は本発明の実施例を示す。
図1及び2は織機の部分を形成するヘルドシャフト1を示す。ヘルドシャフトは上側シャフトロッド2、上側シャフトロッドと平行に延びる下側シャフトロッド3及びシャフトロッド2,3を互いに連結させる端バインダ4,5から成る。シャフトロッド2,3と端バインダ4,5は長方形フレームを定める。
シャフトロッド2及びシャフトロッド3は、それぞれのシャフトロッド2,3に平行に延びるそれぞれのシャフト板6,7を保持する。シャフト板6,7は平らなスチール形材部材であるのに対し、シャフトロッド2,3は好ましくは押出し加工されたアルミニウム形材部材である。ヘルドシャフト1は、端はと目9,11を介してシャフト板6,7に着座した相互に平行に配置された多数のヘルド8を有する。
少なくとも1つ、しかし好ましくは両方のシャフトロッド2,3に、それぞれの減衰要素12,13が端はと目9,11のすぐ近くに配置されている。減衰要素12,13は、図1に矢印14で示されたヘルドシャフト1の作動方向の移動のためにシャフトロッド2,3に保持されている。作動方向は、端バインダ4,5及びヘルド8の長手方向に一致する。
本実施形態では、シャフトロッド2,3は同一構造である。このため、以下の説明では、シャフトロッド2及び3の両方を表すためにシャフトロッド2だけを述べる。
図3及び4に示されたシャフトロッド2は、ボックス形材の形状のキャリアボディ15を有する。このボディはシャフトロッド2の全長に沿って延び、好ましくは一定の断面を有する。キャリアボディ15は、例えば、2つの側壁16,17を有する運動方向に狭く直立した長方形形材を有する。プレート状固定ウェブ18が、側壁16の直線連続部としてキャリアボディ15の下面から延びている。例えば、固定ウェブ18はキャリアボディ15と一体コンポーネントを形成する。固定ウェブ18の平らな側面の一方にストリップ状突出部19が形成され、シャフト板6を担持する。シャフト板はキャリアボディ15と平行に延び、その下側の細い面の下に位置する。キャリアボディ15の下側の狭い面とシャフト板6の間に、ヘルド8の上側端はと目9のヘッド22に延びる緩衝室21が形成される。ヘッドは端はと目9の部分で形成され、U形に曲がり、シャフト板6を跨いでいる。本実施形態では、シャフト板6は固定ウェブ18の方を向いた面に、端はと目9の保持突起部24が延びている広い溝状の長手方向凹部23を具備している。長手方向凹部23の幅引く保持突起部24の幅は、ヘルド8の長手方向の遊びを定める。しかしながら、このような長手方向の遊びは別なふうに定められ又は境界を定められてもよい。
緩衝室21では、減衰材料でできた断面が台形のバーである減衰要素12が配置される。減衰材料はプラスチック、発泡プラスチック、中空スペースを備えたプラスチック、合成繊維体などである。減衰要素は、複合材料(例えば、金属−プラスチック複合材、プラスチック被覆を有する鋼心)、被覆発泡体又は被覆繊維体でできたバー又はストリップでもよい。減衰要素の輪郭は緩衝室21に合致する。平坦な固定ウェブ18に向かう面では、減衰要素は平坦な表面を有する。キャリアボディ15はその下面の外側に斜めの係合面26を有する。減衰要素12はその場所にやはり斜めの、すなわち固定ウェブ18に対して鈍角に配置された係合面を有する。同様に減衰要素12も、側壁17に平行に指向した外側面において平坦な表面を有する。ヘッド22に向かう面では、減衰要素12はストリップ状の平坦表面を備えるか、必要ならば凹形又は凸形に曲がった表面を有してもよい。図3に示される減衰要素12とヘッド22の間の可能な最大の距離がシャフト板6上のヘッド9の最大遊びより小さいことが重要である。さらには、図4に示されるように、たとえヘルド8がキャリアボディ15から最大距離にある時でも、減衰要素12は、それ自体の重さのために、また時にはその慣性によりヘルド8のヘッド22に載るようにして移動可能に保持される。これらの条件、すなわち、一方では減衰要素12とヘルド8のヘッド22の間の距離がシャフト板6,7上のへルド8の遊びより小さく、他方では減衰要素12が重力のためにヘッド22に載る状況により、上下運動の間の運動方向の逆転の際にヘルド8が減衰される。減衰要素12とヘルド8のヘッド22との距離がシャフト板6,7上のへルド8の遊びより大きい場合、本発明によれば、減衰要素12とヘルドの係合のためにヘルドシャフト1の上下運動の間にヘルドは減衰される。
減衰要素12を緩衝室21にしっかり保持するために、シャフトロッド2は、例えばその側壁17に、側壁17の外側に接着されたシートメタル固定部材27〜33を具備している(図1)。シートメタル固定部材27〜33は、減衰要素12の最大ストロークH(図4)より大きい距離だけ係合面26を越えて延びている。ストロークHは、シャフト板6の上側エッジから係合面26まで測定した距離から、減衰要素12の高さ及びヘッド22の高さを引いて得られる。従って、減衰要素12がその最も低い位置に位置していても、シートメタル固定部材27〜33は減衰要素12を跨いでいる(図4)。
前記のヘルドシャフト1は以下のように作動する。
使用する前に、ヘルドシャフト1はヘルド8にフィットしなければならない。このために、ヘルドは端からシャフト板6,7上に滑らされる。この操作は、少なくとも1つの減衰要素12なしで、しかし好ましくは両方の減衰要素12,13なしで行われる。その後、たて糸はヘルド8に通される、すなわち糸挿入機械により糸はと目に通される。たて糸は直線的にぴんと張って延びる傾向がある。結局、ヘルド8がそれぞれのシャフト板6,7における作動位置につくまで、たて糸は、大きな遊びを有してシャフト板6,7に着座したヘルド8の調節を行う。この位置で、減衰要素12,13は、例えばある弾性変形によりシートメタル固定部材27〜33を越えて、緩衝室21に滑らせることで挿入される。減衰要素12は緩衝室にゆるく当接する。それに代えて、減衰要素12,13は軸方向に引っ張られてもよい。さらにそれに代えて、例えば、ねじを用いてシートメタル固定部材27〜33をキャリアボディ15に取り外し可能に連結することも可能である。この場合、シートメタル固定部材27〜33は減衰要素12,13の挿入を簡単にするために取り外すことができる。十分な柔軟性があれば、減衰要素12,13はシートメタル固定部材27〜33の間の隙間を通して緩衝室21に導入してもよい。
ヘルドシャフト1の外装の完成後、織機は通常の作動を開始する。その間、ヘルドシャフト1は、矢印14(図1)の方向に非常に高速かつ非常に速い動きで往復運動する。ヘルドシャフト1と共に移動するヘルド8は停止のためにブレーキをかけられ、次いでヘルドシャフト1の上側及び下側の反転位置で加速されなければならない。重力と減衰要素12の重量のために、図1において12で示された上側減衰要素はヘルド8の関連する端はと目9に直接載る。このようにして、減衰要素は静かにさせる振動吸収効果及び減衰効果を有する。ヘルドシャフトの運動方向の反転位置では、減衰要素12,13は係合面26に衝突し、減衰要素の運動は制限される。このとき、減衰要素12,13について来るヘルド8は柔らかい減衰材料に部分的に入り込むことで比較的柔らかく捕らえられ、その後反対方向に再び加速される。ブレーキ過程では、ヘルド8はヘルドの前にある減衰要素12又は13を押し、それによりその位置で減衰される。次いで、それらは、減衰要素12と共に例えば係合面26に衝突し、そこで完全停止するまでブレーキをかけられる。この運動方向の変化を開始させるブレーキ過程は、例えば、係合面26に減衰要素12を固定保持した場合より振動が少なく、穏やかに進行する。可動な減衰ストリップ12,13を具備した本発明に従うシャフトロッドでは、ヘルド8がシャフト板6,7により連行される、すなわち引っ張られる。この場合、運動方向の反転位置で、減衰要素12,13は好ましくは短い期間の間、それらの弾性のために押す機能を引き継ぐ。
図5及び6では、シャフトロッド2が変形シャフト板6を有し、同様にしてヘルド8は変形端はと目9を有する。ヘルドはシャフト板6をC形に囲む。長手へルド方向のヘルドの遊びは、長手ヘルド方向(矢印14)に測定したシャフト板6の高さと、同じ方向に測定した端はと目9の内側幅の差から得られる。この遊びSは、減衰要素12とヘッド22の間の最大距離Aより大きい。距離Aは、緩衝室21の高さと減衰要素12の高さの差として得られる。緩衝室21の高さは、係合面26から端はと目9,11のヘッド22の外側エッジまで測定した距離から得られる。図6に示されるように、減衰要素12は緩衝室21内を作動方向(矢印14)に自由に動き、係合面26並びにヘッド22に係合する。織機の操作の間、ヘルドシャフト1は矢印14の方向に振動運動を行う際減衰要素とヘルド8は一緒に往復運動を行う一方、それらは広範囲に互いに係合し、この実施形態でも前記の減衰効果が生じる。
図7はシャフトロッド2の別な変形例を示す。この実施形態は広範囲で図5及び6の実施形態に基づいており、従って先の記述が先のとおり当てはまる。図1〜4の図の記述も補足的に当てはまる。
この例では、減衰要素12は円形断面を有し、やはり減衰材料である。それは、例えばプラスチックバー、ゴムバーなどで形成されている。キャリアボディ15には、この実施形態では丸みを帯びた溝で構成された係合面26が形成される。係合面26は、固定ウェブ18に平行に延びる平らな壁状リブ34と共に、減衰要素12のための収容室を形成する。収容室は緩衝室21の一部である。この実施形態では、先に述べた実施形態と同様に、固定ウェブ18と前部の固定要素(シートメタル固定要素27〜33)の間に、ある遊びがある。ここでは、固定要素は、シャフトロッド2の長手方向に邪魔にならないように延びるリブ34に置き換えられている。
前記の配置のために、係合面26と減衰要素12の間に、ある緩衝効果をもたらすエアクッションが入れられる。減衰要素12は緩衝スペース21内を自由に移動し、従ってヘッド22又はそれに変えて係合面26に係合する。シャフトロッド2が高速で移動する場合、減衰要素12はまずヘッド22に当接する。シャフトロッド2の急なブレーキの際、それが運動方向の変化の間に起こると、減衰要素12、ヘルド8及びそれらの端はと目9,11は緩衝室21に入り込む。結局、エアクッション35が移動する。それゆえ、エアクッションは減衰要素12を通って逃げなければならない。これにより、特に非常に高速ブレーキステップの場合に、減衰効果、従って衝撃減少効果が得られる。
さらに、逃げるエアクッション35を制御し又は重量を節約するために、リブ34に溝状又はスロット状に削られた部分の形状の開口又は隔たりを設けることも可能である。
図8はシャフトロッド2の別な変形例を示す。同じ参照番号に関する先の記述はこの実施形態にも当てはまる。しかしながら、この場合、リブ34はその自由端では固定ウェブ18に向かって内側に僅かに曲がっている。固定ウェブ18は対応する位置に、リブ34と共にスロットの境界を定めるリブ状突出部36を有する。スロットはシャフト板6に向かって開いており、好ましくはシャフト板と同じ平面にある。しかしながら、スロットは示されるように僅かにずれていてもよい。
この例では、減衰要素12は減衰クッション37を有する形材要素である。減衰クッションはスロットを通過するウェブ38により結合している。ウェブ38は減衰クッション37から内側室39に垂直に延びる。内側室は、一方では後壁18で囲まれ、他方ではリブ34で囲まれている。内側室39は係合面26により上部を閉じられている。係合面は、ウェブ38の自由端に形成された数珠玉状ヘッド領域41と係合する。
減衰要素12は作動方向(矢印14)に測定される遊びを有する。減衰要素12の遊びの範囲は、前記の他の全ての実施形態のように端はと目9の遊びの範囲に交差する。すなわち、減衰要素12とヘッド22は、緩衝室21内の任意の位置で互いに係合する。図7に記載の実施形態のようにこの実施形態においても、機械的な減衰に加えて空気減衰効果が得られる。
図9は、中空室42によりある移動性が保証された減衰要素12を示す。この減衰要素12は、図3,4,5,6及び他の図のシャフトロッド構造に用いられる。ゆえに、先の記述は対応して当てはまる。減衰要素12の適切な柔軟性がある場合、減衰要素12とヘルド8のヘッド22との距離はゼロに減少する。しかしながら、これは必要でない。減衰要素12とヘルド8のヘッド22との距離のゼロへの減少は、減衰ストリップ12がヘルド8に連続的に当接し(載り)、それにより上下運動の間にヘルドを減衰させることを意味する。さらには、中空室42(図9)が変形を受けると、減衰要素12が運動方向の反転の位置で圧縮され、初めはほぼ平行な側壁44,45が外側に押されて弓形になることを意味する。
図10は、ばね力43によりヘルド8の方向に押される減衰要素12の変形型を示す。この実施形態でも、図9,9aの減衰要素12の場合のように、減衰要素12とヘルド8のヘッド22との距離をゼロへ減少させることが可能である。しかしながら、これは本発明のシャフトロッドの要件ではない。本発明によれば、この減衰ストリップも自重と慣性のためにヘッドに当接し、これにより上下運動の間ヘルド8を減衰させる。減衰要素12とヘルド8のヘッド22との距離がシャフト板6,7上のヘルド8の遊びより小さい場合、ヘルド8は、運動方向の反転位置においてばね力43により減衰される。このばね力は様々なばね手段により用いられる。減衰要素12がばね力の発揮するバイアスによりヘルド8に当接すると、減衰効果は増加する。図10に従う減衰要素12は、図3,4,5,6及び他の図のシャフトロッド構造に用いられる。ばね43は短く、従ってそれらの静止の位置で遊びをもって保持され、反転位置でのみ作用する。
図11は減衰要素12を示す。これにより、その挿入位置に依存して異なる減衰効果が得られる。この減衰要素12も緩衝室21に移動可能に保持され、重力のためにヘルド8のヘッド22に当接する。それで、減衰要素12はヘルドシャフト1の上下運動の間ヘルド8を減衰させる。ヘルド8の運動方向の反転の位置では、図11に従う減衰要素12を用いた減衰効果は減衰要素12の取り付け位置に依存する。異なる減衰効果を得るために、長方形減衰要素12は減衰領域50を有する。これらの領域は、この実施形態では、異なる深さを有する溝のような凹部46として外側面47に形成される。溝46の形状はヘルド8のヘッド22の端の形状に適合するか、僅かに大きい。運動中では、減衰要素12が係合面26に係合する時に、溝46の深さDがヘルド8のヘッド22が減衰要素12に入り込もうとする瞬間を定める。これが、減衰ストリップ12の弾性のために減衰が始まる段階である。この弾性は、減衰ストリップ12の材料特性及び/又はその形状により決定される。例えば、係合面26に接触する溝46の深さDがゼロである場合、減衰は本質的に減衰要素12の材料特性によってのみ影響される。これに反して、例えば、深さDが非常に大きく、減衰要素12の高さの半分に一致すれば、減衰は圧倒的に減衰要素12の形状で決定される。減衰要素12の溝は異なる深さを有し、それで異なる減衰効果が取り付け位置に依存して得られる。
ヘルド1は、減衰要素12がヘルドの長手方向に移動できるように保持された少なくとも1つのシャフトロッド2を有する。減衰要素12を移動可能に保持するために、ヘルド8の調節が改良され容易になり、所望の減衰効果がヘルド8の全運動コースの間に得られる。
ヘルドシャフトの概略正面図である。 ヘルドと共に示された、図1のヘルドシャフトのシャフトロッドの部分概略正面図である。 減衰要素の異なる位置において示された、移動可能な減衰要素を有するシャフトロッドの第1実施形態の概略部分断面図である。 減衰要素の異なる位置において示された、移動可能な減衰要素を有するシャフトロッドの第1実施形態の概略部分断面図である。 異なる位置において示された移動可能な減衰要素を有するシャフトロッドの変形例の概略部分断面図である。 異なる位置において示された移動可能な減衰要素を有するシャフトロッドの変形例の概略部分断面図である。 移動できるように保持された丸い減衰要素を有するシャフトロッドの別な変形例の概略部分断面図である。 確動的に保持され、移動できるように保持された減衰要素を有するシャフトロッドの実施形態の概略部分断面図である。 減衰要素の変形例の概略断面図である。 減衰要素の変形例の概略断面図である。 減衰要素の別な変形例の概略断面図である。 減衰要素の別な変形例の概略断面図である。
符号の説明
1 ヘルドシャフト
2,3 シャフトロッド
4,5 端バインダ
6,7 シャフト板
8 ヘルド
9,11 端はと目
12,13 減衰要素
14 矢印
15 キャリアボディ
16,17 側壁
18 プレート状固定ウェブ
19 ストリップ状突出部
21 緩衝室
22 ヘッド
23 縦凹部
24 保持突起部
26 係合面
27,28,29,30,31,32,33 シートメタル固定部材
34 リブ
35 エアクッション
36 突出部
37 減衰クッション
38 ウェブ
39 内側室
41 ヘッド領域
42 中空室
43 ばね要素
44,45 側壁
46 凹部、溝
47 外側面
A 距離
H ストローク
S 遊び
D 深さ

Claims (15)

  1. シャフト板(6)を保持したキャリアボディ(15)又はシャフト板が形成されたキャリアボディと、キャリアボディ(15)に保持された少なくとも1つのヘルド減衰要素(12)とを有する、特に織機のヘルドシャフト(1)のためのシャフトロッド(2)にして、
    ヘルド減衰要素(12)がキャリアボディ(15)に対して横に移動できるように保持されていることを特徴とするシャフトロッド。
  2. ヘルド減衰要素(12)がヘルドの長手方向(14)に移動できるように保持されていることを特徴とする請求項1に記載のシャフトロッド。
  3. シャフト板(6)は、ヘルド(8)がヘルドの長手方向(14)の遊び(S)を有してシャフト板(6)に保持されるように構成されることを特徴とする請求項1に記載のシャフトロッド。
  4. 減衰要素(12)を可動に保持するためにサポート(27〜33)が設けられ、当該サポートにより、減衰要素(12)全体がシャフト板(6)に近い位置に移動することができ、減衰要素(12)がシャフト板(6)から離れる位置に逆向きに運動することができることを特徴とする請求項1に記載のシャフトロッド。
  5. 減衰要素(12)が室に保持されており、減衰要素はシャフト板(6)から離れる運動の際に空気を移動させながら室に入り込むことを特徴とする請求項1に記載のシャフトロッド。
  6. 減衰要素(12)が長手方向に移動できるように保持されていることを特徴とする請求項1に記載のシャフトロッド。
  7. 減衰要素(12)が減衰を援助するために摩擦により保持されていることを特徴とする請求項1に記載のシャフトロッド。
  8. 減衰要素(12)が遊びを有して確動的に保持されることを特徴とする請求項1に記載のシャフトロッド。
  9. 減衰要素(12)が柔軟な材料であることを特徴とする請求項1に記載のシャフトロッド。
  10. 減衰要素(12)が変形可能な中空スペース(42)を有することを特徴とする請求項1に記載のシャフトロッド。
  11. 減衰要素(12)がばね力(43)に抗して移動できるように保持されることを特徴とする請求項1に記載のシャフトロッド。
  12. 減衰要素(12)が、異なる形状を有する少なくとも2つの外側面(47)を有することを特徴とする請求項1に記載のシャフトロッド。
  13. 減衰要素(12)が、互いとは異なって減衰する少なくとも2つの減衰領域(50)を有することを特徴とする請求項1に記載のシャフトロッド。
  14. 請求項1〜13のいずれか一項に記載のシャフトロッドを有するヘルドシャフト。
  15. フィットステップ及び/又は糸通しステップがヘルドシャフト上で実行され、ヘルドシャフトの少なくとも1つのシャフトロッドから減衰要素が外されており、
    フィットステップ及び/又は糸通しステップの完了後に、減衰要素がシャフトロッドに設けられる、
    ヘルドシャフトをヘルドにフィットさせる方法及び/又は糸をヘルドに通す方法。
JP2006516026A 2003-06-28 2004-06-22 可動なヘルド減衰要素を有するシャフトロッド Pending JP2008530376A (ja)

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