JP2008530136A - ヒストンデアセチラーゼの阻害剤として有用な縮合複素環化合物 - Google Patents

ヒストンデアセチラーゼの阻害剤として有用な縮合複素環化合物 Download PDF

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JP2008530136A JP2007555357A JP2007555357A JP2008530136A JP 2008530136 A JP2008530136 A JP 2008530136A JP 2007555357 A JP2007555357 A JP 2007555357A JP 2007555357 A JP2007555357 A JP 2007555357A JP 2008530136 A JP2008530136 A JP 2008530136A
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Abstract

ヒストンデアセチラーゼ(HDAC)の酵素活性を阻害する式(I)の化合物、そのような化合物を含む医薬組成物、ならびに少なくとも部分的にHDACによって媒介された状態、特に増殖性状態を治療する方法を開示し、ここで、A、W、W、W、ArおよびGは明細書で記載している。

Description

(関連出願の相互参照)
本出願は、米国特許法第119条(e)に基づき、参照により本明細書にその全体を本明細書に援用する2005年2月14日出願の同時係属の米国仮出願第60/652,870号の利益を主張する。
(発明の分野)
本発明は、ヒストンデアセチラーゼ(HDAC)の酵素活性を阻害する化合物に関する。本発明は、そのような化合物を含む医薬組成物、ならびに少なくとも部分的にHDACによって媒介された状態、特に増殖性状態を治療するためのそれらの使用も対象とする。
(参考文献)
以下の刊行物を本出願において上付き番号として引用する。
Marksら、Nature Reviews:Cancer 1:194−202(2001)
Finninら、Nature,401:188−193(1999)
Geertsら、欧州特許出願公開第0827742号、1998年3月11日公開。
(最新技術)
真核生物細胞全てにおいて、染色質中のゲノムDNAはヒストンと結合してヌクレオソームを形成する。各ヌクレオソームは、各ヒストン、即ち、H2A、H2B、H3およびH4の2つのコピーで構成されたタンパク質八量体からなる。DNAはこのタンパク質コアに巻きつき、ヒストンの塩基性アミノ酸はDNAの負に帯電したリン酸基と相互作用する。これらのコアヒストンの最も一般的な翻訳後の変形は、保存された高塩基性N末端リシン残基のεアミノ基の可逆的アセチル化である。ヒストンアセチル化の安定状態は、競合するヒストンアセチルトランスフェラーゼと、本明細書でHDACと呼ぶヒストンデアセチラーゼとの間の動的平衡によって確立される。ヒストンのアセチル化およびデアセチル化は、転写制御と長年結び付けられてきた。異なるヒストンアセチルトランスフェラーゼおよびヒストンデアセチラーゼをコードする遺伝子の最近のクローニングによって、ヒストンアセチル化と転写制御との間の関係について考えられる説明が提供されている。ヒストンの可逆的アセチル化は、染色質再構築に結果としてつながることがあり、それ自体、遺伝子転写の制御機構として作用する。一般に、ヒストン過アセチル化は遺伝子発現を促進し、一方、ヒストンデアセチル化は転写抑制と関連している。ヒストンアセチルトランスフェラーゼは、転写活性化補助因子として作用することが示され、一方、デアセチラーゼは、転写抑制経路に属することが見出された。
ヒストンのアセチル化とデアセチル化との間の動的平衡は、正常な細胞増殖にとって必須である。ヒストンデアセチル化の阻害は、結果として細胞周期停止、細胞分化、アポトーシスおよび形質転換表現型の逆転につながる。したがって、HDAC阻害剤は、細胞増殖性疾患または状態の治療に大きな治療可能性を有し得る
ヒストンデアセチラーゼ(HDAC)の阻害剤の研究は、実際、これらの酵素が細胞増殖および細胞分化において重要な役割を果たすことを示している。阻害剤トリコスタチンA(TSA)は、G1期およびG2期の両方において細胞周期停止を引き起こし、異なる細胞系の形質転換表現型を逆転し、フレンド白血病細胞およびその他の分化を誘発する。TSAおよびサブ−ロイルアニリドヒドロキサム酸(SAHA)は、マウスにおいて、細胞増殖を阻害し、最終分化を誘発し、腫瘍の形成を予防することが報告されている
トリコスタチンAは、線維症、例えば肝線維症および肝硬変の治療に有用であることも報告されている
上記を考えると、HDACの阻害剤/アンタゴニストが継続的に求められている。
(発明の概要)
本発明は、少なくとも部分的にヒストンデアセチラーゼによって媒介された疾患を治療する化合物、組成物および方法を対象とする。
具体的には、本発明は、式Iの化合物、立体異性体、互変異性体または薬学的に許容できる塩、ならびに関連の組成物および方法を対象とする。
Figure 2008530136
式中、
Figure 2008530136
は、置換1,2−縮合アリール、1,2−縮合ヘテロアリール、置換1,2−縮合ヘテロアリール、1,2−縮合複素環および置換1,2−縮合複素環からなる群から選択されるArであり、
Arは、WおよびWを含有する環に縮合しており、
WおよびWは、独立に、[−C(R)(R)−]であり、
は、結合または[−C(R)(R)−]であり、
およびRは、独立に、水素、アルキル、置換アルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、複素環および置換複素環からなる群から選択され、
各mは、独立に、1または2であり、
pは、1、2、3または4であり、
Arは、アリーレン、置換アリーレン、ヘテロアリーレンおよび置換ヘテロアリーレンからなる群から選択され、
Gは、結合、アルキレン、置換アルキレン、アルケニレン、置換アルケニレン、アルキニレンおよび置換アルキニレンからなる群から選択され、
但し、Arが、アリーレンまたは置換アリーレンである場合、Gは、アルケニレンまたは置換アルケニレンではない。
(詳細な説明)
本出願を通して、本明細書は、本化合物、組成物および方法の種々の実施形態に言及する。記載された種々の実施形態は種々の実例を提供するものであり、代替の種を記載するものと解釈するべきではない。むしろ、本明細書に提供した種々の実施形態の記載は重複する範囲を有し得ることを理解するべきである。本明細書で論じた実施形態は単なる説明であり、本発明の範囲を限定することを意味しない。
一実施形態では、本発明は、式Iの化合物、その立体異性体、互変異性体、プロドラッグ、もしくは薬学的に許容できるそれらの塩を提供する。
Figure 2008530136
式中、
Figure 2008530136
は、置換1,2−縮合アリール、1,2−縮合ヘテロアリール、置換1,2−縮合ヘテロアリール、1,2−縮合複素環および置換1,2−縮合複素環からなる群から選択されるArであり、
Arは、WおよびWを含有する環に縮合しており、
WおよびWは、独立に、[−C(R)(R)−]であり、
は、結合または[−C(R)(R)−]であり、
およびRは、独立に、水素、アルキル、置換アルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、複素環および置換複素環からなる群から選択され、
各mは、独立に、1または2であり、
pは、1、2、3または4であり、
Arは、アリーレン、置換アリーレン、ヘテロアリーレンおよび置換ヘテロアリーレンからなる群から選択され、
Gは、結合、アルキレン、置換アルキレン、アルケニレン、置換アルケニレン、アルキニレンおよび置換アルキニレンからなる群から選択され、
但し、Arが、アリーレンまたは置換アリーレンである場合、Gは、アルケニレンまたは置換アルケニレンではない。
一実施形態では、Arは、1,2−縮合ヘテロアリール、置換1,2−縮合ヘテロアリール、1,2−縮合複素環または置換1,2−縮合複素環である。この実施形態のいくつかの態様では、Ar、ならびにそれが縮合しているWおよびWを含有する環は一緒になって、以下の表の置換されていてもよい基を形成する。
Figure 2008530136
一実施形態では、Arは、置換1,2−縮合アリールである。この実施形態のいくつかの態様では、Arと、それが縮合しているWおよびWを含有する環とは一緒になって、置換3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル基を形成しており、ここで、3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル基を以下の表にその置換されていない形態で示す。
Figure 2008530136
一実施形態では、WおよびWは、置換されていてもよいメチレンである。一実施形態では、Wは置換されていてもよいメチレンであり、Wは置換されていてもよいエチレンである。一実施形態では、Wは置換されていてもよいエチレンであり、Wは置換されていてもよいメチレンである。一実施形態では、WおよびWは、置換されていてもよいエチレンである。本明細書で使用する「置換されていてもよいメチレン」は−CR−を指し、「置換されていてもよいエチレン」は−CRCR−を指し、ここで、RおよびRは上記定義の通りである。好ましい一実施形態では、Wはメチレンであり、Wはエチレンである。別の好ましい実施形態では、Wはエチレンであり、Wはメチレンである。別の好ましい実施形態では、WおよびWはエチレンである。
一実施形態では、Wは結合である。一実施形態では、Wは式[−C(R)(R)−]の置換されていてもよいアルキレンである。好ましくは、Wは、結合またはメチレンのいずれかである。
一実施形態では、Arは、ヘテロアリーレンまたは置換ヘテロアリーレンである。−Ar−G−C(O)NHOHの例としては、例えば、5−[−G−C(O)NHOH]−ピリミド−2−イレン、5−[−G−C(O)NHOH]−チアゾール−2−イレン、5−[−G−C(O)NHOH]−ピリド−2−イレンおよび5−[−G−C(O)NHOH]−チエン−2−イレンがあり、ここで、−W−Ar−への結合は以下の図で示す通り、全ての場合2位である。
Figure 2008530136
一実施形態では、Arは、アリーレンまたは置換アリーレンである。アリーレン基の例は、4−フェニレンである。
好ましい−Ar−G−C(O)NHOH基としては、5−[−G−C(O)NHOH]−ピリミド−2−イレンおよび5−[−G−C(O)NHOH]−ピリド−2−イレン(およびそのN−オキシド)がある。特に好ましいAr基は、5−[−G−C(O)NHOH]−ピリミド−2−イレンである。
一実施形態では、Gは結合である。一実施形態では、Gは置換されていてもよいアルキレンである。一実施形態では、Gは置換されていてもよいアルケニレンであり、その例としては、例えばE−ビニレンおよびZ−ビニレンがある。一実施形態では、Gは置換されていてもよいアルキニレンである。
その化合物の別の態様では、本発明は、式IIの化合物
Figure 2008530136
[式中、
Figure 2008530136
は、置換1,2−縮合アリール、1,2−縮合ヘテロアリール、置換1,2−縮合ヘテロアリール、1,2−縮合複素環および置換1,2−縮合複素環からなる群から選択されるArであり、
Arは、WおよびWを含有する環に縮合しており、
WおよびWは、独立に、[−C(R)(R)−]であり、
は、結合または[−C(R)(R)−]であり、
およびRは、独立に、水素、アルキル、置換アルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、複素環および置換複素環からなる群から選択され、
各mは、独立に、1または2であり、
pは、1、2、3または4であり、
Xは、CHまたはNであり、
Zは、存在しないか、ハロ、アルキルおよび置換アルキルからなる群から選択され、
Gは、結合、アルキレン、置換アルキレン、アルケニレン、置換アルケニレン、アルキニレンおよび置換アルキニレンからなる群から選択される]
またはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、もしくは薬学的に許容できるそれらの塩を対象とする。
一実施形態では、Arは、1,2−縮合ヘテロアリール、置換1,2−縮合ヘテロアリール、1,2−縮合複素環または置換1,2−縮合複素環である。この実施形態のいくつかの態様では、Arと、それが縮合しているWおよびWを含有する環とは一緒になって、以下の表の置換されていてもよい基を形成する。
Figure 2008530136
一実施形態では、Arは置換1,2−縮合アリールである。この実施形態のいくつかの態様では、Arと、それが縮合しているWおよびWを含有する環とは一緒になって、置換3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル基を形成する。一実施形態では、WおよびWは、置換されていてもよいメチレンである。一実施形態では、Wは置換されていてもよいメチレンであり、Wは置換されていてもよいエチレンである。一実施形態では、Wは置換されていてもよいエチレンであり、Wは置換されていてもよいメチレンである。一実施形態では、WおよびWは、置換されていてもよいエチレンである。本明細書で使用する「置換されていてもよいメチレン」は−CR−を指し、「置換されていてもよいエチレン」は−CRCR−を指し、ここで、RおよびRは上記定義の通りである。好ましい一実施形態では、Wはメチレンであり、Wはエチレンである。別の好ましい実施形態では、Wはエチレンであり、Wはメチレンである。別の好ましい実施形態では、WおよびWは、エチレンである。
一実施形態では、Wは結合である。一実施形態では、Wは式[−C(R)(R)−]の置換されていてもよいアルキレンである。好ましくは、Wは、結合またはメチレンのいずれかである。
一実施形態では、XはCH(即ち、ピリジル)である。好ましいピリジル基としては、5−[−G−C(O)NHOH]−ピリド−2−イルおよびそのN−オキシドがある。別の実施形態では、Xは窒素(即ち、ピリミジニル)である。特に好ましいピリミジニル基としては、5−[−G−C(O)NHOH]−ピリミジン−2−イルがある。
一実施形態では、Zは存在しない。別の実施形態では、Zは、ハロゲン、アルキルまたは置換アルキル(例えば、トリフルオロメチル)である。
一実施形態では、Gは結合である。一実施形態では、Gは置換されていてもよいアルキレンである。一実施形態では、Gは置換されていてもよいアルケニレンであり、その例としては、E−ビニレンおよびZ−ビニレンがある。一実施形態では、Gは置換されていてもよいアルキニレンである。
その化合物のさらに別の態様では、本発明は、式IIIの化合物
Figure 2008530136
[式中、
Figure 2008530136
は、Arであり、ここで、Arは、置換1,2−縮合アリール、1,2−縮合ヘテロアリール、置換1,2−縮合ヘテロアリール、1,2−縮合複素環および置換1,2−縮合複素環であり、
Arは、隣接するピペリジニルまたはホモピペリジニル環に縮合しており、
は、結合または[−C(R)(R)−]であり、
gは、1または2であり、
、R、p、ArおよびGは、上記定義の通りであり、
但し、Arが、アリーレンまたは置換アリーレンである場合、Gは、アルケニレンまたは置換アルケニレンではない]、
またはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、もしくは薬学的に許容できるそれらの塩を対象とする。
一実施形態では、式IIIの化合物は式IIIaの化合物であり、
Figure 2008530136
式中、A’、g、Wは、IIIについての上記定義の通りであり、X、ZおよびGは、IIについての上記定義の通りである。
一実施形態では、Arは、1,2−縮合ヘテロアリール、置換1,2−縮合ヘテロアリール、1,2−縮合複素環または置換1,2−縮合複素環である。
Figure 2008530136
で示されるピペリジニルまたはホモピペリジニル環とカップリングしたこのようなAr基の例としては、置換されていてもよい以下のものがある。
Figure 2008530136
Figure 2008530136
一実施形態では、Arは置換1,2−縮合アリールである。この実施形態のいくつかの態様では、Arは置換3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル基である。一実施形態では、Wは結合である。一実施形態では、Wは式[−C(R)(R)−]の置換されていてもよいアルキレンである。好ましくは、Wは結合またはメチレンのいずれかである。
一実施形態では、gは1である。別の実施形態では、gは2である。
一実施形態では、Arはヘテロアリーレンまたは置換ヘテロアリーレンである。−Ar−G−C(O)NHOH基の例としては、例えば、5−[−G−C(O)NHOH]−ピリミド−2−イレン、5−[−G−C(O)NHOH]−チアゾール−2−イレン、5−[−G−C(O)NHOH]−ピリド−2−イレンおよび5−[−G−C(O)NHOH]チエン−2−イレンがあり、ここで、Wへの結合は、全ての場合2位である。
一実施形態では、Arはアリーレンまたは置換アリーレンである。アリーレン基の例は4−フェニレンである。
好ましい−Ar−G−C(O)NHOH基としては、5−[−G−C(O)NHOH]−ピリミド−2−イレンおよび5−[−G−C(O)NHOH]−ピリド−2−イレン(およびそのN−オキシド)がある。特に好ましい−Ar−G−C(O)NHOH基は、5−[−G−C(O)NHOH]−ピリミド−2−イレンである。
一実施形態では、Gは結合である。一実施形態では、Gは置換されていてもよいアルキレンである。一実施形態では、Gは置換されていてもよいアルケニレンであり、その例としてはE−ビニレンおよびZ−ビニレンがある。一実施形態では、Gは置換されていてもよいアルキニレンである。
その化合物のさらに別の態様では、本発明は、式IVの化合物、またはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、もしくは薬学的に許容できるそれらの塩を対象とする。
Figure 2008530136
式中、
Lは、結合またはC(O)であり、Lが結合である場合、Lを含有する中央の環は5員環であり、LがC(O)である場合、Lを含有する中央の環は6員環であり、
破線----は単結合または二重結合を表し、
Tは、O、Sまたは−N−(Y)−Rであり、
Yは、−C(O)−および−S(O)−からなる群から選択され、
qは0または1に等しく、
は、水素、アルキル、置換アルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、複素環および置換複素環からなる群から選択され、
は、アシル、アシルアミノ、アルキル、置換アルキル、アルコキシ、置換アルコキシ、アミノ、置換アミノ、アミノアシル、アミノカルボニルオキシ、オキシカルボニルアミノ、アリール、置換アリール、カルボキシル、カルボキシルエステル、シアノ、ハロ、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、複素環、置換複素環、ヒドロキシル、ニトロ、チオール、チオアルキルおよび置換チオアルキルからなる群から選択され、
nは、0、1、2または3であり、
WおよびWは、独立に、[−C(R)(R)−]であり、
は、結合または[−C(R)(R)−]であり、
およびRは、独立に、水素、アルキル、置換アルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、複素環および置換複素環からなる群から選択され、
各mは、独立に、1または2であり、
pは、1、2、3または4であり、
Arは、アリーレン、置換アリーレン、ヘテロアリーレンおよび置換ヘテロアリーレンからなる群から選択され、
Gは、結合、アルキレン、置換アルキレン、アルケニレン、置換アルケニレン、アルキニレンおよび置換アルキニレンからなる群から選択され、
但し、Arが、アリーレンまたは置換アリーレンである場合、Gは、アルケニレンまたは置換アルケニレンではない。
一実施形態では、Lは結合である。
一実施形態では、TはOまたはSである。
一実施形態では、Tは−N−(Y)−Rである。
一実施形態では、Rは、水素、アルキル、置換アルキルおよびアリールからなる群から選択される。他の実施形態では、qは0であり、Rは、水素、メチル、(ピロリジン−1−イル)メチル、(2−ピロリジン−1−イル)エト−1−イル、(2−ピペリジン−1−イル)エト−1−イル、2−(モルホリン−4−イル)エト−1−イルおよびベンジルからなる群から選択される。別の実施形態では、qは0であり、Rは水素である。
一実施形態では、qは1であり、Yは−S(O)−であり、Rはフェニルである。
別の実施形態では、qは1であり、Yは−C(O)−であり、−Y−Rは一緒になってアシル基を形成する。
一実施形態では、nは0である。別の実施形態では、nは1または2である。
一実施形態では、Rは、アルキル、置換アルキル、アルコキシ、置換アルコキシ、アミノ、置換アミノ、ニトロ、複素環、置換複素環、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリールおよびハロからなる群から選択される。
別の実施形態では、Rは、メチル、メトキシ、ブロモ、クロロ、フルオロ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、フェニル、4−(4−メチルピペラジン−1−イルメチル)フェニル、3−(4−メチルピペラジン−1−イルメチル)フェニル、2−(4−メチルピペラジン−1−イルメチル)フェニル、3−(モルホリン−4−イル)メチル)フェニル、4−(モルホリン−4−イル)メチル)フェニル、3−(ピロリジン−1−イルメチル)フェニル、4−(ピロリジン−1−イルメチル)フェニル、3−ピリジル、5−ピリミジニル、4−アセトアミドフェニル、3−(N,N−ジメチルアミノメチル)フェニル、3−(ピペリジン−1−イルメチル)フェニル、3−(チオモルホリン−4−イルメチル)フェニル、4−(チオモルホリン−4−イルメチル)フェニル、3−(ピペラジン−1−イルメチル)フェニル、3−(4−メチルスルホニルピペラジン−1−イルメチル)フェニル、3−(4−アセチルピペラジン−1−イルメチル)フェニル、3−ヒドロキシメチルフェニル、4−メトキシフェニル、4−メチルフェニル、3−(ピロリジン−1−イルカルボニル)フェニル、4−ヒドロキシメチルフェニル、3−アミノフェニル、3−フルオロフェニル、4−フルオロフェニル、3−フリル、3−(N−メタンスルホンアミドメチル)フェニル、3−(N−アセトアミドメチル)フェニル、3−メチルチオフェニル、3−メチルスルフィニルフェニル、4−N,N−ジメチルアミノフェニル、3−(1H−テトラゾール−5−イル)フェニル、5−(4−メチルピペラジン−1−イルメチル)−2−フリル、5−(モルホリン−4−イルメチル)−2−フリル、5−(4−メチルピペラジン−1−イルメチル)−2−チエニル、1H−2−ピロリル、2−チエニルなどからなる群から選択される。
一実施形態では、WおよびWは、置換されていてもよいメチレンである。一実施形態では、Wは置換されていてもよいメチレンであり、Wは置換されていてもよいエチレンである。一実施形態では、Wは置換されていてもよいエチレンであり、Wは置換されていてもよいメチレンである。一実施形態では、WおよびWは、置換されていてもよいエチレンである。本明細書で使用する「置換されていてもよいメチレン」は−CR−を指し、「置換されていてもよいエチレン」は−CRCR−を指し、ここで、RおよびRは上記定義の通りである。好ましい一実施形態では、Wはメチレンであり、Wはエチレンである。別の好ましい実施形態では、Wはエチレンであり、Wはメチレンである。別の好ましい実施形態では、WおよびWは、エチレンである。
一実施形態では、Wは結合である。一実施形態では、Wは式[−C(R)(R)−]の置換されていてもよいアルキレンである。好ましくは、Wは、結合またはメチレンのいずれかである。
一実施形態では、Arはヘテロアリーレンまたは置換ヘテロアリーレンである。−Ar−G−C(O)NHOH基の例としては、例えば、5−[−G−C(O)NHOH]−ピリミド−2−イレン、5−[−G−C(O)NHOH]−チアゾール−2−イレン、5−[−G−C(O)NHOH]−ピリド−2−イレンおよび5−[−G−C(O)NHOH]−チエン−2−イレンがあり、ここで、Wへの結合は、以下の図で示す通り全ての場合2位である。
Figure 2008530136
一実施形態では、Arはアリーレンまたは置換アリーレンである。アリーレン基の例は4−フェニレンである。
一実施形態では、−Ar−G−C(O)NHOH基としては、5−[−G−C(O)NHOH]−ピリミド−2−イレンおよび5−[−G−C(O)NHOH]−ピリド−2−イレン(およびそれらのN−オキシド)がある。別の実施形態では、−Ar−G−C(O)NHOH基は、5−[−G−C(O)NHOH]−ピリミド−2−イレンである。
一実施形態では、Gは結合である。一実施形態では、Gは置換されていてもよいアルキレンである。一実施形態では、Gは置換されていてもよいアルケニレンである。その例としては、例えばE−ビニレンおよびZ−ビニレンがある。一実施形態では、Gは置換されていてもよいアルキニレンである。
その化合物のさらに別の態様では、本発明は、式V(A)またはV(B)の化合物
Figure 2008530136
[式中、
、g、X、ZおよびGは、上記定義の通りであり、
は、水素、アルキル、置換アルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、複素環および置換複素環からなる群から選択され、
は、アシル、アシルアミノ、アルキル、置換アルキル、アルコキシ、置換アルコキシ、アミノ、置換アミノ、アミノアシル、アミノカルボニルオキシ、オキシカルボニルアミノ、アリール、置換アリール、カルボキシル、カルボキシルエステル、シアノ、ハロ、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、複素環、置換複素環、ヒドロキシル、ニトロ、チオール、チオアルキルおよび置換チオアルキルからなる群から選択され、
Yは、−C(O)−および−S(O)−からなる群から選択され、
nは、0、1、2または3に等しく、
qは0または1に等しい]
またはその立体異性体、互変異性体、プロドラッグ、もしくは薬学的に許容できるそれらの塩を対象とする。
一実施形態では、qが0以外の場合、Yはカルボニルである。別の実施形態では、qが0以外の場合、Yは−SO−である。さらに別の実施形態では、qは0である。
一実施形態では、gは1である。別の実施形態では、gは2である。
一実施形態では、Rは、水素、アルキル、置換アルキルおよびアリールからなる群から選択される。qが0の場合のRの例としては、水素、メチル、(ピロリジン−1−イル)メチル、(2−ピロリジン−1−イル)エト−1−イル、(2−ピペリジン−1−イル)エト−1−イル、2−(モルホリン−4−イル)エト−1−イル、ベンジルなどがある。好ましくは、Rは水素である。qが1の場合のR−Y−の例としては、フェニルスルホニルおよびアシルがある。
一実施形態では、nは0である。別の実施形態では、nは、1、2または3であり、好ましくは1または2である。
nが0以外の場合、Rは好ましくは、アルキル、置換アルキル、アルコキシ、置換アルコキシ、複素環、置換複素環、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリールおよびハロからなる群から選択される。特に好ましいR基としては、メチル、メトキシ、ブロモ、クロロ、フルオロ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、フェニル、4−(4−メチルピペラジン−1−イルメチル)フェニル、3−(4−メチルピペラジン−1−イルメチル)フェニル、2−(4−メチルピペラジン−1−イルメチル)フェニル、3−(モルホリン−4−イル)メチル)フェニル、4−(モルホリン−4−イル)メチル)フェニル、3−(ピロリジン−1−イルメチル)フェニル、4−(ピロリジン−1−イルメチル)フェニル、3−ピリジル、5−ピリミジニル、4−アセトアミドフェニル、3−(N,N−ジメチルアミノメチル)フェニル、3−(ピペリジン−1−イルメチル)フェニル、3−(チオモルホリン−4−イルメチル)フェニル、4−(チオモルホリン−4−イルメチル)フェニル、3−(ピペラジン−1−イルメチル)フェニル、3−(4−メチルスルホニルピペラジン−1−イルメチル)フェニル、3−(4−アセチルピペラジン−1−イルメチル)フェニル、3−ヒドロキシメチルフェニル、4−メトキシフェニル、4−メチルフェニル、3−(ピロリジン−1−イルカルボニル)フェニル、4−ヒドロキシメチルフェニル、3−アミノフェニル、3−フルオロフェニル、4−フルオロフェニル、3−フリル、3−(N−メタンスルホンアミドメチル)フェニル、3−(N−アセトアミドメチル)フェニル、3−メチルチオフェニル、3−メチルスルフィニルフェニル、4−N,N−ジメチルアミノフェニル、3−(1H−テトラゾール−5−イル)フェニル、5−(4−メチルピペラジン−1−イルメチル)−2−フリル、5−(モルホリン−4−イルメチル)−2−フリル、5−(4−メチルピペラジン−1−イルメチル)−2−チエニル、1H−2−ピロリル、2−チエニルなどがある。一実施形態では、Wは結合である。一実施形態では、Wは式[−C(R)(R)−]の置換されていてもよいアルキレンである。好ましくは、Wは、結合またはメチレンのいずれかである。
一実施形態では、XはCH(即ち、ピリジル)である。好ましいピリジル基としては、5−[−G−C(O)NHOH]−ピリド−2−イルおよびそのN−オキシドがある。別の実施形態では、Xは窒素(即ち、ピリミジニル)である。特に好ましいピリミジニル基としては、5−[−G−C(O)NHOH]−ピリミジン−2−イルがある。
一実施形態では、Zは存在しない。別の実施形態では、Zは、ハロゲン、アルキルまたは置換アルキル(例えば、トリフルオロメチル)である。
一実施形態では、Gは結合である。一実施形態では、Gは置換されていてもよいアルキレンである。一実施形態では、Gは置換されていてもよいアルケニレンである。その例としてはE−ビニレンおよびZ−ビニレンがある。一実施形態では、Gは置換されていてもよいアルキニレンである。
その化合物のさらに別の態様では、本発明は、式VI(A)およびVI(B)の化合物、またはその立体異性体、互変異性体、プロドラッグ、もしくは薬学的に許容できるそれらの塩を対象とする。
Figure 2008530136
式中、R、R、W、X、YおよびGは上記定義の通りである。
一実施形態では、qが0以外の場合、Yはカルボニルである。別の実施形態では、qが0以外の場合、Yは−SO−である。さらに別の実施形態では、qは0である。
一実施形態では、Rは、水素、アルキル、置換アルキルおよびアリールからなる群から選択される。qが0の場合のRの例としては、水素、メチル、(ピロリジン−1−イル)メチル、(2−ピロリジン−1−イル)エト−1−イル、(2−ピペリジン−1−イル)エト−1−イル、2−(モルホリン−4−イル)エト−1−イル、ベンジルなどがある。好ましくは、Rは水素である。qが1の場合のR−Y−の例としては、フェニルスルホニルおよびアシルがある。
一実施形態では、nは0である。別の実施形態では、nは、1、2または3であり、好ましくは1または2である。
nが0以外の場合、Rは好ましくは、アルキル、置換アルキル、アルコキシ、置換アルコキシ、複素環、置換複素環、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリールおよびハロからなる群から選択される。特に好ましいR基としては、メチル、メトキシ、ブロモ、クロロ、フルオロ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、フェニル、4−(4−メチルピペラジン−1−イルメチル)フェニル、3−(4−メチルピペラジン−1−イルメチル)フェニル、2−(4−メチルピペラジン−1−イルメチル)フェニル、3−(モルホリン−4−イル)メチル)フェニル、4−(モルホリン−4−イル)メチル)フェニル、3−(ピロリジン−1−イルメチル)フェニル、4−(ピロリジン−1−イルメチル)フェニル、3−ピリジル、5−ピリミジニル、4−アセトアミドフェニル、3−(N,N−ジメチルアミノメチル)フェニル、3−(ピペリジン−1−イルメチル)フェニル、3−(チオモルホリン−4−イルメチル)フェニル、4−(チオモルホリン−4−イルメチル)フェニル、3−(ピペラジン−1−イルメチル)フェニル、3−(4−メチルスルホニルピペラジン−1−イルメチル)フェニル、3−(4−アセチルピペラジン−1−イルメチル)フェニル、3−ヒドロキシメチルフェニル、4−メトキシフェニル、4−メチルフェニル、3−(ピロリジン−1−イルカルボニル)フェニル、4−ヒドロキシメチルフェニル、3−アミノフェニル、3−フルオロフェニル、4−フルオロフェニル、3−フリル、3−(N−メタンスルホンアミドメチル)フェニル、3−(N−アセトアミドメチル)フェニル、3−メチルチオフェニル、3−メチルスルフィニルフェニル、4−N,N−ジメチルアミノフェニル、3−(1H−テトラゾール−5−イル)フェニル、5−(4−メチルピペラジン−1−イルメチル)−2−フリル、5−(モルホリン−4−イルメチル)−2−フリル、5−(4−メチルピペラジン−1−イルメチル)−2−チエニル、1H−2−ピロリル、2−チエニルなどがある。
一実施形態では、Wは結合である。一実施形態では、Wは式[−C(R)(R)−]の置換されていてもよいアルキレンである。好ましくは、Wは、結合またはメチレンのいずれかである。
一実施形態では、XはCH(即ち、ピリジル)である。好ましいピリジル基としては、5−[−G−C(O)NHOH]−ピリド−2−イルおよびそのN−オキシドがある。別の実施形態では、Xは窒素(即ち、ピリミジニル)である。特に好ましいピリミジニル基としては、5−[−G−C(O)NHOH]−ピリミジン−2−イルがある。
一実施形態では、Zは存在しない。別の実施形態では、Zは、ハロゲン、アルキルまたは置換アルキル(例えば、トリフルオロメチル)である。
一実施形態では、Gは結合である。一実施形態では、Gは置換されていてもよいアルキレンである。一実施形態では、Gは置換されていてもよいアルケニレンである。その例としてはE−ビニレンおよびZ−ビニレンがある。一実施形態では、Gは置換されていてもよいアルキニレンである。
その化合物のさらに別の態様では、本発明は、式VIIの化合物、またはその立体異性体、互変異性体、プロドラッグ、もしくは薬学的に許容できるそれらの塩を対象とする。
Figure 2008530136
式中、破線----、W、W、R、R、Y、nおよびqは上記定義の通りである。
その化合物のさらに別の態様では、本発明は、式VII(A)およびVII(B)の化合物、またはその立体異性体、互変異性体、プロドラッグ、もしくは薬学的に許容できるそれらの塩を対象とする。
Figure 2008530136
式中、R、R、Y、g、nおよびqは上記定義の通りである。
一実施形態では、qが0以外の場合、Yはカルボニルである。別の実施形態では、qが0以外の場合、Yは−SO−である。さらに別の実施形態では、qは0である。
一実施形態では、Rは、水素、アルキル、置換アルキルおよびアリールからなる群から選択される。qが0の場合のRの例としては、水素、メチル、(ピロリジン−1−イル)メチル、(2−ピロリジン−1−イル)エト−1−イル、(2−ピペリジン−1−イル)エト−1−イル、2−(モルホリン−4−イル)エト−1−イル、ベンジルなどがある。好ましくは、Rは水素である。qが1の場合のR−Y−の例としては、フェニルスルホニルおよびアシルがある。
一実施形態では、nは0である。別の実施形態では、nは、1、2または3であり、好ましくは1または2である。
nが0以外の場合、Rは好ましくは、アルキル、置換アルキル、アルコキシ、置換アルコキシ、複素環、置換複素環、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリールおよびハロからなる群から選択される。特に好ましいR基としては、メチル、メトキシ、ブロモ、クロロ、フルオロ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、フェニル、4−(4−メチルピペラジン−1−イルメチル)フェニル、3−(4−メチルピペラジン−1−イルメチル)フェニル、2−(4−メチルピペラジン−1−イルメチル)フェニル、3−(モルホリン−4−イル)メチル)フェニル、4−(モルホリン−4−イル)メチル)フェニル、3−(ピロリジン−1−イルメチル)フェニル、4−(ピロリジン−1−イルメチル)フェニル、3−ピリジル、5−ピリミジニル、4−アセトアミドフェニル、3−(N,N−ジメチルアミノメチル)フェニル、3−(ピペリジン−1−イルメチル)フェニル、3−(チオモルホリン−4−イルメチル)フェニル、4−(チオモルホリン−4−イルメチル)フェニル、3−(ピペラジン−1−イルメチル)フェニル、3−(4−メチルスルホニルピペラジン−1−イルメチル)フェニル、3−(4−アセチルピペラジン−1−イルメチル)フェニル、3−ヒドロキシメチルフェニル、4−メトキシフェニル、4−メチルフェニル、3−(ピロリジン−1−イルカルボニル)フェニル、4−ヒドロキシメチルフェニル、3−アミノフェニル、3−フルオロフェニル、4−フルオロフェニル、3−フリル、3−(N−メタンスルホンアミドメチル)フェニル、3−(N−アセトアミドメチル)フェニル、3−メチルチオフェニル、3−メチルスルフィニルフェニル、4−N,N−ジメチルアミノフェニル、3−(1H−テトラゾール−5−イル)フェニル、5−(4−メチルピペラジン−1−イルメチル)−2−フリル、5−(モルホリン−4−イルメチル)−2−フリル、5−(4−メチルピペラジン−1−イルメチル)−2−チエニル、1H−2−ピロリル、2−チエニルなどがある。一実施形態では、gは1である。別の実施形態では、gは2である。
その化合物のさらに別の態様では、本発明は、式VIII(A)およびVIII(B)の化合物、またはその立体異性体、互変異性体、プロドラッグ、もしくは薬学的に許容できるそれらの塩を対象とする。
Figure 2008530136
式中、R、R、Y、nおよびqは、上記定義の通りである。
一実施形態では、qが0以外の場合、Yはカルボニルである。別の実施形態では、qが0以外の場合、Yは−SO−である。さらに別の実施形態では、qは0である。
一実施形態では、Rは、水素、アルキル、置換アルキルおよびアリールからなる群から選択される。qが0の場合のRの例としては、水素、メチル、(ピロリジン−1−イル)メチル、(2−ピロリジン−1−イル)エト−1−イル、(2−ピペリジン−1−イル)エト−1−イル、2−(モルホリン−4−イル)エト−1−イル、ベンジルなどがある。好ましくは、Rは水素である。qが1の場合のR−Y−の例としては、フェニルスルホニルおよびアシルがある。
一実施形態では、nは0である。別の実施形態では、nは、1,2または3であり、好ましくは1または2である。
nが0以外の場合、Rは好ましくは、アルキル、置換アルキル、アルコキシ、置換アルコキシ、複素環、置換複素環、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリールおよびハロからなる群から選択される。特に好ましいR基としては、メチル、メトキシ、ブロモ、クロロ、フルオロ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、フェニル、4−(4−メチルピペラジン−1−イルメチル)フェニル、3−(4−メチルピペラジン−1−イルメチル)フェニル、2−(4−メチルピペラジン−1−イルメチル)フェニル、3−(モルホリン−4−イル)メチル)フェニル、4−(モルホリン−4−イル)メチル)フェニル、3−(ピロリジン−1−イルメチル)フェニル、4−(ピロリジン−1−イルメチル)フェニル、3−ピリジル、5−ピリミジニル、4−アセトアミドフェニル、3−(N,N−ジメチルアミノメチル)フェニル、3−(ピペリジン−1−イルメチル)フェニル、3−(チオモルホリン−4−イルメチル)フェニル、4−(チオモルホリン−4−イルメチル)フェニル、3−(ピペラジン−1−イルメチル)フェニル、3−(4−メチルスルホニルピペラジン−1−イルメチル)フェニル、3−(4−アセチルピペラジン−1−イルメチル)フェニル、3−ヒドロキシメチルフェニル、4−メトキシフェニル、4−メチルフェニル、3−(ピロリジン−1−イルカルボニル)フェニル、4−ヒドロキシメチルフェニル、3−アミノフェニル、3−フルオロフェニル、4−フルオロフェニル、3−フリル、3−(N−メタンスルホンアミドメチル)フェニル、3−(N−アセトアミドメチル)フェニル、3−メチルチオフェニル、3−メチルスルフィニルフェニル、4−N,N−ジメチルアミノフェニル、3−(1H−テトラゾール−5−イル)フェニル、5−(4−メチルピペラジン−1−イルメチル)−2−フリル、5−(モルホリン−4−イルメチル)−2−フリル、5−(4−メチルピペラジン−1−イルメチル)−2−チエニル、1H−2−ピロリル、2−チエニルなどがある。
その化合物のさらに別の態様では、本発明は、式IX(A)またはIX(B)の化合物、またはその立体異性体、互変異性体、プロドラッグ、もしくは薬学的に許容できるそれらの塩を対象とする。
Figure 2008530136
式中、W、g、X、ZおよびGは、上記定義の通りであり、
QはOまたはSであり、
は、アシル、アシルアミノ、アルキル、置換アルキル、アルコキシ、置換アルコキシ、アミノ、置換アミノ、アミノアシル、アミノカルボニルオキシ、オキシカルボニルアミノ、アリール、置換アリール、カルボキシル、カルボキシルエステル、シアノ、ハロ、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、複素環、置換複素環、ヒドロキシル、ニトロ、チオール、チオアルキルおよび置換チオアルキルからなる群から選択され、
nは、0、1、2または3である。
一実施形態では、gは1である。別の実施形態では、gは2である。
一実施形態では、Qは酸素である。別の実施形態では、Qは硫黄である。
一実施形態では、nは0である。別の実施形態では、nは、1、2または3であり、好ましくは1または2である。
nが0以外の場合、Rは好ましくは、アルキル、置換アルキル、アルコキシ、置換アルコキシ、複素環、置換複素環、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリールおよびハロからなる群から選択される。特に好ましいR基としては、メチル、メトキシ、ブロモ、クロロ、フルオロ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、フェニル、4−(4−メチルピペラジン−1−イルメチル)フェニル、3−(4−メチルピペラジン−1−イルメチル)フェニル、2−(4−メチルピペラジン−1−イルメチル)フェニル、3−(モルホリン−4−イル)メチル)フェニルなどがある。
一実施形態では、Wは結合である。一実施形態では、Wは式[−C(R)(R)−]の置換されていてもよいアルキレンである。好ましくは、Wは、結合またはメチレンのいずれかである。
一実施形態では、Xは炭素(即ち、ピリジル)である。好ましいピリジル基としては、5−[−G−C(O)NHOH]−ピリド−2−イルおよびそのN−オキシドがある。別の実施形態では、Xは窒素(即ち、ピリミジニル)である。特に好ましいピリミジニル基としては、5−[−G−C(O)NHOH]ピリミジン−2−イルがある。
一実施形態では、Zは存在しない。別の実施形態では、Zは、ハロゲン、アルキルまたは置換アルキル(例えば、トリフルオロメチル)である。
一実施形態では、Gは結合である。一実施形態では、Gは置換されていてもよいアルキレンである。一実施形態では、Gは置換されていてもよいアルケニレンである。その例としてはE−ビニレンおよびZ−ビニレンがある。一実施形態では、Gは置換されていてもよいアルキニレンである。
その化合物のさらに別の態様では、本発明は、式X(A)およびX(B)の化合物、またはその立体異性体、互変異性体、プロドラッグ、もしくは薬学的に許容できるそれらの塩を対象とする。
Figure 2008530136
式中、R、Q、gおよびnは、上記定義の通りである。
一実施形態では、nは0である。別の実施形態では、nは、1、2または3であり、好ましくは1または2である。
nが0以外の場合、Rは好ましくは、アルキル、置換アルキル、アルコキシ、置換アルコキシ、複素環、置換複素環、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリールおよびハロからなる群から選択される。特に好ましいR基としては、メチル、メトキシ、ブロモ、クロロ、フルオロ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、フェニル、4−(4−メチルピペラジン−1−イルメチル)フェニル、3−(4−メチルピペラジン−1−イルメチル)フェニル、2−(4−メチルピペラジン−1−イルメチル)フェニル、3−(モルホリン−4−イル)メチル)フェニルなどがある。
一実施形態では、gは1である。別の実施形態では、gは2である。
一実施形態では、Qは酸素である。別の実施形態では、Qは硫黄である。
その化合物のさらに別の態様では、本発明は、式XI(A)およびXI(B)の化合物、またはその立体異性体、互変異性体、プロドラッグ、もしくは薬学的に許容できるそれらの塩を対象とする。
Figure 2008530136
式中、R、R、W、X、Y、Z、G、nおよびqは、上記定義の通りである。
一実施形態では、qが0以外の場合、Yはカルボニルである。別の実施形態では、qが0以外の場合、Yは−SO−である。さらに別の実施形態では、qは0である。
一実施形態では、Rは、水素、アルキル、置換アルキルおよびアリールからなる群から選択される。qが0の場合のRの例としては、水素、メチル、(ピロリジン−1−イル)メチル、(2−ピロリジン−1−イル)エト−1−イル、(2−ピペリジン−1−イル)エト−1−イル、2−(モルホリン−4−イル)エト−1−イル、ベンジルなどがある。好ましくは、Rは水素である。qが1の場合のR−Y−の例としては、フェニルスルホニルおよびアシルがある。
一実施形態では、nは0である。別の実施形態では、nは、1、2または3であり、好ましくは1または2である。
nが0以外の場合、Rは好ましくは、アルキル、置換アルキル、アルコキシ、置換アルコキシ、複素環、置換複素環、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリールおよびハロからなる群から選択される。特に好ましいR基としては、メチル、メトキシ、ブロモ、クロロ、フルオロ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、フェニル、4−(4−メチルピペラジン−1−イルメチル)フェニル、3−(4−メチルピペラジン−1−イルメチル)フェニル、2−(4−メチルピペラジン−1−イルメチル)フェニル、3−(モルホリン−4−イル)メチル)フェニル、4−(モルホリン−4−イル)メチル)フェニル、3−(ピロリジン−1−イルメチル)フェニル、4−(ピロリジン−1−イルメチル)フェニル、3−ピリジル、5−ピリミジニル、4−アセトアミドフェニル、3−(N,N−ジメチルアミノメチル)フェニル、3−(ピペリジン−1−イルメチル)フェニル、3−(チオモルホリン−4−イルメチル)フェニル、4−(チオモルホリン−4−イルメチル)フェニル、3−(ピペラジン−1−イルメチル)フェニル、3−(4−メチルスルホニルピペラジン−1−イルメチル)フェニル、3−(4−アセチルピペラジン−1−イルメチル)フェニル、3−ヒドロキシメチルフェニル、4−メトキシフェニル、4−メチルフェニル、3−(ピロリジン−1−イルカルボニル)フェニル、4−ヒドロキシメチルフェニル、3−アミノフェニル、3−フルオロフェニル、4−フルオロフェニル、3−フリル、3−(N−メタンスルホンアミドメチル)フェニル、3−(N−アセトアミドメチル)フェニル、3−メチルチオフェニル、3−メチルスルフィニルフェニル、4−N,N−ジメチルアミノフェニル、3−(1H−テトラゾール−5−イル)フェニル、5−(4−メチルピペラジン−1−イルメチル)−2−フリル、5−(モルホリン−4−イルメチル)−2−フリル、5−(4−メチルピペラジン−1−イルメチル)−2−チエニル、1H−2−ピロリル、2−チエニルなどがある。
一実施形態では、Wは結合である。一実施形態では、Wは式[−C(R)(R)−]の置換されていてもよいアルキレンである。好ましくは、Wは結合またはメチレンのいずれかである。
一実施形態では、Xは炭素(即ち、ピリジル)である。好ましいピリジル基としては、5−[−G−C(O)NHOH]−ピリド−2−イルおよびそのN−オキシドがある。別の実施形態では、Xは窒素(即ち、ピリミジニル)である。特に好ましいピリミジニル基としては、5−[−G−C(O)NHOH]−ピリミジン−2−イルがある。
一実施形態では、Zは存在しない。別の実施形態では、Zは、ハロゲン、アルキルまたは置換アルキル(例えば、トリフルオロメチル)である。
一実施形態では、Gは結合である。一実施形態では、Gは置換されていてもよいアルキレンである。一実施形態では、Gは置換されていてもよいアルケニレンである。その例としてはE−ビニレンおよびZ−ビニレンがある。一実施形態では、Gは置換されていてもよいアルキニレンである。
その化合物のさらに別の態様では、本発明は、式XII(A)およびXII(B)の化合物、またはその立体異性体、互変異性体、プロドラッグ、もしくは薬学的に許容できるそれらの塩を対象とする。
Figure 2008530136
式中、R、R、Y、nおよびqは、上記定義の通りである。
一実施形態では、qが0以外の場合、Yはカルボニルである。別の実施形態では、qが0以外の場合、Yは−SO−である。さらに別の実施形態では、qは0である。
一実施形態では、Rは、水素、アルキル、置換アルキルおよびアリールからなる群から選択される。qが0の場合のRの例としては、水素、メチル、(ピロリジン−1−イル)メチル、(2−ピロリジン−1−イル)エト−1−イル、(2−ピペリジン−1−イル)エト−1−イル、2−(モルホリン−4−イル)エト−1−イル、ベンジルなどがある。好ましくは、Rは水素である。qが1の場合のR−Y−の例としては、フェニルスルホニルおよびアシルがある。
一実施形態では、nは0である。別の実施形態では、nは、1、2または3であり、好ましくは1または2である。
nが0以外の場合、Rは好ましくは、アルキル、置換アルキル、アルコキシ、置換アルコキシ、複素環、置換複素環、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリールおよびハロからなる群から選択される。特に好ましいR基としては、メチル、メトキシ、ブロモ、クロロ、フルオロ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、フェニル、4−(4−メチルピペラジン−1−イルメチル)フェニル、3−(4−メチルピペラジン−1−イルメチル)フェニル、2−(4−メチルピペラジン−1−イルメチル)フェニル、3−(モルホリン−4−イル)メチル)フェニル、4−(モルホリン−4−イル)メチル)フェニル、3−(ピロリジン−1−イルメチル)フェニル、4−(ピロリジン−1−イルメチル)フェニル、3−ピリジル、5−ピリミジニル、4−アセトアミドフェニル、3−(N,N−ジメチルアミノメチル)フェニル、3−(ピペリジン−1−イルメチル)フェニル、3−(チオモルホリン−4−イルメチル)フェニル、4−(チオモルホリン−4−イルメチル)フェニル、3−(ピペラジン−1−イルメチル)フェニル、3−(4−メチルスルホニルピペラジン−1−イルメチル)フェニル、3−(4−アセチルピペラジン−1−イルメチル)フェニル、3−ヒドロキシメチルフェニル、4−メトキシフェニル、4−メチルフェニル、3−(ピロリジン−1−イルカルボニル)フェニル、4−ヒドロキシメチルフェニル、3−アミノフェニル、3−フルオロフェニル、4−フルオロフェニル、3−フリル、3−(N−メタンスルホンアミドメチル)フェニル、3−(N−アセトアミドメチル)フェニル、3−メチルチオフェニル、3−メチルスルフィニルフェニル、4−N,N−ジメチルアミノフェニル、3−(1H−テトラゾール−5−イル)フェニル、5−(4−メチルピペラジン−1−イルメチル)−2−フリル、5−(モルホリン−4−イルメチル)−2−フリル、5−(4−メチルピペラジン−1−イルメチル)−2−チエニル、1H−2−ピロリル、2−チエニルなどがある。
その医薬組成物の一態様では、本発明は、有効量の式I、II、III、III(A)、IV、V(A)、V(B)、VI(A)、VI(B)、VII、VII(A)、VII(B)、VIII(A)、VIII(B)、IX(A)、IX(B)、X(A)、X(B)、XI(A)、XI(B)、XII(A)および/またはXII(B)の1種または複数の化合物、ならびに薬学的に不活性な担体を含む医薬組成物を対象とする。
その薬剤の別の態様では、本発明は、有効量の式I、II、III、III(A)、IV、V(A)、V(B)、VI(A)、VI(B)、VII、VII(A)、V1I(B)、VIII(A)、VIII(B)、IX(A)、IX(B)、X(A)、X(B)、XI(A)、XI(B)、XII(A)および/またはXII(B)の1種または複数の化合物、ならびに有効量の少なくとも1種の抗癌剤、ならびに薬学的に不活性な担体を含む医薬組成物を対象とする。
その薬剤の別の態様では、本発明は、式I、II、III、III(A)、IV、V(A)、V(B)、VI(A)、VI(B)、VII、VII(A)、VII(B)、VIII(A)、VIII(B)、IX(A)、IX(B)、X(A)、X(B)、XI(A)、XI(B)、XII(A)および/またはXII(B)の化合物の、本明細書で開示の状態を治療する医薬品を製造するための使用を対象とする。
デアセチラーゼは、転写抑制経路に見出されている。さらに、ヒストンデアセチラーゼ(HDAC)は、細胞増殖および細胞分化において重要な役割を果たす。ヒストンデアセチル化の阻害は、結果として細胞周期停止、細胞分化、アポトーシスおよび形質転換表現型の逆転につながる。したがって、HDAC阻害剤は、細胞増殖性疾患または状態、例えば癌の治療および/または改善に有用である。前記HDAC阻害剤が有用なその他の疾患は、血液学的疾患、例えば異常血色素症(サラセミア、鎌状赤血球貧血);常染色体優性障害、例えば脊髄性筋萎縮症およびハンチントン病;遺伝性代謝異常、例えば嚢胞性線維症および副腎脳白質ジストロトフィー(US2004/0029903A1、US6,124,495);乾癬(McLaughlin,F.;La Thangue,N.B.、Current Drug Targets−Inflammation、2004、3、213−219);線維症、例えば肝線維症、硬変および線維性皮膚疾患、例えば肥厚性瘢痕、ケロイドおよびデュピュイトラン拘縮(US5,993,845);自己免疫疾患、例えば全身性エリテマトーデス(US2003/0082666A1);眼の急性または慢性変性状態または疾患、例えば緑内障、萎縮型加齢黄斑変性症、色素性網膜炎および遺伝変性性の網膜疾患のその他の形態、網膜剥離および断裂;黄斑ひだ、網膜の外側を冒す虚血、糖尿病性網膜症および網膜虚血に付随した細胞損傷、光力学治療を含むレーザー治療(グリッド、焦点および広範囲網膜)、外傷、外科手術(網膜トランスロケーション、網膜下手術または硝子体切除術)または光誘発医原性網膜症および網膜移植片の保持に付随した損傷(US2004/0092431A1);眼の血管新生性または浮腫性疾患および障害、例えば糖尿病性網膜症、虹彩ルベオーシス、ブドウ膜炎、フックス虹彩毛様体炎、血管新生緑内障、角膜血管新生、硝子体切除術および水晶体切除術の組合せの結果として生じる血管新生、網膜虚血、脈絡膜血管不全、脈絡膜血栓症、頚動脈虚血、挫傷性眼傷害、未熟児網膜症、網膜静脈閉塞症、増殖性硝子体網膜症、角膜血管形成、網膜微小血管症または網膜浮腫(US2004/0092558A1);結合組織疾患、例えばリウマチ様関節炎、進行性全身性硬化症、シェーグレン症候群、皮膚筋炎または混合結合組織疾患(US2003/0206946A1);心臓肥大および心不全(US6,706,686B2);インスリン抵抗性(US2004/0058868A1);筋萎縮性側索硬化症(US2004/0077591A1);多発性硬化症(US2004/0077591A1);アルツハイマー病(US2004/0077591A1);神経変性疾患(US2004/0087657A1);および肺疾患、例えば嚢胞性線維症、慢性閉塞性肺疾患、喘息または急性および慢性気管支炎(US2004/0167184A1)である。上記参考文献のそれぞれは、参照によりそれらの全体を本明細書に援用する。
その方法の一態様では、本発明は、哺乳動物患者の増殖性障害を抑制する方法であって、前記患者に、薬学的に許容できる担体、ならびに治療有効量の式I、II、III、III(A)、IV、V(A)、V(B)、VI(A)、VI(B)、VII、VII(A)、VII(B)、VIII(A)、VIII(B)、IX(A)、IX(B)、X(A)、X(B)、XI(A)、XI(B)、XII(A)および/またはXII(B)の1種または複数の化合物を含む医薬組成物を投与することを含む方法を対象とする。その方法の別の態様では、本発明は、哺乳動物患者の増殖性障害を抑制する方法であって、前記患者に、薬学的に許容できる担体、有効量の少なくとも1種の抗癌剤、ならびに治療有効量の式I、II、III、III(A)、IV、V(A)、V(B)、VI(A)、VI(B)、VII、VII(A)、VII(B)、VIII(A)、VIII(B)、IX(A)、IX(B)、X(A)、X(B)、XI(A)、XI(B)、XII(A)および/またはXII(B)の1種または複数の化合物を含む医薬組成物を投与することを含む方法を対象とする。その方法のさらに別の態様では、本発明は、哺乳動物患者の増殖性障害を抑制する方法であって、前記患者に、薬学的に許容できる担体、ならびに少なくとも1種の抗癌剤と組み合わせた治療有効量の式I、II、III、III(A)、IV、V(A)、V(B)、VI(A)、VI(B)、VII、VII(A)、VII(B)、VIII(A)、VIII(B)、IX(A)、IX(B)、X(A)、X(B)、XI(A)、XI(B)、XII(A)および/またはXII(B)の1種または複数の化合物を含む医薬組成物を投与することを含む方法を対象とする。
上記の状態を治療するために、本発明の化合物は、1種または複数のその他の薬剤、より具体的にはその他の抗癌剤と組み合わせて好都合に使用してもよい。抗癌剤の例は、白金配位化合物、例えば、シスプラチン、カルボプラチンまたはオキサリプラチン;タキサン化合物、例えばパクリタキセルまたはドセタキセル;カンプトテシン化合物などのトポイソメラーゼI阻害剤、例えばイリノテカンまたはトポテカン;抗腫瘍ポドフィロトキシン誘導体などのトポイソメラーゼII阻害剤、例えばエトポシドまたはテニポシド;抗腫瘍ビンカアルカロイド、例えばビンブラスチン、ビンクリスチンまたはビノレルビン;抗腫瘍ヌクレオシド誘導体、例えば5−フルオロウラシル、ゲムシタビンまたはカペシタビン;ナイトロジェンマスタードまたはニトロソ尿素などのアルキル化剤、例えばシクロホスファミド、クロラムブシル、カルムスチンまたはロムスチン;抗腫瘍アントラサイクリン誘導体、例えばダウノルビシン、ドキソルビシン、イダルビシンまたはミトキサントロン;HER2抗体、例えばトラスツズマブ;エストロゲン受容体アンタゴニストまたは選択的エストロゲン受容体モジュレーター、例えばタモキシフェン、トレミフェン、ドロロキシフェン、ファスロデックスまたはラロキシフェン;エキセメスタン、アナストロゾール、レトラゾールおよびボロゾールなどのアロマターゼ阻害剤;レチノイド、ビタミンDおよびレチノイン酸代謝遮断薬(RAMBA)などの分化誘導剤、例えばアキュティン;DNAメチルトランスフェラーゼ阻害剤、例えばアザシチジン;キナーゼ阻害剤、例えばフラボペリドール、メシル酸イマチニブまたはゲフィチニブ;ファルネシルトランスフェラーゼ阻害剤;あるいはその他のHDAC阻害剤である。
その方法の別の態様では、本発明は、血液学的疾患、例えば異常血色素症(サラセミア、鎌状赤血球貧血);常染色体優性障害、例えば脊髄性筋萎縮症およびハンチントン病;遺伝性代謝異常、例えば嚢胞性線維症および副腎脳白質ジストロトフィー;乾癬;線維症、例えば肝線維症、硬変および線維性皮膚疾患、例えば肥厚性瘢痕、ケロイドおよびデュピュイトラン拘縮;自己免疫疾患、例えば全身性エリテマトーデス;眼の急性または慢性変性状態/疾患、例えば緑内障、萎縮型加齢黄斑変性症、色素性網膜炎および遺伝変性性の網膜疾患のその他の形態、網膜剥離および断裂;黄斑ひだ、網膜の外側を冒す虚血、糖尿病性網膜症に関連した細胞傷害および網膜虚血、光力学治療を含むレーザー治療(グリッド、焦点および広範囲網膜)、外傷、外科手術(網膜トランスロケーション、網膜下手術または硝子体切除術)または光誘発医原性網膜症および網膜移植片の保持に付随した損傷;眼の血管新生性または浮腫性疾患および障害、例えば糖尿病性網膜症、虹彩ルベオーシス、ブドウ膜炎、フックス虹彩毛様体炎、血管新生緑内障、角膜血管新生、硝子体切除術および水晶体切除術の組合せの結果として生じる血管新生、網膜虚血、脈絡膜血管不全、脈絡膜血栓症、頚動脈虚血、挫傷性眼傷害、未熟児網膜症、網膜静脈閉塞症、増殖性硝子体網膜症、角膜血管形成、網膜微小血管症または網膜浮腫;結合組織疾患、例えばリウマチ様関節炎、進行性全身性硬化症、シェーグレン症候群、皮膚筋炎または混合結合組織疾患;心臓肥大および心不全;インスリン抵抗性;筋萎縮性側索硬化症;多発性硬化症;アルツハイマー病;神経変性疾患;前新生物状態、例えば大腸ポリープ;および肺疾患、例えば嚢胞性線維症、慢性閉塞性肺疾患、喘息または急性および慢性気管支炎を含む1種または複数の疾患または障害を有する哺乳動物患者を治療する方法を対象とする。そのような方法は、前記患者に、薬学的に許容できる担体、ならびに治療有効量の式I、II、III、III(A)、IV、V(A)、V(B)、VI(A)、VI(B)、VII、VII(A)、VII(B)、VIII(A)、VIII(B)、IX(A)、IX(B)、X(A)、X(B)、XI(A)、XI(B)、XII(A)および/またはXII(B)の1種または複数の化合物を含む医薬組成物を投与することを含む。
本発明の化合物には、以下の表1A、1B、2A、2B、3A、3B、4A、4B、5、6および7の化合物(その互変異性体、異性体、プロドラッグおよび薬学的に許容できるそれらの塩を含む)がある。
Figure 2008530136
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定義
本明細書で具体的な列挙によって限定されない限り、以下の用語は以下の意味を有する。
「アルキル」は、炭素原子1から10個、好ましくは炭素原子1から5個、より好ましくは炭素原子1から3個を有する1価のアルキル基を指す。この用語は、メチル、エチル、n−プロピル、iso−プロピル、n−ブチル、t−ブチル、n−ペンチルなどの基によって例示される。
「アルキレン」は、炭素原子1から10個、好ましくは炭素原子1から5個、より好ましくは炭素原子1から3個を有する2価のアルキレン基を指す。この用語は、メチレン、1,2−エチレン、1,3−プロピレン、1,2−プロピレン、1,4−ブチレン、1,5−ペンチレンなどの基によって例示される。
「置換アルキル」は、置換基がアルコキシ、置換アルコキシ、アシル、アシルアミノ、アミノ、置換アミノ、アミノアシル、アリール、置換アリール、アリールオキシ、置換アリールオキシ、シアノ、ハロゲン、ヒドロキシル、ニトロ、カルボキシル、カルボキシルエステル、シクロアルキル、置換シクロアルキル、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、複素環、置換複素環、チオールおよびチオアルキルからなる群から選択される、1から3個、好ましくは1から2個を有する1価のアルキル基を指す。
「置換アルキレン」は、置換基が置換アルキルにおいて挙げられたものからなる群から選択される、1から3個、好ましくは1から2個を有する2価のアルキレン基を指す。
「アルコキシ」は、基「アルキル−O−」を指し、例としては、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、iso−プロポキシ、n−ブトキシ、t−ブトキシ、sec−ブトキシ、n−ペントキシなどがある。
「置換アルコキシ」は、基「置換アルキル−O−」を指す。
「アシル」は、基H−C(O)−、アルキル−C(O)−、置換アルキル−C(O)−、アルケニル−C(O)−、置換アルケニル−C(O)−、シクロアルキル−C(O)−、置換シクロアルキル−C(O)−、アリール−C(O)−、置換アリール−C(O)−、ヘテロアリール−C(O)−、置換ヘテロアリール−C(O)、複素環−C(O)−および置換複素環−C(O)−を指す。
「アルキルスルフィニル」は、基−S(O)アルキルを指す。
「アリールスルフィニル」は、基−S(O)アリールを指す。
「アルキルスルホニル」は、基−S(O)アルキルを指す。
「アリールスルホニル」は、基−S(O)アリールを指す。
「アミノアシル」は、基−C(O)NR1010を指し、ここで、各R10は、独立に、水素、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アリール、置換アリール、シクロアルキル、置換シクロアルキル、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、複素環、置換複素環からなる群から選択され、各R10は窒素原子と一緒になって複素環または置換複素環を形成する。
「アルケニル」は、炭素原子2から10個、好ましくは炭素原子2から6個を有し、少なくとも1個、好ましくは1〜2個のビニル(二重結合)不飽和部位を有する1価のアルケニル基を指す。用語「アルケニル」は、不飽和の存在から生じるシスおよびトランス異性体の任意のおよび全ての組合せを包含する。
「アルケニレン」は、炭素原子2から10個、好ましくは炭素原子2から6個を有し、少なくとも1個、好ましくは1〜2個のビニル(二重結合)不飽和部位を有する2価のアルケニレン基を指す。用語「アルケニレン」は、不飽和の存在から生じるシスおよびトランス異性体の任意のおよび全ての組合せを包含する。
「置換アルケニル」は、アルコキシ、置換アルコキシ、アシル、アシルアミノ、アミノ、置換アミノ、アミノアシル、アリール、置換アリール、アリールオキシ、置換アリールオキシ、シアノ、ハロゲン、ヒドロキシル、ニトロ、カルボキシル、カルボキシルエステル、シクロアルキル、置換シクロアルキル、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、複素環および置換複素環からなる群から選択される1から3個の置換基、好ましくは1から2個の置換基を有し、但し、任意のヒドロキシル置換がビニル炭素原子上にないアルケニル基を指す。
「置換アルケニレン」は、置換アルケニルにおいて挙げられたものからなる群から選択される、1から3個、好ましくは1から2個の置換基を有する2価のアルケニレン基を指す。
「アルキニル」は、炭素原子2から10個、好ましくは炭素原子2から6個を有し、少なくとも1個、好ましくは1〜2個のアセチレン(三重結合)不飽和部位を有する1価のアルキニル基を指す。
「アルキニレン」は、炭素原子2から10個、好ましくは炭素原子2から6個を有し、少なくとも1個、好ましくは1〜2個のアセチレン(三重結合)不飽和部位を有する2価のアルキニレン基を指す。
「置換アルキニル」は、アルコキシ、置換アルコキシ、アシル、アシルアミノ、アミノ、置換アミノ、アミノアシル、アリール、置換アリール、アリールオキシ、置換アリールオキシ、シアノ、ハロゲン、ヒドロキシル、ニトロ、カルボキシル、カルボキシルエステル、シクロアルキル、置換シクロアルキル、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、複素環および置換複素環からなる群から選択される1から3個の置換基、好ましくは1から2個の置換基を有し、但し、任意のヒドロキシル置換がアセチレン炭素原子上にないアルキニル基を指す。
「置換アルキニレン」は、置換アルキニルにおいて挙げられたものからなる群から選択される、1から3個、好ましくは1から2個の置換基を有する2価のアルキニレン基を指す。
「アミノ」は、基−NHを指す。
「置換アミノ」は、基−NR’R’’を指し、ここで、R’およびR’’は、独立に、水素、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アリール、置換アリール、シクロアルキル、置換シクロアルキル、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、複素環、置換複素環からなる群から選択され、ここで、R’およびR’’は、そこに結合した窒素と一緒になって、複素環または置換複素環基を形成し、但し、R’およびR’’は同時に水素ではない。R’が水素であり、R’’がアルキルである場合、置換アミノ基は本明細書においてアルキルアミノと呼ばれることがある。R’およびR’’がアルキルの場合、置換アミノ基は本明細書においてジアルキルアミノと呼ばれることがある。置換アミノという用語に含まれるものとしては、式−NR’SOR’’’によって表されるスルホアミド基もあり、ここで、R’は上記定義の通りであり、R’’’は、アルキル、置換アルキル、アリール、置換アリール、シクロアルキル、置換シクロアルキル、複素環、置換複素環、ヘテロアリールおよび置換ヘテロアリールからなる群から選択される。
「アミノカルボニルオキシ」は、基NH−C(O)−O−を指す。
「オキシカルボニルアミノ」は、基アルコキシ−C(O)−NH−またはアイルオキシ−C(O)−NH−を指す。
「アシルアミノ」は、基−NR11C(O)アルキル、−NR11C(O)置換アルキル、−NR11C(O)シクロアルキル、−NR11C(O)置換シクロアルキル、−NR11C(O)アルケニル、−NR11C(O)置換アルケニル、−NR11C(O)アリール、−NR11C(O)置換アリール、−NR11C(O)ヘテロアリール、−NR11C(O)置換ヘテロアリール、−NR11C(O)複素環および−NR11C(O)置換複素環を指し、ここで、R11は水素またはアルキルである。
「アリール」または「Ar」は、単環(例えば、フェニル)または多重縮合環(例えば、ナフチルまたはアントリル)を有する炭素原子6から14個の1価の芳香族炭素環基を指し、この縮合環は芳香族(例えば、2−ベンゾオキサゾリノン、2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン−7−イルなど)であってもなくてもよく、但し、結合点は芳香族環原子である。好ましいアリールとしては、フェニルおよびナフチル、例えば2−ナフチルがある。
「置換アリール」は、ヒドロキシ、アシル、アシルアミノ、アルキル、置換アルキル、アルコキシ、置換アルコキシ、アルケニル、置換アルケニル、アミノ、置換アミノ、アミノアシル、アリール、置換アリール、アリールオキシ、置換アリールオキシ、シクロアルコキシ、置換シクロアルコキシ、カルボキシル、カルボキシルエステル、シアノ、シクロアルキル、置換シクロアルキル、ハロ、ニトロ、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、複素環、置換複素環、ヘテロアリールオキシ、置換ヘテロアリールオキシ、ヘテロシクリルオキシ、置換ヘテロシクリルオキシ、アルキルスルフィニル、アリールスルフィニル、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、チオールおよびチオアルキルからなる群から選択される1から3個の置換基、好ましくは1から2個の置換基で置換されているアリール基を指す。
「アリーレン」は、単環(例えば、フェニレン)または多重縮合環(例えば、ナフチレンまたはアントリレン)を有する炭素原子6から14個の2価のアリール基を指し、この縮合環は芳香族(例えば、2−ベンゾオキサゾリノン、2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン−7−イルなど)であってもなくてもよく、但し、結合点は芳香族環原子である。好ましいアリーレンとしては、フェニレン(例えば、1,4−フェニレン)およびナフチレン(例えば、1,2−ナフチレン)がある。
「置換アリーレン」は、ヒドロキシ、アシル、アシルアミノ、アルキル、置換アルキル、アルコキシ、置換アルコキシ、アルケニル、置換アルケニル、アミノ、置換アミノ、アミノアシル、アリール、置換アリール、アリールオキシ、置換アリールオキシ、シクロアルコキシ、置換シクロアルコキシ、カルボキシル、カルボキシルエステル、シアノ、シクロアルキル、置換シクロアルキル、ハロ、ニトロ、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、複素環、置換複素環、ヘテロアリールオキシ、置換ヘテロアリールオキシ、ヘテロシクリルオキシ、置換ヘテロシクリルオキシ、アルキルスルフィニル、アリールスルフィニル、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、チオールおよびチオアルキルからなる群から選択される1から3個の置換基、好ましくは1から2個の置換基で置換されているアリーレン基を指す。
「ヘテロアリーレン」は、炭素原子1から15個、好ましくは炭素原子1から10個、および環内に酸素、窒素および硫黄からなる群から選択されるヘテロ原子1から4個を有する2価のヘテロアリール基を指す。場合により、環内の任意の窒素および/または硫黄原子のいずれかまたは両方は酸化されていることができる。そのようなヘテロアリール基は単環(例えば、ピリジルまたはフリル)または多重縮合環(例えば、インドリジニルまたはベンゾチエニル)を有することができ、但し、結合点はヘテロアリール環原子を介する。好ましいヘテロアリールとしては、ピリジル、ピロリル、インドリル、チオフェニルおよびフリルがある。
「置換ヘテロアリーレン」は、ヒドロキシ、アシル、アシルアミノ、アルキル、置換アルキル、アルコキシ、置換アルコキシ、アルケニル、置換アルケニル、アミノ、置換アミノ、アミノアシル、アリール、置換アリール、アリールオキシ、置換アリールオキシ、シクロアルコキシ、置換シクロアルコキシ、カルボキシル、カルボキシルエステル、シアノ、シクロアルキル、置換シクロアルキル、ハロ、ニトロ、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、複素環、置換複素環、ヘテロアリールオキシ、置換ヘテロアリールオキシ、ヘテロシクリルオキシ、置換ヘテロシクリルオキシ、アルキルスルフィニル、アリールスルフィニル、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、チオールおよびチオアルキルからなる群から選択される1から3個の置換基、好ましくは1から2個の置換基で置換されているヘテロアリーレン基を指す。
「1,2−縮合アリール」は、アリール環のα/β位で、置換されていてもよいシクロアルキルまたは置換されていてもよい複素環基に縮合したアリール基を指す。したがって、そのような基は、縮合がα/βであることを条件としてアリール部分の付番方式に拘らず、縮合1,2−アリール基と見なされる。例えば、以下の通りにその2,3−位でピペリジンと縮合したナフタレンは、縮合1,2−アリール基と見なし得る。なぜなら、ナフチル基がナフチル環のα/β位でピペリジニル基の3,4−位に縮合しているからである。
Figure 2008530136
「置換1,2−縮合アリール」は、置換アリールについて上記定義の通り、1から3個の置換基で置換されている縮合1,2−アリール基を指す。
「アリールオキシ」は、基アリール−O−を指し、例として、フェノキシ、ナフトキシなどがある。
「置換アリールオキシ」は、置換アリール−O−基を指す。
「カルボキシル」は、−COOHまたはその薬学的に許容できる塩を指す。
「カルボキシルエステル」は、基−C(O)O−アルキル、−C(O)O−置換アルキル、−C(O)Oアリールおよび−C(O)O−置換アリールを指し、ここで、アルキル、置換アルキル、アリールおよび置換アリールは本明細書で定義の通りである。
「シクロアルキル」は、単環または多重縮合環を有する炭素原子3から10個の1価の環状アルキル基を指し、この縮合環はシクロアルキルであってもなくてもよく、但し、結合点はシクロアルキル環原子である。シクロアルキル基の例としては、アダマンチル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロオクチルなどがある。
「置換シクロアルキル」は、オキソ(=O)、チオキソ(=S)、アルキル、置換アルキル、アルコキシ、置換アルコキシ、アシル、アシルアミノ、アミノ、置換アミノ、アミノアシル、アリール、置換アリール、アリールオキシ、置換アリールオキシ、シアノ、ハロゲン、ヒドロキシル、ニトロ、カルボキシル、カルボキシルエステル、シクロアルキル、置換シクロアルキル、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、複素環および置換複素環からなる群から選択される1から5個の置換基を有するシクロアルキル基を指す。
「シクロアルコキシ」は、−O−シクロアルキル基を指す。
「置換シクロアルコキシ」は、−O−置換シクロアルキル基を指す。
「ハロ」または「ハロゲン」は、フルオロ、クロロ、ブロモおよびヨードを指し、好ましくはフルオロまたはクロロである。
「ヘテロアリール」は、炭素原子1から15個、好ましくは炭素原子1から10個、および環内に酸素、窒素および硫黄からなる群から選択されるヘテロ原子1から4個を有する1価の芳香族基を指す。場合により、環内の任意の窒素および/または硫黄原子のいずれかまたは両方は酸化されていることができる。そのようなヘテロアリール基は単環(例えば、ピリジルまたはフリル)または多重縮合環(例えば、インドリジニルまたはベンゾチエニル)を有することができ、但し、結合点はヘテロアリール環原子を介する。好ましいヘテロアリールとしては、ピリジル、ピロリル、インドリル、チオフェニルおよびフリルがある。
「置換ヘテロアリール」は、置換アリールについて定義した置換基と同じ群から選択された1から3個の置換基で置換されているヘテロアリール基を指す。
「1,2−縮合ヘテロアリール」は、ヘテロアリール環のα/β位で、置換されていてもよいシクロアルキルまたは置換されていてもよい複素環基に縮合したヘテロアリール基を指す。したがって、そのような基は、縮合がα/βであることを条件としてヘテロアリール部分の付番方式に拘らず、縮合1,2−ヘテロアリール基と見なされる。例えば、以下の通りにその2,3−位でピペリジンと縮合したキノリンは、縮合1,2−ヘテロアリール基と見なし得る。なぜなら、キノリン基が環のα/β位でピペリジニル基の3,4−位に縮合しているからである。
Figure 2008530136
「置換1,2−縮合ヘテロアリール」は、置換ヘテロアリールについて上記定義の通り、置換基1から3個で置換されている縮合1,2−ヘテロアリール基を指す。
「ヘテロアリールオキシ」は基−O−ヘテロアリールを指し、「置換ヘテロアリールオキシ」は基−O−置換ヘテロアリールを指す。
「複素環(heterocycle)」または「複素環(heterocyclic)」は、単環または多重縮合環、炭素原子1から10個、および環内に窒素、硫黄および酸素からなる群から選択されるヘテロ原子1から4個を有する1価の飽和または不飽和基を指す。ここで、縮合環系において、1個または複数の環はアリールまたはヘテロアリールであることができ、但し、結合点は複素環(非芳香族)環原子である。場合により、環内の任意の窒素および/または硫黄原子のいずれかまたは両方は酸化されていることができる。
「置換複素環」は、置換シクロアルキルについての定義と同じ置換基1から3個で置換されている複素環基を指す。
「1,2−縮合複素環」は、第1の複素環のα/β位で置換されていてもよいシクロアルキルまたは置換されていてもよい第2の複素環基に縮合した第1の複素環基を指す。したがって、そのような基は、縮合がα/βであることを条件として複素環部分の付番方式に拘らず、縮合1,2−複素環基と見なされる。例えば、以下の通りにその2,3−位でピペリジンと縮合したインドリンは、縮合1,2−複素環基と見なし得る。なぜなら、インドリン基が環のα/β位でピペリジニル基の3,4−位に縮合しているからである。
Figure 2008530136
「置換1,2−縮合複素環」は、置換複素環について上記定義の通りの置換基1から3個で置換されている縮合1,2−複素環基を指す。
複素環およびヘテロアリールの例としては、これらだけに限るものではないが、アゼチジン、ベンゾフラン、2,3−ジヒドロベンゾフラン、ピロール、イミダゾール、ピラゾール、ピリジン、ピラジン、ピリミジン、ピリダジン、インドリジン、イソインドール、インドール、インドリン、ジヒドロインドール、インダゾール、プリン、キノリジン、イソキノリン、キノリン、フタラジン、ナフチルピリジン、キノキサリン、キナゾリン、シンノリン、プテリジン、カルバゾール、カルボリン、フェナントリジン、アクリジン、フェナントロリン、イソチアゾール、フェナジン、イソキサゾール、フェノキサジン、フェノチアジン、イミダゾリジン、イミダゾリン、ピペリジン、ピペラジン、インドリン、フタルイミド、1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン、4,5,6,7−テトラヒドロ−ベンゾ[b]チオフェン、チアゾール、チアゾリジン、チオフェン、ベンゾ[b]チオフェン、2,3−ジヒドロベンゾ[b]チオフェン、モルホリニル、チオモルホリニル(チアモルホリニルとも呼ばれる)、ピペリジニル、ピロリジン、テトラヒドロフラニルなどがある。
「ヘテロシクリルオキシ」は基−O−複素環を指し、「置換ヘテロシクリルオキシ」は基−O−置換複素環を指す。
「立体異性体(stereoisomer)」または「立体異性体(stereoisomers)」は、1個または複数の立体中心のキラリティーが異なる化合物を指す。立体異性体としては、鏡像異性体およびジアステレオ異性体がある。
「互変異性体」は、プロトンの位置が異なる化合物の交互形態、例えばエノール−ケトおよびイミン−エナミン互変異性体、または環−NH−部分および環=N−部分の両方に結合した環原子を含有するヘテロアリール基の互変異性形態、例えばピラゾール、イミダゾール、ベンズイミダゾール、トリアゾールおよびテトラゾールを指す。
「チオール」は、基−SHを指す。
「チオアルキル」は、基−S−アルキルを指す。
「置換チオアルキル」は、基−S−置換アルキルを指す。
上記定義の全ての置換された基、それ自体へのさらなる置換基を有する置換基を規定することによって得られたポリマー(例えば、置換アリール基でさらに置換された置換アリール基でそれ自体が置換されている置換アリール基を置換基として有する置換アリールなど)が本明細書に含まれることは意図していないことは理解される。そのような場合、そのような置換の最大数は3である。例えば、2個の別の置換アリール基を有する置換アリール基の連続的な置換は、−置換アリール−(置換アリール)−置換アリールに限られる。
同様に、上記の定義が、許されない置換パターン(例えば、5個のフルオロ基で置換されたメチル)を含むことは意図していないことは理解される。そのような許されない置換パターンは当業者によく知られている。
「薬学的に許容できる塩」は、式I、II、III、III(A)、IV、V(A)、V(B)、VI(A)、VI(B)、VII、VII(A)、VII(B)、VIII(A)、VIII(B)、IX(A)、IX(B)、X(A)、X(B)、XI(A)、XI(B)、XII(A)および/またはXII(B)の化合物の任意のものの薬学的に許容できる塩を指し、このような塩は、当技術分野でよく知られた種々の有機対イオンおよび無機対イオンから誘導され、例としてのみ、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、アンモニウム、テトラアルキルアンモニウムなど、分子が塩基性官能基を含有する場合、有機酸または無機酸の塩、例えば塩酸塩、臭化水素酸塩、酒石酸塩、メシレート、酢酸塩、マレイン酸塩、シュウ酸塩などを挙げることができる。用語「薬学的に許容できるそれらの塩」は、I、II、III、III(A)、IV、V(A)、V(B)、VI(A)、VI(B)、VII、VII(A)、VII(B)、VIII(A)、VIII(B)、IX(A)、IX(B)、X(A)、X(B)、XI(A)、XI(B)、XII(A)および/またはXII(B)の互変異性体、立体異性体またはプロドラッグの塩も指す。
「哺乳動物」は、ヒトおよび非ヒト動物を含む。
患者の疾患を「治療する」または患者の疾患の「治療」は、1)疾患の傾向があるか、疾患の症状をまだ示していない患者に疾患が発生するのを予防すること、2)疾患を抑制することもしくはその進行を止めること、または3)疾患を改善することもしくは疾患を後退させることを指す。
「プロドラッグ」は、本発明の化合物、または対象に投与した場合にその活性代謝産物もしくは残渣を直接的または間接的に提供することが可能な本発明の化合物の任意の誘導体を指す。特に好ましい誘導体およびプロドラッグは、そのような化合物を対象に投与した場合に本発明の化合物のバイオアベイラビリティーを増大させるもの(例えば、経口投与した化合物が血中により容易に吸収されるようにすることにより)、または親種に比較して、親化合物の生体内区画(例えば、脳またはリンパ系)への送達を高めるものである。プロドラッグとしては、本発明の化合物のエステル形態がある。エステルプロドラッグの例としては、ギ酸エステル、酢酸エステル、プロピオン酸エステル、酪酸エステル、アクリル酸エステルおよびエチルコハク酸エステル誘導体がある。プロドラッグの概説は、T.HiguchiおよびV.Stella、Pro−drugs as Novel Delivery Systems、A.C.S.Symposium Seriesの第14巻、およびEdward B.Roche編、Bioreversible Carriers in Drug Design、American Pharmaceutical AssociationおよびPergamon Press、1987にあり、この両方を参照により本明細書に援用する。
用語「白金配位化合物」は、イオン形態の白金を提供する任意の腫瘍細胞増殖阻害白金配位化合物を示すように本明細書で使用する。
用語「タキサン化合物」は、タキサン環系を有し、イチイ(イチイ属)の木のある種の抽出物に関連するか、そこから抽出された化合物のクラスを表す。
用語「トポイソメラーゼ阻害剤」は、真核細胞のDNAの位相を変えることが可能な酵素を表すように使用する。それらは、重要な細胞の機能および細胞増殖に決定的な役割を果たす。真核細胞には2つのクラスのトポイソメラーゼ、即ちI型およびII型がある。トポイソメラーゼIは分子量約100,000のモノマー酵素である。この酵素はDNAに結合し、一時的な一本鎖の破断部を導入し、二重らせんを解き(または解けるようにし)、その後DNA鎖から解離する前に破断部を修復する。トポイソメラーゼIIは、フリーラジカルの形成によってDNA鎖の破断部の導入を伴う作用の同様の機構を有する。
用語「カンプトテシン化合物」は、中国の木、カレンボク(Camptothecin acuminate)およびインドの木、クサミズキ(Nothapodytes foetida)から誘導された水不溶性アルカロイドである親カンプトテシン化合物に関連するか、そこから誘導された化合物を表すように使用する。
用語「ポドフィロトキシン化合物」は、マンドレークの植物体から抽出された親ポドフィロトキシンに関連するか、そこから誘導された化合物を表すように使用する。
用語「抗腫瘍ビンカアルカロイド」は、ツルニチソウの植物体(Vinca rosea)の抽出物に関連するか、そこから誘導された化合物を表すように使用する。
用語「アルキル化剤」は、生理学的条件下でアルキル基をDNAなどの生物学的に極めて重要な高分子に与える能力を有する共通の特徴を有する化学物質の広範な群を包含する。ナイトロジェンマスタードおよびニトロソ尿素などのより重要な物質の多くのものと共に、活性アルキル化部分は、一部が酵素的である複雑な分解反応後in vivoで生成される。アルキル化剤の最も重要な薬理学的作用は、特にDNA合成および細胞分裂における細胞増殖に関連した基本的な機構を妨げるものである。急速に増殖する組織でのDNAの機能および完全性を妨げるアルキル化剤の能力は、その治療用途および多くのそれらの毒性の根拠となっている。
用語「抗腫瘍アントラサイクリン誘導体」は、グリコシド結合によって結合した異常な糖、ダウノサミンを有するテトラサイクリン環構造を有することを特徴とする、菌ストレプトマイセス・ペウセティウス・カエシウス種(Strep.peuticus var.caesius)およびそれらの誘導体から得られた抗生物質を含む。
原発性乳癌におけるヒト表皮増殖因子受容体2タンパク質(HER2)の増幅は、一定の患者の臨床的な予後不良と相互関連することが示されている。トラスツズマブは、高親和性および特異性でHER2受容体の細胞外ドメインに結合する高度に精製された組換えDNA由来のヒト化モノクローナルIgG1κ抗体である。
多くの乳癌はエストロゲン受容体を有し、これらの腫瘍の増殖はエストロゲンによって刺激され得る。用語「エストロゲン受容体アンタゴニスト」および「選択的エストロゲン受容体モジュレーター」は、エストロゲン受容体(ER)に結合しているエストラジオールの競合的阻害剤を表すように使用する。選択的エストロゲン受容体モジュレーターは、ERに結合した場合、受容体の三次元形状の変化を誘発して、DNA上のエストロゲン応答性要素(ERE)へのその結合を阻害する。
閉経後の女性では、循環エストロゲンの主要な供給源は、副腎アンドロゲンおよび卵巣アンドロゲン(アンドロステネジオンおよびテストステロン)の変換から末梢組織のアロマターゼ酵素によるエストロゲン(エストロンおよびエストラジオール)になる。アロマターゼの阻害または不活性化によるエストロゲンの遮断は、ホルモン依存性乳癌に罹患した一部の閉経後患者に対する有効かつ選択的な治療である。
用語「抗エストロゲン剤」は、エストロゲン受容体アンタゴニストおよび選択的エストロゲン受容体モジュレーターのみならず、上で論じたアロマターゼ阻害剤も含むように本明細書で使用する。
用語「分化誘導剤」は、種々の方法で、細胞増殖を阻害し、分化を誘発することができる化合物を包含する。ビタミンDおよびレチノイドは、広範囲の種類の正常細胞および悪性細胞のタイプの増殖および分化の制御において主要な役割を果たすことが知られている。レチノイン酸代謝遮断薬(RAMBA)は、レチノイン酸のチトクロームP450媒介異化を阻害することによって内因性レチノイン酸のレベルを増加させる。
DNAメチル化変化は、ヒト腫瘍の最も共通した異常である。選択した遺伝子のプロモーター内の過剰メチル化は、病変遺伝子の不活性化と通常関連する。用語「DNAメチルトランスフェラーゼ阻害剤」は、DNAメチルトランスフェラーゼの薬理学的阻害および腫瘍抑制遺伝子発現の再活性化を介して作用する化合物を表すように使用する。
用語「キナーゼ阻害剤」は、細胞周期の進行およびプログラムされた細胞死(アポトーシス)に関わるキナーゼの強力な阻害剤を含む。
用語「ファルネシルトランスフェラーゼ阻害剤」は、Rasおよびその他の細胞内タンパク質のファルネシル化を防ぐように設計された化合物を表すように使用する。ファルネシルトランスフェラーゼ阻害剤は、悪性細胞の増殖および生存に作用することが示されている。
用語「含む(comprises)」または「含む(comprising)」およびその文法的変形を本明細書で使用する場合、述べられた特徴、整数、ステップもしくは成分、またはそれらの群の存在を明記するものであるが、1つまたは複数のその他の特徴、整数、ステップ、成分、またはそれらの群の存在または追加を排除するものではない。
化合物の調製
本発明の化合物は、容易に入手可能な出発物質から以下の一般方法および手順を使用して調製できる。典型的または好ましいプロセス条件(即ち、反応温度、時間、反応物のモル比、溶媒、圧力など)が示されている場合、別段の記載がない限り、その他のプロセス条件も使用できることは理解されよう。最適な反応条件は使用する特定の反応物または溶媒によって変化してもよいが、そのような条件は当業者により日常の最適化手順によって決定できる。
さらに、当業者には明らかなように、一定の官能基が望ましくない反応を受けるのを防ぐために慣用の保護基が必要な場合がある。種々の官能基に適切な保護基、ならびに特定の官能基を保護および脱保護する適切な条件は当技術分野でよく知られている。例えば、多数の保護基が、T.W.GreeneおよびG.M.Wuts、Protecting Groups in Organic Synthesis、第3版、Wiley、New York、1999、ならびにそこに挙げられた参考文献に記載されている。
さらに、本発明の化合物は1つまたは複数のキラル中心を含有してもよい。したがって、所望により、そのような化合物は、純粋な立体異性体、即ち、個々の鏡像異性体もしくはジアステレオ異性体として、または立体異性体が豊富な混合物として調製または単離できる。全てのそのような立体異性体(および豊富な混合物)は、別段の記載がない限り、本発明の範囲に含まれる。純粋な立体異性体(または豊富な混合物)は、例えば、当技術分野でよく知られた光学活性な出発物質または立体選択的な試薬を使用して調製してよい。あるいは、そのような化合物のラセミ混合物は、例えばキラルカラムクロマトグラフィー、キラル分割剤などを使用して分離できる。
以下の反応のための出発物質は一般に知られた化合物であるか、既知の手順またはその明らかな変形により調製できる。例えば、出発物質の多くは、Aldrich Chemical Co.(Milwaukee、Wisconsin、USA)、Bachem(Torrance、California、USA)、Emka−ChemceまたはSigma(St.Louis、Missouri、USA)などの商業的供給者から入手可能である。その他は、Fieser and Fieser’s Reagents for Organic Synthesis、第1〜15巻(John Wiley and Sons、1991)、Rodd’s Chemistry of Carbon Compounds、第1〜5巻、および追補版(Elsevier Science Publishers、1989)、Organic Reactions、第1〜40巻(John Wiley and Sons、1991)、March’s Advanced Organic Chemistry(John Wiley and Sons、第4版)、およびLarock’s Comprehensive Organic Transformations(VCH Publishers Inc.、1989)などの標準的な参考文献のテキストに記載されている。
以下の米国特許は、1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロアゼピノ[4,5−b]インドールの合成の説明の限りにおいて、その全体を参照により援用する:米国特許第3,676,558号;米国特許第3,839,357号;および米国特許第6,407,092号。
以下の米国特許は、1,2,3,4−テトラヒドロ−9H−ピリド[3,4−b]インドールの合成の説明の限りにおいて、その全体を参照により援用する:米国特許第6,090,945号および米国特許第6,861,410号。
米国特許第4,001,263号は、2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドールの調製の説明の限りにおいて、その全体を参照により本明細書に援用する。
米国特許第4,006,164号は、1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[3,4−b]インドールの調製の説明の限りにおいて、参照により本明細書に援用する。
本発明の化合物の合成に関し、以下のスキーム1は、WおよびGが結合である本発明の化合物の合成ための一般的な方法を説明する。
Figure 2008530136
式中、A、Ar、WおよびWは、上記定義の通りであり、Lgは、ハロゲン、メシレート、トシレート、スルホン、トリフレートなどの適切な脱離基であり、Rは、アルキルまたは置換アルキル、好ましくはメチルまたはエチルである。
具体的には、スキーム1では、適切な脱離基(LG)を有するカルボン酸エステル1を環状アミン2の約1から5当量と適切な不活性希釈液中で合わせる。反応は一般に、約25℃から約180℃の高温で適切な溶媒中、塩基の存在下で実施して、反応(特にLgがハロである場合)中に生じた任意の酸を除去する。反応を約1から72時間続けて中間体エステル3を生成する。適切な溶媒としては、例えばアセトニトリル、テトラヒドロフラン(THF)、ジオキサン、ジメチルホルムアミド(DMF)またはN,N−ジメチルアセトアミドがある。適切な塩基としては、アルカリ金属炭酸塩、例えば炭酸ナトリウム、炭酸カリウムおよび炭酸セシウム、または有機塩基、例えばトリエチルアミン(TEA)およびジイソプロピルエチルアミン(DIEA)がある。反応が完了したら、化合物3を、中和、蒸発、抽出、沈殿、クロマトグラフィー、濾過などを含む慣用の方法で回収し、あるいは精製および/または単離することなく次の反応で使用する。
エステル3を水、メタノールまたはエタノールなどの適切な溶媒中、過剰量、典型的には10から50%ヒドロキシルアミン1超から約20当量で処理することによってヒドロキサム酸4を生成する。反応は、過剰量のアルカリ金属水酸化物、典型的には1超から約20当量のアルカリ金属水酸化物の存在下で実施する。反応は約0から60℃で一般に実施し、実質的に完了するまで続け、それは約1から72時間以内で一般に起こる。反応が完了したら、化合物4を、中和、蒸発、抽出、沈殿、クロマトグラフィー、濾過などを含む慣用の方法で回収する。
以下のスキーム2は、本発明の化合物の合成ための一般的な方法を説明する。ここで、Wはメチレンであり、Gは結合であるか結合ではなく、さらにここで、A、Ar、W、WおよびRは上記定義の通りである。
Figure 2008530136
具体的には、スキーム2では、芳香族アルデヒド5をアミン2の存在下で還元的アミノ化することにより化合物6を得る。還元的アミノ化は、約理論当量のアミン2をアルデヒド5と、メタノール、エタノール、テトラヒドロフラン、トリメチルオルトギ酸、ジオキサンなどの適切な溶媒中で合わせることにより進行させて、中間体イミンを得る(図示せず)。in situで過剰量、好ましくは1超から約10当量の水素化ホウ素還元剤、例えばシアノ水素化ホウ素ナトリウム(NaCNBH)、水素化ホウ素ナトリウム、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウムなどの存在下、イミンを還元してアミン、化合物6にする。この反応は約0から60℃の温度で一般に実施し、反応が実質的に完了するまで続け、それは約15分から48時間以内で一般に起こる。反応が完了したら、化合物6を、中和、蒸発、抽出、沈殿、クロマトグラフィー、濾過などを含む慣用の方法で回収し、あるいは精製および/または単離することなく次の反応で使用する。
この反応の変形は可能であり、当技術分野でよく知られており、これらだけに限るものではないが、酢酸またはトリフルオロ酢酸(TFA)などの酸の添加、および無水硫酸マグネシウムまたは無水硫酸ナトリウムなどの乾燥剤の添加を含む。イミンの接触水素化も使用できるが、あまり好ましくない。そのような水素化は一般に、白金触媒またはパラジウム触媒、好ましくは5%炭素上パラジウム、および1から5気圧の水素を20から80℃で15分から48時間使用する。適切な溶媒としては上述のものがあり、好ましいR基としてはメチルおよびエチルがある。
ヒドロキサム酸7は、エステル6を過剰量、典型的には1超から約20当量の10から50%ヒドロキシルアミンにより、水、メタノールまたはエタノールなどの適切な溶媒中で処理することによって生成する。反応は過剰量のアルカリ金属水酸化物、典型的には1超から約20当量のアルカリ金属水酸化物の存在下で実施する。反応は約0から60℃で一般に実施し、実質的に完了するまで続け、これは約1から72時間以内で一般に起こる。反応が完了したら、化合物4を、中和、蒸発、抽出、沈殿、クロマトグラフィー、濾過などを含む慣用の方法で回収する。
スキーム2において、W基(メチレン以外)のさらなる修飾が当技術分野の技術の範囲内であることはよく知られている。例えば、直接のアルデヒド結合ではなく、Arに結合したアルキレンアルデヒドを使用できる。さらに、ω−ハロアルキレン−Ar−G−COまたは置換アルキレン化合物を使用して、スキーム1で示したアルキレンまたは置換W結合を得ることができる。
以下のスキーム3は、本発明の化合物の合成のさらなる一般的な方法を例示し、ここで、Wはメチレンであり、Gは結合であるか結合ではなく、さらにここで、A、Ar、W、WおよびRは上記定義の通りである。
Figure 2008530136
具体的には、スキーム3では、エステル6を慣用の条件下で加水分解して酸8を得る。一実施形態では、加水分解は、過剰量、好ましくは1超から約10当量のアルカリ土類水酸化物などの塩基、例えば水酸化リチウム,水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどを加えることによって進行させる。反応は、水と、エタノール、メタノールおよびテトラヒドロフランとの混合物などの適切な溶媒で実施する。反応は約20から100℃で一般に実施し、実質的に完了するまで続け、これは約15分から24時間以内で一般に起こる。反応が完了したら、化合物8を、中和、蒸発、抽出、沈殿、クロマトグラフィー、濾過などを含む慣用の方法で回収するか、あるいは精製および/または単離なしで次の反応で使用する。
別法として、化合物6のR基がtert−ブチルなどの第3級アルキル基である場合、このエステルの加水分解は、約1から50当量の塩酸またはトリフルオロ酢酸などの強酸と、ジクロロメタンまたはジクロロエタンなどの適切な溶媒中で接触させることにより達成される。反応は約0から50℃で一般に実施し、実質的に完了するまで続け、これは約15分から24時間で一般に起こる。反応が完了したら、化合物8を、中和、蒸発、抽出、沈殿、クロマトグラフィー、濾過などを含む慣用の方法で回収するか、あるいは精製および/または単離なしで次の反応で使用する。
カルボン酸8は、多くのよく知られたペプチドカップリング試薬の任意のものおよび塩基の存在下でNHOTHPと接触させることにより、テトラヒドロピラニル保護ヒドロキサメート9に変換する。好ましい一実施形態では、カルボン酸8をペプチドカップリング試薬(例えば、EDCI)、および約1から5当量のトリエチルアミンまたはジイソプロピルエチルアミンなどの有機塩基、約1から5当量のHOBT、および約1から3当量のNHOTHPとを、ジクロロメタン、アセトニトリル、テトラヒドロフラン、ジメチルホルムアミドなどの適切な溶媒中で接触させる。反応は約0から80℃で一般に実施し、実質的に完了するまで続け、これは約1から72時間で一般に起こる。反応が完了したら、化合物9を、中和、蒸発、抽出、沈殿、クロマトグラフィー、濾過などを含む慣用の方法で回収するか、あるいは精製および/または単離なしで次の反応で使用する。
次いで、テトラヒドロピラニル保護ヒドロキサメート9の保護基を切断して、対応するヒドロキサム酸7を得る。切断は、過剰量、好ましくは1超から約50当量の塩酸またはテトラヒドロフランなどの強酸により、ジクロロメタン、ジクロロエタン、テトラヒドロフランなどの適切な溶媒中で処理することにより生じる。反応は約0から50℃で一般に実施し、実質的に完了するまで続け、これは約0.25から24時間で一般に起こる。反応が完了したら、化合物7を、中和、蒸発、抽出、沈殿、クロマトグラフィー、濾過などを含む慣用の方法で回収する。
以下のスキーム4は、本発明の化合物の合成の一般的な方法を例示し、ここで、Gはアルキレンまたはアルケニレンであり、さらにここで、A、Ar、W、WおよびRは上記定義の通りである。
Figure 2008530136
具体的には、スキーム4では、カルボン酸エステル3を慣用の条件下で還元してアルコール12を得て、これを慣用のDess−Martin条件下でアルデヒド11に変換する。好ましくはカルボン酸エステル3の還元を過剰量、一般に1超から約5当量の還元剤の存在下、適切な溶媒中で進める。適切な還元剤としては、例えば水素化ジイソブチルアルミニウム、水素化リチウムアルミニウムおよび水素化ホウ素リチウムがある。適切な溶媒としては、例えばジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジクロロメタンおよびジオキサンがある。反応は約−30から80℃で一般に実施し、実質的に完了するまで続け、これは約15分から24時間で一般に起こる。反応が完了したら、化合物12を、中和、蒸発、抽出、沈殿、クロマトグラフィーなどを含む慣用の方法で回収するか、あるいは精製および/または単離なしで次のステップで使用する。
化合物12のアルコール基を約1から5当量の酸化剤と適切な溶媒中で接触させることにより酸化して化合物11のアルデヒド基にする。適切な酸化剤としては、例えば二酸化マンガン、酸化ニッケル、および好ましくは、1,1,1−トリアセトキシ−1,1−ジヒドロ−1,2−ベンズヨードキソール−3(1H)−オンがある。適切な溶媒としては、例えばジクロロメタン、テトラヒドロフラン、ジクロロエタンなどがある。反応は約0から60℃で一般に実施し、実質的に完了するまで続け、これは約30分から24時間で一般に起こる。反応が完了したら、化合物11を、中和、蒸発、抽出、沈殿、クロマトグラフィーなどを含む慣用の方法で回収するか、あるいは精製および/または単離なしで次のステップで使用する。
別法として、脱離基Lgを有するアルデヒド10を過剰量、好ましくは1超から約5当量のアミン2と適切な溶媒中、適切な塩基の存在下で接触させることにより化合物11を調製できる。適切な脱離基(Lg)としては、例えばハロゲン、スルホンおよびトリフレートがある。適切な溶媒としては、例えばアセトニトリル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメチルホルムアミドまたはN,N−ジメチルアセトアミドがある。適切な塩基としては、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムおよび炭酸セシウムなどのアルカリ金属炭酸塩、またはトリエチルアミンまたはジイソプロピルエチルアミンなどの有機塩基がある。反応は約25から180℃で一般に実施し、実質的に完了するまで続け、これは約1から72時間で一般に起こる。反応が完了したら、化合物11を、中和、蒸発、抽出、沈殿、クロマトグラフィーなどを含む慣用の方法で回収するか、あるいは精製および/または単離なしで次のステップで使用する。
化合物11のアルデヒド基は、Wittig−Horner反応で使用してビニル化合物13を形成するのに適切な官能基である。具体的には、アルデヒド11を約1から5当量のトリフェニルホスホラニリデンアセテート、例えばそのメチルエステルまたはエチルエステルと、テトラヒドロフラン、ジクロロメタン、ジオキサンなどの適切な溶媒中で接触させる。反応は約0から80℃で一般に実施し、実質的に完了するまで続け、これは約1から48時間で一般に起こる。反応が完了したら、化合物13を、中和、蒸発、抽出、沈殿、クロマトグラフィーなどを含む慣用の方法で回収するか、あるいは精製および/または単離なしで次のステップで使用する。
化合物13のカルボン酸エステルの対応するヒドロキサム酸14への変換を上記の通りに進める。別法として、化合物13を約5から20当量の乾燥塩酸ヒドロキシルアミンと約10から40当量のトリメチルアルミニウムとの混合物で適切な溶媒中、約0から60℃で約1から48時間処理することにより化合物14を得ることができる。適切な溶媒としては、ジクロロメタン、ジクロロエタンおよびトルエンがある。反応が完了したら、化合物11を、中和、蒸発、抽出、沈殿、クロマトグラフィーなどを含む慣用の方法で回収するか、あるいは精製および/または単離なしで次のステップで使用する。
場合により、化合物14のビニレン基を慣用の条件下で飽和させて化合物15のエチレン基を得ることができる。好ましくは、水素化は、適切な溶媒中、約1から5気圧の水素ガス下で約5から200重量%の触媒を使用して約20から65℃、約1から72時間で起こる。適切な溶媒としては、これらだけに限るものではないが、メタノール、エタノール、テトラヒドロフラン、酢酸エチルなどがある。適切な触媒としては、例えば水酸化パラジウム、炭素上パラジウム、水酸化白金などがある。反応が完了したら、化合物15を、中和、蒸発、抽出、沈殿、クロマトグラフィーなどを含む慣用の方法で回収するか、あるいは精製および/または単離なしで次のステップで使用する。
上記の方法のいずれかによりカルボン酸エステル15を対応するヒドロキサム酸に変換して化合物16を得て、これを、中和、蒸発、抽出、沈殿、クロマトグラフィーなどを含む慣用の方法で回収する。
本発明の好ましいAr/Ar基は、インドリル環の2,3位のW、NHおよびWで表された窒素複素環に縮合したインドリル基である。以下のスキーム5は、そのような好ましいインドリル基の窒素環原子での置換方法を例示する。
Figure 2008530136
式中、R、W、W、W、Ar、THPおよびnは上記定義の通りであり、RおよびRは、独立に、水素、アルキル、置換アルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、複素環または置換複素環であり、あるいはRおよびRは、そこに懸垂している窒素原子と一緒になって、複素環または置換複素環を形成し、Rは−(Y)であり、ここで、Rは上記定義の通りであり、Xはハロゲンなどの脱離基であり、Mは、ナトリウム、カリウム、リチウムなどの金属塩である。
具体的には、上記スキーム1で記載したように調製した化合物17を適切な塩基で不活性溶媒中、約0から60℃で処理し、次いで少なくとも理論当量のアルキル化剤(qは0であり、Rはアルキルまたは置換アルキルである)、アシル化剤(qは1であり、Yはカルボニルである)、ベンゾイル化剤(qは1であり、Yはカルボニルであり、Rはアリールまたは置換アリールである)またはスルホニル化剤(qは1であり、Yは−SO−である)を加える。適切な塩基としては、例えば粉末水酸化ナトリウム、水素化ナトリウム、カリウムtert−ブトキシド、水素化カリウムなどがある。適切な不活性溶媒としては、これらだけに限るものではないが、トルエン、ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフランなどがある。反応は約20から110℃で一般に実施し、実質的に完了するまで続け、これは約0.5から72時間で一般に起こる。反応が完了したら、化合物18を、中和、蒸発、抽出、沈殿、クロマトグラフィーなどを含む慣用の方法で回収するか、あるいは精製および/または単離なしで次のステップで使用する。
ヒドロキサム酸19を対応するカルボン酸エステル18から上記スキーム1〜4のいずれかに記載の方法のいずれかにより生成する。別法として、カルボン酸エステル18を、上記スキーム1〜4のいずれかに記載の方法により加水分解し、対応するテトラヒドロピラニル保護ヒドロキサメート20に変換する。20のテトラヒドロピラニル基の加水分解をスキーム1〜4のいずれかに記載の方法によって達成し、ヒドロキサム酸19を得る。
さらに別の代替実施形態では、上記スキーム1〜4のいずれかに記載の方法により、カルボン酸エステル17を加水分解し、対応するテトラヒドロピラニル保護ヒドロキサメート21に変換する。化合物18を合成するために記載した方法による、それに続くアルキル化(qは0であり、Rはアルキルまたは置換アルキルである)、アシル化(qは1であり、Yはカルボニルである)、ベンゾイル化(qは1であり、Yはカルボニルであり、Rはアリールまたは置換アリールである)またはスルホニル化(qは1であり、Yは−SO−である)により化合物20を得る。スキーム1〜4に記載の方法のいずれかによる化合物20のテトラヒドロピラニル基の加水分解によりヒドロキサム酸19を得る。
別の実施形態では、テトラヒドロピラニル保護ヒドロキサム酸21を過剰量、好ましくは1超から約5当量の37%ホルムアルデヒド水溶液、ならびに過剰量、好ましくは1超から約5当量のアミンで処理して、アミノメチレン中間体22を得る。反応は、エタノール、メタノール、テトラヒドロフランなどの適切な溶媒中、約20から100℃で一般に実施し、実質的に完了するまで続け、これは約1から48時間で一般に起こる。反応が完了したら、化合物22を、中和、蒸発、抽出、沈殿、クロマトグラフィーなどを含む慣用の方法で回収するか、あるいは精製および/または単離なしで次のステップで使用する。スキーム1〜4に記載の方法のいずれかによる化合物22のテトラヒドロピラニル基のそれに続く加水分解によりアミノメチレンヒドロキサム酸、化合物23を得る。
本発明の別の実施形態では、アリールおよびヘテロアリール置換インドール31をスキーム5Bで示した通りに生成し、ここで、R、R、W、W、W、Ar、Rおよびnは上記定義の通りであり、Arは置換されていてもよいアリールまたは置換されていてもよいヘテロアリール基である。一般に、ブロモまたはヨード置換インドール28は、約1から3当量のボロン酸29および約0.01から1当量の適切なパラジウム触媒と約1から3当量のアルカリ金属炭酸塩などの塩基の存在下、適切な溶媒中で約1から72時間、約20から150℃で処理して、アリールおよびヘテロアリール置換インドールエステル30を得る。好ましいRは、水素である。適切な溶媒の例としては、これらだけに限るものではないが、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、ジオキサンおよびテトラヒドロフランがある。パラジウム触媒の例としては、これらだけに限るものではないが、ジアセトキシビス(トリフェニルホスフィン)−パラジウム、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)−パラジウムおよびテトラキス(トリフェニルホスフィン)−パラジウムがある。適切なアルカリ金属炭酸塩の例としては、これらだけに限るものではないが、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムまたは炭酸セシウムがある。エステル30からヒドロキサム酸31へのそれに続く変換はスキーム1から5に記載の手段のいずれか1つによって達成される。
Figure 2008530136
本発明の別の実施形態では、アミノメチル基が付加されたアリールおよびヘテロアリール置換インドール34がスキーム5Bに示した通りに生成され、ここで、全ての変数は上記定義の通りである。一般に、アルデヒドを有するアリールまたはヘテロアリール置換インドールエステル32は、スキーム5Bで示され記載された通りに生成される。前記エステル32は、1から50当量のアミン、NHRにより、適切な溶媒中、約0から80℃で約1から72時間、約1から10当量の適切な水素化ホウ素還元剤の存在下で還元的にアミノ化される。別法として、適切な水素化ホウ素還元剤は、約0.05から1当量の適切なパラジウム触媒および約1から10気圧の水素で置き換えることができる。適切な溶媒としては、これらだけに限るものではないが、塩化メチレン、テトラヒドロフラン、ジオキサン、エタノール、オルトギ酸トリメチル、オルトギ酸テトラメチル、エーテル、ジクロロエタンまたは酢酸エチルがある。適切な水素化ホウ素還元試薬としては、これらだけに限るものではないが、水素化ホウ素ナトリウム、シアノ水素化ホウ素ナトリウムおよびトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウムがある。適切なパラジウム触媒としては、これらだけに限るものではないが、炭素上パラジウム、アルミナ上パラジウム、炭酸バリウム上パラジウムまたは酸化パラジウムがある。エステル33からヒドロキサム酸へのそれに続く変換はスキーム1から5に記載の手段のいずれかによって達成される。
インドリル環の2,3位のW、NHおよびWによって表される窒素複素環に縮合したインドリル基の2,3二重結合は特に水素化を受け易く、これは以下のスキーム6に示す。
Figure 2008530136
具体的には、スキーム6では、化合物17〜23のそれぞれの2,3−二重結合を適切な溶媒中、約1から20倍の重量対体積比のトリフルオロ酢酸および約1から5当量の水素化物還元剤で水素化して、対応する2,3−ジヒドロインドール誘導体、化合物17a〜23aを得ることができる。適切な溶媒としては、これらだけに限るものではないが、純粋なトリフルオロ酢酸、ジクロロメタン、ジクロロエタン、テトラヒドロフランなどがある。適切な水素化物還元剤としては、これらだけに限るものではないが、トリエチルシラン、水素化ホウ素ナトリウムおよびシアノ水素化ホウ素ナトリウムがある。反応は約−30から50℃で一般に実施し、実質的に完了するまで続け、これは約0.5から72時間で一般に起こる。
製剤
薬剤として使用する場合、本発明の化合物は通常、医薬組成物の形態で投与される。これらの化合物は、経口、直腸、経皮、皮下、静脈内、筋肉内および経鼻を含む種々の経路で投与できる。これらの化合物は注射組成物および経口組成物の両方として有効である。このような組成物は医薬技術でよく知られた方法によって調製され、少なくとも1種の活性化合物を含む。
本発明は、薬学的に許容できる担体と共に、活性成分として1種または複数の本発明の化合物を含有する医薬組成物も含む。本発明の組成物の作製では、活性成分は通常、賦形剤と混合され、賦形剤で希釈され、またはカプセル、サシェ、紙またはその他の容器の形態であることができる担体内に入れられている。使用した賦形剤は一般に、ヒト対象またはその他の哺乳動物への投与に適した賦形剤である。賦形剤が希釈剤として働く場合、それは固体、半固体、液体物質であることができ、それは活性成分のビヒクル、担体または媒体として働く。したがって、組成物は、錠剤、丸剤、散剤、ロゼンジ、サシェ、カシェ、エリキシル、懸濁液、エマルジョン、溶液、シロップ、エアゾル(固体としてまたは液体媒体内で)、例えば活性化合物を10重量%まで含有する軟膏、軟ゼラチンカプセル、硬ゼラチンカプセル、坐剤、滅菌注射溶液および滅菌包装散剤の形態であることができる。
製剤の調製では、活性化合物をその他の成分と合わせる前に微粉砕して適切な粒径を得ることが必要な場合がある。活性化合物が実質的に不溶性の場合、通常、200メッシュ未満の粒径に微粉砕する。活性化合物が実質的に水溶性の場合、粒径は、微粉砕により通常調整して、製剤中に実質的に均一、例えば約40メッシュに分布させる。あるいは、水に難溶性の化合物はその溶解性を高めるためにナノ粒子の形態で調製できる。例えば、参照によりその全体を本明細書に援用する、「Stabilization of Active Agents by Formulation into Nanoparticulate Form」についての国際特許出願公開第WO03/024424号を参照されたい。
適切な賦形剤のいくつかの例としては、ラクトース、デキストロース、スクロース、ソルビトール、マンニトール、デンプン、アラビアゴム、リン酸カルシウム、アルギン酸塩、トラガカント、ゼラチン、ケイ酸カルシウム、微結晶性セルロース、ポリビニルピロリドン、セルロース、水、シロップおよびメチルセルロースがある。製剤は追加的に、タルク、ステアリン酸マグネシウムおよび鉱油などの潤滑剤;湿潤剤;乳化剤および懸濁剤;メチルおよびプロピルヒドロキシ安息香酸などの保存剤;甘味剤;および香味剤を含むことができる。本発明の組成物は、当技術分野で知られた手順を使用して患者に投与された後、活性成分を迅速に、持続的に、または遅延させて放出するように製剤できる。
組成物は、単位剤形に製剤するのが好ましい。用語「単位剤形」は、ヒト対象およびその他の哺乳動物用の単位用量として適した物理的に分離した単位を指し、各単位は、適切な医薬賦形剤と協働して所望の治療効果を生じると計算された所定量の活性物質を含有する。
本発明の化合物は、単独でまたはその他の既知の抗腫瘍剤と組み合わせて患者に投与してもよい。単独投与の場合、約0.005から約100mg/kg、より好ましくは約0.005から約10mg/kgが患者に投与される。より高用量およびより低用量を使用してもよい。投与は1日1回、または1日数回実施してよい。さらに、治療は7日毎、14日毎、21日毎または28日毎に繰り返してよい。
その他の抗癌剤と組み合わせて投与する場合、本発明の化合物は、本発明の化合物の1種または複数および1種または複数のその他の抗癌剤の両方を含む製剤に調製してよい。別法として、その他の抗癌剤は、本発明の化合物の前、後または同時に投与してよい独立の製剤として投与してよい。少なくとも1種の別の抗癌剤と組み合わせて投与する場合、本発明の1種または複数の化合物を約0.005から約100mg/kg、より好ましくは約0.5から約10mg/kg患者に投与する。より高用量およびより低用量を使用してもよい。その他の抗癌剤の用量は当技術分野で知られている。投与は1日1回、または1日数回実施してよい。さらに、治療は7日毎、14日毎、21日毎または28日毎に繰り返してよい。
活性化合物は広範囲の用量で有効であり、薬学的有効量で一般に投与される。しかし、化合物の実際の投与量は、治療される状態、選択された投与経路、実際に投与された化合物、個々の患者の年齢、体重および応答、患者の症状の重篤度などを含む関連の状況を考慮して医師が決定するであろうことを理解されたい。
錠剤などの固体組成物の調製では、主要な活性成分を医薬賦形剤と混合して、本発明の化合物の均質な混合物を含有する固体の予備製剤組成物を形成する。これらの予備製剤組成物を均質と呼ぶ場合、組成物を錠剤、丸剤およびカプセルなどの均一に有効な単位剤形に容易に再分割できるように、活性成分が組成物全体にわたって均等に分散していることを意味する。したがって、この固体予備製剤は、例えば0.1から約500mgの本発明の活性成分を含有する上記のタイプの単位剤形に再分割される。
本発明の錠剤または丸剤は、コーティングされているか、あるいはその他の方法で持続性作用効果をもたらす剤形を提供するように構成されていてよい。例えば、錠剤または丸剤は、外側用量成分が内側用量成分の外皮である、内側用量成分および外側用量成分を含むことができる。この2つの成分は、胃内での崩壊を阻止して内側の成分を十二指腸にそのまま送るか、放出を遅延させるように働く腸溶層によって分離できる。種々の物質をそのような腸溶層またはコーティングに使用でき、そのような物質としては、多くのポリマー酸、ならびにポリマー酸と、シェラック、セチルアルコールおよび酢酸セルロースなどの物質との混合物がある。
経口または注射による投与用に本発明の新規な組成物を混合できる液体形態としては、水溶液、適切に香味を付けたシロップ、水性または油性懸濁液、および綿実油、胡麻油、ココナッツ油または落花生油などの食用油で香味を付けたエマルジョン、ならびにエリキシルおよび同様の医薬ビヒクルがある。
吸入または通気用の組成物としては、薬学的に許容できる水性もしくは有機溶媒、またはそれらの混合物中の溶液および懸濁液、ならびに粉末がある。液体または固体組成物は、上記の適切な薬学的に許容できる賦形剤を含有してよい。好ましくは、組成物は、局所または全身の効果を得るために口または鼻呼吸経路で投与する。好ましい薬学的に許容できる溶媒中の組成物は、不活性ガスを使用して噴霧投与されてよい。噴霧投与された溶液は噴霧デバイスから直接吸い込んでよく、または噴霧デバイスをフェースマスクテントもしくは間欠的陽圧呼吸器に取り付けてもよい。溶液、懸濁液または粉末組成物は、好ましくは経口的または経鼻的に、適切に製剤を送達するデバイスから投与してもよい。
以下の製剤例は本発明の医薬組成物を例示する。
製剤例1
以下の成分を含有する硬ゼラチンカプセルを調製する。
成分 量
(mg/カプセル)
活性成分 30.0
デンプン 305.0
ステアリン酸マグネシウム 5.0
上記の成分を混合し、340mgの量で硬ゼラチンカプセルに充填する。
製剤例2
以下の成分を使用して錠剤を調製する。
成分 量
(mg/錠剤)
活性成分 25.0
セルロース、微結晶性 200.0
コロイド状二酸化ケイ素 10.0
ステアリン酸 5.0
成分をブレンドし、圧縮して、それぞれ重量240mgの錠剤を形成する。
製剤例3
以下の成分を含有する乾燥粉末吸入器用製剤を調製する。
成分 重量%
ラクトース 5
活性成分 95
活性混合物をラクトースと混合し、混合物を乾燥粉末吸入装置に入れる。
製剤例4
活性成分30mgをそれぞれ含有する錠剤を以下の通りに調製する。
成分 量
(mg/錠剤)
活性成分 30.0mg
デンプン 45.0mg
微結晶性セルロース 35.0mg
ポリビニルピロリドン 4.0mg
(水中の10%溶液として)
ナトリウムカルボキシメチルデンプン 4.5mg
ステアリン酸マグネシウム 0.5mg
タルク 1.0mg
合計 120mg
活性成分、デンプンおよびセルロースは、No.20メッシュU.S.シーブに通し、完全に混合した。ポリビニル−ピロリドンの溶液を得られた粉末と混合し、次いで16メッシュU.S.シーブに通す。そのように生成した顆粒を50℃から60℃で乾燥し、16メッシュU.S.シーブに通す。次いで、No.30メッシュU.S.シーブに予め通したナトリウムカルボキシメチルデンプン、ステアリン酸マグネシウムおよびタルクを顆粒に加え、混合後、打錠機で圧縮して、各重量150mgの錠剤を得る。
製剤例5
各40mgの医薬品を含有するカプセルを以下の通りに作製する。
成分 量
(mg/カプセル)
活性成分 40.0mg
デンプン 109.0mg
ステアリン酸マグネシウム 1.0mg
合計 150.0mg
活性成分、セルロース、デンプン、ステアリン酸マグネシウムをブレンドし、No.20メッシュU.S.シーブに通し、硬ゼラチンカプセルに150mgの量で充填する。
製剤例6
各25mgの活性成分を含有する坐剤を以下の通りに作製する。
成分 量
活性成分 25mg
飽和脂肪酸グリセリド 2,000mgまで
活性成分をNo.60メッシュU.S.シーブに通し、必要最小限の熱を使用して予め溶融した飽和脂肪酸グリセリドに懸濁させる。次いで、混合物を名目容量2.0gの坐剤型に注入し、冷却させる。
製剤例7
用量5.0mL当たり各50mgの医薬品を含有する懸濁液を以下の通りに作製する。
成分 量
活性成分 50.0mg
キサンタンガム 4.0mg
ナトリウムカルボキシメチルセルロース(11%) 50.0mg
微結晶性セルロース(89%)
スクロース 1.75g
安息香酸ナトリウム 10.0mg
香味および色 適量
精製水 5.0mLまで
医薬品、スクロースおよびキサンタンガムをブレンドし、No.10メッシュU.S.シーブに通し、次いで水中の微結晶性セルロースおよびナトリウムカルボキシメチルセルロースの予め作製した溶液と混合する。安息香酸ナトリウム、香味および色をいくらかの水で希釈し、撹拌しながら加える。次いで、十分な水を加えて所要の体積を生成する。
製剤例8
成分 量
(mg/カプセル)
活性成分 15.0mg
デンプン 407.0mg
ステアリン酸マグネシウム 3.0mg
合計 425.0mg
活性成分、セルロース、デンプンおよびステアリン酸マグネシウムをブレンドし、No.20メッシュU.S.シーブに通し、硬ゼラチンカプセルに560mgの量で充填する。
製剤例9
静脈用製剤を以下の通りに調製してよい。
成分 量
活性成分 250.0mg
等張食塩水 1,000mL
製剤例10
局所用製剤を以下の通りに調製してよい。
成分 量
活性成分 1から10g
乳化ワックス 30g
流動パラフィン 20g
白色軟パラフィン 100gまで
白色軟パラフィンを溶融するまで加熱する。流動パラフィンおよび乳化ワックスを入れて、溶解するまで撹拌する。活性成分を加え、分散するまで撹拌を続ける。次いで、混合物を固体になるまで冷却する。
本発明の方法で使用した別の好ましい製剤は、経皮送達デバイス(「パッチ」)を使用する。そのような経皮パッチを使用して、本発明の化合物を制御された量で連続的または非連続的に注入してよい。薬剤を送達するための経皮パッチの構造および使用は当技術分野でよく知られている。例えば、参照により本明細書に援用する1991年6月11日発行の米国特許第5,023,252号を参照されたい。そのようなパッチは、薬剤の連続的、拍動性または要求に応じた送達用に構成してもよい。
医薬組成物を脳に導入するのが望ましい場合または必要な場合、直接または間接の配置技術を使用してもよい。直接技術は、血液脳関門を回避するために薬物送達カテーテルを宿主の脳室系に配置することを通常含む。生物学的因子を身体の特定の解剖学的領域に輸送するのに使用した1つのそのような埋込型送達システムは、参照により本明細書に援用する米国特許第5,011,472号に記載されている。
一般に好ましい間接技術は、親水性薬物を脂溶性薬物に変換することにより薬物潜在化を提供するように組成物を製剤することを通常含む。潜在化は、薬物に存在するヒドロキシ、カルボニル、サルフェートおよび第1級アミン基をブロックすることによって一般に達成して、薬物をより脂溶性にし、血液脳関門を越え易くする。あるいは、親水性薬物の送達は、血液脳関門を一時的に開くことができる高張溶液の動脈内注入により高めてもよい。
以下の合成および生物学的実施例は、本発明を例示するためのものであり、決して本発明の範囲を限定するものと解釈されるものではない。別段の記載がない限り、温度は全て摂氏である。
(実施例)
以下の実施例では、以下の略語は以下の意味を有する。略語が定義されていなければそれは一般に受け入れられた意味を有する。
Bm=広幅多重線
Bs=広幅一重線
Bt=広幅三重線
Boc=N−tert−ブトキシカルボニル
d=二重線
dd=二重線の二重線
DCM=ジクロロメタン
DIEA=ジイソプロピルエチルアミン
DMEM=ダルベッコ最小イーグル培地
DMF=N,N−ジメチルホルムアミド
DMSO=ジメチルスルホキシド
EDC=1−[3−(ジメチルアミノプロピル]−1−エチルカルボジイミド
EtOAc=酢酸エチル
gまたはgm=グラム
h=時間
HOBt=N−ヒドロキシベンゾトリアゾール
HPLC=高速液体クロマトグラフィー
HPLC%=パーセント純度
L=リットル
LCMSまたはLC/MS=液体クロマトグラフィー/質量スペクトル
m=多重線
M=モル
M+1=分子量+1
Me=メチル
MeOH=メタノール
min=分
mg=ミリグラム
mL=ミリリットル
mm=ミリメートル
mM=ミリモル
mmol=ミリモル
MHz=メガヘルツ
N=規定
nm=ナノメートル
NMR=核磁気共鳴
NHOTHP=O−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)ヒドロキシルアミン
m/eまたはm/z=質量スペクトルにおける質量対電荷比
q=四重線
q.s.=一定の状態を達成するのに十分な量を加えることを意味する
RPHPLC=逆相高速液体クロマトグラフィー
rt=室温
Rt=保持時間
s=一重線
sec=秒
t=三重線
TFA=トリフルオロ酢酸
THF=テトラヒドロフラン
TLCまたはtlc=薄層クロマトグラフィー
w/v=重量対体積
v/v=体積対体積
μL=マイクロリットル
μM=マイクロモル
μm=ミクロン
全ての化学出発物質は商業的供給者から入手し、さらなる精製なしで使用した。
フラッシュカラムクロマトグラフィーをシリカで実施した(60〜120メッシュ)。PDA検出器を備えたShimadzuHPLCを使用し、以下のカラムおよびシステムを使用して分析RPHPLCを行った:Thermo Hypersil BDS、4.6×150mm、粒径5μm、C−18カラム、水中のアセトニトリル:0.1%TFA(60:40)を使用する定組成、流速=0.5mL/分(システム1);Thermo Hypersil BDS、4.6×250mm、粒径5μm、C−18カラム、水中の線形勾配A−アセトニトリル:B−0.1%TFA;0.01分 A(10%):B(90%);5.00分 A(10%):B(90%);15.00分 A(90%):B(10%);20.00分 A(90%):B(10%);25.00分 A(10%):B(90%);30.00分 A(10%):B(90%);30.00分 停止;流速=1.5mL/分(システム2)。
Figure 2008530136
(実施例1)
tert−ブチル(2E)−3−(5−ホルミルチエン−2−イル)アクリレート
5−ブロモチオフェン−2−カルボキシアルデヒド(2.41g、12.6mmol)、DMF(40mL)、炭酸カリウム(1.75g、12.6mmol)、アクリル酸tert−ブチル(8mL、56.5mmol)およびCombiPhos−Pd6(200mg、CombiPhos Catalysts,Inc.,P.O.Box 220,Princeton,NJ 08542)の混合物を135から140℃の油浴で終夜加熱した。溶媒を蒸発させ、残渣をDCN中で撹拌し、混合物を珪藻土のパッドに通して濾過した。溶媒を蒸発させ、残渣を20%EtOAc/ヘキサンで溶離するシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィーで精製すると、オレンジ色の固体(1.68g)が得られた、m/e=239(M+1)。H NMR(CDCl)ppm:1.54(9H,s)、6.36(1H,d)、7.28(1H,d)、7.64(1H,d)、7.68(1H,d)、9.9(1H,s)。
Figure 2008530136
(実施例2)
(2E)−3−[5−(1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−b−カルボリン−2−イルメチル)チエン−2−イル]−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)アクリルアミド
1,2,3,4−テトラヒドロ−9H−ピリド[3,4−b]インドール(160mg)のTHF溶液を実施例1(200mg)で処理した。次いでこの溶液をトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(260mg)で処理し、4時間撹拌した。次いで反応物を50から60℃の油浴で2時間加熱した。追加のトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(50mg)を加え、加熱を終夜続けた。追加の1,2,3,4−テトラヒドロ−9H−ピリド[3,4−b]インドール(60mg)およびトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(40mg)を加え、加熱を8時間続けた。反応を炭酸カリウム水溶液でクエンチし、EtOAcで抽出した。有機物を水で洗浄し、乾燥し、溶媒を蒸発させた。残渣を40%EtOAc/ヘキサンで溶離するシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィーで精製すると、tert−ブチル(2E)−3−[5−(1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−b−カルボリン−2−イルメチル)チエン−2−イル]アクリレート(45mg)がオレンジ色のガラスとして得られた、m/e=395(M+1)。
tert−ブチル(2E)−3−[5−(1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−b−カルボリン−2−イルメチル)チエン−2−イル]アクリレート(45mg)のDCM(1mL)溶液をTFA(0.4mL)で処理した。2時間後、溶媒を完全に蒸発させ、残渣をエーテルで処理すると(2E)−3−[5−(1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−b−カルボリン−2−イルメチル)チエン−2−イル]アクリル酸が黄褐色の固体として沈殿した、m/e=339(M+1)。
DCM(2mL)およびDIEA(0.11mL)中の(2E)−3−[5−(1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−b−カルボリン−2−イルメチル)チエン−2−イル]アクリル酸の溶液をHOBT(32mg)、EDCI(64mg)およびNHOTHP(40mg)で連続的に処理した。3時間後、溶媒を蒸発させ、残渣をEtOAcで溶離するシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィーで精製した。(2E)−3−[5−(1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−b−カルボリン−2−イルメチル)チエン−2−イル]−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)アクリルアミド(37mg)を黄色の油として得た、m/e=438(M+1)。
Figure 2008530136
(実施例3)
(2E)−N−ヒドロキシ−3−[5−(1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−b−カルボリン−2−イルメチル)チエン−2−イル]アクリルアミド
実施例2(37mg)のDCM(0.6mL)溶液をTFA(0.4mL)で処理した。4時間後、溶媒を蒸発させ、残渣を水とアセトニトリルの直線勾配(0から100%アセトニトリル)を使用する分取hplcで精製した。純粋な試料を凍結乾燥すると、凝集した黄色の固体(2.1mg)が得られた、m/e=354(M+1)。H NMR(DMSOd)ppm:3.05(2H,bs)、3.8(2H,bs)、4.45(2H,bs)、4.75(2H,bs)、6.23(1H,d)、7.01(1H,t)、7.1(1H,t)7.26〜7.5(5H,m)、7.59(1H,d)、10.75(1H,bs)、10.95(1H,bs)。
Figure 2008530136
(実施例4)
N−ヒドロキシ−6−(1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−b−カルボリン−2−イル)ニコチンアミド
メチル−6−クロロニコチネート(170mg)、1,2,3,4−テトラヒドロ−9H−ピリド[3,4−b]インドール(170mg)、炭酸カリウム(150mg)およびジオキサン(6mL)の混合物を100℃の油浴で終夜加熱した。1,2,3,4−テトラヒドロ−9H−ピリド[3,4−b]インドール(170mg)の別のアリコートを加え、加熱を5時間続けた。反応物を冷却し、水とEtOAcの間に分配した。有機物を水で洗浄し、乾燥し、溶媒を蒸発させた。残渣をEtOAcで溶離するシリカゲルで濾過して精製すると、6−(1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−b−カルボリン−2−イル)ニコチン酸メチル(75mg)が茶色の固体として得られた、m/e=308(M+1)。
6−(1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−b−カルボリン−2−イル)ニコチネート(12mg)のジオキサン(1.5mL)溶液を50%ヒドロキシルアミン水溶液(0.2mL)で処理した。15分後、1Nの水酸化ナトリウム(0.06mL)を加え、反応物を72時間撹拌した。反応を1Nの塩酸(0.06mL)でクエンチし、溶媒を蒸発させた。残渣を分取hplcで精製し、純粋な試料を凍結乾燥すると、N−ヒドロキシ−6−(1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−b−カルボリン−2−イル)ニコチンアミド(4mg)が黄色の固体として得られた、m/e=308(M+1)。H NMR(DMSOd)ppm:2.8(2H,m)、4.05(2H,m)、4.85(2H,s)、6.9〜7.08(3H,m)、7.29(1H,d)、7.39(1H,d)、7.87〜7.91(1H,m)、8.5(1H m)、10.9(1H,s)、11.05(1H,bs)。
Figure 2008530136
(実施例5)
6−(6,7−ジメトキシ−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル)−N−ヒドロキシニコチンアミド
メチル−6−クロロニコチネート(170mg)、6,7−ジメトキシ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン(205mg)、炭酸カリウム(150mg)およびジオキサン(5mL)の混合物を100℃の油浴で終夜加熱した。6,7−ジメトキシ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン(100mg)の追加のアリコートを加え、加熱を5時間続けた。反応物を水とEtOAcの間に分配した。有機物を水で洗浄し、乾燥し、溶媒を蒸発させた。残渣をEtOAcで溶離するフラッシュクロマトグラフィーで精製すると、6−(6,7−ジメトキシ−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル)ニコチン酸メチル(180mg)が白色の固体として得られた、m/e=329(M+1)。
6−(6,7−ジメトキシ−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル)ニコチネート(12mg)のジオキサン(0.8mL)溶液を50%ヒドロキシルアミン水溶液(0.2mL)で処理した。10分後、反応物を1Nの水酸化ナトリウム(0.06mL)で処理し、その溶液を72時間撹拌した。反応を1Nの塩酸(0.06mL)でクエンチし、溶媒を蒸発させた。残渣を分取hplcで精製し、純粋な試料を凍結乾燥すると、6−(6,7−ジメトキシ−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル)−N−ヒドロキシニコチンアミド(7.9mg)が黄色の固体として得られた、m/e=330(M+1)。H NMR(DMSOd)ppm:2.8(2H,m)、3.72(6H,s)3.9(2H,m)、4.7(2H,s)、6.76(1H,s)、6.83(1H,s)、6.9(1H,d)、7.9(1H,m)、8.55(1H,s)、11(1H,bs)。
Figure 2008530136
(実施例6)
メチル2−(メチルチオ)ピリミジン−5−カルボキシレート
窒素下で磁気撹拌機および還流凝縮器を備えた三口丸底フラスコに、3,3−ジメトキシプロピオン酸メチル(5.00g、33.2mmol)、無水1,2−ジメトキシエタン(25m1)、無水ギ酸メチル(5ml)および60%NaH(1.70g、42.5mmol)を加えた。水素ガスの発生が止むまで反応混合物を50℃で加温した後、氷/水浴中で冷却し、終夜撹拌しながら徐々に周囲温度にした。無水ジエチルエーテル(25mL)を加え、得られた懸濁液を窒素下で濾過し、無水ジエチルエーテル(10mL)で洗浄し、2時間真空乾燥すると、ナトリウム3,3−ジメトキシ−2−カルボメトキシ−プロプ−1−エン−1−オキシド5gが白色の含水粉末として得られた。
硫酸S−メチル−イソ−ウロニウム(5.0g、19.1mmol)の無水DMF(10mL)溶液にナトリウム3,3−ジメトキシ−2−カルボメトキシプロプ−1−エン−1−オキシド(4.5g、22.7mmol)を加え、この反応混合物を100℃、窒素雰囲気下で1時間加熱した。反応混合物を室温にし、水(25mL)を加えた。次いで、沈殿した白色の固体を濾取し、水(10mL)で洗浄し、2時間真空乾燥すると、実施例6が1.25g得られた。HPLC:(RT=3.88分間);H NMR(CDCl,200MHz)ppm:9.03(2H,s)、3.96(3H,s)、2.65(3H,s)。
Figure 2008530136
(実施例7)
メチル−2−(メチルスルホニル)ピリミジン−5−カルボキシレート
実施例6(3.0g、16.3mmol)のDCM(15mL)冷却溶液にm−クロロ過安息香酸(7.01g、40.7mmol)を加え、この反応混合物を室温で撹拌した。6時間後、NaHCO3の飽和溶液(15mL)を反応混合物に加え、15分間撹拌した。有機層を分離し、重炭酸ナトリウムの飽和溶液(15mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮すると、粗製の実施例7(1.6g)が得られ、これを精製することなく次の反応に使用した。H NMR(CDCl,200MHz)ppm:9.44(2H,s)、4.05(3H,s)、3.41(3H,s)。
Figure 2008530136
(実施例8)
メチル2−(1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−b−カルボリン−2−イル)ピリミジン−5−カルボキシレート
アセトニトリル(20mL)中の実施例7(0.2g、0.869mmol)に、1,2,3,4−テトラヒドロ−9H−ピリド[3,4−b]インドール(0.175g、0.869mmol)および炭酸カリウム(0.220g、1.6mmol)を加え、80℃で12時間還流させた。炭酸カリウムを濾過した後、溶媒を除去すると粗製のエステルが得られ、これをヘキサン中のEtOAc(50%)を使用するカラムクロマトグラフィーで精製した。Rf=0.3。H NMR(DMSO−d,400MHz)ppm:8.9(s,2H,2Ar−H)、7.88(brs,1H,NH)、7.53(d,1H,J=8Hz,1Ar−H)、7.37(d,1H,J=8Hz,1Ar−H)、7.21〜7.12(m,2H,2Ar−H)、5.11(s,2H,CH)、4.35(t,2H,J=4Hz,CH2)、3.91(s,3H,OMe)、2.94(t,2H,J=4Hz,CH)、m/e=308(M)(M,308.335,C1716の計算値)。
Figure 2008530136
(実施例9)
N−ヒドロキシ−2−(1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−b−カルボリン−2−イル)ピリミジン−5−カルボキサミド
MeOH(5mL)およびDCM(2mL)中の実施例8(0.032g、0.09mmol)に、ヒドロキシルアミン水溶液(50%、1mL)および水酸化ナトリウム水溶液(水0.5mL中100mg)を0℃で加え、次いで4時間室温にした。溶媒を蒸発させ、水(2mL)を残渣に加え、次いでエーテル中のHClで酸性化した。得られた白色の沈殿を濾過し、12時間真空乾燥すると、実施例9(25mg、収率83%)が得られた。H NMR(300MHz,CDOD)ppm:8.70(s,2H)、7.17(d,J=8.7Hz,1H)、6.85(s,1H)、6.70(m,1H)、5.02(m,2H)、4.28(m,2H)、2.82(m,2H)。
Figure 2008530136
(実施例10)
N−ヒドロキシ−2−(6−メトキシ−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−b−カルボリン−2−イル)ピリミジン−5−カルボキサミド
アセトニトリル(20mL)中の実施例7(0.2g、0.869mmol)に、6−メトキシ−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−b−カルボリン(0.175g、0.869mmol)および炭酸カリウム(0.220g、1.6mmol)を加え、80℃で12時間還流させた。炭酸カリウムを濾過した後、溶媒を除去すると粗製のエステルが得られ、これをヘキサン中のEtOAc(50%)を使用するカラムクロマトグラフィーで精製した。MeOH(5mL)およびDCM(2mL)中の精製エステル(0.032g、0.09mmol)に、ヒドロキシルアミン水溶液(50%、1mL)および水酸化ナトリウム水溶液(水0.5mL中100mg)を0℃で加え、次いで4時間室温にした。溶媒を除去し、残渣に水(2mL)を加え、次いでエーテル中のHClで酸性化した。得られた白色の沈殿を濾過し、12時間真空乾燥すると、実施例10(25mg、83%)が得られた。H NMR(300MHz,CDOD)ppm:8.70(s,2H)、7.17(d,J=8.7Hz,1H)、6.85(s,1H)、6.70(m,1H)、5.02(m,2H)、4.28(m,2H)、2.82(m,2H)。
Figure 2008530136
(実施例11)
2−(6,7−ジメトキシ−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル)−N−ヒドロキシピリミジン−5−カルボキサミド
アセトニトリル(20mL)中の実施例7(0.2g、0.869mmol)に、6,7−ジメトキシ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン(0.2g、0.869mmol)および炭酸カリウム(0.220g、1.6mmol)を加え、80℃で12時間還流させた。炭酸カリウムを濾過した後、溶媒を除去すると粗製のエステルが得られ、これをヘキサン中のEtOAc(50%)を使用するカラムクロマトグラフィーで精製した。MeOH(5mL)およびDCM(2mL)中の精製エステル(0.1g、0.30mmol)に、ヒドロキシルアミン水溶液(50%、1mL)および水酸化ナトリウム水溶液(水0.5mL中100mg)を0℃で加え、次いで4時間室温にした。溶媒を蒸発させ、残渣に水(2mL)を加え、次いでエーテル中のHClで酸性化した。得られた白色の沈殿を濾過し、真空下で12時間保持すると、実施例11(80mg、80%)が得られた。H NMR(300MHz,DMSO−d)ppm:11.00(s,1H)、9.00(s,1H)、8.69(s,2H)、6.60(s,1H)、6.81(s,1)、4.82(m,2H)、4.00(t,J=6Hz,2H)、3.72(s,3H)、3.71(s,3H)、3.33(m,2H)、2.78(t,J=5.4Hz)。
Figure 2008530136
(実施例12)
N−ヒドロキシ−2−(1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル)ピリミジン−5−カルボキサミド
アセトニトリル(20mL)中の実施例7(0.2g、0.869mmol)に、2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(0.149g、0.869mmol)および炭酸カリウム(0.220g、1.6mmol)を加え、80℃で12時間還流させた。炭酸カリウムを濾過した後、溶媒を除去すると粗製のエステルが得られ、これをヘキサン中のEtOAc(50%)を使用するカラムクロマトグラフィーで精製した。MeOH(5mL)およびDCM(2mL)中の精製エステル(0.1g、0.32mmol)に、ヒドロキシルアミン水溶液(50%、1mL)および水酸化ナトリウム水溶液(水0.5mL中100mg)を0℃で加え、次いで4時間室温にした。溶媒を蒸発させ、残渣に水(2mL)を加え、次いでエーテル中のHClで酸性化した。得られた白色の沈殿を濾過し、次いで分取HPLCで精製すると実施例12(80mg、80%)が得られた。H NMR(300MHz,CDOD)ppm:8.60(s,2H)、7.37(d,J=8.7Hz,1H)、7.15(d,J=8.7Hz,1H)、6.90(m,2H)、4.92(m,2H)、4.22(m,2H)、2.82(m,2H)。
以下の具体例に特定した置換2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドールを使用して、実施例12と同様に実施例13〜16を合成した。
Figure 2008530136
(実施例13)
N−ヒドロキシ−2−(8−メチル−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル)ピリミジン−5−カルボキサミド
8−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドールおよび実施例7から、実施例12に記載の方法を使用して実施例13(55mg、収率56%)を得た。HPLC:(RT=13.64分間)。HNMR(CDOD)ppm:8.73(s,2H)、7.23(m,2H)、6.94(m,1H)、5.00(s,2H)、4.34(t,2H,J=5.4Hz)、2.92(m,2H)、2.42(s,3H);m/e 324=(M+1)。
Figure 2008530136
(実施例14)
2−(8−クロロ−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル)−N−ヒドロキシピリミジン−5−カルボキサミド
8−クロロ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドールおよび実施例7から、実施例12に記載の方法を使用して実施例14(200mg、収率96%)を得た。HPLC:(Rt=13.86分間)。HNMR(CDOD)ppm:8.75(s,2H)、8.49(s,1H)、7.42(s,1H)、7.52(m,1H)、7.02(s,1H)、5.00(s,2H)、4.34(m,2H)、2.94(m,2H);m/e=343.8(M+1)。
Figure 2008530136
(実施例15)
2−(8−ブロモ−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル)−N−ヒドロキシピリミジン−5−カルボキサミド
メチル2−(8−ブロモ−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル)ピリミジン−5−カルボキシレート(実施例33)から、実施例12に記載の方法を使用して実施例15(35mg、収率44%)を得た。HPLC:(RT=13.97分間)。HNMR(CDOD)ppm:8.74(s,2H)、7.58(m,1H)、7.21(m,3H)、5.01(s,2H)、4.34(m,2H)、2.94(m,2H);m/e=389.9(M+1)。
Figure 2008530136
(実施例16)
N−ヒドロキシ−2−[8−(トリフルオロメトキシ)−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル]ピリミジン−5−カルボキサミド
8−(トリフルオロメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドールおよび実施例7から、実施例12に記載の方法を使用して実施例16(30mg、収率43%)を得た。HPLC:(RT=14.44分間)。HNMR(CDOD)ppm:8.74(s,2H)、7.33(m,2H)、7.01(m,1H)、5.03(s,2H)、4.35(m,2H)、2.95(m,2H);m/e=394(M+1)。
Figure 2008530136
(実施例17)
N−ヒドロキシ−2−(8−フェニル−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル)ピリミジン−5−カルボキサミド
無水トルエンおよびMeOH(5:1mL)中のメチル2−(8−ブロモ−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル)ピリミジン−5−カルボキシレート(実施例33)(140mg、0.362mmol)の溶液に、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム(210mg、0.181mmol)、フェニルボロン酸(55mg、0.430mmol)および2Mの炭酸ナトリウム水溶液(水3m1中500mg)を室温で加えた。反応混合物を100℃で6時間撹拌した。完了後、反応混合物を水で希釈し、化合物をEtOAcで抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧濃縮した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィーで精製すると、2−(8−フェニル−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル)ピリミジン−5−カルボキシレート(35mg、収率25%)が得られた。H NMR(200MHz,CDCl)ppm:8.90(s,2H)、7.78(bs,1H)、7.68〜7.12(m,8H)、5.10(s,2H)、4.37(t,2H,J=5.8Hz)、3.88(s,3H)、2.96(m,2H);m/e=384.8(M+1)。
MeOHおよびDCM(15mL:10mL)中の2−(8−フェニル−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル)ピリミジン−5−カルボキシレート(25mg、0.065mmol)の撹拌溶液に、塩酸ヒドロキシルアミン(11.31g、162.1mmol)を0℃で加え、混合物を15分間撹拌した。ナトリウムメトキシド(10.53g、195.5mmol)を0〜5℃、窒素雰囲気下で加え、混合物を室温で2時間撹拌した。反応完了後、混合物をDCMと水の間に分配した。次いで1Nの塩酸で中和し、有機層を分離した。水層をDCMで抽出し、合わせたDCM層を乾燥し、濃縮すると、実施例17(13mg、60%)が得られた。HPLC(RT=14.75分間)。HNMR(CDOD)ppm:8.75(s,2H)、7.68〜7.28(m,8H)、5.09(s,2H)、4.36(m,2H)、2.96(m,2H);m/e=385.9(M+1)。
フェニルボロン酸を適切なアリールまたはヘテロアリールボロン酸に代えて実施例17と同様に実施例40〜53を調製した。
Figure 2008530136
(実施例18)
N−ヒドロキシ−4−(1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−b−カルボリン−2−イル)ベンズアミド
化合物1,2,3,4−テトラヒドロ−9H−ピリド[3,4−b]インドール(400mg、2.32mmol)の無水DMF(20mL)溶液に、メチル−4−フルオロベンゾエート(390mg、2.32mmol)、炭酸カリウム(640mg、4.64mmol)および炭酸セシウム(1.51g、4.64mmol)を室温で加えた。次いで反応混合物を100℃で12時間撹拌した。反応完了後、それを濾過し、溶媒を減圧除去した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィーで精製すると、中間体エステル(55mg、収率8%)が得られた。HPLC:(RT=17.43分間)。H NMR(200MHz,CDCl)ppm:7.98(d,2H,J=9.2Hz)、7.82(bs,1H)、7.53(d,1H,J=6.4Hz)、7.36〜6.93(m,5H)、4.55(s,2H)、4.35(q,2H,J=6.8Hz)、3.87(m,2H)、2.94(t,2H,J=5.6Hz)、1.37(t,3H,7.2Hz);m/e=321(M+1)。
MeOH(5mL)およびDCM(2mL)中の精製エステル(0.1g、0.32mmol)に、ヒドロキシルアミン水溶液(50%、1mL)および水酸化ナトリウム水溶液(水0.5mL中100mg)を0℃で加え、次いで4時間室温にした。溶媒を除去し、残渣に水(2mL)を加え、エーテル中のHClで酸性化した。得られた白色の沈殿を濾過し、真空乾燥すると、実施例18(80mg、80%)が得られた。H NMR(300MHz,CDOD)ppm:7.68(d,J=8.7Hz,2H)、7.37(dd,J=32.4,8.1Hz,2H)、7.05(m,4H)、4.52(m,2H)、3.79(m,2H)、2.89(m,2H)。
Figure 2008530136
(実施例19)
N−ヒドロキシ−2−(1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−b−カルボリン−2−イル)−1,3−チアゾール−5−カルボキサミド
アセトニトリル(10mL)中のメチル2−ブロモ−1,3−チアゾール−5−カルボキシレート(500mg、2.25mmol)に、1,2,3,4−テトラヒドロ−9H−ピリド[3,4−b]インドール(387mg、2.25mmol)および炭酸カリウム(621mg、4.50mmol)を加え、80℃で4時間還流させた。炭酸カリウムを濾過した後、溶媒を除去し、得られた固体をEtOAcで洗浄し、次いで次の反応にそのまま使用した(365mg、52%)。MeOH(5mL)およびDCM(2mL)中の(80mg、0.25mmol)に、ヒドロキシルアミン水溶液(50%、1mL)および水酸化ナトリウム水溶液(水0.5mL中100mg)を0℃で加え、次いで4時間室温にした。溶媒を蒸発させ、残渣に水(2mL)を加え、次いでエーテル中のHClで酸性化した。得られた白色の沈殿を濾過し、次いで12時間真空乾燥すると、実施例19(25mg、収率23%)が得られた、m/e=315(M+1)。
Figure 2008530136
(実施例20)
(2E)−N−ヒドロキシ−3−[2−(1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−b−カルボリン−2−イル)ピリミジン−5−イル]アクリルアミド
実施例8(2.7g、0.0088mol)の乾燥アセトニトリル(30mL)撹拌溶液に、4−ジメチルアミノピリジン(0.11g、0.00088mol)およびBoc無水物(2.2mL、0.0096mol)を0℃で加えた。温度を徐々に室温にし、撹拌を12時間超続けた。反応完了後、アセトニトリルを真空除去した。残渣をDCM(30mL)に溶解した。有機層を水(20mL)、ブライン(20mL)で洗浄し、乾燥し(NaSO)濃縮した。粗製残渣をヘキサン(20mL)で洗浄すると、tert−ブチル2−[5−(メトキシカルボニル)ピリミジン−2−イル]−1,2,3,4−テトラヒドロ−9H−b−カルボリン−9−カルボキシレート(3.1g、87%)が得られた。Rf=0.2。H NMR(DMSO−d,400MHz)ppm;8.8(s,2H,2Ar−H)、8.06(d,1H,J=8Hz,1Ar−H)、7.51(d,1H,J=8Hz,1Ar−H)、7.33〜7.24(m,2H,2Ar−H)、5.2(s,2H,CH)、4.24(t,2H,CH)、3.45(s,3H,OMe)、2.0(brs,2H,CH)、1.68(s,9H,3CH)。M/e=409(M+1)(M,408.451,C2224の計算値)。
tert−ブチル2−[5−(メトキシカルボニル)ピリミジン−2−イル]−1,2,3,4−テトラヒドロ−9H−b−カルボリン−9−カルボキシレート(3.0g、0.0073mol)の乾燥DCM(30mL)撹拌溶液に、水素化ジイソブチルアルミニウム(14.7mL、0.022mol、DCM中1.5N)を−78℃で加えた。温度を徐々に−25℃に上昇させ、撹拌をさらに6.0時間続けた。反応完了後、MeOH(20mL)および水(20mL)を反応物に加え、放置して室温にした。次いで反応混合物をDCMを使用して抽出した。合わせた有機層を水(20mL)、ブライン(20mL)で洗浄し、乾燥し(NaSO)、濃縮した。化合物をジエチルエーテルおよびヘキサンの混合物を使用する再結晶化により精製すると、純粋なtert−ブチル2−[5−(ヒドロキシメチル)ピリミジン−2−イル]−1,2,3,4−テトラヒドロ−9H−b−カルボリン−9−カルボキシレート(2.1g、収率75%)が得られた。Rf=0.3。H NMR(DMSO−d,400MHz)ppm:8.38(s,2H,2Ar−H)、8.05(d,1H,J=8Hz,1Ar−H)、7.49(d,1H,J=8Hz,1Ar−H)、7.31〜7.22(m,2H,2Ar−H)、5.15(s,2H,CH)、5.10(t,1H,J=8Hz,OH)、4.34(d,2H,J=8Hz,CH)、4.11(t,2H,CH)、2.75(brs,2H,CH)、1.68(s,9H,3CH)。M/e=381(M+1)(M,380.440,C2124の計算値)。
tert−ブチル2−[5−(ヒドロキシメチル)ピリミジン−2−イル]−1,2,3,4−テトラヒドロ−9H−b−カルボリン−9−カルボキシレート(2.0g、0.0053mol)の乾燥DCM(20mL)撹拌溶液に、1,1,1−トリアセトキシ−1,1−ジヒドロ−1,2−ベンズヨードキソール−3(1H)−オン(2.68g、0.0063mol)を加えた。5.0時間撹拌後、水(15mL)中のNa(1.0g)、NaHCO(1.0g)を加えた。2つの層を分離した。有機層を水(20mL)で洗浄し、乾燥し(NaSO)、濃縮した。粗生成物をジエチルエーテル−ヘキサンの混合物を使用して結晶化すると、純粋なtert−ブチル2−[5−(ホルミル)ピリミジン−2−イル]−1,2,3,4−テトラヒドロ−9H−b−カルボリン−9−カルボキシレート(1.4g、収率74%)が得られた。Rf=0.4。H NMR(DMSO−d,400MHz)ppm:9.8(s,1H,CHO)、8.8(s,2H,2Ar−H)、8.06(d,1H,J=8Hz,1Ar−H)、7.52(d,1H,J=8Hz,1Ar−H)、7.33〜7.24(m,2H,2Ar−H)、5.32(s,2H,CH)、4.28(t,2H,J=8Hz,CH)、2.82(t,2H,J=8Hz,CH)、1.69(s,3H,3CH);m/e=379(M+1)(M,378.425,C2122の計算値)。
(トリフェニルホスホラニリデン)酢酸メチル(2.39g、0.0071mol)の乾燥DCM(20mL)撹拌溶液に、tert−ブチル2−[5−(ホルミル)ピリミジン−2−イル]−1,2,3,4−テトラヒドロ−9H−b−カルボリン−9−カルボキシレート(1.35g、0.0036mol)を0℃、乾燥DCM(10mL)中で加えた。12時超撹拌後、反応混合物を10%NaHCO溶液(20mL)、ブライン(20mL)で洗浄し、乾燥し(NaSO)、濃縮した。化合物を、ヘキサン中15%EtOAcを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製すると、tert−ブチル2−{5−[(1E)−3−メトキシ−3−オキソプロプ−1−エニル]ピリミジン−2−イル}−1,2,3,4−テトラヒドロ−9H−b−カルボリン−9−カルボキシレート(1.22g、収率78%)が得られた。H NMR(DMSO−d,400MHz)ppm:8.81(s,2H,2Ar−H)、8.06(d,1H,J=8Hz,1Ar−H)、7.54(d,1H,J=16Hz,=CH)、7.50(d,1H,J=8Hz,1Ar−H)、7.32〜7.23(m,2H,2Ar−H)、6.60(d,1H,J=16Hz,=CH)、5.23(s,2H,CH)、4.19(t,2H,CH)、3.7(s,3H,OMe)、2.78(brs,2H,CH)、1.68(s,9H,3CH)。M/e=435(M+1)(M,434.488,C2426の計算値)。
新たに乾燥させた塩酸ヒドロキシルアミン(0.14g、0.002mol)を乾燥DCM(10mL)に0℃で懸濁させた。これにトルエン中2MのMeAl(2.1mL、0.0041mol)を0℃で加えた。透明な反応混合物の温度を徐々に室温にし、tert−ブチル2−{5−[(1E)−3−メトキシ−3−オキソプロプ−1−エニル]ピリミジン−2−イル}−1,2,3,4−テトラヒドロ−9H−b−カルボリン−9−カルボキシレート(0.15g)を加えた。終夜撹拌後、反応物を0℃に冷却し、酒石酸ナトリウムカリウムの飽和溶液(10mL)を加えた。形成した固体を濾過し、hplcで精製すると、実施例20(50mg、収率43%)が得られた。H NMR(DMSO−d,400MHz)ppm:10.93(s,1H,NHまたはOH)、10.70(brs,1H,NHまたはOH)、8.6(s,2H,2Ar−H)、7.41〜7.31(m,3H,2Ar−Hおよび=CH)、7.04(t,1H,J=8Hz,1Ar−H)、6.95(t,1H,J=8Hz,1Ar−H)、6.37(d,1H,J=16Hz,=CH)、4.99(s,2H,CH)、4.20(brs,2H,CH)、2.79(brs,2H,CH)。M/e=336(M+1)(M,335.360,C1817の計算値)。
Figure 2008530136
(実施例21)
N−ヒドロキシ−3−[2−(1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−b−カルボリン−2−イル)ピリミジン−5−イル]プロパンアミド
tert−ブチル2−{5−[(1E)−3−メトキシ−3−オキソプロプ−1−エニル]ピリミジン−2−イル}−1,2,3,4−テトラヒドロ−9H−b−カルボリン−9−カルボキシレート(0.25g、0.0005mol)(実施例20参照)の乾燥THF10mL撹拌溶液に、Pd(OH)(50mg)およびPd/C(50mg)の1:1混合物を加え、バルーンを使用した水素雰囲気下で撹拌した。12時間超撹拌後、反応物をセライトパッドで濾過した。濾液を濃縮し、粗製残渣をヘキサン中30%EtOAcを使用するシリカカラムで精製すると、メチル3−{2−[9−(tert−ブチルオキシカルボニル)−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−b−カルボリン−2−イル]ピリミジン−5−イル}プロパノエート(0.16g、収率63%)が得られた。H NMR(DMSO−d,400MHz)ppm:8.33(s,2H,2Ar−H)、8.06(d,1H,J=8Hz,1Ar−H)、7.49(d,1H,J=8Hz,1Ar−H)、7.31〜7.22(m,2H,2Ar−H)、5.12(s,2H,CH)、4.09(t,2H,J=8Hz,CH)、3.57(s,3H,OMe)、2.74(brs,2H,CH)、2.7(t,2H,CH)、2.67(t,2H,CH)、1.68(s,9H,3CH)。M/e=437(M+1)(M,436.504,C2428の計算値)。
新たに乾燥させた塩酸ヒドロキシルアミン(0.14g、0.002mol)を乾燥DCM(10mL)に0℃で懸濁させた。これにトルエン中2MのMeAl(2.1mL、0.0041mol)を0℃で加えた。透明な反応混合物の温度を徐々に室温にし、メチル3−{2−[9−(tert−ブチルオキシカルボニル)−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−b−カルボリン−2−イル]ピリミジン−5−イル}プロパノエート(0.15g)を加えた。終夜撹拌後、反応物を0℃に冷却し、酒石酸ナトリウムカリウム(10mL)の飽和溶液を加えた。形成した固体を濾過し、HPLCで精製すると、実施例21(40mg、収率34%)が得られた。H NMR(DMSO−d,400MHz)ppm:10.9(s,1H,NHまたはOH)、10.35(s,1H,NHまたはOH)、8.27(s,2H,2Ar−H)、7.38(d,1H,J=4Hz,1Ar−H)、7.31(d,1H,J=8Hz,1Ar−H)、7.05〜6.94(m,2H,2Ar−H)、4.89(s,2H,CH)、4.11(t,2H,J=8Hz,CH)、4.75(brs,2H,CH)、2.66(t,2H,J=8Hz,CH)、2.21(t,2H,J=8Hz,CH);m/e=338(M+1)(M,337.376,C1819の計算値)。
Figure 2008530136
(実施例22)
(2E)−N−ヒドロキシ−3−[4−(1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−b−カルボリン−2−イル)フェニル]アクリルアミド
1,2,3,4−テトラヒドロ−9H−ピリド[3,4−b]インドール(250mg、1.460mmol)の乾燥DMF(10mL)溶液に、4−フルオロベンズアルデヒド(181mg、1.460mmol)およびCsF(266mg、1.752mmol)を加え、反応混合物を65℃で5時間撹拌した。完了後、反応混合物を水(25mL)およびEtOAc(25mL)で希釈した。有機層を分離し、水層をEtOAcで2回洗浄した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、真空濃縮して粗製の化合物を得た。次いで、これをシリカゲルを使用するカラムクロマトグラフィーで精製すると、4−(1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−b−カルボリン−2−イル)ベンズアルデヒド(125mg)が得られた。H NMR(CDCl+DMSO−D,200MHz)ppm:9.93(1H,bs)、9.74(1H,s)、7.99(1H,s)、7.76(2H,d,J=8.8Hz)、7.44(1H,m)、7.32(1H,m)、7.13〜6.97(3H,m)、4.61(2H,s)、3.86(2H,t,J=5.6Hz)、2.93(2H,m);m/e=277(M+1)。
化合物4−(1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−b−カルボリン−2−イル)ベンズアルデヒド(125mg、0.453mmol)の乾燥アセトニトリル(15mL)溶液に、(トリフェニルホスホラニリデン)アセテート(166mg、0.489mmol)を加え、反応混合物を65℃で3時間撹拌した。完了後、溶媒を蒸発させ、混合物を水(25mL)およびEtOAc(25mL)で希釈した。有機層を分離し、水層をEtOAc(25mL)で洗浄した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、真空濃縮して粗製の化合物を得た。次いで、これをシリカゲルを使用するカラムクロマトグラフィーで精製すると、メチル(2E)−3−[4−(1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−b−カルボリン−2−イル)フェニル]アクリレート(55mg)が得られた。HPLC:(RT=17.11分間);H NMR(CDCl,200MHz)ppm:7.84(1H,s)、7.65(1H,d,J=15.8Hz)、7.49〜7.08(6H,m)、6.91(2H,d,J=9.2Hz)、6.28(1H,d,J=15.8Hz)、4.50(2H,s)、3.79〜3.73(5H,m)、2.93(2H,t,J=5.8Hz);m/e=333(M+1)。
MeOH(5mL)およびDCM(2mL)中の精製エステル、メチル(2E)−3−[4−(1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−b−カルボリン−2−イル)フェニル]アクリレート(0.1g、0.32mmol)に、ヒドロキシルアミン水溶液(50%、1mL)および水酸化ナトリウム水溶液(水0.5mL中100mg)を0℃で加え、次いで4時間室温にした。溶媒を除去し、残渣に水(2mL)を加え、次いでエーテル中のHClで酸性化した。得られた白色の沈殿を濾過し、真空乾燥すると、実施例22(80mg、収率80%)が得られた。H NMR(300MHz,CDOD)ppm:7.43〜7.28(m,6H)、7.04〜6.91(m,5H)、6.22(d,J=15.9Hz,1H)、4.52(m,2H)、3.79(m,2H)、2.80(m,2H)。
Figure 2008530136
(実施例23)
N−ヒドロキシ−2−{9−[2−ピロリジン−1−イルエチル]−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−b−カルボリン−2−イル}ピリミジン−5−カルボキサミド
トルエン(20mL)中の実施例8(200mg、0.649mmol)に、クロロ−2−(ピロリジン−1−イル)エタン(166mg、0.973mmol)および粉末水酸化ナトリウム(51mg、1.29mmol)を加え、110℃で12時間加熱した。次いで、それを水に注ぎ、EtOAcで抽出した。溶媒を除去して得た残渣をそのまま次のヒドロキサメート反応に用いた。MeOH中の粗製のエステル(50mg、0.12mmol)に、ヒドロキシルアミン水溶液(50%、1mL)および水酸化ナトリウム水溶液(水0.5mL中100mg)を0℃で加え、次いで4時間室温にした。溶媒を除去し、残渣に水(2mL)を加え、次いでエーテル中のHClで酸性化した。得られた白色の沈殿を濾過し、次いでhplcで精製すると、実施例23(10mg、20%)が得られた。H NMR(300MHz,CDOD)ppm:8.70(s,2H)、7.47(m,2H)、7.25(m,1H)、7.10(m,1H)、6.90(m,1H)、5.02(m,2H)、4.62(m,2H)、4.26(m,2H)、3.60〜3.80(m,4H)、3.20(m,2H)、2.82(m,2H)、2.02〜2.30(m,4H)。
Figure 2008530136
(実施例24)
N−ヒドロキシ−2−[9−(2−ピペリジン−1−イルエチル)−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−b−カルボリン−2−イル]ピリミジン−5−カルボキサミド
無水DMF(10mL)中の水素化ナトリウム(38mg、1.62mmol)に、実施例8(DMF5mL中200mg、0.6mmol)を室温で撹拌しながら加えた。反応混合物を1時間撹拌後、DMF3mL中のクロロ−2−(ピペリジン−1−イル)エタン(149mg、1.62mmol)を加え、反応混合物をさらに16時間撹拌した。溶媒を減圧除去し、水(10mL)を加え、2NのHClを使用してpHを2に調整し、次いでEtOAcで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧濃縮すると、2−[9−(2−ピペリジン−1−イルエチル)−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−b−カルボリン−2−イル]ピリミジン−5−カルボン酸(200mg、収率78%)が得られた、m/e=420(M+1)。
酸、2−[9−(2−ピペリジン−1−イルエチル)−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−b−カルボリン−2−イル]ピリミジン−5−カルボン酸(200mg、0.49mmol)のDCM(20mL)溶液に、EDCI(140mg、0.73mmol)、HOBT(99mg、0.73mmol)、DIEA(183mg、1.46mmol)およびNHOTHP(57mg、0.48mmol)を窒素雰囲気下で加えた。反応混合物を室温で16時間撹拌した。反応混合物を減圧濃縮し、得られた残渣をヘキサン中のEtOAc(50%)を使用するカラムクロマトグラフィーで精製すると、N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)−2−[9−(2−ピペリジン−1−イルエチル)−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−b−カルボリン−2−イル]ピリミジン−5−カルボキサミド(80mg)が得られた。H NMR(200MHz,CDCl)ppm:8.75(s,2H)、7.50(d,1H,J=7.0Hz)、7.30(m,1H)、7.16(m,2H)、5.13(s,2H)、5.04(s,1H)、4.24(m,4H)、4.00(m,1H)、2.91(m,2H)、2.70(m,2H)、2.49(m,4H)、1.85〜1.45(m,11H);m/e=504(M+1)。
N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)−2−[9−(2−ピペリジン−1−イルエチル)−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−b−カルボリン−2−イル]ピリミジン−5−カルボキサミド(75mg)のMeOH(1mL)溶液に、エーテル(5mL)中の18%HClを0℃で加えた。反応混合物を0℃で15分間撹拌した。溶媒を減圧除去した。粗生成物にエーテルを加え、沈殿した固体を濾過し、乾燥すると、実施例24(15mg)が得られた。H NMR(CDOD,200MHz)ppm:8.83(s,2H)、7.54(m,2H)、7.25(m,1H)、7.16(m,2H)、5.21(s,2H)、4.60(m,2H)、4.33(m,2H)、3.67(m,4H)、3.52〜2.93(m,6H)、2.93(m,2H)、1.98(m,6H);m/e=421(M+1)。HPLC:(RT:12.81分間)。
Figure 2008530136
(実施例25)
N−ヒドロキシ−2−[9−(2−モルホリン−4−イルエチル)−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−b−カルボリン−2−イル]ピリミジン−5−カルボキサミド
無水DMF(10mL)中の水素化ナトリウム(140mg、5.83mmol)に、実施例8(200mg、0.6mmol、DMF10mL中)を撹拌しながら室温で加えた。反応混合物を1時間撹拌した後、DMF3mL中の4−(2−クロロエチル)モルホリン(172mg、1.62mmol)をそれに加え、反応混合物をさらに16時間撹拌した。溶媒を減圧除去し、水(10mL)を加え、2NのHClを使用してpHを2に調整し、次いでEtOAcで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧濃縮すると、N−ヒドロキシ−2−[9−(2−モルホリン−4−イルエチル)−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−b−カルボリン−2−イル]ピリミジン−5−カルボン酸(160mg、収率68%)が得られた、m/e=407(M+1)。
2−[9−(2−モルホリン−4−イルエチル)−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−b−カルボリン−2−イル]ピリミジン−5−カルボン酸(160mg、0.39mmol)のDCM(20mL)溶液に、EDCI(170mg、0.88mmol)、HOBT(90mg、0.66mmol)、DIEA(152mg、1.17mmol)およびNHOTHP(47mg、0.4mmol)を窒素雰囲気下で加えた。反応混合物を室温で16時間撹拌した。反応混合物を減圧濃縮し、得られた残渣をヘキサン中のEtOAc(50%)を使用するカラムクロマトグラフィーで精製すると、N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)−2−[9−(2−モルホリン−4−イルエチル)−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−b−カルボリン−2−イル]ピリミジン−5−カルボキサミド(46mg、収率23%)が得られた。H NMR(200MHz,CDCl)ppm:8.75(s,2H)、7.50(d,1H,J=7.0Hz)、7.30(m,1H)、7.16(m,2H)、5.13(s,2H)、5.04(s,1H)、4.24(m,4H)、4.00(m,1H)、3.69(m,4H)、2.91(m,2H)、2.70(m,2H)、2.49(m,4H)、1.85(m,2H)、1.47(m,5H);m/e=506(M+1)。
N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)−2−[9−(2−モルホリン−4−イルエチル)−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−b−カルボリン−2−イル]ピリミジン−5−カルボキサミド(46mg)のMeOH(1mL)溶液に、エーテル(4mL)中の18%HClを0℃で加えた。反応混合物を0℃で15分間撹拌した。溶媒を減圧除去した。得られた粗製残渣に、エーテルを加え、沈殿した固体を濾過し、乾燥すると、実施例25(24mg、収率63%)が得られた。H NMR(CDOD,200MHz)ppm:8.85(s,2H)、7.54(m,2H)、7.25(m,1H)、7.14(m,2H)、5.24(s,2H)、4.99(m,2H)、4.70(m,2H)、4.36(m,2H)、4.12(m,2H)、3.95(m,2H)、3.63(m,4H)、2.94(m,2H);m/e=422(M+1)。HPLC:(RT:12.94分間)。
Figure 2008530136
(実施例26)
N−ヒドロキシ−2−[9−(フェニルスルホニル)−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−b−カルボリン−2−イル]ピリミジン−5−カルボキサミド
実施例8(150mg、0.487mmol)のTHF(15mL)撹拌溶液に、カリウムt−ブトキシド(81mg、0.720mmol)および18−クラウン−6(2mg)を0℃で加えた。この懸濁液を10〜15分間、0℃で撹拌し、次いで塩化ベンゼンスルホニル(0.86mg、0.486mmol)を加えた。反応混合物を0℃で30分間さらに撹拌し、次いで室温で3時間撹拌した。反応混合物をEtOAcおよび水で希釈した。有機層を飽和重炭酸ナトリウムで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、真空濃縮した。粗生成物をヘキサン中のEtOAc(50%)を使用するカラムクロマトグラフィーで精製すると、メチル2−[9−(フェニルスルホニル)−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−b−カルボリン−2−イル]ピリミジン−5−カルボキシレート(60mg)が得られた。HNMR(200MHz,DMSO−d)ppm:8.8(s,2H)、8.14〜7.25(m,9H)、5.42(s,2H)、4.26(t,2H,J=5.4Hz)、3.91(s,3H)、2.81(2H,t,J=5.4Hz);m/e=449(M+1)。
MeOHおよびDCM(5mL、3:2)中のメチル2−[9−(フェニルスルホニル)−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−b−カルボリン−2−イル]ピリミジン−5−カルボキシレート(50mg)の撹拌溶液に、塩酸ヒドロキシルアミン(6.42g、mmol)を室温で加えた。15分後、ナトリウムメトキシド(4.45g、mmol)を0〜5℃、窒素雰囲気下で加え、この反応混合物を室温で3時間撹拌した。水(5mL)を加え、1Nの塩酸で中和し、有機層を分離した。水層をDCM(50mL)で1回抽出し、合わせた有機層を乾燥し、濃縮すると、実施例26(25mg)が得られた。HNMR(DMSO−d)ppm:8.78(s,2H)、8.13(m,1H)、7.94(m,1H)、7.61〜7.26(m,7H)、5.43(s,2H)、4.27(t,2H,J=5.3Hz)、2.79(2H,t,J=5.3Hz);m/e=449.9(M+1);HPLC:(RT=15.33分間)。
Figure 2008530136
(実施例27)
N−ヒドロキシ−2−(9−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−b−カルボリン−2−イル)ピリミジン−5−カルボキサミド
実施例8(200mg、mmol)のDMF(5mL)撹拌溶液に、カリウムt−ブトキシド(145mg)を0℃で加えた。この懸濁液を10〜15分間、0℃で撹拌後、ヨウ化メチル(0.11g、mmol)を加えた。混合物を0℃で30分間撹拌し、次いで室温で3時間撹拌した。完了後、反応混合物をEtOAcで希釈した。有機層を分離し、飽和重炭酸ナトリウムで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、真空濃縮した。得られた粗生成物をヘキサン中のEtOAc(50%)を使用するカラムクロマトグラフィーで精製すると、メチル2−(9−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−b−カルボリン−2−イル)ピリミジン−5−カルボキシレート(160mg、収率76.5%)が得られた。HNMR(DMSO−d)ppm:2.8(t,2H,CH);3.65(s,3H,N−CH);3.8(s,3H,OCH);4.2(t,2H,CH);5.15(s,2H,CH);7.0〜7.2(m,2H);7.4(d,2H);8.8(s,2H);m/e=323(M+1)。
MeOHおよびDCM(5mL、3:2)中のメチル2−(9−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−b−カルボリン−2−イル)ピリミジン−5−カルボキシレート(160mg、mmol)の撹拌溶液に、塩酸ヒドロキシルアミン(10.3g、mmol)を室温で加え、15分間撹拌した。ナトリウムメトキシド(5.3g、mmol)を0〜5℃、窒素雰囲気下で加え、混合物を室温で3時間撹拌した。反応完了後、混合物をDCMと水の間に分配し、1Nの塩酸で中和し、有機層を分離した。水層をDCM(50mL)で抽出し、合わせた有機層を乾燥し、濃縮すると、実施例27(60mg、収率37.5%)が得られた。HNMR(200MHz,DMSO−d)ppm:2.8(t,2H);3.65(s,3H,N−CH);4.2(t,2H);5.00(s,2H);6.95〜7.2(m,2H);7.4(d,2H);8.7(s,2H);m/e=323.9(M+1)。
Figure 2008530136
(実施例28)
N−ヒドロキシ−2−(9−ベンジル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−b−カルボリン−2−イル)ピリミジン−5−カルボキサミド
実施例8(200mg、mmol)のDMF(mL)撹拌溶液に、カリウムt−ブトキシド(150mg)を0℃で加えた。0℃で15分間撹拌した後、臭化ベンジル(0.1mL,mmol)を徐々に加えた。添加完了後、反応混合物を放置して室温にし、さらに3時間撹拌した。反応完了後、反応混合物をEtOAcで希釈した。有機層を分離し、飽和重炭酸ナトリウムおよび水で洗浄した。硫酸ナトリウムを使用して有機層を乾燥した後、濃縮すると、粗生成物が得られ、次いでこれをカラムクロマトグラフィーで精製すると、メチル2−(9−ベンジル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−b−カルボリン−2−イル)ピリミジン−5−カルボキシレート(200mg、収率77.0%)が得られた、m/e=398.9(M+1)。
THFおよび水(各5mL)中のメチル2−(9−ベンジル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−b−カルボリン−2−イル)ピリミジン−5−カルボキシレート(100mg)の撹拌溶液に、水酸化リチウム(23mg、mmol)を室温で加えた。混合物を3時間室温で撹拌し、その後1Nの塩酸で酸性化した。次いで酢酸エチルで抽出し、濃縮すると、2−(9−ベンジル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−b−カルボリン−2−イル)ピリミジン−5−カルボン酸(80mg、83%収率)が得られた、m/e=382.9(M−1)。
2−(9−ベンジル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−b−カルボリン−2−イル)ピリミジン−5−カルボン酸(90mg)のDCM(5mL)撹拌溶液に、EDCI(74mg)を0℃で加え、反応混合物を20分間撹拌した。NHOTHP(30mg)を加え、放置して温度を室温にした。室温で終夜撹拌後、DCMで希釈した。有機層を水で洗浄し、次いで真空濃縮した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィーで精製すると、N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)−2−[9−ベンジル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−b−カルボリン−2−イル]ピリミジン−5−カルボキサミド(60mg、収率53%)が得られた、m/e=484(M+1)。
N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)−2−[9−ベンジル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−b−カルボリン−2−イル]ピリミジン−5−カルボキサミド(60mg、mmol)の溶液をエーテル(5mL)中の塩化水素と、0〜5℃で30分間撹拌した。分離した生成物を濾過し、エーテルで洗浄すると、実施例28(19mg、38%)が得られた。H NMR(200MHz,DMSO−d)ppm:2.8(t,2H);4.2(t,2H);5.0(s,2H);5.4(s,2H);7.0〜7.6(m,9H);8.7(s,2H);m/e=400.0(M+1)。
Figure 2008530136
(実施例29)
2−(9−アセチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−b−カルボリン−2−イル)−N−ヒドロキシピリミジン−5−カルボキサミド
THFおよび水(10mL、1:1)中の実施例8(500mg、mmol)の撹拌溶液に、水酸化リチウム(205mg、mmol)を室温で加え、混合物を4〜5時間撹拌した。完了後、反応混合物を1Nの塩酸を使用して酸性化した。混合物をEtOAcで抽出し、ブラインで洗浄し、有機物を硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮すると、2−(1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−b−カルボリン−2−イル)ピリミジン−5−カルボン酸(400mg、収率83%)が得られた。
2−(1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−b−カルボリン−2−イル)ピリミジン−5−カルボン酸(400mg)のDCM(10mL)撹拌溶液に、EDCI(390mg、mmol)を0℃で加えた。反応混合物を0℃で15分間撹拌した後、NHOTHP(160mg、mmol)を加えた。終夜撹拌後、反応物をDCM(30mL)で希釈した。有機層を飽和重炭酸ナトリウムおよび水で洗浄した。溶媒を除去して得られた粗生成物をヘキサン中のEtOAc(50%)を使用するカラムクロマトグラフィーで精製すると、N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)−2−[1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−b−カルボリン−2−イル]ピリミジン−5−カルボキサミド(250mg、収率46.8%)が得られた、m/e=394(M+1)。
N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)−2−[1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−b−カルボリン−2−イル]ピリミジン−5−カルボキサミド(120mg、mmol)のDMF(5mL)撹拌溶液に、水素化ナトリウム(22mg)を0℃で加え、混合物を20分間撹拌した。塩化アセチル(30mg、mmol)を加え、反応物を放置して室温にし、3時間撹拌した。完了後、反応混合物をEtOAcと水の間に分配した。有機層を分離し、水および飽和重炭酸ナトリウムで洗浄し、濃縮した。純粋なN−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)−2−[9−アセチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−b−カルボリン−2−イル]ピリミジン−5−カルボキサミド(80mg、収率60%)をカラムクロマトグラフィーで得た、m/e=436(M+1)。
N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)−2−[9−アセチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−b−カルボリン−2−イル]ピリミジン−5−カルボキサミド(80mg、mmol)の溶液をエーテル(5mL)中の塩化水素中で25〜30分間、0℃で撹拌し、分離した固体を濾過した。生成物をエーテルで洗浄し、真空乾燥すると、実施例29(30mg、収率46.8%)が得られた。HNMR(200MHz,CDOD)ppm:2.8(s,3H,CH3);2.9(t,2H,CH2);4.3(t,2H);5.4(s,2H);7.2〜7.4(m,2H);7.5(m,1H);7.9(d,1H);8.8(s,2H);m/e=352(M+1)。
Figure 2008530136
(実施例30)
N−ヒドロキシ−2−{9−[2−ピロリジン−1−イルメチル]−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−b−カルボリン−2−イル}ピリミジン−5−カルボキサミド
N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)−2−[1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−b−カルボリン−2−イル]ピリミジン−5−カルボキサミド(実施例29の中間体を参照)(100mg、0.26mmol)のEtOH(0.6mL)溶液を37%ホルムアルデヒド水溶液(0.025mL)およびピロリジン(22mg)で処理し、終夜加熱還流させた。反応混合物を冷却し、水で希釈し、EtOAcで抽出した。抽出物を水で洗浄し、乾燥し、溶媒を蒸発させると、N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)−2−[9−[2−ピロリジン−1−イルメチル]1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−b−カルボリン−2−イル]ピリミジン−5−カルボキサミド(60mg)が得られた、m/e=477(M+1)。
N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)−2−[9−[2−ピロリジン−1−イルメチル]1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−b−カルボリン−2−イル]ピリミジン−5−カルボキサミド(60mg)の溶液をエーテル(5mL)中の塩化水素中、25〜30分間、0℃で撹拌し、分離した固体を濾過した。生成物をエーテルで洗浄し、真空乾燥すると、実施例30(40mg)が得られた、m/e=393(M+1)。
6,7−ジメトキシ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリンを適切なテトラヒドロイソキノリンに代えて実施例11と同様に実施例31および32を調製した。
Figure 2008530136
(実施例31)
2−(7−メトキシ−3,4,ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル)−N−ヒドロキシピリミジン−5−カルボキサミド
7−メトキシ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリンおよび実施例7から、実施例31のトリフルオロ酢酸塩を凝集した白色の固体としてhplc精製後に得た。H NMR(300MHz,DMSO−d)ppm:2.82(m,2H)、3.73(s,3H)、4.00(m,2H)、4.89(s,2H)、6.75(m,1H)、6.86(m,1H)、7.08(m,1H)、8.75(s,2H)、11.1(bs,1H);m/e=301(M+1)。
Figure 2008530136
(実施例32)
2−(1H−ベンゾ[de]イソキノリン−2(3H)−イル)−N−ヒドロキシピリミジン−5−カルボキサミド
2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾ[de]イソキノリンおよび実施例7から、実施例32を得た。H NMR(300MHz,DMSO−D):5.34(s,4H)、7.47(m,4H)、7.79(m,2H)、8.69(s,2H)、8.70(S,2H)、m/e=307(M+1)。
Figure 2008530136
(実施例33)
メチル2−(8−ブロモ−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル)ピリミジン−5−カルボキシレート
塩酸4−ブロモフェニルヒドラジン(5.0g、22.36mmol)のエタノール(100mL)撹拌溶液に、ピペリジン−4−オン塩酸塩(1.316g、8.5984mmol)を加え、混合物を加熱還流させた。還流を4時間維持し、次いで室温に冷却し、乾燥塩化水素ガスを1時間反応混合物に通した。次いで、混合物を再び加熱還流させ、2時間維持した。反応完了後、エタノール真空留去し、残渣を水に溶解させた。水層を2Nの水酸化ナトリウム溶液で中和し、ジクロロメタン(2×100mL)で抽出した。次いで、水層のpHを2Nの水酸化ナトリウム溶液で12.0に調整し、生成物を酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、真空濃縮した。粗製の固体をジエチルエーテル(50mL)で洗浄すると、8−ブロモ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(2.2g、39.3%)がHPLCによる純度98.82%で得られた。HNMR(200MHz,DMSO−d)δ:2.7(t,2H,CH)、3.0(t,2H,CH)、3.8(d,2H,CH)、7.05(d,1H,Ar−H)、7.2(d,1H,Ar−H)、7.45(s,1H,Ar−H)、10.97(bs,1H,NH)。m/e=251(M+1)。
8−ブロモ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(250mg、0.991mmol)の無水DMF(10mL)溶液に、実施例7(258mg、1.194mmol)および炭酸カリウム(204mg、1.40lmmol)を室温で加えた。反応混合物を100℃で6時間撹拌した。完了後、反応混合物を水で希釈し、化合物をEtOAcで抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧濃縮した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィーで精製すると、実施例33(80mg、21%)が得られた。HPLC:(RT=17.39分間)。H NMR(200MHz,CDCl)ppm:8.88(s,2H)、7.95(bs,1H)、7.65〜7.15(m,3H)、5.05(s,2H)、4.35(m,2H)、3.88(s,3H)、2.93(t,2H,J=5.4Hz);m/e=387(M+1)。
実施例33の作製で使用した4−ブロモフェニルヒドラジンを適切なフェニルヒドラジンに代え、実施例12で記載した通りに得られたエステルを処理してヒドロキサム酸にすることにより、実施例15と同様に実施例34から39を調製した。
Figure 2008530136
(実施例34)
N−ヒドロキシ−2−(7−クロロ−8−メチル−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル)ピリミジン−5−カルボキサミド
4−ブロモフェニルヒドラジンを3−クロロ−4−メチルフェニルヒドラジンに代えて実施例34を得た。HPLCによる純度94.6%の白色の固体(0.12g、60%);HNMR(200MHz,DMSO−D)δ:2.39(s,3H,CH)、2.9(t,2H,CH)、4.2(t,2H,CH)、5.0(s,2H,CH)、7.3(s,1H,Ar)、7.4(s,1H,Ar)、8.78(s,2H,ピリミジン)、9.05(bs,1H,NH)、10.95(s,1H,NH)、11.1(bs,1H,OH)。
Figure 2008530136
(実施例35)
N−ヒドロキシ−2−(7−フルオロ−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル)ピリミジン−5−カルボキサミド
4−ブロモフェニルヒドラジンを3−フルオロフェニルヒドラジンに代えて実施例35を得た。HPLCによる純度94.97%の固体(40mg、71.8%);HNMR(200MHz,DMSO−D)δ:2.9(t,2H,CH);4.2(t,2H,CH);4.9(s,2H,CH);6.8(m,1H,Ar);7.07(dd,1H,Ar);7.4(m,1H,Ar);8.7(s,2H,ピリミジン);11.03(s,1H,NH);m/e=328(M+1)。
Figure 2008530136
(実施例36)
N−ヒドロキシ−2−(7−メチル−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル)ピリミジン−5−カルボキサミド
4−ブロモフェニルヒドラジンを3−メチルフェニルヒドラジンに代えて実施例36を得た。固体;HNMR(200MHz,DMSO−D)δ:2.81(t,2H,CH);4.2(t,2H,CH);4.9(s,2H,CH);6.8(d,1H,Ar);7.15(s,1H,Ar);7.3(d,1H,Ar);8.7(s,2H,ピリミジン);10.78(s,1H,NH);m/e=324(M+1)。
Figure 2008530136
(実施例37)
N−ヒドロキシ−2−(8−ニトロ−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル)ピリミジン−5−カルボキサミド
4−ブロモフェニルヒドラジンを4−ニトロフェニルヒドラジンに代えて実施例37を得た。緑がかった黄色の固体(0.1g、86.02%);HNMR(200MHz,DMSO−d)δ:2.9(t,2H,CH)、4.2(t,2H,CH)、5.1(s,2H,CH)、7.45(d,1H,Ar−H)、8.0(d,1H,Ar−H)、8.45(s,1H,Ar−H)、8.7(s,2H,ピリミジン);m/e=355.1(M+1)。
Figure 2008530136
(実施例38)
N−ヒドロキシ−2−{8−イソプロピル−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル}ピリミジン−5−カルボキサミド
4−ブロモフェニルヒドラジンを4−イソプロピルフェニルヒドラジンに代えて実施例38を得た。固体(0.045g、56.25%)、m/e=352(M+1)。
Figure 2008530136
(実施例39)
N−ヒドロキシ−2−{8−tert−ブチル−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル}ピリミジン−5−カルボキサミド
4−ブロモフェニルヒドラジンを4−tert−ブチルフェニルヒドラジンに代えて実施例39を得た。固体(0.2g、86.9%)、m/e=366(M+1)。
実施例33の作製で使用した4−ブロモフェニルヒドラジンを適切なフェニルヒドラジンに代え、実施例12で記載した通りに得られたエステルを処理してヒドロキサム酸にすることにより、実施例15と同様に実施例111および112を調製した。
Figure 2008530136
(実施例40)
N−ヒドロキシ−2−{8−[4−メトキシフェニル]−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル}ピリミジン−5−カルボキサミド
フェニルボロン酸を4−メトキシフェニルボロン酸に代えて実施例40を得た。HPLCによる純度94.45%の白色の固体(0.07g、53.7%);HNMR(200MHz,DMSO−D)δ:2.99(t,2H,CH)、3.8(s,3H,OCH)、4.22(t,2H,CH)、5.0(s,2H,CH)、7.0(d,2H,Ar−H)、7.35(d,2H,Ar−H)、7.65(d,2H,Ar−H)、7.7(s,1H,Ar−)、8.7(s,2H,ピリミジン−H)、9.0(s,1H,NH)、10.9(s,1H,NH)、11.1(bs,1H,OH);m/e=416(M+1)。
Figure 2008530136
(実施例41)
N−ヒドロキシ−2−{8−[4−メチルフェニル]−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル}ピリミジン−5−カルボキサミド
フェニルボロン酸を4−メチルフェニルボロン酸に代えて実施例41を得た。純度95.45%(HPLCによる)の白色の固体(17mg、33.9%);HNMR(200MHz,DMSO−D)δ:2.3(s,3H,CH)、2.85(t,2H,CH)、4.24(t,2H,CH)、5.0(s,2H,CH)、7.2(d,2H,Ar−H)、7.35(d,2H,Ar−H)、7.6(d,2H,Ar−H)、7.7(s,1H,Ar−H)、8.75(s,2H,ピリミジン−H)、9.0(bs,1H,NH)、10.9(s,1H,NH)、11.1(bs,1H,NH);m/e=400.0(M+1)。
Figure 2008530136
(実施例42)
N−ヒドロキシ−2−{8−[3−(ピロリジン−1−イルカルボニル)フェニル]−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル}ピリミジン−5−カルボキサミド
フェニルボロン酸を3−(ピロリジン−1−イルカルボニル)フェニルボロン酸に代えて実施例42を得た。HPLCによる純度97.25%の白色の固体85mg(56.6%);HNMR(200MHz,CDOD)δ:2.0(m,4H,2×CH)、2.99(t,2H,CH)、3.5〜3.7(m,4H,2×CH)、4.4(t,2H,CH)、5.1(s,2H,CH)、7.4〜7.85(m,7H,Ar−H)、8.7(s,2H,ピリミジン−H);m/e=484(M+1)。
Figure 2008530136
(実施例43)
N−ヒドロキシ−2−{8−[3−(ヒドロキシメチル)フェニル]−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル}ピリミジン−5−カルボキサミド
フェニルボロン酸を3−(ヒドロキシメチル)フェニルボロン酸に代えて実施例43を得た。HPLCによる純度91.09%の白色の固体(0.025g、41.66%);HNMR(200MHz,CDOD)δ:2.99(t,2H,CH)、4.4(t,2H,CH)、4.7(s,2H,CH)、5.18(s,2H,CH)、7.2〜7.75(m,7H,Ar−H)、8.88(s,2H,ピリミジン−H);m/e=416(M+1)。
Figure 2008530136
(実施例44)
N−ヒドロキシ−2−{8−[3−フルオロフェニル]−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル}ピリミジン−5−カルボキサミド
フェニルボロン酸を3−フルオロフェニルボロン酸に代えて実施例44を得た。HPLCによる純度94.45%の淡黄色の固体(.013g、21.6%);HNMR(200MHz,DMSO−d)δ:2.9(t,2H,CH)、4.25(t,2H,CH)、5.0(s,2H,CH)、7.0(t,1H,Ar−H)、7.2〜7.6(m,5H,Ar−H)、7.8(s,1H,Ar−H)、8.7(s,2H,ピリミジン)、9.0(bs,1H,NH);m/e=404(M+1)。
Figure 2008530136
(実施例45)
N−ヒドロキシ−2−{8−[4−フルオロフェニル]−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル}ピリミジン−5−カルボキサミド
フェニルボロン酸を4−フルオロフェニルボロン酸に代えて実施例45を得た。HPLCによる純度99.23%の淡黄色の固体(0.01g、25%);HNMR(200MHz,CDOD)δ:2.9(t,2H,CH)、4.25(t,2H,CH)、5.1(s,2H,CH)、7.0〜7.2(t,2H,Ar−H)、7.35(t,2H,Ar−H)、7.6(m,3H,Ar−H)、8.7(s,2H,ピリミジン);m/e=404(M+1)。
Figure 2008530136
(実施例46)
N−ヒドロキシ−2−{8−(フル−2−イル)−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル}ピリミジン−5−カルボキサミド
フェニルボロン酸をフル−2−イルボロン酸に代えて実施例46を得た。固体(1.08g);HPLC:(RT−14.2);m/e=376(M+1)。
Figure 2008530136
(実施例47)
N−ヒドロキシ−2−{8−(ピリジン−3−イル)−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル}ピリミジン−5−カルボキサミド
フェニルボロン酸をピリジン−3−イルボロン酸に代えて実施例47を得た。固体(0.017g、23.93%);HPLC:91.59%(RT=11.31);HNMR(CDOD,200MHz)δ:8.72(s,2H)、8.82(s,1H)、8.41(d,1H)、8.06(d,1H)、7.412〜7.77(m,5H)、5.09(s,2H)、4.24(m,2H)、2.84(m,2H);m/e=386(M+1)。
Figure 2008530136
(実施例48)
N−ヒドロキシ−2−{8−[4−ジメチルアミノフェニル]−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル}ピリミジン−5−カルボキサミド
4−(ジメチルアミノ)フェニルボロン酸に代えて実施例48を得た。白色の固体(20mg、83%);H NMR(300MHz,DMSO−d):2.89(m,2H)、3.30(s,6H)、4.25(m,2H)、5.01(s,2H)、7.11(m,2H)、7.32(s,1H)、7.64〜7.70(m,3H)、8.71(s,2H)、10.94(s,1H);m/e=429(M+1)。
Figure 2008530136
(実施例49)
N−ヒドロキシ−2−{8−[3−(メチルチオ)フェニル]−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル}ピリミジン−5−カルボキサミド
フェニルボロン酸を3−(メチルチオ)フェニルボロン酸に代えて実施例49を得た。固体(0.065g、86%);HPLC;97.97%(RT−15.32);HNMR(DMSO−D,200MHz)δ:11.01(1H,s)、8.77(2H,s)、7.80(1H,s)、7.54〜7.15(Ar,7H,m)、5.01(2H,s)、4.23(2H,m)、3.33(3H,s)、2.88(2H,m);m/e=432(M+1)。
Figure 2008530136
(実施例50)
N−ヒドロキシ−2−{8−[4−(N−アセトアミド)フェニル]−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル}ピリミジン−5−カルボキサミド
フェニルボロン酸を4−(N−アセトアミド)フェニルボロン酸に代えて実施例50を得た。固体(0.030g、35.2%);HPLC:88.28%(RT−12.75);HNMR(DMSO−D,200MHz)δ:10.97(1H,s)、9.96(1H,s)、8.72(2H,s)、7.73〜7.33(Ar,7H,m)、5.01(2H,s)、4.24(2H,m)、2.80(2H,m)、2.05(3H,s);m/e=443(M+1)。
Figure 2008530136
(実施例51)
N−ヒドロキシ−2−{8−(ピリミジン−5−イル)−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル}ピリミジン−5−カルボキサミド
フェニルボロン酸をピリミジン−5−イルボロン酸に代えて実施例51を得た。固体(0.025g、35.61%);HPLC:94.4128%(RT−11.98);HNMR(CDOD,200MHz)δ:9.20(1H,s)、9.15(2H,s)、8.81(2H,s)、7.96(1H,s)、7.14(2H,d)、5.18(2H,s)、4.39(2H,m)、2.82(2H,m);m/e=388(M+1)。
Figure 2008530136
(実施例52)
N−ヒドロキシ−2−{8−[フル−3−イル]−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル}ピリミジン−5−カルボキサミド
フェニルボロン酸をフル−3−イルボロン酸に代えて実施例52を得た。固体;(0.116g)。HNMR(DMSO−D,200MHz)δ:10.93(1H,s)、8.75(2H,s)、8.09(1H,s)、7.60(2H,d)、7.28(2H,s)、7.00(1H,s)、4.99(2H,s)、4.24(2H,m)、2.87(2H,m);m/e=376(M+1)。
Figure 2008530136
(実施例53)
N−ヒドロキシ−2−{8−[1H−ピロール−2−イル]−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル}ピリミジン−5−カルボキサミド
フェニルボロン酸を1H−ピロール−2−イルボロン酸に代えて実施例53を得た。固体(0.015g、35%);H NMR(200MHz,CDOD):δ2.89(m,2H)、4.40(m,2H)、5.15(m,2H)、6.1(m,2H)、6.8(s,1H)、7.20(s,1H)、7.40(m,2H)、8.66(s,2H);MS:375(M+1)。
実施例33の作製で使用した4−ブロモフェニルヒドラジンを適切なフェニルヒドラジンに代え、得られたエステルを処理して実施例12で記載のヒドロキサム酸にすることにより、実施例15と同様に実施例54から57を調製した。
Figure 2008530136
(実施例54)
N−ヒドロキシ−2−(9−クロロ−8−メチル−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル)ピリミジン−5−カルボキサミド
4−ブロモフェニルヒドラジンを3−クロロ−4−メチルフェニルヒドラジンに代えて実施例54、実施例34の異性体も得た。白色の固体(0.03g、60%);H NMR(200MHz,CDOD):δ2.35(s,3H)、2.89(m,2H)、4.40(m,2H)、5.15(m,2H)、7.40(m,2H)、8.66(s,2H);m/e=358(M+1)。
Figure 2008530136
(実施例55)
N−ヒドロキシ−2−(8−トリフルオロメチル−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル)ピリミジン−5−カルボキサミド
4−ブロモフェニルヒドラジンを4−(トリフルオロメチル)フェニルヒドラジンに代えて実施例55を得た。固体(0.07g、70%);H NMR(200MHz,CDOD):δ2.89(m,2H)、4.40(m,2H)、5.15(m,2H)、7.40(m,2H)、7.80(s,1H)、8.66(s,2H);m/e=378(M+1)。
Figure 2008530136
(実施例56)
N−ヒドロキシ−2−(7,8−ジメチル−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル)ピリミジン−5−カルボキサミド
4−ブロモフェニルヒドラジンを3,4−ジメチルフェニルヒドラジンに代えて実施例56を得た。固体(0.071g)、m/e=338(M+1)。
Figure 2008530136
(実施例57)
N−ヒドロキシ−2−(8−メトキシ−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル)ピリミジン−5−カルボキサミド
反応順序中の4−ブロモフェニルヒドラジンを4−メトキシフェニルヒドラジンに代えて実施例57を得た。白色の固体;H NMR(300MHz,DMSO−D)δ:2.83(m,2H)、3.74(s,3H)、4.21(m,2H)、4.92(s,2H)、8.65(m,1)、6.97(d,J=2.4,1H)、7.14(d,J=8.7,1H)、8.70(S,2H)、10.23(s,2H)、10.74(s,1H);m/e=340(M+1)。
Figure 2008530136
(実施例58)
N−ヒドロキシ−2−[9−(2−ヒドロキシエチル)−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−b−カルボリン−2−イル]ピリミジン−5−カルボキサミド
実施例8(0.1g、0.32mmol)のDMF撹拌溶液に0℃、窒素雰囲気下でNaH(0.025g、1.04mmol)を加え、30分間撹拌した。その反応混合物にO−(tert−ブチル−ジメチルシリル)−2−ブロモエタノール(0.077g、0.32mmol)を加え、冷却を除き、反応物を3時間撹拌した。反応の進行をtlcでモニターした。反応が完了したら、反応混合物を酢酸エチルと水の間に分配した。有機層を分離し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、溶媒を減圧除去すると、中間体の酸(0.07g)が得られた。
その酸(0.07g、0.15mmol)のDCM(15mL)撹拌溶液に、0〜5℃でHOBt(013g、0.23mmol)、EDC(0.043g、0.23mmol)、DIEA(0.065g、0.53mmol)およびNHOTHP(0.017g、0.15mmol)を加え、反応物を終夜撹拌した。反応の進行をTLCでモニターし、反応が完了したら、反応混合物をDCMと水の間に分配した。有機層を分離し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、溶媒を減圧除去すると、保護されたヒドロキサム酸(0.025g)が得られた。
0℃の保護されたヒドロキサム酸(.025g、0.04mmol)のメタノール(3mL)撹拌溶液に、エーテル−HCl(5mL)を加えた。15分後、反応の進行をtlcでモニターし、反応が完了したら、溶媒を40℃で減圧除去し、残渣をエーテル洗浄によって精製すると、実施例58(0.011g)が得られた。HNMR(CDOD,200MHz)δ:8.75(2H,s)、7.63〜7.02(5H,m)、5.01(2H,s)、4.31(4H,m)、3.87(4H,m)、2.88(2H,m);m/e=354(M+1)。
Figure 2008530136
(実施例59)
N−ヒドロキシ−2−[9−(1−メチルピペリジン−3−イル)−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−b−カルボリン−2−イル]ピリミジン−5−カルボキサミド
THF(5mL)および水(5mL)中の実施例8(500mg、1.62mmol)の撹拌溶液に、水酸化リチウム(205mg、8.54mmol)を室温で加え、混合物を4〜5時間撹拌した。反応をTLCでモニターし、完了後、1Nの塩酸を使用して反応混合物を酸性化した。混合物を酢酸エチルで抽出し、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮すると、カルボン酸(400mg、83%)が得られた。
カルボン酸(400mg、1.36mmol)のDCM撹拌溶液に、EDCI(390mg、2.0mmol)を0℃で加えた。混合物を0℃で15分間撹拌し、次いでNHOTHP(160mg、1.36mmol)を加えた。反応混合物を終夜撹拌した。反応完了後、DCMで希釈した。DCM層を分離し、飽和重炭酸ナトリウム、水で洗浄し、濃縮した。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製すると、保護されたヒドロキサム酸(250mg、46.8%)が得られた、m/e=394(M+1)。
保護されたヒドロキサム酸(262mg、0.66mmol)のDMF(5mL)撹拌溶液に、水素化ナトリウム(60mg、2.5mmol)を加え、混合物を室温で20分間撹拌した。3−ブロモ−N−メチルピペラジン(600mg、3.3mmol)を加え、反応混合物を室温で12時間撹拌させた。DMF除去後、水を加え、混合物をDCMで抽出した。DCM中の20%メタノールを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーを通して精製することにより、純粋なアルキル化生成物(35mg、9%)を得た(100mg、31%);m/e=477(M+1)。
アルキル化生成物(30mg、0.06mmol)をDCM(10mL)中の30%TFA中で25〜30分間室温で撹拌した。溶媒を除去した後、分離した固体を濾過し、エーテルで洗浄し、真空乾燥することにより、実施例59(20mg、83%)が白色の固体として得られた;m/e=407(M+1)。
Figure 2008530136
(実施例60)
N−ヒドロキシ−2−{8−[チエン−2−イル]−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル}ピリミジン−5−カルボキサミド
実施例33(0.25g、0.64mmol)のジメチルアセトアミド(5mL)溶液に、チオフェン(0.5mL)および酢酸カリウム(0.126g、1.28mmol)を加え、反応混合物を完全に脱気し、新たに調製したテトラキストリフェニルホスフィンパラジウム(0)(0.06g、0.052mmol)を窒素雰囲気下、室温で加えた。反応混合物の温度を80℃に上げ、密封試験管中で12時間撹拌を続けた。反応の進行をTLCでモニターし、反応が完了したら、溶媒を減圧蒸発させた。混合物を酢酸エチル(100mL)と水(15mL)の間に分配し、有機層を分離し、NaSOで乾燥し、濾過し、溶媒を減圧除去して粗製残渣を得た。シリカゲルを使用するカラムクロマトグラフィーで精製すると、中間体エステル(0.048g、19.06%)が得られた。HPLC:76.71(Rt 16.35分間)。
中間体エステル(0.04g、0.10mmol)のメタノール:DCM(5:2mL)0℃溶液に、50%NH2OH水溶液(1mL)を加え、混合物にNaOH(0.040g)の水(0.2mL)溶液を加えた。反応混合物を室温で1時間撹拌し、反応の進行をTLCでモニターした。反応が完了したら、溶媒を減圧除去した。混合物のpHを1Nの塩酸を使用して7.5に調整し、得られた固体を濾過し、水、次いでジエチルエーテルで洗浄した。真空乾燥すると、実施例60(0.008g、20%)が得られた。HPLC:85.67%(Rt−13.09);HNMR(DMSO−D,200MHz)δ:10.90(1H,s)、8.71(2H,s)、6.95(2H,m)、7.46〜7.02(Ar,6H,m)、4.99(2H,s)、4.23(m,2H)、2.86(2H,m);m/e=392(M+1)。
6−メトキシ−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−b−カルボリンを適切な2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−b−カルボリンに代えて実施例10と同様に実施例61〜65を調製した。
Figure 2008530136
(実施例61)
N−ヒドロキシ−2−(8−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−b−カルボリン−2−イル)ピリミジン−5−カルボキサミド
6−メトキシ−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−b−カルボリンを8−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−b−カルボリンに代えて実施例61を得た。固体(0.008g);HNMR(CDOD,200MHz)δ:8.73(2H,s)、7.24(1H,d)、6.86(2H,m)、4.90(2H,s)、4.30(2H,m)2.85(2H,m)、2.48(3H,s);m/e=324(M+1)。
Figure 2008530136
(実施例62)
N−ヒドロキシ−2−(7−フルオロ−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−b−カルボリン−2−イル)ピリミジン−5−カルボキサミド
6−メトキシ−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−b−カルボリンを7−フルオロ−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−b−カルボリンに代えて実施例62を得た。固体(0.027g、67%);H NMR(200MHz,CDOD):δ2.89(m,2H)、4.40(m,2H)、5.15(m,2H)、6.57(s,1H)、7.36(m,2H)、8.66(s,2H);m/e=328(M+1)。
Figure 2008530136
(実施例63)
N−ヒドロキシ−2−(6−フルオロ−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−b−カルボリン−2−イル)ピリミジン−5−カルボキサミド
6−メトキシ−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−b−カルボリンを6−フルオロ−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−b−カルボリンに代えて実施例63を得た。固体(25mg);HNMR(200MHz,CDOD)δ:2.93(t,2H,CH)、4.28(t,2H,CH)、5.1(s,2H,CH)、6.89(t,1H,Ar−H)、7.1(d,1H,Ar−H)、7.3(m,1H,Ar−H)、8.82(s,2H,ピリミジン環−H);m/e=328(M+1)。
Figure 2008530136
(実施例64)
N−ヒドロキシ−2−(6−ベンジルオキシ−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−b−カルボリン−2−イル)ピリミジン−5−カルボキサミド
6−メトキシ−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−b−カルボリンを6−ベンジルオキシ−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−b−カルボリンに代えて実施例64を得た。固体(0.075g);HNMR(CDOD,200MHz)δ:8.82(2H,s)、7.35〜6.90(Ar,8H,m)、5.20(2H,s)、5.01(2H,s)、4.24(2H,m)、2.80(2H,m);m/e=416(M+1)。
Figure 2008530136
(実施例65)
N−ヒドロキシ−2−(7−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−b−カルボリン−2−イル)ピリミジン−5−カルボキサミド
6−メトキシ−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−b−カルボリンを7−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−b−カルボリンに代えて実施例65を得た。固体(0.02g、22.13%);HPLC:80.03%(Rt−14.11)。HNMR(CDOD,200MHz)δ:8.73(2H,s)、6.82〜7.38(Ar−3H,m)、5.2(2H,s)、4.30(2H,t)、2.80(2H,m)、2.42(3H,s);m/e=324(M+1)。
Figure 2008530136
(実施例66)
メチル2−(6−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−b−カルボリン−2−イル)ピリミジン−5−カルボキシレート
2−(5−メチル−1H−インドール−3−イル)エタンアミン(0.54g、2.56mmol)の撹拌水(5mL)溶液に、グリオキサル酸(228mg、3.08mmol)を加え、反応物を10分間撹拌した。水酸化カリウム溶液(5mL中140mg)を加え、室温で1時間撹拌した。反応の進行をTLCでモニターし、完了後、得られた固体物質を濾過した。湿ったケーキを水(5mL)に懸濁し、濃塩酸(1mL)を加え、混合物を60〜70℃に0.5時間加熱した。追加の濃HCl(1mL)を加え、熱プレート上で加熱することにより溶媒を蒸発させた。乾燥固体を水(10mL)に懸濁し、45〜55℃に加熱し、pHを20%KOH溶液で12に調整した。得られた固体生成物を濾過し、乾燥すると、テトラヒドロカルボリン(200mg、37%)が得られた。HNMR(200MHz,CDCl)δ:2.45(s,3H,CH)、2.75(t,2H,CH)、3.2(t,2H,CH)、4.1(s,2H,CH)、6.99(d,1H,Ar−H)、7.1(s,1H,Ar−H)、7.2(d,1H,Ar−H)。
テトラヒドロカルボリン(0.15g、0.80mmol)のDMF(10mL)撹拌溶液に、実施例7(0.226g、1.0462mmol)および炭酸カリウム(0.278g、2.01mmol)を加えた。混合物を80〜90℃に2〜3時間加熱した。反応の進行をTLCで追跡し、完了後、DMFを真空留去した。残渣を酢酸エチル(100mL)と水の間に分配し、2つの層を分離した。水層を酢酸エチル(100mL)で抽出し、両方の有機層を合わせた。酢酸エチル層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、真空濃縮し、ジエチルエーテル(100mL)で洗浄することによって残渣を精製すると、実施例66(100mg、38.5%)が得られた。HNMR(200MHz,CDCl)δ:2.4(s,3H,CH)、2.8(t,2H,CH)、3.8(s,3H,CH)、4.3(t,2H,CH)、5.1(s,2H,CH)、7.0(d,1H,Ar−H)、7.18(s,1H,Ar−H)、7.2(d,1H,Ar−H)、7.79(bs,1H,NH)、8.8(s,2H,CH)。
Figure 2008530136
(実施例67)
N−ヒドロキシ−2−(6−メチル−1,3,4,4a,9,9a−ヘキサヒドロ−2H−b−カルボリン−2−イル)ピリミジン−5−カルボキサミド
実施例66(150mg、0.46mmol)の乾燥DCM撹拌溶液に、TFA(8.88g、77.89mmol)を加え、混合物を30分間撹拌した。トリエチルシラン(4.368g、37.56mmol)を室温で加え、2時間撹拌した。反応塊の進行をTLCでモニターし、完了後、反応物をDCM(20mL)で希釈し、重炭酸ナトリウム(20mL)の飽和溶液、次いで水で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィーで精製すると、還元されたテトラヒドロカルボリン(55mg、36%)が得られた;m/e=325(M+1)。
メタノール(3mL)およびDCM(2mL)中の還元されたテトラヒドロカルボリン(50mg、0.15mmol)の撹拌溶液に、水0.25mL中の50%塩酸ヒドロキシルアミン水溶液(1mL)および水酸化ナトリウム溶液(40mg mmol)を0℃で加え、混合物を0℃で10分間撹拌した。次いで、反応物を放置して室温にし、室温で1時間維持した。反応の進行をTLCでモニターし、完了後、溶媒を真空除去した。混合物を水(10mL)で希釈し、2Nの塩酸で中和した(pH6.5〜7.0)。分離した白色の固体を濾過し、乾燥すると、HPLC純度98.5%の実施例67(32mg、63.8%)が得られた。HNMR(200MHz,DMSO−d)δ:1.8(m,1H)、2.0(m,1H)、2.2(s,3H,CH)、3.45〜4.0(m,6H)、5.4(s,1H)、6.4(d,1H,Ar−H)、6.7(d,1H,Ar−H)、6.9(s,1H,Ar−H)、8.65(s,2H,ピリミジン)、9.0(bs,1H,NH)、11.0(bs,1H,NH);m/e=326(M+1)。
Figure 2008530136
(実施例68)
N−ヒドロキシ−2−(6−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−b−カルボリン−2−イル)ピリミジン−5−カルボキサミド
メタノール(5mL)およびDCM(3mL)中の実施例66(70mg、0.21mmol)の撹拌溶液に、50%塩酸ヒドロキシルアミン水溶液(1.5mL)および水0.5mL中の水酸化ナトリウム溶液(60mg 1.5mmol)を0℃で加え、混合物を0℃で10分間撹拌した。次いで、反応物を放置して室温にし、室温で1時間維持した。反応の進行をTLCでモニターし、完了後、溶媒を真空除去した。混合物を水(10mL)で希釈し、2Nの塩酸で中和した(pH6.5〜7.0)。分離した白色の固体を濾過し、乾燥すると、HPLC純度96.91%の実施例68(50mg、71.4%)が得られた。HNMR(200MHz,DMSO−d)δ:2.4(s,3H,CH)、2.78(t,2H,CH)、4.2(t,2H,CH)、5.0(s,2H,CH)、6.82(d,1H,Ar−H)、7.18(s,1H,Ar−H)、7.2(d,1H,Ar−H)、8.75(s,2H,ピリミジン−H)、10.78(bs,1H,NH);m/e=324(M+1)。
Figure 2008530136
(実施例69)
メチル2−(6−ブロモ−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−b−カルボリン−2−イル)ピリミジン−5−カルボキシレート
2−(5−ブロモ−1H−インドール−3−イル)エタンアミン(1.0g、3.64mmol)のメタノール:トルエン(1:1、20mL)撹拌溶液に、パラホルムアルデヒド(200mg、20%)を加えた。反応塊を24時間還流させた。反応の進行をTLCでモニターし、完了後、反応塊を濃縮し、粗生成物を酢酸エチルで洗浄した。水層を20%KOH溶液でpH=12に調整した。沈殿した固体を酢酸エチルで抽出し、有機層をブライン溶液で洗浄し、濃縮すると、テトラヒドロカルボリン(350mg、38.39%)が得られた。HNMR(200MHz,DMSO−d)δ:2.65(t,2H,CH)、3.0(t,2H,CH)、3.92(s,2H,CH)、7.1(d,1H,Ar−H)、7.21(d,1H,Ar−H)、7.45(s,1H,Ar−H)、10.95(s,1H,NH);m/e=251(M+1)。
テトラヒドロカルボリン(350mg、1.4mmol)のDMF(20mL)撹拌溶液に、実施例7(453mg、2.09mmol)および炭酸カリウム(580mg、4.20mmol)を加え、混合物を80〜90℃に2〜3時間加熱した。反応の進行をTLCで追跡し、完了後、DMFを真空留去した。残渣を酢酸エチル(150mL)と水の間に分配し、2つの層を分離した。水層を酢酸エチル(150mL)で抽出し、両方の有機層を合わせた。酢酸エチル層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、真空濃縮し、残渣をジエチルエーテル(100mL)で洗浄することによって精製すると、実施例69(250mg、46.31%)が得られた。HNMR(200MHz,DMSO−d)δ:2.93(t,2H,CH)、3.8(s,3H,OCH)、4.28(t,2H,CH)、5.0(s,2H,CH)、7.18(d,1H,Ar−H)、7.22(d,1H,Ar−H)、7.7(s,1H,Ar−H)、8.82(s,2H,ピリミジン−H)、11.2(s,1H N−H);m/e=387(M+1)。
Figure 2008530136
(実施例70)
N−ヒドロキシ−2−{6−[3−(モルホリン−4−イルメチル)フェニル]−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−b−カルボリン−2−イル}ピリミジン−5−カルボキサミド
実施例69(420mg、1.08mmol)および3−ホルミルフェニルボロン酸(320mg、2.172mmol)のTHF/水(1:1、20mL)撹拌溶液に、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム(0)(126mg、0.10mmol)および炭酸カリウム(900mg、6.32mmol)を加え、得られた混合物を5〜6時間加熱還流させた。反応の進行をTLCでモニターし、完了後、反応物を室温に冷却した。混合物を酢酸エチル(100mL)で希釈し、2つの層を分離した。有機層を水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、真空濃縮した。残渣をシリカゲルを使用するカラムクロマトグラフィーで精製すると、カップリング生成物(200mg、44.64%)が得られた。HNMR(200MHz,CDOD)δ:3.0(t,2H,CH)、3.9(s,3H,OCH)、4.42(t,2H,CH)、5.25(s,2H,CH)、7.42(s,1H,Ar−H)、7.5〜7.8(m,6H,Ar−H)、8.21(bs,1H,N−H)、8.9(s,2H,ピリミジン−H)、10.1(s,1H,CHO);m/e=413(M+1)。
カップリング生成物(200mg、0.48mmol)の乾燥DCM(10mL)撹拌溶液に、モルホリン(423mg、4.85mmol)およびトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(512mg、2.42mmol)を室温で加え、混合物を同じ温度で終夜撹拌した。完了後、反応物をDCM(40mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム溶液および水で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、真空濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィーで精製すると、還元的アルキル化生成物(160mg、68.37%)が得られた。HNMR(200MHz,CDCl)δ:2.58(t,4H,2×CH)、3.0(t,2H,CH)、3.62(s,2H,CH)、3.75(t,4H,2×CH)、3.9(s,3H,OCH)、4.41(t,2H,CH)、5.18(s,2H,CH)、7.2〜7.5(m,3H,Ar−H)、7.5〜7.7(m 2H,Ar−H)、7.8(s,1H,Ar−H)、7.92(s,1H,Ar−H)、8.95(s,2H,ピリミジン−H);m/e 484(M+1)。
メタノール(8mL)およびDCM(4mL)中の還元的アルキル化生成物(150mg、0.31mmol)の撹拌溶液に、50%塩酸ヒドロキシルアミン水溶液(5mL、35.97mmol)および水酸化ナトリウム溶液(120mg 水0.5mL中3.0mmol)を0℃で加え、混合物を0℃で10分間撹拌した。次いで、反応物を放置して室温にし、室温で1時間維持した。反応の進行をTLCでモニターし、完了後、溶媒を真空除去した。混合物を水(10mL)で希釈し、2Nの塩酸で中和した(pH6.5〜7.0)。分離した白色の生成物を濾過し、乾燥すると、実施例70(100mg、88.95%)がHPLCによる純度94.5%で得られた。HNMR(200MHz,CDOD)δ:2.6(t,4H,CH)、2.9(t,2H,CH)、3.61(s,2H,CH)、3.75(t,4H,2×CH)、4.25(t,2H,CH)、5.10(s,2H,CH)、7.21(d,1H,Ar−H)、7.32〜7.65(m,6H,Ar−H)、8.78(s,2H,ピリミジン−H);m/e=485(M+1)。
Figure 2008530136
(実施例71)
N−ヒドロキシ−2−{6−[3−((4−メチルピペラジン−1−イル)メチル)フェニル]−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−b−カルボリン−2−イル}ピリミジン−5−カルボキサミド
還元的アルキル化反応のモルホリンを1−メチルピペラジンに代えて実施例70と同様に実施例71を調製した。HPLCによる純度98.2%の白色の固体(0.05g、50%)。HNMR(200MHz,CDOD)δ:2.3(s,3H,CH)、(m,8H,4×CH)、2.95(t,2H,CH)、3.65(s,2H,CH)、4.36(t,2H,CH)、5.15(s,2H,CH)、7.2〜7.8(m,7H,Ar−H)、8.8(s,2H,ピリミジン);m/e=497.8(M+1)。
Figure 2008530136
(実施例72)
N−ヒドロキシ−2−{6−[4−((4−メチルピペラジン−1−イル)メチル)フェニル]−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−b−カルボリン−2−イル}ピリミジン−5−カルボキサミド
実施例69とのパラジウム触媒カップリング反応での3−ホルミルフェニルボロン酸を4−ホルミルフェニルボロン酸に代えて実施例71と同様に実施例72を調製した。HPLCによる純度96.5%の白色の固体(0.110g、73%)。HNMR(200MHz,CDOD)δ:2.35(s,3H,CH)、2.6(m,8H,4×CH)、2.97(t,2H,CH)、3.60(s,2H,CH)、4.35(t,2H,CH)、5.05(s,2H,CH)、7.32〜7.8(m,7H,Ar−H)、8.78(s,2H,ピリミジン−H);m/e=498(M+1)。
Figure 2008530136
(実施例73)
N−ヒドロキシ−2−{6−[2−((4−メチルピペラジン−1−イル)メチル)フェニル]−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−b−カルボリン−2−イル}ピリミジン−5−カルボキサミド
実施例69とのパラジウム触媒カップリング反応での3−ホルミルフェニルボロン酸を2−ホルミルフェニルボロン酸に代えて実施例71と同様に実施例73を調製した。HPLCによる純度96.1%の白色の固体(92mg、45%)。HNMR(200MHz,CDOD)δ:2.28(s,3H,CH)、2.45(m,8H,4×CH)2.92(t,2H,CH)、3.55(s,2H,CH)、4.38(t,2H,CH)、5.09(s,2H,CH)、7.05(d,1H,Ar−H)、7.25〜7.65(m,6H,Ar−H)、8.78(s,2H,ピリミジン−H);m/e=498(M+1)。
Figure 2008530136
(実施例74)
N−ヒドロキシ−2−{5−アセチル−8−メチル−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル}ピリミジン−5−カルボキサミド
8−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドールおよび実施例7から、実施例12に記載の方法を使用してメチル−2−(8−メチル−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル)ピリミジン−5−カルボキシレートを得た。メチル−2−(8−メチル−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル)ピリミジン−5−カルボキシレート(110mg)のDMF(5mL)溶液に、水素化ナトリウム(22mg)を0℃で加え、混合物を20分間撹拌した。塩化アセチル(30mg)を加え、反応物を放置して室温にし、さらに3時間撹拌させた。反応混合物を酢酸エチルと水の間に分配した。有機層を分離し、水および重炭酸ナトリウム飽和水溶液で洗浄した。溶媒を乾燥し、蒸発させ、残渣をクロマトグラフィーで精製すると、メチル−2−(5−アセチル−8−メチル−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル)ピリミジン−5−カルボキシレートが得られた。
塩酸ヒドロキシルアミン(0.043g、0.618mmol)のDCM(3mL)冷却溶液に、トリメチルアルミニウム(0.135g、1.87mmol)を0℃で加えた。反応混合物を室温に1時間加温し、メチル−2−(5−アセチル−8−メチル−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル)ピリミジン−5−カルボキシレート(0.050g、0.13mmol)をそれに加え、さらに4時間撹拌した。反応混合物を6NのHClでクエンチし、反応混合物を酢酸エチル(2×25mL)で抽出し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、真空濃縮すると、実施例74(0.020g、40%)が得られた。H NMR(200MHz,CDOD):δ2.20(s,3H)、2.35(s,3H)、2.89(m,2H)、3.33(m,2H)、4.20(m,2H)、6.51(s,1H)、7.20(m,2H)、8.66(s,2H);m/e=366(M+1)。
Figure 2008530136
(実施例75)
N−ヒドロキシ−2−(8−メチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル)ピリミジン−5−カルボキサミド
メチル2−(8−メチル−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル)ピリミジン−5−カルボキシレートを実施例7および8−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドールから実施例12に記載の方法を使用して得た。メチル2−(8−メチル−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル)ピリミジン−5−カルボキシレート(0.250g、0.776mmol)の乾燥DCM撹拌溶液に、TFA(2.5ml、129.81mmol)を加え、30分間撹拌した。次いでトリエチルシラン(2.5ml、62.6mmol)を室温で加え、2時間撹拌した。反応の進行をTLCでモニターし、完了後、反応混合物をDCMで希釈し、重炭酸ナトリウムの飽和溶液で洗浄し、有機層をブラインで洗浄し、無水NaSOで乾燥し、濾過し、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製すると、メチル2−(8−メチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル)ピリミジン−5−カルボキシレート(69mg、27.5%)が得られた。H NMR(200MHz,CDCl):δ1.69(m,2H)、2.35(s,3H)、2.7(m,2H)、3.01(m,4H)、3.90(s,3H)、6.23(m,1H)、6.80(2H,m)、8.91(s,2H);m/e=325(M+1)。
メチル2−(8−メチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル)ピリミジン−5−カルボキシレート(0.050g、0.15mmol)のMeOH:DCM(6mL、2:1)冷却(0℃)溶液に、50%NHOH水溶液(1mL)および水(0.25mL)に溶解したNaOH(0.04g、1.0mmol)を加えた。反応混合物を3時間室温で撹拌し、次いで減圧濃縮して粗製残渣を得た。残渣を2NのHClで中和し、沈殿した固体を濾過し、乾燥すると、純粋な実施例75(0.015g、30%)が得られた。H NMR(200MHz,CDOD):δ1.69(m,2H)、2.35(s,3H)、2.7(m,2H)、3.01(m,4H)、6.23(m,1H)、6.80(2H,m)、8.65(s,2H);m/e=326(M+1)。
Figure 2008530136
(実施例76)
N−ヒドロキシ−2−(8−アミノ−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル)ピリミジン−5−カルボキサミド
4−ニトロフェニルヒドラジン塩酸塩(3.0g、15.8mmol)の酢酸(30mL)溶液に、4−ピペリドンHCl(1.11g、ll.3mmol)および酢酸ナトリウム(1.29g、15.7mmol)を加えた。反応混合物の温度を80℃に上げ、撹拌を1時間続けた。反応の進行をTLCでモニターし、反応が完了したら、混合物をrtに冷却し、濃硫酸3mLを加えた。反応混合物の温度を90℃に上げ、撹拌を3時間続けた。酢酸を減圧除去し、反応混合物のpHを固体KCOで8.0に調整した。混合物を酢酸エチル(100mL)と水(35mL)の間に分配した。有機層を分離し、NaSOで乾燥し、濾過し、溶媒を減圧除去して粗製残渣を得て、これをエーテル洗浄によって精製すると、化合物ニトロテトラヒドロカルボリン(1.2g)が得られた;m/e=217(M+1);HPLC:94.9%(Rt=11.62)。
rtのニトロテトラヒドロカルボリン(1.1g、5.0mmol)DMF(25mL)溶液に、実施例7(1.642g、7.6mmol)およびKCO(1.4g、10.02mmol)を加えた。反応混合物の温度を100℃に上げ、撹拌を12時間続けた。反応の進行をtlc分析でモニターし、反応が完了したら、DMFを減圧除去した。反応物を酢酸エチル(100mL)と水(80mL)の間に分配し、有機層を分離し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、溶媒を減圧除去して粗製残渣を得て、これをエーテル洗浄で精製すると、メチル−2−(8−ニトロ−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル)ピリミジン−5−カルボキシレート(0.6g、33.33%)が得られた。
メチル−2−(8−ニトロ−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル)ピリミジン−5−カルボキシレート(0.5g、1.41mmol)のメタノール(50mL)溶液に、ラネーニッケル(0.3g)を加えた。反応混合物を排気し、rt、水素雰囲気下で終夜撹拌した。反応の進行をTLCでモニターし、反応が完了したら、混合物を窒素雰囲気下でセライト濾過し、メタノール(2×30mL)で洗浄した。メタノールを減圧除去して粗製残渣を得て、これをカラムクロマトグラフィーで精製すると、メチル−2−(8−アミノ−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル)ピリミジン−5−カルボキシレート(0.2g、43.9%)が得られた;(Rt=12.46)。
メチル−2−(8−アミノ−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル)ピリミジン−5−カルボキシレート(0,09g、0.27mmol)のメタノール:DCM(5:2mL)0℃溶液に、50%NH2OH水溶液(2mL)を加え、この混合物にNaOH(0.08g)の水(0.5mL)溶液を加えた。反応混合物を室温で1時間撹拌し、反応の進行をTLCでモニターし、反応が完了したら、溶媒を減圧除去した。混合物のpHを1NのHClを使用して7.5に調整し、生成した固体を濾過し、水、次いでジエチルエーテルで洗浄し、真空乾燥すると、実施例76(0.05g、55.5%)が得られた;m/e=325(M+1)。
Figure 2008530136
(実施例77)
N−ヒドロキシ−2−(8−(N−アセトアミド)−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル)ピリミジン−5−カルボキサミド
メチル−2−(8−アミノ−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル)ピリミジン−5−カルボキシレート(実施例76参照)(0.12g、0.37mmol)のDCM(20mL)溶液に、4−ジメチルアミノピリジン(0.133g、0.92mmol)および無水酢酸(0.056g、0.55mmol)を加え、混合物を10時間撹拌した。反応の進行をTLCでモニターし、反応が完了したら、混合物をDCM(50mL)と水(30mL)の間に分配し、有機層を分離し、NaSOで乾燥し、濾過し、溶媒を減圧除去して粗製残渣を得て、これを塩基性シリカゲルを使用するカラムクロマトグラフィーで精製すると、メチル−2−(8−(N−アセトアミド)−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル)ピリミジン−5−カルボキシレート(0.040g、29.4%)が得られた(Rt=13.43)。
メチル−2−(8−(N−アセトアミド)−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル)ピリミジン−5−カルボキシレート(0,04g、0.11mmol)のメタノール:DCM(5:2mL)0℃溶液に、50%NHOH水溶液(1.0mL)を加え、混合物にNaOH(0.03g)の水(0.3mL)溶液を加えた。反応混合物を室温で1時間撹拌し、反応の進行をTLCでモニターし、反応が完了したら、溶媒を減圧除去した。混合物のpHを1NのHClを使用して7.5に調整し、生成した固体を濾過し、水、次いでジエチルエーテルで洗浄し、真空乾燥すると、実施例77(0.014g、27%)が得られた。MS:366(M+1)。
Figure 2008530136
(実施例78)
N−ヒドロキシ−2−(8−(N−メチルスルホンアミド)−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル)ピリミジン−5−カルボキサミド
メチル−2−(8−アミノ−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル)ピリミジン−5−カルボキシレート(0.1g、0.31mmol)のDCM(20mL)溶液に、4−ジメチルアミノピリジン(0.094g、0.77mmol)および塩化メタンスルホニル(0.053g、0.46mmol)を窒素雰囲気下で加え、混合物を10時間撹拌した。反応の進行をTLCでモニターし、反応が完了したら、混合物をDCM(50mL)と水(30mL)の間に分配した。有機層を分離し、NaSOで乾燥し、濾過し、溶媒を減圧除去して粗製残渣を得て、これを塩基性シリカゲルを使用するカラムクロマトグラフィーで精製すると、メチル−2−(8−(N−メチルスルホンアミド)−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル)ピリミジン−5−カルボキシレート(0.08g、64.5%)が得られた(Rt=13.95)。
メチル−2−(8−(N−メチルスルホンアミド)−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル)ピリミジン−5−カルボキシレート(0,07g、0.17mmol)のメタノール:DCM(5:2mL)0℃溶液に、50%水酸化アンモニウム水溶液(1.5mL)を加え、この混合物にNaOH(0.05g)の水(0.3mL)溶液を加えた。反応混合物を室温で1時間撹拌し、反応の進行をTLCでモニターし、反応が完了したら、溶媒を減圧除去した。混合物のpHを1NのHClを使用して7.5に調整し、生成した固体を濾過し、水、次いでジエチルエーテルで洗浄し、真空乾燥すると、実施例78(0.03g、42%)が得られた;m/e=403(M+1)。
Figure 2008530136
(実施例79)
N−ヒドロキシ−2−{8−[3−(メチルスルフィニル)フェニル]−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル}ピリミジン−5−カルボキサミド
メチル−2−{8−[3−(メチルチオ)フェニル]−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル}ピリミジン−5−カルボキシレート(実施例49参照)(0.1g、0.23mmol)のDCM(20mL)0℃溶液に、3−クロロ−ペルオキシ安息香酸(0.04g、0.23mmol)を加え、1時間窒素雰囲気下で撹拌した。反応の進行をTLCでモニターし、完了したら、反応混合物をDCM(50mL)と飽和重炭酸ナトリウム溶液(25mL)の間に分配し、有機層を分離し、水(2×25mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、溶媒を減圧除去した。残渣をシリカゲルを使用するカラムクロマトグラフィーで精製すると、化合物メチル−2−{8−[3−(メチルスルフィニル)フェニル]−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル}ピリミジン−5−カルボキシレート(0.08g、77.6%)が得られた。
メチル−2−{8−[3−(メチルスルフィニル)フェニル]−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル}ピリミジン−5−カルボキシレート(0.080g、0.18mmol)のメタノール:DCM(5:2mL)0℃溶液に、50%ヒドロキシルアミン水溶液(1.6mL)を加え、この混合物にNaOH(0.065g)の水(0.3mL)溶液を加えた。反応混合物を室温で1時間撹拌し、反応の進行をTLCでモニターした。完了したら、溶媒を減圧除去した。混合物のpHを1NのHClを使用して7.5に調整し、生成した固体を濾過し、水、次いでジエチルエーテルで洗浄し、固体を真空乾燥すると、実施例79(0.048g、60%)が得られた。HNMR(DMSO−D,200MHz)δ:11.06(1H,s)、8.72(2H,s)、7.81〜7.40(Ar,7H,m)、5.03(2H,s)、4.25(2H,m)、2.89(2H,m)、2.82(3H,s);m/e=448(M+1)。
Figure 2008530136
(実施例80)
メチル−2−{8−[3−シアノフェニル]−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル}ピリミジン−5−カルボキシレート
実施例33(1g、2.59mmol)および3−シアノフェニルボロン酸(0.761g、5.18mmol)のTHF/水(1:1、30mL)撹拌溶液に、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.3g、0.25mmol)、炭酸カリウム(2.145g、15.54mmol)を室温で加え、得られた混合物を5〜6時間加熱還流させた。反応の進行をTLCでモニターし、完了後、反応物を室温に冷却させた。混合物を酢酸エチル(150mL)で希釈し、2つの層を分離した。有機層を水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、真空濃縮した。残渣をシリカゲルを使用するカラムクロマトグラフィーで精製すると、実施例80(400mg、37.7%)が得られた。HNMR(200MHz,DMSO−d)δ:3.0(t,2H,CH)、3.9(s,3H,OCH)、4.35(t,2H,CH)、5.16(s,2H,CH)、7.3〜8.1(m,7H,Ar−H)、8.95(s,2H,ピリミジン−H);m/e=410(M+1)。
Figure 2008530136
(実施例81)
メチル−2−{8−[3−(アミノメチル)フェニル]−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル}ピリミジン−5−カルボキシレート
実施例80(320mg、0.78mmol)のエタノール(50mL)撹拌溶液に、ラネーNi(48mg)を注意深く加えた。次いで反応塊を水素雰囲気下で終夜室温に維持した。反応の進行をTLCでモニターし、完了後、反応塊をセライト床で濾過し、濾液を濃縮すると、実施例81(300mg、92.87%)が得られた。HNMR(200MHz,DMSO−D)δ:2.98(t,2H,CH)、3.92(s,3H,OCH)、4.1(s,2H,CH)、4.35(t,2H,CH)、5.17(s,2H,CH)、7.3〜8.0(m,7H,Ar−H)、8.85(s,2H,ピリミジン−H);11.1(bs,1H,NH);m/e=415(M+1)。
Figure 2008530136
(実施例82)
N−ヒドロキシ−2−{8−[3−(N−アセトアミドメチル)フェニル]−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル}ピリミジン−5−カルボキサミド
実施例81(100mg、0.24mmol)の乾燥DCM(10mL)撹拌溶液に、4−ジメチルアミノピリジン(147mg、1.21mmol)を加え、次いで無水酢酸(0.023mL、0.24mmol)を0℃で加え、5分間撹拌した。反応塊を室温で維持し、1時間撹拌した。反応の進行をTLCでモニターし、完了後、反応塊をDCMおよび水で抽出した。DCM層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィーで精製すると、メチル−2−{8−[3−(N−アセトアミドメチル)フェニル]−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル}ピリミジン−5−カルボキシレート(50mg、45.45%)がHPLC純度98.32%で得られた;m/e=456(M+1)。
メタノール(5mL)およびDCM(2mL)中のメチル−2−{8−[3−(N−アセトアミドメチル)フェニル]−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル}ピリミジン−5−カルボキシレート(50mg、0.10mmol)の撹拌溶液に、50%塩酸ヒドロキシルアミン水溶液(1mL、7.19mmol)および水0.25mL中の水酸化ナトリウム溶液(40mg 1.0mmol)を0℃で加え、混合物を0℃で10分間撹拌した。次いで、反応物を放置して室温にし、室温で1時間維持した。反応の進行をTLCでモニターし、完了後、溶媒を真空除去した。混合物を水(10mL)で希釈し、2Nの塩酸で中和した(pH6.5〜7.0)。分離した白色の固体を濾過し、乾燥すると、実施例82(20mg、40%)がHPLCによる純度97.64%で得られた。HNMR(200MHz,DMSO−d)δ:1.9(s,3H,CH)、2.9(t,2H,CH)、4.2(t,2H,CH)、4.3(d,2H,CH)、5.0(s,2H,CH)、7.1〜7.8(m,7H,Ar−H)、8.4(bs,1H,NH)、8.79(s,2H,ピリミジン−H);m/e=457(M+1)。
Figure 2008530136
(実施例83)
N−ヒドロキシ−2−{8−[3−(N−メチルスルホンアミドメチル)フェニル]−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル}ピリミジン−5−カルボキサミド
実施例81(150mg、0.36mmol)の乾燥DCM(20mL)撹拌溶液に、4−ジメチルアミノピリジン(221mg、1.81mmol)を加え、次いで塩化メタンスルホニル(0.029mL、0.36mmol)を0℃で加え、10分間撹拌した。反応塊を室温で維持し、1時間撹拌した。反応の進行をTLCでモニターし、完了後、反応塊をDCMおよび水で抽出した。DCM層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィーで精製すると、メチル−2−{8−[3−(N−メチルスルホンアミドメチル)フェニル]−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル}ピリミジン−5−カルボキシレート(75mg、30.6%)がHPLC純度(91.85%)で得られた;m/e=492(M+1)。
メタノール(6mL)およびDCM(3mL)中のメチル−2−{8−[3−(N−メチルスルホンアミドメチル)フェニル]−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル}ピリミジン−5−カルボキシレート(70mg、0.14mmol)の撹拌溶液に、50%塩酸ヒドロキシルアミン水溶液(2mL、14.38mmol)および水0.5mL中の水酸化ナトリウム溶液(80mg 2.0mmol)を0℃で加え、混合物を0℃で10分間撹拌した。次いで、反応物を放置して室温にし、室温で1時間維持した。TLCで反応の進行をモニターし、完了後、溶媒を真空除去した。混合物を水(10mL)で希釈し、2Nの塩酸で中和した(pH6.5〜7.0)。分離した白色の固体を濾過し、乾燥すると、実施例83(0.05g、71.4%)がHPLCによる純度95.05%で得られた。HNMR(200MHz,DMSO−d)δ:2.8(s,3H,CH)、2.9(t,2H,CH)、4.2(s,2H,CH)、4.25(t,2H,CH)、5.0(s,2H,CH)、7.2〜7.8(m,7H,Ar−H)、8.78(s,2H,ピリミジン−H)、10.9(bs,1H,NH);m/e=493(M+1)。
Figure 2008530136
(実施例84)
N−ヒドロキシ−2−{8−[3−(1H−テトラゾール−5−イル)フェニル]−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル}ピリミジン−5−カルボキサミド
実施例80(150mg、0.366mmol)の2−メトキシエタノール(20mL)溶液に、NaN(24mg、0.36mmol)およびLiCl(24g、0.52mmol)を窒素雰囲気下で加えた。反応混合物を完全に脱気し、温度を120℃に上げ、撹拌を4時間続けた。反応の進行をTLCでモニターし、完了したら、反応を冷水(5ml)でクエンチし、4NのHClを使用してpHを2に調整した。得られた沈殿物を濾過し、冷却アセトンで洗浄し、粗製残渣をシリカゲルを使用するカラムクロマトグラフィーで精製すると、メチル−2−{8−[3−(1H−テトラゾール−5−イル)フェニル]−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル}ピリミジン−5−カルボキシレート(75mg、収率45.4%)が得られた;m/e=452(M+1)。
メチル−2−{8−[3−(1H−テトラゾール−5−イル)フェニル]−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル}ピリミジン−5−カルボキシレート(0.060g、0.13mmol)のメタノール:DCM(5:2mL)0℃溶液に、50%ヒドロキシルアミン水溶液(1.2mL)を加え、混合物にNaOH(0.050g)の水(0.3mL)溶液を加えた。反応混合物を室温で1時間撹拌し、反応の進行をTLCでモニターし、反応が完了したら、溶媒を減圧除去した。混合物のpHを1NのHClを使用して7.5に調整し、得られた固体を濾過し、水、次いでジエチルエーテルで洗浄し、固体を真空乾燥すると、実施例84(0.018g)が得られた。HNMR:DMSO−D,200MHz)δ:11.11(1H,s)、8.73(2H,s)、8.05〜7.43(Ar,7H,m)、5.03(2H,m)、2.99(2H,m);m/e=454(M+1)。
Figure 2008530136
(実施例85)
メチル−2−{8−[3−アミノフェニル]−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル}ピリミジン−5−カルボキシレート
実施例33(200mg、0.51mmol)および3−(tert−ブトキシルカルボニルアミノフェニルボロン酸(246mg、1.03mmol)のTHF/水(1:1、20mL)撹拌溶液に、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(59mg、0.05mmol)および炭酸カリウム(214mg、1.55mmol)を加え、得られた混合物を5〜6時間加熱還流させた。反応の進行をTLCでモニターし、完了後、反応物を室温に冷却した。混合物を酢酸エチル(100mL)で希釈し、2つの層を分離した。有機層を水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、真空濃縮した。残渣をシリカゲルを使用するカラムクロマトグラフィーで精製すると、メチル−2−{8−[3−(tert−ブチルオキシカルボニルアミノ)フェニル]−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル}ピリミジン−5−カルボキシレートが得られた(160mg、62.0%;m/e=500(M+1))。
メチル−2−{8−[3−(tert−ブチルオキシカルボニルアミノ)フェニル]−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル}ピリミジン−5−カルボキシレート(160mg、0.320mmol)の乾燥DCM(10mL)撹拌溶液に、TFA(0.247mL、3.20mmol)を窒素雰囲気下、0℃で加えた。反応物を室温で1時間維持した。反応の進行をTLCでモニターし、完了後、揮発物を蒸発除去した。粗生成物をヘキサンで洗浄すると、実施例85(120mg、93.75%)が得られた。HNMR(200MHz,CDOD)δ:3.0(t,2H,CH)、3.9(s,3H,OCH)、4.42(t,2H,CH)、5.25(s,2H,CH)、7.3〜7.9(m,7H,Ar−H)、8.9(s,2H,ピリミジン−H)。
Figure 2008530136
(実施例86)
N−ヒドロキシ−2−{8−[3−アミノフェニル]−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル}ピリミジン−5−カルボキサミド
メタノール(5mL)およびDCM(3mL)中の実施例85(120mg、0.30mmol)の撹拌溶液に、50%塩酸ヒドロキシルアミン水溶液(2.5mL、17.97mmol)および水0.7mL中の水酸化ナトリウム溶液(100mg 2.5mmol)を0℃で加え、混合物を0℃で10分間撹拌した。次いで、反応物を放置して室温にし、室温で1時間維持した。反応の進行をTLCでモニターし、完了後、溶媒を真空除去した。混合物を水(10mL)で希釈し、2Nの塩酸で中和した(pH6.5〜7.0)。分離した白色の固体を濾過し、乾燥すると、実施例86(0.05g)がHPLCによる純度98.6%で得られた。HNMR(200MHz,CDOD)δ:3.0(t,2H,CH)、4.4(t,2H,CH)、5.16(s,2H,CH)、7.3〜7.9(m,7H,Ar−H)、8.79(s,2H,ピリミジン−H);m/e=401(M+1)。
Figure 2008530136
(実施例87)
N−ヒドロキシ−2−{8−[3−(N−アセトアミド)フェニル]−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル}ピリミジン−5−カルボキサミド
実施例86(100mg、0.25mmol)の乾燥DCM(10mL)撹拌溶液に、4−ジメチルアミノピリジン(153mg、1.25mmol)を加え、次いで無水酢酸(0.035mL、0.37mmol)を0℃で加え、混合物を5分間撹拌した。反応塊を室温で維持し、1時間撹拌した。反応の進行をTLCでモニターし、完了後、反応塊をDCMで抽出した。DCM層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィーで精製すると、メチル−2−{8−[3−(N−アセトアミド)フェニル]−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル}ピリミジン−5−カルボキシレート(60mg、54.54%)が得られた。HNMR(200MHz,CDCl)δ:2.21(s,3H,CH);3.0(t,2H,CH)、3.9(s,3H,OCH)、4.42(t,2H,CH)、5.16(s,2H,CH)、7.3〜7.8(m,7H,Ar−H)、8.9(s,2H,ピリミジン−H);m/e=442(M+1)。
メタノール(5mL)およびDCM(3mL)中のメチル−2−{8−[3−(N−アセトアミド)フェニル]−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル}ピリミジン−5−カルボキシレート(0.1g、0.22mmol)の撹拌溶液に、50%塩酸ヒドロキシルアミン水溶液(2mL、14.38mmol)および水0.5mL中の水酸化ナトリウム溶液(80mg 2.0mmol)を0℃で加え、混合物を0℃で10分間撹拌した。次いで、反応物を放置して室温にし、室温で1時間維持した。反応の進行をTLCでモニターし、完了後、溶媒を真空除去した。混合物を水(10mL)で希釈し、2Nの塩酸で中和した(pH6.5〜7.0)。分離した白色の固体を濾過し、乾燥すると、実施例87(0.05g、50%)がHPLCによる純度95.27%で得られた。HNMR(200MHz,DMSO−d)δ:2.5(s,3H,CH)、2.85(s,2H,CH)、4.25(t,2H,CH)、5.05(s,2H,CH)、7.2〜7.85(m,7H,Ar−H)、8.75(s,2H,ピリミジン)、9.0(bs,1H,NH)、10.0(bs,1H,NH−OH)、11.0(bs,1H,OH);m/e=443(M+1)。
Figure 2008530136
(実施例88)
N−ヒドロキシ−2−{8−[3−(N−メチルスルホンアミド)フェニル]−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル}ピリミジン−5−カルボキサミド
実施例86(100mg、0.25mmol)の乾燥DCM(10mL)撹拌溶液に、4−ジメチルアミノピリジン(153mg、1.25mmol)を加え、次いで塩化メタンスルホニル(0.03mL、0.37mmol)を0℃で加え、10分間撹拌した。反応塊を室温で維持し、1時間撹拌した。反応の進行をTLCでモニターし、完了後、反応塊をDCMおよび水で抽出した。DCM層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィーで精製すると、メチル−2−{8−[3−(N−メチルスルホンアミド)フェニル]−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル}ピリミジン−5−カルボキシレート(45mg、37.8%)が得られた。HNMR(200MHz,CDCl)δ:2.98(t,2H,CH)、3.1(s,3H,CH)、3.9(s,3H,OCH)、4.42(t,2H,CH)、5.17(s,2H,CH)、7.3〜7.8(m,7H,Ar−H)、7.98(bs,1H,NH)、8.9(s,2H,ピリミジン−H);m/e=443(M+1)。
メタノール(3mL)およびDCM(2mL)中のメチル−2−{8−[3−(N−メチルスルホンアミド)フェニル]−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル}ピリミジン−5−カルボキシレート(45mg、0.09mmol)の撹拌溶液に、50%塩酸ヒドロキシルアミン水溶液(1mL、7.19mmol)および水0.25mL中の水酸化ナトリウム溶液(40mg 1.0mmol)を0℃で加え、混合物を0℃で10分間撹拌した。次いで、反応物を放置して室温にし、室温で1時間維持した。反応の進行をTLCでモニターし、完了後、溶媒を真空除去した。残渣を水(10mL)で希釈し、2Nの塩酸で中和した(pH6.5〜7.0)。分離した白色の生成物を濾過し、乾燥すると、実施例88(20mg、44.45%)がHPLCによる純度95.27%で得られた。HNMR(200MHz,CDOD)δ:2.98(t,2H,CH)、3.1(s,3H,CH)、4.2(t,2H,CH)、5.12(s,2H,CH)、7.18〜7.75(m,7H,Ar−H)、8.78(s,2H,ピリミジン)、11.0(bs,1H,NH)。
Figure 2008530136
(実施例89)
メチル−2−{8−[3−(ホルミル)フェニル]−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル}ピリミジン−5−カルボキシレート
実施例33(0.650g、1.67mmol)のTHF:HO(4:1)溶液に、KCO(0.579g、4.19mmol)および3−ホルミルフェニルボロン酸(0.501g、3.36mmol)を加えた。反応混合物を完全に脱気し、新たに調製したテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.387g、0.33mmol)を窒素雰囲気下、室温で加えた。反応混合物の温度を80℃に上げ、撹拌を12時間続けた。反応の進行をTLCでモニターし、反応が完了したら、THFを減圧除去した。混合物を酢酸エチル(100mL)と水(15mL)の間に分配した。有機層を分離し、NaSOで乾燥し、濾過し、溶媒を減圧除去して粗製残渣を得て、これをシリカゲルを使用するカラムクロマトグラフィーで精製すると、実施例89(0.35g、50.4%)が得られた;HNMR(CDCl,200MHz)δ:10.11(s,1H)、8.90(s,2H)、8.17(s,1H)、8.00〜7.92(m,2H)、7.85〜7.80(m,2H)、7.64、7.38(m,4H)、5.15(s,2H)、4.39(t,2H,J=5.4Hz)、3.88(s,3H)、2.98(t,2H,J=5.4Hz);m/e=413(M+1)。
Figure 2008530136
(実施例90)
N−ヒドロキシ−2−{8−[3−(モルホリン−4−イルメチル)フェニル]−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル}ピリミジン−5−カルボキサミド
実施例89(0.110mg、0.26mmol)の乾燥DCM(10mL)撹拌溶液に、モルホリン(0.349g、4.00mmol)およびトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(0.422g、2.00mmol)を室温で加え、混合物を同じ温度で終夜撹拌した。完了後、反応物をDCM(40mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム溶液および水で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、真空濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィーで精製すると、メチル−2−{8−[3−(モルホリン−4−イルメチル)フェニル]−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル}ピリミジン−5−カルボキシレート(0.08g、62%)が得られた。HNMR(200MHz,CDCl)δ:2.58(m,4H,2×CH)、3.0(t,2H,CH)、3.62(m,2H,CH)、3.75(m,4H,2×CH)、3.9(s,3H,OCH)、4.41(t,2H,CH)、5.18(s,2H,CH)、7.38〜7.5(m,3H,Ar−H)、7.5〜7.7(m,2H,Ar−H)、7.8(s,1H,Ar−H)、7.92(s,1H,Ar−H)、8.95(s,2H,ピリミジン−H);m/e=484(M+1)。
メタノール(4mL)およびDCM(2mL)中のメチル−2−{8−[3−(モルホリン−4−イルメチル)フェニル]−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル}ピリミジン−5−カルボキシレート(0.08g、0.16mmol)の撹拌溶液に、50%塩酸ヒドロキシルアミン水溶液(1.6mL、11.51mmol)および水0.5mL中の水酸化ナトリウム溶液(65mg 1.62mmol)を0℃で加え、混合物を0℃で10分間撹拌した。次いで、反応物を放置して室温にし、室温で1時間維持した。反応の進行をTLCでモニターし、完了後、溶媒を真空除去した。混合物を水(10mL)で希釈し、2Nの塩酸で中和した(pH6.5〜7.0)。分離した白色の生成物を濾過し、乾燥すると、実施例90(0.05g、62.5%)がHPLCによる純度94.5%で得られた。HNMR(200MHz,DMSO−d)δ:2.4(m,4H,CH)、2.9(t,2H,CH)、3.46(s,2H,CH)、3.58(m,4H,2×CH)、4.25(t,2H,CH)、5.0(s,2H,CH)、7.2(d,1H,Ar−H)、7.32〜7.65(m,5H,Ar−H)、7.8(s,1H,Ar−H)、8.7(s,2H,ピリミジン−H)、11.0(bs,1H,NH);m/e=485(M+1)。
反応のモルホリンを適切なアミンに代えて実施例90と同様に実施例91〜97を合成した。
Figure 2008530136
(実施例91)
N−ヒドロキシ−2−{8−[3−(ピペリジン−1−イルメチル)フェニル]−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル}ピリミジン−5−カルボキサミド
実施例89との反応でのモルホリンをピペリジンに代えて実施例91を得た。HPLCによる純度95.27%の白色の固体(0.05g、50%)。HNMR(200MHz,CDOD)δ:1.5(m,2H,CH)1.7(m,4H,2×CH)、2.63(m,4H,2×CH)、3.0(t,2H,CH)、3.79(s,2H,CH)、4.4(t,2H,CH)、5.18(s,2H,CH)、7.3(d,1H,Ar−H)、7.4〜7.8(m,6H,Ar−H)、8.79(s,2H,ピリミジン−H);m/e=483(M+1)。
Figure 2008530136
(実施例92)
N−ヒドロキシ−2−{8−[3−(N,N−ジメチルアミノメチル)フェニル]−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル}ピリミジン−5−カルボキサミド
実施例89との反応でのモルホリンをジメチルアミンに代えて実施例92を得た。HPLCによる純度93.98%の白色の固体(50mg、50%)。HNMR(200MHz,CDOD)δ:2.8(s,6H,2×CH)、2.99(t,2H,CH)、4.18(s,2H,CH)、)、4.4(t,2H,CH)、5.18(s,2H,CH)、)、7.3〜7.75(m,7H,Ar−H)、8.7(s,2H,ピリミジン−H);m/e=444(M+1)。
Figure 2008530136
(実施例93)
N−ヒドロキシ−2−{8−[3−((4−ヒドロキシメチルピペリジン−1−イル)メチル)フェニル]−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル}ピリミジン−5−カルボキサミド
実施例89との反応でのモルホリンを4−ヒドロキシメチルピペリジンに代えて実施例93を得た。HPLCによる純度97.6%の白色の固体(40mg、40%)。HNMR(200MHz,CDOD)δ:1.3(m,3H,CH,CH)、1.8(m,2H,CH)、2.3(t,2H,CH)、2.99(t,2H,CH)、3.2(m,2H,CH)、3.43(d,2H,CH)、3.8(s,2H,CH)、4.4(t,2H,CH)、5.18(s,2H,CH)、7.2〜7.8(m,7H,Ar−H)、8.8(s,2H,ピリミジン−H);m/e=513(M+1)。
Figure 2008530136
(実施例94)
N−ヒドロキシ−2−{8−[3−(チオモルホリン−4−イルメチル)フェニル]−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル}ピリミジン−5−カルボキサミド
実施例89との反応でのモルホリンをチオモルホリンに代えて実施例94を得た。HPLCによる純度97.25%の白色の固体(70mg、70%)。HNMR(200MHz,CDOD)δ:2.75(t,4H,2×CH)、2.82(t,4H,2×CH)、2.9(t,2H,CH)、3.7(s,2H,CH)、4.4(t,2H,CH)、516(s,2H,CH)、7.2〜7.8(m,7H,Ar−H)、8.79(s,2H,ピリミジン−H);m/e=501(M+1)。
Figure 2008530136
(実施例95)
N−ヒドロキシ−2−{8−[3−(N,N−ジ(2−ヒドロキシエチル)アミノメチル)フェニル]−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル}−ピリミジン−5−カルボキサミド
実施例89との反応でのモルホリンをN,N−ジ(2−ヒドロキシエチル)アミンに代えて実施例95を得た。純度97.65%(HPLCによる)の白色の固体(27mg、64.2%)。HNMR(200MHz,CDOD)δ:2.8(t,4H,2×CH)、2.99(t,2H,CH)、3.7(t,4H,2×CH)、3.85(s,2H,CH)、4.4(t,2H,CH)、5.18(s,2H,CH)、7.2〜7.8(m,7H,Ar−H)、8.8(s,2H,ピリミジン−H);m/e=503(M+1)。
Figure 2008530136
(実施例96)
N−ヒドロキシ−2−{8−[3−((4−メチルピペラジン−1−イル)メチル)フェニル]−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル}ピリミジン−5−カルボキサミド
実施例89との反応でのモルホリンを4−メチルピペラジンに代えて実施例96を得た。白色の固体(0.114g)。HNMR(DMSO−d)δ:10.996(s,lH)、8.728(s,2H)、7.759(s,1H)、7.765(d,2H)、7.356(m,5H)、5.016(s,2H)、4,252(m,2H)、2.891(m,2H)、3.869(s,2H)。
Figure 2008530136
(実施例97)
N−ヒドロキシ−2−{8−[3−(ピロリジン−1−イルメチル)フェニル]−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル}ピリミジン−5−カルボキサミド
実施例89との反応でのモルホリンをピロリジンに代えて実施例97を得た。白色の固体(0.46g、95.5%)。HPLC(Rt=12.71);m/e=469(M+1)。
Figure 2008530136
(実施例98)
メチル−2−{8−[3−(N−tert−ブチルカルボニルピペラジン−1−イルメチル)フェニル]−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル}ピリミジン−5−カルボキシレート
実施例89(1.0g、2.42mmol)の乾燥DCM(100mL)撹拌溶液に、N−tert−ブチルカルボニルピペラジン(4.51g、24.24mmol)およびトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(2.56g、12.13mmol)を室温で加え、混合物を同じ温度で終夜撹拌した。完了後、反応物をDCM(400mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム溶液および水で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、真空濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィーで精製すると、実施例98(1.0g、70.82%)が得られた。HNMR(200MHz,CDCl)δ:1.5(s,9H,3×CH)、2.45(t,4H,2×CH)、3.0(t,2H,CH)、3.42(t,4H,2×CH)、3.6(s,2H,CH)、3.92(s,3H,OCH)、4.4(t,2H,CH)、5.18(s,2H,CH)、7.3〜7.8(m,7H,Ar−H)、8.9(s,2H,ピリミジン−H);m/e=583(M+1)。
Figure 2008530136
(実施例99)
N−ヒドロキシ−2−{8−[3−(ピペラジン−1−イルメチル)フェニル]−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル}ピリミジン−5−カルボキサミド
実施例98(0.180g)のDCM(10mL)0℃溶液に、エーテル/HCl(10m1)を加え、混合物を30分間撹拌した。反応の進行をTLCでモニターし、溶媒を蒸発させ、エーテルで洗浄すると、メチル−2−{8−[3−(ピペラジン−1−イルメチル)フェニル]−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル}ピリミジン−5−カルボキシレート(0.16g、78.36%)が得られた。
メチル−2−{8−[3−(ピペラジン−1−イルメチル)フェニル]−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル}ピリミジン−5−カルボキシレート(0.16g)のメタノール:DCM(7.5:3.5)0℃溶液に、50%ヒドロキシルアミン水溶液(3.5mL)を加え、混合物にNaOH(125mg)の水(.75mL)溶液を加えた。反応混合物を室温で1時間撹拌し、反応の進行をTLC分析でモニターし、反応が完了したら、溶媒を減圧除去した。混合物のpHを1Nの塩酸を使用して7.5に調整し、得られた固体を濾過し、水、次いでジエチルエーテルで洗浄した。固体を真空乾燥すると、実施例99(0.16g、99.78%)が得られた;m/e=484(M+1)。
Figure 2008530136
(実施例100)
N−ヒドロキシ−2−{8−[3−((4−(メチルスルホニル)ピペラジン−1−イル)メチル)フェニル]−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル}ピリミジン−5−カルボキサミド
実施例98(1.0g、1.72mmol)の乾燥DCM(100mL)撹拌溶液に、TFA(0.979g、8.58mmol)を窒素雰囲気下、0℃で加えた。反応物を室温で1時間維持した。反応の進行をTLCでモニターし、完了後、揮発物を蒸発除去した。粗生成物をヘキサンで洗浄すると、メチル−2−{8−[3−(ピペラジン−1−イルメチル)フェニル]−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル}ピリミジン−5−カルボキシレート(800mg、96%)が得られた。
メチル−2−{8−[3−(ピペラジン−1−イルメチル)フェニル]−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル}ピリミジン−5−カルボキシレート(800mg、1.65mmol)の乾燥DCM(50mL)撹拌溶液に、4−ジメチルアミノピリジン(1.012g、8.29mmol)、次いで塩化メタンスルホニル(0.155mL,1.99mmol)を0℃で加え、10分間撹拌した。反応塊を室温で維持し、1時間撹拌した。反応の進行をTLCでモニターし、完了後、反応塊を水で希釈し、DCMで抽出した。DCM層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィーで精製すると、メチル−2−{8−[3−((4−(メチルスルホニル)ピペラジン−1−イル)メチル)フェニル]−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル}ピリミジン−5−カルボキシレート(900mg、95.40%)がHPLC純度95.40%で得られた。HNMR(200MHz,CDOD)δ:2.62(t,4H,2×CH)、2.85(s,3H,CH)3.0(t,2H,CH)、3.22(t,4H,2×CH)、3.7(s,2H,CH)3.95(s,3H,OCH)、4.4(t,2H,CH)、5.18(s,2H,CH)、7.2〜7.8(m,7H,Ar−H)、8.9(s,2H,ピリミジン−H);m/e=561(M+1)。
メタノール(50mL)およびDCM(25mL)中のメチル−2−{8−[3−((4−(メチルスルホニル)ピペラジン−1−イル)メチル)フェニル]−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル}ピリミジン−5−カルボキシレート(0.90g、1.60mmol)の撹拌溶液に、50%塩酸ヒドロキシルアミン水溶液(20mL、143.88mmol)および水5mL中の水酸化ナトリウム溶液(800mg 20mmol)を0℃で加え、混合物を0℃で10分間撹拌した。次いで、反応物を放置して室温にし、室温で1時間維持した。反応の進行をTLCでモニターし、完了後、溶媒を真空除去した。混合物を水(10mL)で希釈し、2Nの塩酸で中和した(pH6.5〜7.0)。分離した白色の固体を濾過し、乾燥すると、実施例100(900mg、93%)がHPLC純度96.16%で得られた。HNMR(200MHz,CDOD)δ:2.62(t,4H,2×CH)、2.85(s,3H,CH)3.0(t,2H,CH)、3.22(t,4H,2×CH)、3.7(s,2H,CH)4.4(t,2H,CH)、5.18(s,2H,CH)、7.2〜7.8(m,7H,Ar−H)、8.9(s,2H,ピリミジン−H);m/e=562(M+1)。
Figure 2008530136
(実施例101)
N−ヒドロキシ−2−{8−[3−((4−アセチルピペラジン−1−イル)メチル)フェニル]−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル}ピリミジン−5−カルボキサミド
メチル−2−{8−[3−(ピペラジン−1−イルメチル)フェニル]−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル}ピリミジン−5−カルボキシレート(1.5g、3.11mmol)の乾燥DCM(50mL)撹拌溶液に、4−ジメチルアミノピリジン(1.9g、15.57mmol)、次いで無水酢酸(0.35mL、3.72mmol)を0℃で加え、5分間撹拌した。反応塊を室温で維持し、1時間撹拌した。反応の進行をTLCでモニターし、完了後、反応塊を水で希釈し、DCMで抽出した。DCM層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィーで精製すると、メチル−2−{8−[3−((4−アセチルピペラジン−1−イル)メチル)フェニル]−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル}ピリミジン−5−カルボキシレート(1.4g、85.88%)がHPLC純度99.25%で得られた;m/e525(M+1)。
メタノール(50mL)およびDCM(25mL)中のメチル−2−{8−[3−((4−アセチルピペラジン−1−イル)メチル)フェニル]−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル}ピリミジン−5−カルボキシレート(1.4g、2.67mmol)の撹拌溶液に、50%塩酸ヒドロキシルアミン水溶液(28m、201.43mmol)および水酸化ナトリウム溶液(1.2g、30mmol 水12mL中)を0℃で加え、混合物を0℃で10分間撹拌した。次いで、反応物を放置して室温にし、室温で1時間維持した。反応の進行をTLCでモニターし、完了後、溶媒を真空除去した。混合物を水(50mL)で希釈し、2Nの塩酸で中和した(pH6.5〜7.0)。分離した白色の生成物を濾過し、乾燥すると、実施例101(1.1g、78.57%)がHPLCによる純度94.95%で得られた。HNMR(200MHz,CDOD)δ:2.1(s,3H,CH)、2.2.58(m,4H,2×CH)、2.97(t,2H,CH)、3.6(t,4H,2×CH)、3.62(s,2H,CH)、4.4(t,2H,CH)、5.18(s,2H,CH)、7.22〜7.8(m,7H,Ar−H)、8.78(s,2H,ピリミジン−H);m/e=525.8(M+1)。
Figure 2008530136
(実施例102)
メチル−2−{8−[4−(ホルミル)フェニル]−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル}ピリミジン−5−カルボキシレート
実施例33(1.5g、3.37mmol)のTHF:HO(4:1)0℃溶液に、CsCO(10.07g、30.99mmol)および4−ホルミルフェニルボロン酸(1.158g、7.75mmol)を加えた。反応混合物を完全に脱気し、新たに調製したテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(1.119g、0.96mmol)を窒素雰囲気下、室温で加えた。反応混合物の温度を80℃に上げ、撹拌を12時間続けた。反応の進行をTLCでモニターし、反応が完了したら、THFを減圧除去した。混合物を酢酸エチル(100mL)と水(15mL)の間に分配した。有機層を分離し、NaSOで乾燥し、濾過し、溶媒を減圧除去して粗製残渣を得て、これをシリカゲルを使用するカラムクロマトグラフィーで精製すると、実施例102(1.0、62.6%)が得られた。HNMR(CDCl,200MHz)δ:10.11(s,1H)、8.90(s,2H)、8.17(s,1H)、8.00〜7.92(m,2H)、7.85〜7.80(m,2H)、7.64〜7.38(m,4H)、5.15(s,2H)、4.39(t,2H,J=5.4Hz)、3.88(s,3H)、2.98(t,2H,J=5.4Hz);m/e=413(M+1)。
Figure 2008530136
(実施例103)
N−ヒドロキシ−2−{8−[4−(ピロリジン−1−イルメチル)フェニル]−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル}ピリミジン−5−カルボキサミド
実施例102(1.0g、2.42mmol)のDCM(50mL)0℃溶液にNa(OAc)BH(1.028g、4.8mmol)を加え、10分間撹拌した。反応混合物にピロリジン(0.861g、12.13mmol)を窒素雰囲気下で加え、反応混合物を室温で4時間撹拌し続けた。反応の進行をTLCでモニターし、反応が完了したら、混合物をDCM(100mL)と水(15mL)の間に分配し、有機層を分離し、水(2×10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、溶媒を減圧除去して粗製残渣を得て、これをシリカゲルを使用するカラムクロマトグラフィーで精製すると、メチル−2−{8−[4−(ピロリジン−1−イルメチル)フェニル]−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル}ピリミジン−5−カルボキシレート(2g、95%)が得られた。
メチル−2−{8−[4−(ピロリジン−1−イルメチル)フェニル]−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル}ピリミジン−5−カルボキシレート(1.23g)のMeOH:DCM(30:12mL)0℃溶液に、50%ヒドロキシルアミン水溶液(24mL)を加え、混合物にNaOH(960mg)の水(7mL)溶液を加えた。反応混合物を室温で1時間撹拌し、反応の進行をTLCでモニターし、反応が完了したら、溶媒を減圧除去した。混合物のpHを1NのHClを使用して7.5に調整し、得られた固体を濾過し、水、次いでジエチルエーテルで洗浄し、真空乾燥すると、実施例103(1.24g)が得られた。HNMR(CDOD,200MHz)δ:8.74(s,2H)、7.70(d,4H)、7.39(m,5H)、5.08(s,2H)、4.36(m,2H)、3.87(s,2H)、2.95(m,2H)、2.81(m,4H)、1.92(m,4H);m/e=468(M+1)。
実施例33との反応でのピロリジンを適切なアミンに代えて実施例103と同様に実施例104から106を調製した。
Figure 2008530136
(実施例104)
N−ヒドロキシ−2−{8−[4−(モルホリン−4−イルメチル)フェニル]−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル}ピリミジン−5−カルボキサミド
実施例33との反応でのピロリジンをモルホリンに代えて実施例104を得た。固体(0.023g、15.26%);HNMR(CDOD,200MHz)δ:8.74(2H,s)、7.67〜7.37(8H,m)、5.09(2H,s)、4.37(2H,m)、2.96(2H,m)、3.76(4H,m)、2.56(4H,m)、3.59(2H,s);m/e=485(M+1)。
Figure 2008530136
(実施例105)
N−ヒドロキシ−2−{8−[4−(チオモルホリン−4−イルメチル)フェニル]−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル}ピリミジン−5−カルボキサミド
実施例33との反応でのピロリジンをチオモルホリンに代えて実施例105を得た。固体(0.035g、49.91%);HNMR(CDOD,200MHz)δ:8.74(s,2H)、7.68(d,4H)、7.37(d,4H)、5.09(s,2H)、4.34(s,2H)、3.68(s,2H)、2.84(m,2H)、2.84(m,4H)、2.72(m,4H);m/e=500(M+1)。
Figure 2008530136
(実施例106)
N−ヒドロキシ−2−{8−[4−((4−メチルピペラジン−1−イル)メチル)フェニル]−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル}ピリミジン−5−カルボキサミド
実施例33との反応でのピロリジンをN−メチルピペラジンに代えて実施例106を得た。固体(0.005g);HPLC(Rt−11.77分間)。HNMR(DMSO−d)(200MHz)δ:10.99(1H,s)、8.72(2H,s)、7.75(1H,s)、7.67(2H,d)、7.35(5H,m)、5.01(s,2H)、4.25(2H,m)、2.89(2H,m)、3.38(2H,s)、2.49(8H,m)、2.24(3H,m);m/e=498(M+1)。
Figure 2008530136
(実施例107)
N−ヒドロキシ−2−{8−[4−(ヒドロキシメチル)フェニル]−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル}ピリミジン−5−カルボキサミド
実施例102(0.150g、0.36mmol)のDCM溶液に、NaBH(0.069g、1.81mmol)を窒素雰囲気下、0℃で加えた。反応混合物の温度を室温に上げ、撹拌を3時間続けた。反応の進行をTLCでモニターし、完了したら、混合物をDCM(25mL)と水(15mL)の間に分配し、有機層を分離し、NaSOで乾燥し、濾過し、溶媒を減圧除去して粗製残渣を得て、これをシリカゲルを使用するクロマトグラフィーで精製すると、メチル−2−{8−[4−(ヒドロキシメチル)フェニル]−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル}ピリミジン−5−カルボキシレート(0.050g、33.2%)が得られた。
メチル−2−{8−[4−(ヒドロキシメチル)フェニル]−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル}ピリミジン−5−カルボキシレート(0.050g)のメタノール:DCM(5:2mL)0℃溶液に、50%ヒドロキシルアミン水溶液(1mL)を加え、混合物にNaOH(0.04g)の水(0.2mL)溶液を加えた。反応混合物を室温で1時間撹拌し、反応の進行をTLCでモニターし、完了したら、溶媒を減圧除去した。混合物のpHを1NのHClを使用して7.5に調整し、得られた固体を濾過し、水、次いでジエチルエーテルで洗浄し、真空乾燥すると、実施例107(0.022g、44%)が得られた。HPLC(Rt−12.84);HNMR(DMSO−D,200MHz)δ:10.98(2H,s)、8.80(2H,s)、7.76〜7.35(Ar,7H,m)、5.02(2H,s)、4.53(2H,s)、4.25(2H,m)、2.89(2H,m);m/e=416(M+1)。
Figure 2008530136
(実施例108)
N−ヒドロキシ−2−{8−[5−((4−メチルピペラジン−1−イル)メチル)−2−フリル]−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル}ピリミジン−5−カルボキサミド
実施例33(0.25g、0.64mmol)のTHF:HO(4:1)溶液に、CsCO(1.689g、5.16mmol)および5−ホルミル−2−フランボロン酸(0.180g、1.29mmol)を加えた。反応混合物を完全に脱気し、新たに調製したテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.186g、0.16mmol)を窒素雰囲気下、室温で加えた。反応混合物の温度を80℃に上げ、撹拌を12時間続けた。反応の進行をTLC分析でモニターし、反応が完了したら、THFを減圧除去した。混合物を酢酸エチル(100mL)と水(15mL)の間に分配した。有機層を分離し、NaSOで乾燥し、濾過し、溶媒を減圧除去して粗製残渣を得て、これをシリカゲルを使用するカラムクロマトグラフィーで精製すると、メチル−2−{8−[5−(ホルミル)−2−フリル]−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル}ピリミジン−5−カルボキシレート(0.12g、46.2%)が得られた。
メチル−2−{8−[5−(ホルミル)−2−フリル]−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル}ピリミジン−5−カルボキシレート(0.12g、0.29mmol)のDCM(20mL)0℃溶液に、Na(OAc)BH(0.126g、0.59mmol)を加え、10分間撹拌した。反応混合物にN−メチルピペラジン(0.149g、1.49mmol)を窒素雰囲気下で加え、反応混合物を室温で4時間撹拌し続けた。反応の進行をTLCでモニターし、反応が完了したら、混合物をDCM(50mL)と水(25mL)の間に分配し、有機層を分離し、水(2×25mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、溶媒を減圧除去して粗製残渣を得て、これをシリカゲルを使用するカラムクロマトグラフィーで精製すると、メチル−2−{8−[5−((4−メチルピペラジン−1−イル)メチル)−2−フリル]−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル}ピリミジン−5−カルボキシレート(0.1g、69.4%)が得られた。
メチル−2−{8−[5−((4−メチルピペラジン−1−イル)メチル)−2−フリル]−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル}ピリミジン−5−カルボキシレート(0.1g)のメタノール:DCM(5:2mL)0℃溶液に、50%ヒドロキシルアミン水溶液(2mL)を加え、混合物にNaOH(0.8g)の水(0.5mL)溶液を加えた。反応混合物を室温で1時間撹拌し、反応の進行をTLCでモニターし、反応が完了したら、溶媒を減圧除去した。混合物のpHを1NのHClを使用して7.5に調整し、得られた固体を濾過し、水、次いでジエチルエーテルで洗浄し、真空乾燥すると、実施例108(0.08、64.87%)が得られた。HPLC:(Rt=11.58);m/e=488(M+1)。
Figure 2008530136
(実施例109)
N−ヒドロキシ−2−{8−[5−(モルホリン−4−イル)メチル−2−フリル]−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル}ピリミジン−5−カルボキサミド
反応順序のN−メチルピペラジンをモルホリンに代えて実施例108と同様に実施例109を調製した。固体(0.075g、48.89%);HPLC:(Rt=12.01分間);m/e=475(M+1)。
Figure 2008530136
(実施例110)
N−ヒドロキシ−2−{8−[5−((4−メチルピペラジン−1−イル)メチル)−チエン−2−イル]−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル}ピリミジン−5−カルボキサミド
実施例33(0.5g、1.29mmol)のTHF:HO(4:1)溶液に、CsCO(3.354g、10.32mmol)および5−ホルミル−2−チオフェンボロン酸(0.503g、3.22mmol)を加えた。反応混合物を完全に脱気し、新たに調製したテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.446g、0.38mmol)を窒素雰囲気下、室温で加えた。反応混合物の温度を80℃に上げ、撹拌を12時間続けた。反応の進行をTLCでモニターし、反応が完了したら、THFを減圧除去した。混合物を酢酸エチル(100mL)と水(15mL)の間に分配し、有機層を分離し、NaSOで乾燥し、濾過し、溶媒を減圧除去して粗製残渣を得て、これをシリカゲルを使用するカラムクロマトグラフィーで精製すると、メチル−2−{8−[5−(ホルミル)−チエン−2−イル]−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル}ピリミジン−5−カルボキシレート(0.1g)が得られた。
メチル−2−{8−[5−(ホルミル)−チエン−2−イル]−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル}ピリミジン−5−カルボキシレート(0.09g、0.21mmol)のDCM(50mL)0℃溶液に、Na(OAc)BH(0.114g、0.53mmol)を加え、10分間撹拌した。反応混合物にN−メチルピペラジン(0.107g、1.07mmol)を窒素雰囲気下で加え、反応混合物を室温で4時間撹拌し続けた。反応の進行をTLCでモニターし、反応が完了したら、混合物をDCM(100mL)と水(15mL)の間に分配し、有機層を分離し、水(2×10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、溶媒を減圧除去して粗製残渣を得て、これをシリカゲルを使用するカラムクロマトグラフィーで精製すると、メチル−2−{8−[5−((4−メチルピペラジン−1−イル)メチル)−チエン−2−イル]−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル}ピリミジン−5−カルボキシレート(0.08g)が得られた。
メチル−2−{8−[5−((4−メチルピペラジン−1−イル)メチル)−チエン−2−イル]−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル}ピリミジン−5−カルボキシレート(0.08g、0.165mmol)のメタノール:DCM(5:2mL)0℃溶液に、50%ヒドロキシルアミン水溶液(1.5mL)を加え、混合物にNaOH(0.060g)の水(0.3mL)溶液を加えた。反応混合物を室温で1時間撹拌し、反応の進行をTLCでモニターし、反応が完了したら、溶媒を減圧除去した。1NのHClを使用して混合物のpHを7.5に調整し、得られた固体を濾過し、水、次いでジエチルエーテルで洗浄し、固体を真空乾燥すると、実施例110(0.040g)が得られた。HNMR(DMSO−D,200MHz)δ:11.01(1H,s)、8.70(2H,s)、7.70(1H,s)、7.29(2H,m)、7.21(1H,s)、6.89(1H,s)、4.95(s,2H)、4.20(2H,m)、3.63(2H,s)、2.85(2H,m)、2.49〜2.32(8H,m)、2.14(3H,s);m/e=504(M+1)。
Figure 2008530136
(実施例111)
N−ヒドロキシ−2−(8−フルオロ−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル)ピリミジン−5−カルボキサミド
反応順序の4−ブロモフェニルヒドラジンを4−フルオロフェニルヒドラジンに代えて実施例111を得た。固体;H NMR(DMSO−d,300MHz)δ:2.82(m,2H)、4.23(m,2H)、4.90(s,2H)、6.85(t,J=9Hz,1H)、7.27(m,2H)、8.70(s,2H)、11.02(s,1H)、11.08(s,1H);m/e=316(M+1)。
Figure 2008530136
(実施例112)
N−ヒドロキシ−2−(7−ブロモ−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル)ピリミジン−5−カルボキサミド
反応順序の4−ブロモフェニルヒドラジンを3−ブロモフェニルヒドラジンに代えて実施例112を得た。白色の固体(12mg);HNMR(200MHz,DMSO−d)δ:8.73(2H,s)、7.46(1H,s)、7.39(2H,d,J=8.4Hz)、7.15(2H,d,J=8.4Hz)、5.03(2H,s)、4.34(2H,t,J=5.6Hz)、2.93(2H,t,J=5.6Hz);m/e=387.8(M+1)。
Figure 2008530136
(実施例113)
N−ヒドロキシ−2−(9−メトキシ−1,4,5,6−テトラヒドロアゼピノ[4,5−b]インドール−3(2H)−1−イル)ピリミジン−5−カルボキサミド
無水エタノール(50mL)中のtert−ブチル4−オキソアゼパン−1−カルボキシレート(1g、4.68mmol)および4−メトキシフェニルヒドラジン(820mg、4.7mmol)に、DIEA(1g)および酢酸(0.5mL)を加え、混合物を1時間還流させた。溶媒を除去した後、得られた残渣をそのまま次のステップに使用した。
前の反応からの粗生成物をギ酸(50mL)に溶解させ、100℃で1時間加熱した。その後それを水に注ぎ、水酸化ナトリウム水溶液を加えることによって塩基性にし、次いでDCMで抽出した。得られた粗製の9−メトキシ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロアゼピノ[4,5−b]インドールをそのまま次のステップに使用した。
アセトニトリル(50mL)中の実施例7(1g、4.3mmol)に、粗製の9−メトキシ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロアゼピノ[4,5−b]インドール(1g、4.6mmol)および炭酸カリウム(1g、7.2mmol)を加え、混合物を4時間還流させた。溶媒を除去して得られた粗生成物をヘキサン中の50%酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにかけ、次いでヘキサンおよびDCM(1:1)から再結晶して、純粋なメチル−2−(9−メトキシ−1,4,5,6−テトラヒドロアゼピノ[4,5−b]インドール−3(2H)−1−イル)ピリミジン−5−カルボキシレート(200mg、13.3%)を得た;m/e=353(M+1)。
メタノール(10mL)およびDCM(10mL)中のメチル−2−(9−メトキシ−1,4,5,6−テトラヒドロアゼピノ[4,5−b]インドール−3(2H)−1−イル)ピリミジン−5−カルボキシレート(200mg、0.56mmol)に、50%ヒドロキシルアミン水溶液(2mL)および水酸化ナトリウム水溶液(160mg、4mmol)を加え、室温で4時間撹拌した。溶媒を除去した後、残渣を水(10mL)に溶解し、濃塩酸で酸性化した。沈殿した白色の固体を濾過し、水(30mL)、エーテル(20mL)で洗浄し、真空乾燥すると、実施例113(180mg、90%)が得られた。H NMR(300MHz,DMSO−d)δ:2.91〜3.01(m,4H)、3.73(s,3H)、4.07(m,4H)、6.60(m,1H)、6.88(s,1H)、7.08(m,1H)、8.69(m,2H)、8.98(s,1H)、10.57(s,1H)、11.03(s,1H);m/e=354(M+1)。
Figure 2008530136
(実施例114)
N−ヒドロキシ−2−(1,4,5,6−テトラヒドロアゼピノ[4,5−b]インドール−3(2H)−1−イル)ピリミジン−5−カルボキサミド
反応順序の4−メトキシフェニルヒドラジンをフェニルヒドラジンに代えて実施例113と同様に実施例114を調製した。固体;H NMR(DMSO−d,300MHz)δ:2.94〜3.05(m,4H),4.07(m,4H)、6.94(m,2H)、7.21(d,J=7.8Hz,1H)、7.38(d,J=7.5Hz,1H)、8.98(bs,1H)、10.74(s,1H)、11.03(s,1H);m/e=322(M+1)。
Figure 2008530136
(実施例115)
N−ヒドロキシ−2−(9−フルオロ−1,4,5,6−テトラヒドロアゼピノ[4,5−b]インドール−3(2H)−1−イル)ピリミジン−5−カルボキサミド
反応順序の4−メトキシフェニルヒドラジンを4−フルオロフェニルヒドラジンに代えて実施例113と同様に実施例115を調製した。固体;H NMR(DMSO−d,300MHz)δ:2.90(t,J=5Hz,2H)、3.03(t,J=5Hz,2H)、4.06(m,4H)、6.79(t,J=9Hz,1H)、7.16(m,2H)、8.69(s,2H)、8.98(s,1H)、10.86(s,1H)、11.03(s,1H);m/e=340(M+1)。
Figure 2008530136
(実施例116)
N−ヒドロキシ−2−(9−[3−(モルホリン−4−イルメチル)フェニル]−1,4,5,6−テトラヒドロアゼピノ[4,5−b]インドール−3(2H)−1−イル)ピリミジン−5−カルボキサミド
実施例113でメチル−2−(9−メトキシ−1,4,5,6−テトラヒドロアゼピノ[4,5−b]インドール−3(2H)−1−イル)ピリミジン−5−カルボキシレートを作製するのに使用した反応順序の4−メトキシフェニルヒドラジンを4−ブロモフェニルヒドラジンに代えて、メチル−2−(9−ブロモ−1,4,5,6−テトラヒドロアゼピノ[4,5−b]インドール−3(2H)−1−イル)ピリミジン−5−カルボキシレートを得た。メチル−2−(9−ブロモ−1,4,5,6−テトラヒドロアゼピノ[4,5−b]インドール−3(2H)−1−イル)ピリミジン−5−カルボキシレート(1.9g、4.73mmol)のTHF:HO(4:1)溶液に、CsCO(12.33g、37.90mmol)および3−ホルミルフェニルボロン酸(1.41g、9.46mmol)を加えた。反応混合物を完全に脱気し、新たに調製したテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(1.36g、1.18mmol)を窒素雰囲気下、室温で加えた。反応混合物の温度を80℃に上げ、撹拌を12時間続けた。反応の進行をTLCでモニターし、反応が完了したら、THFを減圧除去した。混合物を酢酸エチル(100mL)と水(15mL)の間に分配した。有機層を分離し、NaSOで乾燥し、濾過し、溶媒を減圧除去して粗製残渣を得て、これをシリカゲルを使用するカラムクロマトグラフィーで精製すると、メチル−2−(9−[3−(ホルミル)フェニル]−1,4,5,6−テトラヒドロアゼピノ[4,5−b]インドール−3(2H)−1−イル)ピリミジン−5−カルボキシレート(0.9g、44.7%)が得られた。
メチル−2−(9−[3−(ホルミル)フェニル]−1,4,5,6−テトラヒドロアゼピノ[4,5−b]インドール−3(2H)−1−イル)ピリミジン−5−カルボキシレート(0.15g、0.35mmol)のDCM(20mL)0℃溶液に、Na(OAc)BH(0.149g、0.70mmol)を加え、10分間撹拌した。反応混合物にモルホリン(0.153g、1.76mmol)を窒素雰囲気下で加え、反応混合物を室温で4時間撹拌し続けた。反応の進行をTLCでモニターし、反応が完了したら、混合物をDCM(50mL)と水(25mL)の間に分配し、有機層を分離し、水(2×25mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、溶媒を減圧除去して粗製残渣を得て、これをシリカゲルを使用するカラムクロマトグラフィーで精製すると、メチル−2−(9−[3−(モルホリン−4−イルメチル)フェニル]−1,4,5,6−テトラヒドロアゼピノ[4,5−b]インドール−3(2H)−1−イル)ピリミジン−5−カルボキシレート(0.2g)が得られた。
メチル−2−(9−[3−(モルホリン−4−イルメチル)フェニル]−1,4,5,6−テトラヒドロアゼピノ[4,5−b]インドール−3(2H)−1−イル)ピリミジン−5−カルボキシレート(0.2g)のメタノール:DCM(10ml:4m1)0℃溶液に、50%ヒドロキシルアミン水溶液(4mL)を加え、混合物にNaOH(0.12g)の水(1mL)溶液を加えた。反応混合物を室温で1時間撹拌し、反応の進行をTLC分析でモニターし、反応が完了したら、溶媒を減圧除去した。混合物のpHを1NのHClを使用して7.5に調整し、得られた固体を濾過し、水、次いでジエチルエーテルで洗浄し、真空乾燥すると、実施例116が得られた;HPLC:(Rt=12.39);m/e=499(M+1)。
Figure 2008530136
(実施例117)
N−ヒドロキシ−2−(9−[3−((4−メチルピペラジン−1−イル)メチル)フェニル]−1,4,5,6−テトラヒドロアゼピノ[4,5−b]インドール−3(2H)−1−イル)ピリミジン−5−カルボキサミド
反応順序のモルホリンをN−メチルピペラジンに代えて実施例116と同様に実施例117を合成した。固体、HPLC:(Rt=11.81分間);m/e=512(M+1)。
Figure 2008530136
(実施例118)
2−(3,4−ジヒドロ[1]ベンゾチエノ[2,3−c]ピリジン−2(1H)−イル)−N−ヒドロキシピリミジン−5−カルボキサミド
Wolf,G.;およびZymalkowski、F.;Arch.Pharm.1976(Weinheim Ger.)、309、279〜288で記載の通りに1,2,3,4−テトラヒドロ[1]ベンゾチエノ[2,3−c]ピリジンを調製した。ベンゾチオフェン(5.0g、37.2mmol)、37%ホルムアルデヒド水溶液(4.4mL)および濃HCl(4.4mL)の混合物に塩酸を反応温度が65℃に上がるまで激しくバブリングした。このとき、HClガスの流れは遅い流れになっており、それを1.5時間維持した。反応混合物を水(10mL)で希釈し、次いでエーテル(2×25mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を無水NaSOで乾燥し、減圧濃縮し、残渣を酢酸エチル−ヘキサンを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製すると、3−(クロロメチル)−1−ベンゾチオフェン(4.5g、67%)が得られた;H NMR(200MHz,CDCl):δ4.90(s,2H)、7.25(s,1H)、7.45(m,2H)、7.88(m,2H)。
NaCN(1.4g、28.5mmol)のDMSO(8mL)撹拌溶液に、DMSO(6mL)中の3−(クロロメチル)−1−ベンゾチオフェン(4g、21.9mmol)を15分間かけて加えた。反応混合物を室温で18時間撹拌し、次いで水でクエンチし、エーテル(2×50mL)で抽出した。有機層をブラインで洗浄し、無水NaSOで乾燥し、濾過し、減圧濃縮した。得られた残渣を酢酸エチル−ヘキサン(1:1)を使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製すると、1−ベンゾチエン−3−イルアセトニトリル(2.5g、65%)が得られた。H NMR(200MHz,CDCl):δ3.69(s,2H)、7.25〜7.91(m,5H)。
水素化リチウムアルミニウム(0.6g、15.16mmol)のエーテル(25mL)スラリーに、N下で、塩化アルミニウム(2.1g、15.1mmol)の乾燥エーテルスラリーを加えた。5分間後、1−ベンゾチエン−3−イルアセトニトリル(2.5、14.4mmol)のエーテル(25mL)溶液を徐々に10分間かけて加えた。添加が完了したら、得られた反応混合物を18時間還流させ、冷却し、6NのNaOHで中和し、酢酸エチル(2×50mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を無水NaSOで乾燥し、濾過し、減圧濃縮すると、シロップが得られた。シロップをメタノール性HCl(1.5g、50%)溶液で処理することにより、2−(1−ベンゾチエン−3−イル)エタンアミン塩酸塩が得られた;H NMR(200MHz,CDCl):δ1.43(s,2H)、3.00(m,4H)、7.11(s,1H)、7.36(m,2H)、7.72〜7.86(m,2H)。
2−(ベンゾ[b]チエン−3−イル)エチルアミン塩酸塩(0.5g、2.34mmol)およびパラホルムアルデヒド(0.125g、4.16mmol)のメタノール(15mL)混合物を24時間還流させた。反応混合物を減圧濃縮し、残渣を飽和NaHCO(50mL)で中和し、酢酸エチル(2×50mL)で抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮すると、1,2,3,4−テトラヒドロ[1]ベンゾチエノ[2,3−c]ピリジン(160mg、35%)が得られた;HNMR(200MHz,CDCl):δ2.81(m,2H)、3.25(m,2H)、4.15(s,2H)、7.30(m,2H)、7.69(d,J=4.0Hz,1H)、7.79((d,J=4.0Hz,1H)。
1,2,3,4−テトラヒドロ[1]ベンゾチエノ[2,3−c]ピリジン(0.160g、0.855mmol)、実施例7(0.280g、1.3mmol)およびKCO(0.6g、4.27mmol)のDMF(10mL)混合物を90℃で3時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、水(50mL)を加えてクエンチし、酢酸エチル(2×25mL)で抽出した。有機層を水およびブラインで洗浄し、無水NaSOで乾燥し、濾過し、減圧濃縮し、残渣を酢酸エチル−ヘキサン(1:1)を使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製すると、メチル−2−(3,4−ジヒドロ[1]ベンゾチエノ[2,3−c]ピリジン−2(1H)−イル)−ピリミジン−5−カルボキシレート(0.08g、50%)が得られた。H NMR(200MHz,CDCl):δ2.99(m,2H)、3.89(s,3H)、4.35(m,2H)、5.20(s,2H)、7.35(m,2H)、7.61(d,J=4.0Hz,1H)、7.81((d,J=4.0Hz,1H)、8.91(s,2H)。
メチル−2−(3,4−ジヒドロ[1]ベンゾチエノ[2,3−c]ピリジン−2(1H)−イル)−ピリミジン−5−カルボキシレート(0.080g、0.28mmol)のメタノール:DCM(6mL、2:1)冷却(0℃)溶液に、50%NHOH水溶液(2mL)および水0.5mLに溶解させたNaOH(0.08g、2.0mmol)を加えた。反応混合物を3時間室温で撹拌し、反応混合物を減圧濃縮すると、粗製残渣が得られた。残渣を2NのHClで中和し、沈殿した固体を濾過し、乾燥すると、純粋な実施例118(0.030g、38%)が得られた。H NMR(200MHz,CDOD):δ2.97(m,2H)、4.36(m,2H)、5.20(s,2H)、7.29(m,2H)、7.64(d,J=4.0Hz,1H)、7.84(d,J=4.0Hz,1H)、8.95(s,2H);m/e=327(M+1)。
Figure 2008530136
(実施例119)
2−(3,4−ジヒドロ[1]ベンゾフロ[2,3−c]ピリジン−2(1H)−イル)−N−ヒドロキシピリミジン−5−カルボキサミド
Jaen,J.およびWise,L.D.;J.Heterocycl.Chem.1987、1317〜1319で記載の方法により1,2,3,4−テトラヒドロ[1]ベンゾフロ[2,3−c]ピリジンを調製した。THF(5mL)中に削り屑状マグネシウム(0.85、35.41mmol)、少量のヨウ素を含有する反応混合物に、N雰囲気下で、2−ブロモアニソール(5.0g、26.7mmol)および1,2−ジブロモエタン(1.4g、8.8mmol)のTHF(10mL)混合物を加えた。マグネシウム全てが消費されたら、1−ベンジル−4−ピペリドン(5.0g、28.24mmol)のTHF(10mL)溶液を滴下した。添加後、溶液を20分間還流させ、次いで室温で2時間撹拌した。反応混合物を0℃に冷却し、混合物のpHが1〜2になるまで10%HClを滴下した。pHを2NのNaOHで調整して10にし、エーテル(2×100mL)で抽出した。有機抽出物を無水NaSOで乾燥し、濾過し、減圧濃縮すると、1−ベンジル−4−(2−メトキシフェニル)ピペリジン−4−オール(4.5g、90%)が得られた。H NMR(200MHz,CDCl):δ2.20(d,J=17Hz,2H)、2.60〜3.15(m,2H)、3.20〜3.50(m,4H)、3.90(s,3H)、4.20(d,J=7Hz,2H)、6.90〜7.05(m,2H)、7.20〜7.35(m,2H)、7.35〜7.55(m,3H)、7.60〜7.80(m,2H);m/e=297。
1−ベンジル−4−(2−メトキシフェニル)ピペリジン−4−オール(4.5g、15.15mmol)を無水硫酸水素カリウム(8.0g、58.56mmol)と混合し、真空下10mmHgで0.5時間、160℃に加熱した。フラスコを冷却し、内容物を水に溶解させ、溶液を炭酸ナトリウムで飽和させ、エーテル(2×100mL)で抽出した。有機層をブラインで洗浄し、無水NaSOで乾燥し、濾過し、減圧濃縮し、残渣を酢酸エチル−ヘキサン(1:1)を使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製すると、1−ベンジル−4−(2−メトキシフェニル)−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン(2.0g、45%)が得られた。H NMR(200MHz,CDCl):δ2.551〜2.573(m,2H)、2.67〜2.71(m,2H)、3.16〜3.19(brs,2H)、3.66(s,2H)、3.79(s,3H)、5.76〜5.78(brs,1H)、6.83〜6.92(m,2H)、7.15〜7.41(m,7H);m/e=279(M)。
水素化ホウ素ナトリウム(0.590g、15.94mmol)を一度に、1−ベンジル−4−(2−メトキシフェニル)−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン(2.0g、7.16mmol)の無水ジグリム(7mL)溶液に0℃で加えた。反応混合物を室温に加温し、三フッ化ホウ素エーテレート(2.0g 14.2mmol)のジグリム(2mL)溶液をN下で滴下した。反応混合物を室温で2時間撹拌した。次いで、水(0.8mL)を反応混合物に徐々に加え、次に6NのNaOH(1.8mL)を加えた。反応混合物を50℃にさらに45分間加熱し、次いで30%H(1.7mL、14.7mmol)を加えた。反応混合物をさらに45分間撹拌し、濃HCl(1.7mL)を加え、溶媒を真空蒸発させた。水(7mL)を残渣に加え、溶媒を再び蒸発させた。残渣を飽和水酸化アンモニウム溶液でクエンチし、DCM(2×50mL)で抽出した。有機層を無水NaSOで乾燥し、濾過し、減圧濃縮すると、1−ベンジル−4−(2−メトキシフェニル)ピペリジン−3−オール(1.0g、50%)が得られた;H NMR(200MHz,CDCl):δ1.79〜2.18(m,5H)、2.91〜3.045(m,2H)、3.184〜3.256(dd,J=10.4,4.0Hz,2H)、3.615(s,2H)、3.827(s,3H)、3.785〜3.949(m,1H)、6.892(d,J=8.5Hz,2H)、6.974(t,J=7.5Hz,1H)、7.188〜7.416(m,7H);m/e=297(M+1)。
塩化オキサリル(0.839g、6.73mmol)の乾燥DCM(5mL)冷却(−78℃)溶液に、ジメチルスルホキシド(1.05g、13.46mmol)を滴下した。混合物を10分間、−78℃で撹拌し、DCM(10mL)中の1−ベンジル−4−(2−メトキシフェニル)ピペリジン−3−オール(1.0g、3.367mmol)を加え、撹拌をさらに20分間、−78℃で続けた。トリエチルアミン(3.3mL、23.56mmol)を加え、反応混合物を15分間、−78℃で撹拌し、室温に加温し、水で希釈した。有機層を2NのHCl(50mL)、10%重炭酸ナトリウム水溶液、ブラインで洗浄し、無水NaSOで乾燥し、濾過し、減圧濃縮すると、1−ベンジル−4−(2−メトキシフェニル)ピペリジン−3−オン(0.7g、70%)が得られ、これを精製することなく次のステップに使用した。H NMR(200MHz,CDCl):δ2.72(m,2H)2.91〜3.045(m,2H)、3.71(m,2H)、3.80(s,2H)、6.87〜6.99(m,2H)、7.12(dd,J=7.5,1.7Hz,1H)、7.18〜7.45(m,6H);m/e=295(M+1)。
前のステップで得られた粗製の1−ベンジル−4−(2−メトキシフェニル)ピペリジン−3−オン(0.7g、2.37mmol)を氷酢酸4mLに溶解させた。この溶液に48%臭化水素酸(4mL)を加え、混合物をN下で4時間還流させた。室温に冷却後、反応混合物を氷冷酢酸エチル(50mL)および濃水酸化アンモニウム溶液(50mL)に注いだ。有機相を水、ブラインで洗浄し、無水NaSOで乾燥し、濾過し、減圧濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製すると、2−ベンジル−1,2,3,4−テトラヒドロ[1]ベンゾフロ[2,3−c]ピリジン(200mg、33%)が得られた。H NMR(200MHz,CDCl):δ2.70〜2.76(m,2H)2.85〜2.91(m,2H)、3.67(t,J=1.8Hz,2H)、3.78(s,2H)、7.18〜7.45(m,9H);m/e=263(M)。
2−ベンジル−1,2,3,4−テトラヒドロ[1]ベンゾフロ[2,3−c]ピリジン(0.2g、0.75mmol)およびクロロギ酸メチル(0.358g、3.787mmol)のジクロロエタン(15mL)混合物を1時間還流させた。反応混合物を室温に冷却し、飽和NaHCO(25mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮すると、メチル3,4−ジヒドロ[1]ベンゾフロ[2,3−c]ピリジン−2(1H)−カルボキシレート(0.150g、85.7%)が得られた。H NMR(200MHz,CDCl):δ2.70〜2.76(m,2H)、3.80(s,5H)、4.72(m,2H)、7.22(m,2H)、7.42(m,2H)。
メチル3,4−ジヒドロ[1]ベンゾフロ[2,3−c]ピリジン−2(1H)−カルボキシレート(0.150g、0.6493mmol)および濃HCl(10mL)の混合物を18時間還流させた。反応混合物を0℃に冷却し、飽和NaHCO水溶液(100mL)でクエンチし、酢酸エチル(2×50mL)で抽出し、有機層を無水NaSOで乾燥し、濾過し、減圧濃縮すると、1,2,3,4−テトラヒドロ[1]ベンゾフロ[2,3−c]ピリジン(0.1g、46%)が得られた。H NMR(200MHz,CDCl):δ3.15(m,4H)、4.40(m,2H)、7.35(m,2H)、7.51(m,2H)。MS:160(M)。
1,2,3,4−テトラヒドロ[1]ベンゾフロ[2,3−c]ピリジン(0.1g、0.432mmol)、実施例7(0.112g、0.519mmol)およびKCO(0.298g、2.164mmol)のDMF(5mL)混合物を90℃で3時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、水(50mL)を加えてクエンチし、酢酸エチル(2×25mL)で抽出した。有機層を水およびブラインで洗浄し、無水NaSOで乾燥し、濾過し、減圧濃縮し、残渣を酢酸エチル−ヘキサン(1:1)を使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製すると、メチル−2−(3,4−ジヒドロ[1]ベンゾフロ[2,3−c]ピリジン−2(1H)−イル)−ピリミジン−5−カルボキシレート(0.08g、43%)が得られた。H NMR(200MHz,CDCl):δ2.82(m,2H)、3.90(s,3H)、4.31(m,2H)、5.09(m,2H)、7.52(m,4H)、8.91(s,2H)。
メチル−2−(3,4−ジヒドロ[1]ベンゾフロ[2,3−c]ピリジン−2(1H)−イル)−ピリミジン−5−カルボキシレート(0.08g、0.2179mmol)のメタノール:DCM(6mL、2:1)冷却(0℃)溶液に、水0.5mlに溶解した50%ヒドロキシルアミン水溶液(2mL)およびNaOH(0.08g、2.0mmol)を加えた。反応混合物を3時間室温で撹拌し、反応混合物を減圧濃縮すると、粗製残渣が得られた。残渣をpHが中性になるまで2NのHClで中和し、沈殿した固体を濾過し、乾燥すると、実施例119(0.040g、50%)が得られた。H NMR(200MHz,CDOD):δ2.85(m,2H)、4.32(m,2H)、5.05(s,2H)、7.30(m,2H)、7.51(m,2H)、8.79(s,2H);m/e=311(M+1)。
Figure 2008530136
(実施例120)
N−ヒドロキシ−2−{7−フェニル−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル}ピリミジン−5−カルボキサミド
4−ブロモフェニルヒドラジンを3−ブロモフェニルヒドラジンに代えて実施例33と同様にメチル−2−(7−ブロモ−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル)ピリミジン−5−カルボキシレートを調製した。エステル(1.0g、2.58mmol)のTHF:HO(4:1)溶液に、CsCO(6.71g、20.65mmol)およびフェニルボロン酸(0.629g、5.16mmol)を加えた。反応混合物を完全に脱気し、新たに調製したテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(1.491g、1.29mmol)を窒素雰囲気下、室温で加えた。反応混合物の温度を80℃に上げ、撹拌を12時間続けた。反応の進行をTLC分析でモニターし、反応が完了したら、THFを減圧除去した。混合物を酢酸エチル(100mL)と水(15mL)の間に分配した。有機層を分離し、NaSOで乾燥し、濾過し、溶媒を減圧除去して粗製残渣を得て、これをシリカゲルを使用するカラムクロマトグラフィーで精製すると、メチル−2−{7−フェニル−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル}ピリミジン−5−カルボキシレート(0.1g、10.09%)が得られた。
メチル−2−{7−フェニル−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル}ピリミジン−5−カルボキシレート(0.1g)のメタノール:DCM(5:2m1)0℃溶液に、50%ヒドロキシルアミン水溶液(2ml)を加え、混合物にNaOH(0.08g)の水(0.5mL)溶液を加えた。反応混合物を室温で1時間撹拌し、反応の進行をTLCでモニターし、反応が完了したら、溶媒を減圧除去した。混合物のpHを1NのHClを使用して7.5に調整し、得られた固体を濾過し、水、次いでジエチルエーテルで洗浄し、真空乾燥すると、実施例120(0.025g、24.91%)が得られた。HPLC:(Rt=14.77)。HNMR(DMSO−d,200MHz)δ:11.03(s,1H)、8.72(s,2H)、7.62(d,2H)、7.56(d.2H)、7.43(m,2H)、7.28(d,2H)、4.98(s,2H)、4.25(m,2H)、2.90(m,2H);m/e=386(M+1)。
Figure 2008530136
(実施例121)
N−ヒドロキシ−2−{7−[3−(ピロリジン−1−イルメチル)フェニル]−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル}ピリミジン−5−カルボキサミド
メチル−2−(7−ブロモ−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル)ピリミジン−5−カルボキシレート(0.360g、0.93mmol)のTHF:HO(4:1)溶液に、CsCO(2.42g、7.44mmol)および3−ホルミルフェニルボロン酸(0.27g、1.86mmol)を加えた。反応混合物を完全に脱気し、新たに調製したテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.268g、0.23mmol)を窒素雰囲気下、室温で加えた。反応混合物の温度を80℃に上げ、撹拌を12時間続けた。反応の進行をTLCでモニターし、反応が完了したら、THFを減圧除去した。混合物を酢酸エチル(100mL)と水(15mL)の間に分配した。有機層を分離し、NaSOで乾燥し、濾過し、溶媒を減圧除去して粗製残渣を得て、これをシリカゲルを使用するカラムクロマトグラフィーで精製すると、メチル−2−{7−[3−(ホルミル)フェニル]−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル}ピリミジン−5−カルボキシレート(0.15g、39.13%)が得られた。
メチル−2−{7−[3−(ホルミル)フェニル]−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル}ピリミジン−5−カルボキシレート(0.15g、0.36mmol)のDCM(30mL)0℃溶液に、Na(OAc)BH(0.154g、0.73mmol)を加え、10分間撹拌した。反応混合物にピロリジン(0.129g、1.82mmol)を窒素雰囲気下で加え、反応混合物を室温で4時間撹拌し続けた。反応の進行をTLC分析でモニターし、反応が完了したら、混合物をDCM(50mL)と水(25mL)の間に分配し、有機層を分離し、水(2×25mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、溶媒を減圧除去して粗製残渣を得て、これをシリカゲルを使用するカラムクロマトグラフィーで精製すると、メチル−2−{7−[3−(ピロリジン−1−イルメチル)フェニル]−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル}ピリミジン−5−カルボキシレート(0.06g、35.39%)が得られた。
メチル−2−{7−[3−(ピロリジン−1−イルメチル)フェニル]−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル}ピリミジン−5−カルボキシレート(0.05g)のメタノール:DCM(5:2mL)0℃溶液に、50%ヒドロキシルアミン水溶液(1mL)を加え、混合物にNaOH(0.04g)の水(0.25mL)溶液を加えた。反応混合物を室温で1時間撹拌し、反応の進行をTLC分析でモニターし、反応が完了したら、溶媒を減圧除去した。混合物のpHを1NのHClを使用して7.5に調整し、得られた固体を濾過し、水、次いでジエチルエーテルで洗浄し、真空乾燥すると、実施例121(0.005g)が得られた。HPLC(Rt=12.65);HNMR(DMSO−d,200MHz)δ:11.017(s,1H)、8.73(s,2H)、7.23〜7.56(m,8H)、4.99(s,2H)、4.25(m,2H)、3.63(s,2H)、2.90(m,2H)、2.49(m,4H)、1.69(m,4H);m/e=468(M+1)。
Figure 2008530136
(実施例122)
N−ヒドロキシ−2−(10−オキソ−3,4,5,10−テトラヒドロベンゾ[b]−1,6−ナフチリジン−2(1H)−イル)ピリミジン−5−カルボキサミド
J.Am.Chem.Soc.1959、81、3098〜3100で記載の通りに1,3,4,5−テトラヒドロベンゾ[b]−1,6−ナフチリジン−10(2H)−オンを調製した。1,3,4,5−テトラヒドロベンゾ[b]−1,6−ナフチリジン−10(2H)−オンを実施例7とさらに反応させ、続いて実施例12で記載の通りに変換すると、実施例122がhplc精製後に黄色の粉末として得られた。H NMR(300MHz,DMSO−ds)δ:2.90(m,2H)、4.15(m,2H)、4.68(s,2H)、7.26(t,1H)、7.49(d,1H)、7.61(t,1H)、8.09(d,1H)、8.72(s,2H)、9.0(bs,1H)、11.08(s,1H)、11.69(s,1H);m/e=338(M+1)。
Figure 2008530136
(実施例123)
N−ヒドロキシ−2−{8−[(4−メチルピペラジン−1−イル)メチル]−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル}ピリミジン−5−カルボキサミド
4−ニトロベンズアルデヒドのDCM(40mL)0℃冷却溶液に、Na(OAc)BH(10.526g、49.66mmol)を加え、反応物を10分間撹拌した。反応混合物にN−メチルピペラジン(9.93g、99.3mmol)を窒素雰囲気下で加え、反応混合物を室温で4時間撹拌し続けた。反応の進行をTLCでモニターし、反応が完了したら、混合物をDCM(20mL)と水(15mL)の間に分配し、有機層を分離し、水(2×15mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、溶媒を減圧除去して粗製残渣を得た。エーテルで洗浄すると、1−メチル−4−(4−ニトロベンジル)ピペラジン(4g)が得られた。H NMR(CDCl,200MHz)δ:8.19(2H,d,J=8.4Hz)、7.53(2H,d,J=8.4Hz)、3.59(2H,s)、2.47(8H,bm)、2.29(3H,s);m/e=236(M+1)。
1−メチル−4−(4−ニトロベンジル)ピペラジン(4.0g)のメタノール(100mL)溶液に、室温、窒素雰囲気下でラネーニッケル(1.6g)を加えた。反応混合物を2時間水素雰囲気下で撹拌した。反応の進行をTLCでモニターし、反応が完了したら、混合物を窒素雰囲気下で濾過し、溶媒を減圧除去すると、4−[(4−メチルピペラジン−1−イル)メチル]アニリン(3.2g)が得られた。H NMR(CDCl,200MHz)δ:7.13(2H,d,J=8.4Hz)、6.61(2H,d,J=8.4Hz)、3.41(2H,s)、2.45(8H,bm)、2.27(3H,s);m/e=206(M+1)。
4−[(4−メチルピペラジン−1−イル)メチル]アニリン(3.2g、15.57mmol)の酢酸:濃HCl(32:32mL)撹拌溶液に10℃で水(16mL)中のNaNO(1.30g、18.78mmol)を加え、10分間撹拌した。新たに調製した濃HCl(32mL)中のSnCl2HO(11.75g、51.97mmol)を10℃で加えた。反応混合物の温度を室温に昇温させ、そこで4時間維持した。反応混合物を濾過した後、沈殿を水で洗浄し、得られた固体を減圧乾燥すると、1−(4−ヒドラジノベンジル)−4−メチルピペラジン(3.4g)が得られた。H NMR(CDOD,200MHz)δ:7.66(2H,d,J=8.4Hz)、7.13(2H,d,J=8.4Hz)、4.46(2H,s)、3.72(8H,bm)、3.11(3H,s)。
1−(4−ヒドラジノベンジル)−4−メチルピペラジン(3.4g、13.25mmol)のエタノール(50mL)溶液に、ピペリドンHCl(2.51g、18.55mmol)を加えた。反応温度を90℃に上げ、撹拌を2時間続けた。反応の進行をTLCでモニターし、反応が完了したら、混合物をrtに冷却し、HClガスを反応混合物に0℃でバブリングした。反応混合物をHClで飽和させた後、温度を再び90℃に上げ、撹拌を2時間続けた。エタノール性HClを減圧除去し、反応混合物のpHを10%NaOH溶液で12.0に調整した。混合物を20%MeOH:DCMと水(35mL)の間に分配し、有機層を分離し、NaSOで乾燥し、濾過し、溶媒を減圧除去して粗製残渣を得た。エーテルで洗浄すると、8−[(4−メチルピペラジン−1−イル)メチル]−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(1g)が得られた。H NMR(CDOD,200MHz)δ:7.31(1H,s)、7.27(1H,d,J=8.6Hz)、7.06(1H,d,J=8.6Hz)、4.01(2H,s)、3.60(2H,s)、3.21(8H,bm)、2.86(4H,m)、2.28(3H,s);m/e=285(M+1)。
8−[(4−メチルピペラジン−1−イル)メチル]−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(0.5g、1.76mmol)のDMF(15mL)溶液に、rtで実施例7(0.567g、2.64mmol)およびKCO(0.731g、5.28mmol)を加えた。反応温度を100℃に上げ、撹拌を12時間続けた。反応の進行をTLCでモニターし、反応が完了したら、DMFを減圧除去した。反応混合物を酢酸エチル(100mL)と水(80mL)の間に分配し、有機層を分離し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、溶媒を減圧除去して粗製残渣を得た。エーテルで洗浄すると、メチル2−{8−[(4−メチルピペラジン−1−イル)メチル]−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル}ピリミジン−5−カルボキシレート(0.15g)が得られた。H NMR(DMSO−D,200MHz)δ:8.84(2H,s)、7.94(1H,s)、7.67(1H,d,J=8.6Hz)、7.54(1H,d,J=8.6Hz)、5.01(2H,s)、3.80〜3.01(10H,m)、2.87(3H,s);m/e=421(M+1)。
メチル2−{8−[(4−メチルピペラジン−1−イル)メチル]−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル}ピリミジン−5−カルボキシレート(0.1g)のMeOH:DCM(5:2mL)0℃溶液に、50%ヒドロキシルアミン水溶液(2mL)を加え、混合物にNaOH(0.08g)の水(1mL)溶液を加えた。反応混合物を室温で1時間撹拌し、反応の進行をTLCでモニターし、反応が完了したら、溶媒を減圧除去した。混合物のpHを1NのHClを使用して7.5に調整し、得られた固体を濾過し、水、次いでジエチルエーテルで洗浄した。濾過後、固体を真空乾燥すると、N−ヒドロキシ−2−{8−[(4−メチルピペラジン−1−イル)メチル]−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル}ピリミジン−5−カルボキサミド(0.075g)が得られた。H NMR(DMSO−D,200MHz)δ:10.91(2H,bm)、8.74(2H,s)、7.64〜7.01(3H,m)、4.91(2H,s)、4.19(2H,s)、3.50〜2.88(10H,m)、2.87(3H,s);m/e=422.9(M+1)。
(生物学的実施例)
(実施例A)
In vitro蛍光ヒストンデアセチラーゼアッセイ
製造業者の指示に本質的に従ってヒストンデアセチラーゼ(HDAC)蛍光活性アッセイ/薬物発見キット(Biomol Research Laboratories、Plymouth Meeting、PA)を使用して、HDAC活性アッセイを実施した。HDAC酵素とその他の核因子のモザイクを含有する、含まれたHeLa細胞核抽出物をHDAC活性の供給源として使用した。アッセイ混合物の最終基質濃度は50μMであった。反応を停止させる前に10分間室温で進行させた。試験化合物は、DMSO(分子生物学グレード、Sigma−Aldrich Co.、St.Louis、MO)中の20mMの原液として調製し、−70℃で保存した。試験の直前に試験化合物の連続希釈液をアッセイバッファ中に調製した。DMSOは別の試験で5%までの濃度でこのアッセイの活性に意味のある作用を有さないことを判定した。ウェルの最終DMSO濃度は2%以下だったので、DMSOの作用は支障なく無視した。アッセイは、白色のポリスチレンの96ウェルハーフエリアアッセイプレート(Corning、Corning、NY)で実施し、励起波長355nm、発光波長460nm、およびシグナルの平均時間1秒でWallace 1420蛍光プレートリーダー(Wallac Oy、Turku、Finland)で測定した。
以下の表は、濃度100μMで本発明の実施例のいくつかによって生成したHDACの阻害率を示す。
Figure 2008530136
Figure 2008530136
Figure 2008530136
Figure 2008530136
一部のアッセイでは、組換えHDAC8(Biomol)を酵素活性の供給源として使用した。ここで、最終基質濃度は250μMであり、HDAC8の最終濃度は0.02単位/μLであり、反応を停止させる前に37℃で1時間進行させた。全ての曲線について、IC50値はGraFitカーブフィッティングプログラム(Erithacus、Horley、Surrey、UK)で計算した。
(実施例B)
ホールセル細胞毒性アッセイ:スルホローダミンB
以下の手順は、http://dtp.nci.nih.gov/brancehes/btb/ivclsp.htmlのDevelopmental Therapeutics Program NCI/NIHのウェブサイトに見い出すことができる。
1.HT29、A549およびMCF7のヒト腫瘍細胞系を、10%ウシ胎仔血清および2mMのL−グルタミンを含有するDMEM中で増殖させる。細胞を96ウェルプレート中、ウェル1個当たり細胞5000個の密度で増殖培地100μLに蒔き、実験化合物を加える前に37℃、5%COで24時間インキュベートする。
2.実験薬物を使用の直前に、最終濃度20mMでDMSOに溶解させる。合計9つの薬物濃度および増殖対照用に薬物を増殖培地中でさらに希釈する。24時間の時点において、細胞の1つのプレートを0時または薬物添加時の細胞集団を測定するためのものとしてTCAでin situで固定する。
3.プレートを薬物と共に追加の48時間さらにインキュベートする。
4.細胞をin situで培地を穏やかに吸引し、次いでウェル1個当たり氷冷10%TCAを50μL加えることによって固定し、4℃で60分間インキュベートする。プレートを水道水で5回洗浄し、5分間風乾させる。
5.1%(v/v)酢酸中の0.4%(w/v)スルホローダミンB溶液をウェル1個当たり50μL加え、30分間室温でインキュベートする。
6.染色後、プレートを1%酢酸で5回洗浄して、任意の非結合色素を除去し、次いで5分間風乾させる。
7.染色物をウェル1個当たり100μLの10mMのTris(pH10.5)で溶解し、回転式ローテーター(orbital rotator)に5分間置く。
8.570nmで吸光度を読み取る。
以下の表は、本発明の実施例のいくつかによって得られたMCF7細胞の増殖の濃度100μMでの阻害率(%)を示す。
Figure 2008530136
Figure 2008530136
Figure 2008530136
Figure 2008530136

Claims (41)

  1. 式Iの化合物
    Figure 2008530136
    [式中、
    Figure 2008530136
    は、置換1,2−縮合アリール、1,2−縮合ヘテロアリール、置換1,2−縮合ヘテロアリール、1,2−縮合複素環および置換1,2−縮合複素環からなる群から選択されるArであり、
    Arは、WおよびWを含有する環に縮合しており、
    WおよびWは、独立に、[−C(R)(R)−]であり、
    は、結合または[−C(R)(R)−]であり、
    およびRは、独立に、水素、アルキル、置換アルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、複素環および置換複素環からなる群から選択され、
    各mは、独立に、1または2であり、
    pは、1、2、3または4であり、
    Arは、アリーレン、置換アリーレン、ヘテロアリーレンおよび置換ヘテロアリーレンからなる群から選択され、
    Gは、結合、アルキレン、置換アルキレン、アルケニレン、置換アルケニレン、アルキニレンおよび置換アルキニレンからなる群から選択され、
    但し、Arが、アリーレンまたは置換アリーレンである場合、Gは、アルケニレンまたは置換アルケニレンではない]、または
    その互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、もしくは薬学的に許容できるそれらの塩。
  2. Arが、1,2−縮合ヘテロアリール、置換1,2−縮合ヘテロアリール、1,2−縮合複素環または置換1,2−縮合複素環である、請求項1に記載の化合物。
  3. Arと、それが縮合している環とが一緒になって、
    置換されていてもよい1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−b−カルボリン−2−イル、
    置換されていてもよい1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル、
    置換されていてもよい1,4,5,6−テトラヒドロアゼピノ[4,5−b]インドール−3(2H)−イル、
    置換されていてもよい1,3,4,4a,9,9a−ヘキサヒドロ−2H−b−カルボリン−2−イル、
    置換されていてもよい1,1a,3,4,4a,5−ヘキサヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール2−イル、
    置換されていてもよい10−オキソ−3,4,5,10−テトラヒドロベンゾ[b]−1,6−ナフチリジン−2(1H)−イル、
    置換されていてもよい3,4−ジヒドロ[1]ベンゾチエノ[2,3−c]ピリジン−2(1H)−イルおよび
    置換されていてもよい3,4−ジヒドロ[1]ベンゾフロ[2,3−c]ピリジン−2(1H)−イル
    からなる群から選択される複素環基を形成している、請求項2に記載の化合物。
  4. Arがアリーレンまたは置換アリーレンである、請求項3に記載の化合物。
  5. Figure 2008530136
    [N−ヒドロキシ−4−(1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−b−カルボリン−2−イル)ベンズアミド]である、請求項4に記載の化合物。
  6. Arがヘテロアリーレンまたは置換ヘテロアリーレンである、請求項2に記載の化合物。
  7. −G−C(O)NHOHと一緒になった前記ヘテロアリーレンまたは置換ヘテロアリーレン基が、5−[−G−C(O)NHOH]−ピリミド−2−イレン、5−[−G−C(O)NHOH]−チアゾール−2−イレン、5−[−G−C(O)NHOH]−ピリド−2−イレンおよびそれらのN−オキシド、ならびに5−[−G−C(O)NHOH]−チエン−2−イレンからなる群から選択される、請求項6に記載の化合物。
  8. Figure 2008530136
    [N−ヒドロキシ−3−[2−(1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−b−カルボリン−2−イル)ピリミジン−5−イル]プロパンアミド]である、請求項7に記載の化合物。
  9. Gが置換されていてもよいアルケニレンである、請求項7に記載の化合物。
  10. Arと、それが縮合している環とが一緒になって、
    置換されていてもよい1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−b−カルボリン−2−イル、
    置換されていてもよい1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル、
    置換されていてもよい1,4,5,6−テトラヒドロアゼピノ[4,5−b]インドール−3(2H)−イル、
    置換されていてもよい1,3,4,4a,9,9a−ヘキサヒドロ−2H−b−カルボリン−2−イル、
    置換されていてもよい1,1a,3,4,4a,5−ヘキサヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル、
    置換されていてもよい10−オキソ−3,4,5,10−テトラヒドロベンゾ[b]−1,6−ナフチリジン−2(1H)−イル、
    置換されていてもよい3,4−ジヒドロ[1]ベンゾチエノ[2,3−c]ピリジン−2(1H)−イルおよび
    置換されていてもよい3,4−ジヒドロ[1]ベンゾフロ[2,3−c]ピリジン−2(1H)−イル
    からなる群から選択される複素環基を形成している、請求項9に記載の化合物。
  11. Figure 2008530136
    [(2E)−N−ヒドロキシ−3−[2−(1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−b−カルボリン−2−イル)ピリミジン−5−イル]アクリルアミド]または
    Figure 2008530136
    [(2E)−N−ヒドロキシ−3−[5−(1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−b−カルボリン−2−イルメチル)チエン−2−イル]アクリルアミド]
    である、請求項10に記載の化合物。
  12. Gが結合である、請求項7に記載の化合物。
  13. Arと、それが縮合している環とが一緒になって、
    置換されていてもよい1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−b−カルボリン−2−イル、
    置換されていてもよい1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル、
    置換されていてもよい1,4,5,6−テトラヒドロアゼピノ[4,5−b]インドール−3(2H)−イル、
    置換されていてもよい1,3,4,4a,9,9a−ヘキサヒドロ−2H−b−カルボリン−2−イル、
    置換されていてもよい1,1a,3,4,4a,5−ヘキサヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル、
    置換されていてもよい10−オキソ−3,4,5,10−テトラヒドロベンゾ[b]−1,6−ナフチリジン−2(1H)−イル、
    置換されていてもよい3,4−ジヒドロ[1]ベンゾチエノ[2,3−c]ピリジン−2(1H)−イルおよび
    置換されていてもよい3,4−ジヒドロ[1]ベンゾフロ[2,3−c]ピリジン−2(1H)−イル
    からなる群から選択される複素環基を形成している、請求項12に記載の化合物。
  14. が結合である、請求項13に記載の化合物。
  15. Figure 2008530136
    [N−ヒドロキシ−2−(1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−b−カルボリン−2−イル)−1,3−チアゾール−5−カルボキサミド]または
    Figure 2008530136
    [N−ヒドロキシ−6−(1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−b−カルボリン−2−イル)ニコチンアミド]
    である、請求項14に記載の化合物。
  16. −G−C(O)NHOHと一緒になった前記ヘテロアリーレン基が、5−[−G−C(O)NHOH]−ピリミド−2−イレンである、請求項12に記載の化合物。
  17. Arと、それが縮合している環とが一緒になって、置換されていてもよい1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−b−カルボリン−2−イルまたは置換されていてもよい1,3,4,4a,9,9a−ヘキサヒドロ−2H−b−カルボリン−2−イル置換基である、請求項16に記載の化合物。
  18. が結合である、請求項17に記載の化合物。
  19. Figure 2008530136
    [N−ヒドロキシ−2−(1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−b−カルボリン−2−イル)ピリミジン−5−カルボキサミド]、
    Figure 2008530136
    [N−ヒドロキシ−2−(6−メトキシ−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−b−カルボリン−2−イル)ピリミジン−5−カルボキサミド]、
    Figure 2008530136
    [N−ヒドロキシ−2−(8−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−b−カルボリン−2−イル)ピリミジン−5−カルボキサミド]、
    Figure 2008530136
    [N−ヒドロキシ−2−(7−フルオロ−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−b−カルボリン−2−イル)ピリミジン−5−カルボキサミド]、
    Figure 2008530136
    [N−ヒドロキシ−2−(6−フルオロ−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−b−カルボリン−2−イル)ピリミジン−5−カルボキサミド]、
    Figure 2008530136
    [N−ヒドロキシ−2−(6−ベンジルオキシ−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−b−カルボリン−2−イル)ピリミジン−5−カルボキサミド]、
    Figure 2008530136
    [N−ヒドロキシ−2−(7−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−b−カルボリン−2−イル)ピリミジン−5−カルボキサミド]、
    Figure 2008530136
    [N−ヒドロキシ−2−(6−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−b−カルボリン−2−イル)ピリミジン−5−カルボキサミド]、
    Figure 2008530136
    [N−ヒドロキシ−2−{6−[3−(モルホリン−4−イルメチル)フェニル]−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−b−カルボリン−2−イル}ピリミジン−5−カルボキサミド]、
    Figure 2008530136
    [N−ヒドロキシ−2−{6−[3−((4−メチルピペラジン−1−イル)メチル)フェニル]−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−b−カルボリン−2−イル}ピリミジン−5−カルボキサミド]、
    Figure 2008530136
    [N−ヒドロキシ−2−{6−[4−((4−メチルピペラジン−1−イル)メチル)フェニル]−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−b−カルボリン−2−イル}ピリミジン−5−カルボキサミド]、
    Figure 2008530136
    [N−ヒドロキシ−2−{6−[2−((4−メチルピペラジン−1−イル)メチル)フェニル]−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−b−カルボリン−2−イル}ピリミジン−5−カルボキサミド]、
    Figure 2008530136
    [N−ヒドロキシ−2−{9−[2−ピロリジン−1−イルエチル]−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−b−カルボリン−2−イル}ピリミジン−5−カルボキサミド]、
    Figure 2008530136
    [N−ヒドロキシ−2−[9−(2−ピペリジン−1−イルエチル)−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−b−カルボリン−2−イル]ピリミジン−5−カルボキサミド]、
    Figure 2008530136
    [N−ヒドロキシ−2−[9−(2−モルホリン−4−イルエチル)−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−b−カルボリン−2−イル]ピリミジン−5−カルボキサミド]、
    Figure 2008530136
    [N−ヒドロキシ−2−[9−(フェニルスルホニル)−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−b−カルボリン−2−イル]ピリミジン−5−カルボキサミド]、
    Figure 2008530136
    [N−ヒドロキシ−2−(9−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−b−カルボリン−2−イル)ピリミジン−5−カルボキサミド]、
    Figure 2008530136
    [N−ヒドロキシ−2−(9−ベンジル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−b−カルボリン−2−イル)ピリミジン−5−カルボキサミド]、
    Figure 2008530136
    [2−(9−アセチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−b−カルボリン−2−イル)−N−ヒドロキシピリミジン−5−カルボキサミド]、
    Figure 2008530136
    [N−ヒドロキシ−2−{9−[2−ピロリジン−1−イルメチル]−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−b−カルボリン−2−イル}ピリミジン−5−カルボキサミド]、
    Figure 2008530136
    [N−ヒドロキシ−2−[9−(2−ヒドロキシエチル)−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−b−カルボリン−2−イル]ピリミジン−5−カルボキサミド]、
    Figure 2008530136
    [N−ヒドロキシ−2−[9−(1−メチルピペリジン−3−イル)−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−b−カルボリン−2−イル]ピリミジン−5−カルボキサミド]または
    Figure 2008530136
    [N−ヒドロキシ−2−(6−メチル−1,3,4,4a,9,9a−ヘキサヒドロ−2H−b−カルボリン−2−イル)ピリミジン−5−カルボキサミド]
    である、請求項18に記載の化合物。
  20. Arと、それが縮合している環とが一緒になって、置換されていてもよい1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イルおよび置換されていてもよい1,1a,3,4,4a,5−ヘキサヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル置換基からなる群から選択される複素環基を形成している、請求項16に記載の化合物。
  21. が結合である、請求項20に記載の化合物。
  22. Figure 2008530136
    [N−ヒドロキシ−2−(1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル)ピリミジン−5−カルボキサミド]、
    Figure 2008530136
    [N−ヒドロキシ−2−(8−メチル−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル)ピリミジン−5−カルボキサミド]、
    Figure 2008530136
    [2−(8−クロロ−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル)−N−ヒドロキシピリミジン−5−カルボキサミド]、
    Figure 2008530136
    [2−(8−ブロモ−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル)−N−ヒドロキシピリミジン−5−カルボキサミド]、
    Figure 2008530136
    [N−ヒドロキシ−2−[8−(トリフルオロメトキシ)−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル]ピリミジン−5−カルボキサミド]、
    Figure 2008530136
    [N−ヒドロキシ−2−(8−フェニル−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル)ピリミジン−5−カルボキサミド]、
    Figure 2008530136
    [N−ヒドロキシ−2−(8−フルオロ−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル)ピリミジン−5−カルボキサミド]、
    Figure 2008530136
    [N−ヒドロキシ−2−(8−メトキシ−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル)ピリミジン−5−カルボキサミド]、
    Figure 2008530136
    [N−ヒドロキシ−2−(7−フルオロ−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル)ピリミジン−5−カルボキサミド]、
    Figure 2008530136
    [N−ヒドロキシ−2−(7−メチル−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル)ピリミジン−5−カルボキサミド]、
    Figure 2008530136
    [N−ヒドロキシ−2−(7,8−ジメチル−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル)ピリミジン−5−カルボキサミド]、
    Figure 2008530136
    [N−ヒドロキシ−2−(7−クロロ−8−メチル−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル)ピリミジン−5−カルボキサミド]、
    Figure 2008530136
    [N−ヒドロキシ−2−(7−ブロモ−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル)ピリミジン−5−カルボキサミド]、
    Figure 2008530136
    [N−ヒドロキシ−2−(8−トリフルオロメチル−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル)ピリミジン−5−カルボキサミド]、
    Figure 2008530136
    [N−ヒドロキシ−2−(9−クロロ−8−メチル−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル)ピリミジン−5−カルボキサミド]、
    Figure 2008530136
    [N−ヒドロキシ−2−(8−ニトロ−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル)ピリミジン−5−カルボキサミド]、
    Figure 2008530136
    [N−ヒドロキシ−2−(8−(N−アセトアミド)−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル)ピリミジン−5−カルボキサミド]、
    Figure 2008530136
    [N−ヒドロキシ−2−(8−(N−メチルスルホンアミド)−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル)ピリミジン−5−カルボキサミド]、
    Figure 2008530136
    [N−ヒドロキシ−2−(8−アミノ−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル)ピリミジン−5−カルボキサミド]、
    Figure 2008530136
    [N−ヒドロキシ−2−{8−イソプロピル−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル}ピリミジン−5−カルボキサミド]、
    Figure 2008530136
    [N−ヒドロキシ−2−{8−tert−ブチル−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル}ピリミジン−5−カルボキサミド]、
    Figure 2008530136
    [N−ヒドロキシ−2−{7−フェニル−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル}ピリミジン−5−カルボキサミド]、
    Figure 2008530136
    [N−ヒドロキシ−2−{5−アセチル−8−メチル−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル}ピリミジン−5−カルボキサミド]、
    Figure 2008530136
    [N−ヒドロキシ−2−(8−メチル−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル)ピリミジン−5−カルボキサミド]または
    Figure 2008530136
    [N−ヒドロキシ−2−{8−[(4−メチルピペラジン−1−イル)メチル]−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル}ピリミジン−5−カルボキサミド]
    である、請求項21に記載の化合物。
  23. Figure 2008530136
    [N−ヒドロキシ−2−{8−[3−(ピロリジン−1−イルメチル)フェニル]−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル}ピリミジン−5−カルボキサミド]、
    Figure 2008530136
    [N−ヒドロキシ−2−{8−(ピリジン−3−イル)−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル}ピリミジン−5−カルボキサミド]、
    Figure 2008530136
    [N−ヒドロキシ−2−{8−[4−(ピロリジン−1−イルメチル)フェニル]−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル}ピリミジン−5−カルボキサミド]、
    Figure 2008530136
    [N−ヒドロキシ−2−{8−(ピリミジン−5−イル)−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル}ピリミジン−5−カルボキサミド]、
    Figure 2008530136
    [N−ヒドロキシ−2−{8−[3−(モルホリン−4−イルメチル)フェニル]−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル}ピリミジン−5−カルボキサミド]、
    Figure 2008530136
    [N−ヒドロキシ−2−{8−[3−(ピペリジン−1−イルメチル)フェニル]−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル}ピリミジン−5−カルボキサミド]、
    Figure 2008530136
    [N−ヒドロキシ−2−{8−[3−(N,N−ジメチルアミノメチル)フェニル]−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル}ピリミジン−5−カルボキサミド]、
    Figure 2008530136
    [N−ヒドロキシ−2−{8−[3−((4−ヒドロキシメチルピペリジン−1−イル)メチル)フェニル]−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル}ピリミジン−5−カルボキサミド]、
    Figure 2008530136
    [N−ヒドロキシ−2−{8−[3−(チオモルホリン−4−イルメチル)フェニル]−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル}ピリミジン−5−カルボキサミド]、
    Figure 2008530136
    [N−ヒドロキシ−2−{8−[3−(N,N−ジ(2−ヒドロキシエチル)アミノメチル)フェニル]−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル}ピリミジン−5−カルボキサミド]、
    Figure 2008530136
    [N−ヒドロキシ−2−{8−[3−((4−メチルピペラジン−1−イル)メチル)フェニル]−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル}ピリミジン−5−カルボキサミド]、
    Figure 2008530136
    [N−ヒドロキシ−2−{8−[3−(ピペラジン−1−イルメチル)フェニル]−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル}ピリミジン−5−カルボキサミド]、
    Figure 2008530136
    [N−ヒドロキシ−2−{8−[3−((4−(メチルスルホニル)ピペラジン−1−イル)メチル)フェニル]−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル}ピリミジン−5−カルボキサミド]、
    Figure 2008530136
    [N−ヒドロキシ−2−{8−[3−((4−アセチルピペラジン−1−イル)メチル)フェニル]−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル}ピリミジン−5−カルボキサミド]、
    Figure 2008530136
    [N−ヒドロキシ−2−{8−[4−(モルホリン−4−イルメチル)フェニル]−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル}ピリミジン−5−カルボキサミド]、
    Figure 2008530136
    [N−ヒドロキシ−2−{8−[4−(チオモルホリン−4−イルメチル)フェニル]−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル}ピリミジン−5−カルボキサミド]、
    Figure 2008530136
    [N−ヒドロキシ−2−{8−[4−((4−メチルピペラジン−1−イル)メチル)フェニル]−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル}ピリミジン−5−カルボキサミド]、
    Figure 2008530136
    [N−ヒドロキシ−2−{8−[4−(ヒドロキシメチル)フェニル]−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル}ピリミジン−5−カルボキサミド]、
    Figure 2008530136
    [N−ヒドロキシ−2−{8−[5−((4−メチルピペラジン−1−イル)メチル)−2−フリル]−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル}ピリミジン−5−カルボキサミド]、
    Figure 2008530136
    [N−ヒドロキシ−2−{8−[5−(モルホリン−4−イル)メチル−2−フリル]−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル}ピリミジン−5−カルボキサミド]、
    Figure 2008530136
    [N−ヒドロキシ−2−{8−[5−((4−メチルピペラジン−1−イル)メチル)−チエン−2−イル]−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル}ピリミジン−5−カルボキサミド]、
    Figure 2008530136
    [N−ヒドロキシ−2−{8−[3−(ヒドロキシメチル)フェニル]−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル}ピリミジン−5−カルボキサミド]、
    Figure 2008530136
    [N−ヒドロキシ−2−{8−[4−メトキシフェニル]−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル}ピリミジン−5−カルボキサミド]、
    Figure 2008530136
    [N−ヒドロキシ−2−{8−[4−メチルフェニル]−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル}ピリミジン−5−カルボキサミド]、
    Figure 2008530136
    [N−ヒドロキシ−2−{8−[4−(N−アセトアミド)フェニル]−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル}ピリミジン−5−カルボキサミド]、
    Figure 2008530136
    [N−ヒドロキシ−2−{8−(フル−2−イル)−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル}ピリミジン−5−カルボキサミド]、
    Figure 2008530136
    [N−ヒドロキシ−2−{8−[3−(ピロリジン−1−イルカルボニル)フェニル]−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル}ピリミジン−5−カルボキサミド]、
    Figure 2008530136
    [N−ヒドロキシ−2−{7−[3−(ピロリジン−1−イルメチル)フェニル]−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル}ピリミジン−5−カルボキサミド]、
    Figure 2008530136
    [N−ヒドロキシ−2−{8−[3−アミノフェニル]−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル}ピリミジン−5−カルボキサミド]、
    Figure 2008530136
    [N−ヒドロキシ−2−{8−[3−フルオロフェニル]−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル}ピリミジン−5−カルボキサミド]、
    Figure 2008530136
    [N−ヒドロキシ−2−{8−[4−フルオロフェニル]−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル}ピリミジン−5−カルボキサミド]、
    Figure 2008530136
    [N−ヒドロキシ−2−{8−[フル−3−イル]−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル}ピリミジン−5−カルボキサミド]、
    Figure 2008530136
    [N−ヒドロキシ−2−{8−[1H−ピロール−2−イル]−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル}ピリミジン−5−カルボキサミド]、
    Figure 2008530136
    [N−ヒドロキシ−2−{8−[3−(メチルチオ)フェニル]−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル}ピリミジン−5−カルボキサミド]、
    Figure 2008530136
    [N−ヒドロキシ−2−{8−[4−ジメチルアミノフェニル]−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル}ピリミジン−5−カルボキサミド]、
    Figure 2008530136
    [N−ヒドロキシ−2−{8−[3−(メチルスルフィニル)フェニル]−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル}ピリミジン−5−カルボキサミド]、
    Figure 2008530136
    [N−ヒドロキシ−2−{8−[3−(N−アセトアミドメチル)フェニル]−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル}ピリミジン−5−カルボキサミド]、
    Figure 2008530136
    [N−ヒドロキシ−2−{8−[3−(N−メチルスルホンアミドメチル)フェニル]−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル}ピリミジン−5−カルボキサミド]、
    Figure 2008530136
    [N−ヒドロキシ−2−{8−[3−(N−アセトアミド)フェニル]−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル}ピリミジン−5−カルボキサミド]、
    Figure 2008530136
    [N−ヒドロキシ−2−{8−[3−(N−メチルスルホンアミド)フェニル]−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル}ピリミジン−5−カルボキサミド]、
    Figure 2008530136
    [N−ヒドロキシ−2−{8−[3−(1H−テトラゾール−5−イル)フェニル]−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル}ピリミジン−5−カルボキサミド]または
    Figure 2008530136
    [N−ヒドロキシ−2−{8−[チエン−2−イル]−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル}ピリミジン−5−カルボキサミド]
    である、請求項20に記載の化合物。
  24. Arと、それが縮合している環とが一緒になって、置換されていてもよい1,4,5,6−テトラヒドロアゼピノ[4,5−b]インドール−3(2H)−イル基を形成する、請求項16に記載の化合物。
  25. が結合である、請求項24に記載の化合物。
  26. Figure 2008530136
    [N−ヒドロキシ−2−(1,4,5,6−テトラヒドロアゼピノ[4,5−b]インドール−3(2H)−1−イル)ピリミジン−5−カルボキサミド]、
    Figure 2008530136
    [N−ヒドロキシ−2−(9−メトキシ−1,4,5,6−テトラヒドロアゼピノ[4,5−b]インドール−3(2H)−1−イル)ピリミジン−5−カルボキサミド]、
    Figure 2008530136
    [N−ヒドロキシ−2−(9−フルオロ−1,4,5,6−テトラヒドロアゼピノ[4,5−b]インドール−3(2H)−1−イル)ピリミジン−5−カルボキサミド]、
    Figure 2008530136
    [N−ヒドロキシ−2−(9−[3−(モルホリン−4−イルメチル)フェニル]−1,4,5,6−テトラヒドロアゼピノ[4,5−b]インドール−3(2H)−1−イル)ピリミジン−5−カルボキサミド]または
    Figure 2008530136
    [N−ヒドロキシ−2−(9−[3−((4−メチルピペラジン−1−イル)メチル)フェニル]−1,4,5,6−テトラヒドロアゼピノ[4,5−b]インドール−3(2H)−1−イル)ピリミジン−5−カルボキサミド]
    である、請求項25に記載の化合物。
  27. 前記複素環基が、
    置換されていてもよい10−オキソ−3,4,5,10−テトラヒドロベンゾ[b]−1,6−ナフチリジン−2(1H)−イル、
    置換されていてもよい3,4−ジヒドロ[1]ベンゾチエノ[2,3−c]ピリジン−2(1H)−イル、および
    置換されていてもよい3,4−ジヒドロ[1]ベンゾフロ[2,3−c]ピリジン−2(1H)−イル
    からなる群から選択される、請求項15に記載の化合物。
  28. が結合である、請求項27に記載の化合物。
  29. Figure 2008530136
    [2−(3,4−ジヒドロ[1]ベンゾチエノ[2,3−c]ピリジン−2(1H)−イル)−N−ヒドロキシピリミジン−5−カルボキサミド]、
    Figure 2008530136
    [2−(3,4−ジヒドロ[1]ベンゾフロ[2,3−c]ピリジン−2(1H)−イル)−N−ヒドロキシピリミジン−5−カルボキサミド]または
    Figure 2008530136
    [N−ヒドロキシ−2−(10−オキソ−3,4,5,10−テトラヒドロベンゾ[b]−1,6−ナフチリジン−2(1H)−イル)ピリミジン−5−カルボキサミド]
    である、請求項28に記載の化合物。
  30. Arが1,2−縮合置換アリールである、請求項1に記載の化合物。
  31. Arがヘテロアリーレンまたは置換ヘテロアリーレンである、請求項30に記載の化合物。
  32. −G−C(O)NHOHと一緒になった前記ヘテロアリーレンまたは置換ヘテロアリーレン基が、5−[−G−C(O)NHOH]−ピリミド−2−イレン、5−[−G−C(O)NHOH]−チアゾール−2−イレン、5−[−G−C(O)NHOH]−ピリド−2−イレンおよびそれらのN−オキシド、ならびに5−[−G−C(O)NHOH]−チエン−2−イレンからなる群から選択される、請求項31に記載の化合物。
  33. Gが置換されていてもよいアルケニレンである、請求項32に記載の化合物。
  34. Gが結合である、請求項33に記載の化合物。
  35. −G−C(O)NHOHと一緒になった前記ヘテロアリーレン基が、5−[−G−C(O)NHOH]−ピリミド−2−イレンおよび5−[−G−C(O)NHOH]−ピリド−2−イレンおよびそれらのN−オキシドからなる群から選択される、請求項34に記載の化合物。
  36. が結合である、請求項35に記載の化合物。
  37. Figure 2008530136
    [6−(6,7−ジメトキシ−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル)−N−ヒドロキシニコチンアミド]、
    Figure 2008530136
    [2−(6,7−ジメトキシ−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル)−N−ヒドロキシピリミジン−5−カルボキサミド]または
    Figure 2008530136
    [2−(7−メトキシ−3,4,ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル)−N−ヒドロキシピリミジン−5−カルボキサミド]
    である、請求項36に記載の化合物。
  38. 有効量の請求項1から37に記載の1種または複数の化合物および薬学的に不活性な担体を含む医薬組成物。
  39. 有効量の請求項1から37に記載の1種または複数の化合物および有効量の少なくとも1種の抗癌剤、ならびに薬学的に不活性な担体を含む医薬組成物。
  40. 哺乳動物患者の増殖性障害を抑制する医薬品を製造するための、請求項1から37のいずれか一項に記載の化合物の使用。
  41. 前記増殖性障害が癌である、請求項40に記載の使用。
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