JP2008529857A - デカール法による転写可能製品の製造に使用する混合物、デカール法による転写が可能な製品、ならびにそれに関連した製作方法およびかかる転写可能製品を使用したデカール法の方法 - Google Patents

デカール法による転写可能製品の製造に使用する混合物、デカール法による転写が可能な製品、ならびにそれに関連した製作方法およびかかる転写可能製品を使用したデカール法の方法 Download PDF

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Abstract

本発明は、デカール法転写可能製品の製造に使用する混合物であって、前記転写可能製品の製造および貼着が転写溶媒を使用して行われ、前記混合物が、1〜40%の範囲である重量百分率zの有機材料用分散剤および安定剤で、転写溶媒に可溶であるものからなる成分と、以下の2つの成分、3〜95%の範囲である重量百分率xの重合体または共重合体で、溶剤系インクプロッタによる印刷が可能であるもの、および1〜90%の範囲である重量百分率wの有機原材料で、浸漬状態で接着性があり、前記転写溶媒に可溶であるもののうちの少なくとも1つの成分とを含んでおり、z、x、wの各百分率がz+x+w≦100となるように選択されており、かつ前記諸成分の少なくとも15%が前記転写溶媒に可溶である混合物に関する。本発明は、また、本発明による混合物が使用されるデカール法による転写が可能な製品、ならびに前記デカール法製品の製作方法およびその貼着のための方法にも関する。

Description

本発明は、デカール法のための転写可能製品の製造に使用する混合物、デカール法による転写が可能な製品、その製造方法およびかかる転写可能製品を使用することができるデカール法の方法に関する。
より詳細には、本発明は、吸収性表面のための水転写可能製品の製造に使用する混合物に関する。転写可能製品は、1つまたはそれ以上の層をなす本発明による混合物を含んでおり、溶剤系のいわゆる「プリントプロッタ」を使ったデジタル印刷法によって印刷することができる。また、本発明は、転写可能製品の製造方法ばかりでなく、壁、天然木、または、毛羽だった表面を含む天然および合成素材のあらゆる吸収性表面などに対するその貼着の方法にも関する。
本発明の分野は装飾の分野であり、より一般的には、ファインアートの分野との間に相応の関係のあるグラフィックおよびコミュニケーションの分野である。
壁(またはその他の表面)に特注による図柄を描き出すための在来の方法は数多くある。フレスコ画またはその他の技法などによって手書きする方法のほか、様々な色やパターンの壁紙やフィルム、組格子模様の壁紙やフィルム、デカール法による転写可能製品、あらかじめ印刷された装飾などがあるが、いずれも従来のグラフィックアート技法によって作られており、そのために特定の要求に基づいて提供することはできず、用意されているパターン在庫の中から選択できるにすぎない。さらに、その種の紙を使用して得られる視覚効果はフレスコ画によるものとはほど遠い。
一方、要求に応じた独自デザインを実現するための唯一の方法であると思われるデジタル技術を利用した従来のデジタル手法に注目したとき、今日の提案としてあるのは、垂直に動く「プリントプロッタ」と呼ばれる非常にかさばる特殊な装置(以下、この種の「プリントプロッタ」は単に「プロッタ」ともいう)を使って壁に直接印刷するという可能性である。
通常、この手法は、教会その他の歴史的建造物の修復における足場の装飾や広告掲示において使用される。この装置の利用はきわめて困難で費用がかさむだけでなく、印刷の解像度が比較的低いことは明らかである(広告看板など、遠距離のコミュニケーション手段にのみ適する)。
また、水性インクプロッタ(ほとんど耐久性がないため、広告用にのみ適する)または溶剤系インクプロッタ(耐久性に優れる)などのデジタル装置によって印刷することができる特殊な壁紙や壁フィルムもある。
それによって得られる結果は、壁に貼り付けた紙またはフィルムであることは明らかであり、たとえ美しくても、また巧みにカモフラージュされているとしても(壁画のように表面を型押しした壁紙やフィルムもある)、それが接着物様のものであることに変わりはない。
さらに、今日一般に宣伝され、美的観点から最良の結果をもたらす製品は、静電プロッタによる印刷が可能なフィルムを使った3M(登録商標)のシステムで、これは、しかるべき技能を持った人材を抱える3M(登録商標)の取引先の協力企業によって使用されている。3M(登録商標)の協力企業は、貼着法がきわめて複雑であることから、貼着を要する印刷済みの紙を供給するのではなく、完成した状態の装飾物を供給する。ともあれ、これは、いくつかの面において本発明が提案するアプローチに最も近いものであり、最も興味ある可能性である。
3M(登録商標)のシステムは、静電プロッタによる印刷が可能な特殊紙またはセラミック転写用の紙の使用に対応している。提案されている方法では、この紙は静電プロッタによって印刷されなければならない。
静電プロッタはあまり一般的な装置ではなく、インクジェットプロッタと比べると管理のための費用がかさむ。さらに、この装置は、レーザープリンタのトナーのような粉末状のインクを使用するため、壁面はこのインクをほとんど吸収しない。それでも、適当な処理を施せば、前述の他のシステムで得られるものよりもフレスコ画に近い外観をその仕上がりに与えることができる。
しかし、その結果は、それ自体なお最適とは言えないことに加え、貼着にはしかるべき技能を持った人材による作業が絶対的に必要であることから、技術的にも経済的にも多大の負担を伴って初めて得られるものである。そのため、顧客が自力で貼着を行うことは不可能である。
デカール法製品に関する既存の特許文献の中でこの明細書で言及する必要があるのは以下の文献である。
文献米国特許第5,229,201号明細書および文献米国特許第5,328,535号明細書は、裏紙を含み、前記裏紙の上に、列挙されている順に、第1の水溶性の層、第1のコーティング層、前記第1のコーティング層の上に配置された顔料を含む図柄層、図柄層の上に配置された第2のコーティング層が貼り着けられたものからなる積層デカール法製品について説明している。第2のコーティング層は多孔質表面への貼着時に意匠を守る。第1の水溶性の層はデキストリンでできていることができる。
貼着時、多孔質表面にはまず接合剤が塗布される。この結合剤は、好ましくは、アルコール、エーテル、芳香族炭化水素、エステルなどの速乾性溶媒成分、ポリヒドロキシ化合物のような緩和剤、およびポリビニルアルコールやセルロースなどの増粘剤を含む。次の段階では、前記デカール法製品に水を塗布することによって裏紙層をはがし、それを裏紙層なしで結合剤層に第1のコーティング層の側から直接貼り付ける。
この種のデカール法製品の貼着には表面の前処理が必要となることが見て取れる。
文献米国特許第3,510,385号明細書は、貼着後に現場処理による基層表面での図柄の修正が可能なデカール法製品について説明している。
デカール法製品は裏紙層と複数の転写層とで構成される。上層は接着層(圧力によって接着する層であることが好ましい)であって水に溶解または分散しないものである一方、内層はその組成によって水性媒体中に溶解または分散する。デカール法製品の組成においては、水性媒体が一切作用を及ぼすことができない層が少なくとも1つ存在することが重要である。2層の場合、支持材のすぐ上になる層は水溶性の層であり、その上に来る層は水に不溶の接着層である(圧力によって接着する層であることが好ましい)。顔料は水溶性の層の一部領域に配置されており、デカール法製品を基層に貼着した後に水溶性の層またはその一部分が水によって取り除かれることによって顔料が現れるようになっている。多層型の場合には、このステップを何回か繰り返すことが可能で、毎回異なる図柄を基層上に得ることができる。
このデカール法製品を最終使用者が印刷することはできず、最後の機能層である接着層を貼り着ける前に装飾を行う必要があること、従って、図柄の選択が製造者によって供給されるものだけに限られるデカール法製品の1つと考えられるべきものであることは明らかである。
文献国際公開第97/42040号パンフレットは、複数の層、すなわち、順に、透水性の支持材、その表面上の水解離性接着剤からなる剥離層、最終的にはバリア層、およびインクジェットプリンタによる印刷が可能な図柄層からなるデカール法製品について説明している。具体的な貼着例では、前の文献の場合と同様、図柄層を結合剤でコーティングした後、転写材を壁に貼り着けてから支持材がはがされる。
いずれにせよ、この文献に記されている指示どおりに転写材を製造することはできず、そのため、これは単に1つのよいアイデアの説明にとどまっている。
文献米国特許第3,533,822号明細書は、特にセラミック表面用の転写材について説明しており、これは、支持材の上に、剥離層、オプションのバリア層、パターンまたは図柄の層、および接着層が載せられたものによって構成される。転写材を表面に貼り着けた後、支持材を水で湿らせてはがす。この文献には、モノラウリン酸ポリエチレングリコール、ステアリン酸ポリエチレングリコール、オレイン酸ポリエチレングリコールの中から選ばれた少なくとも1種類のポリエチレングリコールのエステルからなる剥離層の組成が示されている。
この文献で説明されているのは一般的な転写材であり、図柄層の上に接着層が必要とされる。
特開2004−004212号公報は、基材の表面上に順次積層されたパッド層および転写層からなる製品を紹介している。剥離層は基材の裏側に配されている。
転写層は、ポリビニルアルコール、撥水樹脂および溶媒の混合物を基材の上に展着することによって得られるコーティングで、1〜20μmの表面粗さを持つ。パッド層は、衝撃吸収能を有する軟質ポリマー樹脂を含む。転写層は、電子写真装置による印刷が可能で、転写先基層に図柄を転写することができる。この種の転写の有利な点は、淡い図柄をトナーによって転写先基層に繰り返し印刷できるところにある。好ましい実施形態では、基材が水を吸収するのを防ぐのに適したポリマー樹脂を含んだ浸漬層がパッド層と基材の間に挟み込まれ、この層間接合の強さによって転写層の滑らかさが保たれるようになっている。パッド層に含まれるポリマー樹脂には、JIS K 7127による測定で500〜1500%の弾力性を持つウレタン樹脂が好ましい。剥離層はシリコーン樹脂製である。溶媒にはブチルセロソルブが好ましい。
このデカール法製品は、パッド層のほか、支持基材の裏側に配されるさらにもう1つの層を必要とする。
文献欧州特許出願公開第1457513号明細書は、デカール法製品を得る目的にも使用可能な混合物について説明している。それは、1種類または数種類のアイソタクチック変性ポリプロピレン(MPP)またはポリプロピレン−α−オレフィン共重合体と、前記MPPまたはMPP共重合体が1つまたは複数のカルボキシ基、無水物基、ヒドロキシ基またはエポキシ基によって変性された1種類または数種類の重合体または樹脂とによって構成される混合物である。
そして、文献欧州特許出願公開第1498285号明細書は、好ましくは紙または短繊維の布地で、透水性があり、水浸漬に強い支持材と、前記支持材を覆い、鉱物、動物または植物起源で、好ましくはゼラチン、アルギン酸塩、でんぷん、デキストリン、メチルセルロース、エチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ユリア樹脂、フェノール樹脂、アラビアゴム、トラガカントゴムを含む群から選択された1種類または数種類の物質からなり、室温で耐水性のある材料の「被膜」である第1の層と、前記第1の層の上に展着され、水またはその他の溶媒に可溶であって、好ましくは、ビニル系、アクリル系、エポキシ系およびポリウレタン系樹脂を含む群から選択された1種類または数種類の透明で透水性のある合成樹脂からなる第2の層とによって構成され、一般的な表面に転写される前記第2の層に防水性の装飾が印刷されているデカール法製品を開示している。装飾は、オフセット印刷、輪転グラビア印刷、シルクスクリーン印刷、フレキソ印刷、活版印刷、またはプリンタもしくはプロッタを使用した電算印刷など、一般的な技術を用いて印刷することができる。支持材、被膜および合成樹脂は相互に侵入を生じることなく互いに接合されており、このデカール法製品は第2の層に装飾を印刷した後またはその前に微小穿刺を施すことができる。
このデカール法製品では、貼着後に支持材部をはがすのに水を必要とするため、支持材の「被膜」である第1の層は室温で耐水性である。このことは、このデカール法製品においては、装飾を施す表面に水溶性の合成接着樹脂層を展着する必要があるということを意味する。
上に挙げた文献で説明されている転写可能製品のいくつかは上述した同じ問題を抱えている。すなわち、貼着面に前処理を施す必要または特殊な層を追加する必要があるという問題であり、それらの問題の全ては製作を割高なものとするものであり、さらに実現が技術的に不可能または複雑となり、その製作および/または貼着が費用のかさむものとなる。
米国特許第5,229,201号明細書 米国特許第5,328,535号明細書 米国特許第3,510,385号明細書 国際公開第97/42040号パンフレット 米国特許第3,533,822号明細書 特開2004−004212号公報 欧州特許出願公開第1457513号明細書 欧州特許出願公開第1498285号明細書
本発明の目的は、溶剤系インクプロッタによる印刷が可能なデカール法転写可能製品の製造に使用する混合物を提供することにある。
本発明は、さらに、従来技術によるデカール法製品で生じる問題を来たすことなく使用できる転写用製品を供給することを具体的な目的とする。
本発明のもう1つの具体的な目的は、本発明の第1の目的である転写用製品の製造方法を提案することにある。
本発明のもう1つの具体的な目的は、本発明の第1の目的である転写用製品の貼着方法を提案することにある。
本発明の主題は、デカール法転写用製品の製造に使用する混合物であって、前記転写用製品の製造および貼着が転写溶媒を使用して行われ、前記混合物が、
−重量百分率zが1〜40%の範囲である有機化合物用分散剤および安定剤で、転写溶媒に可溶であるものからなる成分と、
以下の2つの成分、
−重量百分率xが3〜95%の範囲である重合体または共重合体で、溶剤系インクプロッタによる印刷が可能であるもの、および
−重量百分率wが1〜90%の範囲である有機化合物で、浸漬状態で接着性があり、前記転写溶媒に可溶であるもの
のうちの少なくとも1つの成分と含んでおり、z、x、wの各百分率が、z+x+w≦100となるように選択されており、かつ諸成分の少なくとも15%が前記転写溶媒に可溶である混合物である。
本発明では、混合物はさらに
−重量百分率yが3〜80%の範囲である接着促進剤
を成分として含むことができ、その場合、z、x、w、yの各百分率はz+x+w+y≦100となるように選択し、かつ諸成分の少なくとも15%が前記転写溶媒に可溶である。
本発明では、混合物は前記重合体または共重合体、および浸漬状態で接着性を持つことができる前記有機材料を両方含むことができる。
本発明の好ましい実施形態では、有機材料のための前記分散剤および安定剤は重合体またはビニル共重合体用の分散剤および安定剤である。
本発明では、有機材料のための前記分散剤および安定剤は、ポリビニルアルコール、セルロースの水溶性化合物、界面活性剤、ポリビニルピロリドンからなる群から選択されることが好ましい。
本発明では、有機材料の前記分散剤および安定剤はポリビニルアルコールであることが好ましい。
本発明では、前記ポリビニルアルコールは重量平均分子量が31000〜124000umaの範囲で、加水分解の割合が90パーセント以下であることが好ましく、より好ましくは、重量平均分子量が85000〜124000umaの範囲で、加水分解の割合が87〜89パーセントである。
本発明では、前記百分率zは1〜20パーセントであることが好ましく、より好ましくは1〜12パーセントである。
本発明では、前記重合体または共重合体はビニル重合体またはビニル共重合体であることが好ましい。
本発明では、前記ビニル重合体またはビニル共重合体は、エチレン酢酸ビニル、エチレン塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、エチレンと酢酸ビニルの共重合体、エチレンと塩化ビニルの共重合体、エチレンとスチレンの共重合体、塩素化またはフッ素化されたビニル共重合体の中から選択されることが好ましい。
本発明では、前記百分率xは6〜90%であることが好ましく、よりいっそう好ましくは25〜80%である。
本発明では、浸漬状態で接着性を持つことができる前記有機原材料は、可溶性の多糖、カゼイン、アルブミン、魚膠からなる化合物群から選択されることが好ましい。
本発明では、前記重量百分率wは1〜85%であることが好ましく、より好ましくは1〜80%である。
本発明では、前記接着促進剤は重合体であることが好ましく、よりいっそう好ましくはポリ酢酸ビニルである。
本発明では、前記百分率yは3〜50%であることが好ましく、よりいっそう好ましくは10〜40%である。
本発明では、前記転写溶媒は、水、水とアルコールの混合物、水と酸の混合物、無水アルコール、グリコール、エステル、酢酸エチルからなる化合物群から選択されることが好ましい。
本発明のさらなる具体的な目的は、本発明に基づく混合物の層が少なくとも1つその上に貼り着けられた支持材を有するデカール用製品であって、前記支持材から最も遠い層が溶剤系インクプロッタで印刷できる層であるデカール法製品である。
本発明では、前記混合物の少なくとも2つの層が前記支持材に貼り着けられており、前記支持材から遠い方の層(すなわち印刷層)と比較して、前記支持材に直接接する層(すなわち剥離層)には、前記転写溶媒に対してより可溶性の高い固形分が含まれることが好ましい。
本発明では、前記混合物の2つの層である剥離層および印刷層が前記支持材に貼り着けられていると有利である。
本発明では、前記印刷層は前記重合体または共重合体と有機材料のための前記分散剤および安定剤とを含むことが好ましい。
本発明では、前記印刷層は本発明による混合物で作られており、前記重合体または共重合体と有機材料のための前記分散剤および安定剤、ならびに浸漬状態で接着性を持つことができる前記有機原材料を含んでおり、重量百分率wは1〜40%の範囲にあることが好ましく、より好ましくは10〜40%の範囲であり、最も好ましくは30〜40%の範囲である。
本発明では、前記剥離層は、有機材料のための前記分散剤および安定剤ならびに浸漬状態で接着性を持つことができる前記有機原材料を含むことが好ましい。
本発明では、前記剥離層における前記転写溶媒に可溶な物質の最小全含有量は20%であることが好ましい。
本発明では、前記百分率wは5〜90%であることが好ましく、より好ましくは10〜85%であり、よりいっそう好ましくは25〜80%である。
本発明では、前記百分率zは3〜40%であることが好ましく、より好ましくは5〜20%である。
本発明では、前記百分率yは3〜50%であることが好ましく、より好ましくは30〜50%である。
本発明では、前記百分率xは0〜20%であることが好ましく、より好ましくは0〜10%である。
本発明では、前記少なくとも1つの層の全厚は5〜80μmであると有利である。
本発明では、少なくとも2つの層を有する本発明によるデカール法製品において、印刷層の厚さは3〜40μmであり、剥離層の厚さは2〜40μmであると有利である。
本発明では、前記少なくとも1つの層の全厚は7〜40μmであると有利である。
本発明では、少なくとも2つの層を有する本発明によるデカール法製品において、印刷層の厚さは5〜20μmであり、剥離層の厚さは2〜20μmであると有利である。
本発明では、前記少なくとも1つの層の全厚は10〜24μmであると有利である。
本発明では、少なくとも2つの層を有する本発明によるデカール法製品において、印刷層の厚さは8〜16μmであり、剥離層の厚さは2〜12μmであると有利である。
本発明では、前記支持材は、前記転写溶媒を透過する一方、浸漬による離解には強い材料で作られていることが好ましい。
本発明では、前記支持材は紙素材で作られていることが好ましい。
本発明では、前記支持材は濾紙で作られていることが好ましい。
本発明では、前記支持材は紙素材の支持材であることが好ましく、より好ましくは濾紙またはシリコーンおよび/もしくはポリエチレンによるコート紙である。
本発明では、前記支持材は、前記転写溶媒を透過するように適当に改質した不織布で作られていることが好ましい。
本発明では、前記不織布は天然繊維で作られていることが好ましい。
本発明では、前記不織布は合成繊維で作られていることが好ましい。
本発明では、前記不織布は天然繊維と合成繊維を組み合わせて作られていることが好ましい。
本発明では、前記支持材は、ポリエステル、セルロースおよびビスコース繊維を結合剤でつなぎ合わせたものからなる不織布で作られていることが好ましい。
本発明では、前記支持材は、前記転写溶媒を透過するように適切に改質した不織布(NWF)で作られていることが好ましい。
本発明では、不織布は透水性であることが好ましい。
本発明では、前記不織布は、食品の生産および保存や、水流または空気流およびミルクのような液体食品の浄化などの流体の濾過のために使用されているものの中から選ばれることが好ましい。
本発明では、前記不織布は、ティーバッグなどの浸出プロセス用やミルク用濾紙に使用する小型の袋の製造に使用されているものの中から選ばれることが好ましい。
本発明では、前記不織布は10〜100g/mの坪量を有するものであることが好ましい。
本発明では、前記不織布の坪量は10〜90g/mであることが好ましく、よりいっそう好ましくは10〜60g/mである。
本発明では、前記不織布は、ポリエステル、ビスコースおよびセルロース繊維を結合剤でつなぎ合わせたもので作られ、水で浸漬したときに顕著な寸法の変化を来たさないものであると有利である。この種の不織布の一例はAhlmstrom製のTamlon Nonwoven k 314 29である。
本発明では、印刷層は可塑化処理した剥離紙によって保護されていると有利である。
さらに、本発明による転写用製品の製造方法において、
A.前記少なくとも2つの層を前記転写可能製品に関して逆順に仮支持材上に連続して貼り着ける段階と、
B.前記段階Aに従って貼り着けた前記2つの層を載せた仮支持材を前記転写可能製品の支持材とともにカレンダにかけ、剥離層を前記転写可能製品の前記支持材に接着させる段階と、
C.段階Bで得られた製品が室温に戻り次第、または転写する図柄を作製するために計画されている印刷作業の前に、仮支持材を単純に機械的手段によって取り除く段階と
を連続して具備することを特徴とする製造方法もまた本発明の具体的な主題である。
本発明では、前記混合物の貼着(展着)は前記転写溶媒、特に水をキャリヤとして使用して行うことが好ましい。
本発明では、段階Bのカレンダ加工工程は熱間ロールまたは湿式条件によって行うことが好ましい。
本発明では、カレンダ加工工程におけるロール温度は80〜115℃の範囲であることが好ましい。
本発明では、カレンダ加工工程における製品への圧力は2・10〜4・10パスカルの範囲であり、ロールの接線方向速度は0.008〜0.05m/sに設定されることが好ましく、より好ましくは、その温度は90〜105℃に設定される。
本発明では、カレンダ加工工程におけるロール温度は20〜60℃(湿式条件の場合)に設定されると有利である。このカレンダ加工段階の前、最後に展着したコーティングの乾燥を軽めにすることによって湿式転写手順に役立てるための少量の残留湿分を得るようにすることができる(熱間の場合は、完全な乾燥段階を行うことができる)。その後、仮支持材、コーティングおよび転写可能製品の支持材(好ましい実施形態では不織布)によって構成される複合材料が温風によって乾燥される。
本発明では、前記仮支持材の接着面は滑らかな非吸収性の表面で、熱可塑性重合体の接着に抵抗するものであると有利である。
本発明では、前記仮支持材は、シリコーン処理を施した紙、コート紙、ポリエチレン処理を施した紙、シリコーン処理を施したコート紙の中から選ばれた紙であることが好ましい。
本発明による転写可能製品を使用するデカール貼着手順において、
E.転写可能製品の表面に所望の図柄を印刷し、インクが乾くのを待ち、印刷層が基層面に相対するように転写可能製品を配置する段階と、
F.前記転写可能製品(その裏面、すなわち支持材側)を前記転写溶媒で実質的に均一に浸漬する段階と、
G.段階Fに従って浸漬した前記転写可能製品の裏面が乾くのに少なくとも十分な時間だけ待つ段階と、
H.再び前記転写可能製品(その裏面、すなわち支持材側)を前記転写溶媒で実質的に均一に浸漬する段階と、
I.前記転写可能製品の支持材を単純に引きはがして除去する段階と
を具備することを特徴とする手順を提供することは本発明のさらなる具体的な目的である。
本発明では、転写可能製品が本発明による製品である場合、可塑化処理した剥離紙をはがす予備段階Zを段階Eの前に行うべきものとして貼着手順に含めることができる。
本発明では、段階Gにおける待ち時間は少なくとも2時間であると有利であり、さらに有利には少なくとも24時間である。
本発明では、壁に転写される層を形成する原材料に架橋することができる架橋剤または、より一般的には、転写された製品に対する保護剤を含む1種類または数種類の物質を展着する追加的な段階Lを段階Iの後に行うべきものとして貼着手順に含めることができる。
本発明では、装飾する基層の表面に接着および吸収促進剤を塗布する追加的な予備段階Mを段階Eの前に行うべきものとして貼着手順に含めることができる。
以下では、本発明について図を使って説明するが、添付の図を特に参照することによって本発明を限定しようとするものではない。
本発明は、表面が平滑もしくは粗い壁、または、より一般的には溶媒を吸収するあらゆる種類の基層、特に毛羽立った表面を持つあらゆる基層を含む吸水性の基層に装飾を施すことを目的とした直接印刷可能な転写可能製品であって、特に溶剤系インクプロッタ、好ましくはアートインクジェット技術に基づいて動作する溶剤系インクプロッタによる直接印刷が可能で、この分野固有の知識を持たない顧客でも容易に貼着することができる転写可能製品に関する。
より詳細には、本発明による転写可能製品は、溶剤系またはエコ溶剤系インクを使用するプロッタを使って印刷することが可能で、その貼着は、紙または好ましくは不織布によって一時的に支えられたポリマーコーティングが基層に吸収されることによって行われる。紙は浸漬に耐えるものでなければならず、好ましくは、天然の短繊維でできており、より好ましくは、ティーバッグの製造に使用されているものなどの不織布によって代替される。
本発明によるポリマーコーティングは、前記転写溶媒に可溶であり、かかる可溶性によって、印刷された図柄の写真精細度が貼着中に損なわれることなく、吸収性の(多孔質の)基層に貼着できるように特別に設計されたものである。
本発明およびそれに関連した貼着法の開発に用いられた原理は、図柄の顔料に害を及ぼすことのない転写溶媒による可溶化効果によって離解することができるコーティングまたは「キャリヤ」を得るというものである。この種の転写溶媒は、水を始めとして、アルコール、水とアルコールまたは水と酸の混合物、グリコール、エステル(酢酸エチルなど)の中から選ぶことができる。
上に挙げた溶媒のうち、水は最も容易に利用可能で、最も安価かつ使用に際して最も無害であり、これらの理由から、以下では水のみを考えることにする。ただし、その同じ要件を満たすのに適したその他の種類の溶媒も使用可能であることを理解する必要がある。
キャリヤが離解されると、その可溶成分は水とともに基層に吸収され、不溶成分およびそれに含まれるインク顔料の拡散を容易にする。
溶剤系インクで印刷することができるコーティングの貼着(展着)のために水溶性または水分散性を有する重合体または共重合体を特に樹脂の形で使用することは、本発明の基本的な特徴である。
通常、この原理は、水性インクが使用されるインクジェットプロッタによって得られる印刷の場合に利用される。樹脂は溶解し始め、インクを吸収する。
貼着自体をごく容易、有効かつ迅速なものとするために転写可能製品の貼着に水を使用しようとする場合、耐水性でないインクでは、転写操作に使用する水溶液中に分散してしまうため、その転写は困難をきわめる。
水溶性または水分散性の樹脂を耐水インクと組み合わせて使用することは、本発明による転写可能製品の重要な特徴であり、これにより、本発明による転写可能製品はまくれや欠陥を生じることなく非常に容易に貼着することができる。
図1を見ると、本発明の好ましい実施形態は、印刷層2または前述のポリマーコーティングもしくはキャリヤが貼り着けられた支持材1からなる転写可能製品100を含むことがわかる。
ポリマーコーティングがその上に展着される単純な濾過支持材1は、一般的に使用されているもので、壁用デカール法製品の製造に既に利用されているものの、デジタル印刷では使われたことのないものである。かかる支持材は、単純な紙、吸取り紙、耐浸漬性を有する紙、シリコーン紙、その他や、各種繊維、キャンバスなどによって代替することができる。選ばれる支持材は透水性と耐浸漬性を有していることが欠かせない。
本発明のためのポリマーコーティングの基本的な組成に関しては、再湿潤性、すなわち再水溶性である必要がある。たとえば、切手に使われるものと同じ糊を他の樹脂と適当に混ぜて使用することができる。
図1に示す転写可能製品は、ポリマーコーティング2(表面2’’’)に印刷可能であり、湿式ロールなどを使うことによって湿った多孔質表面に貼着することができる。ポリマーコーティング2が乾くと、その部分2’’’は多孔質表面に浸透する。かかる吸収が得られるための十分な時間をおいた後、製品を再び湿らせると、吸収されたコーティング2(またはその層2’’)を損なうことなく支持材1(場合により、ポリマーコーティング2の層2’とともに)の分離を得ることができる。
以下に組成を記述するポリマーコーティングは、従来技術では解決されなかった問題を、壁や転写可能製品そのものに対する特殊な処理なしに自ずと解決する。
しかし、条件によっては、接着および吸収促進剤、基層への浸透を促進する溶媒、触媒および架橋剤、定着酸、または以下に説明する特定用途で用いる保護剤の使用など、もっぱら結果を改善するだけのためにかかる処理のうちのいくつかを利用できることは明らかである。
たとえば、架橋剤を利用して、ポリマーコーティングの構造を形成するポリマー鎖の架橋によってポリマーコーティングの硬化を得ることで壁画の経年強度を高めるなどの目的を果たすことができる。
それに対して、保護剤は、完成した壁画の上に展着することで、紫外線、雨またはその他の変性要因による損傷から壁画を守る透明物質を形成する薄膜によって代替することができる。
しかし、かかる処理の利用は事例ごとに異なるものであり、いずれにせよ、架橋剤および/または保護剤の使用は本発明による転写可能製品の貼着の際にしかるべき状況をとらえて行われるべきものであることは明らかである。実際、かかる架橋剤はそれが与えられる化合物または混合物の溶媒に対する抵抗力を高めるが、転写可能製品の基層への接着前に使用すると、製品固有の特徴を少なくとも部分的に損なうおそれがあり、さらに層の吸収が低下して、基層への浸透が悪くなったり、支持材の剥離がうまく行かなくなったりする可能性がある。
また、装飾を施す基層に対するコーティングの接着および吸収促進剤を利用することも可能である。
かかる処理に関する限定的でないごく一般的な例として、壁用ワニスまたはビニル重合体の懸濁液に対するケイ酸基剤、水またはその他の種類の溶媒中のシリカが挙げられる。
印刷可能なコーティングは、たとえば以下のものから作られることが好ましい。
−溶剤系インク印刷が可能な原材料で、濃度が5〜95%、より好ましくは10〜90%、よりいっそう好ましくは25〜80%のものであって、エチレン酢酸ビニル、エチレン塩化ビニル、その他のビニル重合体および共重合体などの天然または合成重合体であることができる。特に、ガラス転移温度5℃(DSC)、破断伸び700%のエチレン酢酸ビニルが使用された。
−湿らせると接着性を持つようになり、水に完全に溶解して残留物を生じない(いわゆる再溶解性材料)原材料で、百分率が1〜40%、より好ましくは10〜40%、よりいっそう好ましくは30〜40%のものであって、たとえば、酵素の助けを借りずに水に可溶な多糖、切手やラベルの糊付けに使用されるものから選ばれたカゼイン、アルブミン、魚膠など。
−完全再溶解性のビニル樹脂用被膜形成分散剤/安定剤で、濃度が1〜40%、より好ましくは1〜20%、最も好ましくは1〜12%のもの。たとえば、ポリビニルアルコールであって、特に重量平均分子量(以下では「分子量」という表現で重量平均分子量を意味することにする)が中低値(31000〜124000)であり、加水分解率が90%未満であるもの。特に分子量が85000〜124000で加水分解率が87〜89%であるポリビニルアルコールが使用された。セルロース由来の水溶性化合物またはより一般的には界面活性剤またはポリビニルピロリドンを代わりに使用することもできる。
さらに、湿らせた後の層の粘着性を確保するため、混合物には、浸漬することによって接着性を持つようになる原材料(以下では接着促進剤という)を含めることができ、前記原材料は3〜80%、より好ましくは5〜50%、よりいっそう好ましくは10〜40%の百分率で使用するもので、天然または合成重合体であることができ、酢酸ビニル、特にガラス転移温度が35℃の酢酸ビニルなどであることができる。
(ビニル)重合体/共重合体は、印刷の解像度を向上させるために、インクに含まれる溶媒との親和性を考慮して使用されるものであり、たとえば、塩素化もしくはフッ素化されたビニル共重合体またはエチレンとスチレンの共重合体によって代替することもできる。
ポリ酢酸ビニルなどの接着促進剤は、浸漬することによって接着剤となり、転写可能製品の貼着時には基層への接着を可能とするもので、それによって転写可能製品が貼着器具の作用によって動いてしまう危険性を防ぐ。
有機材料のための分散剤、すなわち加水分解率の低い中低分子量のポリビニルアルコールは、第一には、界面活性剤として振る舞うことによって水中におけるビニル重合体の正しい分散に寄与し、その後、貼着段階ではその分子を基層の中に引き込むのに寄与する。第二には、コーティング構造の中でその鎖がビニル共重合体の鎖と交互になることによって再溶解性のコーティングを得ることを可能にする。
湿気を含んだときに接着性を生じ、かつ完全に溶解性で残留物を生じない原材料として、たとえば多糖などが使用され、湿らせると接着性を持つ性質を変えることなく、コーティングの溶解度を調整する。
これは、とりわけ、最終製品が様々な種類の支持材と適合したものとなるように使用するが、実際のところ、その濃度はキャリヤの溶解度を高める重要なパラメータである。図2に示すとおり、ポリマーコーティングも「積層化」することができる。
貼着後直ちに前記転写可能製品の支持材の分離を得るため、ポリマーコーティングは剥離層3と上述の印刷層4の2つの異なる層を含むようにされた。
この解決法が好ましいとされるのは、この2つの層の組成が異なることによって剥離層3の迅速な水可溶化が可能となるためである。
この解決法では、湿式貼着後に製品が再び乾いた後、製品を湿らせることによって、吸収された印刷層4が浸漬によって溶ける前に支持材1および剥離層3の一部分をはがすことができるため、印刷層4の損傷を防ぎ、従って当該の転写可能製品100に印刷された図柄が損なわれるのを防ぐことができる。
剥離層3、すなわちはがせる支持材に最も近い層は水溶性化合物を最も多く含む。この層はたとえば、
−残留物を生じないように適合化された完全溶解性の原材料であって、濃度が5〜90%、より好ましくは10〜85%、よりいっそう好ましくは25〜80%で、とりわけ、酵素の助けを借りずに水に可溶な多糖、切手やラベルの糊付けに使用されるものから選ばれたカゼイン、アルブミンまたは魚膠と、
−膜を形成する水溶性の原材料であって、濃度が3〜50%、より好ましくは15〜50%で、たとえば、ガラス転移温度35℃の酢酸ビニルなど、天然または合成の重合体であることができるものと、
−膜を形成する完全再水溶性のビニル樹脂用分散剤であって、濃度が3〜40%、よりいっそう好ましくは5〜20%であり、たとえば、ポリビニルアルコールであって、特に中低分子量(31000〜124000)で加水分解率が90%未満であるもの、または分子量が85000〜124000umaで加水分解率が87〜89%であるもの、またはポリビニルピロリドンなどと
によって構成されることが好ましい。
場合により、この層に関する限り、この層の耐水性を向上させるために使用する不溶性で膜を形成する原材料であって、濃度が3〜20%、より好ましくは6〜15%で、たとえば、エチレンと酢酸ビニルもしくはエチレンと塩化ビニルの共重合体、またはその他のビニル重合体もしくはビニル共重合体などの天然または合成の重合体であることができる原材料を混合物に添加することができるが、とりわけ、ガラス転移温度が5℃(DSC)で破断点伸び700%のエチレン酢酸ビニルを使用して好結果を得た。
印刷層の混合物と剥離層の混合物には同じ化合物が含まれる可能性があることに留意する必要がある。しかし、その場合、それぞれの層におけるその機能および濃度は異なる可能性があることを強調しておく必要がある。そのため、たとえ同じ成分が使用されていても、当該の2つの層はそれぞれの機能および濃度に関して異なる。
同じ原材料を異なる機能、異なる濃度で使用することは、本発明の多層型の実施形態においてはきわめて重要である。
下の表1に、印刷層と剥離層のそれぞれの成分の固形分を2つの実施例に関連させて定める。
Figure 2008529857
本発明は、キャリヤの層化を簡単に実現できる技術も提供するものである。
転写可能製品の製造中に2つの層が混じり合って中間的な性質の単一の層を形成するのを防ぐため、仮支持材の上に各層を逆の順に貼り着けてから、上述のような紙の支持材などの最終的な支持材にそれを移すことが推奨される。
実際のところ、コーティング工程で使用する展延キャリヤは常に水または溶媒であって、これらは重合体を分散状態に維持し、それによって展延性を持たせることができるものでもある。そのため、2つの層を直接製造することはできない。さもなければ、第2の層は第1の層に過度に混じり合うことになる。
前述の仮支持材は平滑な表面(キャリヤと仮支持材の間に弱い接着性を得るのに十分な平滑さ)を有していなければならず、さらに吸収性も持たず、また、たとえ加熱されても熱可塑性重合体の接着を許さないものでなければならない。仮支持材は、たとえば、ポリエチレン処理を施した紙、コート紙、シリコーン処理を施した紙、またはシリコーン処理を施したコート紙であることができる。
製造時には、可溶性固形分の少ない混合物がまず前述の紙の上に展延され、その後、可溶性固形分の多い第2の混合物が貼着される。そうすることで、層間の混合を最小限にとどめることができる。
第2の展着段階の後、キャリヤは熱間カレンダまたは湿式カレンダによって転写可能製品の支持材(本発明の好ましい実施形態では透水性の不織布)に移される。
この工程の最初の段階は、層化したコーティングを接着剤として用いることによる仮支持材と濾紙のカレンダによる結合である。これが可能となるのは、コーティングの塑性のためであり(熱間カレンダ加工)、または直前の展延段階で得られたコーティングの部分的再可溶化のためである(湿式カレンダ加工)。
湿式法を採る場合は、カレンダをコーティング機と連動させ、(最初の展延段階直後に)完全には乾かさないことで可溶性コーティングに残る粘着性を印刷コーティングに対して利用するようにしてカレンダの操作を行う。
その後、仮支持材は、カレンダ加工の後または、いずれにしても利用者による図柄の印刷の前にははがして再利用に回すことができる。支持材の分離は最終利用者による機械的な除去によって行うことができる。
転写可能製品調製の作業サイクルにおける各種段階の実施例を以下に示す。
剥離層展延のための10000gの混合物の調製
Sericol LTD製のSerigum溶解性AH390(ビニル重合体とポリビニルアルコールの水分散液)3000g、Sovereign製のPrimagum 23−173(ポリビニルアルコール水溶液に多糖を分散させたもの)3500gおよびPlanatol GmbH製のPlanatol XMA−75(ポリビニルアルコール水溶液にポリ酢酸ビニルを分散させたもの)3500gを10リットル超の容量を持つミキサに入れ、均質なペーストが得られるまで混ぜ合わせる。ペーストは粘度が約25000mPa・sとなるため、当業者によく知られているとおり、利用可能な展延法に適した粘度になるまでペーストを水で希釈する必要がある。
表面張力対粘度比の値が高すぎて混合物の展延が阻害されることがないようにするため、コーティングの際、希釈後にEfka Additives製3580などの平滑化剤を1重量%添加することができる。
スクリーン印刷技術を用いるときは、粘度の値は1000〜6000mPa・sでなければならず、Mejerバーコーティング機を使用するときは、粘度は100〜2500mPa・sでなければならない。
混合物調製の際、上述のものに代えて他のさほど複雑でない材料を使用することができる。特に、上述のようなポリビニルアルコールの5重量%水溶液、たとえばCelanese製C523を3000g用意する。これを、ポリ酢酸ビニルをポリビニルアルコール水溶液に分散させたもので、固形分が50%、ガラス転移温度が35℃のもの(たとえばAir Products製Vinac 50300)1500g、および水溶性多糖をポリビニルアルコール水溶液に分散させたもので、固形分が50%のもの(たとえばSovereign Specialty Chemicals Ltd.製のPrimagum 23−173)2000gと混合する。
この場合も、技術者であれば、コーティング工程での必要に応じて、混合物を水で希釈してその粘度を調整することや平滑化剤を使用することができる。
印刷層のコーティングの展延のための混合物10000gの調製
Sericol LTD製のSerigum 溶解性 AH390(ビニル重合体とポリビニルアルコールの水分散物)7000g、Sovereign製Primagum 23−173(ポリビニルアルコール水溶液に多糖を分散させたもの)1500g、およびPlanatol XMA−75(ポリビニルアルコール水溶液にポリ酢酸ビニルを分散させたもの)1500gを10リットル超の容量を持つミキサに入れ、均質なペーストが得られるまで混ぜ合わせる。
ペーストは粘度が約15000mPa・sとなるため、利用可能な展延法に適した粘度になるまでペーストを水で希釈する必要がある。
表面張力対粘度比の値が高すぎて混合物の展延が阻害されることがないようにするため、コーティングの際、希釈後にEfka Additives製3580などの平滑化剤を1重量%添加することができる。
この実施例では、スクリーン印刷技術を用いるときは、粘度は1000〜6000mPa・sでなければならず、Mejerバーコーティング機を使用するときは、粘度は100〜2500mPa・sでなければならない。
この場合も、混合物を調製する際には、上述の市販品に代えて他のさほど複雑でない材料を使用することができる。特に、上述のような性質を持つポリビニルアルコールの5重量%水溶液、たとえばCelanese製C523を1000g用意する。これを、ポリ酢酸ビニルをポリビニルアルコール水溶液に分散させたもので、固形分が50%、ガラス転移温度が35℃のもの(たとえばAir Products製Vinac 50300)1500g、およびエチレン酢酸ビニルをポリビニルアルコール水溶液に分散させたもので、固形分が50%、ガラス転移温度が5℃のもの(たとえばAir Products製Airflex EP400)1500g、および1500gのSovereign製Primagum 23−173と混合する。
この場合も、技術者であれば、コーティング工程で混合物を水で希釈してその粘度を調整することや平滑化剤を使用することができる。
仮支持材のコーティング
スクリーン印刷技術の場合、混合物を固形分25〜30%まで希釈したと仮定すると、布番号62〜77のスクリーンを使用して印刷層の混合物を展延し、8〜10g/mの乾燥コーティングを得ることができる。
ポリエチレンでコーティングした紙シートは、仮支持材を傷めない温度に設定した温風炉で乾燥させる。この実施例では、温度は60℃である。
次の段階では、剥離層用の混合物を使って前のコーティングの上に直接新たなコーティングを施す。この作業では、布番号62〜77のスクリーンを使用し、それによって約8〜10g/mの新たな乾燥コーティングを得ることができる。
最初のコーティングで使用したのと同じ温度の炉でシートを乾燥させると、仮支持材上における製品の展着段階は完了する。
ポリエチレンコート紙から不織布(最終支持材)へのキャリヤの移動(反転)
剥離層を接着剤として使い、カレンダでポリエチレンコート紙を不織布と結合する。
カレンダは、90〜150℃の範囲の温度(この範囲はコーティングの組成およびカレンダのロール速度による)、圧力値3バール、ロールの接線方向速度およそ1〜2m/分に設定する。
仮支持材、すなわちポリエチレンコート紙は、前段階を終えた製品の温度が室温になった後または使用者が行う印刷段階の前にはがされる。
結果として得られるのは、その表面に2つのコーティング層を持つ不織布からなる転写可能製品である。ポリエチレンコート紙はその後の製造サイクルで再利用することができる。
溶剤系インクプロッタを図柄の印刷に使用できることは本発明の重要な特徴をなしている。実際、粉末トナーの粒径が3μm前後であるのに対して、この種のインクは固有粒径が0.1μmの顔料でできている。このことは、印刷の精細度が高まり、装飾を施す基層への顔料の浸透がよくなることを意味する。
本発明による製品またはシステムの利点をいくつか挙げる。
−溶剤系インクプロッタを使用することによって印刷精細度に優れる。
−壁への貼着が容易である。
−支持材の透水性が高い。
−キャリヤは徐々に可溶化するように設計されており、それによって、印刷の精細度を落とさずに基層への吸収が促進される。
−インク顔料およびキャリヤを恒久的に基層に固定することができる。
−湿気、摩滅、水、光、およびいくつかの溶媒に対する耐久性を有する。
本発明の好ましい実施形態およびそのいくつかの変形を上に説明してきたが、当業者であれば、特許請求の範囲によって規定される本発明の範囲から外れることなくそれに修正や変更を加えることが可能であることを理解しておく必要がある。
本発明による製品の第1の好ましい実施形態を示す図である。 本発明による製品の第2の好ましい実施形態を示す図である。
符号の説明
1 支持材
2 ポリマーコーティング
2’ ポリマーコーティングの層
2” ポリマーコーティングの層
2’’’ ポリマーコーティングの表面
3 剥離層
4 印刷層
100 転写可能製品

Claims (79)

  1. デカール法転写可能製品の製造に使用する混合物であって、前記転写可能製品の製造および貼着が転写溶媒を使用して行われ、前記混合物が、
    −重量百分率zが1〜40%の範囲である有機化合物用分散剤および安定剤で、前記転写溶媒に可溶であるものからなる成分と、
    以下の2つの成分、
    −重量百分率xが3〜95%の範囲である重合体または共重合体で、溶剤系インクプロッタによる印刷が可能であるもの、および
    −重量百分率wが1〜90%の範囲である有機原材料で、浸漬状態で接着性があり、前記転写溶媒に可溶であるもの
    のうちの少なくとも1つの成分とを含み、
    z、x、wの各百分率がz+x+w≦100となるように選択されており、かつ前記諸成分の少なくとも15%が前記転写溶媒に可溶である混合物。
  2. 前記混合物が、
    −重量百分率yが3〜80%の範囲である接着促進剤
    を成分としてさらに含んでおり、
    z、x、w、yの各百分率がz+x+w+y≦100となるように選択されており、かつ諸成分の少なくとも15%が前記転写溶媒に可溶であることを特徴とする請求項1に記載の混合物。
  3. 前記重合体または共重合体、および浸漬状態で接着性となることができる前記有機原材料を両方含むことを特徴とする請求項1または2に記載の混合物。
  4. 有機材料のための前記分散剤および安定剤がビニル重合体またはビニル共重合体用の分散剤および安定剤であることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の混合物。
  5. 有機材料のための前記分散剤および安定剤がポリビニルアルコール、セルロースの水溶性化合物、界面活性剤、ポリビニルピロリドンからなる群から選択されることを特徴とする請求項4に記載の混合物。
  6. 有機材料のための前記分散剤および安定剤がポリビニルアルコールであることを特徴とする請求項5に記載の混合物。
  7. 前記ポリビニルアルコールの重量平均分子量が31000〜124000umaの範囲で、加水分解率が90パーセント以下であることを特徴とする請求項6に記載の混合物。
  8. 前記ポリビニルアルコールの重量平均分子量が85000〜124000umaの範囲で、加水分解率が87〜89パーセントの範囲であることを特徴とする請求項7に記載の混合物。
  9. 前記百分率zが1〜20%であることを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載の混合物。
  10. 前記百分率zが1〜12%であることを特徴とする請求項9に記載の混合物。
  11. 前記重合体または共重合体がビニル重合体またはビニル共重合体であることを特徴とする請求項1から10のいずれか一項に記載の混合物。
  12. 前記ビニル重合体またはビニル共重合体が、エチレン酢酸ビニル、エチレン塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、エチレンと酢酸ビニルの共重合体、エチレンと塩化ビニルの共重合体、エチレンとスチレンの共重合体、塩素化またはフッ素化されたビニル共重合体の中から選択されることを特徴とする請求項11に記載の混合物。
  13. 前記百分率xが6〜90%であることを特徴とする請求項1から12のいずれか一項に記載の混合物。
  14. 前記百分率xが25〜80%であることを特徴とする請求項13に記載の混合物。
  15. 浸漬状態で接着剤となることができる前記有機原材料が、可溶性の多糖、カゼイン、アルブミン、魚膠からなる化合物群から選択されることを特徴とする請求項1から14のいずれか一項に記載の混合物。
  16. 前記重量百分率wが1〜85%であることを特徴とする請求項1から15のいずれか一項に記載の混合物。
  17. 前記重量百分率wが1〜80%であることを特徴とする請求項1から16のいずれか一項に記載の混合物。
  18. 前記接着促進剤が重合体であることを特徴とする請求項2から17のいずれか一項に記載の混合物。
  19. 前記接着促進剤がポリ酢酸ビニルであることを特徴とする請求項18に記載の混合物。
  20. 前記百分率yが3〜50%であることを特徴とする請求項2から19のいずれか一項に記載の混合物。
  21. 前記百分率yが10〜40%であることを特徴とする請求項1から20のいずれか一項に記載の混合物。
  22. 前記転写溶媒が水、水とアルコールの混合物、水と酸の混合物、無水アルコール、グリコール、エステル、酢酸エチルからなる化合物群の中から選択されることを特徴とする請求項1から21のいずれか一項に記載の混合物。
  23. 請求項1から22に記載の混合物の少なくとも1つの層が貼り着けられた支持材を含む、デカール法による転写が可能な製品であって、前記支持材から最も遠い層が溶剤系インクプロッタで印刷できる層である製品。
  24. 前記混合物の少なくとも2つの層が前記支持材に貼り着けられており、前記支持材から遠い方の層(すなわち印刷層)と比較して、前記支持材に直接接する層(すなわち剥離層)には、前記転写溶媒に対してより可溶性の高い固形分が含まれることを特徴とする請求項23に記載の転写可能製品。
  25. 前記混合物の2つの層である剥離層および印刷層が前記支持材に貼り着けられていることを特徴とする請求項24に記載の転写可能製品。
  26. 前記印刷層が前記重合体または共重合体、および有機材料のための前記分散剤および安定剤を含むことを特徴とする請求項24または25に記載の転写可能製品。
  27. 前記印刷層が請求項3に記載の混合物で作られており、前記重量百分率wが1〜40%の範囲にあることを特徴とする請求項26に記載の転写可能製品。
  28. 前記重量百分率wが10〜40%の範囲にあることを特徴とする請求項27に記載の転写可能製品。
  29. 前記重量百分率wが30〜40%の範囲にあることを特徴とする請求項28に記載の転写可能製品。
  30. 前記剥離層が有機材料のための前記分散剤および安定剤と、浸漬状態で接着性となることができる前記有機原材料とを両方含むことを特徴とする請求項24から29のいずれか一項に記載の転写可能製品。
  31. 前記転写溶媒に可溶な物質の最小全含有量が20%であることを特徴とする請求項30に記載の転写可能製品。
  32. 前記百分率wが5〜90%であることを特徴とする請求項30または31に記載の転写可能製品。
  33. 前記百分率wが10〜85%であることを特徴とする請求項32に記載の転写可能製品。
  34. 前記百分率wが25〜80%であることを特徴とする請求項33に記載の転写可能製品。
  35. 前記百分率zが3〜40%であることを特徴とする請求項30から34のいずれか一項に記載の転写可能製品。
  36. 前記百分率zが5〜20%であることを特徴とする請求項35に記載の転写可能製品。
  37. 前記百分率yが3〜50%であることを特徴とする請求項30から36のいずれか一項に記載の転写可能製品。
  38. 前記百分率zが30〜50%であることを特徴とする請求項37に記載の転写可能製品。
  39. 前記百分率xが0〜20%であることを特徴とする請求項30から38のいずれか一項に記載の転写可能製品。
  40. 前記百分率xが0〜10%であることを特徴とする請求項39に記載の転写可能製品。
  41. 前記少なくとも1つの層の全厚が5〜80μmであることを特徴とする請求項23から40のいずれか一項に記載の転写可能製品。
  42. 前記印刷層の厚さが3〜40μmであり、前記剥離層の厚さが2〜40μmであることを特徴とする請求項24に従属する場合の請求項41に記載の転写可能製品。
  43. 前記少なくとも1つの層の全厚が7〜40μmであることを特徴とする請求項41または42に記載の転写可能製品。
  44. 前記印刷層の厚さが5〜20μmであり、前記剥離層の厚さが2〜20μmであることを特徴とする請求項24に従属する場合の請求項43に記載の転写可能製品。
  45. 前記少なくとも1つの層の全厚が10〜24μmであることを特徴とする請求項43または44に記載の転写可能製品。
  46. 前記印刷層の厚さが8〜16μmであり、前記剥離層の厚さが2〜12μmであることを特徴とする請求項24に従属する場合の請求項45に記載の転写可能製品。
  47. 前記支持材が、前記転写溶媒を透過する一方、浸漬による離解には強い材料で作られていることを特徴とする請求項23から46のいずれか一項に記載の転写可能製品。
  48. 前記支持材が紙素材で作られていることを特徴とする請求項47に記載の転写可能製品。
  49. 前記支持材が濾紙で作られていることを特徴とする請求項48に記載の転写可能製品。
  50. 前記支持材がシリコーンコート紙で作られていることを特徴とする請求項48に記載の転写可能製品。
  51. 前記支持材がコート紙で作られていることを特徴とする請求項48から50のいずれか一項に記載の転写可能製品。
  52. 前記支持材がポリエチレン処理を施した紙で作られていることを特徴とする請求項48から51のいずれか一項に記載の転写可能製品。
  53. 前記支持材が前記転写溶媒を透過するように適切に改質された不織布(NWF)でできていることを特徴とする請求項47に記載の転写可能製品。
  54. 前記不織布が天然繊維で作られていることを特徴とする請求項53に記載の転写可能製品。
  55. 前記不織布が合成繊維で作られていることを特徴とする請求項53に記載の転写可能製品。
  56. 前記不織布が天然繊維と合成繊維を組み合わせて作られていることを特徴とする請求項53に記載の転写可能製品。
  57. 前記支持材が、ポリエステル、セルロースおよびビスコース繊維を結合剤でつなぎ合わせたものからなる不織布で作られていることを特徴とする請求項53に記載の転写可能製品。
  58. 前記支持材が10〜100g/mの坪量を有する不織布でできていることを特徴とする請求項53から57のいずれか一項に記載の転写可能製品。
  59. 前記不織布の坪量が10〜90g/mであることを特徴とする請求項58に記載の転写可能製品。
  60. 前記坪量が10〜60g/mであることを特徴とする請求項58に記載の転写可能製品。
  61. 前記支持材が、Ahlmstrom製Tamlon Nonwoven k 314 29などのフィルタ用不織布であることを特徴とする請求項53から60のいずれか一項に記載の転写可能製品。
  62. 前記印刷層が可塑化処理した剥離紙によって保護されていることを特徴とする請求項23から61のいずれか一項に記載の転写可能製品。
  63. 請求項24から62に記載の転写可能製品の製造方法において、
    A.前記少なくとも2つの層を前記転写可能製品に関して逆順に仮支持材上に連続して貼り着ける段階と、
    B.前記段階Aに従って貼り着けた前記2つの層を載せた前記仮支持材を前記転写可能製品の支持材とともにカレンダにかけ、前記剥離層を前記転写可能製品の前記支持材に接着させる段階と、
    C.段階Bで得られた製品が室温に戻り次第、または使用者によって転写する図柄を作製するために計画されている印刷作業の前に、前記仮支持材を単純に機械的手段によって取り除く段階と
    を連続して具備することを特徴とする製造方法。
  64. 前記混合物の貼着が前記転写溶媒、特に水をキャリヤとして使用して行われることを特徴とする請求項63に記載の方法。
  65. 段階Bのカレンダ加工工程が熱間ロールによって行われることを特徴とする請求項63または64に記載の方法。
  66. ロール温度が80〜115℃の範囲であることを特徴とする請求項65に記載の方法。
  67. 前記カレンダ加工工程の間製品への圧力が2・10〜4・10パスカルの範囲であり、ロールの接線方向速度が0.008〜0.05m/sに設定されることを特徴とする請求項66に記載の方法。
  68. 前記カレンダ加工段階が90〜105℃の温度で行われることを特徴とする請求項66または67に記載の方法。
  69. 段階Bのカレンダ加工工程が湿式で行われることを特徴とする請求項63または64に記載の方法。
  70. 前記カレンダ加工工程の間ロール温度が20〜60℃に設定されることを特徴とする請求項69に記載の方法。
  71. 段階Bの前記カレンダ加工工程に続いて、転写可能製品の前記仮支持材、貼着されたコーティングおよび支持材を含む一式を温風によって乾かすことを特徴とする請求項70に記載の方法。
  72. 前記仮支持材の接着面が滑らかな非吸収性の表面で、熱可塑性重合体の接着に抵抗するものであることを特徴とする請求項63から71のいずれか一項に記載の方法。
  73. 前記支持材が、シリコーン処理を施した紙、コート紙、ポリエチレン処理を施した紙、シリコーン処理を施したコート紙の中から選択された紙であることを特徴とする請求項72に記載の方法。
  74. 請求項23から62に記載の転写可能製品を使用するデカール法の方法において、
    E.印刷層が基層面に相対するように前記転写可能製品を配置する段階と、
    F.前記転写可能製品を前記転写溶媒で実質的に均一に浸漬する段階と、
    G.段階Fに従って浸漬した前記転写可能製品が乾燥するのに少なくとも十分な時間だけ待つ段階と、
    H.再び前記転写可能製品を前記転写溶媒で実質的に均一に浸漬する段階と、
    I.前記転写可能製品の支持材を単純に引きはがして除去する段階と
    を連続して具備することを特徴とする方法。
  75. 請求項62に記載の転写可能製品に関する方法であって、可塑化処理した剥離紙をはがす予備段階Zが段階Eの前に行うべきものとして貼着手順に含まれることを特徴とする請求項74に記載の方法。
  76. 段階Gにおいて、待ち時間が少なくとも2時間であることを特徴とする請求項75に記載の方法。
  77. 段階Gにおいて、待ち時間が少なくとも24時間であることを特徴とする請求項76に記載の方法。
  78. 壁に転写される層を形成する原材料に架橋することができる架橋剤または、より一般的には、転写された製品に対する保護剤を含む1種類または数種類の物質を展延する追加的な段階Lが段階Iの後に行うべきものとして貼着手順に含まれることを特徴とする請求項74から77のいずれか一項に記載の方法。
  79. 装飾する基層の表面に接着および吸収促進剤を塗布する追加的な予備段階Mが段階Eの前に行うべきものとして貼着手順に含まれることを特徴とする請求項74から78のいずれか一項に記載の方法。
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