JP2008529566A - ポールグリップ - Google Patents

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Abstract

本発明は、グリップ本体(3)及び、特に、ハンドストラップ(2)又はグローブの形状で設けられた手に保持する装置を調節可能に留め付けるための装置を有する、特にステッキ、トレッキング・ポール、アルペンスキーストック、クロスカントリー・スキー・ストック及びノルディック・ウォーキング・ポール用のステッキ/ポールグリップ(1)に関する。本発明のステッキ/ポールグリップは、手に保持する装置が、少なくとも固定領域に、ステッキ/ポールグリップ(1)に固定するためのストリップ、ストラップ、ベルト又はロープの形状で設けられた固定手段を有していること、及びこの装置が、軸(12)の周囲を回転及び/又は旋回できる偏心要素(11)を有しており、この偏心要素(11)が、固定領域にその半径(a、b、c)が軸(12)に対して少なくとも段階的に、連続的に、畝状又は階段状に固定回転方向(F)で、増加する表面を有することによって、固定領域において偏心要素(11)のこの表面と固定されたせり台(14)の間を案内される固定手段が、固定回転方向(F)で偏心要素(11)を回転又は旋回させることによって偏心要素(11)とせり台(14)との間で締め付けられることを特徴とする。この設計により、ステッキ/ポールグリップ上の手に保持する装置の極めて単純で信頼できる可変の固定が可能となる。
【選択図】図1

Description

本発明は、グリップ本体、及び特にハンドストラップ又はグローブの形状の手に保持する装置を調節可能に固定するための装置を有するポールグリップ、より詳細には、ステッキ、トレッキング・ポール、ダウンヒル・スキー・ストック、クロスカントリー・スキー・ストック及びノルディック・ウォーキング・ポール用のポールグリップに関する。
このような装置は、例えば、ハンドストラップがポールグリップにネジによって又は楔によって固定され、他の道具をできる限り使用しないで、ネジ又は楔が、ハンドストラップの長さをユーザーの要望に適合させるための簡単な選択肢を提供するように構成することができる。このような機械的な装置はできるだけ信頼性の高いものであるべきであり、使用している間のストラップの長さの望ましくない調節を許すべきではない。
さらに、それは複雑な操作をしなくても調節可能であるべきであり、コストを低く抑えるために、非常に簡単な設計であるべきである。一方、このような固定機構は、特にダウンヒル・スキーにおいて重要であり、できる限り広い温度範囲に渡ってこの解除可能な停止機能を発揮できるべきである。
このような設計は、例えば、ドイツ国実用新案DE 681 01 226 U1から公知である。この文献では、ストラップバンドがポールの留め付け領域で2つのピンの周囲を案内されることによって、ストラップが調節可能な様式でポールに留め付けられている。調節は、ポールグリップの頭部に配置された傾斜可能な要素によって行われ、傾斜可能な要素の中にこれらの2つのピンが配置されている。この傾斜要素がポールグリップ中の収納部から上方に振られることによりハンドストラップの長さが調節できる。傾斜要素が少なくとも部分的に下方に振られてポールグリップ中に再び入ることによりハンドストラップの長さが固定される。
ストラップバンドのスリットのある領域の助けを借りてハンドストラップを上方に動かしたときには、調節機能を達成し、一方、ハンドストラップを下方に向けたときに、ハンドストラップの長さが固定されるという解決方法もある。このような選択肢は、例えば、DE 19632718、DE 29906612 U1及び類似のEP 1118362に記載されている。
これらの公知の解決方法の問題点は、特に、簡単な調節は提供されるけれども、安全な固定は不可能ではないにしても、非常に難しいということである。言い換えれば、これらの公知の解決方法は、使用している間に、例えば、ハンドストラップが意図せず上方に引っ張られると、望まざる時点でハンドストラップの長さが調整され得るという欠点をしばしば有する。
本発明は、このような背景に鑑みて為された。従って、本発明の目的は、先行技術のものとは別のポールグリップを提供することである。ここで、より詳細には、本発明は、ステッキ、トレッキング・ポール、ダウンヒル・スキー・ストック、クロスカントリー・スキー・ストック及びノルディック・ウォーキング・ポール用のポールグリップを改善することに関し、このポールグリップは、グリップ本体、及び特にハンドストラップ又はグローブの形状の、手に保持する装置を調節可能に固定するための装置を有する。
この目的は、ポールグリップ上での固定のために、手に保持する装置は、少なくとも固定領域において、バンド、ベルト又は織物の紐の形状の固定要素を有すること、及びこの装置が、軸部材の周りを回転及び/又は旋回され得る偏心要素を有し、固定領域において、偏心要素が、軸部材に対してその半径が、停止回転方向に大きくなる面を有し、偏心要素が停止回転方向に回転又は旋回することによって、固定領域において、この偏心要素の面と静止したせり台の間を案内された固定要素が偏心要素とせり台との間で締め付けられることによって達成される。ここで、偏心要素の面の半径は、連続的に、いわばスムーズに増加させることができるが、少なくとも区分毎に、又は畝状若しくは階段状に増加させることもできる。
従って、本発明の必須要件は、固定要素を固定するための偏心要素を使用することである。一方で、ポールグリップ上の手に保持する装置の長さを調節するために過剰な力をかけなくても固定要素を解放することができ、他方では手に保持する装置の位置には本質的に関係なく、手に保持する装置の長さを実際に固定することが可能となることが好ましいので、この非常に簡単な設計要素が、バンド、ベルト又は織物の紐の形状の固定要素の解放可能な固定にとって、意外にも効果的であることを証明している。偏心要素はポールグリップにうまく一体化されて、非常に信頼性が高く、そして、偏心要素の向きが、手に保持する装置が引っ張られているときには、偏心要素がその固定された位置に引っ張られる、即ち、手に保持する装置が引っ張られているときには、固定機構がより顕著な程度まで締め付けられるように、選択できることが好ましい。しかしながら、別法として、安全作動手段として、偏心要素をちょうど逆に配置することも可能であり、この場合には、手に保持する装置が意図せず引っ張られたとき、例えば、転倒したときに、例えば、ハンドストラップを解放することができる。
本発明の第1の好ましい実施形態は、偏心要素の軸部材が、固定要素が引っ張られる方向に対して本質的に垂直に、特に好ましくはポールの軸に対して本質的に垂直に配置されることを特徴とする。偏心要素がこのように配置されていれば、手に保持する装置で生じた力を偏心要素によって最適に吸収することができ、同時に、手に保持する装置とポールグリップの間の距離を変えるために、大きな力を加えることなく偏心要素を解放することができる。
偏心要素は、基本的に、その半径が軸部材に対して停止回転方向に少なくとも区分毎に大きくなる、如何なる形状であってもよい。従って、例えば、偏って取り付けられたボール若しくは偏って取り付けられた円柱、又は、これらの2種類の要素等の間の中間物を用いることができる。偏って取り付けられた円柱は、円柱の幅に渡ってせり台に対する、固定領域に配置されたストラップ状又はバンド状の手に保持する装置との相互作用を最適にできるため、偏って取り付けられた円柱を使用することが特に好ましい。
さらに好ましい実施形態によれば、偏心要素は、外側から操作でき、手に保持する装置を締め付けるために、それによって偏心要素を回転又は旋回させることができるレバー又は揺動ハンドルを有している。しかしながら、別法として、例えば、偏心要素上に、畝状処理又は(漸増する)ギアを設けることもでき、これらはポールグリップの外側から操作することができる。ここで、通常手に保持する装置の固定を解除する目的で、揺動ハンドルを上方に振り、手に保持する装置の固定を締め付ける目的で、揺動ハンドルを前方又は後方に振ることもでき、レバーは、停止位置で本質的に水平に配置される。従って、揺動ハンドルは、ポールグリップの固定された位置では殆ど目立たず、ポールの使用中は殆ど目に付かない。これは特に、レバー又は揺動ハンドルをポールグリップの上側に配置するか、好ましくは停止位置において少なくとも部分的に、又は特に、ほぼ完全に、グリップ本体の外側の輪郭の中に一体化することによって達成できる。解除するために支障なく操作可能にするために、少なくとも先端は露出しているべきである(これは例えば、グローブの場合も同様である)。
さらに好ましい実施形態は、ポールグリップ中の特に実用的な一体化によって、即ち、手の側から、グリップ本体がその先端に、ポールグリップの上側の方向に、その中に偏心要素が特に好ましくはグリップ本体の両側で案内される軸ピンによって取り付けられている貫通口を有する収納部を有することによって特徴付けられる。偏心要素は、全体が、この開口の中に配置されているよりも、収納部の中に突き出していることが好ましい。偏心要素を収納部中に配置することもできるし、揺動ハンドルのみが開口を通るようにすることもできる。せり台は、偏心要素の下に配置された、グリップ本体の両側で支持され、特に好ましくは偏心要素の軸部材に平行に配置されている横木又はピンとして収納部中に形成されていることが好ましい。2個以上のそのようなせり台を存在させることもできる。従って、停止装置全体が、揺動レバーがその停止位置にあるとき、即ち、本質的に水平である限り、ポールグリップ中にほぼ完全に一体化されている。揺動レバーを前端部に配置することもでき、この場合には、揺動位置が垂直になることも考えられる。
収納部は、例えば、12〜15mmの範囲の高さ、及び10〜15mmの幅を有するが、例えば、事情によっては、幾らか狭く設計されるクロスカントリー・スキー・ストック又はノルディック・ウォーキング・ポールの場合には、それより小さく構成することもできる。
上記で既に述べたように、手に保持する装置は、偏心要素とせり台との間で締め付けるために、バンド、ベルト又は織物の紐の形状の少なくとも1つの部分(固定要素)を有する。この部分は、柔軟性があることが好ましい。それは、バンド又はベルトの柔軟な部分であることが好ましいが、例えば、プラスチックのストリップであってよく、ハンドストラップである場合には、このストラップ全体が手に保持する装置を形成することもできる。例えば、織物のバンド等のハンドストラップのための素材から作られているもの、好ましくはプラスチック製のものを用いることが好ましい。この部分は、手に保持する装置から出発し、最初に偏心要素とせり台との間を通って案内され、次いでせり台の周囲を下方向に案内され、続いて収納部から外へ案内される。自由端が残り、手に保持する装置がポールグリップに取り付けられる長さを、この自由端によって調節することができる。自由端は、下方向或いは上方向のいずれかでポールグリップから出ていくことができる。
さらに好ましい実施形態に対応して、手に保持する装置は、安全作動手段として、グリップ本体に、特に好ましくは収納部の基部に固定されているか又は解除可能に留め付けられている先端を有するストラップである。このストラップは、手の周囲を案内され、ポールグリップの収納部中に案内される領域を有しており、この場合、自由端は下向き方向でポールグリップから突き出る。同様に、収納部の基部にハンドストラップの固定端を留め付け、固定装置を通って底部から上部へ同様の方法でハンドストラップを案内することももちろんでき、この場合、自由端は、上向き方向でポールグリップの収納部から突き出る。ストラップが上側に留め付けられている場合には、ハンドストラップの固定端を、例えば、下から揺動レバーに留め付けることもできる。この場合のストラップの上方向への動きは、偏心要素を解除するので、ストラップが調節可能になる。同様に、ハンドストラップの上部を動かすことによって、偏心要素を固定することができる。
既に述べた通り、手に保持する装置は、ハンドストラップ、そうでなければグローブ若しくは手で固定され得るストラップ状の装置であってよく、後の2つの選択肢は、本質的に親指と人差し指の間に、ポールグリップの収納部中に案内され、それによって、同様に手に保持する装置を調節可能にポールグリップに固定できる少なくとも一本のバンドを有する。
さらに好ましい実施形態は、従属請求項に記載されている。
図解されている典型的な実施形態は、本発明の思想を説明し支持する役割を果たすものであるが、特許請求の範囲に記載の本発明の思想の範囲を制限するために使用されるべきではない。
図1a)及びb)は、本発明によるポールグリップの第1の典型的な実施形態の異なる断面を図解したものである。ポールグリップ1は、グリップ本体3を含み、それは通常、射出成形によってプラスチック材料から製造されている。下から見えるように、グリップ本体3は、例えば、アルミニウムシャフトから形成されたポールがその中に押し込まれ固定される、凹部又は空洞5を有している。
ポールグリップ1は、その先端に、第1に、いうなれば、袋状の穴のような、手の側6aから設計された収納部4を有している。ハンドストラップ2は、この収納部4の中に留め付けられており、収納部は通常12〜15mmの範囲の高さ及び10〜15mmの幅を有している。固定のために、収納部は、ポールグリップの上側の方向に、その中に偏心要素11が取り付けられる開口を有している。偏心要素は、偏って取り付けられた、つまり、その重心軸に沿って取り付けられているのではなく、重心軸に対して偏って取り付けられている、実質的にプラスチックの円柱(金属製の円柱も考えられる)である。図1aの典型的な実施形態の場合には、偏心要素が時計回りに回転することによってその下に位置するバンドを固定することが意図されているので、軸部材12は、重心軸に対して幾らか上方で左にずれている。偏心要素11は、揺動ハンドル13を有しており、それは、偏心要素11と一体化されて形成されているか、又は偏心要素に固定されている。揺動ハンドルは、グリップの前側6bの方向に向いている。揺動ハンドルが固定位置にあるときは、図1a)に示されているように、揺動ハンドル13は、ポールグリップ3に上から作られている溝の中に、少なくとも部分的に埋め込まれている。偏心要素11を偏心に取り付けることにより、軸部材12に対して回転位置によって半径が変わる。これらの異なる半径を、矢印a(短い半径)、b(通常の固定位置の半径)及びc(大きな半径)で表している。
軸部材12は、特に図1b)から解るように、ポールグリップ3に取り付けられている。偏心要素の円柱の側面は、本質的に修飾されていない面であってもよいが、特に、固定動作が実行される下向きの領域では、ハンドストラップに対する摩擦を増加させる特別な表面、例えば、粗面又は力がかかる方向に対して横向きのリブ等を設けることもできる。
偏心要素11の真下に、軸部材12に同軸にピン14を配置する。このピン14は、せり台又はストラップが固定される表面を形成している。また、図1b)から解るようにピン14が、グリップ本体3中の対応する窪み又は穴に組み込まれている。ピン14にはまた、ピン14とストラップとの間の摩擦を高めるために特別な表面構造が設けられていてもよい。ここでも、言い換えれば、粗面又はピン14の軸に平行なリブ等を形成することもできる。
この典型的な実施形態では、ハンドストラップ2は、収納部4の上部壁にネジ留めされた、又はびょうで留められた固定端8を有している。ハンドストラップは、手の周囲を案内され、そして他方の端部は領域9で収納部4中に案内され、ピン14と偏心要素11の間を案内される。続いて、ストラップはピン14の周りを下方向に案内され、収納部4から再び外へ案内される。その結果、ハンドストラップの自由端7が生じる。
ここで、自由端が手の側6aの方向で再びポールグリップ3の外へ案内されることが不可欠とは限らないことに注意すべきである。自由端7が、この目的のために設けられた穴を通って前側6bの方に向かって前方向にポールグリップから外へ案内されることも同様に容易にできる。自由端7を上方向でポールグリップ1から外に通るようにすること、又は自由端をグリップ本体3を通って下方向に案内することさえもでき、この場合には、底部、例えば、下端でポールグリップから外へ通過させるだけであり、従って、ここでは自由端は全く邪魔にならない。
これらの実施形態の各場合に、固定装置が解除されると、自由端7が引かれることによってストラップ2を短くすることができる。
安全作動手段として、領域8でポールグリップに固定する構成を採ることもできる。即ち、所定のレベルより高い力を受けた場合、その留め具でストラップを解除するように留め具を構成することができる。これは、様々な方法、例えば、第1にストラップを、その領域8において、ポールグリップの対応する収納部中にはめ込まれており、強く引かれた場合に材料が変形してこの収納部から解放され得る塑性要素に取り付けることによって達成できる。ここで、作動力は、場合によっては塑性要素の素材によって規定することさえできる。しかしながら、スプリング等によって調節可能であり得る、より複雑な機構も可能である。
実際の固定は、既に説明したように、偏心要素11とピン12の間での締め付けによって行われる。図1a)は、締め付けられている状態、つまり、ストラップの長さを変えることができない状態を示している。この状態では、揺動ハンドル13は前方向へ、本質的にポールグリップの中に収納されている。
ハンドストラップ2が調節されると、揺動ハンドル13は、下から前方で握られ、上方向に引かれ及び/又は反時計回り方向に回転される。この場合、偏心要素11は軸部材12の周囲を回転する。固定位置では、大きな半径bが、ピン14の方向を向いているが、この回転が、偏心している結果として、例えば、矢印aで示されている位置に達するまで半径を徐々に小さくさせる。この位置では、揺動ハンドル13は、ほぼ完全に上方向を向いており、偏心要素11とピン14との隙間が、その間に位置するバンドが完全に解放され、自由端7を引くことによってハンドストラップ2を短くでき、又は領域9を引くことによってハンドストラップ2を長くすることができるように広がっている。
一旦、ストラップの長さが変えられると、揺動ハンドル13を時計回りの方向(停止回転方向F)に下に振ることによってストラップを新しい位置で固定できる。回転する間に徐々に半径が大きくなるので、揺動ハンドル13にかかる力に従って、所望の偏心要素11とせり台14との間の締め付けが生じる。
従って、偏心要素11の使用は、特に、要求に適応しつつ停止力を決定できるという利点を有する。さらに、偏心要素とせり台14との間を案内されるバンドの厚さの許容範囲は、他の固定機構の場合と同様に、何ら大きな効果は有していない。このような許容範囲は、容易に吸収され、例えば、幾らか厚いバンド領域が11と14の間で押される場合には、レバー13を時計回りの方向Fに、幾らか少なく下に振らなければならず、例えば、幾らか薄いストラップのバンド領域がそれらの間で押される場合には、レバー13を時計回りの方向に幾らかさらに単に下方向に振る。後者が可能であるためには、ポールグリップ上に、揺動ハンドル13用のストッパーを設けるよりもむしろ、グリップ本体3中の溝に、動きのための十分な隙間を設けて、薄いバンドの場合又は偏心要素11が摩耗している場合であっても、揺動ハンドル13を停止の目的に用いることができるようにすることが好ましい。
これにより、一方では、ストラップの材料の厚さに関して比較的大きな許容範囲が可能になり、他方では、既に部分的に損傷を受け得る、又は酷使の結果として顕著な圧縮に曝された領域でさえ、容易に締め付けることができるという利点が与えられる。後者は特に、従来の固定機構の場合にはしばしば問題を引き起こす。
さらに、固定機構によって引き起こされる摩耗は、ピン14と偏心要素11の円柱表面との間のストラップ材料の表面圧力の結果として、最少に維持される。
図2は、揺動ハンドル13が時計回りの方向で停止されるのではなく、反時計回りの方向(停止回転方向F)で停止される場合の、類似の典型的な実施形態を示す。図1の典型的な実施形態では、偏心要素11は、ハンドストラップに異常な引く力がかかることによって生じる負荷でさらに固定されるが、図2の典型的な実施形態ではそうではない。これに反して、場合によっては、領域9を引くことによって停止回転方向Fに逆らう回転力(トルク)が生じ、従って、揺動ハンドルを上方向に回転させることができるので、顕著な負荷がかかったときにストラップバンドを解放することさえもここでは可能である。これは、例えば、安全作動手段として好都合であり得る。
図2の典型的な実施形態の場合には、ストラップの端部8を、グリップ本体3に留め付けるのではなく、揺動ハンドル13の上側、又は好ましくは下側に留め付けるか、揺動ハンドル中のスロットに固定することもできる。これにより、安全機能として、又はただ単にハンドストラップの長さを調節する目的で固定を解除するために、ストラップ2が上方向に引かれる結果として偏心要素を解放することが可能になる。
以下、図面と関連した典型的な実施形態を参照しながら本発明をより詳細に説明する。
図1は、偏心要素を有するポールグリップを貫通する断面図を示しており、a)は中心断面を図解しており、b)も同様に中心断面を図解しているが、こちらは図1a)の断面に直角な断面である。 図2は、偏心要素を有する別のポールグリップを貫通する断面図を示しており、a)は中心断面を図解しており、b)も同様に中心断面を図解しているが、こちらは図2a)の断面に直角な断面である。
符号の説明
1 ポールグリップ
2 ハンドストラップ
3 グリップ本体
4 グリップ本体中の収納部
5 ポールシャフトのためのグリップ本体中の空洞
6a グリップの手側
6b グリップの前側
7 ハンドストラップの自由端
8 ハンドストラップの固定端
9 ポールグリップ中に案内されるハンドストラップ領域
10 収納部の開口
11 偏心円柱
12 偏心円柱の軸部材
13 揺動ハンドル
14 ピン
a、b、c 異なる回転位置に対する偏心要素の半径
F 停止回転方向

Claims (12)

  1. グリップ本体(3)及び特に、ハンドストラップ(2)又はグローブの形状の、手に保持する装置を調節可能に固定するための装置(11〜14)を有するポールグリップ(1)、より詳細には、ステッキ、トレッキング・ポール、ダウンヒル・スキー・ストック、クロスカントリー・スキー・ストック及びノルディック・ウォーキング・ポールのためのポールグリップ(1)であって、
    前記ポールグリップ(1)への固定のために、前記手に保持する装置が、少なくとも固定領域において、バンド、ベルト又は織物の紐の形状の固定要素を有し、
    前記装置が、軸部材(12)の周りを回転及び/又は旋回し得る偏心要素(11)を有し、固定領域において、この偏心要素(11)が、前記軸部材(12)に対してその半径(a、b、c)が、停止回転方向(F)に、少なくとも区分毎に、連続的に、又は畝状若しくは階段状に大きくなる表面を有し、前記偏心要素(11)が停止回転方向(F)に回転又は旋回することによって、前記固定領域において偏心要素(11)のこの面と静止しているせり台(14)の間を案内される前記固定要素が、前記偏心要素(11)と前記せり台(14)との間で締め付けられることを特徴とするポールグリップ(1)。
  2. 前記偏心要素(11)の前記軸部材(12)が、前記固定要素を引く方向に対して本質的に垂直に、特に好ましくはポールの軸に対して本質的に垂直に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のポールグリップ(1)。
  3. 少なくとも前記固定領域において、前記偏心要素(11)が、中心からはずれて搭載された円柱として設計されていることを特徴とする請求項2に記載のポールグリップ(1)。
  4. 前記偏心要素(11)が、前記手に保持する装置を締め付けるために、レバー又は揺動ハンドル(13)によって回転若しくは旋回され得ることを特徴とする請求項3に記載のポールグリップ(1)。
  5. 手に保持する装置の固定を解除するためには前記揺動ハンドル(13)を上方に振り、手に保持する装置の固定を締め付けるためには前方又は後方に振り、前記レバーが停止する位置において本質的に水平に配置されていることを特徴とする請求項4に記載のポールグリップ(1)。
  6. 前記レバー又は揺動ハンドル(13)が、ポールグリップ(1)の上側に配置されており、好ましくは停止位置において少なくとも部分的に、又は特に、ほぼ完全に前記グリップ本体(3)の外側の輪郭の中に一体化されていることを特徴とする請求項4又は5に記載のポールグリップ(1)。
  7. 手の側(6)から、前記グリップ本体(3)が、その先端に、前記ポールグリップ(1)の上側の方向に、前記偏心要素(11)が前記グリップ本体(3)の両側で案内される軸ピン(12)によって取り付けられている貫通口を有する収納部(4)を有すること、及び、前記せり台(14)が、前記偏心要素(11)の下に配置された前記グリップ本体(3)の両側で支持され、特に好ましくは前記偏心要素(11)の前記軸部材に対して並行に配置されている横木又はピンの形状で前記収納部(4)の中に形成されていることを特徴とする請求項5又は6に記載のポールグリップ(1)。
  8. 前記収納部(4)が12〜15mmの範囲の高さと、10〜15mmの幅を有することを特徴とする請求項7に記載のポールグリップ(1)。
  9. 好ましくはプラスチックで作られた、柔軟性のあるバンドの形状、特に織物のバンドの形状の前記固定要素が、前記手に保持する装置(2)から始まって、最初に前記偏心要素(11)とせり台(14)の間を通って案内され、次いで前記せり台(14)の周囲を下方向に案内され、続いて前記収納部(4)の外へ案内され、自由端(7)が残り、前記手に保持する装置が前記ポールグリップ(1)に取り付けられる長さが、この自由端によって調節できることを特徴とする請求項7又は8に記載のポールグリップ(1)。
  10. 前記手に保持する装置が、安全作動手段として、前記グリップ本体、特に好ましくは前記収納部の基部(base)に固定して留め付けられているか又は解放可能に留め付けられている先端(8)を有するストラップであり、このストラップが手の周囲を案内され、前記ポールグリップ(1)の前記収納部中に案内される領域(9)を有することを特徴とする請求項9に記載のポールグリップ(1)。
  11. 前記手に保持する装置の固定を解除するためには、前記揺動ハンドル(13)を上方に振り、前記手に保持する装置の固定を締め付けるためには、後方に振ること、及び前記手に保持する装置がその先端(8)が前記揺動ハンドル(13)に留め付けられているストラップであり、このストラップが手の周囲を案内され、前記ポールグリップ(1)の前記収納部中に案内される領域(9)を有することを特徴とする請求項9に記載のポールグリップ(1)。
  12. 前記手に保持する装置が、グローブ又は、手に固定できる、本質的に親指と人差し指の間に、前記ポールグリップ(1)の前記収納部中に案内されるバンドを有するストラップ状の装置であることを特徴とする請求項9に記載のポールグリップ(1)。
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