JP2008527100A - セリウムのコロイド分散体を含む水性塗料組成物 - Google Patents

セリウムのコロイド分散体を含む水性塗料組成物 Download PDF

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Abstract

本発明は、(1)水性塗料;(2)(I):エチレン性不飽和、直鎖状若しくは分岐鎖状、脂肪族、環状若しくは芳香族モノカルボン酸若しくはポリカルボン酸又はその酸無水物に相当する少なくとも1種のモノマー(I);及び(II)随意としてのエチレン性不飽和カルボン酸のポリオキシアルキレン化エステルに相当するモノマー(II):を重合させることによって得られる水溶性又は水分散性のポリマー(i)を含む、セリウム化合物のコロイド分散体(この分散体は少なくとも5のpHを有する);並びに(3)塩基:の混合物を含む水性塗料組成物に関する。本発明はまた、前記組成物を含む塗料及びワニスにも関する。

Description

本発明は、セリウムのコロイド分散体を含有する水性塗料組成物、それらの製造方法及びそれらの使用に関する。
セリウムのコロイド分散体を用いて配合された塗料組成物は、約3以上のpHにおける裸の無機ナノ粒子ゾルの不安定さ故の固有の問題を呈する。
国際公開WO03/099942号パンフレットには、中性pHのコロイド状セリウムを含む水性塗料組成物の安定化方法が教示されている。セリウムのナノ粒子は、コーティング中において、非浸出性で非分解性の透明な無機紫外線吸収剤としての働きをする。これらはまた、コーティングの耐水性の向上及び機械的強度の改善といったその他の追加の利点をも示す。
国際公開WO03/099942号パンフレットの塗料組成物においては、3個以上の官能基を有する酸性錯化剤(より特定的にはクエン酸)を添加することによってセリウムコロイド分散体が安定化されている。概略を示された方法は、7以上のpHにおいて安定なセリウム分散体のpH範囲を拡大し、ある種のコーティング用途においてそれらを使用することを可能にするので、非常に有効なものである。しかしながら、安定化されたコロイド状セリウムは、適切な注意が払われずにゾルが可視波長範囲の光線及び紫外線に曝されながら貯蔵された時に、暗褐色の分散体への色の変化を示すことがある。
国際公開WO03/099942号パンフレット 米国特許第5344588号明細書
本発明の1つの目的は、セリウムのコロイド分散体を含む水性塗料組成物であって、安定であり、光及び/又は紫外線に曝されながら貯蔵された際に変色することがないものを提供することにある。目的として上で言及した安定性は、着色の点で目に見える変化がなく、時間が経っても目視で観察できる沈殿がないことを意味する。
これらの目的及び以下の説明から明らかになるであろうその他の目的は、次の(1)、(2)及び(3)の混合物を含む水性塗料組成物によって達成される:
(1)水性塗料;
(2)次の少なくとも1種のモノマー(I)及び随意としてのモノマー(II)を重合させることによって得られる水溶性又は水分散性のポリマー(i)を含む、セリウム化合物のコロイド分散体:
(I):エチレン性不飽和、直鎖状若しくは分岐鎖状、脂肪族、環状若しくは芳香族モノカルボン酸若しくはポリカルボン酸又はその酸無水物に相当するモノマー;
(II):エチレン性不飽和カルボン酸のポリオキシアルキレン化エステル;又は少なくとも1種のエチレン性不飽和、直鎖状若しくは分岐鎖状、脂肪族、環状若しくは芳香族モノカルボン酸若しくはポリカルボン酸又はその酸無水物の重合から得られるものに相当するモノマー;並びに
(3)塩基。
用語「塗料」とは、基材上に付着させてその基材を保護する任意のポリマーコーティングを意味するものとする。この用語は、水性塗料、ラッカー及びワニスを包含する。用語「ラッカー」及び「ワニス」は、対象とする技術分野における通常の意味を有する。ラッカーとは一般的に、木製基材を保護するために該基材上にコーティングされる透明又は半透明配合物であって、10重量%程度又は40〜50重量%程度(それぞれ一次ラッカー又は仕上げ用ラッカーの場合)の乾燥抽出物を有するものを意味する。
ワニスはラッカーより濃厚な配合物である。本発明に従えば、用語「塗料」はまた、モノマー又はエマルション状の樹脂、例えばアルキド樹脂、例えばグリセロフタル酸樹脂、長鎖若しくは短鎖油変性樹脂、アクリル酸エステル若しくはメタクリル酸エステルから誘導されたアクリル樹脂(随意にアクリル酸エチル、アクリル酸2−エチルヘキシル若しくはアクリル酸ブチルと共重合されたもの)、アクリル−イソシアネート樹脂、ビニル樹脂、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル/酢酸ビニルコポリマー、塩化ビニル/塩化ビニリデンコポリマー、アミノプラスト樹脂、フェノール樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂及びセルロース又はニトロセルロース樹脂をも含む。
本発明は、すべての種類の基材上にコーティングされるすべての種類の水性塗料に適用することができる。この基材は、木材、自動車塗料用の金属、ガラス、建築物に用いられるガラスであることができる。その他の基材は、可視光線の領域において透明性を保つことが目指される有機又は無機物質上のコーティングであることができる。その他の基材は、上記の樹脂でコーティングされた合成又は天然繊維又は布帛であることができる。
本発明は、より特定的には、紫外線の作用下で架橋し得るラッカー、即ち基材、特に木製基材上にコーティングされた直後に紫外線下で即座に架橋し且つ乾燥するラッカーに適用される。
用語「セリウム化合物の水性コロイド分散体」、「セリウム水性分散体」又は「セリウムゾル」は、コロイド寸法のセリウム化合物の微細固体粒子を水性相中に懸濁させて成るすべての系を意味する。本明細書において用いられる用語「粒子」とは、離散粒子及び粒子の凝集体を含む。これらの粒子は、硝酸イオンや酢酸イオン、アンモニウムイオンのような結合し又は吸収された残留量のイオンをさらに含むことができる。コロイド寸法とは、1nm〜500nmの範囲の粒子寸法を言う。上記の分散体においてセリウムは、完全にコロイドの形にあることもでき、同時にイオン及びコロイドの形にあることもできる。
セリウムは、一般的にセリウムの酸化物及び/又は水和酸化物(水酸化物)の形で分散体中に存在する。セリウム分散体の粒子は、200nm以下の寸法を有するのが好ましく、100nm以下の寸法を有するのがより一層好ましい。この寸法は、10nm以下であることができる。これらの寸法は、動的光散乱(DLS)に必要ならば随意に小角X線散乱(SAXS)及び低温透過型電子顕微鏡(cryo-TEM)で補完することによって測定される。本発明及び好適な水性コロイドゾルの調製によく適応する特定のセリウム化合物並びにその対応するゾル及び分散体は米国特許第5344588号明細書に記載されているので、その内容を本明細書に参考用に取り入れる。
本発明において用いられるコロイド分散体は、独特の特徴を示す。これらは、特殊な水溶性又は水分散性ポリマー及び塩基(これはアンモニア又はアミンであることができる)と組み合わされた無機粒子を示す。前記ポリマーは、配位結合、イオン結合又は静電結合を含む任意の種類の連結又は結合によってセリウムカチオンと相互作用するものである。従って、前記ポリマーは、セリウム化合物の粒子上に及び/又はセリウムの粒子の内部に及び/又は水性相中に存在することができる。
本発明に従う水性塗料組成物は、セリウムのコロイド分散体中に少なくとも1種の水溶性又は水分散性ポリマーを含む。
本発明の第1の形態に従えば、前記水溶性又は水分散性ポリマー(i)は、
(I):エチレン性不飽和、直鎖状若しくは分岐鎖状、脂肪族、環状若しくは芳香族モノカルボン酸若しくはポリカルボン酸又はその酸無水物:
に相当する少なくとも1種のモノマー(I)の重合によって得られるものである。このモノマー(I)は、より特定的には次式:
Figure 2008527100
(式中、基R1は同一であっても異なっていてもよく、水素原子、随意に−COOH基を有するC1〜C4炭化水素基又は−COOH基を表わす)
に相当するものである。
本発明の好ましい実施態様に従えば、式(I)のモノマーは、次式:
Figure 2008527100
{式中、
11は水素原子、−COOH基又は−(CH2)n−COOH基(ここで、nは1〜4の範囲である)又はC1〜C4アルキル基を表わし;
12は水素原子、−(CH2)m−COOH基(ここで、mは1〜4の範囲である)又はC1〜C4アルキル基を表わす}
に相当するモノカルボン酸若しくはポリカルボン酸又は対応するカルボン酸無水物である。
好ましくは、R11は水素原子、基−COOH若しくは−(CH2)−COOH、メチル基又はエチル基を表わし、R12は水素原子、基−CH2COOH又はメチル基を表わす。
より特定的な実施態様に従えば、式(I)のモノマーは、アクリル酸、メタクリル酸、シトラコン酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸若しくはクロトン酸又はそれらの酸無水物から選択される。
モノマー(I)の一部、例えば50モル%までを、次のモノマーで置き換えることができる:
・中性親水性モノマー、例えばアクリルアミド及びその誘導体(N−メチルアクリルアミド、N−イソプロピルアクリルアミド)、メタクリルアミド、ポリエチレングリコールメタクリレート及びポリエチレングリコールアクリレート;
・アニオン性親水性モノマー:2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸ナトリウム(SAMPS)、スチレンスルホン酸ナトリウム及びビニルスルホン酸ナトリウム。
また、次のような酸性モノマー又はその塩を少量、例えば5モル%以下の量で用いることもできる:
・ビニルスルホン酸、2−プロペン−1−スルホン酸、メタリルスルホン酸、スルホプロピル(メタ)アクリレート、スチレンスルホン酸又はアクリルアミドメチルプロパンスルホン酸、
・ビニル安息香酸、
・フマル酸、イタコン酸、シトラコン酸、マレイン酸、それらの塩又はそれらの酸無水物、
・ビニルホスホン酸。
第2の形態に従えば、ポリマー(i)は、少なくとも1種のモノマー(I)及び少なくとも1種のモノマー(II)の重合によって得られるものである。
モノマー(II)は、より特定的には次式:
Figure 2008527100
(式中、
基R1は同一であっても異なっていてもよく、上記の通りであり、
3は水素原子又はメチル基であり、
4及びR5は同一であっても異なっていてもよく、水素原子又は1〜4個の炭素原子を有するアルキル基を表わし、
6は水素原子又は1〜30個、好ましくは1〜8個の炭素原子を有するアルキル、アリール、アルキルアリール若しくはアリールアルキル基を表わし、
nは例えば2〜100の範囲、好ましくは6〜100の範囲であり、
mは例えば0〜50の範囲である)
に相当するものである。
用いることができるこのタイプのモノマーの中では、ヨーロッパ特許公開第705854号公報並びに米国特許第4138381号及び同第4384096号の両明細書に記載されたものを挙げることができる。
モノマー(I)及び(II)の反応によって得られるポリマー(i)は、フリーラジカル重合によって得られるものであるのが好ましい。
こうして得られたコポリマー(i)は、「櫛形」構造、例えばポリアクリレート主鎖上にポリアルキレンセグメントがグラフトした構造を有するものである。
本発明の第2の実施態様の櫛形ポリマーは、当業者によく知られている。これらは、様々な方法、例えばアニオンタイプのモノマーと非イオン性のモノマー若しくはマクロモノマーとの共重合によって、又はアニオン性タイプのモノマーを重合させ、次いで非イオン性の鎖をグラフトさせることによって、得ることができる。
主鎖のポリマーセグメント上への側鎖のポリマーセグメントのグラフトは、当業者によく知られている慣用の技術に従って実施することができる(例えばEuropean Polymer Journal, 4, 343 (1968))。
これらの慣用の技術の中では、特に直接グラフト及び重合と称されるものを挙げることができる。
直接グラフトは、最終生成物の主鎖を形成するために選択したポリマーの存在下で選択したモノマーをラジカル経路で重合させることから成る。モノマー/主鎖の組合せ及び操作条件を慎重に選択すれば、成長中のマクロラジカルと主鎖との間の移動反応が起こり得る。この反応によって主鎖上にラジカルが作られ、このラジカルからグラフトが成長する。開始剤から生じる一次ラジカルもまた、前記移動反応に貢献することができる。
前記共重合はその第1の工程において、ラジカル経路で重合させることができる官能基の非イオン性セグメント端部へのグラフトを採用する。このグラフトは、慣用の有機化学的方法によって実施することができる。次いで第2の工程において、こうして得られたマクロモノマーと主鎖を形成させるために選択されたモノマーとが重合せしめられて、「櫛形」ポリマーと称されるポリマーが得られる。
当業者には明白なことだが、マクロモノマー及びモノマーをこれら2つの部分が水素結合によって強く結合されるように選択して重合させた場合には、マクロモノマーのポリマーセグメントへの直接グラフトと、このマクロモノマーのポリマー鎖中へのその重合性端部の単純な重合による組み込みとが同時に起こる。この場合、得られる構造は、前記の2つの場合よりも分岐鎖や架橋がかなり多いものである。
選択した方法に拘らず、重合及びグラフトは水性相中で行うのが好ましい。
さらに、これらは、重合開始剤、好ましくは水溶性の重合開始剤の存在下で実施するのが有利である。後者は特に、アルカリ金属又はアンモニウム過硫酸塩のような過酸化物、アゾビス(シアノ吉草酸)、アゾビス(メチルプロピオンアミド塩酸塩)等から選択することができる。
ポリマーの分子量並びにモノマー(I)及び(II)のそれらの存在に応じてのそれぞれの割合は、得られるポリマーが水溶液中にある時に沈殿しないようなものとする。
より特定的には、モノマー(I)は、アクリル酸、メタクリル酸、シトラコン酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸及びクロトン酸又はそれらの酸無水物から選択され、一般的に言えば、第1の形態のポリマー(i)について上に与えたものと同じ定義を有する。
ポリマー(i)は追加的に、モノエチレン性不飽和非イオン性モノマー(III)に相当する単位を少量、例えば多くとも10モル%含むことができる。
このモノエチレン性不飽和非イオン性モノマー(III)の中では、次のものを挙げることができる:
・ビニル芳香族モノマー、例えばスチレン、ビニルトルエン、
・α,β−エチレン性不飽和酸のC1〜C20アルキルエステル、例えばアクリル酸又はメタクリル酸メチル、エチル又はブチル、
・α,β−エチレン性不飽和酸のビニル又はアリルエステル、例えば酢酸又はプロピオン酸ビニル又はアリル、
・ハロゲン化ビニル又はハロゲン化ビニリデン、例えば塩化ビニル又は塩化ビニリデン、
・α,β−エチレン性不飽和ニトリル、例えばアクリロニトリル、
・α,β−エチレン性不飽和酸のヒドロキシアルキルエステル、例えばアクリル酸又はメタクリル酸ヒドロキシエチル又はヒドロキシプロピル、
・α,β−エチレン性不飽和酸アミド、例えばアクリルアミド又はメタクリルアミド。
このようなモノマーを存在させる場合には、それらの存在下で重合を実施し、それらの量及び性状は、得られるコポリマーが水中に可溶又は分散性となるように選択する。
本発明の特別な実施態様に従えば、水溶性又は水分散性ポリマーと共に有機酸又はその塩をセリウム分散体に添加する。使用できる有機酸又はその塩は、上記の国際公開WO03/099942号パンフレットに教示されたものであるので、その内容を本明細書に参考用に取り入れる。これらの好適な酸は、1分子当たり少なくとも3個の酸官能基を有し且つその第3のpKが10以下のものである。特にクエン酸が好適である。
水溶性又は水分散性ポリマー及び随意としての有機酸の全酸モル数と全セリウム原子のモル数との間のモル比は広い範囲内で変えることができ、より特定的には0.001〜5.0の範囲、より好ましくは0.1〜1.5の範囲である。全セリウム原子には、表面セリウム原子及び粒子塊内にあって表面に曝されない原子が含まれる。前記の比は分散体中の粒子の寸法に依存し、粒子寸法が大きくなると、この比はより小さい値を有する。
前記水性塗料は塩基(3)をさらに含み、この塩基(3)は、塗料組成物と相容性の任意の化学的に塩基性の化合物であることができる。この塩基(3)は、塗料組成物のpHを大きくするため及び/又は調節するために添加される。これは、アンモニア水であることができるが、アミンであることもできる。塩基(3)は例えば第1、第2又は第3級の任意のタイプのアミンであることができる。アミノアルコール類、例えば2−アミノ−2−メチル−1−プロパノールのようなものを用いることも可能である。
本発明の水性塗料組成物は、ポリマー(i)中にモノマー(II)が存在しない場合及び/又は分子当たり少なくとも3個の酸官能基を有し且つその第3のpKが10以下である有機酸又はその塩が存在する場合には、5〜14の範囲、好ましくは7〜9の範囲のpHを示す。
本発明の水性塗料組成物は、ポリマー(i)中にモノマー(I)と共重合したモノマー(II)が存在する場合には、1〜14の範囲で変化し得るpHを示す。
前記水性塗料組成物の調製は、前記コロイド分散体を塗料(より特定的にはラッカー又はワニス)及び塩基と混合する工程を含む。
本発明の第1の形態に従えば、より特定的には前記水溶性又は水分散性ポリマーが例えばポリアクリル酸ポリマーである場合{有機酸(例えばクエン酸)あり又はなし}、塗料組成物の調製を次のようにして実施することが推奨される:
a)第1工程において、ポリアクリル酸ポリマーを有機酸と共に又は有機酸なしで出発セリウムゾル又は分散体に添加し、得られる混合物のpHは、酸性pH、より特定的には1〜2付近とする。セリウム化合物の沈殿が現れる。
b)第2工程において、得られた沈殿に塩基をpHが5以上、好ましくは7付近又はそれ以上になるように塩基を添加することによって、この沈殿を溶解させる。この時点で、沈殿が溶解してセリウム化合物の明澄分散体が得られる。
c)第3工程において、工程b)において得られた分散体に塗料を添加する。これにより、安定であって貯蔵の間に着色しない水性塗料組成物が得られる。
本発明の第2の形態についても、例えば水溶性又は水分散性ポリマーがポリアクリル酸/ポリオキシアルキレンコポリマーである場合{有機酸(例えばクエン酸)あり又はなし}についても、同じ方法を用いることができる。しかしながら、有機酸を用いる場合も用いない場合も、前記の第2の形態は大抵の場合、工程a)の間に、より特定的にはコポリマーのポリアクリル主鎖が小さい時には、沈殿が生じないというさらなる利点をもたらす。、こうして得られる組成物のpHは、pH1〜pH14の範囲で変化することができる。こうして得られる水性塗料組成物もまた、貯蔵の間に安定である。
塗料への分散体の添加量は、組成物に望まれる酸化セリウムの最終割合に依存する。この割合は大幅に変化することができる。塗料の耐水性や機械的強度に悪影響を及ぼすことなく、比較的多量のセリウムを用いることが可能である。一般的に、添加されるコロイド分散体は、組成物の総重量を基準として最大25重量%、好ましくは最大50重量%、さらに好ましくは最大3重量%の量の酸化セリウムを有する。基材(例えば木材)に長時間の貯蔵の間の紫外線に対する良好な保護を提供する塗料、ラッカー又はワニスを得るのには、このような量で充分である。
以下、添付した図面を参照しながら実施例によって本発明をさらに例示する。添付図面中、
図1はポリアクリル酸を含む場合及び含まない場合のセリウム分散体の2つのガラス瓶の色の比較を示す;
図2は、希釈された酸化セリウム−硝酸塩ナノゾルの複合体(組合せ)及びクエン酸との複合体についてのガラス瓶の色を示し、グラフは同等の公称酸化セリウム濃度での酸化セリウム複合体のUV−Vis(可視)吸収スペクトルを示す;そして
図3は、レーザー光線に曝した時のCeO2複合体の安定性の比較を示す。
例1:
この例は、ポリ(アクリル酸)(PAA)と複合体化する(組み合わせる)ことによって安定化されたセリウムのコロイド分散体の組成物の調製に関する。クエン酸との複合体と比較すると、紫外線/その周辺の光の存在下における色及び分解安定性の有意の改善がある。
沈殿−再分散(P−R)プロセスが、pH安定性の領域を拡大するためのPAAによるカチオン性酸化セリウムの複合体化の中枢を成す。28のアクリル酸モノマー重合度及び1.74の多分散性に相当する2000g/モルの重量平均モル質量のポリ(アクリル酸)を用いることができる。酸化セリウムナノ粒子のゾルを、米国特許第5344588号明細書(これを参考用に本明細書に取り入れる)の例1の方法によって調製し、脱イオン水で希釈して、pH1.5の50g/リットル水中分散体を得る。この分散体をさらに、pH1.5の硝酸中に10g/リットルの濃度まで希釈する。また、同じpH(=1.5)の硝酸中のPAAの同様濃度(10g/リットル)の溶液も調製する。
前記PAA溶液(pH1.5;10g/リットル)に、200〜300rpmで撹拌しながら2ミリリットル/分の割合で、同容量の酸化セリウムゾル(pH1.5;10g/リットル)をゆっくり添加する。クエン酸についてのように、この溶液は濁って沈殿を形成し、混合を停止するとすぐに底に沈降する。この懸濁液をさらに60分間撹拌して均質化させる。この組成物については、次式:
Figure 2008527100
の質量比Xを用いる。次いでこの懸濁液を15000rpmにおいて15分間遠心分離し、次いで上澄みをデカンテーションして、白っぽい黄色の沈殿を得た。次いでこの沈殿上に5M濃度の水酸化アンモニウム水溶液のアリコートをゆっくり添加し、振盪撹拌機上で約30分間穏やかに振り混ぜる。高くなったpHにおいて沈殿が再溶解して、PAAでコーティングされた酸化セリウムナノ粒子の比較的濃厚な分散体が得られる。添加する水酸化アンモニウム水溶液は、最終pH10において粒子の最終再分散溶液が得られるのに充分なもの(約0.25g/沈殿1g)とする。
光散乱の結果は、再分散粒子の寸法が13〜18nmの単分散コロイド分散体であることを示す。この組成物の最終濃度は175g/リットルである。このゾルは、PAAと複合体化された安定化粒子、遊離のPAA、遊離の硝酸イオン及びアンモニウムイオンを含有する。
再分散ゾルは、国際公開WO03/099942号パンフレット中の記載と同様のプロトコルに従って得られたクエン酸複合体が琥珀色だったのと比較して、明るい黄色だった。CeO2−クエン酸複合体は、208g/リットルでpH9のゾルとして入手できる。
周辺光中における色の安定性:
さらに、クエン酸と複合体化されたコロイド状セリウムを周辺光に曝しておが屑(paillasse)上で貯蔵すると、ほぼ1か月で色が琥珀色から茶褐色に有意に変化するのが観察される。従って、クエン酸と複合体化された酸化セリウムナノ粒子の溶液は、周辺光中で貯蔵できない。他方、コロイド状セリウムとPAAとの複合体はそれほど悪影響を受けない。明らかな色の比較が図1において強調されている。ここで、左のガラス瓶はX=1、[PAA]=1%でP−Rプロセスによって調製した濃厚CeO2−PAA(2K)ゾル(175g/リットル;pH10)について、そして右のガラス瓶はCeO2−クエン酸ゾル(200g/リットル;pH9)について、それぞれ周辺光中でおが屑上で1か月間貯蔵したものである。左のガラス瓶と右のガラス瓶とでは、明らかに色が違う。
UV−Vis分光法によって研究したこの類の複合体の希釈物は、表面複合体化の相違がUV−Vis吸収スペクトルを有意の態様で明らかに変化させるということを示す。図2に示したように、周辺光中で貯蔵したCeO2−クエン酸塩についての青色領域(λ=440)における吸光度(=0.375)は、CeO2−PAAについてのもの(=0.12)より3倍大きい。この図2は、酸化セリウム−硝酸の希釈されたナノゾル(pH1.5)(左のガラス瓶)と、クエン酸との複合体(真ん中のガラス瓶)と、PAA(2K)と複合体化された酸化セリウム(pH10)(右のガラス瓶)との間の複合体化についての色の比較を示す。クエン酸については、酸化セリウムの有意の黄変が観察される。図2のグラフは、同等の公称酸化セリウム濃度での酸化セリウム複合体のUV−Vis吸収スペクトルを示す。すべての濃度は、酸化セリウム単独の質量百分率である。
レーザー光への露光の場合の安定性:
同様に調製した酸化セリウムナノ粒子のPAAとの複合体及びクエン酸との複合体を希釈し、周辺光の広いスペクトルの波長に代えて特定波長の低強度レーザー光線(λ=488nm、青)に曝して比較する。未露光PAA及びクエン酸複合体の初期色は同様であるが、新たなCeO2−クエン酸ゾル(208g/リットル;pH9)はレーザー光線に曝すと迅速に変色し始め、長い露光時間で最後には図3に示したように沈殿する。酸化セリウム−PAA複合体はいつまでも安定である。
図3は、レーザー光に3.5時間曝した際のCeO2複合体の安定性の比較を示す(λ=488nm、60mW)。CeO2−クエン酸ゾル(208g/リットル;pH9)(右のガラス瓶)はレーザー光線中で不安定になって沈殿するのに対して、CeO2−PAAは安定で明澄なままである(左のガラス瓶)。[CeO2]=20g/リットル;pH〜7;[NaNO3]=0.75N。
例2:
この例は、短いアニオン性PAA主鎖及び中性ポリ(エチレンオキシド)(PEO)側鎖を含む「櫛形ポリマー」と複合体化することによって安定化されたセリウムナノ粒子のコロイド分散体の組成物の調製に関する。この目的のために2種の櫛形ポリマーを用いた。これらをPAA−PEO1及びPAA−PEO2と称する。その組成を下記の表1にまとめる。
Figure 2008527100
セリウム粒子との複合体は、これら2種のポリマーを様々な比
Figure 2008527100
についてpH1.5で且つ全固体濃度0.2重量%において単純に混合することによって作られる。次いで水酸化アンモニウム溶液を添加することによって溶液のpHを10まで高くする。
pH1.5におけるPAA−PEO1(低モル質量PAA主鎖)との複合体化は、X>0.1については視覚的に観察できる濁りがない明澄透明溶液をもたらした。大過剰のPAA−PEO1については濁った溶液が観察される。NH4OHによってpHを10まで高くすると、X=1.6以外は溶液は明澄透明だった。DLSによって得られたナノ粒子の寸法並びにpH1.5及びpH10における様々なXについての濁りを下記の表2にまとめる。
Figure 2008527100
セリウムナノ粒子とPAA−PEO2との間の複合体化についてのDLSによる流体力学的直径測定を下記の表3にまとめる。PAA−PEO2ポリマー櫛は、PAAホモポリマーについて観察されるものと同様の複合体化特徴を有するPAA主鎖から主として成る。pH1.5において、X>0.8(PAA−PEO226分子/粒子に相当)以外は沈殿が起こる。アンモニア溶液を添加すると、濁った混合物が再分散して、Xの関数として50nm〜140nmの凝集物からできた明澄溶液を与える。得られたデータを表3にまとめる。
Figure 2008527100
上記の表3から、これらの複合体は寸法が大きいにも拘らず複合体化の2か月後にも安定であり、明澄な琥珀色を示すことがわかる。これらの複合体はまた、周辺光に所定時間曝した場合や強いレーザー光線に曝した場合に変色に対して安定であることもわかる。
短いPAA主鎖を有するPAA−PEO櫛(PAA−PEO1)との複合体化は、中性PEOコロナを有する単一のナノ粒子の分散をもたらす。これは、多官能性酸単独については不可欠な沈殿−再分散の必要性を完全に回避するという点で、追加の臨界的なプロセス上の利点を提供する。
ポリアクリル酸を含む場合及び含まない場合のセリウム分散体の2つのガラス瓶の色の比較を示す写真である。 周辺光中における色の安定性の比較を示す写真及びUV−Vis(可視)吸収スペクトルを示すグラフである。 レーザー光に曝した時のCeO2複合体の安定性の比較を示す写真である。

Claims (23)

  1. (1)水性塗料;
    (2)次の少なくとも1種のモノマー(I)及び随意としてのモノマー(II)を重合させることによって得られる水溶性又は水分散性のポリマー(i)を含む、セリウム化合物のコロイド分散体:
    (I):エチレン性不飽和、直鎖状若しくは分岐鎖状、脂肪族、環状若しくは芳香族モノカルボン酸若しくはポリカルボン酸又はその酸無水物に相当するモノマー;
    (II):エチレン性不飽和カルボン酸のポリオキシアルキレン化エステル;又は少なくとも1種のエチレン性不飽和、直鎖状若しくは分岐鎖状、脂肪族、環状若しくは芳香族モノカルボン酸若しくはポリカルボン酸又はその酸無水物の重合から得られるものに相当するモノマー;並びに
    (3)塩基:
    の混合物を含む、水性塗料組成物。
  2. 前記コロイド分散体(2)が、1分子当たり少なくとも3個の酸官能基を有し且つその第3のpKが10以下である有機酸又はその塩をさらに含む、請求項1に記載の組成物。
  3. 前記有機酸がクエン酸である、請求項2に記載の組成物。
  4. 前記ポリマー(i)が次式(I):
    Figure 2008527100
    (式中、
    基R1は同一であっても異なっていてもよく、水素原子、随意に−COOH基を有するC1〜C4炭化水素基又は−COOH基を表わす)
    の少なくとも1種のモノマー及び随意としての次式(II):
    Figure 2008527100
    (式中、
    基R1は同一であっても異なっていてもよく、上記の通りであり、
    3は水素原子又はメチル基であり、
    4及びR5は同一であっても異なっていてもよく、水素原子又は1〜4個の炭素原子を有するアルキル基を表わし、
    6は水素原子又は1〜30個、好ましくは8〜30個の炭素原子を有するアルキル、アリール、アルキルアリール若しくはアリールアルキル基を表わし、
    nは2〜100の範囲、好ましくは6〜100の範囲であり、
    mは0〜50の範囲である)
    の少なくとも1種のモノマーの重合から誘導されたものである、請求項1〜3のいずれかに記載の組成物。
  5. 前記ポリマー(i)のモノマー(I)が次式:
    Figure 2008527100
    {式中、R11は水素原子、−COOH基又は−(CH2)n−COOH基(ここで、nは1〜4の範囲である)又はC1〜C4アルキル基を表わし;
    12は水素原子、−(CH2)m−COOH基(ここで、mは1〜4の範囲である)又はC1〜C4アルキル基を表わす}
    に相当するモノカルボン酸若しくはポリカルボン酸又はカルボン酸無水物である、請求項1〜4のいずれかに記載の組成物。
  6. 前記ポリマー(i)が次式(I):
    Figure 2008527100
    (式中、基R1は同一であっても異なっていてもよく、水素原子、随意に−COOH基を有するメチル若しくはエチル、又は−COOH基を表わす)
    の少なくとも1種のモノマーの重合から誘導されたものである、請求項5に記載の組成物。
  7. 前記ポリマー(i)のモノマー(I)が、基R11が水素原子、基−COOH、−(CH2)−COOH、メチル基又はエチル基を表わし且つ基R12が水素原子、基−CH2−COOH又はメチル基を表わすようなものである、請求項6に記載の組成物。
  8. 前記ポリマー(i)のモノマー(I)が、アクリルアミド、(N−メチルアクリルアミド、N−イソプロピルアクリルアミド)、メタクリルアミド、ポリエチレングリコールメタクリレート、ポリエチレングリコールアクリレート、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸ナトリウム(SAMPS)、スチレンスルホン酸ナトリウム又はビニルスルホン酸ナトリウムをさらに含有する、請求項1〜7のいずれかに記載の組成物。
  9. 前記ポリマー(i)のモノマー(I)がアクリル酸、メタクリル酸、シトラコン酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸若しくはクロトン酸又はそれらの酸無水物である、請求項1〜8のいずれかに記載の組成物。
  10. 前記モノマー(I)の一部が(III)ビニル芳香族モノマー、α,β−エチレン性不飽和酸のC1〜C20アルキルエステル、α,β−エチレン性不飽和酸のビニル若しくはアリルエステル、ハロゲン化ビニル若しくはハロゲン化ビニリデン、α,β−エチレン性不飽和ニトリル、α,β−エチレン性不飽和酸のヒドロキシアルキルエステル又はα,β−エチレン性不飽和酸アミドで置き換えられた、請求項1〜9のいずれかに記載の組成物。
  11. 前記モノマー(III)がスチレン、ビニルトルエン、アクリル酸若しくはメタクリル酸メチル、エチル若しくはブチル、酢酸若しくはプロピオン酸ビニル若しくはアリル、塩化ビニル若しくは塩化ビニリデン、アクリロニトリル、アクリル酸若しくはメタクリル酸ヒドロキシエチル若しくはヒドロキシプロピル又はアクリルアミド若しくはメタクリルアミドである、請求項10に記載の組成物。
  12. 前記ポリマー(i)が無水マレイン酸の重合から誘導されたものである、請求項1〜11のいずれかに記載の組成物。
  13. 前記塩基(3)がアンモニア又はアミンである、請求項1〜12のいずれかに記載の組成物。
  14. 前記塗料が紫外線下で架橋可能なラッカーである、請求項1〜13のいずれかに記載の組成物。
  15. 前記ポリマー(i)中にモノマー(II)が存在しない場合に、5〜14の範囲、好ましくは7〜9の範囲のpHを有する、請求項1〜14のいずれかに記載の組成物。
  16. 前記ポリマー(i)がモノマー(I)とモノマー(II)との共重合から誘導されたものである場合に、1〜14の範囲のpHを有する、請求項1〜14のいずれかに記載の組成物。
  17. 1分子当たり少なくとも3個の酸官能基を有し且つその第3のpKが10以下である有機酸又はその塩をさらに含む場合に、5〜14の範囲、好ましくは7〜9の範囲のpHを有する、請求項2〜14のいずれかに記載の組成物。
  18. 前記分散体の水溶性又は水分散性ポリマーの酸のモル数と全セリウム原子のモル数との間のモル比が0.001〜5.0の範囲である、請求項1〜17のいずれかに記載の組成物。
  19. 前記のモル比が0.1〜1.5の範囲である、請求項18に記載の組成物。
  20. 前記コロイド分散体の粒子寸法が200nm以下である、請求項1〜19のいずれかに記載の組成物。
  21. 前記コロイド分散体の粒子寸法が10nm以下である、請求項19に記載の組成物。
  22. 請求項1〜21のいずれかに記載の水性塗料組成物の製造方法であって、前記コロイド分散体と前記塗料及び前記塩基とを混合する工程を含む、前記方法。
  23. 組成物の総重量を基準とした酸化セリウムの量が50重量%となるように前記塗料に前記分散体を添加する、請求項22に記載の方法。
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