JP2008526228A - プライマー生成ローリングサークル型増幅 - Google Patents

プライマー生成ローリングサークル型増幅 Download PDF

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Abstract

第1の核酸配列から第1の核酸プライマーを生成するステップ、第1の核酸プライマーを第1のポリメラーゼ及び第1の環状核酸プローブと混合するステップであって、第1の環状核酸プローブは第2の核酸配列に対する少なくとも1つのアンチセンス配列及び第1の核酸プライマーに対する少なくとも1つのアンチセンス配列を含むステップ、第1のポリメラーゼを使用して、ローリングサークル型増幅により、第1の環状核酸プローブの少なくとも1反復の配列コピーを産出するステップであって、該配列コピーは少なくとも第2の核酸配列を含むステップ、第2の核酸配列から第2の核酸プライマーを生成するステップ、第2の核酸プライマーを第2のポリメラーゼ及び第2の環状核酸プローブと混合するステップであって、第2の環状核酸プローブは第2の核酸プライマーに対する少なくとも1つのアンチセンス配列を含むステップ、及び、第2のポリメラーゼを使用して、ローリングサークル型増幅により、第2の環状核酸プローブの少なくとも1反復の配列コピーを産出するステップ、を含む核酸を増幅する方法が提供される。この方法を用いて、核酸配列、DNAメチル化、一塩基多型(SNP)、タンパク質修飾、及び翻訳後修飾等の対象の分子を検出することができる。さらに、環状核酸プローブ及び核酸ロックプローブを含むリボンプローブであって、核酸ロックプローブは少なくとも1つの開裂可能なリンカーを含み、かつ環状核酸プローブ及び核酸ロックプローブは開裂可能なリンカーを開裂しなければ解離できない、リボンプローブが提供される。

Description

本発明のプライマー生成−ローリングサークル型増幅(primer generation-rolling circle amplification)(PG−RCA)は、高感度で迅速なDNA及びRNA等の核酸配列の一段階検出を可能にする。さらに、この技術は、DNAメチル化、一塩基多型(SNP)、タンパク質修飾、及び翻訳後修飾等の他の生体分子の検出に容易に適用することができる。本発明はまた、PG−RCAに有用なリボンプローブ(ribbon probe)に関する。
[関連技術の説明]
近年、インビトロでの診断のために、多様な核酸配列の検出技術が確立されている。このような技術には、PCR(ポリメラーゼ連鎖反応)、LCR(リガーゼ連鎖反応)、RCA(ローリングサークル型増幅)、NASBA(核酸配列に基づいた増幅)、及びTMA(転写媒介性増幅)などがある。これらの技術のなかには、指数関数的増幅の機構によって、10分子未満の検出さえ可能にするものもある。
病原体検出において、これらの増幅技術が広く利用され、病原体のゲノムDNAで見出された病原体に特異的な配列又は遺伝子を標的とすることで、サンプルにおける病原体による汚染を検出する。しかし、ひとつの細胞はゲノムDNAを1組しか含まないので、これらの核酸増幅による病原体検定は、酵素免疫吸着測定法(ELISA)等の他の従来の試験と同程度の感度しか有していない。1つの解決策は、より多量な病原体特異的rRNA又はmRNAを標的とすることであるが、核酸増幅反応の多くが、鋳型RNA上では効率良く重合を進められないDNAポリメラーゼを利用するので、これらの増幅法の多くでは、標的RNAを直接検出することができない。
逆転写−ポリメラーゼ連鎖反応(RT−PCR)が、標的RNA配列を検出するために最も広範に使用されている。この反応では、逆転写酵素でRNA配列を一本鎖DNA又は二本鎖DNAに変換し、次いでPCRによって増幅する。しかし、RTとPCRの反応条件が異なることから、それらの反応を別々に行う必要があるため、検出可能な量の産物を得るためにはRT−PCR全体で数時間を要するし、また、RT産物をPCRに移動させることが必要な場合もあり、これは多くのサンプルがある場合には、非常に面倒である。
ライゲーション−ローリングサークル型増幅は、標的RNA配列を検出するための別法である。この方法では、標的RNA上でパドロック(padlock)プローブ又は直鎖核酸プローブの5’末端及び3’末端をライゲーションし、次いで超分岐ローリングサークル型増幅(HRCA)を行い、環状化したパドロックプローブを定量する。しかし、この方法は少なくとも2つの反応、ライゲーション及びHRCAを必要とし、また、効果的なHRCA反応のためには、環状化の後に、環状化していないパドロックプローブを除去するエキソヌクレアーゼ処理が必要になることもあり得る。さらに、鋳型RNA上でのDNAリガーゼによるライゲーションは、鋳型DNA上よりも効率が低いことが知られているので、少量の標的RNAを検出することはできないかもしれない。
[発明の概要]
本発明の一態様においては、第1の核酸プライマーを第1の核酸配列から生成するステップ、第1の核酸プライマーを第1のポリメラーゼ及び第1の環状核酸プローブと混合するステップであって、第1の環状核酸プローブは第2の核酸配列に対する少なくとも1つ
のアンチセンス配列及び第1の核酸プライマーに対する少なくとも1つのアンチセンス配列を含むステップ、第1のポリメラーゼを使用して、ローリングサークル型増幅により、第1の環状核酸プローブの少なくとも1反復の配列コピーを産出するステップであって、該配列コピーは少なくとも第2の核酸配列を含むステップ、第2の核酸プライマーを第2の核酸配列から生成するステップ、第2の核酸プライマーを第2のポリメラーゼ及び第2の環状核酸プローブと混合するステップであって、第2の環状核酸プローブは第2の核酸プライマーに対する少なくとも1つのアンチセンス配列を含むステップ、及び第2のポリメラーゼを使用して、ローリングサークル型増幅により、第2の環状核酸プローブの少なくとも1反復の配列コピーを産出するステップ、を含む、核酸を増幅する方法が提供される。
本方法のさらなる態様においては、第1の核酸配列及び第2の核酸配列が同じ配列である。
本発明の別の態様においては、分子を検出する方法であって、当該分子を使用して第1のプライマー生成反応を開始するステップであって、第1のプライマー生成反応が第1の核酸プライマーを生成するステップ、第1の核酸プライマーを第1のポリメラーゼ及び第1の環状核酸プローブと混合するステップであって、第1の環状核酸プローブは第2の核酸配列に対する少なくとも1つのアンチセンス配列及び第1の核酸プライマーに対する少なくとも1つのアンチセンス配列を含むステップ、第1のポリメラーゼを使用して、ローリングサークル型増幅により、第1の環状核酸プローブの少なくとも1反復の第1の配列コピーを産出するステップであって、第1の配列コピーは少なくとも第2の核酸配列を含むステップ、第2の核酸配列を使用して、少なくとも第2の核酸プライマーを生成するステップ、第2の核酸プライマーを第2のポリメラーゼ及び第2の環状核酸プローブと混合するステップであって、第2の環状核酸プローブは第2の核酸配列に対する少なくとも1つのアンチセンス配列及び第2の核酸プライマーに対する少なくとも1つのアンチセンス配列を含むステップ、第2のポリメラーゼを使用して、ローリングサークル型増幅により、第2の環状核酸プローブの少なくとも1反復の第2の配列コピーを産出するステップであって、第2の配列コピーは少なくとも第2の核酸配列を含むステップ、第2の配列コピーに含まれる第2の核酸配列を使用して、生成、混合、及び産出ステップを少なくとも1回反復するステップ、及び、当該分子の存在を示す、第2のポリメラーゼ又は第2の核酸プライマーの生成物を検出するステップ、を含む方法が提供される。
本方法のさらなる態様においては、第1の核酸配列及び第2の核酸配列が同じ配列である。
さらなる態様においては、少なくとも2つの第1又は第2の核酸プライマーが、生成ステップにおいて、第1又は第2の核酸配列から生成される。
さらなる態様においては、第1の核酸プライマー及び第2の核酸プライマーが、重合、開裂、転写、及び高次核酸構造形成の少なくとも1つにより生成される。
さらなる態様においては、第1の核酸プライマー及び第2の核酸プライマーが、ヌクレアーゼによる開裂反応、鎖置換増幅、開裂により開始される等温増幅(cleavage-initiated isothermal amplification)、3方向連結(three-way junction)等温増幅、及び3方向連結ローリングサークル型反応の1つによって生成される。
さらなる態様においては、第1及び第2の核酸プライマーが、ヌクレアーゼによる開裂反応、鎖置換増幅、開裂により開始される等温増幅、3方向連結等温増幅、3方向連結ローリングサークル型反応、核酸で標識化した認識剤を使用する結合アッセイ、及び近接ア
ッセイの1つによって生成される。
さらなる態様においては、検出される分子がメチル化DNA及び一塩基多型から成る群より選択される。
本発明の別の態様においては、環状核酸プローブ及び核酸ロックプローブを含むリボンプローブであって、核酸ロックプローブは少なくとも開裂可能なリンカーを含み、かつ環状核酸プローブ及び核酸ロックプローブは開裂可能なリンカーを開裂しなければ解離できないことを特徴とする、リボンプローブが提供される。
さらなる態様においては、環状プローブは少なくともプライマー生成配列又はそれに対するアンチセンス配列を含む。
さらなる態様においては、開裂可能なリンカーが、核酸、核酸誘導体、又は非核酸を含み、かつ開裂可能なリンカーは開裂剤により開裂することができる。
さらなる態様においては、開裂剤がヌクレアーゼ酵素及び人工ヌクレアーゼから成る群より選択される。
本発明の別の態様においては、第1の核酸配列を使用して、上述の第1のリボンプローブの第1の核酸ロックプローブの開裂を誘導し、それにより第1のプライマーを第1の核酸ロックプローブから産出するステップ、第1の核酸ロックプローブを第1のポリメラーゼ及び第1のリボンプローブの第1の環状核酸プローブと混合するステップであって、第1の環状核酸プローブは第1の核酸配列に対する少なくとも1つのアンチセンス配列及び第1のプライマーに対する少なくとも1つのアンチセンス配列を含むステップ、第1のポリメラーゼを使用して、ローリングサークル型増幅により、第1の環状プローブの少なくとも1反復の配列コピーを産出するステップであって、該配列コピーは少なくとも第1の核酸配列を含むステップ、及び、配列コピーに含まれる第1の核酸配列を使用して、誘導、混合、及び産出ステップを少なくとも1回反復するステップを含む、核酸を増幅する方法が提供される。
[好ましい実施形態の詳細な説明]
プライマー生成−ローリングサークル型増幅(PG−RCA)
本発明は、プライマー生成−ローリングサークル型増幅(PG−RCA)を使用して、対象の核酸配列を検出及び定量する方法を開示する。この反応により、DNA及びRNA(例えばmRNA及びrRNA)等の核酸配列が検出できる。さらに、この反応は、一塩基多型(SNP)、タンパク質、抗原、ペプチド、多糖類、及び小分子等の生体内分子、並びに例えばDNAメチル化及び翻訳後修飾によって生じる修飾残基の検出に容易に適用することができる。
プライマー生成−ローリングサークル型増幅(PG−RCA)は、標的核酸配列からのPG−RCA開始反応、その後の複数サイクルのプライマー生成反応(PGR)及びローリングサークル反応(RCR)を含む。これらの反応は、等温条件下で行うことが好ましい。
標的核酸配列からのPG−RCA開始反応は、以下のように行うことができる。標的配列がサンプル中に存在する場合にのみ標的核酸配列と連結点(junction)を形成するように、3方向連結(three-way junction)(3WJ)プライマー及び環状プローブを設計する(図1)。図では、オリゴヌクレオチド、核酸、又はポリヌクレオチドは、5’末端か
ら3’末端方向に矢印で示されている(矢の方向が3’末端である)。このような連結点は、3方向連結でもよく、さらに分岐した核酸構造(例えば4方向連結又は5方向連結)であってもよい。このように、好ましくは鎖置換活性を有するDNAポリメラーゼは、環状プローブ上で3WJプライマーからのプライマー伸長反応を開始させて、等温条件下でのローリングサークル反応(RCR)により、環状プローブのコピーが連鎖した配列を産出することができる。
このような開始反応を実現するために、反応温度と同程度の高Tm値で標的とハイブリダイズするように3WJプライマーの5’部分を設計し、低Tm値で環状プローブとハイブリダイズするように3WJプライマーの3’部分を設計する。この低Tm値は、標的配列が存在しない場合に3WJプライマーと環状プローブとの間でのハイブリダイゼーションを回避できる程度に低くすべきである。環状プローブについても、反応温度と同程度の高Tm値で標的とハイブリダイズするように設計する。さらに、3WJ複合体の張力及び立体障害を軽減させるために、3WJプライマー、環状プローブ、又は標的の2つのハイブリダイゼーション配列の間に少なくとも1つの不対ヌクレオチドを挿入してもよい。
さらに、次工程である指数関数的な増幅工程を開始させるプライマー生成反応(PGR)開始配列に対する少なくとも1つのアンチセンス配列を含むように、環状プローブを設計する。ここで、PGRは、RCR産物のPGR開始配列から少なくとも1つの核酸プライマーを産出するように設計される反応であり、その結果得られるプライマーは、環状核酸プローブにプライミングしてRCRを開始するように設計される。PGRの幾つかの例としては、開裂反応、鎖置換増幅、及びRNA転写が挙げられ、これらは以下により詳細に記載される。一方、RCRは、連鎖した環状プローブの配列コピーを産出するように設計され、得られた産物は、最初の反応シグナルのように、各反復配列に少なくとも1つのPGR開始配列を含んでいる。
したがって、PGR及びRCRの最初の反応サイクルが開始すると、互いの反応を開始させるようにPGR及びRCRが設計されているので、これらの反応の反応サイクルは自動的に数回継続する(図2)。PGRはPGR開始配列から複数のプライマー(プライマー数は「x」で示される)を産出することができ、RCRは複数回反復(反復数は「y」で示される)したPGR開始配列を含むRCR産物を産出することができるので、PGRとRCRの単一の反応サイクルの増幅係数は、それぞれの増幅係数の積、すなわちxyとなる。複数サイクル(サイクル数は「z」で示される)のPGR及びRCRを反復することで、PG−RCAの全増幅係数は指数関数的に高くなる:(xy)z。したがって、増幅した核酸プライマー又はRCR産物の存在により、高い感度で且つ迅速に標的核酸配列を検出して、リアルタイムでこれらの産物量の増加をモニタリングすることによって定量化することができる。
プライマー生成反応(PGR)
プライマー生成反応(PGR)は、PG−RCAの感度に大きな影響を及ぼすので、PG−RCAの重要な要素である。PGRが単一のPGR開始配列からより多くのプライマーを産出する、すなわち増幅係数xがより大きくなれば、一サイクルのPGR及びRCRは、より多くのRCRプライマー、RCR産物、及びPGR開始配列を産出することができ、増幅係数xyはより大きくなる。また、PGRがより迅速にプライマーを産出すれば、増幅係数「z」がより大きくなるように、より多くのサイクルのPGR及びRCRを行うことができる。したがって、PG−RCAの感度を最大限にするためには、迅速に多くのプライマーを産出することができるPGRを使用することが重要である。プライマー生成反応(PGR)の幾つかの実施例は、以下に開示されている。
ヌクレアーゼによる開裂反応
ヌクレアーゼによる開裂反応では、RCRプライマーを生成するためにヌクレアーゼを用いる。ここで、PGRプローブは、PGR開始配列とのハイブリダイゼーション、及びその後のヌクレアーゼによる認識及び開裂によって、RCRプライマーを産出するように設計される(図3A)。より詳細には、PGRプローブは、開裂後にRCRプライマーとなる5’末端領域、PGR開始配列とハイブリダイズし得る配列及びヌクレアーゼにより開裂可能な配列を含む内部領域、並びに3’末端領域を含む。好ましくは、PGR開始配列は変化させず、かつ、開裂後に、開裂したPGRプローブをPGR開始配列から分離させるように、ヌクレアーゼによる開裂を設計するが、それによって開裂反応が反復して起こり、単一のPGR開始配列から複数のRCRプライマーが産出される。ヌクレアーゼによる開裂の一例では、Nb.Bsm I及びNt.BbvC I(New England Biolabs(Ipswich, MA)製)等のニッキングエンドヌクレアーゼ(nicking endonuclease)を利用することができる。これは、この酵素が二本鎖DNA中の一本の鎖のみを開裂するからである。したがって、この酵素はPGRプローブがPGR開始配列とハイブリダイズする場合にのみPGRプローブを開裂し、PGR開始配列は変化させずに残す。環状プローブがPGRプローブと同じ開裂可能な配列を有している可能性がある場合、前述のニッキング酵素が環状プローブではなくPGRプローブを開裂するように、メチル化修飾及びホスホロチオエート結合修飾等の化学修飾した核酸により環状プローブの配列を保護してもよい。別の例では、開裂可能な配列がRNAを含み、PGR開始配列がDNAを含む場合、RNA/DNA二本鎖構造中のRNA鎖を特異的に認識及び開裂するリボヌクレアーゼH(RNaseH)を使用することができる。RNaseHは4塩基対未満のRNA/DNA二本鎖を効率的に認識及び開裂することができないので、開裂可能な配列は少なくとも4塩基のRNAを含むことが好ましい。別の例では、PGRプローブの内部領域は、反応温度においてPGR開始配列とハイブリダイズするに十分な高いTm値すなわち融解温度を有するように設計され、開裂可能な配列は内部領域の中央部(in the middle of)であるべきであり、これによってそれぞれの開裂した領域が、開裂後にPGR開始配列から自然に解離するに十分な低いTm値を有する。さらに、制限エンドヌクレアーゼ、ホーミングエンドヌクレアーゼ、3’→5’エキソヌクレアーゼ、及びミスマッチ特異的エンドヌクレアーゼ等の幾つかのエンドヌクレアーゼ又はエキソヌクレアーゼが、開裂反応によりPGR開始配列からRCRプライマーを生成することができる。
デオキシリボザイム及びリボザイム等の幾つかのヌクレオザイムは、特異的なDNA又はRNAを認識及び開裂することで知られている。また、Ce(IV)、Eu(III)、Tm(III)、及びLu(III)等の幾つかの金属イオンはDNA及びRNAを開裂することで知られており、関連技術分野の当業者には、核酸プローブを用いて開裂部位を制御する方法は既知であろう(J. Am. Chem. Soc. 126, 1430(2004)を参照のこと)。したがって、ヌクレアーゼ酵素を用いる場合と同様に、これらの人工ヌクレアーゼ又は開裂剤を使用して、RCRプライマーを生成することが可能である。一例では、デオキシリボザイムにより開裂可能なRNA配列を少なくとも含むPGRプローブを認識して開裂するデオキシリボザイムとなるように、PGR開始配列を設計する(Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 94, 4262(1997))。
あるいは、PGR開始配列とハイブリダイズさせ、PGR開始配列のヌクレアーゼによる認識及び開裂の助けとなるように、環状プローブを設計する。一例では、ニッキング酵素により開裂可能な配列を少なくとも1つ含むように、PGR開始配列を設計する。この酵素は、環状プローブがPGR開始配列とハイブリダイズし、生成した3’末端又はプライマーからポリメラーゼが自然に重合を開始することができる場合にのみ、PGR開始配列を開裂することができる(図3B)。ヌクレオザイムには、開裂した3’末端に効果的なプライマーにならない可能性のある2’,3’−シクロホスフェート又は他の修飾を残すものもあるので(Nucleic Acids Research, 30, 12, e56(2002))、効果的なプライマーである3’ヒドロキシ末端を生成するために幾つかの技法を使用してもよい。一例は、T
4ポリヌクレオチドキナーゼの3’−ホスファターゼ活性の利用である。別の例は、このような修飾した3’末端を消化し、3’ヒドロキシル末端を生成することができる、3’→5’エキソヌクレアーゼ活性の利用である。
鎖置換増幅
図4に示されるように、プライマー生成反応として、鎖置換増幅(SDA)を利用することができる。
SDAによるPGRの一例では、PGRプローブを用いて、重合とヌクレアーゼによる開裂反応との組み合わせによって、単一のPGR開始配列から複数のRCRプライマーを生成することができる(図4A)。より詳細には、PGRプローブは、RCRプライマーに対するアンチセンス配列である5’末端領域、PGR開始配列とハイブリダイズ可能な配列及び開裂可能な配列に対するアンチセンス配列を含む内部領域、並びに3’末端領域を含む。合成したRCRプライマーが別の環状プローブとハイブリダイズすることができさえすれば、5’領域はRCR産物と相補的であっても相補的でなくてもよい。また、いったん第2鎖のRCR産物が合成されると、もはやPGRプローブは第1鎖のRCR産物ともPGR開始配列ともハイブリダイズすることができないため、3’領域はRCR産物と相補的ではないこと、あるいは3’ホスフェート修飾等の化学修飾した核酸を使用してポリメラーゼにより伸長可能ではないことが好ましい。
いったんPGRプローブがRCR産物のPGR開始配列とハイブリダイズすると、切断酵素等の開裂剤がRCR産物を開裂するが、PGRプローブは変化させない。その後、鎖置換活性を有するポリメラーゼは、PGRプローブ上の開裂したRCR産物を伸長させてPGRの開始点である二本鎖核酸とすることができる。
このPGRは、重合及び開裂の反応サイクルであり、これは好ましくは等温条件下で、自然に反復的に継続する。二本鎖核酸がRCR産物と同じ開裂配列を含むので、開裂反応が新たに合成した鎖を開裂するが、PGRプローブは変化させない。その後、鎖置換活性を有するポリメラーゼがPGRプローブ上の開裂した鎖を伸長させ新たな二本鎖核酸とし、もう一方の開裂した鎖を転置してRCRプライマーとなる一本鎖とする。反応サイクルにおいて二本鎖核酸が再生成されるので、このPGRは反復的に継続し、複数のRCRプライマーを生成する。
SDAによるPGRの別の例では、重合とヌクレアーゼによる開裂反応との組み合わせによって、二本鎖RCR産物から複数のRCRプライマーを生成することができる(図4B)。第1鎖のRCR産物とプライミングすることができる外因性のRCRプライマーを用いて、ポリメラーゼが二本鎖RCR産物を合成する。その後、切断酵素等の開裂剤により、第2のRCR産物を変化させずに第1鎖のRCR産物を開裂することができる。次いで、鎖置換活性を有するポリメラーゼが、開裂した第1鎖のRCR産物を伸長させPGRの開始点である二本鎖核酸とする。
このPGRは、重合及び開裂の反応サイクルであり、これは好ましくは等温条件下で、自然に反復的に継続する。二本鎖核酸が少なくとも1つの開裂配列を含むので、開裂剤が新たに合成した鎖を開裂するがPGRプローブは変化させない。それから、鎖置換活性を有するポリメラーゼがPGRプローブ上の開裂した鎖を伸長させて新たな二本鎖核酸とし、もう一方の開裂した鎖を転置してRCRプライマーとなる一本鎖とする。この反応において二本鎖核酸が再生成されるので、このPGRは反復的に継続し、複数のRCRプライマーを生成する。さらに、外因性のRCRプライマーは新たに生成したRCRプライマーとハイブリダイズすることができるので、ポリメラーゼによって、PGRの別の開始点になる別の二本鎖核酸が合成される。さらに、より高い感度を目的として、生成したRCR
プライマーの3’末端が外因性RCRプライマーと相補的にならないようにするため、ポリメラーゼが鋳型として認識することができない核酸又は非核酸による修飾によって、外因性RCRプライマーを修飾してもよい。このような修飾の一例として、Taq及びBstDNAポリメラーゼ等の多様なポリメラーゼによって認識できない2’−O−メチルRNA、あるいはポリメラーゼによって認識できないC3、C9、及びC12等の化学的な内部リンカー(chemical internal linkers)が挙げられる。
開裂により開始される等温増幅
開裂反応及びその後の等温増幅が単一のPGR開始配列から複数のプライマーを生成することができる(図5)。PGR開始配列により誘導されたヌクレアーゼによる開裂の際に、直鎖PGRプローブ又は環状PGRプローブから直鎖核酸プローブを生成することができる(図5)。得られた直鎖プローブは、自己プライミングするように設計され、ポリメラーゼは3’末端を伸長させ、PGRの開始点になるヘアピン核酸を形成する。一例では、ヌクレアーゼ又は非ヌクレアーゼ因子により開裂可能な領域を有するように、ヘアピン核酸を設計する(図5の経路Aで示される)。鎖置換活性を有するポリメラーゼ及び開裂剤は、鎖置換増幅(SDA)によって、RCRプライマーとして機能する一本鎖核酸を連続して生成する。別の例では、RNA転写を開始できるプロモーター配列を含むように、ヘアピン核酸を設計する(図5の経路Bで示される)。RNAポリメラーゼは、RCRプライマーとして機能するRNA転写産物を連続して合成する。別の例では、RNAポリメラーゼによりRNA転写を開始することができるバブル構造として、ヘアピン核酸のヘアピン構造を設計する。RNAポリメラーゼは、RCRプライマーとして機能するRNA転写産物を連続して合成する。
3方向連結等温増幅
3方向連結又はさらに分岐した核酸構造(例えば4方向連結若しくは5方向連結)を形成させ、その後、等温増幅することによって、単一のPGR開始配列から複数のプライマーを生成することが可能である(図6)。PGR開始配列と安定した3WJ又はさらに分岐した構造を形成するように、核酸プライマー及びプローブを設計する。プライマーの3’末端部分は環状プローブと相補的ではあるが、環状プローブとの自動的なハイブリダイゼーションを抑制できる程度に短い。したがって、PGR開始配列を用いるだけで、ポリメラーゼは、プローブ上のプライマーを伸長させPGRの開始点である二本鎖核酸とすることができる。
一例では、ヌクレアーゼ又は非ヌクレアーゼ因子により開裂可能な領域を有するように、二本鎖核酸を設計する(図6の経路Aで示される)。好ましくは、鎖置換活性を有するポリメラーゼ及び開裂剤は、鎖置換増幅(SDA)によって、RCRプライマーとなる一本鎖核酸を連続して生成する。別の例では、RNA転写を開始することができるプロモーター配列を含むように、二本鎖核酸を設計する(図6の経路Bで示される)。RNAポリメラーゼは、RCRプライマーとなるRNA転写産物を連続して合成する。
3方向連結RCR
PGRは、必ずしも核酸の新たな3’末端を合成する反応ではない。3方向連結(3WJ)又はさらに分岐した核酸構造(例えば4方向連結又は5方向連結)を利用することによって、PGR開始配列から複数のプライマーを生成することが可能である。PGR開始配列と安定した3WJ又はさらに分岐した構造を形成するように、核酸プライマー及び環状核酸プローブを設計する(図7)。プライマーの3’末端部分は環状プローブと相補的であるが、環状プローブとの自動的なハイブリダイゼーションを抑制できる程度に短い。したがって、プライマーは、その化学構造が変化しないにもかかわらず、PGR開始配列を用いるだけでRCRプライマーとなる。
その他の分子の検出のためのPG−RCA開始反応
標的分子を検出するため、その分子がPGR又はRCRを誘導及び開始させることができる限りにおいて、PGRとRCRの反応サイクルは、非常に高い感度で且つ迅速に、分子を検出することを可能にする。したがって、PG−RCAは、インビトロでの診断に対して非常に汎用的な技術である。
核酸配列の検出
対象の核酸配列を検出するために、PGR開始配列の代わりに対象の核酸配列から開始するようPGRを設計することにより、ヌクレアーゼによる開裂反応、開裂により開始される等温増幅、及び3WJ等温増幅等の上記のPGR反応を利用することができる。一例では、ヌクレアーゼによる開裂反応により、PG−RCAを開始することができる。標的DNA配列がニッキング酵素により切断可能な配列を有し、且つ、環状プローブがこの配列とハイブリダイズするように設計される場合、この環状プローブがこの配列とハイブリダイズし、生成した3’末端又は環状プローブ上のプライマーをポリメラーゼが伸長させることができる場合にのみ、この酵素はこの標的配列を切断し、PG−RCAが始まる。さらに、HhaI、AluI、TaqI、及びHaeIII等の多様な制限酵素がDNA/RNA二本鎖構造中のDNA鎖及びRNA鎖を開裂することが知られており(Nucleic Acid Res., 1980, 13, 2939)、逆転写なしでヌクレアーゼによる開裂反応を利用することができる。さらに、逆転写はRNAを一本鎖cDNA又は二本鎖cDNAへ変換するので、変換したcDNAから開始されるようにPG−RCA開始反応を設計することができる。さらに、ヌクレアーゼからの保護プローブの代わりに、環状プローブ又はPGRプローブを使用して、PG−RCA開始反応として、RNA保護アッセイ等の幾つかの従来の技法を利用することができる。
SNPの検出
一塩基多型(SNP)を検出する幾つかの技法が確立されており、これらの幾つかを、SNPを検出するためのPG−RCA開始反応として利用することができる。一例では、Surveyorヌクレアーゼ(Transgenomic, Inc. (ネブラスカ州オマハ)から入手可能)、Cleavase(Third Wave Molecular Diagnostics(ウィスコンシン州マディソン)から入手可能)、又はRNaseH(Analytical Biochem., 333, 246(2004))等のミスマッチ感受性ヌクレアーゼを使用してSNPを検出するように、上述のヌクレアーゼによる開裂反応又は開裂により開始される増幅を設計することができる。
DNAメチル化の検出
HaeII、NotI、及びSmaI等の種々のヌクレアーゼは、DNAのメチル化修飾に対し感受性であり、このような修飾された配列を開裂しない。したがって、上述のヌクレアーゼによる開裂反応を使用するPG−RCA又はメチル化感受性ヌクレアーゼを使用する開裂により開始される増幅によって、メチル化DNAと非メチル化DNAとを区別することが可能である。したがって、PG−RCAにより、非常に高い感度でDNAメチル化修飾を検出することができる。
生体内分子の検出
PG−RCAを使用して、タンパク質、抗原、ペプチド、多糖類、又は小分子等の対象の生体内分子、並びに、核酸で標識化した認識剤を使用して、DNA上のメチル化及びタンパク質上のリン酸化等の生体内分子上の修飾残基を検出することができる。
一例では、PG−RCAは、対象の分子と特異的に結合する抗体、抗原、タンパク質、ペプチド、アプタマー、又はポリマー等の認識剤と結合した核酸標識を検出することができる。対象の分子を標識化した認識剤でインキュベートし、未結合の認識剤を洗浄することにより、対象の分子と結合した核酸標識を検出することで対象の分子を検出することが
可能である。核酸標識は、PGR又はRCRを開始することができる核酸配列又は分子であり得る。したがって、PG−RCA産物の量によって、対象の分子を検出して定量化することができる。このような核酸の例としては、環状プローブと相補的な核酸プライマー、及びSDA増幅又はRNA増幅によりRCRプライマーを生成することができる二本鎖核酸又はヘアピン状二本鎖核酸が挙げられる。
別の例では、対象の分子が存在する場合にのみ、1組の認識剤が複合体を形成することができる近接アッセイにより、PG−RCAが開始され、対象の分子を検出することができる。関連技術分野の当業者には、Nat. Biotech., 14, 1714(1996)、Nat. Biotech. 20,
473(2002)、及びNucleic Acids Research, 33, 6, e64, (2005)で示されるような近接アッセイを行う方法が理解されるであろう。認識剤の幾つかの例は、PG−RCAを開始することができる核酸配列又は分子で標識化した、抗体、抗原、タンパク質、ペプチド、アプタマー、及びポリマーである。一例では、2つの認識剤が非常に近接している場合にのみRCRが開始するように、一方の認識剤をプライマーで標識化し、他方の認識剤を環状プローブで標識化する。別の例では、一方の認識剤を、環状プローブと相補的ではあるが短すぎて環状プローブとハイブリダイズできない、短い核酸プライマーによって標識化し、かつ、他方の認識剤を、環状プローブと相補的で、かつ環状プローブと安定にハイブリダイズするに十分な程度長い核酸プローブによって標識化する。したがって、両方の認識剤が対象の分子の助けによって非常に近接し、PG−RCAを開始する場合にのみ、環状プローブはこの短いプライマーとハイブリダイズすることができる。したがって、対象の分子を検出し、PG−RCA産物の量によって定量化することができる。
PG−RCAのためのリボンプローブ
リボンプローブ(ribbon probe)は、少なくとも1つの開裂可能なリンカーを含む少なくとも1つの核酸ロックプローブにハイブリダイズされた環状核酸プローブである。環状プローブ及びロックプローブは、開裂可能なリンカーを開裂しなければ、互いから解離することはできない。ロックプローブは環状核酸(図8A、図8B)又は環状プローブから自動的に解離しない程度に十分長い直鎖核酸(図8C)である。開裂可能なリンカーは、DNA、RNA、修飾した核酸、又は開裂可能な分子を含む。環状テンプレート又は長鎖テンプレートによりパドロックされた環状プローブは、ローリングサークル型増幅に対して効率的なテンプレートではないので(Nucleic Acid Research, 26, 22, 5073(1998))、リボンプローブは、サンプル中の核酸が環状プローブと非特異的にプライミングすることによる偽陽性のPG−RCA増幅を最小限にすることができる。さらに、環状プローブは、PG−RCAのためのPGR開始配列に対する少なくとも1つのアンチセンス配列を含む。
ヌクレアーゼによる開裂反応により、リボンプローブを使用するPG−RCAを行うことができる。ひとたび開裂剤によりロックプローブを開裂すれば、ロックプローブから生成されるRCRプライマーが環状プローブとハイブリダイズしてRCRを開始する(図9)。環状プローブは、別のリボンプローブの開裂可能なリンカーの開裂を誘導する、複数のPGR開始配列を含むRCR産物を産出するように設計される。
さらに効率的な開裂のために、核酸の物理的特性により、環状プローブと相補的であるが一本鎖は維持するように、開裂後に3’末端となる領域を設計する。核酸は、一本鎖形態よりも二本鎖形態でより強固であり、二本鎖DNAは、完全な環を形成するには少なくとも126塩基対を必要とする(Gene, 211, 277(1998), J. Am. Chem. Soc, 118, 1587(1996)、及びProc. Natl. Acad. Sci. USA, 78, 4833(1981))。したがって、126塩基より小さい一本鎖環状プローブが別の核酸と共に形成することができる二本鎖の長さには限界がある。あるいは、開裂後にRCRプライマーになる領域と環状プローブに結合する領域との間に、環状プローブとハイブリダイズしない核酸配列又は非核酸リンカーであるス
ペーサー領域を組み込むことができる。あるいは、開裂及び開裂した3’末端の消化により、ロックプローブからRCRプライマーを生成することができる。一例では、3’→5’エキソヌクレアーゼ、又はポリメラーゼのエキソヌクレアーゼ活性を利用して、開裂可能なリンカーを開裂した後の3’末端を消化することができる。あるいは、開裂可能なリンカーと共に標的分子を開裂してもよい。
以下の実施例においては、核酸配列を5’末端(左側)から3’末端(右側)方向に記載する。DNAは小文字で示し、RNAは大文字で示し、2’−O−メチル−RNAはイタリック体の大文字で示している。5’末端リン酸修飾及び3’末端リン酸修飾は、それぞれ/5phos/及び/3phos/で示している。Nt.BbvC I認識配列及びNb.Bsm I認識配列は、それぞれ一重下線及び二重下線で示している。内部C3リンカーは、/isp3/で示している。
<実施例1>
環状プローブの合成
直鎖核酸プローブ(配列番号1)は、Intergrated DNA Technologies(アイオワ州コーラルヴィル)から購入した。製造業者のプロトコルに従って、Epicentre(ウィスコンシン州マディソン)製のCircligaseを使用して、環状プローブをこの直鎖プローブから合成した。環状化させた後、G25スピンカラム処理(Amersham Biosciences、ニュージャージー州ピスカタウェイ)の後に、37℃で一晩、エキソヌクレアーゼI(Epicentre、ウィスコンシン州マディソン))処理及びエキソヌクレアーゼIII(New England Biolabs、マサチューセッツ州イプスウィッチ)処理を行い、環状化していないプローブを取り除いた。あるいは、エキソヌクレアーゼI処理及びエキソヌクレアーゼIII処理の後に、7Mの尿素−5%のポリアクリルアミドゲル電気泳動を行い、環状プローブを精製した。
Figure 2008526228
<実施例2>
3方向連結構造からのRCR反応
環状化可能なプローブ(配列番号2)、3WJプライマー(配列番号3)、及び標的DNA(配列番号4)をIntegrated DNA Technologiesから入手した。Bst DNAポリメラーゼの大フラグメントをNew England Biolabsから購入した。実施例1で示されるように環状プローブを合成したが、ただし、異なる配列を有する環状化可能なプローブを使用した。
4nMの環状プローブ、及び3WJプライマーとして500nMの3WJプライマーを使用し、500nMの標的DNAを加えて、あるいは加えずに、3WJ−RCAを行った。Cプローブ、3WJプライマー、及び標的を含む3WJ構造中に2つの不対チミジンを形成するように3WJプライマーを設計した。400μMのdNTP(Promega)、1×Thermopol反応緩衝液(New England Biolabs)、及び0.08U/μlのVent(エキソ−)DNAポリメラーゼ(New England Biolabs)を含む緩衝液10μl中で、94℃で3分間変性の後、69℃で65時間この反応を行った。
PCR及びその後の1.5%のアガロースゲル分析により、この反応産物を分析した。500nMの標的分子を用いた場合にのみ、連鎖した産物が認められた。PCR条件は、
400μMのdNTP(Promega)、1×Thermopol反応緩衝液(New England Biolabs)、0.04U/μlのVent(エキソ−)DNAポリメラーゼ(New England Biolabs)、1/125000に希釈したSybrGreen1(Molecular Probes)、10nMの6−カルボキシフルオレセイン(Molecular Probes)、0.5μMのセンスPCRプライマー及びアンチセンスPCRプライマー(配列番号5、配列番号6)、及び上記の反応産物1μlを含む反応物10μlであった。温度サイクルは、95℃で3分間の最初の変性、並びに95℃で15秒間及び69℃で5分間を34サイクルとした。
Figure 2008526228
<実施例3>
ヌクレアーゼによる開裂反応を使用するPG−RCA
PGRプローブ(配列番号7)、環状化可能なプローブ(配列番号8)、及び対象の核酸配列(配列番号9)をIntegrated DNA Technologiesから入手した。Bst DNAポリメラーゼの大フラグメントをNew England Biolabsから購入し、熱安定性のRNaseHをEpicentreから購入した。実施例1で示されるように環状プローブを合成したが、ただし、異なる配列を有する環状化可能なプローブを使用した。
400μMのdNTP、500nMのPGRプローブ、10nMの環状プローブ、1×Thermopoly緩衝液(New England Biolabs)、1/125000に希釈したSybrGreen I(Invitrogen、カルフォルニア州カールスバッド)、0.3Uの熱安定性のRNaseH、及び0.8UのBst DNAポリメラーゼの大きいフラグメントを構成成分とする10μlの反応系において、65℃で1時間、PG−RCAを行った。iCycler(Biorad Laboratories、カルフォルニア州ハーキュリーズ)上での蛍光強度の増大により、リアルタイムでこの反応をモニタリングし、SybrGold(Invitrogen)染色によりアガロースゲル上で分析した。対象の核酸配列の量(10μl中に3×1010、3×109、3×108、3×107、3×106、3×105、3×104、又は0個の分子)に応じて、蛍光シグナル強度の増大が観察された。
Figure 2008526228
<実施例4>
鎖置換増幅を使用する3方向連結RCRにより開始されるPG−RCA
環状化可能なプローブ(配列番号10)、3WJプライマー(配列番号11)、アンチセンスプライマー(配列番号12)、及び対象の核酸配列(配列番号13)をIntegrated
DNA Technologiesから購入した。実施例1で示されるように環状プローブを合成したが、ただし、異なる配列を有する環状化可能なプローブを使用した。
400μMのdNTP、500nMの3WJプライマー、500nMのアンチセンスプライマー、1μMの環状プローブ、4mMのMgSO4、50mMのKCl、1×Thermopol反応緩衝液(New England Biolabs)、1/125000に希釈したSybrGreen I(Invitrogen)、0.8UのBst DNAポリメラーゼの大フラグメント(New England Biolabs)、及び1UのNb.Bsm I(New England Biolabs)を含む10μlの反応系において、64℃で1時間、PG−RCAを行った。iCycler(Biorad Laboratories)上での蛍光強度の増大により、リアルタイムでこの反応をモニタリングし、SybrGold(Invitrogen)染色によりアガロースゲル上で分析した。対象の核酸配列の量(10μl中に3×108、3×106、3×104、3×102、3×100、3×10-2、又は0個の分子)に応じて、蛍光シグナル強度の増大が観察された。
Figure 2008526228
<実施例5>
リボンプローブの合成
環状化可能なプローブ(配列番号14)及び環状化可能なロックプローブ(配列番号15)をIntegrated DNA Technologiesから購入した。製造業者のプロトコルに従って、Circligase(Epicentre)により環状化可能なロックプローブから環状ロックプローブを合成し、エキソヌクレアーゼT(New England Biolabs)及びエキソヌクレアーゼI(Epicentre)、並びにその後のG25スピンカラム(Amersham Biosciences)精製により、環状化していないロックプローブを取り除いた。環状ロックプローブを鋳型として使用して、T4 DNAリガーゼ(Epicentre)により環状化可能なプローブを環状化して、エキソヌクレアーゼT及びエキソヌクレアーゼI、並びに後続のG25スピンカラム精製によって、環状化していないプローブを取り除いた。得られたプローブは、互いにパドロックした環状プローブ及び環状ロックプローブから成るリボン状のプローブである。
Figure 2008526228
<実施例6>
リボンプローブを使用するPG−RCA
対象の核酸(配列番号16)をIntegrated DNA Technologiesから購入した。実施例5で示されるようにリボンプローブを合成した。
400μMのdNTP、80nMのリボンプローブ、1×Thermopoly緩衝液(New England Biolabs)、1/125000に希釈したSybrGreen I(Invitrogen)、0.3Uの熱安定性のRNaseH、及び0.8UのBst DNAポリメラーゼの大フラグメントを構成成分とする10μlの反応系において、65℃で1時間、PG−RCAを行った。iCycler(Biorad Laboratories)上での蛍光強度の増大により、リアルタイムでこの反応をモニタリングし、SybrGold(Invitrogen)染色によりア
ガロースゲル上で分析した。
標的分子の量(10μl中に3×1010、3×109、3×108、3×107、3×106、3×105、3×104、又は0個の分子)に応じて、蛍光シグナル強度の増大が観察された。
Figure 2008526228
プライマー生成ローリングサークル増幅(PG−RCA)開始反応を示す概略図である。 プライマー生成反応(PGR)及びローリングサークル反応(RCR)の反応サイクルを示す概略図である。 ヌクレアーゼによる開裂反応を利用したプライマー生成反応を示す概略図である。 ヌクレアーゼによる開裂反応を利用したプライマー生成反応を示す概略図である。 鎖置換増幅を利用したプライマー生成反応を示す概略図である。 鎖置換増幅を利用したプライマー生成反応を示す概略図である。 開裂により開始される等温増幅を利用したプライマー生成反応を示す概略図である。 3方向連結等温増幅を利用したプライマー生成反応を示す概略図である。 3方向連結ローリングサークル反応を利用したプライマー生成反応を示す概略図である。 リボンプローブを示す概略図である。 リボンプローブを示す概略図である。 リボンプローブを示す概略図である。 リボンプローブを使用するPG−RCAを示す概略図である。

Claims (14)

  1. 核酸を増幅する方法であって、
    第1の核酸プライマーを第1の核酸配列から生成するステップ、
    前記第1の核酸プライマーを第1のポリメラーゼ及び第1の環状核酸プローブと混合するステップであって、第1の環状核酸プローブは第2の核酸配列に対する少なくとも1つのアンチセンス配列及び前記第1の核酸プライマーに対する少なくとも1つのアンチセンス配列を含むステップ、
    前記第1のポリメラーゼを使用して、ローリングサークル型増幅により、前記第1の環状核酸プローブの少なくとも1反復の配列コピーを産出するステップであって、該配列コピーは少なくとも前記第2の核酸配列を含むステップ、
    第2の核酸プライマーを前記第2の核酸配列から生成するステップ、
    前記第2の核酸プライマーを第2のポリメラーゼ及び第2の環状核酸プローブと混合するステップであって、第2の環状核酸プローブは第2の核酸プライマーに対する少なくとも1つのアンチセンス配列を含むステップ、及び
    前記第2のポリメラーゼを使用して、ローリングサークル型増幅により、前記第2の環状核酸プローブの少なくとも1反復の配列コピーを産出するステップ
    を含む、方法。
  2. 前記第1の核酸配列及び第2の核酸配列が同じ配列である、請求項1に記載の方法。
  3. 分子を検出する方法であって、
    当該分子を使用して、第1のプライマー生成反応を開始するステップであって、第1のプライマー生成反応が第1の核酸プライマーを生成するステップ、
    前記第1の核酸プライマーを第1のポリメラーゼ及び第1の環状核酸プローブと混合するステップであって、第1の環状核酸プローブは第2の核酸配列に対する少なくとも1つのアンチセンス配列及び第1の核酸プライマーに対する少なくとも1つのアンチセンス配列を含むステップ、
    前記第1のポリメラーゼを使用して、ローリングサークル型増幅により、前記第1の環状核酸プローブの少なくとも1反復の第1の配列コピーを産出するステップであって、第1の配列コピーは少なくとも第2の核酸配列を含むステップ、
    前記第2の核酸配列を使用して、少なくとも第2の核酸プライマーを生成するステップ、
    前記第2の核酸プライマーを第2のポリメラーゼ及び第2の環状核酸プローブと混合するステップであって、第2の環状核酸プローブは前記第2の核酸配列に対する少なくとも1つのアンチセンス配列及び第2の核酸プライマーに対する少なくとも1つのアンチセンス配列を含むステップ、
    前記第2のポリメラーゼを使用して、ローリングサークル型増幅により、前記第2の環状核酸プローブの少なくとも1反復の第2の配列コピーを産出するステップであって、第2の配列コピーは少なくとも前記第2の核酸配列を含むステップ、
    前記第2の配列コピーに含まれる第2の核酸配列を使用して、生成、混合、及び産出のステップを少なくとも1回反復するステップ、及び
    前記分子の存在を示すものとして、前記第2のポリメラーゼ又は第2の核酸プライマーの産物を検出するステップ
    を含む、方法。
  4. 前記第1の核酸配列及び第2の核酸配列が同じ配列である、請求項3に記載の方法。
  5. 前記生成ステップにおいて、少なくとも2つの第1又は第2の核酸プライマーが、前記第1の核酸配列又は第2の核酸配列から生成される、請求項1に記載の方法。
  6. 前記第1及び第2の核酸プライマーが、重合、開裂、転写、及び高次核酸構造形成のうちの少なくとも1つにより生成される、請求項5に記載の方法。
  7. 前記第1及び第2の核酸プライマーが、ヌクレアーゼによる開裂反応、鎖置換増幅、開裂により開始される等温増幅、3方向連結等温増幅、及び3方向連結ローリングサークル反応のうちの1つによって生成される、請求項1に記載の方法。
  8. 前記第1及び第2の核酸プライマーが、ヌクレアーゼによる開裂反応、鎖置換増幅、開裂により開始される等温増幅、3方向連結等温増幅、3方向連結ローリングサークル反応、核酸で標識化した認識剤を使用する結合アッセイ、及び近接アッセイのうちの1つによって生成される、請求項3に記載の方法。
  9. 前記分子がメチル化DNA及び一塩基多型から成る群より選択される、請求項3に記載の方法。
  10. 環状核酸プローブ及び核酸ロックプローブを含むリボンプローブであって、
    前記核酸ロックプローブは少なくとも開裂可能なリンカーを含み、かつ前記環状核酸プローブ及び前記核酸ロックプローブは開裂可能なリンカーを開裂しなければ解離できないことを特徴とする、リボンプローブ。
  11. 前記環状プローブが少なくともプライマー生成配列又はそれに対するアンチセンス配列を含む、請求項10に記載のリボンプローブ。
  12. 前記開裂可能なリンカーが、核酸、核酸誘導体、又は非核酸を含み、かつ開裂可能なリンカーは開裂剤により開裂可能である、請求項10に記載のリボンプローブ。
  13. 前記開裂剤がヌクレアーゼ酵素及び人工ヌクレアーゼから成る群より選択される、請求項12に記載のリボンプローブ。
  14. 核酸を増幅する方法であって、
    第1の核酸配列を使用して、請求項10に記載の第1のリボンプローブの第1の核酸ロックプローブの開裂を誘導し、それにより第1のプライマーを第1の核酸ロックプローブから生成させるステップ、
    前記第1の核酸ロックプローブを第1のポリメラーゼ及び前記第1のリボンプローブの第1の環状核酸プローブと混合するステップであって、第1の環状核酸プローブは前記第1の核酸配列に対する少なくとも1つのアンチセンス配列及び第1のプライマーに対する少なくとも1つのアンチセンス配列を含むステップ、
    前記第1のポリメラーゼを使用して、ローリングサークル型増幅により、第1の環状プローブの少なくとも1反復の配列コピーであって、少なくとも前記第1の核酸配列を含む配列コピーを産出するステップ、及び
    前記配列コピーに含まれる第1の核酸配列を使用して、誘導、混合、及び産出のステップを少なくとも1回反復するステップ
    を含む、方法。
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