JP2008524207A - 芳香族カルボン酸を調製する方法 - Google Patents

芳香族カルボン酸を調製する方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2008524207A
JP2008524207A JP2007546585A JP2007546585A JP2008524207A JP 2008524207 A JP2008524207 A JP 2008524207A JP 2007546585 A JP2007546585 A JP 2007546585A JP 2007546585 A JP2007546585 A JP 2007546585A JP 2008524207 A JP2008524207 A JP 2008524207A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
xylene
tpa
oxygen
reaction
water
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007546585A
Other languages
English (en)
Inventor
シズベン,ヨハネス,マリア,フランシスカス
メイヤー,ハーマン,ヨゼフ, クラウディアス デ
Original Assignee
プロセス デザイン センター ビー.ブイ.
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by プロセス デザイン センター ビー.ブイ. filed Critical プロセス デザイン センター ビー.ブイ.
Publication of JP2008524207A publication Critical patent/JP2008524207A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C51/00Preparation of carboxylic acids or their salts, halides or anhydrides
    • C07C51/16Preparation of carboxylic acids or their salts, halides or anhydrides by oxidation
    • C07C51/21Preparation of carboxylic acids or their salts, halides or anhydrides by oxidation with molecular oxygen
    • C07C51/255Preparation of carboxylic acids or their salts, halides or anhydrides by oxidation with molecular oxygen of compounds containing six-membered aromatic rings without ring-splitting
    • C07C51/265Preparation of carboxylic acids or their salts, halides or anhydrides by oxidation with molecular oxygen of compounds containing six-membered aromatic rings without ring-splitting having alkyl side chains which are oxidised to carboxyl groups
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J29/00Catalysts comprising molecular sieves
    • B01J29/005Mixtures of molecular sieves comprising at least one molecular sieve which is not an aluminosilicate zeolite, e.g. from groups B01J29/03 - B01J29/049 or B01J29/82 - B01J29/89
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J29/00Catalysts comprising molecular sieves
    • B01J29/03Catalysts comprising molecular sieves not having base-exchange properties
    • B01J29/0308Mesoporous materials not having base exchange properties, e.g. Si-MCM-41
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J29/00Catalysts comprising molecular sieves
    • B01J29/04Catalysts comprising molecular sieves having base-exchange properties, e.g. crystalline zeolites
    • B01J29/06Crystalline aluminosilicate zeolites; Isomorphous compounds thereof
    • B01J29/70Crystalline aluminosilicate zeolites; Isomorphous compounds thereof of types characterised by their specific structure not provided for in groups B01J29/08 - B01J29/65
    • B01J29/78Crystalline aluminosilicate zeolites; Isomorphous compounds thereof of types characterised by their specific structure not provided for in groups B01J29/08 - B01J29/65 containing arsenic, antimony, bismuth, vanadium, niobium, tantalum, polonium, chromium, molybdenum, tungsten, manganese, technetium or rhenium
    • B01J29/7815Zeolite Beta
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C63/00Compounds having carboxyl groups bound to a carbon atoms of six-membered aromatic rings
    • C07C63/14Monocyclic dicarboxylic acids
    • C07C63/15Monocyclic dicarboxylic acids all carboxyl groups bound to carbon atoms of the six-membered aromatic ring
    • C07C63/261,4 - Benzenedicarboxylic acid
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

Abstract

本発明は、不均一触媒と溶媒としてのp−キシレンとの存在下に出発物質と酸素とを反応させて、テレフタル酸(TPA)の溶液を製造することによって、テレフタル酸を作る方法に関する。該出発物質はp−キシレン、p−トルイル酸、4−カルボキシベンズアルデヒド、またはこれらの任意の2以上の混合物である。酸性溶媒を使用し、TPAが生成されたときにそれを沈降させる従来の製造方法とは対照的に、反応の際に固形のTPAは生成されない。TPAを製造するために使用される慣用の製造方法の多くの欠点を、生成の際のTPAの直接沈降を回避することによって、本発明の方法は解消する。特に、本発明の方法は、反応副生成物を除去するための追加の精製段階を必要としない。すなわち、1段階プロセスで出発物質から直接、フィルムグレードTPAが得られることができる。
【選択図】なし

Description

本発明は、テレフタル酸を製造する方法、特に不均一触媒を使用する方法に関する。本発明は、さらにフィルムグレードテレフタル酸を製造する方法に関する。
テレフタル酸(TPA)は、化学中間体として広く使用されている芳香族カルボン酸である。飽和ポリエステル、たとえばポリエチレンテレフタレート(PET)およびそのコポリマーの製造に使用される故に、テレフタル酸はポリマー産業にとって工業的関心の的である。TPAおよびそれに対応するジメチルエステル(ジメチルテレフタレート)の世界全体の生産量は、1992年に製造された全化学品のトン数でおおよそ第25位、および全有機化学品の中でおおよそ第10位にランクされた。
下の式に示されるように、分子酸素によるp−キシレンの酸化はラジカル開始の段階的反応であり、該反応は二つの主要な中間体であるp−トルイル酸および4−ホルミル安息香酸(4−カルボキシベンズアルデヒドまたは4−CBAとしても知られている。)を生成する。
Figure 2008524207
TPAを製造するために利用できる多数のプロセス方法があり、そのそれぞれがTPAの色々な製造収率および純度収率を有する。これらのプロセスのほとんどは、少なくともコバルトおよび/またはマンガン金属を含有する液相の均一系触媒の存在下に、酸素源、たとえば空気またはOガスによるp−キシレンの酸化を含む。さらに、これらのプロセスのほとんどは、酸性溶媒、たとえば酢酸の存在下に実施される。酢酸は酸化させる傾向があり、溶媒の損失をもたらし、プロセスの最後に水から分離されなければならない。したがって、酢酸の回収は非常に高価である。慣用のプロセスは、ラジカル源として腐食性の臭素助触媒、たとえばHBr、NaBr、または他の金属臭素類も用いる。したがって、これらのプロセスは、典型的には高価なチタン被覆反応器中で実施される。生成されたときに、TPAは酢酸反応溶媒から沈降し、TPA粒子の高濃度スラリーをもたらす。
TPA沈降物は、典型的には反応の際の不完全酸化の故に4−CBAによって汚染されている。4−CBAによる汚染は相当なものになりうる。すなわち、たとえばいくつかの製造プロセスは、4−CBA約5000ppmを有するTPA製品を生み出す(Perniconaら、Catalysis Today誌、第44巻、129〜135ページ(1998年刊))。少量の4−CBAであってもテレフタル酸中のその存在は、高純度ポリエステルの合成、たとえばPETへのTPAの重縮合を妨げる。したがって、4−CBAはTPAから除去されなければならない。しかし、4−CBAの除去は、それがTPAと容易に共結晶化する事実によって複雑化する。典型的には、米国特許第5,200,557号に記載されたように、該アルデヒドを容易に分離可能なp−トルイル酸へ高圧水素化することによって、TPAは精製される。しかし、この追加の工程およびそれに付随するその後の再結晶化は、高価である。
米国特許第5,200,557号公報 Perniconaら、Catalysis Today誌、第44巻、129〜135ページ(1998年刊)
現在、十分な高収率および後続の高純度品製造プロセスに適した純度を有し、その結果追加の精製工程の使用が回避されるテレフタル酸の合成方法の必要が存在する。さらに、環境に有害になりかねない腐食性の供給原料物質または他のプロセス物質、たとえばNaBrまたはHBrの使用を避ける方法の必要が存在する。
反応の過程で製造された実質的に全ての芳香族カルボン酸が、反応の間溶液中に維持されるような様式でテレフタル酸を製造することが、国際特許出願公開第98/38150号に記載された。該酸を溶液中に維持するための何らかの特定の手段は、記載されていなかった。
1の面では、本発明は、不均一触媒と溶媒としてのp−キシレンとの存在下に出発物質と酸素とを反応させて、テレフタル酸の溶液を製造することを含むテレフタル酸を製造する方法に関する。より詳細には、本発明は、不均一触媒と溶媒としてのp−キシレンとの存在下に出発物質と酸素とを反応させて、反応の間に固形のテレフタル酸を生成することなくテレフタル酸の溶液を製造することを含む方法であって、該出発物質がp−キシレン、p−トルイル酸、4−カルボキシベンズアルデヒド、またはこれらの2以上の混合物である方法に関する。
p−キシレンが出発物質として使用される。反応の間、固形のテレフタル酸は生成されない。溶液中のTPAの濃度は、少なくとも0.5、1、または2重量%以上であることができ、5〜10重量%までまたは10重量%より大きい範囲であることができる。本発明の方法は、テレフタル酸が生成されたときにその直接沈降が回避される故に、該方法は慣用プロセスの欠点の多くを解消する。
反応生成物が液相中にあるように反応条件は維持され、それによって晶析後のTPA中の4−CBA含有量が低減される。典型的には、本発明のプロセスは、フィルムグレードTPAを製造するためにさらなる精製を必要としない。その結果、現在の技術と比較して、一般に本発明の方法は製造されたTPAメートルトン当たり10〜50%少ないエネルギーを要する。
本発明の方法に使用される不均一触媒は、反応物質とテレフタル酸生成物とを含有する溶液の相とは別の相中に存在する触媒である。該不均一触媒は、固形触媒として存在する。たとえば、固形触媒は基体上に不動態化され、たとえば固定床であることができ、またはスラリー触媒であることができる。任意の適当な固形触媒が使用されることができ、たとえばゼオライト、またはメソ多孔性のSiO若しくはβ−SiC、炭素若しくはカーボンナノチューブのようなメソ多孔性の封入マトリックス、およびコバルト−マンガン化合物のような触媒成分が包含される。若干の実施態様では、該触媒とハロゲン含有剤との存在下に、出発物質および酸素は反応し、該ハロゲン含有剤はハロゲン化アリールを包含するがこれに限定されない。好適なハロゲン化アリールは、臭化アリール、たとえば9−ブロモアントラセン、9,10−ジブロモアントラセン、およびこれらの混合物等を包含する。
本発明に使用される溶媒はp−キシレンであり、任意的に共溶媒として水がさらに存在する。溶媒中の水とp−キシレンとの比は典型的には、反応の際に使用される温度および圧力において1の均一液相が維持されるようなものである。好ましくはこの比は、重量で測定されて約0.01〜約1の範囲である。水とp−キシレンとの混合物では、テレフタル酸溶液中のテレフタル酸の濃度は、一般に約0.5重量%〜約5重量%の範囲である。もっとも、これより高いまたは低い値も可能である。
反応媒体は、典型的には酸素、p−キシレン、水およびテレフタル酸を単一の均一液相として含んでいる。
本発明の方法は、バッチプロセスとしてまたは連続プロセスとして実施されることができる。単一の反応器または2以上の反応器が使用されることができる。複数の反応器が使用されるときは、それらは直列、並列、またはこれらの組み合わせに配置されることができる。当業者によって理解されるように、各反応器中の混合パターンは、特定の用途のために調整されることができ、各反応器独立に、逆混合され、部分的に逆混合され、または逆混合されない。1以上の反応器は、断熱的に、非断熱的に、等温的に、または非等温的に稼動されることができる。典型的には、1以上の反応器は、沸騰冷却によって断熱的にまたは非断熱的に稼動される。
反応に使用される酸素およびp−キシレンは、当業者に知られた任意の適当な方法によって反応に供給されることができる。酸素は外部源から供給され、または現場で生成されることができる。少なくとも酸素18体積%を含んでいるガスから、たとえば空気として、酸素は供給されることができるが、これより高いまたは低い濃度の酸素も使用されることができる。たとえば、少なくとも90体積%の濃度で、酸素は供給されることができる。反応が1以上の反応器で実施されるときは、1以上の液体反応器供給原料中に溶解されて、該1以上の反応器に、酸素は供給される。酸素供給原料から、2以上の反応器が同時に酸素を供給されることもできる。同様に、p−キシレン供給原料から、2以上の反応器は同時にp−キシレンを供給されることができる。
TPAを製造する本発明の方法は、典型的には高められた温度および圧力で実施される。ある実施態様ではp−キシレンと酸素との反応は、温度約150℃〜約400℃で実施され、また他の実施態様では約200℃〜約300℃で実施される。該反応は、圧力約5バール〜約80バールで、特に約30バール〜約50バールで実施されることができる。
テレフタル酸は、テレフタル酸の溶液から当業者に知られた任意の適当な方法で分離されることができる。反応溶液からのテレフタル酸の沈降、晶析、または沈降と晶析との両者によって、該分離は実施されることができる。該分離を実施するための特に有用な方法は、テレフタル酸の溶液から水をフラッシュ蒸発することによってである。水のフラッシュ蒸発(すなわち、減圧フラッシュ)は、存在するp−キシレンの少なくとも若干の部分の蒸発を同様に引き起こすことは、当業者には理解されるだろう。TPA自体の分離前、その際、またはその後に、反応混合物またはTPA溶液から、水は分離されることができる。典型的には、減圧フラッシュ、その後の凝縮蒸気の液−液分離、そして有機相の循環によって、水は分離される。分離された水の少なくとも一部は、共溶媒として使用されるために循環されることができる。分離されたTPAは典型的には、フィルムグレードテレフタル酸である。もっとも、本発明はそのようには限定されない。
本発明は、反応の間、TPAの何らかの沈降を防止するような様式で、不均一触媒作用、たとえば固形触媒を使用して、フィルムグレードTPAを包含するTPAを製造する方法に関する。本発明の1の実施態様のブロックフローシートが図1に示される。酸素供給原料(A)、p−キシレン供給原料(B)および溶媒流(L)が、直列または並列配置の1以上の連続酸化反応器を含む反応区間へと供給される。本質的に触媒が循環される流動床、触媒が静的に配置された固定床、または交差流床を有する反応器および膜反応器も使用されることができる。酸素供給原料中の酸素濃度は、1体積%〜100体積%の範囲であり、典型的には少なくとも18体積%、少なくとも80体積%、少なくとも85体積%、少なくとも90体積%、少なくとも95体積%、またはさらに少なくとも98体積%若しくは99体積%である。1反応器のみに、またはいくつかの反応器に任意の比で同時に、酸素供給原料は供給されることができる。p−キシレン供給原料は、p−キシレンを少なくともある程度含んでいるが、100%までの任意のp−キシレン濃度が可能である。1反応器のみに、またはいくつかの反応器に任意の比で同時に、p−キシレン供給原料は供給されることができる。酸素供給原料およびp−キシレン供給原料は、合体された供給原料として反応区間に供給されることもできる。供給原料流の温度および圧力は、該供給原料の源およびそれが供給される反応区間の稼動条件に応じて色々であることができる。
酸素は、p−キシレンと同じ相に、たとえば液相に、または気相に供給されることができる。たとえば、選択膜を通して、高められた圧力におけるガス状酸素の吸収によって、酸素はp−キシレンに供給されてもよい。あるいは、選択膜を通した拡散によって、高圧力の酸素含有ガス、たとえば空気または精製酸素からの吸収によって、酸素はp−キシレン中に吸収され、そして反応器中へと直接に、および/または反応器からの循環流に供給されてもよい。ガス状酸素は、液体酸素の蒸発または溶解、および溶媒、たとえば超臨界流体中への吸収によって提供され、酸素含有溶媒の特性に応じて直接的にまたは間接的に飽和溶液から反応器媒体中へ供給されることができる。化学反応によって現場で、酸素は生成されてもよい。代表的な酸素源は、ガス状酸素および液体酸素、並びに過酸化水素等を包含するが、これらに限定されない。
p−キシレン溶媒流はp−キシレン以外の成分を含んでいてもよく、典型的には反応区間に入る液体でなければならない。p−キシレン供給原料は、プロセスに関連した成分、たとえば該反応の未転化反応物質、生成物、共生成物、中間生成物、若しくは副生成物、または不活性成分を含有することができる。
該反応は、固形触媒の存在下に液相中で行われて、p−キシレンからTPAへの選択的転化を許す。反応の間に生成されたTPAが液相中に留まるように、反応条件は維持される。したがって、TPA溶液の濃度は、少なくとも0.5、1、または2重量%以上であり、5〜10重量%以上までの範囲であることができる。慣用のプロセスでは、TPAは反応の間に沈降し、一般に反応媒体中の非常に低い溶液濃度を有する。TPAの生成および沈降の間に4−CBAはTPAの結晶中に捕捉されてしまい、さらなる精製を必要とする粗生成物をもたらす。対照的に、本発明の方法では、反応の間に生成されたTPAは液相中に留まり、したがって、4−CBAは、生成されたTPA中に捕捉されない。捕捉されないで、4−CBAはTPAへと転化される。したがって、さらに精製されなくても、単離されたTPAは典型的には、4−CBA0.1重量%以下、4−CBA0.05重量%以下、またはさらに4−CBA0.01〜0.005重量%以下を含有する。
反応の間に生成されたTPAの溶解性は、任意的に水との組み合わせでp−キシレンを溶媒として使用し、溶解度の増加に適した反応条件を維持することによって達成される。分離することが容易な触媒、たとえば不動態化された固形触媒またはスラリー触媒の存在下に、水とp−キシレンとの比、並びに圧力および温度が、十分なTPA溶解度、たとえば支配的な稼動条件において0.1〜50モル%を得るために選択されることができる。典型的には、断熱稼動条件下において、TPA溶解度は0.1〜10モル%であるように選択される。
反応媒体に対して不均一相(固相)にある、p−キシレンの酸化のための任意の触媒が、本発明に使用されることができる。好適な触媒は、メソ多孔性マトリックス中に封入された触媒成分である20〜300nmの微結晶を包含する。コバルト−マンガン化合物、とりわけゼオライト中に受け入れられたものが、特に適している。
たとえば、触媒成分として以下の式、すなわちCoMn(O)(R−COO) k1 k2を有する触媒が使用されることができる。ここで、
Rは、任意的に置換されたC14〜Cアルキルであり、
は、任意的に置換された窒素含有カルボン酸であり、
は、HO、任意的に置換されたC〜Cアルキル含有カルボン酸、任意的に置換されたC〜Cシクロアルキルまたはヘテロ環、任意的に置換されたC〜Cヘテロアリールまたはアリールからなる群から選択され、および
k1+k2=3である。
Rが−CHまたは−Cである上式の触媒、Lがピコリン酸、ニコチン酸、またはイソニコチン酸である上式の触媒、およびLがCHCOOHまたはHOである上式の触媒を、実施態様は包含する。
あるいは、CoMn(O)(R−COO)6−k3 k3 k4に相当する式を有する触媒成分を持つ触媒が使用されることができ、ここで、
Rは、任意的に置換されたC〜Cアルキルであり、
は、任意的に置換された窒素含有カルボキシレートであり、
は、HO、任意的に置換された窒素含有カルボン酸、任意的に置換されたC〜Cアルキル含有カルボン酸、任意的に置換されたC〜Cシクロアルキルまたはヘテロ環、および任意的に置換されたC〜Cヘテロアリールまたはアリールからなる群から選択され、
k3は、1、2、または3であり、および
k3+k4=3である。
Rが−CHまたは−Cである上式の触媒成分、Lが1−ピリジン−COO、2−ピリジン−COO、または3−ピリジン−COOである上式の触媒成分、およびLがピコリン酸、ニコチン酸、i−ニコチン酸、CHCOOH、またはHOである上式の触媒成分を、実施態様は包含する。
本明細書に提示された触媒成分は、おそらくは高機能化されたゼオライトの内部に受け入れられた金属錯体を有する。好適なゼオライトは、該ゼオライトのケージ内か、あるいは通路内に、好ましくは2の通路の交差部内に活性成分を収容する能力があるものである。これに適したゼオライトは、フォージャサイト(FAU)、六方晶フォージャサイト(EMT)およびベータ(BEA)、たとえばY型ゼオライト、X型ゼオライト、LZ−210、SAPO−37、CSZ−1、EMC−2ゼオライトであるが、関連した無秩序構造同種群の構成員、たとえば繊維状構造等、および上記ゼオライトに基づいたミクロ多孔性構造、並びにこれらの混合物も包含する。好ましくは、少なくとも8のSi/Al原子比を有するゼオライトが使用される。というのは、これらのゼオライトでは、多孔度と拡散特性との最適なバランスが維持されるからである。
諸ゼオライト間の構造的類似性の詳細な説明およびゼオライトに関する特定の構造情報を有する参考文献のリストについては、たとえば米国特許第4,344,851号、第4,503,023号、第4,840,779号、およびBaerlocherら著、「ゼオライト骨格タイプの図表書」、ELSEVIER第5改訂版(2001年刊)を見よ。提示された金属錯体を受け入れるのに使用される好まれるゼオライトは、ベータゼオライトを包含する。
メソ多孔性マトリックスは、好ましくはメソ多孔性のシリカ、炭素、およびカーボンナノチューブ等を包含する。
「アルキル」の語句は、1〜20炭素原子を含んでいるヒドロカルビル基を言う。「アルキル」の語句は、直鎖アルキル基、たとえばメチル、エチル、およびプロピル等を包含する。該語句は、直鎖アルキル基の分岐鎖異性体も包含する。さらに、アルキル基は、以下の定義に従って任意的に置換されることができる。したがって、アルキル基は第一級アルキル基、第二級アルキル基、および第三級アルキル基を包含する。本発明では、好まれるアルキル基は、1〜4炭素原子を有する非置換アルキル基を包含するけれども、さらにより好まれるこのような基は1〜3炭素原子を有する。
「置換された」の語句は、他の置換基で置き換えられた原子または原子団のことを言う。「置換された」の語句は、任意の置換レベル、すなわちモノ、ジ、トリ、テトラ、またはペンタ置換を、このような置換が化学的に許容される場合に包含する。化学的に接近可能な任意の部位で、および任意の原子上で、たとえば炭素上の(一または複数の)置換として、置換は生じることができる。たとえば、置換された化合物は、その中に含まれる水素または(一または複数の)炭素原子への1以上の結合が、非水素および/または(一または複数の)非炭素原子への結合によって置き換えられているものである。
「窒素含有カルボン酸」の語句は、少なくとも1のカルボン酸部分(−COOH)および少なくとも1の任意的に置換された窒素原子を含んでいる化合物を言う。窒素含有カルボン酸化合物は、非環式および環式構造を包含し、その中で窒素は任意的に環員であることができる。たとえば、窒素含有カルボン酸は、少なくとも1の−COOHを含んでいるピリジン類、ピコリン類、ピリミジン類、およびピペリジン類等を包含する。好ましい窒素含有カルボン酸は、ピコリン酸、ニコチン酸、およびi−ニコチン酸(これらの構造は下に示される。)を包含する。
Figure 2008524207
「C〜Cアルキル含有カルボン酸」の語句は、少なくとも1のカルボン酸部分(−COOH)および少なくとも1の任意的に置換されたC〜Cアルキル基を含んでいる化合物を言う。該語句は、少なくとも1の−COOHを含んでいる直鎖、分岐状、および環式のC〜Cアルキル基を包含する。さらに、該語句は、任意の飽和レベルを有するC〜Cアルキル基も包含する。たとえば、C〜Cアルキル含有カルボン酸化合物は、酢酸、プロピオン酸、ブチル酸、およびこれらのハロゲン化置換体、たとえばCHFCOOH、CHClCOOH、およびCHBrCOOH等を包含する。好ましいC〜Cアルキル含有カルボン酸は、CHCOOHを包含する。
「窒素含有カルボキシレート」の語句は、少なくとも1のカルボキシレート部分(−COO)および少なくとも1の任意的に置換された窒素原子を含んでいる化合物を言う。窒素含有カルボキシレート化合物は、非環式および環式構造を包含し、その中で窒素は任意的に環員であることができる。たとえば、窒素含有カルボキシレートは、少なくとも1の−COOを含んでいるピリジン類、ピコリン類、ピリミジン類、ピペリジン類、およびモルホリン等を包含する。好ましい窒素含有カルボキシレートは、1−ピリジン−COO、2−ピリジン−COO、および3−ピリジン−COO(これらの構造は下に示される。)を包含する。
Figure 2008524207
「シクロアルキル」の語句は、1〜20炭素原子を有する飽和または不飽和の脂環式部分を言う。シクロアルキル基は、シクロヘキシルおよびシクロヘプチルを包含する。「置換されたシクロアルキル」の語句は、上記の定義に従って置換されているシクロアルキル基を言う。置換されたシクロアルキル基は、直鎖または分岐鎖アルキル基で置換された1以上の原子を有することができ、他の環で置換されているシクロアルキル基、たとえば縮合環をさらに含んでいることができる。代表的な置換シクロアルキル基は、モノ置換されたもの、たとえばこれらに限定はされないが2−、3−、4−、5−置換シクロヘキシル基またはモノ置換された基、たとえばアルキル基若しくはハロ基であることができる。
「ヘテロ環」または「ヘテロ環式」の語句は、芳香族環および非芳香族環のヒドロカルビル化合物を言う。3以上の環員であって、そのうち1以上がヘテロ原子、たとえば、これらに限定されないが、NおよびOである環員を有する単環式、および二環式化合物を、ヘテロ環式基は包含する。ヘテロ環式基の例は、これらに限定されないが1〜3窒素原子を有する不飽和3〜6員環、たとえば、これらに限定されないが、ピローリル、ピローリニル、イミダゾリル、ピラゾリル、ピリジル、ジヒドロピリジル、ピリミジル、ピラジニル、ピリダジニル、トリアゾリル(たとえば、4H−1,2,4−トリアゾリル、1H−1,2,3−トリアゾリル、および2H−1,2,3−トリアゾリル);1〜4窒素原子を有する飽和3〜8員環、たとえば、これらに限定されないが、ピローリジニル、イミダゾリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル;1〜3窒素原子を有する縮合不飽和ヘテロ環式基、たとえば、これらに限定されないが、インドリル、イソインドリル、インドリニル、インドリジニル、ベンズイミダゾリル、キノリル、イソキノリル、インダゾリル、ベンゾトリアゾリル;1〜2酸素原子および1〜3窒素原子を有する不飽和3〜8員環、たとえば、これらに限定されないが、オキサゾリル、イソオキサゾリル、オキサジアゾリル(たとえば、1,2,4−オキサジアゾリル、1,3,4−オキサジアゾリル、および1,2,5−オキサジアゾリル);1〜2酸素原子および1〜3窒素原子を有する飽和3〜8員環、たとえば、これに限定されないが、モルホリニル;1〜2酸素原子および1〜3窒素原子を有する不飽和縮合ヘテロ環式基、たとえば、ベンズオキサゾリル、ベンズオキサジアゾリル、およびベンズオキサジニル(たとえば、2H−1,4−ベンズオキサジニル)を含む。好まれるヘテロ環式基は、5または6環員を有する。より好まれるヘテロ環式基は、モルホリン、ピペラジン、ピペリジン、ピロリジン、イミダゾール、ピラゾール、1,2,3−トリアゾール、1,2,4−トリアゾール、テトラゾール、チオモルホリン、チオモルホリンのS原子が1以上のO原子に結合されているところのチオモルホリン、ピロール、ホモピペラジン、オキサゾリジン−2−オン、ピロリジン−2−オン、オキサゾール、キヌクリジン、チアゾール、およびイソオキサゾールを包含する。「置換されたヘテロ環」または「置換されたヘテロ環式」の語句は、上記の定義に従って置換されているヘテロ環式基を言う。置換されたヘテロ環式基の例は、2−メチルベンズイミダゾリル、5−メチルベンズイミダゾリル、1−メチルピペラジニル、および2−クロロピリジル等を含むが、これらに限定されない。
「アリール」の語句は、3〜20炭素原子を含んでいる芳香族基を言う。アリール基は、フェニル、ビフェニル、アントラセニル、およびナフテニルを包含するが、これらに限定されない。「置換されたアリール基」の語句は、上記の定義に従って置換されているアリール基を言う。たとえば、置換されたアリール基は、1以上の炭素原子、酸素原子、または窒素原子に結合されることができ、そのアリール基の1以上の芳香族炭素が置換および/または非置換のアルキル、アルケニル、若しくはアルキニル基に結合されているところのアリール基も包含する。これは、アリール基の2炭素原子がアルキル、アルケニル、またはアルキニル基の2原子に結合されている結合配置を包含して、これによって縮合環系(たとえば、ジヒドロナフチルまたはテトラヒドロナフチル)が定義される。したがって、「置換されたアリール」の語句は、とりわけトリルおよびヒドロキシフェニルを包含するが、これらに限定されない。好ましくは、芳香族基は、アルキル、カルボン酸(−COOH)および/またはカルボキシレート基(−COO)で置換されている。
「ヘテロアリール」の語句は、炭素原子およびヘテロ原子、たとえばNおよびOからなる3〜20員の芳香族環、または(ii)炭素原子およびヘテロ原子、たとえばNおよびOからなる8〜10員の二環式若しくは多環式の環系であって、該二環式系中の環の少なくとも一つが芳香族環であるものを言う。ヘテロアリール環は、どのヘテロ原子または炭素原子において結合されてもよい。代表的なヘテロアリール化合物は、たとえばピリジル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリドオキサゾリル、ピリダゾオキサゾリルおよびピリミドオキサゾリルを包含する。「置換されたヘテロアリール」の語句は、上記の定義に従って置換されているヘテロアリール基を言う。
反応器区間は、直列若しくは並列の配置またはこれらの任意の組み合わせの1以上の反応器を含んでいる。各反応器は、異なったレベルの混合および温度、並びに異なった幾何学的大きさも有することができる。反応区間は、典型的には直列の配置の一組の反応器からなり、その場合に全て反応器が同じような混合パターンおよび幾何学的大きさを有していても、いなくてもよい。反応は液相中で起きるが、第二相または第三相、たとえば液相および/または気相が存在してもよい。好ましくは、スラリー触媒としてまたは不動態化された固形触媒として、触媒は供給されることができる。反応の間、触媒を除いては他の固相は存在してはならない。スラリー触媒が使用されるならば、触媒の回収および反応器への循環は、典型的には反応器区間内で実施される。任意の触媒分離の方法、たとえばワイヤーメッシュバスケットを使用することによって固形触媒が反応器を出て行くのを制限すること、若しくは各反応器の後で触媒分離装置を使用すること、若しくは最後の反応器の後で触媒回収を普通の装置(たとえば、ハイドロサイクロン)で実施すること、またはこれらの任意の組み合わせが、適用されることができる。スラリー触媒分離が反応器設計の一体化された部分でないならば、触媒粒子を十分に分離する任意の固−液分離装置が使用されることができる。
各反応器は個々に、断熱、等温、または非断熱および非等温条件下に稼動されることができる。典型的には、稼動様式は沸騰冷却を使用する断熱操作、または等温操作であり、該沸騰冷却とは、たとえば反応器内容物の一部を蒸発することによって、反応熱またはその一部を除去し、その後に冷却装置で該蒸気を凝縮し、そして凝縮液を反応器区間に再循環することである。非断熱および非等温操作では、好ましくは反応熱の一部のみが、たとえば沸騰冷却によって除去されて、断熱の場合よりも小さい温度上昇を有する反応器区間の温度上昇プロフィールをもたらす。反応器の温度および圧力は、使用される水/p−キシレン比および反応器の構成に強く関係しており、反応の間に生成された全てのTPAが液相中に留まるように選択されなければならない。断熱操作の場合には、反応器の構成は、同様に反応器内容物の蒸発を防ぐように選択されなければならない。典型的な稼動温度は、約150℃〜約400℃、より典型的には約200℃〜約300℃の範囲内にある。典型的な稼動圧力は、約5バール〜約80バール、若干の実施態様では約30バール〜約50バールの範囲内にある。
本明細書に提示された酸化方法の反応速度は、ハロゲン含有剤の添加によって高められる。代表的なハロゲン含有剤は、ヒドロカルビル臭素化剤、たとえば9−ブロモアントラセン、9,10−ジブロモアントラセン、およびこれらの混合物を包含する。反応器構成内の少なくとも1の反応器、または複数の反応器に、ハロゲン含有剤は添加されることができる。さらに、同じまたは異なったハロゲン含有剤が、一連の反応器内の各反応器に添加されてもよい。
反応器区間からの流出物(C)は、分離区間に送られ、そこで以下の任務が実施されなければならない。すなわち、TPAが分離され、反応の間に生成された水が除去され、そしてp−キシレンが回収される。p−キシレンおよび未転化の反応物質が循環される前に、副生成物は、その全体か、あるいは一部が除去されることができる。分離区間において、これらの任務は任意の順番で行われることができる。水が最初に除去される実施態様のブロック図を、図1は示す。好都合には、気−液に基づいた分離プロセスによって、反応の間に生成された水は分離される。典型的には、反応器流出物の圧力を開放し、ほとんどの揮発性成分を蒸発させ、それによって残留液体を冷却することによる断熱減圧フラッシュで、該分離は実施される。単一段階か、あるいは複数段階で、圧力開放は実施されることができる。水の除去の際、他の成分、たとえばp−キシレンは頂流蒸気中に存在する。未反応酸素および他の非凝縮物も存在する。蒸気(E)は頂流系に送られ、そこで凝縮後に水が除去される(G)。蒸発および凝縮は、別の装置または合体された装置で実施されることができる。他の価値ある成分、たとえば未転化p−キシレンは回収され、主生成物流に再循環(F)されなければならない。反応器のいずれかが、沸騰冷却で稼動されるならば、オフガス(N)も頂流区間で処理されることができる。非凝縮成分は、該系をオフガス流(H)として出て行く。
反応器出口の内容物の部分的蒸発は、温度降下と組み合わされて液体(D)中のTPAの溶解度を低減し、TPAの沈降を引き起こすことができる。TPA結晶の収率が十分でなければ、たとえば、より低温度で稼動されることができる後続の晶析段階が要求される。例示されたTPA製造経路の最終段階は、適当な固−液分離装置であり、そこで固形TPA(J)が液体から分離される。液相からの固体の信頼できる分離を許す任意の固−液分離機が使用されることができる(たとえば、ハイドロサイクロンまたはろ過)。固−液分離装置から排出された液体(K)は、p−キシレン、水、回収されなかったTPA、および非揮発性副生成物または中間生成物を含んでいる。p−キシレンが反応器に循環される前に、プロセス中の他の流が加えられることができる。たとえば、p−キシレン中へのTPAの溶解度は、水を添加することによって改良されることができる。反応器区間に循環される前にTPAは精製されて、微量成分の蓄積が防止されることができる。追加の分離装置またはパージ流が使用されて、微量成分が除去されることができる(M)。
フィルムグレードテレフタル酸は、PETフィルムを作るのに適したTPAの1グレードである。この目的のために、フィルムグレードTPAは、ある種の着色前駆体を極めて僅かに含有するか、または全く含有しないことが規格とされる。最も重大な着色前駆体は4−CBAであり、これに対する規格は典型的には50ppm以下である。
精製テレフタル酸(TPA)とは、精製段階、たとえば粗テレフタル酸中の4−CBAが水素化または何らかの他の処理によって低減される段階から得られたフィルムグレードテレフタル酸を言う。
断熱とは、その操作に熱が供給されず、またはそこから取り除かれない操作を言う語句である。
等温とは、その操作の全ての部分において平均温度が同じである操作を言う語句である。平均とは、当該操作の区切られた部分において小さい温度変動、たとえば約10%以下が生じうることを意味する。
非断熱とは、断熱の反意語である。
非等温とは、等温の反意語である。
逆混合とは、その操作の全ての部分において平均組成が同じである操作を言う語句である。平均とは、当該操作の区切られた部分において組成の小さい変動、たとえば約20%以下が生じうることを意味する。対照的に、部分的に逆混合された系は、典型的にはその操作の入口と出口との間に小さい濃度勾配を有する。
反応媒体および反応混合物とは両者とも、その中で化学反応が起きるプロセス混合物を言う。たとえば、反応媒体は溶媒および1以上の反応物質を有することができる。
反応溶媒は、反応媒体の主要な成分である。反応溶媒は、反応混合物を特定の状態に保つ役割をする。たとえば、溶媒は、組成、成分の化学的および/若しくは物理的活性、並びに/または反応の温度を特定の値若しくはある範囲の値に保つことができる。
共溶媒は、特定の目的、たとえばTPAのある溶解度を維持することに資する溶媒の成分である。共溶媒は、該化学反応に参加しても、しなくてもよい。
反応区間は、フローシートの全ての反応器を含んでいる一部である。反応区間は普通、その中で化学反応が行われる全ての装置を含んでいるが、その中で触媒の循環が行われる(1または複数の)装置を含んでいてもよい。
分離区間は、入ってくる混合物が所要によっていくつかの部分へと分離されるフローシートの一部である。たとえば、本発明の方法では、典型的な部分は、TPA生成物、循環するp−キシレンおよび副生成物である。
検討された全ての範囲が、全ての目的のためにその中の全ての部分的範囲も表すことができ、必然的に表し、かつ、全てのそのような部分的範囲も本発明の本質を形成することを、当業者は容易に理解するだろう。任意の挙げられた範囲は、同じ範囲が少なくとも等しい半分、三分の一、四分の一、五分の一、十分の一等へと細分化されることを十分に表し、可能にすると、容易に認識されることができる。非限定的な実施例として、本明細書で検討された各範囲は、低位の三分の一、中位の三分の一および上位の三分の一等へと容易に細分化されることができる。
以下の実施例を参照することによって、上記のように全般的に記載された本発明はより容易に理解される。該実施例は例示の目的で提供され、本発明を限定するようには意図されていない。
〔実施例1〕
p−キシレン−水混合物を溶媒として使用した、何らの熱統合もされていない本発明に従うプロセスの簡略化フローシートが、図2に示される。図2のプロセスのモル流量が表1に示される。
Figure 2008524207
溶媒の主成分はp−キシレンである。ある量の水が、TPA溶解度促進剤として混合添加される。反応器区間は、図2に装置1、2、3、および4によって示された4基の反応器を含んでいる。該反応器は直列の配置で稼動され、固形不動態化触媒を含んでいる。各反応器は、新しいp−キシレン流Kおよび新しい酸素流Jを供給される。酸素供給原料Jは、酸素95体積%からなり、残りは窒素であり、反応器圧力50バール絶対圧および温度20℃で供給される。p−キシレン供給原料Kは、純粋なp−キシレンからなり、同様に50バール絶対圧および20℃で供給される。全ての反応器は断熱的に稼動され、反応器の内容は充満液体である。反応器の温度レベルは、反応器1で256℃、反応器2で271℃、反応器3で285℃、および反応器4で300℃である。p−キシレンの全転化率は1.5%であり、全4反応器にわたって等しく分配されている。該溶媒は、環状循環流Aから第一反応器中に供給され、該環状循環流Aは温度240℃にあり、p−キシレン76.3モル%および水23.5モル%からなり、残りは溶解TPA、副生成物、反応物質および不活性物である。
反応器4からの流出物は、温度300℃および50バール絶対圧における流Eによって示され、p−キシレン72.8モル%、水24.8モル%およびTPA1.1モル%からなり、残りは副生成物、酸素および不活性物である。フラッシュ区間で流Eの圧力は16バール絶対圧に下げられ、気相流Lを生成し、これはp−キシレン69.3モル%および水29.1モル%を含んでおり、残りは副生成物、反応物質および不活性物である。装置7によって示される熱交換器で、流Eは100℃まで冷却されて強制的に凝縮される。凝縮物は2の非混合性液相へと分かれ、装置8内でデカンテーションによって分離される。装置8を出て行く気相流Nは、主として水および非凝縮物からなり、オフガス処理装置10へ送られ、そこでオフガスはさらに精製される。該ガス処理で回収された成分は、流Sとしてフラッシュ装置6へ再循環され、および流Wとして水出口へ送られる。オフガス流Rはプロセスから排出される。装置8および10からの水性相は、主として水からなる。流Qによって示される水性流の主要部分は環状溶媒流に加えられて、TPA溶解度を増加する。反応によって生成された水の量に等しい残部は、プロセスから排出され、流Pとして排水処理へ送られる。装置8からの有機相は流Oによって表され、p−キシレン90モル%超からなる。流Oはフラッシュ装置6へ循環される。
フラッシュ装置6に入るp−キシレンの約三分の一および水のほとんど三分の二が蒸発する結果、そこの温度は200℃より下に下がる。この条件下で、液相中のTPAの溶解度は有意に低下して、反応器流出物中に溶解されたTPAの約95%が強制的に沈降する。流Gはフラッシュ装置6から抜き出され、約2重量%の固形分含有量を有するスラリーからなる。固形TPAである流Tは、固−液分離装置9でスラリーから分離される。付着している母液を除去するための該固形生成物のその後の乾燥は、本発明の方法の境界限度外であると想定され、したがって図2には示されていない。残留する母液である流Hは、溶媒循環の主要な部分である。装置8および10で除去された水の一部と一緒になって、流Hは溶媒循環Iを形成し、該溶媒循環Iは溶媒精製区間11へ送られ、そこで副生成物および他の不活性物が排出されて、蓄積が回避される。該溶媒精製の出口は流Uによって表され、流Uは加圧され(12)、加熱されて(13)、その後反応器区間に入る。
本発明のプロセスの重要な帰結は、反応の間に生成されたTPAが液相中に留まり、それによって、生成されたTPA中の4−CBA含有量が低減されることである。慣用のプロセスにおいて4−CBA不純物が存在する主な理由は、構造的類似性の故に4−CBAがTPA結晶中に捕捉されることである。本発明では、反応の間のTPAの沈降が回避され、それによって4−CBAがTPAに転化されることが可能となる。反応系を出た後でのみTPAが沈降するようにプロセス条件が維持され、反応系に再循環される溶媒はTPAで不飽和である。環状循環内のTPAの濃度および溶解度プロフィールが、様々な温度(図3A)および水濃度(図3B)について図3に示される。溶解度のグラフ中の1の点から他の点へ行く際に実施される操作が、以下に記載される。
A−E:本発明のプロセスの反応部分を表し、その間、TPAは液相中にある。反応区間にわたっての断熱温度上昇は約60℃である。p−キシレンの全転化率は低く保たれ、その結果反応の間TPAは沈降せず、したがって水濃度は有意には増加しない。反応の間の温度上昇は、p−キシレン中へのTPAの溶解度の増加を助ける。
E−F:圧力降下による断熱フラッシュは、温度を約20℃だけおよび水濃度を約2重量%だけ低下させる。これは、TPAに溶解度限界をはっきりと超えさせて、その沈降をもたらす。
F−G:凝縮され冷却されたp−キシレンがフラッシュ液体と混合されると、温度は200℃まで下がり、希釈によって水濃度を1.5重量%だけ低下させる。
G−H:固/液分離機において、TPA結晶が除去され、母液はTPAで飽和される。溶解度は該分離機中で変化せず、したがってGおよびHは組成グラフ上で同じ点である。
H−I:凝縮され冷却された水の一部は母液と混合され、その結果TPAの溶解度は増加する。
I−A:循環流は240℃まで加熱され、その後反応区間に入る。図3に示されたように、温度の上昇はTPA溶解度を増加する。圧力の増加は溶解度に有意の影響を与えない。
図1は、本発明の1の実施態様を例示する概略的なブロックフローシートを示す。 図2は、p−キシレンを溶媒として使用するプロセス適用のフローシートを示す。 図3Aは、温度の関数として液相中のTPA溶解度とTPA濃度との相関関係を示すグラフである。 図3Bは、水濃度の関数として液相中のTPA溶解度とTPA濃度との相関関係を示すグラフである。

Claims (18)

  1. 不均一触媒と溶媒としてのp−キシレンとの存在下に出発物質と酸素とを反応させて、反応の間に固形のテレフタル酸を生成することなくテレフタル酸の溶液を製造することを含む方法であって、該出発物質がp−キシレン、p−トルイル酸、4−カルボキシベンズアルデヒド、またはこれらの2以上の混合物である方法。
  2. 酸素が、少なくとも18体積%の酸素を含んでいるガスから供給される、請求項1に記載された方法。
  3. 酸素が、少なくとも酸素90体積%を含んでいるガスから供給される、請求項1に記載された方法。
  4. 触媒が、固形触媒であり、好ましくはゼオライトに基づいている、請求項1に記載された方法。
  5. 固形触媒が、基体上に不動態化されている、またはスラリー触媒である、請求項4に記載された方法。
  6. 固形触媒が、不活性のメソ多孔性封入マトリックス、好ましくはメソ多孔性のSiOまたは炭素を含んでいる、請求項4に記載された方法。
  7. 固形触媒がコバルト−マンガン化合物を含んでいる、請求項4に記載された方法。
  8. 出発物質および酸素が、ハロゲン含有剤、たとえば9−ブロモアントラセン、9,10−ジブロモアントラセン、またはこれらの混合物の存在下に反応される、請求項1に記載された方法。
  9. p−キシレン溶媒が、共溶媒として水をさらに含有する、請求項1に記載された方法。
  10. 溶媒が、p−キシレンと水との混合物であり、水とp−キシレンとの重量比が0.01〜1にある、請求項9に記載された方法。
  11. p−キシレンと酸素との反応が、温度約150℃〜約400℃で実施される、請求項1〜10のいずれか1項に記載された方法。
  12. p−キシレンと酸素との反応が、圧力約5バール〜約80バールで実施される、請求項1〜11のいずれか1項に記載された方法。
  13. 分離された水の少なくとも一部が、共溶媒として使用されるために循環される、請求項9〜12のいずれか1項に記載された方法。
  14. 反応媒体が、酸素、p−キシレン、水およびテレフタル酸を単一の均一液相として含んでいる、請求項1〜13のいずれか1項に記載された方法。
  15. テレフタル酸を、好ましくは沈降、晶析、または沈降と晶析との両者によって、テレフタル酸の溶液から分離することをさらに含む、請求項1〜14のいずれか1項に記載された方法。
  16. テレフタル酸の溶液から水をフラッシュ蒸発することによって、分離が実施される、請求項15に記載された方法。
  17. 反応混合物またはテレフタル酸の溶液から水を分離することをさらに含む、請求項1〜16のいずれか1項に記載された方法。
  18. 減圧フラッシュ、その後の凝縮蒸気の液−液分離、そしてp−キシレン相の循環によって、水が分離される、請求項1〜17のいずれか1項に記載された方法。
JP2007546585A 2004-12-20 2005-12-20 芳香族カルボン酸を調製する方法 Pending JP2008524207A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US63802104P 2004-12-20 2004-12-20
US65498605P 2005-02-22 2005-02-22
PCT/NL2005/000877 WO2006068472A1 (en) 2004-12-20 2005-12-20 Process for preparing aromatic carboxylic acids

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008524207A true JP2008524207A (ja) 2008-07-10

Family

ID=36602007

Family Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007546584A Ceased JP2008523980A (ja) 2004-12-20 2005-12-20 芳香族カルボン酸を調製する触媒および方法
JP2007546585A Pending JP2008524207A (ja) 2004-12-20 2005-12-20 芳香族カルボン酸を調製する方法

Family Applications Before (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007546584A Ceased JP2008523980A (ja) 2004-12-20 2005-12-20 芳香族カルボン酸を調製する触媒および方法

Country Status (6)

Country Link
US (2) US8188309B2 (ja)
EP (2) EP1843846A1 (ja)
JP (2) JP2008523980A (ja)
KR (2) KR20070103000A (ja)
CA (2) CA2591773A1 (ja)
WO (2) WO2006068471A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008173596A (ja) * 2007-01-21 2008-07-31 National Institute Of Advanced Industrial & Technology 超臨界二酸化炭素反応方法及び装置

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102006016302A1 (de) * 2006-04-06 2007-10-25 Süd-Chemie AG Verfahren zur Oxidation von Alkylbenzolen
CN101531588B (zh) * 2008-03-13 2016-02-24 周向进 一种新的精对苯二甲酸的制造方法
US8791040B2 (en) * 2010-11-03 2014-07-29 Fina Technology, Inc. Catalysts containing nano-materials and methods of making and using same
US20140260694A1 (en) * 2013-03-15 2014-09-18 Chevron U.S.A. Inc. Automated Tracer Sampling and Measurement System
CN109368653B (zh) * 2018-10-24 2021-07-20 深圳大学 一种双介孔Co-TUD-1分子筛及其制备方法
CN111686738B (zh) * 2019-03-12 2023-01-10 中国石油化工股份有限公司 铜锌催化剂的制法
CN110404946A (zh) * 2019-08-22 2019-11-05 安徽理工大学 一种废旧铝制易拉罐高效回收利用装置

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001513102A (ja) * 1997-02-27 2001-08-28 イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー テレフタル酸の製造
US6649791B2 (en) * 2001-06-28 2003-11-18 Council Of Scientific And Industrial Research Process for the preparation of an aromatic carboxylic acid

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4344851A (en) 1974-07-15 1982-08-17 Union Carbide Corporation Phillipsite-type zeolites for ammonia adsorption
US4503023A (en) 1979-08-14 1985-03-05 Union Carbide Corporation Silicon substituted zeolite compositions and process for preparing same
EP0041784A1 (en) 1980-06-10 1981-12-16 Imperial Chemical Industries Plc Oxidation of substituted aromatic compounds to aromatic carboxylic acids
US4840779A (en) 1985-07-08 1989-06-20 Uop Crystalline zeolite LZ-202 and process for preparing same
US5371283A (en) * 1993-12-22 1994-12-06 Praxair Technology, Inc. Terephthalic acid production
JPH07258151A (ja) * 1994-03-22 1995-10-09 Mitsui Petrochem Ind Ltd 芳香族カルボン酸の製造方法および装置
US5696285A (en) * 1995-12-29 1997-12-09 Praxair Technology, Inc. Production of terephthalic acid with excellent optical properties through the use of pure or nearly pure oxygen as the oxidant in p-xylene oxidation
US6034269A (en) * 1998-08-03 2000-03-07 E. I. Du Pont De Nemours And Company Process for producing pure carboxylic acids
US6399790B1 (en) * 1999-11-24 2002-06-04 General Electric Company Method for oxidation of xylene derivatives
US6765113B2 (en) * 2000-07-19 2004-07-20 E.I. Du Pont De Nemours And Company Production of aromatic carboxylic acids
US20030008770A1 (en) * 2001-06-28 2003-01-09 Council Of Scientific & Industrial Research Encapsulated oxo-bridged organometallic cluster catalyst and a process for the preparation thereof
CA2524738A1 (en) * 2003-06-06 2005-01-06 Bp Corporation North America Inc. Oxidation of aromatic hydrocarbons using brominated anthracene promoters

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001513102A (ja) * 1997-02-27 2001-08-28 イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー テレフタル酸の製造
US6649791B2 (en) * 2001-06-28 2003-11-18 Council Of Scientific And Industrial Research Process for the preparation of an aromatic carboxylic acid

Non-Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
JPN2086055077; 'LIOUID-PHASE OXIPATION OF P-XYLENE CATALYZED BY METAL OXIDES' Industrial & Engineering Chemistry, Product Research and Development *
JPN5007023173; CHAVAN S A: JOURNAL OF CATALYSIS V204 N2, 20011210, P409-419, ACADEMIC PRESS *
JPN5007023174; IAN C.CHISEM: CHEMICAL COMMUNICATIONS N18, 1998, P1949-1950 *

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008173596A (ja) * 2007-01-21 2008-07-31 National Institute Of Advanced Industrial & Technology 超臨界二酸化炭素反応方法及び装置

Also Published As

Publication number Publication date
US20090088586A1 (en) 2009-04-02
WO2006068472A1 (en) 2006-06-29
JP2008523980A (ja) 2008-07-10
EP1838439A1 (en) 2007-10-03
US20090062563A1 (en) 2009-03-05
WO2006068471A1 (en) 2006-06-29
KR20070103000A (ko) 2007-10-22
CA2591414A1 (en) 2006-06-29
CA2591773A1 (en) 2006-06-29
KR20070104547A (ko) 2007-10-26
EP1843846A1 (en) 2007-10-17
US8188309B2 (en) 2012-05-29
US8187992B2 (en) 2012-05-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2008524207A (ja) 芳香族カルボン酸を調製する方法
JP4184948B2 (ja) 精製テレフタル酸の製造方法
DE69517301T3 (de) Verfahren zur herstellung von aromatischen carbonsäuren mit effektiver energierückgewinnung
RU2398757C2 (ru) Способ получения карбоновых кислот
US9394223B2 (en) Oxidation process for preparing purified aromatic carboxylic acids
TW200424165A (en) Process for producing carboxylic acid and system for producing the same
TW201219368A (en) Solid terephthalic acid composition
KR100580419B1 (ko) 순수한 카르복실산의 개선된 제조 방법
KR20130038287A (ko) 테레프탈산 제조공정
EP1971566B1 (en) A process for preparing high purity terephthalic acid
TW201520199A (zh) 用於氧化烷基芳香族化合物之活性離子液體混合物
CN101318890A (zh) 混合苯二甲酸和苯乙酸的制造方法
KR20150139820A (ko) 방향족 산의 제조에서의 공비 증류에 의한 아세트산의 탈수
JPH0257528B2 (ja)
CN101111312B (zh) 用于制备芳族羧酸的方法
KR20140102761A (ko) 테레프탈산의 제조 방법
US6835852B2 (en) Process for producing trimellitic acid
US7534912B2 (en) Process for producing pyromellitic acid
JP5782801B2 (ja) プロピレンオキシドの製造方法
JPH10259144A (ja) シクロヘキセンの製造方法
RU2399610C2 (ru) Способ получения терефталевой кислоты высокой чистоты
TWI419869B (zh) 使用苯甲酸及水溶劑於氧化作用及純化作用之用以生成高純度芳族羧酸的方法
JP2005213181A (ja) 芳香族カルボン酸、芳香族アルデヒドまたは芳香族アルコールの製造法
JPS60252446A (ja) メタクリル酸の精製方法
TWI430988B (zh) 分離在丙烯酸之c3前驅物化合物的部份非均相催化氣相氧化反應之產物氣體混合物中的丙烯酸及苯甲酸之方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080905

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110608

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110614

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20110906

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20110913

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111213

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120927

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20121220

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20121228

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20130524