JP2008523827A - 非粘着性チューインガム - Google Patents

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Abstract

本発明はチューインガム成分を含むチューインガムに関し、当該チューインガムは、少なくとも1種類のエラストマーと、少なくとも1種類の樹脂とを含み、この少なくとも1種類の樹脂は少なくとも1種類の合成生分解性ホモポリマー樹脂を含み、当該チューインガムの合成生分解性ホモポリマーの量は、チューインガムの約1/2重量%〜60重量%である。本発明の実施形態によれば、許容される咀嚼感と共に得られる非粘着特性は、チューインガム中の生分解性ホモポリマーとエラストマーとの組み合わせによって得られる。

Description

[発明の分野]
本発明は、請求項1の規定によるチューインガムに関する。
[発明の背景]
非粘着特性は、チューインガムに関して数十年にわたり望まれており、いくつかの技術的アプローチによって追求されている。
1つのアプローチでは、ポリ酢酸ビニル(PVA)系ガムベース組成物の様々な変異体を利用している必要がある。
別のアプローチは、様々なチューインガム組成物中に種々のタイプの生分解性ポリマーを利用する必要がある。
後者のアプローチは、いくつかの他の技術的な方針(path)において、環状エステルの重合により得られるポリエステルの使用によって解決されている。
しかしながら、このようなポリマーの使用に関する1つの問題は、このようなポリマーが、チューインガムに関連する望ましくない特性を有する場合が多いことである。
したがって、例えば、L−ラクチド(LPLA)のホモポリマーは半結晶性ポリマーである。これらのタイプの材料は、大きい引張強度及び小さい伸びを示し、結果的にチューインガム以外の用途における耐荷用途により適した大きい弾性率を有する。
ポリマーの所望の特性を改良するために、大規模な研究が、L−ラクチド及びD,L−ラクチドの様々なコポリマーを提供することによって行われている。詳細には、ポリマー鎖中に他のモノマー、例えばε−カプロラクトンを使用することによって、L−ラクチドの結晶性を破壊することが試みられている。
このような研究は、チューインガム用途に利用可能なより非晶質性のポリマーをもたらす。
同様の方針による他の試みでは、個々のポリマーの特性を変えるために相当量の軟化剤を利用しなければならない。
しかしながら、上記の試みに関する問題は、個々のポリマーの改良された非晶質性が明らかに、所望の非晶質並びにより望ましくない粘着性に関して、ポリマーの他の構造特徴を一般的な従来のポリマーへと変えるおそれがあることである。これは、消費者がチューインガムを咀嚼する際に望ましくない粘着性をもたらす場合がある。さらに、チューインガムを環境中に捨てた場合、従来のチューインガムと同様に表面にはりつく傾向にある。
本発明の目的は、許容される咀嚼感並びに改良された非粘着性の利得を得るチューインガムを提供することである。
[概要]
本発明は、チューインガム成分を含む非粘着性チューインガムに関し、チューインガムは、少なくとも1種類のエラストマーと、少なくとも1種類の樹脂とを含み、少なくとも1種類の樹脂は、少なくとも1種類の合成ホモポリマー樹脂を含み、合成ホモポリマーは生分解性であり、チューインガムの合成生分解性ホモポリマーの量は、チューインガムの約1/2重量%〜60重量%である。
チューインガムの改良される非粘着特性は、使用時の許容される咀嚼感と共に、本発明の規定による合成ホモポリマーの利用によって得られる。
許容される咀嚼感と共に得られる非粘着特性は、本発明の実施の形態によりチューインガム中に生分解性ホモポリマーとエラストマーとを組み合わせることによって得られる。
したがって、咀嚼中のホモポリマーの脆性はエラストマーによって補われ、ホモポリマーがチューインガムの塊を脆性にするとき、特に廃棄後に粘着性は抑制され得る。
脆性のこのような誘起は、チューインガム完成品の脆性に影響を与え、且つ流動を抑制することが分かった。
詳細には、改良される非粘着特性は、温度がホモポリマーのガラス転移温度より低いか又は極めて低い環境下で得られることが分かった。
本発明によれば、生分解性ホモポリマー樹脂は、ホモポリマーが樹脂状特性を有し、且つチューインガムにおいて樹脂の機能を果たしていることを示す。
本発明の規定によるチューインガムは、非粘着特性を改良したとみなされ得る。
本発明の実施の形態において、チューインガムの合成ホモポリマーの量が、チューインガムの約2重量%〜50重量%、好ましくはチューインガムの約2重量%〜30重量%である。
相当量で存在する合成生分解性ホモポリマーは、種々のコポリマーと比較して非粘着特性をさらに改良させることが、実験により示された。
本発明の実施の形態において、上記合成ホモポリマーが樹脂状である。
本発明の好ましい実施の形態によれば、ホモポリマーは、チューインガムのガムベースの少なくとも一部を形成する、樹脂とエラストマーとの混合物の樹脂状部分を形成する。
本発明の実施の形態において、合成ホモポリマーが、ポリエステルポリマーを含む。
本発明の実施の形態によれば、生分解性ポリエステルホモポリマーを有益には、チューインガムの樹脂として、又は主な樹脂状成分として利用することができ、これにより、改良された非粘着特性が得られる。
本発明の実施の形態において、上記生分解性ポリエステルポリマーが、環状モノマーの開環重合によって得られる。
本発明の実施の形態において、上記生分解性ポリエステルポリマーが、環状エステル及び環状カーボネートの群から選択される環状モノマーの開環重合によって得られる。
本発明の実施の形態において、上記生分解性ポリエステルポリマーが、D,L−ラクチド、L−ラクチド、グリコリド、ε−カプロラクトン、δ−バレロラクトン、トリメチレンカーボネート(TMC)及びジオキサノンの群から選択される環状モノマーの開環重合によって得られる。
本発明の実施の形態において、上記少なくとも1種類のホモポリマーが、ポリ(D,L−ラクチド)及びポリグリコリドの群から選択される。
別のホモポリマー、例えばポリ(D,L−ラクチド)は、乳酸の両方の異性体型の無作為な分布を示す、より非晶質性のポリマーであるため、組織化された結晶構造に配列させることができない。この材料は、小さい引張強度、大きい伸び及びさらにより速い分解時間を有し、本発明によるチューインガムの使用に有益である。
このため、有益な実施の形態によれば、ポリラクチドの単独モノマーとしてL−乳酸又はD−乳酸をそれぞれ使用しないことが好ましいであろう。
本発明の実施の形態において、上記少なくとも1種類のホモポリマーが、ポリ(D,L−ラクチド)の群から選択され、D−乳酸モノマーとL−乳酸モノマーとの比率が、約1:10〜10:1である。
本発明の実施の形態において、上記少なくとも1種類のホモポリマーが、ポリ(D,L−ラクチド)の群から選択され、D−乳酸モノマーとL−乳酸モノマーとの比率が、約1:1である。
有益な実施の形態によれば、チューインガムに使用するのに適した非晶質ポリマーを得るために、L−乳酸モノマーとD−乳酸モノマーとは1対1の関係が好ましいであろう。
本発明の実施の形態において、上記ホモポリマーが、少なくとも1種類の二官能性アルコール若しくは多官能性アルコール又はその誘導体と、少なくとも1種類の二官能性酸若しくは多官能性酸又はその誘導体との反応により生成されるポリエステルを含む。
本発明の実施の形態において、上記酸誘導体が、ジ−若しくはポリカルボン酸のエステル、無水物又はハロゲン化物を含む。
本発明の実施の形態において、上記酸誘導体が、酸のメチルエステル又はエチルエステルを含む。
本発明の実施の形態において、上記ホモポリマーが、少なくとも1種類の二官能性ヒドロキシカルボン酸若しくは多官能性ヒドロキシカルボン酸又はその誘導体、例えばL−乳酸、D−乳酸若しくはグリコール酸の反応により生成されるポリエステルを含む。
本発明の実施の形態において、上記少なくとも1種類のホモポリマーが、1.1〜20、好ましくは1.3〜12のPDを有する。
本発明の実施の形態において、上記ホモポリマーが、20℃を超える、好ましくは30℃を超える、最も好ましくは35℃を超えるガラス転移温度(Tg)を有する。
本発明の実施の形態によれば、ホモポリマーをチューインガムの樹脂状成分として利用する場合、比較的高いガラス転移温度が適用され得るため、改良された非粘着特性は、比較的高いガラス転移温度(複数可)を有するホモポリマーの利用によって得られ、さらに、中温環境で廃棄される場合、構造特性のより有益な変化を増大させることができる
本発明の実施の形態において、上記少なくとも1種類の樹脂の分子量が、400,000g/mol(Mn)未満である。
本発明の実施の形態において、上記少なくとも1種類の樹脂の分子量が、200,000g/mol(Mn)未満である。
本発明の実施の形態において、上記少なくとも1種類の樹脂の分子量が、60,000g/mol(Mn)未満である。
本発明の実施の形態によれば、許容されるテクスチャーを得るために、比較的小さい分子量のホモポリマーが利用可能であり、このようなホモポリマーが好まれ得る。
本発明の実施の形態において、上記少なくとも1種類の樹脂の分子量が、約60,000g/mol(Mn)である。
本発明の実施の形態において、上記少なくとも1種類の樹脂の分子量が、500g/mol(Mn)〜60,000g/mol(Mn)の範囲内である。
本発明の実施の形態において、上記少なくとも1種類の樹脂の分子量が、5000g/mol(Mn)〜30,000g/mol(Mn)の範囲内である。
本発明の実施の形態において、チューインガムが、チューインガムの少なくとも5重量%の量で少なくとも1種類の樹脂を含む。
本発明の実施の形態において、チューインガムが、チューインガムの少なくとも8重量%の量で少なくとも1種類の樹脂を含む。
本発明の実施の形態において、チューインガムが、チューインガムの約2重量%〜約60重量%の量で少なくとも1種類の樹脂を含む。
本発明の実施の形態において、上記チューインガムが、チューインガムの約5重量%〜約25重量%の量で少なくとも1種類の樹脂を含む。
本発明の実施の形態において、上記少なくとも1種類の樹脂が、上記ホモポリマーによって実質的に生成される。
本発明の有益な実施の形態によれば、実質的に全ての樹脂は1種類又は組み合わされたホモポリマーを含んでおり、これにより、許容される咀嚼感、並びに廃棄時の一般的な条件下での有益な非粘着特性がもたらされる。
本発明の実施の形態において、上記樹脂又は樹脂状ポリマーが、少なくとも1種類の天然樹脂、少なくとも1種類の合成樹脂、又はそれらの任意の組み合わせを含む。
本発明の実施の形態によれば、チューインガムは、ホモポリマー以外の他の樹脂(複数可)を含む。
本発明の実施の形態において、チューインガムが、当該チューインガムの少なくとも3重量%、好ましくは少なくとも5重量%の量で、上記少なくとも1種類のエラストマーを含む。
本発明の実施の形態において、チューインガムが、チューインガムの少なくとも8重量%の量で上記少なくとも1種類のエラストマーを含む。
本発明の実施の形態において、上記チューインガムが、チューインガムの約0.5重量%〜約70重量%の量で上記少なくとも1種類のエラストマーを含む。
本発明の実施の形態において、上記チューインガムが、チューインガムの約2重量%〜約20重量%の量で上記少なくとも1種類のエラストマーを含む。
本発明の実施の形態において、上記エラストマーが、スチレン−ブタジエン、イソブチレン−イソプレン、ポリイソブチレン、ポリイソプレン又はそれらの任意の組み合わせを含む。
本発明の実施の形態において、上記エラストマーが生分解性である。
本発明の実施の形態において、上記エラストマーがポリエステルを含む。
本発明の実施の形態において、上記エラストマーが、環状モノマーの開環重合によって得られる。
本発明の実施の形態において、上記エラストマーが、少なくとも1種類の二官能性アルコール若しくは多官能性アルコール又はそれらの誘導体と、少なくとも1種類の二官能性カルボン酸若しくは多官能性カルボン酸又はそれらの誘導体との重合によって得られる。
本発明の実施の形態において、約500〜60000g/mol(Mn)の平均分子量を有する樹脂と、約30000g/mol〜1000000g/mol(Mn)の平均分子量を有するエラストマーとの重量比が、約1:5〜20:1の範囲内である。
本発明の好ましい実施の形態によれば、樹脂とエラストマーとの比率は、所望のテクスチャーを得るために、特定の範囲内に維持されていなければならない。樹脂及びエラストマーの平均分子量はそれぞれ、例えば、2種類以上の樹脂の混合物及び2種類以上のエラストマーの混合物によって得られる。したがって、例えばエラストマーの或る値の平均分子量は、適切な比率で高分子量のエラストマーと低分子量のエラストマーとを混合させることによって得ることができる。詳細には、約2/3の低分子量(low molecular)エラストマー(30000g/mol)と1/3の高分子量エラストマー(400000g/mol)との混合物は、約153000の平均分子量をもたらすとする。
本発明の実施の形態において、約500〜60000g/mol(Mn)の平均分子量を有する樹脂と、約30000g/mol〜1000000g/mol(Mn)の平均分子量を有するエラストマーとの重量比が、約1:3〜10:1の範囲内である。
本発明のさらに好ましい実施の形態によれば、樹脂とエラストマーとの比率は、所望のテクスチャーを得るために、1:3〜10:1の比較的狭い範囲内に維持されていなければならない。
本発明の実施の形態において、上記チューインガムが、風味料、甘味料、充填剤、軟化剤、乳化剤及び活性成分から成る群から選択される1種類又は複数種類のチューインガム成分を含む。
本発明の実施の形態において、上記風味料が、天然植物成分、精油、エッセンス、抽出物、粉末の形態で、味プロフィールに影響を及ぼし得る酸及びその他の物質を含む天然風味料及び合成風味料を含む。
本発明の実施の形態において、チューインガムの総重量に基づき、0.01重量%〜約25重量%の量で、好ましくは0.1〜約5重量%の量で風味を含む。
本発明の実施の形態において、チューインガムが、約2重量%〜15重量%のシロップ配合物で調製され、シロップ配合物が、約25%〜45%のグリセリンと、約55%〜75%の水添デンプン加水分解物とを含む。
本発明の有益な実施の形態によれば、チューインガムは、歯及び義歯等の外部表面にガムをはりつかせることなく成分同士が優れた凝集力を示す非粘着性チューインガムから成る。実施の形態によれば、このチューインガムは一般的に、短いテクスチャーを示すことなく、また加工及び取扱い中に容易に破壊、断裂又は分離することがない。また、チューインガムは、良好な感覚品質を有する。
本発明の実施の形態の非粘着性シュガーレスチューインガム中の必須成分は、グリセリンと、水添デンプン加水分解物とを含む同時に蒸発させた配合物である。このシロップ配合物は、グリセリンを水と水添デンプン加水分解物との市販の混合物と共に混合し、3成分系配合物を生成した後、配合物からほとんどの水を蒸発させることによって調製される。この同時に蒸発させた配合物は、チューインガムに添加される前はシロップ形態である。このシロップ配合物は、歯又は義歯に接着しない、ガムベース成分を含む非粘着性チューインガム成分間で優れた結合剤として作用することが見い出された。ガムベースを製造した後で、且つチューインガム最終製品の製造中に、このシロップ配合物を添加してもよい。シロップ配合物は、チューインガムの約2重量%〜約15重量%を構成するものとする。
上記に説明したように、シロップ配合物は、チューインガムの製造中に添加される。シロップ配合物の添加を除いて、基礎と成るチューインガム組成物は、成分間の結合を有益により向上させる状態であり得る任意の非粘着性チューインガムであってもよい。一般的には、このようなチューインガムは、結合を有益により向上させる状態であり得る非粘着性ガムベースを有する任意のガムを含む。多くの場合、従来のチューインガム製品の凝集性又はその欠如は、チューインガムに使用されるガムベースの凝集性又はその欠如に応じて決まる。
本発明の実施の形態において、シロップ配合物が、チューインガムの約2重量%〜15重量%で存在する。
本発明の実施の形態において、シロップ配合物が、チューインガムの約5重量%〜10重量%で存在する。
本発明の実施の形態において、シロップ配合物が、約25%〜45%のグリセリンと、約55%〜75%の水添デンプン加水分解物とを含む。
本発明の実施の形態において、シロップ配合物が、水添デンプン加水分解物及び水と共に混合したグリセリンを同時に蒸発させた配合物から成る。
本発明の実施の形態において、チューインガムが、チューインガムの約0重量%〜約20重量%、より一般的にはチューインガムの約0重量%〜約10重量%の量で少なくとも1種類の軟化剤を含む。
本発明の実施の形態において、乳化剤の量が、チューインガムの0重量%〜18重量%の範囲である。
本発明の実施の形態において、上記甘味料が、バルク甘味料、高度甘味料、及びそれらの組み合わせから成る群から選択される。
本発明の実施の形態において、チューインガムが糖を含む。
本発明の実施の形態において、チューインガムが糖を含まない。
本発明の実施の形態において、上記バルク甘味料が、チューインガムの約5重量%〜約95重量%、好ましくは約20重量%〜約80重量%の量を構成する。
本発明の実施の形態において、チューインガムが、チューインガムの約0重量%〜約1.2重量%、好ましくは約0.1重量%〜約0.6重量%の量で高度甘味料を含む。
本発明の実施の形態において、チューインガムが、チューインガムの約0重量%〜約50重量%、より一般的にはチューインガムの約5重量%〜約20重量%の量で充填剤を含む。
本発明の実施の形態において、チューインガムが、少なくとも1種類の着色剤を含む。
本発明の実施の形態において、上記チューインガム成分が活性成分を含む。
本発明の実施の形態において、上記チューインガムが、ハードコーティング、ソフトコーティング及び食用皮膜コーティングから成る群から選択される外部コーティングで被覆される。
本発明の実施の形態において、外部コーティングが、結合剤、吸湿成分、皮膜形成剤、分散剤、粘着防止成分、増量剤、風味料、着色剤、薬学的又は美容的に活性な成分、脂質成分、蝋成分、糖、酸、及び分解性ポリマーの咀嚼後の分解を促進させることができる作用物質から成る群から選択される少なくとも1種類の添加剤成分を含む。
本発明の実施の形態において、チューインガムが蝋を含まない。
本発明の実施の形態において、チューインガムが、タブレット成形によって製造される。
本発明の実施の形態によれば、チューインガムは、ホモポリマーが有益な非粘着特性を有することから、圧縮チューインガムとして有益に加工及び形成され得る。このホモポリマーの非粘着特性により、最終圧縮前にガム又はガムベースを容易に粒状化することができる。
[詳細な説明]
本発明による生分解性の好ましい定義によれば、生分解性は特定の有機分子の特性であるため、自然環境に曝されるか、又は生体内に置かれると、それらは、多くの場合加水分解等の化学プロセスと組み合わされて、酵素又は微生物によるプロセスを介して反応し、より単純な化合物、最終的には二酸化炭素、酸化窒素、メタン及び水等を形成する。
本明細書において、「生分解性ポリマー」という用語は、環境的に又は生物学的に分解可能なポリマー化合物を意味し、また、チューインガムを投棄後、物理的、化学的及び/又は生物学的に分解されることができ、これにより投棄されたチューインガムの廃棄物が、投棄された場所からより容易に除去され得るか、又は最終的に、チューインガムの残留物と認識不可能な塊又は粒子にまで崩壊される、チューインガム成分を示す。このような分解性ポリマーの分解又は崩壊は、温度、光、湿度等の物理的な要因によって、酸化条件、pH、加水分解等の化学的な要因によって、又は微生物及び/若しくは酵素等の生物学的な要因によって影響を受けるか又は誘発され得る。分解産物は、大きいオリゴマー、三量体、二量体及びモノマーの場合もある。
好ましくは、最終的な分解生成物は、二酸化炭素、酸化窒素、メタン、アンモニア、水等の小さい無機化合物である。
本明細書中に示されるように、ガラス転移温度(Tg)は、例えばDSC(DSC:示差走査熱量測定)によって測定され得る。DSCは一般的に、ポリマーの熱転移の測定及び分析に適用され、特に、この技法は材料の二次転移の測定に適用され得る。Tgにおける転移は、二次転移、すなわち、熱容量の変化を伴うが潜熱を有しない熱転移とみなされる。それゆえ、DSCはTgを分析するのに適用され得る。特に指定がなければ、10℃/分の加熱速度を適用する。
特に指定がなければ、ポリマーに関して本明細書中で使用する場合、「分子量」という用語は、数平均分子量(Mn)(g/mol)を意味する。さらに、本明細書中で使用する場合、PDという省略形はポリマーの多分散性を示し、多分散性はMw/Mn(式中、Mwはポリマーの重量平均分子量である)で定義される。生分解性ポリマーの特性決定に関して十分に確立している技法は、ゲル浸透クロマトグラフィ(GPC)である。
本明細書では、チューインガムの消費者の口内温度はおよそヒトの体温であると想定されるが、咀嚼中、実際には体温よりいくらか低い温度である場合がある。口内温度よりも高いガラス転移温度は本明細書中において高いTgと示されるのに対して、口内温度よりも低いTgは本明細書中において低いTgと示される。
本発明のチューインガムは一般的に、水溶性バルク部分と、水不溶性の咀嚼可能なガムベース部分と、風味料とを含む。水溶性部分は、咀嚼期間の間、風味料部分と共に放散する。ガムベース部分は、咀嚼の間中口内に保持される。チューインガムという用語は、一般的な意味のチューインガム及びバブルガムの両方を示す。
ガムベースはチューインガムの咀嚼物質であり、咀嚼特性を最終製品に付与する。ガムベースは一般的に風味料及び甘味料の放出プロフィールを定義するため、ガム製品の重要な役割を担っている。
ガムの不溶性部分は一般的に、エラストマー、ビニルポリマー、エラストマー可塑剤、蝋、軟化剤、充填剤、並びに着色剤及び酸化防止剤等の他の任意選択的な成分の任意の組み合わせを含有し得る。本発明によれば、ポリマー系エラストマー可塑剤を一般的に、樹脂、又は樹脂状化合物と示してもよい。
ガムベース調合物の組成は、調製される特定の製品、並びに最終製品の所望の咀嚼特性及びその他の感覚特性に応じて実質的に変えることができる。しかしながら、上記ガムベース成分の一般的な範囲(重量%)は、5重量%〜80重量%のエラストマー系化合物、5重量%〜80重量%のエラストマー可塑剤、0重量%〜40重量%の蝋、5重量%〜35重量%の軟化剤、0重量%〜50重量%の充填剤、並びに0重量%〜5重量%の種々雑多な成分、例えば酸化防止剤及び着色剤等である。ガムベースは、チューインガムの約5重量%〜約95重量%を構成することができ、より一般的にはチューインガムの10重量%〜60重量%を構成する。
エラストマーは、ガムに弾性、凝集性を付与するが、これはこの成分の化学構造、並びに他の成分と共に配合され得る方法によって変わる。本発明のガムベース及びガムに用いるのに適したエラストマーは、天然又は合成型を含み得る。
エラストマーは当該技術分野で既知の任意の水不溶性ポリマーであり、これらとしては、米国食品医薬品局連邦規則集第21編第172,615条「Masticatory Substances of Natural Vegetable Origin」及び「Masticatory Substances, Synthetic」に列挙されたチューインガム及びバブルガムのために利用されるポリマーが挙げられる。
有用な天然エラストマーとしては、天然ゴム、例えばスモークド又はリキッド・ラテックス及びグアユールゴム、天然ガム、例えばジェルトンゴム、レッシカスピ(lechi caspi)、ペリロ(perillo)、ソルバ(sorva)、マサランドバ・バラタ、マサランドバ・チョコレート、ニスペロ、ロシジンハ(rosidinha)、チクル、グッタペルカ、グッタカタイユ、ニガーグッタ、ツヌ(tunu)、チルテ、チクイブル、グッタハンカンが挙げられる。
有用な合成エラストマーとしては、高分子量エラストマー、例えばブタジエン−スチレンコポリマー、ポリイソプレン及びイソブチレン−イソプレンコポリマー;低分子量エラストマー、例えばポリブテン、ポリブタジエン、ポリイソプレン及びポリイソブチレン;ビニル重合性エラストマー、例えばポリ酢酸ビニル、ポリエチレン;ビニル共重合エラストマー、例えば酢酸ビニル/ラウリン酸ビニル、酢酸ビニル/ステアリン酸ビニル、エチレン/酢酸ビニル、ポリビニルアルコール、又はそれらの混合物が挙げられる。
ブタジエン−スチレン型エラストマー(SBR)は、通常約20:80から60:40までのスチレン:ブタジエンモノマーのコポリマーである。これらのモノマーの比は、ムーニー粘度により評価した場合のSBRの弾性に影響を及ぼす。スチレン:ブタジエン比が減少すると、ムーニー粘度は低減する。
SBRの構造は、通常、フェニルエチレン(スチレン)と共重合される直鎖1,3−ブタジエンから成り、これらのエラストマーの非線状分子性を提供する。SBRの平均分子量は、<600,000g/molである。
イソブチレン−イソプレン型エラストマー(ブチルゴム)は、0.2〜4.0の範囲のモルパーセントレベルのイソプレンを有する。SBRと同様に、イソプレン:イソブチレン比が減少すると、ムーニー粘度により測定される弾性も低減する。
ブチルゴムの構造は、通常、分枝鎖2−メチルプロペン(イソブチレン)と共重合される分枝鎖2−メチル−1,3−ブタジエン(イソプレン)から成り、SBRと同様に、この型の構造は、事実上、非線状である。ブチルゴムの平均分子量は、150,000g/mol〜1,000,000g/molの範囲である。
ポリイソブチレン(PIB)はまた、SBR及びブチルと同様に、事実上、非線状である。低分子量エラストマーは、ポリマー系に柔軟な咀嚼特性を付与し、さらに他のエラストマーと同様に弾性品質を提供する。平均分子量は約30,000〜120,000g/molの範囲であり、貫入度は約4ミリメートル〜20ミリメートルの範囲であり得る。貫入度が高いほど、PIBは軟らかい。SBR及びブチルと同様に、高分子量エラストマーは、ガムに弾性を付与する。平均分子量は、120,000〜1,000,000g/molの範囲であり得る。さらに、用いられる以上、分子量は比較的低い必要がある。
ポリマーのビニルコポリマー型はまた、ガムベースの補助ポリマーとして適用され得る。ビニルコポリマー型に関しては、ラウリン酸ビニル/酢酸ビニル(VL/VA)、ステアリン酸ビニル/酢酸ビニル(VS/VA)又はエチレン/酢酸ビニル(EVA)コポリマー中にそれぞれ存在するラウリン酸ビニル、ステアリン酸ビニル又はエチレンの量は通常、コポリマーの約10〜約60重量%の範囲である。これらのポリマーの平均分子量は、約2,000g/mol〜約100,000g/molの範囲であり得る。
ポリビニルアルコール及びポリ酢酸ビニルのようなビニルポリマーは、約5,000g/mol〜約65,000g/molの平均分子量を有する。
エラストマー化合物は、天然起源のものであってもよいが、好ましくは合成起源のものである。
エラストマー可塑剤はガムベースの硬度を変える。軟化点の変化に伴うエラストマーの分子間の鎖の破壊(可塑化)におけるこれらの特異性は、ベースに使用される際の最終的なガムの硬度及び適合性を変える。これは、より多くのエラストマー鎖を蝋のアルカン鎖に曝したいときに重要となることがある。
本発明によれば、チューインガムは、樹脂として示されることもある1種類の可塑剤を含み、この可塑剤は1種類又は数種類の生分解性ホモポリマーを含む。
さらに、本発明によれば、これらの生分解性ポリマーは、チューインガム中で1種類又はさらなるエラストマーと組み合わせて樹脂状化合物として非常に好適である。
さらに、ポリマー系又は非ポリマー系の可塑剤を利用してもよく、本発明によれば、トリアセチン、短鎖脂肪酸のアセチル化モノ−、ジ−及びトリグリセリド、中鎖脂肪酸のアセチル化モノ−、ジ−及びトリグリセリド、長鎖脂肪酸のアセチル化モノグリセリド、ロジンのグリセロールエステル、及び低分子量PVAcである。最後の2つは、当該技術分野においてそれぞれ天然樹脂及び合成樹脂として示されることもある。
用いられる可塑剤は、1種類又は2種類以上の組合せのものであり得る。通常、或る種類と他の種類との比は、各々のそれぞれの軟化点、風味料の放出に及ぼす作用、並びにそれらがガムに対して生じるそれぞれの粘着度に応じて決定される。
このような一般的な非生分解性合成樹脂の例としては、ポリ酢酸ビニル、酢酸ビニル−ラウリン酸ビニルコポリマー及びそれらの混合物が挙げられる。非生分解性合成エラストマーの例としては、食品医薬品局のCFR, Title 21, Section 172,615,(the Masticatory Substances, Synthetic)に列挙される合成エラストマー、例えば約10,000〜1,000,000の範囲の、例えば50,000〜80,000の範囲のゲル浸透クロマトグラフィ(GPC)平均分子量を有するポリイソブチレン;イソブチレン−イソプレンコポリマー(ブチルエラストマー);例えば約1:3〜3:1のスチレン−ブタジエン比を有するスチレン−ブタジエンコポリマー;例えば2,000〜90,000の範囲の、例えば3,000〜80,000の範囲の、例えば30,000〜50,000の範囲のGPC平均分子量を有するポリ酢酸ビニル(PVA)(この場合、より大きい分子量を有するポリ酢酸ビニルが一般的にはバブルガムベース中に用いられる);ポリイソプレン;ポリエチレン;例えばコポリマーの約5重量%〜50重量%、例えば10重量%〜45重量%のラウリン酸ビニル含量を有する酢酸ビニル−ラウリン酸ビニルコポリマー、並びにそれらの組み合わせが挙げられるが、これらに限定されない。
天然樹脂の例は、多くの場合エステルガムと称される天然ロジンエステル、例えば、部分水添ロジンのグリセロールエステル、重合ロジンのグリセロールエステル、部分二量化ロジンのグリセロールエステル、トール油ロジンのグリセロールエステル、部分水添ロジンのペンタエリスリトールエステル、ロジンのメチルエステル、ロジンの部分水添メチルエステル、ロジンのペンタエリスリトールエステル;α−ピネン、β−ピネン及び/又はd−リモネン由来のテルペン樹脂等の合成樹脂;並びに天然テルペン樹脂である。
当該産業において、ガムベース中で高分子量を有する合成エラストマーと、低分子量を有する合成エラストマーとを組み合わせることは一般的である。このような組み合わせの例は、ポリイソブチレンとスチレン−ブタジエン、ポリイソブチレンとポリイソプレン、ポリイソブチレンとイソブチレン−イソプレンコポリマー(ブチルゴム)、及びポリイソブチレンとスチレン−ブタジエンコポリマーとイソブチレンイソプレンコポリマーとの組み合わせ、並びにポリ酢酸ビニル及び酢酸ビニル−ラウリン酸ビニルコポリマーのそれぞれと混合する上記の全ての個々の合成ポリマー、並びにそれらの混合物である。
本発明の有益な実施形態によれば、ホモポリマーはポリエステルである。
本発明の実施形態によれば、本発明のチューインガムに利用される生分解性ホモポリマー又はさらなる合成ポリマーを得るための重合プロセスは、開始剤、例えば、多官能性アルコール、アミン若しくは他の分子、又は複数のヒドロキシル基若しくは他の反応性基を有する化合物、又はそれらの混合物によって開始することができる。
本発明の実施形態によれば、好適な多官能性開始剤の例としては、グリセロール、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトール、及びエトキシル化ポリアミン又はプロポキシル化ポリアミンが挙げられるが、これらに限定されない。
さらに、本発明の好ましい実施形態において、開始剤は二官能性であってもよく、利用可能な二官能性開始剤の例としては二官能性アルコールが挙げられ、非限定的な例としては1,2−プロパンジオール、1,3−ブタンジオール、他のアルカンジオール、エチレングリコール、一般的に2つのヒドロキシル基を有するアルコール、並びに開環重合を開始することができる他の二官能性化合物が挙げられる。
本発明の実施形態によれば、二官能性以上である、生分解性ポリマー中の開始剤の割合を制限し得て、それによって直線性及び分枝の程度を制御することができる。
本発明の実施形態において、二官能性開始剤は、利用される開始剤分子の総含量の少なくとも50モル%を含む。これにより、相当な直線性が、本発明による生分解性ポリマー中に導入され、特定の所望の結晶性を得ることができる。したがって、生分解性ポリエステルポリマーは、エラストマー可塑剤として非常に好適な特性を得ることができ、有益な生分解性樹脂が、本発明のチューインガムに提供され得る。本発明の実施形態のチューインガムの結晶性、可塑特性及び強固性を高める直線性を増大させるために、二官能性開始剤の含量を、利用される開始剤分子の総モル含量の例えば60%、70%、80%、90%又は約100%まで増大してもよい。
したがって、本発明の実施形態によれば、実質的に直線状のポリエステルポリマーは、50%又は80%を越える直線状ポリマー鎖を含む。
本発明の生分解性樹脂状ホモポリマーは好ましくは、開環重合によって得ることができる。しかしながら、製造方法は本発明の範囲に限定されるものではない。一例として、ラクチドの開環重合は、製造方法として乳酸(例えば、α−ヒドロキシプロピオン酸)の重縮合よりも一般的に使用される。しかしながら、これは主にプロセス条件及び製造のしやすさに関するもの(matter)である。得られたポリマーに関して、それらは、実質的に同じ組成及び特性を有することができ、本発明によるチューインガムに等しく利用可能である。このようなポリマーの名称は多くの場合互換性があるため、ポリ(ラクチド)及びポリ(乳酸)という名称は、同じポリマーについて使用することができる。
本発明のチューインガム中でエラストマーとして利用され得る有用なポリマーは一般的に、二官能性、三官能性若しくは多官能性のアルコールと、二官能性、三官能性若しくは多官能性の脂肪族若しくは芳香族カルボン酸、又はそれらのエステルとを逐次重合することによって調製され得る。同様に、ヒドロキシ酸、又は多官能性カルボン酸の無水物及びハロゲン化物をモノマーとして使用してもよい。重合は、直接的なポリエステル化又はエステル交換を伴ってもよく、触媒されてもよい。
多官能性カルボン酸は一般的に、重縮合反応媒体への溶解性が極めて限定される高い融点の固体であるため、多官能性カルボン酸のエステル又は無水物はこの限定を克服するために使用されることが多い。さらに、カルボン酸又はカルボン酸無水物を伴う重縮合は縮合体として水を生成し、これを除去するのに高温を要する。したがって、多くの場合、多官能性酸のエステルのエステル交換を伴う重縮合は好ましいプロセスである。例えば、テレフタル酸のジメチルエステルを、テレフタル酸自体の代わりに使用してもよい。この場合、水ではなくメタノールが縮合され、メタノールは水よりも容易に除去することができる。通常、この反応は大容量で行われ(溶媒なし)、また副生成物を除去し且つ反応を完了させるために、高温及び真空が用いられる。
本発明のチューインガムに利用されるエラストマーの調製に有用であり得る脂肪族多官能性カルボン酸の具体例としては、シュウ酸、マロン酸、クエン酸、コハク酸、リンゴ酸、酒石酸、フマル酸、マレイン酸、グルタル酸、グルタミン酸、アジピン酸、グルカル酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ドデカンジオン酸等が挙げられる。同様に、芳香族多官能性カルボン酸の具体例としては、テレフタル酸、イソフタル酸、フタル酸、トリメリット酸、ピロメリット酸、及びナフタレン1,4−、2,3−、2,6−ジカルボン酸等が挙げられる。
例示目的であって限定するものではないが、本発明のチューインガムに使用されるエラストマーの調製に使用され得るカルボン酸誘導体のいくつかの例としては、3−ヒドロキシプロピオン酸及び6−ヒドロキシカプロン酸等のヒドロキシ酸、並びに酸の無水物、ハロゲン化物又はエステルが挙げられる。酸のエステルは例えば既に記載された酸に対応するジメチル又はジエチルエステルであり、これはジメチル又はジエチルオキサレート、マロネート、サクシネート、フマレート、マレエート、グルタレート、アジペート、ピメレート、スベレート、アゼレート、セバケート、ドデカンジオエート、テレフタレート、イソフタレート、フタレート等のエステルを意味する。概して、高い沸点のアルコールは低い沸点のアルコールよりも除去するのが困難であるという理由で、メチルエステルがエチルエステルより好ましいことがある。通常好ましい多官能性アルコールは、例えばポリグリコール及びポリグリセロールのように、2〜100個の炭素原子を含む。
本発明のチューインガムに使用されるエラストマーの重合において、アルコールとして又はその誘導体として用いることができるアルコールのいくつかの適用可能な例としては、エチレングリコール、1,2−プロパンジオール、1,3−プロパンジオール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ジエチレングリコール、1,4−シクロヘキサンジオール、1,4−シクロへキサンジメタノール、ネオペンチルグリコール、グリセロール、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、ソルビトール、マンニトール等のポリオールが挙げられる。
一般的に、本発明のチューインガムに使用されるエラストマーポリマーは、グラフトポリマー及びブロックポリマーを含む、ホモポリマー、コポリマー又はターポリマーであってもよい。
本発明のガムベースに適合するように利用され得る、さらに環境的に又は生物学的に分解可能なチューインガムベースポリマーのさらに好適な例としては、分解性ポリエステル;ポリカーボネート;ポリエステルアミド;ポリペプチド;アミノ酸のホモポリマー、例えばポリリジン;それらの誘導体を含むタンパク質、例えばゼイン加水分解物を含むタンパク質加水分解物が挙げられる。
本発明の範囲内でチューインガムの製造における一般原則に従って、種々の好適な成分の変形形態を以下に列挙及び説明する。
本発明によるチューインガムは、着色剤を含んでいてもよい。本発明の実施形態によれば、チューインガムは、着色剤及び白色染料、例えばFD&Cタイプの染料及びレーキ、果実及び植物の抽出物、二酸化チタン、並びにそれらの組み合わせを含んでいてもよい。
さらに有用なチューインガムベース成分としては、酸化防止剤、例えば、ブチル化ヒドロキシトルエン(BHT)、ブチルヒドロキシアニソール(BHA)、プロピルガレート及びトコフェロール、並びに防腐剤が挙げられる。
本発明の実施形態において、チューインガムは、チューインガムの約0重量%〜約18重量%、より一般的にはチューインガムの約0重量%〜約12重量%の量で軟化剤を含む。
蝋は、個々の調合物の特性に応じて適宜決定され得る。石油蝋は、ポリマー系から製造される出来上がった菓子製品の硬化を助け、並びに保存寿命及びテクスチャーを改良する。蝋結晶サイズは、風味料の放出に影響を及ぼす。イソアルカン中で高濃度の蝋は、n−(normal)アルカン中で高濃度の蝋、特に炭素数30未満のn−アルカンのものよりも小さい結晶サイズを有する。大きい結晶サイズを有する蝋に対し、小さい結晶サイズの蝋からの風味料の流出についてより多くの障害があるため、結晶サイズが小さいほど、風味料の放出が遅くなる。イソ−アルカン蝋を用いて製造されるポリマー系と比較して、n−アルカン蝋を用いて製造されるポリマー系の適合性は低い。
また、蝋及び脂肪を、チューインガムベースを調製する際の粘稠度の調節のために、及びチューインガムベースの軟化のために用いてもよい。
石油蝋(精製パラフィン及びマイクロクリスタリンワックス)及びパラフィン蝋は、主に直鎖n−アルカン及び分枝鎖イソ−アルカンから成る。n−アルカンとイソ−アルカンとの比は変化する。
n−アルカン蝋は、通常C−18を超える炭素鎖長を有するが、その長さは優勢的にはC−30以下である。分枝鎖及び環構造は、優勢的にn−アルカンである蝋に関して鎖の末端近くに位置する。n−アルカン蝋の粘度は、10mm2/s(100℃)未満であり、総合数平均分子量は600g/mol未満である。
イソ−アルカン蝋は、通常、優勢的にC−30を超える炭素長を有する。分枝鎖及び環構造は、優勢的にイソ−アルカンである蝋中の炭素鎖に沿って無作為に位置する。イソ−アルカン蝋の粘度は、10mm2/sより大きく(100℃)、総合数平均分子量は600g/molより大きい。
合成蝋は、石油蝋製造の変則的な手段によって製造されるため、石油蝋として考慮されない。合成蝋としては、分枝鎖アルカンを含有し、且つモノマー(例えばプロピレン及びポリエチレンが挙げられるが、これに限定されない)と共重合される蝋、並びにフィッシャー・トロプシュ型蝋が挙げられ得る。ポリエチレン蝋は、エチレンモノマーに結合している種々の長さのアルカン単位を含有する合成蝋である。
天然蝋としては、米糠蝋、蜜蝋、カルナウバ蝋又はカンデリラ蝋が挙げられ得る。
本発明に関連して、任意の慣用的に用いられる好適な種類の蝋及び脂肪、例えば米糠蝋、ポリエチレン蝋、石油蝋(精製パラフィン及びマイクロクリスタリンワックス)、パラフィン、蜜蝋、カルナウバ蝋、カンデリラ蝋、ココアバター、脱脂ココア粉末及び任意の好適な油又は脂肪、例えば完全硬化若しくは部分硬化植物油、又は完全硬化若しくは部分硬化動物脂肪が用いられ得る。
本発明によれば、軟化剤/乳化剤は、チューインガム及びガムベースの両方に添加することができる。
軟化剤の選択は、基剤の軟度に影響を及ぼす。軟化剤は、テクスチャーを改質し、基剤の疎水性及び親水性成分を混和させ、さらにポリマー系の合成ポリマーを可塑化し得る。軟化剤の群に属する乳化剤は、水結合特性をポリマー系に付与し、これがポリマー系に心地よい平滑表面を与えて、その接着特性を低減させる。
ポリマー系中に用いるのに好適な軟化剤としては、非硬化、部分硬化及び完全硬化植物油、並びに獣脂、ココアバター及び脱脂ココア粉末のトリグリセリド、並びにこれらに加えて、乳化剤が挙げられる。
トリグリセリドの群は、綿実油、パーム油、パーム核油、ココナツ油、紅花油、菜種油、ヒマワリ油、獣脂、ダイズ油、ココアバター、中鎖トリグリセリド等を含む。
カプロン酸、カプリル酸、カプリン酸、ミリスチン酸、ラウリン酸及びパルミチン酸脂肪酸のトリグリセリドは、ステアリン酸脂肪酸を主に含有するトリグリセリドよりも合成エラストマーを可塑化する傾向がある。
乳化剤の群に属するのは、モノグリセリド、ジグリセリド、アセチル化モノ−及びジグリセリド、蒸留モノ−及びジグリセリド、グリセロールモノステアレート、プロピレングリコールモノステアレート、Na−、K−、Mg−及びCa−ステアレート、グリセロールトリアセテート、脂肪酸モノグリセリド(例えばステアリン酸、パルミチン酸、オレイン酸及びリノール酸)、乳酸エステル、並びにモノ−及びジグリセリドの酢酸エステル、食用脂肪酸の糖エステル(スクロースポリエステルとも呼ばれる)、例えば国際特許公開第00/25598号(参照により本明細書に援用される)に開示されたもの、レシチン及びヒドロキシル化レシチンであり、これらのほとんどは、それらの製造プロセスにより2重量%未満のトリグリセリド量を含有し得る。
軟化剤(乳化剤を含む)は、単独で、又は少なくとも2種類以上を組み合わせて用いられ得る。
ポリマー系中に用いられる充填剤は、ポリマー系のテクスチャーを改質し、処理を補助する。粒子サイズは、ポリマー系の凝集性、密度及び処理特性並びにその調合に影響を及ぼす。粒子サイズが小さいほど、最終ポリマー系は高密度で且つより凝集性になる。また、それらの粒子サイズ分布に基づいて充填剤を選択することにより、初期塊の配合は変更され、したがってポリマー系処理中の初期塊の配合特性を変化させて、最終的にこれらのポリマー系から作られるガムの最終咀嚼特性を変えることができる。
ポリマー系中に用いるのに好適な充填剤としては、炭酸マグネシウム及び炭酸カルシウム、磨砕石灰石及びケイ酸塩型、例えばケイ酸マグネシウム及びケイ酸アルミニウム、カオリン及びクレイ、酸化アルミニウム、酸化ケイ素、タルク、並びに酸化チタン、リン酸モノ−、ジ−及びトリカルシウム、硫酸ナトリウム、セルロースポリマー、例えばエチル及びメチル、並びに木材、或いはその組み合わせが挙げられる。
本発明のポリマー系及び菓子製品中に、タルク充填剤を用いてもよい。このポリマー系及び菓子製品は、酸風味料と接触させるか若しくは酸風味料を用い得るか、又は炭酸カルシウム型充填剤と反応させることによる人工甘味料の分解を防止するのに必要とされる酸性環境を提供することができる。炭酸カルシウム及びタルク充填剤に関する平均粒子サイズは、通常約0.1μm〜約15μmの範囲である。
充填剤は、天然有機繊維、例えば果実植物繊維、穀粒、コメ、セルロース及びその組み合わせも含み得る。
本発明の実施形態において、チューインガムは、チューインガムの約0重量%〜約50重量%、より一般的にはチューインガムの約5重量%〜約20重量%の量で充填剤を含む。
一般的に水不溶性ガムベース部分に加えて、一般的なチューインガムは、水溶性バルク部分と、1種類又は複数種類の風味料とを含む。水溶性部分は、バルク甘味料、高度甘味料、風味料、軟化剤、乳化剤、着色剤、酸味料、充填剤、酸化防止剤、及び所望の特質を付与する他の成分を含み得る。
好適なバルク甘味料としては、糖及び無糖の甘味成分の両方が挙げられる。バルク甘味料は一般的に、チューインガムの約5重量%〜約95重量%、より一般的には、ガムの約20重量%〜約80重量%、例えば30重量%〜60重量%を構成する。
有用な糖甘味料は、チューインガムの技術分野で一般的に既知である糖類含有成分、例えばスクロース、デキストロース、マルトース、デキストリン、トレハロース、D−タガトース、乾燥転化糖、フルクトース、レブロース、ガラクトース、固形コーンシロップ等を単独で、又は組み合わせて含むが、これらに限定されない。
ソルビトールは、無糖甘味料として用いられ得る。他の有用な無糖甘味料としては、他の糖アルコール、例えばマンニトール、キシリトール、水添デンプン加水分解物、マルチトール、イソマルト(isomalt)、エリスリトール、ラクチトール等を単独で又は組み合わせて含むが、これらに限定されない。
高度人工甘味料は、単独でも又は上記の甘味料と組み合わせても用いられ得る。好ましい高度甘味料としては、スクラロース、アスパルテーム、アセスルファムの塩、アリテーム、ネオテーム、トゥインスイート、サッカリン及びその塩、サイクラミン酸及びその塩、グリチルリチン、ジヒドロカルコン、タウマチン、モネリン、ステビオシド等を単独で又は組み合わせて含むが、これらに限定されない。より長く残存する甘味及び風味の知覚を提供するためには、人工甘味料の少なくとも一部分を封入するか、又はそうでなければその放出を制御するのが望ましい。湿式造粒、蝋造粒、噴霧乾燥、噴霧冷却、流動床コーティング、コアセルベーション(coascervation)、酵母細胞中への封入、並びに繊維押出のような技術を用いて、所望の放出特質を達成し得る。甘味料の封入は、別のチューインガム成分、例えば樹脂性化合物を用いても提供され得る。
高度人工甘味料の使用量レベルはかなり変化して、これは甘味料の効力、放出速度、製品の所望の甘味、用いられる風味料のレベル及び種類、並びに費用対価のような因子によって決まるであろう。したがって高い効力の人工甘味料の活性レベルは、約0重量%から約8重量%まで、好ましくは0.001重量%から約5重量%まで変化し得る。封入のために用いられる担体が含まれる場合、封入甘味料の使用量レベルは比例して高くなる。
糖及び/又は無糖の甘味料の組み合わせが、本発明に従って処理されるチューインガム調合物中に用いられ得る。さらに軟化剤も、糖水溶液又はアルジトール水溶液のような付加的甘味を提供し得る。
低カロリーのガムが所望される場合、低カロリーの増量剤が用いられ得る。低カロリーの増量剤の例としては、ポリデキストロース、ラフチロース、ラフチリン、フルクトオリゴ糖(NutraFlora(登録商標))、パラチノースオリゴ糖、グアーガム加水分解物(例えばSun Fiber(登録商標))又は不消化性デキストリン(例えばFibersol(登録商標))が挙げられる。しかしながら他の低カロリー増量剤を用いてもよい。
本発明によるチューインガムは、芳香剤及び天然風味料及び合成風味料を含む風味料を、例えば味プロフィールに影響を及ぼし得る酸及びその他の物質を含む天然植物成分、精油、エッセンス、抽出物、粉末の形態で含み得る。液体風味料及び粉末化風味料の例としては、ココナツ、コーヒー、チョコレート、バニラ、グレープフルーツ、オレンジ、ライム、メントール、リコリス、カラメルアロマ、ハニーアロマ、落花生、クルミ、カシューナッツ、ヘーゼルナッツ、アーモンド、パイナップル、イチゴ、ラズベリー、トロピカルフルーツ、サクランボ、シナモン、ペパーミント、冬緑樹、スペアミント、ユーカリ及びミント、果実エッセンス、例えばリンゴ、ナシ、モモ、イチゴ、アンズ、ラズベリー、サクランボ、パイナップル及びプラムエッセンスが挙げられる。精油としては、ペパーミント、スペアミント、メントール、ユーカリ、クローブ油、ベイ油、アニス、タイム、セダーリーフ油、ナツメグ、並びに上記の果実の油が挙げられる。
チューインガムの風味料は、好ましくは粉末、スライス又は小片又はその組み合わせの形態で凍結乾燥される天然風味料であり得る。粒子サイズは、粒子の最長直径として算定した場合、3mm未満か、2mm未満又はさらに好ましくは1mm未満であり得る。天然風味料は、粒子サイズが約3μm〜2mm、例えば4μm〜1mmである一形態であり得る。好ましい天然風味料としては、果実から、例えばイチゴ、ブラックベリー及びラズベリーからの種子が挙げられる。
種々の合成風味料、例えば混合果実風味料も、本発明によるチューインガムの中心部に用いられ得る。上記のように、芳香剤は、慣用的に用いられるものより少ない量で用いられ得る。芳香剤及び/又は風味料は、用いられる芳香剤及び/又は風味料の所望の強度によって、最終製品の0.01重量%〜約30重量%の量で用いられ得る。好ましくは芳香剤及び/又は風味料の含量は、総組成物の0.2重量%〜3重量%の範囲である。
本発明の一実施形態では、風味料は、味プロフィールに影響を及ぼし得る酸及びその他の物質を含む天然植物成分、精油、エッセンス、抽出物、粉末の形態の天然風味料及び合成風味料を含む。
本発明によるチューインガム中に含まれ得るさらなるチューインガム成分としては、特に薬学的に又は生物学的に活性な成分が存在する場合、界面活性剤及び/又は可溶化剤が挙げられる。本発明によるチューインガム組成物中の可溶化剤として用いられるべき界面活性剤の型の例として、H.P. Fiedler, Lexikon der Hilfstoffe fuer Pharmacie, Kosmetik und Angrenzende Gebiete, pages 63-64 (1981)並びにそれぞれの国の認可された食品乳化剤の一覧が参照される。陰イオン性、陽イオン性、両性又は非イオン性の可溶化剤が用いられ得る。好適な可溶化剤としては、レシチン、ポリオキシエチレンステアレート、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、脂肪酸塩、食用脂肪酸のモノ及びジグリセリドのモノ及びジアセチル酒石酸エステル、食用脂肪酸のモノ及びジグリセリドのクエン酸エステル、脂肪酸のサッカロースエステル、脂肪酸のポリグリセロールエステル、内部エステル化ヒマシ油酸のポリグリセロールエステル(E476)、ナトリウムステアロイルラチレート(stearoyllatylate)、ラウリル硫酸ナトリウム及び脂肪酸のソルビタンエステル、並びにポリオキシエチル化硬化ヒマシ油(例えばCREMOPHORの商品名で販売されている製品)、エチレンオキシド及びプロピレンオキシドのブロックコポリマー(例えばPLURONIC及びPOLOXAMERの商品名で販売されている製品)、ポリオキシエチレン脂肪アルコールエーテル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、脂肪酸のソルビタンエステル及びポリオキシエチレンステアリン酸エステルが挙げられる。
特に好適な可溶化剤は、ポリオキシエチレンステアレート、例えばポリオキシエチレン(8)ステアレート及びポリオキシエチレン(40)ステアレート、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル(TWEEN、例えばTWEEN20(モノラウレート)、TWEEN80(モノオレエート)、TWEEN40(モノパルミテート)、TWEEN60(モノステアレート)又はTWEEN65(トリステアレート)の商品名で販売されている)、食用脂肪酸のモノ及びジグリセリドのモノ及びジアセチル酒石酸エステル、食用脂肪酸のモノ及びジグリセリドのクエン酸エステル、ナトリウムステアロイルラチレート、ラウリル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチル化硬化ヒマシ油、エチレンオキシド及びプロピレンオキシドのブロックコポリマー、並びにポリオキシエチレン脂肪アルコールエーテルである。可溶化剤は、単一化合物、又はいくつかの化合物の組み合わせであり得る。また、活性成分の存在下で、チューインガムは、好ましくは当該技術分野で既知の担体を含み得る。
軟化剤として用いられる乳化剤としては、獣脂、硬化獣脂、硬化植物油及び部分硬化植物油、ココアバター、グリセロールモノステアレート、グリセリルトリアセテート、レシチン、モノ−、ジ−及びトリグリセリド、アセチル化モノグリセリド、脂肪酸(例えばステアリン酸、パルミチン酸、オレイン酸及びリノール酸)並びにそれらの組み合わせが挙げられる。
本発明の一実施形態によれば、チューインガムは、薬学的、美容的又は生物学的な活性物質を含み得る。このような活性物質の例、すなわちその包括的な一覧は、例えば国際特許公開第00/25598号(この記載内容は参照により本明細書中で援用される)中に見出される。
本発明と関連して用いられるべき活性剤は、チューインガムから放出されることが所望される任意の物質であり得る。風味料に関して得られる作用に対応して放出速度の加速が所望される場合、主要物質は、限定された水溶解度、通常10g/100mlより低い水溶解度を有するもの、例えば完全に水不溶性である物質である。例は、医薬品、栄養補助食品、経口組成物、禁煙剤、高度甘味料、pH調節剤等である。
活性成分のさらなる例としては、パラセタモール、ベンゾカイン、シンナリジン、メントール、カルボン、カフェイン、二酢酸クロルヘキシジン、塩酸シクリジン、1,8−シネオール、ナンドロロン、ミコナゾール、ミスタチン、アスパルテーム、ナトリウムフッ化物、ニコチン、サッカリン、塩化セチルピリジニウム、他の第四アンモニウム化合物、ビタミンE、ビタミンA、ビタミンD、グリベンクラミド又はその誘導体、プロゲステロン、アセチルサリチル酸、ジメンヒドリナート、シクリジン、メトロニダゾール、炭酸水素ナトリウム、イチョウからの活性成分、プロポリスからの活性成分、朝鮮人参からの活性成分、メタドン、ペパーミントのオイル、サリチルアミド、ヒドロコルチゾン又はアステミゾールが挙げられる。
栄養補助食品の形態の活性剤の例は、例えばビタミンB2(リボフラビン)、B12、葉酸、ナイアシン、ビオチン、貧可溶性グリセロホスフェート、アミノ酸、ビタミンA、D、E及びKの栄養作用を有する塩及び化合物、塩の形態の無機物、カルシウム、リン、マグネシウム、鉄、亜鉛、銅、ヨウ素、マンガン、クロム、セレン、モリブデン、カリウム、ナトリウム又はコバルトを含有する複合体及び化合物である。
さらに例えば種々の国々の権威により承認された栄養物の一覧、例えば米国連邦規則集第21編第182 5013条、第182 5997条及び第182 8013条〜第182 8997条(US code of Federal Regulations, Title 21, Section 182.5013.182 5997 and 182.8013-182.8997)が参照される。
口腔又は歯のケア又はトリートメント用の化合物の形態の活性剤の例は、例えば結合過酸化水素及び咀嚼中に尿素を放出することが可能な化合物である。
防腐剤の形態の活性剤の例としては、例えば、グアニジン及びビグアニジン(例えば、二酢酸クロルヘキシジン)の塩及び化合物、並びに限定された水溶性を有する以下の種類の物質:第四アンモニウム化合物(例えば、セラミン、クロロキシレノール、クリスタルバイオレッド、クロルアミン)、アルデヒド(例えば、パラホルムアルデヒド)、デクアリン(dequaline)化合物、ポリノキシリン、フェノール(例えば、チモール、パラクロロフェノール、クレゾール)、ヘキサクロロフェン、サリチル酸アニリド化合物、トリクロサン、ハロゲン(ヨウ素、ヨードホレス、クロロアミン、ジクロロシアヌル酸塩)、アルコール(3,4ジクロロベンジルアルコール、ベンジルアルコール、フェノキシエタノール、フェニルエタノール)、さらにMartindale, The Extra Pharmacopoeia, 28th edition, page 547-578を参照;アルミニウム塩(例えば、硫酸アルミニウムカリウムAIK(SO、12HO)等の限定された水溶性を有する金属塩、複合体及び化合物が挙げられてもよく、並びにさらに、ホウ素、バリウム、ストロンチウム、鉄、カルシウム、亜鉛(酢酸亜鉛、塩化亜鉛、グルコン酸亜鉛)、銅(塩化銅、硫酸銅)、鉛、銀、マグネシウム、ナトリウム、カリウム、リチウム、モリブデン、バナジウムの塩、複合体及び化合物が挙げられるべきであり、口及び歯のケア用の他の組成物としては、例えば、フッ素を含有する塩、複合体及び化合物(例えば、フッ化ナトリウム、モノフルオロリン酸ナトリウム、フッ化アミノ、フッ化スズ)、リン酸塩、炭酸塩及びセレンが挙げられ得る。
さらに、広範な試験済化合物について言及しているJ. Dent. Res. Vol. 28 No. 2, page 160-171, 1949を参照のこと。
口腔におけるpH調節剤の形態の活性剤の例としては、例えば、アジピン酸、コハク酸、フマル酸若しくはそれらの塩、又はクエン酸、酒石酸、リンゴ酸、酢酸、乳酸、リン酸及びグルタル酸の塩等の許容可能な酸、並びにナトリウム、カリウム、アンモニウム、マグネシウム若しくはカルシウム、特にマグネシウム及びカルシウムの炭酸塩、炭酸水素塩、リン酸塩、硫酸塩又は酸化物等の許容可能な塩基が挙げられる。
禁煙剤の形態の活性剤の例としては、例えば、ニコチン、タバコ粉末又は銀塩(例えば、酢酸銀、炭酸銀及び硝酸銀)が挙げられる。
活性剤のさらなる例は、任意の種類の医薬品である。
医薬品の形態の活性剤の例としては、カフェイン、サリチル酸、サリチルアミド及び関連物質(アセチルサリチル酸、サリチル酸コリン、サリチル酸マグネシウム、サリチル酸ナトリウム)、パラセタモール、ペンタゾシンの塩(塩酸ペンタゾシン及び乳酸ペンタゾシン)、塩酸ブプレノルフィン、塩酸コデイン及びリン酸コデイン、モルフィン及びモルフィン塩(塩酸塩、硫酸塩、酒石酸塩)、塩酸メタドン、ケトベミドン及びケトベミドン塩(塩酸塩)、β阻害薬(プロプラノロール)、カルシウム拮抗薬、塩酸ベラパミル、ニフェジンピン(nifedinpine)並びにPharm. Int., Nov. 85, pages 267-271, Barney H. Hunter and Robert L. Talbertで言及されている好適な物質及びその塩、ニトログリセリン、四硝酸エリトリチル、ストリキニーネ及びその塩、リドカイン、塩酸テトラカイン、塩酸エトルフィン、アトロピン、インスリン、酵素(例えば、パパイン、トリプシン、アミログルコシダーゼ、グルコースオキシダーゼ、ストレプトキナーゼ、ストレプトドルナーゼ、デキストラナーゼ、αアミラーゼ)、ポリペプチド(オキシトシン、ゴナドレリン(LH.RH)、酢酸デスモプレシン(DDAVP)、塩酸イソクスプリン、エルゴタミン化合物、クロロキン(リン酸塩、硫酸塩)、イソソルビド、デモキシトシン、ヘパリンが挙げられる。
他の活性成分としては、β−ルペオール、レチゲン、クエン酸シルデナフィル及びこれらの誘導体が挙げられる。
歯用製品としては、カルバミ(Carbami)、CPPカゼインホスホペプチド、クロルヘキシジン、二酢酸クロルヘキシジン、塩化クロルヘキシジン、二グルコン酸クロルヘキシジン、ヘキセテジン(hexetedine)、塩化ストロンチウム、塩化カリウム、重炭酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、フッ素含有成分、フッ化物、フッ化ナトリウム、フッ化アルミニウム、フッ化アンモニウム、フッ化カルシウム、フッ化スズ、他のフッ素含有成分フルオロケイ酸アンモニウム、フルオロケイ酸カリウム、フルオロケイ酸ナトリウム、モノフルオロリン酸アンモニウム、モノフルオロリン酸カルシウム、モノフルオロリン酸カリウム、モノフルオロリン酸ナトリウム、オクタデセンチルフッ化アンモニウム、ステアリルトリヒドロキシエチルプロピレンジアミンジヒドロフッ化物が挙げられ、ビタミンとしてはA、B1、B2、B6、B12、葉酸、ナイアシン、パントテン酸(pantothesyre)、ビオチン、C、D、E、Kが挙げられる。
ミネラルとしては、カルシウム、リン、マグネシウム、鉄、亜鉛、銅(cupper)、鉛、マンガン、クロム、セレン及びモリブデンが挙げられる。他の活性成分としては、Q10@、すなわち酵素が挙げられる。天然の薬剤としては、イチョウ葉、ジンジャー及び魚油が挙げられる。本発明は、セロトニン拮抗薬:スマトリプタン、ゾルミトリプタン、ナラトリプタン、リザトリプタン、エレトリプタン等の偏頭痛薬;シクリジン、シンナリジン、ジメンヒドラミン、ジフェンヒドリナト(difenhydrinat)等の嘔吐薬;セトリジン、ロラチジン等の花粉症薬;ブプレノルフィン、トラマドール等の鎮痛薬;ミコナゾール、アンホテリシンB、トリアンシノロナセトン等の口腔疾患薬;及び薬剤であるシサプリド、ドンペリドン、メトクロプラミドの使用にも関する。
活性成分は、下記の化合物又はそれらの誘導体:アセトアミノフェン、アセチルサリチル酸ブプレノルフィンブロムへキシンセルコキシブコデイン、ジフェンヒドラミン、ジクロフェナク、エトリコキシブ、イブプロフェン、インドメタシン、ケトプロフェン、ルミラコキシブ、モルフィン、ナプロキセン、オキシコドン、パレコキシブ、ピロキシカム、プソイドエフェドリン、ロフェコキシブ、テノキシカム、トラマドール、バルデコキシブ、炭酸カルシウム、マガルドレート、ジスルフィラム、ブプロピオン、ニコチン、アジスロマイシン、クラリスロマイシン、クロトリマゾール、エリスロマイシン、テトラサイクリン、グラニセトロン、オンダンセトロン、プロメタジン、トロピセトロン、ブロムフェニラミン、セテリジン、レコ−セテリジン、クロルシクリジン、クロルフェニラミン、クロルフェニラミン、ジフェンヒドラミン、ドキシラミン、フェノフェナジン、グアイフェネシン、ロラチジン、デス−ロラチジン、フェニルトロキサミン、プロメタジン、ピリダミン、テルフェナジン、トロキセルチン、メチルドパ、メチルフェニデート、塩化ベンズアルコニウム、塩化ベンゼトニウム、塩化セチルピリジウム、クロルヘキシジン、エカベトナトリウム、ハロペリドール、アロプリノール、コルチニン、テオフィリン、プロパノロール、プレドニゾロン、プレドニゾン、フッ化物、尿素、ミコナゾール、アクトット(Actot)、グリベンクラミド、グリピジド、メトホルミン、ミグリトール、レパグリニド、ロジグリタゾン、アポモルフィン、シアリス、シルデナフィル、バルデナフィル、ジフェノキシレート、シメチコン、シメチジン、ファモチジン、ラニチジン、ラチニジン、セトリジン、ロラタジン、アスピリン、ベンゾカイン、デクストロメトルファン、エフェドリン、フェニルプロパノールアミン、プソイドエフェドリン、シサプリド、ドンペリドン、メトクロプラミド、アシクロビル、ジオクチルスルホサクシネート、フェノールフタレイン、アルモトリプタン、エレトリプタン、エルゴタミン、ミゲア、ナラトリプタン、リザトリプタン、スマトリプタン、ゾルミトリプタン、アルミニウム塩、カルシウム塩、鉄塩、銀塩、亜鉛塩、アンホテリシンB、クロルヘキシジン、ミコナゾール、トリアンシノロンアセトニド、メラトニン、フェノバルビトール、カフェイン、ベンゾジアゼピン系薬剤(benzodiazepiner)、ヒドロキシジン、メプロバメート、フェノチアジン、ブクリジン、ブロメタジン、シンナリジン、シクリジン、ジフェンヒドラミン、ジメンヒドリナート、ブフロメジル、アンフェタミン、カフェイン、エフェドリン、オルリスタット、フェニルエフェドリン、フェニルプロパノールアミン、プソイドフェドリン、シブトラミン、ケトコナゾール、ニトログリセリン、ニスタチン、プロゲステロン、テストステロン、ビタミンB12、ビタミンC、ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ピロカルピン、アルミニウムアミノアセテート(Aluminumaminoacetat)、シメチジン、エソメプラゾール、ファモチジン、ランソプラゾール、酸化マグネシウム、ニザチド及び/又はラチニジンを含み得るが、これらに限定されない。
本発明の一実施形態において、風味料は、それ自体が望ましくない味を有するか、又は調合物の味を変えてしまう活性成分を含むチューインガム中で味マスキング剤(taste masking)として使用することができる。
チューインガムは必要に応じて、結合剤、酸味料、充填剤、着色剤、防腐剤及び酸化防止剤等の一般的な添加剤を含有し得る。
甘味料のための上記の封入法に使用される材料としては、例えば、ゼラチン、コムギタンパク質、ダイズタンパク質、カゼインナトリウム、カゼイン、アラビアガム、化工デンプン、加水分解デンプン(マルトデクキストリン)、アルギン酸塩、ペクチン、カラギーナン(carregeenan)、キサンタンガム、ローカストビーンガム(Locus bean gum)、キトサン、蜜蝋、カンデリラ蝋、カルナウバ蝋、硬化植物油、ゼイン及び/又はスクロースが挙げられ得る。
一般的に、チューインガムは、当該技術分野で既知の市販のミキサーに、様々なチューインガム成分を順次添加することによって製造され得る。
チューインガム及びガムベースの混合は一般的に、バッチ処理技法又は連続処理技法によって行うことができる。基本の適用可能な混合の原理を以下で説明する。
初期成分が十分に混合された後、チューインガムの塊はミキサーから出され、所望の形態に、例えば圧延によりシートに、また切断により棒状物に造形され、押出によりチャンクにされるか又は注型によりペレットにされる。
一般的に、この成分は、初めにガムベースを溶融し、それを稼動ミキサーに添加することにより混合され得る。着色剤、活性剤及び/又は乳化剤を同時に添加してもよい。軟化剤、例えばグリセリンを、シロップ及び増量剤/甘味料の一部と共に同時に添加してもよい。その後、増量剤/甘味料のさらなる部分をミキサーに添加してもよい。風味料は一般的に、増量剤/甘味料の残りの部分と共に添加される。高度甘味料は好ましくは、増量剤の残りの部分及び風味料を添加した後に添加される。
混合手法は通常全体で5〜15分間かかるが、より長い混合時間が必要とされることもあり得る。米国特許出願公開第2004/0115305号(参照により本明細書に援用される)に記載されるような一段階方法を含む、上記の手法の多数の変法も実践され得ることを当業者は理解するであろう。
最終チューインガムは、押出、圧縮、圧延によって形成され、液体及び/又は固体によって任意の形態で中心を充填してもよい。
本発明によるチューインガムは、従来のペレット、充填中心部(centre filled)等として形成され得る。
本発明によるチューインガムは外部コーティングを備えていてもよく、この外部コーティングは、ハードコーティング、ソフトコーティング、皮膜コーティング若しくは当該技術分野で既知である任意の種類のコーティング、又はそのようなコーティングの組み合わせであってもよい。コーティングは一般的に、被覆チューインガムの小片の0.1〜75重量%を構成し得る。
1つの好適な外部コーティングのタイプはハードコーティングであって、この用語は、糖コーティング及び無糖(又はシュガーレス)コーティング及びそれらの組み合わせを含んでいる。ハードコーティングの目的は、消費者に認識される甘いバリバリした層を得ること、並びにガム中心部を保護することである。チューインガムの中心部に保護的糖コーティングを提供する一般的なプロセスでは、それらは、到達するコーティングの段階に応じて、他の機能的成分、例えば充填剤、着色剤等を含有し得る結晶化可能な糖、例えばスクロース又はデキストロースの水溶液を用いて好適なコーティング設備中で逐次処理される。
現在好ましい一実施形態では、ハードコーティングプロセスに適用されるコーティング剤は、シュガーレスコーティング剤、例えばポリオール(例えばソルビトール、マルチトール、マンニトール、キシリトール、エリスリトール、ラクチトール及びイソマルトを含む)、又は例えば単糖、二糖(例えばトレハロースを含む)である。
或いは代替的には、ポリオール又は例えばソルビトール、マルチトール、マンニトール、キシリトール、エリスリトール、ラクチトール、イソマルト及びトレハロースを含む単糖、二糖のシロップを中心部に代替的に塗布することを含む、無糖ソフトコーティングが調製される。
さらなる有用な実施形態では、皮膜形成剤、例えばセルロース誘導体、化工デンプン、デキストリン、ゼラチン、ゼイン、セラック、アラビアガム、植物ガム、合成ポリマー等、又はそれらの組み合わせにより、皮膜コーティングが提供される。
本発明の一実施形態では、外部コーティングは、結合剤、吸湿成分、皮膜形成剤、分散剤、粘着防止成分、増量剤、風味料、着色剤、薬学的又は美容的に活性な成分、脂質成分、蝋成分、糖及び酸から成る群から選択される少なくとも1つの添加剤成分を含む。
本発明による被覆チューインガムの中心部は、任意の従来のコーティングプロセスを用いて被覆される任意の形態、形状又は寸法を有することができる。
本発明による被覆チューインガム要素のガム中心部は、任意の従来のコーティングプロセスを用いて被覆される任意の形態、形状又は寸法を有することができる。したがって、ガム中心部は、例えば、ペレット、クッション状ペレット、棒、タブレット、チャンク、香錠、丸剤、ボール及び球状から選択される形態であってもよく、一般的に、ガム中心部の重量は0.5g〜5gであり得る。
本明細書、及び特に特許請求の範囲では、例えば1000を1,000として、1/2を0.5として記していることに留意されたい。
以下の非限定的な実施例は、本発明によるチューインガムの製造を示している。
開環重合によって得られるポリエステルエラストマーの調製
エラストマー試料を乾燥Nグローブボックス内で次のように合成する。オーバーヘッド機械攪拌機を備える500mL容樹脂ケトル中に、3.143gペンタエリスリトール及び0.5752gのSn(OCt)(塩化メチレン5mL当たり1.442gのSn(Oct)が溶解する溶液2.0ml)を乾燥Nガスパージ下で投入する。塩化メチレンをNパージ下で15分間蒸発させる。次に、ε−カプロラクトン(1144g、10mol)、トリメチレンカーボネート(31g、0.30mol)、及びδ−バレロラクトン(509g、5.1mol)を添加する。この樹脂ケトルを130℃の定温油浴に浸漬し、13.9時間攪拌する。その後、ケトルを油浴から取り出し、室温まで冷却させる。固体、例えばエラストマー系の生成物をナイフを用いて小片に切り離し、プラスチック容器に入れる。
この生成物の特性は、M=56,000g/molであり、M=98,700g/molである(オンラインMALLS検出器を用いたゲル浸透クロマトグラフィ)。また、Tg=−58.9℃である(DSC、加熱速度10℃/分)。
開環重合によって得られるポリエステルエラストマーの調製
エラストマー試料を乾燥Nグローブボックス内で次のように合成する。オーバーヘッド機械攪拌機を備える500mL容樹脂ケトル中に、3.152gペンタエリスリトール及び0.5768gのSn(OCt)(塩化メチレン5mL当たり1.442gのSn(Oct)が溶解する溶液2.0ml)を乾燥Nガスパージ下で投入する。塩化メチレンをNパージ下で15分間蒸発させる。次に、ε−カプロラクトン(1148g、10mol)、トリメチレンカーボネート(31g、0.30mol)、及びδ−バレロラクトン(511g、5.1mol)を添加する。この樹脂ケトルを130℃の定温油浴に浸漬し、13.4時間攪拌する。その後、ケトルを油浴から取り出し、室温まで冷却させる。固体、例えばエラストマー系の生成物をナイフを用いて小片に切り離し、プラスチック容器に入れる。
この生成物の特性は、M=88,800g/molであり、M=297,000g/molである(オンラインMALLS検出器を用いたゲル浸透クロマトグラフィ)。また、Tg=−59.4℃である(DSC、加熱速度10℃/分)。
開環重合によって得られるポリエステル樹脂の調製
シリンダーガラス、例えば、ガラス攪拌シャフト及びTefron攪拌翼と、底部排出口とを備えるジャケット付10L容パイロットリアクターを用いて、樹脂試料を生成する。リアクター内容物の加熱は、外部ジャケットにシリコーン油を循環させることによって行い、130℃の熱状態とする。ε−カプロラクトン(358.87g、3.145mol)及び1,2−プロピレングリコール(79.87g、1.050mol)を、触媒としてオクチル酸第一錫(1.79g、4.42x10−3mol)と共にこのリアクターに投入し、130℃で約30分反応させる。その後、溶融D,L−ラクチド(4.877kg、33.84mol)を添加し、約2時間反応を続ける。この期間の最後に、底部排出口を開けて、溶融ポリマーをTefronで加工した塗料缶に流し入れた。
この生成物の特性は、M=6,000g/molであり、M=7,000g/molである(オンラインMALLS検出器を用いたゲル浸透クロマトグラフィ)。また、Tg=25〜30℃である(DSC、加熱速度10℃/分)。
逐次重合によって得られるポリエステルエラストマーの調製
オーバーヘッド攪拌機と、窒素ガス流入管と、温度計と、メタノールを除去するための蒸留ヘッドとを備える500mL容樹脂ケトルを用いて、エラストマー試料を生成する。このケトルに、83.50g(0.43モル)のテレフタル酸ジメチル、99.29g(0.57モル)のアジピン酸ジメチル、106.60g(1.005モル)のジ(エチレングリコール)及び0.6gの酢酸カルシウム一水和物を投入する。窒素下で、全ての成分が溶融するまで、この混合物を攪拌しながらゆっくりと加熱する(120〜140℃)。加熱及び攪拌を続け、メタノールを連続的に蒸留させる。メタノールの発生が停止するまで、温度をゆっくりと150〜200℃の範囲に上げる。加熱を中止し、内容物を約100℃まで冷却する。リアクターの蓋を取り外して、溶融ポリマーを慎重に容器に流し込む。
この生成物の特性は、M=40,000g/molであり、M=190,000g/molである(オンラインMALLS検出器を用いたゲル浸透クロマトグラフィ)。また、Tg=−30℃である(DSC、加熱速度10℃/分)。
Nature Works(登録商標)PLA 4060 D(非晶質)ポリD,L−ラクチドによるホモポリマーを樹脂として付与した。このホモポリマーは約56℃のTgを有する(Mn約100,000)。
Nature Works(登録商標)PLA 5500 D(非晶質)ポリD,L−ラクチドによるホモポリマーを樹脂として付与した。このホモポリマーは約50℃のTgを有する(Mn約50,000)。
ガムベースの調製
ガムベースを調製する方法を次のように行う。ガムベース成分を、混合手段、例えば横置きZ型アームを備える混合ケトルに添加する。このケトルを約140℃の温度まで予備加熱する。混合物全体が均質になるまで、混合物を30〜120分間混合する。その後、この混合物をパンにあけて、室温まで冷却する。
表1に示すような9種類の異なるガムベースを調製した。
Figure 2008523827
チューインガムの調製
表2に示される基本的な調合によるペパーミント風味のチューインガム調合物1001〜1009の調製に、実施例7のガムベースを使用した。ここで、ガムベース001がチューインガム1001の調製に利用され、ガムベース002がチューインガム1002の調製に利用され、その他も同様である。
Figure 2008523827
表2のチューインガムの評価
表2のチューインガムの非粘着特性評価に関する試験方針を確立した。試験は、
表2のチューインガム調合物のチューインガムの塊を、8分間咀嚼装置内で咀嚼させる工程と、
チューインガムの塊をコンクリートの厚板に固定する工程と、
3つの異なる制御環境セットアップ:
(a)0℃
(b)55%RHにおける21℃
(c)70%RHにおける30℃
において、チューインガムの塊を評価する工程と
を含む。
チューインガムの塊を視覚的に、またチューインガムの塊をスパチュラを用いて剥がそうと試みることにより評価した。
概して、試験済み試料の非粘着特性は、試験(a)の低い試験温度0℃において、比較試料1001と比べて非粘着性が改良されたことが分かった。
さらに、チューインガム調合物1003、1004、1006、1008及び1009は、(a)、(b)及び(c)の全ての温度において、改良された非粘着性を特徴とするため、非粘着性は環境温度にあまり左右されないと結論づけられた。
チューインガム調合物1003、1004、1006、1008及び1009のテクスチャーに関するさらなる試験により、最良のテクスチャーは、より小さい分子量の樹脂の使用、すなわちチューインガム試料1004、1006及び1009によって得られることが示された。
ガムベースの調製
ガムベースが従来のエラストマーと、樹脂としてホモポリマーとを含むように組成をわずかに変えて、実施例7に記載のプロセスに従って、さらに多くのガムベースを調製した。
表3にさらなるガムベース202〜209を示した。
Figure 2008523827
実施例10のガムベースに基づくチューインガム調合物を表4に示す。
Figure 2008523827
表4のチューインガムの評価
ガムベース209に基づいて生成されるチューインガム2009はエラストマーが主成分である(dominated)。このチューインガムのガムベース中のエラストマー含量は、約45%(w/w)であり、ホモポリマーと合わせると多すぎると考えられるが、エラストマー配合物のさらなる軟化及び改質によってこれは相殺される。詳細には、分子量の減少が考えられるであろう。
一方で、チューインガムの所望の非粘着性は、樹脂とエラストマーとの比率が約1:5より小さいときに劣ることが分かった。
チューインガム2002、すなわちガムベース中のわずか1%のエラストマー含量に基づいて生成されるチューインガムは、所望の咀嚼感に欠けている。この所望の咀嚼感の欠如は、極めて少ないエラストマー含量が原因であると考えられる。
チューインガム2003〜2008は、咀嚼感及び粘着性の両方に関して許容されると評価された。
本発明の有益な実施形態によれば、チューインガムは、約2重量%〜15重量%のシロップ配合物を用いて調製され得る。ここで、このシロップ配合物は、約25%〜45%のグリセリンと、約55%〜75%の水添デンプン加水分解物とを含む。

Claims (61)

  1. チューインガム成分を含む非粘着性チューインガムであって、
    該チューインガムが、少なくとも1種類のエラストマーと、少なくとも1種類の樹脂とを含み、
    前記少なくとも1種類の樹脂が、少なくとも1種類の合成ホモポリマー樹脂を含み、
    前記合成ホモポリマーが生分解性であり、
    該チューインガムの前記合成ホモポリマーの量が、該チューインガムの約1/2重量%〜60重量%である、非粘着性チューインガム。
  2. 前記チューインガムの前記合成ホモポリマーの量が、該チューインガムの約2重量%〜50重量%、好ましくは該チューインガムの約2重量%〜30重量%である、請求項1に記載の非粘着性チューインガム。
  3. 前記合成ホモポリマーが樹脂状である、請求項1又は2に記載の非粘着性チューインガム。
  4. 前記合成ホモポリマーが、ポリエステルポリマーを含む、請求項1〜3のいずれか1項に記載の非粘着性チューインガム。
  5. 前記ポリエステルポリマーが、環状モノマーの開環重合によって得られる、請求項1〜4のいずれか1項に記載の非粘着性チューインガム。
  6. 前記ポリエステルポリマーが、環状エステル及び環状カーボネートの群から選択される環状モノマーの開環重合によって得られる、請求項1〜5のいずれか1項に記載の非粘着性チューインガム。
  7. 前記ポリエステルポリマーが、D,L−ラクチド、L−ラクチド、グリコリド、ε−カプロラクトン、δ−バレロラクトン、トリメチレンカーボネート(TMC)及びジオキサノンの群から選択される環状モノマーの開環重合によって得られる、請求項1〜6のいずれか1項に記載の非粘着性チューインガム。
  8. 前記少なくとも1種類のホモポリマーが、ポリ(D,L−ラクチド)及びポリグリコリドの群から選択される、請求項1〜7のいずれか1項に記載の非粘着性チューインガム。
  9. 前記少なくとも1種類のホモポリマーが、ポリ(D,L−ラクチド)の群から選択され、前記D−乳酸モノマーとL−乳酸モノマーとの比率が、約1:10〜10:1である、請求項1〜8のいずれか1項に記載の非粘着性チューインガム。
  10. 前記少なくとも1種類のホモポリマーが、ポリ(D,L−ラクチド)の群から選択され、前記D−乳酸モノマーとL−乳酸モノマーとの比率が、約1:1である、請求項1〜9のいずれか1項に記載の非粘着性チューインガム。
  11. 前記ホモポリマーが、少なくとも1種類の二官能性アルコール若しくは多官能性アルコール又はその誘導体と、少なくとも1種類の二官能性酸若しくは多官能性酸又はその誘導体との反応により生成されるポリエステルを含む、請求項1〜10のいずれか1項に記載の非粘着性チューインガム。
  12. 前記酸誘導体が、ジ−若しくはポリカルボン酸のエステル、無水物又はハロゲン化物を含む、請求項1〜11のいずれか1項に記載の非粘着性チューインガム。
  13. 前記酸誘導体が、酸のメチルエステル又はエチルエステルを含む、請求項1〜12のいずれか1項に記載の非粘着性チューインガム。
  14. 前記ホモポリマーが、少なくとも1種類の二官能性ヒドロキシカルボン酸若しくは多官能性ヒドロキシカルボン酸又はその誘導体の縮合反応により生成されるポリエステルを含む、請求項1〜13のいずれか1項に記載の非粘着性チューインガム。
  15. 前記少なくとも1種類のホモポリマーが、1.1〜20、好ましくは1.3〜12のPDを有する、請求項1〜14のいずれか1項に記載の非粘着性チューインガム。
  16. 前記ホモポリマーが、20℃を超える、好ましくは30℃を超える、最も好ましくは35℃を超えるガラス転移温度(Tg)を有する、請求項1〜15のいずれか1項に記載の非粘着性チューインガム。
  17. 前記少なくとも1種類の樹脂の分子量が、400,000g/mol(Mn)未満である、請求項1〜16のいずれか1項に記載の非粘着性チューインガム。
  18. 前記少なくとも1種類の樹脂の分子量が、200,000g/mol(Mn)未満である、請求項1〜17のいずれか1項に記載の非粘着性チューインガム。
  19. 前記少なくとも1種類の樹脂の分子量が、60,000g/mol(Mn)未満である、請求項1〜18のいずれか1項に記載の非粘着性チューインガム。
  20. 前記少なくとも1種類の樹脂の分子量が、約60,000g/mol(Mn)である、請求項1〜19のいずれか1項に記載の非粘着性チューインガム。
  21. 前記少なくとも1種類の樹脂の分子量が、500g/mol(Mn)〜60,000g/mol(Mn)の範囲内である、請求項1〜20のいずれか1項に記載の非粘着性チューインガム。
  22. 前記少なくとも1種類の樹脂の分子量が、5000g/mol(Mn)〜30,000g/mol(Mn)の範囲内である、請求項1〜21のいずれか1項に記載の非粘着性チューインガム。
  23. 前記チューインガムの少なくとも5重量%の量で少なくとも1種類の樹脂を含む、請求項1〜22のいずれか1項に記載の非粘着性チューインガム。
  24. 前記チューインガムの少なくとも8重量%の量で少なくとも1種類の樹脂を含む、請求項1〜23のいずれか1項に記載の非粘着性チューインガム。
  25. 前記チューインガムの約2重量%〜約60重量%の量で少なくとも1種類の樹脂を含む、請求項1〜24のいずれか1項に記載の非粘着性チューインガム。
  26. 前記チューインガムの約5重量%〜約25重量%の量で少なくとも1種類の樹脂を含む、請求項1〜25のいずれか1項に記載の非粘着性チューインガム。
  27. 前記少なくとも1種類の樹脂が、前記ホモポリマーによって実質的に生成される、請求項1〜26のいずれか1項に記載の非粘着性チューインガム。
  28. 前記樹脂又は前記樹脂状ポリマーが、少なくとも1種類の天然樹脂、少なくとも1種類の合成樹脂、又はそれらの任意の組み合わせを含む、請求項1〜27のいずれか1項に記載の非粘着性チューインガム。
  29. 前記チューインガムの少なくとも3重量%、好ましくは少なくとも5重量%の量で、前記少なくとも1種類のエラストマーを含む、請求項1〜28のいずれか1項に記載の非粘着性チューインガム。
  30. 前記チューインガムの少なくとも8重量%の量で、前記少なくとも1種類のエラストマーを含む、請求項1〜29のいずれか1項に記載の非粘着性チューインガム。
  31. 前記チューインガムの約0.5重量%〜約70重量%の量で前記少なくとも1種類のエラストマーを含む、請求項1〜30のいずれか1項に記載の非粘着性チューインガム。
  32. 前記チューインガムの約2重量%〜約20重量%の量で前記少なくとも1種類のエラストマーを含む、請求項1〜31のいずれか1項に記載の非粘着性チューインガム。
  33. 前記少なくとも1種類のエラストマーが、ブタジエン−スチレン、イソブチレン−イソプレン、ポリイソブチレン、ポリイソプレン又はそれらの任意の組み合わせを含む、請求項1〜32のいずれか1項に記載の非粘着性チューインガム。
  34. 前記少なくとも1種類のエラストマーが生分解性である、請求項1〜33のいずれか1項に記載の非粘着性チューインガム。
  35. 前記少なくとも1種類のエラストマーがポリエステルを含む、請求項1〜34のいずれか1項に記載の非粘着性チューインガム。
  36. 前記少なくとも1種類のエラストマーが、環状モノマーの開環重合によって得られる、請求項1〜35のいずれか1項に記載の非粘着性チューインガム。
  37. 前記少なくとも1種類のエラストマーが、少なくとも1種類の二官能性アルコール若しくは多官能性アルコール又はそれらの誘導体と、少なくとも1種類の二官能性カルボン酸若しくは多官能性カルボン酸又はそれらの誘導体との重合によって得られる、請求項1〜36のいずれか1項に記載の非粘着性チューインガム。
  38. 約500〜60,000g/mol(Mn)の平均分子量を有する樹脂と、約30,000g/mol〜1,000,000g/mol(Mn)の平均分子量を有するエラストマーとの重量比が、約1:5〜20:1の範囲内である、請求項1〜37のいずれか1項に記載の非粘着性チューインガム。
  39. 約500〜60,000g/mol(Mn)の平均分子量を有する前記樹脂と、約30,000g/mol〜1,000,000g/mol(Mn)の平均分子量を有する前記エラストマーとの重量比が、約1:3〜10:1の範囲内である、請求項1〜38のいずれか1項に記載の非粘着性チューインガム。
  40. 風味料、甘味料、充填剤、軟化剤、乳化剤及び活性成分から成る群から選択される1種類又は複数種類のチューインガム成分を含む、請求項1〜39のいずれか1項に記載の非粘着性チューインガム。
  41. 前記風味料が、天然植物成分、精油、エッセンス、抽出物、粉末の形態で、味プロフィール(taste profile)に影響を及ぼし得る酸及びその他の物質を含む天然風味料及び合成風味料(flavorings)を含む、請求項1〜40のいずれか1項に記載の非粘着性チューインガム。
  42. 前記チューインガムの総重量に基づき、0.01重量%〜約25重量%の量で、好ましくは0.1〜約5重量%の量で風味(flavor)を含む、請求項1〜41のいずれか1項に記載の非粘着性チューインガム。
  43. 前記チューインガムが、約2重量%〜15重量%のシロップ配合物で調製され、該シロップ配合物が、約25%〜45%のグリセリンと、約55%〜75%の水添デンプン加水分解物とを含む、請求項1〜42のいずれか1項に記載の非粘着性チューインガム。
  44. 前記シロップ配合物が、前記チューインガムの約2重量%〜15重量%で存在する、請求項1〜43のいずれか1項に記載の非粘着性チューインガム。
  45. 前記シロップ配合物が、前記チューインガムの約5重量%〜10重量%で存在する、請求項1〜44のいずれか1項に記載の非粘着性チューインガム。
  46. 前記シロップ配合物が、約25%〜45%のグリセリンと、約55%〜75%の水添デンプン加水分解物とを含む、請求項1〜45のいずれか1項に記載の非粘着性チューインガム。
  47. 前記シロップ配合物が、水添デンプン加水分解物及び水と共に混合したグリセリンを同時に蒸発させた配合物から成る、請求項1〜46のいずれか1項に記載の非粘着性チューインガム。
  48. 前記チューインガムの約0重量%〜約20重量%、より一般的には該チューインガムの約0重量%〜約10重量%の量で少なくとも1種類の軟化剤を含む、請求項1〜47のいずれか1項に記載の非粘着性チューインガム。
  49. 乳化剤の量が、前記チューインガムの0重量%〜18重量%の範囲である、請求項1〜48のいずれか1項に記載の非粘着性チューインガム。
  50. 前記甘味料が、バルク甘味料、高度甘味料、及びそれらの組み合わせから成る群から選択される、請求項1〜49のいずれか1項に記載の非粘着性チューインガム。
  51. 糖を含む、請求項1〜50のいずれか1項に記載の非粘着性チューインガム。
  52. 糖を含まない、請求項1〜51のいずれか1項に記載の非粘着性チューインガム。
  53. 前記バルク甘味料が、前記チューインガムの約5重量%〜約95重量%、好ましくは約20重量%〜約80重量%の量を構成する、請求項1〜52のいずれか1項に記載の非粘着性チューインガム。
  54. 前記チューインガムの約0重量%〜約1.2重量%、好ましくは約0.1重量%〜約0.6重量%の量で高度甘味料を含む、請求項1〜53のいずれか1項に記載の非粘着性チューインガム。
  55. 前記チューインガムの約0重量%〜約50重量%、より一般的には該チューインガムの約5重量%〜約20重量%の量で充填剤を含む、請求項1〜54のいずれか1項に記載の非粘着性チューインガム。
  56. 少なくとも1種類の着色剤を含む、請求項1〜55のいずれか1項に記載の非粘着性チューインガム。
  57. 前記チューインガム成分が活性成分を含む、請求項1〜56のいずれか1項に記載の非粘着性チューインガム。
  58. ハードコーティング、ソフトコーティング及び食用皮膜コーティングから成る群から選択される外部コーティングで被覆される、請求項1〜57のいずれか1項に記載の非粘着性チューインガム。
  59. 前記外部コーティングが、結合剤、吸湿成分、皮膜形成剤、分散剤、粘着防止成分、増量剤、風味料、着色剤、薬学的又は美容的に活性な成分、脂質成分、蝋成分、糖、酸、及び分解性ポリマーの咀嚼後の分解を促進させることができる作用物質から成る群から選択される少なくとも1種類の添加剤成分を含む、請求項1〜58のいずれか1項に記載の非粘着性チューインガム。
  60. 蝋を含まない、請求項1〜59のいずれか1項に記載の非粘着性チューインガム。
  61. タブレット成形によって製造される、請求項1〜60のいずれか1項に記載の非粘着性チューインガム。
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