JP2008523087A - バニロイド受容体サブタイプ1(vr1)を抑制するチエノピリジル化合物およびこの使用 - Google Patents

バニロイド受容体サブタイプ1(vr1)を抑制するチエノピリジル化合物およびこの使用 Download PDF

Info

Publication number
JP2008523087A
JP2008523087A JP2007545642A JP2007545642A JP2008523087A JP 2008523087 A JP2008523087 A JP 2008523087A JP 2007545642 A JP2007545642 A JP 2007545642A JP 2007545642 A JP2007545642 A JP 2007545642A JP 2008523087 A JP2008523087 A JP 2008523087A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
methyl
thieno
pyridin
urea
compound
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Ceased
Application number
JP2007545642A
Other languages
English (en)
Inventor
ターナー,シーン・シー
ジンカーソン,タミー・ケイ
ゴムツヤン,アーサー・アール
リー,チー−ハン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Abbott Laboratories
Original Assignee
Abbott Laboratories
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Abbott Laboratories filed Critical Abbott Laboratories
Publication of JP2008523087A publication Critical patent/JP2008523087A/ja
Ceased legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D495/00Heterocyclic compounds containing in the condensed system at least one hetero ring having sulfur atoms as the only ring hetero atoms
    • C07D495/02Heterocyclic compounds containing in the condensed system at least one hetero ring having sulfur atoms as the only ring hetero atoms in which the condensed system contains two hetero rings
    • C07D495/04Ortho-condensed systems
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P13/00Drugs for disorders of the urinary system
    • A61P13/10Drugs for disorders of the urinary system of the bladder
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P25/00Drugs for disorders of the nervous system
    • A61P25/04Centrally acting analgesics, e.g. opioids
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P29/00Non-central analgesic, antipyretic or antiinflammatory agents, e.g. antirheumatic agents; Non-steroidal antiinflammatory drugs [NSAID]
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P7/00Drugs for disorders of the blood or the extracellular fluid
    • A61P7/12Antidiuretics, e.g. drugs for diabetes insipidus
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D498/00Heterocyclic compounds containing in the condensed system at least one hetero ring having nitrogen and oxygen atoms as the only ring hetero atoms
    • C07D498/02Heterocyclic compounds containing in the condensed system at least one hetero ring having nitrogen and oxygen atoms as the only ring hetero atoms in which the condensed system contains two hetero rings
    • C07D498/04Ortho-condensed systems

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Diabetes (AREA)
  • Pain & Pain Management (AREA)
  • Hematology (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Neurology (AREA)
  • Neurosurgery (AREA)
  • Rheumatology (AREA)
  • Urology & Nephrology (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Heterocyclic Carbon Compounds Containing A Hetero Ring Having Oxygen Or Sulfur (AREA)

Abstract

本発明は、一般式(I)
Figure 2008523087

(式中、X−X、R−R、ZおよびLは、本明細書に規定の通り)の縮合チエノピリジル化合物を開示する。または本発明は、これらの化合物を使用して、哺乳動物におけるVR1受容体を抑制する方法、哺乳動物における疼痛、尿失禁、膀胱過活動および炎症性熱痛覚過敏を制御する方法、およびこれらの化合物を含む医薬組成物も開示する。

Description

本発明は、バニロイド受容体活性に起因するまたは悪化される障害の治療に有用な式(I)の化合物、式(I)の化合物を含む医薬組成物に関し、および疼痛、膀胱過活動および尿失禁の治療に有用である。
侵害受容器は、化学的、機械的、熱的およびプロトン(pH<6)感覚を含む多種多様な有害刺激により活性化される一次感覚求心性(CおよびAδ線維)神経単位である。親油性バニロイド、カプサイシンは、VR1としてクローン化される、特定の細胞表面カプサイシン受容体を介して第一感覚線維を活性化する。カプサイシンの内皮投与は、最初は焼けるようなまたは暑い感覚、続いて長い期間の痛感脱失を特徴とする。VR1受容体の鎮痛成分は、一次感覚求心性末端のカプサイシン誘導脱感受性によって調整されると考えられている。したがって、カプサイシンの長い間続く、抗侵害受容性効果は、鎮痛剤としてのカプサイシン類縁体の臨床使用を促進してきた。さらに、カプサゼピン、カプサイシン受容体拮抗剤は、動物モデルにおいて炎症誘発性痛覚過敏を減少することができる。また、VR1受容体は、膀胱を刺激する感覚性求心路上にも局在している。カプサイシンまたはレシニフェラトキシンは、膀胱への注射で、尿失禁の症状を改善することも示されている。
VR1受容体は、いくつかのやり方で活性化され得るので、侵害性刺激の「多様式検出器」と呼ばれている。受容体チャンネルは、カプサイシンおよび他のバニロイドによって活性化され、したがって、リガンド型イオンチャンネルに分類される。カプサイシンによるVR1受容体活性を、競合VR1受容体拮抗剤、カプサゼピンによってブロックすることができる。また、該チャンネルをプロトンによって活性化することもできる。弱酸性条件(pH6から7)下では、受容体に関するカプサイシンの親和性は増加し、一方pH<6では、チャンネルの直接活性化が起こる。さらに、膜温度が43℃に達した場合、該チャンネルは開く。したがって、熱は、リガンドの非存在下でチャンネルを直接開閉することができる。カプサイシンの競合拮抗剤である、カプサイシン類縁体、カプサゼピンは、カプサイシン、酸または熱に応答して、チャンネルの活性をブロックする。
チャンネルは、非特異的なカチオンコンダクターである。細胞外ナトリウムおよびカルシウムは、どちらも、チャンネル穴を介して入り、細胞膜の脱分極を起こす。この脱分極によって、神経単位興奮性が増加し、脊髄への侵害性神経インパルスの活動電位点火および伝達を引き起こす。さらに、周縁端部の脱分極は、物質PおよびCGRP(これらに限定されない)のような炎症性ペプチドの放出をもたらし、組織の末梢感作の促進となる可能性がある。
近年、2つのグループがVR1受容体を有さない「ノックアウト」マウスの作製を報告している。これらの動物からの感覚神経(後根神経節)の電気生理学的研究によって、カプサイシン、熱およびpHの減少を含む侵害性刺激によって誘発される応答は、著しく欠如することが明らかになった。これらの動物は、行動的損傷のいかなる顕著な兆候も示さず、野生型マウスと比較して急性非侵害性熱的および機械的刺激への応答において相違も示さなかった。また、VR1(−/−)マウスは、神経損傷で誘発される機械的または熱的痛覚に対する感覚が減らされることも示さなかった。しかし、VR1ノックアウトマウスは、皮内カプサイシンの有害な影響、高熱(50から55℃)への曝露に対して無感覚であり、カラギーナンの内皮投与の後の熱痛覚過敏を発現しなかった。
本発明の化合物は、新規なVR1拮抗剤であり、疼痛、膀胱過活動、尿失禁および炎症性熱痛覚過敏の治療において有用性がある。
本発明は、縮合チエノピリジル化合物、これらの化合物を用いて哺乳動物中のVR1受容体を抑制する方法、哺乳動物における疼痛を制御する方法、およびこれらの化合物を含む医薬組成物を開示する。さらに具体的には、本発明は、式(I)の化合物、この医薬的に許容される塩またはプロドラッグに関する。
Figure 2008523087
(式中、
---は、存在しないまたは共有結合であり;
は、NおよびCRから選択され;
は、NおよびCRから選択され;
は、N、NRおよびCR選択され;
は、存在しない、またはNおよびCRから選択され;
は、NおよびCHから選択され;
ただし、X、X、XおよびXの少なくとも1つはNであり;
は、O、NHおよびSから選択され;
は、O、NHおよびSから選択され;
は、存在しない、またはNHおよびOから選択され;
Lは、アリール、アルケニレン、アルキレン、アルキニレン、シクロアルキレン、複素環、−(CHO(CH−、−N(H)O−および−NHNH−(−(CHO(CH−および−N(H)O−の左の末端はZに結合し、右の末端はRに結合する)から選択され;
ただし、ZがNHまたはOのとき、Lは、−N(H)O−または−NHNH−以外であり;
mおよびnはそれぞれ独立して、1から6であり;
、RおよびRは、それぞれ独立して、水素、アルケニル、アルコキシ、アルコキシアルコキシ、アルコキシアルキル、アルコキシカルボニル、アルコキシカルボニルアルキル、アルキル、アルキルカルボニル、アルキルカルボニルアルキル、アルキルカルボニルオキシ、アルキルチオ、アルキニル、アミン、カルボキシ、カルボキシアルキル、シアノ、シアノアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、エチレンジオキシ、ホルミル、ホルミルアルキル、ハロアルコキシ、ハロアルキル、ハロアルキルチオ、ハロゲン、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、メチレンジオキシ、メルカプト、メルカプトアルキル、ニトロ、(CF(HO)C−、RS(O)N−、ROS(O)−、R−S(O)−、ZN−、(ZN)アルキル、(ZN)カルボニル、(ZN)アルキルカルボニルおよび(ZN)スルホニル(ZおよびZは、それぞれ独立して、水素、アルキル、アルキルカルボニル、ホルミル、アリールおよびアリールアルキルから選択される)から選択され;
およびRは、それぞれ独立して、水素、アルケニル、アルコキシ、アルコキシアルコキシ、アルコキシアルキル、アルコキシカルボニル、アルコキシカルボニルアルキル、アルキル、アルキルカルボニル、アルキルカルボニルアルキル、アルキルカルボニルオキシ、アルキルチオ、アルキニル、アミン、カルボキシ、カルボキシアルキル、シアノ、シアノアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、エチレンジオキシ、ホルミル、ホルミルアルキル、ハロアルコキシ、ハロアルキル、ハロアルキルチオ、ハロゲン、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、メチレンジオキシ、メルカプト、メルカプトアルキル、ニトロ、(CF(HO)C−、RS(O)N−、ROS(O)−、R−S(O)−、ZN−、(ZN)アルキル、(ZN)カルボニル、(ZN)アルキルカルボニル、(ZN)スルホニル、(ZN)C(=NH)−、(ZN)C(=NCN)NH−および(ZN)C(=NH)NH−からなる群から選択され;
は、水素およびアルキルから選択され;
は、水素およびアルキルから選択され;
は、アルキル、アリールおよびアリールアルキルから選択され;
は、存在しない、または水素およびアルキルから選択され;
ただしXがCHのとき、Rは存在せず、XがNのとき、Rは、水素およびアルキルから選択され;
は、水素、アリールおよび複素環から選択される。)
本発明の他の実施形態では、式(I)の化合物またはこの医薬的に許容される塩の治療的に有効な量を含む医薬組成物を開示する。
本発明のさらなる実施形態では、障害を治療する方法であって、このような治療を必要とする宿主哺乳動物におけるバニロイド受容体サブタイプ1(VR1)受容体を抑制することによって障害を改善し、式(I)の化合物またはこの医薬的に許容される塩の治療的に有効な量を投与することを含む方法を開示する。
以上の詳細な説明および付随の実施例は、単なる説明であり、添付の請求の範囲およびこの均等のものによってのみ規定される本発明の範囲を規定するときの限定として扱われないことは理解される。開示された実施形態に対して種々の変更および修正が、当業者には明らかになる。本発明の化学構造、置換基、誘導体、中間体、合成、製剤および/または使用方法に関するものを含むがこれらに限定されないこのような変更および修正は、本発明の精神および範囲を逸脱することなくなし得る。
(1)実施形態
主要な実施形態において、式(I)の化合物、この医薬的に許容される塩またはプロドラッグを開示する。
Figure 2008523087
(式中、---は、存在しないまたは共有結合であり;Xは、NおよびCRから選択され;Xは、NおよびCRから選択され;Xは、N、NRおよびCR選択され;Xは、存在しない、またはNおよびCRから選択され;Xは、NおよびCHから選択され;ただし、X、X、XおよびXの少なくとも1つはNであり;Xは、O、NHおよびSから選択され;
は、O、NHおよびSから選択され;Zは、存在しない、またはNHおよびOから選択され;Lは、アリール、アルケニレン、アルキレン、アルキニレン、シクロアルキレン、複素環、−(CHO(CH−、−N(H)O−および−NHNH−(−(CHO(CH−および−N(H)O−の左の末端はZに結合し、右の末端はRに結合)から選択され、ただし、ZがNHまたはOのとき、Lは、−N(H)O−および−NHNH−以外であり;mおよびnはそれぞれ独立して、1から6であり;R、RおよびRは、それぞれ独立して、水素、アルケニル、アルコキシ、アルコキシアルコキシ、アルコキシアルキル、アルコキシカルボニル、アルコキシカルボニルアルキル、アルキル、アルキルカルボニル、アルキルカルボニルアルキル、アルキルカルボニルオキシ、アルキルチオ、アルキニル、アミン、カルボキシ、カルボキシアルキル、シアノ、シアノアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、エチレンジオキシ、ホルミル、ホルミルアルキル、ハロアルコキシ、ハロアルキル、ハロアルキルチオ、ハロゲン、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、メチレンジオキシ、メルカプト、メルカプトアルキル、ニトロ、(CF(HO)C−、RS(O)N−、ROS(O)−、R−S(O)−、ZN−、(ZN)アルキル、(ZN)カルボニル、(ZN)アルキルカルボニルおよび(ZN)スルホニル(ZおよびZは、それぞれ独立して、水素、アルキル、アルキルカルボニル、ホルミル、アリールおよびアリールアルキルから選択される)から選択され;
およびRは、それぞれ独立して、水素、アルケニル、アルコキシ、アルコキシアルコキシ、アルコキシアルキル、アルコキシカルボニル、アルコキシカルボニルアルキル、アルキル、アルキルカルボニル、アルキルカルボニルアルキル、アルキルカルボニルオキシ、アルキルチオ、アルキニル、アミン、カルボキシ、カルボキシアルキル、シアノ、シアノアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、エチレンジオキシ、ホルミル、ホルミルアルキル、ハロアルコキシ、ハロアルキル、ハロアルキルチオ、ハロゲン、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、メチレンジオキシ、メルカプト、メルカプトアルキル、ニトロ、(CF(HO)C−、RS(O)N−、ROS(O)−、R−S(O)−、ZN−、(ZN)アルキル、(ZN)カルボニル、(ZN)アルキルカルボニル、(ZN)スルホニル、(ZN)C(=NH)−、(ZN)C(=NCN)NH−および(ZN)C(=NH)NH−からなる群から選択され;Rは、水素およびアルキルから選択され;Rは、アルキル、アリールおよびアリールアルキルから選択され;Rは、存在しない、または水素およびアルキルから選択され;ただしXがCHのとき、Rは存在せず、XがNのとき、Rは、水素およびアルキルから選択され;Rは、水素、アリールおよび複素環から選択される。)
別の実施形態では、式(I):
(式中、---は共有結合であり;XはCRであり;XはCRであり;XはNであり;XはCRであり;R、R、R、R、R、R、X、X、Z、ZおよびLは、上記式(1)に規定の通りである)の化合物を開示する。
別の実施形態では、式(I):
(式中、---は共有結合であり;XはCRであり;XはCRであり;XはNであり;XはCRであり;XはNであり;XはSであり;ZはOであり;ZはNHであり;Lはアルキレンであり;R、R、R、R、RおよびRは、式(I)に規定の通りである)の化合物を開示する。
別の実施形態では、式(I):
(式中、---は共有結合であり;XはCRであり;XはCRであり;XはNであり;XはCRであり;XはNであり;XはSであり;ZはOであり;ZはNHであり;Lはアルキレンであり;Rはハロゲンであり;R、R、R、RおよびRは式(I)に規定の通りである)の化合物を開示する。
別の実施形態では、式(I):
(式中、---は共有結合であり;XはCRであり;XはCRであり;XはNであり;XはCRであり;XはNであり;XはSであり;ZはOであり;ZはNHであり;Lはアルキレンであり;Rはアルキルであり;R、R、R、RおよびRは上記式(I)に規定の通りである)の化合物を開示する。
別の実施形態では、式(I):
(式中、---は共有結合であり;XはCRであり;XはCRであり;XはNであり;XはCRであり;XはNであり;XはSであり;ZはOであり;ZはNHであり;Lはアルキレンであり;Rはメチルであり;Rはアリールであり;R、R、RおよびRは式(I)に規定の通りである)の化合物を開示する。
本発明の別の実施形態は、式(I):
(式中、---は共有結合であり;XはCRであり;XはCRであり;XはNであり;XはCRであり;XはNであり;XはSであり;ZはOであり;ZはNHであり;Lはアルキレンであり;Rはメチルであり;Rは、アルコキシアルキル、アルキルスルホニル、シアノ、ハロアルコキシ、ハロアルキル、ハロアルキルチオ、ハロゲン、メチレンジオキシおよびZN−から独立して選択される0、1、2または3個の置換基で置換されているフェニルであり;ZおよびZ;およびR、R、RおよびRは、それぞれ水素である)の化合物を含む。
本発明の別の実施形態は、式(I):
(式中、---は共有結合であり;XはCRであり;XはCRであり;XはNであり;XはCRであり;XはNであり;XはSであり;ZはOであり;ZはNHであり;Lはアルキレンであり;Rはメチルであり;Rは、アルコキシアルキル、アルキルスルホニル、シアノ、ハロアルコキシ、ハロアルキル、ハロアルキルチオ、ハロゲン、メチレンジオキシおよびZN−から独立して選択される0、1、2または3個の置換基で置換されているナフチルであり;Z、ZおよびRは、上記式(I)に規定の通りである)の化合物を含む。
別の実施形態では、式(I):
(式中、---は共有結合であり;XはCRであり;XはCRであり;XはNであり;XはCRであり;XはNであり;XはSであり;ZはOであり;ZはNHであり;Lはアリールであり;Rは複素環であり;R、R、R、R、Rは式(I)に規定の通りである)の化合物を開示する。
別の実施形態では、式(I):
(式中、---は共有結合であり;XはCRであり;XはCRであり;XはNであり;XはCRであり;XはNであり;XはSであり;ZはOであり;ZはNHであり;Lはインダニルであり;Rは複素環であり;R、R、R、R、Rは式(I)に規定の通りである)の化合物を開示する。
別の実施形態では、式(I):
(式中、---は共有結合であり;XはCRであり;XはCRであり;XはNであり;XはCRであり;XはNであり;XはSであり;ZはOであり;ZはNHであり;Lは複素環であり;R、R、R、R、R、Rは上記式(I)に規定の通りである)の化合物を開示する。
別の実施形態では、式(I):
(式中、---は共有結合であり;XはCRであり;XはCRであり;XはNであり;XはCRであり;XはNであり;XはSであり;ZはOであり;ZはOであり;Lはアルキレンであり;R、R、R、R、R、Rは上記式(I)に規定の通りである)の化合物を開示する。
別の実施形態では、式(I):
(式中、---は共有結合であり;XはCRであり;XはCRであり;XはNであり;XはCRであり;XはNであり;XはSであり;ZはOであり;ZはOであり;Lはアルキレンであり;Rはアリールであり;R、R、R、R、Rは式(I)に先に規定の通りである)の化合物を開示する。
別の実施形態では、式(I):
(式中、---は共有結合であり;XはCRであり;XはCRであり;XはNであり;XはCRであり;XはNであり;XはSであり;ZはOであり;ZはOであり;Lはアルキレンであり;Rはアルコキシ、アルキル、アルキルスルホニル、シアノ、ハロアルコキシ、ハロアルキル、ハロアルキルチオ、ハロゲン、メチレンジオキシおよびZN−から独立して選択される0、1、2または3個の置換基で置換されているフェニルであり;およびZ、Z;およびR、R、R、R、Rは、式(I)に先に規定の通りである)の化合物を開示する。
さらに別の実施形態では、式(I):
(式中、---は共有結合であり;XはCRであり;XはNであり;XはCRであり;XはCRであり;R、R、R、R、R、R、X、X、Z、ZおよびLは、式(I)に関し先に規定した通りである)の化合物を開示する。
また、本発明は、先に規定した式(I)の化合物、またはこの医薬的に許容される塩を治療的に有効な量を含む医薬組成物に関する。
また、本発明は、このような治療を必要とする宿主哺乳動物におけるバニロイド受容体サブタイプ1(VR1)受容体を抑制することによって障害を改善する、障害を治療する方法であって、式(I)の化合物またはこの医薬的に許容される塩を治療的に有効な量を投与することを含み、障害は、疼痛、尿失禁、膀胱過活動および炎症性熱痛覚過敏からなる群から選択される方法に関する。
本発明の別の実施形態は、このような治療を必要とする宿主哺乳動物における疼痛を制御する方法であって、式(I)の化合物またはこの医薬的に許容される塩の治療的に有効な量を投与することを含む方法に関する。
本発明の別の実施形態は、このような治療を必要とする宿主哺乳動物における尿失禁を治療する方法であって、式(I)の化合物またはこの医薬的に許容される塩の治療的に有効な量を投与することを含む方法に関する。
本発明の別の実施形態は、このような治療を必要とする宿主哺乳動物における膀胱過活動を治療する方法であって、式(I)の化合物またはこの医薬的に許容される塩の治療的に有効な量を投与することを含む方法に関する。
本発明の別の実施形態は、このような治療を必要とする宿主哺乳動物における炎症性熱痛覚過敏を治療する方法であって、式(I)の化合物またはこの医薬的に許容される塩の治療的に有効な量を投与することを含む方法に関する。
(2)用語の定義
本明細書および添付の特許請求の範囲の全般にわたり使用されている以下の用語は以下の意味を持つ。
本明細書で使用する用語「アルケニル」は、2から10個の炭素および2個の水素の除去によって形成される少なくとも1個の炭素炭素二重結合を含む、直鎖または分岐鎖状炭化水素を意味する。アルケニルの代表的な例として、エテニル、2−プロペニル、2−メチル−2−プロペニル、3−ブテニル、4−ペンテニル、5−ヘキセニル、2−ヘプテニル、2−メチル−1−ヘプテニルおよび3−デセニルが挙げられるが、これらに限定されない。
本明細書で使用する用語「アルコキシ」は、酸素原子を介して親分子部分に付加する、本明細書で規定するアルキル基を意味する。アルコキシの代表的な例として、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、2−プロポキシ、ブトキシ、tert−ブトキシ、ペンチルオキシおよびヘキシルオキシが挙げられるが、これらに限定されない。
本明細書で使用する用語「アルコキシアルコキシ」は、本明細書で規定されるアルコキシ基を介して親分子部分に付加する、本明細書で規定するアルコキシ基を意味する。アルコキシアルコキシの代表的な例として、メトキシメトキシ、エトキシメトキシおよび2−エトキシエトキシが挙げられるが、これらに限定されない。
本明細書で使用する用語「アルコキシアルキル」は、本明細書で規定するアルキル基を介して親分子部分に付加する、本明細書で規定するアルコキシ基を意味する。アルコキシアルキルの代表的な例として、tert−ブトキシメチル、2−エトキシエチル、2−メトキシエチルおよびメトキシメチルが挙げられるが、これらに限定されない。
用語「アルコキシカルボニル」は、本明細書で規定するカルボニル基を介して親分子部分に付加する本明細書で規定するアルコキシ基を意味する。アルコキシカルボニルの代表的な例として、メトキシカルボニル、エトキシカルボニルおよびtert−ブトキシカルボニルが挙げられるが、これらに限定されない。
本明細書で使用する用語「アルコキシカルボニルアルキル」は、本明細書で規定するアルキル基を介して親分子部分に付加する、本明細書で規定するアルコキシカルボニル基を意味する。アルコキシカルボニルアルキルの代表的な例として、3−メトキシカルボニルプロピル、4−エトキシカルボニルブチルおよび2−tert−ブトキシカルボニルエチルが挙げられるが、これらに限定されない。
本明細書で使用する用語「アルキル」は、1から10個の炭素原子を含む直鎖または分岐鎖状炭化水素を意味する。アルキルの代表的な例として、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチル、イソブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、n−ヘキシル、3−メチルヘキシル、2,2−ジメチルペンチル、2,3−ジメチルペンチル、n−ヘプチル、n−オクチル、n−ノニルおよびn−デシルが挙げられるが、これらに限定されない。
本明細書で使用する用語「アルキルカルボニル」は、本明細書で規定するカルボニル基を介して親分子部分に付加する、本明細書で規定するアルキル基を意味する。アルキルカルボニルの代表的な例として、アセチル、1−オキソプロピル、2,2−ジメチル−1−オキソプロピル、1−オキソブチルおよび1−オキソペンチルが挙げられるが、これらに限定されない。
本明細書で使用する用語「アルキルカルボニルアルキル」は、本明細書で規定するアルキル基を介して親分子部分に付加する、本明細書で規定するアルキルカルボニル基を意味する。アルキルカルボニルアルキルの代表的な例として、2−オキソプロピル、3,3−ジメチル−2−オキソプロピル、3−オキソブチルおよび3−オキソペンチルが挙げられるが、これらに限定されない。
本明細書で使用する用語「アルキルカルボニルオキシ」は、酸素原子を介して親分子部分に付加する、本明細書で規定するアルキルカルボニル基を意味する。アルキルカルボニルオキシの代表的な例として、アセチルオキシ、エチルカルボニルオキシおよびtert−ブチルカルボニルオキシが挙げられるが、これらに限定されない。
用語「アルキレン」は、1から10個の炭素原子の直鎖または分岐鎖状炭化水素から誘導される2価の基を意味する。アルキレンの代表的な例として、−CH−、−CHCH−、−CHCHCH−、−CHCHCHCH−および−CHCH(CH)CH−が挙げられるが、これらに限定されない。
本明細書で使用する用語「アルキルスルホニル」は、本明細書で規定するスルホニル基を介して親分子部分に付加する、本明細書で規定するアルキル基を意味する。アルキルスルホニルの代表的な例として、メチルスルホニルおよびエチルスルホニルが挙げられるが、これらに限定されない。
本明細書で使用する用語「アルキルチオ」は、イオウ原子を介して親分子部分に付加する、本明細書で規定するアルキル基を意味する。アルキルチオの代表的な例として、メチルスルファニル、エチルスルファニル、tert−ブチルスルファニルおよびヘキシルスルファニルが挙げられるがこれらに限定されない。
本明細書で使用する用語「アルキニル」は、2から10個の炭素原子および少なくとも1個の炭素炭素三重結合を含む、直鎖または分岐鎖状炭化水素基を意味する。アルキニルの代表的な例として、アセチレニル、1−プロピニル、2−プロピニル、3−ブチニル、2−ペンチニルおよび1−ブチニルが挙げられるが、これらに限定されない。
本明細書で使用する用語「アリール」は、フェニル基、または1個以上の縮合環がフェニル基である二環式または三環式縮合環系を意味する。二環式縮合環系は、本明細書で規定するシクロアルキル基または他のフェニル基に縮合されたフェニル基が例示される。三環式縮合環系は、本明細書で規定するシクロアルキル基または他のフェニル基に縮合された二環式縮合環系が例示される。アリールの代表的な例として、アントラセニル、アズレニル、フルオレニル、インダニル、インデニル、ナフチル、フェニルおよびテトラヒドロナフチルが挙げられるが、これらに限定されない。
本発明のアリール基は、アルケニル、アルコキシ、アルコキシアルコキシ、アルコキシアルキル、アルコキシカルボニル、アルコキシカルボニルアルキル、アルキル、アルキルカルボニル、アルキルカルボニルアルキル、アルキルカルボニルオキシ、アルキルスルホニル、アルキルチオ、アルキニル、カルボキシ、カルボキシアルキル、シアノ、シアノアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、エチレンジオキシ、ホルミル、ホルミルアルキル、ハロアルコキシ、ハロアルキル、ハロアルキルチオ、ハロゲン、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、メチレンジオキシ、メルカプト、メルカプトアルキル、ニトロ、ZN−、(ZN)アルキル、(ZN)カルボニル、(ZN)カルボニルアルキル、(ZN)スルホニル、RS(O)N−、ROS(O)−およびRS(O)−(RおよびRは本明細書で規定する通り)から独立して選択される1、2、3、4または5個の置換基で置換され得る。本発明のアリール基は、さらに、本明細書で規定する、付加的なアリール、アリールアルキル、アリールオキシ、アリールチオ、複素環、複素環アルキル、複素環オキシまたは複素環チオ基のいずれか1で置換され得、該付加的なアリール、アリールアルキル、アリールオキシ、アリールチオ、複素環、複素環アルキル、複素環オキシおよび複素環チオ基は、アルケニル、アルコキシ、アルコキシアルコキシ、アルコキシアルキル、アルコキシカルボニル、アルコキシカルボニルアルキル、アルキル、アルキルカルボニル、アルキルカルボニルアルキル、アルキルカルボニルオキシ、アルキルスルホニル、アルキルチオ、アルキニル、カルボキシ、カルボキシアルキル、シアノ、シアノアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、エチレンジオキシ、ホルミル、ホルミルアルキル、ハロアルコキシ、ハロアルキル、ハロアルキルチオ、ハロゲン、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、メチレンジオキシ、メルカプト、メルカプトアルキル、ニトロ、−NZ、(NZ)アルキル、(NZ)カルボニル、(NZ)カルボニルアルキル、(NZ)スルホニル、−NRS(O)、−S(O)ORおよび−S(O)(RおよびRは本明細書で規定する通り)から独立して選択される1、2、3、4または5個の置換基で置換され得る。
本明細書で使用する用語「アリールアルキル」は、本明細書で規定するアルキル基を介して親分子部分に付加する、本明細書で規定するアリール基を意味する。アリールアルキルの代表的な例として、ベンジル、2−フェニルエチル、3−フェニルプロピルおよび2−ナフタ−2−イルエチルが挙げられるが、これらに限定されない。
本明細書で使用する用語「アミノ」は、NH基を意味する。
本明細書で使用する用語「カルボニル」は、−C(O)−基を意味する。
本明細書で使用する用語「カルボキシ」は、−COH基を意味する。
本明細書で使用する用語「カルボキシアルキル」は、本明細書で規定するアルキル基を介して親分子部分に付加する、本明細書で規定するカルボキシ基を意味する。カルボキシアルキルの代表的な例として、カルボキシメチル、2−カルボキシエチルおよび3−カルボキシプロピルが挙げられるが、これらに限定されない。
本明細書で使用する用語「シアノ」は−CN基を意味する。
本明細書で使用する用語「シアノアルキル」は、本明細書で規定するアルキル基を介して親分子部分に付加する、本明細書で規定するシアノ基を意味する。シアノアルキルの代表的な例として、シアノメチル、2−シアノエチルおよび3−シアノプロピルが挙げられるが、これらに限定されない。
本明細書で使用する用語「シクロアルキル」は、3から8個の炭素を含む飽和環状炭化水素基を意味する。シクロアルキルの例として、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチルおよびシクロオクチルが挙げられる。
本明細書で使用する用語「シクロアルキルアルキル」は、本明細書で規定するアルキル基を介して親分子部分に付加する、本明細書で規定するシクロアルキル基を意味する。シクロアルキルアルキルの代表的な例として、シクロプロピルメチル、2−シクロブチルエチル、シクロペンチルメチル、シクロヘキシルメチルおよび4−シクロヘプチルブチルが挙げられるが、これらに限定されない。
用語「エチレンジオキシ」は、−O(CHO−基(式中、エチレンジオキシ基の酸素原子は、5員環を形成する炭素原子の1個を介して親分子部分に結合する、またはエチレンジオキシ基の酸素原子は、6員環を形成する2個の隣り合う炭素原子を介して親分子部分に結合する)を意味する。
本明細書で使用する用語「ホルミル」は、−C(O)H基を意味する。
本明細書で使用する用語「ホルミルアルキル」は、本明細書で規定するアルキル基を介して親分子部分に付加する、本明細書で規定するホルミル基を意味する。ホルミルアルキルの代表的な例として、ホルミルメチルおよび2−ホルミルエチルが挙げられるが、これらに限定されない。
本明細書で使用する用語「ハロ」または「ハロゲン」は、−Cl、−Br、−Iまたは−Fを意味する。
本明細書で使用する用語「ハロアルコキシ」は、本明細書で規定するアルコキシ基を介して親分子部分に付加する、本明細書で規定する少なくとも1個のハロゲンを意味する。ハロアルコキシの代表的な例として、クロロメトキシ、2−フルオロエトキシ、トリフルオロメトキシ、2−クロロ−3−フルオロペンチルオキシおよびペンタフルオロエトキシが挙げられるが、これらに限定されない。
本明細書で使用する用語「ハロアルキル」は、本明細書で規定するアルキル基を介して親分子部分に付加する本明細書で規定する少なくとも1個のハロゲンを意味する。ハロアルキルの代表的な例として、クロロメチル、2−フルオロエチル、トリフルオロメチル、ペンタフルオロエチルおよび2−クロロ−3−フルオロペンチルが挙げられるが、これらに限定されない。
本明細書で使用する用語「ハロアルキルチオ」は、本明細書で規定するアルキルチオ基を介して親分子部分に付加する、本明細書で規定する少なくとも1個のハロゲンを意味する。ハロアルキルチオの代表的な例として、トリフルオロメチルチオが挙げられるが、これに限定されない。
本明細書で使用する用語「複素環」または「複素環式」は、単環式、二環式または三環式環系を意味する。単環式環系として、酸素、窒素およびイオウから独立して選択されるヘテロ原子を含む任意の3−または4−員環;または1、2または3個のヘテロ原子(ここで、ヘテロ原子は、窒素、酸素およびイオウから独立して選択される)を含む5−、6−または7−員環が例示される。5−員環は、0から2個の二重結合を有し、6−および7−員環は0から3個の二重結合を有する。単環式環系の代表的な例として、アゼチジニル、アゼパンイル、アジリジニル、ジアゼピニル、1,3−ジオキソラニル、ジオキサニル、ジチアニル、フリル、イミダゾリル、イミダゾリニル、イミダゾリジニル、イソチアゾリル、イソチアゾリニル、イソチアゾリジニル、イソオキサゾリル、イソオキサゾリニル、イソオキサゾリジニル、モルフォリニル、オキサジアゾリル、オキサジアゾリニル、オキサジアゾリジニル、オキサゾリル、オキサゾリニル、オキサゾリジニル、ピペラジニル、ピペリジニル、ピラニル、ピラジニル、ピラゾリル、ピラゾリニル、ピラゾリジニル、ピリジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、ピロリル、ピロリニル、ピロリジニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロチエニル、テトラジニル、テトラゾリル、チアジアゾリル、チアジアゾリニル、チアジアゾリジニル、チアゾリル、チアゾリニル、チアゾリジニル、チエニル、チオモルフォリニル、1,1−ジオキシドチオモルフォリニル(チオモルフォリンスルホン)、チオピラニル、トリアジニル、トリアゾリルおよびトリチアニルが挙げられるが、これらに限定されない。二環式環系として、本明細書で規定するアリール基、本明細書で規定するシクロアルキル基または他の単環式環系に縮合された上記単環式環系の任意のものが例示される。二環式環系の代表的な例として、たとえば、ベンゾイミダゾリル、ベンゾジオキシニル、ベンゾチアゾリル、ベンゾチエニル、ベンゾトリアゾリル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾフラニル、ベンゾピラニル、ベンゾチオピラニル、シンノリニル、インダゾリル、インドリル、2,3−ジヒドロインドリル、インドリジニル、ナフチリジニル、イソベンゾフラニル、イソベンゾチエニル、イソインドリル、イソキノリニル、フタラジニル、ピラノピリジニル、キノリニル、キノリジニル、キノキサリニル、キナゾリニル、テトラヒドロイソキノリニル、テトラヒドロキノリニルおよびチオピラノピリジニルが挙げられるが、これらに限定されない。三環式環系として、本明細書で規定するアリール基、本明細書で規定するシクロアルキル基または単環式環系に縮合された上記二環式環系の任意のものが例示される。三環式環系の代表的な例として、アクリジンイル、カルバゾリル、カルボリニル、ジベンゾ[b,d]フラニル、ジベンゾ[b,d]チエニル、ナフト[2,3−b]フラン、ナフト[2,3−b]チエニル、フェナジニル、フェノチアジニル、フェノキサジニル、チアンテネニル、チオキサンテニルおよびキサンテニルが挙げられる、これらに限定されない。
本発明の複素環は、アルケニル、アルコキシ、アルコキシアルコキシ、アルコキシアルキル、アルコキシカルボニル、アルコキシカルボニルアルキル、アルキル、アルキルカルボニル、アルキルカルボニルアルキル、アルキルカルボニルオキシ、アルキルチオ、アルキニル、アリールアルキル、アリールオキシ、アリールチオ、カルボキシ、カルボキシアルキル、シアノ、シアノアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ホルミル、ホルミルアルキル、ハロアルコキシ、ハロアルキル、ハロアルキルチオ、ハロゲン、複素環アルキル、複素環オキシ、複素環チオ、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、メルカプト、メルカプトアルキル、ニトロ、オキソ、−NZ、(NZ)アルキル、(NZ)カルボニル、(NZ)カルボニルアルキル、(NZ)スルホニル、−NRS(O)、−S(O)ORおよび−S(O)(RおよびRは本明細書で規定する通り)から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換され得る。本発明の複素環は、さらに、本明細書で規定する、追加のアリール、アリールアルキル、アリールオキシ、アリールチオ、複素環、複素環アルキル、複素環オキシまたは複素環チオ基のいずれか1つで置換され得、該追加のアリール、アリールアルキル、アリールオキシ、アリールチオ、複素環、複素環アルキル、複素環オキシおよび複素環チオ基は、アルケニル、アルコキシ、アルコキシアルコキシ、アルコキシアルキル、アルコキシカルボニル、アルコキシカルボニルアルキル、アルキル、アルキルカルボニル、アルキルカルボニルアルキル、アルキルカルボニルオキシ、アルキルチオ、アルキニル、カルボキシ、カルボキシアルキル、シアノ、シアノアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、エチレンジオキシ、ホルミル、ホルミルアルキル、ハロアルコキシ、ハロアルキル、ハロアルキルチオ、ハロゲン、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、メチレンジオキシ、メルカプト、メルカプトアルキル、ニトロ、−NZ、(NZ)アルキル、(NZ)カルボニル、(NZ)カルボニルアルキル、(NZ)スルホニル、−NRS(O)、−S(O)ORおよび−S(O)(RおよびRは本明細書で規定する通り)から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換され得る。
本明細書で使用する用語「ヒドロキシ」は、−OH基を意味する。
本明細書で使用する用語「ヒドロキシアルキル」は、本明細書で規定するアルキル基を介して親分子部分に付加する、本明細書で規定する少なくとも1つのヒドロキシ基を意味する。ヒドロキシアルキルの代表的な例として、ヒドロキシメチル、2−ヒドロキシエチル、3−ヒドロキシプロピル、2,3−ジヒドロキシペンチルおよび2−エチル−4−ヒドロキシヘプチルが挙げられるが、これらに限定されない。
本明細書で使用する用語「メルカプト」は、−SH基を意味する。
本明細書で使用する用語「メルカプトアルキル」は、本明細書で規定するアルキル基を介して親分子部分に付加する、本明細書で規定するメルカプト基を意味する。メルカプトアルキルの代表的な例として、2−メルカプトエチルおよび3−メルカプトプロピルが挙げられるが、これらに限定されない。
本明細書で使用する用語「メチレンジオキシ」は、−OCHO−基(式中、メチレンジオキシの酸素原子は、2個の隣り合う炭素原子を介して親分子部分に結合する)を意味する。
本明細書で使用する用語「ニトロ」は、−NO基を意味する。
用語「ZN−」は、窒素原子を介して親分子部分に付加する、2個の基、ZおよびZを意味する。ZおよびZは、それぞれ独立して、水素、アルキル、アルキルカルボニル、ホルミル、アリールおよびアリールアルキルから選択される。ZN−の代表的な例として、アミノ、メチルアミノ、アセチルアミノ、ベンジルアミノ、フェニルアミノおよびアセチルメチルアミノが挙げられるが、これらに限定されない。
本明細書で使用する用語「(ZN)アルキル」は、本明細書で規定するアルキル基を介して親分子部分に付加する、本明細書で規定するZN基を意味する。(ZN)アルキルの代表的な例として、アミノメチル、2−(メチルアミノ)エチル、2−(ジメチルアミノ)エチルおよび(エチルメチルアミノ)メチルが挙げられるが、これらに限定されない。
本明細書で使用する用語「(ZN)カルボニル」は、本明細書で規定するカルボニル基を介して親分子部分に付加する、本明細書で規定するZN基を意味する。(ZN)カルボニルの代表的な例として、アミノカルボニル、(メチルアミノ)カルボニル、(ジメチルアミノ)カルボニルおよび(エチルメチルアミノ)カルボニルが挙げられるが、これらに限定されない。
本明細書で使用する用語「(ZN)カルボニルアルキル」は、本明細書で規定するアルキル基を介して親分子部分に付加する、本明細書で規定するZN)カルボニル基を意味する。(ZN)カルボニルアルキルの代表的な例として、(アミノカルボニル)メチル、2−((メチルアミノ)カルボニル)エチルおよび((ジメチルアミノ)カルボニル)メチルが挙げられるが、これらに限定されない。
本明細書で使用する用語「(ZN)スルホニル」は、本明細書で規定するスルホニル基を介して親分子部分に付加する、本明細書で規定する、ZN基を意味する。(ZN)スルホニルの代表的な例として、アミノスルホニル、(メチルアミノ)スルホニル、(ジメチルアミノ)スルホニルおよび(エチルメチルアミノ)スルホニルが挙げられるが、これらに限定されない。
本明細書で使用する用語「オキソ」は、=Oを意味する。
本明細書で使用する用語「スルホニル」は、−S(O)−基を意味する。
(3)本発明の化合物の調製
本発明の化合物および方法は、本発明の化合物を調製し得る方法を説明する、以下の合成スキームおよび実施例と関連させてより理解される。
Figure 2008523087
一般式(8)(式中、R、R、RおよびRは式(I)に規定の通り)のアミンは、スキーム1に記載したように調製してもよい。一般式(1)のアルデヒド類を一般式(2)のアミン類で処理して、一般式(3)のイミン類を得ることができる。一般式(3)のイミン類を、メタノール(これに限定されない)のような溶剤中で、水素雰囲気(60psi)下、10%Pd/C(これに限定されない)のような還元剤で処理し、一般式(4)のアミン類を得ることができる。一般式(4)のアミン類を、トリエチルアミン(これに限定されない)のような塩基を含む酢酸エチル(これに限定されない)のような溶剤中で、p−トルエンスルホニルクロリド(これに限定されない)のようなスルホニルまたは酸塩化物で処理し、一般式(5)の保護されたアミンを得ることができる。一般式(5)の保護されたアミンを、ジオキサン(これに限定されない)のような溶剤中で、高濃度の塩酸(これに限定されない)のような酸で処理し、一般式(6)の環化チエノ[2,3−c]ピリジン類を得ることができる。一般式(6)のチエノ[2,3−c]ピリジン類を、硫酸の溶剤中、硝酸(これに限定されない)のようなニトロ化剤で処理して、一般式(7)の3−ニトロチエノ[2,3−c]ピリジン類を得ることができる。一般式(7)の3−ニトロチエノ[2,3−c]ピリジン類を、メタノール(これに限定されない)のような溶剤中、ラネーニッケル(これに限定されない)のような還元剤で処理して、一般式(8)の3−アミノチエノ[2,3−c]ピリジン類を得ることができる。
Figure 2008523087
一般式(12)(式中、R、R、R、R、RおよびLは、式(I)で規定した通り)の尿素は、スキーム2に記載されるように調製してもよい。当業者に公知の標準化学法を使用して調製した、一般式(8)の3−アミノチエノ[2,3−c]ピリジン類を、ジクロロメタンのような溶剤中、トリクロロアセチルクロリドおよびトリエチルアミン(これに限定されない)のような塩基で処理して、一般式(10)のトリクロロアセタミド類を得ることができる。一般式(10)のトリクロロアセタミド類を、アセトニトリル(これに限定されない)のような溶剤中、一般式(9)のアミン類およびDBU(これに限定されない)のような非求核塩基で処理し、一般式(12)の尿素を得ることができる。
また、一般式(14)(式中、R、R、R、R、RおよびLは、式(I)で規定した通り)のカルバメート類は、スキーム2で記載したように調製してもよい。一般式(10)のトリクロロアセタミドを、アセトニトリル(これに限定されない)のような溶剤中、一般式(13)のアルコール類およびDBU(これに限定されない)のような非求核塩基で処理して、一般式(14)のカルバメート類を得ることができる。
Figure 2008523087
一般式(4)(式中、R、R、R、R、RおよびLは、式(I)で規定した通り)の尿素類は、スキーム3で記載のように調製してもよい。一般式(8)の3−アミノチエノ[2,3−c]ピリジン類を、ジクロロメタン(これに限定されない)のような溶剤中、ホスゲンまたはトリホスゲンおよびDMAPで処理し、一般式(15)のイソシアネート類を得ることができる。一般式(15)のイソシアネート類を、トルエンまたはTHF、またはこれらの組合せ(これに限定されない)のような溶剤中、一般式(11)のアミン類で処理して、一般式(12)の尿素を得ることができる。
Figure 2008523087
一般式(23)(式中、R、R、RおよびRは、式(I)で規定した通り)のアミン類は、スキーム4で記載したように調製することができる。一般式(16)のアルデヒド類を、一般式(17)のアミン類で処理して、一般式(18)のイミン類を得ることができる。一般式(18)のイミン類を、メタノール(これに限定されない)のような溶剤中、水素雰囲気(60psi)下で、10%Pd/C(これに限定されない)のような還元剤で処理して、一般式(19)のアミン類を得ることができる。一般式(19)のアミン類を、トリエチルアミン(これに限定されない)のような塩基を含む、酢酸エチル(これに限定されない)のような溶剤中、p−トルエンスルホニルクロリド(これに限定されない)のようなスルホニルまたは酸塩化物で処理し、一般式(20)の保護されたアミンを得ることができる。一般式(20)の保護されたアミン類を、ジオキサン(これに限定されない)のような溶剤中、高濃度の塩酸(これに限定されない)のような酸で処理して、一般式(21)の環化チエノ[3,2−c]ピリジン類を得ることができる。一般式(21)のチエノ[3,2−c]ピリジン類を、硫酸の溶剤中、硝酸(これに限定されない)のようなニトロ化剤で処理して、一般式(22)の3−ニトロチエノ[3,2−c]ピリジン類を得ることができる。一般式(22)の3−ニトロチエノ[3,2−c]ピリジン類を、メタノール(これに限定されない)のような溶剤中、ラネーニッケル(これに限定されない)のような還元剤で処理して、一般式(23)の3−アミノチエノ[3,2−c]ピリジン類を得ることができる。
Figure 2008523087
一般式(32)(式中、R、R、RおよびRは、式(I)で規定した通り)のアミン類は、スキーム5で記載したように調製してもよい。一般式(24)のアミン類を、一般式(25)のアルデヒド類で処理して、一般式(26)のイミン類を得ることができる。一般式(26)のイミン類を、THF(これに限定されない)のような溶剤中、一般式(27)のグリニヤール試薬(これに限定されない)のようなアルキル化剤で処理して、一般式(28)のアミン類を得ることができる。一般式(28)のアミン類を、トリエチルアミン(これに限定されない)のような塩基を含む、酢酸エチル(これに限定されない)のような溶剤中、p−トルエンスルホニルクロリド(これに限定されない)のようなスルホニルまたは酸塩化物で処理して、一般式(29)の保護されたアミンを得ることができる。一般式(29)の保護されたアミンを、ジオキサン(これに限定されない)のような溶剤中、高濃度の塩酸(これに限定されない)のような酸で処理して、一般式(30)の環化チエノ[2,3−c]ピリジン類を得ることができる。一般式(30)のチエノ[2,3−c]ピリジン類を、硫酸の溶剤中、硝酸(これに限定されない)のようなニトロ化剤で処理して、一般式(31)の3−ニトロチエノ[2,3−c]ピリジン類を得ることができる。一般式(31)の3−ニトロチエノ[2,3−c]ピリジン類を、メタノール(これに限定されない)のような溶剤中、ラネーニッケル(これに限定されない)のような還元剤で処理して、一般式(32)の3−アミノチエノ[2,3−c]ピリジン類を得ることができる。
Figure 2008523087
一般式(33)(式中、R、R、R、R、RおよびLは、式(I)で規定した通り)の尿素および一般式(34)(式中、R、R、R、R、RおよびLは、式(I)で規定した通り)のカルバメート類は、スキーム6で記載したように調製してもよい。スキーム4で概説した標準的化学法を使用して調製した、一般式(23)の3−アミノチエノ[2,3−c]ピリジンを、スキーム2、3で記載したように処理し、一般式(33)の尿素および一般式(34)のカルバメート類を得てもよい。
一般式(35)(式中、R、R、R、R、RおよびLは、式(I)で規定した通り)の尿素および一般式(36)(式中、R、R、R、R、RおよびLは、式(I)で規定した通り)のカルバメート類は、スキーム6で記載したように調製してもよい。スキーム5で概説した標準的化学法を使用して調製した、一般式(32)の3−アミノチエノ[2,3−c]ピリジン類を、スキーム2、3で記載したように処理し、一般式(35)の尿素および一般式(36)のカルバメートを得てもよい。
Figure 2008523087
一般式(44)(式中、R、R、RおよびRは、式(I)で規定した通り)のアミン類は、スキーム7で記載したように調製してもよい。一般式(37)の(3−ニトロ−4−ピリジル)酢酸エステル類を、DMF(これに限定されない)のような溶剤中、一般式(38)のジメチルフォルムアミドジエチルアセタール類で処理して、一般式(39)の(3−ニトロ−4−ピリジル)酢酸エステルジメチルアミノビニル誘導体を得ることができる。一般式(39)のジメチルアミノビニル誘導体を、エタノール(これに限定されない)のような溶剤中で水素雰囲気(60psi)下、5%Pd/C(これに限定されない)のような還元剤で処理して、一般式(40)の3−エトキシカルボニル−6−アザインドール類を得ることができる。一般式(40)の一般式(40)の3−エトキシカルボニル−6−アザインドール類を、水溶液中、水酸化カリウム(これに限定されない)のような塩基で処理して、一般式(41)のカルボン酸を得ることができる。一般式(41)のカルボン酸を、熱的に脱カルボキシル化して、一般式(42)の6−アザインドールを得ることができる。一般式(42)の6−アザインドールを、発煙性硝酸(これに限定されない)のようなニトロ化剤で処理して、一般式(43)の3−ニトロ−6−アザインドールを得ることができる。一般式(43)の3−ニトロ−6−アザインドールを、メタノール(これに限定されない)のような溶剤中、ラネーニッケル(これに限定されない)のような還元剤で処理して、一般式(44)の3−アミノ−6−アザインドールを得ることができる。
Figure 2008523087
一般式(45)(式中、R、R、R、R、RおよびLは、式(I)で規定した通り)の尿素および一般式(46)(式中、R、R、R、R、RおよびLは、式(I)で規定した通り)のカルバメート類は、スキーム8で記載されたように調製してもよい。スキーム7で概説した標準的化学法を使用して調製した、一般式(44)の3−アミノ−6−アザインドールを、スキーム2、3で記載したように処理して、一般式(45)の尿素および一般式(46)のカルバメート類を得てもよい。
(4)実施例
以下の実施例は、添付の特許請求の範囲で規定する本発明の範囲を説明するためのものであり、該範囲を限定するものではない。
実施例1A
(2,2−ジメトキシ−エチル)−(5−メチル−チオフェン−2−イルメチル)−アミン
アミノアセトアルデヒドジメチルアセタール(27.5g,0.261mol)を、5−メチル−2−チオフェンカルボキシアルデヒド(25.0g,0.198mol)に加え、0℃で30分撹拌した。ロタバップ中で30分加熱し、過剰のアミノアセトアルデヒドを除去した。イミンを暗色液体(42.1g,100%)として得た。
EtOH(170mL)にイミン(42.1g,0.198mol)を溶解し、Pd−C(10%,6.0g)を加えた。反応物を、水素(60psi(約0.4Mpa))下、40時間振盪した。反応混合物をろ過し、集めた結晶をEtOHで洗浄した。真空濃縮し、アミンを赤色液体(42.1g,99%)として得た。
MS(ESI+)m/z216(M+H);(ESI−)m/z214(M−H)H NMR(DMSO−d)δ2.38(s,3H),2.68(d,J5.4,1H),3.25(s,6H),3.79(s,2H),4.64(t、J5.4,2H),6.60(m,1H),6.70(d,J3.0,1H。
実施例1B
N−(2,2−ジメトキシ−エチル)−4−メチル−N−(5−メチル−チオフェン−2−イルメチル)−ベンゼンスルホンアミド
粗(2,2−ジメトキシ−エチル)−(5−メチル−チオフェン−2−イルメチル)−アミン(1)(43.41g、75%までの純度,0.15mol)を、EtOAc (150mL)に溶解し、黄色溶液とした。トリエチルアミン(22mL,0.16mol)を加えた。混合物を氷浴中で0℃に冷却した。温度を15℃未満に保ちながら、p−トルエンスルホニルクロリド(29.68g,0.16 mol)を少量ずつ加えた。添加が完了した後、混合物を氷浴中に置き、室温までゆっくり温め、20時間撹拌した。ミルク状の黄色混合物を、EtOAc(300mL)で希釈し、水(2×400mL)、1MのHCl(2×400mL)、水(1×400mL)、飽和NaHCO3(1×400mL)および食塩水(1×400mL)で洗浄し、乾燥(MgSO)し、濃縮して、標題の化合物を、赤みを帯びた黄色液体50.56gとして得た。生成物は精製しなかった。
実施例1C
2−メチル−チエノ[2,3−c]ピリジン
2−メチル−チエノ[2,3−c]ピリジン(3):76059−85:N−(2,2−ジメトキシ−エチル)−4−メチル−N−(5−メチル−チオフェン−2−イルメチル)−ベンゼンスルホンアミド(2)(50.56g未精製)を、ジオキサン(250mL)に溶解し、濃縮した。HCl(200mL)を注意深く加えた。暗赤色溶液を24時間穏やかに還流(105から110℃)加熱した。容量を約半分に減らし、次いで、エーテル(200mL)で希釈した。50%NaOH/HOおよび飽和NaHCO溶液を使用して、冷却しながら、pHを7から8の間に調整した。エーテル(400mL)をさらに加え、混合物をろ過して、不溶物を除去し、相分離を行った。有機相を水(2×350mL)で洗浄し、乾燥(MgSO)し、濃縮して、暗赤色−褐色の油状物を得た。クーゲルロール蒸留(120から130℃)を使用して、精製を行い、11.89gの標題の化合物を淡黄色液体として得た。
MS(ESI+)m/z150(M+H);(ESI−)m/z148(M−H)H NMR(DMSO−d)δ2.64(s,3H),7.23(s,1H),7.69(d,J6.4,1H),8.40(d,J6.4,1H),9.10(s,1H);分析CNS・0.9HO:計算値C58.09,H5.36.測定値:C58.01,H5.52。
実施例1D
2−メチル−3−ニトロ−チエノ[2,3−c]ピリジン
2−メチル−チエノ[2,3−c]ピリジン(5.51g,36.9mmol)を、濃HSO(20mL)に0℃で溶解した。濃HNO(11.6mL)を15分かけて滴下し、次いで室温に温めた。室温で18時間撹拌した。溶液を氷に注ぎ込み、50%NaOH/HOおよび飽和NaHCO溶液でpHを7に調整した。溶液をCHCl(3×100mL)の一部で抽出し、これを乾燥(MgSO)し、濃縮して、標題の化合物を、明黄色固体(3.27g,46%)として得た。
MS(ESI+)m/z195(M+H);(ESI−)m/z193(M−H)H NMR(CDCl)δ3.02(s,3H),8.30(d,J5.8,1H),8.67(d,J5.8,1H),9.05(s,1H)。
実施例1E
2,2,2−トリクロロ−N−(2−メチル−チエノ[2,3−c]ピリジン−3−イル)アセタミド
メチル−3−ニトロ−チエノ[2,3−c]ピリジン(2.05g,10.6mmol)を、MeOH(250mL)に溶解し、ラネーニッケル(20g)のMeOH(100mL)懸濁物に加えた。反応フラスコをHで洗った。Hバルーン下室温で3時間後、反応混合物をろ過し、濃縮して、黄色の固体を得た。次いで、これを、DCM(100mL)に溶解し、トリエチルアミン(1.6mL,11.5mmol)を加えた。溶液を氷浴中で0℃に冷却した。トリクロロアセチルクロリド(1.3mL,11.6mmol)を滴下した。溶液を放置して室温までゆっくり温め、一晩(16時間)撹拌し、次いで、濃縮して、黄色のペーストとし、同容量の水およびEtOAc(それぞれ150mL)の間で分配した。有機相を分離し、水(2×70mL)および食塩水(1×70mL)で洗浄し、乾燥(MgSO)し、凝縮して、標題の化合物を黄褐色固体(1.63g,42%)として得た。精製せずに使用した。
一般的カップリング手順
実施例1A(0.65g,2.25mmol)での生成物、DBU(0.85g,5.6mmol)および2−(3−フルオロフェニル)エチルアミン(0.35g,2.5mmol)を、アセトニトリル(50mL)中で10時間還流した。混合物を冷却し、濃縮し、酢酸エチル希釈し、塩化アンモニウム水溶液で2回洗浄し、濃縮乾固した。得られた個体を、酢酸エチル中に懸濁し、ろ過して、0.45g(65%)の標題の化合物を黄褐色固体として得た。
実施例1F
1−(4−クロロ−ベンジル)−3−(2−メチル−チエノ[2,3−c]ピリジン−3−イル−尿素
標題の化合物を、4−クロロベンジルアミン、実施例1Aの生成物、DBUを使用して、実施例1Bに記載の手順で調製した。
MS (ESI+)m/z332(M+H);(ESI−)m/z330(M−H)H NMR(DMSO−d)δ2.62(s,3H),4.31(d,J4.7,2H),7.25(m,2H),7.37(m,4H),8.01(d,J6.4,1H),8.64(d,J6.4,1H),8.91(s,1H),9.62(s,1H);分析C1614ClNOS・1.25HCl:計算値:C50.92,H4.07.測定値:C51.05,H3.93。
実施例2
1−(2,4−ジクロロ−ベンジル)−3−(2−メチル−チエノ[2,3−c]ピリジン−3−イル)−尿素
標題の化合物を、2,4−ジクロロベンジルアミン、実施例1Aの生成物、DBUを使用して、実施例1Bで記載の手順で精製した。
MS(ESI+)m/z366(M+H);(ESI−)m/z364(M−H)H NMR(DMSO−d)δ2.45(s,3H),4.31(d,J6.0,2H),7.46(m,2H),7.57(m,1H),7.63(m,1H),7.86(d,J6.4,1H),8.58(d,J6.4,1H),8.73(s,1H),9.47(s,1H);分析C161312OS・1HCl:計算値:C47.29,H3.50,N10.34.測定値:C47.61,H3.15,N10.20。
実施例3
1−(3,4−ジクロロ−ベンジル)−3−(2−メチル−チエノ[2,3−c]ピリジン−3−イル)−尿素
標題の化合物を、3,4−ジクロロベンジルアミン、実施例1Aの生成物、DBUを使用して、実施例1Bで記載した手順で精製した。
MS(ESI+)m/z366(M+H);(ESI−)m/z364(M−H)H NMR(DMSO−d)δ2.44(s,3H),4.28(d,J6.1,2H),6.91(t,J6.1,1H),7.30(d,J8.2,1H),7.44(d,J5.2,1H),7.54(s,1H),7.60(d,J8.2,1H),8.26(s,1H),8.41(d,J5.2,1H),9.07(s,1H);分析C1613ClOS・1.1HCl:計算値:C47.29,H3.50,N10.34.測定値:C47.48,H3.25,N10.16。
実施例4
1−(2−メチル−チエノ[2.3−c]ピリジン−3−イル)−3−[1−メチル−1−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−エチル]−尿素
標題の化合物を、1−メチル−1−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−エチルアミン、実施例1Aの生成物、DBUを使用して、実施例1Bで記載した手順で精製した。
MS(ESI+)m/z394(M+H);(ESI−)m/z392(M−H)H NMR(DMSO−d)δ1.63(s,6H),2.53(s,3H),7.08(s,1H),7.66(m,2H),7.75(d,J6.1,1H),8.29(s,1H),8.56(d,J6.1,1H),9.42(s,1H);分析C161312OS・1CFCOH・0.5HO:計算値:C48.84,H3.90,N8.14.測定値:C49.08,H3.76,N7.98。
実施例5
1−(2,3−ジフルオロ−4−トリフルオロメチル−ベンジル)−3−(2−メチル−チエノ[2,3−c]ピリジン−3−イル)−尿素
標題の化合物を、2,3−ジフルオロ−4−トリフルオロメチルベンジルアミン、実施例1Aの生成物、DBUを使用して、実施例1Bで記載した手順で精製した。
MS(ESI+)m/z402(M+H);(ESI−)m/z400(M−H)H NMR(DMSO−d)δ2.62(s,3H),4.48(d,J5.4,2H),7.41(m,2H),7.66(m,1H),8.01(d,J6.4,1H),8.65(d,J6.4,1H),9.07(s,1H),9.62(s,1H);分析C1712OS・1.2HCl:計算値:C45.87,H2.99,N9.44.測定値:C45.84,H2.84,N9.29。
実施例6
1−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジル)−3−(2−メチル−チエノ[2,3−c]ピリジン−3−イル)−尿素
標題の化合物を、2,4−ジ(トリフルオロメチル)ベンジルアミン、実施例1Aの生成物、DBUを使用して、実施例1Bで記載した手順で精製した。
MS(ESI+)m/z434(M+H);(ESI−)m/z432(M−H)H NMR(DMSO−d)δ2.68(s,3H),4.67(d,J5.8,2H),7.17(t,J6.1,1H),7.84(m,2H),8.01(s,1H),8.15(d,J7.8,1H),8.58(d,J6.1,1H),8.65(s,1H),9.44(s,1H);分析C1813OS・0.85CFCOH:計算値:C44.62,H2.63,N7.92.測定値:C44.92,H2.63,N7.56。
実施例7
1−(2−クロロ−4−トリフルオロメチル−ベンジル)−3−(2−メチル−チエノ[2,3−c]ピリジン−3−イル)−尿素
標題の化合物を、2−クロロ−4−トリフルオロメチルベンジルアミン、実施例1Aの生成物、DBUを使用して、実施例1Bで記載した手順で精製した。
MS(ESI+)m/z400(M+H);(ESI−)m/z398(M−H)H NMR(DMSO−d)δ2.63(s,3H),4.45(d,J5.8,2H),7.30(t,J6.1,1H),7.64(d,J8.1,1H),7.80(m,2H),7.86(s,1H),7.99(d,J6.4,1H),8.64(d,J6.4,1H),8.95(s,1H),9.59(s,1H);分析C1713ClFOS・0.6CFCOH:計算値:C46.69,H2.93,N8.97.測定値:C46.64,H3.15,N9.02。
実施例8
1−(4−ブロモ−3−メチル−ベンジル)−3−(2−メチル−チエノ[2,3−c]ピリジン−3−イル)−尿素
標題の化合物を、4−ブロモ−3−メチルベンジルアミン、実施例1Aの生成物、DBUを使用して、実施例1Bで記載した手順で精製した。
MS(ESI+)m/z366(M+H);(ESI−)m/z364(M−H)H NMR(DMSO−d)δ2.34(s,3H),2.55(s,3H),4.24(d,J5.8,2H),6.93(t,J6.1,1H),7.07(m,1H),7.27(s,1H),7.54(d,J8.1,1H),7.77(d,J6.1,1H),8.37(s,1H),8.56(d,J6.1,1H),9.41(s,1H);分析C1716BrNOS・CFCOH:計算値:C45.25,H3.40,N8.33.測定値:C45.22,H3.46,N8.35。
実施例9
1−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−3−(2−メチル−チエノ[2,3−c]ピリジン−3−イル)−尿素
標題の化合物を、4−トリフルオロメトキシベンジルアミン、実施例1Aの生成物、DBUを使用して、実施例1Bで記載した手順で精製した。
H NMR(DMSO−d)δ2.44(s,3H),4.31(d,J4.7,2H),6.86(t,J6.0,1H),7.33(d,J7.9,2H),7.43(m,3H),8.17(s,1H),8.40(d,J5.5,1H),9.05(s,1H)。
実施例10
1−(3−トリフルオロメチルベンジル)−3−(2−メチル−チエノ[2,3−c]ピリジン−3−イル)−尿素
標題の化合物を、3−トリフルオロメチルベンジルアミン、実施例1Aの生成物、DBUを使用して、実施例1Bで記載した手順で精製した。
H NMR(DMSO−d)δ2.44(s,3H),4.37(d,J4.7,2H),6.94(t,J6.0,1H),7.42(d,J7.9,1H),7.59(m,4H),8.24(s,1H),8.39(d,J5.5,1H),9.05(s,1H)。
実施例11
1−(3−トリフルオロメトキシベンジル)−3−(2−メチル−チエノ[2,3−c]ピリジン−3−イル)尿素
標題の化合物を、3−トリフルオロメトキシベンジルアミン、実施例1Aの生成物、DBUを使用して、実施例1Bで記載した手順で精製した。
H NMR(DMSO−d)δ2.43(s,3H),4.32(d,J5.9,2H),6.99(t,J6.0,1H),7.22(d,J7.2,1H),7.26(s,1H),7.32(d,J8.0,1H),7.45(m,2H),8.19(s,1H),8.39(d,J5.5,1H),9.05(s,1H)。
実施例12
(2−メチル−チエノ[2,3−c]ピリジン−3−イル)−カルバミン酸4−トリフルオロメチル−ベンジルエステル
標題の化合物を、4−トリフルオロメトキシベンジルアルコール、実施例1Aの生成物、DBUを使用して、実施例1Bで記載した手順で精製した。
H NMR(DMSO−d)δ2.45(s,3H),5.27(d,J4.7,2H),6.86(t,J6.0,1H),7.33(d,J7.9,2H),7.43(m,3H),8.17(s,1H),8.40(d,J5.5,1H),9.05(s,1H)。
実施例13
(2−メチル−チエノ[2,3−c]ピリジン−3−イル)−カルバミン酸4−トリフルオロメトキシ−ベンジルエステル
標題の化合物を、4−トリフルオロメトキシベンジルアルコール、実施例1Aの生成物、DBUを使用して、実施例1Bで記載した手順で精製した。
H NMR(DMSO−d)δ2.44(s,3H),5.19(s,2H),6.86(t,J6.0,1H),7.42(m,3H),7.57(m,2H),8.40(d,J5.5,1H),9.08(s,1H),9.45(s,1H)。
実施例14
(2−メチル−チエノ[2,3−c]ピリジン−3−イル)カルバミン酸4−トリフルオロメチルスルファニル−ベンジルエステル
標題の化合物を、4−トリフルオロメチルスルファニル−ベンジルアルコール、実施例1Aの生成物、DBUを使用して、実施例1Bで記載した手順で精製した。
H NMR(DMSO−d)δ2.45(s,3H),5.24(s,2H),7.46(d,J5.5,1H),7.61(m,2H),7.76(m,2H),8.40(d,J5.5,1H),9.08(s,1H),9.50(s,1H)。
実施例15
1−ベンジル−3−(2−メチル−チエノ[2,3−c]ピリジン−3−イル)尿素
標題の化合物を、ベンジルアミン、実施例1Aの生成物、DBUを使用して、実施例1Bで記載した手順で精製した。
MS(ESI+)m/z298(M+H);(ESI−)m/z396(M−H)H NMR(DMSO−d)δ2.57(s,3H),4.31(d,J4.7,2H),7.03(t,J6.0,1H),7.26(m,1H),7.33(m,5H),7.84(d,J6.2,1H),8.48(s,1H),8.58(d,J5.5,1H),9.48(s,1H)。
実施例16
1−(2−メチル−ベンジル)−3−(2−メチル−チエノ[2,3−c]ピリジン−3−イル)−尿素
標題の化合物を、2−メチルベンジルアミン、実施例1Aの生成物、DBUを使用して、実施例1Bで記載した手順で精製した。
MS(ESI+)m/z312(M+H);(ESI−)m/z310(M−H)H NMR(DMSO−d)δ2.30(s,3H),2.57(s,3H),4.30(d,J4.7,2H),6.87(t,J6.0,1H),7.18(m,3H),7.29(d,1H),7.83(d,J6.2,1H),8.39(s,1H),8.58(d,J5.5,1H),9.46(s,1H)。
実施例17
1−(3−メチル−ベンジル)−3−(2−メチル−チエノ[2,3−c]ピリジン−3−イル)−尿素
標題の化合物を、3−メチルベンジルアミン、実施例1Aの生成物、DBUを使用して、実施例1Bで記載した手順で生成した。
MS(ESI+)m/z312(M+H);(ESI−)m/z310(M−H)H NMR(DMSO−d)δ2.31(s,3H),2.57(s,3H),4.28(d,J4.7,2H),6.95(t,J6.0,1H),7.15(m,3H),7.24(m,1H),7.81(d,J6.2,1H),8.41(s,1H),8.58(d,J5.5,1H),9.45(s,1H)。
実施例18
1−(4−メチル−ベンジル)−3−(2−メチル−チエノ[2,3−c]ピリジン−3−イル)−尿素
標題の化合物を、4−メチルベンジルアミン、実施例1Aの生成物、DBUを使用して、実施例1Bで記載した手順で精製した。
MS(ESI+)m/z312(M+H);(ESI−)m/z310(M−H)H NMR(DMSO−d)δ2.29(s,3H),2.56(s,3H),4.26(d,J4.7,2H),6.94(t,J6.0,1H),7.15(d,2H),7.20(d,2H),7.81(d,J6.2,1H),8.41(s,1H),8.58(d,J5.5,1H),9.45(s,1H)。
実施例19
1−(3−フルオロ−5−トリフルオロメチル−ベンジル)−3−(2−メチル−チエノ[2,3−c]ピリジン−3−イル)−尿素
標題の化合物を、3−フルオロ−5−トリフルオロメチル−ベンジルアミン、実施例1Aの生成物、DBUを使用して、実施例1Bで記載した手順で精製した。
MS(ESI+)m/z384(M+H);(ESI−)m/z382(M−H)H NMR(DMSO−d)δ2.55(s,3H),4.40(d,J4.7,2H),7.12(t,J6.0,1H),7.45(d,1H),7.54(s,1H),7.78(d,J6.2,1H),8.53(s,1H),8.57(d,J5.5,1H),9.43(s,1H)。
実施例20
1−(4−メトキシ−ベンジル)−3−(2−メチル−チエノ[2,3−clピリジン−3−イル]−尿素
標題の化合物を、4−メトキシベンジルアミン、実施例1Aの生成物、DBUを使用して、実施例1Bで記載した手順で精製した。
MS(ESI+)m/z328(M+H);(ESI−)m/z326(M−H)H NMR(DMSO−d)δ2.29(s,3H),2.56(s,3H),4.26(d,J4.7,2H),6.94(t,J6.0,1H),7.15(d,2H),7.20(d,2H),7.81(d,J6.2,1H),8.41(s,1H),8.58(d,J5.5,1H),9.45(s,1H)。
実施例21
1−(2−フルオロベンジル)−3−(2−メチル−チエノ[2.3−c]ピリジン−3−イル)−尿素
標題の化合物を、2−フルオロベンジルアミン、実施例1Aの生成物、DBUを使用して、実施例1Bで記載した手順で精製した。
MS(ESI+)m/z316(M+H)H NMR(DMSO−d)δ2.56(s,3H),4.36(d,J4.7,2H),6.87(t,J6.0,1H),7.19(m,1H),7.26(m,1H),7.40(m,1H),7.66(m,1H),7.80(d,J6.2,1H),8.41(s,1H),8.56(d,J5.5,1H),9.44(s,1H)。
実施例22
1−(3−フルオロベンジル)−3−(2−メチル−チエノ[2,3−c]ピリジン−3−イル)−尿素
標題の化合物を、3−フルオロベンジルアミン、実施例1Aの生成物、DBUを使用して、実施例1Bで記載した手順で精製した。
MS(ESI+)m/z316(M+H);(ESI−)m/z314(M−H)H NMR(DMSO−d)δ2.57(s,3H),4.33(d,J4.7,2H),7.05−7.18(m,4H),7.38(m,1H),7.84(d,J6.2,1H),8.53(s,1H),8.59(d,J5.5,1H),9.48(s,1H)。
実施例23
1−(4−フルオロベンジル)−3−(2−メチル−チエノ[2,3−c]ピリジン−3−イル)−尿素
標題の化合物を、4−フルオロベンジルアミン、実施例1Aの生成物、DBUを使用して、実施例1Bで記載した手順で精製した。
MS(ESI+)m/z316(M+H);(ESI−)m/z314(M−H)H NMR(DMSO−d)δ2.56(s,3H),4.29(d,J4.7,2H),7.04(t,J6.0,1H),7.17(m,2H),7.36(m,2H),7.83(d,J6.2,1H),8.49(s,1H),8.59(d,J5.5,1H),9.48(s,1H)。
実施例24
1−(2−クロロベンジル)−3−(2−メチル−チエノ[2,3−c]ピリジン−3−イル)−尿素
標題の化合物を、2−クロロベンジルアミン、実施例1Aの生成物、DBUを使用して、実施例1Bで記載した手順で精製した。
MS(ESI+)m/z332(M+H);(ESI−)m/z330(M−H)H NMR(DMSO−d)δ2.58(s,3H),4.39(d,J4.7,2H),7.05(t,J6.0,1H),7.31(d,J6.2,1H),7.37(d,J6.2,1H),7.44(m,2H),7.83(d,J6.2,1H),8.57(s,1H),8.58(d,J5.5,1H),9.46(s,1H)。
実施例25
1−(3−クロロベンジル)−3−(2−メチル−チエノ[2,3−c]ピリジン−3−イル)−尿素
標題の化合物を、3−クロロベンジルアミン、実施例1Aの生成物、DBUを使用して、実施例1Bで記載した手順で精製した。
MS(ESI+)m/z332(M+H);(ESI−)m/z330(M−H)H NMR(DMSO−d)δ2.56(s,3H),4.33(d,J4.7,2H),7.03(t,J6.0,1H),7.29(m,2H),7.37(m,1H),7.49(m,1H),7.80(d,J6.2,1H),8.45(s,1H),8.57(d,J5.5,1H),9.44(s,1H)。
実施例26
1−(2−ブロモベンジル)−3−(2−メチル−チエノ[23−c]ピリジン−3−イル)−尿素
標題の化合物を、2−ブロモベンジルアミン、実施例1Aの生成物、DBUを使用して、実施例1Bで記載した手順で精製した。
MS (ESI+)m/z378(M+H);(ESI−)m/z376(M−H)H NMR(DMSO−d)δ2.58(s,3H),4.35(d,J4.7,2H),7.08(t,J5.6,1H),7.23(m,1H),7.42(d,J4.1,1H),7.62(d,J7.8,1H),7.83(d,J6.0,1H),8.58(d,J5.9,1H),8.62(s,1H),9.46(s,1H)。
実施例27
1−(3−ブロモベンジル)−3−(2−メチル−チエノ[2,3−c]ピリジン−3−イル)尿素
標題の化合物を、3−ブロモベンジルアミン、実施例1Aの生成物、DBUを使用して、実施例1Bで記載した手順で精製した。
MS(ESI+)m/z378(M+H);(ESI−)m/z376(M−H)H NMR(DMSO−d)δ2.56(s,3H),4.30(d,J4.7,2H),7.01(t,J5.6,1H),7.32(d,J5.3,1H),7.45(m,1H),7.51(s,1H),7.80(d,J6.0,1H),8.43(s,1H),8.58(d,J5.9,1H),9.44(s,1H)。
実施例28
11−(2−メチル−チエノ[2,3−c]ピリジン−3イル)−−3−ナフタレン−1−イルメチル尿素
標題の化合物を、ナフタレン−1−イル−メチルアミン、実施例1Aの生成物、DBUを使用して、実施例1Bで記載した手順で生成した。
MS(ESI+)m/z348(M+H);(ESI−)m/z346(M−H)H NMR(DMSO−d)δ2.57(s,3H),4.79(d,J5.6,2H),7.01(t,J5.6,1H),7.32(m,5H),7.83(d,J6.0,1H),7.89(m,1H),7.97(d,J7.5,1H),8.37(s,1H),8.58(d,J5.9,1H),9.46(s,1H)。
実施例29
1−(2,3−ジメチルベンジル)−3−(2−メチル−チエノ[2,3−c]ピリジン−3−イル)−尿素
標題の化合物を、2,3−ジメチルベンジルアミン、実施例1Aの生成物、DBUを使用して、実施例1Bで記載した手順で精製した。
MS(ESI+)m/z326(M+H);(ESI−)m/z324(M−H)H NMR(DMSO−d)δ2.19(s,3H),2.26(s,3H),2.54(s,3H),4.30(d,J4.7,2H),6.72(t,J6.0,1H),7.08(m,2H),7.14(m,1H),7.74(d,J5.9,1H),8.22(s,1H),8.54(d,J5.5,1H),9.38(s,1H)。
実施例30
1−(2,5−ジメチルベンジル)−3−(2−メチル−チエノ[2,3−c]ピリジン−3−イル)−尿素
標題の化合物を、2,5−ジメチルベンジルアミン、実施例1Aの生成物、DBUを使用して、実施例1Bで記載した手順で精製した。
MS(ESI+)m/z326(M+H);(ESI−)m/z324(M−H)H NMR(DMSO−d)δ2.24(s,3H),2.27(s,3H),2.56(s,3H),4.25(d,J4.7,2H),6.76(t,J6.0,1H),6.97(m,1H),7.15(m,2H),7.77(d,J5.7,1H),8.27(s,1H),8.56(d,J6.0,1H),9.40(s,1H)。
実施例31
1−(3,4−ジメチルベンジル)−3−(2−メチル−チエノ[2,3−c]ピリジン−3−イル)−尿素
標題の化合物を、3,4−ジメチルベンジルアミン、実施例1Aの生成物、DBUを使用して、実施例1Bで記載した手順で精製した。
MS(ESI+)m/z326(M+H);(ESI−)m/z324(M−H)H NMR(DMSO−d)δ2.20(s,3H),2.22(s,3H),2.55(s,3H),4.23(d,J5.9,2H),6.76(t,J5.9,1H),7.02(m,1H),7.09(m,2H),7.77(d,J6.2,1H),8.31(s,1H),8.56(d,J5.9,1H),9.41(s,1H)。
実施例32
1−(2−メチル−チエノ[2,3−c]ピリジン−3−イル)−3−(5−ピペリジン−1−イル−インダン−1−イル)−尿素
標題の化合物を、5−ピペリジン−1−イル−インダン−1−イルアミン、実施例1Aの生成物、DBUを使用して、実施例1Bで記載した手順で精製した。
MS(ESI+)m/z407(M+H);(ESI−)m/z405(M−H)H NMR(DMSO−d)δ1.55(m,7H),1.73(m,1H),2.50(s,3H),2.73(m,1H),2.85(m,1H),3.09(m,4H),5.08(d,J7.4,1H),6.53(d,J8.1,1H),6.80(m,2H),7.14(d,J8.8,1H),7.49(d,J5.4,1H),7.92(s,1H),8.43(d,J5.4,1H),9.06(s,1H)。
(5)生化学的活性の測定
(a)インビトロデータ−抑制作用の測定
ダルベッコ変法イーグル培地(D−MEM)(4.5mg/mLのグルコースを有する)およびウシ胎児血清をHyclone Laboratories社(Logan,Utah)から入手した。ダルベッコリン酸緩衝生理食塩水(D−PBS)(1mg/mLのグルコースおよび3.6mg/lのピルビン酸Naを含む)(フェノールレッドなし)、L−グルタミン、ヒグロマイシンBおよびリポフェクタミン(商標)をLife Technologies社(Grand Island,NY)から入手した。G418硫酸塩を、Calbiochem−Novabiochem社(San Diego,CA)から入手した。カプサイシン(8−メチル−N−バニリル−6−ノネンアミド)をSigma−Aldrich社(St.Louis,MO)から入手した。Fluo−4 AM(N−[4−[6−[(アセチルオキシ)メトキシ]−2,7−ジフルオロ−3−オキソ−3H−キサンテン−9−イル]−2−[2−[2−[ビス[2−[(アセチルオキシ)メトキシ]−2−オキシエチル]アミノ]−5−メチルフェノキシ]エトキシ]フェニル]−N−[2−[(アセチルオキシ)メトキシ]−2−オキシエチル]−グリシン、(アセチルオキシ)メチルエステル)をMolecular Probes(Eugene,OR)から購入した。
ヒトVR1受容体用のcDNAを、Clontech(Palo Alto,CA)によって供給されたヒト小腸ポリA+RNAから、公開配列(Hayesら、Pain第88巻、第205−215頁,2000)と同じ開始および終結コドンを取り巻くように設計されたプライマーを使用して、逆転写酵素−ポリメラーゼ連鎖反応(RT−PCR)によって単離した。得られたcDNA PCR生成物を、pCIneo哺乳動物発現ベクター(Promega)にサブクローニングし、蛍光色素−ターミネーター試薬(Prism,Perkin−Elmer Applied Biosystems Division)およびPerkin−Elmer Applied Biosystemsモデル373DNAシークエンサーまたはモデル310遺伝子分析器を使用して、充分に配列決定した。hVR1cDNAをエンコードする発現プラスミドを、リポフェクタミン(商標)を使用して、個々に、1321N1ヒト星状細胞腫細胞にトランスフェクトした。トランスフェクションの48時間後、ネオマイシン耐性細胞を、800μg/mLのジェネテシン(Gibco BRL)を含む成長培地で選択した。個々の生存コロニーを単離し、VR1受容体活性を検査した。組換えホモメリックVR1受容体を発現する細胞を、加湿5%CO雰囲気下、4mMのL−グルタミン、300μg/mLのG418(Cal−biochem)および10%ウシ胎児血清を含むD−MEM中、37℃に保った。
VR1受容体での化合物の機能活性および細胞内Ca2+レベル([Ca2+]i)の測定値を、Ca2+インフラックスアッセイで測定した。全化合物を、11−ポイントハーフログ濃度領域で試験した。化合物溶液をD−PBS(4×最終濃度)中で調製し、Biomek2000ロボット化自動ワークステーション(Beckman−Coulter社,Fullerton,CA)を使用して、96−ウェルv−底組織培養プレートに連続的に希釈した。0.2μMのVR1アゴニストカプサイシンの溶液もD−PBS中で調製した。96−ウェルフォーマット中で、蛍光イメージングプレートリーダー(FLIPR)(Molecular Devices,Sunnyvale,CA)を使用して、蛍光Ca2+キレート化染料fluo−4を、[Ca2+]iの相対レベルの指標として使用した。細胞を、黒い壁の96−ウェル組織培養プレート中で、密集するまで成長させた。次いで、アッセイの前に、23℃で、1から2時間、100μL/ウェルのfluo−4AM(D−PBS中2μM)で、細胞を増量した。細胞洗浄を行い、細胞外fluo−4AM(2×1mLD−PBS・ウェル)を除去し、その後、細胞を、FLIPR装置の読取りチャンバーに置いた。実験操作中の10回目の第二タイムマークで、50μLの化合物溶液を、細胞に加えた。次いで、3分間遅延後、50μLのカプサイシン溶液を、190秒タイムマーク(0.05μMの最終濃度)(最終容量=200μL)で加え、VR1受容体を負荷試験した。実験の長さは、240秒であった。蛍光の読取りは、実験の間中、1から5秒間隔で行った。相対的な蛍光単位(ベースラインを引く)におけるピーク増加を、190秒タイムマークから実験の終了まで計算し、0.05μMのカプサイシン(対照)応答の比率で示した。データの曲線適合を、GraphPad Prism(登録商標)(GraphPad Software社,San Diego,CA)において4パラメーターロジスティックヒル式を使用して解き、IC50値を計算した。
本発明の化合物は、5000nMから0.1nMのIC5Osを有する、バニロイド受容体サブタイプ1(VR1)受容体の拮抗剤であることがわかった。好ましい範囲において、12個(12)の試験化合物は、500nMから0.1nMのIC50を有していた。より好ましい範囲で、6個(6)の試験化合物は、100nMから0.1nMのIC50を有していた。
(b)インビボデータ−抗侵害効果の測定
実験を、体重が20から25gの400匹の成体雄129Jマウス(Jackson laboratories,Bar Harbor,ME)で行った。マウスを、22℃に保ち、12時間毎に明−暗サイクルが変化し、食事および水は自由にしたビバリウム中に置いた。全ての実験は、明サイクルの間に行った。動物を、それぞれ10匹ずつのマウスのグループに無作為に分けた。各動物は、1実験のみに使用し、実験が終わった直後に致死させた。全ての動物の取い扱いおよび実験手順は、IACUC委員会に承認された。
使用した抗侵害試験は、Br.J.Pharmacol.Chemother.第32巻、第295−310頁(1968)に記載されている腹部狭窄アッセイの修正であった。各動物に通常の食塩水中の0.3mLの0.6%酢酸を腹腔内(i.p.)注射し、身悶えを誘発した。腹部狭窄の観察および定量化のために、透明のシリンダーの下に動物を別々に置いた。腹部狭窄を、軽度の狭窄と、腹壁に沿って尾方向に伸びる延長として定義し、体幹の僅かなひねり、続いて、後肢の両側の延長によって達成した。酢酸注射の後、5から20分腹部狭窄の総数を記録した。ED50をi.p.注射に基づいて測定した。
他に使用した抗侵害試験は、Pircioら、Eur J Pharmacol.第31巻(2)、第207−215頁(1975)に記載された、Freundの完全アジュバントに誘発される熱痛覚過敏(CFA)アッセイであった。慢性の炎症性痛覚過敏が、試験の48時間前に、完全Freundアジュバント(CFA,50%,150μL)を右後脚の足底に注射したラットの1グループに誘発された。熱的侵害性閾値を、3つの異なるラットのグループで測定した。ED50を経口投与に基づいて測定した。2つの試験化合物のED50値は、30および10μmol/kgであった。
インビトロおよびインビボデータは、本発明の化合物がVR1受容体を拮抗し、疼痛を処理するために有用であることを示している。
VR1拮抗剤としての本発明化合物は、炎症性熱痛覚過敏、膀胱過活動および尿失禁(これに限定されない)のような、VR1受容体によって影響される付加的な障害の改善または予防にも有用である。
実施例において特定された化合物(これに限定されない)を含む本発明の化合物は、Nolano, M.ら,Pain第81巻、第135−145頁(1999);Caterina,M.J.and Julius,D.,Annu.Rev.Neurosci.第24巻、第487−517頁(2001);Caterina,M.J.ら、Science第288巻、第306−313頁(2000);Caterina,M.J.ら、Nature第389巻、第816−824頁(1997)において示される疼痛を治療するために、使用することができる。
実施例において特定された化合物(これに限定されない)を含む本発明の化合物は、Fowler,C.Urology第55巻、第60−64頁(2000)において示される膀胱過活動および/または尿失禁を治療するために、使用することができる。
実施例において特定された化合物(これに限定されない)を含む本発明の化合物は、Davis,J.ら、Nature第405巻、第183−187頁(2000)に示される炎症性熱痛覚過敏を治療するために、使用することができる。
また、本発明は、本発明の化合物を含む医薬組成物を提供する。該医薬組成物は、1種以上の非毒性の医薬的に許容される担体とともに調剤された、本発明の化合物を含む。医薬組成物を、固体または液体の形態で経口投与のために、または注射剤または経直腸投与のために、特に製剤することも可能である。
本発明の医薬組成物は、経口的に、経直腸的に、非経口的に、大槽内に、腟的に、腹腔内に、局所的に(粉末、軟膏剤、またはドロップによって)、口腔内にまたは経口または経鼻スプレーとして、ヒトおよび他の哺乳動物に投与することができる。本明細書で使用する用語「非経口的に」は投与様式を言い、静脈内、筋肉内、腹腔内、胸骨内、経皮的および関節内注射および注入を含む。
本明細書で使用する用語「医薬的に許容される担体」は、無毒性、不活性の固体、半固体、または液体充填剤、希釈剤、カプセル材料、または如何なるタイプの製剤補助物質を意味する。医薬的に許容される担体として作用し得る材料のいくつかの例として、ラクトース、グルコースおよびスクロース(これらに限定されない)のような糖類;トウモロコシデンプンおよびジャガイモデンプン(これらに限定されない)のようなデンプン;ナトリウムカルボキシメチルセルロース、エチルセルロースおよび酢酸セルロース(これらに限定されない)のようなセルロースおよびこの誘導体;粉末トラガント;麦芽;ゼラチン;タルク;カカオバターおよび座剤ワックス(これらに限定されない)のような賦形剤;ピーナッツオイル、綿実油、ベニバナ油、ゴマ油、オリーブ油、コーン油および大豆油(これらに限定されない)のような油類;プロピレングリコールのようなグリコール;オレイン酸エチルおよびラウリン酸エチル(これらに限定されない)のようなエステル類;寒天;水酸化マグネシウム、および水酸化アルミニウム(これらに限定されない)のような緩衝剤;アルギン酸;発熱物資のない水;等張食塩水;リンゲル溶液;エチルアルコールおよびリン酸緩衝液、およびラウリル硫酸ナトリウムおよびステアリン酸マグネシウム(これらに限定されない)のような他の無毒性で相溶性のある潤滑剤、および着色剤、放出剤、被覆剤、甘味剤、香味剤、芳香剤、防腐剤があり、および酸化防止剤も製剤の判断により、組合わせて存在させることができる。
注射剤用の本発明の医薬組成物は、医薬的に許容される無菌の水溶液または非水溶液、分散液、懸濁液、乳液、および使用の直前に無菌の注射用溶液または分散液に再調製される無菌の粉末剤を含む。適切な水性および非水性担体、希釈剤、溶剤またはビヒクルの例として、水、エタノール、ポリオール類(たとえば、グリセロール、プロピレングリコール、グリコール、ポリエチレングリコールなど)、植物油(たとえば、オリーブ油)、注射可能な有機エステル類(たとえば、オレイン酸エチル)およびこれらの適切な混合物が挙げられる。たとえば、レクチンのような被覆材料の使用、分散液の場合、必要な粒径を保つことによって、および界面活性剤の使用によって、妥当な流動性を保つことができる。
また、これらの組成物は、防腐剤、湿潤剤、乳化剤および分散剤などのアジュバントを含んでもよい。微生物の作用は、種々の抗菌剤および抗真菌剤、たとえば、パラベン、クロロブタノール、フェノールソルビン酸などを含ませることによって確実に防止することができる。また、糖類、塩化ナトリウムなどの等張剤を含ませるのは望ましいかもしれない。注射用医薬形態の吸収の延長は、モノステアリン酸アルミニウムおよびゼラチンのような吸収を遅らせる薬剤を含ませることによって、引き起こされ得る。
ある場合は、薬の効果を長引かせるため、皮下または筋肉注射からの薬の吸収をゆっくりすることが望ましい。これは、低い水溶性を持つ結晶性またはアモルファス材料の液体懸濁液の使用によって、達成することができる。すなわち、薬の吸収速度は、この溶解の速度に依存し、言い換えると、結晶サイズおよび結晶の形に依存する。
または、非経口的な投薬形態の吸収の遅延は、該薬を油ビヒクルに溶解または懸濁することによって達成する。
注射用デポー形態は、ポリラクチド−ポリグリコリドのような生分解性ポリマーで薬のマイクロカプセルマトリクスを形成することによって造られる。薬のポリマーに対する比、および使用される特定のポリマーの性質によって、薬放出の速度を制御することができる。他の生分解性ポリマーの例として、ポリ(o−エステル類)およびポリ(無水物)が挙げられる。また、デポー注射用製剤は、薬を体組織と相溶性のあるリポソームまたはマイクロエマルージョンに包含することによって調製する。
注射用製剤は、たとえば、バクテリア−保持フィルタでろ過することによって、または無菌化剤を使用する直前に無菌水または他の無菌の注射用媒体に溶解または分散することができる無菌の固体組成物の形態で、導入することによって、無菌化することができる。
経口投与用の固形投与形態として、錠剤、ピル、粉末剤、および顆粒剤が挙げられる。このような固形投与形態においては、活性化合物は、少なくとも1種の不活性な、医薬的に許容される賦形剤または担体、たとえば、クエン酸ナトリウムまたはリン酸ジカルシウムおよび/またはa)充填剤または増量剤、たとえば、デンプン、ラクトース、サッカロース、グルコース、マンニトールおよびケイ酸;b)結合剤、たとえば、カルボキシメチルセルロース、アルギン酸塩、ゼラチン、ポリビニルピロリドン、サッカロースおよびアカシア、c)保湿剤、たとえば、グリセロール;d)崩壊財、たとえば、寒天、炭酸カルシウム、ジャガイモまたはタピオカデンプン、アルギン酸、あるケイ酸塩および炭酸ナトリウム;e)凝結遅延剤、たとえば、パラフィン;f)吸収促進剤、たとえば、四級アンモニウム化合物;g)湿潤剤、たとえば、セチルアルコールおよびグリセロールモノステアレート;h)吸収剤、たとえば、カオリン、およびベントナイトクレーおよびi)潤滑剤、たとえば、タルク、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、固形ポリエチレングリコール、ラウリル硫酸ナトリウム塩およびこれらの混合物と混合してもよい。また、カプセル、錠剤およびピルの場合、投与形態は、緩衝剤を含んでもよい。
類似のタイプの固形組成物を、ラクトースまたは乳糖および高分子ポリエチレングリコールなどのような担体を使用する、軟質および硬質のゼラチン充填カプセル剤中で、充填剤として使用してもよい。
錠剤、糖衣錠、カプセル、ピルおよび顆粒の固形投与形態は、腸溶コーティングおよび医薬製剤分野において周知の別のコーティングのような、コーティングおよびシェルで調製することができる。これらは、場合により、乳白剤を含んでもよく、また、活性成分のみをまたは優先的に、腸管のある部分で、場合により、除放方式で放出するような組成物であってもよい。使用することができる埋封組成物の例として、ポリマー物質およびワックスが挙げられる。
また、活性化合物は、マイクロカプセル状の形態であってもよく、もし妥当であれば、1種以上の上記担体を有することもできる。
経口投与用の液体投与形態として、医薬的に許容される乳液、溶液、懸濁液、シロップおよびエルクシルが挙げられる。活性化合物に加えて、液体投与形態は、当分野で通常使用される不活性希釈剤、たとえば、水または他の溶剤、溶解剤および乳化剤、たとえば、エチルアルコール、イソプロピルアルコール、炭酸エチル、酢酸エチル、ベンジルアルコール、ベンジルベンゾエート、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ジメチルフォルムアミド、油類(特に、綿実油、落花生油、コーン油、胚芽油、オリーブ油、ひまし油、およびゴマ油)、グリセロール、テトラヒドロフルフリルアルコール、ポリエチレングリコールおよびソルビタンの脂肪酸エステル、これらの混合物を含んでもよい。
不活性希釈剤のほかに、経口組成物は、アジュバント、たとえば、湿潤剤、乳化剤および懸濁剤、甘味剤、香味剤および芳香剤を含んでもよい。
懸濁剤は、活性化合物に加えて、懸濁化剤、たとえば、エトキシル化イソステアリルアルコール類、ポリオキシエチレンソルビトールおよびソルビタンエステル類、微結晶性セルロース、アルミニウムメタヒドロキシド、ベントナイト、寒天、トラガカント、およびこれらの混合物を含んでもよい。
経腸または経膣投与用の組成物は、本発明の化合物を、室温では固体であるが体温で液体状であり、したがって直腸または膣内で溶けて活性化合物を放出する、たとえば、カカオバター、ポリエチレングリコールまたは座剤ワックスのような適切な非刺激性担体または担体と混合することによって調製される、座薬であるのが好ましい。
また、本発明の化合物は、リポソームの形で投与することもできる。当分野で公知のように、ポソームは、一般的に、リン脂質または他の脂質物質から誘導される。リポソームは、水性媒体中に分散されたモノ−またはマルチ層状水和液晶によって形成される。リポソームを形成することができる、任意の無毒性生理的に許容し得るおよび代謝可能な脂質を使用することができる。リポソーム形態における本発明の組成物は、本発明の化合物に加えて、安定剤、防腐剤、賦形剤などを含むことができる。好ましい脂質は、別々にまたは一緒に使用される天然および合成のリン脂質およびフォスファチジルコリン類(レクチン類)である。
リポソームを形成する方法は、当分野で周知である。たとえば、Prescott,Ed.,Methods in Cell Biology,第XIV巻,Academic Press,New York,N.Y.(1976),Posteら,第4章,p.33以下を参照のこと。
本発明の化合物の局所投与用の投与形態として、粉末剤、スプレー、軟膏剤および吸入剤が挙げられる。活性化合物は、無菌条件下で、要求されてもよい医薬的に許容される担体および任意の必要な防腐剤、緩衝剤、または噴霧剤と混合してもよい。眼科用製剤、眼軟膏、粉末剤および溶液も、本発明の範囲内であることが意図されてもよい。
本発明の医薬組成物における活性成分の実際の投与レベルは、特定の患者、組成物および投与方式に関して、所望の治療効果を達成するのに効果的な活性化合物の量を得るように、変化させることができる。選択された投与レベルは、特定の化合物の活性、投与経路、治療される病状の重篤度および治療される患者の状態および以前の薬暦に依る。
上記または他の治療において使用する場合、本発明の化合物の1つの治療的に有効な量を、純度な形態で、またはこのような形態が存在する場合、医薬的に許容される塩、エステルまたはプロドラッグ形態で使用することができる。本発明の化合物の語句「治療的に有効な量」は、任意の薬剤治療に適用される合理的な効果/リスク比で、障害を治療するために充分な化合物の量を意味する。しかし、本発明の化合物および組成物の1日の合計用量は、妥当な医学判断の中で、医者に通うことによって決定されることは理解される。任意の特定患者の具体的な治療的に有効な用量レベルは、治療される障害および該障害の重篤度;使用される特定の化合物の活性;使用される特定の組成物;患者の年齢、体重、一般的健康、性別、食事;投与時間、投与経路および使用される特定化合物の排出速度;治療の期間;使用される特定の化合物との組合せまたは同時に使用される薬;薬剤当分野で周知の同様の要因を含む種々の要因に依る。
本発明の化合物は、無機酸または有機酸から誘導される医薬的に許容される塩の形で使用することができる。語句「医薬的に許容される塩」は、妥当な医学的判断の範囲内で、過度の毒性、刺激、アレルギー反応などがなく、ヒトおよび下等動物の組織に接触する使用に適し、合理的な効果/リスク比に釣り合う塩を意味する。
医薬的に許容される塩は、当分野で周知である。たとえば、S.M.Bergeらは、医薬的に許容される塩を詳細に記載する(J.Pharmaceutical Sciences第66巻,第1ページ以下(1977)。塩は、本発明の化合物の最終単離および精製の間にその場で調製することができ、または適切な有機酸で遊離の塩基官能基を反応させることによって別に調製することもできる。代表的な酸付加塩として、酢酸塩、アジピン酸塩、アルギニン酸塩、クエン酸塩、アスパラギン酸塩、安息香酸塩、ベンゼンスルホネート、硫酸水素塩、酪酸塩、カンホレート、カンホスルフォネート、ジグルコン酸塩、グリセロリン酸塩、ヘミ硫酸塩、ヘプタン酸塩、ヘキサン酸塩、フマル酸塩、塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、2−ヒドロキシエタンスルホネート(イソチオナート)、乳酸塩、マレイン酸塩、メタンスルホネート、ニコチン酸塩、2−ナフタレンスルホネート、シュウ酸塩、パルミチン酸塩、ペクチン酸塩、過硫酸塩、3−フェニルプロピオン酸塩、ピクリン酸塩、ピバリン酸塩、プロピオン酸塩、サクシン酸塩、酒石酸塩、チオシアネート、リン酸塩、グルタミン酸塩、炭酸水素塩、p−トルエンスルホネートおよびウンデカン酸塩が挙げられるが、これらに限定されない。また、塩基窒素含有基は、低級アルキルハライド、たとえば(これに限定されない)、メチル、エチル、プロピルおよびブチル塩化物、臭化物、およびヨウ化物;ジアルキル硫酸塩、たとえば、ジメチル、ジエチル、ジブチルおよびジアミル硫酸塩;長鎖ハライド、たとえば(これに限定されない)、デシル、ラウリル、ミリスチルおよびステアリル塩化物、臭化物およびヨウ化物;アリールアルキルハライド、たとえば、ベンジルおよびフェネチルブロミドおよびその他のような薬剤で四級化することができる。これにより、水または油溶性または分散性生成物を得る。医薬的に許容される酸付加塩を形成するために使用し得る酸の例として、塩酸、臭化水素酸、硫酸およびリン酸のような無機酸、酢酸、フマル酸、マレイン酸、4−メチルベンゼンスルホン酸、サクシン酸およびクエン酸のような有機酸が挙げられる。
塩基性付加塩は、本発明の化合物の最終単離または精製の間にその場で、カルボン酸含有部分を、適切な塩基、たとえば(これに限定されない)医薬的に許容される金属カチオンの水酸化物、炭酸塩または炭酸水素塩と、または、アンモニアまたは有機第一、第二、第三アミンと反応させることによって、調製することができる。医薬的に許容される塩として、カチオン系アルカリ金属またはアルカリ土類金属、たとえば(これに限定されない)、リチウム、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウムおよびアルミニウム塩など、およびアンモニウム、テトラメチルアンモニウム、テトラエチルアンモニウム、メチルアミン、ジメチルアミン、トリメチルアミン、トリエチルアミン、ジエチルアミン、エチルアミンなどを含む、無毒性第四アンモニアおよびアミンカチオンが挙げられるが、これらに限定されない。塩基性付加塩の形成のために有用な他の代表的な有機アミン類として、エチレンジアミン、エタノールアミン、ジエタノールアミン、ピペリジン、ピペラジンなどが挙げられる。
本明細書で使用する用語「医薬的に許容されるプロドラッグ」または「プロドラッグ」は、妥当な医学的判断の範囲内で、過度の毒性、刺激、アレルギー反応などがなく、ヒトおよび下等動物の組織に接触する使用に適し、合理的な効果/リスク比に釣り合い、意図する使用に効果的であるような、本発明の化合物のプロドラッグを表す。本発明のプロドラッグは、インビボで、たとえば血中で加水分解して、素早く式(I)の化合物に変換されるものである。
本発明は、合成手段で形成された、またはインビボ生体内転換によって形成された式Iの化合物を意図する。
本発明の化合物は、非溶媒和の形でもヘミ水和物のような水和された形体を含む溶媒和の形でも存在し得る。中でも、一般的に、水およびエタノールのような医薬的に許容される溶剤を持つ水和形体は、本発明の目的に関して、非溶媒和形体と均等である。
ヒトまたは下等動物に投与される本発明の化合物の1日の合計用量は、約0.01から約100mg/kg/日の範囲であってもよい。経口投与の目的では、用量は、約0.1から約25mg/kg/日の範囲でも可能である。所望の場合は、効果的な1日量を、投与できるように、複数の投与に分けることができ、したがって、単一用量組成物は、このような量またはこの分量を、1日用量になるように含んでもよい。
本発明の化合物は、ACD/ChemSketchバージョン5.0(Advanced Chemistry Development社,Toronto,ON,Canadaによって開発された)によって命名し、ACD学術用語と一致するようである。
略語
スキームおよび実施例の記載で使用した略語は以下の通りである。DBUは1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン;DCCは1,3−ジシクロヘキシルカルボジイミド;DMAPは4−ジメチルアミノピリジン;DMFはN,N−ジメチルフォルムアミド;DMSOはジメチルスルホキシド;EDCIまたはEDCは1−エチル−3−[3−(ジメチルアミノ)プロピル]−カルボジイミド塩酸塩;HPLCは高圧液体クロマトグラフィー;NBSはN−ブロモスクシンイミド;psiはポンド/インチ;およびTHFはテトラヒドロフランである。

Claims (25)

  1. 式(I)
    Figure 2008523087
    の化合物、または
    この医薬的に許容される塩またはプロドラッグ。
    (式中、
    ---は、存在しない、または共有結合であり;
    は、NおよびCRから選択され;
    は、NおよびCRから選択され;
    は、N、NRおよびCR選択され;
    は、存在しない、またはNおよびCRから選択され;
    は、NおよびCHから選択され;
    ただし、X、X、XおよびXの少なくとも1つはNであり;
    は、O、NHおよびSから選択され;
    は、O、NHおよびSから選択され;
    は、存在しない、またはNHおよびOから選択され;
    Lは、アリール、アルケニレン、アルキレン、アルキニレン、シクロアルキレン、複素環、−(CHO(CH−、−N(H)O−および−NHNH−(−(CHO(CH−および−N(H)O−の左の末端はZに結合し、ならびに右の末端はRに結合する)から選択され;
    ただし、ZがNHまたはOのとき、Lは、−N(H)O−または−NHNH−以外であり;
    mおよびnはそれぞれ独立して、1から6であり;
    、RおよびRは、それぞれ独立して、水素、アルケニル、アルコキシ、アルコキシアルコキシ、アルコキシアルキル、アルコキシカルボニル、アルコキシカルボニルアルキル、アルキル、アルキルカルボニル、アルキルカルボニルアルキル、アルキルカルボニルオキシ、アルキルチオ、アルキニル、アミン、カルボキシ、カルボキシアルキル、シアノ、シアノアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、エチレンジオキシ、ホルミル、ホルミルアルキル、ハロアルコキシ、ハロアルキル、ハロアルキルチオ、ハロゲン、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、メチレンジオキシ、メルカプト、メルカプトアルキル、ニトロ、(CF(HO)C−、RS(O)N−、ROS(O)−、R−S(O)−、ZN−、(ZN)アルキル、(ZN)カルボニル、(ZN)アルキルカルボニルおよび(ZN)スルホニル(ZおよびZは、それぞれ独立して、水素、アルキル、アルキルカルボニル、ホルミル、アリールおよびアリールアルキルから選択される)から選択され;
    およびRは、それぞれ独立して、水素、アルケニル、アルコキシ、アルコキシアルコキシ、アルコキシアルキル、アルコキシカルボニル、アルコキシカルボニルアルキル、アルキル、アルキルカルボニル、アルキルカルボニルアルキル、アルキルカルボニルオキシ、アルキルチオ、アルキニル、アミン、カルボキシ、カルボキシアルキル、シアノ、シアノアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、エチレンジオキシ、ホルミル、ホルミルアルキル、ハロアルコキシ、ハロアルキル、ハロアルキルチオ、ハロゲン、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、メチレンジオキシ、メルカプト、メルカプトアルキル、ニトロ、(CF(HO)C−、RS(O)N−、ROS(O)−、R−S(O)−、ZN−、(ZN)アルキル、(ZN)カルボニル、(ZN)アルキルカルボニル、(ZN)スルホニル、(ZN)C(=NH)−、(ZN)C(=NCN)NH−および(ZN)C(=NH)NH−からなる群から選択され;
    は、水素およびアルキルから選択され;
    は、アルキル、アリールおよびアリールアルキルから選択され;
    は、存在しない、または水素およびアルキルから選択され;
    ただしXがCHのとき、Rは存在せず、ならびにXがNのとき、Rは、水素およびアルキルから選択され;および
    は、水素、アリールおよび複素環から選択される。)
  2. ---が共有結合であり;
    はCRであり;
    はCRであり;
    はNであり;
    がCRであり;
    、R、R、R、R、R、X、X、Z、ZおよびLは、請求項1に規定の通りである、請求項1に記載の式(I)の化合物。
  3. がNであり;
    はSであり;
    はOであり;
    はNHであり;
    Lはアルキレンであり;
    、R、R、R、RおよびRは、式(I)に規定の通りである、請求項2に記載の化合物。
  4. はハロゲンであり;ならびに
    、R、R、RおよびRは式(I)に規定の通りである、請求項3に記載の化合物。
  5. はアルキルであり;ならびに
    、R、R、RおよびRは、請求項1に規定の通りである、請求項3に記載の化合物。
  6. はメチルであり、
    はアリールであり;ならびに
    、R、RおよびRは請求項1に規定の通りである、請求項5の化合物。
  7. 、R、RおよびRは、それぞれ水素であり;ならびに
    はアリールであり、ここで前記アリールは、アルコキシ、アルキル、アルキルスルホニル、シアノ、ハロアルコキシ、ハロアルキル、ハロアルキルチオ、ハロゲン、メチレンジオキシおよびZN−から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されているフェニルであり、およびZ、Zは請求項1に規定の通りである、請求項6の化合物。
  8. 1−ベンジル−3−(2−メチル−チエノ[2,3−c]ピリジン−3−イル)−尿素、
    1−(4−クロロ−ベンジル)−3−(2−メチル−チエノ[2,3−c]ピリジン−3−イル)−尿素、
    1−(2,4−ジクロロ−ベンジル)−3−(2−メチル−チエノ[2,3−c]ピリジン−3−イル)−尿素、
    1−(3,4−ジクロロ−ベンジル)−3−(2−メチル−チエノ[2,3−c]ピリジン−3−イル)−尿素、
    1−(2−メチル−チエノ[2,3−c]ピリジン−3−イル)−3−[1−メチル−1−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−エチル]−尿素、
    1−(2,3−ジフルオロ−4−トリフルオロメチル−ベンジル)−3−(2−メチル−チエノ[2,3−c]ピリジン−3−イル)−尿素、
    1−(2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンジル)−3−(2−メチル−チエノ[2,3−c]ピリジン−3−イル)−尿素、
    1−(2−クロロ−4−トリフルオロメチル−ベンジル)−3−(2−メチル−チエノ[2,3−c]ピリジン−3−イル)−尿素、
    1−(4−ブロモ−3−メチル−ベンジル)−3−(2−メチル−チエノ[2,3−c]ピリジン−3−イル)−尿素、
    1−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−3−(2−メチル−チエノ[2,3−c]ピリジン−3−イル)−尿素、
    1−(3−トリフルオロメチルベンジル)−3−(2−メチル−チエノ[2,3−c]ピリジン−3−イル)−尿素、
    1−(3−トリフルオロメトキシベンジル)−3−(2−メチル−チエノ[2,3−c]ピリジン−3−イル)−尿素、
    1−(2−メチル−ベンジル)−3−(2−メチル−チエノ[2,3−c]ピリジン−3−イル)−尿素、
    1−(3−メチル−ベンジル)−3−(2−メチル−チエノ[2,3−c]ピリジン−3−イル)−尿素、
    1−(4−メチル−ベンジル)−3−(2−メチル−チエノ[2,3−c]ピリジン−3−イル)−尿素、
    1−(3−フルオロ−5−トリフルオロメチル−ベンジル)−3−(2−メチル−チエノ[2,3−c]ピリジン−3−イル)−尿素、
    1−(4−メトキシ−ベンジル)−3−(2−メチル−チエノ[2,3−c]ピリジン−3−イル)−尿素、
    1−(2−フルオロベンジル)−3−(2−メチル−チエノ[2,3−c]ピリジン−3−イル)−尿素、
    1−(3−フルオロベンジル)−3−(2−メチル−チエノ[2,3−c]ピリジン−3−イル)−尿素、
    1−(4−フルオロベンジル)−3−(2−メチル−チエノ[2,3−c]ピリジン−3−イル)−尿素、
    1−(2−クロロベンジル)−3−(2−メチル−チエノ[2,3−c]ピリジン−3−イル)−尿素、
    1−(3−クロロベンジル)−3−(2−メチル−チエノ[2,3−c]ピリジン−3−イル)−尿素、
    1−(2−ブロモベンジル)−3−(2−メチル−チエノ[2,3−c]ピリジン−3−イル)−尿素、
    1−(3−ブロモベンジル)−3−(2−メチル−チエノ[2,3−c]ピリジン−3−イル)−尿素、
    1−(2,3−ジメチルベンジル)−3−(2−メチル−チエノ[2,3−c]ピリジン−3−イル)−尿素、
    1−(2,5−ジメチルベンジル)−3−(2−メチル−チエノ[2,3−c]ピリジン−3−イル)−尿素、および
    1−(3,4−ジメチルベンジル)−3−(2−メチル−チエノ[2,3−c]ピリジン−3−イル)−尿素からなる群から選択される、請求項7に記載の化合物。
  9. はアリールであり、ここで前記アリールは、アルコキシ、アルキル、アルキルスルホニル、シアノ、ハロアルコキシ、ハロアルキル、ハロアルキルチオ、ハロゲン、メチレンジオキシおよびZN−から独立して選択される0、1、2または3個の置換基で置換されているナフチルであり、およびZ、Zは請求項1に規定の通りである、請求項6の化合物。
  10. 1−(2−メチル−チエノ[2,3−c]ピリジン−3−イル)−3−ナフタレン−1−メチル尿素である、請求項9の化合物。
  11. はNであり;
    はSであり;
    はOであり;
    はNHであり;
    Lはアリールであり;
    は複素環であり;ならびに
    、R、R、RおよびRは請求項1に規定の通りである、請求項2に記載の化合物。
  12. Lはインダニルである、請求項11の化合物。
  13. 1−(2−メチル−チエノ[2,3−c]ピリジン−3−イル)−3−(5−ピペリジン−1−イル−インダン−1−イル)−尿素である、請求項12の化合物。
  14. はNであり;
    はSであり;
    はOであり;
    はNHであり;
    Lは複素環であり;
    、R、R、R、RおよびRは、請求項1に規定の通りである、請求項2の化合物。
  15. はNであり;
    はSであり;
    はOであり;
    はOであり;
    Lはアルキレンであり;
    、R、R、R、RおよびRは、式(1)に規定の通りである、請求項2の化合物。
  16. はアリールであり;ならびに
    、R、R、RおよびRは、請求項1に規定の通りである、請求項15の化合物。
  17. はアリールであり、ここで前記アリールは、アルコキシ、アルキル、アルキルスルホニル、シアノ、ハロアルコキシ、ハロアルキル、ハロアルキルチオ、ハロゲン、メチレンジオキシおよびZN−から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されているフェニルであり、およびZ、Zは請求項1に規定の通りである、請求項16の化合物。
  18. (2−メチル−チエノ[2,3−c]ピリジン−3−イル)−カルバミン酸4−トリフルオロメチル−ベンジルエステル、
    (2−メチル−チエノ[2,3−c]ピリジン−3−イル)−カルバミン酸4−トリフルオロメトキシ−ベンジルエステル、
    (2−メチル−チエノ[2,3−c]ピリジン−3−イル)−カルバミン酸4−トリフルオロメチルスルファニル−ベンジルエステルからなる群から選択される、請求項17の化合物。
  19. ---は共有結合であり;
    はCRであり;
    はNであり;
    はCRであり;
    はCRであり;
    、R、R、R、R、R、X、X、Z、ZおよびLは、請求項1に規定の通りである、請求項1に記載の式(I)の化合物。
  20. 式(I)の化合物またはこの医薬的に許容される塩の治療的に有効な量を含む医薬組成物。
  21. 障害を治療する方法であって、障害はこのような治療を必要とする宿主哺乳動物におけるバニロイド受容体サブタイプ1(VR1)受容体を抑制することによって改善され、式(I)の化合物またはこの医薬的に許容される塩の治療的に有効な量を投与することを含み、障害は、疼痛、尿失禁、膀胱過活動および炎症性熱痛覚過敏からなる群から選択される方法。
  22. 障害が疼痛である、請求項21の方法。
  23. 障害が尿失禁である、請求項21の方法。
  24. 障害が膀胱過活動である、請求項21の方法。
  25. 障害が炎症性熱痛覚過敏である、請求項21の方法。
JP2007545642A 2004-12-07 2005-12-07 バニロイド受容体サブタイプ1(vr1)を抑制するチエノピリジル化合物およびこの使用 Ceased JP2008523087A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US63395704P 2004-12-07 2004-12-07
PCT/US2005/044500 WO2006063178A2 (en) 2004-12-07 2005-12-07 Thienopyridyl compounds that inhibit vanilloid receptor subtype 1 (vr1) and uses thereof

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008523087A true JP2008523087A (ja) 2008-07-03

Family

ID=36282909

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007545642A Ceased JP2008523087A (ja) 2004-12-07 2005-12-07 バニロイド受容体サブタイプ1(vr1)を抑制するチエノピリジル化合物およびこの使用

Country Status (6)

Country Link
US (2) US7875627B2 (ja)
EP (1) EP1824860A2 (ja)
JP (1) JP2008523087A (ja)
CA (1) CA2590585A1 (ja)
MX (1) MX2007006854A (ja)
WO (1) WO2006063178A2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009545574A (ja) * 2006-07-31 2009-12-24 サノフイ−アベンテイス N−(アミノヘテロアリール)−1h−インドール−2−カルボキシアミド誘導体、ならびにその調製および治療的用途

Families Citing this family (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20080052630A (ko) * 2005-09-01 2008-06-11 어레이 바이오파마 인크. Raf 억제제 화합물 및 그의 사용 방법
CA2719515C (en) 2008-04-18 2013-11-05 Daewoong Pharmaceutical Co., Ltd. A novel benzoxazine benzimidazole derivative, a pharmaceutical composition comprising the same, and a use thereof
US20090304789A1 (en) * 2008-06-09 2009-12-10 Thomas Najarian Novel topiramate compositions and an escalating dosing strategy for treating obesity and related disorders
US8349852B2 (en) 2009-01-13 2013-01-08 Novartis Ag Quinazolinone derivatives useful as vanilloid antagonists
AR080056A1 (es) 2010-02-01 2012-03-07 Novartis Ag Derivados de ciclohexil-amida como antagonistas de los receptores de crf
EP2531510B1 (en) 2010-02-01 2014-07-23 Novartis AG Pyrazolo[5,1b]oxazole derivatives as crf-1 receptor antagonists
ES2527849T3 (es) 2010-02-02 2015-01-30 Novartis Ag Derivados de ciclohexilamida como antagonistas del receptor de CRF
KR101293384B1 (ko) 2010-10-13 2013-08-05 주식회사 대웅제약 신규 피리딜 벤조옥사진 유도체, 이를 포함하는 약학 조성물 및 이의 용도
MX351165B (es) 2011-03-25 2017-10-04 Abbvie Inc Antagonistas de trpv1.
WO2013096223A1 (en) 2011-12-19 2013-06-27 Abbvie Inc. Trpv1 antagonists
WO2013096226A1 (en) 2011-12-19 2013-06-27 Abbvie Inc. Trpv1 antagonists
US8796328B2 (en) 2012-06-20 2014-08-05 Abbvie Inc. TRPV1 antagonists
CA3012832A1 (en) 2016-02-05 2017-08-10 Denali Therapeutics Inc. N-azepinyl-carboxamide inhibitors of receptor-interacting protein kinase1
RS63203B1 (sr) 2016-12-09 2022-06-30 Denali Therapeutics Inc Jedinjenja korisna kao inhibitori ripk1
US11498901B2 (en) 2018-03-02 2022-11-15 Firmenich Sa Hydrogenation of imines with Ru complexes
CN113950472A (zh) 2019-08-08 2022-01-18 弗门尼舍有限公司 使用ru络合物进行的亚胺的氢化
WO2023137035A1 (en) 2022-01-12 2023-07-20 Denali Therapeutics Inc. Crystalline forms of (s)-5-benzyl-n-(5-methyl-4-oxo-2, 3,4,5- tetrahydropyrido [3,2-b] [l,4]oxazepin-3-yl)-4h-l,2,4-triazole-3-carboxamide

Citations (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2564467A1 (fr) * 1984-05-21 1985-11-22 Adir Nouveaux derives de thieno (2,3-b) pyrrole, leur procede de preparation et les compositions pharmaceutiques les renfermant
DD257830A1 (de) * 1987-03-02 1988-06-29 Univ Leipzig Verfahren zur herstellung von 3-(funktionalisiert)alkyl-pyrido-/3',2':4,5/thieno/3,2-d/pyrimidin-4(3h)-onen
JPH0248567A (ja) * 1988-06-29 1990-02-19 Adir 新規ストロンチウム塩
WO1993013664A2 (en) * 1992-01-11 1993-07-22 Schering Agrochemicals Limited Biheterocyclic fungicidal compounds
JPH05202065A (ja) * 1991-10-31 1993-08-10 Toyama Chem Co Ltd 新規なセファロスポリン誘導体およびその塩
JPH06179681A (ja) * 1992-07-20 1994-06-28 Hoechst Roussel Pharmaceut Inc 置換されたアミノチエノピリジン、それらの製法および医薬としてのそれらの使用
WO2001083456A1 (fr) * 2000-04-27 2001-11-08 Yamanouchi Pharmaceutical Co., Ltd. Derives d'heteroaryle condenses
WO2004007495A1 (ja) * 2002-07-11 2004-01-22 Takeda Pharmaceutical Company Limited ピロロピリジン誘導体およびその用途
WO2004070885A1 (de) * 2003-02-03 2004-08-19 Siemens Aktiegesellschaft Anschlussklemmvorrichtung zum anschluss eines ringkabelschuhs und zugehöriges elektrisches gerät
WO2004096784A1 (en) * 2003-04-28 2004-11-11 Astrazeneca Ab New heterocyclic amides exhibiting an inhibitory activity at the vanilloid receptor 1 (vr1).
WO2005105760A1 (en) * 2004-04-30 2005-11-10 Takeda Pharmaceutical Company Limited Heterocyclic amide compound and use thereof as an mmp-13 inhibitor
JP2006045220A (ja) * 2004-07-08 2006-02-16 Tanabe Seiyaku Co Ltd 医薬組成物
WO2006058338A2 (en) * 2004-11-29 2006-06-01 Janssen Pharmaceutica N.V. 4 - piperidinecarboxamide derivatives as modulators of vanilloid vr1 receptor
JP2007526271A (ja) * 2004-03-03 2007-09-13 シンジェンタ パーティシペーションズ アクチェンゲゼルシャフト 新規殺虫剤

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3362956A (en) 1965-08-19 1968-01-09 Sterling Drug Inc 1-[(heterocyclyl)-lower-alkyl]-4-substituted-piperazines
US3845065A (en) 1972-02-18 1974-10-29 Merck & Co Inc 4-oxo-4,5-dihydrothieno(3,2-c)pyridines
FR2440738A1 (fr) 1978-11-13 1980-06-06 Parcor Medicament a base de derives des thieno (2,3-c) et (3,2-c) pyridines
US4839365A (en) * 1987-05-19 1989-06-13 Shinogi & Co., Ltd. Thienopyridine derivatives useful in treating gastric ulcers
WO1997014681A1 (en) 1995-10-16 1997-04-24 Fujisawa Pharmaceutical Co., Ltd. Heterocyclic compounds as h+-atpases
EP1181296A1 (en) 1999-06-03 2002-02-27 Abbott Laboratories Cell adhesion-inhibiting antiinflammatory compounds
TW200512181A (en) 2003-09-26 2005-04-01 Tanabe Seiyaku Co Amide-type carboxamide derivatives
JP2005194198A (ja) 2003-12-26 2005-07-21 Takeda Chem Ind Ltd チエノピリジン化合物
EP1725529A1 (en) 2004-01-23 2006-11-29 Amgen Inc. Bis bicyclic amides as vanilloid receptor ligands and their use in treatments of inflammatory and neuropatic pain
GB0403819D0 (en) 2004-02-20 2004-03-24 Merck Sharp & Dohme New compounds
US8003792B2 (en) * 2004-09-13 2011-08-23 Merck Sharp & Dohme Corp. Bicyclic anilide spirolactam CGRP receptor antagonists
JP6028356B2 (ja) 2012-03-22 2016-11-16 日立化成株式会社 半導体封止用エポキシ樹脂組成物およびそれを用いた半導体装置

Patent Citations (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2564467A1 (fr) * 1984-05-21 1985-11-22 Adir Nouveaux derives de thieno (2,3-b) pyrrole, leur procede de preparation et les compositions pharmaceutiques les renfermant
DD257830A1 (de) * 1987-03-02 1988-06-29 Univ Leipzig Verfahren zur herstellung von 3-(funktionalisiert)alkyl-pyrido-/3',2':4,5/thieno/3,2-d/pyrimidin-4(3h)-onen
JPH0248567A (ja) * 1988-06-29 1990-02-19 Adir 新規ストロンチウム塩
JPH05202065A (ja) * 1991-10-31 1993-08-10 Toyama Chem Co Ltd 新規なセファロスポリン誘導体およびその塩
WO1993013664A2 (en) * 1992-01-11 1993-07-22 Schering Agrochemicals Limited Biheterocyclic fungicidal compounds
JPH06179681A (ja) * 1992-07-20 1994-06-28 Hoechst Roussel Pharmaceut Inc 置換されたアミノチエノピリジン、それらの製法および医薬としてのそれらの使用
WO2001083456A1 (fr) * 2000-04-27 2001-11-08 Yamanouchi Pharmaceutical Co., Ltd. Derives d'heteroaryle condenses
WO2004007495A1 (ja) * 2002-07-11 2004-01-22 Takeda Pharmaceutical Company Limited ピロロピリジン誘導体およびその用途
WO2004070885A1 (de) * 2003-02-03 2004-08-19 Siemens Aktiegesellschaft Anschlussklemmvorrichtung zum anschluss eines ringkabelschuhs und zugehöriges elektrisches gerät
WO2004096784A1 (en) * 2003-04-28 2004-11-11 Astrazeneca Ab New heterocyclic amides exhibiting an inhibitory activity at the vanilloid receptor 1 (vr1).
JP2007526271A (ja) * 2004-03-03 2007-09-13 シンジェンタ パーティシペーションズ アクチェンゲゼルシャフト 新規殺虫剤
WO2005105760A1 (en) * 2004-04-30 2005-11-10 Takeda Pharmaceutical Company Limited Heterocyclic amide compound and use thereof as an mmp-13 inhibitor
JP2006045220A (ja) * 2004-07-08 2006-02-16 Tanabe Seiyaku Co Ltd 医薬組成物
WO2006058338A2 (en) * 2004-11-29 2006-06-01 Janssen Pharmaceutica N.V. 4 - piperidinecarboxamide derivatives as modulators of vanilloid vr1 receptor

Non-Patent Citations (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
JPN5007022138; WAGNER G: PHARMAZIE V48 N2, 1993, P95-99, GOVI VERLAG *
JPN5007022139; GUERRERA F.: IL FARMACO V31 N1, 1976, P21-30 *
JPN5007022140; BOEHM N: PHARMAZIE V47 N12, 1992, P897-901, GOVI VERLAG *
JPN5007022141; DUNN A D: JOURNAL FUER PRAKTISCHE CHEMIE, CHEMIKER ZEITUNG V334 N6, 1992, P483-486, WILEY VCH *
JPN5007022142; SANTILLI A A: JOURNAL OF HETEROCYCLIC CHEMISTRY V8 N3, 197106, P445-453, HETERO CORPORATION *
JPN5007022143; BRUGIER D: TETRAHEDRON V56 N19, 200005, P2985-2993, ELSEVIER SCIENCE PUBLISHERS *
JPN5007022144; MATHES B M: TETRAHEDRON LETTERS V44 N4, 20030120, P725-728, ELSEVIER *
JPN5007022146; GUERRERA F: JOURNAL OF HETEROCYCLIC CHEMISTRY V21 N2, 1984, P587-589 *
JPN5007022147; SHIOTANI S.: JOURNAL OF HETEROCYCLIC CHEMISTRY V32, 1995, P129-139 *
JPN5007022148; KLEMM L.H.: J. HETEROCYCLIC CHEM. V14, 1977, P299-303 *
JPN5007022149; B. FRYDMAN: J. ORG. CHEM. V38 N10, 1973, P1824-1831 *
JPN6011031557; Phosphorus, Sulfur, and Silicon 178, 2003, 2639-2651 *
JPN6011031560; Bioorg.Med.Chem.Lett. 13, 2003, 107-110 *
JPN6011031562; Bulletin de la Societe Chimique de France , 1975, 1786-1792 *
JPN6011031565; Heterocycles 63(10), 2004, 2199-2202 *
JPN6011031570; Pharmazie 53(4), 1998, 227-231 *

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009545574A (ja) * 2006-07-31 2009-12-24 サノフイ−アベンテイス N−(アミノヘテロアリール)−1h−インドール−2−カルボキシアミド誘導体、ならびにその調製および治療的用途

Also Published As

Publication number Publication date
US20060148843A1 (en) 2006-07-06
WO2006063178A3 (en) 2006-08-24
US8501769B2 (en) 2013-08-06
EP1824860A2 (en) 2007-08-29
US7875627B2 (en) 2011-01-25
MX2007006854A (es) 2007-07-25
CA2590585A1 (en) 2006-06-15
WO2006063178A2 (en) 2006-06-15
US20110082170A1 (en) 2011-04-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2008523087A (ja) バニロイド受容体サブタイプ1(vr1)を抑制するチエノピリジル化合物およびこの使用
ES2315704T3 (es) Compuestos azabiciclicos fusionados que inhiben el receptor vainilloide de subtipo 1 (vr1).
US20030158188A1 (en) Fused azabicyclic compounds that inhibit vanilloid receptor subtype 1 (VR1) receptor
CN111902413B (zh) 取代的1,2-二氢-3H-吡唑并[3,4-d]嘧啶-3-酮
US7074805B2 (en) Fused azabicyclic compounds that inhibit vanilloid receptor subtype 1 (VR1) receptor
US20060128710A1 (en) Antagonists to the vanilloid receptor subtype 1 (VR1) and uses thereof
JP4614662B2 (ja) バニロイド受容体サブタイプ1(vr1)受容体を阻害する縮合アザ二環式化合物
CN103664973B (zh) 螺羟吲哚化合物及其作为治疗剂的用途
EP2073806B1 (en) Use of spiro-oxindole compounds as therapeutic agents
JP4960254B2 (ja) バニロイド受容体サブタイプ1(vr1)に対するアンタゴニストとして作用するベンズイソチアゾール−1,1−ジオキシドおよびこれらの使用
ES2305338T3 (es) Derivados de azaindolilalquilamina como ligandos de 5-hidroxitriptamina-6.
US7015233B2 (en) Fused compounds that inhibit vanilloid subtype 1 (VR1) receptor
AU2005282721A1 (en) 4-substituted 4, 6-dialkoxy-cinnoline derivatives as phospodiesterase 10 inhibitors for the treatment of psychiatric or neurological syndroms
US20060189639A1 (en) Antagonists of the mGlu receptor and uses thereof
JPWO2006051704A1 (ja) イミン化合物
EP1831228A1 (en) Novel pyrazole derivatives and their use as modulators of nicotinic acetylcholine receptors
CA3054953A1 (en) Haloallylamine pyrazole derivative inhibitors of lysyl oxidases and uses thereof
US20050085512A1 (en) Amides that inhibit vanilloid receptor subtype 1 (VR1) receptor
CN110272425B (zh) 吡啶酰基八氢吡咯并[3,4-c]吡咯衍生物及其用途
WO2023224998A1 (en) Inhibitors of parg
WO2023049364A1 (en) Pyridine derivatives and their use as sodium channel activators
ZA200208274B (en) Diazabicyclic central nervous system active agents.

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080901

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110621

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110622

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20110915

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20110926

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111220

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120221

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120423

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121211

A045 Written measure of dismissal of application [lapsed due to lack of payment]

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A045

Effective date: 20130423