JP2008523058A - 縮合ビシクロ複素環置換キヌクリジン誘導体 - Google Patents

縮合ビシクロ複素環置換キヌクリジン誘導体 Download PDF

Info

Publication number
JP2008523058A
JP2008523058A JP2007545431A JP2007545431A JP2008523058A JP 2008523058 A JP2008523058 A JP 2008523058A JP 2007545431 A JP2007545431 A JP 2007545431A JP 2007545431 A JP2007545431 A JP 2007545431A JP 2008523058 A JP2008523058 A JP 2008523058A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
yloxy
group
formula
azabicyclo
oct
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Ceased
Application number
JP2007545431A
Other languages
English (en)
Inventor
チー,チヤンクオ
リー,タオ
モーテル,キヤスリーン・エイチ
シユリンプ,マイケル・アール
ナーセシアン,ダイアナ・エル
パン,リーピン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Abbott Laboratories
Original Assignee
Abbott Laboratories
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Abbott Laboratories filed Critical Abbott Laboratories
Publication of JP2008523058A publication Critical patent/JP2008523058A/ja
Ceased legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D453/00Heterocyclic compounds containing quinuclidine or iso-quinuclidine ring systems, e.g. quinine alkaloids
    • C07D453/02Heterocyclic compounds containing quinuclidine or iso-quinuclidine ring systems, e.g. quinine alkaloids containing not further condensed quinuclidine ring systems
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P15/00Drugs for genital or sexual disorders; Contraceptives
    • A61P15/08Drugs for genital or sexual disorders; Contraceptives for gonadal disorders or for enhancing fertility, e.g. inducers of ovulation or of spermatogenesis
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P17/00Drugs for dermatological disorders
    • A61P17/02Drugs for dermatological disorders for treating wounds, ulcers, burns, scars, keloids, or the like
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P25/00Drugs for disorders of the nervous system
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P25/00Drugs for disorders of the nervous system
    • A61P25/04Centrally acting analgesics, e.g. opioids
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P25/00Drugs for disorders of the nervous system
    • A61P25/14Drugs for disorders of the nervous system for treating abnormal movements, e.g. chorea, dyskinesia
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P25/00Drugs for disorders of the nervous system
    • A61P25/18Antipsychotics, i.e. neuroleptics; Drugs for mania or schizophrenia
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P25/00Drugs for disorders of the nervous system
    • A61P25/28Drugs for disorders of the nervous system for treating neurodegenerative disorders of the central nervous system, e.g. nootropic agents, cognition enhancers, drugs for treating Alzheimer's disease or other forms of dementia
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P29/00Non-central analgesic, antipyretic or antiinflammatory agents, e.g. antirheumatic agents; Non-steroidal antiinflammatory drugs [NSAID]
    • A61P29/02Non-central analgesic, antipyretic or antiinflammatory agents, e.g. antirheumatic agents; Non-steroidal antiinflammatory drugs [NSAID] without antiinflammatory effect
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P43/00Drugs for specific purposes, not provided for in groups A61P1/00-A61P41/00
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P9/00Drugs for disorders of the cardiovascular system
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P9/00Drugs for disorders of the cardiovascular system
    • A61P9/10Drugs for disorders of the cardiovascular system for treating ischaemic or atherosclerotic diseases, e.g. antianginal drugs, coronary vasodilators, drugs for myocardial infarction, retinopathy, cerebrovascula insufficiency, renal arteriosclerosis

Abstract

式(I)の化合物:
Figure 2008523058

式中、nは0、1、または2であり;AはNまたはN−Oであり;XはO、S、−NH−、および−N−アルキル−であり;Arは6員芳香環であり;Arは縮合ビシクロ複素環である。本化合物はα7nAChRリガンドによって予防または改善される状態または障害を治療するのに有用である。また、式(I)の化合物を有する医薬組成物およびこのような化合物および組成物を用いる方法を開示する。

Description

本発明は縮合ビシクロ複素環で置換されたキヌクリジン誘導体、このような化合物を含む組成物、およびこのような化合物および組成物を用いて状態および障害を治療する方法に関する。
ニコチン性アセチルコリン受容体(nAChR)は中枢神経系(CNS)および末梢神経系(PNS)にわたって広範囲に分布している。このような受容体は、これに限定するものではないが、特に、アセチルコリン、ノルエピネフリン、ドーパミン、セロトニン、およびGABAを含む幅広い神経伝達物質の放出を調節することによって、CNS機能の調節において重要な役割を果たす。したがって、ニコチン性受容体は非常に幅広い生理学的作用を媒介し、特に認知機能、学習および記憶、神経変性、疼痛および炎症、精神疾患および感覚遮断、気分および情緒に関連する障害の治療上の処置のための標的となってきた。
nAChRの多くのサブタイプはCNSおよび抹消系に存在する。サブタイプの各々は全体的な生理学的機能の調節に対して異なる作用を及ぼす。一般に、nAChRはサブユニットタンパク質の五量体から構成されたイオンチャネルである。少なくとも12個のサブユニットタンパク質、α2−α10およびβ2−β4は神経組織において同定された。これらのサブユニットは、多様な受容体サブタイプを説明する非常に多種のホモマーおよびヘテロマーの組合せを提供する。例えば、脳組織においてニコチンの高親和性結合を担う支配的な受容体は、組成(α4)(β2)(このα4β2サブタイプ)を有するが、受容体の別の大部分はホモマーの(α7)5(このα7サブタイプ)から構成されている。
植物アルカロイド性ニコチンのような特定の化合物は、nAChRのあらゆるサブタイプと相互に作用し、この化合物の重要な生理学的作用の原因である。ニコチンは多くの有益な特性を有することが実証されてきたが、ニコチンによって媒介される作用のすべてが望ましいという訳ではない。例えば、ニコチンは治療量において妨げになる胃腸管系および心血管系の副作用を及ぼし、その常習性および急性毒性はよく知られている。nAChRの特定のサブタイプのみとの相互作用にとって選択的なリガンドは、安全限界が改善された有益な治療効果を達成する可能性を提供する。
α7nAChRは、学習、記憶、および注意の側面を含む認知機能を増強する際に重要な役割を果たすことが明らかになっている(Levin.E.D.、J.Neurobiol.53号:633〜640頁、2002年)。例えば、α7nAChRは、他の全身作用の中でも、注意欠陥障害、注意欠陥多動性障害(ADHD)、アルツハイマー病(AD)、軽度認知障害、老年性認知症、レビー小体型痴呆症、ダウン症候群型認知症、AIDS痴呆症、ピック病の他、統合失調症型認知障害に関連する状態および障害に関連している。
α7nAChRにおける活性はα7nAChRリガンドの投与によって変更または調節することができる。このリガンドはアンタゴニスト、アゴニスト、部分アゴニスト、またはインバースアゴニストの特性を示し得る。したがって、α7リガンドは種々の認知障害を治療する可能性がある。
α7nAChR調節活性を示す様々なクラスの化合物が存在するが、治療方法に有用な医薬組成物に組み込むことのできる、α7nAChRにおいて活性を示すさらなる化合物を提供することが有益であろう。具体的には、その他のサブタイプに比べてα7含有神経性nAChRと選択的に作用する化合物を提供することが有益であろう。
本発明は縮合ビシクロ複素環で置換されたキヌクリジン化合物およびこのような化合物を含む組成物、ならびにこれらを用いた方法に向けられている。本発明の化合物は式(I):
Figure 2008523058
または医薬として許容できる塩、エステル、アミド、またはそれらのプロドラッグを有する。
上式中、
nは0、1、または2であり;
AはNまたはN−Oであり;
XはO、S、および−N(R)−からなる群から選択され;
Arは0、1、2、3、または4個の窒素原子を含む6員芳香環であり(Arは0、1、2、3、または4個のアルキル基で置換されている。);
Arは式:
Figure 2008523058
の基であり:
、Z、Z、およびZは、Cおよび−C(R3b)からなる群から独立して選択され;ただし、Z、Z、Z、およびZのゼロまたは1つはCであり;
、Z、Z、およびZは、Cおよび−C(R3b)からなる群から独立して選択され;ただし、Z、Z、Z、およびZのゼロまたは1つはCであり;
、Z10、Z11、Z12、Z13、Z14、Z15、およびZ16は、Cおよび−C(R3c)からなる群から独立して選択され;ただし、Z、Z10、Z11、Z12、Z13、Z14、Z15、およびZ16はCであり、式(c)の基はC原子を介してArに結合されており;
は各出現時、O、S、−N(R)、−C(R)および−C(R)(R3a)からなる群から独立して選択され;
は−N(R)、C(=O)、−C(R)、および−C(R)(R3a)からなる群から選択され;
は−N(R)、−C(R)、および−C(R)(R3a)からなる群から選択され;ただし、Y、Y、およびYのゼロまたは1つは、式(a)の基の−C(R)であり;
ここで、Y、Y、およびYの1つが式(a)の基の−C(R)である場合、Z、Z、Z、およびZは各々−C(R3b)であり、式(a)の基は、Y、Y、またはYの−C(R)のC原子を介してArに結合されており;また、Z、Z、Z、およびZの1つがCである場合、Y、Y、およびYは−C(R)以外のものであり、式(a)の基はZ、Z、Z、またはZのC原子を介してArに結合されており;
2aおよびY3aはN、C、および−C(R3a)からなる群から独立して選択され;ただし、Yが式(b)の基の−C(R)である場合、Y2aおよびY3aはNおよび−C(R3a)からなる群から選択され、Y2aおよびY3aの1つがCである場合、式(b)の基のYはO、S、−N(R)、または−C(R)(R3a)であり;
ここで、Z、Z、Z、およびZの1つがCである場合、式(b)の基のYはO、S、−N(R)、および−C(R)(R3a)からなる群から選択され;Y2aおよびY3aはNおよび−C(R3a)からなる群から各々独立して選択され;式(b)の基はZ、Z、Z、およびZのCを介してArに結合されており;また、式(b)の基のYが−C(R)である場合またはY2aおよびY3aの1つがCである場合、Z、Z、Z、およびZは各々−C(R3b)であり、式(b)の基は式(b)の基のYの−C(R)のC原子を介して、あるいはY2aまたはY3aのC原子を介してArに結合されており;
およびRは各出現時、水素およびアルキルからなる群から各々独立して選択され;
およびR3aは各出現時、水素、ハロゲン、アルキル、アリール、−OR、−NR、−アルキル−OR、および−アルキル−NRからなる群から各々独立して選択され;
3bおよびR3cは各出現時、水素、ハロゲン、アルキル、アリール、−OR、−NR、−アルキル−OR、および−アルキル−NR、および−SCNからなる群から各々独立して選択され;
は水素、アルキル、アリール、アルキルカルボニル、およびアリールカルボニルからなる群から選択され;
およびRは各出現時、水素、アルキル、アリール、アルキルカルボニル、アルコキシカルボニル、アリールオキシカルボニル、およびアリールカルボニルからなる群から各々独立して選択され、ただしRおよびRの少なくとも1つは、水素またはアルキルであり;
は水素およびアルキルからなる群から選択される。
本発明の別の態様は、本発明の化合物を含む医薬組成物に関する。本発明の方法に従って、典型的には、nAChR活性、およびさらに具体的にはα7nAChR活性に関連する状態および障害の治療または予防のための治療計画の一部として、このような化合物を投与することができる。
本発明のさらに別の態様は、nAChR活性、例えば、α7nAChR活性を選択的に調節する方法に関する。本方法は、哺乳動物におけるα7nAChR活性調節に関連する状態および障害を治療および/または予防するのに有用である。さらに具体的には、本方法は、他の全身作用の中でも、注意欠陥障害、注意欠陥多動性障害(ADHD)、アルツハイマー病(AD)、軽度認知障害、老年性認知症、AIDS痴呆症、ピック病、レビー小体型痴呆症、ダウン症候群型認知症、筋萎縮性側索硬化症、ハンチントン舞踏病、外傷性脳損傷に伴うCNS機能の低下、急性疼痛、術後疼痛、慢性疼痛、炎症性疼痛、神経因性疼痛、不妊症、創傷治癒に伴う新血管成長の必要性、皮膚移植片の血管新生に伴う新血管成長の必要性、および循環の欠如、より具体的には血管閉塞周囲の循環の欠如に関連する状態および障害に対して有用である。
本明細書において、本化合物、本化合物を含む組成物、および化合物を投与することによって状態および障害を治療または予防する方法をさらに説明する。
用語の定義
本明細書で用いる特定の用語は、以下に記載するように、次の定義を指すものとする。
本明細書で用いる「アシル」という用語は、本明細書中で定義するカルボニル基を介して親分子部分に付随する本明細書中で定義するアルキル基を指す。アシルの代表的な例には、これらに限定されるものではないが、アセチル、1−オキソプロピル、2,2−ジメチル−1−オキソプロピル、1−オキソブチルおよび1−オキソペンチルが挙げられる。
本明細書で用いる「アシルオキシ」という用語は、酸素原子を介して親分子部分に付随する本明細書中で定義するアシル基を指す。アシルオキシの代表的な例には、これらに限定されるものではないが、アセチルオキシ、プロピオニルオキシおよびイソブチルオキシが挙げられる。
本明細書で用いる「アルケニル」という用語は、2個〜10個の炭素原子を含み、2個の水素を除去することによって形成される炭素−炭素二重結合を少なくとも1つ含む直鎖または分岐鎖炭化水素を指す。アルケニルの代表的な例には、これに限定するものではないが、エテニル、2−プロペニル、2−メチル−2−プロペニル、3−ブテニル、4−ペンテニル、5−ヘキセニル、2−ヘプテニル、2−メチル−1−ヘプテニルおよび3−デセニルが挙げられる。
本明細書で用いる「アルコキシ」という用語は、酸素原子を介して親分子部分に付随する、本明細書中で定義されるアルキル基を指す。アルコキシの代表的な例には、これに限定するものではないが、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、2−プロポキシ、ブトキシ、tert−ブトキシ、ペンチルオキシおよびヘキシルオキシが挙げられる。
本明細書で用いる「アルコキシアルコキシ」という用語は、本明細書中で定義される別のアルコキシ基を介して親分子部分に付随する、本明細書中で定義されるアルコキシ基を指す。アルコキシアルコキシの代表的な例には、これに限定するものではないが、tert−ブトキシメトキシ、2−エトキシエトキシ、2−メトキシエトキシ、およびメトキシメトキシが挙げられる。
本明細書で用いる「アルコキシアルキル」という用語は、本明細書中で定義されるアルキル基を介して親分子部分に付随する、本明細書中で定義されるアルコキシ基を指す。アルコキシアルキルの代表的な例には、これに限定するものではないが、tert−ブトキシメチル、2−エトキシエチル、2−メトキシエチル、およびメトキシメチルが挙げられる。
本明細書で用いる「アルコキシカルボニル」という用語は、本明細書中で定義される−C(O)−によって表されるカルボニル基を介して親分子部分に付随する、本明細書中で定義されるアルコキシ基を指す。アルコキシカルボニルの代表的な例には、これに限定するものではないが、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、およびtert−ブトキシカルボニルが挙げられる。
本明細書で用いる「アルコキシイミノ」という用語は、本明細書中で定義されるイミノ基を介して親分子部分に付随する、本明細書中で定義されるアルコキシ基を指す。アルコキシイミノの代表的な例には、これに限定するものではないが、エトキシ(イミノ)メチルおよびメトキシ(イミノ)メチルが挙げられる。
本明細書で用いる「アルコキシスルホニル」という用語は、本明細書中で定義されるスルホニル基を介して親分子部分に付随する、本明細書中で定義されるアルコキシ基を指す。アルコキシスルホニルの代表的な例には、これに限定するものではないが、メトキシスルホニル、エトキシスルホニル、およびプロポキシスルホニルが挙げられる。
本明細書で用いる「アルキル」という用語は、本明細書中で用いられる場合、1個〜60個の炭素原子を含む直鎖または分岐鎖炭化水素を指す。アルキルの代表的な例には、これに限定するものではないが、メチル、エチル、n−プロピル、イソ−プロピル、n−ブチル、sec−ブチル、イソ−ブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、およびn−ヘキシルが挙げられる。
本明細書で用いる「アルキルカルボニル」という用語は、本明細書中で定義されるカルボニル基を介して親分子部分に付随する、本明細書中で定義されるアルキル基を指す。アルキルカルボニルの代表的な例には、これに限定するものではないが、アセチル、1−オキソプロピル、2,2−ジメチル−1−オキソプロピル、1−オキソブチル、および1−オキソペンチルが挙げられる。
本明細書で用いる「アルキルカルボニルオキシ」という用語は、酸素原子を介して親分子部分に付随する、本明細書中で定義されるアルキルカルボニル基を指す。アルキルカルボニルオキシの代表的な例には、これに限定するものではないが、アセチルオキシ、エチルカルボニルオキシ、およびtert−ブチルカルボニルオキシが挙げられる。
本明細書で用いる「アルキルスルホニル」という用語は、本明細書中で定義されるスルホニル基を介して親分子部分に付随する、本明細書中で定義されるアルキル基を指す。アルキルスルホニルの代表的な例には、これに限定するものではないが、メチルスルホニルおよびエチルスルホニルが含まれる。
本明細書で用いる「アルキルチオ」という用語は、硫黄原子を介して親分子部分に付随する、本明細書中で定義されるアルキル基を指す。アルキルチオの代表的な例には、これに限定するものではないが、メチルチオ、エチルチオ、tert−ブチルチオ、およびヘキシルチオが挙げられる。
本明細書で用いる「アルキニル」という用語は、2〜10個の炭素原子を含有し、少なくとも1つの炭素−炭素三重結合を含有する、直鎖または分枝鎖の炭化水素基を指す。アルキニルの代表的な例には、これに限定するものではないが、アセチレニル、1−プロピニル、2−プロピニル、3−ブチニル、2−ペンチル、および1−ブチニルが挙げられる。
本明細書で用いる「アミド」という用語は、本明細書中で定義されるカルボニル基を介して親分子部分に付随するアミノ、アルキルアミノまたはジアルキルアミノ基を指す。アミドの代表的な例には、これに限定するものではないが、アミノカルボニル、メチルアミノカルボニル、ジメチルアミノカルボニル、およびエチルメチルアミノカルボニルが含まれる。
本明細書で用いる「アリール」という用語は、単環式または二環式芳香環系を指す。アリールの代表例には、これに限定するものではないが、フェニルおよびナフチルが挙げられる。
本発明のアリール基は、アシル、アシルオキシ、アルケニル、アルコキシ、アルコキシアルコキシ、アルコキシアルキル、アルコキシカルボニル、アルコキシイミノ、アルコキシスルホニル、アルキル、アルキルスルホニル、アルキニル、アミノ、カルボキシ、シアノ、ホルミル、ハロアルコキシ、ハロアルキル、ハロ、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、メルカプト、ニトロ、チオアルコキシ、−NR、(NR)アルキル、(NR)アルコキシ、(NR)カルボニル、および(NR)スルホニルから独立して選択される0、1、2、3、4または5個の置換基で置換されている。
本明細書で用いる「アリールカルボニル」という用語は、本明細書で定義される−C(O)−によって表されるカルボニル基を介して親分子部分に付随する、本明細書で定義されるアリール基、またはベンジル基を指す。アリールカルボニルの代表的な例には、これに限定するものではないが、フェニルカルボニルおよびベンジルカルボニルが挙げられる。
本明細書で用いる「アリールオキシカルボニル」という用語はアリール−O−基を指し、ここで、アリール−O−のアリールは本明細書で定義されるようなものであるか、あるいは、本明細書で定義される−C(O)−によって表されるカルボニル基を介して親分子部分に付随するベンジオキシル基である。アリールオキシカルボニルの代表的な例には、これに限定するものではないが、フェノキシカルボニルおよびベンジルオキシカルボニルが挙げられる。
本明細書で用いる「アリールスルホニル」という用語は、本明細書で定義されるスルホニル基を介して親分子部分に付随する本明細書で定義されるアリール基を指す。アリールスルホニルの代表的な例には、これに限定するものではないが、フェニルスルホニル、(メチルアミノフェニル)スルホニル、(ジメチルアミノフェニル)スルホニル、および(ナフチル)スルホニル。
本明細書で用いる「カルボニル」という用語は、−C(O)−基を指す。
本明細書で用いる「カルボキシ」という用語は、−COH基を指す。
本明細書で用いる「シアノ」という用語は、−CN基を指す。
本明細書で用いる「ホルミル」という用語は、−C(O)H基を指す。
本明細書で用いる「ハロ」または「ハロゲン」という用語は、−Cl、−Br、−I、または−Fを指す。
本明細書で用いる「ハロアルコキシ」という用語は、本明細書で定義されるアルコキシ基を介して親分子部分に付随する、本明細書で定義される少なくとも1つのハロゲンを指す。ハロアルコキシの代表的な例には、これに限定するものではないが、クロロメトキシ、2−フルオロエトキシ、トリフルオロメトキシ、およびペンタフルオロエトキシが挙げられる。
本明細書で用いる「ハロアルキル」という用語は、本明細書で定義されるアルキル基を介して親分子部分に付随する、本明細書で定義される少なくとも1つのハロゲンを指す。ハロアルキルの代表的な例には、これに限定するものではないが、クロロメチル、2−フルオロエチル、トリフルオロメチル、ペンタフルオロエチル、および2−クロロ−3−フルオロペンチルが挙げられる。
「ヘテロアリール」という用語は、窒素、酸素または硫黄から独立して選択される1、2、3、または4個のヘテロ原子を含んだ芳香族5員または6員環を指す。ヘテロアリール基は炭素または窒素原子を介して親分子部分に結合している。ヘテロアリールの代表的な例には、これに限定するものではないが、フリル、イミダゾリル、イソキサゾリル、イソチアゾリル、オキサジアゾリル、オキサゾリル、ピラジニル、ピラゾリル、ピリダジニル、ピリジニル、ピリミジニル、ピロリル、テトラゾリル、チアジアゾリル、チアゾリル、チエニル、トリアジニル、およびトリアゾリルが挙げられる。
本発明のヘテロアリール基は、アルケニル、アルコキシ、アルコキシアルコキシ、アルコキシアルキル、アルコキシカルボニル、アルコキシスルホニル、アルキル、アルキルカルボニル、アルキルカルボニルオキシ、アルキルスルホニル、アルキルチオ、アルキニル、カルボキシ、シアノ、ホルミル、ハロアルコキシ、ハロアルキル、ハロ、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、メルカプト、ニトロ、−NR、(NR)アルキル、(NR)アルコキシ、(NR)カルボニル、および(NR)スルホニルから独立して選択される0、1、2、または3個の置換基で置換されている。
「二環式ヘテロアリール」という用語は、窒素、酸素または硫黄から独立して選択されたヘテロ原子を含んだ、縮合された9員および10員の二環式芳香環、あるいはこれらの互変異性体を指す。二環式ヘテロアリール基は炭素または窒素原子を介して親分子部分に結合している。二環式ヘテロアリール環の代表的な例には、これに限定するものではないが、インドリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾフラニル、イソキノリニル、およびキノリニルが挙げられる。本発明の二環式ヘテロアリール基は、アルケニル、アルコキシ、アルコキシアルコキシ、アルコキシアルキル、アルコキシカルボニル、アルコキシスルホニル、アルキル、アルキルカルボニル、アルキルカルボニルオキシ、アルキルスルホニル、アルキルチオ、アルキニル、カルボキシ、シアノ、ホルミル、ハロアルコキシ、ハロアルキル、ハロ、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、メルカプト、ニトロ、−NR、(NR)アルキル、(NR)アルコキシ、(NR)カルボニル、および(NR)スルホニルから独立して選択される0、1、2、または3個の置換基で置換されている。
本明細書で用いる「ヒドロキシ」という用語は−OH基を指す。
本明細書で用いる「ヒドロキシアルキル」という用語は、本明細書中で定義されるアルキル基を介して親分子部分に付随する、本明細書中で定義される少なくとも1個のヒドロキシ基を指す。ヒドロキシアルキルの代表的な例には、これに限定するものではないが、ヒドロキシメチル、2−ヒドロキシエチル、3−ヒドロキシプロピル、2,3−ジヒドロキシペンチル、および2−エチル−4−ヒドロキシヘプチルが挙げられる。
本明細書で用いる「メルカプト」という用語は−SH基を指す
本明細書で用いる「ニトロ」という用語は−NO基を指す。
本明細書で用いる「−NR」という用語は、窒素原子を介して親分子部分に付随する2個の基RおよびRを指す。RおよびRは、各々独立して水素、アルキル、アルキルカルボニル、またはホルミルである。−NRの代表的な例には、これに限定するものではないが、アミノ、メチルアミノ、アセチルアミノ、およびアセチルメチルアミノが含まれる。
本明細書で用いる「(NR)アルキル」という用語は、本明細書中で定義されるアルキル基を介して親分子部分に付随する、本明細書中で定義される−NR基を指す。(NR)アルキルの代表的な例には、これに限定するものではないが、(アミノ)メチル、(ジメチルアミノ)メチル、および(エチルアミノ)メチルが挙げられる。
本明細書で用いる「(NR)アルコキシ」という用語は、本明細書中で定義されるアルコキシ基を介して親分子部分に付随する、本明細書中で定義される−NR基を指す。(NR)アルコキシの代表的な例には、これに限定するものではないが、(アミノ)メトキシ、(ジメチルアミノ)メトキシ、および(エチルアミノ)エトキシが挙げられる。
本明細書で用いる「(NR)カルボニル」という用語は、本明細書中で定義されるカルボニル基を介して親分子部分に付随する、本明細書中で定義される−NR基を指す。(−NR)カルボニルの代表的な例には、これに限定するものではないが、アミノカルボニル、(メチルアミノ)カルボニル、(ジメチルアミノ)カルボニル、および(エチルメチルアミノ)カルボニルが挙げられる。
本明細書で用いる「(NR)スルホニル」という用語は、本明細書中で定義されるスルホニル基を介して親分子部分に付随する、本明細書中で定義される−NR基を指す。(NR)スルホニルの代表的な例には、これに限定するものではないが、アミノスルホニル、(メチルアミノ)スルホニル、(ジメチルアミノ)スルホニル、および(エチルメチルアミノ)スルホニルが挙げられる。
本明細書で用いる「スルホニル」という用語は−S(O)−基を指す。
本明細書で用いる「チオアルコキシ」という用語は、硫黄原子を介して親分子部分に付随する、本明細書中で定義されるアルキル基を指す。チオアルコキシの代表的な例には、これに限定するものではないが、メチルチオ、エチルチオ、およびプロピルチオが挙げられる。
典型的には、ある受容体の正確なサブユニット組成が不明であることを示すためにアスタリスクを用いること、例えば、α3b4は、他のサブユニットと結合したα3およびα4タンパク質を含む受容体を示すことが理解され得るが、本明細書で用いるα7という用語は、正確なサブユニット組成が特定および不明の両方である受容体を含むことが意図される。例えば、本明細書で用いるように、α7はホモマー(α7)受容体およびα7受容体を含み、これらの受容体は少なくとも1つのα7サブユニットを含んだnAChRを表す。
(本発明の化合物)
本発明の化合物は上記のような式(I)を有し得る。さらに具体的には、式(I)の化合物は、これに限定するものではないが、Arが式(b):
Figure 2008523058
の基である化合物を含み得る。
式(b)の基においては、X、X、X、およびXはNおよび−CR10からなる群から各々独立して選択される(式中、R10は各出現時、水素およびアルキルからなる群から独立して選択される。式(b)の基が0、1、2、または3個の窒素原子を含むように、X、X、X、およびXの少なくとも1つが−CR10であることが好ましい)。
Arのための基の具体例には、例えば、
Figure 2008523058
等がある。
式(I)の化合物のArのための基の具体的な例には、例えば、次のものがある:
Figure 2008523058
式中、Z、Z、Z、およびZはCおよび−C(R3b)からなる群から独立して選択され;ただし、Z、Z、Z、およびZの1つはCであり、式(ix)はZ、Z、Z、およびZのC原子を介してArに結合されている;
はO、S、および−C(R)(R3a)からなる群から選択され;
、Z、Z、およびZはCおよび−C(R3b)からなる群から独立して選択され;ただし、Z、Z、Z、およびZのゼロまたは1つはCである;
2aおよびY3aはCおよび−C(R3a)からなる群から独立して選択され;式中、Z、Z、Z、およびZの1つがCである場合、式(i)〜(vii)の基のY2aおよびY3aは各々−C(R3a)であり;式(i)〜(vii)の基の各々はZ、Z、Z、またはZのCを介してArに結合されており;また、Y2aおよびY3aの1つが式(i)〜(vii)の基のCである場合、Z、Z、Z、およびZは各々−C(R3b)であり、式(i)〜(vii)の基の各々はY2aまたはY3aのC原子を介してArに結合されており;R、R、R3a、およびR3bは式(I)の化合物に定義されたものである。
また、式(I)の化合物のArのための基の具体的な例は、例えば、
Figure 2008523058
であり、式中、Z、Z10、Z11、Z12、Z13、Z14、Z15、Z16、およびRは式(I)の化合物に定義されたものである。
本発明の一部として考慮される特定の実施形態は、これに限定するものではないが、以下:
3−[4−(1−アザビシクロ[2.2.2]オクタ3−イルオキシ)フェニル]−1H−インドール;
4−[4−(1−アザビシクロ[2.2.2]オクタ3−イルオキシ)フェニル]−1H−インドール;
5−[4−(1−アザビシクロ[2.2.2]オクタ3−イルオキシ)フェニル]−1H−インドール;
5−{4−[(3R)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタ3−イルオキシ]フェニル}−1H−インドール;
6−[4−(1−アザビシクロ[2.2.2]オクタ3−イルオキシ)フェニル]−1H−インドール;
2−[4−(1−アザビシクロ[2.2.2]オクタ3−イルオキシ)フェニル]−1H−インドール;
5−[6−(1−アザビシクロ[2.2.2]オクタ3−イルオキシ)ピリダジン−3−イル]−1H−インドール;
4−[6−(1−アザビシクロ[2.2.2]オクタ3−イルオキシ)ピリダジン−3−イル]−1H−インドール;
5−{6−[(3R)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタ3−イルオキシ]ピリダジン−3−イル}−1H−インドール;
5−{6−[(3R)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタ3−イルオキシ]ピリダジン−3−イル}−3−メチル−1H−インドール;
5−{2−[(3R)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタ3−イルオキシ]ピリミジン−5−イル}−1H−インドール;
4−{2−[(3R)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタ3−イルオキシ]ピリミジン−5−イル}−1H−インドール;
5−{2−[(3S)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタ3−イルオキシ]ピリミジン−5−イル}−1H−インドール;
5−[4−(1−アザビシクロ[2.2.2]オクタ3−イルオキシ)フェニル]−3−メチル−1H−インダゾール;
6−[4−(1−アザビシクロ[2.2.2]オクタ3−イルオキシ)フェニル]−1,3−ベンゾチアゾール−2−アミン;
6−{4−[(3R)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタ3−イルオキシ]フェニル}−1,3−ベンゾチアゾール−2−アミン;
6−{4−[(3R)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタ3−イルオキシ]フェニル}−4−チオシアナト−1,3−ベンゾチアゾール−2−アミン;
6−{4−[(3R)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタ3−イルオキシ]フェニル}−4−ブロモ−1,3−ベンゾチアゾール−2−アミン;
N−[4−(3−メチル−1H−インダゾール−5−イル)フェニル]キヌクリジン−3−アミン;
(R)−3−[6−(3−メチル−1H−インダゾール−5−イル)−ピリダジン−3−イルオキシ]−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタン;
(R)−3−[6−(1−メチル−1H−インドール−5−イル)−ピリダジン−3−イルオキシ]−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクタン;
(R)−{5−[6−(1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクタ3−イルオキシ)−ピリダジン−3−イル]−1H−インドール−3−イルメチル}−ジメチル−アミン;
(R)−3−[6−(1H−インドール−5−イル)−ピリダジン−3−イルオキシ]−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクタン1−オキシド;
6−{6−[(3R)−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクタ3−イルオキシ]−ピリダジン−3−イル}−ベンゾチアゾール−2−イルアミン;
(3R)−3−[6−(3−ブロモ−1H−インドール−5−イル)−ピリダジン−3−イルオキシ]−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタン;
5−{6−[(3R)−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクタ3−イルオキシ]−ピリダジン−3−イル}−1,3−ジヒドロ−インドール−2−オン;
5−{6−[(3R)−1−オキシ−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクタ3−イルオキシ]−ピリダジン−3−イル}−1,3−ジヒドロインドール−2−オン;
5−{6−[(3R)−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクタ3−イルオキシ]−ピリダジン−3−イル}−1,3−ジヒドロ−ベンゾイミダゾール−2−オン;
(R)−3−[6−(1H−ベンゾイミダゾール−5−イル)−ピリダジン−3−イルオキシ]−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタン;
(S)−3−[6−(1H−インドール−5−イル)−ピリダジン−3−イルオキシ]−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクタン;
(R)−3−[5−(1H−インドール−5−イル)−ピリジン−2−イルオキシ]−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクタン;
(3R)−3−[5−(1H−インドール−4−イル)−ピリミジン−2−イルオキシ]−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクタン1−オキシド;
(3R)−3−(5−ベンゾオキサゾール−5−イル−ピリミジン−2−イルオキシ)−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクタン;
(3R)−3−[5−(2−メチル−ベンゾオキサゾール−5−イル)−ピリミジン−2−イルオキシ]−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタン;
(3R)−3−[5−(2−エチル−ベンゾオキサゾール−5−イル)−ピリミジン−2−イルオキシ]−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタン;
(3R)−3−[5−(2−フェニル−ベンゾオキサゾール−S−イル)−ピリミジン−2−イルオキシ]−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタン;
(R)−5−[2−(1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクタ3−イルオキシ)−ピリミジン−5−イル]−3H−ベンゾオキサゾール−2−オン;
(R)−3−[6−(1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクタ3−イルオキシ)−ピリダジン−3−イル]−9H−カルバゾール;
3−[6−(1H−インドール−3−イル)−ピリダジン−3−イルオキシ]−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクタン;
(R)−3−[6−(1H−インドール−3−イル)−ピリダジン−3−イルオキシ]−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクタン;および
(S)−3−[6−(1H−インドール−3−イル)−ピリダジン−3−イルオキシ]−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクタン;
に定義される式(I)の化合物、または医薬として許容できる塩、エステル、アミド、およびそれらのプロドラッグが挙げられる。
化合物名はAUTONOM命名ソフトウェアを使用して割り当てられる。このソフトウェアは、ドイツ連邦共和国のフランクフルトのMDL Information Systems GmbH(以前はBeilstein Informationssystemeとして知られていた)によって提供され、CHEMDRAW(登録商標)ULTRA v.6.0.2ソフトウェア一式の一部である。
本発明の化合物は非対称またはキラル中心が存在する立体異性体として存在し得る。これらの立体異性体は、キラル要素周囲の置換基の配置に依存して「R」または「S」である。本明細書で用いられる「R」および「S」という用語は、IUPAC 1974 Recommendations for Section E、Fundamental Stereochemistry、Pure Appl.Chem.、1976年、第45号:13〜30頁において定義される配置である。本発明は種々の立体異性体およびそれらの混合物が考慮され、それらは本発明の範囲に明確に含まれる。立体異性体には鏡像異性体およびジアステレオマー、ならびに、鏡像異性体またはジアステレオマーの混合物が含まれる。本発明の化合物の具体的な立体異性体は、非対称もしくはキラル中心を含む市販の出発物質から合成的に調製することができるか、またはラセミ混合物の調製に続いて、当業者にはよく知られた分割によって調製することができる。これらの分割方法は、(1)Furniss、Hannaford、SmithとTatchell、「Vogel’s Textbook of Practical Organic Chemistry」、第5版(1989年)、Longman Scientific & Technical、英国エセックス、CM20 2JEに記載されているような、キラル助剤への鏡像異性体混合物の付加、再結晶化またはクロマトグラフィーによる得られたジアステレオマー混合物の分離、および場合によっては、光学的に純粋な生成物の助剤からの遊離、あるいは、(2)光学的鏡像異性体混合物のキラルクロマトグラフィーカラムでの直接分離、または(3)分別再結晶法によって例示される。
本発明の化合物はα7神経性ニコチン性受容体において有益な結合を示す。さらに、このような化合物は一般に、human ether−a−go−go related gene(hERG)イオンチャネルへの結合のあまり好ましくない作用と比較して、α7神経性ニコチン性受容体においてより有益な結合を示す。また、本発明の化合物は改善された心血管プロフィールの改善を示す。すなわち、本発明の化合物は、α7神経性ニコチン受容体結合で示される他の両親媒性分子よりも、hERGに関与する心血管合併症を誘発し難い。
(本発明の化合物の調製方法)
スキームおよび実施例の説明において用いられるように、特定の略語は以下の意味を有することを意図する。アセチルに対してAc;ブチルに対してBu;ジベンジリデンアセトンに対してdba;ジエチルアゾジカルボキシレートに対してDEAD;ジメチルスルホキシドに対してDMSO;酢酸エチルに対してEtOAc;エタノールに対してEtOH;トリエチルアミンに対してEtN;ジエチルエ−テルに対してEtO;高速液体クロマトグラフィーに対してHPLC;イソプロピルに対してPr;メチルに対してMe;メタノールに対してMeOH;N−ブロモコハク酸イミドに対してNBS;アセトキシに対してOAc;o−トルエンに対してO−tol;フェニルに対してPh;tert−ブチルに対してt−Bu;トリフルオロ酢酸に対してTFA;およびテトラヒドロフランに対してTHFである。
スキームに例示した反応は、もたらされる変換に使用されると共にそれに適した試薬および物質に適切な溶媒中で実施される。記載の変換は、分子上に存在する官能性に応じて、本発明の所望の化合物を得るために、合成段階の順序の改変または別のものに対して1つの特定のプロセススキームの選択を必要とすることもある。
記載の化合物に存在するアミン基を保護するために、窒素保護基を用いることができる。このような方法およびいくつかの適した窒素保護基は、GreeneおよびWuts(Protective Groups In Organic Synthesis、Wiley & Sons、1999年)に記載されている。例えば、適した窒素保護基には、これに限定するものではないが、t−ブトキシカルボニル(Boc)、ベンジルオキシカルボニル(Cbz)、ベンジル(Bn)、アセチル、およびトリフルオロアセチルが挙げられる。さらに具体的には、Boc保護基はトリフルオロ酢酸または塩酸などの酸を用いた処理によって除去され得る。CbzおよびBn保護基は接触水素化によって除去され得る。アセチル保護基およびトリフルオロアセチル保護基は水酸化物イオンによって除去され得る。
以下に記載の方法には種々の鏡像異性体の使用が可能である。スキームに立体化学が示されている場合、それは単に説明を目的としたものであることを意図している。
Figure 2008523058
一般式(8)のキヌクリジンエーテル(式中、ArおよびArは式(I)に定義される通りである)はスキーム1に記載のように調製することができる。式(1)の3−キヌクリジノールを、Org.Lett.、2002年4号、973頁に記載のように1,10−フェナントロリンにCuIおよびCsCOを入れた状態で、式(2)のヨウ化ハロフェニル(式中、X’は臭素、塩素、またはヨウ素である)で処理して、式(4)のハロフェノキシキヌクリジンを得る。あるいは、トリフェニルホスフィンであるなどのホスフィンの存在下において、3−キヌクリジノールを式(3)(式中、X’は臭素、塩素、またはヨウ素、およびジエチルアゾジカルボキシレートである)のハロフェニルアルコールで処理することによって、式の化合物を得ることができる。
パラジウム触媒の存在下において、式(4)の化合物をヘキサメチルジチン、またはビス(ピナコラート)ジボロンおよびビス(カテコラート)ジボロンなどの式(9)(式中、Rは水素、アルキル、ブチルオキシカルボニル、またはベンジルオキシカルボニルである)のジボロンで処理して、対応する式(5)のスズ酸またはボロン酸を得、この酸を式(6)のAr(式中、X’は臭素、塩素、またはヨウ素である)によって表される縮合ビシクロ複素環の所望のハロゲン化物と反応させて、式(8)の化合物を得ることができる。あるいは、パラジウム触媒の存在下において、所望のAr基のハロゲン化物を、ヘキサメチルジチン、またはビス(ピナコラート)ジボロンおよびビス(カテコラート)ジボロンなどの式(9)のジボロンと反応させて、パラジウム触媒の存在下において、式(4)の化合物と反応して式(8)の化合物を生じる、対応するスズ酸またはボロン酸試薬を得ることができる。
Figure 2008523058
式(14)のキヌクリジンエーテル(式中、Arは窒素含有ヘテロアリール、例えば、ピリダジン、および、Arは式(I)について定義された通りである)は、スキーム2に示したように調製することができる。カリウムキヌクリジンオキシド(10)をジハロ芳香環、例えば、式(11)のジクロロピリダジンと反応させて、式(12)のキヌクリジンエーテルを得ることができる。このキヌクリジンエーテルをスキーム1に示したような適したスズまたはまたはボロン試薬と反応させて、(14)の縮合ビシクロ複素環で置換されたキヌクリジンエーテルを得ることができる。あるいは、式(12)のキヌクリジンエーテルをヘキサメチルジチン、またはビス(ピナコラート)ジボロンおよびビス(カテコラート)ジボロンなどの式(9)のジボロンで処理して芳香族基を活性化して、(13)(式中、Mはスズ酸エステルまたはボロン酸エステル)を得ることができ、パラジウム触媒の存在下において所望の基Arのハロゲン化物でさらに処理して式(14)の化合物を得ることができる。
Figure 2008523058
スキーム3に記載の方法によって、式(8)のキヌクリジンエステル(式中、ArおよびArは式(I)について定義された通りである)も得ることができる。パラジウム触媒の存在下で、式(7)の活性化されたスズ酸またはボロン酸試薬を式(17)のジヨード芳香環と結合させて、式(18)の化合物を得ることができる。式(18)の化合物を、Org.Lett.、2002年4号、973頁に記載のように1,10−フェナントロリンにCsCOを入れた状態で、3−キヌクリジノールおよびCuIと反応させて、式(8)の所望の化合物を得ることができる。
あるいは、パラジウム触媒の存在下において、式(7)の化合物を式(19)の化合物(式中、Rはベンジル)で処理して、式(20)の化合物を得ることができる。標準的な水素化条件下において、例えばPd/Cにおいて、式(20)の化合物(式中、Rはベンジルである)を水素化して式(21)の化合物が得られ、ホスフィン、例えば、トリフェニルホスフィンおよびジエチルアゾジカルボキシレートの存在下において3−キヌクリジノールでさらに処理して、式(8)の化合物が得られる。
Figure 2008523058
式(31)の化合物(式中、Xは−NH−であり、ArおよびArは式(I)の化合物について記載した通りである)は、スキーム4に示したように調製することができる。3−キヌクリジノン(25)および式(26)のハロアリールアミン(式中、X’は臭素、塩素、またはヨウ素である)をNaSO中のトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウムおよび酢酸で処理して、式(29)の化合物を得ることができる。あるいは、パラジウム触媒の存在下において、CsCOを好適にはトルエンに入れた状態で、3−アミノキヌクリジン(27)を式(28)に記載のようなハロ芳香族基で処理することによって、式(29)の化合物を得ることができる。先に記載した条件下において、式(29)の化合物をスズ、またはビス(ピナコラート)ジボロンおよびビス(カテコラート)ジボロンなどの式(9)のジボロンで処理して、対応する式(30)のスズ酸またはボロン酸試薬を得ることができ、この試薬を式(I)の化合物のArによって表される所望の基のハロゲン化物と反応させて、式(31)の化合物を得ることができる。あるいは、パラジウム触媒の存在下において式(29)の化合物を所望のAr基のスズ酸またはボロン酸エステルで処理して(31)の化合物が得られる。
Figure 2008523058
式(39)の化合物(式中、XはSであり、ArおよびArは式(I)の化合物に定義された通りである)は、スキーム5に示したように調製することができる。3−クロロキヌクリジン(35)を式(36)のハロアリールチオール(式中、X’は臭素、塩素、またはヨウ素である)と反応させて、式(37)の化合物を得ることができる。式(37)の化合物は式(I)の化合物について記載したArのための所望の基のスズまたはボロン試薬で処理して、式(39)の化合物を得ることができる。あるいは、パラジウム触媒の存在下において、式(37)の化合物をヘキサメチルジチン、またはビス(ピナコラート)ジボロンおよびビス(カテコラート)ジボロンなどの式(9)のジボロン試薬と反応させて、式(38)の化合物を得ることができ、得られた化合物をパラジウム触媒の存在下において所望のAr基ハロゲン化物と反応させて、式(39)の化合物が得られる。
Figure 2008523058
式(42)の化合物(式中、XはOであり、RはNHRであり、Ar、Arは式(I)の化合物に定義された通りである)は、スキーム6に示したように調製することができる。スキーム1に示したように得られた式(4)の化合物を、式(I)の化合物について記載したような所望のアミノ基で置換されたAr基の金属で処理して、式(42)の化合物(式中、Rは水素、アルキル、ブチルオキシカルボニル、またはベンジルオキシカルボニルである)を得ることができる。パラジウム触媒の存在下において、式(4)の化合物をヘキサメチルジチン、またはビス(ピナコラート)ジボロンおよびビス(カテコラート)ジボロンなどの式(9)のジボロン試薬で処理して対応する式(5)のスズ酸またはボロン酸を得ることができ、この酸を、式(41)(式中、X’は臭素、塩素、またはヨウ素である)のArによって表されるアミン基で置換された縮合ビシクロ複素環の所望のハロゲン化物と反応させて、式(42)の化合物が得られる。
Figure 2008523058
式(47)の化合物(式中、XはOであり、Arは窒素含有芳香族基、例えば、ピリダジンであり、Rは上記に定めたようにNHRであり、Arは(I)の化合物において定義された通りである)は、スキーム7に示したように調製することができる。スキーム2に示したように得ることのできる式(12)の化合物を、式(45)の式(I)の化合物について記載した所望のアミノ置換されたAr基の金属で処理して、式(47)の化合物が得られる。パラジウム触媒の存在下において、式(12)の化合物もヘキサメチルジチン、またはビス(ピナコラート)ジボロンおよびビス(カテコラート)ジボロンなどの式(9)のジボロン試薬で処理して、対応する式(13)のスズ酸またはボロン酸を得ることができ、この酸を式(46)(式中、X’は臭素、塩素、またはヨウ素である)のArによって表されるアミン基で置換された縮合ビシクロ複素環の所望のハロゲン化物と反応させて、式(47)の化合物が得られる。
Figure 2008523058
式(56)および(57)キヌクリジンエーテル(式中、Arは式(I)について定義された通りであり、Arは基NRで置換されている)は、スキーム8に記載の方法によって得ることができる。ホスフィン、例えばトリフェニルホスフィン、およびジエチルアゾジカルボン酸塩の存在下において、式(50)の化合物を3−キヌクリジノールで処理して、(52)の化合物を得ることができる。あるいは、式(51)の化合物(式中、X”は臭素、塩素、またはヨウ素である)を、Org.Lett.、2002、第4号、973頁に記載のように1,10−フェナントロリンにCsCOを入れた状態でCuIと反応させて、式(52)の所望の化合物を得ることができる。式(52)の化合物(式中、X”はNOである)をパラジウム触媒存在下において水素で還元し、式(53)(式中、R’は水素、アルキル、アリール、アルキルカルボニル、アルコキシカルボニル、アリールカルボニル、またはアリールオキシカルボニルである)の所望のR基の塩素または臭素と反応させて、式(56)の化合物を得ることができる。式(52)の化合物(式中、X”は臭素、塩素、またはヨウ素である)を、式(54)の化合物R’NHR”(式中、R’およびR”は式(53)の化合物のR’について先に記載した通りである)で処理して、対応する式(57)の化合物を得ることができる。
Figure 2008523058
式(63)および(64)の化合物はスキーム9に示したように調製することができる。式(60)の3−キヌクリジノンおよびハロビアリールアミン(式中、X’は臭素、塩素、またはヨウ素である)を、酢酸中の三酢酸水素化ホウ素ナトリウムおよびNaSOで処理してTetrahedron Lett.1996、第37号、6045頁に記載の式(61)の化合物を得ることができる。式(61)の化合物(式中、X’は臭素、塩素、またはヨウ素である)を、式(54)の化合物R’NHR”(式中、R’およびR”は式(53)の化合物のR’について先に記載した通りである)で処理して、対応する式(64)の化合物を得ることができる。式(61)の化合物(式中、XはNOである)をパラジウム触媒の存在下において水素で還元し、式(53)(式中、R’は水素、アルキル、アリール、アルキルカルボニル、アルコキシカルボニル、アリールカルボニル、またはアリールオキシカルボニルである)の所望のR’基の塩素または臭素と反応させて、式(63)の化合物を得ることができる。
Figure 2008523058
式(69)の化合物(Xは−NH−であり、RはNHRであり、Ar、Arは式(I)の化合物において定義された通りである)は、スキーム10に示したように調製することができる。スキーム7において得られた式(29)の化合物を式(45)の所望のアミノ基で置換されたAr基の金属で、式(I)の化合物について記載したように処理して、(69)の化合物を得ることができる。式(29)の化合物もパラジウム触媒の存在下においてヘキサメチルジチン、またはビス(ピナコラート)ジボロンおよびビス(カテコラート)ジボロンなどの式(9)のジボロン試薬で処理して対応する式(30)のスズ酸またはボロン酸を得ることができ、この酸を式(46)(式中、X’は臭素、塩素、またはヨウ素である)のArによって表されるアミン基で置換された縮合ビシクロ複素環の所望のハロゲン化物と反応させて、式(69)の化合物を得ることができる。
Figure 2008523058
式(72)および(73)のキヌクリジンビアリールスルフィド(式中、Arは式(I)について定義した通りであり、Arは基NR’R”で置換されている)は、スキーム11に記載の方法によって得ることができる。Tetrahedron Lett.1996、第37号、6045頁に記載のように、3−クロロキヌクリジンを式(70)(式中、X”は臭素、塩素、ヨウ素、NO、またはNHR’R”である)のハロビアリールチオールと反応させて、(71)の化合物を得ることができる。式(71)の化合物(式中、X”はNOである)をパラジウム触媒の存在下において水素で還元し、式(53)(式中R’は水素、アルキル、アリール、アルキルカルボニル、アルコキシカルボニル、アリールカルボニル、またはアリールオキシカルボニルである)の所望のR’基の塩素または臭素と反応させて、式(72)の化合物を得ることができる。式(71)の化合物(式中X”は臭素、塩素、またはヨウ素である)を式(54)(式中、R’およびR”は式(53)の化合物のR’について先に記載した通りである)の化合物R’NHR”で処理して、対応する式(73)の化合物を得ることができる。
Figure 2008523058
式(77)の化合物(式中、XはSであり、RはNHRであり、Ar、Arは式(I)の化合物において定義した通りである)は、スキーム12に示したように調製することができる。スキーム5に示したように得られた式(37)の化合物を、式(75)の式(I)の化合物について記載したように、所望のアミノ基で置換されたAr基の金属で処理して式(77)の化合物を得ることができる。式(37)の化合物もパラジウム触媒の存在下においてヘキサメチルジチン、またはビス(ピナコラート)ジボロンおよびビス(カテコラート)ジボロンなどの式(9)のジボロン試薬で処理して、対応する式(38)のスズ酸またはボロン酸を得ることができ、この酸を式(76)(式中、X’は臭素、塩素、またはヨウ素である)のArによって表されるアミン基で置換された縮合ビシクロ複素環の所望のハロゲン化物と反応させて、式(77)の化合物が得られる。
Figure 2008523058
式(82)のアミノベンゾチアゾール基で置換されたキヌクリジンはスキーム13に示したように得ることができる。式(80)のアミノ基で置換されたキヌクリジンエーテル、チオエーテル、およびアミンはスキーム6〜12に記載の方法によって得られる。式(80)の化合物を酢酸中のブロミンおよびKSCNと反応させて、式(81)のアミノベンゾチアゾール基で置換されたキヌクリジンが得られる。式(81)の化合物を所望のR基(式中、Rは式(I)の化合物のRまたはRについて定義された通りである)のハロゲン化物でさらに処理して、所望のアミノベンゾチアゾール基で置換されたキヌクリジン誘導体(82)を得ることができる。
式(82)の化合物をさらに処理して、式(84)、(86)、および(88)の化合物を得ることができる。式(82)の化合物を臭素化すれば、式(83)の化合物が得られる。式(83)の化合物を求核剤、例えばKSCNと反応させて、式(84)の化合物が得られる。式(83)の化合物を、式(85)の式(I)の化合物について記載したようにパラジウム触媒の存在下において、適したアリール基の金属で処理して、対応する式(86)の化合物が得られる。式(83)の化合物もパラジウム触媒の存在下において、式(87)のアルコールまたは式(87a)(式中、R、R、およびRは式(I)の化合物について定義した通りである)のアミンで処理して、対応する式(88)の化合物が得られる。
Figure 2008523058
式(92)のベンゾイミダゾール基で置換されたキヌクリジン(式中Y’はO、NH、またはSであり、Arは式(I)の化合物について定義した通りである)は、スキーム14に示したように得ることができる。標準的な窒素保護条件下においてスキーム13の式(80)の化合物を処理することによって得られる式(89)の化合物を、硫酸中の硝酸と反応させて、式(90)の化合物が得られる。式(90)の化合物をパラジウムの触媒作用によって水素化し、過剰なトリエチルオルトホルメートによって処理して式(91)の化合物が得られる。式(91)の化合物を標準的な窒素脱保護条件下において脱保護して式(92)の化合物が得られる。
Figure 2008523058
式(99)のベンゾオキサゾール基で置換されたキヌクリジン(式中、Y’はO、NH、またはSであり、ArおよびRは式(I)の化合物について定義された通りである)は、スキーム14に示したように得ることができる。式(95)の化合物をパラジウム触媒の存在下において、ビス(ピナコラート)ジボロンおよびビス(カテコラート)ジボロンなどの式(9)のジボロン試薬で処理して、対応する式(96)のスズ酸またはボロン酸を得ることができる。式(96)の化合物を、式(97)(式中、X’は臭素、塩素、またはヨウ素である)の化合物によって表されるキヌクリジン基で置換されたヘテロ芳香族基Arの所望のハロゲン化物と反応させて、式(98)の化合物が得られる。式(98)の化合物をパラジウム触媒作用によって水素化し、過剰なトリエチルオルトホルメートによって処理して式(99)の化合物が得られる。
式(I)の化合物(式中、AはNである)は酸化剤を用いた処理によって式(I)の化合物(式中、AはN−Oである)に変換することができる。酸化剤の例には、これに限定するものではないが、過酸化水素水およびm−クロロ過安息香酸が挙げられる。この反応は一般に、これに限定するものではないが、アセトニトリル、水、ジクロロメタン、アセトンまたはこれらの混合物、好適にはアセトニトリルおよび水の混合物などの溶媒中で、ほぼ室温〜約80℃の温度で1時間〜約4日の期間で実施される。
本発明の化合物および中間物は、有機合成分野の当業者にはよく知られた方法によって単離および精製され得る。化合物を単離および精製する従来の方法の例には、これに限定するものではないが、例えば「Vogel’s Textbook of Practical Organic Chemistry」、第5版、(1989年)、by Furniss、Hannaford、Smith、およびTatchell、出版Longman Scientific & Technical、Essex CM20 2JE、英国に記載されているような、シリカゲル、アルミナ、またはアルキルシラン基により誘導体化されたシリカ等の固体の支持体を用いたクロマトグラフィー、高温または低温における再結晶化(場合によっては活性炭で前処理を行う)、薄層クロマトグラフィー、様々な圧力での蒸留、減圧下での昇華、および磨砕が含まれる。
本発明の化合物は、少なくとも1個の塩基性窒素を有し、これにより本化合物を酸で処理して所望の塩を形成することができる。例えば、化合物を室温以上の環境において酸と反応させ、所望の塩を得て、この塩を冷却後に沈殿させ、濾過により回収することができる。この反応に適した酸の例には、これに限定するものではないが、酒石酸、乳酸、コハク酸の他、マンデル酸、アトロ乳酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、トルエンスルホン酸、ナフタレンスルホン酸、カルボン酸、フマル酸、グルコン酸、酢酸、プロピオン酸、サリチル酸、塩酸、臭化水素酸、リン酸、硫酸、クエン酸またはヒドロキシブチル酸、ショウノウスルホン酸、リンゴ酸、フェニル酢酸、アスパラギン酸、グルタミン酸等が含まれる。
(本発明の組成物)
本発明は、医薬として許容できる担体と組み合わせて式(I)の化合物を治療有効量含有する医薬組成物も提供する。本組成物には、1種類以上の医薬として許容できる非毒性担体と共に処方される本発明の化合物が含有される。このような医薬組成物は、固体または液体の形態で経口投与用に、非経口注射用または直腸投与用に処方することができる。
本明細書で用いる「医薬として許容できる担体」という用語は、あらゆるタイプの非毒性の不活性固体、半固体または液体充填剤、希釈剤、封入性物質または配合助剤を意味する。医薬として許容できる担体として機能し得る物質のいくつかの例は、ラクトース、グルコースおよびスクロースなどの糖;コーンスターチおよびジャガイモデンプンなどのデンプン;ナトリウムカルボキシメチルセルロース、エチルセルロースおよびセルロースアセテートなどのセルロースおよびその誘導体;粉末化トラガカントゴム;麦芽;ゼラチン;タルク;カカオバターおよび座剤ワックス;ピーナツ油、綿実油、ベニバナ油、ゴマ油、オリーブ油、コーン油およびダイズ油などの油;プロピレングリコールなどのグリコール;オレイン酸エチルおよびラウリン酸エチルなどのエステル;寒天;水酸化マグネシウムおよび水酸化アルミニウムなどの緩衝剤;アルギン酸;発熱物質非含有水;等張性生理食塩水;リンゲル液;エチルアルコール、およびリン酸緩衝溶液の他、例えば、ラウリル硫酸ナトリウムおよびステアリン酸マグネシウムといった他の非毒性適合性潤滑剤があり、その他に、加えて、処方技術の熟練者の判断に従って、着色剤、離型剤、コーティング剤、甘味料、香味料および香料、保存剤および酸化防止剤も組成物中に存在させることができる。
本発明の医薬組成物は、経口、直腸、非経口、大槽内、膣内、腹腔内、局所(粉末、軟膏または液滴により)、頬を経由して、または経口あるいは鼻スプレーとしてヒトおよび他の哺乳動物に投与することができる。本明細書で用いる「非経口」という用語は、静脈内、筋肉内、腹腔内、胸骨内、皮下、動脈内注射および輸液を含む投与様式を指す。
非経口注射用の医薬組成物は、医薬として許容できる無菌水性または非水性溶液、分散液、懸濁液またはエマルジョン、および無菌注射用溶液あるいは分散液に戻して使用する無菌粉末を含む。適切な水性および非水性担体、希釈剤、溶媒またはビヒクルの例には、水、エタノール、ポリオール(プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、グリセロール等およびそれらの適した混合物)、植物油(例えば、オリーブ油)および注射用有機エステル、例えば、オレイン酸エチルおよびそれらの適切な混合物が含まれる。例えば、レシチンのようなコーティングの使用により、分散液の場合には必要とされる粒径の維持により、および界面活性剤の使用により、組成物の適切な流動性を維持することができる。
これらの組成物には保存剤、湿潤剤、乳化剤および分散剤などのアジュバントを含有させることもできる。パラベン、クロロブタノール、フェノール、ソルビン酸等の種々の抗菌および抗真菌剤によって、微生物の活動を確実に防止することができる。糖、塩化ナトリウムなど等張剤を含むことも望ましいものとなり得る。吸収を遅延させる薬剤、例えば、モノステアリン酸アルミニウムおよびゼラチンを使用することによって注射用医薬形態の吸収を長期化させることができる。
場合により、薬物の効果を長期化させるため、皮下または筋肉内注射からの薬物吸収を遅らせることが望ましいことが多い。これは、水溶性の低い結晶または非晶質物質の懸濁液を使用することで達成することができる。薬物の吸収速度はその溶解速度に左右され、すなわち、溶解速度は結晶サイズおよび結晶形に依存し得る。あるいは、薬物を油ビヒクルに溶解または懸濁させることによって非経口投与される薬物の吸収を遅延させることができる。
活性化合物に加えて、懸濁液には、懸濁剤、例えば、エトキシル化イソステアリルアルコール、ポリオキシエチレンソルビトールおよびソルビタンエステル、微結晶性セルロース、メタ水酸化アルミニウム、ベントナイト、寒天、トラガカントゴム、およびそれらの混合物が含有され得る。
必要に応じて、および、より効果的な分布のために、ポリマーマトリックス、リポソームおよびミクロスフィアなどの徐放または標的指向性送達システムに本発明の化合物を組み込むことができる。それらは、例えば、細菌を捕らえるフィルターを介して濾過することにより、または無菌固体組成物の形態にある殺菌剤(使用直前に滅菌水または他の滅菌注射用溶媒に溶解することができる)を組み込むことにより滅菌することができる。
注射用デポー(depot)形態は、薬物の微量封入マトリックスをポリラクチド−ポリグリコリドなどの生分解性ポリマー中に形成することによって調製することができる。薬物のポリマーに対する比および用いられる特定のポリマーの性質に依存して、薬物放出速度を制御することができる。他の生分解性ポリマーの例には、ポリ(オルトエステル)およびポリ(無水物)が含まれる。デポー注射可能な処方は、身体組織に適合するリポソームまたはマイクロエマルジョンに薬物を包含させることによって調製することもできる。
注射用処方は、例えば、細菌を捕らえるフィルターを介した濾過により、または使用直前に滅菌水もしくは他の滅菌注射用媒体に溶解または分散させることができる滅菌固体組成物の形態にある殺菌剤を組み込むことにより滅菌することができる。
注射用調製品、例えば、滅菌注射用水性懸濁液または油性懸濁液は、知られた技術に従って適切な分散または湿潤剤および懸濁剤を用いて処方することができる。注射用滅菌調製品は、1’3−ブタンジオール中の溶液などの、非毒性の非経口的に許容し得る希釈剤または溶媒中の注射用滅菌溶液、懸濁液またはエマルジョンであり得る。使用可能な許容し得るビヒクルおよび溶媒の中には、水、リンゲル液、U.S.P.および等張性塩化ナトリウム溶液がある。これに加えて、滅菌不揮発性油が溶媒または懸濁媒体として従来から用いられている。この目的のために、合成モノまたはジグリセリドを含めて、あらゆるブランドの不揮発性油を用いることができる。さらに、オレイン酸等の脂肪酸が注射液の調製の際に用いられる。
経口投与用の固体投与形態には、カプセル、錠剤、ピル、粉末および顆粒が含まれる。そのような固体投与形態においては、1種または複数の本発明の化合物を少なくとも1種類の不活性の医薬として許容される担体、例えば、クエン酸ナトリウムまたはリン酸二カルシウムおよび/またはa)デンプン、ラクトース、スクロース、グルコース、マンニトールおよびサリチル酸などの充填剤または増量剤;b)カルボキシメチルセルロース、アルギン酸塩、ゼラチン、ポリビニルピロリジノン、スクロースおよびアラビアゴムなどの結合剤;c)グリセロールなどの加湿剤;d)寒天、炭酸カルシウム、ジャガイモまたはタピオカデンプン、アルギン酸、特定のケイ酸塩および炭酸ナトリウムなどの崩壊剤;e)パラフィンなどの溶解抑制剤;f)四級アンモニウム化合物などの吸収促進剤;g)セチルアルコールおよびモノステアリン酸グリセロールなどの湿潤剤;h)カオリンおよびベントナイトクレーなどの吸収剤;およびi)タルク、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、固体ポリエチレングリコール、ラウリル硫酸ナトリウムおよびそれらの混合物などの潤滑剤と混合する。カプセル、錠剤およびピルの場合、投与形態に緩衝剤が含有され得る。
同様のタイプの固体組成物は、ラクトースまたは乳糖ならびに高分子量ポリエチレングリコールを用いた充填軟ゼラチンカプセルおよび充填硬ゼラチンカプセルにおける充填剤として用いることもできる。
錠剤、糖衣錠、カプセル、ピルおよび顆粒の固体投与形態を、コーティングおよびシェル、例えば、腸溶性コーティングおよび医薬配合技術において知られた他のコーティングを備えて調製することができる。場合によって、それらに乳白剤を含有させることができ、また活性成分のみを、またはそれを優先的に腸管の特定の部分において徐放する組成物でもあり得る。活性成分の徐放に有用な物質の例にはポリマー性物質およびワックスが挙げられる。
直腸または膣投与用の組成物は、好ましくは、本発明の化合物を適切な非刺激性担体、例えば、周囲温度では固体であるが体温では液体であり、したがって、直腸または膣腔内で溶解して活性化合物を放出するカカオバター、ポリエチレングリコールまたは座剤ワックスと混合することによって調製することができる座剤である。
経口投与用の液体投与形態には、医薬として許容されるエマルジョン、マイクロエマルジョン、溶液、懸濁液、シロップおよびエリキシルが含まれる。活性化合物に加えて、液体投与形態には、例えば、水または他の溶媒、エチルアルコール、イソプロピルアルコール、炭酸エチル、酢酸エチル、ベンジルアルコール、安息香酸ベンジル、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ジメチルホルムアミド、油(特に、綿実油、ラッカセイ油、コーン油、麦芽油、オリーブ油、ヒマシ油およびゴマ油)、グリセロール、テトラヒドロフルフリルアルコール、ポリエチレングリコールおよびソルビタンの脂肪酸エステルなどの可溶化剤および乳化剤、ならびにそれらの混合物などのこの技術分野において通常用いられる不活性希釈剤を含有し得る。
不活性希釈剤の他に、経口組成物には湿潤剤、乳化剤および懸濁剤、甘味料、香味料および香料などの、アジュバントが含有され得る。
本発明の化合物の局所または経皮投与用の投与形態には、軟膏、ペースト、クリーム、ローション、ジェル、粉末、溶液、スプレー、吸入剤またはパッチが含まれる。所望の本発明の化合物を、滅菌条件下で、医薬として許容できる担体および必要とされ得るあらゆる必要な保存剤または緩衝剤と混合する。眼用製剤、点耳薬、眼用軟膏、粉末および溶液も本発明の範囲内にあるものとして考慮される。
軟膏、ペースト、クリームおよびジェルには、本発明の活性化合物に加え、動物性および植物性脂肪、油、ワックス、パラフィン、デンプン、トラガカントゴム、セルロース誘導体、ポリエチレングリコール、シリコン、ベントナイト、ケイ酸、タルクおよび酸化亜鉛、またはそれらの混合物が含有され得る。
粉末およびスプレーには、本発明の化合物に加え、ラクトース、タルク、ケイ酸、水酸化アルミニウム、ケイ酸カルシウムおよびポリアミド粉末、またはこれらの物質の混合物が含有され得る。スプレーには、さらに、従来の噴霧剤、例えば、クロロフルオロ炭化水素が含有され得る。
本発明の化合物はリポソームの形態で投与することもできる。当技術分野で知られているように、リポソームは、一般に、リン脂質または他の脂質物質から誘導される。リポソームは水性媒体中に分散する単層または多層含水液晶によって形成される。リポソームを形成することが可能である、生理学的に許容可能で、代謝可能である非毒性のあらゆる脂質を用いることができる。リポソーム形態の本発明の組成物には、本発明の化合物に加えて、安定化剤、保存剤等が含有され得る。好ましい脂質は、別個に、または一緒に用いられる、天然および合成リン脂質およびホスファチジルコリン(レシチン)である。
リポソームを形成する方法はこの技術分野において知られている。例えば、Prescott、Ed.、Methods in Cell Biology、第XIV巻、Academic Press、New York、N.Y.、(1976年)、33頁以下を参照されたい。
本発明の化合物の局所投与用の投与形態には、粉末、スプレー、軟膏および吸入剤が含まれる。本活性化合物を滅菌条件下で医薬として許容できる担体および必要とされ得るあらゆる必要な保存剤、緩衝剤または噴霧剤と混合する。眼用処方、眼用軟膏、粉末および溶液も本発明の範囲内にあるものとして考慮される。本発明の化合物を含む水性液体も特に有用である。
本発明の化合物は、医薬として許容できる、無機または有機酸由来の塩、エステルまたはアミドの形態で使用することができる。本明細書中で使用する「医薬として許容できる塩、エステルおよびアミド」という用語は、妥当な医学的判断の範囲内で、不適切な毒性、刺激、アレルギー性応答等がなく、ヒトおよび下等動物の組織と接触させて使用するのに適切であり、合理的な利益/危険比に釣り合っており、またそれらの用途のために有効である、式(I)の化合物の塩、双性イオン、エステルおよびアミドを含む。
「医薬として許容できる塩」という用語は、妥当な医学的判断の範囲内で、不適切な毒性、刺激、アレルギー性応答等がなく、ヒトおよび下等動物の組織と接触させて使用するのに適切であり、合理的な利益/危険比に釣り合っているそれらの塩を指す。医薬として許容できる塩は、当該技術分野で公知である。この塩は、本発明の化合物の最終的な単離および精製の間にin situで調製することができるかまたは遊離塩基官能基を適切な有機酸と反応させることによって別に調製することができる。
代表的な酸付加塩には、これに限定するものではないが、酢酸塩、アジピン酸塩、アルギン酸塩、クエン酸塩、アスパラギン酸塩、安息香酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、重硫酸塩、酪酸塩、ショウノウ酸塩、ショウノウスルホン酸塩、ジグルコン酸塩、グリセロリン酸塩、ヘミ硫酸塩、ヘプタン酸塩、ヘキサン酸塩、フマル酸塩、塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、2−ヒドロキシエタンスルホン酸塩(イセチオン酸塩)、乳酸塩、マレイン酸塩、メタンスルホン酸塩、ニコチン酸塩、2−ナフタレンスルホン酸塩、シュウ酸塩、パモ酸塩、ペクチン酸塩、過硫酸塩、3−フェニルプロピオン酸塩、ピクリン酸塩、ピバル酸塩、プロピオン酸塩、コハク酸塩、酒石酸塩、チオシアン酸塩、リン酸塩、グルタミン酸塩、重炭酸塩、p−トルエンスルホン酸塩およびウンデカン酸塩が含まれる。
また、塩基性窒素含有基を、メチル、エチル、プロピルおよびブチル塩化物、臭化物およびヨウ化物などの低級アルキルハロゲン化物;硫酸ジメチル、ジエチル、ジブチルおよびジアミルなどの硫酸ジアルキル;デシル、ラウリル、ミリスチルおよびステアリル塩化物、臭化物およびヨウ化物などの長鎖ハロゲン化物;ベンジルおよびフェネチル臭化物などのアリールアルキルハロゲン化物等の薬剤で四級化することもできる。これによって、水溶性もしくは油溶性または分散性生成物が得られる。
医薬として許容できる酸付加塩の形成に用いることができる酸の例には、塩酸、臭化水素酸、硫酸およびリン酸等の無機酸、ならびにシュウ酸、マレイン酸、コハク酸およびクエン酸等の有機酸が挙げられる。
塩基付加塩は、本発明の化合物の最終的な単離および精製の間に、カルボン酸含有部分を適切な塩基、例えば、医薬として許容できる金属カチオンの水酸化物、炭酸塩または重炭酸塩と、またはアンモニアもしくは有機性の一級、二級もしくは三級アミンと反応させることによってin situで調製することができる。医薬として許容できる塩には、これに限定するものではないが、リチウム、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウムおよびアルミニウム塩等などのアルカリ金属もしくはアルカリ土類金属に基づくカチオン、ならびに、アンモニウム、テトラメチルアンモニウム、テトラエチルアンモニウム、メチルアミン、ジメチルアミン、トリメチルアミン、トリエチルアミン、ジエチルアミン、エチルアミン等を含む非毒性四級アンモニアおよびアミンカチオンが挙げられる。塩基付加塩の形成に有用な他の代表的な有機アミンには、エチレンジアミン、エタノールアミン、ジエタノールアミン、ピペリジンおよびピペラジンが挙げられる。
本明細書で用いる「医薬として許容できるエステル」という用語は、in vivoで加水分解する本発明の化合物のエステルを指し、ヒト体内で容易に分解して親化合物またはそれらの塩を残すものが含まれる。本発明の医薬として許容できる非毒性エステルの例には、CからCアルキルエステルが好ましいものの、CからCアルキルエステルおよびCからCシクロアルキルエステルが含まれる。式(I)の化合物のエステルは従来の方法に従って調製することができる。医薬として許容できるエステルは、ヒドロキシ基を含有する化合物と、酢酸などの酸およびアルキルカルボン酸との反応、または酸および安息香酸等のアリールカルボン酸との反応によりヒドロキシ基に付加され得る。カルボン酸基を含有する化合物の場合、医薬として許容できるエステルは、本化合物と、トリエチルアミン等の塩基およびハロゲン化アルキル、アルキルトリフラート、例えばヨウ化メチル、ヨウ化ベンジル、ヨウ化シクロペンチル等、との反応により、カルボン酸基を含有する化合物から調製される。これらはまた、その化合物と、塩酸等の酸および酢酸等のアルキルカルボン酸との反応、または酸および安息香酸等のアリールカルボン酸との反応により調製することもできる。
本明細書で用いる「医薬として許容できるアミド」という用語は、アンモニア、一級CからCアルキルアミンおよび二級CからCジアルキルアミンから誘導される本発明の非毒性アミドを指す。二級アミンの場合、アミンは1個の窒素原子を含む5または6員複素環の形態でもあってもよい。アンモニア由来、CからCアルキル一級アミド由来、およびCからCジアルキル二級アミド由来のアミドが好ましい。式(I)の化合物のアミドは従来の方法に従って調製することができる。医薬として許容できるアミドは、一級または二級アミン基を含有する化合物から、アミノ基を含有する化合物をアルキル無水物、アリール無水物、ハロゲン化アシルまたはハロゲン化アリールと反応させることにより調製することができる。カルボン酸基を含有する化合物の場合、医薬として許容できるエステルは、カルボン酸基を含有する化合物から、その化合物をトリエチルアミン等の塩基、ジシクロヘキシルカルボジイミドまたはカルボニルジイミダゾール等の脱水剤およびアルキルアミン、ジアルキルアミン、例えばメチルアミン、ジエチルアミン、ピペリジンと反応させることにより調製される。これらは、脱水条件下において、分子ふるいの添加と同じく、本化合物を硫酸等の酸および酢酸等のアルキルカルボン酸と反応させて、または酸および安息香酸等のアリールカルボン酸と反応させることによっても調製することができる。本組成物は医薬として許容できるプロドラッグの形態の本発明の化合物を含み得る。
本明細書で用いる「医薬として許容できるプロドラッグ」または「プロドラッグ」という用語は、妥当な医学的判断の範囲内で、不適当な毒性、刺激、アレルギー応答等なしにヒトおよび下等動物の組織と接触させて用いるのに適切であり、合理的な利益/危険比と釣り合っており、またそれらの用途に有効である本発明の化合物のプロドラッグを表す。本発明のプロドラッグは、例えば血中での加水分解により、in vivoで式(I)の親化合物に迅速に変換され得る。T.HiguchiおよびV.Stella、Pro−drugs as Novel Delivery Systems、第14巻、the A.C.S.Symposium Series、およびEdward B.Roche編、Bioreversible Carriers in Drug Design、American Pharmaceutical Association and Pergamon Press(1987年)において詳細に検討されている。
本発明では、化学的に合成されるか、または式(I)の化合物へのin vivo生体変換によって形成されるかのいずれかの、医薬的に活性のある化合物が考慮される。
(本発明の方法)
本発明の化合物および組成物は、nAChR、より具体的にはα7nAChRの作用を調節するのに有用である。特に、本発明の化合物および組成物は、α7nAChRによって調節される障害を治療および予防するのに用いることができる。一般的には、哺乳動物においてα7nAChRを選択的に調節することによって、好ましくは、例えば、治療計画の一部として、本発明の化合物または組成物を、単独でまたは他の活性成分と併用して投与することによって、そのような障害を改善することができる。
実施例において特定されるものを含むがこれに限定されるものではない本発明の化合物は、nAChR、より具体的にはα7nAChRに対する親和性を有する。α7nAChRリガンドとして、本発明の化合物はα7nAChRが媒介する多数の疾患または状態を治療および予防するのに有用であり得る。
例えば、α7nAChRは学習、記憶、および注意の側面を含む認知機能を増強する際に重要な役割を果たすことが明らかになっている(Levin.E.D.、J.Neurobiol.53号:633〜640頁、2002年)。したがって、α7リガンドは、例えば、注意欠陥障害、注意欠陥多動性障害(ADHD)、アルツハイマー病(AD)、軽度認知障害、老年性認知症、AIDS痴呆症、ピック病、レビー小体型痴呆症、およびダウン症候群型認知症の他、統合失調症型認知障害を含む、認知障害を治療するのに有用である。
これに加え、α7含有nAChRはニコチンの神経保護作用に関与していることが、in vitro(Jonnala,R.B.およびBuccafusco,J.J.、J.Neurosci.Res.66:565〜572頁、2001年)およびin vivo(Shimohama,S.ら、Brain Res.779号:359〜363頁、1998年)両方において明らかとなっている。さらに具体的には、神経変性は、これに限定するものではないが、アルツハイマー病、パーキンソン病、筋萎縮性側索硬化症、ハンチントン舞踏病、レビー小体型痴呆症の他、外傷性脳損傷に伴うCNS機能の低下を含むいくつかの進行性CNS障害の原因である。例えば、アルツハイマー病に関与するβ−アミロイドペプチドによるα7nAChRの機能障害は、この疾患に伴う認知障害の進展において重要な因子であるとみなされている(Liu,Q.−S.、Kawai,H.、Berg,D.K.、PNAS 98:4734〜4739頁、2001年)。α7nAChRの活性化はこの神経毒性を阻害することがわかっている(Kihara,T.ら、J.Biol.Chem.、276号:13541〜13546頁、2001年)。したがって、α7活性を増強する選択的リガンドは、アルツハイマー病および他の神経変性疾患の欠陥に対抗し得る。
統合失調症は知覚、認知、および情動の異常によって特徴付けられる複合疾患である。死亡後の患者にはこれら受容体が欠損していることが測定されたことなど(Leonard.S.Eur.J.Pharmacol.393号:237〜242頁、2000年)、重要なエビデンスはα7nAChRがこの疾患に関与していることを示唆している。感覚処理(遮断)の欠陥は統合失調症の特徴の1つである。これらの欠陥はα7nAChRにおいて働くニコチン性リガンドによって正常化され得る(Adler L.E.ら、Schizophrenia Bull.24号:189〜202頁、1998年;Stevens,K.E.ら、Psychopharmacology、136号:320〜327頁、1998年)。したがって、α7リガンドは統合失調症の治療の可能性を示す。
新しい血管の成長に関与する過程である血管新生は、創傷治癒、皮膚移植片の血管新生化、および循環の強化、例えば、血管閉塞周囲の循環の増大などの有益な全身機能において重要である。ニコチンのような非選択的nAChRアゴニストは、血管新生を刺激することがわかっている(Heeschen,C.ら、Nature Medicine、7号:833〜839頁、2001年)。血管新生の改善はα7nAChRの活性化を伴うことが明らかとなっている(Heeschen,C.ら、J.Clin.Invest.110頁:527〜536頁、2002年)。したがって、α7サブタイプに対して選択的nAChRリガンドは、副作用プロフィールの改善と共に、血管新生を刺激する可能性を向上させる。
脊髄中のα7nAChRの一群はニコチン性化合物の疼痛緩和作用に関連するセロトニン伝達を調節する(Cordero−Erausquin,M.およびChangeux,J.−P.PNAS、98号:2803〜2807頁、2001年)。α7nAChRリガンドは、急性疼痛、術後疼痛の他、炎症性痛覚および神経因性疼痛を含む慢性疼痛状態などの疼痛状態の治療の治療的可能性があることを示す。さらに、α7nAChRは、炎症反応に関与し、α7受容体がその炎症反応を引き起こすTNFおよび他のサイトカインの放出を阻害する一次マクロファージの表面に発現される(Wang,Hら、Nature421号:384〜388頁、2003年)。したがって、選択的α7リガンドは炎症および疼痛を伴う状態を治療する可能性を示す。
哺乳動物の精子先体反応は精子による卵子の受精において重要なエキソサイトーシス過程である。精子細胞上でのα7nAChRの活性化は先体反応にとって必須であることが明らかとなっている(Son,J.−H.およびMeizel,S.Biol.Reproduct.、68号:1348〜1353頁、2003)。したがって、選択的α7剤は受胎障害の治療に対する有効性を示す。
本発明の化合物は認知に影響を及ぼす状態または障害、神経変性、および統合失調症の治療および予防に特に有用である。
統合失調症に関与する認知障害は正常に機能する患者の能力を制限することが多いが、症状は一般に利用できる治療、例えば、非定型抗精神病薬を用いた治療によっては十分には治療されない(Rowley,M.ら、J.Med.Chem、44号:477〜501頁、2001年)。このような認知障害は特にα7受容体において活性が低くなったニコチン様コリン作動性システムの機能不全に関連していた(Friedman,J.I.ら、Biol Psychiatry、51号:349〜357頁、2002年)。したがって、α7受容体の活性化因子は、非定型抗精神病薬で治療されている統合失調症患者における認知機能を増強するための有用な治療を提供し得る。したがって、7nAChRリガンドおよび非定型抗精神病薬を併用すれば、治療的有効性は改善されるであろう。適した非定型抗精神病薬の具体的な例には、これに限定するものではないが、クロザピン、リスペリドン、オランザピン、クエチアピン、ジプラシドン、ゾテピン、イロペリドン等が挙げられる。
本発明の医薬組成物における活性成分の実際の投与量レベルは、特定の患者、組成物および投与様式に望ましい治療応答を達成するのに有効である活性化合物(1種類もしくは複数種類)の量が得られるように変化し得る。選択される投与量レベルは、特定の化合物、投与経路、治療する状態の重篤性、ならびに治療する患者の状態および以前の病歴に依存する。しかしながら、望ましい治療効果を達成するのに必要であるものより低いレベルで化合物の投与を開始し、所望の効果が達成されるまで投与量を徐々に増加することはこの技術分野の技術の内にある。
上記または他の治療において用いられる場合、治療有効量の本発明の化合物の一つを、純粋な状態で、または、塩、エステル、アミドもしくはプロドラッグのような形態が存在する場合には、医薬として許容できる塩、エステル、アミドもしくはプロドラッグの形態で、用いることができる。あるいは、関心ある化合物を1種類以上の医薬として許容できる担体と組み合わせて含有する医薬組成物として本化合物を投与することができる。本発明の化合物の「治療有効量」という言葉は、あらゆる医学的治療に適合可能である合理的な利益/危険比で障害を治療するのに本化合物が十分な量であることを意味する。しかし、本発明の化合物および組成物の1日の合計使用量は、担当医師によって妥当な医学的判断の範囲内で決定されることが理解されよう。あらゆる具体的な患者に対する具体的な治療上有効な用量レベルは、治療する障害およびその障害の重篤性;使用する具体的な化合物の活性;使用する具体的な組成物;患者の年齢、体重、全身的な健康状態、性別および食事;投与時間、投与経路および使用する具体的な化合物の排出速度;治療の持続期間;使用する具体的な化合物と組み合わせて、または同時に用いる薬物;ならびに医薬技術分野においてよく知られた因子等を含む様々な因子に依存する。例えば、望ましい治療効果を達成するのに必要なレベルよりも低いレベルで化合物の投与を開始し、望ましい効果が達成されるまで投与量を徐々に増加させることはこの技術分野の技術内にある。
ヒトまたは低級動物に投与する本発明の化合物の1日の合計用量は、約0.10mg/体重kg〜1g/体重kg/日の範囲である。さらに好適な用量は、約0.10mg/体重kg〜約100mg/体重kg/日の範囲であり得る。必要であれば、1日あたりの有効用量を、複数の用量に分割して投与することができる。したがって、1回用量の組成物には、1日用量を構成するそのような量またはそれらの約数を含むことができる。
本発明の化合物およびプロセスは以下の実施例および参考実施例を参照することによってさらに良く理解されるが、これらの例は本発明の説明を目的とするものであって、その範囲を限定しようとするものではない。
(実施例1)
3−[4−(1−アザビシクロ[2.2.2]オクタ3−イルオキシ)フェニル]−1H−インドール
(実施例1A)
3−(4−ヨードフェノキシ)キヌクリジン
窒素窒素下で、トルエン(無水、Aldrich社、50mL)中の3−ヒドロキシキヌクリジン(Aldrich社、2.54、20mmol)、1,4−ジヨードベンゼン(Aldrich社、7.9g、24mmol)、CuI(Strem Chemicals社、0.38g、2mmol)および1,10−フェナントロリン(Aldrich社、0.72g、4mmol)の混合物を110℃で40時間攪拌した。反応終了後、この反応混合物をクロロホルム(100mL)で希釈し、水で洗浄した(10mLで2回)。この有機溶液を濃縮し、クロマトグラフィー(SiO、CHCl:MeOH:NH・HO、90:10:1、R.0.20)によって表題化合物をオイルとして精製した(3.7g、収率56%)。
1H NMR (300 MHz, CD3OD) δ1.40-1.56 (m, 1H), 1.64-1.80 (m, 2H), 1.90-2.08 (m, 1H), 2.10-2.21 (m, 1H), 2.60-3.00 (m, 5H), 3.34-3.40 (m, 1H), 4.46 (m, 1H), 6.73 (d, J=8.8 Hz, 2H), 7.56 (d, J=8.8, Hz, 2H), ppm. MS (DCI/NH3) m/z 330 (M+H)+.
(実施例1B)
3−[4−(1−アザビシクロ[2.2.2]オクタ3−イルオキシ)フェニル]−1H−インドール
DMSO(3mL)中の実施例1Aの生成物の混合物(330mg、1mmol)、N−(2−エチニル−フェニル)−2,2,2−トリフルオロ−アセトアミド(Tetrahedron Lett.、1992年、第33号、3915頁を参照;280mg、1.3mmol)、Pd(dba)(Aldrich社、19mg、0.02mmol)およびKCO(180mg、1.3mmol)を窒素下で40℃で2時間攪拌した。この反応をTLCで監視した。反応終了後、この反応物を室温まで冷却し、EtOAc(50mL)で希釈した。次いで、これを塩水で洗浄した(5mLで3回)。この有機溶液を濃縮し、分取HPLC(Gilson社、カラム、Symmetry(商標)C−8 7μm、40×100mm。溶離液、MeCN/HO(0.2% v.TFA)(v.90/10〜10/90、20分間)、流速75mL/分、紫外線250nm)によって表題化合物を固体として精製した(113mg、収率36%)。
1H NMR (300 MHz, CD3OD) δ 1.43-1.57 (m, 1H), 1.62-1.89 (m, 2H), 2.01-2.15 (m, 1H), 2.16-2.23 (m, 1H), 2.73-3.03 (m, 5H), 3.28-3.40 (m, 1H), 4.51-4.58 (m, 1H), 6.97 (dt, J=8.8, 2.1 Hz, 2H), 7.03-7.17 (m, 2H), 7.36 (s, 1H), 7.37-7.42 (m, 1H), 7.57 (dt, J=8.8, 2.0 Hz, 2H), 7.81 (dt, J= 7.8, 1.2 Hz, 1H) ppm. MS (DCI/NH3) m/z 319 (M+H)+
(実施例1C)
3−[4−(1−アザビシクロ[2.2.2]オクタ3−イルオキシ)フェニル]−1H−インドールヘミフマレート
実施例1Bの生成物(113mg、0.36mmol)をEtOAc/EtOH(体積比1:1、4mL)中、フマル酸(46mg、0.4mmol)で周囲温度で10時間処理した。表題化合物を固体として得た(131mg、収率89%)。
1H NMR (300 MHz, CD3OD) δ 1.73-2.13 (m, 3H), 2.23-2.37 (m, 1H), 2.43-2.51 (m, 1H), 3.12-3.43 (m, 5H), 3.64-3.76 (m, 1H), 4.77-4.88 (m, 1H), 6.67 (s, 1.4H), 6.99-7.18 (m, 4H), 7.38 (s, 1H), 7.39-7.43 (m, 1H), 7.61 (dt, J=8.8, 2.0 Hz, 2H), 7.80 (d, J= 7.8 Hz, 1H) ppm. MS (DCI/NH3): m/z 319 (M+H)+. C21H22N2O・0.85 C4H4O4に対する計算値: C, 70.27; H, 6.14; N, 6.72. 実測値: C, 70.20; H, 6.35; N, 6.88.
(実施例2)
4−[4−(1−アザビシクロ[2.2.2]オクタ3−イルオキシ)フェニル]−1H−インドール
(実施例2A)
3−[4−(トリメチルスタンニル)フェノキシ]キヌクリジン
トルエン(10mL)中の実施例1Aの生成物(330mg、1mmol)、ヘキサメチルジチン(Aldrich社、654mg、2mmol)およびPd(PPh(Aldrich社、116mg、0.1mmol)を窒素下で110℃で2時間攪拌した。この反応をTLCで監視した。反応終了後、この反応物を室温まで冷却し、EtOAc(50mL)で希釈した。次いで、これを塩水で洗浄した(5mL×2回)。この有機溶液を減圧下で濃縮し、フラッシュクロマトグラフィー(SiO、CHCl:MeOH:NH・HO、90:10:1、Rf.0.35)によって表題化合物を固体として精製した(300mg、収率82%)。
1H NMR (300 MHz, CD3OD) δ 0.25 (s, 9H), 1.79-2.16 (m, 3H), 2.23-2.36 (m, 1H), 2.45-2.52 (m, 1H), 3.17-3.43 (m, 5H), 3.73-3.83 (m, 1H), 4.84-4.92 (m, 1H), 6.96 (d, J=8.5 Hz, 2H), 7.41 (d, J=8.5 Hz, 2H) ppm. MS (DCI/NH3): m/z 364 (M+H)+, 366 (M+H)+, 368 (M+H)+.
(実施例2B)
4−[4−(1−アザビシクロ[2.2.2]オクタ3−イルオキシ)フェニル]−1H−インドール
DMF(Aldrich社、無水、5mL)中の2Aの生成物(300mg、0.8mmol)、4−ブロモインドール(Aldrich社、196mg、1mmol)、Pd(dba)(Aldrich社、27mg、0.03mmol)および(o−tol.)P(Aldrich社、27mg、0.09mmol)を窒素下で80℃まで加熱し、一晩攪拌した。次いで、これを室温まで冷却し、EtOAc(50mL)で希釈した。この混合物を塩水(5mLで2回)で洗浄した。この有機溶液を減圧下で濃縮し、フラッシュクロマトグラフィー(SiO、CHCl:MeOH:NH・HO、90:10:1、R.0.30)によって表題化合物を固体として精製した(48mg、収率19%)。
1H NMR (300 MHz, CD3OD) δ 1.46-1.58 (m, 1H), 1.64-1.91 (m, 2H), 2.01-2.17 (m, 1H), 2.19-2.26 (m, 1H), 2.75-3.03 (m, 5H), 3.32-3.42 (m, 1H), 4.55-4.63 (m, 1H), 6.58 (dd, J=3.4, 1.0 Hz, 1H), 6.98-7.04 (m, 3H), 7.14 (t, J=7.8 Hz, 1H), 7.25 (d, J=3.1 Hz, 1H), 7.33 (dt, J=8.1, 1.0 Hz, 1H), 7.59 (dt, J=9.2, 2.7 Hz, 2H) ppm. MS (DCI/NH3): m/z 319 (M+H)+
(実施例2C)
4−[4−(1−アザビシクロ[2.2.2]オクタ3−イルオキシ)フェニル]−1H−インドールフマレート
実施例2Bの生成物(48mg、0.15mmol)をEtOAc/EtOH(v.1:1、3mL)中、フマル酸(23mg、0.2mmol)で周囲温度で15時間処理した。表題化合物を固体として得た(60.2mg、収率90%)。
1H NMR (300 MHz, CD3OD) δ 1.82-2.19 (m, 3H), 2.29-2.42 (m, 1H), 2.51-2.58 (m, 1H), 3.16-3.46 (m, 5H), 3.75-3.85 (m, 1H), 4.89-4.96 (m, 1H), 6.56 (dd, J=3.4, 1.0 Hz, 1H), 6.69 (s, 2.2H), 7.02 (dd, J=7.1, 1.0 Hz, 1H), 7.08 (dt, J=8.8, 2.5 Hz, 2H), 7.15 (t, J=7.5 Hz, 1H), 7.26 (d, J=3.4 Hz, 1H), 7.35 (dt, J=8.1, 1.0 Hz, 1H), 7.64 (dt, J=8.8, 2.6 Hz, 2H) ppm. MS (DCI/NH3): m/z 319 (M+H)+. C21H22N2O・1.12 C4H4O4に対する計算値: C, 68.25; H, 5.95; N, 6.25. 実測値: C, 68.43; H, 5.58; N, 6.20.
(実施例3)
5−[4−(1−アザビシクロ[2.2.2]オクタ3−イルオキシ)フェニル]−1H−インドール
(実施例3A)
5−[4−(1−アザビシクロ[2.2.2]オクタ3−イルオキシ)フェニル]−1H−インドール
窒素下で、THF(8mL)中の実施例1Aの生成物(329mg、1mmol)、5−インドリルボロン酸(Frontier社、193mg、1.2mmol)、Pd(dba)(Aldrich社、24mg、0.025mmol)、(BuP)Pd(26mg、0.05mmol)、KCO(276mg、2mmol)およびKF(80mg、1.4mmol)を60℃で一晩攪拌した。この反応をTLCで監視した。反応終了後、この反応物をEtOAc(30mL)で希釈し、塩水で洗浄した(5mLで2回)。この有機溶液を減圧下で濃縮し、分取HPLC(Gilson社、カラム、Symmetry(商標)C−8 7μm、40×100mm。溶離液、MeCN/HO(0.2% v.TFA)(v.90/10〜10/90、20分間)、流速75mL/分、紫外線250nm)によって表題化合物を固体として精製した(80mg、収率25%)。
1H NMR (300 MHz, CD3OD) δ 1.44-1.58 (m, 1H), 1.62-1.90 (m, 2H), 2.01-2.15 (m, 1H), 2.16-2.24 (m, 1H), 2.74-3.04 (m, 5H), 3.27-3.40 (m, 1H), 4.51-4.59 (m, 1H), 6.46 (dd, J=3.4, 1.1 Hz, 1H), 6.95 (dt, J=8.8, 2.6 Hz, 2H), 7.22 (d, J=3.1 Hz, 1H), 7.31 (dd, J=8.5, 2.0 Hz, 1H), 7.40 (dt, J=8.5, 1.0 Hz, 1H), 7.54 (dt, J=9.2, 2.6 Hz, 2H), 7.71 (dd, J=1.7, 0.7 Hz, 1H) ppm. MS (DCI/NH3): m/z 319 (M+H)+.
(実施例3B)
5−[4−(1−アザビシクロ[2.2.2]オクタ3−イルオキシ)フェニル]−1H−インドールフマレート
実施例3Aの生成物(80mg、0.25mmol)をEtOAc/EtOH(v.1:1、4mL)中、フマル酸(29mg、0.25mmol)で周囲温度で10時間処理した。表題化合物を固体として得た(57mg、収率52%)。
1H NMR (300 MHz, CD3OD) δ 1.78-2.16 (m, 3H), 2.25-2.39 (m, 1H), 2.46-2.54 (m, 1H), 3.14-3.45 (m, 5H), 3.69-3.81 (m, 1H), 4.80-4.89 (m, 1H), 6.46 (dd, J=3.0, 1.0, 1H), 6.68 (s, 2H), 7.02 (dt, J=8.8, 2.5 Hz, 2H), 7.23 (d, J=3.1 Hz, 1H), 7.31 (dd, J=8.5, 2.0 Hz, 1H), 7.43 (dt, J=8.4, 0.8 Hz, 1H), 7.58 (dt, J=9.2, 2.6 Hz, 2H), 7.71 (dd, J=1.7, 1.0 Hz, 1H) ppm. MS (DCI/NH3): m/z 319 (M+H)+. C21H22N2O・C4H4O4に対する計算値: C, 69.11; H, 6.03; N, 6.45. 実測値: C, 69.23; H, 5.81; N, 6.59.
(実施例4)
5−{4−[(3R)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタ3−イルオキシ]フェニル}−1H−インドール
(実施例4A)
(3R)−3−キヌクリジノール
(3R)−3−キヌクリジノール塩酸塩(Aldrich社、20g、12.2mmol)をNaOH水溶液(20%、50mL)で周囲温度で10分間処理した。次いで、これをCHCl/PrOH(v.10:1、3×200mL)を用いて抽出した。この抽出物を合わせ、塩水(50mL)で洗浄し、MgSOで乾燥させた。乾燥剤を濾過によって除去し、上清を減圧下で濃縮して表題化合物を白色固体として得た(15.5g、収率99%)。
1H NMR (300 MHz, CD3OD) δ 1.36-1.50 (m, 1H), 1.52-1.60 (m, 1H), 1.76-1.85 (m, 2H), 1.90-2.05 (m, 1H), 2.50-2.95(m, 5H), 3.10 (ddd, J=14.2, 8.4, 2.3 Hz, 1H), 3.82-3.88 (m, 1H) ppm. MS (DCI/NH3): m/z 128 (M+H)+.
(実施例4B)
(3R)−3−(4−ブロモフェノキシ)キヌクリジン
実施例1Aの手順に従って、実施例4Aの生成物(1.27g、10mmol)を1−ヨード−4−ブロモベンゼン(Aldrich社、2.83g、10mol)と合わせた。クロマトグラフィー(SiO、CHCl:MeOH:NH・HO、90:10:1、R.0.30)によって表題化合物を固体として精製した(400mg、収率14%)。
1H NMR (300 MHz, CD3OD) δ 1.41-1.54 (m, 1H), 1.59-1.73 (m, 1H), 1.73-1.86 (m, 1H), 1.92-2.06 (m, 1H), 2.09-2.17 (m, 1H), 2.71-2.97 (m, 5H), 3.24-3.34 (m, 1H), 4.45-4.52 (m, 1H), 6.83 (dt, J=9.2, 2.6 Hz, 2H), 7.37 (dt, J=9.2, 2.7 Hz, 2H) ppm. MS (DCI/NH3): m/z 282 (M+H)+, 284 (M+H)+.
(実施例4C)
5−{4−[(3R)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタ3−イルオキシ]フェニル}−1H−インドール
実施例3Aの手順に従って、4Cの生成物(282mg、1mmol)を5−インドリルボロン酸(Frontier社、190mg、1.2mmol)と合わせた。クロマトグラフィー(SiO、CHCl:MeOH:NH・HO、90:10:1、R.0.35)によって表題化合物を固体として精製した(50mg、収率16%)。
1H NMR (300 MHz, CD3OD) δ 1.44-1.58 (m, 1H), 1.62-1.90 (m, 2H), 2.01-2.15 (m, 1H), 2.16-2.24 (m, 1H), 2.74-3.04 (m, 5H), 3.27-3.40 (m, 1H), 4.51-4.59 (m, 1H), 6.46 (dd, J=3.4, 1.1 Hz, 1H), 6.95 (dt, J=8.8, 2.6 Hz, 2H), 7.22 (d, J=3.1 Hz, 1H), 7.31 (dd, J=8.5, 2.0 Hz, 1H), 7.40 (dt, J=8.5, 1.0 Hz, 1H), 7.54 (dt, J=9.2, 2.6 Hz, 2H), 7.71 (dd, J=1.7, 0.7 Hz, 1H) ppm. MS (DCI/NH3): m/z 319 (M+H)+.
(実施例4D)
5−{4−[(3R)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタ3−イルオキシ]フェニル}−1H−インドールフマレート
実施例4Cの生成物(50mg、0.25mmol)をEtOAc/EtOH(v.1:1、4mL)中、フマル酸(29mg、0.25mmol)で周囲温度で10時間処理した。表題化合物を固体として得た(56.9mg、収率52%)。
1H NMR (300 MHz, CD3OD) δ 1.78-2.16 (m, 3H), 2.25-2.39 (m, 1H), 2.46-2.54 (m, 1H), 3.14-3.45 (m, 5H), 3.69-3.81 (m, 1H), 4.80-4.89 (m, 1H), 6.46 (dd, J=3.0, 1.0, 1H), 6.68 (s, 2.2H), 7.02 (dt, J=8.8, 2.5 Hz, 2H), 7.23 (d, J=3.1 Hz, 1H), 7.31 (dd, J=8.5, 2.0 Hz, 1H), 7.43 (dt, J=8.4, 0.8 Hz, 1H), 7.58 (dt, J=9.2, 2.6 Hz, 2H), 7.71 (dd, J=1.7, 1.0 Hz, 1H) ppm. MS (DCI/NH3): m/z 319 (M+H)+. C21H22N2O・1.14 C4H4O4に対する計算値: C, 68.11; H, 5.94; N, 6.21. 実測値: C, 68.12; H, 6.04; N, 6.18.
(実施例5)
6−[4−(1−アザビシクロ[2.2.2]オクタ3−イルオキシ)フェニル]−1H−インドール
(実施例5A)
6−4−(1−アザビシクロ[2.2.2]オクタ3−イルオキシ)フェニル]−1H−インドール
2Bの手順に従って、実施例2Aの生成物(300mg、0.8mmol)を6−ブロモインドール(Aldrich社、196mg、1mmol)と合わせた。クロマトグラフィー(SiO、CHCl:MeOH:NH・HO、90:10:1、R.0.20)によって表題化合物を固体として精製した(30mg、収率12%)。
1H NMR (300 MHz, CD3OD) δ 1.45-1.58 (m, 1H), 1.64-1.90 (m, 2H), 2.01-2.15 (m, 1H), 2.17-2.24 (m, 1H), 2.75-3.04 (m, 5H), 3.30-3.42 (m, 1H), 4.53-4.61 (m, 1H), 6.43 (dd, J=3.1, 0.7 Hz, 1H), 6.97 (dt, J=8.8, 2.6 Hz, 2H), 7.21-7.27 (m, 2H), 7.52-7.60 (m, 4H) ppm. MS (DCI/NH3): m/z 319 (M+H)+.
(実施例5B)
6−[4−(1−アザビシクロ[2.2.2]オクタ3−イルオキシ)フェニル]−1H−インドールフマレート
実施例5Aの生成物(30mg、0.1mmol)をEtOAc/EtOH(v.1:1、2mL)中、フマル酸(12mg、0.1mmol)で周囲温度で15時間処理した。表題化合物を固体として得た(38.4mg、収率79%)。
1H NMR (300 MHz, CD3OD) δ 1.80-2.19 (m, 3H), 2.27-2.40 (m, 1H), 2.48-2.56 (m, 1H), 3.17-3.63 (m, 5H), 3.72-3.83 (m, 1H), 4.80-4.88 (m, 1H), 6.43 (dd, J=3.1, 0.7 Hz, 1H), 6.68 (s, 2H), 7.04 (dt, J=8.8, 2.5 Hz, 2H), 7.21-7.27 (m, 2H), 7.53-7.65 (m, 4H) ppm. MS(DCI/NH3): m/z 319 (M+H)+. C19H20N4O・1.3 C4H4O4に対する計算値: C, 67.05; H, 5.84; N, 5.97. 実測値: C, 67.15; H, 5.99; N, 5.95.
(実施例6)
2−[4−(1−アザビシクロ[2.2.2]オクタ3−イルオキシ)フェニル]−1H−インドール
(実施例6A)
3−(4−エチニルフェノキシ)キヌクリジン
窒素下で、DMF(10mL)中、実施例1Aの混合物(800mg、2.4mmol)、トリメチルシリルアセチレン(Aldrich社、392mg、4mmol)、Pd(PPh(Aldrich社、29mg、0.025mmol)およびCuI(Strem Chemicals社、10mg、0.05mmol)を周囲温度で一晩攪拌した。次いで、DMFを減圧下で除去した。この残滓をテトラブチルアンモニウムフルオリド(Aldrich社、THF中、1M、5mL)で室温で3時間処理した。この反応をTLCで監視した。反応終了後、この反応物をEtOAc(50mL)で希釈し、塩水で洗浄した(10mLで2回)。この有機溶液を濃縮し、クロマトグラフィー(SiO、CHCl:MeOH:NH・HO、90:10:1、R.0.30)によって表題化合物を固体として精製した(560mg、収率99%)。
1H NMR (300 MHz, CD3OD) δ 1.42-1.54 (m, 1H), 1.61-1.87 (m, 2H), 1.93-2.07 (m, 1H), 2.10-2.18 (m, 1H), 2.71-3.00 (m, 5H), 3.19-3.37 (m, 2H), 4.49-4.56 (m, 1H), 6.86 (d, J=8.8 Hz, 2H), 7.37 (d, J=8.8 Hz, 2H) ppm. MS (DCI/NH3): m/z 228 (M+H)+.
(実施例6B)
2,2,2−トリフルオロ−N−(2−ヨードフェニル)アセトアミド
2−ヨード−フェニルアミン(Aldrich社、1.09g、5mmol)をCHCl(10mL)中のトリフルオロ酢酸無水物(Aldrich社、1.26g、6mmol)および2,6−ジ−t−ブチル−4−メチル−ピリジン(Aldrich社、1.23g、6mmol)で室温で一晩処理した。次いで、これを水(5mL)で急冷し、EtOAc(3×10mL)で抽出した。この抽出物を合わせ、塩水(5mL)で洗浄した。この有機溶液を濃縮し、フラッシュクロマトグラフィー(SiO、ヘキサン/EtOAc、80:20、Rf.0.50)によって表題化合物を固体(1.1g、収率70%)として精製した。
1H NMR (300 MHz, CD3OD) δ 7.07-7.12 (m, 1H), 7.39-7.47 (m, 2H), 7.95 (dd, J=7.8, 1.3 Hz, 1H) ppm. MS (DCI): m/z 316 (M+H)+.
(実施例6C)
2−[4−(1−アザビシクロ[2.2.2]オクタ3−イルオキシ)フェニル]−1H−インドール
窒素下で、ジオキサン(5mL)中、実施例6Aの混合物(114mg、0.5mmol)、実施例6Bの生成物(157mg、0.5mmol)、CuI(Strem Chemicals社、14mg、0.075mmol)、PPh(Aldrich社、39mg、0.15mmol)およびKPO(212mg、1mmol)を80℃で20時間攪拌した。反応終了後、この反応物をEtOAc(30mL)で希釈し、塩水で洗浄した(5mLで2回)。この有機溶液を減圧下で濃縮し、クロマトグラフィー(SiO、CHCl:MeOH:NH・HO、90:10:1、R.0.30)によって表題化合物を固体として精製した(70mg、収率44%)。
1H NMR (300 MHz, CD3OD) δ 1.45-1.59 (m, 1H), 1.65-1.91 (m, 2H), 2.00-2.14 (m, 1H), 2.17-2.24 (m, 1H), 2.75-3.01 (m, 5H), 3.31-3.42 (m, 1H), 4.54-4.62 (m, 1H), 6.66 (d, J=0.7 Hz, 1H), 6.93-7.00 (m, 3H), 7.01-7.08 (m, 1H), 7.35 (dq, J=8.2, 1.0 Hz, 1H), 7.48 (dq, J=7.8, 0.7 Hz, 1H), 7.71 (dt, J=8.8, 2.6 Hz, 2H) ppm. MS (DCI/NH3): m/z 319 (M+H)+.
(実施例6D)
2−[4−(1−アザビシクロ[2.2.2]オクタ3−イルオキシ)フェニル]−1H−インドールフマレート
実施例6Cの生成物(70mg、0.22mmol)をEtOAc/EtOH(v.1:1、3mL)中、フマル酸(29mg、0.25mmol)で周囲温度で10時間処理した。表題化合物を固体として得た(87mg、収率89%)。
1H NMR (300 MHz, CD3OD) δ 1.81-2.18(m, 3H), 2.25-2.39 (m, 1H), 2.48-2.56 (m, 1H), 3.19-3.48 (m, 5H), 3.73-3.85 (m, 1H), 4.86-4.93 (m, 1H), 6.65-6.80 (m, 2H), 6.94-7.10 (m, 4H), 7.36 (dd, J=8.1, 0.7 Hz, 1H), 7.49 (dt, J=7.8, 1.0 Hz, 1H), 7.75 (dt, J=9.2, 2.4 Hz, 2H) ppm. MS (DCI/NH3): m/z 319 (M+H)+.C21H22N2O・1.1 C4H4O4に対する計算値: C, 68.39; H, 5.96; N, 6.28. 実測値: C, 68.10; H, 6.22; N, 6.25.
(実施例7)
5−[6−(1−アザビシクロ[2.2.2]オクタ3−イルオキシ)ピリダジン−3−イル]−1H−インドール
(実施例7A)
3−[(6−クロロピリダジン−3−イル)オキシ]キヌクリジン
3−キヌクリジオール(Aldrich社、508mg、4mmol)をTHF(20mL)中、BuOK(Aldrich社、448mg、4mmol)で周囲温度で1時間処理した。次いで、3,6−ジクロロピラダジン(Aldrich社、740mg、5mmol)を添加した。この混合物を周囲温度でさらに1時間攪拌した。この反応をTLCで監視した。反応終了後、この反応物を減圧下で濃縮した。この残滓をCHClPrOH(v.10:1、50mL)に溶解し、塩水で洗浄した(5mLで2回)。この有機溶液を減圧下で濃縮し、クロマトグラフィー(SiO、CHCl:MeOH:NH・HO、90:10:1、R.0.45)によって表題化合物を固体として精製した(780mg、収率82%)。
1H NMR (300 MHz, CD3OD) δ 1.48-1.61 (m, 1H), 1.65-1.90 (m, 2H), 1.94-2.08 (m, 1H), 2.23-2.31 (m, 1H), 2.73-3.01 (m, 5H), 3.37-3.48 (m, 1H), 5.18-5.27 (m, 1H), 7.23 (d, J=9.2 Hz, 1H), 7.65 (d, J=9.2 Hz, 1H) ppm. MS (DCI/NH3): 240 (M+H)+, 242 (M+H)+.
(実施例7B)
5−[6−(1−アザビシクロ[2.2.2]オクタ3−イルオキシ)ピリダジン−3−イル]−1H−インドール
実施例3Aの手順に従って、実施例7Aの生成物(200mg、0.8mmol)を5−インドリルボロン酸(161mg、1mmol)と合わせた。分取HPLC(Gilson社、カラム、Symmetry(商標)C−8 7μm、40×100mm。溶離液、MeCN/HO(0.2% v.TFA)(v.90/10〜10/90、20分間)、流速75mL/分、紫外線250nm)によって表題化合物を固体として精製した(35mg、収率14%)。
1H NMR (300 MHz, CD3OD) δ 1.50-1.65 (m, 1H), 1.70-1.93 (m, 2H), 2.00-2.16 (m, 1H), 2.29-2.37 (m, 1H), 2.78-3.05 (m, 5H), 3.44-3.55 (m, 1H), 5.26-5.35 (m, 1H), 6.56(dd, J=3.3, 1.1 Hz, 1H)), 7.25 (d, J=9.2 Hz, 1H), 7.31 (d, J=3.4 Hz, 1H), 7.51 (d, J=8.8 Hz, 1H), 7.73 (dd, J=8.5, 1.7 Hz, 1H), 8.08 (d, J=9.5 Hz, 1H), 8.14 (d, J=1.7 Hz, 1H) ppm. MS (DCI/NH3): m/z 321 (M+H)+.
(実施例7C)
5−[6−(1−アザビシクロ[2.2.2]オクタ3−イルオキシ)ピリダジン−3−イル]−1H−インドールヘミフマレート
実施例7Bの生成物(35mg、0.11mmol)をEtOAc/EtOH(v.1:1、3mL)中、フマル酸(23mg、0.2mmol)で周囲温度で10時間処理した。表題化合物を固体として得た(42mg、収率99%)。
1H NMR (300 MHz, CD3OD) δ 1.76-1.91 (m, 1H), 1.92-2.13 (m, 2H), 2.22-2.36 (m, 1H), 2.51-2.59 (m, 1H), 3.12-3.40 (m, 5H), 3.77-3.88 (m, 1H), 5.42-5.51 (m, 1H), 6.56 (dd, J=2.0, 1.0Hz, 1H), 6.67 (s, 1H), 7.27-7.33 (m, 2H), 7.52 (dt, J=8.5, 1.0 Hz, 1H), 7.74 (dd, J=8.8, 1.7 Hz, 1H), 8.10-8.16 (m, 2H) ppm. MS (DCI/NH3): m/z 321 (M+H)+. C19H20N4O・0.55 C4H4O4に対する計算値: C, 66.27; H, 5.82; N, 14.58. 実測値: C, 66.12; H, 5.53; N, 14.63.
(実施例8)
4−[6−(1−アザビシクロ[2.2.2]オクタ3−イルオキシ)ピリダジン−3−イル]−1H−インドール
(実施例8A)
4−[6−(1−アザビシクロ[2.2.2]オクタ3−イルオキシ)ピリダジン−3−イル]−1H−インドール
窒素下で、トルエン(10mL)中の実施例7Aの混合物(168mg、0.7mmol)、4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−1H−インドール(WO第02055517号を参照。170mg、0.7mmol)、Pd(dba)(Aldrich社、19mg、0.02mmol)、1,3−ビス(2,6−イソ−プロピルフェニル)イミダゾリウムクロライド(Strem Chemicals社、26mg、0.06mmol)およびNaCO水溶液(2M、1mL)を110℃で一晩攪拌した。反応終了後、この反応物を室温まで冷却し、EtOAc(30mL)で希釈した。この混合物を塩水で洗浄し(5mLで2回)、クロマトグラフィー(SiO、CHCl:MeOH:NH・HO、90:10:1、R.0.10)によって表題化合物を固体として精製した(45mg、収率20%)。
1H NMR (300 MHz, CD3OD) δ 1.51-1.65 (m, 1H), 1.70-1.93 (m, 2H), 2.01-2.16 (m, 1H), 2.31-2.39 (m, 1H), 2.78-3.09 (m, 5H), 3.45-3.56 (m, 1H), 5.30-5.38 (m, 1H), 6.78 (dd, J=3.4, 1.0 Hz, 1H), 7.25 (t, J=7.8 Hz, 1H), 7.30 (d, J=9.5 Hz, 1H), 7.36 (d, J=3.1 Hz, 1H), 7.40 (dd, J=7.5, 1.0 Hz, 1H), 7.52 (dt, J= 8.1, 1.0 Hz, 1H), 8.07 (d, J=9.2 Hz, 1H) ppm. MS (DCI/NH3): m/z 321 (M+H)+.
(実施例8B)
4−[6−(1−アザビシクロ[2.2.2オクタ3−イルオキシ)ピリダジン−3−イル]−1H−インドールフマレート
実施例8Aの生成物(45mg、0.14mmol)をEtOAc/EtOH(v.1:1、3mL)中、フマル酸(23mg、0.2mmol)で周囲温度で10時間処理した。表題化合物を固体として得た(56mg、収率85%)。
1H NMR (300 MHz, CD3OD) δ 1.90-2.23 (m, 3H), 2.33-2.48 (m, 1H), 2.62-2.70 (m, 1H), 3.21-3.54 (m, 5H), 3.92-4.03 (m, 1H), 5.54-5.62 (m, 1H), 6.69 (s, 2.5H), 6.78 (dd, J=3.4, 1.0 Hz, 1H), 7.26 (t, J=7.5 Hz, 1H), 7.35-7.44 (m, 3H), 7.55 (dt, J=8.1, 1.1 Hz, 1H), 8.13 (d, J=9.2 Hz, 1H) ppm. MS (DCI/NH3): m/z 321 (M+H)+.C19H20N4O・1.3 C4H4O4に対する計算値: C, 61.67; H, 5.39; N, 11.89. 実測値: C, 61.49; H, 5.52; N, 12.17.
(実施例9)
5−{6−[(3R)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタ3−イルオキシ]ピリダジン−3−イル}−1H−インドール
(実施例9A)
(3R)−3−[(6−クロロピリダジン−3−イル)オキシ]キヌクリジン
実施例7Aの手順に従って、実施例4Aの生成物(635mg、5mmol)を3,6−ジクロロピリダジン(Aldrich社、925mg、6.25mmol)と合わせた。
クロマトグラフィー(SiO、CHCl:MeOH:NH・HO、90:10:1、R.0.45)によって表題化合物を固体として精製した(750mg、収率63%)。
1H NMR (300 MHz, CD3OD) δ 1.54-1.68 (m, 1H), 1.71-1.95 (m, 2H), 2.00-2.14 (m, 1H), 2.28-2.36 (m, 1H), 2.83-3.08 (m, 5H), 3.44-3.56 (m, 1H), 5.23-5.30 (m, 1H), 7.24 (d, J= 9.2 Hz, 1H), 7.66 (d, J= 9.2 Hz, 1H) ppm. MS (DCI/NH3): 240 (M+H)+, 242 (M+H)+.
(実施例9B)
5−{6−[(3R)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタ3−イルオキシ]ピリダジン−3−イル}−1H−インドール
実施例3Aの手順に従って、実施例9Aの生成物(480mg、2mmol)を5−インドリルボロン酸(Frontier社、403mg、2.5mmol)と合わせた。分取HPLC(Gilson社、カラム、Symmetry(商標)C−8 7μm、40×100mm。溶離液、MeCN/HO(0.2% v.TFA)(v.90/10〜10/90、20分間)、流速75mL/分、紫外線250nm)によって表題化合物を固体として精製した(240mg、収率38%)。
1H NMR (300 MHz, CD3OD) δ 1.49-1.64 (m, 1H), 1.68-1.93 (m, 2H), 2.00-2.15 (m, 1H), 2.28-2.36 (m, 1H), 2.76-3.05 (m, 5H), 3.43-3.55 (m, 1H), 5.26-5.34 (m, 1H), 6.56 (dd, J=3.4, 1.0 Hz, 1H), 7.25 (d, J=9.2 Hz, 1H), 7.31 (d, J=3.1 Hz, 1H), 7.50 (d, J= 8.5 Hz, 1H), 7.74 (dd, J=8.5, 1.7 Hz, 1H), 8.08 (d, J=9.5 Hz, 1H), 8.14 (d, J=1.4 Hz, 1H) ppm. MS (DCI/NH3): m/z 321 (M+H)+.
(実施例9C)
5−{6−[(3R)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタ3−イルオキシ]ピリダジン−3−イル}−1H−インドールフマレート
実施例9Bの生成物(240mg、0.75mmol)をEtOAc/EtOH(v.1:1、10mL)中、フマル酸(93mg、0.8mmol)で周囲温度で15時間処理した。表題化合物を固体として得た(247mg、収率72%)。
1H NMR (300 MHz, CD3OD) δ 1.88-2.22 (m, 3H), 2.31-2.47 (m, 1H), 2.59-2.68 (m, 1H), 3.23-3.50 (m, 5H), 3.89-4.00 (m, 1H), 5.49-5.57 (m, 1H), 6.56(dd, J=3.0, 1.0 Hz, 1H), 6.69 (s, 2H), 7.29-7.35 (m, 2H), 7.52 (dt, J= 8.5, 1.0 Hz, 1H), 7.74 (dd, J=8.5, 1.7 Hz, 1H), 8.12-8.17 (m, 2H) ppm. MS (DCI/NH3): m/z 321 (M+H)+. Anal. Calcd. for C19H20N4O・1.1 C4H4O4・0.4 H2Oに対する計算値: C, 61.73; H, 5.58; N, 12.31. 実測値: C, 61.67; H, 5.52; N, 12.33.
(実施例10)
5−{6−[(3R)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタ3−イルオキシ]ピリダジン−3−イル}−3−メチル−1H−インドール
(実施例10A)
3−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−インドール
窒素下で、DMSO(20mL)中の5−ブロモ−3−メチル−1H−インドール(Aldrich社、1.05g、5mmol)、ビス(ピナコラート)ジボロン(Aldrich社、1.40g、5.5mmol)、PdCl(dppf)・CHCl(Aldrich社、122mg、0.15mmol)およびKOAc(Aldrich社、1.47g、15mmol)の混合物を90℃で1時間攪拌した。この反応をTLCで監視した。反応終了後、この反応物をEtOAc(100mL)で希釈し、塩水で洗浄した(10mLで3回)次いで、この有機溶液を濃縮し、フラッシュクロマトグラフィー(SiO、ヘキサン:EtOAc、80:20、R.0.70)によって表題化合物を固体として精製した(510mg、収率40%)。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 1.38 (s, 12H), 2.35 (s, 3H), 6.98 (s, 1H), 7.34 (dd, J=8.1, 0.7, Hz, 1H), 7.65 (dd, J=8.1, 1.0 Hz, 1H), 8.12 (s, 1H) ppm. MS (DCI/NH3): m/z 258 (M+H)+.
(実施例10B)
5−{6−[(3R)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタ3−イルオキシ]ピリダジン−3−イル}−3−メチル−1H−インドール
実施例8Aの手順に従って、実施例10Aの生成物(240mg、1mmol)を実施例9Aの生成物(250mg、1mmol)と合わせた。分取HPLC(Gilson社、カラム、Symmetry(商標)C−8 7μm、40×100mm。溶離液、MeCN/HO(0.2% v.TFA)(v.90/10〜10/90、20分間)、流速75mL/分、紫外線250nm)によって表題化合物を固体として精製した(40mg、収率12%)。
1H NMR (300 MHz, CD3OD) δ 1.50-1.64 (m, 1H), 1.69-1.92 (m, 2H), 2.01-2.14 (m, 1H), 2.29-2.35 (m, 1H), 2.37 (s, 3H), 2.81-3.04 (m, 5H), 3.43-3.55 (m, 1H), 5.27-5.34 (m, 1H), 7.06 (d, J=1.4 Hz, , 1H), 7.24 (d, J=9.2 Hz, 1H), 7.44 (dd, J=8.5, 0.7 Hz, 1H), 7.71 (dd, J=8.8, 2.0, Hz, 1H), 8.07-8.12 (m, 2H) ppm. MS (DCI/NH3): m/z 335 (M+H)+.
(実施例10C)
5−{6−[(3R)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタ3−イルオキシ]ピリダジン−3−イル}−3−メチル−1H−インドールフマレート
実施例10Bの生成物(40mg、0.12mmol)をEtOAc/EtOH(v.1:1、5mL)中、フマル酸(23mg、0.2mmol)で周囲温度で10時間処理した。表題化合物を固体として得た(40mg、収率62%)。
1H NMR (300 MHz, CD3OD) δ 1.90-2.24 (m, 3H), 2.33-2.48 (m, 4H), 2.61-2.68 (m, 1H), 3.22-3.53 (m, 5H), 3.93-4.03 (m, 1H), 5.51-5.58 (m, 1H), 6.70 (s, 3.6 H), 7.08 (d, J=1.0 Hz, 1H), 7.32 (d, J=9.5 Hz, 1H), 7.45 (d, J=8.5 Hz, 1H), 7.72 (dd, J=8.8, 1.7 Hz, 1H), 8.10 (d, J=1.7 Hz, 1H), 8.17 (d, J=9.5 Hz, 1H) ppm. MS (DCI/NH3): m/z 335 (M+H)+.C20H22N4O・1.8 C4H4O4に対する計算値: C, 60.13; H, 5.42; N, 10.31. 実測値: C, 60.02; H, 5.53; N, 10.27.
(実施例11)
5−{2−[(3R)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタ3−イルオキシ]ピリミジン−5−イル}−1H−インドール
(実施例11A)
(3R)−3−[(5−ブロモピリミジン−2−イル)オキシ]キヌクリジン
実施例7Aの手順に従って、実施例4Aの生成物(508mg、4mmol)を5−ブロモ−2−ヨード−ピリミジン(Aldrich社、1.42g、5mmol)と合わせた。クロマトグラフィー(SiO、CHCl:MeOH:NH・HO、90:10:1、R.0.40)によって表題化合物を固体として精製した(760mg、収率67%)。
1H NMR (300 MHz, CD3OD) δ 1.54-1.68 (m, 1H), 1.68-1.95 (m, 2H), 2.03-2.16 (m, 1H), 2.24-2.33 (m, 1H), 2.82-3.11 (m, 5H), 3.41-3.52 (m, 1H), 5.09-5.17 (m, 1H), 8.65 (s, 2H). MS (DCI/NH3): 284 (M+H)+ 286 (M+H)+.
(実施例11B)
5−{2−[(3R)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタ3−イルオキシ]ピリミジン−5−イル}−1H−インドール
実施例3Aの手順に従って、実施例11Aの生成物(283mg、1mmol)を5−インドリルボロン酸(Aldrich社、193mg、1.2mmol)と合わせた。分取HPLC(Gilson社、カラム、Symmetry(商標)C−8 7μm、40×100mm。溶離液、MeCN/HO(0.2% v.TFA)(v.90/10〜10/90、20分間)、流速75mL/分、紫外線250nm)によって表題化合物を固体として精製した(40mg、収率12%)。
1H NMR (300 MHz, CD3OD) δ 1.50-1.63 (m, 1H), 1.67-1.93 (m, 2H), 2.04-2.17 (m, 1H), 2.24-2.31 (m, 1H), 2.75-3.05 (m, 5H), 3.38-3.48 (m, 1H), 5.14-5.21 (m, 1H), 6.53 (dd, J=3.1, 0.7 Hz, 1H), 7.30 (d, J= 3.1 Hz, 1H), 7.35 (dd, J=8.5, 1.7 Hz, 1H), 7.51 (dt, J=8.5, 0.7 Hz, 1H), 7.80 (dd, J=1.7, 0.7 Hz, 1H), 8.82 (s, 2H) ppm. MS (DCI/NH3): m/z 321 (M+H)+.
(実施例11C)
5−{2−[(3R)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタ3−イルオキシ]ピリミジン−5−イル}−1H−インドールヘミフマレート
11Bの生成物(40mg、0.12mmol)をEtOAc/EtOH(v.1:1、3mL)中、フマル酸(12mg、0.1mmol)で周囲温度で10時間処理した。表題化合物を固体として得た(42mg、収率88%)。
1H NMR (300 MHz, CD3OD) δ 1.72-2.10 (m, 3H), 2.20-2.34 (m, 1H), 2.43-2.51 (m, 1H), 3.04-3.43 (m, 5H), 3.65-3.76 (m, 1H), 5.28-5.36 (m, 1H), 6.52 (dd, J=3.1, 1.1 Hz, 1H), 6.67 (s, 1H), 7.30 (d, J=3.1 Hz, 1H), 7.35 (dd, J=8.5, 1.7 hz, 1H), 7.51 (dt, J=8.5, 0.7 Hz, 1H), 7.80 (dd, J=1.7, 0.7 Hz, 1H), 8.84 (s, 2H) ppm. MS (DCI/NH3): m/z 321 (M+H)+.C19H20N4O・0.6 C4H4O4に対する計算値: C, 65.90; H, 5.79; N, 14.36. 実測値: C, 65.65; H, 5.24; N, 14.41.
(実施例12)
4−{2−[(3R)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタ3−イルオキシ]ピリミジン−5−イル}−1H−インドール
(実施例12A)
4−{2−[(3R)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタ3−イルオキシ]ピリミジン−5−イル}−1H−インドール
実施例8Aの手順に従って、実施例11Aの生成物(170mg、0.6mmol)を4−(4,4,5,5−テトラ−メチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−1H−インドール(WO第02055517号を参照。146mg、0.6mmol)と合わせた。クロマトグラフィー(SiO、CHCl:MeOH:NH・HO、90:10:1、R.0.10)によって表題化合物を固体として精製した(76mg、収率40%)。
1H NMR (300 MHz, CD3OD) δ 1.50-1.64 (m, 1H), 1.67-1.93 (m, 2H), 2.05-2.19 (m, 1H), 2.25-2.33 (m, 1H), 2.73-3.12 (m, 5H), 3.39-3.50 (m, 1H), 5.17-5.25 (m, 1H), 6.55 (dd, J= 3.4, 1.0 Hz, 1H), 7.11 (dd, J=7.1, 1.0, Hz, 1H), 7.23 (t, J=8.1 Hz, 1H), 7.35 (d, J=3.1 Hz, 1H), 7.44-7.49 (m, 1H), 8.85 (s, 2H) ppm. MS (DCI/NH3): m/z 321 (M+H)+.
(実施例12B)
4−{2−[(3R)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタ3−イルオキシ]ピリミジン−5−イル}−1H−インドールフマレート
実施例12Aの生成物(76mg、0.24mmol)をEtOAc/EtOH(v.1:1、4mL)中、フマル酸(29mg、0.25mmol)で周囲温度で10時間処理した。表題化合物を固体として得た(94.6mg、収率90%)。
1H NMR (300 MHz, CD3OD) δ 1.88-2.21 (m, 3H), 2.33-2.48 (m, 1H), 2.59-2.66 (m, 1H), 3.22-3.50 (m, 5H), 3.84-3.95 (m, 1H), 5.41-5.49 (m, 1H), 6.55 (dd, J=3.4, 1.0 Hz, 1H), 6.68 (s, 2H), 7.11 (dd, J=7.5, 1.0 Hz, 1H), 7.24 (t, J= 8.1 Hz, 1H), 7.36 (d, J=3.1 Hz, 1H), 7.48 (dt, J=8.1, 0.7 Hz, 1H), 8.89 (s, 2H) ppm. MS (DCI/NH3): m/z 321 (M+H)+.C19H20N4O・C4H4O4に対する計算値: C, 63.29; H, 5.54; N, 12.84. 実測値: C, 62.95; H, 5.85; N, 12.61.
(実施例13)
5−{2−[(3S)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタ3−イルオキシ]ピリミジン−5−イル}−1H−インドール
(実施例13A)
(3R)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタ3−イルベンゾエート(L)−酒石酸塩
(+/−)−3−キヌクリジノールベンゾエート(Sigma社、17.9g、77.5mmol)を、EtOH(80%、222mL)中のL−酒石酸(Aldrich社、99%ee、11.63g、77.5mmol)で周囲温度で1週間処理した。白色固体を濾別し、減圧乾燥した。6.5gの3−(R)−キヌクリジノールベンゾエート−(L)−酒石酸塩を約80%eeで得た(HPLCによって評価。HPLC条件:キラルパクADカラム、25cm×4mm ID。溶媒EtOH:ヘキサン=15:85。流速1mL/分。紫外線220nm。保持時間:(S)−3−キヌクリジノールベンゾエート、7.87分間;(R)−3−キヌクリジノールベンゾエート、13.3分間。)上記固体をEtOH(80%、35mL)中で再結晶化させて表題化合物を得た(4.5g、収率15%、>98%ee)。MS(DCI/NH)m/z232(M+H)
(実施例13B)
(3R)−キヌクリジン−3−オール
実施例13Aの生成物(4.5g、11.8mmol)を加水分解によってNaOH(15%、40mL)およびMeOH(40mL)で50℃で10時間処理した。メタノールを減圧除去し、この残滓をクロロホルム(4×80mL)で抽出した。抽出物を合わせ、MgSO(無水)で乾燥させた。この乾燥剤を濾別し、上清を濃縮して表題化合物を白色固体として得た(1.35g、収率90%)。MS(DCI/NH)m/z128(M+H)
(実施例13C)
(3S)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタ3−イルベンゾエート(D)−酒石酸塩
実施例13Aの母液を合わせ、減圧濃縮した。次いで、この残滓をNaOH(1N、50mL)で室温で30分間処理した。これをクロロホルム(3×mL)で抽出した。抽出物を合わせ、乾燥した(MgSO)。乾燥剤を濾別した。上清を濃縮して3−キヌクリジノールベンゾエート(15.25g、66mmol)を得た。次いで、これを実施例1Aの手順に従って、EtOH(80%、190ml)中で(D)−酒石酸(Aldrich社、97%ee、9.9g、66mmol)で室温で3日間処理し、表題化合物を得た(7.0g、収率28%、92.3%ee)。
(実施例13D)
(3S)−キヌクリジン−3−オール
実施例1Bの手順に従って、実施例13Cの生成物(7.0g、18.4mmol)をNaOH(水性)で処理した。表題化合物を白色固体として得た(2.0g、収率86%)。MS(DCI/NH)m/z128(M+H)
(実施例13E)
(3S)−3−[(5−ブロモピリミジン−2−イル)オキシ]キヌクリジン
実施例7Aの手順に従って、実施例13Dの生成物(508mg、4mmol)を2−ヨード−5−ブロモ−ピリミジン(1.42g、5mmol)と合わせた。クロマトグラフィー(SiO、CHCl:MeOH:NH・HO、90:10:1、R.0.20)によって表題化合物を固体として精製した(780mg、収率69%)。
1H NMR (300 MHz, CD3OD) δ 1.47-1.61 (m, 1H), 1.63-1.90 (m, 2H), 1.96-2.12 (m, 1H), 2.19-2.27 (m, 1H), 2.73-3.03 (m, 5H), 3.33-3.45 (m, 1H), 5.05-5.14 (m, 1H), 8.64 (s, 2H) ppm. MS (DCI/NH3): 284 (M+H)+ 286 (M+H)+.
(実施例13F)
5−{2−[(3S)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタ3−イルオキシ]ピリミジン−5−イル}−1H−インドール
実施例3Aの手順に従って、実施例13Eの生成物(283mg、1mmol)を5−インドリルボロン酸(193mg、1.2mmol)と合わせた。分取HPLC(Gilson社、カラム、Symmetry(商標)C−8 7μm、40×100mm。溶離液、MeCN/HO(0.2% v.TFA)(v.90/10〜10/90、20分間)、流速75mL/分、紫外線250nm)によって表題化合物を固体として精製した(120mg、収率38%)。
1H NMR (300 MHz, CD3OD) δ 1.50-1.63 (m, 1H), 1.66-1.92 (m, 2H), 2.03-2.18 (m, 1H), 2.24-2.32 (m, 1H), 2.75-3.07 (m, 5H), 3.38-3.49 (m, 1H), 5.13-5.21 (m, 1H), 6.53 (dd, J=3.0, 0.7 Hz, 1H), 7.30 (d, J=3.4 Hz, 1H), 7.35 (dd, J=8.5, 1.7 Hz, 1H), 7.51 (dt, J=9.2, 0.7 Hz, 1H), 7.80 (dd, J=1.7, 0.7 Hz, 1H), 8.81 (s, 2H) ppm. MS (DCI/NH3): m/z 321 (M+H)+.
(実施例13G)
5−{2−[(3S)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタ3−イルオキシ]ピリミジン−5−イル}−1H−インドールヘミフマレート
実施例13Fの生成物(120mg、0.38mmol)をEtOAc/EtOH(v.1:1、10mL)中、フマル酸(44mg、0.38mmol)で処理した。表題化合物を固体として得た(123mg、収率84%)。
1H NMR (300 MHz, CD3OD) δ 1.75-2.13 (m, 3H), 2.22-2.37 (m, 1H), 2.46-2.54 (m, 1H), 3.03-3.45 (m, 5H), 3.68-3.79 (m, 1H), 5.30-5.38 (m, 1H), 6.52 (dd, J=3.1, 1.1 Hz, 1H), 6.67 (s, 1.2H), 7.30 (d, J=3.1 Hz, 1H), 7.35 (dd, J=8.5, 1.7 Hz, 1H), 7.51 (dt, J= 8.5, 0.7 Hz, 1H), 7.80 (dd, J=1.7, 0.7 Hz, 1H), 8.82 (s, 2H) ppm. MS (DCI/NH3): m/z 321 (M+H)+.C19H20N4O・0.6 C4H4O4に対する計算値: C, 65.90; H, 5.79; N, 14.36. 実測値: C, 65.62; H, 5.76; N, 14.40.
(実施例14)
5−[4−(1−アザビシクロ[2.2.2]オクタ3−イルオキシ)フェニル]−3−メチル−1H−インダゾールトリフルオロアセテート
実施例2Bの手順に従って、実施例1Aの生成物(200mg、0.61mmol)をt−ブチル−(3−メチル−5−トリメチルスタニル−インダゾール)−1−カルボン酸塩(米国特許第2003199511号を参照。294mg、1mmol)と合わせた。分取HPLC(Gilson社、カラム、Symmetry(商標)C−8 7μm、40×100mm。溶離液、MeCN/HO(0.2% v.TFA)(v.90/10〜10/90、20分間)、流速75mL/分、紫外線250nm)によって表題化合物を固体として精製した(70mg、収率26%)。
1H NMR (300 MHz, CD3OD) δ 1.85-2.13 (m, 3H), 2.22-2.37 (m, 1H), 2.46-2.50 (m, 1H), 2.58 (s, 3H), 3.23-3.45 (m, 5H), 3.78-3.86 (m, 1H), 4.90-5.00 (m, 1H), 7.07 (dt, J=8.8, 2.0 Hz, 2H), 7.50 (d, J=8.8 Hz, 1H), 7.61-7.68 (m, 3H), 7.85 (s, 1H) ppm. MS (DCI/NH3): m/z 334 (M+H)+.C21H23N3O・1.0 CF3CO2H・0.5 H2Oに対する計算値: C, 60.52; H, 5.52; N, 9.21. 実測値: C, 60.79; H, 5.39; N, 9.17.
(実施例15)
6−[4−(1−アザビシクロ[2.2.2]オクタ3−イルオキシ)フェニル]−1,3−ベンゾチアゾール−2−アミン
(実施例15A)
3−[(4’−ニトロ−1,1’−ビフェニル−4−イル)オキシ]キヌクリジン
3−キヌクリジノール(Aldrich社、0.51g、4mmol)を、THF(無水、Aldrich社、40mL)中のDIAD(ジ−イソプロピルアザジカルボン酸塩、Aldrich社、0.81g、4mmol)およびPhP(Aldrich社、1.04g、4mmol)と共に4’−ニトロ−1,1’−ビフェニル−4−オール(TCI、0.43g、2mmol)と周囲温度で2日間合わせた。この反応混合物を濃縮した。クロマトグラフィー(SiO、CHCl:MeOH:NH・HO、90:10:1、R.0.20)によって表題化合物を固体として精製した(400mg、収率62%)。
1H NMR ( 300 MHz , CD3OD) δ1.45-1.57 (m, 1H), 1.63-1.91 (m, 2H), 1.97-2.12 (m, 1H), 2.17-2.24 (m, 1H), 2.66-3.00 (m, 5H), 3.30-3.41 (m, 1H), 4.56-4.64 (m, 1H), 7.05 (dt, J=8.8, 2.6 Hz, 2H), 7.68 (dt, J=9.2, 2.6 Hz, 2H), 7.82 (dt, J=8.8, 2.7 Hz, 2H), 8.28 (dt, J=8.8, 2.8 Hz, 2H) ppm. MS (DCI/NH3) m/z 325 (M+H)+.
(実施例15B)
4’−(1−アザビシクロ[2.2.2]オクタ3−イルオキシ)−1,1’−ビフェニル−4−アミン
水素下において、実施例15Aの生成物(300mg、0.92mmol)をメタノール(20mL)中のPd/C(Aldrich社、wt.10%、30mg)で周囲温度で30分間処理した。反応終了後、触媒剤を珪藻土の短カラムで除去した。この上清を減圧濃縮して表題化合物を得た(200mg、収率74%)。
1H NMR (300 MHz, CD3OD) δ1.44-1.58 (m, 1H), 1.63-1.89 (m, 2H), 1.99-2.13 (m, 1H), 2.15-2.23 (m, 1H), 2.72-3.04 (m, 5H), 3.29-3.39 (m, 1H), 4.50-4.58 (m, 1H), 6.77 (dt, J= 8.8, 2.5 Hz, 2H), 6.91 (dt, J=8.8, 2.4 Hz, 2H), 7.32 (dt, J= 8.5, 2.5 Hz, 2H), 7.43 (dt,J= 9.2, 2.8 Hz, 2H) ppm. MS (DCI/NH3) m/z 295 (M+H)+.
(実施例15C)
6−[4−(1−アザビシクロ[2.2.2]オクタ3−イルオキシ)フェニル]−1,3−ベンゾチアゾール−2−アミン
実施例15Bの生成物(200mg、0.68mmol)およびKSCN(Aldrich社、140mg、1.52mmol)をHOAc(5mL)に溶解した。ブロミン[Aldrich社、99%、HOAc(1mL)中、40μL、0.76mmol]を上記溶液に5分間かけてゆっくりと添加した。この混合物を周囲温度でさらに1時間攪拌し、次いで、5〜10℃のNaOH水溶液(10%、20mL)で急冷した。次いで、これをCHClPrOH(v.10:1、2×50mL)で抽出した。この抽出物を合わせ、減圧濃縮した。クロマトグラフィー(SiO、CHCl:MeOH:NH・HO、90:10:1、R.0.10)によって表題化合物を固体として精製した(140mg、収率59%)。
1H NMR (300 MHz, CD3OD) δ1.27-1.37 (m, 1H), 1.51-1.72 (m, 2H), 1.79-1.88 (m, 1H), 2.02-2.07 (m, 1H), 2.51-2.84 (m, 5H), 3.21-3.39 (m, 1H), 4.45-4.52 (m, 1H), 6.97(d, J=8.8 Hz, 2H), 7.35 (d, J=8.5 Hz, 7.45 (dd, J=8.5, 2.1 Hz, 1H), 7.55 (d, J=8.5, 2H), 7.90 (d, J=2.0 Hz, 1H) ppm. MS (DCI/NH3) m/z 352 (M+H)+.
(実施例15D)
6−[4−(1−アザビシクロ[2.2.2]オクタ3−イルオキシ)フェニル]−1,3−ベンゾチアゾール−2−アミンビストリフルオロアセテート
実施例15Cの生成物(140mg、0.4mmol)をPrOH(5mL)中のトリフルオロ酢酸(Aldrich社、99%、114mg、80μL、1mmol)で周囲温度で15時間処理した。表題化合物を固体として得た(90mg、収率39%)。
1H NMR (300 MHz, DMSO-D6) δ 1.75-2.16 (m, 3H), 2.30-2.52 (m, 2H), 3.03-3.45 (m, 5H), 3.75-3.82 (m, 1H), 4.78-4.85 (m, 1H), 7.05 (d, J=8.8 Hz, 2H), 7.38 (d, J=8.5 Hz, 1H), 7.50 (dd, J=8.5, 2.1 Hz, 1H), 7.62 (d, J=8.8 Hz, 2H), 7.76 [s(broad.), 2H], 7.96 (d, J=1.7 Hz, 1H) ppm. MS (DCI/NH3): m/z 352 (M+H)+.C20H21N3OS・2.08 CF3CO2Hに対する計算値 C, 49.30; H, 3.95; N, 7.14. 実測値: C, 49.70; H, 3.42; N, 7.03.
(実施例16)
6−{4−[(3R)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタ3−イルオキシ]フェニル}−1,3−ベンゾチアゾール−2−アミン
(実施例16A)
(3R)−3−[(4’−ニトロ−1,1’−ビフェニル−4−イル)オキシ]キヌクリジン
実施例1Aの手順に従って、実施例4Aの生成物(1.28g、10mmol)を4−ヨード−4’−ニトロ−ビフェニル(TCI、1.62g、5mmol)と合わせた。クロマトグラフィー(SiO、CHCl:MeOH:NH・HO、90:10:1、R.0.20)によって表題化合物を固体として精製した(930mg、収率57%)。
1H NMR ( 300 MHz , CD3OD) δ1.45-1.57 (m, 1H), 1.63-1.91 (m, 2H), 1.97-2.12 (m, 1H), 2.17-2.24 (m, 1H), 2.66-3.00 (m, 5H), 3.30-3.41 (m, 1H), 4.56-4.64 (m, 1H), 7.05 (dt, J=8.8, 2.6 Hz, 2H), 7.68 (dt, J=9.2, 2.6 Hz, 2H), 7.82 (dt,J=8.8, 2.7 Hz, 2H), 8.28 (dt,J=8.8, 2.8 Hz, 2H) ppm. MS (DCI/NH3) m/z 325 (M+H)+.
(実施例16B)
4’−[(3R)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタ3−イルオキシ]−1,1’−ビフェニル−4−アミン
水素下において、実施例16Aの生成物(580mg、1.79mmol)をエタノール(50mL)中のPd/C(Aldrich社、wt.10%、100mg)で周囲温度で30分間処理した。反応終了後、触媒を珪藻土の短カラムで除去した。上清を減圧濃縮して表題化合物を得た(520mg、収率99%)。
1H NMR (300 MHz, CD3OD) δ1.44-1.58 (m, 1H), 1.63-1.89 (m, 2H), 1.99-2.13 (m, 1H), 2.15-2.23 (m, 1H), 2.72-3.04 (m, 5H), 3.29-3.39 (m, 1H), 4.50-4.58 (m, 1H), 6.77 (dt, J= 8.8, 2.5 Hz, 2H), 6.91 (dt, J=8.8, 2.4 Hz, 2H), 7.32 (dt, J= 8.5, 2.5 Hz, 2H), 7.43 (dt,J= 9.2, 2.8 Hz, 2H) ppm. MS (DCI/NH3) m/z 295 (M+H)+.
(実施例16C)
6−{4−[(3R)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタ3−イルオキシ]フェニル}−1,3−ベンゾチアゾール−2−アミントリ(トリフルオロ酢酸)
実施例16Bの生成物(250mg、0.85mmol)およびKSCN(Aldrich社、165mg、1.70mmol)をHOAc(5mL)に溶解した。ブロミン[Aldrich社、99%、HOAc(1mL)中47μL、0.90mmol]を上記溶液に5分間かけてゆっくりと添加した。この混合物を周囲温度でさらに2時間攪拌し、次いで、5〜10℃のNaOH水溶液(10%、20mL)で急冷した。次いで、これをCHClPrOH(v.10:1、2×50mL)で抽出した。この抽出物を合わせ、減圧濃縮した。分取HPLC(Gilson社、カラム、Symmetry(商標)C−8 7μm、40×100mm。溶離液、MeCN/HO(0.2% v.TFA)(v.90/10〜10/90、20分間)、流速75mL/分、紫外線250nm)によって表題化合物を固体として精製した(150mg、収率19%)。
1H NMR (300 MHz, DMSO-D6) δ 1.84 - 2.20 (m, 3 H), 2.22 - 2.44 (m, 1 H), 2.47 - 2.69 (m, 1 H), 3.32 - 3.51 (m, 5 H), 3.74 - 3.93 (m, 1 H), 4.89 - 5.02 (m, 1 H), 7.01 - 7.15 (m, 2 H), 7.53 (d,J=8.5 Hz, 1 H), 7.59 - 7.66 (m, 2 H), 7.69 (dd,J=8.5, 1.7 Hz, 1 H), 7.98 (d,J=2.0 Hz, 1 H) ppm. MS (DCI/NH3): m/z 352 (M+H)+.C20H21N3OS・3.00 CF3CO2Hに対する計算値 C, 45.03; H, 3.49; N, 6.06. 実測値: C, 44.70; H, 3.42; N, 6.00.
(実施例17)
6−{4−[(3R)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタ3−イルオキシ]フェニル}−4−チオシアナート−1,3−ベンゾチアゾール−2−アミントリフルオロ酢酸
実施例16Cの手順に従って、実施例16Bの生成物(250mg、0.85mmol)およびKSCN(Aldrich社、165mg、1.70mmol)をHOAc(5mL)に溶解した。ブロミン[Aldrich社、99%、HOAc(1mL)中、47μL、0.90mmol]を上記溶液に5分間かけてゆっくりと添加した。分取HPLC(Gilson社、カラム、Symmetry(商標)C−8 7μm、40×100mm。溶離液、MeCN/HO(0.2% v.TFA)(v.90/10〜10/90、20分間)、流速75mL/分、紫外線250nm)によって表題化合物を固体として精製した(55mg、収率12%)。
1H NMR (300 MHz, MeOH-D4) δ 1.79 - 2.24 (m, 3 H), 2.22 - 2.44 (m, 1 H), 2.46 - 2.65 (m, , 1 H), 3.30 - 3.52 (m, 5 H), 3.74 - 3.90 (m, 1 H), 4.93 (dd,J=9.2, 5.1 Hz, 1 H), 6.96 - 7.23 (m, 2 H) 7.48 - 7.70 (m, 3 H) 7.88 (d,J=1.7 Hz, 1 H) ppm. MS (DCI/NH3): m/z 409 (M+H)+.
(実施例18)
6−{4−[(3R)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタ3−イルオキシ]フェニル}−4−ブロモ−1,3−ベンゾチアゾール−2−アミンビス(トリフルオロ酢酸)
実施例16Bの生成物(250mg、0.85mmol)およびKSCN(Aldrich社、165mg、1.70mmol)をHOAc(5mL)に溶解した。実施例16Cの手順に従って、ブロミン[Aldrich社、99%、HOAc(1mL)中、47μL、0.90mmol]を上記溶液に5分間かけてゆっくりと添加した。分取HPLC(Gilson社、カラム、Symmetry(商標)C−8 7μm、40×100mm。溶離液、MeCN/HO(0.2% v.TFA)(v.90/10〜10/90、20分間)、流速75mL/分、紫外線250nm)によって表題化合物を固体として精製した(50mg、収率9%)。
1H NMR (300 MHz, MeOH-D4) δ 1.78 - 2.21 (m, 3 H), 2.23 - 2.44 (m, 1 H), 2.47 - 2.63 (m, 1 H), 3.23 - 3.53 (m, 5 H), 3.66 - 3.97 (m, 1 H), 4.88 - 5.03 (m, 1 H), 6.96 - 7.22 (m, 2 H), 7.52 - 7.65 (m, 2 H), 7.68 (d, J=1.7 Hz, 1 H), 7.82 (d, J=1.7 Hz, 1 H) ppm. MS (DCI/NH3): m/z 430 (M+H)+, 432 (M+H)+.C20H20BrN3OS・2.00 CF3CO2Hに対する計算値 C, 43.78; H, 3.37; N, 6.38. 実測値: C, 44.70; H, 3.42; N, 6.32.
(実施例19)
N−[4−(3−メチル−1H−インダゾール−5−イル)フェニル]キヌクリジン−3−アミン
(実施例19A)
N−(4−ヨードフェニル)キヌクリジン−3−アミン
3−キヌクリジノン塩酸塩(Aldrich社、3.22g、20mmol)を、HOAc(25mL)中の4−ヨード−アニリン(Aldrich社、2.19g、10mmol)、NASO(無水、Aldrich社、7.40g、50mmol)およびNaBH(OAc)(Aldrich社、3.16g、15mmol)で周囲温度で15時間処理した。反応終了後、この反応混合物を飽和NaHCOを75mL含んだフラスコにゆっくり注ぎ、20分間攪拌した。次いで、これをEtOAc(3×100mL)で抽出した。この抽出物を合わせ、塩水(20mLで2回)洗浄した。この有機溶液を減圧濃縮し、クロマトグラフィー(SiO、CHCl:MeOH:NH・HO、90:10:2、R.0.10)によって表題化合物をオイルとして精製した(3.24g、収率98%)。
1H NMR (300 MHz, CD3OD,) δ1.70-1.81 (m, 1H), 1.93-2.04 (m, 2H), 2.08-2.24 (m, 2H), 2.89 (ddd, J=12.9, 5.1, 2.7 Hz, 1H), 3.12-3.28 (m, 4H), 3.64 (ddd,J=12.9, 9.5, 2.4 Hz, 1H), 3.79-3.85 (m, 1H), 6.46 (dt,J=9.0, 2.7 Hz, 2H), 7.39 (dt,J=9.1, 2.7 Hz, 2H) ppm. MS (DCI/NH3) m/z 329 (M+H)+.
(実施例19B)
N−[4−(3−メチル−1H−インダゾール−5−イル)フェニル]キヌクリジン−3−アミントリフルオロ酢酸
実施例2Bの手順に従って、実施例19Aの生成物(200mg、0.61mmol)をt−ブチル−(3−メチル−5−トリメチルスタニル−インダゾール)−1−カルボン酸塩(米国特許第2003199511号を参照。294mg、1mmol)と合わせた。分取HPLC(Gilson社、カラム、Symmetry(商標)C−8 7μm、40×100mm。溶離液、MeCN/HO(0.2% v.TFA)(v.90/10〜10/90、20分間)、流速75mL/分、紫外線250nm)によって表題化合物を固体として精製した(28mg、収率10%)。
1H NMR (300 MHz, CD3OD) δ 1.85-1.96 (m, 1H), 2.08-2.15 (m, 2H), 2.24-2.40 (m, 2H), 2.59 (s, 3H), 3.02-3.15 (m, 1H), 3.20-3.45 (m, 4H), 3.78-3.88 (m, 1H), 3.98-4.06 (m, 1H), 6.77 (dt,J=8.8, 2.0 Hz, 2H), 7.46-7.52 (m, 3H), 7.59 (dd, J=8.9, 1.6 Hz, 1H), 7.78 (s, 1H) ppm. MS (DCI/NH3): m/z 333 (M+H)+.C21H24N4・1.25 CF3CO2Hに対する計算値: C, 59.43; H, 5.36; N, 11.80. 実測値: C, 59.20; H, 4.96; N, 11.62.
(実施例20)
(R)−3−[6−(3−メチル−1H−インダゾール−5−イル)−ピリダジン−3−イルオキシ]−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクタンフマレート
(実施例20A)
3−メチル−5−トリメチルスタニル−インダゾール−1−カルボキシル酸t−ブチルエステル
窒素下において、無水トルエン(Aldrich社、50mL)中、5−ブロモ−3−メチル−インダゾール−1−カルボキシル酸t−ブチルエステル(3.0g、9.6mmol)を、Pd(PPh(Aldrich社、1.1g、0.96mmol)によって触媒したヘキサメチルジチン(Aldrich社、4.73g、14.4mmol)と115℃(油浴)で2時間結合させた。反応終了後、黒色の反応混合物を周囲温度まで冷却し、フラッシュシリカゲルカラム(ヘキサン中、5〜30%EtOAc)に直接装填して精製し、表題化合物を得た(3.06g、80%)。
1H NMR (MeOH-d4, 300 MHz) 0.23 - 0.45 (m, 9 H) 1.71 (s, 9 H) 2.59 (s, 3 H) 7.67 (d, J=8.1 Hz, 1 H) 7.87 (s, 1 H) 8.06 (d, J=8.5 Hz, 1 H) ppm. MS (DCI/NH3) m/z 397(M+H)+.
(実施例20B)
(R)−3−[6−(3−メチル−1H−インダゾール−5−イル)−ピリダジン−3−イルオキシ]−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクタン
窒素下において、Pd(dba)(Aldrich社、24mg、0.025mmol)および(BuP)Pd(Strem Chemicals社、26mg、0.05mmol)の触媒作用下で、ジオキサン(10ml)中のCsF(Strem Chemicals社、152mg、1mmol)を用いて、実施例9Aの生成物(120mg、0.5mmol)を実施例20Aの生成物(278mg、0.7mmol)と80℃で16時間結合させた。反応終了後、この反応物をEtOAc(50mL)で希釈し、塩水で洗浄した(10mLで2回)。この有機溶液を真空濃縮し、残滓をCHCl(5mL)中のTFA(1mL)で周囲温度で2時間処理した。次いで、これを濃縮した。分取HPLC(Xterra(商標)、カラム、Xterra RP−18 5μm、30×100mm。溶離液、MeCN/HO(NHHCO、0.1M、pH=10)(v.90/10〜10/90、20分間)、流速75mL/分、紫外線250nm)によって表題化合物を固体として精製した(68mg、41%)。
1H NMR (MeOH-D4, 300 MHz) 1.50 - 1.66 (m, 1 H) 1.70 - 1.94 (m, 2 H) 2.01 - 2.15 (m, 1 H) 2.29 - 2.37 (m, 1 H) 2.62 (s, 3 H) 2.81 - 3.04 (m, 5 H) 3.44 - 3.56 (m, 1 H) 5.28 - 5.36 (m, 1 H) 7.28 (d, J=9.2 Hz, 1 H) 7.59 (d, J=8.8 Hz, 1 H) 8.05 (dd, J=8.8, 1.4 Hz, 1 H) 8.16 (d, J=9.2 Hz, 1 H) 8.31 (s, 1 H) ppm. MS (DCI/NH3) m/z 336 (M+H)+.
(実施例20C)
(R)−3−[6−(3−メチル−1H−インダゾール−5−イル)−ピリダジン−3−イルオキシ]−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクタンフマレート
実施例20Bの生成物(68mg、0.11mmol)を、EtOAc/MeOH(v.10:1、5mL)中、フマル酸(Aldrich社、14mg、0.12mmol)で処理して、表題化合物を固体として得た(59.1mg、65%)。
1H NMR (MeOH-D4, 300 MHz) 1.82 - 2.18 (m, 3 H) 2.27 - 2.42 (m, 1 H) 2.55 - 2.66 (m, 4 H) 3.21 - 3.43 (m, 5 H) 3.82 - 3.95 (m, 1 H) 5.47 - 5.57 (m, 1 H) 6.68 (s, 2 H) 7.34 (d, J=9.2 Hz, 1 H) 7.60 (d, J=8.8 Hz, 1 H) 8.06 (dd, J=8.8, 1.7 Hz, 1 H) 8.21 (d, J=9.2 Hz, 1 H) 8.32 (s, 1 H) ppm. MS (DCI/NH3) m/z 336(M+H)+.C19H21N5O・1.0 C4H4O4・0.35 H2Oに対する計算値: C, 60.35; H, 5.66; N, 15.30. 実測値: C, 60.06; H, 5.40; N, 15.56.
(実施例21)
(R)−3−[6−(1−メチル−1H−インドール−5−イル)−ピリダジン−3−イルオキシ]−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート
実施例20Bの手順に従って、窒素下において、実施例4Aの生成物(120mg、0.5mmol)を、ジオキサン(8mL)中のCsF(Strem Chemicals社、228mg、1.5mmol)と共に、Pd(dba)(24mg、0.025mmol)および(BuP)Pd(26mg、0.05mmol)によって触媒したN−メチル−インドール−5−ボロン酸(Aldrich社、250mg、1.5mmol)と80℃で16時間合わせた。分取HPLC(Xterra(商標)、カラム、Xterra RP−18 5μ、30×100mm。溶離液、MeCN/HO(0.2% v.TFA)(v.90/10〜10/90、20分間)、流速75mL/分、紫外線250nm)によって表題化合物を固体として精製した(109.9mg、49%)。
1H NMR (MeOH-D4, 300 MHz) 1.91 - 2.25 (m, 3 H), 2.34 - 2.48 (m, 1 H), 2.61 - 2.70 (m, 1 H), 3.33 - 3.56 (m, 5 H), 3.86 (s, 3 H), 3.94 - 4.04 (m, 1 H), 5.50 - 5.59 (m, 1 H), 6.56 (d, J=3.1 Hz, 1 H), 7.25 (d, J=3.1 Hz, 1 H), 7.29 - 7.36 (m, 1 H), 7.52 (d, J=8.8 Hz, 1 H), 7.81 (dd, J=8.6, 1.9 Hz, 1 H), 8.10 - 8.19 (m, 2 H) ppm. MS (DCI/NH3) m/z 335 (M+H)+.C20H22N4O・1.075 C2F3O2Hに対する計算値: C, 58.22; H, 5.09; N, 12.26. 実測値: C, 58.21; H, 5.00; N, 12.30.
(実施例22)
(R)−{5−[6−(1−アザビシクロ[2.2.2]オクタ3−イルオキシ)−ピリダジン−3−イル]−1H−インドール−3−イルメチル}−ジメチル−アミンビス(フマル酸)
(実施例22A)
(R)−{5−[6−(1−アザビシクロ[2.2.2]オクタ3−イルオキシ)−ピリダジン−3−イル]−1H−インドール−3−イルメチル}−ジメチル−アミン
実施例9Bの生成物(150mg、0.47mmol)を、ジオキサン/HOAc(v.1:1、5mL)中のHCHO(Aldrich社、37%、76mg、0.94mmol)およびジメチルアミン(Aldrich社、42mg、0.94mmol)で周囲温度で16時間処理した。次いで、これを濃縮し、分取HPLC(Xterra(商標)、カラム、Xterra RP−18 5μm、30×100mm。溶離液、MeCN/HO(NHHCO、0.1M、pH=10)(v.90/10〜10/90、20分間)、流速75mL/分、紫外線250nm)によって表題化合物を固体として精製した(80mg、45%)。
1H NMR (MeOH-D4, 300 MHz) 1.59 - 1.75 (m, 1 H), 1.77 - 1.99 (m, 2 H), 2.07 - 2.23 (m, 1 H), 2.36 - 2.44 (m, 1 H), 2.60 - 2.69 (m, 6 H), 2.91 - 3.13 (m, 5 H), 3.52 - 3.65 (m, 1 H), 4.22 (s, 2 H), 5.32 - 5.40 (m, 1 H), 7.30 (d, J=9.5 Hz, 1 H), 7.49 (s, 1 H), 7.56 (d, J=8.5 Hz, 1 H), 7.81 (dd, J=8.5, 1.7 Hz, 1 H), 8.15 (d, J=9.5 Hz, 1 H), 8.29 (s, 1 H) ppm. MS (DCI/NH3) m/z 378(M+H)+.
(実施例22B)
(R)−{5−[6−(1−アザビシクロ[2.2.2]オクタ3−イルオキシ)−ピリダジン−3−イル]−1H−インドール−3−イルメチル}−ジメチル−アミンビス(フマル酸)
実施例22Aの生成物(80mg、0.21mmol)を、EtOAc/MeOH(v.10:1)中、フマル酸(Aldrich社、49mg、0.42mmol)で処理して、表題化合物を白色固体として得た(74.8mg、53%)。
1H NMR (MeOH-D4, 300 MHz) 1.79 - 2.17 (m, 3 H), 2.25 - 2.41 (m, 1 H), 2.54 - 2.61 (m, 1 H), 2.84 (s, 6 H), 3.19 - 3.42 (m, 5 H), 3.78 - 3.90 (m, 1 H), 4.50 (s, 2 H), 5.45 - 5.54 (m, 1 H), 6.66 (s, 5 H), 7.34 (d, J=9.2 Hz, 1 H), 7.54 - 7.63 (m, 2 H), 7.84 (dd, J=8.5, 1.7 Hz, 1 H), 8.17 (d, J=9.2 Hz, 1 H), 8.35 (s, 1 H) ppm. MS (DCI/NH3) m/z 378(M+H)+.C22H27N5O・2.5 C4H4O4・0.5 H2Oに対する計算値: C, 56.80; H, 5.66; N, 10.35. 実測値: C, 56.62; H, 5.78; N, 10.09.
(実施例23)
(R)−3−[6−(1H−インドール−5−イル)−ピリダジン−3−イルオキシ]−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクタン1−オキシドトリフルオロアセテート
実施例9Bの生成物をアセトニトリル(3mL)中のH(Aldrich社、aq.30%1mL、8.8mmol)で5時間処理した。この混合物を過酸化物が観察されなくなるまでNaSO溶液で急冷し、次いで、これを真空濃縮した。分取HPLC(Xterra(商標)、カラム、Xterra RP−18 5μm、30×100mm。溶離液、MeCN/HO(0.2% v.TFA)(v.90/10〜10/90、20分間)、流速75mL/分、紫外線250nmによって表題化合物を固体として精製した(15.6mg、13%)。
1H NMR (MeOH-d4, 300 MHz) 2.14 - 2.38 (m, 3 H) 2.55 - 2.71 (m, 2 H) 3.68 - 3.92 (m, 5 H) 4.37 - 4.47 (m, J=8.5 Hz, 1 H) 5.62 - 5.70 (m, J=4.4 Hz, 1 H) 6.57 (d, J=2.0 Hz, 1 H) 7.30 - 7.38 (m, 2 H) 7.52 (d, J=8.5 Hz, 1 H) 7.74 (dd, J=8.6, 1.9 Hz, 1 H) 8.13 - 8.20 (m, 2 H) ppm. MS (ESI) m/z 337(M+H)+.C19H20N4O2・1.15 CF3CO2Hに対する計算値: C, 54.72; H, 4.56; N, 11.98. 実測値: C, 54.72; H, 4.07; N, 12.08.
(実施例24)
6−{6−[(3R)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタ3−イルオキシ]−ピリダジン−3−イル}−ベンゾチアゾール−2−イルアミン三(塩化水素)
(実施例24A)
6−(4−ブロモ−フェニル)−4,5−ジヒドロ−2H−ピリダジン−3−オン
4−(4−ブロモ−フェニル)−4−オキソ−酪酸(Aldrich社、25.0g、97.3mmol)を、EtOH(Aldrich社、100mL)中のNHNH・HO(Aldrich社、55%、9.1mL、156mmol)で還流しなが2時間処理した。これを周囲温度まで冷却し、白色固体を濾別して表題化合物を得た(24.2g、98%)
1H NMR (CDCl3, 300 MHz) δ2.50 - 2.76 (m, 2 H), 2.85 - 3.09 (m, 2 H), 7.43 - 7.71 (m, 4 H), 8.55 (s, 1 H) ppm. MS (DCI/NH3) m/z 253 (M+H)+, 255 (M+H)+, 270 (M+NH4)+, 272 (M+NH4)+.
(実施例24B)
6−(4−ブロモ−フェニル)−4,5−ジヒドロ−2H−ピリダジン−3−オン
実施例24Aの生成物(24.0g、95mmol)をHOAc(Aldrich社、200mL)中のブロミン(Aldrich社、18.81g、6.1mL104.5mmol)で100℃で1時間酸化させた。次いで、茶色の混合物を周囲温度まで冷却した。白色固体を濾別して、上清を水で洗浄した(20mLで2回)。固体を収集し、減圧乾燥して表題化合物を得た(25.0g、100%)。
1H NMR (CDCl3, 300 MHz) δ7.07 (d, J=10.2 Hz, 1 H), 7.55 - 7.69 (m, 4 H), 7.72 (d, J=9.8 Hz, 1 H) ppm. MS (DCI/NH3) m/z 251 (M+H)+, 253 (M+H)+, 268 (M+NH4)+, 270 (M+NH4)+.
(実施例24C)
3−(4−ブロモ−フェニル)−6−クロロ−ピリダジン
実施例24Bの生成物(25.0g、100mmol)をPOCl(Aldrich社、200mL)中で100℃で18時間攪拌した。次いでPOClの大半を蒸留した(約150mLが収集された)。次いで、この残滓を氷/水300mLに注ぎ、激しく1時間攪拌した。固体を濾別した。上清を水で洗浄し(50mLで2回)、真空乾燥して表題化合物を得た(26.2g、98%)。
1H NMR (MeOH-D4, 300 MHz) δ7.72 (d, J=8.8 Hz, 2 H), 7.86 (d, J=8.8 Hz, 1 H), 8.02 (d, J=8.8 Hz, 2 H), 8.19 (d, J=9.2 Hz, 1 H) ppm. MS (DCI/NH3) m/z 269 (M+H)+, 271 (M+H)+, 273 (M+H)+.
(実施例24D)
(3R)−3−[6−(4−ブロモ−フェニル)−ピリダジン−3−イルオキシ]−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクタン
実施例7Aの手順に従って、THF(無水、Aldrich社、50mL)中でt−BuOK(Aldrich社、1.12g、10mmol)を塩基として用いて、実施例24Cの生成物(2.43g、9mmol)を実施例4Aの生成物(1.27g、10mmol)と合わせた。クロマトグラフィー(SiO、CHCl:MeOH:NH・HO、90:10:2、R.0.30)によって表題化合物を淡黄色固体として精製した(3.30g、100%)。
1H NMR (MeOH-D4, 300 MHz) 1.47 - 1.66 (m, 1 H), 1.66 - 1.93 (m, 2 H), 1.96 - 2.18 (m, 1 H), 2.23 - 2.42 (m, 1 H), 2.71 - 3.06 (m, 5 H), 3.38 - 3.58 (m, 1 H), 5.17 - 5.47 (m, 1 H), 7.28 (d, J=9.2 Hz, 1 H), 7.59 - 7.78 (m, 2 H), 7.82 - 7.99 (m, 2 H), 8.06 (d, J=9.2 Hz, 1 H) ppm. MS (DCI/NH3) m/z 360 (M+H)+, 362 (M+H)+.
(実施例24E)
{4−[6−[(3R)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタ3−イルオキシ]−ピリダジン−3−イル]−フェニル}−ベンズヒドリリデン−アミン
t−BuONa(Aldrich社、150mg、1.5mmol)をトルエン(無水、Aldrich社、10mL)に入れた状態で、Pd(dba)(Aldrich社、18.3mg、0.02mmol)およびXantphos(Strem Chemicals社、36mg、0.06mmol)の触媒作用下で、実施例24Dの生成物(360mg、1mmol)をベンズヒドリリデアミン(Aldrich社、270mg、1.5mmol)と100℃で2時間合わせた。次いで、この混合物を周囲温度まで冷却し、EtOAc(50mL)で希釈し、水で洗浄した(5mLで2回)。この有機溶液を濃縮し、クロマトグラフィー(SiO、CHCl:MeOH:NH・HO、90:10:1、R.0.4)によって表題化合物を固体として精製した(360mg、収率78%)。
1H NMR (300 MHz, CD3OD)δ 1.45 - 1.63 (m, 1 H), 1.64 - 1.94 (m, 2 H), 1.94 - 2.13 (m, 1 H), 2.23 - 2.41 (m, 1 H), 2.71 - 3.06 (m, 5 H), 3.39 - 3.55 (m, 1 H), 5.10 - 5.37 (m, 1 H), 6.82 - 6.93 (m, 2 H), 7.12 - 7.23 (m, 3 H), 7.25 - 7.35 (m, 3 H), 7.39 - 7.57 (m, 3 H), 7.67 - 7.74 (m, 2 H), 7.74 - 7.83 (m, 2 H), 7.96 (d, J=9.2 Hz, 1 H) ppm. MS (DCI/NH3): 461 (M+H)+.
(実施例24F)
4−{6−[(3R)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタ3−イルオキシ]−ピリダジン−3−イル}−フェニルアミン
実施例24Eの生成物(360mg、0.78mmol)をTHF(5mL)中のHCl(aq.10%、5mL)で周囲温度で4時間処理した。次いで、これを濃縮し、クロマトグラフィー(SiO、CHCl:MeOH:NH・HO、90:10:1、R.0.1)によって表題化合物を固体として精製した(210mg、収率90%)。
1H NMR (300 MHz, CD3OD) δ 1.44 - 1.66 (m, 1 H), 1.65 - 1.94 (m, 2 H), 1.95 - 2.16 (m, 1 H), 2.20 - 2.40 (m, 1 H), 2.68 - 3.06 (m, 5 H), 3.37 - 3.57 (m, 1 H), 5.15 - 5.37 (m, 1 H), 6.65 - 6.89 (m, 2 H), 7.18 (d, J=9.5 Hz, 1 H), 7.55 - 7.81 (m, 2 H), 7.93 (d, J=9.2 Hz, 1 H) ppm. MS (DCI/NH3): 297 (M+H)+.
(実施例24G)
6−{6−[(3R)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタ3−イルオキシ]−ピリダジン−3−イル}−ベンゾチアゾール−2−イルアミン
実施例24Fの生成物(150mg、0.5mmol)を、HOAc(5mL)中のKSCN(Aldrich社、97mg、1mmol)およびブロミン(Aldrich社、96mg、0.6mmol)で周囲温度で0.5時間処理した。次いで、これをNASO(aq.10%、1mL)で急冷し、濃縮した。クロマトグラフィー(SiO、CHCl:MeOH:NH・HO、90:10:2、R.0.1)によって表題化合物を固体として精製した(170mg、収率80%)。
1H NMR (300 MHz, CD3OD) δ 1.60-1.70 (m, 1 H), 1.72 - 1.98 (m, 2 H), 2.02 - 2.19 (m, 1 H), 2.23 - 2.42 (m, 1 H), 2.82 - 3.13 (m, 5 H), 3.42 - 3.68 (m, 1 H), 5.15 - 5.54 (m, 1 H), 7.26 (d, J=9.2 Hz, 1 H), 7.49 (d, J=8.5 Hz, 1 H), 7.87 (dd, J=8.6, 1.9 Hz, 1 H), 8.07 (d, J=9.5 Hz, 1 H), 8.23 (d, J=1.4 Hz, 1 H) ppm. MS (DCI/NH3): 354 (M+H)+.
(実施例24H)
6−{6−[(3R)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタ3−イルオキシ]−ピリダジン−3−イル}−ベンゾチアゾール−2−イルアミン三(塩化水素)
実施例24Gの生成物(170mg、0.48mmol)をEtOAc(無水、Aldrich社、5mL)中のHCl(Aldrich社、ジオキサン中4M、0.5mL、2mmol)で周囲温度で0.5時間処理して、表題化合物を黄色固体として得た(170mg、収率77%)。
1H NMR ? 1.88 - 2.29 (m, 3 H) 2.30-2.42 (m, 1 H) 2.57 - 2.75 (m, 1 H), 3.33 - 3.60 (m, 5 H), 3.99 (dd, J=14.2, 8.1 Hz, 1 H), 5.41 - 5.71 (m, 1 H), 7.50 (d, J=9.2 Hz, 1 H), 7.68 (d, J=8.8 Hz, 1 H), 8.16 (dd, J=8.5, 1.7 Hz, 1 H), 8.26 (d, J=9.2 Hz, 1 H), 8.48 (d, J=1.4 Hz, 1 H) ppm; MS (DCI/NH3): 354 (M+H)+.C18H19N5OS ・3.00 HCl・1.00 H2Oに対する計算値: C, 44.96; H, 5.03; N, 14.56. 実測値: C, 44.70; H, 5.17; N, 14.24.
(実施例25)
(3R)−3−[6−(3−ブロモ−1H−インドール−5−イル)−ピリダジン−3−イルオキシ]−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクタン三(塩化水素)
(実施例25A)
(3R)−3−[6−(3−ブロモ−1H−インドール−5−イル)−ピリダジン−3−イルオキシ]−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクタン
実施例9Bの生成物(160mg、0.5mmol)をMeCN(10mL)中に溶解し、HOAc(Sigma社、60mg、1mmol)で10分間処理した。MeCN(Aldrich社、5mL)中のN−ブロモコハク酸イミド(Aldrich社、110mg、0.6mmol)を5分間かけてゆっくりと添加した。この混合物を周囲温度で1時間攪拌し、真空濃縮した。クロマトグラフィー(SiO、CHCl:MeOH:NH・HO、90:10:1、R.0.15)によって表題化合物を固体として精製した(70mg、収率35%)。
1H NMR (300 MHz, CD3OD)δ1.55-1.62 (m, 1 H), 1.70 - 1.96 (m, 2 H), 2.05-2.20 (m, 1 H), 2.29 - 2.43 (m, 1 H), 2.74 - 3.13 (m, 5 H), 3.42 - 3.66 (m, 1 H, 5.24 - 5.46 (m, 1 H), 7.27 (d, J=9.2 Hz, 1 H), 7.38 (s, 1 H), 7.53 (d, J=8.5 Hz, 1 H), 7.82 (dd, J=8.5, 1.7 Hz, 1 H), 8.05 (s, 1 H), 8.11 (d, J=9.5 Hz, 1 H) ppm. MS (DCI/NH3): 399 (M+H)+, 401 (M+H)+.
(実施例25B)
(3R)−3−[6−(3−ブロモ−1H−インドール−5−イル)−ピリダジン−3−イルオキシ]−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクタン三(塩化水素)
実施例25Aの生成物(50mg、0.125mmol)をEtOAc(無水、5mL)中のHCl(Aldrich社、ジオキサン中4M、0.25mL、1mmol)で周囲温度で1時間処理して、表題化合物を黄色固体として得た(60mg、収率95%)。
1H NMR (300 MHz, CD3OD)δ 1.89 - 2.28 (m, 3 H), 2.29 - 2.56 (m, 1 H), 2.63 - 2.80 (m, 1 H), 3.35 - 3.71 (m, 5 H), 3.81 - 4.10 (m, 1 H), 5.37 - 5.74 (m, 1 H), 7.56 (s, 1 H), 7.72 (d, J=8.5 Hz, 1 H) 7.80 (dd, J=8.5, 1.8 Hz, 1 H), 8.01 (d, J=9.5 Hz, 1 H) 8.21 (d, J=1.4 Hz, 1 H), 8.76 (d, J=9.5 Hz, 1 H) ppm; MS (DCI/NH3): 399 (M+H)+, 401 (M+H)+. C19H19BrN4O ・3.00 HCl・1.50 H2Oに対する計算値: C, 42.60; H, 4.70; N, 10.46. 実測値: C, 42.59; H, 4.79; N, 10.09.
(実施例26)
5−{6−[(3R)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタ3−イルオキシ]−ピリダジン−3−イル}−1,3−ジヒドロ−インドール−2−オンビス(塩化水素)
(実施例26A)
5−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−1,3−ジヒドロ−インドール−2−オン
5−ブロモ−1,3−ジヒドロ−インドール−2−オン(Aldrich社、1.06g、5mmol)を、ジオキサン(無水、Aldrich社、50mL)中でKOAc(Aldrich社、0.98g、10mmol)を塩基として用い、PdCl(dppf)・CHCl(Aldrich社、82mg、0.1mmol)によって触媒させたビス(ピナコラート)ジボロン(Aldrich社、1.52g、6mmol)と80℃で10時間合わせた。周囲温度まで冷却後、この混合物をEtOAc(50mL)で希釈し、塩水で洗浄した(10mLで2回)。次いで、この有機溶液を真空濃縮した。クロマトグラフィー(SiO、ヘキサン:EtOAc、70:30、Rf.0.5)によって表題化合物を固体として精製した(0.96g、収率74%)。
1H NMR (300 MHz, CDCl 3) δ1.24 (s, 3 H), 1.28 (s, 3 H), 1.34 (s, 6 H), 3.69 (s, 2 H), 6.86 (d, J=7.8 Hz, 1 H), 7.57 - 7.78 (m, 2 H) ppm. MS (DCI/NH3): 260 (M+H)+.
(実施例26B)
5−{6−[(3R)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタ3−イルオキシ]−ピリダジン−3−イル}−1,3−ジヒドロ−インドール−2−オン
実施例4Aの生成物(240mg、1mmol)を、ジオキサン/EtOH/NaCO(aq、1M)(v.1/1/1、4.5mL)中でPdCl(PPh(Aldrich社、35mg、0.05mmol)および2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)ビフェニル(Strem Chemicals社、52.5mg、0.15mmol)によって触媒された実施例26Aの生成物(520mg、2mmol)とEmry(商標)Creator microwave中で130℃、330Wで15分間合わせた。この無機固体をシリンジフィルタで濾別し、次いで、この混合物をクロマトグラフィー(SiO、EtOAc:MeOH(v.2%NH・HO)、50:50、R.0.2)によって直接精製して表題化合物を得た(240mg、71%)。
1H NMR (300 MHz, MeOH-D4) δ 1.53 - 1.72 (m, 1 H), 1.73 - 1.96 (m, 2 H), 2.05 - 2.22 (m, 1 H), 2.24 - 2.49 (m, 1 H), 2.83 - 3.15 (m, 5 H), 3.34 (S, 2 H), 3.47 - 3.65 (m, 1 H), 5.16 - 5.49 (m, 1 H), 7.02 (d, J=7.7 Hz, 1 H), 7.25 (d, J=9.2 Hz, 1 H), 7.73 - 7.90 (m, 2 H), 8.01 (d, J=9.2 Hz, 1 H) ppm. MS (DCI/NH3): 337 (M+H)+.
(実施例26C)
5−{6−[(3R)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタ3−イルオキシ]−ピリダジン−3−イル}−1,3−ジヒドロ−インドール−2−オンビス(塩化水素)
実施例26Bの生成物(80mg、0.24mmol)をEtOAc(無水、5mL)中のHCl(Aldrich社、ジオキサン中4M、0.25mL、1mmol)で周囲温度で1時間処理して、表題化合物を黄色固体として得た(100mg、収率100%)。
1H NMR (300 MHz, MeOH-D4) δ1.89 - 2.28 (m, 3 H), 2.29 - 2.49 (m, 1 H), 2.60-2.72 (m, 1 H), 3.34 - 3.63 (m, 5 H), 3.67 (s, 2 H), 3.81 - 4.10 (m, 1 H), 5.45 - 5.71 (m, 1 H), 7.12 (d, J=6.1 Hz , 1 H), 7.77 (d, J=9.2 Hz, 1 H), 7.82 - 7.97 (m, 1 H), 8.46 (d, J=9.5 Hz, 1 H) ppm; MS (DCI/NH3): 337 (M+H)+. C19H20N4O2 ・2.00 HCl・2.00 H2Oに対する計算値: C, 51.24; H, 5.88; N, 12.58. 実測値: C, 51.34; H, 5.75; N, 12.62.
(実施例27)
5−{6−[(3R)−1−オキシ−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタ3−イルオキシ]−ピリダジン−3−イル}−1,3−ジヒドロ−インドール−2−オンビス(塩化水素)
(実施例27A)
5−{6−[(3R)−1−オキシ−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタ3−イルオキシ]−ピリダジン−3−イル}−1,3−ジヒドロ−インドール−2−オン
実施例23の手順に従って、実施例26Bの生成物(100mg、0.30mmol)をMeCN/HO(v.4/1、10mL)中のH(Aldrich社、30%、0.5mL、1.3mmol)で60℃で70時間処理した。クロマトグラフィー(SiO、EtOAc:MeOH(v.2% NH・HO)、50:50、R.0.1)によって表題化合物を固体として精製した(80mg、76%)。
1H NMR (300 MHz, MeOH-D4) δ 2.01 - 2.29 (m, 3 H), 2.37 - 2.61 (m, 2 H), 3.33 - 3.54 (m, 5 H), 3.68 (s, 2 H), 3.87 - 4.18 (m, 1 H), 5.46 - 5.77 (m, 1 H), 7.03 (d, J=8.1 Hz, 1 H), 7.31 (d, J=9.5 Hz, 1 H), 7.75 - 7.93 (m, 2 H), 8.06 (d, J=9.5 Hz, 1 H) ppm. MS (DCI/NH3): 353 (M+H)+.
(実施例27B)
5−{6−[(3R)−1−オキシ−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタ3−イルオキシ]−ピリダジン−3−イル}−1,3−ジヒドロ−インドール−2−オンビス(塩化水素)
実施例27Aの生成物(80mg、0.23mmol)をi−PrOH(5mL)中のHCl(Aldrich社、ジオキサン中4M、0.25mL、1mmol)で周囲温度で1時間処理して、表題化合物を黄色固体として得た(90mg、収率93%)。
1H NMR δ2.10 - 2.50 (m, 3 H), 2.54 - 2.81 (m, 2 H), 3.35 (s, 2 H), 3.71 - 3.94 (m, 4 H), 4.02 (d, J=13.2 Hz, 1 H), 4.30 - 4.58 (m, 1 H), 5.51 - 5.86 (m, 1 H), 7.18 (d, J=8.9 Hz, 1 H), 7.84 - 8.00 (m, 2 H), 7.99 (d, J=9.2 Hz, 1 H), 8.63 (d, J=9.2 Hz, 1 H) ppm; MS (DCI/NH3): 353 (M+H)+. C19H20N4O3 ・2.00 HCl・1.65 H2Oに対する計算値: C, 50.15; H, 5.60; N, 12.31. 実測値: C, 49.77; H, 5.29; N, 12.03.
(実施例28)
5−{6−[(3R)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタ3−イルオキシ]−ピリダジン−3−イル}−1,3−ジヒドロ−ベンゾイミダゾール−2−1トリフルオロ酢酸
(実施例28A)
(4−ブロモ−2−ニトロ−フェニル)−カルバミン酸t−ブチルエステル
4−ブロモ−2−ニトロ−フェニルアミン(Aldrich社、10.8g、50mmol)を、THF(Aldrich社、100mL)中のジ(t−ブチル)ジカーボネート(Aldrich社、11.99g、55mmol)で還流しながら6時間処理した。次いで、これを濃縮し、EtOH中で再結晶化することによって表題化合物を白色固体として精製した(12.8g、収率81%)。
1H NMR (300 MHz, MeOH-D4) δ 1.40 (S, 9 H), 7.21 (d, J=8.5 Hz, 1 H), 7.76 (dd, J=8.4, 2.3 Hz, 1 H), 8.21 (d, J=2.1 Hz, 1 H) ppm. MS (DCI/NH3): 334 (M+H)+, 336 (M+H)+.
(実施例28B)
[2−ニトロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−フェニル]−カルバミン酸t−ブチルエステル
実施例26Aの手順に従って、KOAc(Aldrich社、6.0g、60mmol)をジオキサン(無水、Aldrich社、150mL)に入れた状態で、PdCl(dppf)・CHCl(Aldrich社、490mg、0.6mmol)の触媒作用下において、実施例28Aの生成物(10.05g、30mmol)をビス(ピナコラート)ジボロン(Aldrich社、9.14g、36mmol)と80℃で10時間合わせた。クロマトグラフィー(SiO、ヘキサン:EtOAc、70:30、R.0.5)によって表題化合物を固体として精製した(9.0g、収率83%)。
1H NMR (300 MHz, CDCl 3) δ 1.37 (s, 9 H), 1.38 (s, 12 H), 7.99 (d, J=1.4 Hz, 1 H), 8.02 (d, J=1.4 Hz, 1 H), 8.45 (d, J=1.4 Hz, 1 H) ppm. MS (DCI/NH3): 382 (M+NH4)+.
(実施例28C)
{4−{6−[(3R)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタ3−イルオキシ]−ピリダジン−3−イル}−2−ニトロ−フェニル}−カルバミン酸t−ブチルエステル
実施例20Bの手順に従って、CsF(Strem Chemicals社、228mg、1.5mmol)をジオキサン(8mL)およびDMF(Aldrich社、1mL)に入れた状態で、Pd(dba)(24mg、0.025mmol)および(BuP)Pd(26mg、0.05mmol)の触媒作用下において、実施例9Aの生成物(240mg、1mmol)を実施例28Bの生成物(0.72、2mmol)と窒素下で80℃で16時間合わせた。クロマトグラフィー(SiO、EtOAc:MeOH(v.2% NH・HO)、50:50、R.0.3)によって表題化合物を黄色固体として精製した(350mg、79%)。
1H NMR (300 MHz, MeOH-D4) δ 1.40 (s, 9 H), 1.51 - 1.70 (m, 1 H), 1.70 - 1.98 (m, 2 H), 2.00 - 2.23 (m, 1 H), 2.37 - 2.51 (m, 1 H), 2.71 - 3.18 (m, 5 H), 3.47 - 3.69 (m, 1 H), 5.33 - 5.49 (m, 1 H), 7.30 (d, J=9.2 Hz, 1 H), 7.54 (d, J=8.5 Hz, 1 H), 7.62 (s, 1 H), 8.14 (d, J=9.5 Hz, 1 H), 8.37 (dd, J=8.1, 2.0 Hz, 1 H), 8.80 (d, J=2.0 Hz, 1 H) ppm. MS (DCI/NH3): 442 (M+H)+.
(実施例28D)
4−{6−[(3R)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタ3−イルオキシ]−ピリダジン−3−イル}−2−ニトロ−フェニルアミン
実施例28Cの生成物(350mg、0.79mmol)をEtOH(5mL)中のHCl(Aldrich社、ジオキサン中4M、2mL、8mmol)で周囲温度で1時間処理した。この混合物を濃縮し、クロマトグラフィー(SiO、EtOAc:MeOH(v.2% NH・HO)、50:50、R.0.1)によって表題化合物を白色固体として精製した(250mg、93%)。
1H NMR (300 MHz, MeOH-D4) δ 1.54 - 1.66 (m, 1 H), 1.72 - 2.02 (m, 2 H), 2.07 - 2.24 (m, 1 H), 2.35 - 2.57 (m, 1 H), 2.79 - 3.18 (m, 5 H), 3.48 - 3.69 (m, 1 H), 5.27 - 5.47 (m, 1 H), 7.10 (d, J=8.8 Hz, 1 H), 7.22 (d, J=9.5 Hz, 1 H), 7.66 (s, 1 H), 7.98 (d, J=9.2 Hz, 1 H), 8.08 (dd, J=9.0, 2.2 Hz, 1 H), 8.68 (d, J=2.4 Hz, 1 H) ppm. MS (DCI/NH3): 342 (M+H)+.
(実施例28E)
4−{6−[(3R)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタ3−イルオキシ]−ピリダジン−3−イル}−ベンゼン−1,2−ジアミン
水素下において、実施例28Dの生成物(200mg、0.59mmol)をEtOH(10mL)中のPd/C(Aldrich社、10wt.%、50mg)の触媒作用下において周囲温度で10時間水素化した。反応終了後、触媒を珪藻土(約2g)の短カラムで除去し、上清をEtOH(2×5mL)で洗浄した。このエタノール溶液を濃縮して表題化合物を得た(180mg、収率98%)。
1H NMR (500 MHz, CD3-OD) δ1.58 - 1.73 (m, 1 H), 1.76 - 2.00 (m, 2 H), 2.06 - 2.27 (m, 1 H), 2.29 - 2.47 (m, 1 H), 2.81 - 3.20 (m, 5 H), 3.52 - 3.68 (m, 1 H), 5.11 - 5.57 (m, 1 H), 6.78 (d, J=8.2 Hz, 1 H), 7.12 - 7.26 (m, 2 H), 7.32 (d, J=2.1 Hz, 1 H), 7.92 (d, J=9.2 Hz, 1 H) ppm. MS (DCI/NH3): 312 (M+H)+.
(実施例28F)
5−{6−[(3R)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタ3−イルオキシ]−ピリダジン−3−イル}−1,3−ジヒドロ−ベンゾイミダゾール−2−1トリフルオロ酢酸
実施例28Eの生成物(62mg、0.2mmol)をTHF/DMF(v.1:1、5mL)中の1,1’−カルボニルジイミダゾール(Aldrich社、50mg、0.31mmol)で周囲温度で10時間処理した。次いで、これを濃縮した。分取HPLC(Xterra(商標)、カラム、Xterra RP−18、5μm、30×100mm。溶離液、MeCN/HO(0.2%v.TFA)(v.90/10〜10/90、20分間)、流速75mL/分、紫外線250nmによって表題化合物を固体として精製した(20.0mg、22%)。
1H NMR (500 MHz, CD3-OD) δ1.94 - 2.33 (m, 3 H), 2.30 - 2.48 (m, 1 H), 2.65 - 2.79 (m, 1 H), 3.38 - 3.70 (m, 6 H), 3.94 - 4.06 (m, 1 H), 5.41 - 5.73 (m, 1 H), 7.31 (d, J=7.6 Hz, 1 H), 7.62 - 7.78 (m, 2 H), 8.00 (d, J=7.0 Hz, 1 H), 8.65 (d, J=7.3 Hz, 1 H) ppm; MS (DCI/NH3): 338 (M+H)+. C18H19N5O2 ・1.15 CF3CO2H ・2.30 H2Oに対する計算値: C, 47.81; H, 4.89; N, 13.73. 実測値: C, 47.69; H, 5.27; N, 14.09.
(実施例29)
(R)−3−[6−(1H−ベンゾイミダゾール−5−イル)−ピリダジン−3−イルオキシ]−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクタン
(実施例29A)
(R)−N−{4−[6−(1−アザビシクロ[2.2.2]オクタ3−イルオキシ)−ピリダジン−3−イル]−フェニル}−アセトアミド
実施例9Aの生成物(182mg、0.76mmol)、N−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−フェニル]−アセトアミド(Aldrich社、500mg、1.9mmol)、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(Aldrich社、53mg、0.076mmol)、および2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)ビフェニル(Strem Chemicals社、6.5mg、0.019mmol)を、各々1mLのエタノール、p−ジオキサン、および1Maq.炭酸ナトリウムと合わせた。Emry(商標)Creator microwaveを用いて、この混合物を密閉した管中で150℃、330Wで10分間加熱した。この混合物を室温まで冷却し、Celite(登録商標)で濾過し、シリカで濃縮した。カラムクロマトグラフィー(SiO、1%NHOH−CHClを含有する5%メタノール)によって生成物を精製し、表題化合物を得た(203mg、79%)。
1H NMR (300 MHz, CD3OD) δ1.96 (m, 1 H), 2.09 (m, 1 H), 2.16 (m, 1 H), 2.16 (s, 3 H), 2.38 (m, 1 H), 2.64 (td, J=6.5, 3.6 Hz, 1 H), 3.33 - 3.53 (m, 6 H), 3.97 (dd, J=13.9, 8.1 Hz, 1 H), 5.54 (m, 1 H), 7.32 (d, J=9.4 Hz, 1 H), 7.69 - 7.78 (m, 2 H), 7.91 - 7.98 (m, 2 H), 8.11 (d, J=9.3 Hz, 1 H) ppm; MS (DCI/NH3): m/z 339 (M+H)+.
(実施例29B)
4−{6−[(3R)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタ3−イルオキシ]−ピリダジン−3−イル}−2−ニトロ−フェニルアミントリフルオロ酢酸
濃縮硫酸(5mL)中の実施例29Aの氷冷した溶液(160mg、0.47mmol)に90%硝酸(0.020mL、0.47mmol)を添加した。4℃で2時間放置後、この混合物を氷上に注ぎ、氷冷したNaOH(1N aq.)で中和させた。この混合物を濃縮し、残滓をMeOHに溶解し、濾過して未精製の赤色固体を得た。この生成物を分取RPHPLC(Symmetry(商標)C−8 7μm、40×100mm。10−90% MeCN/HO、0.2%v.TFA)によって精製して表題化合物を得た(54mg、0.11mmol、23%)。
1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ1.97 (m, 1 H), 2.03 - 2.23 (m, 2 H), 2.39 (m, 1 H), 2.65 (td, J=6.5, 3.6 Hz, 1 H), 3.35 - 3.47 (m, 4 H), 3.49 (m, 1 H), 3.85 (m, 1 H), 3.97 (dd, J=14.0, 8.4 Hz, 1 H), 5.54 (m, 1 H), 7.12 (d, J=8.9 Hz, 1 H), 7.33 (d, J=9.2 Hz, 1 H), 8.04 (dd, J=8.9, 2.1 Hz, 1 H), 8.11 (d, J=9.2 Hz, 1 H), 8.71 (d, J=2.1 Hz, 1 H) ppm. MS (ESI): m/z 342 (M+H)+.
(実施例29C)
(R)−3−[6−(1H−ベンゾイミダゾール−5−イル)−ピリダジン−3−イルオキシ]−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクタン
実施例29Bの生成物(29mg、0.064mmol)をメタノール2.0mLに溶解し、Pd(OH)/C(Aldrich社、10wt%)6mgを添加した。この混合物を50psiのHの下で30分間攪拌した。この溶液をナイロン膜で濾過し、濃縮した。残滓をDMF(0.25mL)に溶解し、過剰なトリエチルオルトホルメート(0.1mL)で処理した。この溶液を80℃で2時間加熱し、次いで周囲温度まで冷却し、4時間攪拌した。分取HPLC(Xterra(商標)、カラム、Xterra RP−18 5μm、30×100mm。溶離液、MeCN/HO(NHHCO、0.1M、pH=10)(v.40/60〜70/30、20分間)、流速75mL/分、紫外線250nm)によって表題化合物を固体として精製した(13mg、0.04mmol、63%)。
1H NMR (300 MHz, CD3OD) δ 1.57 (m, 1 H), 1.73 - 1.94 (m, 2 H), 2.08 (m, 1 H), 2.34 (td, J=6.4, 3.6 Hz, 1 H), 2.80 - 3.03 (m, 6 H), 3.50 (ddd, J=14.5, 8.1, 1.5 Hz, 1 H), 5.32 (m, 1 H), 7.28 (d, J=9.2 Hz, 1 H), 7.74 (d, J=8.5 Hz, 1 H), 7.91 (d,J=8.5 Hz, 1 H), 8.11 (d, J=9.2 Hz, 1 H), 8.22 (s, 1 H), 8.25 (s, 1 H) ppm; MS (DCI/NH3): m/z 322 (M+H)+.
(実施例30)
(S)−3−[6−(1H−インドール−5−イル)−ピリダジン−3−イルオキシ]−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクタンフマレート
(実施例30A)
(S)−3−(6−クロロ−ピリダジン−3−イルオキシ)−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクタン
実施例7Aの手順に従って、実施例13Dの生成物(254mg、2mmol)を3,6−ジクロロピリダジン(Aldrich社、596mg、4mmol)と合わせた。フラッシュクロマトグラフィー(SiO、CHCl:MeOH:NH・HO、90:10:2、R.0.30)によって表題化合物を固体として精製した(346mg、72%)。
1H NMR (300 MHz, MeOH-D4)δ 1.47 - 1.63 (m, J=12.9 Hz, 1 H), 1.65 - 1.92 (m, 2 H), 1.94 - 2.10 (m, J=5.9, 3.6 Hz, 1 H), 2.22 - 2.32 (m, J=2.7 Hz, 1 H), 2.72 - 3.02 (m, 5 H), 3.36 - 3.49 (m, 1 H), 5.17 - 5.28 (m, 1 H), 7.23 (d, J=9.2 Hz, 1 H), 7.65 (d, J=9.5 Hz, 1 H) ppm. MS (DCI/NH3) m/z 240 (M+H)+, 242 (M+H)+.
(実施例30B)
(S)−3−[6−(1H−インドール−5−イル)−ピリダジン−3−イルオキシ]−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクタン
実施例20Bの手順に従って、実施例30Aの生成物(270mg、1.1mmol)を5−インドリルボロン酸(215mg、1.4mmol)と合わせた。分取HPLC(Xterra(商標)、カラム、Xterra RP−18 5μm、30×100mm。溶離液、MeCN/HO(NHHCO、0.1M、pH=10)(v.90/10〜10/90、20分間)、流速75mL/分、紫外線250nm)によって表題化合物を固体として精製した(200mg、57%)。
1H NMR (300 MHz, MeOH-D4) δ 1.49 - 1.63 (m, 1 H), 1.67 - 1.92 (m, 2 H), 1.99 - 2.14 (m, 1 H), 2.28 - 2.36 (m, 1 H), 2.76 - 3.04 (m, 5 H), 3.48 (ddd, J=14.7, 8.2, 1.9 Hz, 1 H), 5.24 - 5.34 (m, 1 H), 6.56 (d, J=4.1 Hz, 1 H), 7.24 (d, J=9.5 Hz, 1 H), 7.30 (d, J=3.4 Hz, 1 H), 7.50 (d, J=8.5 Hz, 1 H), 7.73 (dd, J=8.6, 1.9 Hz, 1 H) ,8.07 (d, J=9.5 Hz, 1 H), 8.13 (s, 1 H) ppm. MS (DCI/NH3) m/z 321 (M+H)+.
(実施例30C)
(S)−3−[6−(1H−インドール−5−イル)−ピリダジン−3−イルオキシ]−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクタンフマレート
実施例30Bの生成物(200mg、0.625mmol)をEtOAc/MeOH(v.10:1、10mL)中のフマル酸(Aldrich社、73mg、0.63mmol)で周囲温度で10時間処理して、表題化合物(240.2mg、85%)を得た。
1H NMR (300 MHz, MeOH-D4) δ1.87 - 2.22 (m, 3 H), 2.31 - 2.45 (m, 1 H), 2.60 - 2.67 (m, 1 H), 3.30 - 3.50 (m, 5 H), 3.89 - 4.00 (m, 1 H), 5.49 - 5.57 (m, 1 H), 6.57 (d, J=3.1 Hz, 1 H), 6.68 (s, 2 H), 7.28 - 7.35 (m, 2 H), 7.52 (d, J=8.5 Hz, 1 H), 7.74 (dd, J=8.6, 1.9 Hz, 1 H), 8.11 - 8.19 (m, J=9.5 Hz, 2 H) ppm. MS (DCI/NH3) m/z 321 (M+H)+. C19H20N4O・1.0 C4O4H4・0.50 H2Oに対する計算値: C, 62.01; H, 5.66; N, 12.58. 実測値: C, 61.79; H, 5.46; N, 12.43.
(実施例31)
(R)−3−[5−(1H−インドール−5−イル)−ピリジン−2−イルオキシ]−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロ酢酸
(実施例31A)
(R)−3−(5−ブロモ−ピリジン−2−イルオキシ)−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクタン
実施例7Aの手順に従って、実施例4Aの生成物(1.27g、10mmol)を5−ブロモ−2−クロロ−ピリジン(Aldrich社、1.54g、8mmol)と合わせた。カラムクロマトグラフィー(SiO、CHCl:MeOH:NH・HO、90:10:1、R.0.2)によって表題化合物を固体として精製した(2.0g、収率88%)。
1H NMR (MeOH-d4, 300 MHz) 1.49 - 1.64 (m, 1 H), 1.66 - 1.91 (m, 2 H), 1.97 - 2.11 (m, 1 H), 2.17 - 2.26 (m, 1 H), 2.77 - 3.05 (m, 5 H), 3.36 - 3.47 (m, 1 H), 5.02 - 5.10 (m, 1 H), 6.77 (d, J=8.8 Hz, 1 H), 7.78 (dd, J=8.8, 2.7 Hz, 1 H), 8.16 (t, J=2.5 Hz, 1 H) ppm. MS (DCI/NH3) m/z 283 (M+H)+, 285(M+H)+.
(実施例31B)
(R)−3−[5−(1H−インドール−5−イル)−ピリジン−2−イルオキシ]−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロ酢酸
実施例29Aの手順に従って、実施例31Aの生成物(140mg、0.5mmol)を5−インドリルボロン酸(Ryscor Science社、161mg、1.0mmol)と合わせた。分取HPLC(Xterra(商標)、カラム、Xterra RP−18、5μm、30×100mm。溶離液、MeCN/HO(0.2%v.TFA)、(v.90/10〜10/90、20分間)、流速75mL/分、紫外線250nm)によって表題化合物を固体として精製した(72.9mg、32%)。
1H NMR (MeOH-d4, 300 MHz) 1.86 - 2.22 (m, 3 H), 2.31 - 2.46 (m, 1 H), 2.52 - 2.63 (m, 1 H), 3.29 - 3.50 (m, 5 H), 3.85 - 3.97 (m, 1 H), 5.34 - 5.42 (m, 1 H), 6.49 (d, J=2.4 Hz, 1 H), 6.93 (d, J=8.5 Hz, 1 H), 7.24 - 7.35 (m, 2 H), 7.46 (d, J=8.5 Hz, 1 H), 7.74 (d, J=1.7 Hz, 1 H), 8.00 (dd, J=8.6, 2.5 Hz, 1 H), 8.38 (d, J=2.7 Hz, 1 H) ppm. MS (DCI/NH3) m/z 320(M+HAnal.. C20H21N3O・1.14 CF3CO2Hに対する計算値: C, 59.55; H, 4.97; N, 9.35. 実測値: C, 59.59; H, 4.99; N, 9.03
(実施例32)
(3R)−3−[5−(1H−インドール−4−イル)−ピリミジン−2−イルオキシ]−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクタン1−酸化物
実施例23の手順に従って、実施例12Aの生成物(10mg、0.03mol)をH(Aldrich社、aq.、30%)で酸化させた。クロマトグラフィー[SiO、CHCl:MeOH(v.5% NH:HO)、90:10]によって表題化合物を精製した。
1H NMR (300 MHz, CD3OD) δ 2.01 - 2.32 (m, 3 H), 2.42 - 2.64 (m, 2 H), 3.41 - 3.70 (m, 5H), 3.91 - 4.24 (m, 1 H), 5.39 - 5.59 (m, 1 H), 6.55 (d, J=4.0 Hz, 1 H), 7.12 (d, J=8.0 Hz, 1 H), 7.23 (t, J=8.0 Hz, 1 H), 7.36 (d, J=3.0 Hz, 1 H), 7.47 (d, J=8.0 Hz, 1 H), 8.96 (s, 2 H) ppm.
(実施例33)
(3R)−3−(5−ベンゾオキサゾール−5−イル−ピリミジン−2−イルオキシ)−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクタンビス(塩化水素)
(実施例33A)
1−ベンジルオキシ−4−ブロモ−2−ニトロ−ベンゼン
4−ブロモ−2−ニトロ−フェノール(Aldrich社、2.18g、10mmol)をDMF(Aldrich社、100mL)中のKCO(Aldrich社、2.76g、20mmol)で周囲温度で20分間処理した。塩化ベンジル(Aldrich社、1.52g、12mmol)を添加した。この混合物を100℃で6時間攪拌した。次いで、これを氷/水(200mL)に注ぎ、周囲温度で10時間攪拌した。この白色固体を濾過、乾燥して表題化合物を得た(3.0g、収率100%)。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 5.23 (s, 2 H), 7.01 (d, J=9.2 Hz, 1 H), 7.31 - 7.49 (m, 5 H), 7.58 (dd, J=9.0, 2.5 Hz, 1 H), 7.98 (d, J=2.7 Hz, 1 H) ppm. MS (DCI/NH3): 325 (M+H)+, 327 (M+H)+.
(実施例33B)
[2−ニトロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−フェニル]−カルバミン酸t−ブチルエステル
実施例28Bの手順に従って、実施例33Aの生成物(3.0g、10mmol)をビス(ピナコラート)ジボロン(Aldrich社、3.04g、12mmol)と合わせた。クロマトグラフィー(SiO、ヘキサン:EtOAc、70:30、R.0.5)によって表題化合物を固体として精製した(3.05g、収率86%)。
1H NMR (300 MHz, MEOH-D4) δ 1.34 (s, 12 H), 5.30 (s, 2 H), 7.27 - 7.43 (m, 4 H), 7.42 - 7.51 (m, 2 H), 7.89 (dd, J=8.3, 1.5 Hz, 1 H), 8.09 (d, J=1.7 Hz, 1 H) ppm. MS (DCI/NH3): 373 (M+NH4)+.
(実施例33C)
(3R)−3−[5−(4−ベンジルオキシ−3−ニトロ−フェニル)−ピリミジン−2−イルオキシ]−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクタン
実施例20Bの手順に従って、実施例11Aの生成物(1.42g、5mmol)を実施例33Bの生成物(2.50g、7.0mmol)と合わせた。クロマトグラフィー(SiO、EtOAc:MeOH(v.2% NH・HO)、50:50、R.0.3)によって表題化合物を固体として精製した(1.75g、81%)。
1H NMR (300 MHz, MeOH-D4) δ 1.46 - 1.61 (m, 1 H), 1.63 - 1.92 (m, 2 H), 1.97 - 2.15 (m, 1 H), 2.17 - 2.33 (m, 1 H), 2.69 - 3.04 (m, 5 H), 3.35 - 3.49 (m, 1 H), 5.11 - 5.22 (m, 1 H), 5.34 (s, 2 H), 7.25 - 7.55 (m, 5 H), 7.85 (dd, J=8.8, 2.4 Hz, 1 H), 8.13 (d, J=2.0 Hz, 1 H), 8.63 (s, 1 H), 8.82 (s, 2 H) ppm. MS (DCI/NH3): 433 (M+H)+.
(実施例33D)
2−アミノ−4−{2−[(3R)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタ3−イルオキシ]−ピリミジン−5−イル}−フェノール
実施例28Eの手順に従って、Pd/C(Aldrich社、10wt.%、100mg)の触媒作用下において、実施例33Cの生成物(380mg、0.88)を水素化した。表題化合物を黄色固体として得た(220mg、収率92%)。
1H NMR (300 MHz, CD3OD) δ1.47 - 1.93 (m, 3 H), 1.95 - 2.35 (m, 2 H) 2.70 - 3.05 (m, 5 H), 3.33 - 3.48 (m, 1 H), 5.04 - 5.30 (m, J=8.8 Hz, 1 H), 6.72 - 6.88 (m, 2 H), 6.98 (d, J=1.7 Hz, 1 H), 8.70 (s, 2 H)ppm. MS (DCI/NH3): 313 (M+H)+.
(実施例33E)
(3R)−3−(5−ベンゾオキサゾール−5−イル−ピリミジン−2−イルオキシ)−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクタン
実施例33Dの生成物(62mg、0.2mmol)をDMF(1mL)中のトリエチルオルトホルメート(Aldrich社、0.5mL)で100℃で10時間処理した。次いで、これを濃縮した。分取HPLC(Xterra(商標)、カラム、Xterra RP−18、5μm、30×100mm。溶離液、MeCN/HO(NHHCO、0.1M、pH=10)(v.90/10〜10/90、20分間)、流速75mL/分、紫外線250nm)によって表題化合物を固体として精製した(50.0mg、78%)。
1H NMR (300 MHz, CD3-OD) δ 1.46 - 1.64 (m, 1 H), 1.64 - 1.93 (m, 2 H), 2.00 - 2.19 (m, 1 H), 2.19 - 2.39 (m, 1 H), 2.67 - 3.13 (m, 5 H), 3.36 - 3.51 (m, 1 H), 5.09 - 5.38 (m, 1 H), 7.72 (dd, J=8.5, 2.0 Hz, 1 H), 7.81 (d, J=8.9 Hz, 1 H), 8.03 (d, J=1.7 Hz, 1 H), 8.53 (s, 1 H), 8.87 (s, 2 H) ppm; MS (DCI/NH3): 323 (M+H)+.
(実施例33F)
(3R)−3−(5−ベンゾオキサゾール−5−イル−ピリミジン−2−イルオキシ)−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクタンビス(塩化水素)
実施例33Eの生成物(50mg、0.15mmol)をEtOAc(5mL)中のHCl(Aldrich社、ジオキサン中4M、0.50mL、2.0mmol)で周囲温度で1時間処理して、表題化合物を黄色固体として得た(55.0mg、93%)。
1H NMR (300 MHz, CD3-OD) δ 1.83 - 2.28 (m, 3 H), 2.30 - 2.50 (m, 1 H), 2.58 - 2.75 (m, 1 H), 3.34 - 3.51 (m, 5 H), 3.84 - 3.97 (m, 1 H), 5.33 - 5.52 (m, 1 H), 7.15 (d, J=8.5 Hz, 1 H), 7.51 - 7.67 (m, 1 H), 7.80 (s, 1 H), 8.09 (s, 1 H), 8.81 (s, 2 H) ppm; MS (DCI/NH3): 323 (M+H)+. C18H18N4O2 ・2.38 HCl ・2.60 H2Oに対する計算値: C, 47.41; H, 5.65; N, 12.29. 実測値: C, 47.33; H, 5.25; N, 11.92.
(実施例34)
(3R)−3−[5−(2−メチル−ベンゾオキサゾール−5−イル)−ピリミジン−2−イルオキシ]−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクタン塩化水素
(実施例34A)
(3R)−3−[5−(2−メチル−ベンゾオキサゾール−5−イル)−ピリミジン−2−イルオキシ]−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクタン
実施例33Dの生成物(62mg、0.2mmol)をDMF(1mL)中のオルト酢酸トリエチル(Aldrich社、0.5mL)で100℃で10時間処理した。次いで、これを濃縮した。分取HPLC(Xterra(商標)、カラム、Xterra RP−18、5μm、30×100mm。溶離液、MeCN/HO(NHHCO、0.1M、pH=10)(v.90/10〜10/90、20分間)、流速75mL/分、紫外線250nm)によって表題化合物を固体として精製した(20.0mg、30%)。
1H NMR (500 MHz, CD3OD) ?1.51 - 1.64 (m, 1 H), 1.66 - 1.77 (m, 1 H), 1.78 - 1.91 (m, 1 H), 2.02 - 2.16 (m, 1 H), 2.19 - 2.36 (m, 1 H), 2.67 (s, 3 H), 2.74 - 3.07 (m, 5 H), 3.37 - 3.48 (m, 1 H), 5.07 - 5.39 (m, 1 H), 7.62 (dd, J=8.5, 1.3 Hz, 1 H), 7.68 (d, J=8.3 Hz, 1 H),7.87 (d, J=1.2 Hz, 1 H), 8.79 - 8.93 (s, 2 H) ppm; MS (DCI/NH3): 327 (M+H)+.
(実施例34B)
(3R)−3−[5−(2−メチル−ベンゾオキサゾール−5−イル)−ピリミジン−2−イルオキシ]−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクタン塩化水素
実施例34Aの生成物(20mg、0.06mmol)をEtOAc(3mL)中のHCl(Aldrich社、ジオキサン中4M、0.25mL、1.0mmol)で周囲温度で1時間処理して、表題化合物を黄色固体として得た(20.0mg、92%)。
1H NMR (500 MHz, CD3OD) δ1.92 - 2.25 (m, 3 H), 2.33 - 2.47 (m, 1 H), 2.59 - 2.65 (m, 1 H), 2.65 - 2.71 (s, 3 H), 3.33 - 3.54 (m, 5 H), 3.87 - 4.00 (m, 1 H), 5.34 - 5.54 (m, 1 H), 7.63 (d, J= 8.5 Hz, 1 H), 7.70 (d, J= 8.5 Hz, 1 H), 7.88 (s, 1 H), 8.90 (s, 2 H) ppm; MS (DCI/NH3): 327 (M+H)+. C19H20N4O2 ・1.20 HCl ・1.50 H2Oに対する計算値: C, 56.39; H, 5.60; N, 13.45. 実測値: C, 56.05; H, 5.99; N, 13.76.
(実施例35)
(3R)−3−[5−(2−エチル−ベンゾオキサゾール−5−イル)−ピリミジン−2−イルオキシ]−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクタンビス(塩化水素)
(実施例35A)
(3R)−3−[5−(2−エチル−ベンゾオキサゾール−5−イル)−ピリミジン−2−イルオキシ]−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクタン
実施例33Dの生成物(62mg、0.2mmol)を、DMF(1mL)中のオルソプロピオン酸トリエチル(Aldrich社、0.5mL)で100℃で10時間処理した。次いで、これを濃縮した。分取HPLC(Xterra(商標)、カラム、Xterra RP−18、5μm、30×100mm。溶離液、MeCN/HO(NHHCO、0.1M、pH=10)、(v.90/10〜10/90、20分間)、流速75mL/分、紫外線250nm)によって表題化合物を固体として精製した(20.0mg、30%)。
1H NMR (500 MHz, CD3OD) δ1.45 (t, J=7.6 Hz, 3 H), 1.49 - 1.64 (m, 1 H), 1.66 - 1.78 (m, 1 H), 1.79 - 1.94 (m, 1 H), 2.04 - 2.16 (m, 1 H), 2.21 - 2.36 (m, 1 H), 2.72 - 3.11 (m, 7 H), 3.37 - 3.53 (m, 1 H), 5.07 - 5.31 (m, 1 H), 7.62 (dd, J= 8.5, 1.7 Hz, 1 H) 7.69 (d, J= 8.6 Hz, 1 H), 7.89 (d, J=1.2 Hz, 1 H), 8.82 - 8.90 (m, 2 H) ppm; MS (DCI/NH3): 351 (M+H)+.
(実施例35B)
(3R)−3−[5−(2−メチル−ベンゾオキサゾール−5−イル)−ピリミジン−2−イルオキシ]−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクタンビス(塩化水素)
実施例35Aの生成物(20mg、0.06mmol)をEtOAc(3mL)中のHCl(Aldrich社、ジオキサン中4M、0.25mL、1.0mmol)で周囲温度で1時間処理して、表題化合物を黄色固体として得た(15.0mg、92%)。
1H NMR (500 MHz, CD3-OD) δ1.46 (t, J=7.6 Hz, 3 H), 1.89 - 2.25 (m, 3 H), 2.28 - 2.52 (m, 1 H), 2.54 - 2.72 (m, 1 H), 3.02 (q, J=7.6 Hz, 2 H), 3.22 - 3.56 (m, 5 H), 3.92 (dd, J=13.6, 8.7 Hz, 1 H), 4.99 - 5.63 (m, 1 H), 7.63 (d, J=8.5 Hz, 1 H), 7.71 (d, J=8.5 Hz, 1 H), 7.90 (s, 1 H), 8.90 (s, 2 H) ppm; MS (DCI/NH3): 351 (M+H)+. C20H22N4O2 ・2.00 HClに対する計算値: C, 56.74; H, 5.71; N, 13.23. 実測値: C, 56.82; H, 5.69; N, 13.13.
(実施例36)
(3R)−3−[5−(2−フェニル−ベンゾオキサゾール−5−イル)−ピリミジン−2−イルオキシ]−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクタンビス(塩化水素)
(実施例36A)
(3R)−3−[5−(2−フェニル−ベンゾオキサゾール−5−イル)−ピリミジン−2−イルオキシ]−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクタン
実施例33Dの生成物(62mg、0.2mmol)を、DMF(1mL)中のトリエチルオルトベンゾエート(Aldrich社、0.5mL)で100℃で10時間処理した。次いで、これを濃縮した。分取HPLC(Xterra(商標)、カラム、Xterra RP−18、5μm、30×100mm。溶離液、MeCN/HO(NHHCO、0.1M、pH=10)、(v.90/10〜10/90、20分間)、流速75mL/分、紫外線250nm)によって表題化合物を固体として精製した(40.0mg、50%)。
1H NMR (500 MHz, CD3OD) δ1.52 - 1.64 (m, 1 H), 1.68 - 1.80 (m, 1 H), 1.80 - 1.92 (m, 1 H), 2.06 - 2.18 (m, 1 H), 2.25 - 2.31 (m, 1 H), 2.75 - 3.10 (m, 5 H), 3.39 - 3.49 (m, 1 H), 5.14 - 5.27 (m, 1 H), 7.55 - 7.66 (m, 3 H), 7.69 (dd, J=8.5, 1.8 Hz, 1 H), 7.81 (d, J=8.2 Hz, 1 H), 8.00 (d, J=1.5 Hz, 1 H), 8.27 (dd, J=8.1, 1.7 Hz, 2 H), 8.89 (s, 2H) ppm; MS (DCI/NH3): 399 (M+H)+.
(実施例36B)
(3R)−3−[5−(2−フェニル−ベンゾオキサゾール−5−イル)−ピリミジン−2−イルオキシ]−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクタンビス(塩化水素)
実施例36Aの生成物(40mg、0.10mmol)をEtOAc(3mL)中のHCl(Aldrich社、ジオキサン中4M、0.25mL、1.0mmol)で周囲温度で1時間処理して表題化合物を黄色固体として得た(20.0mg、92%)。
1H NMR (500 MHz, CD3OD) δ1.93 - 2.23 (m, 3 H), 2.33 - 2.48 (m, 1 H), 2.60 - 2.71 (m, 1 H), 3.34 - 3.57 (m, 5 H), 3.90 - 3.99 (m, 1 H), 5.35 - 5.61 (m, 1 H), 7.54 - 7.68 (m, 3 H), 7.72 (dd, J=8.4, 1.7 Hz, 1 H), 7.84 (d, J=8.5 Hz, 1 H), 8.03 (d, J=1.2 Hz, 1 H), 8.21 - 8.37 (m, 2 H), 8.98 (s, 2 H) ppm; MS (DCI/NH3): 399 (M+H)+. C24H22N4O2 ・1.40 HCl ・1.50 H2Oに対する計算値: C, 60.49; H, 5.58. 実測値: C, 60.12; H, 5.72.
(実施例37)
(R)−5−[2−(1−アザビシクロ[2.2.2]オクタ3−イルオキシ)−ピリミジン−5−イル]−3H−ベンゾオキサゾール−2−オンビス(塩酸塩)
(実施例37A)
(R)−5−[2−(1−アザビシクロ[2.2.2]オクタ3−イルオキシ)−ピリミジン−5−イル]−3H−ベンゾオキサゾール−2−オン
実施例33Dの生成物(62mg、0.2mmol)をTHF/DMF(v.1:1、5mL)中の1,1’−カルボニルジイミダゾール(Aldrich社、50mg、0.31mmol)で周囲温度で10時間処理した。次いで、これを濃縮した。分取HPLC(Xterra(商標)、カラム、Xterra RP−18、5μm、30×100mm。溶離液、MeCN/HO(NHHCO、0.1M、pH=10)、(v.90/10〜10/90、20分間)、流速75mL/分、紫外線250nm)によって表題化合物を固体として精製した(60.0mg、34%)。
1H NMR (500 MHz, CD3-OD) δ1.46 - 1.96 (m, 3 H), 2.02 - 2.18 (m, 1 H), 2.19 - 2.38 (m, 1 H), 2.70 - 3.11 (m, 5 H), 3.37 - 3.51 (m, 1 H), 5.08 - 5.29 (m, 1 H), 7.14 - 7.60 (m, 3 H), 8.79 (s, 2 H) ppm; MS (DCI/NH3): 338 (M+H)+.
(実施例37B)
(R)−5−[2−(1−アザビシクロ[2.2.2]オクタ3−イルオキシ)−ピリミジン−5−イル]−3H−ベンゾオキサゾール−2−オンビス(塩酸塩)
実施例37Aの生成物(60mg、0.18mmol)をEtOAc(3mL)中のHCl(Aldrich社、ジオキサン中4M、0.25mL、1.0mmol)で周囲温度で1時間処理して、表題化合物を黄色固体として得た(60.0mg、83%)。
1H NMR (500 MHz, CD3OD) δ1.89 - 2.28 (m, 3 H), 2.30 - 2.54 (m, 1 H), 2.61 - 2.76 (m, 1 H), 3.36 - 3.52 (m, 5 H), 3.82 - 3.99 (m, 1 H), 5.40-5.52 (m, 1 H) 7.20 - 7.47 (m, 2 H), 7.68 (s, 1 H), 8.80 (s, 2 H) ppm; MS (DCI/NH3): 338 (M+H)+. C18H18N4O3 ・2.00 HCl ・1.50 H2Oに対する計算値: C, 49.33; H, 5.29; N, 12.78. 実測値: C, 49.40; H, 5.07; N, 12.60.
(実施例38)
(R)−3−[6−(1−アザビシクロ[2.2.2]オクタ3−イルオキシ)−ピリダジン−3−イル]−9H−カルバゾール
(実施例38A)
3−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−9H−カルバゾール
実施例26Aの手順に従って、KOAc(Aldrich社、1.21g、12.3mmol)をDMF(無水、Aldrich社、25mL)に入れた状態で、ジクロロ[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)ジクロロメタン(Aldrich社、103mg、0.125mmol)の触媒作用下において、3−ブロモ−9H−カルバゾール(Aldrich社、0.97g、3.96mmol)をビス(ピナコラート)ジボロン(Aldrich社、1.13g、4.46mmol)と80℃で一晩合わせた。クロマトグラフィー(SiO、勾配5〜50%EtOAc−ヘキサン)によって表題化合物を精製して、0.80gを得た(2.73mmol、収率69%)。
1H NMR (300 MHz, CDCl3)δ1.40 (s, 12 H), 7.26 (s, 1 H), 7.40 - 7.47 (m, 3 H), 7.88 (d, J=7.0 Hz, 1 H), 8.11 (d, J=7.0 Hz, 2 H), 8.58 (s, 1 H) ppm. MS (DCI/NH3) m/z 294 (M+H)+.
(実施例38B)
(R)−3−[6−(1−アザビシクロ[2.2.2]オクタ3−イルオキシ)−ピリダジン−3−イル]−9H−カルバゾール
実施例29Aの手順に従って、ジクロロビス(トリフェニル−ホスフィン)パラジウム(II)(Aldrich社、5.3mg、0.007mmol)および2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)ビフェニル(Strem Chemicals社、7.3mg、0.021mmol)の触媒作用下において、実施例9Aの生成物(0.173g、0.72mmol)を実施例38Aの生成物(0.267g、0.91mmol)と150℃で10分間合わせた。分取HPLC(Xterra(商標)、カラム、Xterra RP−18、5μm、30×100mm。溶離液、MeCN/HO(NHHCO、0.1M、pH=10)(v.40/60〜70/30、20分間)、流速75mL/分、紫外線250nm)によって表題化合物を固体として精製した。
1H NMR (300 MHz, CD3OD) δ1.45 - 1.62 (m, 1 H), 1.68 - 1.92 (m, 2 H), 2.00 - 2.15 (m, 1 H), 2.27 - 2.40 (m, Hz, 1 H), 2.75 - 3.05 (m, 5 H), 3.43 - 3.59 (m, Hz, 1 H), 5.22 - 5.42 (m, Hz, 1 H), 7.16 - 7.24 (m, 1 H), 7.28 (d, J=9 Hz, 1 H), 7.36 - 7.44 (m, 1 H), 7.45 - 7.52 (m, 1 H), 7.57 (d, J=8 Hz, 1 H), 8.02 (dd, J=9, 2 Hz, 1 H), 8.17 (t, J=9 Hz, 2 H), 8.67 (s, 1 H) ppm; MS (DCI/NH3) m/z 371 (M+H)+.
(実施例39)
3−[6−(1H−インドール−3−イル)−ピリダジン−3−イルオキシ]−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクタンヘミフマレート
(実施例39A)
3−[6−(1H−インドール−3−イル)−ピリダジン−3−イルオキシ]−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクタン
実施例7Aの手順に従って、3−キヌクリジノール(Aldrich社、254mg、2mmol)を3−(6−クロロ−ピリダジン−3−イル)−1H−インドール(Bionet社、458mg、2mmol)と60℃で16時間合わせた。分取HPLC(Xterra(商標)、カラム、Xterra RP−18、5μm、30×100mm。溶離液、MeCN/HO(NHHCO、0.1M、pH=10)、(v.90/10〜10/90、20分間)、流速75mL/分、紫外線250nm)によって表題化合物を固体として精製した(400mg、63%)。
1H NMR (MeOH-D4, 300 MHz) 1.50 - 1.64 (m, 1 H), 1.71 - 1.93 (m, 2 H), 2.00 - 2.15 (m, 1 H), 2.29 - 2.36 (m, 1 H), 2.78 - 3.04 (m, 5 H), 3.43 - 3.55 (m, 1 H), 5.24 - 5.32 (m, 1 H), 7.12 - 7.25 (m, 3 H), 7.42 - 7.48 (m, 1 H), 7.87 (s, 1 H), 8.01 (d, J=9.2 Hz, 1 H), 8.26 - 8.33 (m, 1 H) ppm. MS (DCI/NH3) m/z 321(M+H)+.
(実施例39B)
3−[6−(1H−インドール−3−イル)−ピリダジン−3−イルオキシ]−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクタンヘミフマレート
実施例39Aの生成物(200mg、0.63mmol)をEtOAc/MeOH(v.10:1、10mL)中のフマル酸(Aldrich社、73mg、0.63mmol)で周囲温度で一晩処理し、表題化合物を得た(247.3mg、100%)。
1H NMR (MeOH-D4, 300 MHz) 1.76 - 1.91 (m, 1 H), 1.92 - 2.14 (m, 2 H), 2.22 - 2.37 (m, 1 H), 2.51 - 2.58 (m, 1 H), 3.16 - 3.39 (m, 5 H), 3.82 (ddd, J=14.0, 8.2, 1.9 Hz, 1 H), 5.40 - 5.49 (m, 1 H), 6.67 (s, 1 H), 7.12 - 7.26 (m, 3 H), 7.42 - 7.49 (m, 1 H), 7.89 (s, 1 H), 8.05 (d, J=9.5 Hz, 1 H), 8.26 - 8.32 (m, 1 H) ppm. MS (DCI/NH3) m/z 321(M+H)+. C19H20N4O・0.5 C4O4H4・0.35 H2Oに対する計算値: C, 65.56; H, 5.95; N, 14.56. 実測値: C, 65.49; H, 6.21; N, 14.34.
(実施例40)
(R)−3−[6−(1H−インドール−3−イル)−ピリダジン−3−イルオキシ]−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクタンフマレート
実施例39の手順に従って、実施例4Aの生成物(127mg、1mmol)を3−(6−クロロ−ピリダジン−3−イル)−1H−インドール(Bionet社、229mg、1mmol)と合わせた。表題化合物を固体として得た(208.3mg、収率35%)。
1H NMR (MeOH-d4, 300 MHz) 1.90 - 2.24 (m, 3 H), 2.33 - 2.48 (m, 1 H), 2.61 - 2.69 (m, 1 H), 3.32 - 3.55 (m, 5 H), 3.98 (dd, J=13.7, 8.3 Hz, 1 H), 5.49 - 5.57 (m, 1 H), 6.71 (s, 4 H), 7.13 - 7.28 (m, 3 H), 7.46 (d, J=7.1 Hz, 1 H), 7.90 (s, 1 H), 8.07 (d, J=9.2 Hz, 1 H), 8.30 (d, J=7.1 Hz, 1 H) ppm. MS (DCI/NH3) m/z 321(M+H)+. C19H20N4O・2.1 C4O4H4・0.35 EtOAcに対する計算値: C, 58.14; H, 5.29; N, 9.42. 実測値: C, 57.91; H, 5.35; N, 9.42.
(実施例41)
(S)−3−[6−(1H−インドール−3−イル)−ピリダジン−3−イルオキシ]−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクタンフマレート
実施例39の手順に従って、実施例13Dの生成物(127mg、1mmol)を3−(6−クロロ−ピリダジン−3−イル)−1H−インドール(Bionet社、229mg、1mmol)と合わせた。表題化合物を固体として得た(239mg、収率39%)。
1H NMR (MeOH-d4, 300 MHz) 1.90 - 2.24 (m, 3 H), 2.33 - 2.48 (m, 1 H), 2.61 - 2.69 (m, 1 H), 3.33 - 3.55 (m, 5 H), 3.93 - 4.04 (m, 1 H), 5.49 - 5.57 (m, 1 H), 6.72 (s, 4 H), 7.13 - 7.28 (m, 3 H), 7.46 (d, J=8.1 Hz, 1 H), 7.90 (s, 1 H), 8.07 (d, J=9.2 Hz, 1 H), 8.30 (d, J=7.1 Hz, 1 H) ppm. MS (DCI/NH3) m/z 321(M+H)+. C19H20N4O・2.1 C4O4H4・0.5 EtOAcに対する計算値: C, 58.06; H, 5.37; N, 9.21. 実測値: C, 57.81; H, 5.54; N, 9.53.
(実施例42)
生物学的活性の測定
α7nAChRとしての本発明の代表的化合物の効果を測定するために、[3H]−メチルリカコニチン(MLA)結合アッセイに従って、[3H]−シチシン結合アッセイを考慮しながら本発明の化合物を評価した。これらアッセイは以下に記載するように実施した。
[3H]−シチシン結合
Pabreza LA、Dhawan,S、Kellar KJ、[H]−Cytisine Binding to Nicotinic Cholinergic Receptors in Brain、Mol.Pharm.39号:9〜12頁、1991年に記載の手順から結合条件を変更した。ラット脳(小脳を除去した)からの膜濃縮画分(ABS Inc.社、デラウェア州ウィルミントン)を4℃でゆっくりと解凍し、洗浄し、30容量のBSS−トリス緩衝液(120mM NaCl/5mM KCl/2mM CaCl/2mM MgCl/50mM トリス−Cl、pH7.4、4℃)中に再懸濁した。100〜200μgのタンパク質および0.75nMの[3H]−シチシン(30Ci/mmol;Perkin Elmer/NEN Life Science Products、マサチューセッツ州ボストン)を含んだサンプルを、500μLの最終体積中で4℃で75分間培養した。各化合物を7種の対数希釈濃度について2回ずつ試験した。10μM(−)−ニコチンの存在下において非特異的結合を測定した。96ウェル濾過装置(Packard Instruments社、コネチカット州メリデン)を用いて、結合放射能を真空濾過によって、予め事前に湿潤させたガラスファイバー製フィルタープレート(Millipore、マサチューセッツ州ベッドフォード)上に分離し、次いで、2mLの氷冷BBS緩衝液(120mM NaCl/5mM KCl/2mM CaCl/2mM MgCl)で素早くすすいだ。Packard MicroScint−20(登録商標)シンチレーションカクテル(40μL)を各ウェルに加え、Packard TopCount(登録商標)装置を用いて放射能を測定した。Microsoft Excel(登録商標)ソフトウェアを用いてIC50値を非線形回帰分析によって測定した。Cheng−Prusoff式を用いて、前記IC50値からK値を算出した(式中、K=IC50/1+[リガンド]/K)。
[3H]−methyllcaconitine(MLA)結合
結合条件は[3H]−シチシン結合のものと同様であった。ラット脳(小脳を除去)からの膜成分の豊富な画分(ABS Inc.社、デラウェア州ウィルミントン)を4℃でゆっくりと解凍し、洗浄し、30容のBSS−トリス緩衝液(120mM NaCl、5mM KCl、2mM CaCl、2mM MgCl、50mM トリス−Cl、pH7.4、22℃)中に再懸濁した。100〜200μgのタンパク質、5nMの[3H]−MLA(25Ci/mmol;Perkin Elmer/NEN Life Science Products、マサチューセッツ州ボストン)および0.1%ウシ血清アルブミン(BSA、Millipore、マサチューセッツ州ベッドフォード)を含んだサンプルを500μLの最終体積中で22℃で60分間培養した。各化合物を7種の対数希釈濃度について2回ずつ試験した。10μMのMLAの存在下において非特異的結合を測定した。96ウェル濾過装置(Packard Instruments社、コネチカット州メリデン)を用いて結合放射能を真空濾過によって、事前に2%BSAで湿潤させたガラスファイバー製フィルタープレート上に分離し、次いで、2mLの氷冷BBSで素早くすすいだ。Packard MicroScint−20(登録商標)シンチレーションカクテル(40μL)を各ウェルに加え、Packard TopCount(登録商標)装置を用いて放射能を測定した。Microsoft Excel(登録商標)ソフトウェアを用いてIC50値を非線形回帰分析によって測定した。Cheng−Prusoff式を用いて、前記IC50値からK値を算出した(式中、K=IC50/1+[リガンド]/K)。
MLAアッセイで試験したところ、本発明の化合物は約1nmol〜約10μmolのK値であったが、Kの多くは1μmol未満であった。本発明の化合物の[3H]−シチシン結合値は約50nmolから少なくとも100μmolの範囲であった。好適な化合物の測定は典型的には、式D=Ki 3H−シチシン/Ki MLAにおいてDは約50であるように、[3H]−シチシン結合によって測定されるようなK値の点で、MLAアッセイによって測定されるようなK値を考慮した。好適な化合物は、α4β2受容体に比して、α7受容体においてより高い能力を示した。
本発明の化合物は、受容体の活性を変えることによってα7nAChRの機能を調節するα7nAChRリガンドである。本化合物は受容体活性化アゴニストの作用を完全に阻止する受容体またはアンタゴニストの定常活性を阻害するインバースアゴニストであり得る。これらの化合物も、α7nAChR受容体、またはその受容体を活性化するアゴニストを部分的に阻止または部分的に活性化する部分アゴニストでありうる。
本発明のいくつかの化合物については、hERGイオンチャネルへの結合の可能性も評価されている。hERGイオンチャネルの遮断は心筋再分極に関与しており、このことは心血管にリスクがあることを示す。hERGチャネルへの結合親和力を、放射性リガンド[H]−ドフェチライドの変位によって測定し、K値、すなわちKi hERGで表した。本発明の化合物は、hERG結合の割合に対するα7受容体結合の割合、すなわち(Ki MLA)/(Ki hERG)がより高いことを示し、より良好な心血管リスク因子を示すと考えられた。試験した本発明の化合物はすべて、α7受容体リガンドに関して有益な心血管リスク因子を示した。
上記の詳細な説明および付随する実施例は、単に説明のためのものであり、添付の請求の範囲およびそれらの均等物によってのみ定義される本発明の範囲に対する限定として解釈されるべきではないことを理解されたい。開示される実施形態に対する様々な変更および変形が当業者には明らかである。化学的構造、置換、誘導体、中間体、合成、配合および/または本発明の使用方法に関連するものを制限なしに含むそのような変更および変形を本発明の精神および範囲から逸脱することなしになすことができる。

Claims (10)

  1. 式(I)の化合物:
    Figure 2008523058
    または医薬として許容できる塩、エステル、アミド、またはこれらのプロドラッグ
    [式中、
    nは0、1、または2であり;
    AはNまたはN−Oであり;
    XはO、S、および−N(R)−からなる群から選択され;
    Arは0、1、2、3、または4個の窒素原子を含む6員芳香環であり(Arは0、1、2、3、または4個のアルキル基で置換されている。);
    Arは式:
    Figure 2008523058
    の基であり:
    、Z、Z、およびZは、Cおよび−C(R3b)からなる群から独立して選択され;ただし、Z、Z、Z、およびZのゼロまたは1つはCであり;
    、Z、Z、およびZは、Cおよび−C(R3b)からなる群から独立して選択され;ただし、Z、Z、Z、およびZのゼロまたは1つはCであり;
    、Z10、Z11、Z12、Z13、Z14、Z15、およびZ16は、Cおよび−C(R3c)からなる群から独立して選択され;ただし、Z、Z10、Z11、Z12、Z13、Z14、Z15、およびZ16の1つはCであり、式(c)の基はC原子を介してArに結合されており;
    は各出現時、O、S、−N(R)、−C(R)および−C(R)(R3a)からなる群から独立して選択され;
    は−N(R)、C(=O)、−C(R)、および−C(R)(R3a)からなる群から選択され;
    は−N(R)、−C(R)、および−C(R)(R3a)からなる群から選択され;ただし、Y、Y、およびYのゼロまたは1つは、式(a)の基の−C(R)であり;
    ここで、Y、Y、およびYの1つが式(a)の基の−C(R)である場合、Z、Z、Z、およびZは各々−C(R3b)であり、式(a)の基は、Y、Y、またはYの−C(R)のC原子を介してArに結合されており;また、Z、Z、Z、およびZの1つがCである場合、Y、Y、およびYは−C(R)以外のものであり、式(a)の基はZ、Z、Z、またはZのC原子を介してArに結合されており;
    2aおよびY3aはN、C、および−C(R3a)からなる群から独立して選択され;ただし、Yが式(b)の基の−C(R)である場合、Y2aおよびY3aはNおよび−C(R3a)からなる群から選択され、Y2aおよびY3aの1つがCである場合、式(b)の基のYはO、S、−N(R)、または−C(R)(R3a)であり;
    ここで、Z、Z、Z、およびZの1つがCである場合、式(b)の基のYはO、S、−N(R)、および−C(R)(R3a)からなる群から選択され;Y2aおよびY3aはNおよび−C(R3a)からなる群から各々独立して選択され;式(b)の基はZ、Z、Z、およびZのCを介してArに結合されており;また、式(b)の基のYが−C(R)である場合またはY2aおよびY3aの1つがCである場合、Z、Z、Z、およびZは各々−C(R3b)であり、式(b)の基は式(b)の基のYの−C(R)のC原子を介して、あるいはY2aまたはY3aのC原子を介してArに結合されており;
    およびRは各出現時、水素およびアルキルからなる群から各々独立して選択され;
    およびR3aは各出現時、水素、ハロゲン、アルキル、アリール、−OR、−NR、−アルキル−OR、および−アルキル−NRからなる群から各々独立して選択され;
    3bおよびR3cは各出現時、水素、ハロゲン、アルキル、アリール、−OR、−NR、−アルキル−OR、−アルキル−NR、および−SCNからなる群から各々独立して選択され;
    は水素、アルキル、アリール、アルキルカルボニル、およびアリールカルボニルからなる群から選択され;
    およびRは各出現時、水素、アルキル、アリール、アルキルカルボニル、アルコキシカルボニル、アリールオキシカルボニル、およびアリールカルボニルからなる群から各々独立して選択され、ただしRおよびRの少なくとも1つは、水素またはアルキルであり;
    は水素およびアルキルからなる群から選択される。]。
  2. Arが式(b):
    Figure 2008523058
    (式中、X、X、X、およびXはNおよび−CR10からなる群から各々独立して選択され;およびR10は各出現時、水素およびアルキルからなる群から独立して選択される。)の基である、請求項1に記載の化合物。
  3. Arが:
    Figure 2008523058
    (式中、R10は各出現時、水素およびアルキルからなる群から独立して選択される。)からなる群から選択される、請求項1に記載の化合物。
  4. Arが:
    Figure 2008523058
    (式中、
    、Z、Z、およびZはCおよび−C(R3b)からなる群から独立して選択され;ただし、Z、Z、Z、およびZの1つはCであり、式(ix)はZ、Z、Z、およびZのC原子を介してArに結合されており;
    はO、S、および−C(R)(R3a)からなる群から選択され;
    、Z、Z、およびZはCおよび−C(R3b)からなる群から独立して選択され;ただし、Z、Z、Z、およびZのゼロまたは1つはCであり;
    2aおよびY3aはCおよび−C(R3a)からなる群から独立して選択され;ここで、Z、Z、Z、およびZの1つがCである場合、式(i)〜(vii)の基のY2aおよびY3aは各々−C(R3a)であり;式(i)〜(vii)の基の各々はZ、Z、Z、およびZのCを介してArに結合されており;また、Y2aおよびY3aの1つが式(i)〜(vii)の基のCである場合、Z、Z、Z、およびZは各々−C(R3b)であり、式(i)〜(vii)の基の各々はY2aまたはY3aのC原子を介してArに結合されており;および
    、R、R3a、R3b、R、Z、Z10、Z11、Z12、Z13、Z14、Z15、およびZ16は請求項1に定義された通りである。)からなる群から選択される、請求項1に記載の化合物。
  5. 3−[4−(1−アザビシクロ[2.2.2]オクタ3−イルオキシ)フェニル]−1H−インドール;
    4−[4−(1−アザビシクロ[2.2.2]オクタ3−イルオキシ)フェニル]−1H−インドール;
    5−[4−(1−アザビシクロ[2.2.2]オクタ3−イルオキシ)フェニル]−1H−インドール;
    5−{4−[(3R)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタ3−イルオキシ]フェニル}−1H−インドール;
    6−[4−(1−アザビシクロ[2.2.2]オクタ3−イルオキシ)フェニル]−1H−インドール;
    2−[4−(1−アザビシクロ[2.2.2]オクタ3−イルオキシ)フェニル]−1H−インドール;
    5−[6−(1−アザビシクロ[2.2.2]オクタ3−イルオキシ)ピリダジン−3−イル]−1H−インドール;
    4−[6−(1−アザビシクロ[2.2.2]オクタ3−イルオキシ)ピリダジン−3−イル]−1H−インドール;
    5−{6−[(3R)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタ3−イルオキシ]ピリダジン−3−イル}−1H−インドール;
    5−{6−[(3R)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタ3−イルオキシ]ピリダジン−3−イル}−3−メチル−1H−インドール;
    5−{2−[(3R)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタ3−イルオキシ]ピリミジン−5−イル}−1H−インドール;
    4−{2−[(3R)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタ3−イルオキシ]ピリミジン−5−イル}−1H−インドール;
    5−{2−[(3S)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタ3−イルオキシ]ピリミジン−5−イル}−1H−インドール;
    5−[4−(1−アザビシクロ[2.2.2]オクタ3−イルオキシ)フェニル]−3−メチル−1H−インダゾール;
    6−[4−(1−アザビシクロ[2.2.2]オクタ3−イルオキシ)フェニル]−1,3−ベンゾチアゾール−2−アミン;
    6−{4−[(3R)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタ3−イルオキシ]フェニル}−1,3−ベンゾチアゾール−2−アミン;
    6−{4−[(3R)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタ3−イルオキシ]フェニル}−4−チオシアナト−1,3−ベンゾチアゾール−2−アミン;
    6−{4−[(3R)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタ3−イルオキシ]フェニル}−4−ブロモ−1,3−ベンゾチアゾール−2−アミン;
    N−[4−(3−メチル−1H−インダゾール−5−イル)フェニル]キヌクリジン−3−アミン;
    (R)−3−[6−(3−メチル−1H−インダゾール−5−イル)−ピリダジン−3−イルオキシ]−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタン;
    (R)−3−[6−(1−メチル−1H−インドール−5−イル)−ピリダジン−3−イルオキシ]−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタン;
    (R)−{5−[6−(1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクタ3−イルオキシ)−ピリダジン−3−イル]−1H−インドール−3−イルメチル}−ジメチル−アミン;
    (R)−3−[6−(1H−インドール−5−イル)−ピリダジン−3−イルオキシ]−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクタン1−オキシド;
    6−{6−[(3R)−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクタ3−イルオキシ]−ピリダジン−3−イル}−ベンゾチアゾール−2−イルアミン;
    (3R)−3−[6−(3−ブロモ−1H−インドール−5−イル)−ピリダジン−3−イルオキシ]−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタン;
    5−{6−[(3R)−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクタ3−イルオキシ]−ピリダジン−3−イル}−1,3−ジヒドロ−インドール−2−オン;
    5−{6−[(3R)−1−オキシ−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクタ3−イルオキシ]−ピリダジン−3−イル}−1,3−ジヒドロインドール−2−オン;
    5−{6−[(3R)−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクタ3−イルオキシ]−ピリダジン−3−イル}−1,3−ジヒドロベンゾイミダゾール−2−オン;
    (R)−3−[6−(1H−ベンゾイミダゾール−5−イル)−ピリダジン−3−イルオキシ]−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタン;
    (S)−3−[6−(1H−インドール−5−イル)−ピリダジン−3−イルオキシ]−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクタン;
    (R)−3−[5−(1H−インドール−5−イル)−ピリジン−2−イルオキシ]−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクタン;
    (3R)−3−[5−(1H−インドール−4−イル)−ピリミジン−2−イルオキシ]−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクタン1−オキシド;
    (3R)−3−(5−ベンゾオキサゾール−5−イル−ピリミジン−2−イルオキシ)−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクタン;
    (3R)−3−[5−(2−メチル−ベンゾオキサゾール−5−イル)−ピリミジン−2−イルオキシ]−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタン;
    (3R)−3−[5−(2−エチル−ベンゾオキサゾール−5−イル)−ピリミジン−2−イルオキシ]−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタン;
    (3R)−3−(5−(2−フェニル−ベンゾオキサゾール−5−イル)−ピリミジン−2−イルオキシ]−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタン;
    (R)−5−[2−(1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクタ3−イルオキシ)−ピリミジン−5−イル]−3H−ベンゾオキサゾール−2−オン;
    (R)−3−[6−(1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクタ3−イルオキシ)−ピリダジン−3−イル]−9H−カルバゾール;
    3−[6−(1H−インドール−3−イル)−ピリダジン−3−イルオキシ]−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクタン;
    (R)−3−[6−(1H−インドール−3−イル)−ピリダジン−3−イルオキシ]−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクタン;および
    (S)−3−[6−(1H−インドール−3−イル)−ピリダジン−3−イルオキシ]−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクタン
    からなる群から選択される、請求項1に記載の化合物、または医薬として許容できる塩、エステル、アミド、またはそれらのプロドラッグ。
  6. 医薬として許容できる担体と組み合わせて、治療有効量の請求項1に記載の化合物を含む医薬組成物。
  7. 治療有効量の請求項1に記載の化合物を投与することを含む、哺乳動物におけるα7ニコチン性アセチルコリン受容体の効果を選択的に調節する方法。
  8. 請求項1の化合物を投与するステップを含む、注意欠陥障害、注意欠陥多動性障害(ADHD)、アルツハイマー病(AD)、軽度認知障害、老年性認知症、AIDS痴呆症、ピック病、レビー小体型痴呆症、ダウン症候群型認知症、筋萎縮性側索硬化症、ハンチントン舞踏病、外傷性脳損傷に伴うCNS機能の低下、急性疼痛、術後疼痛、慢性疼痛、炎症性疼痛、神経因性疼痛、不妊症、創傷治癒に伴う新血管成長の必要性、皮膚移植片の血管新生に伴う新血管成長の必要性、および循環の欠如、より具体的には血管閉塞周囲の循環の欠如からなる群から選択される状態または障害を治療または予防する方法。
  9. 前記状態または障害が、認知障害、神経変性および統合失調症からなる群から選択される、請求項1に記載の方法。
  10. 請求項1の化合物を非定型抗精神病薬と併用して投与することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
JP2007545431A 2004-12-10 2004-12-10 縮合ビシクロ複素環置換キヌクリジン誘導体 Ceased JP2008523058A (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/US2004/041471 WO2006065233A1 (en) 2004-12-10 2004-12-10 Fused bicycloheterocycle substituted quinuclidine derivatives

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008523058A true JP2008523058A (ja) 2008-07-03

Family

ID=34960429

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007545431A Ceased JP2008523058A (ja) 2004-12-10 2004-12-10 縮合ビシクロ複素環置換キヌクリジン誘導体

Country Status (6)

Country Link
EP (1) EP1824848A1 (ja)
JP (1) JP2008523058A (ja)
CN (1) CN1922176A (ja)
AU (1) AU2004325725A1 (ja)
CA (1) CA2551486A1 (ja)
WO (1) WO2006065233A1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008546700A (ja) * 2005-06-15 2008-12-25 アボット・ラボラトリーズ 縮合ビシクロ複素環置換キヌクリジン誘導体
JP2016185963A (ja) * 2011-07-15 2016-10-27 ノバルティス アーゲー アザ二環式ジ−アリールエーテルの塩およびその製造方法またはその前駆体の製造方法

Families Citing this family (25)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE10164139A1 (de) 2001-12-27 2003-07-10 Bayer Ag 2-Heteroarylcarbonsäureamide
GB0220581D0 (en) 2002-09-04 2002-10-09 Novartis Ag Organic Compound
US7160876B2 (en) 2003-12-22 2007-01-09 Abbott Laboratories Fused bicycloheterocycle substituted quinuclidine derivatives
US7655657B2 (en) 2003-12-22 2010-02-02 Abbott Laboratories Fused bicycloheterocycle substituted quinuclidine derivatives
PE20060437A1 (es) 2004-06-18 2006-06-08 Novartis Ag COMPUESTOS AZA-BICICLONONANOS COMO LIGANDOS COLINERGICOS DE nAChR
GB0415746D0 (en) 2004-07-14 2004-08-18 Novartis Ag Organic compounds
GB0521508D0 (en) 2005-10-21 2005-11-30 Novartis Ag Organic compounds
GB0525672D0 (en) 2005-12-16 2006-01-25 Novartis Ag Organic compounds
GB0525673D0 (en) 2005-12-16 2006-01-25 Novartis Ag Organic compounds
US8314119B2 (en) * 2006-11-06 2012-11-20 Abbvie Inc. Azaadamantane derivatives and methods of use
DE102007058504A1 (de) 2007-12-05 2009-07-09 Acino Ag Transdermales therapeutisches System mit einem Gehalt an einem Modulator für nikotinische Acetylcholinrezeptoren (nAChR)
PT2540297E (pt) 2008-11-19 2015-08-26 Forum Pharmaceuticals Inc Tratamento de distúrbios cognitivos com (r)-7-cloro-n- (quinuclidin-3-il)benzo[b]tiofeno-2-carboxamida e sais farmaceuticamente aceitáveis desta
TWI558398B (zh) 2009-09-22 2016-11-21 諾華公司 菸鹼乙醯膽鹼受體α7活化劑之用途
SA111320455B1 (ar) 2010-05-17 2014-10-16 Envivo Pharmaceuticals Inc صورة بلورية من (R)-7- كلورو -N- (كينوكليدين -3- يل) بنزو[b] ثيوفين -2- كربوكساميد هيدروكلوريد أحادي الهيدرات
WO2012015749A1 (en) 2010-07-26 2012-02-02 Envivo Pharmaceuticals, Inc. Treatment of cognitive disorders with certain alpha-7 nicotinic acid receptor agonists in combination with acetylcholinesterase inhibitors
NZ707955A (en) 2010-09-23 2016-03-31 Abbvie Bahamas Ltd Monohydrate of an azaadamantane derivative
MX2013008704A (es) 2011-01-27 2013-08-21 Novartis Ag Uso de activadores del receptor de acetil-colina nicotinico alfa-7.
BR112013023813A2 (pt) 2011-03-18 2016-12-13 Novartis Ag combinações de ativadores do receptor acetilcolina nicotínico alfa 7 e antagonistas de mglur5 para uso em dopamina induzida por discinesia na doença de parkinson
US20140128606A1 (en) 2011-06-30 2014-05-08 Toray Industries, Inc. Antipruritic agent
JO3766B1 (ar) 2011-10-20 2021-01-31 Novartis Ag منشط مستقبل أسيتيل كولين الفا - 7 النيكوتيني
EP3666272A1 (en) 2012-05-08 2020-06-17 Forum Pharmaceuticals Inc. Use of encenicline in the treatment of cognitive impairment, alzheimer's disease, memory deficit
CA2894384C (en) 2012-12-11 2018-03-06 Novartis Ag Biomarker predictive of responsiveness to alpha 7 nicotinic acetylcholine receptor activator treatment
JP6338223B2 (ja) 2013-01-15 2018-06-06 ノバルティス アーゲー アルファ7ニコチン性アセチルコリン受容体アゴニストの使用
KR101879919B1 (ko) 2013-01-15 2018-07-18 노파르티스 아게 알파 7 니코틴성 아세틸콜린 수용체 작용물질의 용도
US10428062B2 (en) 2015-08-12 2019-10-01 Axovant Sciences Gmbh Geminal substituted aminobenzisoxazole compounds as agonists of α7-nicotinic acetylcholine receptors

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04226981A (ja) * 1990-05-19 1992-08-17 Boehringer Ingelheim Kg 二環式の1−アザ−シクロアルカン化合物
JP2002527469A (ja) * 1998-10-16 2002-08-27 ジヤンセン・フアーマシユーチカ・ナームローゼ・フエンノートシヤツプ 認識を改良するための療法
WO2004016608A1 (en) * 2002-08-14 2004-02-26 Neurosearch A/S Novel quinuclidine derivatives and their use
WO2004022556A1 (en) * 2002-09-04 2004-03-18 Novartis Ag Aza-bicycloalkyl ethers and their use as alpha7-nachr agonist

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06506467A (ja) * 1991-03-08 1994-07-21 ローヌ−プーラン ローラー インターナショナル(ホウルディングス) インコーポレイテッド 多環式三級アミンポリ芳香族スクアレンシンセターゼインヒビター
WO1995031458A1 (en) * 1992-10-13 1995-11-23 Rhone-Poulenc Rorer Pharmaceuticals Inc. 3-hydroxyquinuclidin-3-ylphenylquinolines as squalene synthase inhibitors
HN1998000118A (es) * 1997-08-27 1999-02-09 Pfizer Prod Inc 2 - aminopiridinas que contienen sustituyentes de anillos condensados.

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04226981A (ja) * 1990-05-19 1992-08-17 Boehringer Ingelheim Kg 二環式の1−アザ−シクロアルカン化合物
JP2002527469A (ja) * 1998-10-16 2002-08-27 ジヤンセン・フアーマシユーチカ・ナームローゼ・フエンノートシヤツプ 認識を改良するための療法
WO2004016608A1 (en) * 2002-08-14 2004-02-26 Neurosearch A/S Novel quinuclidine derivatives and their use
WO2004022556A1 (en) * 2002-09-04 2004-03-18 Novartis Ag Aza-bicycloalkyl ethers and their use as alpha7-nachr agonist

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008546700A (ja) * 2005-06-15 2008-12-25 アボット・ラボラトリーズ 縮合ビシクロ複素環置換キヌクリジン誘導体
JP2016185963A (ja) * 2011-07-15 2016-10-27 ノバルティス アーゲー アザ二環式ジ−アリールエーテルの塩およびその製造方法またはその前駆体の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
CN1922176A (zh) 2007-02-28
WO2006065233A1 (en) 2006-06-22
AU2004325725A1 (en) 2006-06-22
CA2551486A1 (en) 2006-06-22
EP1824848A1 (en) 2007-08-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7655657B2 (en) Fused bicycloheterocycle substituted quinuclidine derivatives
JP2008523058A (ja) 縮合ビシクロ複素環置換キヌクリジン誘導体
US20050245531A1 (en) Fused bicycloheterocycle substituted quinuclidine derivatives
US7674794B2 (en) Fused bicycloheterocycle substituted quinuclidine derivatives
JP5693229B2 (ja) ニコチンアセチルコリン受容体活性モジュレータとしてのビアリール置換アザ二環式アルカン誘導体
US20070060588A1 (en) Fused bicycloheterocycle substituted quinuclidine derivatives
RU2437884C2 (ru) Азабициклические алкановые производные, замещенные конденсированным бициклогетероциклом
JP5562449B2 (ja) アザアダマンタン誘導体およびこのニコチン性アセチルコリン受容体リガンドとしての使用
US20050137204A1 (en) Fused bicycloheterocycle substituted quinuclidine derivatives
US20070275975A1 (en) 3-quinuclidinyl amino-substituted biaryl derivatives
JP2007515486A (ja) 3−キヌクリジニルヘテロ原子架橋ビアリール誘導体
JP2007515485A (ja) 3−キヌクリジニルアミノ−置換ビアリール誘導体
JP2015028063A (ja) ビアリール置換ジアザビシクロアルカン誘導体
MXPA06007189A (en) Fused bicycloheterocycle substituted quinuclidine derivatives
NZ548231A (en) Fused bicycloheterocycle substituted quinuclidine derivatives
KR20070085053A (ko) 융합된 바이사이클로헤테로사이클 치환된 퀴누클리딘유도체
JP2007515483A (ja) スピロ環状キヌクリジンエーテル誘導体

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110111

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20110405

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20110412

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110711

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110830

A045 Written measure of dismissal of application [lapsed due to lack of payment]

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A045

Effective date: 20111220