JP2008520469A - 架橋発泡成形体の製造方法 - Google Patents

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Abstract

本発明は、架橋発泡成形体の製造方法に係り、特に、本体部成形材料及び顔料を含有する薄膜形状の外皮部成形材料を加工する段階と、加工された成形材料を金型に配置する段階と、配置された成形材料を架橋発泡させる段階と、を備えてなる架橋発泡成形体の製造方法を提供することを目的とする。本発明により、別途の接着工程または塗装工程なしに1回の架橋発泡工程を行うだけで、本体と、前記本体と一体に形成される多色薄膜外皮とからなる成形体を得ることができる。

Description

本発明は、架橋発泡成形体の製造方法に係り、特に、別途の接着工程なしに1回の架橋発泡工程によって本体と薄膜外皮とからなる成形体を得ることはもとより、別途の塗装工程なしに成形体の各部位別に異なった外皮を有する架橋発泡成形体の製造方法に関する。
近年、ポリエチレンまたはエチレン酢酸ビニールのような各種樹脂を架橋発泡して得られる成形製品が産業全般にわたって幅広く利用されており、この架橋発泡成形製品は、低い比重と優れた弾性及び衝撃吸収力を兼ね備えているのみならず、所望の形状の金型を使ってその形状を希望の通りに形成することができるので、その利用範囲が徐々に拡がっている。
一方、各種成形製品が市販される場合、消費者は、製品の購入を決定する際に、各成形製品が大同小異な機能を備えていると判断すると、次にその外見が他社製品と差があるかどうかが製品購入の重要なポイントになる。よって、架橋発泡成形製品の製造者らは、市場における製品競争力を高めるために他社製品と差別化できるように外見をより高める様々な方法を試みている。
架橋発泡成形製品に視覚的な効果を与える最も普遍的な方式としては、成形製品全体を特定の単一色で構成することである。この方式は、具現したい色の顔料の一定量を成形材料混合物に配合させることにより簡単に実現できる。しかしながら、成形製品全体が同じ色で構成されるので、色で差別化することができないという問題点がある。
また、消費者は、光沢顔料のように視覚的に高級な感じを与えるものやUV顔料のような機能性顔料が含まれた成形製品を好むものの、このような顔料は相当な高価品であるから、この方式で成形製品を製造すると、製造コストの増大を招き、他社製品との価格競争力で負けてしまうという問題点がある。
これら問題点を解決するために現在汎用されている代表的な方式の一つによれば、それぞれ異なる色を有する架橋発泡成形部品を個別に成形した後、別途の接着手段を用いてこれらを相互に接合させることにより、最終的に部位別に異なる色を有する成形製品を得ることができる。
この方式は、成形製品全体でなく、消費者が注目する特定部位(層または特定部分)にのみ高価の顔料を含ませることができて、高価の顔料使用によるコストアップの負担を減らして製造コストの低減を図ることができるという利点を有する。しかしながら、異なる色の部位は必ず個別に発泡成形し、次いでそれらを組み立てなければならないため、成形用の金型の数が増え、一つの最終成形製品を生産するのにかかるコストが高くなることはもとより、具現したい成形部品の色が多ければ多いほど、同じ工程が繰り返されるので、製造歩留まりの低下を引き起こすという問題がある。
さらに、この方式は、具現可能な色の数が限定されており、しかも、個別に具現された成形部品は接着手段を用いて結合させる必要があるので、完成品の一体感が乏しくなるおそれがある。なお、長期使用による結合面の相互分離の可能性もあるため、成形製品の耐久性が劣るという問題点もある。
この方式のほかに汎用されている他の方式としては、架橋発泡成形製品の、視覚的効果を与えたい外面の特定部位、または外面全体に、塗装用刷毛または噴霧器を用いて特定色のインクまたはペイントを塗りつける方式がある。
この方式を用いて成形製品に色を具現するとき、ソールのような靴用の部材に適用する工程を説明すると、次のようになる。先ず、塗装材料を塗布するための基礎的工程は、塗装したいソールの部位(全体または特定部位)を洗浄及び乾燥させる段階と、塗装したい部位間の境界線に沿って保護膜(Mask)を形成する段階(ソール全体が塗装対象の場合には省略)、保護膜が形成された部分以外の部分を低粘度且つ高流動性の液状インクまたはペイントなどで塗装し、乾燥させる段階と、を備えている。上記工程において、塗装材料をソールの表面に塗布する前に、ソールの表面と塗装材料間の接着強度を向上させるためのプライマー処理工程をさらに備えてもよい。
しかし、これは、特定部位または区間内で高流動性の液状の塗装材料を塗布するために多くの段階を経る必要があり、さらに、現在広く市販されている成形製品のソールのほとんどが、単純な形状でない多様な屈曲または立体的形状からなるものであることから、生産性の低下を余儀なくされ、ソール全体ではなく特定部位のみを塗装する場合には生産性は更に低下する。
また、保護膜を形成する段階の前に、架橋発泡された成形製品の表面に残存する各種異物や成形時に使われる離型剤などが、塗装保護膜と成形製品表面間、または塗装作業が行われる部分と塗装材料間の接着強度を阻害する要因となるので、この要因を除去するために塗装したい表面を洗浄する段階が必要とされる。しかしながら、この付加段階にも多くの作業量が求められるため、一層の生産性低下を招き、なお、プライマー処理工程が付加する場合には更に生産性が低下する。
一方、成形製品表面部位に形成される多様な立体的形状に沿って行われる保護膜作業が外観上完了したとしても、完了した保護膜の気密性の有無は、塗装材料の塗布及び乾燥が完了して保護膜を成形製品表面から分離した後にしか確認することができず、塗装作業の前には保護膜形成状態の不良有無を識別できないため、不良塗装膜による不良品の発生の可能性を常時抱えている。
このような塗装膜の不良を抑えるための方法として、成形製品の表面上の特定範囲の周りに所定幅の薄型保護膜テープを貼り付ける方法が提案されている。しかし、これは、難易度及び熟練度の高い付加工程を必要とするので、生産性低下の要因となり、さらに保護膜テープがしっかりと貼り付かない場合や、最初の貼付位置からテープの一部が離脱してしまう場合には、不良率が一層高くなるという問題が生ずる。
さらに、上記の諸般の作業を行い製品が完成したとしても、架橋発泡成形製品の表面特定部位に形成された塗装膜は、取り扱い不注意または着用時の他の物体との摩擦及び接触による色の劣及びは汚染の可能性があり、その結果、製品の不良を引き起こす恐れがある。なお、このような不良はソール全体を同色で塗装する場合には一層深刻な問題となる。
本発明は、かかる問題点を解決するためのもので、その目的は、別途の接着工程または塗装工程なしに1回の架橋発泡工程を行うだけで、本体及び多色薄膜外皮とからなる一体型の架橋発泡成形体を製造し得る方法を提供することにある。
本発明の他の目的は、別途の塗装工程なしに簡単な付加工程を行うだけで、特定部位別に異なった着色ができる架橋発泡成形体を製造し得る方法を提供することにある。
本発明の更なる目的は、より簡便且つ安価で高級な外観をした架橋発泡成形体を製造し得る方法を提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するために、架橋発泡が抑制された状態の本体部成形材料と、顔料を含む、架橋発泡が抑制された状態の1つ以上の薄膜形状の外皮部成形材料とをそれぞれ加工する段階と;任意形状の金型の内部空洞部に前記外皮部成形材料を密着させた後、前記外皮部成形材料が本体部成形材料の外面を覆うように配置する段階と;配置された2つの成形材料を同時に架橋発泡させる段階と;を含み、別途の接着工程または塗装工程なしに本体が多様な色相の外皮に被覆された一体型の成形体を製造し得る架橋発泡成形体の製造方法を提供する。
また、架橋発泡が抑制された状態の本体部成形材料と、顔料を含む、架橋発泡が抑制された状態の1つ以上の薄膜形状の外皮部成形材料とをそれぞれ1次加工する段階と;前記1次加工済み本体部成形材料の外面が前記1次加工済み外皮部成形材料で覆われた単一形状の成形材料を得るために2次加工する段階と;任意形状の金型の内部空洞部に2次加工済み単一形状の成形材料を配置する段階と;配置された成形材料を架橋発泡させる段階と;を含み、別途の接着工程または塗装工程なしに本体が多様な色相の外皮に被覆された一体型の成形体を製造し得る架橋発泡成形体の製造方法を提供する。
また、前記本体部成形材料は、架橋発泡が抑制されたシート状またはペレット状の成形材料であることを特徴とする。
また、前記本体部成形材料は、架橋発泡が抑制されたシート状またはペレット状の成形材料が加工されてなることを特徴とする。
また、前記本体部成形材料は、架橋発泡が抑制された薄膜状の成形材料が複数積層されてなることを特徴とする。
また、前記各成形材料は、特に均一で平坦な表面を有するフィルムの積層体からなることを特徴とする。
また、前記本体部成形材料は、前記外皮部成形材料に含まれている顔料と同種または異種の材料のうちから選ばれたいずれかの顔料をさらに含むことを特徴とする。
また、前記金型の内部空洞部に成形材料を配置するに当たり、前記外皮部成形材料は、前記本体部成形材料の外面を完全に被覆した状態で配置されることを特徴とする。
また、前記金型の内部空洞部に成形材料を配置するに当たり、前記外皮部成形材料は、前記本体部成形材料の外面の一部のみを被覆した状態で配置されることを特徴とする。
また、前記外皮部成形材料は、複数からなり、前記外皮部成形材料の全部または1つ以上が前記本体部成形材料の外面を完全に被覆することを特徴とする。
また、前記外皮部成形材料は、複数からなり、前記外皮部成形材料の全部または1つ以上が前記本体部成形材料の外面の一部を被覆することを特徴とする。
また、前記2次加工は、1次加工済み外皮部成形材料が1次加工済み本体部成形材料の外面に完全に密着して結合されることを特徴とする。
また、前記2次加工は、1次加工済み外皮部成形材料が1次加工済み本体部成形材料の外面の一部に完全に密着して結合されることを特徴とする。
また、前記外皮部成形材料は、複数からなり、前記外皮部成形材料の全部または1つ以上が前記本体部成形材料の外面を完全に被覆することを特徴とする。
また、前記外皮部成形材料は、複数からなり、前記外皮部成形材料の全部または1つ以上が前記本体部成形材料の同じ外面を被覆することを特徴とする。
また、前記外皮部成形材料に、任意形状の1つ以上の開口部がさらに形成されることを特徴とする。
また、前記架橋発泡段階後に、金型の内部空洞部の形状に架橋発泡された外皮から特定部分を除去することで、架橋発泡された本体または架橋発泡された特定外皮を外部に露出させる段階をさらに含むことを特徴とする。
また、前記露出段階後に、露出した表面を処理するために成形体を再成形する段階をさらに含むことを特徴とする。
また、前記各外皮部成形材料には、同種または異種の材料のうちから選ばれたいずれかの顔料を含ませることを特徴とする。
また、前記外皮部成形材料のうち最外皮部成形材料にのみ顔料を含ませることを特徴とする。
また、前記外皮部成形材料は、特に均一で平坦な表面を有するフィルムであることを特徴とする。
また、前記外皮部成形材料は、架橋発泡が抑制されたシート状またはペレット状の成形材料が加工されて薄膜形状に形成されることを特徴とする。
本発明は、顔料含有の薄膜成形材料を用いて1回の架橋発泡工程を行うだけで多様な色相の成形体を製造できるようにし、その結果、接着工程または塗装工程などの複数の複雑な工程を省略することにより、従来成形体の製造方式に比べて極めて高い生産性を実現することができる。
また、本発明による成形体は、簡単な付加工程を行うだけで、成形体の特定部位別に異なった着色ができ、消費者の様々なニーズを満たすことができる。
また、本発明は、成形体の薄膜外皮にだけ特定顔料を用いることで成形体全体が従来よりも優れた外観を備えることができるので、安価でも他の製品と差別化できる製品を具現することができる。
また、本発明は、従来の、成形体の表面の一部に塗装膜を形成するか、或いは別途成形して接着手段で結合することで、成形体に多様な色を具現する方式とは異なり、成形材料に均一に分散含有される顔料を用いて成形体に多様な色を具現することができ、さらに、単一架橋発泡工程によって同時に形成することから、着用状態によってもたらされる塗装膜の損傷または結合部位の分離を防止することができ、優れた耐久性を有することができる。
また、本発明による製造方法は、従来の各種工程に必要とされた有害な溶剤類を使わないので、一層環境にやさしいものである。
以下、本発明による架橋発泡成形体の好適な製造方法及びそれによる多様な具現例を詳細に説明する。
本発明は、基本的に成形材料を加工する段階と、加工された成形材料を金型に配置する段階と、配置された成形材料を架橋発泡させる段階と、を備え、特定部位の露出させる段階及び再成形する段階をさらに備えることもできる。
前記成形材料の加工段階は、最終成形体の本体となる本体部成形材料と、最終成形体の本体を被覆する外皮となる顔料含有の薄膜外皮部成形材料とをそれぞれ架橋発泡が抑制された状態に形成する段階であり、前記成形材料の配置段階は、加工された成形材料のそれぞれを任意形状の金型の内部空洞部に適切に設置する段階であって、前記成形材料の加工段階及び配置段階は、それぞれの組み合わせによって自由に取捨選択できるが、次のように相互に関連した方式のうちいずれかの方式を採用することが好ましい。
本発明による好適な一実施例による成形材料の加工段階及びそれに関連した成形材料の配置段階は、本体部成形材料と、顔料を含む1つ以上の薄膜形状の外皮部成形材料とをそれぞれ加工した後、この加工済み成形材料のそれぞれを金型に個別的に配置する方式を採用し、このとき、成形材料の好適な加工は次のように行われる。
先ず、本体部成形材料は、最終成形体の形状に応じて様々に変更することができるため、その形状は、最終成形体をなす本体の骨格形状に形成できるように計量を正確に行う限りはある特定の形状に限定されるものではないが、架橋発泡が抑制された状態の成形材料は一定の硬度を有するため、架橋発泡用金型の内部空洞部に容易に配置できる形状に形成されることが望ましい。
本体部成形材料の加工は、架橋発泡が抑制された状態にすることができる限り、射出式、加圧式または真空成形法、及びこれらを組合せた成形法など関連業界の周知の加工方式のいずれも採用することができる。
一方、以上、本体部成形材料を1回の工程によって得られる例を説明したが、本発明は、本体部成形材料の加工に当たり、複数の薄膜形状の成形材料を加工した後、所望の本体部形状の金型の内部空洞部に前記薄膜形状の成形材料を複数積層させて再び加工することで、架橋発泡が抑制された単一形状の本体部成形材料を得る方式と、複数の薄膜形状の成形材料を加工したうえ、それを所望の本体部形状に合わせて適切に裁断し積層後、再び加工することで、架橋発泡が抑制された単一形状の本体部成形材料を得る方式と、のどちらも採用することができる。
また、本発明による本体部成形材料は、架橋発泡が抑制されたペレット状の成形材料またはシート状の成形材料のように、架橋発泡成形に広く用いられている成形材料の形状でもよく、しかも、このような形状の成形材料を再加工することで、架橋発泡が抑制された任意の単一形状に形成しても、架橋発泡が抑制された薄膜形状に形成しても良い。
本体部成形材料が複数の積層体よりなる場合、個別成形材料の形状及びその加工方法は、後述する外皮部成形材料の形状及び加工方法と同様にすることが望ましい。
前記顔料含有の外皮部成形材料は、最終成形体の本体を構成する本体部成形材料を被覆する外皮部分であるので、可能な限り薄膜形状に形成することが好ましく、特に、架橋発泡が抑制された状態での表面が平坦且つ均一な面粗度を有するフィルム形状に形成することがさらに好ましい。その理由は、次のとおりである。
先ず、架橋発泡が抑制された状態で加工される成形材料が金型内で架橋発泡される場合、成形材料の相互境界部分(接触部分)には架橋過程中に浸入現象が発生するが、このような浸入現象は、成形材料の部位別厚さが均一であるほど安定的に発生するので、均一な境界面を形成しやすくするために外皮部成形材料をフィルム形状に形成するのである。なお、本発明による外皮部成形材料が顔料を含んでいるという点から、さら均質の境界が得られる。
また、外皮部成形材料が、金型の内部空洞部の形状に対応できない形状に形成される場合には、ある程度以上の硬度を有する外皮部成形材料を金型の内部空洞部に配置させることが不可能になる。しかしながら、厚さの薄い薄膜型成形材料は、このような制限を受けないので、成形材料を架橋発泡させてなる成形体のうち、特に近年、複雑な凸凹及び模様が強調された外観を取る靴部品のソールには、より一層必要とされる。
また、成形材料に特殊な色相効果及び機能を有する機能性顔料を含ませる必要がある場合、本体部成形材料には同色または類似色の低コストの一般顔料を含ませ、外部に露出する外皮部成形材料にのみ高価な機能性顔料を含ませるか、または外皮部成形材料にのみ機能性顔料を含ませることにより、まるで成形体全体に高価の機能性顔料を含ませたような効果を期待することができる。
一方、前記外皮部成形材料の厚さは特に0.1ないし2mmの範囲内にすることが望ましいが、この厚さは、画一的に決定するよりは、架橋発泡段階で発生可能な本体部成形材料及び外皮部成形材料の相互間、または複数の外皮部成形材料の相互間の色侵入現象と、後述する付加工程などを全般的に考慮して決定することが望ましい。
前記外皮部成形材料の加工法は、面平坦性及び低い面粗度を確保できる限り、特定の加工法に限定されるものではないが、ロールミーリング法と関連したカレンダ成形法または押出成形法と関連したカレンダ成形法のどちらか一方を採用することが好ましい。
一方、本発明による外皮部成形材料は、適切に配合された化合物材料を前述の方式で予備成形して薄膜形状に直接形成するか又は、本体部成形材料と類似の、架橋発泡が抑制されたペレット状の成形材料またはシート状の成形材料を再加工して架橋発泡が抑制された薄膜形状に形成することによって供給される。
成形材料が準備できたら、任意形状の架橋発布用金型の内部空洞部に成形材料を配置する。先ず、金型の内部空洞部表面に顔料を含む1つ以上の外皮部成形材料を密着させた後、本体部成形材料を配置することにより、外皮部成形材料が本体部成形材料の外面を完全に被覆するか或いは本体部成形材料の外面の一部を被覆するように配置することが望ましい。
外皮部成形材料が本体部成形材料の外面を完全に被覆した状態に配置されて架橋発泡される場合、最終成形体の外部露出部分は、外皮部成形材料が架橋発泡される外皮であり、一方、外皮部成形材料が本体部成形材料の外面の一部を被覆した状態に配置されて架橋発泡される場合、外皮部成形材料が架橋発泡される、本体部成形材料の外面の一部を被覆した外皮と、本体部成形材料が架橋発泡される、外皮部成形材料が被覆しない本体部成形材料部分とがいっしょに最終成形体の外部に露出される。
また、本発明による外皮部成形材料が複数からなる場合、複数の外皮部成形材料の全部が本体部成形材料の外面を同時に完全に被覆するか、または複数の外皮部成形材料から選ばれたいずれか1つ以上が本体部成形材料の外面を完全に被覆できるように金型の内部空洞部に配置することができる。
前記外皮部成形材料が複数からなるが、複数の外皮部成形材料から選ばれたいずれか1つ以上が本体部成形材料の外面の一部を被覆する場合、複数の外皮部成形材料の全部または複数の外皮部成形材料から選ばれたいずれか1つ以上が、本体部成形材料の外面の同じ部分を被覆するかまたは異なる部分を被覆できるように配置することができる。
この場合、外皮部成形材料の全部が本体部成形材料の同じ特定部分を被覆した状態に配置されて架橋発泡されると、外部に露出する外皮は最外皮であり、外皮部成形材料が異なる部分を被覆した状態に配置されて架橋発泡されると、各部位別にそれぞれ異なる外皮が露出するようになる。後者の場合、各外皮部成形材料に色の異なる顔料が含まれていれば、得られる成形体は、各部位別に異なった色を持つことになる。
外皮部成形材料が複数よりなる場合、各外皮部成形材料は、同じまたは異なる厚さに形成することができ、本発明はこれを限定されるものではない。
最終成形体を具現するための架橋発布用金型の内部空洞部の形状は、特定の形状に限定されるものではなく、具現したい最終成形体の形状に応じて多様に変更することができる。
一方、架橋発布用金型が高温を保持している状態で成形材料を配置して架橋発泡させる場合には、薄膜形状の外皮部成形材料が流れてきて相互に侵入して、最終成形体が不良品になるおそれがある。このような問題は、外皮部成形材料の厚さを適切に変更することで簡単に予防できるが、金型をなるべく低温に保持した状態で各成形材料を配置させた後、高温加熱する方式を採用することが望ましい。
本発明による好適な他の実施例による成形材料の加工段階及びそれに関連した配置段階は、本体部成形材料及び外皮部成形材料を一体化された成形材料に加工して金型に配置させる方式を採用する。
この実施例において、本体部成形材料または外皮部成形材料のどちらか一方を先に架橋発泡が抑制された状態の予備成形体に加工して任意形状の内部空洞部を有する金型に配置した後、配置した予備成形体と金型の内部空洞部との間の空間に配合された原材料を充填して架橋発泡が抑制された一体化された成形材料に加工する方式をも採用することができるが、次のような2段階の加工過程を経て成形材料を得ることが望ましい。
先ず、本体部成形材料と、顔料を含む1つ以上の薄膜外皮部成形材料とを1次加工する。1次加工段階は、個別的に、本体部成形材料及び外皮部成形材料を、架橋発泡が抑制された状態の予備成形体にする段階であって、前記成形材料の1次加工段階における、本体部成形材料及び外皮部成形材料のそれぞれの形状、予備成形方式及び関連内容などは、上記実施例と同様であるので、詳細な説明は省略する。
1次加工済み予備成形体として本体部成形材料及び外皮部成形材料が準備できたら、1次加工済み本体部成形材料の外面を1次加工済みの1つ以上の薄膜外皮部成形材料が被覆するように2次加工する。
前記2次加工段階は、1次加工済み薄膜形状の外皮部成形材料を、所望の本体部形状の金型の内部空洞部に密着させた後、1次加工済み本体部成形材料を配置して、架橋発泡が抑制された状態で一体化されるように予備成形する段階である。
この実施例において、2次加工済みの一体化された成形材料の形状は、1次加工済み本体部成形材料と同一または類似の形状にすることが好ましい。なぜなら、2次加工の際に別途の2次加工用金型を用意しなくても1次加工時の金型を用いることができるからである。しかしながら、本発明は、2次加工済み一体化された成形材料の形状を1次加工済み本体部成形材料の形状と異ならせることも排除しない。
後者の場合には、2次加工段階で特に1次加工済み本体部成形材料の形状が変わり、このため、1次加工用金型の内部空洞部と異なる形状の内部空洞部を有する別途の2次加工用金型を必要とする。
また、本発明による本体部成形材料は、前述したように、ペレット状の成形材料またはシート状の成形材料であることを排除しないが、本体部成形材料を構成するに当たり、ペレット状またはシート状の成形材料でそのまま構成するか、若しくはこれを再加工して任意形状の本体部を構成するかによって必要な金型の数が変わる。
また、本発明は、1次加工されて配置される本体部成形材料を、特定の単一形状の単一成形材料でない、複数の成形材料を積層して形成することを排除しないが、この場合、各成形材料は、1次加工済み外皮部成形材料と同様に薄膜形状であることが好ましい。
一方、前述したように、1次加工済み本体部成形材料及び外皮部成形材料を一体化された成形材料に2次加工するに当たり、前記1次加工済み外皮部成形材料が1次加工済み本体部成形材料の外面を完全に被覆するかまたは外面の一部を被覆する形態をとることができる。
また、1次加工済み本体部成形材料と複数の1次加工済み外皮部成形材料とを用いて一体化された成形材料に2次加工する場合には、複数の外皮部成形材料の全部が本体部成形材料の外面を同時に完全に被覆するか、または複数の外皮部成形材料のうちから選ばれたいずれか1つ以上が本体部成形材料の外面を完全に被覆できるようにすることもでき、さらに、複数の外皮部成形材料の全部または複数の外皮部成形材料のうちから選ばれたいずれか1つ以上が、本体部成形材料の外面の同じ部分を被覆するかまたは異なる部分を被覆できるようにすることもできる。
1次加工済み外皮部成形材料を複数用いて2次加工する場合、1次加工されて配置される本体部成形材料を、特定の単一形状の単一成形材料でない、複数の成形材料を積層して形成することができることは、言うまでもない。
この実施例は、上記実施例とは異なり、1次加工済み本体部成形材料を、顔料を含む1つ以上の1次加工済み外皮部成形材料が被覆した一体化された成形材料を得るものであるから、2次加工によって成形材料の用意ができたら、それを任意形状の内部空洞部を有する架橋発布用金型に配置させるだけで配置段階を簡単に完了する。
また、この実施例は、架橋発布用金型に薄膜外皮部成形材料を配置させた後に本体部成形材料を配置させるものとは異なり、1次加工済み本体部成形材料と薄膜外皮部成形材料とを2次に架橋させて得られる一体化された成形材料を配置させるものであるから、架橋発布用金型を比較的高温に保持しても構わない。
上記実施例と同様に、前記架橋発布用金型の内部空洞部形状は特に限定されるものではない。
上記各実施例において、前記本体部成形材料及び外皮部成形材料のそれぞれは、各種架橋発泡成形法によって成形体を作製する材料のうちから選ばれたいずれか1種以上を主材料とし、これに付加材料を適切に加えてなる化合物材料を予備成形させて得られたものである。この際、特に、様々な酢酸ビニール含有量を有するエチレン酢酸ビニール系または様々な密度を有するポリエチレン系合成樹脂、ゴム系材料のうちから選ばれたいずれか1種または前記材料を組み合わせるか重合してなる材料を主材料とし、これに所定比率の発泡剤を加えることが好ましい。しかしながら、これは単なる例示に過ぎないものであって、架橋発泡成形法に使用可能な材料であればどんなものでも可能である。
また、前記外皮部成形材料には1つ以上の開口部をさらに形成することができ、外皮部成形材料に形成される開口部は、具現したい最終成形体の種類、形状、用途などを勘案して決定するものであり、特定の形状に限定されるものではない。
外皮部成形材料に開口部を形成して後述する架橋発泡段階を行う場合には、外皮部成形材料が被覆する本体部成形材料の部分(外皮部成形材料が複数からなり、それぞれ異なる位置にホールが形成される場合には、最外皮部成形材料の直ぐ内側に位置する外皮部成形材料部分)が、架橋過程でホールから流れ出て発砲されることにより、外部から、外皮と特定形状の本体部分とを識別することができる。
また、前記外皮部成形材料に含まれる顔料は、種類に制限なく、天然顔料、合成顔料、有機顔料、無機顔料、UV顔料などの機能性顔料、光沢顔料など各種顔料のうちから選ばれたいずれかのものを用いることができる。
外皮部成形材料が複数に形成された場合、各外皮部成形材料に含まれる各顔料の種類を異ならせてそれぞれ異なる色を発現させるか、同色を交互に配置できることはもとより、外部から識別できる最外皮部成形材料にのみ機能性顔料または高級顔料を含ませることで、外観のみを差別化することができ、さらにリッチに表現することができる。
また、本発明は、外皮部成形材料だけでなく本体部成形材料にも外皮部成形材料に含まれている顔料と同種または異種の材料のうちから選ばれたいずれかの顔料を含ませることもできるが、この場合、本体部成形材料及び外皮部成形材料の両方に同色の顔料を含ませるが、外皮部成形材料には特に光沢顔料などの高級顔料を含ませて外観をリッチに表現することだけで、まるで成形体全体に高級顔料を使用したような効果を出すこともできる。
架橋発泡のための成形材料ができたら、前述のように各実施例によって加工された予備成形体を架橋発布用金型の内部空洞部に配置した後、金型を閉鎖し加熱加圧して発砲成形させると、別途の接着工程または塗装工程なしに本体及び外皮、または外皮相互間にそれぞれ異なる色を持たせた一体型の成形体を得ることができる。
本発明は、最終成形体の内部に位置して外部から識別できない本体または特定外皮部分が外部に露出できるように、成形体の特定部分を除去する工程をさらに含むことができる。この工程において、除去部分は特に限定されない完全に任意の部分となり、最終成形体の特定の凹凸部位を含むことはもとより、除去深さも完全に任意の深さとなるので、特定部位の本体を露出させるか、または多色の外皮を外部から識別できるように、各部位別に除去深さを異ならせることができる。
露出作業は、グラインダー、ナイフなどの工具、又はレーザーなどの装置を用いることができ、本発明は、これらの特定の作業手段に限定されるものではない。
前記露出段階を経て得られる成形体は、外皮部成形材料の特定部位に1つ以上の開口部を形成し、それを架橋発泡させて得られる成形体とは外観上類似した点があるが、両者を共に適用すると、より多様な外観を持つ成形体を得ることができる。
一方、成形体の特定部位を除去して成形体の内部を露出させる場合、露出面が作業工具によって多少粗い面になることもあるが、この場合、消費者に粗悪な印象を与えることを避けるため、粗い表面を処理するための別途の再成形段階を行うことが好ましい。
通常架橋発泡成形体は、加圧発砲成形法または射出発砲成形法によって得られた1次架橋発泡成形体を、裁断、研磨などを行い再成形して最終成形体を得ることができ、このとき、本発明による再成形段階に使われる金型として、別途の再成形用金型を用意することもできるが、従来の再成形に使われる金型をそのまま用いることもできる。
本発明の様々な実施例による成形体について図面に基づいて詳細に説明する。
図1及び図2のそれぞれは、本発明の一実施例による、突出部20を有する成形体10の平面図及び前記平面図のA−A’断面構成図である。
この実施例による成形体10は、本体部成形材料と前記本体部成形材料を完全に被覆した二重外皮部成形材料とを架橋発泡させて得られたものであり、本体120と、前記本体120を完全に被覆する二重外皮140、160とからなる。
成形体10を構成する本体120と内部外皮140間、または各外皮140、160間は、別途の接着工程なしに1回の架橋発泡工程を行うだけで一体化でき、しかも、成形体の外部表面を特定の顔料を用いて塗装処理することなく、外部の外皮160にのみ特定の顔料を含ませて架橋発泡させるだけで、特定色を有する成形体を得ることができる。
また、本体120にも、各外皮に含まれている顔料と同種または異種の顔料のうちから選ばれたいずれかの顔料を含ませることができることは勿論である。一方、この実施例に記載された技術内容については、特に詳細な記述なしに下記の他の実施例にもそのまま又は適切に応用して適用することができる。
図3は、本発明の他の実施例による成形体の断面構成図であって、成形体が本体120と前記本体120を被覆する二重外皮142、162とからなるという点では図1ないし図2の実施例とほぼ同様であるが、外皮部成形材料が本体部成形材料の外面の一部のみを被覆するという点で相違点がある。
この実施例は、本体120の一部が成形体の外部に露出してしまうため、外部から本体を識別できるようにする場合や、成形体が他の成形体と結合される場合などに有用に利用することができる。
図4及び図5のぞれぞれは、本発明のまた他の実施例による成形体の平面図及び前記平面図のB−B’断面構成図であって、成形体が本体120と前記本体120を被覆する二重外皮144、164とからなるという点では図1ないし図2の実施例とほぼ同様であるが、外皮部成形材料のそれぞれが本体部成形材料の同じ外面部分を被覆しないという点で相違点がある。
この実施例は、いかなる外皮部成形材料が本体部成形材料を被覆して架橋発泡するかによって、外部から識別できる成形体部分が変わる場合であり、B−B’断面構成図に示すように、符号222の部分では外部外皮164が、符号224、226の部分では内部外皮144が、それぞれ外部から識別できるようになる。
すなわち、第1の曲線まではハッチング領域の外部外皮164部分が外部から識別でき、第1の曲線と第2の曲線との間では網点領域の内部外皮144部分が外部から識別でき、第2の曲線以下の部分では本体120部分が外部から識別できるという特徴がある。
外部から識別できる各部分に色の異なる顔料を含ませる場合には、第1の曲線及び第2の曲線を基準としてそれぞれ色の異なる成形体を得ることができる。
図6及び図7のそれぞれは、本発明のまた他の実施例による成形体の平面図及び前記平面図のC−C’断面構成図であって、成形体が基本的に本体120と前記本体120を被覆する二重外皮146、166とからなるという点では図1ないし図2の実施例とほぼ同様であるが、各外皮部成形材料のそれぞれ異なる位置に開口部を形成した後に架橋発泡させたという点で相違点がある。
符号242では、二重外皮部成形材料の内外部外皮の同じ位置に開口部を形成するため、架橋発泡過程で本体部成形材料が流れ出て形成される本体120を外部から識別することができる。また、符号244では、内部外皮部成形材料にのみ開口部を形成するため、架橋発泡過程で内部外皮部成形材料の開口部から本体部成形材料が流れ出て形成される本体を外部外皮166のみが被覆している。さらに、符号246では、外部外皮部成形材料にのみ開口部を形成するため、架橋発泡過程で本体部成形材料が流れ出て形成される本体を内部外皮146のみが被覆している。なお、符号248では、外皮部成形材料に開口部を形成しないため、上記実施例と同様にして本体を内部外皮及び外部外皮が二重に被覆している。
図8及び図9は、本発明のまた他の実施例による成形体を示す。
先ず、本発明の様々な実施例から選ばれたいずれかの方式を用いて、本体120と前記本体120を被覆する二重外皮148、168とからなる成形体を作製した後、図8のa、b、cに示すように、成形体の各部分を除去すると、図9に示す成形体を得ることができる。
二重外皮148、168を全て除去するaの場合は、符号262の如く本体120が外部に露出してしまう。また、外部外皮168のみを除去するかまたは外部外皮168の全部及び内部外皮148の一部を除去するbの場合は、符号264の如く内部外皮148が外部に露出してしまう。さらに、外部外皮168の一部を除去するcの場合及び何らの除去処理を施さない場合は、符号266及び268の如く外部外皮168部分がそのまま外部から識別できる。
この実施例は、上記実施例とは異なり、得られた予備成形体から特定部位を除去する段階を加えてなることを特徴とし、上記各種実施例と組み合わせて構成することも可能である。
図10及び図11のそれぞれは、本発明の一実施例による靴のソールの側面図及び前記側面図のD−D’断面構成図であって、図面には、外表面に複雑な凹凸が形成されたソール本体320と、上面を除いて前記ソール本体320の底面及び側面に形成される凹凸部位を被覆する外皮340とからなる成形体300が示されている。この実施例によれば、具現したい成形体が複雑な凹凸を有するものであるとしても、本発明による薄膜形状の成形材料を用いると簡単に得ることができる。
また、この実施例によれば、外皮340にのみ光沢顔料などの高価の顔料またはUV顔料などの機能性顔料を含ませるだけで、外観上ソール全体が同じ顔料で構成されたような視覚的な効果を出すことができる。
図12及び図13は、本発明の他の実施例による靴部品を示す。図12には、ソール本体320と、前記本体320の底面及び側面に形成された凹凸部位を被覆する二重外皮342、362とからなる成形体が示されている。
この実施例は、先ず、外皮が二重外皮からなるという点で図11の実施例とは相違点があり、さらに、この実施例は、図12のd、eの表示部分を除去する工程を経ると、図13の外観を得、図11の実施例とは全く異なる成形体を得ることができる。
すなわち、dによる除去工程によれば、ソール本体320を被覆している二重外皮342、362が除去されてソール本体320が外部に露出してしまい、一方、eによる除去工程によれば、外部外皮362が除去されて内部外皮342が外部に露出してしまい、その結果、単一の靴ソールであっても特定部位別に色が異なる成形体を得ることができる。
この実施例による成形体を再び成形することで切断部位の表面を滑らかにすることができることは、言うまでもない。
図14及び図15のそれぞれは、本発明のまた他の実施例による靴部品の側面図及び前記側面図のE−E’断面構成図であって、この実施例では、ソール本体320と二重外皮とからなる成形体において、前記二重外皮が前記ソール本体320を被覆するが、このとき、特定外皮が本体の特定部位のみを被覆するようにした。
さらに具体的には、内部外皮364がソール本体320の上面を除いた外面全体を被覆し、外部外皮384が前記内部外皮364の一部(具体的には図14の斜線領域)のみを被覆するようにして架橋発泡させたものである。
この実施例は、図13の実施例と同様にして、別の工程を加えることなく色の異なる外皮部成形材料を適切に組み合わせて単なる1回の架橋発泡工程を行うだけで、各凹凸部位別に色の異なる成形部品を得ることができる。
以上、本発明の好適な実施例を挙げて説明したが、上記実施例は単なる例示に過ぎないものであり、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
本発明の一実施例によって具現された成形体の平面図 図1のA−A’断面構成図 本発明の他の実施例によって具現された成形体の断面構成図 本発明の他の実施例によって具現された成形体の平面図 図4のB−B’断面構成図 本発明の他の実施例によって具現された成形体の平面図 図6のC−C’断面構成図 本発明による成形体の製造方法の付加工程段階を示す断面構成図 図8の工程によって具現された成形体の断面構成図 本発明の一実施例によって具現された靴部品の側面図 図10のD−D’断面構成図 本発明の他の実施例によって具現された靴部品の一部側面図 図12の靴部品に付加工程を行って具現された靴部品の一部側面図 本発明のまた他の実施例によって具現された靴部品の側面図 図14のE−E’断面構成図
符号の説明
10 成形体
20 突出部
120 本体部
140、142、144、146、148 内部外皮
160、162、164、166、168 外部外皮
300 成形体
320 ソール本体
340 外皮
342、364 内部外皮
362、384 外部外皮

Claims (23)

  1. 架橋発泡が抑制された状態の本体部成形材料と、顔料を含む、架橋発泡が抑制された状態の1つ以上の薄膜形状の外皮部成形材料とをそれぞれ加工する段階と、
    任意形状の金型の内部空洞部に前記外皮部成形材料を密着させた後、本体部成形材料を配置し、前記外皮部成形材料が本体部成形材料の外面を被覆できるように配置する段階と、
    配置された成形材料を同時に架橋発泡させる段階を含み、
    別途の接着工程または塗装工程なしに本体が多様な色相の外皮によって被覆された一体型の成形体を製造し得ることを特徴とする架橋発泡成形体の製造方法。
  2. 架橋発泡が抑制された状態の本体部成形材料と、顔料を含む、架橋発泡が抑制された状態の1つ以上の薄膜形状の外皮部成形材料とをそれぞれ1次加工する段階と、
    前記1次加工済み本体部成形材料の外面を前記1次加工済み外皮部成形材料が被覆した一体化された成形材料を得るために2次加工する段階と、
    任意形状の金型の内部空洞部に2次加工済みの一体化された成形材料を配置させる段階と
    配置された成形材料を架橋発泡させる段階を含み、
    別途の接着工程または塗装工程なしに本体が多様な色相の外皮によって被覆された一体型の成形体を製造し得ることを特徴とする架橋発泡成形体の製造方法。
  3. 前記本体部成形材料は、前記外皮部成形材料に含まれている顔料と同種または異種の材料のうちから選ばれたいずれかの顔料をさらに含むことを特徴とする請求項1または2に記載の架橋発泡成形体の製造方法。
  4. 前記金型の内部空洞部に成形材料を配置するに当たり、前記外皮部成形材料は、前記本体部成形材料の外面を完全に被覆した状態に配置されることを特徴とする請求項1に記載の架橋発泡成形体の製造方法。
  5. 前記金型の内部空洞部に成形材料を配置するに当たり、前記外皮部成形材料は、前記本体部成形材料の外面の一部のみを被覆した状態に配置されることを特徴とする請求項1に記載の架橋発泡成形体の製造方法。
  6. 前記外皮部成形材料は、複数からなり、前記外皮部成形材料の全部または1つ以上が前記本体部成形材料の外面を完全に被覆することを特徴とする請求項4に記載の架橋発泡成形体の製造方法。
  7. 前記外皮部成形材料は、複数からなり、前記外皮部成形材料の全部または1つ以上が前記本体部成形材料の外面の一部を被覆することを特徴とする請求項5に記載の架橋発泡成形体の製造方法。
  8. 前記2次加工は、1次加工済み外皮部成形材料が1次加工済み本体部成形材料の外面に完全に密着して被覆されることを特徴とする請求項2に記載の架橋発泡成形体の製造方法。
  9. 前記2次加工は、1次加工済み外皮部成形材料が1次加工済み本体部成形材料の外面の一部に完全に密着して被覆されることを特徴とする請求項2に記載の架橋発泡成形体の製造方法。
  10. 前記外皮部成形材料は、複数からなり、前記外皮部成形材料の全部または1つ以上が前記本体部成形材料の外面を完全に被覆することを特徴とする請求項8に記載の架橋発泡成形体の製造方法。
  11. 前記外皮部成形材料は、複数からなり、前記外皮部成形材料の全部または1つ以上が前記本体部成形材料の同じ外面を被覆することを特徴とする請求項9に記載の架橋発泡成形体の製造方法。
  12. 前記外皮部成形材料に、任意形状の1つ以上の開口部がさらに形成されることを特徴とする請求項1または2に記載の架橋発泡成形体の製造方法。
  13. 前記架橋発泡段階後に、金型の内部空洞部の形状に架橋発泡された外皮から特定部分を除去することで、架橋発泡された本体または架橋発泡された特定外皮を外部に露出させる段階をさらに含むことを特徴とする請求項1または2に記載の架橋発泡成形体の製造方法。
  14. 前記露出段階後に、露出した表面を処理するために成形体を再成形する段階をさらに含むことを特徴とする請求項13に記載の架橋発泡成形体の製造方法。
  15. 前記各外皮部成形材料には、同種または異種の材料のうちから選ばれたいずれかの顔料を含ませることを特徴とする請求項6、7、10、11のいずれかに記載の架橋発泡成形体の製造方法。
  16. 前記外皮部成形材料のうち最外皮部成形材料にのみ顔料を含ませることを特徴とする請求項6、7、10、11のいずれかに記載の架橋発泡成形体の製造方法。
  17. 前記本体部成形材料は、架橋発泡が抑制されたシート状またはペレット状の成形材料であることを特徴とする請求項1または2に記載の架橋発泡成形体の製造方法。
  18. 前記本体部成形材料は、架橋発泡が抑制されたシート状またはペレット状の成形材料が加工されてなることを特徴とする請求項1または2に記載の架橋発泡成形体の製造方法。
  19. 前記本体部成形材料は、架橋発泡が抑制された薄膜状の成形材料が複数積層されてなることを特徴とする請求項1または2に記載の架橋発泡成形体の製造方法。
  20. 前記各成形材料は、特に均一で平坦な表面を有するフィルムであることを特徴とする請求項19に記載の架橋発泡成形体の製造方法。
  21. 前記各成形材料は、架橋発泡が抑制されたシート状またはペレット状の成形材料が加工されて薄膜形状に形成されることを特徴とする請求項19に記載の架橋発泡成形体の製造方法。
  22. 前記外皮部成形材料は、架橋発泡が抑制されたシート状またはペレット状の成形材料が加工されて薄膜形状に形成されることを特徴とする請求項1、2、6、7、10、11のいずれかに記載の架橋発泡成形体の製造方法。
  23. 前記外皮部成形材料は、特に均一で平坦な表面を有するフィルムであることを特徴とする請求項1、2、6、7、10、11のいずれかに記載の架橋発泡成形体の製造方法。
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