JP2008518928A - 新規なキナーゼ阻害薬 - Google Patents

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Abstract

式(I)を有する化合物は、タンパク質チロシンキナーゼを阻害する上で有用である。本発明は、その化合物の製造方法、その化合物を含む組成物、ならびにその化合物を用いる治療方法をも開示する。

Description

本発明は、タンパク質チロシンキナーゼを阻害する上で有用な化合物、その化合物の製造方法、その化合物を含む組成物およびその化合物を用いる治療方法に関する。
タンパク質チロシンキナーゼ(PTK)は、細胞タンパク質での特定のチロシン残基のリン酸化を触媒する酵素である。それらの基質タンパク質、多くの場合は酵素自体でのそれの翻訳後修飾が、細胞の増殖、活性化または分化を調節する分子スイッチとして働く。良性および悪性の増殖性障害ならびに免疫系の不適切な活性化(例:自己免疫障害)、同種移植拒絶反応および移植片対宿主疾患が原因で生じる疾患などの多くの疾患状態で、異常または過剰なPTK活性が認められている。さらに、KDRおよびTie−2などの内皮細胞特異的受容体PTK類は、血管由来プロセスに介在することから、癌および不適切な血管形成が関与する他の疾患(例:糖尿病性網膜症、加齢性黄斑変性による脈絡膜血管新生、乾癬、関節炎、未熟児網膜症および小児血管腫)の進行支持に関与する。
従って、チロシンキナーゼの活性を調節して、異常もしくは不適切な細胞増殖、分化または代謝を制御および調節することで、シグナル伝達および細胞増殖を特異的に阻害する有効な小型化合物を確認することは、望ましいことである。特に、血管新生プロセスまたは浮腫、腹水症、滲出、浸出物および巨大分子遊出および基質沈着ならびに関連する障害に至る血管透過性増大の形成に必須であるチロシンキナーゼの機能を特異的に阻害する方法および化合物を確認することは、有用であると考えられる。
主たる実施形態において本発明は、下記式(I)の化合物またはそれの治療上許容される塩を提供する。
Figure 2008518928
式中、
Aは、フリル、インダゾリル、インドリル、フェニル、ピラジニル、ピリダジニル、ピリジニル、ピリミジニルおよびチエニルからなる群から選択され;
は、O、SおよびNRからなる群から選択され;
は、NおよびCRからなる群から選択され;
は、NおよびCRからなる群から選択され;
は、NおよびCRからなる群から選択され;
ただし、X、XおよびXのうちの少なくとも一つがNであり;
は、水素、アルコキシアルキル、アルコキシカルボニル、アルケニル、アルキル、アルキルカルボニル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、複素環アルキル、ヒドロキシアルキル、(NR)カルボニル、(NR)スルホニルおよび(NR)スルホニルアルキルからなる群から選択され;
は、水素、アルコキシ、アルコキシアルコキシ、アルコキシアルキル、アルキル、アリール、アリールアルキル、アリールオキシ、アリールオキシアルキル、ハロ、ハロアルコキシ、ハロアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルケニル、ヘテロアリールアルコキシ、ヘテロアリールアルキル、ヘテロアリールオキシアルキル、複素環、複素環アルケニル、複素環アルコキシ、複素環アルキル、複素環オキシアルキル、ヒドロキシ、ヒドロキシアルコキシ、ヒドロキシアルキル、(NR)アルケニル、(NR)アルコキシ、(NR)アルキル、(NR)アルキニル、(NR)カルボニルアルケニルおよび(NR)カルボニルアルキルからなる群から選択され;
およびRは独立に、水素、アルコキシ、アルコキシアルコキシ、アルコキシアルキル、アルキル、アリールアルキル、アリールオキシ、アリールオキシアルキル、ハロ、ハロアルコキシ、ハロアルキル、ヘテロアリールアルケニル、ヘテロアリールアルコキシ、ヘテロアリールアルキル、ヘテロアリールオキシアルキル、複素環、複素環アルケニル、複素環アルコキシ、複素環アルキル、複素環オキシアルキル、ヒドロキシ、ヒドロキシアルコキシ、ヒドロキシアルキル、(NR)アルケニル、(NR)アルコキシ、(NR)アルキル、(KR)アルキニル、(NR)カルボニルアルケニルおよび(NR)カルボニルアルキルからなる群から選択され;
、RおよびRは独立に、水素、アルコキシ、アルコキシアルコキシ、アルキル、ハロ、ハロアルコキシ、ハロアルキル、ヒドロキシおよび−NRからなる群から選択され;
は、水素、アルコキシ、アルコキシアルコキシ、アルキル、ハロ、ハロアルコキシ、ハロアルキル、ヒドロキシおよびLRからなる群から選択され;
は、水素、アルキル、アリール、シクロアルキル、ヘテロアリールおよび複素環からなる群から選択され;
Lは、(CHN(R10)C(O)N(R11)(CHおよびCHC(O)NR10からなる群から選択され、各基はそれの左端がAに結合しているように描かれ;
mおよびnは独立に0または1であり;
10およびR11は独立に、水素およびアルキルからなる群から選択され;
およびRは独立に、水素およびアルキルからなる群から選択され;
およびRは独立に、水素、アルケニル、アルキル、アルキルカルボニル、アルキルスルホニル、アリール、アリールアルキル、アリールカルボニル、アリールスルホニル、ハロアルキルスルホニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ヘテロアリールスルホニル、複素環、複素環アルキルおよび複素環スルホニルからなる群から選択され;
およびRは独立に、水素、アルキルおよびアルキルカルボニルからなる群から選択される。
別の実施形態において本発明は、治療上許容される担体と組み合わせて式(I)の化合物もしくはそれの治療上許容される塩を含む医薬組成物に関するものである。
別の実施形態において本発明は、患者に対して治療上許容される量の式(I)の化合物もしくはそれの治療上許容される塩を投与する段階を有する、処置が必要と認識される患者においてタンパク質キナーゼを阻害する方法に関するものである。
別の実施形態において本発明は、患者に対して治療上許容される量の式(I)の化合物もしくはそれの治療上許容される塩を投与する段階を有する、処置が必要と認識される患者での癌の治療方法に関するものである。
別の実施形態において本発明は、Aがフリルであり;X、X、X、X、R、R、RおよびRが式(I)で定義の通りである式(I)の化合物を提供する。
別の実施形態において本発明は、Aがフリルであり;RがLRであり;Lが、(CHN(R10)C(O)N(R11)(CHであり;mが0であり;nが0であり;Rがアリールであり、そのアリールが水素、アルコキシ、アルコキシカルボニル、アルキル、カルボキシ、シアノ、ハロ、ハロアルコキシ、ハロアルキル、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、ニトロおよび−NRからなる群から選択される0、1または2個の置換基で置換されたフェニルであり;XがNRであり;Rが、水素およびアルキルからなる群から選択され;R、R、X、X、X、R、R、R、R10およびR11が式(I)で定義の通りである式(I)の化合物を提供する。
別の実施形態において本発明は、Aがインダゾリルであり;X、X、X、X、R、R、RおよびRが式(I)で定義の通りである式(I)の化合物を提供する。
別の実施形態において本発明は、Aがインダゾリルであり;RがLRであり;Lが、(CHN(R10)C(O)N(R11)(CHであり;mが0であり;nが0であり;Rがアリールであり、そのアリールが、水素、アルコキシ、アルコキシカルボニル、アルキル、カルボキシ、シアノ、ハロ、ハロアルコキシ、ハロアルキル、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、ニトロおよび−NRからなる群から選択される0、1または2個の置換基で置換されたフェニルであり;XがNRであり;Rが、水素およびアルキルからなる群から選択され;R、R、X、X、X、R、R、R、R10およびR11が式(I)で定義の通りである式(I)の化合物を提供する。
別の実施形態において本発明は、Aがインドリルであり;X、X、X、X、R、R、RおよびRが式(I)で定義の通りである式(I)の化合物を提供する。
別の実施形態において本発明は、Aがインドリルであり;RがLRであり;Lが、(CHN(R10)C(O)N(R11)(CHであり;mが0であり;nが0であり;Rがアリールであり、そのアリールが、水素、アルコキシ、アルコキシカルボニル、アルキル、カルボキシ、シアノ、ハロ、ハロアルコキシ、ハロアルキル、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、ニトロおよび−NRからなる群から選択される0、1または2個の置換基で置換されたフェニルであり;XがNRであり;Rが、水素およびアルキルからなる群から選択され;R、R、X、X、X、R、R、R、R10およびR11が式(I)で定義の通りである式(I)の化合物を提供する。
別の実施形態において本発明は、Aがピラジニルであり;X、X、X、X、R、R、RおよびRが式(I)で定義の通りである式(I)の化合物を提供する。
別の実施形態において本発明は、Aがピラジニルであり;RがLRであり;Lが、(CHN(R10)C(O)N(R11)(CHであり;mが0であり;nが0であり;Rがアリールであり、そのアリールが、水素、アルコキシ、アルコキシカルボニル、アルキル、カルボキシ、シアノ、ハロ、ハロアルコキシ、ハロアルキル、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、ニトロおよび−NRからなる群から選択される0、1または2個の置換基で置換されたフェニルであり;XがNRであり;Rが、水素およびアルキルからなる群から選択され;R、R、X、X、X、R、R、R、R10およびR11が式(I)で定義の通りである式(I)の化合物を提供する。
別の実施形態において本発明は、Aがピリダジニルであり;X、X、X、X、R、R、RおよびRが式(I)で定義の通りである式(I)の化合物を提供する。
別の実施形態において本発明は、Aがピリダジニルであり;RがLRであり;Lが、(CHN(R10)C(O)N(R11)(CHであり;mが0であり;nが0であり;Rがアリールであり、そのアリールが、水素、アルコキシ、アルコキシカルボニル、アルキル、カルボキシ、シアノ、ハロ、ハロアルコキシ、ハロアルキル、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、ニトロおよび−NRからなる群から選択される0、1または2個の置換基で置換されたフェニルであり;XがNRであり;Rが、水素およびアルキルからなる群から選択され;R、R、X、X、X、R、R、R、R10およびR11が式(I)で定義の通りである式(I)の化合物を提供する。
別の実施形態において本発明は、Aがピリジニルであり;X、X、X、X、R、R、RおよびRが式(I)で定義の通りである式(I)の化合物を提供する。
別の実施形態において本発明は、Aがピリジニルであり;RがLRであり;Lが、(CHN(R10)C(O)N(R11)(CHであり;mが0であり;nが0であり;Rがアリールであり、そのアリールが、水素、アルコキシ、アルコキシカルボニル、アルキル、カルボキシ、シアノ、ハロ、ハロアルコキシ、ハロアルキル、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、ニトロおよび−NRからなる群から選択される0、1または2個の置換基で置換されたフェニルであり;XがNRであり;Rが、水素およびアルキルからなる群から選択され;R、R、X、X、X、R、R、R、R10およびR11が式(I)で定義の通りである式(I)の化合物を提供する。
別の実施形態において本発明は、Aがピリミジニルであり;X、X、X、X、R、R、RおよびRが式(I)で定義の通りである式(I)の化合物を提供する。
別の実施形態において本発明は、Aがピリミジニルであり;RがLRであり;Lが、(CHN(R10)C(O)N(R11)(CHであり;mが0であり;nが0であり;Rがアリールであり、そのアリールが、水素、アルコキシ、アルコキシカルボニル、アルキル、カルボキシ、シアノ、ハロ、ハロアルコキシ、ハロアルキル、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、ニトロおよび−NRからなる群から選択される0、1または2個の置換基で置換されたフェニルであり;XがNRであり;Rが、水素およびアルキルからなる群から選択され;R、R、X、X、X、R、R、R、R10およびR11が式(I)で定義の通りである式(I)の化合物を提供する。
別の実施形態において本発明は、Aがチエニルであり;X、X、X、X、R、R、RおよびRが式(I)で定義の通りである式(I)の化合物を提供する。
別の実施形態において本発明は、Aがチエニルであり;RがLRであり;Lが、(CHN(R10)C(O)N(R11)(CHであり;mが0であり;nが0であり;Rがアリールであり、そのアリールが、水素、アルコキシ、アルコキシカルボニル、アルキル、カルボキシ、シアノ、ハロ、ハロアルコキシ、ハロアルキル、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、ニトロおよび−NRからなる群から選択される0、1または2個の置換基で置換されたフェニルであり;XがNRであり;Rが、水素およびアルキルからなる群から選択され;R、R、X、X、X、R、R、R、R10およびR11が式(I)で定義の通りである式(I)の化合物を提供する。
別の実施形態において本発明は、Aがフェニルであり;X、X、X、X、R、R、RおよびRが式(I)で定義の通りである式(I)の化合物を提供する。
別の実施形態において本発明は、Aがフェニルであり;Rが水素であり;X、X、X、X、R、RおよびRが式(I)で定義の通りである式(I)の化合物を提供する。
別の実施形態において本発明は、Aがフェニルであり;RがLRであり;Lが(CHN(R10)C(O)N(R11)(CHであり;mが0であり;nが0であり;Rがヘテロアリールであり;Rが、水素およびアルキルからなる群から選択され;X、X、X、R、R、R、R10およびR11が式(I)で定義の通りである式(I)の化合物を提供する。
別の実施形態において本発明は、下記式(II)の化合物またはそれの治療上許容される塩を提供する。
Figure 2008518928
式中、
は、NおよびCRからなる群から選択され;
は、NおよびCRからなる群から選択され;
は、NおよびCRからなる群から選択され;
ただし、X、XおよびXのうちの少なくとも一つがNであり;
は、水素、アルコキシアルキル、アルコキシカルボニル、アルケニル、アルキル、アルキルカルボニル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、複素環アルキル、ヒドロキシアルキル、(NR)カルボニル、(NR)スルホニルおよび(NR)スルホニルアルキルからなる群から選択され;
は、水素、アルコキシ、アルコキシアルコキシ、アルコキシアルキル、アルキル、アリール、アリールアルキル、アリールオキシ、アリールオキシアルキル、ハロ、ハロアルコキシ、ハロアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルケニル、ヘテロアリールアルコキシ、ヘテロアリールアルキル、ヘテロアリールオキシアルキル、複素環、複素環アルケニル、複素環アルコキシ、複素環アルキル、複素環オキシアルキル、ヒドロキシ、ヒドロキシアルコキシ、ヒドロキシアルキル、(NR)アルケニル、(NR)アルコキシ、(NR)アルキル、(NR)アルキニル、(NR)カルボニルアルケニルおよび(NR)カルボニルアルキルからなる群から選択され;
およびRは独立に、水素、アルコキシ、アルコキシアルコキシ、アルコキシアルキル、アルキル、アリールアルキル、アリールオキシ、アリールオキシアルキル、ハロ、ハロアルコキシ、ハロアルキル、ヘテロアリールアルケニル、ヘテロアリールアルコキシ、ヘテロアリールアルキル、ヘテロアリールオキシアルキル、複素環、複素環アルケニル、複素環アルコキシ、複素環アルキル、複素環オキシアルキル、ヒドロキシ、ヒドロキシアルコキシ、ヒドロキシアルキル、(NR)アルケニル、(NR)アルコキシ、(NR)アルキル、(NR)アルキニル、(NR)カルボニルアルケニルおよび(NR)カルボニルアルキルからなる群から選択され;
、RおよびRは独立に、水素、アルコキシ、アルコキシアルコキシ、アルキル、ハロ、ハロアルコキシ、ハロアルキル、ヒドロキシおよび−NRからなる群から選択され;
Lは、(CHN(R10)C(O)N(R11)(CHおよびCHC(O)NR10からなる群から選択され、各基はそれの左端がAに結合しているように描かれ;
mおよびnは独立に0または1であり;
10およびR11は独立に、水素およびアルキルからなる群から選択され;
12、R13およびR14は独立に、水素、アルケニル、アルコキシ、アルコキシアルコキシ、アルコキシアルキル、アルコキシカルボニル、アルコキシカルボニルアルキル、アルコキシスルホニル、アルキル、アルキルカルボニル、アルキルカルボニルアルキル、アルキルカルボニルオキシ、アルキルチオ、アルキルチオアルキル、アルキニル、カルボキシ、カルボキシアルキル、シアノ、シアノアルキル、エチレンジオキシ、ホルミル、ハロアルコキシ、ハロアルキル、ハロゲン、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、メルカプト、メチレンジオキシ、ニトロ、−NR、(NR)カルボニルおよび(NR)スルホニルからなる群から選択され;
およびRは独立に、水素およびアルキルからなる群から選択され;
およびRは独立に、水素、アルケニル、アルキル、アルキルカルボニル、アルキルスルホニル、アリール、アリールアルキル、アリールカルボニル、アリールスルホニル、ハロアルキルスルホニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ヘテロアリールスルホニル、複素環、複素環アルキルおよび複素環スルホニルからなる群から選択され;
およびRは独立に、水素、アルキルおよびアルキルカルボニルからなる群から選択され;
およびRは独立に、水素、アルキル、アルキルカルボニル、アリールおよびアリールアルキルからなる群から選択される。
別の実施形態において本発明は、XがNであり;XがCRであり;XがCRであり;L、R、R、R、R、R、R、R12、R13およびR14が式(II)で定義の通りである式(II)の化合物を提供する。
別の実施形態において本発明は、XがNであり;XがCRであり;XがCRであり;Rが、水素およびメチルからなる群から選択され;R、R、R、RおよびRが水素であり;R12、R13およびR14が独立に、水素、アルコキシ、アルキル、ハロアルキルおよびハロゲンからなる群から選択され;Lが、(CHN(R10)C(O)N(R11)(CHであり;mが0であり;nが0であり;R10およびR11が水素である式(II)の化合物を提供する。
別の実施形態において本発明は、XがCRであり;XがNであり;XがCRであり;L、R、R、R、R、R、R、R12、R13およびR14が式(II)で定義の通りである式(II)の化合物を提供する。
別の実施形態において本発明は、XがCRであり;XがNであり;XがCRであり;Rが、水素およびメチルからなる群から選択され;R、R、R、RおよびRが水素であり;R12、R13およびR14が独立に、水素、アルコキシ、アルキル、ハロアルキルおよびハロゲンからなる群から選択され;Lが、(CHN(R10)C(O)N(R11)(CHであり;mが0であり;nが0であり;R10およびR11が水素である式(II)の化合物を提供する。
別の実施形態において本発明は、XがCRであり;XがCRであり;XがNであり;L、R、R、R、R、R、R、R12、R13およびR14が式(II)で定義の通りである式(II)の化合物を提供する。
別の実施形態において本発明は、XがCRであり;XがCRであり;XがNであり;Rが、水素およびメチルからなる群から選択され;R、R、R、RおよびRが水素であり;R12、R13およびR14が独立に、水素、アルコキシ、アルキル、ハロアルキルおよびハロゲンからなる群から選択され;Lが、(CHN(R10)C(O)N(R11)(CHであり;mが0であり;nが0であり;R10およびR11が水素である式(II)の化合物を提供する。
本明細書で引用されている特許、特許出願および参考文献はいずれも、参照によってその全体が本明細書に組み込まれるものとする。矛盾がある場合、定義を含めて本開示が優先する。
本明細書および添付の請求項を通じての使用で、下記の用語は以下の意味を有する。
本明細書で使用される「アルケニル」という用語は、2〜10個の炭素を有し、好ましくは直鎖であり、2個の水素の脱離によって形成された少なくとも1個の炭素−炭素二重結合を有する直鎖または分岐の炭化水素を意味する。
本明細書で使用される「アルコキシ」という用語は、酸素原子を介して親分子部分に懸垂した、本明細書で定義のアルキル基を意味する。
本明細書で使用される「アルコキシアルコキシ」という用語は、本明細書で定義の別のアルコキシ基を介して親分子部分に懸垂した本明細書で定義のアルコキシ基を意味する。
本明細書で使用される「アルコキシアルキル」という用語は、本明細書で定義のアルキル基を介して親分子部分に懸垂した本明細書で定義のアルコキシ基を意味する。
本明細書で使用される「アルコキシカルボニル」という用語は、本明細書で定義のカルボニル基を介して親分子部分に懸垂した本明細書で定義のアルコキシ基を意味する。
本明細書で使用される「アルコキシカルボニルアルキル」という用語は、本明細書で定義のアルキル基を介して親分子部分に懸垂した本明細書で定義のアルコキシカルボニル基を意味する。
本明細書で使用される「アルコキシスルホニル」という用語は、本明細書で定義のスルホニル基を介して親分子部分に懸垂した、本明細書で定義のアルコキシ基を意味する。
本明細書で使用される「アルキル」という用語は、炭素原子数1〜6個である直鎖または分岐の炭化水素を意味する。アルキルの代表例としては、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチル、イソブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、n−ヘキシル、3−メチルヘキシル、2,2−ジメチルペンチル、2,3−ジメチルペンチル、n−ヘプチル、n−オクチル、n−ノニルおよびn−デシルなどがあるが、これらに限定されるものではない。
本明細書で使用される「アルキルカルボニル」という用語は、本明細書で定義のカルボニル基を介して親分子部分に懸垂した本明細書で定義のアルキル基を意味する。
本明細書で使用される「アルキルカルボニルアルキル」という用語は、本明細書で定義のアルキル基を介して親分子部分に懸垂した本明細書で定義のアルキルカルボニル基を意味する。
本明細書で使用される「アルキルカルボニルオキシ」という用語は、酸素原子を介して親分子部分に懸垂した本明細書で定義のアルキルカルボニル基を意味する。
本明細書で使用される「アルキルスルホニル」という用語は、本明細書で定義のスルホニル基を介して親分子部分に懸垂した、本明細書で定義のアルキル基を意味する。
本明細書で使用される「アルキルチオ」という用語は、硫黄原子を介して親分子部分に懸垂した本明細書で定義のアルキル基を意味する。
本明細書で使用される「アルキルチオアルキル」という用語は、本明細書で定義のアルキル基を介して親分子部分に懸垂した本明細書で定義のアルキルチオ基を意味する。
本明細書で使用される「アルキニル」という用語は、炭素原子数2〜10個であり、好ましくは直鎖であり、少なくとも1個の炭素−炭素三重結合を有する直鎖または分岐の炭化水素基を指す。
本明細書で使用される「アリール」という用語は、フェニル基またはナフチルを意味する。
本発明のアリール基は、独立にアルケニル、アルコキシ、アルコキシアルコキシ、アルコキシアルキル、アルコキシカルボニル、アルコキシカルボニルアルキル、アルコキシスルホニル、アルキル、アルキルカルボニル、アルキルカルボニルアルキル、アルキルカルボニルオキシ、アルキルチオ、アルキルチオアルキル、アルキニル、カルボキシ、カルボキシアルキル、シアノ、シアノアルキル、エチレンジオキシ、ホルミル、ハロアルコキシ、ハロアルキル、ハロゲン、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、メルカプト、メチレンジオキシ、ニトロ、−NR、(NR)カルボニルおよび(NR)スルホニルからなる群から選択される0、1、2、3、4もしくは5個の置換基で置換されていても良い。
本明細書で使用される「アリールアルキル」という用語は、本明細書で定義のアルキル基を介して親分子部分に懸垂した本明細書で定義のアリール基を意味する。
本明細書で使用される「アリールカルボニル」という用語は、本明細書で定義のカルボニル基を介して親分子部分に懸垂した本明細書で定義のアリール基を意味する。
本明細書で使用される「アリールオキシ」という用語は、酸素原子を介して親分子部分に懸垂した本明細書で定義のアリール基を意味する。
本明細書で使用される「アリールオキシアルキル」という用語は、本明細書で定義のアルキル基を介して親分子部分に懸垂した本明細書で定義のアリールオキシ基を意味する。
本明細書で使用される「アリールスルホニル」という用語は、本明細書で定義のスルホニル基を介して親分子部分に懸垂した本明細書で定義のアリール基を意味する。
本明細書で使用される「カルボニル」という用語は、−C(O)−基を意味する。
本明細書で使用される「カルボキシ」という用語は、−COH基を意味する。
本明細書で使用される「カルボキシアルキル」という用語は、本明細書で定義のアルキル基を介して親分子部分に懸垂した本明細書で定義のカルボキシ基を意味する。
本明細書で使用される「シアノ」という用語は、−CN基を意味する。
本明細書で使用される「シアノアルキル」という用語は、本明細書で定義のアルキル基を介して親分子部分に懸垂した本明細書で定義のシアノ基を意味する。
本明細書で使用される「シクロアルキル」という用語は、3〜8個の炭素を有する飽和環状炭化水素基を意味し、シクロアルキルの例には、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチルおよびシクロオクチルなどがある。
本発明のシクロアルキル基は、アルケニル、アルコキシ、アルコキシアルコキシ、アルコキシアルキル、アルコキシカルボニル、アルコキシカルボニルアルキル、アルコキシスルホニル、アルキル、アルキルカルボニル、アルキルカルボニルアルキル、アルキルカルボニルオキシ、アルキルチオ、アルキルチオアルキル、アルキニル、カルボキシ、カルボキシアルキル、シアノ、シアノアルキル、ホルミル、ハロアルコキシ、ハロアルキル、ハロゲン、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、メルカプト、オキソ、−NRおよび(NR)カルボニルから選択される1、2、3または4個の置換基で置換されていても良い。
本明細書で使用される「シクロアルキルアルキル」という用語は、本明細書で定義のアルキル基を介して親分子部分に懸垂した本明細書で定義のシクロアルキル基を意味する。シクロアルキルアルキルの代表例には、シクロプロピルメチル、2−シクロブチルエチル、シクロペンチルメチル、シクロヘキシルメチルおよび4−シクロヘプチルブチルなどがあるが、これらに限定されるものではない。
本明細書で使用される「エチレンジオキシ」という用語は、エチレンジオキシ基の酸素原子が5員環を形成する1個の炭素原子を介して親分子部分に結合しているか、またはエチレンジオキシ基の酸素原子が6員環を形成する2個の隣接する炭素原子を介して親分子部分に結合している−O(CHO−基を意味する。
本明細書で使用される「ホルミル」という用語は、−C(O)H基を意味する。
本明細書で使用される「ハロ」および「ハロゲン」という用語は、−Cl、−Br、−Iまたは−Fを意味する。
本明細書で使用される「ハロアルコキシ」という用語は、本明細書で定義のアルコキシ基を介して親分子部分に懸垂した本明細書で定義の少なくとも1個のハロゲンを意味する。ハロアルコキシの代表例には、クロロメトキシ、2−フルオロエトキシ、トリフルオロメトキシおよびペンタフルオロエトキシなどがあるが、これらに限定されるものではない。
本明細書で使用される「ハロアルキル」という用語は、本明細書で定義のアルキル基を介して親分子部分に懸垂した本明細書で定義の少なくとも1個のハロゲンを意味する。ハロアルキルの代表例としては、クロロメチル、2−フルオロエチル、トリフルオロメチル、ペンタフルオロエチルおよび2−クロロ−3−フルオロペンチルなどがあるが、これらに限定されるものではない。
本明細書で使用される「ハロアルキルスルホニル」という用語は、本明細書で定義のスルホニル基を介して親分子部分に懸垂した本明細書で定義のハロアルキル基を意味する。
本明細書で使用される「ヘテロアリール」という用語は、単環式ヘテロアリール環または二環式ヘテロアリール環を意味する。単環式ヘテロアリール環は、5または6員環である。その5員環は、2個の二重結合を有し、独立にN、OおよびSからなる群から選択される1個、2個、3個もしくは4個のヘテロ原子を含む。その6員環は、3個の二重結合を有し、独立にN、OおよびSからなる群から選択される1個、2個、3個もしくは4個のヘテロ原子を含む。二環式ヘテロアリール環は、フェニル基に縮合した5もしくは6員ヘテロアリール環または別の5もしくは6員ヘテロアリール環に縮合した5もしくは6員ヘテロアリール環からなる。ヘテロアリールに含まれる窒素ヘテロ原子は、酸化されてN−オキサイドとなっていても良いか、または当業者に公知の窒素保護基で保護されていても良い。ヘテロアリール環は、そのヘテロアリール内に含まれるいずれかの炭素原子またはいずれかの窒素原子を介して親分子部分に結合している。ヘテロアリールの代表例には、ベンゾチエニル、ベンゾオキサジアゾリル、シンノリニル、フロピリジニル、フリル、イミダゾリル、インダゾリル、インドリル、イソオキサゾリル、イソキノリニル、イソチアゾリル、ナフチリジニル、オキサジアゾリル、オキサゾリル、ピリジニル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、ピラゾリル、ピロリル、ピリジニウムN−オキサイド、キノリニル、テトラゾリル、チアジアゾリル、チアゾリル、チエノピリジニル、チエニル、トリアゾリルおよびトリアジニルなどがあるが、これらに限定されるものではない。
本発明のヘテロアリール基は、独立にアルケニル、アルコキシ、アルコキシアルコキシ、アルコキシアルキル、アルコキシカルボニル、アルコキシカルボニルアルキル、アルコキシスルホニル、アルキル、アルキルカルボニル、アルキルカルボニルアルキル、アルキルカルボニルオキシ、アルキルチオ、アルキルチオアルキル、アルキニル、カルボキシ、カルボキシアルキル、シアノ、シアノアルキル、エチレンジオキシ、ホルミル、ハロアルコキシ、ハロアルキル、ハロゲン、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、メルカプト、メチレンジオキシ、ニトロ、−NR、(NR)カルボニルおよび(NR)スルホニルから選択される0、1、2、3もしくは4個の置換基で置換されている。置換されている本発明のヘテロアリール基は、互変異体として存在していても良い。本発明は、非芳香族互変異体を含む全ての互変異体を包含するものである。
本明細書で使用される「ヘテロアリールアルケニル」という用語は、本明細書で定義のアルケニル基を介して親分子部分に懸垂した本明細書で定義のヘテロアリールを意味する。
本明細書で使用される「ヘテロアリールアルコキシ」という用語は、本明細書で定義のアルコキシ基を介して親分子部分に懸垂した本明細書で定義のヘテロアリール基を意味する。
本明細書で使用される「ヘテロアリールアルキル」という用語は、本明細書で定義のアルキル基を介して親分子部分に懸垂した本明細書で定義のヘテロアリール基を意味する。
本明細書で使用される「ヘテロアリールスルホニル」という用語は、本明細書で定義のスルホニル基を介して親分子部分に懸垂した本明細書で定義のヘテロアリールを意味する。
本明細書で使用される「複素環」または「複素環式」という用語は、単環式複素環または二環式複素環を意味する。単環式複素環は、酸素、窒素および硫黄から独立に選択される少なくとも1個のヘテロ原子を有する3、4、5、6または7員の環からなる。3員環または4員環は、O、NおよびSからなる群から選択される1個のヘテロ原子を有する。5員環は、0個または1個の二重結合ならびにO、NおよびSからなる群から選択される1、2もしくは3個のヘテロ原子を有する。6員環または7員環は、0、1または2個の二重結合ならびにO、NおよびSからなる群から選択される1、2もしくは3個のヘテロ原子を有する。単環式複素環の代表例には、アゼチジニル、アゼパニル、アジリジニル、ジアゼパニル、1,3−ジオキサニル、1,3−ジオキソラニル、1,3−ジチオラニル、1,3−ジチアニル、イミダゾリニル、イミダゾリジニル、イソチアゾリニル、イソチアゾリジニル、イソオキサゾリニル、イソオキサゾリジニル、モルホリニル、オキサジアゾリニル、オキサジアゾリジニル、オキサゾリニル、オキサゾリジニル、ピペラジニル、ピペリジニル、ピラニル、ピラゾリニル、ピラゾリジニル、ピロリニル、ピロリジニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロチエニル、チアジアゾリニル、チアジアゾリジニル、チアゾリニル、チアゾリジニル、チオモルホリニル、1,1−ジオキシドチオモルホリニル(チオモルホリン・スルホン)、チオピラニルおよびトリチアニルなどがあるが、これらに限定されるものではない。二環式複素環は、フェニル基に縮合した単環式複素環またはシクロアルキル基に縮合した単環式複素環または別の単環式複素環に縮合した単環式複素環からなる。
本発明の複素環は、独立にアルケニル、アルコキシ、アルコキシアルコキシ、アルコキシアルキル、アルコキシカルボニル、アルコキシカルボニルアルキル、アルコキシスルホニル、アルキル、アルキルカルボニル、アルキルカルボニルアルキル、アルキルカルボニルオキシ、アルキルチオ、アルキルチオアルキル、アルキニル、カルボキシ、カルボキシアルキル、シアノ、シアノアルキル、エチレンジオキシ、ホルミル、ハロアルコキシ、ハロアルキル、ハロゲン、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、メルカプト、メチレンジオキシ、ニトロ、オキソ、−NRおよび(NR)カルボニルから選択される0、1、2もしくは3個の置換基で置換されている。
本明細書で使用される「複素環アルケニル」という用語は、本明細書で定義のアルケニル基を介して親分子部分に懸垂した本明細書で定義の複素環基を意味する。
本明細書で使用される「複素環アルコキシ」という用語は、本明細書で定義のアルコキシ基を介して親分子部分に懸垂した本明細書で定義の複素環基を意味する。
本明細書で使用される「複素環アルキル」という用語は、本明細書で定義のアルキル基を介して親分子部分に懸垂した本明細書で定義の複素環を意味する。
本明細書で使用される「複素環スルホニル」という用語は、本明細書で定義のスルホニル基を介して親分子部分に懸垂した本明細書で定義の複素環を意味する。
本明細書で使用される「複素環オキシ」という用語は、酸素原子を介して親分子部分に懸垂した本明細書で定義の複素環基を意味する。
本明細書で使用される「複素環オキシアルキル」という用語は、本明細書で定義のアルキル基を介して親分子部分に懸垂した本明細書で定義の複素環オキシ基を意味する。
本明細書で使用される「ヒドロキシ」という用語は、−OH基を意味する。
本明細書で使用される「ヒドロキシアルコキシ」という用語は、本明細書で定義のアルコキシ基を介して親分子部分に懸垂した本明細書で定義の少なくとも1個のヒドロキシ基を意味する。
本明細書で使用される「ヒドロキシアルキル」という用語は、本明細書で定義のアルキル基を介して親分子部分に懸垂した本明細書で定義の少なくとも1個のヒドロキシ基を意味する。ヒドロキシアルキルの代表例には、ヒドロキシメチル、2−ヒドロキシエチル、3−ヒドロキシプロピル、2,3−ジヒドロキシペンチルおよび2−エチル−4−ヒドロキシヘプチルなどがあるが、これらに限定されるものではない。
本明細書で使用される「メルカプト」という用語は、−SH基を意味する。
本明細書で使用される「メチレンジオキシ」という用語は、メチレンジオキシの酸素原子が2個の隣接する炭素原子を介して親分子部分に結合している−OCHO−基を意味する。
本明細書で使用される「ニトロ」という用語は、−NO基を意味する。
本明細書で使用される「−NR」という用語は、窒素原子を介して親分子部分に懸垂している2つの基RおよびRを意味する。RおよびRはそれぞれ独立に、水素、アルキル、アリールおよびアリールアルキルである。NRの代表例には、アミノ、ベンジルアミン、フェニルアミン、メチルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノおよびエチルメチルアミノなどがあるが、これらに限定されるものではない。
本明細書で使用される「(NR)カルボニル」という用語は、本明細書で定義のカルボニル基を介して親分子部分に懸垂している本明細書で定義の−NR基を意味する。(NR)カルボニルの代表例には、アミノカルボニル、(メチルアミノ)カルボニル、(ジメチルアミノ)カルボニルおよび(エチルメチルアミノ)カルボニルなどがあるが、これらに限定されるものではない。
本明細書で使用される「(NR)スルホニル」という用語は、本明細書で定義のスルホニル基を介して親分子部分に懸垂している本明細書で定義の−NR基を意味する。
本明細書で使用される「(NR)スルホニルアルキル」という用語は、本明細書で定義のアルキル基を介して親分子部分に懸垂している本明細書で定義の(NR)スルホニル基を意味する。
本明細書で使用される「−NR」という用語は、窒素原子を介して親分子部分に懸垂している2つの基RおよびRを意味する。RおよびRはそれぞれ独立に、水素、アルケニル、アルキル、アルキルカルボニル、アルキルスルホニル、アリール、アリールアルキル、アリールカルボニル、アリールスルホニル、ハロアルキルスルホニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ヘテロアリールスルホニル、複素環、複素環アルキルおよび複素環スルホニルである。
本明細書で使用される「(NR)アルケニル」という用語は、本明細書で定義のアルケニル基を介して親分子部分に懸垂している本明細書で定義の−NR基を意味する。
本明細書で使用される「(NR)アルコキシ」という用語は、本明細書で定義のアルコキシ基を介して親分子部分に懸垂している本明細書で定義の−NR基を意味する。
本明細書で使用される「(NR)アルキル」という用語は、本明細書で定義のアルキル基を介して親分子部分に懸垂している本明細書で定義の−NR基を意味する。
本明細書で使用される「(NR)アルキニル」という用語は、本明細書で定義のアルキニル基を介して親分子部分に懸垂している本明細書で定義の−NR基を意味する。
本明細書で使用される「(NR)カルボニル」という用語は、本明細書で定義のカルボニル基を介して親分子部分に懸垂している本明細書で定義の−NR基を意味する。
本明細書で使用される「(NR)カルボニルアルケニル」という用語は、本明細書で定義のアルケニル基を介して親分子部分に懸垂している本明細書で定義の(NR)カルボニル基を意味する。
本明細書で使用される「(NR)カルボニルアルキル」という用語は、本明細書で定義のアルキル基を介して親分子部分に懸垂している本明細書で定義の(NR)カルボニル基を意味する。
本明細書で使用される「−NR」という用語は、窒素原子を介して親分子部分に懸垂している2つの基RおよびRを意味する。RおよびRは独立に、水素、アルキルおよびアルキルカルボニルである。
本明細書で使用される「−NR」という用語は、窒素原子を介して親分子部分に懸垂している2つの基RおよびRを意味する。RおよびRは独立に、水素、アルキル、アルキルカルボニル、アリールおよびアリールアルキルである。
本明細書で使用される「(NR)カルボニル」という用語は、本明細書で定義のカルボニル基を介して親分子部分に懸垂している本明細書で定義の−NR基を意味する。(NR)カルボニルの代表例には、アミノカルボニル、(メチルアミノ)カルボニル、(ジメチルアミノ)カルボニル、(ジエチルアミノ)カルボニルおよび(エチルメチルアミノ)カルボニルなどがあるが、これらに限定されるものではない。
本明細書で使用される「(NR)スルホニル」という用語は、本明細書で定義のスルホニル基を介して親分子部分に懸垂している本明細書で定義の−NR基を意味する。
本明細書で使用される「オキソ」という用語は、=O部分を意味する。
本明細書で使用される「スルホニル」という用語は、−SO−基を意味する。
本発明の化合物は、治療上許容される塩として存在することができる。本明細書で使用される「治療上許容される塩」という用語は、水または油に溶解性または分散性であって、不適当な毒性、刺激およびアレルギー応答を生じることなく疾患の治療に好適であり、妥当な利益/リスク比を有し、所期の用途において有効である本発明の化合物の塩または両性イオン型を表す。その塩は、前記化合物の最終単離および精製時に、あるいは−NR基と好適な酸を反応させることで別個に製造することができる。代表的な酸付加塩には、酢酸塩、アジピン酸塩、アルギン酸塩、クエン酸塩、アスパラギン酸塩、安息香酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、重硫酸塩、酪酸塩、樟脳酸塩、カンファースルホン酸塩、ジグルコン酸塩、グリセロリン酸塩、ヘミ硫酸塩、ヘプタン酸塩、ヘキサン酸塩、ギ酸塩、フマル酸塩、塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、2−ヒドロキシエタンスルホン酸塩、乳酸塩、マレイン酸塩、メシチレンスルホン酸塩、メタンスルホン酸塩、ナフチレンスルホン酸塩、ニコチン酸塩、2−ナフタレンスルホン酸塩、シュウ酸塩、パモ酸塩、ペクチン酸塩、過硫酸塩、3−フェニルプロピオン酸塩、ピクリン酸塩、ピバリン酸、プロピオン酸塩、コハク酸塩、酒石酸塩、トリクロロ酢酸塩、トリフルオロ酢酸塩、リン酸塩、グルタミン酸塩、重炭酸塩、p−トルエンスルホン酸塩およびウンデカン酸塩などがある。さらに、本発明の化合物におけるアミノ基は、塩化、臭化およびヨウ化メチル、エチル、プロピルおよびブチル;硫酸ジメチル、ジエチル、ジブチルおよびジアミル;塩化、臭化およびヨウ化デシル、ラウリル、ミリスチルおよびステアリル;ならびに臭化ベンジルおよびフェネチルで4級化することができる。製薬上許容される酸付加塩を形成するのに用いることができる酸の例には、塩酸、臭化水素酸、硫酸およびリン酸などの無機酸、ならびにシュウ酸、マレイン酸、コハク酸およびクエン酸などの有機酸などがある。
本発明の化合物は、治療上許容されるプロドラッグとして存在することもできる。「治療上許容されるプロドラッグ」という用語は、不適当な毒性、刺激およびアレルギー応答を生じることなく患者の組織と接触させての使用に好適であり、妥当な利益/リスク比を有し、所期の用途において有効であるプロドラッグまたは両性イオン型を指す。「プロドラッグ」という用語は、例えば血液中での加水分解によって、イン・ビボで急速に変換されて式(I)または(II)の親化合物になる化合物を指す。
治療で使用する場合、治療上有効量の式(I)または(II)の化合物ならびにそれの治療上許容される塩を原体の化学物質として投与することが可能な場合、有効成分を医薬組成物として存在させることができる。従って、本発明はさらに、治療上有効量の式(I)または(II)の化合物またはそれの治療上許容される塩ならびに1以上の製薬上許容される担体、希釈剤または賦形剤を含む医薬組成物を提供する。式(I)または(II)の化合物およびそれの治療上許容される塩は、前述の通りである。担体、希釈剤または賦形剤は、製剤の他の成分と適合性であって、投与を受ける対象者に対して有害性がないという意味で許容できるものでなければならない。本発明の別の態様によれば、医薬製剤の製造方法において、式(I)または(II)の化合物またはそれの治療上許容される塩を1以上の製薬上許容される担体、希釈剤または賦形剤と混合する段階を有する方法も提供される。
医薬製剤は、単位用量当たり所定量の有効成分を含む単位製剤で提供することができる。そのような単位は、治療対象の状態、状態の重度、投与時刻、投与経路、用いられる化合物の排泄速度、治療期間ならびに患者の年齢、性別、体重および状態に応じて、例えば0.5mg〜1g、好ましくは1mg〜700mg、より好ましくは5mg〜100mgの式(I)または(II)の化合物を含むことができるか、あるいは医薬製剤は用量当たり所定量の有効成分を含む単位製剤で提供することができる。好ましい単位製剤は、本明細書において前記で引用した1日用量もしくは部分用量またはそれの適切な分数の有効成分を含む製剤である。さらに、そのような医薬製剤は、製薬業界で公知の方法によって製造することができる。
医薬製剤は、適切な経路、例えば経口(口腔または舌下を含む)、直腸、経鼻、局所(口腔、舌下または経皮を含む)、経膣または非経口(皮下、筋肉、静脈または皮内を含む)経路によって投与するよう作製することができる。そのような製剤は、製薬業界で公知の方法によって、例えば有効成分を担体または賦形剤と合わせることで製造することができる。さらに、本発明の化合物は、例えば動脈内ステントなどの従来の薬剤送達技術を用いて投与することができる。
経口投与用に作られた医薬製剤は、カプセルまたは錠剤などの個別の単位として;粉剤または粒剤として;水系または非水系液体中の液剤または懸濁液として;食用発泡体またはホイップとして;または水中油型乳濁液または油中水型乳濁液として提供することができる。
例えば、錠剤またはカプセルの形態での経口投与の場合、活性薬剤成分をエタノール、グリセリン、水などの経口用で無毒性の製薬上許容される不活性担体と組み合わせることができる。粉剤は、化合物を好適な微細粒径まで粉砕し、例えば澱粉またはマニトールとしての食用炭水化物などの同様に粉砕した医薬担体と混和することで製造される。香味剤、保存剤、分散剤および着色剤も存在させることができる。 カプセルは、上記のような粉末混合物を調製し、成形ゼラチン鞘に充填することで製造される。コロイド状シリカ、タルク、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウムまたは固体ポリエチレングリコールなどの流動促進剤および潤滑剤を粉末混合物に加えてから、充填操作を行うことができる。寒天、炭酸カルシウムまたは炭酸ナトリウムなどの崩壊剤または可溶化剤を加えて、カプセルを摂取した際の医薬の利用能を高めることもできる。
さらに、所望または必要に応じて、好適な結合剤、潤滑剤、崩壊剤および着色剤を混合物に組み込むこともできる。好適な結合剤には、デンプン、ゼラチン、グルコースまたはβ−ラクトースなどの天然糖類、コーン甘味料、アカシア、トラガカントまたはアルギン酸ナトリウムなどの天然および合成ガム、カルボキシメチルセルロース、ポリエチレングリコール、ロウ類(wasces)などがある。これらの製剤で使用される潤滑剤には、オレイン酸ナトリウム、塩化ナトリウムなどがある。崩壊剤には、デンプン、メチルセルロース、寒天、ベントナイト(betonite)、キサンタンガムなどがあるが、これらに限定されるものではない。錠剤は例えば、粉末混合物を準備し、造粒またはスラギングを行い、潤滑剤および崩壊剤を加え、打錠することで製剤される。粉末混合物は、好適な粉砕を行った化合物を、上記のような希釈剤または塩基と、そして適宜にカルボキシメチルセルロース、アルギン酸塩、ゲル化剤(gelating)またはポリビニルピロリドンなどの結合剤、パラフィンなどの溶液遅延剤、4級塩などの再吸収促進剤および/またはベントナイト、カオリンおよびリン酸カルシウムなどの吸収剤と混合することで調製する。粉末混合物は、シロップ、デンプンペースト、アラビアゴム粘液またはセルロース性もしくはポリマー性材料の溶液などの結合剤で湿らせ、篩に押して通すことで造粒することができる。造粒に代わる方法として、粉末混合物を打錠機に通すことができ、それによって破壊されて顆粒となった不完全に形成されたスラグを得る。ステアリン酸、ステアリン酸塩、タルクまたは鉱油を加えることによって、その顆粒を潤滑して、打錠ダイスへの粘着を防止することができる。潤滑した混合物を圧縮して錠剤とする。本発明の化合物は、自由流動性の不活性担体と混合し、造粒段階またはスラッジング段階を経ずに直接圧縮して錠剤とすることもできる。シェラックの封止コート、糖またはポリマー材料のコーティングおよびロウの磨きコーティングからなる透明または不透明保護コーティングを提供することができる。それらのコーティングに染料を加えて、異なる単位製剤を識別するようにすることができる。
液剤、シロップおよびエリキシル剤などの経口液を単位製剤で製造して、ある量が所定量の化合物を含有するようにすることができる。シロップは化合物を好適に香味を施した水溶液に溶解させることで製造することができ、エリキシル剤は無毒性の媒体を用いて製造される。エトキシ化イソステアリン酸アルコール類およびポリオキシエチレンソルビトールエーテル類などの可溶化剤および乳化剤、保存剤、ペパーミントオイルなどの香味付与剤または天然甘味料もしくはサッカリンその他の人工甘味料なども加えることができる。
適切であれば、経口投与用の単位製剤をマイクロカプセル化することができる。例えばコーティングまたは粒子状材料のポリマー、ロウなどへの包埋によってその製剤を製造して、持続放出または徐放を行うこともできる。 式(I)または(II)の化合物およびそれの治療上許容される塩は、小単ラメラ小胞、大単ラメラ小胞および多ラメラ小胞などのリポソーム送達系の形態で投与することもできる。リポソームは、コレステロール、ステアリルアミンまたはホスファチジルコリン類などの各種リン脂質から形成することができる。
式(I)または(II)の化合物およびそれの治療上許容される塩は、化合物分子が結合した個々の担体としてモノクローナル抗体を用いることによっても送達することができる。その化合物は、ターゲティング能を有する薬剤担体としての可溶性ポリマーと結合させることもできる。そのようなポリマーには、ポリビニルピロリドン、ピランコポリマー、ポリヒドロキシプロピルメタクリルアミドフェノール、ポリヒドロキシエチルアスパルタミドフェノールまたはパリトイル残基で置換されたポリエチレンオキサイドポリリジンなどがあり得る。さらに前記化合物は、薬剤の徐放を行う上で有用なある種の生体分解性ポリマー、例えばポリ乳酸、ポリε−カプロラクトン、ポリヒドロキシ酪酸、ポリオルトエステル類、ポリアセタール類、ポリジヒドロピラン類、ポリシアノアクリレート類およびヒドロゲル類の架橋もしくは両親媒性のブロックコポリマーに結合させることができる。
経皮投与用の医薬製剤は、長期間にわたって被投与者の表皮と密に接触する状態に保つための個別の貼付剤として提供することができる。例えば、有効成分を、文献(Pharmaceutical Research, 3(6), 318 (1986))に記載のようなイオン導入によって貼付剤から送達することができる。
局所投与用の医薬製剤は、軟膏、クリーム、懸濁液、ローション、粉剤、液剤、ペースト、ゲル、噴霧剤、エアロゾルまたはオイルとして製剤することができる。
眼球その他の外部組織(例えば、口および皮膚)の治療では、製剤は好ましくは、局所用軟膏またはクリームとして投与される。軟膏で製剤する場合、有効成分を、パラフィン系または水混和性軟膏基材とともに用いることができる。あるいは、有効成分を、水中油型クリーム基材または油中水型基材を用いてクリームに製剤することができる。
眼球への局所投与用の医薬製剤には、好適な担体、特に水系溶媒に有効成分を溶解または懸濁させた点眼剤などがある。
口中での局所投与用の医薬製剤には、ロゼンジ剤、パステル剤およびうがい液などがある。
直腸投与用の医薬製剤は、坐剤または浣腸剤として提供することができる。
担体が固体である経鼻投与用の医薬製剤には、粒径が例えば20〜500ミクロンの範囲にある粗粉末を含み、それは嗅ぐ形で投与される。すなわち鼻に近づけて保持された粉末容器から鼻道を通って急速に吸入することで投与される。鼻噴霧剤または鼻滴剤として投与する場合、担体が液体である好適な製剤には、有効成分の水系または油系の溶液が含まれる。
吸入による投与用の医薬製剤には微粒子ダストまたはミストが含まれ、それは各種の計量式の用量加圧エアロゾル、ネブライザーまたは通気装置によって発生させることができる。
膣投与用の医薬製剤は、ペッサリー、タンポン、クリーム、ゲル、ペースト、泡剤または噴霧剤製剤として提供することができる。
非経口投与用の医薬製剤には、酸化防止剤、緩衝剤、静菌剤および製剤を所期の被投与者の血液と等張とする等張剤(soutes)を含んでいても良い水系および非水系無菌注射溶液;ならびに懸濁剤および増粘剤を含むことができる水系および非水系無菌懸濁液などがある。製剤は、例えば密封アンプルおよびバイアルなどの単一用量または複数用量の容器に入れて提供することができ、使用直前に例えば注射用水などの無菌液体担体を加えるだけで良いフリーズドライ(凍結乾燥)状態で保存することができる。無菌の粉剤、粒剤および錠剤から、即時注射溶液および懸濁液を調製することができる。
理解すべき点として、特に前述した成分以外に、製剤は、対象とする製剤の種類を考慮して当業界で従来使われている他の薬剤を含むことができ、例えば経口投与に好適なものは香味剤を含むことができる。
本発明の化合物の治療上有効量は、例えば動物の年齢および体重、治療を必要とする正確な状態およびそれの重度、製剤の性質および投与経路などの多くの要素によって決まり、最終的には担当の医師または獣医の裁量に委ねられる。しかしながら、例えば大腸癌もしくは乳癌などの腫瘍性増殖タンパク質キナーゼ介在状態の治療での式(I)または(II)の化合物の有効量は、0.1〜100mg/kg被投与者体重(哺乳動物)/日の範囲であり、より普通には1〜10mg/kg/日の範囲である。
本発明の化合物およびそれの治療上許容される塩は、単独で用いることができるか、あるいは本明細書で言及される状態の治療用の他の治療剤との併用で用いることができる。特に、抗癌療法では、他の化学療法剤、ホルモン剤または抗体剤との併用が想到され、さらには外科療法および放射線療法との併用もある。従って、本発明による併用療法は、少なくとも1種類の式(I)または(II)の化合物またはそれの治療上許容される塩の投与および少なくとも1種類の他の癌治療法の使用を含むものである。好ましくは、本発明による併用療法は、少なくとも1種類の他の医薬活性薬剤、好ましくは抗新生物剤の投与を含む。式(I)または(II)の化合物および他の医薬活性薬剤は、一緒にまたは別個に投与することができ、別個に投与する場合、それは同時またはいずれかの順序で順次行うことができる。式(I)または(II)の化合物および他の医薬活性薬剤の量ならびに相対的な投与のタイミングを選択して、所望の併用療法効果を得るようにする。
式(I)または(II)の化合物またはそれの治療上許容される塩ならびに少なくとも1種類の別の癌治療法を、同時に組み合わせて、あるいはそのような他の抗癌療法との治療上適切な組合せで順次にて用いることができる。ある実施形態では、他の抗癌療法は、少なくとも1種類の抗新生物剤の投与を含む少なくとも1種類の別の化学療法である。式(I)または(II)の化合物またはそれの治療上許容される塩と他の抗新生物剤との併用での投与は、(1)両方の化合物を含む単一の医薬組成物または(2)それぞれが1種類の化合物を含む別個の医薬組成物での同時投与によって、本発明による併用とすることができる。あるいはその組合せは、一方の抗新生物剤を最初に投与し、他方を次に投与するか、あるいはその逆で順次別個に投与することができる。そのような順次投与は、時間的に近くても、時間的に離れていても良い。
抗新生物剤は、細胞周期特異的な形での抗新生物効果を含むことができ、すなわち相特異的であって、細胞周期の特定の相で作用することができるか、あるいはDNAに結合して、非細胞周期特異的に作用することができ、すなわち非細胞周期特異的であって、他の機構によって作用することができる。
式(I)または(II)の化合物および塩との併用で有用な抗新生物剤には、
(1)パクリタキセルおよびそれの類縁体であるドセタキセルなどのジテルペノイド類;ビンブラスチン、ビンクリスチン、ビンデシンおよびビノレルビンなどのビンカアルカロイド類;エトポシドおよびテニポシドなどのエピポドフィロトキシン類;5−フルオロウラシルおよびフルオロデオキシウリジンなどのフルオロピリミジン類;アロプリノール、フルズラビン(fludurabine)、メトトレキセート、クラドラビン、シタラビン、メルカプトプリンおよびチオグアニンなどの代謝拮抗剤;ならびに9−アミノカンプトテシン、イリノテカン、トポテカン、CPT−11および7−(−4−メチルピペラジノ−メチレン)−10,11−エチレンジオキシ−20−カンプトテシンの各種光学形などのカンプトテシン類など(これらの限定されるものではない)の細胞周期特異的抗新生物剤;
(2)メルファラン、クロラムブシル、シクロホスファミド、メクロレタミン、ヘキサメチルメラミン、ブスルファン、カルムスチン、ロムスチンおよびダカルバジンなどのアルキル化剤;ドキソルビシン、ダウノマイシン、エピルビシン、イダルビシン、マイトマイシン−C、ダクッタイノマイシン(dacttainomycin)およびミトラマイシンなどの抗腫瘍抗生物質;およびシスプラチン、カルボプラチンおよびオキサリプラチンなどの白金配位錯体など(これらに限定されるものではない)の細胞傷害性化学療法剤;ならびに
(3)タモキシフェン(tomixefen)、トレミフェン、ラロキシフェン、ドロロキシフェンおよびヨードキシフェンなどの抗エストロゲン剤;酢酸メガストールなどのプロゲステロゲン類;アナストロゾール、レトラゾール、ボラゾールおよびエキセメスタンなどのアロマターゼ阻害薬;フルタミド、ニルタミド、ビカルタミドおよび酢酸シプロテロンなどの抗アンドロゲン剤;酢酸ゴセレリンおよびルプロリド(luprolide)などのLHRH作働薬および拮抗薬;フィナステリドなどのテストステロン5α−ジヒドロレダクターゼ阻害薬;マリマスタットなどの金属プロテイナーゼ阻害薬;抗プロゲストゲン類;ウロキナーゼプラスミノーゲン活性化剤受容体機能阻害薬;肝細胞成長因子の機能の阻害薬などの成長因子機能阻害薬;erb−B2、erb−B4、表皮成長因子受容体(EGFR)、血小板由来増殖因子受容体(PDGFR)、血管内皮成長因子受容体(VEGFRおよびTIE−2(本発明で記載のVEGFRおよびTIE−2阻害薬以外)ならびにCDK2の阻害薬およびCDK4阻害薬などの他のチロシンキナーゼ阻害薬など(これらに限定されるものではない)の他の化学療法剤などがある。
生理活性の測定
これらタンパク質キナーゼ阻害での化合物のイン・ビトロ効力は、下記で詳細に説明する手順によって求めることができる。
化合物の効力は、対照と比較して被験化合物によって外生基質(例:合成ペプチド(Z. Songyang et al., Nature. 373: 536-539))のリン酸化が抑制される量により求めることができる。
試薬はいずれも試薬用以上の等級のものであり、別段の断りがない限り市販のものである。
バキュロウィルス系を用いるKDRチロシンキナーゼ産生
ヒトKDR細胞内ドメイン(aa789〜1354)のためのコード配列を、HUVEC細胞から単離されたcDNAを使用してPCRによって生じさせた。ポリ−His6配列を、このタンパク質のN−末端に導入した。この断片を、Xba1およびNot1部位で、トランスフェクションベクターpVL1393内でクローニングした。組換えバキュロウィルス(BV)を、バキュロゴールドトランスフェクション(BaculoGold Transfection)試薬(PharMingen)を用いて、同時トランスフェクションにより生じさせた。組換えBVを、プラーク精製し、ウェスタン分析により検査した。タンパク質産生のために、SF−9細胞を、SF−900−II培地中、2×10/mLで増殖させ、0.5プラーク形成単位/細胞で感染させた。細胞を、感染後48時間で回収した。
KDRの精製
トリトンX−100溶解緩衝液(20mMトリス(pH8.0)、137mM NaCl、10%グリセリン、1%トリトンX−100、1mM PMSF、10μg/mLアプロチニン、1μg/mLロイペプチン)50mLを、細胞培養液1リットルからの細胞ペレットに添加することにより、(His)KDR(aa789〜1354)を発現するSF−9細胞を溶解した。溶解産物を、ソルバル(Sorval)SS−34ローターで、30分間、4℃で19000rpmにて遠心分離した。細胞溶解産物を、50mM HEPES(pH7.5)、0.3M NaClで平衡とした5mL NiClキレートセファロースカラムに加えた。0.25Mイミダゾールを含有する同じ緩衝液を使用して、KDRを溶離した。SDS−PAGEおよびキナーゼ活性を測定するELISAアッセイ(下記)を使用して、カラム画分を分析した。精製されたKDRを、25mM HEPES(pH7.5)、25mM NaCl、5mM DTT緩衝液中に入れ替え、−80℃で保存した。
本発明の化合物は、約0.001μM〜約1.0μMのIC50でKDRを阻害した。
ヒトTie−2キナーゼの産生および精製
ヒトTie−2細胞内ドメイン(aa775〜1124)のためのコード配列を、テンプレートとしてヒト胎盤から単離されたcDNAを使用して、PCRによって生じさせた。ポリ−His配列をN末端に導入し、この構築物をXba1およびNot1部位で、トランスフェクションベクターpVL1939内でクローニングした。組換えバキュロウィルス(BV)を、バキュロゴールドトランスフェクション試薬(PharMingen)を使用して、同時トランスフェクションにより生じさせた。組換えBVをプラーク精製し、ウェスタン分析により検査した。タンパク質産生のために、SF−9昆虫細胞をSF−900−II培地中で2×10/mLにて増殖させ、0.5のMOIで感染させた。スクリーニングで使用されるHis標識キナーゼ の精製は、KDRについて記載の場合と同様であった。
ヒトFlt−1チロシンキナーゼの産生および精製
バキュロウィルス発現ベクターpVL1393(PharMingen, Log Angeles, CA)を使用した。ポリ−Hisをコードするヌクレオチド配列を、ヒトFlt−1の全細胞内キナーゼドメイン(アミノ酸786〜1338)をコードするヌクレオチド領域に5′で配置した。HUVEC細胞から単離されたcDNAライブラリを使用して、PCRによってキナーゼドメインをコードするヌクレオチド配列を生じさせた。ヒスチジン残基により、KDRおよびZAP70と同様の方法で、タンパク質をアフィニティー精製することができた。SF−9昆虫細胞を0.5多重度で感染させ、感染の48時間後に回収した。
EGFRチロシンキナーゼの入手源
EGFRは、シグマ(Sigma)から購入し(500単位/50μL)、EGFリガンドは、オンコジーン・リサーチ。プロダクツ/カルバイオケム(Oncogene Research Products/Calbiochem)から得た。
タンパク質キナーゼの入手源
Lck、Fyn、Src、Blk、CskおよびLynならびにそれらの切断型は、市販されているか(例えば、アップステート・バイオテクノロジー社(Upstate Biotechnology Inc.)およびサンタ・クルツ・バイオテクノロジー社(Santa Cruz Biotechnology Inc.)、または従来法を用いて公知の天然もしくは組換え入手源から精製することができる。
均質時間分解蛍光(HTRF)イン・ビトロキナーゼアッセイ
(Mathis, G., HTRF (R) Technology. J Biomol Screen, 1999.4 (6): p. 309-314; Alfred J. Kolb, Paul V. Kaplita, David J. Hayes, Young-Whan Park, Christine Pernell, John S. Major and Gerard Mathis, Drug Discovery Today, 1998, 3, 333-342.):
例えば、精製酵素を、4μM N−ビオチン処理基質(例:ポリ(Glu4Tyr))および反応緩衝液(50mM HEPES、pH7.1、10mM MgCl、2mM MnCl、0.1%BSAおよび1mM DTT、最終容量40μL)中の各種濃度の阻害薬と混合した。黒色96ウェルプレート(パッカード(Packard))でATP(最終濃度1mM)を加えることで、キナーゼ反応を開始した。室温で30〜60分間インキュベーション後、緩衝EDTA溶液(大体の最終濃度:30mM EDTA、0.1%BSA、0.1%TritonX−100および0.24M KF)を加えることで反応を停止し、顕色剤溶液(0.084ng/ウェルのストレプトアビジン−XL−665(Cis-Bio)および6.5ng/ウェルの抗ホスホチロシンmAbPT66−Kユーロピウム・クリプテートを与えるため)を反応混合物に加えた。反応停止した反応液を室温で3時間放置し、620nmおよび665nmで同時に時間分解蛍光検出器(ディスカバリー(Discovery)、パッカード)で読み取りを行った。励起には、337nm窒素レーザを用いた。IC50の計算には、620nmと665nmのシグナル間の比を用いた。
各種酵素についてのより具体的なデータを、下記の表に示してある。
Figure 2008518928
基質
bio−FGFRペプチドとは、ビオチン−(6−アミノヘキサン酸)−FGFRペプチドを意味し、そのFGFRペプチドについては、アラニンアミドをカルボキシ末端に付加させた以外はソンヤンらの報告(Z. Songyang et. al., Nature, 373: 536-539 (1995))に記載されている。
bio−LCKペプチドとは、ビオチン−(6−アミノヘキサン酸)−Lckペプチドを意味し、そのLckペプチドについては、グリシン−アラニンをアミノ末端に付加させ、+2位でアラニンに代えてバリンとし、アラニンを切断した以外は、ソンヤンらの報告(Z. Songyang et. al., Nature, 373: 536-539 (1995))に記載されている。
ウェル1個に、合計で40μLの試薬を入れる。
本発明の化合物は、本発明の化合物によって阻害されるタンパク質チロシンキナーゼであって、本明細書で言及されていないものを含めて確認されているものおよびまだ未確認のものの両方が関与する疾患の治療において治療上の用途を有する。
細胞受容体PTKアッセイ
KDR/VEGFR2に対する本発明の各種化合物の活性および効果レベルを求めるために、次の細胞アッセイを使用した。特異的リガンド刺激を使用する同様の受容体PTKアッセイを、当技術分野で公知の技術を使用する他のチロシンキナーゼについてと同じ流れに従って設計することができる。
KDR細胞アッセイ
化合物がKDR受容体リン酸化を阻害する能力を、下記に説明するプロトコールに従ってELISAによって測定した。
第1日プロトコール
KDRトランスフェクション3T3(マウス胎仔)細胞を、96ウェル組織培養プレートに細胞20000個/ウェルで加えた。
プレートにカバーを施し、5%COの入った37℃加湿インキュベータに終夜入れて、細胞を付着させた。
コーティング溶液を調製した。500μL/バイアルのPBSを抗KDR抗体のバイアル2本に加え、次に可溶化抗KDR抗体1mLを重炭酸塩緩衝液29.0mLに加えた。
コーティング溶液を、全てのウェルに150μL/ウェルで加え(最終量抗KDR=1μg/ウェル)、4℃で終夜放置した。
第2日プロトコール
ブロッキング溶液(乾燥ミルク2.1g+PBS 42mL=5%ミルクのPBS溶液)を攪拌プレートに30分間乗せた。
アッセイプレートをPBSTで2回洗浄し、200μL/ウェルのブロッキング溶液を全てのウェルに加えた。アッセイプレートをプレート封止材で覆い、細胞溶解物を移す直前まで37℃マイクロプレートチャンバに入れた。
化合物原液を解凍し、DMSO中で5mM原液として調製した。
希釈培地(DM、1%DMSOのDMEM溶液)および化合物を、濃度応答分析用に1/2対数増加によって希釈した。
コンディショニングした培地を組織培養プレートから取り除き、プレートを乾式でブロットした。
標準DM溶液、化合物のDM溶液またはDM(高対照、陰性対照および参照ウェル用)を組織培養プレートに25μL/ウェルで加えた。組織培養プレートの各ペアを、同じ化合物、溶液および配置で作り、後に組み合わせる。組織培養プレートにカバーを施し、37℃マイクロプレートチャンバに20分間置いた。
VEGF溶液を調製した。VEGF原液110μL+DM10.89mL=100ng/mL VEGF。
VEGF溶液もしくはDM(基準ウェル用)を組織培養プレートに25μL/ウェルで加えた。組織培養プレートにカバーを施し、37℃マイクロプレートチャンバに10分間置いた。RIPA緩衝液を調製し(NaVO原液240μL+PIC原液240μL+NaF原液24μL+RIPA基剤23.496mL)、組織培養プレートに50μL/ウェルで加えた。
組織培養プレートにカバーを施し、ラブライン(Labline)プレート振盪器に10分間乗せた(速度約5)。
アッセイプレートをPBSTで2回洗浄した。
組織培養プレートの各ペアの一致するウェルからの細胞溶解物を組み合わせて=200μL/ウェルとし、ピペットで上下動させることで混合した。
細胞溶解物を、同じ配置を用いて170μL/ウェルでアッセイプレートに移した。アッセイプレートをプレート封止材で覆い、ラブラインプレート振盪器に2時間乗せた(速度約5)。
アッセイプレートをPBSTで5回洗浄した。
ビオチン抗体溶液を調製し(ビオチン抗体原液16μL+PBST32mL=2000倍希釈液)、
アッセイプレートに150μL/ウェルで加えた。
アッセイプレートをプレート封止材で覆い、ラブラインプレート振盪器に90分間乗せた。
アッセイプレートをPBSTで5回洗浄した。
ストレプトアビジン−HRP溶液を調製し(ストレプトアビジン−HRP原液16μL+PBST32mL=2000倍希釈液)、アッセイプレートに150μL/ウェルで加えた。
アッセイプレートをプレート封止材で覆い、ラブラインプレート振盪器に60分間乗せた。
アッセイプレートをPBSTで5回洗浄した。
アッセイプレートに基質を100μL/ウェルで加えた。
アッセイプレートを成長させながら、各プレートを、高対照ウェルでのシグナルが約0.6ODとなり、陰性対照でのシグナルが約0.1〜0.15ODとなるまで、650nmに設定されたモレキュラー・デバイシーズ・スペクトラマックス(Molecular Devices Spectramax)でモニタリングした。
アッセイプレートに、停止溶液を100μL/ウェルで加えた。
プレートを、450nmに設定されたモレキュラー・デバイシーズ・スペクトラマックスで読み取った。
同一プレートの高対照ウェルをKDRリン酸化の0%として用い、基準標準ウェルを100%阻害として用いて、データをアッセイ・エクスプローラ(Assay Explorer)によって計算した。濃度応答データの非線形回帰解析によってIC50値を計算した。
試薬および材料
96ウェル組織細胞プレート:平底組織培地処理済み、コスター(Costar)3599。
PBS:1倍リン酸緩衝生理食塩水、pH7.4、塩化カルシウムを含まず、塩化マグネシウムを含まないもの;インビトロゲン/ギブコ(Invitrogen/Gibco)10010ロット1187052+1201198。
抗KDR抗体:抗ヒトVEGFR2(KDR)抗体、R&Dシステムズ(R&D Systems)AF357ロットCUE02405A、2.630mg/mLで5mg/バイアル;38μLずつに小分け;−30℃で保存。
重炭酸塩緩衝液:BupH炭酸塩−重炭酸塩緩衝液パック1袋(ピアス(Pierce)28382ロットDH58189B)+500mLnHO、室温で保存。
96ウェルアッセイプレート:EIA/RIAイージーウォッシュ(Easywash)プレート、高結合;コスター3369。
乾燥ミルク:バイオラッド(Biorad)170−6404六と175026B。
PBST:Tween 1mL+PBS 1リットル=1%TweenのPBS溶液、室温で保存。
Tween:Tween20、シグマ(Sigma)P−1379ロット033K0711。
DMEM11965:ダルベッコの調整イーグル培地、高グルコース、L−グルタミン含有、ピロキシジン塩酸塩含有、ピルビン酸ナトリウムを含有しない;インビトロゲン/ギブコ11965ロット1212380。
VEGF原液:PBS/BSA(PBS+0.1%BSA、ケイス・グレイサー(Keith Glaser)が調製し、室温で保存、カタログ番号およびロット番号は不明)1mLを、VEGF 1瓶(組換えヒトVEGF、R&Dシステムズ293−VEロットII16311、10μg/バイアル)=10μg/mL;55μLずつに小分け;−80℃で保存)に加えた。
NaVO原液:12.19mg/mLメタバナジウム酸ナトリウム(シグマS−6383ロット092KO853、式量121.9)のnHO溶液=100mM、37℃で加熱して溶解させ、次に120μLずつに小分けし;−20℃で保管;最終濃度1mM RIPA緩衝液溶液。
PIC原液:プロテアーゼ阻害薬カクテル(シグマP−8340ロット044K4106);120μLずつに小分け;−20℃で保存;最終希釈液100倍RIPA緩衝液溶液。
NaF原液:41.99mg/mLフッ化ナトリウム(シグマS−7920ロット070K0120、式量41.99)のnHO溶液=1M、12μLずつに小分け;−20℃で保存;最終濃度1mMのRIPA緩衝液溶液。
RIPA基剤:下記の成分を含むnHO溶液で最終容量500mLとして調製、pH7.4;4℃で保存。
トリズマ(Trizma)塩酸塩3.94g(シグマT−3253ロット108H5406、式量157.6)=50mM;
イゲパル(Igepal)CA−630 5.0mL(シグマ1−3021ロット122K0040)=1%;
デオキシコリン酸ナトリウム塩1.25g(シグマD−6750ロット44F−0504、式量414.5)=0.25%;
NaCl 4. 383g(フィッシャー(Fisher)S271−3ロット005493、式量58.44)=150mM;
EDTA 226.1mg(シグマE−5391ロット33H0478、式量452.2)=1mM。
ビオチン抗体原液:抗ホスホチロシン、ビオチン−複合体、マウスモノクローナルIgG2bK、クローン4G10;アップステート・バイオテクノロジー(Upstate Biotechnology)16−103ロット23957。
ストレプトアビジン−HRP原液:ストレプトアビジン、西洋わさびペルオキシダーゼ複合体;アップステート・バイオテクノロジー18−152ロット26275、瓶の開封2004年7月1日。
基質:強化K−ブルー(K-blue)基質(TMB)、ネオゲン(Neogen)308177ロット040405。
停止溶液:リン酸14.5mL(シグマP−5811ロット051K3451、式量98.00、17.245M)+HO 235.5mL=1M;室温で保存。
イン・ビボ子宮水腫モデル
このアッセイにより、エストロゲン刺激後の初めの数時間で生じる、マウスの子宮重量の急性増加を阻害する化合物の能力を測定する。子宮重量増加のこの初期発症は、子宮血管系の透過性が上昇することで生じる水腫によることが知られている。クリナン−ボーブら(Cullinan-Bove and Koss (Endocrinology (1993), 133: 829-837)は、エストロゲン刺激された子宮水腫と子宮内でのVEGFmRNAの発現の上昇との密接な時間的関係を証明している。エストロゲン刺激後の子宮重量の急性上昇を著しく低下させる、VEGFに対して中和性のモノクローナル抗体を使用することにより、これらの結果が確認されている(WO97/42187号)。したがって、VEGF信号伝達そして関連する高透過性および水腫のイン・ビボ阻害に関するモデルとして、この系を使用することができる。
原料:
ホルモンは全て、シグマ社(Sigma, St. Louis, MO)またはカル・バイオケム社(Cal Biochem, La Jolla, CA)から凍結乾燥粉末として購入することができ、供給者の指示に従って調製する。媒体成分(DMSO、クレマホル(Cremaphor)EL)は、シグマ社(Sigma, St. Louis, MO)から購入することができる。マウス(Balb/c、8〜12週齢)は、タコニック社(Taconic, Germantown, NY)から購入することができ、協会の動物ケア・使用委員会ガイドライン(Animal Care and Use Committee Guideline)に従い、病原体のない動物用施設で飼育する。
方法:
第1日:Balb/cマウスに、妊馬血清ゴナドトロピン(PMSG)12.5単位の腹腔内(i.p.)注射を施す。
第3日:マウスに、ヒトコリオゴナドトロピン(hCG)15単位を腹腔内投与する。
第4日:マウスを無作為化し、5〜10匹の群に分ける。溶解度および媒体に応じて腹腔内投与、静脈投与または経口投与にて、1〜100mg/kgの範囲の用量で被験化合物を投与する。媒体対照群には、媒体のみを与え、2つの群は未処理のままとする。
30分後、実験群、媒体群および未処理群の一方に、17−エストラジオールの腹腔内注射(500mg/kg)を行う。2〜3時間後、CO吸入によって動物を屠殺する。正中線切開の後に、各子宮を分離し、子宮頚部の真下で、かつ子宮と卵管との接合部の所で切開することによって摘出した。秤量前に子宮の完全性を損なうことのないように注意しつつ、脂肪および結合組織を除去してから秤量した(湿重量)。水を満たした1リットルのガラス瓶を用いて、濾紙2枚の間で加圧することで、子宮を吸い取って流体を除去する。ブロッティング後に子宮を秤量する(ブロット重量)。湿重量とブロット重量の間の差を、子宮の流体含有量とする。処理群の平均流体含有量を、未処理群または媒体処理群と比較する。スチュデント検定により、有意差を求める。非刺激対照群を用いて、エストラジオール応答をモニタリングする。
本発明の化合物は、免疫系の良性および新生物増殖性の疾患および障害などのタンパク質キナーゼ介在状態の治療において用いることができる。そのような疾患には、関節リウマチ、甲状腺炎、I型糖尿病、多発性硬化症、サルコイドーシス、炎症性腸疾患、クローン病、重症筋無力症および全身性紅斑性狼瘡などの自己免疫疾患;乾癬、臓器移植拒絶(例:腎臓拒絶、移植片対宿主疾患)、良性および新生物増殖性疾患、肺癌、乳癌、胃癌、膀胱癌、結腸癌、膵臓癌、卵巣癌、前立腺癌および直腸癌ならびに造血性悪性腫瘍(白血病およびリンパ腫)などのヒトの癌、神経膠芽細胞腫、幼児性血管腫および不適切な血管形成が関与する疾患(例えば、ヒトでの糖尿病性網膜症、未熟児網膜症、加齢性黄斑変性による脈絡膜新血管形成および幼児性血管腫)などがある。そのような阻害薬は、VEGFが介在する浮腫、腹水症、体腔液および滲出液が関与する障害の治療に有用となり得るものであり、それには例えば黄斑浮腫、脳浮腫、急性肺損傷および成人呼吸窮迫症候群(ARDS)などがある。さらに本発明の化合物は、特に血栓塞栓性疾患患者での肺高血圧の治療において有用となり得る(J. Thorac. Cardiovasc. Surg. 2001,122 (1), 65-73)。
本発明は、合成方法または代謝プロセスによって製造された場合の式(I)を有する化合物を包含するものである。代謝プロセスによる本発明の化合物の製造には、ヒトもしくは動物身体で起こるもの(イン・ビボ)またはイン・ビトロで起こるプロセスなどがある。
合成方法
下記の図式および実施例の説明で使用した略称は、nBu:n−ブチル;dppf:ジフェニルホスフィノフェロセン;DMF:N,N−ジメチルホルムアミド;DME:1,2−ジメトキシエタン;HPLC:高速液体クロマトグラフィー;NMP:N−メチルピロリジノン;DMSO:ジメチルスルホキシド;min:分;およびTHF:テトラヒドロフランである。
本発明の化合物を製造することができる方法を説明する下記の合成図式との関連で、本発明の化合物および方法についての理解が深まるであろう。原料は、商業的入手先から得ることができるか、あるいは当業者には公知の確立された文献法によって製造することができる。
Figure 2008518928
、R、R、R、R、R12、R13およびR14が式(I)で定義の通りである式(8)の化合物は、図式1に記載の方法に従って製造することができる。市販されているか当業者には公知の方法を用いて製造される式(1)のピリジン酸を、オキサリルクロライドおよびアンモニアなどの活性化剤で処理して、式(2)のアミドを得ることができる。式(2)のアミドを、オキシ塩化リンなどの脱水剤で処理して、式(3)のシアン化物を得ることができる。一般式(3)のシアン化物を、式(4)のボロン酸もしくはボロン酸エステル(RおよびR′はアルコキシまたはヒドロキシであることができる。)、パラジウム触媒および塩基で処理して、式5)の化合物を得ることができる。式(5)の化合物をヒドラジンで処理して、式(6)の化合物を得ることができる。式(6)の化合物を式(7)のイソシアネートで処理して、式(8)の尿素を得ることができる。
Figure 2008518928
、R、R、R、R、R、R12、R13およびR14が式(I)で定義の通りである式(15)の化合物および式(16)の化合物は、図式2に記載の方法に従って製造することができる。購入されるか当業者には公知の方法を用いて製造される式(10)の化合物を、式(4)のボロン酸またはボロン酸エステル(RおよびR′はアルコキシまたはヒドロキシであることができる。)、パラジウム触媒および塩基で処理して、式(11)の化合物および式(12)の化合物を得ることができる。式(11)および式(12)の化合物の混合物を分離し、式(7)のイソシアネートで処理して、式(13)および式(14)の尿素の混合物を得ることができる。その尿素混合物を分離し、ヒドラジンで処理して、式(15)および式(16)の化合物を得ることができ、それらは当業者に公知の技術を用いて分離することができる。
本発明の化合物は、ACD/ChemSketchバージョン5.0(Advanced Chemistry Development, Inc., Toronto, ON, Canadaが開発)によって命名したか、またはACD命名法に一致すると思われる名称を与えた。
(実施例1)
N−[4−(3−アミノ−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリジン−4−イル)フェニル]−N′−(2−フルオロ−5−メチルフェニル)尿素
(実施例1A)
3,5−ジクロロイソニコチンアミド
3,5−ジクロロ−イソニコチン酸(9.54g、49.6mmol、TCIから市販)のベンゼン(100mL)溶液を、オキサリルクロライド(8.7mL)、触媒量のDMF(5滴)で処理し、室温で終夜撹拌し、減圧下に濃縮した。残留物をジグライム(10mL)に溶かし、35%NHOHの水溶液(150mL)に滴下した。混合物を濾過して、標題化合物8.2gを白色粉末として得た。MS((DCI(+))m/e190.9(M+H)
(実施例1B)
3,5−ジクロロ−イソニコチノニトリル
実施例1Aからの生成物(2.1g、11mmol)のPOCl(25mL)溶液を終夜還流攪拌し、放冷して室温とし、氷上に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機抽出液を脱水し(NaSO)、濾過し、濾液を減圧下に濃縮して、標題化合物1.2gを得た。H NMR(300MHz、DMSO−D)δppm8.96(s、2H)。
(実施例1C)
3−(4−アミノ−フェニル)−5−クロロ−イソニコチノニトリル
実施例1Bからの生成物(3g、17.3mmol)、4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−フェニラミン(4.18g、19mmol)、PdCldppf・CHCl(300mg)およびNaCO(4.5g)を、DMF(25mL)および水(10mL)中で合わせた。混合物を窒素で脱気し、終夜加熱して85℃とした。混合物を放冷して室温とし、水と酢酸エチルとの間で分配した。有機層を脱水し(NaSO)、濾過し、濾液を減圧下に濃縮した。ヘキサン:酢酸エチル(1:1)を溶離液とするシリカゲルクロマトグラフィーによって残留物を精製して、標題化合物1.4gを得た。H NMR(300MHz、DMSO−D)δppm5.67(s、2H)6.70(d、J=8.48Hz、2H)7.40(d、J=8.82Hz、2H)8.76(s、1H)8.79(s、1H)。
(実施例1D)
4−(4−アミノ−フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリジン−3−イルアミン
実施例1Cからの生成物(1.4g)のヒドラジン水和物(10mL)溶液を110℃で3時間加熱し、冷却して室温とし、水と酢酸エチルとの間で分配した。有機層を脱水し(NaSO)、濾過し、濾液を減圧下に濃縮した。8%メタノール/CHClを溶離液とするシリカゲルクロマトグラフィーによって残留物を精製して、標題化合物0.5gを黄色固体として得た。MS(ESI(+))m/e225(M+H)
(実施例1E)
N−[4−(3−アミノ−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリジン−4−イル)フェニル]−N′−(2−フルオロ−5−メチルフェニル)尿素
実施例1Dからの生成物(50mg、0.22mmol)のDMF(1mL)溶液を1−フルオロ−2−イソシアナト−4−メチル−ベンゼン(0.03mL、0.22mmol)で処理し、16時間撹拌した。流量15mL/分で30%から100%アセトニトリル/0.1%TFA水溶液の溶媒勾配を用いるアギレントゾルバックス(Agilent Zorbax)ステーブルボンド(Stablebond)C−18(粒径7ミクロン)分取カラムでの分取HPLCによって、粗生成物を直接精製した。生成物を、5%メタノール/CHClを溶離液とするシリカゲルクロマトグラフィーによってさらに精製して、標題化合物4mgを得た。MS(ESI(+))m/e377(M+H)H NMR(300MHz、DMSO−D)δppm2.28(s、3H)4.61(s、2H)6.77〜6.85(m、1H)7.12(dd、J=11.53、8.14Hz、1H)7.49(d、J=8.81Hz、2H)7.63(d、J=8.48Hz、2H)7.94(s、1H)8.01(dd、J=8.31、1.86Hz、1H)8.55(d、J=2.71Hz、1H)8.73(s、1H)9.24(s、1H)12.26(s、1H)。
(実施例2)
N−[4−(3−アミノ−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリジン−4−イル)フェニル]−N′−(3−メチルフェニル)尿素
1−フルオロ−2−イソシアナト−4−メチル−ベンゼンに代えて1−イソシアナト−3−メチル−ベンゼンを用い、実施例1Eに記載の手順を用いて標題化合物を製造した。MS(APCI(+))m/z359(M+H)H NMR(300MHz、DMSO−D)δppm2.29(s、3H)4.61(s、2H)6.80(d、J=7.12Hz、1H)7.17(t、J=7.80Hz、1H)7.26(d、J=7.80Hz、1H)7.32(s、1H)7.47(d、J=8.81Hz、2H)7.63(d、J=8.81Hz、2H)7.93(s、1H)8.66(s、1H)8.73(s、1H)8.84(s、1H)12.26(s、1H)。
(実施例3)
N−[4−(3−アミノ−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリジン−4−イル)フェニル]−N′−(3−クロロフェニル)尿素
1−フルオロ−2−イソシアナト−4−メチル−ベンゼンに代えて1−クロロ−3−イソシアナト−ベンゼンを用い、実施例1Eに記載の手順を用いて標題化合物を製造した。MS(ESI(+))m/e379(M+H)H NMR(300MHz、DMSO−D)δppm7.02〜7.06(m、1H)7.29〜7.33(m、2H)7.55(d、J=8.82Hz、2H)7.69(d、J=8.82Hz、2H)7.75(s、1H)8.10(s、1H)9.07(s、1H)9.12(s、2H)。
(実施例4)
N−[4−(3−アミノ−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリジン−4−イル)フェニル]−N′−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]尿素
1−フルオロ−2−イソシアナト−4−メチル−ベンゼンに代えて1−フルオロ−2−イソシアナト−4−トリフルオロメチル−ベンゼンを用い、実施例1Eに記載の手順を用いて標題化合物を製造した。MS(ESI(+))m/e431(M+H)H NMR(300MHz、DMSO−D)δppm7.39〜7.45(m、1H)7.51(d、J=10.85Hz、1H)7.56(d、J=8.48Hz、2H)7.70(m、2H)8.08(s、1H)8.64(dd、J=7.29、2.20Hz、1H)9.00(d、J=2.71Hz、1H)9.07(s、1H)9.44(s、1H)。
(実施例5)
N−[4−(3−アミノ−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリジン−4−イル)フェニル]−N′−(4−フルオロ−3−メチルフェニル)尿素
1−フルオロ−2−イソシアナト−4−メチル−ベンゼンに代えて1−フルオロ−4−イソシアナト−2−メチル−ベンゼンを用い、実施例1Eに記載の手順を用いて標題化合物を製造した。MS(ESI(+))m/e377(M+H)H NMR(300MHz、DMSO−D)δppm2.22(d、J=1.70Hz、3H)4.61(s、2H)7.06(t、J=9.15Hz、1H)7.24〜7.32(m、1H)7.38(dd、J=6.78、2.37Hz、1H)7.47(d、J=8.48Hz、2H)7.62(d、J=8.48Hz、2H)7.93(s、1H)8.68(s、1H)8.73(s、1H)、8.85(s、1H)12.26(s、1H)。
(実施例6)
N−[4−(3−アミノ−1−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリジン−4−イル)フェニル]−N′−(2−フルオロ−5−メチルフェニル)尿素
(実施例6A)
4−(4−アミノ−フェニル)−1−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリジン−3−イルアミン
実施例1Cからの生成物(150mg、0.65mmol)およびメチルヒドラジン(0.35mL)のn−ブタノール(2mL)溶液を、スミス合成装置(Smith Synthesizer)マイクロ波オーブン(300W)中、密閉バイアル中にて撹拌しながら190℃で30分間加熱した。反応混合物を放冷して室温とし、水と酢酸エチルとの間で分配した。有機抽出液を脱水し(NaSO)、濾過し、濾液を濃縮して、標題化合物0.08gを得た。MS(ESI(+))m/e240(M+H)
(実施例6B)
N−[4−(3−アミノ−1−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリジン−4−イル)フェニル]−N′−(2−フルオロ−5−メチルフェニル)尿素
実施例1Dからの生成物に代えて実施例6Aからの生成物を用い、実施例1Eに記載の手順を用いて標題化合物を製造した。MS(ESI(+)Q1MSm/z391(M+H)H NMR(300MHz、DMSO−D)δppm2.28(s、3H)4.02(s、3H)6.80〜6.85(m、1H)7.12(dd、J=11.36、8.31Hz、1H)7.53(d、J=8.81Hz、2H)7.67(d、J=8.81Hz、2H)7.99(dd、J=8.31、2.20Hz、1H)8.10(s、1H)8.57(d、J=2.37Hz、1H)9.20(s、1H)9.31(s、1H)。
(実施例7)
N−[4−(3−アミノ−1−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリジン−4−イル)フェニル]−N′−(3−メチルフェニル)尿素
実施例1Dからの生成物および1−フルオロ−2−イソシアナト−4−メチル−ベンゼンに代えて実施例6Aからの生成物および1−イソシアナト−3−メチル−ベンゼンを用い、実施例1Eに記載の手順を用いて標題化合物を製造した。.MS(ESI(+))m/e373(M+H)H NMR(300MHz、DMSO−D)δppm2.29(s、3H)4.02(s、3H)6.81(d、J=7.12Hz、1H)7.17(t、J=7.80Hz、1H)7.26(d、J=8.14Hz、1H)7.32(s、1H)7.52(d、J=8.82Hz、2H)7.68(d、J=8.82Hz、2H)8.10(s、1H)8.71(s、1H)8.95(s、1H)9.20(s、1H)。
(実施例8)
N−[4−(3−アミノ−1−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリジン−4−イル)フェニル]−N′−(3−クロロフェニル)尿素
実施例1Dからの生成物および1−フルオロ−2−イソシアナト−4−メチル−ベンゼンに代えて実施例6Aからの生成物および1−クロロ−3−イソシアナト−ベンゼンを用い、実施例1Eに記載の手順を用いて標題化合物を製造した。MS(ESI(+))m/e393(M+H)H NMR(300MHz、DMSO−D)δppm3.92(s、3H)4.67(s、2H)7.01〜7.06(m、1H)7.29〜7.34(m、2H)7.48(d、J=8.48Hz、2H)7.63(d、J=8.48Hz、2H)7.73(s、1H)7.95(s、1H)8.87(s、1H)8.97(brs、2H)。
(実施例9)
N−[4−(3−アミノ−1−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリジン−4−イル)フェニル]−N′−(3−フルオロフェニル)尿素
実施例1Dからの生成物および1−フルオロ−2−イソシアナト−4−メチル−ベンゼンに代えて実施例6Aからの生成物および1−フルオロ−3−イソシアナト−ベンゼンを用い、実施例1Eに記載の手順を用いて標題化合物を製造した。MS(ESI(+))m/e377(M+H)H NMR(300MHz、DMSO−D)δppm3.92(s、3H)4.67(s、2H)6.80(td、J=8.31、2.37Hz、1H)7.15(dd、J=8.31、1.19Hz、1H)7.32(q、1H)7.48(d、J=8.48Hz、2H)7.53(t、J=2.37Hz、1H)7.63(d、J=8.48Hz、2H)7.95(s、1H)8.87(s、1H)8.95(s、1H)8.99(s、1H)。
(実施例10)
N−[4−(3−アミノ−1−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリジン−4−イル)フェニル]−N′−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)尿素
実施例1Dからの生成物および1−フルオロ−2−イソシアナト−4−メチル−ベンゼンに代えて実施例6Aからの生成物および2−クロロ−1−フルオロ−4−イソシアナト−ベンゼンを用い、実施例1Eに記載の手順を用いて標題化合物を製造した。MS(ESI(+))m/e411(M+H)H NMR(300MHz、DMSO−D)δppm3.92(s、3H)4.61〜4.72(m、2H)7.32〜7.37(m、2H)7.47(d、J=8.82Hz、2H)7.63(d、J=8.82Hz、2H)7.79〜7.84(m、1H)7.94(s、1H)8.87(s、1H)8.95(s、1H)8.96(s、1H)。
(実施例11)
N−[4−(3−アミノ−1−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリジン−4−イル)フェニル]−N′−(4−フルオロ−3−メチルフェニル)尿素
実施例1Dからの生成物および1−フルオロ−2−イソシアナト−4−メチル−ベンゼンに代えて実施例6Aからの生成物および1−フルオロ−4−イソシアナト−4−メチル−ベンゼンを用い、実施例1Eに記載の手順を用いて標題化合物を製造した。MS(ESI(+))m/e391(M+H)H NMR(300MHz、DMSO−D)δppm2.22(d、J=1.70Hz、3H)4.02(s、3H)7.06(t、J=9.15Hz、1H)7.24〜7.33(m、1H)7.35〜7.43(m、1H)7.52(d、J=8.81Hz、2H)7.67(d、J=8.81Hz、2H)8.10(s、1H)8.77(s、1H)8.99(s、1H)9.21(s、1H)。
(実施例12)
N−[4−(3−アミノ−1−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリジン−4−イル)フェニル]−N′−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]尿素
実施例1Dからの生成物および1−フルオロ−2−イソシアナト−4−メチル−ベンゼンに代えて実施例6Aからの生成物および1−イソシアナト−3−トリフルオロメチル−ベンゼンを用い、実施例1Eに記載の手順を用いて標題化合物を製造した。MS(ESI(+))m/e427(M+H)H NMR(500MHz、DMSO−D)δppm3.92(s、3H)4.66(s、2H)7.33(d、J=7.49Hz、1H)7.48(d、J=8.73Hz、2H)7.53(t、J=7.95Hz、1H)7.61(d、J=9.05Hz、1H)7.65(d、J=8.73Hz、2H)7.95(s、1H)8.04(s、1H)8.87(s、1H)8.98(s、1H)9.10(s、1H)。
(実施例13)
N−[4−(3−アミノ−1−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリジン−4−イル)フェニル]−N′−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]尿素
実施例1Dからの生成物および1−フルオロ−2−イソシアナト−4−メチル−ベンゼンに代えて実施例6Aからの生成物および1−フルオロ−2−イソシアナト−4−トリフルオロメチル−ベンゼンを用い、実施例1Eに記載の手順を用いて標題化合物を製造した。MS(ESI(+))m/e445(M+H)H NMR(500MHz、DMSO−D)δppm3.92(s、3H)4.66(s、2H)7.36〜7.45(m、1H)7.46〜7.55(m、1H)7.50(d、J=8.73Hz、2H)7.65(d、J=8.42Hz、2H)7.95(s、1H)8.64(dd、J=7.33、2.03Hz、1H)8.87(s、1H)8.95(d、J=2.81Hz、1H)9.35(s、1H)。
(実施例14)
N−[4−(3−アミノ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−4−イル)フェニル]−N′−(2−フルオロ−5−メチルフェニル)尿素
(実施例14A)
2,4−ジクロロ−ニコチン酸
リチウムジイソプロピルアミド(2Mヘプタン/THF/ベンゼン溶液、16.7rnL)に、−78℃でTHF(25mL)中の2,4−ジクロロピリジン(5g、33.8mmol)を滴下した。混合物を−78℃で2時間撹拌し、過剰のドライアイスで処理し、昇温させて室温とし、ジエチルエーテルと同体積の10%KOH水溶液との間で分配した。塩基性抽出液を10%HClで中和し、ジエチルエーテルで抽出した。エーテル系抽出液を脱水し(NaSO)、濾過し、濾液を減圧下に濃縮して、標題化合物9.5g(収率70%)を得た。H NMR(300MHz、DMSO−D)δppm3.32(s、1H)、7.74(d、J=5.42Hz、1H)、8.47(d、J=5.42Hz、1H)。
(実施例14B)
2,4−ジクロロ−ニコチノニトリル
3,5−ジクロロイソニコチン酸に代えて実施例14Aからの生成物を用い、実施例1Aおよび実施例1Bに記載の手順を用いて標題化合物を製造した。H NMR(300MHz、DMSO−D)δppm7.93(d、J=5.76Hz、1H)、8.67(d、J=5.76Hz、1H)。
(実施例14C)
4−(4−アミノフェニル)−2−クロロニコチノニトリル
および
2−(4−アミノフェニル)−4−クロロニコチノニトリル
実施例1Bからの生成物に代えて実施例14Bからの生成物を用い、実施例1Cに記載の手順を用いて、標題化合物を分離できない混合物として製造した。MS(ESI(+))m/e229.9(M+H)
(実施例14D)
N−[4−(2−クロロ−3−シアノピリジン−4−イル)フェニル]−N′−(2−フルオロ−5−メチルフェニル)尿素
および
N−[4−(4−クロロ−3−シアノピリジン−2−イル)フェニル]−N′−(2−フルオロ−5−メチルフェニル)尿素
実施例14Cからの混合物(52mg、0.23mmol)のCHCl(2mL)溶液に、0℃で1−フルオロ−2−イソシアナト−4−メチル−ベンゼン(0.032mL)を滴下した。室温で終夜撹拌した後、混合物を濾過し、フィルターケーキを乾燥させて、標題化合物の2:1混合物58mgを得た。MS(ESI(+))m/e376.9(M+H)
(実施例14E)
N−[4−(3−アミノ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−4−イル)フェニル]−N′−(2−フルオロ−5−メチルフェニル)尿素
実施例14Dの混合物(250mg)のn−BuOH(5mL)溶液を、ヒドラジン・1水和物(2.5mL)で処理し、加熱して110℃として4時間経過させ、放冷して室温とし、濃縮した。50分間かけて流量15mL/分での20%から100%アセトニトリル/0.1%TFA水溶液の溶媒勾配を用いるアギレント・ゾルバックス・ステーブルボンドC−18(粒径7ミクロン)分取カラムでのHPLCによって、残留物を精製して、標題化合物40mgを得た。MS(ESI(+))m/e377(M+H)H NMR(300MHz、DMSO−D)δppm2.29(s、3H)6.79〜6.90(m、1H)7.14(dd、J=11.53、8.48Hz、1H)7.62〜7.69(m、1H)7.72〜7.84(m、4H)7.98(dd、J=7.63、2.20Hz、1H)8.22(s、1H)8.67(d、J=2.71Hz、1H)9.53(s、1H)。
(実施例15)
N−[4−(3−アミノ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−4−イル)フェニル]−N′−(2−フルオロ−5−メチルフェニル)尿素
実施例14Dの混合物(250mg)のn−BuOH(5mL)溶液を、ヒドラジン・1水和物(2.5mL)で処理し、加熱して110℃として4時間経過させ、放冷して室温とし、濃縮した。50分間かけて流量15mL/分での20%から100%アセトニトリル/0.1%TFA水溶液の溶媒勾配を用いるアギレント・ゾルバックス・ステーブルボンドC−18(粒径7ミクロン)分取カラムでのHPLCによって、残留物を精製して、標題化合物25mgを得た。MS(ESI(+))m/e377(M+H)H NMR(300MHz、DMSO−D)δppm2.28(s、3H)6.78〜6.86(m、1H)6.93(d、J=4.75Hz、1H)7.12(dd、J=11.36、8.31Hz、1H)7.56(d、J=8.82Hz、2H)7.66(d、J=8.82Hz、2H)8.00(dd、J=7.63、2.20Hz、1H)8.39(d、J=4.75Hz、1H)8.56(d、J=2.71Hz、1H)9.30(s、1H)。
(実施例16)
N−[4−(3−アミノ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−4−イル)フェニル]−N′−(2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]尿素
(実施例16A)
N−[4−(2−クロロ−3−シアノピリジン−4−イル)フェニル]−N′−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]尿素
および
N−[4−(4−クロロ−3−シアノピリジン−2−イル)フェニル]−N′−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]尿素
1−フルオロ−2−イソシアナト−4−メチル−ベンゼンに代えて1−フルオロ−2−イソシアナト−4−トリフルオロメチル−ベンゼンを用いた以外は実施例14Dに記載の手順を用いて、標題化合物を製造した。
(実施例16B)
N−[4−(3−アミノ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−4−イル)フェニル]−N′−[2−フルオロ−5−(トリトリフルオロメチル)フェニル]尿素
実施例14Dからの混合物に代えて実施例16Aからの混合物を用いた以外は実施例14Eに記載の手順を用いて、標題化合物を製造した。MS(ESI(+))m/e431(M+H)H NMR(300MHz、DMSO−D)δppm7.39〜7.50(m、1H)7.54(t、1H)7.67(d、J=6.78Hz、1H)7.73〜7.87(m、4H)8.21(d、J=7.12Hz、1H)8.62(dd、J=7.29、2.20Hz、1H)9.10(d、J=2.71Hz、1H)9.67(s、1H)。
(実施例17)
N−[4−(3−アミノ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−4−イル')フェニル]−N′−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]尿素
実施例14Dからの混合物に代えて実施例16Aからの混合物を用いた以外は実施例14Eに記載の手順を用いて、標題化合物を製造した。MS(ESI(+))m/e431(M+H)H NMR(300MHz、DMSO−D)δppm6.92(d、J=4.75Hz、1H)7.35〜7.46(m、1H)7.51(d、J=10.17Hz、1H)7.57(d、J=8.48Hz、2H)7.67(d、J=8.81Hz、2H)8.38(d、J=5.09Hz、1H)8.64(dd、J=7.29、2.20Hz、1H)8.98(d、J=3.05Hz、1H)9.41(s、1H)。
(実施例18)
N−[4−(3−アミノ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−4−イル)フェニル]−N′−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]尿素
(実施例18A)
N−[4−(2−クロロ−3−シアノピリジン−4−イル)フェニル]−N′−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]尿素
および
N−[4−(4−クロロ−3−シアノピリジン−2−イル)フェニル]−N′−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]尿素
1−フルオロ−2−イソシアナト−4−メチル−ベンゼンに代えて1−イソシアナト−3−トリフルオロメチル−ベンゼンを用いた以外は実施例14Dに記載の手順を用いて、標題化合物を製造した。
(実施例18B)
N−[4−(3−アミノ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−4−イル)フェニル]−N′−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]尿素
実施例14Dからの混合物に代えて実施例18Aからの混合物を用いた以外は実施例14Eに記載の手順を用いて、標題化合物を製造した。MS(ESI(+))m/e413(M+H)H NMR(300MHz、DMSO−D)δppm7.35(d、J=7.46Hz、1H)7.55(t、J=7.80Hz、1H)7.59〜7.68(m、2H)7.71〜7.85(m、J=8.93、8.93、8.93Hz、4H)8.06(s、1H)8.20(s、1H)9.38(s、1H)9.44(s、1H)。
(実施例19)
N−[4−(3−アミノ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−4−イル)フェニル]−N′−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]尿素
実施例14Dからの混合物に代えて実施例18Aからの混合物を用いた以外は実施例14Eに記載の手順を用いて、標題化合物を製造した。MS(ESI(+))m/e413(M+H)H NMR(300MHz、DMSO−D)δppm6.93(d、J=4.75Hz、1H)7.33(d、J=7.46Hz、1H)7.50〜7.57(m、1H)7.56(d、J=8.47Hz、2H)7.61(d、J=8.48Hz、1H)7.67(d、J=8.81Hz、2H)8.04(s、1H)8.39(d、J=4.75Hz、1H)9.07(s、1H)9.16(s、1H)。
(実施例20)
N−[4−(3−アミノ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−4−イル)フェニル]−N′−[4−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]尿素
(実施例20A)
N−[4−(2−クロロ−3−シアノピリジン−4−イル)フェニル]−N′−[4−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]尿素
および
N−[4−(4−クロロ−3−シアノピリジン−2−イル)フェニル]−N′−[4−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]尿素との化合物
1−フルオロ−2−イソシアナト−4−メチル−ベンゼンに代えて1−フルオロ−4−イソシアナト−2−トリフルオロメチル−ベンゼンを用いた以外は実施例14Dに記載の手順を用いて、標題化合物を製造した。
(実施例20B)
N−[4−(3−アミノ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−4−イル)フェニル]−N′−[4−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]尿素
実施例14Dからの混合物に代えて実施例20Aからの混合物を用いた以外は実施例14Eに記載の手順を用いて、標題化合物を製造した。MS(ESI(+))m/e431(M+H)H NMR(300MHz、DMSO−D)δppm7.48(t、J=9.83Hz、1H)7.57〜7.72(m、J=16.28Hz、2H)7.72〜7.84(m、4H)8.04(dd、J=6.27、2.54Hz、1H)8.17〜8.27(m、1H)9.27(s、1H)9.35(s、1H)。
(実施例21)
N−[4−(3−アミノ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−4−イル)フェニル]−N′−[4−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]尿素
実施例14Dからの混合物に代えて実施例20Aからの混合物を用いた以外は実施例14Eに記載の手順を用いて、標題化合物を製造した。MS(ESI(+))m/e431(M+H)H NMR(300MHz、DMSO−D)δppm6.93(d、J=4.75Hz、1H)7.46(t、J=9.83Hz、1H)7.56(d、J=8.82Hz、2H)7.67(d、J=8.82Hz、2H)7.67〜7.71(m、1H)8.03(dd、J=6.44、2.71Hz、1H)8.40(d、J=4.75Hz、1H)9.11(s、1H)9.17(s、1H)。
(実施例22)
N−[4−(3−アミノ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−4−イル)フェニル]−N′−(3,5−ジフルオロフェニル)尿素
(実施例22A)
N−[4−(2−クロロ−3−シアノピリジン−4−イル)フェニル]−N′−(3,5−ジフルオロフェニル)尿素
および
N−[4−(4−クロロ−3−シアノピリジン−2−イル)フェニル]−N′−(3,5−ジフルオロフェニル)尿素
1−フルオロ−2−イソシアナト−4−メチル−ベンゼンに代えて3,5−ジフルオロ−1−イソシアナト−ベンゼンを用いた以外は実施例14Dに記載の手順を用いて、標題化合物を製造した。
(実施例22B)
N−[4−(3−アミノ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−4−イル)フェニル]−N′−(3.5−ジフルオロフェニル)尿素
実施例14Dからの混合物に代えて実施例22Aからの混合物を用いた以外は実施例14Eに記載の手順を用いて、標題化合物を製造した。MS(ESI(+))m/e381(M+H)H NMR(300MHz、DMSO−D)δppm6.84(tt、J=9.41、2.37、2.20Hz、1H)7.24(dd、J=10.00、2.20Hz、2H)7.59〜7.67(m、1H)7.71〜7.83(m、4H)8.22(s、1H)9.38(s、1H)9.44(s、1H)。
(実施例23)
N−[4−(3−アミノ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−4−イル)フェニル]−N′−(3,5−ジフルオロフェニル)尿素
実施例14Dからの混合物に代えて実施例22Aからの混合物を用いた以外は実施例14Eに記載の手順を用いて、標題化合物を製造した。MS(ESI(+))m/e381(M+H)H NMR(300MHz、DMSO−D)δppm6.81(tt、J=9.32、2.37Hz、1H)6.93(d、J=4.75Hz、1H)7.17〜7.25(m、2H)7.56(d、J=8.82Hz、2H)7.66(d、J=8.82Hz、2H)8.40(d、J=4.75Hz、1H)9.14(s、1H)9.21(s、1H)。
(実施例24)
N−[4−(3−アミノ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−4−イル)フェニル]−N′−(3,5−ジメチルフェニル)尿素
(実施例24A)
N−[4−(2−クロロ−3−シアノピリジン−4−イル)フェニル]−N′−(3,5−ジメチルフェニル)尿素
および
N−[4−(4−クロロ−3−シアノピリジン−2−イル)フェニル]−N′−(3,5−ジメチルフェニル)尿素
1−フルオロ−2−イソシアナト−4−メチル−ベンゼンに代えて3,5−ジメチル−1−イソシアナト−ベンゼンを用いた以外は実施例14Dに記載の手順を用いて、標題化合物を製造した。
(実施例24B)
N−[4−(3−アミノ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−4−イル)フェニル]−N′−(3,5−ジメチルフェニル)尿素
実施例14Dからの混合物に代えて実施例24Aからの混合物を用いた以外は実施例14Eに記載の手順を用いて、標題化合物を製造した。MS(APCI(+))m/e373(M+H)H NMR(300MHz、DMSO−D)δppm2.25(s、6H)6.66(s、1H)7.11(s、2H)7.57〜7.68(m、1H)7.70〜7.82(m、4H)8.19〜8.27(m、1H)8.72(s、1H)9.14(s、1H)。
(実施例25)
N−[4−(3−アミノ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−4−イル)フェニル]−N′−(3,5−ジメチルフェニル)尿素
実施例14Dからの混合物に代えて実施例24Aからの混合物を用いた以外は実施例14Eに記載の手順を用いて、標題化合物を製造した。MS(ESI(+))m/e373(M+H)H NMR(300MHz、DMSO−D)δppm2.24(s、6H)6.64(s、1H)6.93(d、J=4.75Hz、1H)7.10(s、2H)7.54(d、J=8.48Hz、2H)7.65(d、J=8.48Hz、2H)8.39(d、J=5.09Hz、1H)8.61(s、1H)8.90(s、1H)。
(実施例26)
N−[4−(3−アミノ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−4−イル)フェニル]−N′−(3−メトキシフェニル)尿素
(実施例26A)
N−[4−(2−クロロ−3−シアノピリジン−4−イル)フェニル]−N′−(3−メトキシフェニル)尿素
および
N−[4−(4−クロロ−3−シアノピリジン−2−イル)フェニル]−N′−(3−メトキシフェニル)尿素
1−フルオロ−2−イソシアナト−4−メチル−ベンゼンに代えて1−イソシアナト−3−メトキシベンゼンを用いた以外は実施例14Dに記載の手順を用いて、標題化合物を製造した。
(実施例26B)
N−[4−(3−アミノ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−4−イル)フェニル]−N′−(3−メトキシフェニル)尿素
実施例14Dからの混合物に代えて実施例26Aからの混合物を用いた以外は実施例14Eに記載の手順を用いて、標題化合物を製造した。MS(ESI(+))m/e375(M+H)H NMR(300MHz、DMSO−D)δppm3.75(s、3H)6.60(dd、J=8.14、2.37Hz、1H)6.99(d、J=7.46Hz、1H)7.17〜7.29(m、2H)7.66(d、J=6.78Hz、1H)7.71〜7.88(m、4H)8.20(d、J=6.78Hz、1H)8.99(s、1H)9.28(s、1H)。
(実施例27)
N−[4−(3−アミノ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−4−イル)フェニル]−N′−(3−メトキシフェニル)尿素
実施例14Dからの混合物に代えて実施例26Aからの混合物を用いた以外は実施例14Eに記載の手順を用いて、標題化合物を製造した。MS(ESI(+))m/e375(M+H)H NMR(300MHz、DMSO−D)δppm3.74(s、3H)6.57(dd、J=8.14、1.70Hz、1H)6.92(d、J=4.75Hz、1H)6.96(dd、J=7.12、2.03Hz、1H)7.15〜7.21(m、1H)7.22(d、J=2.37Hz、1H)7.54(d、J=8.82Hz、2H)7.65(d、J=8.81Hz、2H)8.38(d、J=4.75Hz、1H)8.77(s、1H)8.91(s、1H)。
(実施例28)
N−[4−(3−アミノ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−4−イル)フェニル]−N′−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)尿素
(実施例28A)
N−[4−(2−クロロ−3−シアノピリジン−4−イル)フェニル]−N′−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)尿素
および
N−[4−(4−クロロ−3−シアノピリジン−2−イル)フェニル]−N′−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)尿素
1−フルオロ−2−イソシアナト−4−メチル−ベンゼンに代えて1−フルオロ−2−クロロ−4−イソシアナト−ベンゼンを用いた以外は実施例14Dに記載の手順を用いて、標題化合物を製造した。
(実施例28B)
N−[4−(3−アミノ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−4−イル)フェニル]−N′−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)尿素
実施例14Dからの混合物に代えて実施例28Aからの混合物を用いた以外は実施例14Eに記載の手順を用いて、標題化合物を製造した。MS(ESI(+))m/e397(M+H)H NMR(300MHz、DMSO−D)δppm7.33〜7.39(m、2H)7.65(d、J=6.44Hz、1H)7.72〜7.81(m、4H)7.82〜7.86(m、1H)8.21(s、1H)9.17(s、1H)9.36(s、1H)。
(実施例29)
N−[4−(3−アミノ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−4−イル)フェニル]−N′−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)尿素
実施例14Dからの混合物に代えて実施例28Aからの混合物を用いた以外は実施例14Eに記載の手順を用いて、標題化合物を製造した。MS(ESI(+))m/e397(M+H)H NMR(300MHz、DMSO−D)δppm6.93(d、J=4.75Hz、1H)7.32〜7.38(m、2H)7.55(d、J=8.48Hz、2H)7.66(d、J=8.48Hz、2H)7.81〜7.85(m、1H)8.39(d、J=4.75Hz、1H)8.99(s、1H)9.04(s、1H)。
(実施例30)
N−[4−(3−アミノ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−4−イル)フェニル]−N′−(4−フルオロ−3−メチルフェニル)尿素
(実施例30A)
N−[4−(2−クロロ−3−シアノピリジン−4−イル)フェニル]−N′−(4−フルオロ−3−メチルフェニル)尿素
および
N−[4−(4−クロロ−3−シアノピリジン−2−イル)フェニル]−N′−(4−フルオロ−3−メチルフェニル)尿素
1−フルオロ−2−イソシアナト−4−メチル−ベンゼンに代えて1−フルオロ−4−イソシアナト−2−メチル−ベンゼンを用いた以外は実施例14Dに記載の手順を用いて、標題化合物を製造した。
(実施例30B)
N−[4−(3−アミノ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−4−イル)フェニル]−N′−(4−フルオロ−3−メチルフェニル)尿素
実施例14Dからの混合物に代えて実施例30Aからの混合物を用いた以外は実施例14Eに記載の手順を用いて、標題化合物を製造した。MS(ESI(+))m/e377(M+H)H NMR(300MHz、DMSO−D)δppm2.23(d、J=I.70Hz、3H)7.08(t、J=9.15Hz、1H)7.24〜7.34(m、1H)7.39(dd、J=6.95、2.54Hz、1H)7.65(d、J=7.12Hz、1H)7.68〜7.83(m、4H)8.19(s、1H)8.89(s、1H)9.25(s、1H)。
(実施例31)
N−[4−(3−アミノ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−4−イル)フェニル]−N′−(4−フルオロ−3−メチルフェニル)尿素
実施例14Dからの混合物に代えて実施例30Aからの混合物を用いた以外は実施例14Eに記載の手順を用いて、標題化合物を製造した。MS(ESI(+))m/e377(M+H)H NMR(300MHz、DMSO−D)δppm2.22(d、J=1.70Hz、3H)6.92(d、J=4.75Hz、1H)7.06(t、J=9.15Hz、1H)7.24〜7.32(m、1H)7.38(dd、J=6.61、2.54Hz、1H)7.54(d、J=8.82Hz、2H)7.65(d、J=8.82Hz、2H)8.38(d、J=4.75Hz、1H)8.70(s、1H)8.91(s、1H)。
(実施例32)
N−[4−(3−アミノ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−4−イル)フェニル]−N′−(3−メチルフェニル)尿素
(実施例32A)
N−[4−(2−クロロ−3−シアノピリジン−4−イル)フェニル]−N′−(3−メチルフェニル)尿素
および
N−[4−(4−クロロ−3−シアノピリジン−2−イル)フェニル]−N′−(3−メチルフェニル)尿素
1−フルオロ−2−イソシアナト−4−メチル−ベンゼンに代えて1−メチル−3−イソシアナト−ベンゼンを用いた以外は実施例14Dに記載の手順を用いて、標題化合物を製造した。
(実施例32B)
N−[4−(3−アミノ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−4−イル)フェニル]−N′−(3−メチルフェニル)尿素
実施例14Dからの混合物に代えて実施例32Aからの混合物を用いた以外は実施例14Eに記載の手順を用いて、標題化合物を製造した。MS(ESI(+))m/e359(M+H)H NMR(300MHz、DMSO−D)δppm2.29(s、3H)6.83(d、J=7.12Hz、1H)7.18(t、J=7.63Hz、1H)7.27(d、J=8.14Hz、1H)7.33(s、1H)7.60〜7.84(m、5H)8.20(s、1H)8.85(s、1H)9.22(s、1H)。
(実施例33A)−851301.2
N−[4−(3−アミノ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−4−イル)フェニル]−N′−(3−クロロフェニル)尿素
(実施例33A)
N−[4−(2−クロロ−3−シアノピリジン−4−イル)フェニル]−N′−(3−クロロフェニル)尿素
および
N−[4−(4−クロロ−3−シアノピリジン−2−イル)フェニル]−N′−(3−クロロフェニル)尿素
1−フルオロ−2−イソシアナト−4−メチル−ベンゼンに代えて1−クロロ−3−イソシアナト−ベンゼンを用いた以外は実施例14Dに記載の手順を用いて、標題化合物を製造した。
(実施例33B)
N−[4−(3−アミノ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−4−イル)フェニル]−N′−(3−クロロフェニル)尿素
実施例14Dからの混合物に代えて実施例33Aからの混合物を用いた以外は実施例14Eに記載の手順を用いて、標題化合物を製造した。MS(ESI(+))m/e359(M+H)H NMR(300MHz、DMSO−D)δppm7.03〜7.09(m、1H)7.30〜7.35(m、2H)7.64〜7.82(m、7H)8.21(s、1H)9.24(s、1H)9.42(s、1H)。
(実施例34)
N−[4−(3−アミノ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−4−イル)フェニル]−N′−(3−フルオロフェニル)尿素
(実施例34A)
N−[4−(2−クロロ−3−シアノピリジン−4−イル)フェニル]−N′−(3−フルオロフェニル)尿素
および
N−[4−(4−クロロ−3−シアノピリジン−2−イル)フェニル]−N′−(3−フルオロフェニル)尿素
1−フルオロ−2−イソシアナト−4−メチル−ベンゼンに代えて1−フルオロ−3−イソシアナト−ベンゼンを用いた以外は実施例14Dに記載の手順を用いて、標題化合物を製造した。
(実施例34B)
N−[4−(3−アミノ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−4−イル)フェニル]−N′−(3−フルオロフェニル)尿素
実施例14Dからの混合物に代えて実施例34Aからの混合物を用いた以外は実施例14Eに記載の手順を用いて、標題化合物を製造した。MS(ESI(+))m/e363(M+H)H NMR(300MHz、DMSO−D)δppm6.82(td、J=8.31、2.03Hz、1H)7.17(d、J=8.14Hz、1H)7.26〜7.43(m、1H)7.47〜7.57(m、J=12.04、2.20、2.03Hz、1H)7.59〜7.67(m、1H)7.70〜7.83(m、4H)8.22(s、1H)9.17(s、1H)9.31(s、1H)。
(実施例35)
N−[4−(3−アミノ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−4−イル)フェニル]−N′−(3−メチルフェニル)尿素
(実施例35A)
2−[1−(4−ニトロフェニル)エチリデン]マロノニトリル
1−(4−ニトロ−フェニル)エタノン(10g、60.5mmol)、マロノニトリル(4g、60.5mmol)、NHOAc(4.66g、121mmol)のベンゼン(100mL)および酢酸(6.4mL)中混合物を、水を回収するためのディーン・スターク装置を用いて終夜還流させた。反応液を放冷して室温とし、水とEtOAcとの間で分配した(3回)。合わせた有機層をブラインで洗浄し、脱水し(NaSO)、濃縮し、3:1ヘキサン:EtOAcを溶離液とするシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物3.71g(29%)を得た。R=0.22(4:1ヘキサン:EtOAc)。
(実施例35B)
2−クロロ−4−(4−ニトロ−フェニル)−ニコチノニトリル
実施例35A95.83g、27.4mmol)のCHCl(100mL)溶液をジメトキシメチル−ジメチル−アミン(7.3mL、54.7mmol)で処理し、室温で終夜撹拌してから、濃縮した。残留物を酢酸(200mL)に溶かし、HClガスで処理した(約4分間吹き込み)。得られた混合物を室温で4時間撹拌して粘稠懸濁液を得て、それを氷水上に注いだ。生成した沈澱を濾過によって回収し、飽和NaHCO水溶液に懸濁させ、EtOAcで抽出した(130mLで3回)。ほとんどの固体が溶解せずに残り、それを濾過によって回収し、水およびEtOAcの順に洗浄することで、実施例35B 4.00gを得た。有機抽出液をブラインで洗浄し、脱水し(MgSO)、濃縮し、40%EtOAc−ヘキサンを溶離液とするシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、追加の標題化合物0.42gを得た。MS(ESI(+))m/e260(M+H)
(実施例35C)
4−(4−アミノ−フェニル)−2−クロロ−ニコチノニトリル
実施例35B(2.0g)、鉄粉(2.15g)およびNHCl(0.4g)のEtOH(80mL)、水(20mL)およびTHF(80mL)中混合物を終夜還流し、熱いうちにセライト層で濾過した。フィルターケーをEtOHで洗浄し、合わせた濾液を濃縮した。残留物を水で磨砕して、実施例35C 1.46gを得た。R=0.41(1:1ヘキサン:EtOAc)。
(実施例35D)
1−[4−(2−クロロ−3−シアノ−ピリジン−4−イル)フェニル]−3−m−トリル−尿素
実施例35C(0.1g、0.43mmol)、1−イソシアナト−3−メチルベンゼン(0.06mL、0.43mmol)のCHCl(3mL)およびTHF(3mL)中混合物を、室温で終夜撹拌し、追加の1−イソシアナト−3−メチルベンゼン0.02mLで処理し、室温でさらに5時間、次に50℃で2.5時間撹拌した。得られた沈澱を濾過によって回収して、標題化合物0.1gを得た。MS(ESI(+))m/e363(M+H)
(実施例35E)
N−[4−(3−アミノ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−4−イル)フェニル]−N′−(3−メチルフェニル)尿素
実施例35D(0.08g、0.22mmol)およびヒドラジン水和物(0.11mL、2.2mmol)のn−ブタノール(5mL)中混合物を、110℃で2時間加熱し、濃縮した。50分間かけて流量15mL/分での20%から100%アセトニトリル/0.1%TFA水溶液の溶媒勾配を用いるアギレント・ゾルバックス・ステーブルボンドC−18(粒径7ミクロン)分取カラムでのHPLCによって、残留物を精製して、標題化合物を得た。H NMR−(500MHz、DMSO−D)δppm2.29(s、3H)6.81(d、J=7.32Hz、1H)6.93(d、J=4.58Hz、1H)7.17(t、J=7.63Hz、1H)7.26(d、J=7.63Hz、1H)7.33(s、1H)7.54(d、J=8.24Hz、2H)7.66(d、J=7.93Hz、2H)8.38(d、J=4.27Hz、1H)8.80(s、1H)9.04(s、1H);MS(ESI(+))m/e359(M+H)
(実施例36)
N−[4−(3−アミノ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−4−イル)フェニル]−N′−(4−メチルフェニル)尿素
実施例35Dで1−イソシアナト−3−メチルベンゼンに代えて1−イソシアナト−4−メチルベンゼンを用い、実施例35Dおよび35Eに記載の手順を用いて標題化合物を製造した。H NMR(300MHz、DMSO−D)δppm2.25(s、3H)6.93(d、J=4.75Hz、1H)7.10(d、J=8.14Hz、2H)7.36(d、J=8.48Hz、2H)7.54(d、J=8.82Hz、2H)7.65(d、J=8.82Hz、2H)8.40(d、J=5.09Hz、1H)8.70(s、1H)8.94(s、1H)。MS(ESI(+))m/e359(M+H)
(実施例37)
N−[4−(3−アミノ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−4−イル)フェニル]−N′−(2−メチルフェニル)尿素
実施例35で1−イソシアナト−3−メチルベンゼンに代えて1−イソシアナト−2−メチルベンゼンを用い、実施例35Dおよび35Eに記載の手順を用いて標題化合物を製造した。H NMR(300MHz、DMSO−D)δppm2.27(s、3H)6.89〜7.03(m、2H)7.11〜7.24(m、2H)7.56(d、J=8.82Hz、2H)7.67(d、J=8.82Hz、2H)7.83(d、J=7.12Hz、1H)8.04(s、1H)8.41(d、J=5.09Hz、1H)9.29(s、1H)。MS(ESI(+))m/e359(M+H)
(実施例38)
N−[4−(3−アミノ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−4−イル)フェニル]−N′−チエン−3−イル尿素
実施例35Dで1−イソシアナト−3−メチルベンゼンに代えて3−イソシアナトチオフェンを用いて、実施例35Dおよび35Eに記載の手順を用いて標題化合物を製造した。H NMR(300MHz、DMSO−D)δppm6.95(d、J=4.75Hz、1H)7.08(dd、J=5.43、1.36Hz、1H)7.32(dd、J=3.39、1.36Hz、1H)7.45(dd、J=5.26、3.22Hz、1H)7.55(d、J=8.82Hz、1H)7.67(d、J=8.82Hz、1H)8.41(d、J=4.75Hz、1H)8.96(s、1H)9.09(s、1H)。MS(ESI(+))m/e351(M+H)
(実施例39)
N−[4−(3−アミノ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−4−イル)フェニル]−N′−(3−クロロフェニル)尿素
実施例35Dで1−イソシアナト−3−メチルベンゼンに代えて1−クロロ−3−イソシアナトベンゼンを用いて、実施例35Dおよび35Eに記載の手順を用いて標題化合物を製造した。H NMR(300MHz、DMSO−D)δppm6.92(d、J=4.75Hz、1H)7.00〜7.07(m、1H)7.28〜7.34(m、2H)7.55(d、J=8.48Hz、2H)7.65(d、J=6.78Hz、2H)7.74(s、1H)8.38(d、J=4.75Hz、1H)9.00(s、1H)9.03(s、1H)。MS(ESI(+))m/e379(M+H)
(実施例40)
4−(4−アミノフェニル)−1−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−アミン
実施例1Cの生成物に代えて実施例35Cの生成物を用い、実施例6Aに記載の手順を用いて標題化合物を製造した。MS(ESI(+))m/e240(M+H)
(実施例41)
N−[4−(3−アミノ−1−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−4−イル)フェニル]−N′−(3−メチルフェニル)尿素
実施例40(87mg、0.36mmol)および1−イソシアナト−3−メチルベンゼン(0.046mL、0.36mmol)のTHF(3mL)、CHCl(3mL)溶液を室温で5時間撹拌した。得られた沈澱を濾過し、50分間かけて流量15mL/分での20%から100%アセトニトリル/0.1%TFA水溶液の溶媒勾配を用いるアギレント・ゾルバックス・ステーブルボンドC−18(粒径7ミクロン)分取カラムでのHPLCによって精製して、標題化合物62mgを得た。H NMR(300MHz、DMSO−D)δppm2.29(s、3H)3.83(s、3H)6.81(d、J=7.46Hz、1H)6.92(d、J=4.75Hz、1H)7.17(t、J=7.80Hz、1H)7.26(d、J=8.48Hz、1H)7.32(s、1H)7.53(d、J=8.81Hz、2H)7.65(d、J=8.82Hz、2H)8.40(d、J=4.75Hz、1H)8.67(s、1H)8.90(s、1H)。MS(ESI(+))m/e373(M+H)
(実施例42)
N−[4−(3−アミノ−1−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−4−イル)フェニル]−N′−(3−フルオロフェニル)尿素
1−イソシアナト−3−メチルベンゼンに代えて1−フルオロ−3−イソシアナトベンゼンを用い、実施例41に記載の手順を用いて標題化合物を製造した。H NMR(30OMHz、DMSO−D)δppm3.83(s、3H)6.80(td、J=8.56、2.20Hz、1H)6.92(d、J=4.75Hz、1H)7.15(d、J=9.49Hz、1H)7.25〜7.39(m、1H)7.46〜7.58(m、3H)7.65(d、J=8.82Hz、2H)8.40(d、J=4.75Hz、1H)9.00(s、2H)。MS(ESI(+))m/e377(M+H)
(実施例43)
N−[4−(3−アミノ−1−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−4−イル)フェニル]−N′−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]尿素
1−イソシアナト−3−メチルベンゼンに代えて1−イソシアナト−3−トリフルオロメチルベンゼンを用い、実施例41に記載の手順を用いて標題化合物を製造した。H NMR(300MHz、DMSO−D)δppm3.84(s、3H)6.94(d、J=4.75Hz、1H)7.33(d、J=7.46Hz、1H)7.47〜7.65(m、4H)7.68(d、J=6.78Hz、2H)8.04(s、1H)8.42(d、J=4.75Hz、1H)9.10(s、1H)9.18(s、1H)。MS(ESI(+))m/e427(M+H)
(実施例44)
N−[4−(3−アミノ−1−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−4−イル)フェニル]−N′−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]尿素
1−イソシアナト−3−メチルベンゼンに代えて1−フルオロ−2−イソシアナト−4−トリフルオロメチルベンゼンを用い、実施例41に記載の手順を用いて標題化合物を製造した。H NMR(300MHz、DMSO−D)δppm3.83(s、3H)4.70(s、2H)6.93(d、J=4.75Hz、1H)7.36〜7.46(m、1H)7.47〜7.61(m、3H)7.67(d、J=8.48Hz、2H)8.41(d、J=4.75Hz、1H)8.64(dd、J=7.46、2.37Hz、1H)8.99(s、1H)9.42(s、1H)。MS(ESI(+))m/e445(M+H)
(実施例45)
N−[4−(3−アミノ−1−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−4−イル)フェニル]−N′−(4−フルオロ−3−メチルフェニル)尿素
1−イソシアナト−3−メチルベンゼンに代えて1−フルオロ−2−メチル−4−イソシアナトベンゼンを用い、実施例41に記載の手順を用いて標題化合物を製造した。H NMR(300MHz、DMSO−D)δppm2.22(d、J=2.03Hz、3H)3.83(s、3H)6.92(d、J=4.75Hz、1H)7.06(t、J=9.15Hz、1H)7.24〜7.32(m、1H)7.38(dd、J=6.78、2.37Hz、1H)7.53(d、J=8.48Hz、2H)7.65(d、J=8.81Hz、2H)8.40(d、J=4.75Hz、1H)8.74(s、1H)8.95(s、1H)。MS(ESI(+))m/e391(M+H)
(実施例46)
N−[4−(3−アミノ−1−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−4−イル)フェニル]−N′−(3−ブロモフェニル)尿素
1−イソシアナト−3−メチルベンゼンに代えて1−ブロモ−3−イソシアナトベンゼンを用い、実施例41に記載の手順を用いて標題化合物を製造した。H NMR(300MHz、DMSO−D)δppm3.83(s、3H)6.92(d、J=4.75Hz、1H)7.17(d、J=7.80Hz、1H)7.26(t、J=7.97Hz、1H)7.34(d、J=8.14Hz、1H)7.54(d、J=8.48Hz、2H)7.65(d、J=8.82Hz、2H)7.84〜7.90(m、1H)8.40(d、J=4.75Hz、1H)8.97(s、1H)9.01(s、1H)。MS(ESI(+))m/e439(M+H)
(実施例47)
N−[4−(3−アミノ−1−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−4−イル)フェニル]−N′−(3,5−ジメチルフェニル)尿素
1−イソシアナト−3−メチルベンゼンに代えて1−イソシアナト−3,5−ジメチルベンゼンを用い、実施例41に記載の手順を用いて標題化合物を製造した。H NMR(300MHz、DMSO−D)δppm2.24(s、6H)3.84(s、3H)6.63(s、1H)6.93(d、J=4.75Hz、2H)7.10(s、2H)7.53(d、J=8.48Hz、2H)7.65(d、J=8.81Hz、5H)8.41(d、J=4.75Hz、1H)8.66(s、1H)8.96(s、1H)。MS(ESI(+))m/e387(M+H)
(実施例48)
N−[4−(3−アミノ−1−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−4−イル)フェニル]−N′−(3,4−ジクロロフェニル)尿素
1−イソシアナト−3−メチルベンゼンに代えて1,2−ジクロロ−4−イソシアナトベンゼンを用い、実施例41に記載の手順を用いて標題化合物を製造した。H NMR(300MHz、DMSO−D)δppm3.83(s、3H)6.92(d、J=4.75Hz、1H)7.36(dd、J=8.81、2.37Hz、1H)7.50〜7.58(m、3H)7.65(d、J=8.81Hz、2H)7.90(d、J=2.37Hz、1H)8.40(d、J=4.75Hz、1H)9.07(s、1H)9.09(s、3H)。MS(ESI(+))m/e427(M+H)
(実施例49)
N−[4−(3−アミノ−1−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−4−イル)フェニル]−N′−[4−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]尿素
1−イソシアナト−3−メチルベンゼンに代えて1−フルオロ−4−イソシアナト−2−トリフルオロメチルベンゼンを用い、実施例41に記載の手順を用いて標題化合物を製造した。H NMR(300MHz、DMSO−D)δppm3.83(s、3H)6.93(d、J=4.75Hz、1H)7.45(t、J=9.83Hz、1H)7.55(d、J=8.48Hz、2H)7.63〜7.70(m、3H)8.03(dd、J=6.78、2.71Hz、1H)8.41(d、J=4.75Hz、1H)9.08(s、1H)9.14(s、1H)。MS(ESI(+))m/e445(M+H)

Claims (12)

  1. 下記式(I)の化合物または該化合物の治療上許容される塩。
    Figure 2008518928
    [式中、
    Aは、フリル、インダゾリル、インドリル、フェニル、ピラジニル、ピリダジニル、ピリジニル、ピリミジニルおよびチエニルからなる群から選択され;
    は、O、SおよびNRからなる群から選択され;
    は、NおよびCRからなる群から選択され;
    は、NおよびCRからなる群から選択され;
    は、NおよびCRからなる群から選択され;
    ただし、X、XおよびXのうちの少なくとも一つがNであり;
    は、水素、アルコキシアルキル、アルコキシカルボニル、アルケニル、アルキル、アルキルカルボニル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、複素環アルキル、ヒドロキシアルキル、(NR)カルボニル、(NR)スルホニルおよび(NR)スルホニルアルキルからなる群から選択され;
    は、水素、アルコキシ、アルコキシアルコキシ、アルコキシアルキル、アルキル、アリール、アリールアルキル、アリールオキシ、アリールオキシアルキル、ハロ、ハロアルコキシ、ハロアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルケニル、ヘテロアリールアルコキシ、ヘテロアリールアルキル、ヘテロアリールオキシアルキル、複素環、複素環アルケニル、複素環アルコキシ、複素環アルキル、複素環オキシアルキル、ヒドロキシ、ヒドロキシアルコキシ、ヒドロキシアルキル、(NR)アルケニル、(NR)アルコキシ、(NR)アルキル、(NR)アルキニル、(NR)カルボニルアルケニルおよび(NR)カルボニルアルキルからなる群から選択され;
    およびRは独立に、水素、アルコキシ、アルコキシアルコキシ、アルコキシアルキル、アルキル、アリールアルキル、アリールオキシ、アリールオキシアルキル、ハロ、ハロアルコキシ、ハロアルキル、ヘテロアリールアルケニル、ヘテロアリールアルコキシ、ヘテロアリールアルキル、ヘテロアリールオキシアルキル、複素環、複素環アルケニル、複素環アルコキシ、複素環アルキル、複素環オキシアルキル、ヒドロキシ、ヒドロキシアルコキシ、ヒドロキシアルキル、(NR)アルケニル、(NR)アルコキシ、(NR)アルキル、(KR)アルキニル、(NR)カルボニルアルケニルおよび(NR)カルボニルアルキルからなる群から選択され;
    、RおよびRは独立に、水素、アルコキシ、アルコキシアルコキシ、アルキル、ハロ、ハロアルコキシ、ハロアルキル、ヒドロキシおよび−NRからなる群から選択され;
    は、水素、アルコキシ、アルコキシアルコキシ、アルキル、ハロ、ハロアルコキシ、ハロアルキル、ヒドロキシおよびLRからなる群から選択され;
    は、水素、アルキル、アリール、シクロアルキル、ヘテロアリールおよび複素環からなる群から選択され;
    Lは、(CHN(R10)C(O)N(R11)(CHおよびCHC(O)NR10からなる群から選択され、各基はそれの左端がAに結合しているように描かれ;
    mおよびnは独立に0または1であり;
    10およびR11は独立に、水素およびアルキルからなる群から選択され;
    およびRは独立に、水素およびアルキルからなる群から選択され;
    およびRは独立に、水素、アルケニル、アルキル、アルキルカルボニル、アルキルスルホニル、アリール、アリールアルキル、アリールカルボニル、アリールスルホニル、ハロアルキルスルホニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ヘテロアリールスルホニル、複素環、複素環アルキルおよび複素環スルホニルからなる群から選択され;
    およびRは独立に、水素、アルキルおよびアルキルカルボニルからなる群から選択される。]
  2. Aがフェニルである請求項1に記載の化合物。
  3. Aがフェニルであり;
    が水素である
    請求項1に記載の化合物。
  4. Aがフェニルであり;
    がLRであり;
    がヘテロアリールである
    請求項1に記載の化合物。
  5. 下記式(II)の化合物または該化合物の治療上許容される塩。
    Figure 2008518928
    [式中、
    は、NおよびCRからなる群から選択され;
    は、NおよびCRからなる群から選択され;
    は、NおよびCRからなる群から選択され;
    ただし、X、XおよびXのうちの少なくとも一つがNであり;
    は、水素、アルコキシアルキル、アルコキシカルボニル、アルケニル、アルキル、アルキルカルボニル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、複素環アルキル、ヒドロキシアルキル、(NR)カルボニル、(NR)スルホニルおよび(NR)スルホニルアルキルからなる群から選択され;
    は、水素、アルコキシ、アルコキシアルコキシ、アルコキシアルキル、アルキル、アリール、アリールアルキル、アリールオキシ、アリールオキシアルキル、ハロ、ハロアルコキシ、ハロアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルケニル、ヘテロアリールアルコキシ、ヘテロアリールアルキル、ヘテロアリールオキシアルキル、複素環、複素環アルケニル、複素環アルコキシ、複素環アルキル、複素環オキシアルキル、ヒドロキシ、ヒドロキシアルコキシ、ヒドロキシアルキル、(NR)アルケニル、(NR)アルコキシ、(NR)アルキル、(NR)アルキニル、(NR)カルボニルアルケニルおよび(NR)カルボニルアルキルからなる群から選択され;
    およびRは独立に、水素、アルコキシ、アルコキシアルコキシ、アルコキシアルキル、アルキル、アリールアルキル、アリールオキシ、アリールオキシアルキル、ハロ、ハロアルコキシ、ハロアルキル、ヘテロアリールアルケニル、ヘテロアリールアルコキシ、ヘテロアリールアルキル、ヘテロアリールオキシアルキル、複素環、複素環アルケニル、複素環アルコキシ、複素環アルキル、複素環オキシアルキル、ヒドロキシ、ヒドロキシアルコキシ、ヒドロキシアルキル、(NR)アルケニル、(NR)アルコキシ、(NR)アルキル、(NR)アルキニル、(NR)カルボニルアルケニルおよび(NR)カルボニルアルキルからなる群から選択され;
    、RおよびRは独立に、水素、アルコキシ、アルコキシアルコキシ、アルキル、ハロ、ハロアルコキシ、ハロアルキル、ヒドロキシおよび−NRからなる群から選択され;
    Lは、(CHN(R10)C(O)N(R11)(CHおよびCHC(O)NR10からなる群から選択され、各基はそれの左端がAに結合しているように描かれ;
    mおよびnは独立に0または1であり;
    10およびR11は独立に、水素およびアルキルからなる群から選択され;
    12、R13およびR14は独立に、水素、アルケニル、アルコキシ、アルコキシアルコキシ、アルコキシアルキル、アルコキシカルボニル、アルコキシカルボニルアルキル、アルコキシスルホニル、アルキル、アルキルカルボニル、アルキルカルボニルアルキル、アルキルカルボニルオキシ、アルキルチオ、アルキルチオアルキル、アルキニル、カルボキシ、カルボキシアルキル、シアノ、シアノアルキル、エチレンジオキシ、ホルミル、ハロアルコキシ、ハロアルキル、ハロゲン、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、メルカプト、メチレンジオキシ、ニトロ、−NR、(NR)カルボニルおよび(NR)スルホニルからなる群から選択され;
    およびRは独立に、水素およびアルキルからなる群から選択され;
    およびRは独立に、水素、アルケニル、アルキル、アルキルカルボニル、アルキルスルホニル、アリール、アリールアルキル、アリールカルボニル、アリールスルホニル、ハロアルキルスルホニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ヘテロアリールスルホニル、複素環、複素環アルキルおよび複素環スルホニルからなる群から選択され;
    およびRは独立に、水素、アルキルおよびアルキルカルボニルからなる群から選択され;
    およびRは独立に、水素、アルキル、アルキルカルボニル、アリールおよびアリールアルキルからなる群から選択される。]
  6. がNであり;
    がCRであり;
    がCRである
    請求項5に記載の化合物。
  7. がCRであり;
    がNであり;
    がCRである
    請求項5に記載の化合物。
  8. がCRであり;
    がCRであり;
    がNである
    請求項5に記載の化合物。
  9. N−[4−(3−アミノ−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリジン−4−イル)フェニル]−N′−(2−フルオロ−5−メチルフェニル)尿素;
    N−[4−(3−アミノ−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリジン−4−イル)フェニル]−N′−(3−メチルフェニル)尿素;
    N−[4−(3−アミノ−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリジン−4−イル)フェニル]−N′−(3−クロロフェニル)尿素;
    N−[4−(3−アミノ−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリジン−4−イル)フェニル]−N′−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]尿素;
    N−[4−(3−アミノ−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリジン−4−イル)フェニル]−N′−(4−フルオロ−3−メチルフェニル)尿素;
    N−[4−(3−アミノ−1−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリジン−4−イル)フェニル]−N′−(2−フルオロ−5−メチルフェニル)尿素;
    N−[4−(3−アミノ−1−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリジン−4−イル)フェニル]−N′−(3−メチルフェニル)尿素;
    N−[4−(3−アミノ−1−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリジン−4−イル)フェニル]−N′−(3−クロロフェニル)尿素;
    N−[4−(3−アミノ−1−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリジン−4−イル)フェニル]−N′−(3−フルオロフェニル)尿素;
    N−[4−(3−アミノ−1−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリジン−4−イル)フェニル]−N′−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)尿素;
    N−[4−(3−アミノ−1−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリジン−4−イル)フェニル]−N′−(4−フルオロ−3−メチルフェニル)尿素;
    N−[4−(3−アミノ−1−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリジン−4−イル)フェニル]−N′−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]尿素;
    N−[4−(3−アミノ−1−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリジン−4−イル)フェニル]−N′−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]尿素;
    N−[4−(3−アミノ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−4−イル)フェニル]−N′−(2−フルオロ−5−メチルフェニル)尿素;
    N−[4−(3−アミノ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−4−イル)フェニル]−N′−(2−フルオロ−5−メチルフェニル)尿素;
    N−[4−(3−アミノ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−4−イル)フェニル]−N′−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]尿素;
    N−[4−(3−アミノ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−4−イル)フェニル]−N′−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]尿素;
    N−[4−(3−アミノ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−4−イル)フェニル]−N′−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]尿素;
    N−[4−(3−アミノ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−4−イル)フェニル]−N′−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]尿素;
    N−[4−(3−アミノ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−4−イル)フェニル]−N′−[4−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]尿素;
    N−[4−(3−アミノ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−4−イル)フェニル]−N′−[4−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]尿素;
    N−[4−(3−アミノ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−4−イル)フェニル]−N′−(3,5−ジフルオロフェニル)尿素;
    N−[4−(3−アミノ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−4−イル)フェニル]−N′−(3,5−ジフルオロフェニル)尿素;
    N−[4−(3−アミノ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−4−イル)フェニル]−N′−(3,5−ジメチルフェニル)尿素;
    N−[4−(3−アミノ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−4−イル)フェニル]−N′−(3,5−ジメチルフェニル)尿素;
    N−[4−(3−アミノ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−4−イル)フェニル]−N′−(3−メトキシフェニル)尿素;
    N−[4−(3−アミノ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−4−イル)フェニル]−N′−(3−メトキシフェニル)尿素;
    N−[4−(3−アミノ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−4−イル)フェニル]−N′−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)尿素;
    N−[4−(3−アミノ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−4−イル)フェニル]−N′−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)尿素;
    N−[4−(3−アミノ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−4−イル)フェニル]−N′−(4−フルオロ−3−メチルフェニル)尿素;
    N−[4−(3−アミノ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−4−イル)フェニル]−N′−(4−フルオロ−3−メチルフェニル)尿素;
    N−[4−(3−アミノ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−4−イル)フェニル]−N′−(3−メチルフェニル)尿素;
    N−[4−(3−アミノ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−4−イル)フェニル]−N′−(3−クロロフェニル)尿素;
    N−[4−(3−アミノ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−4−イル)フェニル]−N′−(3−フルオロフェニル)尿素;
    N−[4−(3−アミノ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−4−イル)フェニル]−N′−(3−メチルフェニル)尿素;
    N−[4−(3−アミノ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−4−イル)フェニル]−N′−(4−メチルフェニル)尿素;
    N−[4−(3−アミノ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−4−イル)フェニル]−N′−(2−メチルフェニル)尿素;
    N−[4−(3−アミノ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−4−イル)フェニル]−N′−チエン−3−イル尿素;
    N−[4−(3−アミノ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−4−イル)フェニル]−N′−(3−クロロフェニル)尿素;
    4−(4−アミノフェニル)−1−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−アミン;
    N−[4−(3−アミノ−1−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−4−イル)フェニル]−N′−(3−メチルフェニル)尿素;
    N−[4−(3−アミノ−1−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−4−イル)フェニル]−N′−(3−フルオロフェニル)尿素;
    N−[4−(3−アミノ−1−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−4−イル)フェニル]−N′−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]尿素;
    N−[4−(3−アミノ−1−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−4−イル)フェニル]−N′−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]尿素;
    N−[4−(3−アミノ−1−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−4−イル)フェニル]−N′−(4−フルオロ−3−メチルフェニル)尿素;
    N−[4−(3−アミノ−1−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−4−イル)フェニル]−N′−(3−ブロモフェニル)尿素;
    N−[4−(3−アミノ−1−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−4−イル)フェニル]−N′−(3,5−ジメチルフェニル)尿素;
    N−[4−(3−アミノ−1−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−4−イル)フェニル]−N′−(3,4−ジクロロフェニル)尿素;および
    N−[4−(3−アミノ−1−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−4−イル)フェニル]−N′−[4−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]尿素
    からなる群から選択される請求項1に記載の化合物。
  10. 治療上許容される担体とともに式(I)の化合物または該化合物の治療上許容される塩を含む医薬組成物。
  11. 治療上許容される量の式(I)の化合物または該化合物の治療上許容される塩を患者に対して投与する段階を有する、処置の必要が認められる患者でのタンパク質キナーゼの阻害方法。
  12. 治療上許容される量の式(I)の化合物または該化合物の治療上許容される塩を患者に対して投与する段階を有する、処置の必要が認められる患者での癌の治療方法。
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