JP2008517076A - 吸収性粒子 - Google Patents

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Abstract

大量の香料を吸収し得る粒子を得ることを可能にする方法が開示される。得られた粒子は、大量の香料が充填された場合でさえも、機械的に安定であり、自由に流動し、および凝集傾向を有しない。香料は、含有された芳香剤が本質的に分解しないような方法で粒子中に安定化され得る。このような粒子の後処理ならびに本発明の粒子を含有する洗剤組成物も開示される。

Description

本発明は、乾燥法、特に噴霧乾燥法または流動床法による粒子の製造方法であって、乾燥工程の間、乾燥される材料中に二酸化炭素が発生する方法に関する。さらに、本発明は、このような方法にしたがって製造され得、および後処理される粒子に関する。さらにまた、本発明は、このような粒子およびさらに界面活性剤、および、適切であれば、さらなる成分を含有する洗剤組成物、ならびに該洗剤組成物を使用する繊維製品の洗い方法に関する。
特にそれらが良い香りを人間に与える場合、用語「芳香剤」に分類される着臭剤、エッセンス、およびアロマは、遠い昔から人類文化の一部であり、通常、良い香りを製造するために、または、不快な臭いを隠すために使用されている。今日では、それらは多くの日常品中に使用されている。
アロマおよびエッセンスは、例えば、食品および食料品分野に非常に重要である。これらは、概して、より良いまたはより強い臭いまたは味を食品に与えるために提供される着臭剤または香味料の濃縮調製物である。したがって、消費者による食品および贅沢な消耗品の受容は、アロマおよびエッセンスを添加することによりさらに高まり得る。
また、芳香剤は、しばしば洗剤および洗浄剤などに添加される。これらの芳香剤自体は、通常、洗浄特性を有しない(または比較的わずかに有する)が、この場合も使用者の間の製品受容を高める。なぜなら、製品自体の香付け、洗い槽からの目障りな二次的臭気の隠蔽、および該製品を経由する繊維製品の香付けは、全て望ましい。例えば、繊維製品の洗濯の間、芳香剤が洗剤から繊維製品上に移る場合、消費者は、通常、これを非常に前向きに気付き、および、例えば、シャツが「洗い立て」の臭いがすることに気付くことにより、洗濯物の良い香りをその清潔性と結び付ける。
したがって、今日では、繊維製品の洗濯、処理、および後処理において、洗い槽および濯ぎ槽自体ばかりでなく、洗い槽および濯ぎ槽で処理された繊維材料にも良い香りを与えるのに役立つ特定量の香料を洗剤および後処理剤中に混合することは、非常に一般的なことである。洗剤および洗浄剤ならびに後処理剤の香付けは、色および外観と並んで製品の審美的印象の重要な局面であり、したがって、特定の製品に対する消費者の決定における重要な要因になる。香付けのため、香料は、剤中に直接組み込むことができ、または、さらなる工程において、洗い槽または濯ぎ槽に供給することができる。最初のアプローチは、特定の製品特性を規定する。第二のアプローチでは、オードトワレまたはアフターシェイブの選択と同じように、「彼の」または「彼女」の香りに関して、提供される異なる種類の香りによって、消費者は個別に決定することができる。
したがって、成形された芳香剤要素、および洗い槽および濯ぎ槽の香付け方法は、当業界において広く記載されている。例えば、独国特許DE4133862(Henkel)は、担体材料、芳香剤、および、適切であれば、洗剤および洗浄剤に通常のさらなる成分を含有するタブレットを開示する。ソルビトールおよびさらに20〜70重量%の炭酸塩と酸とから構成される泡立ち系が、担体材料として使用される。例えば、家庭の洗濯機中での繊維製品の洗濯の間、濯ぎおよびコンディショニングサイクルに添加され得るこれらのタブレットは、約3〜15重量%、好ましくは5〜10重量%の芳香剤を含有する。タブレットの高い破裂剤含量のために、それらは、大気中の水分に対して感受性であり、そのため、保存の間、保護されなければならない。
独国特許DE3911363(Baron Freytag von Loringhoven)は、芳香剤が豊富な洗い槽または濯ぎ槽の製造方法、およびその目的に役立つ芳香添加剤を開示する。カプセルまたはタブレットの形態で存在する該添加剤は、液体形態の乳化剤と共に芳香剤を含有するか(カプセル)、または充填剤および担体物質に結合する(タブレット)。担体物質としては、ケイ酸アルミニウムナトリウムまたはシクロデキストリンが挙げられる。カプセルまたはタブレットの芳香剤含量は、少なくとも1gであり、該剤の体積は、1cmよりも大きい。2.5gを超える芳香剤および少なくとも5cmの体積を有するタブレットまたはカプセルが好ましい。保存において、この種類のタブレットまたはカプセルは、成分を保護するため、ガス−および水−密包層を備えている必要がある。適当なタブレットの製造および物理的性質に関するさらなる詳細は、この文書中には含まれていない。
国際特許出願WO94/25563(Henkel−Ecolab)は、マイクロ波技術を使用する洗いおよび洗浄活性を有する成形要素の製造方法を記載する。この方法は、高圧圧縮することなく行う。このようにして製造される成形要素は、破壊抵抗と同時に、破裂剤を必要としない極めて高い溶解または分解速度に関して注目に値する。同時に、それらは保存安定性であり、およびさらなる予防措置なしで保存することができる。また、このようにして、洗剤および洗浄剤に通常の香油を1重量%と3重量%の間の含量で有する成形要素を製造することができる。香油は、通常、揮発性であり、したがって、マイクロ波放射の作用によって簡単に揮発させることができる。したがって、より高い割合の揮発性液体物質が使用される場合、マイクロ波技術を使用して製造される一つの成分と、感受性液体物質を含有する一つの成分とから構成される二成分系が記載される。
洗い槽を香付けするための、および洗剤および洗浄剤における使用のための、粒子添加剤ならびにそれらの製造方法は、国際特許出願WO97/29176およびWO97/29177(Procter & Gamble)中に記載されている。これらの文書の教示によれば、多孔担体材料(例えば、ゼオライトXと混合した蔗糖)は、それらに添加された香料を有し、および最後に被覆材料(炭水化物)で被覆され、および所望の粒度分布に調整される。
独国特許出願DE19735783A1(Henkel)は、担体材料、20〜50重量%の芳香剤、および、適切であれば、洗剤および洗浄剤に通常のさらなる活性物質および補助剤を含有する高濃度成形芳香剤要素を記載している。芳香剤量を差し引いた後の成形要素の重量の少なくとも50重量%は、脂肪酸および脂肪酸塩から構成される。これらの成形芳香剤要素は、洗剤および洗浄剤の香付けおよび洗濯機中の繊維製品の香付けの両方に適当である。
芳香剤を洗濯機中の繊維材料に付与するための方法は、独国特許DE19530999(Henkel)に記載されている。この方法において、マイクロ波放射によって製造される芳香剤含有成形要素を、洗濯機の濯ぎサイクルにおいて使用する。3mmを超える直径および1100g/lまでのかさ重量を有する、好ましくは球状の成形要素の製造は、この文書の教示にしたがって、主として水溶性担体材料と、水和化物質と、必要に応じて界面活性剤と、香料との混合物を適当な型に導入し、およびマイクロ波放射を用いて焼結することによって達成される。成形要素の芳香剤含量は、8重量%と40重量%の間である。デンプン、シリカ、ケイ酸塩およびジケイ酸塩、リン酸塩、ゼオライト、ポリカルボン酸のアルカリ塩、ポリグルコサンの酸化生成物、およびポリアスパラギン酸が担体材料として使用される。必要不可欠として記載される、この方法に記載される成形要素の製造方法の前提条件は、マイクロ波放射を用いて焼結されて成形要素を製造する混合物中に、結合水が少なくとも部分的に存在すること、すなわち、幾つかの出発材料が水和化形態で存在することである。
当該分野において挙げられる溶液案は、香料を担体上に固定するために、さらなるバリア層または包層を必要とするか、あるいは洗剤および洗浄剤を香付けするのに、および、例えば、洗濯機における濯ぎサイクルのための、唯一の香付け剤として直接使用するのに適当ではない。
この背景に対して、本発明の目的は、より大量の芳香剤を吸収することができ、およびガス密包層なしで、他の剤(例えば、洗剤および洗浄剤など)に組み込むことができる、粒子の提供を可能にすることにある。
本目的は、ペーストを乾燥させることを含む粒子の製造方法であって、乾燥工程の間、二酸化炭素が乾燥される材料中に発生する方法によって達成される。
本発明の目的のために、「ペースト」は、好ましくは、非常に流動性乃至非常にパン生地のように柔らかい(すなわち、粘性)の稠度を有する液体中の固体の分散体を意味する。本発明の目的のために好ましいペーストは、スラリー、すなわち、非常に流動性乃至非常に柔軟なまたは練り粉のような稠度を有する固体の、好ましくは水性の、懸濁物である。
「乾燥」は、広義には、これによって水および/または他の溶媒がペーストから徹底的に除去された結果、乾燥の完了時に粒子(例えば、粒子固体材料)が発生し得る、任意の工業的乾燥能力を意味する。固体材料は、固体の外観の形態を有する物質である。これらの粒子は、もちろん、完全に溶媒非含有および/または無水である必要はない(例えば、それらは、なお相当な量の溶媒および/または水を含有し得る)。しかしながら、それらは、いずれの場合も乾燥の完了時に発生する固体材料に基づいて、好ましくは30重量%未満、有利には25重量%未満、特には20重量%未満の水濃度を有する。所望の場合、含水量は、より一層低下させること、例えば、いずれの場合も乾燥の完了時に発生する固体材料に基づいて、15重量%未満または10重量%未満または5重量%未満とすることができる。
乾燥のため、有利には、乾燥される生成物に熱が加えられる。乾燥は、好ましくは並流、対向流、または直交流で達成され得る。加熱のタイプに応じて、接触乾燥器、対流乾燥器、および放射乾燥器に分類される。乾燥器中に存在する圧力に応じて、高圧乾燥器、標準圧乾燥器および真空乾燥器に区分される。対流乾燥において、熱は、主として熱ガス(空気または不活性ガス)によって乾燥される材料に伝達され、このことは好ましい。このために、チャネル、チェンバー、ベルト、シャフト、流動床、および噴霧化ドライバーが使用され、このことは好ましい。接触乾燥において、これは同様に好ましいが、熱伝達は、熱交換器表面を介して達成される。接触乾燥器としては、ローラー、チューブ、およびキャビネット乾燥器が挙げられる。シェルフ、プレート、ドラム、およびパドル乾燥器は、両方の加熱原理にしたがって動作する。
本発明に非常に好ましい乾燥方法は、噴霧乾燥である。同様に、流動床法も乾燥のために好ましい。
本発明の好ましい実施態様によれば、本発明にしたがって加工されるペーストは、好ましくは炭酸水素塩化合物、クエン酸、および/またはアコニット酸から選択される、高温にて二酸化炭素を放出する物質を含有する。炭酸水素塩化合物のなかでも、炭酸水素ナトリウムが好ましい。
本発明のさらに好ましい実施態様によれば、本発明にしたがって加工されるペーストは、0〜40重量%、好ましくは0.1〜4重量%、特に1〜3重量%のクエン酸、または0〜50重量%、好ましくは0.1〜5重量%、特に1〜4重量%の炭酸水素塩化合物、または0〜40重量%、好ましくは0.1〜10重量%、特に1〜5重量%のアコニット酸を含有する。
また、炭酸水素塩化合物、クエン酸、および/またはアコニット酸の混合物を使用することが有利であり得る。これに関して、このような混合物の総量は、いずれの場合もペースト全体に基づいて、50重量%、好ましくは40重量%、有利には20重量%、特には10重量%を超えるべきでなく、および最小総量は、0.1重量%未満、好ましくは1重量%未満とすべきではない。
例えば、洗剤および洗浄剤における使用に適当である有用な材料の水性調製物の(噴霧)乾燥、および流動性原末形態の対応する剤の製造のための、例えば、洗剤および洗浄剤のような剤の水性調製物の乾燥は、よく知られた技術分野である。広範な技術文献から、単なる一例として、K.Masters、「Spray Drying Handbook」、Longman Scientific & Technical(1991年)、ISBN 0−582−06266−7に対して参照がなされる。また、本発明の目的のため、従来の系において行うことができる流動床乾燥も、よく知られた技術分野であり、本明細書中にさらなる説明は必要ではない。
また、噴霧乾燥法の装置に関して、従来の系、例えば、従来の噴霧化洗剤成分または洗剤の製造に既に使用されているものなどを使用することができる。このような系は、通常、断面が丸く、および上部に環状に配置された噴霧ノズルを備えた塔から構成される。それらは、さらに乾燥ガス用の送出装置および排気空気用の除塵系を有する。乾燥ガスは、対向流乾燥または並流乾燥に使用され得る。いわゆる対向流乾燥において、乾燥ガスは、塔の下部から導入され、および生成物流から反対方向に導かれる。一方、並流乾燥においては、乾燥ガスの送出は、乾燥塔の頂部にて行われる。噴霧−乾燥系は、好ましくは塔に接線方向に導入され、これにより特定の渦巻き効果を与える、熱空気または熱燃焼ガスを用いて行われる。
噴霧乾燥法の第一工程は、通常、噴霧乾燥条件下、概して大部分が揮発も分解もしない、幾分熱安定性の成分の水性懸濁物(ペースト、特にスラリー)の製造を含む。次いで、このペーストを、通常、ポンプを介して噴霧塔に運び、そこで、概して、その頂部にて、ノズルあるいは高速回転アトマイザーディスクを通じて噴霧して、細かいミストを得る。
この噴霧ミストを、対向流または並流の、好ましくは熱空気または不活性ガスのような、ガス状乾燥媒体で乾燥する。ペーストが非常に温度感受性の成分を含有する場合、乾燥ガスの送出を、概して上部からの並流で行う。例えば、約250℃〜350℃の熱空気は、付着水または溶媒を蒸発させ、その結果、塔出口(好ましくは80〜120℃の温度)にて、他のペースト成分を粉末として得る。このようにして噴霧乾燥される粉末は、直接使用することができ、後処理することができ、および特に温度不安定性成分(例えば、洗剤の場合の芳香剤など)を含む他の成分と混合することができる。
温度が好ましくは>100℃、有利には>150℃、さらに有利には>180℃、さらにより有利には>200℃である(これに関して、400℃、好ましくは350℃、有利には300℃、特に250℃の上限は超えるべきではない)乾燥ガスの熱は、乾燥される材料における乾燥の間に、付着水または溶媒の蒸発をもたらすばかりでなく、好ましくは二酸化炭素の発生ももたらす。二酸化炭素は、ペースト中に含有される物質によって放出される。このような条件下、二酸化炭素を放出する潜在能力を有する物質は、好ましくは炭酸水素塩化合物、クエン酸、および/またはアコニット酸から選択される。
驚くべきことに、乾燥の間に二酸化炭素が放出される場合、得られる粒子は、極めて高められた芳香剤吸収能力に関して注目に値することを立証できた。本発明の目的のために、用語「芳香剤」は、着臭剤、アロマ、エッセンス、香油、および香料全体を包含し、また、これらの用語、特に用語「芳香剤」および「香料」は、以下、同意語として使用する。「香料」は、通常、適当な着臭剤のアルコール溶液として理解される。
乾燥の直接生成物、特に噴霧乾燥の直接生成物は、後処理工程において、通常のものよりも大量の芳香剤を吸収することができる。驚くべきことに、このようにして香付けられた粒子の注入特性は非常に良好であることが立証された。実際、注入特性は、非常に高い香料負荷量であっても、非常に良好のままである。機械的安定性についても同様である。また、これらの香付け粒子が持続性の芳香効果を有すること、すなわち、粒子は、他の点では同様に香付けられた従来の(噴霧)乾燥生成物よりも長く、少なくとも同じ芳香強度にて、芳香を提供することは、驚くべきことである。
本発明のさらなる利点は、長期保存してさえも、芳香剤が負荷された本発明の粒子の芳香剤ノートまたは香料ノートは、不利に変化しないということである。担体材料に組み込まれた香料は、担体材料中で、少なくとも部分的に、幾分ゆっくりと分解する場合がしばしばある。しかしながら、この分解は、本発明の粒子中では少なくとも遅延する。したがって、香料安定化効果が本発明によって達成される。また、これは、特に粒子が対象物(例えば、洗剤処方物)中に組み込まれる場合である。なぜなら、その対象物特性(例えば、そのアルカリ度)は、香料の安定性に相当に害を及ぼすからである。香料安定化効果の結果は、特に有益である。
また、さらなる利点は、本発明の主題によって提供される。本発明の粒子は、香料が一旦負荷された場合、例えば、本発明の粒子を含有する洗剤処方物で洗濯物を洗う場合、乾燥工程の間に二酸化炭素が形成されない従来の粒子と比べて、同じ香料負荷量に関して、より強い芳香体験を消費者にもたらすことが判明した。驚くべきことに、消費者は、含有される香料の絶対量が同じであった場合でさえも、従来の香付け洗剤処方物で洗った洗濯物と比べて、洗った洗濯物中により強い芳香を認めることが判明した。したがって、本発明は、粒子に直接的に関する、および該粒子が組み込まれる対象物(例えば、洗剤処方物)に関する、ならびに対象物(この場合、洗剤処方物)で処理される物品(例えば、繊維製品など)に関する芳香増強効果を可能にする。
驚くべきことに、さらに、香料が負荷された本発明の粒子から生じる芳香印象は、直接的および間接的の両方において、持続することが立証された。これに関して、「直接的」は、本発明の粒子が、乾燥の間にCOを放出しない以外は同等の粒子よりも、長期間に亘って芳香性であることを意味する。これに関して、「間接的」は、本発明の粒子を含有する対象物(例えば、洗剤処方物)がより長く芳香性であり、および、これらの対象物(例えば、繊維製品を洗うための洗剤処方物)を使用した場合、これらで処理した物品(この場合、洗った繊維製品)が、より長く芳香性であることを意味する。したがって、本発明からもたらされるものは、遅延効果を有する芳香剤(印象)であり、この芳香剤遅延効果(すなわち、芳香剤印象の時間延長)は、粒子および粒子を含有する対象物ならびに該対象物で処理された物品に対して当てはまる。
該材料が熱乾燥ガス流に曝されるまで、(噴霧)乾燥される材料中に二酸化炭素が本質的に形成されないことが本発明に非常に好ましい。したがって、ペーストは、好ましくは、ペーストを乾燥条件に付す前に実質的に二酸化炭素を含有しない。
噴霧乾燥の場合、乾燥ガス流は、噴霧化材料に対して反対方向であり得るか、または(好ましくは)乾燥される粒子と同じ移動方向を有し得る。本発明によれば、噴霧乾燥の場合、ガス加熱流の温度は、緩和空間への侵入の際、好ましくは少なくとも150℃である。しかしながら、有利には、上記ように、350℃の温度を超えるべきではない。
乾燥、特に噴霧乾燥は、洗剤、洗浄剤、およびケア用剤の製造ばかりでなく、広範な他の物品、例えば、食品、例えば、ドライミルク、インスタントコーヒー、乾燥粉末酵母、卵、または果汁など、または他の材料、例えば、木糖、なめし剤、乾血粉末、ポリビニルおよびポリエチレン粉末、接着剤、血清、ならびに医薬品の製造において成功することが確認されている。本発明の方法は、これらの全ての物品(特に洗剤、洗浄剤、およびケア用剤、食品、贅沢な消耗品、および医薬品)の製造に特に適当である。食品および贅沢な消耗品について、アロマおよびエッセンスの非常に高い負荷が有利に達成され得る。医薬品について、エッセンシャルオイルまたは(特に疎水性の)液体の非常に高い負荷が有利に達成され得る。
全ての場合、芳香剤負荷能力の向上が達成され、これに関して、非常に良好な粒子の注入特性が保持され、および粒子の機械的安定性も低下せず、および保存に際して芳香剤ノートに変化は生じない。
本発明の方法は、洗剤、洗浄剤、およびケア用剤の製造に関して最も有利であり、その結果、本発明にしたがって加工されるペーストは、好ましくは洗剤、洗浄剤、またはケア用剤に通常含有される一以上の成分も含む。このような成分を、以下に記載する。
しかしながら、また、本発明にしたがって加工されるペーストが、食品および贅沢な消耗品、医薬品、または他の工業的(噴霧)乾燥品中に通常含有される成分を含む場合も同様に好ましい。関連成分は、粒子の意図された用途に基づき、および当業者に委ねられ、または適切な参考資料、例えば、食品に関して、「Taschenbuch fuer Lebensmittelchemiker und −technologen」第1巻および第2巻、Wolfgang Frede、1991年(これらの全体に対して参照がなされる)などから推測され得る。驚くべきことに、本発明の方法によって製造される食品および/または食品成分に関して、アロマは、その付与後、通常のものよりも持続する。したがって、二次的粒子特性、例えば、機械的安定性または注入性を害することなく大量のアロマを導入することができるばかりでなく、導入されたアロマは、長期間認知可能である。
本発明の好ましい実施態様によれば、本発明にしたがって加工されるペーストは、当該分野から既知の、特に洗剤および洗浄剤に関連した有機担体材料を含有する。
本発明のさらに好ましい実施態様によれば、本発明にしたがって加工されるペーストは、好ましくはゼオライト、硫酸塩、炭酸塩、ケイ酸塩、シリカおよび/またはこれらの混合物からなる群から選ばれる無機担体材料を含有する。これに関して、これらの担体材料の好ましい組合せを以下に示す:
ゼオライト−硫酸塩、ゼオライト−硫酸塩−炭酸塩、ゼオライト−硫酸塩−炭酸塩−ケイ酸塩、ゼオライト−硫酸塩−炭酸塩−ケイ酸塩−シリカ、ゼオライト−炭酸塩、ゼオライト−炭酸塩−ケイ酸塩、ゼオライト−炭酸塩−ケイ酸塩−シリカ、ゼオライト−ケイ酸塩、ゼオライト−ケイ酸塩−硫酸塩、ゼオライト−ケイ酸塩−炭酸塩、ゼオライト−ケイ酸塩−シリカ、ゼオライト−シリカ、ゼオライト−シリカ−硫酸塩、ゼオライト−シリカ−炭酸塩、硫酸塩−炭酸塩、硫酸塩−炭酸塩−ケイ酸塩、硫酸塩−炭酸塩−ケイ酸塩−シリカ、硫酸塩−ケイ酸塩、硫酸塩−シリカ、炭酸塩−ケイ酸塩、炭酸塩−シリカ。さらなる好ましい実施態様において、ペースト中に含有される無機担体材料は、担体材料含量の合計に基づいて少なくとも30重量%、好ましくは少なくとも40重量%、特に少なくとも60重量%のゼオライト、好ましくはゼオライトX、Y、A、MAP、および/またはそれらの混合物から構成される。
本発明のさらに好ましい実施態様によれば、本発明にしたがって加工されるぺーストは、有機担体材料および無機担体材料の両方を含有する。
本発明に有用なゼオライトは、有利にはゼオライトAおよび/またはPである。ゼオライトMAP(登録商標)(Crosfield Co.の市販品)は、例えば、ゼオライトPとして使用される。また、Y型ゼオライトも好ましい。例えば、ゼオライトAならびにゼオライトA、Xおよび/またはPの混合物、例えば、ゼオライトAおよびXの共結晶化物(VEGOBOND AX(登録商標)、Condea Augusta S.p.A.の市販品)も好ましい。
上記のような、本発明での使用に好ましいゼオライトをさらに以下に記載する。特に適当なゼオライトは、フォージャサイト型のゼオライトである。ゼオライトXおよびYと共に、鉱物のフォージャサイトは、ゼオライト構造群4の内のフォージャサイト型に属する。これらは、二重六員環状サブユニットD6Rを特徴とする(Donald W. Breck:「Zeolite Molecular Sieves」、John Wiley & Sons、ニューヨーク、ロンドン、シドニー、トロント、1974年、第92頁参照)。また、ゼオライト構造群4に属するものとしては、上記フォージャサイト型に加えて、鉱物の菱沸石およびグメリン沸石ならびに合成ゼオライトR(菱沸石型)、S(グメリン沸石型)、LおよびZK−5が挙げられる。最後に挙げた2つの合成ゼオライトは、鉱物の類似物を有しない。
フォージャサイト型のゼオライトは、D6Rサブユニットを通じて四面体的に結合したβ−ケージから組み立てられる。ここでβ−ケージは、ダイヤモンドにおける炭素原子と同様に配置される。本発明に適当なフォージャサイト型のゼオライトの三次元ネットワークは、2.2Åおよび7.4Åの細孔を有する。該基本セルは、さらに直径約13Åの8個の空洞を含有し、式Na86[(AlO86(SiO106]・264HOで表すことができる。ゼオライトXのネットワークは、無水結晶に基づいて、全ての既知のゼオライトの最大の空間に相当する約50%の空洞容積を含有する(ゼオライトY:約48%の空洞容積、フォージャサイト:約47%の空洞容積)。(全てのデータは、Donald W. Breck:「Zeolite Molecular Sieves」、John Wiley & Sons、ニューヨーク、ロンドン、シドニー、トロント、1974年、第145頁、第176頁および第177頁からのものである。)
本発明において、用語「フォージャサイト型のゼオライト」は、ゼオライト構造群4のフォージャサイトサブグループを形成する全ての3つのゼオライトを示す。ゼオライトXに加えて、ゼオライトYおよびフォージャサイトならびにこれらの化合物の混合物も本発明に適当であるが、純ゼオライトXが好適である。
また、フォージャサイト型のゼオライトと、他のゼオライト(必ずしもゼオライト構造群4に属しない)との共結晶化物の混合物も、本発明に適当である。少なくとも50重量%のゼオライトが、好ましくはフォージャサイト型のゼオライトである。
適当なケイ酸アルミニウムは市販されており、それらの製造方法は標準的モノグラフに記載されている。
市販されているX型ゼオライトの例は、以下の式:
Na86[(AlO86(SiO106]・xHO、
86[(AlO86(SiO106]・xHO、
Ca40Na[(AlO86(SiO106]・xHO、
Sr21Ba22[(AlO86(SiO106]・xHO、
〔式中、xは、0より大きく276までの値と推測することができる〕
で示すことができる。これらのゼオライトは、8.0〜8.4Åの細孔の大きさを有する。
また、欧州特許出願EP−A−816291に記載されるようなゼオライトA−LSXも適当であり、これはゼオライトXおよびゼオライトAの共結晶化物に相当し、およびその無水形態において式:
(M2/nO+M’2/nO)・Al・zSiO
〔式中、MおよびM’は、アルカリまたはアルカリ土類金属であり得、およびzは、2.1〜2.6の数である〕
を有する。この生成物は、商品名VEGOBOND AXのもと、CONDEA Augusta S.p.A.社から市販されている。
Y型のゼオライトも市販されており、および式:
Na56[(AlO56(SiO136]・xHO、
56[(AlO56(SiO136]・xHO、
〔式中、xは、0より大きく276までの数を表す〕
で示すことができる。これらのゼオライトは、8.0Åの細孔の大きさを有する。
適当なフォージャサイト型のゼオライトの粒度は、各々標準粒度決定方法によって測定される、0.1μm〜100μm、好ましくは0.5μm〜50μm、および特には1μm〜30μmの範囲である。
また、ケイ酸塩(特に無定形ケイ酸塩および結晶性層状ケイ酸塩)も好ましい。
また、本発明の担体材料は、一般式:
NaMSi2x+1・yH
〔式中、Mはナトリウムまたは水素であり、xは1.6〜4(好ましくは1.9〜4)の数であり、およびyは0〜20の数であり、xについての好ましい値は2、3または4である〕
で示される層状ケイ酸ナトリウムである。これらのタイプの結晶性ケイ酸塩は、噴霧乾燥工程において少なくとも部分的にそれらの結晶構造を失うので、結晶性ケイ酸塩は、好ましくは直接または後処理された噴霧乾燥生成物とその後に混合される。この種類の結晶性ケイ酸塩は、例えば、欧州特許出願EP−A−0164514に記載されている。好ましい所定の式で示される結晶性層状ケイ酸塩は、Mがナトリウムを表し、およびxが2または3の値と推測されるものである。両方のβ−およびδ−二ケイ酸ナトリウムNaSi・yHOが好適である。これらのタイプの化合物は、例えば、称号SKS(登録商標)(Clariant Co.)のもと市販されている。例えば、SKS−6(登録商標)は、主として式NaSi・yHOで示されるδ−二ケイ酸ナトリウムであり、SKS−7(登録商標)は、主としてβ−ケイ酸ナトリウムである。酸(例えば、クエン酸または炭酸)との反応に際して、δ−二ケイ酸ナトリウムは、カネマイトNaHSi・yHOを生じさせる。これは、称号SKS−9(登録商標)およびSKS−10(登録商標)(Clariant)のもと市販されている。これらの層状ケイ酸塩を化学的に変性させることも有利であり得る。例えば、層状ケイ酸塩のアルカリ度は、適当に変性することができる。δ−二ケイ酸ナトリウムと比較して、リン酸塩または炭酸塩をドープした層状ケイ酸塩は、変性した結晶形態を示し、およびより迅速に溶解し、および増大したカルシウム結合能を示す。その例は、一般式:
xNaO・ySiO・zP
〔式中、xとyとの比は0.35〜0.6の数と一致し、xとzとの比は1.75〜1200の数と一致し、およびyとzとの比は4〜2800の数と一致する〕
で示される層状ケイ酸塩であり、例えば、独国特許出願DE−A−19601063に記載されている。また、層状ケイ酸塩の溶解性は、特に微粉化層状ケイ酸塩を用いることによって増大し得る。また、結晶性層状ケイ酸塩の化合物は、他の成分と共に使用することができる。特に、分解作用において利点を示すセルロース誘導体を有する化合物、ならびにポリカルボキシレートを有する物質、例えば、クエン酸、またはカルボキシレートポリマー、例えば、アクリル酸のコポリマーを挙げることができる。
また、好ましい担体材料としては、1:2〜1:3.3、好ましくは1:2〜1:2.8、より好ましくは1:2〜1:2.6のNaO:SiO係数を有する非晶質ケイ酸ナトリウムが挙げられ、これは、遅延して溶解し、および二次的洗い特性を示す。通常の非晶質ケイ酸ナトリウムと比べて遅い溶解は、種々の方法、例えば、表面処理、コンパウンド化、圧縮/成形または過乾燥によって得られる。本発明では、用語「非晶質」は「X線非晶質」を意味する。つまり、ケイ酸塩は、結晶性物質に典型的な鋭いX線反射を生じず、数度の回折角の幅を有する散乱X線のせいぜい1つ以上の極大を生じる。電子回折試験において、ケイ酸塩粒子が不明確なまたは鋭い回折極大を生じる場合に有利であり得る。これは、生成物が、10〜数百nmの大きさの微晶質領域を有することを意味すると解釈され得、その値は、最大50nmまで、特に最大20nmまでが好ましい。通常の水ガラスと比較して遅延した溶解を同様に示すこの種類のいわゆるX線非晶質ケイ酸塩は、例えば、独国特許出願DE−A−4400024に記載されている。成形/圧縮非晶質ケイ酸塩、コンパウンド化非晶質ケイ酸塩、および過乾燥X線非晶質ケイ酸塩が、特に好ましい。さらなる適当な担体材料としては、天然および合成起源の層状ケイ酸塩が挙げられる。このような層状ケイ酸塩は、例えば、独国特許DE−B−2334899、欧州特許EP−A−0026529および独国特許DE−A−3526405から既知である。それらの有用性は、特定の組成または構造式に限定されない。しかしながら、スメクタイト、特にベントナイトが好ましい。
担体材料として使用できる水膨潤性スメクタイトの群に属する層状ケイ酸塩は、例えば、モンモリロナイト、ヘクトライトまたはサポナイトである。加えて、少量の鉄を、上記式の層状ケイ酸塩の結晶格子に組み込むことができる。さらに、それらのイオン交換特性故に、層状ケイ酸塩は、水素イオン、アルカリイオン、アルカリ土類イオン、特にNaおよびCa2+を含むことができる。水和水の量は、通常8〜20重量%であり、膨潤度および製造方法の種類に依存する。使用可能な層状ケイ酸塩は、例えば、米国特許US−A−3966629、欧州特許EP−A−0026529およびEP−A−0028432から既知である。アルカリ処理の結果として、カルシウムイオンおよび強く着色する鉄イオンを本質的に含まない、層状ケイ酸塩を使用することが好ましい。
特に好ましい担体材料は、アルカリ金属炭酸塩およびアルカリ金属重炭酸塩であり、好ましい態様は、炭酸ナトリウムおよび炭酸カリウム、特に炭酸ナトリウムである。
また、特に好ましい担体材料は、硫酸塩、好ましくはアルカリ金属硫酸塩およびアルカリ土類金属硫酸塩であり、硫酸ナトリウムおよび硫酸マグネシウムが極めて好ましい。
また、特に好ましい担体材料は、シリカ、好ましくは沈降シリカ、特に、有利には疎水性または親水性のシリカゲルである。
上記担体材料を含有するこの種のスラリーは、本発明の方法において、特に、安定性および注入性が非常に高い香料吸収性粒子を生じさせることが判明した。それらは、大量の香料を吸収できるばかりでなく、それらにおける香料効果は、長期間持続する。
本発明によって製造される粒子中の芳香剤の分解は、同等の粒子と比べて、非常に遅いことが観察された。本発明の粒子が高アルカリマトリックス中に組み込まれる場合でさえも、粒子中に含有される芳香剤は、驚くほど安定である。大量の芳香剤が負荷され得る本発明の粒子を、他の剤(例えば、洗剤および洗浄剤など)に、ガス密包層なしで容易に組み込むことができる。さらに、芳香剤が負荷された本発明の粒子は、自由流動性であり、および凝集しないことから、洗剤および洗浄剤または同等の剤中への組み込みは、困難なく行われる。
また、本発明にしたがって加工されるペーストは、好ましくは非イオン性界面活性剤を含有し得る。これは、本発明の好ましい実施態様に相当する。本発明のさらに好ましい態様によれば、非イオン性界面活性剤は、アルコキシル化アルコール、アルキルフェノールポリグリコールエーテル、アルコキシル化脂肪酸アルキルエステル、ポリヒドロキシ脂肪酸アミド、アルキルグリコシド、アルキルポリグルコシド、アミンオキシドおよび/または長鎖アルキルスルホキシドの群から選択される。
しかしながら、非イオン性界面活性剤は、好ましくは(噴霧)乾燥の直接生成物中に少量でのみ存在する。例えば、それらの濃度は、2または3重量%までであり得る。本発明のさらに好ましい実施態様によれば、直接的に乾燥された、特に直接的に噴霧乾燥された生成物は、非イオン性界面活性剤を、事実上含有しない、すなわち、1重量%未満、好ましくは0.5重量%未満で含有し、および特には非イオン性界面活性剤を全く含有しない。非イオン性界面活性剤のより正確な説明のため、以下の(噴霧)乾燥の後処理生成物の記載が参照される。
驚くべきことに、特に少量の、ペースト中の非イオン性界面活性剤の存在は、本発明の方法により得られる粒子の吸収能力のさらなる増強をもたらすことを立証できた。しかしながら、有利には、粒子の吸収能力は、後処理工程において非イオン性界面活性剤を(噴霧)乾燥の直接生成物上に付与する場合、顕著により高い。
非イオン性界面活性剤がペースト中に含有される場合、本発明のさらに好ましい態様によれば、アルコキシル化アルコールは、非イオン性界面活性剤として、少なくとも部分的に、好ましくはペースト中に含有される非イオン性界面活性剤の合計量に基づいて少なくとも40重量%、有利には少なくとも50重量%、さらに有利には少なくとも60重量%、極めて有利には少なくとも70重量%、ことさら有利には少なくとも80重量%、特に少なくとも90重量%、最も有利には100重量%の量で含まれる。該アルコールは、好ましくは8〜18個(特に12〜18個)の炭素原子および好ましくはアルコール1molあたり平均1〜12molのアルキレンオキシド(好ましくはエチレンオキシド)を有する、有利にはエトキシル化された、特に第一級のアルコールが挙げられる。
本発明のさらに好ましい実施態様によれば、ペーストは、陰イオン性または陽イオン性界面活性剤を、好ましくは少量で、有利にはペーストに基づいて10重量%未満、好ましくは8重量%未満、特に5重量%未満の量で含有する。このような少量の陰イオン性または陽イオン性界面活性剤を使用することによって、得られる粒子の香料負荷能力をさらに増強させることができる。それにも関わらず、得られる粒子は、自由流動性であり、および凝集しない。香料は、粒子中に安定化され、および芳香剤の分解は、発生しないか、または非常に大きく遅延される。特に適当な陰イオン性または陽イオン性界面活性剤を以下に示す。
本発明のさらなる主題は、(噴霧)乾燥の直接生成物の粒子を後処理する本発明の方法によって製造され得る粒子である。本発明の方法から直接的に得られる粒子を、(噴霧)乾燥の直接生成物の粒子と称する。このような粒子は、本発明にしたがって後処理することができ、これは有利である。後処理は、固体物質および流動性または噴霧可能な物質の両方で、または組み合わせて達成され得る。固体物質による後処理は、例えば、非常に細かい粒状物質を有する粒子の振りかけとして理解されるべきである。流動性または噴霧可能な物質による後処理は、例えば、液体(例えば、香料など)による粒子の含浸(好ましくは、浸漬)として理解されるべきである。後処理は、好ましくは、まず、液体で行い、次いで固体物質で行う。また、「後処理」は、粒子の機械的球形化としても理解されるべきである。
球形化による後処理は、本発明に好ましい動作に相当する。(噴霧)乾燥の直接生成物の球形化は、通常の球形化機中で達成され得る。これに関して、球形化時間は、好ましくは4分以下、特に3.5分以下である。最大1.5分以下の球形化時間が特に好ましい。粒度スペクトルのさらなる均一化は、球形化によって達成される。
本発明によって製造される(噴霧)乾燥の直接生成物は、有利には、(必要に応じて)球形化する前に、特に非イオン性界面活性剤および香料またはこれらの成分を含有する調製物形態で、好ましくはいずれの場合も後処理生成物に基づいて40重量%までの活性物質の量、特に2〜35重量%の活性物質の量で、自体通常の方法で、好ましくは混合機中で、または、適用可能であれば、流動床中で、後処理をすることができる。まず、(噴霧)乾燥の直接生成物に、非イオン性界面活性剤を含浸させ、その後、香料を負荷する場合が好ましい。しかしながら、もちろん、(噴霧)乾燥の直接生成物は、直ちに、すなわち、非イオン性界面活性剤による含浸を省略して、香料を負荷することができる。同様に、(噴霧)乾燥の直接生成物は、非イオン性界面活性剤、香料および、適切であればさらなる成分、の混合物である調製物で後処理することもできる。
本発明の好ましい実施態様によれば、本発明によって製造される粒子は、非イオン性界面活性剤および/または香料で、またはこれらの成分を含有する調製物形態で後処理される。
非イオン性界面活性剤は、好ましくはアルコキシル化アルコール、アルキルフェノールポリグリコールエーテル、アルコキシル化脂肪酸アルキルエステル、ポリヒドロキシ脂肪酸アミド、アルキルグリコシド、アルキルポリグルコシド、アミンオキシドおよび/または長鎖アルキルスルホキシドの群から選択される。
後処理に使用される非イオン性界面活性剤は、アルコキシル化アルコールを含むことがさらに好ましい。これは、有利には、好ましくは8〜18個(特に12〜18個)の炭素原子および好ましくはアルコール1molあたり平均1〜12molのアルキレンオキシドを有する、エトキシル化された、特に第一級のアルコールが挙げられる。
特に、本発明によって製造される(噴霧)乾燥の直接生成物は、好ましくは(必要に応じて)球形化した後、および/または(必要に応じて)流動性または噴霧可能な物質で後処理した後、固体材料で、好ましくはいずれの場合も後処理剤の総重量に基づいて15重量%までの量で、特に2〜15重量%の量で後処理すること、すなわち、粉を振りかけることができる。しかしながら、予想外なことに、本発明によって製造される粒子は、高い負荷レベルで香料などを含有する場合でさえも、粘着性ではなく、その結果、有利には、粉の振りかけさえも完全に省略することができる。
粉の振りかけに使用され得る固体材料は、好ましくは、特に後処理生成物の総重量に基づいて2〜15重量%の量の、炭酸水素塩、炭酸塩、ゼオライト、シリカ、クエン酸塩、尿素、またはそれらの混合物である。後処理は、有利には混合機中でおよび/または球形化機を用いて行うことができる。
好ましい後処理工程において、(噴霧)乾燥の直接生成物に、固体材料、例えば、シリカ、ゼオライト、炭酸塩、炭酸水素塩および/または硫酸塩、クエン酸塩、尿素、または上記物質の二以上の混合物を振りかけることができる。これは、噴霧乾燥の直接生成物が塔を離れた直後に混合機中で、または球形化機中で達成することができる。
本発明の非常に好ましい実施態様において、(噴霧)乾燥の直接生成物は、例えば、蛍光増白剤および/またはヒドロトロープを含有し得る非イオン性界面活性剤で、および香料で、またはこれらの成分を含有し得る調製物形態で後処理される。これに関して、有利には、後処理は、まず、非イオン性界面活性剤で行い、その後でのみ、香料で行う。好ましくは、これらの成分またはこれらの成分を含有する調製物形態は、液体、溶融、またはペースト形態で(噴霧)乾燥の直接生成物上に付与される。有利には、(噴霧)乾燥の直接生成物は、40重量%までの上記成分の活性物質で後処理される。示した量は、後処理生成物に基づく。これに関して、本明細書中に記載した物質による後処理は、通常の混合機中で達成することが好ましい。このようにして後処理された生成物は、300〜1000g/l、好ましくは450〜850g/l、特に500〜750g/lのかさ重量を有し得る。
生成物の注入性は、このような作用によって悪化しないということは、驚くべきおよび予想外のことである。(噴霧)乾燥の直接生成物から開始して、注入能は、生成物を、例えば、35重量%(後処理生成物に基づく)までの非イオン性界面活性剤および香料で後処理した場合でさえも、実質的に一定のままである。
したがって、本発明の好ましい実施態様によれば、非イオン性界面活性剤は、後処理過程において(噴霧)乾燥の直接生成物に運ばれる。
好ましい非イオン性界面活性剤は、好ましくは8〜18個の炭素原子およびアルコール1モル当たり平均して1〜12モルのエチレンオキシド(EO)を有する、アルコキシル化された(有利にはエトキシル化された)、特に第一級のアルコールである。ここで、アルコール基は、直鎖または好ましくは2−メチル分岐されたものでよく、あるいは、オキソアルコール基において典型的に存在するような、直鎖基とメチル分岐鎖基の混合物を含有し得る。しかしながら、特に好ましくは、12〜18個の炭素原子を有する天然起源の直鎖アルコール(例えば、ココナッツアルコール、パームアルコール、獣脂アルコールまたはオレイルアルコール)と、アルコール1モル当たり平均して2〜8のEOを有するアルコールエトキシレートである。好ましいエトキシル化アルコールとしては、例えば、3のEOまたは4のEOを有するC12〜14アルコール、7のEOを有するC9〜11アルコール、3のEO、5のEO、7のEOまたは8のEOを有するC13〜15アルコール、3のEO、5のEOまたは7のEOを有するC12〜18アルコールおよびこれらの混合物(例えば、3のEOを有するC12〜14アルコールと7のEOを有するC12〜18アルコールの混合物)が挙げられる。示したエトキシル化度は、統計的平均値であり、特定の産物について、整数または分数であり得る。好ましいアルコールエトキシレートは、狭い同族体分布を有する(狭範囲エトキシレート、NRE)。これらの非イオン性界面活性剤に加えて、12より多いEOを有する脂肪アルコールも使用され得る。これらの例は、14のEO、16のEO、20のEO、25のEO、30のEOまたは40のEOを有する(獣脂)脂肪アルコールである。
驚くべきことに、アルコキシル化アルコールが、粒子の香料吸収能の極大化、粒子中の香料の安定性向上、上記の芳香遅延効果および芳香増強効果の促進に、非常に有利であることが見出された。
さらに好ましい実施態様によれば、特に後処理に適当である非イオン性界面活性剤は、少なくとも2種の異なった非イオン性界面活性剤、好ましくは2種の異なったアルコキシル化、有利にはエトキシル化された、特に第一級アルコールの混合物である。アルコキシル化アルコールに関して区別される特性は、好ましくはアルコキシル化度である。
少なくとも2種の非イオン性界面活性剤の混合物中に、7未満、有利には6以下、さらに有利には5以下、特に4.5以下のアルコキシル化度を有する少なくとも1種のアルコキシル化(好ましくはエトキシル化)アルコールと、少なくとも7のアルコキシル化度を有する少なくとも1種のさらなるアルコキシル化(有利にはエトキシル化)アルコールが存在する場合、これは、本発明のさらに好ましい実施態様である。
本発明のさらに好ましい実施態様によれば、低級アルコキシル化アルコールと高級アルコキシル化アルコールとの比は、5:1〜1:5、好ましくは4:1〜1:4、有利には3:1〜1:3、特に2:1〜1:2の範囲である。
しかしながら、好ましくは、一般式:
RO(G)
〔式中、Rは、主として直鎖の、またはメチル分岐した(特に2位でメチル分岐した)8〜22個(好ましくは12〜18個)の炭素原子を有する脂肪族基であり、およびGは、5個または6個の炭素原子を有するグルコース単位を示す。モノグリコシドおよびオリゴグリコシドの分布を規定するオリゴマー化度xは、1〜10の任意の数であり、好ましくは1.1〜1.4である。〕
で示されるアルキルグリコシドを使用することができる。
単独の非イオン性界面活性剤として、または他の非イオン性界面活性剤(特にアルコキシル化脂肪アルコールおよび/またはアルキルグリコシド)と組み合わせて使用される好ましい非イオン性界面活性剤(追加の界面活性剤)のさらなる種類は、好ましくはアルキル鎖に1〜4個の炭素原子を有するアルコキシル化、好ましくはエトキシル化、またはエトキシル化およびプロポキシル化脂肪酸アルキルエステルであり、より好ましくは、例えば特開昭58−217598号公報に記載されているかまたは国際公開WO90/13533に記載の方法によって好ましくは製造される脂肪酸メチルエステルである。平均3〜15EO、特に平均5〜12EOを有するC12〜C18脂肪酸メチルエステルが特に好ましい。
アミンオキシド型の非イオン性界面活性剤、例えば、N−ココアルキル−N,N−ジメチルアミンオキシドおよびN−獣脂アルキル−N,N−ジヒドロキシエチルアミンオキシド、ならびに脂肪酸アルカノールアミドも、適当であり得る。これらの非イオン性界面活性剤の使用量は、好ましくは、エトキシル化脂肪アルコールの使用量を上回らず、特に、その使用量の半分を上回らない。
本発明の好ましい実施態様によれば、アルコキシル化アルコールは、好ましくは後処理の過程で添加される非イオン性界面活性剤の合計量に基づいて少なくとも40重量%、有利には少なくとも50重量%、さらに有利には少なくとも60重量%、極めて有利には少なくとも70重量%、ことさら有利には少なくとも80重量%、特に少なくとも90重量%、最も有利には100重量%の量で、後処理における非イオン性界面活性剤として使用される。
さらに好ましい実施態様によれば、本発明の粒子は、粒子全体に基づいて少なくとも30重量%の量の担体材料(好ましくは無機担体材料)と、担体材料に吸着したおよび/または吸収された香料と、後処理粒子全体に基づいて少なくとも0.1重量%の非イオン性界面活性剤を含有する。
本発明のさらに好ましい実施態様によれば、本発明の粒子の担体材料に吸着した/吸収された香料の量は、後処理された粒子全体に基づいて少なくとも1重量%、好ましくは少なくとも5重量%、有利には10重量%超、より有利には15重量%超、さらに有利には20重量%超、特に25重量%超である。
特に生成物の後処理のための、さらなる考えられる添加剤は、発泡防止剤、例えば、発泡防止性パラフィン油または発泡防止性シリコーン油、例えば、ポリジメチルシロキサンである。また、これらの活性物質の混合物の使用も可能である。室温で固体の添加剤としては、特に上記発泡防止活性物質について、パラフィンワックス、既知の方法により疎水化もされ得るシリカ、およびC2〜7ジアミンおよびC12〜22カルボン酸に由来するビスアミドが挙げられる。
パラフィンワックスとの混合物中に存在し得る、添加され得る発泡防止性パラフィン油について、一般に、よく規定された融点を有しない複雑な物質の混合物である。それらは、通常、「The Analyst」、87(1962年)、第420頁に記載されるように、示差熱分析(DTA)によって融解範囲を測定することにより、および/または凝固点により特徴付けられる。これは、徐冷に際してパラフィンが液体状態から固体状態になる温度を意味すると理解される。17個未満の炭素原子を有するパラフィンは、本発明に余り有用ではない。したがって、パラフィン油混合物中のそれらの含量は、できるだけ低く、好ましくは従来の分析方法(例えば、ガスクロマトグラフィー)の有意の検出限界未満であるべきである。20℃〜70℃の範囲で凝固するパラフィンを使用することが好ましい。これに関して、室温で固体であるパラフィンワックス混合物は、異なる含量の液体パラフィン油を含んでなり得ることに留意すべきである。本発明に使用可能なパラフィンワックスに関して、40℃での液体含量は、この温度にて既に100%であるのを除き、できるだけ高い。好ましいパラフィンワックス混合物は、少なくとも50重量%、特に55重量%〜80重量%の40℃での液体含量を有し、および少なくとも90重量%の60℃での液体含量を有する。その結果、パラフィンは、流動可能であり、および少なくとも70℃に低下するまで、好ましくは少なくとも60℃に低下するまでの温度において、ポンプで送ることができる。さらに、パラフィンが最低限の揮発性内容物を含んでなることを確実にすることに注意しなければならない。好ましいパラフィンワックスは、110℃、常圧下、1重量%未満、特に0.5重量%未満の揮発物を含んでなる。本発明に使用可能なパラフィンは、例えば、商品名Lunaflex(登録商標)のもとFuller Companyから、およびDeawax(登録商標)のもとDEA Mineraloel AGから入手できる。
パラフィン油は、12〜22個(好ましくは14〜18個)の炭素原子を含有する飽和脂肪酸および2〜7個の炭素原子を含有するアルキレンジアミンから誘導される室温固体ビスアミドを含んでなり得る。適当な脂肪酸は、ラウリン酸、ミリスチン酸、ステアリン酸、アラキン酸およびベヘン酸、ならびに、天然脂肪または水素化油(例えば、獣脂油または水素化パーム油)から得られるようなそれらの混合物である。適当なジアミンは、例えば、エチレンジアミン、1,3−プロピレンジアミン、テトラメチレンジアミン、ペンタメチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、p−フェニレンジアミンおよびトルイレンジアミンである。好ましいジアミンは、エチレンジアミンおよびヘキサメチレンジアミンである。特に好ましいビスアミドは、ビスミリストイルエチレンジアミン、ビスパルミトイルエチレンジアミン、ビスステアロイルエチレンジアミンおよびそれらの混合物ならびに対応するヘキサメチレンジアミン誘導体である。
また、本発明のさらなる実施態様によれば、上記発泡阻害剤は、(噴霧)乾燥の直接生成物中に含有され得る。
さらに好ましい実施態様によれば、本発明の好ましい後処理粒子は、
a)少なくとも30重量%、有利には50〜95重量%、好ましくは60〜90重量%の量の担体材料(好ましくは無機担体材料)と、
b)0.5〜40重量%、好ましくは1〜35重量%の量の香料と、
c)0.1〜30重量%、好ましくは0.5〜10重量%、特に1〜5重量%の量の非イオン性界面活性剤と、
および、必要に応じて、さらなる成分と
を含有する。
さらなる成分は、有利には洗剤および洗浄剤の典型的な成分であり得る。特に洗剤および洗浄剤中のまたは洗剤および洗浄剤としての使用のために提供される本発明によって製造され得る粒子は、特に洗い、ケア、および/または洗浄活性を有する物質、例えば、界面活性剤、ビルダー物質、漂白剤、漂白活性化剤、漂白安定剤、漂白触媒、酵素、ポリマー、コビルダー、アルカリ化剤、酸性化剤、抗再沈着剤、銀保護剤、着色剤、蛍光増白剤、UV保護物質、コンディショナーおよび/またはクリアリンス、および適切であれば、以下にさらに詳細に記載されるさらなる成分を含む群から選択される典型的な成分を含有する。記載した成分、およびさらなる適当な通常のもの全ては、(噴霧)乾燥生成物中に直接的に含有され得るが、好ましくは後処理過程で粒子上に付与され得る。同様に、粒子は、このような成分および/または他の通常のものを含有する成分と一緒に混合することができる。
使用される陰イオン性界面活性剤は、好ましくは、スルホネート型およびスルフェート型のものである。スルホネート型の適当な界面活性剤は、好ましくはC9〜13アルキルベンゼンスルホネート、オレフィンスルホネート、すなわち、アルケンおよびヒドロキシアルカンスルホネートの混合物、および、例えば、末端または内部二重結合を有するC12〜18−モノオレフィンから、三酸化硫黄ガスを用いるスルホン化およびそれに続くスルホン化産物のアルカリまたは酸加水分解によって得られるジスルホネートである。他の適当なスルホネート型界面活性剤は、C12〜18アルカンから、例えば、スルホクロリネーションまたはスルホオキシデーションおよびそれに続く加水分解または中和によって得られるアルカンスルホネートである。また、α−スルホ脂肪酸のエステル(エステルスルホネート)、例えば、水素化ココナッツ脂肪酸、パーム核脂肪酸または獣脂脂肪酸のα−スルホン化メチルエステルも適当である。
さらなる適当な陰イオン性界面活性剤は、スルホン化脂肪酸グリセロールエステルである。「脂肪酸グリセロールエステル」は、1〜3モルの脂肪酸によるモノグリセロールのエステル化による製造の間に得られる、または0.3〜2モルのグリセロールによるトリグリセリドのエステル交換において得られる、モノエステル、ジエステルおよびトリエステルおよびそれらの混合物である。好適なスルホン化脂肪酸グリセロールエステルは、6〜22個の炭素原子を有する飽和脂肪酸(例えば、ヘキサン酸、オクタン酸、デカン酸、ミリスチン酸、ラウリン酸、パルミチン酸、ステアリン酸またはベヘン酸)のスルホン化産物である。
好ましい硫酸アルキル(アルケニル)は、C12〜C18−脂肪アルコール(例えば、ココナッツ脂肪アルコール、獣脂脂肪アルコール、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコールまたはステアリルアルコールまたはC10〜C20−オキソアルコール)の硫酸半エステルおよびこれらの鎖長の第二級アルコールの硫酸半エステルのアルカリ金属塩(特にナトリウム塩)である。石油化学に基づいて製造される合成直鎖アルキル基を含有し、脂肪化学原材料に基づく適当な化合物の分解挙動と類似した分解挙動を有する、当該鎖長の硫酸アルキル(アルケニル)が好適である。洗い技術の目的のためには、好ましくは、硫酸C12〜C16アルキルおよび硫酸C12〜C15アルキル、および硫酸C14〜C15アルキルが挙げられる。また、DAN(登録商標)の名称のもと、Shell Oil Companyから得られ得る硫酸2,3−アルキルも適当な陰イオン性界面活性剤である。
また、1〜6モルのエチレンオキシドを用いてエトキシル化された直鎖または分枝状のC7〜21アルコール(例えば、平均3.5モルのエチレンオキシド(EO)を有する2−メチル−分岐鎖C9〜11アルコールまたは1〜4のEOを有するC12〜18脂肪アルコール)の硫酸モノエステルも適当である。それらの高い発泡傾向のために、それらは、洗浄剤中に比較的少量(例えば、剤全体、特に洗浄剤全体に基づいて1〜5重量%の量)でのみ使用される。
他の適当な陰イオン性界面活性剤は、アルキルスルホコハク酸の塩である。これは、スルホスクシナートまたはスルホコハク酸エステルとも称され、および、スルホコハク酸とアルコール(好ましくは、脂肪アルコールおよび特にはエトキシル化脂肪アルコール)のモノエステルおよび/またはジエステルである。好ましいスルホスクシナートは、C8〜18−脂肪アルコール基またはそれらの混合物を含有する。特に好ましいスルホスクシナートは、エトキシル化脂肪アルコール(これは、非イオン性界面活性剤として考えられる(以下の説明を参照のこと))から誘導される脂肪アルコール基を含有する。同様に、特に好ましくは、その脂肪アルコール基が狭い同族体分布を有するエトキシル化脂肪アルコールから誘導されたスルホスクシナートが挙げられる。同様に、アルキル(アルケニル)鎖中に好ましくは8〜18個の炭素原子を有する、アルキル(アルケニル)コハク酸またはその塩を使用することもできる。
本発明の粒子を含有する剤(好ましくは洗剤および洗浄剤)、特に(噴霧)乾燥の後処理生成物中の上記陰イオン性界面活性剤の濃度は、好ましくは2〜30重量%および特には5〜25重量%である。いずれの場合も剤全体に基づいて、10重量%より高い、および15重量%より高くさえある濃度が特に好適である。一方で、このような本発明の粒子、特に(噴霧)乾燥の後処理生成物は、好ましくは少量のみの、有利には本発明の粒子、特に(噴霧)乾燥の後処理生成物に基づいて10重量%未満、さらに有利には8重量%未満、好ましくは5重量%未満、および特には1〜4重量%の陰イオン性界面活性剤を含有する。
石鹸は、追加として含まれ得る。例えば、ラウリン酸塩、ミリスチン酸塩、パルミチン酸塩、ステアリン酸塩、水素化エルカ酸塩およびベヘン酸塩のような飽和脂肪酸石鹸が適当であり、および、特に天然脂肪酸(例えば、ココナッツ脂肪酸、パーム核脂肪酸または獣脂脂肪酸)から誘導された石鹸混合物が適当である。本発明の粒子、特に(噴霧)乾燥の後処理生成物中の石鹸の含量は、剤全体、特に(噴霧)乾燥の後処理生成物全体に基づいて、好ましくは3重量%以下および特には0.5〜2.5重量%である。
陰イオン性界面活性剤および石鹸は、それらのナトリウム塩、カリウム塩またはアンモニウム塩の形態で、および、有機塩基(例えば、モノ、ジまたはトリエタノールアミン)の可溶性塩としても存在し得る。それらは、好ましくは、それらのナトリウム塩またはカリウム塩の形態、特に、ナトリウム塩の形態である。陰イオン性界面活性剤および石鹸は、陰イオン性界面活性酸および適切であれば脂肪酸を(噴霧)乾燥される組成物中に導入し、次いで、これらを(噴霧)乾燥される組成物中でアルカリ担体により中和することにより、インサイチュでも製造することができる。
本発明の担体、例えば、ゼオライトまたはケイ酸塩は、例えば、ビルダーとして作用する。ビルダー効果を有する担体に加えて、さらなるビルダーを含有させることができる。
また、リン酸塩含量が許容される場合、リン酸塩、特に三リン酸五ナトリウム、適当であればピロリン酸塩ならびにオルトリン酸塩も使用することができる。これらは、石灰塩用沈殿剤として主に作用する。リン酸塩は、主として自動食器洗い機用洗剤に使用されるが、洗剤にも未だにある程度使用される。
「リン酸アルカリ金属」は、種々のリン酸のアルカリ金属(特にはナトリウムおよびカリウム)塩についての総称である。ここで、メタリン酸(HPOとオルトリン酸(HPO)とより高い分子量の代表例は、区別することができる。リン酸塩は利点を兼ね備える。それらは、アルカリ担体として作用し、機械部分上の石灰堆積および布中への石灰付着を防止し、加えて、洗浄性能に貢献する。
リン酸二水素ナトリウムNaHPOは、二水和物(密度1.91gcm−3、融点60℃)として、および一水和物(密度2.04gcm−3)として存在する。両塩は、白色の易水溶性の粉末であり、加熱に際して結晶水を失い、および200℃にて弱酸の二リン酸塩(二リン酸水素二ナトリウム、Na)に変換し、より高い温度にて三メタリン酸ナトリウム(Na)およびマッドレル塩(以下参照)に変換する。NaHPOは、酸性反応を示す。それは、リン酸を水酸化ナトリウムでpH値4.5に調整し、およびマッシュを噴霧する場合に形成される。リン酸二水素カリウム(第一級または一塩基性リン酸カリウム、二リン酸カリウム、KDP)、KHPOは、密度2.33gcm−3の白色塩であり、融点253℃[分解してポリリン酸カリウム(KPOを形成]を有し、および容易に水に溶解する。
リン酸水素二ナトリウム(第二級リン酸ナトリウム)、NaHPOは、無色、非常に容易に水に溶解する結晶性塩である。それは、無水形態および2モルの水と共に存在し(密度2.066gcm−3、95℃にて水を失う)、7モルの水と共に存在し(密度1.68gcm−3、融点48°(5HOを失う))および12モルの水と共に存在し(密度1.52gcm−3、融点35°(5HOを失う))、100°にて無水になり、かなり強い加熱に際して、二リン酸塩Naに変換する。リン酸水素二ナトリウムは、指示薬としてフェノールフタレインを使用してソーダ溶液でリン酸を中和することによって製造される。リン酸水素二カリウム(第二級または二塩基性リン酸カリウム)、KHPOは非晶質白色塩であり、これは容易に水に溶解する。
リン酸三ナトリウム(第三級リン酸ナトリウム)、NaPOは、十二水和物として密度1.62gcm−3および融点73〜76℃(分解)を有し、十水和物(19〜20%Pに相当する)として融点100℃を有し、および無水形態(39〜40%Pに相当する)で密度2.536gcm−3を有する無色結晶である。リン酸三ナトリウムは、アルカリ性反応を通じて水に容易に溶解し、および正確に1モルのリン酸二ナトリウムと1モルのNaOHの溶液をエバポレーションにより濃縮することにより製造される。リン酸三カリウム(第三級または三塩基性リン酸カリウム)、KPOは、密度2.56gcm−3、融点1340℃を有し、アルカリ性反応を通じて水に容易に溶解する白色の潮解性粒状粉末である。それは、例えば、塩基性スラグを炭素および硫酸カリウムと共に加熱する場合に形成される。それらの高値にかかわらず、より易溶性の、したがって高度に活性なリン酸カリウムは、洗剤工業において、対応するナトリウム化合物に対して大きく好ましい。
二リン酸四ナトリウム(ピロリン酸ナトリウム)、Naは、無水形態(密度2.534gcm−3、融点988℃、880℃の数値も挙げられる)で、および十水和物(密度1.815〜1.836gcm−3、融点94℃(水を失う))として存在する。両物質は、無色結晶であり、これらはアルカリ性反応を通じて水に溶解する。リン酸二ナトリウムを200℃より高く加熱する場合に、またはリン酸とソーダを化学量論比で反応させ、および該溶液を噴霧乾燥することによって、Naが形成される。十水和物は、重金属塩および硬度塩と錯体形成するので、水硬度は低減する。二リン酸カリウム(ピロリン酸カリウム)、Kは、三水和物の形態で存在し、および密度2.33gcm−3を有する無色吸湿性粉末である。これは水に溶解し、および1%溶液の25℃でのpHは10.4である。
高分子量のリン酸ナトリウムおよびリン酸カリウムは、NaHPOまたはKHPOの縮合により形成される。それらは、環式型(すなわち、メタリン酸ナトリウムおよびカリウム)と、鎖型(ポリリン酸ナトリウムおよびカリウム)に分けることができる。該鎖型は、特に種々の異なる名称(融合または焼成リン酸塩、グレーアム塩、クロール塩およびマッドレル塩)によって既知である。全てのより高いリン酸ナトリウムおよびカリウムは、「縮合」リン酸塩として総称的に既知である。
工業的に重要な三リン酸五ナトリウム、Na10(三ポリリン酸ナトリウム)は、無水であるか、または、6HOと共に結晶化して、一般式NaO−[P(O)(ONa)−O]−Na(式中、n=3)で示される非吸湿性無色水溶性塩となる。結晶水を含まない塩は、室温にて約17g、60℃にて約20gおよび100℃にて約32gが100gの水に溶解する。該溶液を100℃に2時間加熱した後、約8%のオルトリン酸塩および15%の二リン酸塩が加水分解によって形成される。三リン酸五ナトリウムの製造において、リン酸をソーダ溶液または水酸化ナトリウムと化学量論比で反応させ、および該溶液を噴霧乾燥する。グレーアム塩および二リン酸ナトリウムと同様に、三リン酸五ナトリウムは、多くの不溶性金属化合物(石灰石鹸などを含む)を溶解させる。三リン酸五カリウム、K10(三ポリリン酸カリウム)は、例えば、50重量%溶液(>23%のP、25%のKO)の形態で上市されている。該ポリリン酸カリウムは、洗剤工業において広く使用される。また、三ポリリン酸カリウムナトリウムも存在し、および本発明の範囲内で有用である。それらは、例えば、三メタリン酸ナトリウムをKOHで加水分解する場合に形成される。
(NaPO+2KOH→Na10+H
それらは、三ポリリン酸ナトリウム、三ポリリン酸カリウムまたはそれらの混合物と全く同様に本発明に使用することができる。三ポリリン酸ナトリウムと三ポリリン酸カリウムナトリウムの混合物、または三ポリリン酸カリウムと三ポリリン酸カリウムナトリウムの混合物、または三ポリリン酸ナトリウムと三ポリリン酸カリウムと三ポリリン酸カリウムナトリウムの混合物も本発明にしたがって使用することができる。
また、有機ビルダー物質として有用なものは、例えば、それらのナトリウム塩の形態で使用可能なポリカルボン酸である。「ポリカルボン酸」は、一より多くの酸官能基を有するカルボン酸として理解される。これらは、例えば、クエン酸、アジピン酸、コハク酸、グルタル酸、リンゴ酸、酒石酸、マレイン酸、フマル酸、糖酸、アミノカルボン酸、ニトリロ三酢酸(NTA)(但し、その使用は生態学的に安全ではない)およびそれらの混合物である。好ましい塩は、ポリカルボン酸(例えば、クエン酸、アジピン酸、コハク酸、グルタル酸、酒石酸、糖酸)の塩、およびそれらの混合物である。
酸自体も使用することができる。酸は、典型的に、ビルダー効果に加えて、酸性化成分の特性を有する。従って、酸は、洗剤および洗浄剤中で、比較的低くて穏やかなpHを確立する役割を果たす。クエン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、グルコン酸およびこれらの任意の混合物が、これに関して特に記載される。
ポリカルボキシレートポリマーも、ビルダーとしてさらに適当である。これらは、例えば、ポリアクリル酸またはポリメタクリル酸のアルカリ金属塩であり、例えば、500〜70,000g/molの相対分子量を有する。
ポリカルボキシレートポリマーについて示した分子量は、各々の酸形態の重量平均分子量Mwであり、基本的に、UV検出器を用いるゲル透過クロマトグラフィー(GPC)によって測定される。測定は、外部ポリアクリル酸標準に対して行われ、測定するポリマーとその構造類似性により、現実的な分子量値が得られる。この値は、標準としてのポリスチレンスルホン酸に対して測定された分子量と著しく異なる。ポリスチレンスルホン酸に対して測定された分子量は、一般に、本明細書で記載されている分子量より著しく大きい。
適当なポリマーは、特にポリアクリレートであり、これは好ましくは1000〜20,000g/モルの分子量を有する。また、それらの優れた溶解性のために、この群のなかでも1000〜10,000g/モル、特に好ましくは1200〜8000g/モル、例えば、4500または8000の分子量を有する短鎖ポリアクリレートも好適であり得る。
本発明の剤においては、ポリアクリレート、および、不飽和カルボン酸、スルホン酸基含有モノマーおよび適当であればさらなるイオン性または非イオノゲン性モノマーのコポリマーの両方を使用することが特に好ましい。スルホン酸基含有コポリマーを、以下に詳細に記載する。
また、ポリカルボキシレートコポリマー、特にアクリル酸とメタクリル酸とのコポリマー、およびアクリル酸またはメタクリル酸とマレイン酸とのコポリマーも適当である。50〜90重量%のアクリル酸と50〜10重量%のマレイン酸とを含んでなるアクリル酸とマレイン酸とのコポリマーは、特に適当であることがわかった。遊離酸に基づくそれらの相対分子量は、通常、2000〜100,000g/モル、好ましくは20,000〜90,000g/モル、および特に30,000〜80,000g/モルである。
(噴霧)乾燥の直接生成物中のポリカルボキシレート(コ)ポリマー含量は、好ましくは0.5〜20重量%、特には2〜20重量%である。最大10重量%の含量が主としてコストの理由で特によく受け入れられている。
水溶性を改善するため、ポリマーは、モノマーとして、アリルスルホン酸、例えば、アリルオキシベンゼンスルホン酸およびメタリルスルホン酸も含有していてもよい。
また、特に好ましくは、2つより多くの異なるモノマー単位から構成される生分解性ポリマー、例えば、モノマーとして、アクリル酸塩およびマレイン酸塩ならびにビニルアルコールまたはビニルアルコール誘導体を含有するポリマー、または、モノマーとして、アクリル酸塩および2−アルキルアリルスルホン酸塩ならびに糖誘導体を含有するポリマーが挙げられる。
さらなる好適なコポリマーは、モノマーとして、好ましくは、アクロレインとアクリル酸/アクリル酸塩、またはアクロレインと酢酸ビニルを有するものである。
同様に言及され得るさらなる好適なビルダー物質は、アミノジカルボン酸ポリマー、その塩またはその前駆物質である。ポリアスパラギン酸またはその塩が特に好ましい。
他の適当なビルダー物質は、ポリアセタールである。これは、ジアルデヒドと、5〜7個の炭素原子と少なくとも3つの水酸基を有するポリオールカルボン酸を反応させることにより得られ得る。好適なポリアセタールは、ジアルデヒド(例えば、グリオキサール、グルタルアルデヒド、テレフタルアルデヒド、およびそれらの混合物)から、および、ポリオールカルボン酸(例えば、グルコン酸および/またはグルコヘプトン酸)から得られる。
他の適当な有機ビルダー物質は、デキストリン、例えば、デンプンの部分加水分解により得られ得る、炭水化物のオリゴマーまたはポリマーである。加水分解は、通例の方法、例えば、酸触媒法または酵素触媒法にしたがって行われ得る。加水分解産物は、好ましくは400〜500,000g/モルの範囲の平均分子量を有する。好ましくは0.5〜40(特には2〜30)の範囲のデキストロース当量(DE)を有する多糖が挙げられる。ここで、DEは、デキストロース(DEが100)と比較した多糖の還元作用の一般的な尺度である。3と20の間のDEを有するマルトデキストリンおよび20と37の間のDEを有する乾燥グルコースシロップ、および、2000〜30,000g/モルの範囲の高分子量を有する、黄色デキストリンおよび白色デキストリンも使用することができる。
このようなデキストリンの酸化誘導体は、糖環の少なくとも一つのアルコール官能基をカルボン酸官能基に酸化することができる酸化剤との、それらの反応生成物である。糖環のCが酸化された生成物が特に有利であり得る。
また、オキシジスクシナートおよびジスクシナートの他の誘導体(好ましくは、エチレンジアミンジスクシナート)もさらなる適当なコビルダーである。この場合、エチレンジアミン−N,N’−ジスクシナート(EDDS)は、好ましくは、そのナトリウム塩またはマグネシウム塩の形態で使用される。さらに、これに関連して、好ましくは、グリセロールジスクシナートおよびグリセロールトリスクシナートも挙げられる。ゼオライト含有および/またはケイ酸塩含有直接(噴霧)乾燥生成物中の適当な使用量は、3重量%と15重量%の間である。
イミノジサクシネート(IDS)およびそれらの誘導体、例えば、ヒドロキシイミノジサクシネート(HIDS)は、ホスホネートと一緒に含有され得るか、または部分的ないし完全にホスホネートを代替するさらなるコビルダーとして適当である。これらの原料を洗剤および洗浄剤中にコビルダーとして使用することができることは数年前から知られている。洗剤および洗浄剤中のHIDSの使用は、例えば、国際特許出願WO92/02489および独国特許DE4311440に既に記載されている。欧州特許出願EP0757094は、スクシニル繰り返し単位を含んでなるポリマーと組み合わせたイミノジサクシネートの有利な使用を開示している。より最近になって、IDS−またはHIDS含有剤が繊維製品の色の保留に積極的に貢献し得ることが発見された。
他の有用な有機コビルダーは、例えば、アセチル化ヒドロキシカルボン酸およびその塩である。これは、ラクトン形態でも存在し得る。これは、少なくとも4個の炭素原子と、少なくとも1個の水酸基と、最大2個の酸基を含有する。
コビルダー特性を有するさらなる物質クラスは、ホスホネートである。これらは、特に、ヒドロキシアルカンホスホネートおよびアミノアルカンホスホネートである。ヒドロキシアルカンホスホネートの中で、1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホネート(HEDP)が、コビルダーとして特に重要である。それは、好ましくは、ナトリウム塩、中性の反応を与えるジナトリウム塩およびアルカリ反応(pH9)を与えるテトラナトリウム塩として使用される。有用なアミノアルカンホスホネートは、好ましくは、エチレンジアミンテトラメチレンホスホネート(EDTMP)、ジエチレントリアミンペンタメチレンホスホネート(DTPMP)、およびそれらの高級同族体である。それらは、好ましくは、中性的に反応するナトリウム塩の形態で、例えば、EDTMPのヘキサナトリウム塩として、または、DTPMPのヘプタナトリウム塩およびオクタナトリウム塩として使用される。ホスホネートのクラスのなかでも、HEDPは、ビルダーとして好ましく使用される。さらに、アミノアルカンホスホネートは、著しい重金属結合容量を有する。したがって、特に組成物が漂白剤も含む場合、アミノアルカンホスホネート(特には、DTPMP)、または上記ホスホネートの混合物を使用することが好適であり得る。
また、アルカリ土類金属イオンと共に錯体を形成することができる全ての化合物を、コビルダーとして、本発明の粒子、特に(噴霧)乾燥の直接生成物中に含有させることもできる。
また、本発明の(噴霧)乾燥において併用に適当なものは、特に、灰色化抑制剤(土壌担体)、中性塩、および繊維製品柔軟助剤、ならびに他の通常の洗剤成分のクラスからの成分である。
灰色化抑制剤の目的は、浴中に懸濁した繊維からの汚れを保持し、これにより、汚れが再付着するのを防止することにある。通常有機性の水溶性コロイドがこの目的に適当であり、例えば、カルボン酸ポリマーの水溶性塩、サイズ剤、ゼラチン、デンプンまたはセルロースのエーテルカルボン酸またはエーテルスルホン酸の塩、またはセルロースまたはデンプンの酸性硫酸エステルの塩である。酸基含有水溶性ポリアミドもこの目的に適当である。さらに、可溶性デンプン調製物および上記以外のデンプン生成物、例えば、分解デンプン、アルデヒドデンプン等も使用することができる。ポリビニルピロリドンも使用可能である。しかしながら、セルロースエーテル、例えば、カルボキシメチルセルロース(Na塩)、メチルセルロース、ヒドロキシアルキルセルロース、および混合エーテル、例えば、メチルヒドロキシエチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、メチルカルボキシメチルセルロースおよびそれらの混合物、ならびにポリビニルピロリドンを、例えば、(噴霧)乾燥の直接生成物に基づいて0.1〜5重量%の量で、使用することが好ましい。
適当な柔軟剤は、例えば、対応するモンモリロナイトに従う膨潤性層状ケイ酸塩、例えば、ベントナイトである。
(噴霧)乾燥の直接生成物中の含水量は、好ましくは0重量%から25重量%未満、および特には0.5〜20重量%であり、最大15重量%の値が特に好適である。存在し得るアルミノケイ酸塩(例えば、ゼオライト)に付着する水は、この数値に算入されない。
個々の香料化合物、例えば、エステル、エーテル、アルデヒド、ケトン、アルコールおよび炭化水素タイプの合成産物を、香油または香料として使用することができる。エステルタイプの着臭剤化合物は、例えば、酢酸ベンジル、イソブタン酸フェノキシエチル、酢酸p−tert−ブチルシクロヘキシル、酢酸リナリル、酢酸ジメチルベンジルカルビニール、酢酸フェニルエチル、安息香酸リナリル、ギ酸ベンジル、エチルメチルフェニルグリシネート、シクロヘキシルプロピオン酸アリル、プロピオン酸スチアリルおよびサリチル酸ベンジルである。エーテルとしては、例えば、ベンジルエチルエーテル;アルデヒドとしては、例えば、8〜18個の炭素原子を有する直鎖アルカナール、シトラール、シトロネラル、シトロネリルオキシアセトアルデヒド、シクラメンアルデヒド、ヒドロキシシトロネラル、リリアールおよびボージュナール;ケトンとしては、例えば、イオノン、α−イソメチルイオノンおよびメチルセドリルケトン;アルコールとしては、アネトール、シトロネロール、ユージノール、ゲラニオール、リナロール、フェニルエチルアルコールおよびテルピネオール;炭化水素としては、とりわけ、テルペン(例えば、リモネンおよびピネン)が挙げられる。しかしながら、満足のいく香気ノートを一緒に産み出す異なる着臭剤の混合物が好適に使用される。この種類の香油は、植物源から入手可能であるような天然着臭剤混合物、例えば、松根油、かんきつ油、ジャスミン油、パチョリ油、バラ油またはイランイラン油も含有し得る。同様に適当なものは、マスカテル、セージ油、カモミール油、チョウジ油、メリッサ油、ミント油、桂皮油、ライムブロッサム油、ジュニパーベリー油、ベチベル油、オリバナム油、ガルバナム油およびラブダナム油、および、オレンジブロッサム油、橙花油、橙皮油およびビャクダン油である。
さらなる好ましい実施態様によれば、香料は、好ましくはフタル酸ジエチル、ムスク(誘導体)、およびそれらの混合物の形態の香料定着剤を含む。定着剤量は、香料全量の好ましくは1〜55重量%、有利には2〜50重量%、さらに有利には10〜45重量%、特には20〜40重量%である。
さらなる好ましい実施態様によれば、粒子は、液体の(特に香料の)粘度を上昇させる剤、好ましくはPEG(ポリエチレングリコール)、有利には400〜2000の分子量を有するものを含有する。粘度上昇剤は、好ましくは、粒子に基づいて0.1〜20重量%、有利には0.15〜10重量%、さらに有利には0.2〜5重量%、特には0.25〜3重量%の量で含有される。
また、添加された芳香剤が芳香剤放出に関して遅延効果を有する系を含む場合、好ましい。このような系は、当該分野から推測され得る。これに関して、特にケイ酸エステルのクラス、特に欧州特許出願EP1112273およびEP1263405(両方ともHenkel)(これらの全体に対して参照がなされる)に開示されている系に対して参照がなされる。これらのケイ酸エステルは、とりわけ、芳香剤持続的放出に関して注目に値し、さらに、他の芳香剤の芳香効果の延長をもたらす。General Electricの欧州特許出願EP0998911、EP0982313、およびEP0982022(これらの全体に対して参照がなされる)は、特定の有利な特性をこのようなシロキサンおよび対応するシロキサンが組み込まれる組成物の両方に与える一以上の有機置換基が、特定のアルコール、アルデヒド、ケトン、またはエステルの群である不揮発性シロキサンポリマー、コポリマー、またはオリゴマーを記載している。これらのアルコール、アルデヒド、ケトン、またはエステルが芳香性化合物、例えば、パラ−アニスアルコール、サフラナール、カルボン、シトロネリルエステル(挙げたものは、このようなアルコール、アルデヒド、ケトン、およびエステルの各々の一例に過ぎない)などである場合、関連シロキサンは、同様に、芳香剤持続的放出に関して非常に有利である。
さらなる本発明の実施態様において、(噴霧)乾燥の直接生成物および/または上記後処理生成物は、特に洗剤および洗浄剤のさらなる成分と混合することによって、製造することができる。ここで(噴霧)乾燥では扱いにくい成分を添加し得ることが有利である。通常、洗剤および洗浄剤のどの成分が(噴霧)乾燥では扱いにくいか、およびどの原材料が通常添加されるかは、広範な先行技術から既知である。特に、高温にのみ感受性の従来の洗剤または洗浄剤の成分が挙げられ、例えば、過酸化化合物に基づく漂白剤、漂白活性化剤および/または漂白触媒、プロテアーゼ、リパーゼ、セルラーゼおよび/またはアミラーゼのクラスからのまたは細菌または菌類の菌株からの酵素(二以上の酵素のクラスの組合せが特に好ましい)、発泡防止剤(必要に応じて粒状および/またはコンパウンド化形態)、香料、温度感受性着色剤などが挙げられる。これらは、有利には予め乾燥した組成物、および必要に応じて後処理生成物と混合される。
また、処理した繊維製品に付着し、繊維の光安定性および/または処方物の種々の成分の光安定性を改善するUV吸収剤も、その後に添加することができる。「UV吸収剤」は、紫外線を吸収し、そして、より長波長の放射線の形態(例えば、熱として)で吸収したエネルギーを放出することができる有機化合物(光保護フィルター)を意味すると理解される。これらの所望の特性を有する化合物は、例えば、2−および/または4位に置換基を有する、効率的な無放射失活性ベンゾフェノン化合物およびベンゾフェノン誘導体である。また、適当なものは、置換ベンゾトリアゾール、必要に応じて2位にシアノ基を有する、3位にフェニルが置換したアクリレート(桂皮酸誘導体)、サリシレート、有機Ni複合体、ならびに天然物質、例えば、ウンベリフェロンおよび内因性ウロカニン酸である。ビフェニル誘導体および特にスチルベン誘導体は、特に重要である。それらは、Tinosorb(登録商標)FDまたはTinosorb(登録商標)FRとしてCibaから市販されている。UV−B吸収剤としては、3−ベンジリデンカンファーまたは3−ベンジリデンノルカンファーおよびそれらの誘導体、例えば3−(4−メチルベンジリデン)カンファー(欧州特許EP0693471B1に記載)、4−アミノ安息香酸誘導体、好ましくは4−(ジメチルアミノ)安息香酸2−エチルヘキシルエステル、4−(ジメチルアミノ)安息香酸2−オクチルエステルおよび4−(ジメチルアミノ)安息香酸アミルエステル;桂皮酸のエステル、好ましくは4−メトキシ桂皮酸2−エチルヘキシルエステル、4−メトキシ桂皮酸プロピルエステル、4−メトキシ桂皮酸イソアミルエステル、2−シアノ−3,3−フェニル桂皮酸2−エチルヘキシルエステル(Octocrylene);サリチル酸のエステル、好ましくはサリチル酸2−エチルヘキシルエステル、サリチル酸4−イソプロピルベンジルエステル、サリチル酸ホモメンチルエステル;ベンゾフェノンの誘導体、好ましくは2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−4’−メチルベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン;ベンザルマロン酸のエステル、好ましくは4−メトキシベンズマロン酸ジ−2−エチルヘキシルエステル;トリアジン誘導体、例えば2,4,6−トリアニリノ−(p−カルボ−2’−エチル−1’−ヘキシルオキシ)−1,3,5−トリアジンおよびオクチルトリアゾン(欧州特許EP0818450A1に記載)、またはジオクチルブタミドトリアゾン(Uvasorb(登録商標)HEB)など;プロパン−1,3−ジオン、例えば1−(4−tert−ブチルフェニル)−3−(4’−メトキシフェニル)プロパン−1,3−ジオンなど;ケトトリシクロ(5.2.1.0)デカン誘導体(例えば、欧州特許EP0694521B1に記載されるもの)を挙げることができる。さらなる適当なものは、2−フェニルベンズイミダゾール−5−スルホン酸およびそのアルカリ−、アルカリ土類−、アンモニウム−、アルキルアンモニウム−、アルカノールアンモニウム−およびグルクアンモニウム塩;ベンゾフェノンのスルホン酸誘導体、好ましくは2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸およびその塩;3−ベンジリデンカンファーのスルホン酸誘導体、例えば4−(2−オキソ−3−ボルニリデンメチル)ベンゼンスルホン酸および2−メチル−5−(2−オキソ−3−ボルニリデン)スルホン酸およびその塩などである。
典型的なUV−Aフィルターとしては、特に、ベンゾイルメタンの誘導体、例えば、1−(4’−tert.−ブチルフェニル)−3−(4’−メトキシフェニル)プロパン−1,3−ジオン、4−tert.−ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタン(Parsol 1789)、1−フェニル−3−(4’−イソプロピルフェニル)−プロパン−1,3−ジオンならびにエナミン化合物(独国特許DE19712033A1;BASF)などが挙げられる。勿論、UV−AおよびUV−Bフィルターは、混合物としても添加することができる。上記可溶性材料に加えて、不溶性光保護顔料、すなわち、微粉化された、好ましくは、ナノ金属酸化物または塩もこの目的に関して考えることができる。適当な金属酸化物の例は、特に酸化亜鉛および酸化チタンならびに鉄、ジルコニウム、ケイ素、マンガン、アルミニウムおよびセリウムの酸化物ならびにそれらの混合物である。ケイ酸塩(タルク)、硫酸バリウムまたはステアリン酸亜鉛は、塩として添加することができる。該酸化物および塩は、既に、皮膚ケアおよび皮膚保護エマルジョンならびに装飾用化粧品のための顔料の形態で使用されている。ここで、該粒子は、100nm未満、好ましくは5nmと50nmの間および特に15nmと30nmの間の平均直径を有するべきである。それらは球形であり得るが、楕円形または他の形状の粒子も使用することができる。また、該顔料も表面処理、すなわち、親水化処理または疎水化処理することができる。典型例は、被覆二酸化チタン、例えば、Titandioxid T 805(Degussa)またはEusolex(登録商標) T2000(Merck)などである。疎水性被覆剤として適当なものは、主としてシリコーンおよび特にトリアルコキシオクチルシランまたはシメチコンである。微粉化酸化亜鉛が好ましくは使用される。さらなる適当なUV保護フィルターは、P.FinkelによるSOEFW−Journal 122、543(1996年)中の概説から推測することができる。
UV吸収剤は、通常、得られる剤全体に基づいて、0.01重量%〜5重量%、好ましくは0.03重量%〜1重量%の量で使用される。また、例外的な場合、それらは(噴霧)乾燥の直接生成物中に含有され得る。
しかしながら、他の成分、例えば、(噴霧)乾燥の直接および/または後処理生成物の外観からは色および/または形状が異なるいわゆるスペックルを添加することもできる。スペックルは、(噴霧)乾燥の直接および/または後処理生成物と類似または同一の粒度スペクトルを有し得、および色が異なる同一の組成を有し得る。同様に、スペックルは、(噴霧)乾燥の直接および/または後処理生成物と同一の組成を有し、着色されていないが、異なる形状を有することができる。しかしながら、結局、(噴霧)乾燥の直接および/または後処理生成物と同一の組成を有するスペックルは、(噴霧)乾燥の直接および/または後処理生成物から色および適当であればさらに形状に関しても異なることが好ましい。これらの場合、スペックルは、単に完成品の洗剤および洗浄剤に関して、より魅力的にするのに貢献する。
しかしながら、さらなるおよび断然好ましい本発明の実施態様において、スペックルは、(噴霧)乾燥の直接および/または後処理生成物とは別の化学組成を含む。特に消費者は、別の色および/または別の形状に基づいて、特別の目的、例えば、漂白またはケアの局面のために、特別の成分が最終生成物に含まれているという情報を得ることができる。これらのスペックルは、球形または棒状ばかりでなく、全く異なる形状も有し得る。
混合されたスペックルあるいは他の成分は、例えば、噴霧乾燥、凝集化、顆粒化、ペレット化または押出成形され得る。押出成形に関して、特に欧州特許EP0486592B1および国際特許出願WO98/12299中の開示に対して参照がなされる。本発明の(噴霧)乾燥の直接生成物および/またはそれらの後処理物は、比較的冷たい水(30℃)中でさえも優れた溶解速度を有することが有利であることから、したがって、同様に優れた溶解速度を示すさらなる種類の成分および/または原料をそれらに混合することが好ましい。したがって、本発明の好ましい実施態様において、国際特許出願WO99/28433の開示にしたがって製造される原料が混合される。
したがって、本発明の主題は、さらなる実施態様において、本発明の(噴霧)乾燥の直接生成物および/または本発明のこのような後処理生成物を、有利には0.5〜99.5重量%、さらに有利には1〜95重量%、さらにより有利には5〜90重量%、有利には10〜80重量%、好ましくは20〜70重量%、および特に30〜60重量%の量で含有し、ならびにさらなる混合成分を含有する、食品、洗剤および洗浄剤(洗剤組成物)、またはケア用剤である。これらのさらなる成分は、これらのさらなる混合成分の全体量に基づいて有利には0.01重量%〜95重量%、好ましくは5重量%〜85重量%、さらにより有利には3重量%〜30重量%、特に5重量%〜22重量%の界面活性剤を含有する。
本発明のさらなる主題は、
(a)本発明の粒子、
(b)0.01重量%〜95重量%、好ましくは5重量%〜85重量%、有利には3重量%〜30重量%、特に5重量%〜22重量%のさらなる界面活性剤、
および、必要に応じて、さらなる成分
を含有する洗剤組成物(洗剤および洗浄剤)である。
本発明の洗剤および洗浄剤のさらなる適当な成分を以下に記載する。これらの成分は、本発明の粒子および/または混合成分中に含有させることができる。本発明の洗剤および洗浄剤は、好ましくは混合成分および本発明の粒子から構成される。
漂白剤として作用し水中でHを遊離させる化合物のうち、過ホウ酸ナトリウム四水和物および過ホウ酸ナトリウム一水和物が特に重要である。使用可能な他の漂白剤は、例えば、過炭酸ナトリウム、ペルオキシピロリン酸塩、クエン酸塩過水和物、およびHを生じる過酸塩または過酸、例えば、過安息香酸塩、ペルオキシフタル酸塩、ジペルオキシアゼライン酸、フタロイミノ過酸またはジペルオキシドデカン二酸である。
好ましい実施態様において、本発明の洗剤および洗浄剤は、それらが漂白剤、好ましくは過炭酸ナトリウムおよび/またはハロゲン漂白剤を、いずれの場合も剤の総量に基づいて0.5〜80重量%、好ましくは2.5〜70重量%、特に好ましくは5〜60重量%、および特に10〜50重量%の量で含有するという事実について注目に値する。
60℃以下の温度で洗浄する場合の改善された漂白活性を実現するために、漂白活性剤を、本発明の洗剤および洗浄剤中に含有させることもできる。過加水分解条件下で、好ましくは1〜10個の炭素原子、特に2〜4個の炭素原子を有する脂肪族ペルオキソカルボン酸、および/または任意に置換されていてよい過安息香酸を生じる化合物を、漂白活性剤として使用することができる。上記の数の炭素原子を有するO−アシル基および/またはN−アシル基、および/または置換されていてよいベンゾイル基を有する物質が適している。ポリアシル化アルキレンジアミン、特にテトラアセチルエチレンジアミン(TAED)、アシル化トリアジン誘導体、特に1,5−ジアセチル−2,4−ジオキソヘキサヒドロ−1,3,5−トリアジン(DADHT)、アシル化グリコールウリル、特にテトラアセチルグリコールウリル(TAGU)、N−アシルイミド、特にN−ノナノイルスクシンイミド(NOSI)、アシル化フェノールスルホネート、特にn−ノナノイルオキシベンゼンスルホネートまたはイソノナノイルオキシベンゼンスルホネート(n−NOBSまたはイソ−NOBS)、カルボン酸無水物、特にフタル酸無水物、アシル化多価アルコール、特にトリアセチン、エチレングリコールジアセテートおよび2,5−ジアセトキシ−2,5−ジヒドロフランが好ましい。
従来の漂白活性剤に加えてまたは代えて、いわゆる漂白触媒を、本発明の洗剤および洗浄剤中に含有させることもできる。これらの物質は、漂白促進する遷移金属塩または遷移金属錯体、例えば、Mn、Fe、Co、Ru、またはMoの、サレン錯体またはカルボニル錯体である。窒素含有三脚型配位子を有する、Mn、Fe、Co、Ru、Mo、Ti、V、およびCuの錯体、ならびにCo、Fe、CuおよびRuのアミン錯体も漂白触媒として使用できる。
適当な酵素は、プロテアーゼ、リパーゼ、アミラーゼ、セルラーゼまたはこれらの混合物の種類の酵素である。バシラス・スブチリス(Bacillus subtilis)、バシラス・リシェニフォルミス(Bacillus licheniformis)およびストレプトミセス・グリシー(Streptomyceus griseus)のような細菌源または真菌から得られる酵素活性物質が、特に適当である。サブチリシン型プロテアーゼ、特にバシラス・レントゥス(Bacillus lentus)から得られるプロテアーゼが好ましく使用される。本発明では、下記例のような酵素の混合物が特に重要である:プロテアーゼとアミラーゼの混合物、プロテアーゼとリパーゼの混合物、プロテアーゼとセルラーゼの混合物、セルラーゼとリパーゼの混合物、プロテアーゼとアミラーゼとリパーゼの混合物、プロテアーゼとリパーゼとセルラーゼの混合物、しかしながら、特にはセルラーゼ含有混合物。特定の場合には、ペルオキシダーゼまたはオキシダーゼが適当であることもわかった。早すぎる分解から酵素を保護するため、酵素を、担体上に吸着するかおよび/またはカプセル物質内に内蔵することもできる。本発明の洗剤および洗浄剤中の酵素、酵素混合物または酵素顆粒の含有量は、例えば、約0.1〜5重量%であり得、好ましくは0.1〜約2重量%であり得る。
また、特に好ましい実施態様によれば、本発明の洗剤および洗浄剤は、当該分野から洗剤および洗浄剤用の添加剤として既知であるさらなる添加剤を含有する。本発明に利用される添加剤の好ましい一つの群は、蛍光増白剤である。洗剤に通常使用される蛍光増白剤を本発明に使用することができる。蛍光増白剤の例は、ジアミノスチルベンジスルホン酸誘導体またはそのアルカリ金属塩である。適当な蛍光増白剤は、例えば、4,4’−ビス−(2−アニリノ−4−モルホリノ−1,3,5−トリアジニル−6−アミノ)スチルベン−2,2’−ジスルホン酸の塩、或いはこのモルホリノ基に代えてジエタノールアミノ基、メチルアミノ基、アニリノ基または2−メトキシエチルアミノ基を含む類似構造化合物の塩である。置換ジフェニルスチリル型の蛍光増白剤も本発明の洗剤調製物中に含有させることができ、その例は、4,4’−ビス(2−スルホスチリル)ジフェニル、4,4’−ビス(4−クロロ−3−スルホスチリル)ジフェニルまたは4−(4−クロロスチリル)−4’−(2−スルホスチリル)ジフェニルのアルカリ金属塩である。上記蛍光増白剤の混合物も使用できる。
崩壊助剤、好ましくはセルロース系崩壊助剤は、同様に、関連成分のうちであり得る。よく知られた崩壊助剤は、例えば、炭酸塩/クエン酸系であるが、他の有機酸も使用することができる。膨潤崩壊助剤は、例えば、合成ポリマー、例えば、ポリビニルピロリドン(PVP)または天然ポリマー、または変性天然物質、例えば、セルロースおよびデンプンおよびそれらの誘導体、アルギン酸塩またはカゼイン誘導体である。上記分解補助剤の全ては、本発明にしたがって使用可能である。
剤は、洗剤および洗浄剤調製物および/または処理された繊維製品に対する、酸素の作用および他の酸化的プロセスによって生じる所望されない変化を防止するため、抗酸化剤を含有することができる。このクラスの化合物としては、例えば、置換フェノール、ハイドロキノン、カテコール、および芳香族アミン、ならびに有機スルフィド、ポリスルフィド、ジチオカルバメート、ホスファイト、およびホスホネートが挙げられる。
洗った衣類の着用快適性の向上は、帯電防止剤のさらなる使用からもたらされ得る。帯電防止剤は、表面伝導率を高め、したがって、形成された電荷の散逸の改善を可能にする。外部帯電防止剤は、通常、少なくとも一つの親水性分子リガンドを有する物質であり、および表面上に幾分吸湿性のフィルムを形成する。通常、これらの界面活性帯電防止剤は、窒素含有帯電防止剤(アミン、アミド、四級アンモニウム化合物)、リン含有帯電防止剤(リン酸エステル)、および硫黄含有帯電防止剤(アルキルスルホネート、アルキルスルフェート)に細別され得る。同様に、ラウリル(またはステアリル)ジメチルベンジルアンモニウムクロリドは、繊維製品用帯電防止剤として、または洗剤用添加剤として適当であり、柔軟(Avivage)効果がさらに達成される。
繊維製品ケアのため、および繊維製品特性、例えば、柔らかい「手触り」(Avivage)および帯電の低減(着用快適性の向上)を改善するため、本発明の剤は、コンディショナーまたは柔軟剤(Avivagemittel)を含有することができる。二つの疎水性基を有する四級アンモニウム化合物、例えば、ジステアリルジメチルアンモニウムクロリドなどが好ましい(その不十分な生分解性のため、後者は、生分解のための切断点が規定されるように疎水性基中にエステル基を含有する四級アンモニウム化合物(エステルクォート)によって次第に取って代わられているけれども)。
好ましい実施態様において、添加剤は、柔軟剤(Avivagemittel)、好ましくは陽イオン性界面活性剤、特に四級アンモニウム化合物を含有する。
好ましい実施態様において、本発明の剤は、それらが柔軟剤(Avivagemittel)、好ましくは陽イオン性界面活性剤、特にアルキル化四級アンモニウム化合物(その少なくとも一つのアルキル鎖は、エステル基および/またはアミド基で割り込まれている)を、剤の総量に基づいて0.5〜80重量%、好ましくは2.5〜70重量%、特に好ましくは5〜60重量%、および特に10〜50重量%の量で含有するという事実について注目に値する。
適当な例は、式(1)および(2):
Figure 2008517076
〔式(1)中、RおよびRは、12〜24個の炭素原子を有する非環式アルキル基を示し;Rは、飽和C〜Cアルキルまたはヒドロキシアルキル基を示し;およびRは、R、R、またはRのいずれかに一致するか、または芳香族基を示す。Xは、ハロゲン化物イオン、メト硫酸イオン、メトリン酸イオン、またはリン酸イオン、およびそれらの混合物のいずれかを示す。〕
で示される四級アンモニウム化合物である。
式(1)で示される陽イオン性化合物の例は、ジデシルジメチルアンモニウムクロリド、ジ獣脂ジメチルアンモニウムクロリド、またはジヘキサデシルアンモニウムクロリドである。
式(2)で示される化合物は、いわゆるエステルクォートである。式(2)で示される四級アンモニウム化合物を含有することで注目に値する本発明の剤は、本発明の好ましい実施態様を表す。エステルクォートは、顕著な生分解を特徴とする。式中、Rは、0、1、2、または3個の二重結合と共に12〜22個の炭素原子を有する脂肪族アルキル基を示し;Rは、H、OH、またはO(CO)Rを示し;およびRは、Rと独立してH、OH、またはO(CO)Rを示し、RおよびRはそれぞれ、互いに独立して、0、1、2、または3個の二重結合と共に12〜22個の炭素原子を有する脂肪族アルキル基を示す。a、b、およびcはそれぞれ、互いに独立して、1、2、または3の値を有し得る。Xは、ハロゲン化物イオン、メト硫酸イオン、メトリン酸イオン、またはリン酸イオン、およびそれらの混合物のいずれかであり得る。
基O(CO)RであるR、および16〜18個の炭素原子を有するアルキル基であるRおよびRを含有する化合物が好ましい。RがさらにOHを示す化合物が特に好ましい。式(2)で示される化合物の例は、メチル−N−(2−ヒドロキシエチル)−N,N−ジ(獣脂アシルオキシエチル)アンモニウムメトスルフェート、ビス−(パルミトイル)エチルヒドロキシエチルメチルアンモニウムメトスルフェート、またはメチル−N,N−ビス(アシルオキシエチル)−N−(2−ヒドロキシエチル)アンモニウムメトスルフェートである。式(2)で示される不飽和アルキル鎖を有する四級化合物を使用する場合、その対応する脂肪酸が5と80の間、好ましくは10と60の間、および特には15と45の間のヨウ素価を有し、および30:70を超える、好ましくは50:50を超える、および特に70:30を超えるシス/トランス異性体比(重量%)を有するアシル基が好ましい。市販の例は、商品名Stepantex(登録商標)のもとStepanによって上市されているメチルヒドロキシアルキルジアルコイルオキシアルキルアンモニウムメトスルフェート、またはDehyquat(登録商標)として既知のCognisの製品、またはRewoquat(登録商標)として既知のGoldschmidt−Witcoの製品である。さらなる好ましい化合物は、名称Rewoquat(登録商標) W 222 LMまたはCR 3099のもと入手可能な式(3):
Figure 2008517076
〔式中、R10およびR11はそれぞれ、互いに独立して、0、1、2、または3個の二重結合を有する12〜22個の炭素原子を有する脂肪族基を示す。〕
で示されるジエステルクォートである。
直前に記載した四級化合物に加えて、他の既知の化合物、例えば、式(4)で示される四級イミダゾリニウム化合物も、剤中に含有され得る:
Figure 2008517076
〔式中、R12は、Hまたは1〜4個の炭素原子を有する飽和アルキル基を示し;R13およびR14はそれぞれ、互いに独立して、12〜18個の炭素原子を有する脂肪族、飽和、または不飽和アルキル基を示し;あるいはR13は、O(CO)R15(式中、R15は、12〜18個の炭素原子を有する脂肪族、飽和、または不飽和アルキル基を示す。)を示し;Zは、NH基または酸素を示し;およびXは、陰イオンである。dは、1と4の間の整数値と推定され得る。〕
さらなる適当な四級化合物は、式(5):
Figure 2008517076
〔式中、R16、R17、およびR18、互いに独立して、C1〜4アルキル、アルケニル、またはヒドロキシアルキル基を示し;R19およびR20は、それぞれ独立して選択され、C8〜28アルキル基を示し;およびeは、0と5の間の数である。Xは、適当な陰イオンであり、好ましくはハロゲン化物イオン、メト硫酸イオン、メトリン酸イオン、またはリン酸イオン、およびそれらの混合物である。〕
で示される。
それらが式(5)で示される四級アンモニウム化合物を含有するという事実について注目に値する本発明の剤が特に好ましい。
式(1)および(2)で示される化合物に加えて、水溶性短鎖四級アンモニウム化合物、例えば、トリヒドロキシエチルメチルアンモニウムメトスルフェートまたはアルキルトリメチルアンモニウムクロリド、ジアルキルジメチルアンモニウムクロリド、およびトリアルキルメチルアンモニウムクロリド、例えば、セチルトリメチルアンモニウムクロリド、ステアリルトリメチルアンモニウムクロリド、ジステアリルジメチルアンモニウムクロリド、ラウリルジメチルアンモニウムクロリド、ラウリルジメチルベンジルアンモニウムクロリド、およびトリセチルメチルアンモニウムクロリドも使用することができる。
また、適当なものは、軟化作用を有するプロトン化アルキルアミン化合物、ならびに陽イオン性乳化剤の非四級化プロトン化前駆体である。
四級化タンパク質加水分解物は、剤中に含有され得る本発明に有用なさらなる陽イオン性化合物に相当する。
また、有用なものは、非四級化形態の、または、示されるように、四級化形態のアルキルアミドアミンであり得る式(6):
Figure 2008517076
〔式中、R21は、0、1、2、または3個の二重結合と共に12〜22個の炭素原子を有する脂肪族アルキル基であり得る。fは、0と5の間の値と推測することができる。R22およびR23はそれぞれ、互いに独立して、H、C1〜4アルキルまたはヒドロキシアルキルである。〕
で示される化合物である。
好ましい化合物は、脂肪酸アミドアミン、例えば、名称Tego Amid(登録商標) S18のもと入手可能なステアリルアミドプロピルジメチルアミン、または名称Stepantex(登録商標) X 9124のもと入手可能な3−獣脂アミドプロピルトリメチルアンモニウムメトスルフェート(これらは、良好なコンディショニング作用ばかりでなく、色移り阻害効果によって、および特にそれらの良好な生分解性によって、区別される)である。特に好ましくは、少なくとも一つのアルキル鎖がエステル基および/またはアミド基によって割り込まれているアルキル化四級アンモニウム化合物、特にN−メチル−N(2−ヒドロキシエチル)−N,N−(ジ獣脂アシルオキシエチル)アンモニウムメトスルフェートおよび/またはN−メチル−N(2−ヒドロキシエチル)−N,N−(ジパルミトイルオキシエチル)アンモニウムメトスルフェートである。
処理された繊維製品の吸水能力および再湿潤性を改善するため、および処理された繊維製品のアイロンがけを容易にするため、例えば、シリコーン誘導体を本発明の剤において使用することができる。さらに、これらは、それらの発泡阻害特性の結果として、本発明の剤の濯ぎ挙動を改善する。好ましいシリコーン誘導体は、例えば、アルキル基が1〜5個の炭素原子を有し、および完全にまたは部分的にフッ素化されている、ポリジアルキル−またはアルキルアリールシロキサンである。好ましいシリコーンは、ポリジメチルシロキサンであり、これは必要に応じて誘導体化され得、したがって、アミノ官能化または四級化され、またはSi−OH、Si−H、および/またはSi−Cl結合を有する。
繊維製品の布、特にレーヨン、ビスコース、綿、およびそれらの混合物から製造されるものは、個々の繊維が繊維方向に対して横方向への曲げ、ねじれ、圧縮、および絞りに感受性であることから、しわになる傾向があり得るので、本発明の洗剤は、合成しわ防止剤を含有し得る。これらとしては、例えば、通常、エチレンオキシドと反応する脂肪酸、脂肪酸エステル、脂肪酸アミド、アルキロールエステル、アルキロールアミド、または脂肪アルコールに基づく合成生成物、またはレシチンまたは変性リン酸エステルに基づく生成物が挙げられる。
微生物に対抗するために、本発明の剤は、抗微生物活性物質を含有し得る。抗微生物スペクトルおよび作用機構によって、静菌剤および殺菌剤、静真菌剤および殺真菌剤などの間で区別がなされる。これらの群からの重要な物質は、例えば、塩化ベンザルコニウム、アルキルアリールスルホネート、ハロゲンフェノール、およびフェノール酢酸水銀である。用語「抗微生物活性」および「抗微生物活性物質」は、本発明の教示に関して、例えば、K.H.Wallhaeuserによる「Praxis der Sterilisation、Desinfektion、Konservierung:Keimidentifizierung−Betriebshygiene」、第5版、シュトゥットガルト、ニューヨーク;Thieme、1995年)に再現されるように、当該分野で通常の意味を有する。そこに記載された抗微生物作用を有する全ての物質を使用することができる。適当な抗微生物活性物質は、好ましくはアルコール、アミン、アルデヒド、抗微生物性酸およびその塩、カルボン酸エステル、酸アミド、フェノール、フェノール誘導体、ジフェニル、ジフェニルアルカン、尿素誘導体、酸素および窒素アセタールおよびホルマール、ベンズアミジン、イソチアゾリン、フタルイミド誘導体、ピリジン誘導体、抗微生物性界面活性化合物、グアニジン、抗微生物性両性化合物、キノリン、1,2−ジブロモ−2,4−ジシアノブタン、ヨード−2−プロピルブチルカルバメート、ヨウ素、ヨードフォア、ペルオキソ化合物、ハロゲン化合物、ならびに上記化合物および化合物群の任意の混合物の群から選択される。
抗微生物活性物質は、以下に記載した化合物の群から選択することができ、本発明においては、一以上の該化合物を使用することができる:エタノール、n−プロパノール、i−プロパノール、1,3−ブタンジオール、フェノキシエタノール、1,2−プロピレングリコール、グリセロール、ウンデシレン酸、安息香酸、サリチル酸、ジヒドロ酢酸、o−フェニルフェノール、N−メチルモルホリノアセトニトリル(MMA)、2−ベンジル−4−クロロフェノール、2,2’−メチレン−ビス−(6−ブロモ−4−クロロフェノール)、4,4’−ジクロロ−2’−ヒドロキシジフェニルエーテル(ジクロサン)、2,4,4’−トリクロロ−2’−ヒドロキシジフェニルエーテル(トリクロサン)、クロルヘキシジン、N−(4−クロロフェニル)−N−(3,4−ジクロロフェニル)尿素、N,N’−(1,10−デカンジイイルジ−1−ピリジニル−4−イリデン)−ビス−(1−オクタンアミン)ジヒドロクロリド、N,N’−ビス−(4−クロロフェニル)−3,12−ジイミノ−2,4,11,13−テトラアザテトラデカンジイミドアミド、グルコプロタミン、抗微生物性界面活性四級化合物、ビ−およびポリグアニジンなどを含むグアニジン、例えば、1,6−ビス−(2−エチルヘキシルビグアニドヘキサン)ジヒドロクロリド、1,6−ジ−(N,N’−フェニルジグアニド−N,N’−)ヘキサンテトラヒドロクロリド、1,6−ジ−(N,N’−フェニル−N,N−メチルジグアニド−N,N’−)ヘキサンジヒドロクロリド、1,6−ジ−(N,N’−o−クロロフェニルジグアニド−N,N’−)ヘキサンジヒドロクロリド、1,6−ジ−(N,N’−2,6−ジクロロフェニルジグアニド−N,N’−)ヘキサンジヒドロクロリド、1,6−ジ−[N,N’−β−(p−メトキシフェニル−)ジグアニド−N,N’−]ヘキサンジヒドロクロリド、1,6−ジ−(N,N’−α−メチル−β−フェニルジグアニド−N,N’−)ヘキサンジヒドロクロリド、1,6−ジ−(N,N’−p−ニトロフェニルジグアニド−N,N’−)ヘキサンジヒドロクロリド、ω:ω−ジ−(N,N’−フェニルジグアニド−N,N’−)ジ−n−プロピルエーテルジヒドロクロリド、ω:ω’−ジ−(N,N’−p−クロロフェニルジグアニド−N,N’−)ジ−n−プロピルエーテルテトラヒドロクロリド、1,6−ジ−(N,N’−2,4−ジクロロフェニルジグアニド−N,N’−)ヘキサンテトラヒドロクロリド、1,6−ジ−(N,N’−p−メチルフェニルジグアニド−N,N’−)ヘキサンジヒドロクロリド、1,6−ジ−(N,N’−2,4,5−トリクロロフェニルジグアニド−N,N’−)ヘキサンテトラヒドロクロリド、1,6−ジ−[N,N’−α−(p−クロロフェニル)エチルジグアニド−N,N’−]ヘキサンジヒドロクロリド、ω:ω−ジ−(N,N’−p−クロロフェニルジグアニド−N,N’−)m−キシレンジヒドロクロリド、1,12−ジ−(N,N’−p−クロロフェニルジグアニド−N,N’−)ドデカンジヒドロクロリド、1,10−ジ−(N,N’−フェニルジグアニド−N,N’−)デカンテトラヒドロクロリド、1,12−ジ−(N,N’−フェニルジグアニド−N,N’−)ドデカンテトラヒドロクロリド、1,6−ジ−(N,N’−o−クロロフェニルジグアニド−N,N’−)ヘキサンジヒドロクロリド、1,6−ジ−(N,N’−o−クロロフェニルジグアニド−N,N’−)ヘキサンテトラヒドロクロリド、エチレン−ビス−(1−トリルビグアニド)、エチレン−ビス−(p−トリルビグアニド)、エチレン−ビス−(3,5−ジメチルフェニルビグアニド)、エチレン−ビス−(p−tert.−アミルフェニルビグアニド)、エチレン−ビス−(ノニルフェニルビグアニド)、エチレン−ビス−(フェニルビグアニド)、エチレン−ビス−(N−ブチルフェニルビグアニド)、エチレン−ビス−(2,5−ジエトキシフェニルビグアニド)、エチレン−ビス−(2,4−ジメチルフェニルビグアニド)、エチレン−ビス−(o−ジフェニルビグアニド)、エチレン−ビス−(混合アミルナフチルビグアニド)、N−ブチルエチレン−ビス−(フェニルビグアニド)、トリメチレン−ビス(o−トリルビグアニド)、N−ブチルトリメチレン−ビス−(フェニルビグアニド)およびそれらの対応する塩、例えば、酢酸塩、グルコン酸塩、塩酸塩、臭化水素酸塩、クエン酸塩、亜硫酸水素塩、フッ化物、ポリマレイン酸塩、n−ココスアルキルサルコシン酸塩、亜リン酸塩、亜リン酸水素塩、パーフルオロオクタン酸塩、ケイ酸塩、ソルビン酸塩、サリチル酸塩、マレイン酸塩、酒石酸塩、フマル酸塩、エチレンジアミン四酢酸塩、イミノ二酢酸塩、桂皮酸塩、チオシアン酸塩、アルギン酸塩、ピロメリト酸塩、テトラカルボキシ酪酸塩、安息香酸塩、グルタル酸塩、モノフルオロリン酸塩、パーフルオロプロピオン酸塩、および任意のそれらの混合物。また、適当なものは、ハロゲン化キシレンおよびクレゾール誘導体、例えば、p−クロロメタクレゾールまたはp−クロロメタキシレン、ならびに植物起源(例えば、スパイスまたはハーブ由来)、または動物または微生物起源の天然抗微生物活性物質である。抗微生物活性界面活性四級化合物、植物起源の天然抗微生物活性物質、および/または動物起源の天然抗微生物活性物質を使用することが好ましく、極めて好ましくはカフェイン、テオブロミン、およびテオフィリンを包含する群からの少なくとも一つの植物起源の天然抗微生物活性物質、ならびにエッセンシャル油、例えば、ユージノール、チモール、およびゲラニオール、および/または酵素、例えば、牛乳からのタンパク質、リゾチーム、およびラクトペルオキシダーゼを包含する群からの少なくとも一つの動物起源の天然抗微生物活性物質、および/またはアンモニウム基、スルホニウム基、ホスホニウム基、ヨードニウム基、またはアルソニウム基を有する少なくとも一つの抗微生物活性界面活性四級化合物、ペルオキソ化合物、および塩素化合物である。また、微生物起源の物質、いわゆるバクテリオジン(Bakteriozine)も使用することができる。
抗微生物活性物質として適当な第4級アンモニウム化合物(QAC)は、例えば、塩化ベンザルコニウム(N−アルキル−N,N−ジメチルベンジルアンモニウムクロリド、CAS No.8001−54−5)、ベンザルコンB(m,p−ジクロロベンジルジメチル−C12アルキルアンモニウムクロリド、CAS No.58390−78−6)、ベンゾキソニウムクロリド(ベンジルドデシル−ビス−(2−ヒドロキシエチル)アンモニウムクロリド)、セトリモニウムブロミド(N−ヘキサデシル−N,N−トリメチルアンモニウムブロミド、CAS No.57−09−0)、ベンゼトニウムクロリド(N,N−ジ−メチル−N−[2−[2−[p−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)−フェノキシ]エトキシ]−エチル]−ベンジルアンモニウムクロリド、CAS No.121−54−0)、ジアルキルジメチルアンモニウムクロリド、例えばジ−n−デシルジメチルアンモニウムクロリド(CAS No.7173−51−5−5)、ジデシルジメチルアンモニウムブロミド(CAS No.2390−68−3)、ジオクチルジメチルアンモニウムクロリド、1−セチルピリジニウムクロリド(CAS No.123−03−5)およびチアゾリンヨージド(CAS No.15764−48−1)およびそれらの混合物である。好適なQACは、C8〜18アルキル基を含有するベンザルコニウムクロリド、特にC12〜14アルキルベンジルジメチルアンモニウムクロリドである。
ハロゲン化ベンザルコニウムおよび/または置換ハロゲン化ベンザルコニウムは、例えば、LonzaからBarquat(登録商標)、MasonからMarquat(登録商標)、Witco/SherexからVariquat(登録商標)、およびLonzaからHyamine(登録商標)、ならびにLonzaからBardac(登録商標)として市販されている。さらなる市販の抗微生物活性物質は、N−(3−クロロアリル)ヘキサミニウムクロリド、例えば、DowからのDowicide(登録商標)およびDowicil(登録商標)、ベンゼトニウムクロリド、例えば、Rohm & HaasからのHyamine(登録商標) 1622、メチルベンゼトニウムクロリド、例えば、Rohm & HaaからのHyamine(登録商標) 10X、およびセチルピリジニウムクロリド、例えば、Merrell LabsからのCepacol chlorideである。
抗微生物活性物質は、好ましくは0.0001重量%〜1重量%、好ましくは0.001重量%〜0.8重量%、特に好ましくは0.005重量%〜0.3重量%、および特に0.01〜0.2重量%の量で本発明の剤中に使用される。
好ましい実施態様において、本発明の剤は、繊維製品繊維の繊維弾性、形態保持、および引裂抵抗に寄与する活性物質を含有する。繊維を、例えば、80%伸長させることによる中程度または厳しい変形力に曝した場合、非処理繊維に関しては、変形力を解除した際、繊維は、元の形状に戻らないか、または部分的にしか戻らないという結果になり得る。状況次第で、繊維は実際に裂け得る。実用的な理由から、もちろん消費者は、中程度または厳しい変形または伸長力を受けた場合でさえも、裂けない、または元の形状を失わない繊維製品繊維を所望する。今回、洗い操作中に繊維製品繊維上に付与されて繊維の弾性、形態保持、および引裂抵抗を大きく改善することができるので、その結果、繊維がより弾性およびより引裂抵抗になる特定の活性物質を、本発明の剤中に含有させる場合、特に有利な様式で有効であることを見出した。
これらの活性物質は、好ましくはアミノシロキサン、セルロース誘導体、特にセルロースエーテル、およびカルボン酸エステルである。
好ましいカルボン酸エステルは、一般式(7):
24−CO−O−(−CH−CH−O−)−R25
〔式中、gは、0(これが好ましい)と20の間であり、R25は、6〜20個、好ましくは8〜18個の炭素原子を有する単官能性炭化水素基であり、およびR24は、少なくとも一個のヒドロキシ基および少なくとも二個の炭素原子を含有する単官能性炭化水素基であり、好ましくは以下の基:
i)−C(OH)
(式中、hは3と4の間であり、およびiは1と2の間であり、およびh+iの合計は5である。)、特に−COH、
ii)−CH(OH)−CH(R26)−COO−(−CH−CH−O−)−R27
(式中、R26はHまたはOHであり、jは0(これが好ましい)と20の間であり、およびR27は単官能性炭化水素基、好ましくは6〜20個、特に8〜18個の炭素原子を有するアルキル基である。)、および
iii)−CH(OH)−CH
から選択される。〕
で示される。
この式(7)で示される典型的なおよび好ましいエステルは、限定されないが、トリデシルサリシレート(HO−C−CO−O−(C12−CH)、ジ−(C12〜C13)アルキルマレート、ジ−(C12〜C13)アルキルタータラート、および/またはジ−(C12〜C13)アルキルラクレートである。
本発明のさらに好ましい態様では、本発明の粒子は、特にポリオール、炭水化物、デンプン、変性デンプン、デンプン水解物、セルロースおよびセルロース誘導体、天然および合成ガム、ケイ酸塩、ホウ酸塩、リン酸塩、キチン、キトサン、水溶性ポリマー、脂肪成分およびこれらの混合物から選ばれる、好ましくは少なくとも部分的に水溶性または少なくとも部分的に水分散性の成分を含む、被覆物によって少なくとも部分的に取り囲まれている。例えば蝋および/または樹脂、例えば、密蝋、ベンゾインガム、カルナウバ蝋、カンデリラ蝋、クマロン−インデン樹脂、コーパル、セラック、ガムマスチック、酸化ポリエチレン蝋またはサンダラック樹脂も適当である。同様に、パラフィンまたはゼラチン、特にセルロースエーテルも適当である。
さらに好ましい実施態様では、被覆物はポリカルボキシレートを含む。
粒子の被覆は、従来技術に記載の方法によって行うことができる。被覆材料は、好ましくは各粒子を完全に取り囲むが、不連続被覆も所望され得る。適当な被覆材料洗剤は、主として洗剤および洗浄剤に関して通常使用されているものである。
本発明の目的のために、被覆材料として使用できる材料は、無機および/または有機物質および/またはこれらの混合物、好ましくは、pH、温度および/またはイオン強度に感受性の物質であり、その結果、pH、温度および/またはイオン強度の変化に応じてそれらはその完全性を失う、すなわち、部分的または完全に分解する物質である。
フィルム形成特性を有し、好ましくは水性分散体から使用することができるポリマーおよび/またはコポリマーが、被覆材料として特に好ましい。多くの理由(可燃性、毒性など)から、有機溶媒は、pH感受性の被覆物の製造に有害である。水性分散体は、簡単な取扱を特徴とし、全ての毒物学的問題を排除する。フィルム形成特性に重要なものは、フィルム形成ポリマーおよび/またはコポリマーのガラス転移温度である。ガラス転移温度を超えると、ポリマーまたはコポリマーは弾性で溶融可能かつ流動可能になる一方で、ガラス転移温度以下では、それらは脆くなる。ガラス転移温度より高い温度のみで、フィルム被覆形成に必要であるように、ポリマーを容易に加工するとができる。ガラス転移温度は、軟化特性を有する低分子量物質、いわゆる可塑剤の添加に影響され得る。したがって、ポリマーに加えて、可塑剤を水性分散体に添加することもできる。使用される(好ましくはpH感受性の)ポリマーおよび/またはコポリマーのガラス転移温度を低下させる物質の全てが、適当な可塑剤である。したがって、ポリマーは、低温にて、適切であれば室温でさえ、付与され得る。特に好ましい可塑剤は、クエン酸エステル(好ましくはトリブチルシトレートおよび/またはトリエチルシトレート)、フタル酸エステル(好ましくはジメチルフタレート、ジエチルフタレートおよび/またはジブチルフタレート)、有機ポリアルコールエステル(好ましくはグリセロールトリアセテート)、多価アルコール(好ましくはグリセロール、プロピレングリコール)、および/またはポリオキシエチレングリコール(好ましくはポリエチレングリコール)である。可塑剤は、ポリマー鎖の間に存在し、それによって流動性を増加させ、相互作用を低下させ、脆性を低下させることによって摩耗および亀裂を防ぐ。
被覆材料が、ポリアクリレートおよび/またはその誘導体および/またはアクリル酸エステルまたはアクリル酸および他のモノマーに基づく対応するコポリマーを含む場合が、特に有利である。アクリルアミドとアクリル酸とのコポリマーおよび/またはその誘導体が、本発明の被覆材料に特に有利である。
本発明のさらなる主題は、繊維製品を、有効量の本発明の洗剤および洗浄剤組成物(洗剤組成物)を含有する水性媒体に接触させる工程を含む、繊維製品の洗い方法である。
本発明の粒子の向上した吸収能力を示すために、種々の粒子を水性スラリーの噴霧乾燥(対向流ノズル噴霧化)によって製造し、次いで、該粒子の油価を確認した。
油価は、粒子の油吸収能力を特徴付けるための通常のパラメーターである。油価は、DIN ISO 787にしたがって決定される。
スラリー温度は、ノズル前で約70℃であり、および粒子Bの製造の間は約120℃であった。塔注入口温度は、約210℃であった。ガス消費量は、約150〜160m/lであった。
比較粒子を噴霧乾燥により製造するためのスラリー処方物:
C12−C18脂肪アルコール+4,5EO:1.45重量%
C12−C18脂肪アルコール+7EO:0.50重量%
ゼオライトA:76.39重量%
カルボキシメチルセルロースナトリウム塩:2.00重量%
水酸化ナトリウム:0.48重量%
硫酸ナトリウム:1.70重量%
水:16.75重量%
残り:0.73重量%
それから得られた粒子は、以下のパラメーターを示した:
かさ重量:480g/l
油価:146ml/100g
50:0.32mm
(d50は、平均粒径、すなわち、粒径の分布の合計を値0.5=50%と仮定する特性値である。例えば、「d50=a mm」の表示は、対象となる材料について、50%(質量)の粒子は、a mmより大きい粒径を有し、および50%(質量)は、a mmより小さい粒径を有することを意味する。)
粒子Aを噴霧乾燥により製造するためのスラリー処方物:
C12−C18脂肪アルコール+4,5EO:1.41重量%
C12−C18脂肪アルコール+7EO:0.50重量%
ゼオライトA:74.44重量%
カルボキシメチルセルロースナトリウム塩:2.00重量%
水酸化ナトリウム:0.47重量%
硫酸ナトリウム:1.70重量%
水:16.75重量%
炭酸水素ナトリウム:2.00重量%
残り:0.73重量%
得られた粒子Aは、以下のパラメーターを示す:
かさ重量:490g/l
油価:160ml/100g
50:0.28mm
粒子Bを噴霧乾燥により製造するためのスラリー処方物:
C12−C18脂肪アルコール+4,5EO:1.39重量%
C12−C18脂肪アルコール+7EO:0.50重量%
ゼオライトA:73.13重量%
カルボキシメチルセルロースナトリウム塩:2.00重量%
水酸化ナトリウム:0.46重量%
硫酸ナトリウム:1.70重量%
水:16.75重量%
ヒドロキシプロパン−1,2,3−トリカルボン酸・1HO:3.34重量%
残り:0.73重量%
得られた粒子Bは、以下のパラメーターを示した:
かさ重量:500g/l
油価:160ml/100g
50:0.32mm
したがって、本発明の粒子AおよびBは、比較粒子のものよりもほぼ10%高い油価を示した。
それらのかさ重量および粒度分布が全体的に見ると同程度である比較粒子ならびに粒子AおよびBに、(具体的には、標準混合単位で香料および各々の粒子を混合することによって)香料をさらに付与した。各々の粒子の最大可能香料吸収量を、粒子重量の増加によって確認した。本発明の粒子AおよびBは、それぞれ比較粒子よりも約10重量%多く香料を吸収することができることが判明した。高い香料負荷量にも関わらず、本発明の粒子AおよびBは、長期間の保存後でされも、自由流動性のままであり、凝集しなかった。

Claims (10)

  1. ペーストを乾燥させることを含む粒子の製造方法であって、
    乾燥工程の間、乾燥される材料中に二酸化炭素が発生する、
    方法。
  2. ペーストは、好ましくはゼオライト、硫酸塩、炭酸塩、ケイ酸塩、シリカ、および/またはそれらの混合物を含む群から選択される無機担体材料を含有する、請求項1に記載の方法。
  3. ペーストは、陰イオン性または陽イオン性界面活性剤を含有する、請求項1または2に記載の方法。
  4. ペーストは、好ましくは炭酸水素塩化合物、クエン酸、および/またはアコニット酸から選択される、高温にて二酸化炭素を放出する物質を含有する、請求項1〜3のいずれかに記載の方法。
  5. 乾燥の直接生成物の粒子を後処理する、請求項1〜4のいずれかに記載の方法によって製造され得る粒子。
  6. 非イオン性界面活性剤および/または香料を用いて、またはこれらの成分を含有する調製物形態を用いて後処理されたものである、請求項5に記載の粒子。
  7. a)少なくとも30重量%の量の担体材料、
    b)0.5〜40重量%の量の香料、
    c)0.1〜30重量%の量の非イオン性界面活性剤、
    および、必要に応じて、さらなる成分
    を含有する、請求項5または6に記載の粒子。
  8. 好ましくはポリカルボキシレートを含んでなる、被覆剤によって取り囲まれている、請求項5〜7のいずれかに記載の粒子。
  9. a)請求項1〜4のいずれかに記載の方法によって製造され得る粒子および/または請求項5〜8のいずれかに記載の粒子、
    b)0.01重量%〜95重量%、好ましくは5重量%〜85重量%、有利には3重量%〜30重量%、特に5重量%〜22重量%のさらなる界面活性剤、
    および、必要に応じて、さらなる成分
    を含有する洗剤組成物。
  10. 繊維製品を、有効量の請求項9に記載の洗剤組成物を含有する水性媒体に接触させる工程を含む、繊維製品の洗い方法。
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