JP2008516111A - かじ棒内に組込み可能な遠隔制御装置を備えた振動プレート - Google Patents

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Abstract

本発明は、地面圧縮のための振動プレートに関し、該振動プレートは、振動励起装置(2)の制御によって少なくとも前進走行若しくは行進走行の制御のために用いられる遠隔制御装置を備えている。遠隔制御装置の構成部分は、振動プレートに依存することなく移動可能な送信ユニット(17)であり、送信ユニット(17)はかじ棒装置(15)に分離可能に取り付けられるようになっている。遠隔制御運転において、送信ユニット(17)は振動プレートから分離されて操作員によって持ち運ばれるようになっている。これに対してかじ棒制御運転では、送信ユニット(17)はかじ棒装置(15)に取り付けられ、その結果操作員は運転時に、送信ユニット(17)の頑丈に形成された制御グリップ(19)を引っ張り若しくは押圧することによって振動プレートを案内するようになっている。送信ユニット(17)は少なくとも1つの制御グリップ(19)を有しており、該制御グリップを用いて振動励起装置(2)の起動制御のための制御指令を入力できるだけではなく、振動プレートの操作員による手動案内をも可能にしている。

Description

本発明は、地面圧縮若しくは地面締め固めのための振動プレートであって、地面接触用プレート及び振動励起装置を有する下部質量体、該下部質量体にばね装置を介して連結されていて駆動部を有する上部質量体、前記上部質量体及び/又は前記下部質量体に結合されたかじ棒装置(舵取り装置)、並びに、前記振動プレートに依存することなく移動可能若しくは持ち運び可能な送信ユニットを有していて前記振動励起装置の制御によって少なくとも前進走行若しくは行進走行の制御のために用いられる遠隔制御装置を備えており、該遠隔制御装置の送信ユニットを前記かじ棒装置に分離可能に取り付けてある形式のものに関し、かつ、地面圧縮若しくは地面締め固めのための振動プレートであって、地面接触用プレート及び振動励起装置を有する下部質量体、該下部質量体にばね装置を介して連結されていて駆動部を有する上部質量体、前記上部質量体及び/又は前記下部質量体に結合されたかじ棒装置(舵取り装置)、並びに、前記振動プレートに依存することなく移動可能若しくは持ち運び可能な送信ユニットを有していて前記振動励起装置の制御によって少なくとも前進走行若しくは行進走行の制御のために用いられる遠隔制御装置を備えており、該遠隔制御装置の送信ユニットに、前記振動励起装置の制御に際して操作員からの制御指令の入力のために用いられる少なくとも1つの制御部材を設けてあり、前記かじ棒装置に、前記振動プレートの手動案内に際して操作員によってつかむために用いられる少なくとも1つの制御グリップを設けてあり、該制御グリップが前記かじ棒装置に対して相対的に運動するようになっている形式のものに関する。
地面圧縮のための振動プレート(バイブレーションプレート[vibrating plate])は種々の形式で公知であり、原理的には、下部質量体及び該下部質量体からばね装置を介して遮断された上部質量体を備えている。下部質量体は、地面若しくは地盤に作用する地面接触用プレート及び該プレート上に取り付けられた振動励起装置を有している。上部質量体の重要な構成部分は、駆動エンジン若しくは原動機であり、駆動エンジン若しくは原動機は適切に、例えば機械式若しくは液圧式に下部質量体の振動励起装置を駆動するようになっている。振動励起装置はそれ自体公知の二軸型発振機若しくは短軸型発振機として形成されている。
図1は、かじ棒制御装置を備えた公知の振動プレートの斜視図である。
振動プレート(プレート型振動装置)1に振動励起装置2を取り付けてあり、振動励起装置(振動発生装置)は駆動部3、例えば内燃機関若しくはエンジンによって駆動されるようになっている。振動プレート1及び振動励起装置2は下部質量体(下部構成部分)を形成しており、駆動部3はフレーム4及びカバー5と一緒に上部質量体(上部構成部分)を形成している。上部質量体は下部質量体に対して、上部質量体と下部質量体との間に配置されたばね装置(図示省略)を用いて振動的に遮断され、つまり振動減衰されている。
上部質量体のカバー5にかじ棒6を取り付けてあり、かじ棒は柄部7を有しており、柄部の上方の端部は概略的に示したかじ棒ヘッド8で終わっている。かじ棒ヘッド8に2つの制御グリップ9を旋回可能に保持してある。制御グリップ(コントロールハンドル[control handle])9を用いて液圧弁を制御できるようになっており、液圧弁を介して、振動励起装置2内の回転するアンバランス体(不釣合い部材)若しくはアンバランス軸の位相位置は変えられる。その結果、振動励起装置2内のアンバランス体によって生ぜしめられる力の合成のベクトルの方向は、周知のように変化させられて、振動プレートの前進運動及び行進運動を達成するようになっている。制御グリップ9は、操作員が制御グリップを強く引っ張り若しくは押して、振動プレート1の方向を運転中に変え得るように中実に形成されている。走行装置10は、振動機能なしに運転されて振動プレートの搬送のためにのみ用いられる。
操舵可能な大型の振動プレートにおいては、アンバランス軸のうちの少なくとも1つは、アンバランス質量体を制御するために、軸線方向で分割されていて、アンバランス質量体の制御によって振動プレートの垂直軸を中心としたヨーモーメントを生ぜしめて、振動プレートの操舵を可能にしている。小型で軽量の振動プレートにおいては、一般的に1つのかじ棒を設けてあり、該かじ棒によって操作員は振動プレートを操縦するようになっている。この場合に振動励起装置は、地面圧縮のために用いられる振動だけではなく、前進方向及び行進方向の力成分を形成するようになっている。このためにかじ棒にハンドグリップ若しくは制御グリップを設けてあり、ハンドグリップ若しくは制御グリップを介して操作員は振動励起装置を適切に制御して所望の走行方向を得るようになっている。振動プレートの操舵及び案内は操作員によって、操作員が制御グリップ若しくは別のハンドグリップを用いてかじ棒の端部を動かして行われる。
特に大型の重い振動プレートにおいては、遠隔制御装置を設けてあり、遠隔制御装置を用いて操作員は振動プレートを離れて制御するようになっている。このことは、重い振動プレートによって極めて強い振動を地面に生ぜしめる場合に、強い振動が近くにいる操作員にも直接作用して有害であるので有利である。さらに操作員の、作動中の振動プレートとの接触による危険も、離れていることによって小さくなっている。
実地において、振動プレートは時折強い振動及び圧縮すべき地面からの急激な反力に基づき揺動運動を生ぜしめている。したがって振動プレートを長い距離にわたって正確に直線的に走行させることは困難である。さらに実地には、操作員の高い集中力を用いて、振動プレートをカーブに沿って走行させる必要がある。このために操作員は繰り返し操舵修正を行うことになり、しかしながらこのような操舵修正によっては極めて間接的な制御命令に基づきしばしば所望の結果は得られない。例えばロードローラー若しくは振動ローラーと異なって、振動プレートにおいては操作員によって推進並びに操舵方向に直接的な影響を及ぼすことはできず、操作員はもっぱら振動励起装置内の不釣合い質量若しくはアンバランス体の位置を調節して、相応の遠心力を生ぜしめ、該遠心力によって振動プレートを所望の方向に引きずるようになっている。
操作員は遠隔操作では極めて限られた精度の制御しかできない。特に、例えば歩道縁石壁に沿った地面締め固め作業で高い精度を必要とする場合に、操作員は振動プレートをかじ棒による手動操作若しくは手動案内で制御しなければならない。遠隔制御式の振動プレートはかじ棒を備えておらず、或いは簡略的に若しくは簡単に形成された案内かじ棒しか備えておらず、このような案内かじ棒を用いて振動プレートを手動案内若しくは手動操作することは、レバーの短いことに基づき困難である。
前記問題に対する手段は、ハイブリッド制御装置を設けることにあり、標準的な振動プレートはかじ棒制御装置を備えており、この場合に操作員は制御グリップを介してかじ棒を手動案内し、かつ振動励起装置を制御するようになっている。さらに公知の遠隔制御装置を設けてあり、遠隔制御装置は、かじ棒を手動操作しない場合に用いられる。このようなハイブリッド制御装置の欠点は、構成費用が著しく高いことであり、それというのは指令送信機を二重に設けなければならないからである(かじ棒端部における制御グリップ及び遠隔制御装置の送信機における制御機構)。さらに送信機は制御装置の個別の構成部分であり、該構成部分は不使用時にも紛失しないように振動プレートに収納されるようになっている。
当該出願人によって製造され「Wacker DPU 7060」と称される振動プレートにおいては、かじ棒の代わりに案内ヨーク若しくは操縦ヨークを振動プレートの上部質量体に固定してある。案内ヨークは操作部材の代わりに取り付け部を備えており、取り付け部にケーブル付き遠隔制御装置の送信ユニットを装着するようになっている。振動励起装置の制御はもっぱらケーブル付き遠隔制御装置の操作部材を介して行われる。
本発明の課題は、振動プレートを改善して、遠隔制御運転でもかじ棒による手動操作運転でも振動プレートを操作員にとって良好に操作できるようにし、この場合に製造コストを公知の振動プレートに比べて著しく高くしないようにすることである。
前記課題は、本発明に基づき請求項1の上位概念に記載の形式の振動プレートにおいて本発明に基づき、送信ユニットに、選択的に振動励起装置の制御に際して操作員からの制御指令の入力のため及び/又は振動プレートの手動案内に際して操作員によってつかむために用いられる少なくとも1つの制御グリップが設けられていることによって解決され、かつ請求項3の上位概念に記載の形式の振動プレートにおいて本発明に基づき、送信ユニットがかじ棒装置に取り外し可能(分離可能)に取り付けられるようになっており、前記送信ユニットをかじ棒装置に取り付けてある場合に、制御グリップが送信ユニットの制御部材に連結されていて、該制御グリップの所定の相対位置若しくは制御操作で、振動励起装置の制御開始の際の制御指令の入力若しくは形成のために前記送信ユニットの制御部材を作動させるようになっていることによって解決される。
通常の形式で下部質量体及び上部質量体を備える振動プレートは、本発明に基づき前記上部質量体及び/又は下部質量体に結合されたかじ棒装置を有している。さらに、下部質量体の振動励起装置の制御開始によって少なくとも前進走行若しくは行進走行の制御のために設けられた遠隔制御装置は、振動プレートに依存することなく移動可能若しくは持ち運び可能な送信ユニットを有している。送信ユニットは、かじ棒装置に分離可能(取り外し可能)に取り付けられるようになっている。遠隔制御装置の送信ユニットに少なくとも1つの制御グリップを設けてあり、該制御グリップは、選択的に振動励起装置の制御開始に際して操作員からの制御指令の入力若しくは形成のため及び/又は振動プレートの手動案内若しくは手動操作に際して操作員によってつかむために用いられるようになっている。
送信ユニットは、遠隔制御運転を所望する場合にかじ棒装置から分離され、つまり取り外される。これに対して正確な圧縮作業(締め固め作業)において、振動プレートを手動案内若しくは手動操作する場合には、送信ユニットはかじ棒装置に取り付けられる。これによって操作員はもっぱら、送信ユニットに存在する制御グリップを介して振動プレートを案内(操作)するようになっている。つまり操作員は、制御グリップの操作によって、振動励起装置の所望の作動のための制御指令を発生させるか、若しくは人力で制御ブリップを引っ張り若しくは押すことによって振動プレートの走行方向を手動制御するようになっている。本明細書において、かじ棒装置なる記載は、柄部(桿)と振動プレートとを1つの枢着箇所(ヒンジ箇所)で結合して成るかじ棒、若しくは一般的に2つの枢着箇所で振動プレートに保持されている案内ヨークにとって用いてある。つまり案内ヨークは厳密にはかじ棒と異なっている。しかしながら、本発明の説明の簡略化のために以下の記載において、かじ棒なる記載は、2つの枢着箇所で振動プレート等に保持される案内ヨークをも含むものと理解されたい。
本発明の有利な実施態様では送信ユニットに、振動励起装置の始動制御のための制御指令の入力のため少なくともさらに1つの制御部材を設けてある。このことは送信ユニットの典型的な構造に相当するものである。
記載若しくは用語を明確に規定するために付言すると、後に用いる「ハンドグリップ」なる記載は、もっぱら振動プレートの機械的な案内手段のために用いられるものであるのに対して、「制御部材」なる記載は、もっぱら振動励起装置や駆動部等の制御指令の入力のために用いられるものである。制御部材はその構造に基づき、つまり寸法や強度に基づき、大きな案内力(操作力)を受け止めるために適していない。制御部材を介して振動プレートを機械的に案内若しくは操作しようとすると、制御部材は破損若しくは損傷してしまうことになる。
「制御グリップ」なる記載は、「制御部材」及び「ハンドグリップ」に対して次のように規定され、つまり、制御グリップは、一面で相応の制御信号の形成並びに振動励起装置の調節によって振動プレートを制御するために用いられ、かつ他面で機械的に形状安定に若しくは剛性に形成されていて、典型的なかじ棒制御装置の操作レバーのように操作員による案内のための引っ張り力若しくは押圧力を受け止められるようになっているものである。「案内」なる記載は、操作員の引っ張り力若しくは押圧力による機械的な作用を意味している。これに対して、「制御」なる記載は振動励起装置及び駆動部のための制御信号の形成若しくは入力を意味しており、振動励起装置及び駆動部はこれによって動力を生ぜしめて、振動プレートを前進運動若しくは行進運動させ、或いは垂直軸を中心として回転運動させるようになっている。
請求項1に記載の手段によって、かじ棒にハンドグリップ及び制御部材を設ける必要がなくなっている。すべての操作部材若しくは操作要素はもっぱら送信ユニットによって形成されるようになっている。遠隔制御運転では、制御介入手段若しくは制御グリップは適切な制御信号の形成のために用いられる。かじ棒の柄部に装着された送信ユニットを用いて行われるかじ棒制御運転においては、制御グリップは同じく制御指令を形成するようになっている。さらに操作員は、修正若しくは補正のために付加的に手動で介入し、つまり付加的に手動操作を行って、側方の力若しくは横力の作用によって振動プレートを操舵するようにしてよい。
請求項3に記載の振動プレートにおいては、送信ユニットに、操作員による制御指令の入力のため制御部材を設けてあるのに対して、かじ棒装置は、操作員の手動案内による制御介入のための少なくとも1つの制御グリップ、つまり振動プレートの手動案内に際して操作員によってつかむために用いられる少なくとも1つの制御グリップを保持している。さらに制御グリップは、かじ棒装置に対して相対的に運動できるようになっている。送信ユニットをかじ棒装置に取り付けてある場合に、制御グリップは、該制御グリップの所定の相対位置で送信ユニットの制御部材を作動させて、振動励起装置の起動制御のための制御指令を形成できるように、送信ユニットの制御部材に連結されるようになっている。
本発明に基づく前記構成によって、操作員は、送信ユニットに存在する制御部材を用いて振動プレートを遠隔制御の慣用形式で操縦することができるようになっている。本発明の実施態様では、送信ユニットはかじ棒装置に装着されてよい。かじ棒装置に制御グリップを位置不動に設けてあり、該制御グリップは原理的には図1について述べた制御グリップに相当するものであってよい。制御グリップの運動は、例えば連行装置を用いて、送信ユニットの、該制御グリップに対応して設けられた制御部材に伝達される。これによって、かじ棒制御運転で操作員は従来のような操縦感覚で頑丈な制御グリップを操作することができる。しかしながら従来技術において制御グリップの操作によって液圧弁を制御して、振動励起装置を起動制御しているのに対して、本発明では制御グリップの運動若しくは相対位置を活用して、送信ユニットの所定の制御部材を操作するようになっている。これによって操作部材は、慣用の形式で振動励起装置を起動制御するようになっている。したがって本発明のこのような装置によって、典型的若しくは標準的なかじ棒制御を実施することができる。制御グリップ自体は、ハンドグリップとしても用いられ、それというのは制御グリップは操作員の引っ張り力若しくは押圧力を受け止め得るように十分に頑丈に形成されているからである。かじ棒の制御グリップにも用いられる遠隔制御用の送信ユニットを介して起動制御を行うことができることによって、製造コストを著しく削減してある。
本発明の特に有利な実施態様では、制御グリップは、操作員によって制御グリップ内に導入された力を受け止めるための保持部若しくは保持装置内に保持されている。保持部若しくは保持装置は、操作員によって導入された力のうちの、所属の制御部材の操作のために必要なわずかな部分のみが実際に該制御部材及び/又は送信ユニットに作用するようになっているのに対して、前記力の大部分は、前記制御部材及び/又は送信ユニットに作用することなしに、前記制御グリップから直接にかじ棒装置に伝達されるようになっている。これに対して、操作員によって導入されたすべての力を制御部材若しくは送信ユニットに作用させてしまうと、比較的小さい寸法で形成されている構成部材を破損させてしまうおそれがある。制御グリップの保持部は操作員の大きな力ができるだけ直接にかじ棒に導入されることを保証しているのに対して、もっぱら制御グリップの相対位置の変化(距離変化)のみが送信ユニットへ、ひいては送信ユニット内に設けられた制御部材に伝達される。
本発明の有利な実施態様では送信ユニットは、使用していない状態で外部からの不都合な作用に対して保護するためにかじ棒装置内に取り外し可能に組み込まれるようになっている。
本発明の特に有利な実施態様ではかじ棒装置は、上部質量体及び/又は下部質量体に結合された柄部及び該柄部に接続若しくは連結されたかじ棒ヘッドから成るかじ棒を有している。この場合に、送信ユニットはかじ棒ヘッドの受容部内に取り外し可能に固定されるようになっていて、若しくはかじ棒ヘッドの一部分を形成し或いはかじ棒ヘッド全体を形成していると特に有利である。このことは、かじ棒の柄部のみが振動プレートの構成部分であり、振動プレートを遠隔制御で運転する場合に送信ユニットが振動プレートから分離されていることを意味している。これに対して、送信ユニットをかじ棒の柄部に取り付けてある場合には、送信ユニットは典型的なかじ棒ヘッドの機能も担うようになっている。特に該送信ユニットは、操作員によって振動プレートの案内のために導入された力を受け止め、かつ機械的にかじ棒の柄部を経て振動プレート本体に伝達するために適しており、これによって操作員は、送信ユニットの本来の遠隔制御機能を生ぜしめることなく、振動プレートを手動で細やかに、つまり極めて微細に案内できるようになっている。
さらに有利には、振動プレートの手動案内のために用いられる少なくとも1つのハンドグリップをかじ棒装置に設けてある。このような構成自体は、標準的にかじ棒制御装置を備えた振動プレートにおいて公知である。しかしながら本発明によっては、例えばかじ棒ヘッドを形成している送信ユニットは、制御部材を介して振動励起装置の起動制御のみを生ぜしめるのに対して、操作員による機械的な案内力は、送信ユニットをかじ棒に装着してある場合でも、もっぱらハンドグリップを介してかじ棒に伝達されるようになっている。
種々の操作部材、つまり制御部材、制御グリップ及びハンドグリップは、本発明の実施態様に応じて任意に選ばれて互いに組み合わされるものである。一面で遠隔制御運転での振動プレートの制御を可能にし、かつ他面でかじ棒制御運転での「制御」及び「案内」の操作を可能にすることができる。これに対応して送信ユニットは少なくとも1つの制御部材若しくは制御グリップを備えている。送信ユニットが制御部材しか備えていない場合には、機械的な案内を可能にするためにかじ棒に適切な制御グリップ、有利にはハンドグリップを設けてある。送信ユニットが制御グリップを保持している場合には、かじ棒に付加的なグリップを設ける必要はない。
本発明の特に有利な実施態様では、振動励起装置は、振動プレートの操舵のために該振動励起装置によって振動プレートの垂直軸を中心としたヨーモーメントを生ぜしめるように構成されている。このような構成自体は、出力の大きな遠隔制御式の振動プレートにおいて公知である。
本発明の特に有利な実施態様では振動励起装置は、送信ユニットを振動プレートから分離してある場合にのみ該送信ユニットによってヨーモーメントの調節のために制御されるようになっている。しかしながら振動励起装置は、送信ユニットをかじ棒装置に取り付けてある場合には、ヨーモーメントを生ぜしめないようになっている。つまりこの場合には、振動プレートの舵取り若しくは操舵はもっぱら操作員によって行われ、操作員はかじ棒若しくは送信ユニットを手動で操作するようになっている。有利には遠隔制御装置において振動プレートの操舵のため制御指令機能は、送信ユニットをかじ棒装置に取り付けてある場合にはロック若しくは遮断されるようになっている。これによって、かじ棒制御運転時に振動励起装置によってヨーモーメントを生ぜしめない前述の構成は、容易に実施されるようになっている。
本発明の有利な1つの実施態様では、かじ棒への送信ユニットの取り付けるための取り付け装置をかじ棒若しくはかじ棒装置に設けてあり、該取り付け装置は、操作員から送信ユニットに生ぜしめられた力を機械的にかじ棒へ伝達できるように形成されている。つまり従来公知の振動プレートおいては送信ユニットの収納のための切欠き若しくは室を設けてあるのに対して、本発明の実施態様では送信ユニットはかじ棒と機械的に頑丈に結合されるようになっている。これによって送信ユニットは、操作員から該送信ユニットに生ぜしめられる力を、破損することなしにかじ棒に伝達できるようになっている。この場合に送信ユニットはかじ棒ヘッドとしても用いられる。
さらに有利にはアキュムレーター若しくは充電装置を設けてあり、該アキュムレーター若しくは充電装置は、送信ユニットをかじ棒装置に取り付けてある場合に、振動プレートからのエネルギー供給若しくは電流供給によって送信ユニット内のエネルギー蓄積部にエネルギーを蓄え若しくはバッテリーに充電を行うようになっている。これによって送信ユニットは、遠隔制御運転を行っていない場合に常に振動プレートによって、殊に駆動部によって充電される。
有利には遠隔制御運転の際の制御信号は、送信ユニットを振動プレートから分離してある場合に、前記送信ユニットから送信用のケーブル、赤外線及び/又は電波によって振動プレート内の受信機に送られるようになっている。これに対して送信ユニットをかじ棒装置に取り付けてある場合に有利には、制御信号は前記送信ユニットから電気接続部、若しくは光インターフェース、若しくは赤外線インターフェースを介して、振動プレートに設けられた受信機に送られるようになっている。電気接続部は例えば差込式接点として形成されており、送信ユニットはかじ棒に取り付けられる。さらに、送信ユニットをかじ棒装置に取り付けてある場合に、信号を無線(例えばブルートゥース)によって送信することも可能である。
本発明の特に有利な実施態様では、かじ棒の柄部は、操作員が例えばかじ棒制御運転で該柄部を介して振動プレートの案内のための力を振動プレートに作用させる運転位置と、操作員が振動プレートから分離された送信ユニットを用いて振動プレートの制御を行う遠隔制御位置との間で旋回させられるようになっている。このような手段に加えて、若しくは別の実施態様として、かじ棒の柄部の長さは前記運転位置と前記遠隔制御位置との間で変化させられるようになっており、つまり柄部は伸縮させられるようになっている。このような手段によって操作員は、特に振動プレートを長時間にわたって遠隔制御運転で作動させる場合にかじ棒の柄部を短くすることができる。したがってかじ棒の柄部は運転時に邪魔にならなくなる。かじ棒をかじ棒制御運転で使用する場合には、かじ棒の柄部は装着された送信ユニットと一緒に人間工学的に最適な高さに伸ばされる。これによって、操作員はかじ棒制御運転時に過度に大きな案内力を生ぜしめなくてむよくなっている。
次に本発明を図示の実施例に基づき詳細に説明する。図面において、
図1は、かじ棒制御装置を備えた公知技術の振動プレートの概略的な斜視図であり、
図2は、本発明に基づく振動プレートのかじ棒制御運転時の概略的な斜視図であり、
図3は、図2の振動プレートの遠隔制御運転時の概略的な斜視図であり、
図4は、本発明に基づく振動プレートの別の実施例の部分的な斜視図である。
図2及び図4には地面圧縮のための本発明に基づく振動プレートを示してあり、振動プレートは大部分で、図1において説明した公知技術の振動プレートと同じ構造を有している。従って同じ構成部分には同じ符号を付けてある。下部質量体を構成する地面接触プレート1及び振動励起装置2と、上部質量体の構成する駆動部3、フレーム4及びカバー5、並びに上部質量体と下部質量体との間に配置されていて下部質量体から上部質量体への振動伝達の遮断のためのばね装置は、図1の公知技術の振動プレートの構成に相当している。
図2では上部質量体、つまりカバー5にかじ棒15を取り付けてある。かじ棒15はほぼロッド状の柄部16を有しており、柄部の端部に送信ユニット17を取り外し可能に取り付けてある。つまり送信ユニット17は、かじ棒15のかし棒ヘッドを形成している。
かじ棒15の代わりに案内ヨーク(操縦ヨーク若しくは操作用弓形部材)を設けることも可能であり、案内ヨークは2つの枢着箇所で上部質量体に結合されている。かじ棒を備えた本発明に基づく振動プレートについての説明は、案内ヨークを備えた振動プレートにも当てはまるものである。つまり本発明は、案内ヨーク及び該案内ヨークに取り外し可能に取り付けられた送信ユニットを備えた振動プレートにも関するものである。案内ヨークとかじ棒とは、上部質量体への案内ヨーク若しくはかじ棒の取り付け箇所の数によってのみ異なっている。
送信ユニット17は、図3に示してあるようにロッド状の柄部16から取り外し可能であり、本体の振動プレートから分離して運ばれ得るようになっている。送信ユニット17を柄部16から取り外してある場合には(図3)、送信ユニットは振動プレートの遠隔操作での制御を可能にしている。逆に送信ユニット17をかじ棒の柄部16に装着してある場合には、振動プレートの制御はかじ棒操作で行われる。
送信ユニット17はケーシング18を備えており、該ケーシングは単数若しくは複数の制御グリップ19を保持している。制御グリップ19は操作員によって操作されるようになっていて、制御指令の入力のために用いられ、制御指令は発振装置又は振動励起装置2若しくは駆動部3に伝達されて、そこで振動プレートの制御のためのそれ自体周知の制御手段を作動させるようになっている。
制御グリップ19は例えばレバーであってよく、レバーの旋回位置若しくはケーシング18に対する相対位置は変えられるようになっており、つまりレバーはケーシングに対して旋回若しくは変位するようになっている。相対位置若しくは変位量は受信装置(ホールセンサー若しくはポテンショメーター等)を介して検出されて、電気信号に変換される。もちろん別の操作部材、例えば操作ボタン、スイッチ若しくはスライダー等を送信ユニット17のケーシング18に取り付けることも可能である。
送信ユニット17を図3に示す遠隔制御運転時に本体の振動プレートから分離してある場合には、入力された制御信号は無線式に赤外線若しくは電波通信を介して、或いは有線式に接続ケーブルを介して、図示省略の一般的に上部質量体に設けられた受信機に送信され、受信機は信号を振動励起装置2若しくは駆動部3のための所定の制御信号に変換するようになっている。例えば上部質量体の上側に赤外線受信部20を配置してあり、該赤外線受信部によって送信ユニット17からの赤外線信号は周知の形式で受信されるようになっている。
図3に示す遠隔制御運転では、遠隔制御のすべての制御信号は送信ユニット17から発信される。操作員は振動プレート自体に触れるのではなく、振動プレートから数メートル離れて立っていてよい。もちろん振動プレートは操舵可能であり、すなわち振動励起装置は、振動プレートの垂直軸を中心としたヨーモーメントの発生によって操舵を行うようになっている。
かじ棒15は遠隔制御運転では使用されないので、かじ棒の柄部16は本発明に基づき静止位置若しくは垂直位置(定位置)へ旋回させられ、若しくは例えばテレスコープ式に長さを短くされるようになっている。このためにかじ棒の柄部16はテレスコープロッド若しくは伸縮自在な棒として形成されていてよい。別の実施態様として、かじ棒の柄部16を定位置へ旋回可能並びに伸縮自在に形成して、遠隔制御運転では妨げにならないようにして、かじ棒制御運転では使用位置へ旋回させて伸ばせるようにすることも可能である。
種々の地面圧縮作業に際して、例えば縁石に沿った正確な縁部圧縮作業に際して、操作員は振動プレートを遠隔操作で制御するだけではなく、操作員自体の力によって手動で案内しなければならない。このために操作員は機械の近くに立って直接にかじ棒をつかんで操縦することになる。
機械の近くに立ってかじ棒を操縦するためには、図2に示してあるように、送信ユニット17をかじ棒の柄部16の端部に装着してある。かじ棒の柄部16はかじ棒制御運転では、図2に示してあるように使用位置にあり、伸ばされている。送信ユニット17は柄部16に取り付け装置(図示省略)を用いて機械的に頑丈に固定されている。
操作員は制御グリップ19を介して振動励起装置2の前進若しくは後退のための制御指令を与えることができる。これに対して操舵はかじ棒制御運転では、振動プレートの不意の回転若しくは旋回、ひいては操作員への危険を避けるために行われないようになっている。もちろん本発明の別の実施態様では、制御グリップ19を用いて振動プレートの回転若しくは操舵を行うこともでき、このことは実際の操縦にとって有利である。
制御グリップ19によって形成された制御信号は、かじ棒制御運転では適切なインターフェースを介して、例えば電気接続部(ドッキングステーション上のラップトップと類似の差込式接点)、若しくは光インターフェース、赤外線用インターフェース、或いは無線インターフェース又は短距離電波用インターフェース(ブルートゥース[Bluetooth])を介して振動プレートの受信機に伝達される。インターフェースの振動プレート側の部分は、該部分を外部の影響から保護するために、柄部16の内部に配置され、若しくは上部質量体の別の領域に配置されていてよい。
図2及び図3に示してあるように、制御グリップ19は極めて大きくかつ頑丈に形成されている。該制御グリップは実施例では図1の制御グリップ9と類似の構造を有していて、従って機械的な力を受け止めるためにも適している。操作員は制御グリップ19を強く引っ張り若しくは押して、振動プレート1の走行方向に影響を与え、つまり走行方向を変えて、振動プレートを、遠隔制御式の従来の振動プレートよりも正確に案内できるようになっている。制御グリップ19は金属から成っていてよく、或いは高強度のプラスチックから成っていてもよく、プラスチックは大きい寸法にもかかわらず過度な重量を有しておらず有利であり、それというのは大きな重量は送信ユニットを持ち運んで遠隔制御運転に際して操作員に不快感を与えることになるからである。
操作員による案内若しくは操縦性を改善するために、かじ棒の柄部16に、若しくは送信ユニット17のケーシング18に付加的なハンドグリップ(図示省略)を設けておくことも可能である。ハンドグリップは、操作員による保持及び案内のために用いられ、制御指令の入力のために用いられるものではない。
操作員は本発明に基づき、かじ棒制御運転と遠隔制御運転とを切り換えることができるようになっている。このために操作員は送信ユニット17をかじ棒の柄部16に取り付けるか、かじ棒の柄部から外すだけでよい。
図4には、本発明の別の実施例の一部分を概略的に示してあり、該実施例の送信ユニット21は、図2及び図3に示す送信ユニット17よりも小さい寸法で形成されており、機械的な安定性も小さくなっている。送信ユニット21は単数若しくは複数の制御部材22を備えており、該制御部材(制御手段)は例えばレバー、スライダー、操作キー若しくは操作ボタンによって形成されていてよい。
送信ユニット17の制御グリップ19との相違点として、制御部材22は小さい寸法及び機械的な小さい強度で形成されていて、制御信号の入力のために用いられ、走行時の振動プレートを手動案内することを目的として操作員により力を作用させるためには用いられない。従って操作員は、振動プレートの走行方向をかじ棒制御運転で変えて、振動プレート若しくは器機を操舵するようになっており、かじ棒の柄部16に制御グリップ23を取り付けてある。
制御グリップ23は、図2の制御グリップ19若しくは図1の制御グリップ9に類似している。制御グリップ23は保持装置(図示省略)を用いて柄部16の端部に取り付けられていて頑丈であり、従って操作員は任意の力で制御グリップを引っ張り若しくは押圧できるようになっている。さらに制御グリップ23はかじ棒の柄部16に対して相対的に運動可能であり、つまり例えば軸を中心として旋回可能であり、該軸を介して制御グリップは柄部16に保持されている。
制御グリップ23には、連行装置として用いられる2つのフィンガー部材24を設けてあり、該フィンガー部材は制御グリップ23の旋回に際して一緒に旋回するようになっている。フィンガー部材24は、送信ユニット21を柄部16の前側に装着した場合に送信ユニット21の制御部材22も占める箇所に配置されている。フィンガー部材24は操作員の指の機能を担っていて、制御グリップ23の前方への旋回に際して送信ユニット21の対応する制御部材22を操作し、これによって振動励起装置2は任意に制御されるようになっている。操作時には操作員は、制御グリップを通常のように、例えば制御グリップの上方の領域でつかんでいる。操作員によって1つの制御グリップ23を前方へ旋回させると、該制御グリップに所属するフィンガー24を介して、該フィンガーに対応する制御部材22は操作される。もちろん連行装置は、後方へ、つまり操作員に向けての制御グリップ23の引っ張り(後方旋回)を、対応する制御部材22に伝達するように形成されていてよい。
図示省略の変化例では、制御部材22はレバー(ジョイスティク[Joystick])によって形成されている。この場合に連行装置は、制御グリップ23の運動が直接にレバーに伝達されて、レバーの位置が所定通りに変化させられるように形成されていてよい。
制御グリップ23は、例えば図1の従来技術の場合と同様に直接には振動励起装置2と連結されていない。制御グリップ23は液圧弁の制御若しくは調節部材の作動のために直接には用いられない。つまり制御グリップの位置若しくは運動は、比較的に簡単に送信ユニット21の操作部材(制御部材)に伝達され、そこで所定の制御信号を発信するようになっている。送信ユニット21を制御グリップ23の前側にではなく、両方の制御グリップ間に配置する変化例も可能である。
制御グリップ23の保持部は、大きな力が制御部材22若しくは送信ユニット21内に導入されないように形成されている。このために保持部は適切なストッパー(例えばばねを有するストッパーも含む)を備えており、従って操作員によって生ぜしめられた力の大部分は、送信ユニット21を介することなしに直接に柄部16に導入される。さらに保持部内に摩擦部材を設けてあってよく、摩擦部材は制御グリップ23を人間工学的に適切な摩擦抵抗に抗して旋回させるために用いられている。
送信ユニット21も、遠隔制御運転への切り換えのためにかじ棒の柄部16から取り外されるようになっている。つまり送信ユニット21は、遠隔制御運転のために振動プレートから分離して図4の下方部分にも示されている。遠隔制御運転では、制御グリップ23はもっぱらハンドグリップとして用いられ、それというのは制御グリップは、送信ユニット21との接続回路を有しておらず、つまり前述の意味での制御機能を生ぜしめるものではなく、もっぱら操作員による案内のために用いられるものであるからである。かじ棒制御運転では、つまり振動プレートに送信ユニット21を装着した状態では、制御信号は送信ユニット21から適切なインターフェースを介して、図2の送信ユニット17について述べたように振動プレートに伝達される。
送信ユニット17,21には、すでに述べた構成部材のほかに、別のそれ自体公知の構成ユニット、例えばエネルギー蓄積部若しくは蓄電池も設けてある。蓄電池若しくはバッテリーは特に有利には、送信ユニット17,21を柄部16に取り付けてある場合に充電されるようになっている。エネルギーは、蓄電池を充電するために振動プレートから送信ユニットに送られる。送信ユニット17,21はさらに、振動プレートの慣用の遠隔制御装置と同じように、持ち運びを容易にするためのベルト、並びに別の操作ボタン及びスイッチを備えていてもよい。
本発明に基づく振動プレートは図面には概略的に示されたものである。もちろん、振動プレートを容易に案内若しくは操縦できるように、かじ棒の柄部16をさらに後方へ、つまり操作員に向けて旋回させることも可能になっている。
かじ棒制御装置を備えた公知技術の振動プレートの概略的な斜視図 本発明に基づく振動プレートのかじ棒制御運転時の概略的な斜視図 図2の振動プレートの遠隔制御運転時の概略的な斜視図 本発明に基づく振動プレートの別の実施例の部分的な斜視図
符号の説明
1 振動プレート、 2 振動励起装置、 3 駆動部、 4 フレーム、 5 カバー、 6 かじ棒、 7 柄部、 8 かじ棒ヘッド、 9 制御グリップ、 10 走行装置、 15 かじ棒、 16 柄部、 17 送信ユニット、 18 ケーシング、 19 制御グリップ、 21 送信ユニット、 22 制御部材、 23 制御グリップ、 24 フィンガー部材

Claims (19)

  1. 地面圧縮のための振動プレートであって、
    地面接触用プレート(1)及び振動励起装置(2)を有する下部質量体を備え、
    前記下部質量体にばね装置を介して連結されていて駆動部(3)を有する上部質量体を備え、
    前記上部質量体及び/又は下部質量体に結合されたかじ棒装置(15)を備え、かつ、
    振動プレートに依存することなく移動可能な送信ユニット(17)を有していて前記振動励起装置(2)の制御によって少なくとも前進走行若しくは行進走行の制御のために用いられる遠隔制御装置を備えており、
    前記遠隔制御装置の送信ユニット(17)は前記かじ棒装置(15)に分離可能に取り付けられるようになっている形式のものにおいて、
    遠隔制御装置の送信ユニット(17)に少なくとも1つの制御グリップ(19)を設けてあり、該制御グリップは選択的に振動励起装置(2)の制御に際して操作員からの制御指令の入力のため及び/又は振動プレートの手動案内に際して操作員によってつかむために用いられるようになっていることを特徴とする、かじ棒内に組込み可能な遠隔制御装置を備えた振動プレート。
  2. 送信ユニット(17)に、振動励起装置(2)の始動制御のための制御指令の入力のため少なくとも1つの制御部材(22)を設けてある請求項1に記載の振動プレート。
  3. 地面圧縮のための振動プレートであって、
    地面接触用プレート(1)及び振動励起装置(2)を有する下部質量体を備え、
    前記下部質量体にばね装置を介して連結されていて駆動部(3)を有する上部質量体を備え、
    前記上部質量体及び/又は前記下部質量体に結合されたかじ棒装置(15)を備え、かつ
    振動プレートに依存することなく移動可能な送信ユニット(21)を有していて前記振動励起装置(2)の制御によって少なくとも前進走行若しくは行進走行の制御のために用いられる遠隔制御装置を備えており、
    前記遠隔制御装置の送信ユニット(21)に、前記振動励起装置(2)の制御に際して操作員からの制御指令の入力のために用いられる少なくとも1つの制御部材(22)を設けてあり、
    前記かじ棒装置(15)に、前記振動プレートの手動案内に際して操作員によってつかむために用いられる少なくとも1つの制御グリップ(23)を設けてあり、
    前記制御グリップ(23)は前記かじ棒装置(15)に対して相対的に運動できるようになっている形式のものにおいて、
    送信ユニット(21)はかじ棒装置(15)に取り外し可能に取り付けられるようになっており、
    前記送信ユニット(21)をかじ棒装置(15)に取り付けてある場合に、制御グリップ(23)は送信ユニット(21)の制御部材(22)に連結されていて、該制御グリップ(23)の所定の相対位置で、振動励起装置(2)の制御の際の制御指令の入力のために前記送信ユニット(21)の制御部材(22)を作動させるようになっていることを特徴とする、地面圧縮のための振動プレート。
  4. 連行装置(24)を設けてあり、該連行装置は制御グリップの運動を制御部材(22)に伝達するために用いられている請求項3に記載の振動プレート。
  5. 制御グリップ(23)は、操作員によって制御グリップ(23)内に導入された力を受け止めるための保持部内に保持されており、前記力のうちの、制御部材(22)の操作のために必要なわずかな部分のみが該制御部材(22)及び/又は送信ユニット(21)に作用するのに対して、前記力の大部分は、前記制御部材(22)及び/又は送信ユニット(21)に作用することなしに、前記制御グリップ(23)からかじ棒装置(15)に伝達されるようになっている請求項3又は4に記載の振動プレート。
  6. 送信ユニット(17;21)はかじ棒装置(15)内に取り外し可能に組み込まれるようになっている請求項1から5のいずれか1項に記載の振動プレート。
  7. かじ棒装置は、かじ棒(15)を有しており、該かじ棒は、上部質量体及び/又は下部質量体に結合された柄部(16)及び該柄部(16)に接続されたかじ棒ヘッドを備えている請求項1から6のいずれか1項に記載の振動プレート。
  8. 送信ユニット(17;21)はかじ棒ヘッドの受容部内に取り外し可能に固定されるようになっている請求項7に記載の振動プレート。
  9. 送信ユニット(17;21)はかじ棒ヘッドの一部分若しくはかじ棒ヘッド全体を形成している請求項7又は8に記載の振動プレート。
  10. かじ棒装置(15)は、振動プレートの手動案内のために用いられる少なくとも1つのハンドグリップ(23)を備えている請求項1から9のいずれか1項に記載の振動プレート。
  11. 振動励起装置(2)は、振動プレートの操舵のために該振動励起装置によって振動プレートの垂直軸を中心としたヨーモーメントを生ぜしめるように形成されている請求項1から10のいずれか1項に記載の振動プレート。
  12. 振動励起装置(2)は、送信ユニット(17;21)を振動プレートから分離してある場合にのみ該送信ユニット(17;21)によってヨーモーメントの調節のために制御されるようになっている請求項11に記載の振動プレート。
  13. 遠隔制御装置において振動プレートの操舵のため制御指令機能は、送信ユニット(17;21)をかじ棒装置に取り付けてある場合にはロックされるようになっている請求項1から12のいずれか1項に記載の振動プレート。
  14. かじ棒装置(15)への送信ユニット(17;21)の取り付けるための取り付け装置を設けてあり、該取り付け装置は、操作員から送信ユニット(17;21)に生ぜしめられた力を機械的にかじ棒装置(15)へ伝達できるように形成されている請求項1から13のいずれか1項に記載の振動プレート。
  15. 充電装置を設けてあり、該充電装置は、送信ユニット(17;21)をかじ棒装置(15)に取り付けてある場合に、振動プレートからの電流供給によって送信ユニット(17;21)内のバッテリーに充電を行うようになっている請求項1から14のいずれか1項に記載の振動プレート。
  16. 制御信号は、送信ユニット(17;21)を振動プレートから分離してある場合に、前記送信ユニットからケーブル、赤外線及び/又は電波によって振動プレート内の受信機に送られるようになっている請求項1から15のいずれか1項に記載の振動プレート。
  17. 制御信号は、送信ユニット(17;21)をかじ棒装置(15)に取り付けてある場合に、前記送信ユニットから電気接続部、若しくは光インターフェース、若しくは赤外線インターフェース、若しくは無線インターフェースを介して振動プレート内の受信機に送られるようになっている請求項1から15のいずれか1項に記載の振動プレート。
  18. 電気接続部は差込式接点として形成されている請求項17に記載の振動プレート。
  19. かじ棒の柄部(16)は、該柄部(16)を介して操作員から振動プレートの操縦の力を振動プレートへ作用させる運転位置と、振動プレートから分離された送信ユニット(17;21)を介して振動プレートの制御を行う遠隔制御位置との間で旋回できるようになっており、及び/又はかじ棒の柄部(16)の長さは前記運転位置と前記遠隔制御位置との間で変化させられるようになっている請求項1から18のいずれか1項に記載の振動プレート。
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