JP2008508152A - 飲料用容器及びその容器の充填方法 - Google Patents

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Abstract

飲料用使い捨て容器(６)は、密閉装置(２３)を備え、吹込成形技術によってプラスチック及び／または熱可塑性材料で作られる。主な特徴は、水、ワイン、または他の発泡性飲料または自然飲料に関わらず、飲料の一回の量を飲むことができることであり、容器に収容された一体的な風味とガス量を、新しいボトルから注がれたのと同じ状態で維持する。

Description

本発明は、飲料用容器及びその容器の充填方法に関する。
水、ワイン、その他のアルコール飲料及びノンアルコール飲料のような飲料の販売用に現在使用される容器は、主として缶、ガラスボトル、及び／またはプラスチックボトルで構成される。
特に、ワインに関する限り、アンフォラ型土器にワインを保存した古代ギリシャ人とは異なり、ローマ人は、木の樽とグラスボトルを使用した最初の人であり、かくして２０００年以上前にワインのぶどう摘み及び熟成の初期の概念を導入した。
今日、これらの言い方は、大規模マーケットが、より融通性があり、重量が軽く、外観がより魅力的でより経済的な新しいアイディア及び形態を要求するので、多くのもともとの意味を失った。
前述の形態は、また、取扱い及び輸送コストに有利であるために、使用するのにもっとより実用的であるべきであり、空のとき、重量がより軽くあるべきである。
水及びその他のノンアルコール飲料に使用される容器は、通常、プラスチックで作られ、使用されるプラスチックは、一般的に、ＰＥＴ（「ポリエチレンテレフタレート」）で知られるタイプのポリマーであり、その主な特徴は、完全に透明で、加圧ガスを含む液体の機械的圧力に抵抗できることである。
ＰＥＴは、ポリエステルの分子カテゴリに属し、言い換えれば、最初に繊維の形態で押し出しされ、シャツからソックス、ストッキング、綿入りジャケット等にまで及ぶあらゆるタイプの衣類を製造するために７０年代に広く使用されたポリマーに属する。
ＰＥＴは、単独で、または、ＰＥＮ(ポリエチレンナフタレート)，ＰＥＴＧ（ポリエチレンテレフタレートグリコール）及び他の類似製品などのような、他の同様な適合性のあるポリマーと適当な割合で関連且つ混合されて使用することができる。
これに関連して、本発明は、前述のＰＥＴ、及び／またはＰＥＴ／ＰＥＮ、及び／または混合物、同様の及び／または様々な誘導体で製造することができる、全く新規な製品を提供することを意図する。
特に、本発明の目的は、頂部が密閉的に閉じられ、且つ使用準備の整った、特徴あるグラス形態の入れ物の特徴を有する飲料用容器を実現することにある。
本発明の他の目的は、ボトルとグラスの両方の使用を避け、使用者が必要なときに必要な量の飲料だけ消費することができる飲料用容器を実現することにある。
本発明の他の目的は、使用者が、ごくごく飲んだりぐっと飲んだりする必要なしに直接容器から飲むことができ、反対に、使用者が、伝統的なグラスコップを使用するときと同じ方法で内容物を飲むことができる飲料用容器を実現することにある。
本発明のさらなる目的は、重量が極端に軽く、透明で、気密で、生物分解性を有し、耐衝撃性を有し、内容物が絶対に汚染されないままである飲料用容器を実現することにある。
これら及び他の目的は、添付の請求項１による飲料用容器、及び請求項１１による前述の容器の充填方法で達成される。
有利には、本発明は、ミネラルウォーター、自然発酵ワイン、フルーツジュース、アルコール及びノンアルコール飲料、炭酸または非炭酸飲料などの飲料用容器であり、この飲料用容器は、吹込成形技術で作られ、熱可塑性射出によって製造され且つ容器の頂部に適用される密閉キャップで閉じられる。
キャップは、完全に密閉であり、そのため、室温で既に、１．５−２バール（１５７．５−２１０Ｐａ）から３−３．５バール（３１５−３６７．５Ｐａ）の間で変動する高い内圧に達することができる、発泡性ワイン及び泡立ちワイン、いわゆる「スプマンテ」用の容器を実現することが可能である。
本発明による容器は、好ましくは、二つのタイプの好ましい内容量（飲まれる液体なしで）、即ち、１００ｃｃ（１．００×１０-4ｍ3）及び１８７．５ｃｃ（１．８７５×１０-4ｍ3）を予見する。
前述の特徴を有する容器は、吹込成形技術を使用して実現されると理解され、単一部品、またはステムが別々の生産且つ適用のために設計される場合には二つの部品で構成することができる。
容器は、プラスチック材料、好ましくは、ＰＥＴで実現され、これは、その特有の耐久性、軽量性、完全な透明性、気密特性、他の食物に対する高レベルの化学不活性、及び完全にリサイクルすることができる事実によるものであり、ＰＥＴは、吹込成形、射出、または押出のような、多数の異なる技術を使用して変形させることができる。
さらに、市場の普通のボトルの開口よりも広い直径の開口が、１リットル、０．５リットル、または１／４リットルの容量のボトル、及び一人分の容量に関するかにかかわらず、本発明による容器に、今までに提案されたことのない、独特で実用的な特徴を与える。
例えば、レストランや食堂での前述の容器の使用を想像することは容易である。両方の場面において、容器は、グラスコップを除去することができ、グラスコップの購入及び取扱い（洗浄、乾燥及び壊れたコップの取替）を除去するから、追加の機能及び相当な経済的節約をもたらす。
本発明による容器は、結果として、使用者が、新しいボトルから供給されたのと全く同じ、完全に新鮮な、水、ワインまたは他の炭酸または自然の、アルコールまたはノンアルコールの飲料の一部を飲むことができるから、バーと家の両方で他の日常の使用に非常に重要である。
最後に、本発明で記載される飲料用容器は、以下のような広い範囲の利点を提案する。
・極端に軽い重量
・優れた生物分解性（燃やされたとき、水と二酸化炭素しか発生しない）
・口に接触する領域の完全な衛生的保護
・優れた透明性
・高い内部圧力を有する水、ワイン、及び他の炭酸飲料を保持するための機械的適合性
・気密性
・非常に良好な耐衝撃性
・内容物が絶対に汚染されない
・使い心地のよい開口及び閉鎖操作
これら及び他の利点は、本発明及び添付図面の主題である、好ましい例示的な、しかし非限定的な飲料用容器の実施形態の次の説明から、より明白になるであろう。
吹込成形技術を使用して中空内部を有するボディ（本発明による飲料用容器の場合におけるように）の生産工程の概略的な配置を示す図１乃至図４を特に参照すると、吹込成形工程の最初のステップ（図１）は、ドライヤ１０、ホッパー１１、及び射出スクリュー１２を採用して、モールド２内での熱可塑性射出サイクルによる、技術用語では予備成形品と称される初期パリソン１の予備製造にあることがわかる。
図２は、吹込成形作用による、予備成形品１のモールド２への挿入を示し、適当な温度及び高い圧力ガス入力が、予備成形品１を膨らませて、予備成形品をモールド２の壁１３に強く押しつけ、その結果内部モールド形状の形態を呈する。
図３は、予備成形品１を作る二つの主要な部品、即ち、固く且つねじ山のついた、吹込成形されないネック３、及び吹込成形される円筒ボディ４を示す。
ネック３は、予備成形品１の一部分であり、吹込成形工程中いかなる変形にも受けず、そして、閉鎖用の頂部ねじキャップ５がネック３につけられる。
キャップ５は、熱可塑性射出サイクルによって別々に作られ、とりわけ、発泡性ミネラルウォーター、発泡性または「泡の」ワイン、若しくは発泡性飲料の場合におけるように、容器６がガス（二酸化炭素）を収容するとき、キャップは長期間にわたって容器の完全な密閉を保証しなければならないから、本発明による容器または入れ物６の重要な部品である。
この機能を果たすために、キャップ５は、任意の形態及び材料で作ることができ、その開閉システムも、また、容器６に保持される製品のタイプに従うような方法（もぎとりストリップ、回転シール破断作用、ねじ開け作用等）で異ならせることができる。
図４は、吹込成形生産サイクルの最後のステップを示し、吹込成形用モールド２は、開かれ、完成容器６が引き出される。
図５は、特に、ステム２１、吹込成形された中央ボディまたはカップ２２、及びキャップ２３で構成される、「３部品」構造の、本発明による飲料用容器６を示す。
カップ２２のベースには、ステム２１との取付手段２４があり、頂部には、キャップ２３のレスト（rest）のためのベース２７と、キャップ２３が、破断線２８の破断により分離することができるように、キャップ２３の開封ステップ中、キャップ２３のロックリング２９を所定位置に維持するために実現される干渉線２５と、キャップ２３のねじこみに役立つねじ山２６と、が設けられている。
図６は、本発明による容器５の「３部品」構造（図５）に関し、容器６の好ましい開封モードを示す。
特に、キャップ２３は、キャップ２３の開封作用中、容器６の所定位置にとどまるロックリング３０と、点破断線３２に沿って分離できる上方ボディ３１と、を含む。
本発明の好ましい実施形態では、容器６の開口３６は、また、かなり大きな直径（３６ｍｍまたはそれ以上）を有し、開口とねじ山２６との間の距離が、０．５ｃｍまたはそれ以上になるように実現され、それにより、一般使用者の口が、飲んでいる間ねじ山２６によって刺激されることがない。
図７は、「２部品」構造の本発明による飲料用容器６を示し、この飲料用容器６は、吹込成形技術を用いて実現され、且つカップ２２及びステム２１に相当するボディ３３と、ロックリング３０及び破断接合部３２を備えたキャップ２３と、を有する。
この場合もまた、開口３６は、かなり広い直径（３６ｍｍまたはそれ以上）を有し、開口とねじ山２６の間の距離が０．５ｃｍまたはそれ以上となるように実現され、それによって、一般使用者の口が、飲んでいる間にねじ山２６によって刺激されることがない。
図８は、チャンバー３９内側の円形進路にしたがって移動する空の容器６を装填するための電動回転装置を示し、この電動回転装置は、洗浄及び滅菌セクション１４と、充填セクション３４と、密封セクション３５と、を含む。
チャンバー３９は、０．２ミクロンの直径を有するセルを備えているから、０．４５ミクロンの直径を有する最も小さい細菌でさえ阻止することができるセルを備えた拡散フィルタ３７を通してファン１５によって送風された大気空気の濾過によって得られた無菌空気で満たされる。
環境の一定の無菌性を保証するために、外部大気圧よりも高い、制御された圧力で空気を導入することが予見される。
サイクルの完了時、容器６は、要求される製品で満たされ、キャップ２３で密封される。
この説明は、本発明の主題である、飲料用容器及び容器の充填工程の特徴の明瞭な説明を提供し、得られる全ての利点もまた明白になる。
本発明による飲料用容器の製造工程の一連の連続したステップを示す図である。 本発明による飲料用容器の製造工程の一連の連続したステップを示す図である。 本発明による飲料用容器の製造工程の一連の連続したステップを示す図である。 本発明による飲料用容器の製造工程の一連の連続したステップを示す図である。 本発明による飲料用容器の第一実施形態を示す図である。 本発明による、図５に示す飲料用容器の開封モードを示す図である。 本発明による、図５に示す飲料用容器の変形例を示す図である。 本発明による、図５及び図７に示す飲料用容器に充填するための電動回転装置の配置を示す図である。

Claims (13)

  1. 飲料用容器(６)であって、
    該容器は、吹込成形工程によってプラスチック及び／または熱可塑性材料で実現され、
    前記容器(６)は、密閉装置(２３)を備える、
    ことを特徴とする飲料用容器(６)。
  2. 自然または発泡性ウォーター、発泡性飲料、アルコール及び／またはノンアルコール飲料、及び／または自然発酵で得られたワイン、及びまたは二酸化炭素が添加されたワインに使用される、
    請求項１に記載の飲料用容器(６)。
  3. 吹込成形用熱可塑性材料は、ＰＥＴ（ポリエチレンテレフタレート）及び／またはＰＥＴＧ（ポリエチレンテレフタレートグリコール）及び／またはＰＥＮ（ポリエチレンナフタレート）及び／または適当な比率で与えられた、これらの一つまたはそれ以上の混合物である、
    請求項１に記載の飲料用容器(６)。
  4. 前記容器(６)の飲料の内容量が、１００ｃｃである、
    請求項１に記載の飲料用容器(６)。
  5. 前記容器(６)の飲料の内容量が、１８７．５ｃｃである、
    請求項１に記載の飲料用容器(６)。
  6. 吹込成形によって実現され、支持ステムの機能を含むように設計された少なくとも一つのボディ(３３)と、前記密閉装置を構成し、少なくともロックリング(３０)と、少なくとも破断結合部(３６)と、を含む少なくともキャップ(２３)と、を含む、
    請求項１に記載の飲料用容器(６)。
  7. 吹込成形によって実現された少なくともボディ(２２)と、前記ボディ(２２)を支持する少なくともステム(２１)と、前記密閉装置を構成する少なくともキャップ(２３)と、を含む、
    請求項１に記載の飲料用容器(６)。
  8. 密閉装置は、プラスチックまたは金属の、ねじ、及び／または、ねじり、及び／またはもぎとり、及び／または、押し込み作用、及び／またはストリップまたは同等のシステムを有することによって開閉される、ねじ込みキャップ(２３)で構成される、
    請求項１に記載の飲料用容器(６)。
  9. 前記容器(６)は、３６ｍｍ又はそれ以上の直径を有し、飲むことが可能である少なくとも開口(３６)を有し、前記開口(３６)からの距離が０．５ｃｍ又はそれ以上に設定されたねじ山(２６)を有する、
    請求項１に記載の飲料用容器(６)。
  10. 前記密閉装置(２３)は、密閉シールを備え、前記シールは、別々に付与され、または熱可塑性オーバー射出によって前記密閉装置内に直接得られる、
    請求項１に記載の飲料用容器(６)。
  11. 請求項１に記載の飲料用容器(６)の充填方法であって、
    容器(６)を滅菌するステップ(１４)と、
    容器(６)に充填するステップ(３４)と、
    容器(６)を密閉するステップと、を少なくとも含む、
    ことを特徴とする飲料用容器(６)の充填方法。
  12. 前記ステップは、一連のファン(１５)によって発生される濾過空気の導入によって、たえず無菌に維持されたチャンバー(３９)内で行われる、
    請求項１１に記載の容器の充填方法。
  13. 前記チャンバー(３９)は、圧縮ガスの導入によってたえず無菌に維持される、
    請求項１２に記載の容器の充填方法。
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