JP2008506938A - ガラスパネルの撓み測定方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】多くの空間を必要とせず、測定点の選択が容易でより正確な測定方法を提供する。
【解決手段】リングモールド(4)上でガラスパネル(6)を曲げる工程でガラスパネル(6)の撓みを測定する方法であり、ガラスパネルの測定点で撓みを測定し、測定データが曲げ工程の進行状況、特にガラスパネル(6)の加熱又は曲げ工程の不完全さを制御するために適用される方法であり、リングモールド(4)に対して不動の参照面(5a、5b)が設定され、距離ゲージ(7、70)が、参照面(5a、5b)と該距離ゲージ間の距離を測定するために使用され、距離ゲージ(7、70)が、ガラスパネル(6)の測定点と該距離ゲージ間の距離を測定するために利用され、及びガラスパネル(6)の撓みが、参照面(5a、5b)と距離ゲージ(7、70)間の距離を、該ガラスパネル(6)の測定点と該距離ゲージ(7、70)間の距離と比較することにより測定される。
【選択図】図1

Description

本発明は、リングモールド上のガラスパネルの曲げ工程においてガラスパネルの撓みを測定する方法に関する。この方法は、リングモールドに対して静止した又は位置を固定された参照面を設定する工程、及びガラスパネルの測定点で撓みを測定する工程を含み、その測定データが曲げ工程の進行状況、特にガラスパネルの加熱又は曲げ工程の不完全さを制御するように利用されている。
このタイプのガラスパネルの撓みを測定するための方法は、特許文献1に知られている。これは、ガラスパネルの表面にレーザビームを照射するための測定装置で撓みをモニターし、CCDカメラがガラスと参照面からのレーザビーム間の合流点の距離を追跡するために使用されている。この配置は、多くの空間を必要とし、測定点の選択に関して制限される。レーザビームに必要とされる反射角は、各測定点のためにオーブンの天井に二つの穴が必要であり、反射角のために正確さは十分ではない。
特許文献2は、方法を開示し、そこでは、ガラスから反射された光ビームの反射角を追跡するためにラインカメラが使用されている。反射角は、ガラスの表面欠陥と思われるものやガラスの部分的な歪み欠陥に対して高感度であるため、反射角は不完全な測定結果を与える。この方法は、また第2の光源と三角原理を適用することにより、カメラからの反射点の距離を測定することができる。
上記に加え、例えば,特許文献3及び4に開示されているような多くの方法がある。ここでは、弓形にされた又は弓形にされているガラスから反射された光ビームが、ライン又はマトリックスカメラ又は複数のカメラによる様々な方法でモニターされている。これらの方法は、上記特許文献2に開示されている方法で見出されたと同様な問題により妨げられている。
フィンランド特許出願FI−912871号明細書 国際公開WO02/23124号公報 フィンランド特許出願公開FI850120号公報 フィンランド特許出願公開FI98757号公報
本発明の目的は、上記欠陥を除去又は実質的に軽減することである。
本発明は、リングモールド(4)に対して静止した又は固定された位置の参照面(5a、5b)を設定する工程及びガラスパネルの測定点で撓みを測定する工程を含み、その測定データが曲げ工程の進行状況、特にガラスパネル(6)の加熱又は曲げ工程の不完全さを制御するために適用される、リングモールド(4)上のガラスパネル(6)を曲げる工程でガラスパネル(6)の撓みを測定する方法であって、
発信機及びレーザパルスの受信機を含む距離ゲージ(7、70)が、発信機から受信機へのレーザパルス(7a)の伝達時間を測定することによって上記参照面(5a、5b)と該距離ゲージ(7、70)間の距離を測定するために使用され、距離ゲージ(7、70)が、発信機から受信機へのレーザパルス(7a)の伝達時間を測定することによって該ガラスパネル(6)の測定点と該距離ゲージ(7、70)間の距離を測定するために利用され、及びガラスパネル(6)の撓みが、該参照面(5a、5b)と距離ゲージ(7、70)間の距離を、該ガラスパネル(6)の測定点と該距離ゲージ(7、70)間の距離と比較することにより測定されることを特徴とするガラスパネルの撓み測定方法にある。
図1及び2は、本発明の方法を適用した装置の一つの態様を示すものである。ガラスパネル6を曲げるために設計されたオーブン1のセクションが示されている。オーブン1は壁1aにより区切られる細長いスペースを含み、該スペースは、フロア1b又はそのようなものによって分割され、互いの頂部に二つの細長い空間が形成されている。それらの空間の上部は、連続する予熱室2に対してモールド搬送台3の垂直壁により分けられており、ガラスパネル6のための実際の曲げ室2aが続いている。ここでは、ガラスパネル6の撓みを測定するための本発明の方法が実際適用されている。ガラスパネルは、一般に予熱室2及び実際の曲げ室2aに設けられた複数の抵抗9によって加熱される。曲げ室のオーブン下流のセクションは、通常リフト室(図示なし)を含み、それにより曲げられたガラスパネル6は、下部空間に運ばれる。下部空間はガラスパネルが制御された冷却を達成するために、連続した冷却室8に対してモールド搬送台3の垂直壁により分けられている。
ガラスパネル6は、一つの部屋から次の部屋にそれ自体公知の方法でオーブン1に設けられた搬送トラックに沿ってモールド搬送台3上を運ばれる。ガラスパネル6は、モールド搬送台3に取り付けられたリングモールド4上に置かれる。上部搬送トラックの前進方向は参照番号D1によって示され、下部搬送トラックの移動方向は、参照番号D2により示されている。本発明の方法には、部屋2のリングモールド4の頂部にあるガラス6を予熱することが含まれる。リングモールド4上での曲げ工程では、ガラス6は、その周囲に沿ってのみ支持され、その中央部分で全く支持されていない。モールド搬送台3及びそれによりまたガラスパネル6は、予熱室2から曲げ室2aに進むので、ガラスパネル6はその中央部分が既に幾分曲げ状態にある。実際の曲げ、即ちガラスパネルに所望の撓みを与えることは、曲げ室2aで行われる。
上記撓みを測定する観点から、予熱室2と曲げ室2aとの間で部屋2と2aとの外側に、好ましくは、オーブン1の頂部上に、第1距離ゲージ又はセンサ7が設けられており、これは、トラックD1の進行方向におけるガラスパネル6のための第1測定点を形成する。これに加え、曲げ室2aの頂部上、好ましくは、ガラスパネル6の中央部分上(ガラスパネルは曲げ室2aに不動であるとき)には、第2距離ゲージ又はセンサ70が設けられ、これは、部屋間に置かれた距離ゲージ7とそのデザインや機能は好ましくは同等である。第2距離ゲージ70は、第2測定点を形成する。
本方法を適用するために使用される、このゲージ7及び70は、発信機と受信機を有している。発信機はガラスパネル6の中央部分のその表面に対して、所望の間隔で短いレーザパルス7aを照射する。このレーザパルスは、ガラスパネル6の表面から受信機に反射する。距離は、レーザパルスの7aが発信機から受信機への進行時間を元に測定することができる。ゲージ7及び70はこの進んだ時間を測定する。測定は、オーブンの天井にある一つの穴から各測定点で行うことができ、空間はあまり多く必要とされず、測定点及び複数の測定点は簡単に選ばれる。
この測定結果を得るために、参照面から測定された結果を、ガラスパネル6の中央から測定された結果と比較するために、ガラスパネル6に関して参照面を設定する必要がある。そのため、リングモールド4又はモールド搬送台3には、好ましくは対称なリングモールド4の中心軸に沿って、マーカー5a及び5b又は確認タッグが備えられる。進行方向D1にみて、二つのマーカーは、ガラスパネル6が前進方向においてその間に保たれるような方法で搬送台の先と後の部分に位置される。
第1測定は予熱室2から曲げ室2aへ搬送台3を運んでいる間行われる。第1測定は、参照面5aと距離ゲージ7との間の距離を測定するために、距離ゲージ7を使用する。従って、マーカー5aは距離ゲージ7に反射して戻るようにレーザパルスの反射表面を備えていることが好ましい。固定された第1の参照面はそれにより第2測定のために設定される。次に、第2測定は、ガラスパネル6の測定点と距離ゲージ7の間の距離を測るために距離ゲージ7を使用する。ガラスパネル6の撓みは互いにそれらの少なくとも二つの測定結果を比較することで決定される。ガラスパネル6は、ガラスパネル6の前進方向に連続する複数の測定点を備えた表面6bを有していてもよい、あるいは測定は、殆ど実線における撓みプロフィールを与えるために殆ど連続的に続けても良い。
モールド搬送台3は更にそのトラックD1に沿って進むと、後のマーカー5bもまた第2参照面を与えるために上述した測定点を通過する。従って、モールドを特定する参照データは、二つの位置から容易に得ることができる(二つの参照面の測定は、ただ一つの参照面の測定より参照面のより正確な測定を可能にする)。また予熱により生じる撓みの可能性についての情報も得られる。この情報は、例えば、予めオン/オフパターン又は上記ガラスパネル6の曲げる際に曲げ室2aの抵抗9により生じる効果を制御又は決定する工程において利用することができる。測定データはまた続くガラスパネルのために予熱室2の加熱効果を制御する工程で使用することができる。
実際の撓み測定は、言い換えれば、固定されたガラスパネル6の中心(測定点)に対する距離及び距離の変化の測定は、図1に示されるように、曲げ工程の間第2距離ゲージ70で行われる。正確な測定結果を確保するために、第2ゲージ70もまた参照面を必要とし、それは曲げ室2aの中にモールド4が進むに伴って運ばれるマーカー5aへの距離を測定することで得られる。その測定点から得られたる測定結果は第2ゲージ70により測定された参照面と比較される。これに加え又は代えて、第1距離ゲージ7により測定された参照面と比較することも可能である。マーカー5bに関して、利用可能な測定結果のみが第1距離ゲージ7により与えられる。更に第1距離ゲージ7により得られる第1測定なしで曲げ工程間の撓みの測定及び工程制御を行うことも可能である。測定の一つの結果又は複数の結果を追跡することで、加熱工程(抵抗)は所望の撓みを得るために制御することができる。所望の撓みが達成されると、曲げ処理は停止され、ガラスパネル6は更なる処理のためにそのトラックD1上に沿って運ばれる。
ゲージ7、70の数は、一つ、二つ又はそれ以上でよい。本発明の実際の実施では、少なくとも一つの第2距離ゲージ70が曲げ室に存在することが必要である。また参照面5a、5bの数は、各曲げモールドに対して一つ、二つ又はそれ以上でよい。各参照面5a、5bは、モールド4に関して不動又は位置が固定されていなければならない。
本発明の装置の側面模式図である。 本発明の装置の平面模式図である。
符号の説明
1 オーブン
1a 壁
1b フロア
2 予熱室
2a 実際の曲げ室
3 モールド搬送台
4 リングモールド
5a、5b マーカー
6 ガラスパネル
7 第1距離ゲージ
7a レーザパルス
70 第2距離ゲージ
8 連続冷却室
9 抵抗

Claims (5)

  1. リングモールド(4)に対して静止した又は固定された位置の参照面(5a、5b)を設定する工程及びガラスパネルの測定点で撓みを測定する工程を含み、その測定データが曲げ工程の進行状況、特にガラスパネル(6)の加熱又は曲げ工程の不完全さを制御するために適用される、リングモールド(4)上のガラスパネル(6)を曲げる工程でガラスパネル(6)の撓みを測定する方法であって、
    発信機及びレーザパルスの受信機を含む距離ゲージ(7、70)が、発信機から受信機へのレーザパルス(7a)の伝達時間を測定することによって上記参照面(5a、5b)と該距離ゲージ(7、70)間の距離を測定するために使用され、距離ゲージ(7、70)が、発信機から受信機へのレーザパルス(7a)の伝達時間を測定することによって該ガラスパネル(6)の測定点と該距離ゲージ(7、70)間の距離を測定するために利用され、及びガラスパネル(6)の撓みが、該参照面(5a、5b)と距離ゲージ(7、70)間の距離を、該ガラスパネル(6)の測定点と該距離ゲージ(7、70)間の距離と比較することにより測定されることを特徴とするガラスパネルの撓み測定方法。
  2. 第1距離ゲージ(7)が、最終的な曲げ工程の前に予備曲げガラスパネル(6)の撓みを測定するために使用され、第2距離ゲージ(70)が、最終曲げ工程の間、ガラスパネル(6)の撓みを測定するために使用されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. ガラスパネル(6)の撓みが、ガラスパネル(6)の前進方向に連続する幾つかの測定点で測定されることを特徴とする請求項1又は2に記載の方法。
  4. ガラスパネル(6)が、ガラスパネル(6)の前進方向の二つの参照面(5a、5b)の間にあることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかの項に記載の方法。
  5. 参照面(5a、5b)及び/又は測定点が、対称なリングモールドの中心軸上に実質的に位置していることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかの項に記載の方法。
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