JP2008506746A - ジアステレオマーに富んだ化合物の調製方法 - Google Patents
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Abstract
本発明は、式(I)の第一の化合物を、式(II)の第二の化合物に接触させ、式(III)の第三の化合物を形成し、それによって、次に式(III)の第三の化合物を還元し、そして、それにより式(IV)の化合物(式中、R1は、シクロアルキル基(R1≠R2)であり、R2は、置換または非置換の、(シクロ)アルキル基、(シクロ)アルケニル基、アリール基、環式または非環式ヘテロアルキル基、もしくはヘテロアリール基であり、R3は、アルキル基であり、R4は、置換または非置換のフェニル−もしくはナフチル−基であり、*は、キラル中心である)に変換する、ジアステレオマーに富んだ化合物の調製方法に関する。本発明は、さらに、医薬及び農薬学的活性化合物の調製における式(IV)のジアステレオマーに富んだ化合物およびその使用に関する。本発明は、さらに、式(IV)のジアステレオマーに富んだ化合物の水素化分解による式(V)(式中R1とR2は前記の通りである)のエナンチオマーに富んだ化合物の調製方法に関する。
【化1】
【選択図】 なし
【化1】
【選択図】 なし
Description
本発明は、ジアステレオマーに富んだ化合物の調製方法および前記ジアステレオマーに富んだ化合物に関する。
置換または非置換シクロアルキル基を含むジアステレオマーに富んだ化合物の調製方法は、ペドローサ(Pedrosa)らのJ.Org.Chem,1996年,61,4130〜4135頁により開示されている。この開示において、グリニャールまたは有機アルミニウム試薬によるキラル1,3−オキサゾリジンの立体選択的な開環は、エナンチオピュアなシクロアルキルアミンの合成において重要なステップとして記載されている。欠点は、(+)−プレゴンから二段階で調製する必要のある高価なキラル助剤、(−)−8−ベンジルアミノメントールの使用である。さらに、そのコストの高さのために、そのキラル助剤を再利用しなければならない。加えて、空気や水分に不安定なグリニャールおよび/または有機アルミニウム試薬の扱いにより、この方法は工業的生産にあまり適さない。
ペドローサ(Pedrosa)によって開示された本方法の欠点は、工業的生産に適用し難いことである。
本発明の目的は工業生産に適する置換または非置換シクロアルキル基を含むジアステレオマーに富んだ化合物の調製方法を提供することである。
本目的は、式I
[式中、R1は、シクロアルキル基(R1≠R2)であり、
R2は、置換または非置換の、(シクロ)アルキル基、(シクロ)アルケニル基、アリール基、環式または非環式ヘテロアルキル基、もしくはヘテロアリール基である]の第一の化合物を、式II
(式中、R3は、アルキル基であり、
R4は、置換または非置換のフェニル−もしくはナフチル−基であり、
*は、キラル中心である)のエナンチオマーに富んだ化合物と接触させ、式III
(式中、R1、R2、R3、R4及び*は上記に定義した通りである)
の第三の化合物を形成し、それによりその次に式(III)の化合物を還元し、そして、それにより式IV
の化合物に変換する方法により達成される。
[式中、R1は、シクロアルキル基(R1≠R2)であり、
R2は、置換または非置換の、(シクロ)アルキル基、(シクロ)アルケニル基、アリール基、環式または非環式ヘテロアルキル基、もしくはヘテロアリール基である]の第一の化合物を、式II
(式中、R3は、アルキル基であり、
R4は、置換または非置換のフェニル−もしくはナフチル−基であり、
*は、キラル中心である)のエナンチオマーに富んだ化合物と接触させ、式III
(式中、R1、R2、R3、R4及び*は上記に定義した通りである)
の第三の化合物を形成し、それによりその次に式(III)の化合物を還元し、そして、それにより式IV
の化合物に変換する方法により達成される。
本発明による方法は工業的生産、即ち、大量生産に適する。その他の利点は、本方法は空気及び水分に不安定な試薬、または高価な試薬を使用する必要がないことである。加えて、本発明による方法は処理工程数が少ないため、複合体がより少ない。
式Iの化合物は、R1がシクロアルキル基、およびR2が(シクロ)アルキル基、(シクロ)アルケニル基、アリール基、環式または非環式ヘテロアルキル基、もしくはヘテロアリール基であるケトンである。場合によりR2基は1以上のN原子、O原子、P原子またはS原子を含んでいてもよい。必要があれば、R2基は例えばハロゲン、特に塩素もしくは臭素、水酸基、例えば炭素原子1−10のアルキルもしくは(ヘテロ)アリール基、および/または、例えば炭素原子1−10のアルコキシ基もしくはアシルオキシ基により、一置換または多置換されていてもよい。さらに、キラル生成物を得るためにR1はR2と等しくない。
好ましくは、R1は炭素原子3〜20のシクロアルキル基、さらに好ましくは炭素原子3〜8のシクロアルキル基である。最も好ましくは、R1は炭素原子3〜6のシクロアルキル基である。本発明による方法において、これは式IVの化合物の高い収率を与える。
好ましくは、R2は炭素原子1〜20を含み、より好ましくは炭素原子1〜8であり、最も好ましくは炭素原子1〜3である。本発明による方法において、これは式IVの化合物の高い収率を与える。
式Iの特に好ましい化合物はシクロヘキシルメチルケトン、シクロフェニルメチルケトン、およびシクロプロピルメチルケトンである。式IVの化合物は医薬あるいは農薬活性化合物を生産するための中間体に非常に適している。
式IIの化合物は、R3がアルキル基であり、およびR4が置換または非置換のフェニル−もしくはナフチル−基である、キラル化合物である。
好ましくは、R3は炭素原子1〜6のアルキル基、より好ましくは炭素原子1〜3のアルキル基、最も好ましくは、R3はメチルである。本発明による方法により、これは式IVの化合物の高い収率を与える。
必要があれば、R4のフェニル−もしくはナフチル−基は、例えば、ハロゲン、特に塩素もしくは臭素、水酸基、例えば炭素原子1−10のアルキルもしくは(ヘテロ)アリール基、および/または例えば炭素原子1−10のアルコキシ基もしくはアシルオキシ基により一置換または多置換されていてもよい。
式IIの特に好ましい化合物は、R3がメチル−基かつR4がフェニル−基(以下フェニルエチルアミン(PEA)と記す)である。PEAの利点は、本発明による方法において式IVの化合物の高いジアステレオマー過剰率を与えることである。さらにPEAは容易に入手可能な化合物である。
式IVの化合物の所望のキラリティによって、式IIの化合物の(R)−または(S)−体のいずれかが選択される。
本発明による方法において、式IおよびIIの化合物は、好ましくは溶媒中で接触させる。一般的に、水と共に共沸混合物を形成する溶媒が用いられる。適する溶媒は、例えば、トルエンおよびイソプロピルアセテートを含む。
場合により式IとIIの化合物の接触時に触媒を用いてもよい。好ましい触媒は、例えば、p−トルエンスルホン酸などの酸、または、例えばチタニウムテトラクロリドまたはチタニウムテトライソプロポキシドなどのルイス酸を含む。
式IおよびIIの化合物を接触させる際の温度は、好ましくは0〜140℃の間であり、さらに好ましくは20〜120℃の間である。
本発明による方法において、式Iおよび式IIの化合物が接触すると同時に、化合物IIIを含む反応混合物が形成される。前記化合物IIIは続いて化合物IVに還元される。化合物IIIを含む反応混合物は次の反応の前に精製してもよいが、化合物IIIを直接化合物IVに変換するのが好ましい。化合物IIIの還元は、例えばNaBH4、LiAlH4を用いて、またはH2との組み合わせで、例えばPd、Ptまたはラネーニッケルの水素化触媒と共に行われうる。特にNaBH4またはPd/H2による還元は、高いジアステレオ選択性につながるので、非常に適していることが分かった。さらにNaBH4またはPd/H2は式IIIの化合物が、低級シクロアルキル基、即ちR1がシクロプロピルあるいはシクロブチル、で置換されている場合であっても、よい収率を与えることを見出した。
好ましい還元は、0〜80℃の間の温度で行われる。この温度範囲の利点は、速やかな還元が得られることである。さらに好ましい還元は、20〜60℃の間の温度で行われる。これは、高いジアステレオ選択性につながる。
文献により、フェニルエチルアミン誘導体は一般的に結晶ではなく通常は油であり、例えば、その塩の再結晶により純粋なジアステレオマー化合物に容易に精製されないことが知られている。従ってそのような油は、誘導体化されているかいないかに拘わらず、たとえばクロマトグラフィによる分離が必要である。クロマトグラフィは高価な技術であるばかりでなく、一般的に、相対的に低い収率につながるので、結果として工業的生産にはあまり適していない。
しかしながら、驚くべきことに、式IVの化合物と、例えば、HCl、HBr、酢酸およびp−トルエンスルホン酸などの、酸との塩が、不完全なジアステレオ選択性の場合に再結晶可能であること、そして1つの結晶化工程による精製が、しばしば少なくとも95%ジアステレオマー過剰率につながることを見出した。好ましくは、式IVの化合物のHCl塩を再結晶することである。これは、1つの再結晶工程の際、最も好ましいジアステレオマー過剰率をもたらす。
とりわけ、本発明による方法で良好に調製されるのは、R1がシクロプロピル、シクロフェニルまたはシクロヘキシルであり;R2が炭素原子1〜3を含み;R3が−CH3かつR4がフェニルである式IVのジアステレオマー化合物である。これらの化合物は、以下に示すように、典型的には少なくとも80モル%の高ジアステレオマー過剰率の状態で得られうる。さらに、これらの化合物は、溶媒(例えば、アセトンまたはメチル−t−ブチルエーテル)中、例えば式IVの化合物のHCl塩の撹拌により、一工程で大変良好に再結晶し、これにより少なくとも98モル%のジアステレオマー過剰率を達成する。
本願において、ジアステレオマー過剰率(de)は、ジアステレオマーの量の差をジアステレオマーの総量で割ったものと定義され、その商は100倍してパーセンテージとして表される。
さらに、本願で後に使用するエナンチオマー過剰率(ee)は、エナンチオマーの量の差をエナンチオマーの総量で割ったものと定義され、その商は100倍してパーセンテージとして表される。
式IVの化合物(式中、R1、R2、R3、R4及び*は先に定義した通りである)は新規化合物である。好ましい化合物は、少なくとも80%、特に少なくとも90%、さらに好ましくは、少なくとも98%のジアステレオマー過剰率を有する。好ましい化合物は、少なくとも80%、特に90%、さらに好ましくは、少なくとも98%のエナンチオマー過剰率を有する。本発明はまた、そのような化合物にも関する。本発明による方法により、(R、R)、(R、S)、(S、R)、または(S、S)キラリティの式IVの化合物を得ることができる。
式IVのこれらの化合物は医薬および農薬活性化合物、例えば、抗精神病薬として、および神経精神病用の薬剤に用いられるシクロプロピル誘導体の中間体として使用されうる。
式IVのジアステレオマー化合物は、例えば、触媒としてPdを用いる、例えばH2との水素化分解により、対応するキラルなシクロアルキルアミンに続いて変換されうる。水素化分解によりR3およびR4を含むキラル中心は式IVの化合物から分離し、式V
(R1およびR2は先に定義された通りである)の対応するキラルなシクロアルキルアミンとなる。
(R1およびR2は先に定義された通りである)の対応するキラルなシクロアルキルアミンとなる。
水素化分解中の温度は、好ましくは0〜40℃の間、より好ましくは20〜30℃の間で選択される。これは高収率のキラルなシクロアルキルアミンをもたらす。
キラルなシクロプロピルアミンの調製方法はフォーゲル,ロバーツ(Vogel,Roberts)のJ.Am.Chem.Soc,1966年,88,2262〜2271頁により知られている。フォーゲル(Vogel)によって開示された方法は、続く分割工程によりエナンチオマーが富化されるラセミのシクロアルキルアミンを得る。例えばラセミのシクロプロピルエチルアミンはD−酒石酸の塩として再結晶により分割される。しかし、欠点は、シクロプロピルエチルアミンの純粋なエナンチオマーを得るには、シクロプロピルエチルアミンとD−酒石酸との塩の6回もの再結晶が必要であったことである。他の欠点は、ラセミのアミンからエナンチオマーに富んだ(R)−シクロプロピルエチルアミンへの総収率が、たった15%であることである。
本発明を、以下の実施例により限定されることなく、さらに実施例を用いてこれから説明する。
実施例Ia:(R)−フェニルエチルアミンとシクロプロピルメチルケトンからの式IIIの化合物の合成
トルエン250mlにシクロプロピルメチルケトン17.8g(212mmol)、(R)−フェニルエチルアミン27.7g(237mmol)、そしてp−トルエンスルホン酸1g(5.3mmol)を順次加えた。混合物を水の共沸物の除去のために10時間撹拌しながら加熱還流した。試料を取り、GCにより分析した。
トルエン250mlにシクロプロピルメチルケトン17.8g(212mmol)、(R)−フェニルエチルアミン27.7g(237mmol)、そしてp−トルエンスルホン酸1g(5.3mmol)を順次加えた。混合物を水の共沸物の除去のために10時間撹拌しながら加熱還流した。試料を取り、GCにより分析した。
トルエン中、化合物III((R)−フェニルエチルアミンおよびシクロプロピルメチルケトンとのシッフ塩基として知られる)の溶液を得た。該シッフ塩基:(R)−フェニルエチルアミンのモル比は、82:18であった。
得られた溶液は、分離あるいは精製の必要なしに次の還元段階の間に用いることができた。
実施例Ib:式IVの化合物の形成のためのNaBH4を用いた(R)−フェニルエチルアミンおよびシクロプロピルメチルケトンとのシッフ塩基の還元
NaBH4 3.0g(79mmol)をメタノール250mlに撹拌しながらゆっくり加えた。次に実施例Ia(化合物IIIの約29mmolを含む)で得られた溶液の50mlを、温度約20〜25℃に維持して約1時間かけて加えた。次にそのようにして得られた混合物を30分間撹拌した。約5mlのH2Oをゆっくり加え、続いてpHが1になるまで4N HClを加えた。メタノール/水層とトルエン層との系が得られた。メタノール/水層中のメタノールを減圧下で除去した。トルエン層を分離した。10% NaOH/H2Oで、水層のpHを1〜約11まで増大させた。水層をジエチルエーテル50mlで2回抽出した。この2回のジエチルエーテル抽出液を合わせ、ここにメタノール中のHCl溶液(メタノール50mlに酢酸クロリド5mLを加えて調製)50mlを加えた。メタノールを蒸発させ、残渣をアセトン50ml中で撹拌した。固体を濾過し、アセトン5mlで2回洗浄し、一定の重量になるまで乾燥した。式IVの化合物のHCl塩を3.3gの収量で得た。1H−NMRとGCにより2つのジアステレオマーが98.5:1.5の比率で存在することを示した。
NaBH4 3.0g(79mmol)をメタノール250mlに撹拌しながらゆっくり加えた。次に実施例Ia(化合物IIIの約29mmolを含む)で得られた溶液の50mlを、温度約20〜25℃に維持して約1時間かけて加えた。次にそのようにして得られた混合物を30分間撹拌した。約5mlのH2Oをゆっくり加え、続いてpHが1になるまで4N HClを加えた。メタノール/水層とトルエン層との系が得られた。メタノール/水層中のメタノールを減圧下で除去した。トルエン層を分離した。10% NaOH/H2Oで、水層のpHを1〜約11まで増大させた。水層をジエチルエーテル50mlで2回抽出した。この2回のジエチルエーテル抽出液を合わせ、ここにメタノール中のHCl溶液(メタノール50mlに酢酸クロリド5mLを加えて調製)50mlを加えた。メタノールを蒸発させ、残渣をアセトン50ml中で撹拌した。固体を濾過し、アセトン5mlで2回洗浄し、一定の重量になるまで乾燥した。式IVの化合物のHCl塩を3.3gの収量で得た。1H−NMRとGCにより2つのジアステレオマーが98.5:1.5の比率で存在することを示した。
化合物IVのHCl塩に10% NaOHを加え、続いてEtOAcで抽出することにより、化合物IVの遊離塩基を定量的収量で調製した。
実施例IaとIbに記載された2工程の総収率は41%である。
実施例Ic:実施例Ibで得られたアミンの水素化分解:シクロプロピルエチルアミンの合成
実施例Ibで得られた化合物IVの遊離塩基350mgの量を5mlエタノール中に溶解し、そこに5% Pd/C(エンゲルハルト(Engelhard)製 ESCAT 142、50% 湿度)100mgを加えた。混合物を25℃、3.5気圧のH2で30時間水素化した。触媒の洗浄でPd/Cを濾過後、濃HClを濾液に2、3滴滴下した。エタノールの蒸発後、アセトン5mlを加え、白色固体を得た。濾過後、一定の重量になるまで乾燥し、シクロプロピルエチルアミン HCl 207mgを得た。(収率 92%、ee>97%)
実施例Ibで得られた化合物IVの遊離塩基350mgの量を5mlエタノール中に溶解し、そこに5% Pd/C(エンゲルハルト(Engelhard)製 ESCAT 142、50% 湿度)100mgを加えた。混合物を25℃、3.5気圧のH2で30時間水素化した。触媒の洗浄でPd/Cを濾過後、濃HClを濾液に2、3滴滴下した。エタノールの蒸発後、アセトン5mlを加え、白色固体を得た。濾過後、一定の重量になるまで乾燥し、シクロプロピルエチルアミン HCl 207mgを得た。(収率 92%、ee>97%)
実施例2:シクロプロピルイソブチルアミンの調製
実施例1に記載された同様の方法に従い、シクロプロピルイソプロピルケトンから、シクロプロピルイソブチルアミンを得ることができる。
実施例1に記載された同様の方法に従い、シクロプロピルイソプロピルケトンから、シクロプロピルイソブチルアミンを得ることができる。
必要なケトンは文献(J.Am.Chem.Soc,1968年,90,3766〜3769頁参照)に記載されている方法により得ることができる。
実施例3:シクロプロピルヘプチルアミンの調製
実施例1に記載された同様の方法に従い、シクロプロピルヘキシルケトンから、シクロプロピルヘプチルアミンを得ることができる。
実施例1に記載された同様の方法に従い、シクロプロピルヘキシルケトンから、シクロプロピルヘプチルアミンを得ることができる。
必要なケトンは文献(Tet Let,2003年,44,7175〜7177頁参照)に記載の方法によって得ることができる。
実施例4:1−シクロプロピル 1−フェニルメチルアミンの調製
実施例1に記載された同様の方法に従い、商業的に入手可能なシクロプロピルフェニルケトンから、対応する1−シクロプロピル 1−フェニルメチルアミンを得ることができる。
実施例1に記載された同様の方法に従い、商業的に入手可能なシクロプロピルフェニルケトンから、対応する1−シクロプロピル 1−フェニルメチルアミンを得ることができる。
実施例5:1−シクロプロピル 1−(4−フルオロフェニル)メチルアミンの調製
実施例1に記載された同様の方法に従い、商業的に入手可能なシクロプロピル4−フルオロフェニルケトンから、対応する1−シクロプロピル 1−(4−フルオロフェニル)メチルアミンを得ることができる。
実施例1に記載された同様の方法に従い、商業的に入手可能なシクロプロピル4−フルオロフェニルケトンから、対応する1−シクロプロピル 1−(4−フルオロフェニル)メチルアミンを得ることができる。
実施例6:1−シクロプロピル 1−(チエニル)メチルアミンの調製
実施例1に記載された同様の方法に従い、商業的に入手可能なシクロプロピルチエニルケトンから、対応する1−シクロプロピル 1−(チエニル)メチルアミンを得ることができる。
実施例1に記載された同様の方法に従い、商業的に入手可能なシクロプロピルチエニルケトンから、対応する1−シクロプロピル 1−(チエニル)メチルアミンを得ることができる。
Claims (4)
- 式(V)
[式中、R1は、シクロアルキル基(R1≠R2)であり、
R2は、置換または非置換の、(シクロ)アルキル基、(シクロ)アルケニル基、アリール基、環式または非環式ヘテロアルキル基、もしくはヘテロアリール基である]のエナンチオマーに富んだ化合物を調製する方法であって、式(I)
(式中、R1およびR2は前記の通りである)
の第一の化合物を、式(II)
(式中、R3は、アルキル基であり、
R4は、置換または非置換のフェニル−もしくはナフチル−基であり、
*は、キラル中心である)の化合物と接触させ、式(III)
の第三の化合物を形成し、それによって、その次に式(III)の化合物を還元し、そして、それにより式(IV)
のジアステレオマーに富んだ化合物に変換し、その次に式(IV)の化合物を水素化分解によって、エナンチオマーに富んだ式(V)の化合物に変換する、方法。 - 式(II)の化合物が(R)−または(S)−フェニルエチルアミンである、請求項1または2に記載の方法。
- R1がシクロプロピル、R2がアルキル、R3がメチルかつR4がフェニルである、請求項1〜3に記載の方法。
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