JP2002506844A - シクロヘキシリデンアミンのcis−選択的接触水素化方法 - Google Patents

シクロヘキシリデンアミンのcis−選択的接触水素化方法

Info

Publication number
JP2002506844A
JP2002506844A JP2000536684A JP2000536684A JP2002506844A JP 2002506844 A JP2002506844 A JP 2002506844A JP 2000536684 A JP2000536684 A JP 2000536684A JP 2000536684 A JP2000536684 A JP 2000536684A JP 2002506844 A JP2002506844 A JP 2002506844A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
copper
compound
cis
formula
group
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000536684A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002506844A5 (ja
Inventor
シュタイナー,ハインツ
ベンツ,マルクス
ジャレット,ハンス−ペーター
トーメン,マルク
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
BASF Schweiz AG
Original Assignee
Ciba Spezialitaetenchemie Holding AG
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ciba Spezialitaetenchemie Holding AG filed Critical Ciba Spezialitaetenchemie Holding AG
Publication of JP2002506844A publication Critical patent/JP2002506844A/ja
Publication of JP2002506844A5 publication Critical patent/JP2002506844A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C209/00Preparation of compounds containing amino groups bound to a carbon skeleton
    • C07C209/44Preparation of compounds containing amino groups bound to a carbon skeleton by reduction of carboxylic acids or esters thereof in presence of ammonia or amines, or by reduction of nitriles, carboxylic acid amides, imines or imino-ethers
    • C07C209/52Preparation of compounds containing amino groups bound to a carbon skeleton by reduction of carboxylic acids or esters thereof in presence of ammonia or amines, or by reduction of nitriles, carboxylic acid amides, imines or imino-ethers by reduction of imines or imino-ethers
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07BGENERAL METHODS OF ORGANIC CHEMISTRY; APPARATUS THEREFOR
    • C07B2200/00Indexing scheme relating to specific properties of organic compounds
    • C07B2200/09Geometrical isomers
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C2602/00Systems containing two condensed rings
    • C07C2602/02Systems containing two condensed rings the rings having only two atoms in common
    • C07C2602/04One of the condensed rings being a six-membered aromatic ring
    • C07C2602/10One of the condensed rings being a six-membered aromatic ring the other ring being six-membered, e.g. tetraline

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 本発明は、環状イミン又はその前駆体の還元的アルキル化によるセルトラリン型の環状アミンのcis−選択的製造のため、及び銅含有触媒の存在下での接触水素化のための方法に関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、シクロヘキシリデンアミン及びその前駆体のcis−選択的接触水素 化のための新規な発明的方法に関する。
【0002】 シクロヘキシルアミン類は、特に、抗酸化剤として、そして薬学的に活性な物
質として使用することができる。重要なシクロヘキシルアミンは、セルトラリン
(sertraline)である:
【0003】
【化7】
【0004】 セルトラリン(Sertraline):(1S,4S)−4−(3,4−ジクロロフェ
ニル)−1,2,3,4−テトラヒドロ−N−メチル−1−ナフチルアミン(メ
ルク・インデックス12版(Merck Index Twelfth Edition)、1996年、N o.8612を参照のこと)は、抗うつ薬として知られている。この化合物の製
造法は、米国特許第4,536,518号明細書に記載されている。その塩酸塩
は、特に登録商標のラストラール(Lustral)(登録商標)及びゾロフト(Zolof
t)(登録商標)として市販されている。下記式:
【0005】
【化8】
【0006】 (R2≠H)で示される型のシクロヘキシルアミンは、下記式:
【0007】
【化9】
【0008】 で示される少なくとも2つの異性体の形で存在する。シクロヘキシル環のもう1
つの非対称性置換では、炭素原子は、1−及び4−位でキラルである。Cahn、In
gold 及び Prelog によるR,S−命名法では、セルトラリンは、1S−、4S −立体配置を有する。
【0009】 シクロヘキシルアミンは、例えば、以下の方法により得られる:下記式:
【0010】
【化10】
【0011】 で示されるケトンを、第1級アミン、例えば、メチルアミンと反応させて、水の
脱離により、下記式:
【0012】
【化11】
【0013】 で示されるシクロヘキシリデンアミンが生じる。次に、生じたイミンを接触水素
化してアミンにする。これらの反応は、立体選択性を伴うことなく(又はわずか
ばかりの選択性を伴い)進行する。セルトラリンの場合には、4つのエナンチオ
マーが得られる。
【0014】 本発明は、cis−異性体の割合ができるだけ高いシクロヘキシルアミンを製造 することをその目的とする。
【0015】 この目的を達成するために、上述の米国特許第4,536,518号明細書は、
下記式:
【0016】
【化12】
【0017】 (R2=3,4−ジクロロフェニル)で示されるイミンを、パラジウム及び基質 としての炭素を使用して水素化することを提案している。これによって、cis− ラセミ体70%及びtrans−ラセミ体30%が得られる。
【0018】 この収率を更に改善するために、WO 93/01161は、イミンを水素化
するときに、パラジウム及び基質としての炭素を、ラネーニッケルに置き換える
ことを提案している。これによって、8:1のcis/trans比が得られた。驚くべ
きことに、イミンを銅の存在下で接触水素化すれば、更に良好なcis/trans比が
得られることが、今や見い出された。亜クロム酸銅触媒の存在下での水素化によ
るケトン及び中間体イミンからの第二級アミンの調製は、R.B.C. Pillai J. Mol
. Catalysis 84 (1993), 125-129 から知られている。しかし驚くべきことに、 これもケトンからの中間体として得られるシクロヘキシリデンアミンから出発す
ると、銅含有触媒による水素化は、ジアステレオ選択的に進行し、そして高い割
合(>95%)のcis−異性体が得られる。
【0019】 本発明は、式(I):
【0020】
【化13】
【0021】 〔式中、R1及びR2は、相互に独立に、炭化水素基であり、そしてAは、置換基
であり、そしてmは、0〜4の整数であり、かつ置換基Aの数を規定している〕
で示されるcis−化合物の製造方法に関するものであり、この方法は、 a)式(II):
【0022】
【化14】
【0023】 〔式中、nは、0又は1であり、そしてR1、R2、A及びmは、前記と同義であ
る〕で示されるシクロヘキシリデンアミンを、銅含有触媒の存在下で水素化する
か;又は b)式(III):
【0024】
【化15】
【0025】 〔式中、R2、A及びmは、前記と同義である〕で示されるケトンを、R1−N→
(O)n基を導入する化合物と反応させ、中間体として得られるイミン若しくは ニトロン(II)を、銅含有触媒の存在下で水素化し、 そしてcis−化合物(I)を単離することを含む。
【0026】 化合物(I)において、mが、0であり、シクロヘキシル環が、非置換であれ ば、2つの構造式は、同一の化合物を表す:
【0027】
【化16】
【0028】 本発明の説明においてcis−化合物(I)の構造式を表すための2つの可能性の
うち、一般式(I):
【0029】
【化17】
【0030】 のみが使用される。化合物(I)において、mが、1〜4(m>0)であり、そ してシクロヘキシル環が、非対称置換されているならば、ラセミ体分割の通常法
により(例えば、W.M. Welchら, J. Med. Chem. 1984, 27, 1508-1515の方法に よるマンデル酸塩の結晶化により)光学的に純粋な対掌体に分離することができ
る、cis−エナンチオマー対が、水素化で選択的に得られる。2つのcis−及びtr
ans−エナンチオマー対と4つの光学的に純粋な対掌体の間の関係は、セルトラ リンの下記式スキームにより説明される:
【0031】
【化18】
【0032】 出発物質(II)及び(III)の構造式において、置換基R2への破線ではない結
合を示すダッシュ(unbroken bonding dashes)は、R2≠Hの場合及びシクロヘ
キシル環での異なる置換の場合に、これらの出発物質が、同一若しくは異なる対
掌体の割合のラセミ混合物の形で、又は光学的に純粋な対掌体の形で、本方法に
使用することができることを意味する。
【0033】 本方法は、所望のcis−化合物の高収率を特徴とする。セルトラリンの合成の 場合に、95:5より高いcis−対trans−エナンチオマー対の比が得られる。本
発明の特に好ましい実施態様では、99:1より高い更に良好な比が得られる。
異なる置換基A(m>0)が存在するとき、この高いcis−化合物収率によって 、そうでなければ必要なtrans−エナンチオマー対からのcis−エナンチオマーの
分離が不要になる。
【0034】 本発明の説明の範囲内で使用される定義及び表示は、好ましくは下記の意味を
有する:
【0035】 炭化水素基R1又はR2は、好ましくはC1−C20−アルキル、C4−C12シクロ
アルキル、C2−C11ヘテロシクロアルキル、炭素環C5−C16アリール、C2− C15ヘテロアリール、炭素環C7−C16アラルキル及びC2−C15ヘテロアリール
アルキルよりなる群から選択され、そして更に、適切な官能基により(例えば、
アミノ、C1−C4アルキルアミノ、C1−C4ジアルキルアミノ、ヒドロキシ、カ
ルボキシ及びハロゲンよりなる官能基又は誘導体化官能基により)置換されてい
てもよい。
【0036】 シクロヘキシル環は、置換基R3、R4、R5及びR6を含むA基からの1〜4個
、好ましくは2個の置換基により置換されていてもよい。適切な置換基は、IU
PAC規則により有効な「ラジカル名のリスト(List of Radical Names)」に 列挙されており、そして接触水素化反応の条件下で変化せずに残る。任意の置換
基を選択することができる。R3、R4、R5及びR6基からの適切な置換基Aは、
例えば、アミノ、C1−C4アルキルアミノ、C1−C4ジアルキルアミノ、ヒドロ
キシ、カルボキシ及びハロゲンよりなる官能基又は誘導体化官能基の群から選択
されるか、あるいは飽和又は不飽和の脂肪族、脂環式又は脂肪族複素環基、炭素
環又は複素環アリール基、縮合炭素環、複素環又は炭素環−複素環基であり、こ
れらは更にこれらの基の任意の他のものと結合していてもよく、かつ列挙された
官能基又は誘導体化官能基により置換されていてもよい。
【0037】 列挙された置換基及び基は、−O−、−C(=O)−O−、−O−C(=O)
−、−C(=O)−N(C1−C4アルキル)−、−N(C1−C4アルキル)−C
(=O)−、−S(=O)2−、−S(=O)2−O−、−O−S(=O)2−、 −S(=O)2−N(C1−C4アルキル)−、−(C1−C4アルキル)N−S( =O)2−、−P(=O)−、−P(=O)−O−、−O−P(=O)−及び− O−P(=O)−O−よりなる群からの、1個以上の2価の基により更に中断さ
れていてもよい。
【0038】 本発明の好ましい実施態様では、R3、R4、R5及びR6基からの2つの置換基
Aは、2価の架橋様のC2−C6アルキレン、C4−C8アルキルジイリデン又はC 4 −C8アルケニルジイリデン基、好ましくはブタンジイリデン、更に好ましくは
2−ブテンジイリデンであり、これが、シクロヘキシル環と2つの隣接した炭素
原子に結合しており、そしてこれらの炭素原子と一緒に、列挙された官能基又は
置換基により置換されていてもよいフェニル環を形成している。
【0039】 R3、R4、R5及びR6基からの適切な置換基Aはまた、基:C1−C20アルキ ル、C4−C12シクロアルキル、C7−C12ビシクロアルキル、C2−C11ヘテロ シクロアルキル、炭素環C6−C16アリール、C2−C15ヘテロアリール、炭素環
7−C16アラルキル及びC2−C15ヘテロアリールアルキルからの置換基であり
、これらは列挙された官能基により更に置換されてもよく、そして2価の基によ
り中断されていてもよい。
【0040】 C1−C20アルキルは、例えば、メチル、エチル、n−若しくはイソプロピル 又はn−、sec−若しくはtert−ブチル、及び直鎖又は分岐の、ペンチル、ヘキ シル、ヘプチル、オクチル、イソオクチル、ノニル、tert−ノニル、デシル、ウ
ンデシル又はドデシルである。
【0041】 C4−C12シクロアルキルは、例えば、シクロプロピル、ジメチルシクロプロ ピル、シクロブチル、シクロペンチル又はシクロヘキシルである。
【0042】 C7−C12ビシクロアルキルは、例えば、ボルニル又はノルボルニルである。
【0043】 C2−C11ヘテロシクロアルキルは、好ましくは、4個又は5個の炭素原子、 及びO、S及びNの群からの1個又は2個のヘテロ原子を含む。例としては、オ
キシラン、アジリン、1,2−オキサチオラン、ピラゾリン、ピロリジン、ピペ
リジン、ピペラジン、モルホリン、テトラヒドロフラン又はテトラヒドロチオフ
ェンから誘導される置換基がある。
【0044】 炭素環C6−C16アリールは、例えば、単環、2環又は3環式であり、典型的 にはフェニル、ナフチル、インデニル、アズレニル又はアントリルである。
【0045】 C1−C15ヘテロアリールは、好ましくは単環であるか、又は更に別の複素環 若しくはアリール基(例えば、フェニル)と縮合しており、そして好ましくはO
、S及びNの群からの1個又は2個(窒素の場合には4個まで)のヘテロ原子を
含む。適切な置換基は、フラン、チオフェン、ピロール、ピリジン、ビピリジン
、ピコリン、γ−ピラン、γ−チオピラン、フェナントロリン、ピリミジン、ビ
ピリミジン、ピラジン、インドール、クマロン、チオナフテン、カルバゾール、
ジベンゾフラン、ジベンゾチオフェン、ピラゾール、イミダゾール、ベンゾイミ
ダゾール、オキサゾール、チアゾール、ジチアゾール、イソオキサゾール、イソ
チアゾール、キノリン、イソキノリン、アクリジン、クロメン、フェナジン、フ
ェノキサジン、フェノチアジン、トリアジン、チアントレン、プリン又はテトラ
ゾールから誘導される。
【0046】 炭素環C7−C16アラルキルは、好ましくは7〜12個の炭素原子を含み、例 えば、ベンジル、1−若しくは2−フェネチル又はシンナミルである。
【0047】 C2−C15ヘテロアリールアルキルは、好ましくは、可能であれば末端で、又 はそうでなければ隣接した位置(1位)若しくはα位(2位)で、炭素鎖の長さ
に応じて、例えばC1−C4アルキル基を置換する、列挙された複素環よりなる。
【0048】 本発明の好ましい実施態様において、式(I′):
【0049】
【化19】
【0050】 〔式中、R1は、C1−C4アルキルであり、そしてR2は、アリールである〕で示
される化合物のcis−エナンチオマー対が調製される。
【0051】 変法a)により、シクロヘキシリデンアミン、即ちイミン又はニトロン(II)
、好ましくは式(II′):
【0052】
【化20】
【0053】 〔式中、R1及びR2は、前記と同義である〕で示されるイミン又はニトロン(こ
のイミン又はケトンは、シン−又はアンチ−型であってよい)は、銅含有触媒の
存在下で水素化される。
【0054】 変法b)により、ケトン(III)、好ましくは式(III′):
【0055】
【化21】
【0056】 〔式中、R2は、前記と同義である〕で示されるケトンは、R1−N→(O)n基 を導入する化合物、特に第一級アミン、好ましくはメチルアミン、又はR1−置 換ヒドロキシルアミン、好ましくはN−メチルヒドロキシルアミンと反応させ、
そして中間体として得られるイミン(II)を、銅含有触媒の存在下でインサイチ
ューで水素化する。また、ラセミ化合物(II′)又は(III′)を光学的に純粋 な化合物(II′)又は(III′)で置き換えて、これを反応させてcis−化合物(
I′)にすることも可能である。
【0057】 本発明は、好ましくはcis−化合物(I′)〔ここで、R1は、メチルであり、
そしてR2は、3,4−ジクロロフェニルである〕の製造法に関するものであり 、この方法は、 a)イミン若しくはニトロン(II′)〔ここで、R1は、メチルであり、そし てR2は、3,4−ジクロロフェニルである〕を、銅含有触媒の存在下で水素化 するか、又は b)ケトン(III′)〔ここで、R2は、3,4−ジクロロフェニルである〕を
、メチルアミン若しくはN−メチルヒドロキシルアミンと反応させ、中間体とし
て得られるイミン若しくはニトロン(II)を、銅含有触媒の存在下で水素化し、 そしてcis−化合物(I′)を単離することを含む。
【0058】 変法a)及びb)による水素化反応に適切な触媒は、銅含有触媒、例えば、銅
骨格、銅基質(copper substrate)、亜クロム酸銅、銅亜鉛酸化物、ホウ化銅又
は銅漆原触媒である。
【0059】 本方法の好ましい実施態様において、銅の他に他の元素が触媒中に存在する。
この例としては、アルミニウム、クロム、亜鉛、バリウム、マンガン、ジルコニ
ウム、バナジウム、モリブデン、チタン、タンタル、ニオブ、タングステン、ニ
ッケル、コバルト、ビスマス、スズ、アンチモン、ハフニウム、レニウム、鉄、
カドミウム、鉛又はゲルマニウム及びこれらの混合物がある。元素が加えられる
量は、広い範囲内で変化してよく、使用される銅の量に対して10ppm〜200 %であってよい。特に適切な元素は、アルミニウム、亜鉛、クロム、バリウム及
びマンガンである。元素は、例えば、クロム酸塩のような、酸化物又は塩の形で
あってよい。
【0060】 ラネー銅は、適切な銅骨格触媒の一例である。
【0061】 基質の例としては、炭素、酸化アルミニウム、二酸化ケイ素、Cr23、二酸
化ジルコニウム、酸化亜鉛、酸化カルシウム、酸化マグネシウム、硫酸バリウム
、炭酸カルシウム又はリン酸アルミニウムがある。銅は、約1.0〜20.0重
量%の量で基質に結合していることができる。
【0062】 適切な亜クロム酸銅触媒は、実験式:CuO・CuCr24により表される。
CuCr24は、既知であり、C.A.R.N. 12018-10-9 及び Gmelins Handbuch de
r Anorganischen Chemie, 8th ed., Vol. Kupfer, part B, instalment 3, syst
em number 60, page 60 を参照のこと。一般名はまた、クロム酸(III)銅(II )である。CuOとCuCr24の割合の変化する亜クロム酸銅触媒、ラネー銅
触媒及び銅−亜鉛−アルミニウム−酸化物触媒は、純粋な形で、又は列挙された
元素をドープした形で、市販されている。
【0063】 本方法の好ましい実施態様において、使用される銅含有触媒は、亜クロム酸銅
触媒又は銅、亜鉛及びアルミニウムを酸化物の形で含む触媒である。列挙された
触媒は、反応混合物中に、使用される遊離体の量に基づいて、約0.1〜100
重量%、好ましくは1〜20重量%の量で存在する。
【0064】 銅含有触媒は、本方法において、異なる様式で使用することができる: ・ただちに使用できる触媒の形で; ・前水素化された(prehydrogenated)触媒の形で、又は ・銅塩又は酸化物のような適切な前駆体、及び他の化合物からインサイチュー
で調製される触媒の形で。
【0065】 前水素化のために、例えば、適切な溶媒中の触媒の懸濁液を、5〜150bar の水素下で、80〜250℃で半時間〜5時間処理することが可能であるか、又
は水素は、常圧〜50bar下100〜500℃で乾燥触媒上で導入される。
【0066】 本方法の好ましい実施態様において、使用される触媒は、イミン又はニトロン
を水素化するのに使用される溶媒中での水素化により活性化される(「前水素化
」)。この触媒は、水素化後、例えば、本方法がバッチ式で行われるならば、濾
過により分離することができる。
【0067】 イミン(II)は、ケトン(III)を、R1−N基を導入する化合物、特に第一級
アミン、好ましくはメチルアミンと反応させることにより調製することができる
。イミン(II)の調製は、米国特許第4,536,518号明細書に記載される
方法と同様に行われる。
【0068】 ニトロン(II)は、ケトン(III)を、R1−N→O基を導入する化合物、例え
ば、R1−置換ヒドロキシルアミン、好ましくはN−メチルヒドロキシルアミン と反応させることにより調製することができる。ニトロン(II)の調製は、WO
98/27050 に記載される方法と同様に行われる。
【0069】 水素化は、有機溶媒の存在下で行われる。非極性若しくは極性非プロトン性溶
媒又はこれらの混合物を使用するのが好ましい。
【0070】 適切な非極性溶媒の例は、炭化水素、例えば、ヘキサン、ヘプタン又は石油エ
ーテルのような脂肪族炭化水素、シクロヘキサン又はメチルシクロヘキサンのよ
うな脂環式炭化水素、ベンゼン、トルエン又はキシレンのような芳香族炭化水素
である。
【0071】 適切な極性非プロトン性溶媒の例は、脂肪族エーテル(例えば、1,2−ジエ
トキシエタン又はtert−ブチルメチルエーテル)、環状エーテル(例えば、テト
ラヒドロフラン又はジオキサン)のようなエーテル類、アミド類(例えば、ジメ
チルホルムアミド又はN−メチルピロリドン)である。エーテル類がとりわけ適
している(特にテトラヒドロフラン)。
【0072】 変法b)により、必要であれば、酸性助剤(acid assistants)〔例えば、2 個を超える炭素原子を含む有機の1価又は多価の酸(例えば、酢酸、プロピオン
酸又はマロン酸)、硫酸のような鉱酸、三フッ化ホウ素のようないわゆるルイス
酸、又はゼオライト若しくはナフィオン(Nafion)(登録商標)のようないわゆ
る固体酸及び/又は硫酸ナトリウムのような脱水剤〕が添加される。
【0073】 変法b)により、使用されるアミンの50mol過剰までが添加される(例えば 、メチルアミンガスの形で、又は例えばエタノール中の溶液として、メチルアミ
ン)。
【0074】 本方法は、両方の変法で、好ましくは液相バッチ式で、又は連続的に、好まし
くは触媒懸濁液により液相水素化として、若しくはバブルカラム中で、又は点滴
ろ床(trickle bed)で生成された触媒により行うことができる。本反応はまた 、気相で粉末触媒により流動床で、又は配合触媒により固定床で行うことができ
る。
【0075】 水素化は、広範な温度で行うことができる。60°〜約250℃、好ましくは
90°〜150℃の範囲の温度が、有利であることが判った。
【0076】 水素圧は、水素化中、広い範囲内で、例えば1〜100、好ましくは5〜50
、更に好ましくは10〜20barで変化させることができる。どの水素圧が使用 されるかは、本質的に利用可能な水素化プラントに依存する。約100℃の高温
で、分子状水素はまた、イソプロパノールのような水素供与体で置き換えること
ができる。
【0077】 反応時間は、広い限界内で変化させることができる。これは、使用される触媒
、水素圧、反応温度及び使用されるプラントに依存し、例えば、半時間〜24時
間であってよい。有利な反応時間は、約半時間〜2時間である。
【0078】 反応生成物の単離は、既知の方法により行われ、そして実施例に説明される。
触媒の分離及び溶媒の除去後、従来の分離法、例えば、分取薄層クロマトグラフ
ィー、分取HPLC、分取ガスクロマトグラフィーなどが行われる。ラセミ体の
シクロヘキシリデンアミンから出発して得られるcis−ラセミ体は、エナンチオ マー分離のための既知の方法を使用して〔例えば、キラル基質上の分取クロマト
グラフィー(HPLC)により、又は光学的に純粋な沈殿剤(例えば、D−(−
)若しくはL−(−)−マンデル酸又は(+)若しくは(−)−10−ショウノ
ウスルホン酸)を使用する沈殿若しくは結晶化により〕更に精製することなく、
光学的に純粋な対掌体に分離することができる。エナンチオマーとして純粋な4
−置換シクロヘキシリデンアミンから出発すると、本発明の水素化方法により、
エナンチオマーとして純粋な4−置換シクロヘキシルアミンが直接得られる。
【0079】 本発明はまた、シクロヘキシリデンアミンのジアステレオ選択的水素化のため
の、銅含有触媒の使用に関する。この場合に、シクロヘキシリデンアミンのジア
ステレオ選択的水素化のために、亜クロム酸銅触媒又はCuZnAl−酸化物触
媒を使用することが好ましい。
【0080】 以下の実施例により本発明を説明する:
【0081】 実施例1(イミンの水素化) バリウムをドープした亜クロム酸銅触媒(ズェド化学(Suedchemie)の市販製
品、ガードラー(Girdler)G13、Cu 29%、Cr 26%及びBa 1 3.6%を含む)0.1g及びTHF 40mlを、100mlオートクレーブ(ス テンレス鋼316SS)に入れた。この触媒懸濁液を、H2の初期圧12barで1
30℃で1時間、前水素化した。次に懸濁液を冷却して、4−(3,4−ジクロ
ロフェニル)−1−メチルイミノ−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン0
.5gを加えた。続いて、水素化を100℃及びH2の初期圧12bar(最大圧: 15bar)で18時間行った。濾過により触媒を除去して、真空下での溶媒の留 去により生成物を濃縮し、高真空下で乾燥した。1H−NMRスペクトルにより 、生じた4−(3,4−ジクロロフェニル)−1,2,3,4−テトラヒドロ−
N−メチル−1−ナフチルアミンのcis/trans比は>95:5であった。粗生成
物は、CH2Cl2からCH2Cl2/MeOH(9:1)への溶媒勾配でのシリカ
ゲルのフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。これによって、純粋なci
s−ラセミ体の理論収量の83%を得た。
【0082】 実施例2(還元的アルキル化) 4−(3,4−ジクロロフェニル)−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒ
ドロナフタレン1.0g及びバリウムをドープした亜クロム酸銅触媒(実施例1 を参照のこと)0.2gを、100mlオートクレーブ(ステンレス鋼316SS )内のTHF 40mlに入れた。続いて、エタノール中のメチルアミン溶液(1
4.2%(重量/容量))2.25mlをシリンジにより加えた。次に水素120
barを圧入し、そして110℃で16時間及び130℃で18時間水素化を行っ た。濾過により触媒を除去し、真空下での溶媒の留去により生成物を濃縮して、
高真空下で乾燥した。1H−NMRスペクトルにより、生じた4−(3,4−ジ クロロフェニル)−1,2,3,4−テトラヒドロ−N−メチル−1−ナフチル
アミンのcis/trans比は>9:1であった。粗生成物は、CH2Cl2からCH2 Cl2/MeOH(9:1)への溶媒勾配でのシリカゲルのフラッシュクロマト グラフィーにより精製した。これによって、純粋なcis−ラセミ体の理論収量の 50%を得た。
【0083】 実施例3(イミンの水素化) 触媒(エンゲルハート(Engelhard)の市販製品、Cu−0890P、CuO 35%、ZnO 42%及びAl23 21%を含む)0.4g及びTHF 80mlを300mlオートクレーブ(ステンレス鋼316SS)に入れた。この触
媒懸濁液を、H2の初期圧10barで150℃で2時間、前水素化した。次に懸濁
液を冷却して、4−(3,4−ジクロロフェニル)−1−メチルイミノ−1,2
,3,4−テトラヒドロナフタレン2gを加えた。続いて、水素化を100℃及 びH2の初期圧10bar(最大圧:15bar)で30分間行った。濾過(ハイフロ (Hyflo)(登録商標)で)により触媒を除去して、真空下での溶媒の留去によ り溶液0.5mlを濃縮した。試料をイソプロパノールにとって、生じた4−(3
,4−ジクロロフェニル)−1,2,3,4−テトラヒドロ−N−メチル−1−
ナフチルアミンのcis/trans比をHPLCにより測定した(97.3対2.7)
。次にHCl飽和THF溶液20mlを、0℃で粗生成物の溶液に滴下により加え
た。対応する結晶性塩酸塩が沈殿し、これをガラス吸引フィルターでの濾過によ
り回収して、真空下で乾燥した。これによって、純粋なcis−ラセミ体の理論収 量の85%を得た。融点は、無水メタノールからの再結晶後、292〜293℃
であった。
【0084】 実施例4(触媒の前水素化なしの、イミンの水素化) 触媒(エンゲルハート(Engelhard)の市販製品、Cu−0890P、CuO 35%、ZnO 42%及びAl23 21%を含む)0.06g、THF 30ml及び4−(3,4−ジクロロフェニル)−1−メチルイミノ−1,2,3
,4−テトラヒドロナフタレン3gを、100mlオートクレーブ(ステンレス鋼 316SS)に入れた。次に水素化を150℃及びH2の初期圧10bar(最大圧
:15bar)で1.5時間行った。ハイフロ(Hyflo)(登録商標)での濾過によ
り触媒を除去して、真空下での溶媒の留去により溶液0.1mlを濃縮した。試料
をイソプロパノールにとって、生じた4−(3,4−ジクロロフェニル)−1,
2,3,4−テトラヒドロ−N−メチル−1−ナフチルアミンのcis/trans比を
HPLCにより測定した(99.0対1.0)。続いて、D−(−)−マンデル
酸1.5gを粗生成物の溶液に加え、溶媒をロータリーエバポレーター中で加熱 しながら除去した。高真空下で12時間乾燥後、エタノール100mlを加え、対
応する結晶性マンデル酸塩を還流条件下で溶解した。20分間加熱後、溶液を冷
却して、室温で一晩貯蔵した。ガラス吸引フィルターで無色の結晶を濾過して、
母液を半分の容量まで濃縮し、短時間の加熱後、冷却して2回目の結晶化を行っ
た。これによって、更なる生成物画分を得た。総収率は、理論値の82%であっ
た。融点は、第1及び第2画分についてそれぞれ191℃及び190℃であった
【0085】 実施例5(触媒の前水素化を伴う、ニトロンの水素化) 触媒(エンゲルハート(Engelhard)の市販製品、Cu−0890P)428m
g及びTHF 35mlを、100mlオートクレーブ(ステンレス鋼316SS) に入れた。この触媒懸濁液をH2の初期圧12barで150℃で2時間、前水素化
した。懸濁液を冷却して、次に4−(3,4−ジクロロフェニル)−1−メチル
オキシドイミノ−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン3.01g(9.4m
mol)を加えた。次に水素化を130℃及びH2の初期圧12barで90分間行っ た。濾過により触媒を除去して、真空下での溶媒の留去により生成物を濃縮し、
高真空下で乾燥した。HPLCによる生じた4−(3,4−ジクロロフェニル)
−1,2,3,4−テトラヒドロ−N−メチル−1−ナフチルアミンのcis/tra
ns比は、cis−化合物に選択的に>98.5であった。
【0086】 実施例6 実施例3と同様に、触媒X572P(エンゲルハート(Engelhard)、CuO 、CaSiOx、C)、X540P(エンゲルハート(Engelhard)、CuO、A
lOx、MnO2)及びCu1890P(エンゲルハート(Engelhard)、CuC rOX、42% Cu、31% Cr)を使用して、4−(3,4−ジクロロフ ェニル)−1−メチルイミノ−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレンを水素
化した。HPLCによるcis/trans比は、cis−化合物に選択的に、98.0( X572P)、98.3(X540P)及び99.2(Cu1890P)であっ
た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,UG,ZW),E A(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ,BA ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CU, CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,GD,G E,GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS ,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK, LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,M N,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU ,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM, TR,TT,UA,UG,US,UZ,VN,YU,Z A,ZW (72)発明者 ジャレット,ハンス−ペーター スイス国 ツェーハー−4143 ドルナッハ ゾロトゥルナー シュトラーセ 2 (72)発明者 トーメン,マルク スイス国 ツェーハー−3125 トッフェン シュタインアッカーヴェーク 12 Fターム(参考) 4H006 AA02 AC52 AC59 AC81 BA05 BA07 BA09 BA14 BA30 BA31 BA70 BE20 BJ50 BM30 BM72 BU44

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(I): 【化1】 〔式中、R1及びR2は、相互に独立に、炭化水素基であり、そしてAは、置換基
    であり、そしてmは、0〜4の整数であり、かつ置換基Aの数を規定している〕
    で示される化合物の製造方法であって、 a)式(II): 【化2】 〔式中、nは、0又は1であり、そしてR1、R2、A及びmは、前記と同義であ
    る〕で示されるシクロヘキシリデンアミンを、銅含有触媒の存在下で水素化する
    か;又は b)式(III): 【化3】 〔式中、R2、A及びmは、前記と同義である〕で示されるケトンを、R1−N→
    (O)n基を導入する化合物と反応させ、中間体として得られるイミン若しくは ニトロン(II)を、銅含有触媒の存在下で水素化し、 そしてcis−化合物(I)を単離することを含む方法。
  2. 【請求項2】 炭化水素基R1又はR2が、C1−C20アルキル、C4−C12
    クロアルキル、C4−C12シクロアルケニル、C2−C11ヘテロシクロアルキル、
    炭素環C6−C16アリール、C2−C15ヘテロアリール、炭素環C7−C16アラル キル及びC2−C15ヘテロアリールアルキルよりなる群から選択され、かつアミ ノ、C1−C4アルキルアミノ、C1−C4ジアルキルアミノ、ヒドロキシ、カルボ
    キシ及びハロゲンよりなる群からの官能基により置換されており、mが、2であ
    り、そしてAが、置換基R3及びR4〔これらは、相互に独立に、又は組み合わさ
    って、飽和脂肪族、脂環式若しくは脂肪族複素環基又は炭素環、複素環若しくは
    炭素環−複素環基(これらは、これらの基の他の任意の基と結合していてもよく
    、かつアミノ、C1−C4アルキルアミノ、C1−C4ジアルキルアミノ、ヒドロキ
    シ、カルボキシ及びハロゲンよりなる群からの官能基により置換されていてもよ
    い)である〕である、式(I)の化合物の製造方法であって、 a)対応する置換イミン(II)〔ここで、mは、2であり、そしてR1、R2
    3及びR4は、前記と同義である〕により変法a)を実施するか、又は b)対応する置換ケトン(III)〔ここで、mは、2であり、そしてR3及びR 4 は、前記と同義である〕により変法b)を実施する ことを含む方法。
  3. 【請求項3】 式(I′): 【化4】 〔式中、R1は、C1−C4アルキルであり、そしてR2は、アリールである〕で示
    される化合物のcis−エナンチオマー対の製造のための、請求項1又は請求項2 記載の方法であって、 a)式(II′): 【化5】 〔式中、R1は、メチルであり、そしてR2は、3,4−ジクロロフェニルである
    〕で示されるイミン若しくはニトロンを、銅含有触媒の存在下で水素化するか;
    又は b)式(III′): 【化6】 〔式中、R2は、前記と同義である〕で示されるケトンを、R1−N基を導入する
    化合物と反応させ、中間体として得られるイミン若しくはニトロン(II)を、銅
    含有触媒の存在下でインサイチューで水素化し、 そして化合物(I′)を単離することを含む方法。
  4. 【請求項4】 R1が、メチルであり、そしてR2が、3,4−ジクロロフェ
    ニルである、cis−化合物(I′)の製造のための、請求項3記載の方法であっ て、 a)R1が、メチルであり、そしてR2が、3,4−ジクロロフェニルである、
    イミン若しくはニトロン(II′)を、銅含有触媒の存在下で水素化するか、又は b)R2が、3,4−ジクロロフェニルである、ケトン(III′)を、メチルア
    ミン若しくはN−メチルヒドロキシルアミンと反応させ、中間体として得られる
    イミン若しくはニトロン(II)を、銅含有触媒の存在下で水素化し、 そしてcis−化合物(I′)を単離することを含む方法。
  5. 【請求項5】 亜クロム酸銅又はCuZnAl−オキシド触媒の存在下での
    水素化により、化合物(I)を製造することを含む、請求項1〜4のいずれか1 項記載の方法。
  6. 【請求項6】 環状イミンのcis−選択的水素化のための、銅含有触媒の使 用。
  7. 【請求項7】 シクロヘキシリデンアミンのcis−選択的水素化用触媒とし ての、亜クロム酸銅触媒又はCuZnAl−オキシド触媒の、請求項6記載の使
    用。
JP2000536684A 1998-03-18 1999-03-16 シクロヘキシリデンアミンのcis−選択的接触水素化方法 Pending JP2002506844A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
CH64598 1998-03-18
CH645/98 1998-03-18
PCT/EP1999/001696 WO1999047486A1 (en) 1998-03-18 1999-03-16 Process for the cis-selective catalytic hydrogenation of cyclohexylidenamines

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002506844A true JP2002506844A (ja) 2002-03-05
JP2002506844A5 JP2002506844A5 (ja) 2006-05-11

Family

ID=4191841

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000536684A Pending JP2002506844A (ja) 1998-03-18 1999-03-16 シクロヘキシリデンアミンのcis−選択的接触水素化方法

Country Status (16)

Country Link
US (1) US6232501B1 (ja)
EP (1) EP1064250B1 (ja)
JP (1) JP2002506844A (ja)
CN (1) CN1216033C (ja)
AR (1) AR018164A1 (ja)
AU (1) AU759530B2 (ja)
CA (1) CA2323629A1 (ja)
DE (1) DE69916593T2 (ja)
ES (1) ES2217748T3 (ja)
HU (1) HUP0101322A3 (ja)
IL (2) IL138172A0 (ja)
PT (1) PT1064250E (ja)
TR (1) TR200002673T2 (ja)
TW (1) TWI220427B (ja)
WO (1) WO1999047486A1 (ja)
ZA (1) ZA200004624B (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011506531A (ja) * 2007-12-21 2011-03-03 ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア 一段階還元的アミノ化
JP2011507814A (ja) * 2007-12-21 2011-03-10 ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア キラルイミンのジアステレオ選択的転化方法

Families Citing this family (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6500987B1 (en) 1998-11-27 2002-12-31 Teva Pharmaceutical Industries Ltd. Sertraline hydrochloride polymorphs
ATE264831T1 (de) * 1999-07-29 2004-05-15 Ciba Sc Holding Ag Verfahren zur cis-selektiven katalytischen hydrierung von cyclohexylidenaminen
US6495721B1 (en) 1999-08-09 2002-12-17 Teva Pharmaceutical Industries Ltd. Sertraline hydrochloride Form II and methods for the preparation thereof
TWI260315B (en) 1999-10-29 2006-08-21 Ciba Sc Holding Ag Polymorphic forms of sertraline hydrochloride
US7442838B2 (en) 1999-10-29 2008-10-28 Ciba Specialty Chemicals Corp. Polymorphic forms of sertraline hydrochloride
US6693218B1 (en) 1999-11-16 2004-02-17 Ciba Specialty Chemicals Corporation Process for the preparation of ketimines
ATE299862T1 (de) 1999-11-16 2005-08-15 Ciba Sc Holding Ag Verfahren zur herstellung von ketiminen
ATE354358T1 (de) 1999-12-21 2007-03-15 Teva Pharma Neue sertralinhydrochlorid polymorphe, verfahren zur herstellung und zur verwendung und diese enthaltende zusammensetzungen
PL357262A1 (en) 2000-03-14 2004-07-26 Teva Pharmaceutical Industries Ltd. Novel process for preparing (+)-cis-sertraline
US6723878B2 (en) 2001-06-15 2004-04-20 Orion Corporation Fermion Method for preparing sertraline
AU2003251290A1 (en) 2002-04-29 2003-11-17 Teva Pharmaceutical Industries Ltd. Process for preparation of polymorphic form ii of sertraline hydrochloride, pharmaceutical formulations and methods of administration thereof
WO2004092110A2 (en) * 2003-04-14 2004-10-28 Teva Pharmaceutical Industries Ltd. Hydrogenation of imine intermediates of sertraline with catalysts
US20070260090A1 (en) 2005-06-03 2007-11-08 Hetero Drugs Limited Highly Steroselective Synthesis of Sertraline

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4536518A (en) 1979-11-01 1985-08-20 Pfizer Inc. Antidepressant derivatives of cis-4-phenyl-1,2,3,4-tetrahydro-1-naphthalenamine
US5290806A (en) * 1990-03-06 1994-03-01 Basf Aktiengesellschaft 4-(4-tert-butylphenyl) cyclohexylamines, and fungicides containing same
GB9114948D0 (en) 1991-07-11 1991-08-28 Pfizer Ltd Process for preparing sertraline intermediates
IL112569A (en) * 1994-02-10 1999-12-22 Wyeth John & Brother Ltd Pharmaceutical compositions comprising cyclohexylamine derivatives certain such novel compounds and their preparation
HU222341B1 (hu) 1996-12-18 2003-06-28 Richter Gedeon Vegyészeti Gyár Rt. Eljárás sertralin előállítására és az eljárásban alkalmazott intermedier
DE19812054A1 (de) * 1998-03-19 1999-09-23 Hoechst Schering Agrevo Gmbh Verfahren zur Herstellung 4-substituierter cis-Cyclohexylamine

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011506531A (ja) * 2007-12-21 2011-03-03 ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア 一段階還元的アミノ化
JP2011507814A (ja) * 2007-12-21 2011-03-10 ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア キラルイミンのジアステレオ選択的転化方法

Also Published As

Publication number Publication date
ZA200004624B (en) 2001-11-29
ES2217748T3 (es) 2004-11-01
EP1064250A1 (en) 2001-01-03
AU759530B2 (en) 2003-04-17
WO1999047486A1 (en) 1999-09-23
DE69916593T2 (de) 2005-05-25
US6232501B1 (en) 2001-05-15
IL138172A (en) 2007-09-20
TWI220427B (en) 2004-08-21
EP1064250B1 (en) 2004-04-21
CN1293653A (zh) 2001-05-02
IL138172A0 (en) 2001-10-31
AR018164A1 (es) 2001-10-31
HUP0101322A2 (hu) 2002-05-29
PT1064250E (pt) 2004-09-30
HUP0101322A3 (en) 2002-06-28
CN1216033C (zh) 2005-08-24
AU3412899A (en) 1999-10-11
TR200002673T2 (tr) 2000-11-21
DE69916593D1 (de) 2004-05-27
CA2323629A1 (en) 1999-09-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
RU2753548C1 (ru) Способ производства никотина
JP2002506844A (ja) シクロヘキシリデンアミンのcis−選択的接触水素化方法
JP4056093B2 (ja) ペルヒドロイソインドール置換体の製造方法
RU2181358C2 (ru) Способ получения сертралина из хирального тетралона
EP1778620A1 (en) Process for the preparation of a diastereomerically enriched compound
US6900355B2 (en) Process for the cis-selective catalytic hydrogenation of cyclohexylidenamines
HU176277B (en) Process for producing cycloalkyl-amine derivatives
MXPA00008768A (en) Process for the cis-selective catalytic hydrogenation of cyclohexylidenamines
WO2004110977A1 (ja) 光学活性1−アルキル置換−2,2,2−トリフルオロエチルアミンの製造方法
KR101155389B1 (ko) 에네-아마이드 유도체의 제조 방법
CA2379217A1 (en) Process for the cis-selective catalytic hydrogenation of cyclohexylidenamines
CZ20002085A3 (cs) Způsob přípravy sertralinu z chirálního tetralonu
HU212733B (en) Process to prepare (2-benzyloxy-6-nitrophenyl)-acetonitril

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060315

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060315

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081021

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20081210

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20081217

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090623