JP2008503195A - 電気機械用のハンマーブラシ - Google Patents
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Abstract
電気機械(10)のブラシホルダ(24)に旋回可能に支承するための、板ばね(36)を備えたハンマーブラシ(22)が提案されている。板ばね(36)は、ブラシホルダ(24)に固定するための固定区分(38)と、該固定区分に接続された、カーボンブラシ(30)に固定されたアーム(40)と、アーム(40)の端部における、前記固定区分(38)に向かって折り曲げられた区分(44)とを有している。前記区分(44)は、アーム(40)の、カーボンブラシ(30)とは反対側に向かって折り曲げられていて、ばね弾性的に構成されている。
Description
従来技術
本発明は、請求項1の上位概念に記載の電気機械用のハンマーブラシ(Hammerbuerste)に関する。このような形式の、電気機械のブラシホルダに旋回可能に支承するためのハンマーブラシは、一般的に2つの板ばねを有しており、これらの板ばねは、ブラシホルダに固定するための固定区分と、この固定区分に接続された、カーボンブラシが固定されているアームと、該アームの端部において、固定区分に向かって折り曲げられた区分とを有している。整流子に対するカーボンの必要な押しつけ力を保証するために、ハンマーブラシのプリロード(予備荷重)が必要である。ハンマーブラシホルダを半径方向で組み立てる際に、プリロードのかけられたハンマーブラシの接合補助手段として構成された区分が拡開されるようになっている。この区分は、整流子で支えられている。この場合、特に接合補助手段が整流子と最初に接触する際に、ハンマーブラシの板ばねのための高い折れ曲がり負荷が発生する。この場合、整流子の表面が損傷することがある。
本発明は、請求項1の上位概念に記載の電気機械用のハンマーブラシ(Hammerbuerste)に関する。このような形式の、電気機械のブラシホルダに旋回可能に支承するためのハンマーブラシは、一般的に2つの板ばねを有しており、これらの板ばねは、ブラシホルダに固定するための固定区分と、この固定区分に接続された、カーボンブラシが固定されているアームと、該アームの端部において、固定区分に向かって折り曲げられた区分とを有している。整流子に対するカーボンの必要な押しつけ力を保証するために、ハンマーブラシのプリロード(予備荷重)が必要である。ハンマーブラシホルダを半径方向で組み立てる際に、プリロードのかけられたハンマーブラシの接合補助手段として構成された区分が拡開されるようになっている。この区分は、整流子で支えられている。この場合、特に接合補助手段が整流子と最初に接触する際に、ハンマーブラシの板ばねのための高い折れ曲がり負荷が発生する。この場合、整流子の表面が損傷することがある。
発明の利点
請求項1の特徴を有する電気機械用のハンマーブラシは、ハンマーブラシホルダの組み立てが簡略化され、整流子に対するカーボンの位置決めが改善され、ばね力公差が狭められる、という利点を有している。この場合、電気機械のブラシホルダに旋回可能に支承するためのハンマーブラシは、1つの板ばねを有しており、この板ばねは、ブラシホルダに固定するための固定区分と、この固定区分に接続された、カーボンブラシが固定されているアームと、該アームの端部において、固定区分に向かって折り曲げられた区分とを有しており、この区分は、アームの、カーボンブラシとは反対側に向かって折り曲げられている。
請求項1の特徴を有する電気機械用のハンマーブラシは、ハンマーブラシホルダの組み立てが簡略化され、整流子に対するカーボンの位置決めが改善され、ばね力公差が狭められる、という利点を有している。この場合、電気機械のブラシホルダに旋回可能に支承するためのハンマーブラシは、1つの板ばねを有しており、この板ばねは、ブラシホルダに固定するための固定区分と、この固定区分に接続された、カーボンブラシが固定されているアームと、該アームの端部において、固定区分に向かって折り曲げられた区分とを有しており、この区分は、アームの、カーボンブラシとは反対側に向かって折り曲げられている。
有利な形式で、ばね弾性的な区分が、前記アームに対して少なくとも鋭角で折り曲げられている。これによって正確に規定されたばね力が得られる。
前記アームとばね弾性的な区分とが、湾曲部を介して互いに結合されていれば、ばね特性曲線のために有利である。
ばね弾性的な区分の端部でカーボンブラシの高さ位置に、アームから離れる方向に湾曲された、有利にはアーチ状の領域が形成されていることによって、ハンマーブラシを構成部分に接合する作業が簡略化される。
押し込み変形部、折り返された縁部又は付加的なプレートとして構成された補強部がアームに沿って設けられていれば、ばね力に基づくトルクによって生ぜしめられるカーボンの傾倒が避けられる。
ブラシホルダに配置され、かつブラシホルダから突き出す2つのハンマーブラシを備えたブラシホルダにおいて、カーボンブラシが互いに向き合っていてばね弾性的な区分が互いに離れる方向に向いているブラシホルダを使用すれば、組み立てが簡略化される。このような形式のブラシホルダにおいて、組み立てられていない状態で、アームが互いにほぼ平行に配置されていれば、組み立て時に整流子上に作用する載設力は非常に小さく、組み立て過程の最後になって始めて作用するようになっている。
このような組み立ての簡略化は、このような形式の少なくとも1つのハンマーブラシを備えた電気機械においても得られる。同じことは、このような形式のブラシホルダを備えた電気機械にも当てはまる。この場合、ブラシホルダはハンマーブラシと共に前もって切欠内に配置されており、ハンマーブラシが、前記切欠内に配置された整流子に当接しており、前記切欠が2つの側壁を有していて、これらの側壁にばね弾性的な区分が当接している。また、両側壁に、アームのばね弾性的な区分のための接合傾斜部が形成されていれば、組み立てはさらに簡略に行うことができる。
その他の利点及び有利な実施態様は、従属請求項に記載されていて、以下に説明されている。
図面
次に、図面を参照しながら実施例に基づき本発明について詳しく説明する。図1は、電動機の縦断面図、図2は、電動機の整流装置の、図1のII−II線に沿った断面図、図3は、図2に示した整流装置の組み付け位置を示す図である。
次に、図面を参照しながら実施例に基づき本発明について詳しく説明する。図1は、電動機の縦断面図、図2は、電動機の整流装置の、図1のII−II線に沿った断面図、図3は、図2に示した整流装置の組み付け位置を示す図である。
実施例の説明
図1には電動機10の概略的な縦断面図が示されており、この場合、電動機10は発電機である。この電動機10は、自動車の例えばシート調整器、ウインドレギュレータ、ワイパ駆動装置、ブロワその他に使用される。電動機10は、ケーシング12と、このケーシング12内に配置された可動子14とを有している。可動子14は、軸16と、詳しく図示していない巻線を備えた積層鉄心17とを有している。可動子の巻線は、ワイヤ18を介して整流子20に接続されている。整流子20は、外周部の半径方向で逆向きの2つの側において2つのハンマーブラシ22によって負荷される。ハンマーブラシ22は、ブラシホルダ24上に配置されている。整流子20と、ハンマーブラシ22とブラシホルダ24とは、1つの整流装置26を形成している。整流子20及びハンマーブラシ22の一部は、例えば伝動装置ケーシング内に形成された切欠28内に配置されている。
図1には電動機10の概略的な縦断面図が示されており、この場合、電動機10は発電機である。この電動機10は、自動車の例えばシート調整器、ウインドレギュレータ、ワイパ駆動装置、ブロワその他に使用される。電動機10は、ケーシング12と、このケーシング12内に配置された可動子14とを有している。可動子14は、軸16と、詳しく図示していない巻線を備えた積層鉄心17とを有している。可動子の巻線は、ワイヤ18を介して整流子20に接続されている。整流子20は、外周部の半径方向で逆向きの2つの側において2つのハンマーブラシ22によって負荷される。ハンマーブラシ22は、ブラシホルダ24上に配置されている。整流子20と、ハンマーブラシ22とブラシホルダ24とは、1つの整流装置26を形成している。整流子20及びハンマーブラシ22の一部は、例えば伝動装置ケーシング内に形成された切欠28内に配置されている。
図2には、図1の縦断面図に関連した、整流装置26の左から見た側面図が示されている。有利な形式でプラスチックより成っているブラシホルダ24は、図2に詳しく示されていない軸16に対してほぼ平行に延びているが、軸16に対して垂直にも延びている。ブラシホルダ24は、ハンマーブラシ22と共に、切欠28内に前もって配置されている。ハンマーブラシ22は、カーボンブラシ30と共に、切欠内に配置された整流子20に当接している。ハンマーブラシ22自体は、切欠28の互いに平行な側壁32に当接している。側壁32は、その外側縁部の互いに向き合う側に、接合補助手段として用いられる接合傾斜部34を有している。
ハンマーブラシ22は、ブラシホルダ24において旋回可能に支承するために、それぞれ1つの板ばね36を有している。各板ばね36は固定区分38を有していて、この固定区分38と共にブラシホルダ24に固定されている。固定区分38又は付加的な素線を介して、ハンマーブラシ22への電流供給が行われる。固定区分38に、板ばねの形状のアーム40が続いている。アーム40には、カーボンブラシ30も固定されている。
有利な形式で、1ミリメートル乃至3ミリメートルの曲率半径を有する湾曲部42を介して、アーム40の端部に、固定区分38若しくはブラシホルダ24に向かって折り曲げられたばね弾性的な区分44が続いている。折り曲げられたばね弾性的な区分44は、組み立てられていない状態(図3)で、アーム40に対して5°〜25°の鋭角を成して折り曲げられている。ばね弾性的な区分44は、アーム40の、カーボンブラシ30とは反対側に向かって折り曲げられている。折り曲げられた区分44の端部で、ほぼカーボンブラシ30の高さ位置に、アーム40から離れる方向に折り曲げられた、有利にはアーチ状の領域46が形成されている。この領域46は、ほぼ半円形の形状を有している。
アーム40に沿って、固定区分38と湾曲部24との間に補強部48が設けられている。この補強部48は、押し込み変形部として構成されていてもよいし、又はアーム40に沿った2つの側縁部として折り曲げられていてもよい。またプレートを例えば溶接してもよい。
図3に示されているように、アーム40は、少なくとも組み立てられていない状態で、互いにほぼ平行に配置されている。この場合、カーボンブラシ30は互いに向き合っていて、ばね弾性的な区分44は互いに離れる方向に向いている。アーム40は、カーボンブラシ30を前もって位置決めするために用いられる。ブラシホルダ24若しくはハンマーブラシ22を嵌め込む際に、まず折り曲げられた区分44が、接合傾斜部34に接触せしめられるアーチ状の領域46によって圧縮され、緊締される。これは、カーボンブラシ30が、整流子20で接線方向に沿って滑動することなしに、半径方向でのみ整流子20に押しつけられることによって行われる。これによって表面にひっかき傷がつくことはない。しかしながらまた、カーボンブラシ30は、整流子20の表面に沿ってやや滑動することができる。アーム40は、整流子20とブラシホルダ24との間の位置をずらすためにだけ旋回せしめられる。従って、カーボンブラシ30の妨害的な傾倒(これはばね力に基づくトルクによって生ぜしめられる)を好都合に阻止することができる補強部が設けられる。
ハンマーブラシ22は、切欠28内にも配置することができる。接合傾斜部34は、対向部材例えばプラスチック支持体又は伝動装置カバー内に配置されている。
ハンマーブラシ22は、切欠28内にも配置することができる。接合傾斜部34は、対向部材例えばプラスチック支持体又は伝動装置カバー内に配置されている。
Claims (10)
- 電気機械(10)のブラシホルダ(24)に旋回可能に支承するための、板ばね(36)を備えたハンマーブラシ(22)であって、該板ばね(36)が、
ブラシホルダ(24)に固定するための固定区分(38)と、
固定区分(38)に接続され、かつカーボンブラシ(30)に固定されたアーム(40)と、
前記アーム(40)の端部で前記固定区分(38)に向かって折り曲げられた区分(44)とを有している形式のものにおいて、
前記区分(44)が、アーム(40)の、カーボンブラシ(30)とは反対側に向かって折り曲げられていて、ばね弾性的に構成されていることを特徴とする、電気機械用のハンマーブラシ。 - 前記ばね弾性的な区分(44)が、前記アーム(40)に対して少なくとも鋭角を成して折り曲げられている、請求項1記載のハンマーブラシ(22)。
- 前記アーム(40)とばね弾性的な区分(44)とが、湾曲部(42)を介して互いに結合されている、請求項1又は2記載のハンマーブラシ(22)。
- ばね弾性的な区分(44)の端部でカーボンブラシ(30)の高さ位置に、アーム(40)から離れる方向に湾曲された、有利にはアーチ状の領域(46)が形成されている、請求項1から3までのいずれか1項記載のハンマーブラシ(22)。
- 前記アーム(40)に沿って、押し込み変形部、折り返された側縁部又は付加的なプレートの形状の補強部(48)が設けられている、請求項1から4までのいずれか1項記載のハンマーブラシ(22)。
- 請求項1から5までのいずれか1項記載の少なくとも2つのハンマーブラシ(22)を備えたブラシホルダ(24)であって、これらのハンマーブラシ(22)がブラシホルダ(24)に配置され、かつブラシホルダ(24)から突き出している形式のものにおいて、
カーボンブラシ(30)が互いに向き合っていてばね弾性的な区分(44)が互いに離れる方向に向いていることを特徴とする、ブラシホルダ。 - アーム(40)が、少なくとも組み立てられていない状態で、互いにほぼ平行に配置されている、請求項6記載のブラシホルダ。
- 電気機械(10)において、請求項1から5までのいずれか1項記載の少なくとも1つのハンマーブラシ(22)を備えていることを特徴とする、電気機械(10)。
- 請求項6又は7記載のブラシホルダ(24)を備えた電気機械(10)において、
ブラシホルダ(24)がハンマーブラシ(22)と共に前もって切欠(28)内に配置されており、ハンマーブラシ(22)が、前記切欠(28)内に配置された整流子(20)に当接しており、前記切欠(28)が2つの側壁(32)を有していて、これらの側壁(32)にばね弾性的な区分(44)が当接していることを特徴とする、電気機械(10)。 - 両側壁(32)に、ハンマーブラシ(22)のための接合傾斜部(34)が形成されている、請求項9記載の電気機械。
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