JP2008502886A5 - - Google Patents
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Description
本発明は、回転エレメントを有する内燃機関の位置を検出するための装置および方法に関する。
内燃機関の位置を正確に知ることは、とりわけ内燃機関の始動の改善、始動時間の短縮のために有用であり、スタータ無しでエンジンを直接始動することもできる。実際にエンジンの位置を正確に知ることにより、燃料を供給すべきシリンダを選択し、調量すべき最適の燃料量を決定し、同様に点火時点を最適化することができる。
すでに公知の装置は、センサと、エンジン制御手段とを有し:
前記センサは離散値を取る信号を送出し、回転部材と固定部材を有し、前記回転部材は回転エレメントに結合されており、実質的に同じである複数の基準点を有し、これらの基準点は1増分だけ角度的にオフセットされている。
前記センサは離散値を取る信号を送出し、回転部材と固定部材を有し、前記回転部材は回転エレメントに結合されており、実質的に同じである複数の基準点を有し、これらの基準点は1増分だけ角度的にオフセットされている。
ここで前記固定部材は次の要素を有する:
・固定部材に対する基準点の相対位置に基づいて第1信号を発生する第1手段;
・固定部材に対する基準点の相対位置に基づいて第2信号を発生する第2手段;
前記第1信号と第2信号とは同じであるが位相シフトされており、
・前記第1手段と第2手段に接続された分析手段;
この分析手段は、第1信号に基づき特徴的イベントを検出するための第3手段と、第1値と第2値を備える2進の第3信号を発生するための第4手段とを有し、前記第4手段は、第1信号に基づいて特徴的イベントが検出されると、第3信号を第1値と第2値との間で変化させる。
・固定部材に対する基準点の相対位置に基づいて第1信号を発生する第1手段;
・固定部材に対する基準点の相対位置に基づいて第2信号を発生する第2手段;
前記第1信号と第2信号とは同じであるが位相シフトされており、
・前記第1手段と第2手段に接続された分析手段;
この分析手段は、第1信号に基づき特徴的イベントを検出するための第3手段と、第1値と第2値を備える2進の第3信号を発生するための第4手段とを有し、前記第4手段は、第1信号に基づいて特徴的イベントが検出されると、第3信号を第1値と第2値との間で変化させる。
さらに前記エンジン制御手段はセンサの分析手段と接続されており、このエンジン制御手段は次の要素を有する:
・回転エレメントの位置を表すカウンタ;
・3信号が第1値と第2値との間で変化するのを検出し、当該変化に基づいてカウンタを変更する第5手段;
・スパークプラグまたは燃料インジェクタであるエンジンエレメントを、カウンタの値に基づいて作動させる第6手段。
・回転エレメントの位置を表すカウンタ;
・3信号が第1値と第2値との間で変化するのを検出し、当該変化に基づいてカウンタを変更する第5手段;
・スパークプラグまたは燃料インジェクタであるエンジンエレメントを、カウンタの値に基づいて作動させる第6手段。
しかしこの装置は、エンジンが常に同じ方向に回転する場合には満足のいくものであるが、エンジンが逆転するともはやエンジンの位置を正確に知ることができなくなる。例えば内燃機関が停止フェーズにあるとき、エンジンは機械的平衡位置を中心に振動する。この停止フェーズ中に回転方向が連続的に変化すると、従来形式の装置は計数イベントにエラーを発生し、従ってエンジンの位置を知ることができなくなる。
実際には、複数の基準点はギヤの溝と歯の特定の連続からなり、第1信号に出現する特徴的イベントは、基準値が上方または下方にシフトすることである。基準値は一般的に第1信号の平均値に相当する。種々の技術的理由およびとりわけ種々異なる世代の装置間での互換性のために、シフトのただ一つの形式が基準値によって検出される。従って歯の検出(選択されたプロトコルに従いそれぞれ溝の検出)を、上昇縁で基準値を通過する第1信号に関連させることができる。また歯の検出(選択されたプロトコルに従いそれぞれ溝の検出)を、下降縁で基準値を通過する第1信号に関連させることもできる。
しかしこのような装置は、内燃機関が逆転すると間違った情報を送出すると思われる。実際に、第1信号の基準値上昇のシフトが一方の回転方向では歯のシフトに物理的に相応しても、上昇方向での基準値のシフトは別の回転方向では歯のシフトに、もはや物理的に相応しない(溝であっても)。従ってセンサは歯を所定の方向で、溝を別の方向でシグナリングする。結果として分析手段にはこの混乱によってエラーが引き起こされる。
本発明の目的は、この欠点を適度なコストで、前世代のセンサとの互換性を維持して除去することである。言い替えると、歯(それぞれ溝)のシフトだけを回転方向とは別に、回転方向に関係なく検出する。
この課題を解決するために本発明によれば分析手段が次の要素を付加的に有する;
・第1信号において特徴的イベントが検出される場合、第2信号の値を基準値と比較する比較手段、
・特徴的イベントが第1信号に検出され、かつ比較結果がポジティブである場合だけ、第3信号を第1値と第2値との間で変化させる第4手段を制御するための制御手段。
・第1信号において特徴的イベントが検出される場合、第2信号の値を基準値と比較する比較手段、
・特徴的イベントが第1信号に検出され、かつ比較結果がポジティブである場合だけ、第3信号を第1値と第2値との間で変化させる第4手段を制御するための制御手段。
従ってエンジンの回転方向に関係なく、同じ機械的イベント(例えば歯のシフト)が常に物理的に検出される。結果として分析手段にはエラーが引き起こされない。従ってエンジンの位置は、エンジンが逆転しても正確に既知である。
しかし上に述べたように内燃機関は、停止の前に振動する傾向を有する。本発明による別の有利な特徴によれば、装置は次の特徴を有する:
・分析手段は、第1信号に特徴的イベントが検出される場合、第1信号の変化を検出し、これを基準値と比較するための第7手段を有する;
・第4手段は、第7手段により検出された第1信号での変化と基準値との比較結果に基づいて第2値が所定期間の間保持された後、第2値を第1値に変化させる;
・第5手段は、基準値と、第1値が第2値に変化する時点と第2値が第1値に変化する時点との間の期間とを比較し、この比較結果に基づいてカウンタを増分または減分する。
・分析手段は、第1信号に特徴的イベントが検出される場合、第1信号の変化を検出し、これを基準値と比較するための第7手段を有する;
・第4手段は、第7手段により検出された第1信号での変化と基準値との比較結果に基づいて第2値が所定期間の間保持された後、第2値を第1値に変化させる;
・第5手段は、基準値と、第1値が第2値に変化する時点と第2値が第1値に変化する時点との間の期間とを比較し、この比較結果に基づいてカウンタを増分または減分する。
従って分析手段は、エンジンの回転方向を検出する。実際に、カウンタ値の変化は、エンジンが一方の方向に回転するときに負となり、他方の方向に回転するときに正となる。
第3信号が連続的に変化する間の間隔は第5手段によって容易に検出される。
従ってカウンタ値は回転エレメントの物理的位置と常に一致し、回転の方向および回転エレメントの振動とは無関係である。
本発明による別の有利な特徴によれば、装置は次の特徴を有する:
センサの固定部分は次の要素を有する:
・実質的に正弦波である第4信号を発生する第1ゾンデ;
・第1ゾンデに類似する第2ゾンデ、この第2ゾンデは第1ゾンデに近接配置されており、第4信号に実質的に類似するが、しかし第4信号に対して位相のシフトされた第5信号を発生する;
・第5信号を第4信号から減算し、第1信号を発生する手段;
・第3手段は、第1信号がゼロ値を通過するのを検出する。
本発明による別の有利な特徴によれば、装置は次の特徴を有する:
センサの固定部分は次の要素を有する:
・実質的に正弦波である第4信号を発生する第1ゾンデ;
・第1ゾンデに類似する第2ゾンデ、この第2ゾンデは第1ゾンデに近接配置されており、第4信号に実質的に類似するが、しかし第4信号に対して位相のシフトされた第5信号を発生する;
・第5信号を第4信号から減算し、第1信号を発生する手段;
・第3手段は、第1信号がゼロ値を通過するのを検出する。
従ってエアギャップ、温度等の変動により、第4信号と第5信号の時間導関数は減衰される。従いこの装置は非常に正確であり、非常に頑強である。
さらにこの装置は有利には次の特徴を有する:
・第2手段は、第1ゾンデおよび第2ゾンデに類似する第3ゾンデを有し、この第3ゾンデは第1ゾンデと第2ゾンデの中央近傍に配置されており、前記第2信号は最小値と最大値との間で変化する;
・第1信号に特徴的イベントが検出される場合、第2信号の値をその最小値および/または最大値と比較する比較手段。
・第2手段は、第1ゾンデおよび第2ゾンデに類似する第3ゾンデを有し、この第3ゾンデは第1ゾンデと第2ゾンデの中央近傍に配置されており、前記第2信号は最小値と最大値との間で変化する;
・第1信号に特徴的イベントが検出される場合、第2信号の値をその最小値および/または最大値と比較する比較手段。
従って第1信号と第2信号は両方とも実質的に正弦波であり、直角位相である。結果として、第1信号がゼロ値を取るときに、第2信号は近似的に終値(最大値または最小値)である。これらの条件の下で、第1信号のゼロ値によるどのシフトがカウンタを変更すべきであり、どれがカウンタを変更すべきでないかが正確に検出される。
本発明はまた方法に関するものである。この方法では、固定部材と回転部材を有する公知のセンサが使用される。ここで回転部材は実質的に同じである複数の基準点を有し、これらの基準点は1増分だけ角度的にオフセットされている。前記センサは第1信号と第2信号を発生し、これらの信号は同じであるが、位相がシフトされている。第1値と第2値を取る2進信号がセンサからエンジン制御手段に伝送される。この方法は次のステップを有する:
a)第1信号において特徴的イベントを検出するステップ;
b)第3信号が、第1値から第2値へ変化するステップ;
c)第3信号の変化がエンジン制御手段で検出され、第3信号の変化数がカウンタで計数されるステップ;
d)スパークプラグまたは燃料インジェクタであるエンジンエレメントを、カウンタ値に基づいて作動させるステップ。
a)第1信号において特徴的イベントを検出するステップ;
b)第3信号が、第1値から第2値へ変化するステップ;
c)第3信号の変化がエンジン制御手段で検出され、第3信号の変化数がカウンタで計数されるステップ;
d)スパークプラグまたは燃料インジェクタであるエンジンエレメントを、カウンタ値に基づいて作動させるステップ。
この方法は、回転方向の逆転に関する上記欠点を有する。これを改善するために本発明によれば、ステップa)の間に付加的に、第2信号の値が基準値と比較され、ステップb)は、ステップa)での第2信号の値と基準値との比較結果がポジティブである場合にだけ実行される。
本発明による有利な特徴によれば、次のステップが実行される:
・センサが第4信号および第5信号を発生するステップ、これらの信号は同じであるが位相シフトされている;
・第1信号が、第5信号を第4信号から減算することにより発生されるステップ;
・ステップa)の間に、第1信号がゼロ値を通過するのを検出するステップ。
・センサが第4信号および第5信号を発生するステップ、これらの信号は同じであるが位相シフトされている;
・第1信号が、第5信号を第4信号から減算することにより発生されるステップ;
・ステップa)の間に、第1信号がゼロ値を通過するのを検出するステップ。
これにより回転エレメントの位置検出の正確性が改善される。
本発明を以下の説明で、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の装置の概略図である。
図2は、図1の装置の一部詳細図である。
図3は、装置で発生される種々の信号を示す線図である。
図1は、本発明の装置の概略図である。
図2は、図1の装置の一部詳細図である。
図3は、装置で発生される種々の信号を示す線図である。
図1は、実質的にセンサ2とエンジン制御ユニット4を有する装置1を示す。
センサ2は回転部材8と固定部材6を有する。回転部材8はエンジンのクランクシャフトと一体であり、固定部材6は回転部材8の回転運動を検出するように構成されている。固定部材6は図2に詳細が示されている。
回転部材8は強磁性ディスク8を有し、このディスクは60の歯26と60の溝28の連続からなる。これらは均等に分散されており、歯26(それぞれ溝28)はディスク8の周囲にそれぞれ6°毎に配置されている。これはクランクシャフトの回転増分を規定する。実際には、2つの歯がディスク8で除去されており、これによりクランクシャフトの基準位置24を参照することができる。本発明の枠を逸脱することなしに、欠けている歯および溝は別の数であっても良い。
固定部材6は、磁石、3つのホール効果ゾンデ、または同じ形式の3つの磁気抵抗ゾンデ18,20,22、減算器アセンブリ30、および分析ユニット10を有する。磁石16は磁界を発生し、この磁界はディスク8の歯26の存在により変形される。ゾンデ18,20,22により検出される電圧38,34,40は実質的に正弦波であり、ゾンデに対する溝28の位置に基づく。図3に示すように、信号34の電圧は、ゾンデが歯26の先端に対向するときに最大である。曲線8を参照すると、この曲線は、歯26と溝28の連続を備えるディスクをセンサ2の固定部材6により見た様子を示す。歯26の上に指示された数字は、センサの固定部材6の前方を通過する歯の番号であり、この番号は基準位置24から数えたものである。
ゾンデ20はゾンデ18とゾンデ22の中央に配置されており、ゾンデ18およびゾンデ22に対して1歯幅だけ離れている。
減算器アセンブリ30は信号32を発生する。この信号は、ゾンデ18から得られた電圧38とゾンデ22から得られた電圧40との差に相当する。図3に示されているように、信号32は実質的に正弦波であり、平均値はゼロに近似する。またこの信号32は、ゾンデ20から得られた電圧34により規定される信号と直角位相である。
信号32の平均値がゼロに近似していなければ、成分の連続除去を実行して前記平均値をゼロにできることを述べておく。
信号32、34は分析ユニット10に入力される。分析ユニット10は、クランクシャフトの運動を回転の1増分により検出し、情報をエンジン制御ユニット4に送出する。分析ユニット10は制御ユニット44、検出ユニット46,2進信号36の発生器48,および2つのコンパレータ54,42を有する。2つのコンパレータ54、42は信号32,34を受信し、信号58,60を発生し、これらの信号は制御ユニット44に入力される。
検出ユニット46は、信号32によるゼロ値通過12,14を検出する。制御ユニット44は次に、信号34が最大値34MAXにあるか、または最小値34minにあるかを、コンパレータ42から受信した信号58に基づいて決定する。実際には信号58は2進であり、最大値34MAXと最小値34minとの間の平均値に対する信号34の値に基づく。
信号34が最小値34minであるとき、ゾンデ20は歯26に対向する。最小値34minを信号34が連続して2回通過する間に回転の方向が変化しなければ、ディスク38は1増分だけシフトされる。制御ユニット44は次に発生器48を制御して、信号36を値36MAXから値36minに変化させる。
回転方向を知るために、コンパレータ54と、コンパレータ54が制御ユニット44に伝送する信号60により、信号32がゼロ値を通過するときに上昇するか、または下降するかを、ゼロ値を通過した直後の信号32の値を測定することによって決定する。
信号32がゼロ値を通過した後に負であれば、エンジンは正規の方向に回転しており、制御ユニット44は発生器48に対して、信号36を値36minから値36MAXに、値36minに期間T1の間留まった後に変化させる。
信号32がゼロ値を通過した後に上昇すれば、すなわち正であれば、エンジンは逆転しており、制御ユニット44は発生器48に対して、信号36を値36minから値36MAXに、値36minに期間T2の間留まった後に変化させる。
期間T2は期間T1とは別個である。有利には期間T2は期間T1の2倍の長さである。図3に示された一点鎖線72はエンジンの逆転を表す。逆転しているにも拘わらず、カウンタ56の値は常に、装置6に対向する歯の番号と一致していることが分る。
エンジン制御ユニット4は、検出ユニット50,カウンタ56、および制御ユニット52を有する。制御ユニット52は内燃機関の動作エレメント、とりわけスパークプラグ68および燃料インジェクタ70と接続されている。
検出ユニット50は、信号36の値36MAXから値36minへの変化64,信号36の値36minから値36MAXへの変化66、およびこれらの変化を分離する期間Tmesを検出する。この期間がT1に等しければ、カウンタ56は各変化64の後にカウントアップする。この期間がT2に等しければ、カウンタは各変化64の後にカウントダウンする。実際には検出された期間Tmesは値T1およびT2の平均と比較され、カウンタを増分または減分する。
ディスク8の基準位置24がセンサ2の固定部材6に対向するとき、信号32はゼロ値を取らず、従って信号36は長期間の間、値36MAXに留まる。このことは検出ユニット50により検出され、カウンタ56は2回転毎に1回ゼロにリセットされ、これにより2クランクシャフト回転内でのエンジンの位置を知ることができる。
本発明は上記の実施例に限定されるものではなく、当業者が適宜に変更することができる。
例えば基準値を、第1信号32がゼロを通過する以外のものに選択することができる。
2つまたはそれ以上の基準値を選択することも有利である。実際に、信号32がゼロ値を通過することを基準値として選択すると2つの値を使用することになる。第1の値は上昇モード12でのゼロ通過であり、第2の値は下降モード14でのゼロ通過である。上記の実施例では、2つの非ゼロ基準値を次のように選択することができる。すなわち、一方を信号32の平均値より上とし、他方を平均値より下とし、(2つの信号32と34間の直角位相に基づいて)信号32と34の比較によってイベントを直ちに識別できるようにする。
同様に、直角位相ではないが、いずれかの位相シフトを有する第1と第2の信号32,34により動作することも可能である。なぜなら信号32と34を比較することによって、従来技術の装置ではエラー情報が生じたことを回避する所望の目的が達成されるからである。
Claims (10)
- 回転エレメントを有する内燃機関の位置を検出する装置(1)であって、
該装置は、回転部材(8)と固定部材(6)を備えるセンサ(2)と、センサの分析手段(10)と接続されたエンジン制御手段(4)とを有し、
前記回転部材(8)は回転エレメントに結合されており、実質的に同じである複数の基準点(26)を有し、
該基準点(26)は1増分だけ角度的にオフセットされており、
前記固定部材(6)は次の要素を含む:
・固定部材(6)に対する基準点(26)の相対位置に基づいて第1信号(32)を発生する第1手段(16,18,22,30);
・固定部材(6)に対する基準点(26)の相対位置に基づいて第2信号(34)を発生する第2手段(16,20);
ここで前記第1信号(32)と第2信号(34)とは同じであるが位相シフトされており、
・前記第1手段(16,18,22,30)および第2手段(16,20)と接続された分析手段(10);
該分析手段(10)は、第1信号における少なくとも1つの特徴的イベント(12,14)を検出する第3手段(46)と、第1値(36MAX)または第2値(36min)を取る2進形式の第3信号(36)を発生する第4手段(48)とを有し、
前記第4手段(48)は、第1信号(32)に少なくとも1つの特徴的イベント(12,14)を検出した後に、第3信号(36)を第1値(36MAX)と第2値(36min)との間で変化させ、
前記エンジン制御手段(4)は次の要素を有する:
・回転エレメントの位置を表すカウンタ(56);
・第3信号(36)が第1値(36MAX)と第2値(36min)との間で変化するのを検出し、当該変化に基づいてカウンタ(56)を変更する第5手段(50);
・スパークプラグ(68)または燃料インジェクタ(70)であるエンジンエレメントを、カウンタ(56)の値に基づいて作動させるための第6手段(52);
形式の装置において、
前記分析手段(10)はさらに次の要素を有する:
・第1信号(32)に特徴的イベント(12,14)が検出される場合、第2信号(34)の値を基準値と比較する比較手段(42);
・特徴的イベント(12,14)が第1信号(32)に検出され、かつ比較結果(58)がポジティブである場合だけ、第3信号(36)を第1値(36MAX)と第2値(36min)との間で変化させる第4手段(48)を制御するための制御手段(44);
ことを特徴とする装置。 - 請求項1記載の装置において、
・分析手段(10)は、第1信号(32)に特徴的イベント(12,14)が検出される場合、第1信号の変化を検出し、これを基準値と比較する第7手段(54)を有し、
・第4手段(48)は、第1信号(32)の変化と基準値との比較結果(60)に基づいて、第2値(36min)が所定期間(T1,T2)の間保持された後、第2値(36min)を第1値(36MAX)に変化させ、
・第5手段(50)は、基準値と、第1値(36MAX)が第2値(36min)に変化する時点(64)と第2値(36min)が第1値(36MAX)に変化する時点(66)との間の期間(T1,T2)とを比較し、この比較結果(62)に基づいてカウンタ(56)を増分または減分する、装置。 - 請求項1または2記載の装置において、
センサの固定部分は次の要素を有し:
・実質的に正弦波である第4信号(38)を発生する第1ゾンデ(18);
・第1ゾンデ(18)に類似する第2ゾンデ(22);
該第2ゾンデは第1ゾンデ(18)に近接配置されており、第4信号(38)に実質的に類似するが、しかし第4信号(38)に対して位相のシフトされた第5信号(40)を発生し、
・第5信号(40)を第4信号(38)から減算し、第1信号(32)を発生する手段(30);
第3手段(46)は、第1信号(32)がゼロ値を通過するのを検出する、装置。 - 請求項3記載の装置において、
・第2手段は、第1ゾンデ(18)および第2ゾンデ(22)に類似する第3ゾンデ(20)を有し、
該第3ゾンデ(20)は第1ゾンデ(18)と第2ゾンデ(22)の中央近傍に配置されており、
前記第2信号(34)は最小値(34min)と最大値(34MAX)との間で変化し、
・比較手段(42)は、第1信号(32)に特徴的イベント(12,14)が検出される場合、第2信号(34)の値をその最小値(34min)および/または最大値(34MAX)と比較する、装置。 - 請求項1から4までのいずれか一項記載の装置において、
センサの固定部分は磁石(16)を有し、センサの回転部材は複数の強磁性歯(26)を有し、
第1手段および第2手段(18,20,22)はそれぞれホール効果ゾンデ、または磁気抵抗ゾンデの形式である、装置。 - 回転エレメントを有する内燃機関の位置を検出する方法であって、
・回転部材(8)と固定部材(6)を有するセンサ(2)を使用し、
回転部材(8)は実質的に同じである複数の基準点(26)を有し、該基準点は1増分だけ角度的にオフセットされており、
前記センサは第1信号(32)と第2信号(31)を発生し、当該信号は類似しているが、位相シフトされており、
・第1値(36MAX)または第2値(36min)を取る2進信号(36)がセンサ(2)からエンジン制御手段(4)へ伝送される形式の方法において、
当該方法は次のステップを有する:
a)第1信号(32)における特徴的イベント(12,14)を検出するステップ;
b)第3信号(36)を第1値(36MAX)から第2値(36min)に変化させるステップ;
c)第3信号(36)の変化(64)がエンジン制御手段(4)で検出され、第3信号(36)の変化数がカウンタ(56)で計数されるステップ;
d)スパークプラグ(68)または燃料インジェクタ(70)であるエンジンエレメントを、カウンタ(56)の値に基づいて作動させるステップ;
ここでステップa)の間に付加的に、第2信号(34)の値が基準値と比較され(42)、ステップb)は、ステップa)での第2信号(34)の値と基準値との比較結果(58)がポジティブである場合にだけ実行される、ことを特徴とする方法。 - 請求項6記載の方法において、
・第1信号(32)の変化を、ステップa)の間に検出(54)し、
・ステップe)の間に、前記変化を基準値と比較し、
・ステップb)の後に、第3信号(36)を第2値(36min)に所定期間(T1,T2)の間、検出された第1信号(32)の変化と基準値との比較結果(60)に基づいて維持し、次に第3信号(36)を第2値(36min)から第1値(36MAX)に変化(66)させ、
・第3信号(36)が第1値(36MAX)から第2値(36min)に変化する時点と第2値(36min)から第1値(36MAX)に変化する時点との間の期間をエンジン制御手段(4)で検出し、
・カウンタ(56)を検出された期間に基づいて増分または減分する、方法。 - 請求項6または7記載の方法において、
検出された期間は、カウンタを増分または減分するために値(T1,T2)の平均と比較される、方法。 - 請求項6から8までのいずれか一項記載の方法において、
・第4信号(38)および第5信号(40)を発生するセンサ(2)が使用され、これらの信号は同じであるが位相シフトされており、
・第1信号(32)が、第5信号(40)を第4信号(38)から減算することにより発生され、
・ステップa)の間に、第1信号(32)がゼロ値を通過する(12,14)のを検出する、方法。 - 請求項7または8を受けた場合の請求項9記載の方法において、
ステップe)の間に、第1信号(32)が、ゼロ値を通過した後に正の値を取るか否かを決定する、方法。
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