JP2020056606A - 回転位置検出装置、回転位置検出方法及びプログラム - Google Patents

回転位置検出装置、回転位置検出方法及びプログラム Download PDF

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【課題】簡易な構成で回転体の回転位置を正確に検出することが可能な回転位置検出装置を提供する。【解決手段】回転体20の回転を検出するセンサ30において生成された検出信号Sの波形が下側ピークに達するタイミングb(1),b(2)…が検出され、このタイミングが2回連続して検出される間の検出信号Sの積分値Z(1),Z(2)…が算出される。積分値Z(1),Z(2)…は、積分開始時点又は積分終了時点を基準とする検出信号Sの変化量が積分されたものである。回転体20の特定の被検出部C18がセンサ30の検出位置を通過したか否かの判定は、検出信号Sが持つ繰り返し波形の連続した2サイクルにおいて算出された2つの積分値Z(i)及びZ(i+1)の比に基づいて行われる。【選択図】図1

Description

本発明は、回転体の回転位置を検出する装置とその検出方法及びプログラムに係り、例えば、エンジンのクランク軸とともに回転する回転体の回転位置を検出する装置に関するものである。
一般的なエンジン(内燃機関)は、ECU(engine control unit)において燃料噴射タイミングや点火タイミングを制御するため、クランク軸とともに回転する回転体(タイミングローター、シグナルローター、トリガホイールなどとも呼ばれる)を備えている。この回転体は、外周部に複数の凸部(歯)を持った歯車状の円盤であり、回転体の外周部の近くには、回転体の歯を検出するセンサ(磁気ピックアップなど)が配置される。ECUは、センサにおいて歯が検出されるタイミングに基づいてクランク軸の回転位置を判別し、判別した回転位置に応じて燃料噴射や点火などの制御を行う。
下記の特許文献1には、エンジン10のシリンダ内の圧力を測定する圧力測定システム100が記載されている。このエンジン10は、クランク軸とともに回転する欠け歯プレート13(回転体)と、欠け歯プレート13の歯を検出するセンサ15と、センサ15から出力される同期パルスに基づいて制御を行うECU14とを備えている。圧力測定システム100は、センサ15からECU14へ出力される同期パルスに基づいて、圧力センサ200の出力からオーバーサンプリングされた圧力データをリサンプリングする。これにより、欠け歯プレート13の歯の間隔に対応する回転角よりも角度分解能が細かい圧力データを取得することが可能となる。
特開2013−92454号公報
図10Aは、クランク軸の回転位置の検出に用いられる一般的な回転体の例を示す図である。図10Aに示す回転体95は、円盤形状の外周部において等間隔に配置された複数の凸部(歯)を持つ。ただし、この回転体95は、1回転の基準となる回転位置を検出できるようにするため、歯の等間隔の配列において1つの歯が欠けている。この歯が欠けている部分では、他の部分と比較して、隣接する2つの歯の間隔が2倍となっている。図10Aに示すように一部の歯が欠けている回転体は、「欠け歯」とも呼ばれる。
図10Bは、図10Aに示す回転体95の歯を検出するセンサ91の検出信号SAの波形を示す図である。図10Aに示すセンサ91は、鉄などの磁性材料により形成された回転体95の外周部の近傍に配置された磁気ピックアップである。センサ91は、回転体95の歯が近くを通過する際の磁界の変化に応じた検出信号SAを出力する。検出信号SAの波形は、パルス状の変化を繰り返す繰り返し波形であり、回転体95の回転速度が一定の場合、繰り返し波形の1サイクルの期間は概ね一定となる。磁気ピックアップのコイルに生じる起電力が交流であるため、検出信号SAの平均値は概ね一定の値(基準値Sr)となる。
図10Bにおいて、「T(1)」〜「T(6)」は繰り返し波形の1サイクルの期間をそれぞれ表す。この1サイクルの期間は、検出信号SAが上昇して基準値Srを横切るタイミングにより区切られている。図10Bに示すように、回転体95の歯が欠けている部分に対応した期間T(4)は、他の期間に比べて約2倍となっている。従って、欠け歯タイプの回転体95の場合、検出信号SAが基準値Srを横切るタイミングに基づいて繰り返し波形の1サイクルの期間を測定し、測定した期間同士を比較し、他の期間よりも相対的に長い期間を見つけることにより、回転体95の1回転の基準となる回転位置を検出することが可能である。
一方、図11Aは、クランク軸の回転位置の検出に用いられる一般的な回転体の他の例を示す図である。図10Bに示す回転体96は、図10Aに示す回転体95において欠けていた歯が存在している。ただし、その歯の位置は、前後の歯の中央位置に対してずれている。すなわち回転体96は、1回転の基準となる回転位置を検出できるようにするため、歯の等間隔の配列において1つの歯の位置が前後の一方の歯に寄っている。図11Aに示すように一部の歯の位置が前後の一方の歯に寄っている回転体は、「寄せ歯」とも呼ばれる。寄せ歯タイプの回転体は、例えば自動二輪車のエンジンなどにおいて一般的に用いられている。
図11Bは、図11Aに示す回転体95の歯を検出するセンサ91の検出信号SAの波形を示す図である。図11Bにおける1サイクルの期間(T(1)〜T(7))も、図10Bと同様に、検出信号SAが上昇して基準値Srを横切るタイミングにより区切られている。回転体96における歯の位置ずれの影響は、図11Bに示す波形において、期間T(4)と期間T(5)との違いとして表れている。しかしながら、この期間T(4)と期間T(5)との違いは、欠け歯タイプの回転体95の波形(図10B)における期間T(4)と他の期間との違いに比べて顕著でないため、この違いを正確に検出し難いという問題がある。期間T(4)と期間T(5)との違いを正確に検出できないと、回転体96の1回転の基準となる回転位置を正しく定めることができない。
このような問題を解決する1つの方法として、検出信号SAの1サイクルの期間を定めるしきい値を、基準値Srよりも小さい値に設定することが考えられる。図11Bに示す検出信号SAの波形は、1サイクルの期間を定めるしきい値を波形の下側のピークに近づけるほど、歯の位置ずれ部分における1サイクルの期間の違いが顕著になる。しかしながら、検出信号SAの振幅は、回転体95の回転速度に応じて変化する(回転速度が速いほど検出信号SAの振幅が大きくなる)傾向がある。そのため、基準値Srと異なるしきい値を用いて1サイクルの期間を定めようとした場合、回転速度に応じてしきい値を変更しなくてはならず、適切なしきい値を設定するための処理が複雑になるという問題がある。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、簡易な構成で回転体の回転位置を正確に検出することが可能な回転位置検出装置、回転位置検出方法及びプログラムを提供することにある。
本発明の第1の観点は、回転体の回転を検出するセンサにおいて生成された検出信号に基づいて、回転体の回転位置を検出する回転位置検出装置に関する。ここで、回転体は、回転軸の周りに環状に配置された複数の被検出部を備えており、検出信号は、1つの被検出部が所定の検出位置を通過する度にパルス状の変化を繰り返す繰り返し波形を持った信号である。回転体における被検出部の配列は、全ての被検出部が等間隔に並んだ配列において、一部の特定の被検出部を前後2つの被検出部の中央位置からずらした配列となっている。上記第1の観点に係る回転位置検出装置は、検出信号の波形が上側及び下側の一方のピークに達する第1タイミング、検出信号の波形が上側及び下側の他方のピークに達する第2タイミング、検出信号の波形が下降して基準値を横切る第3タイミング、及び、検出信号の波形が上昇して基準値を横切る第4タイミングの少なくとも1つを検出するタイミング検出部と、タイミング検出部が同一のタイミングを連続して2回検出する間の検出信号の積分値、又は、繰り返し波形の1サイクル分の期間においてタイミング検出部が異なる2つのタイミングを検出する間の検出信号の積分値であって、積分開始時点又は積分終了時点を基準とする検出信号の変化量を積分した積分値を算出する積分値算出部と、繰り返し波形の連続した2サイクルにおいて積分値算出部が算出した2つの積分値の比に基づいて、特定の被検出部が検出位置を通過したか否か判定する判定部とを有する。
上記第1の観点に係る回転位置検出装置によれば、回転体の回転を検出するセンサにおいて生成された検出信号の波形が上側及び下側の一方のピークに達する第1タイミング、検出信号の波形が上側及び下側の他方のピークに達する第2タイミング、検出信号の波形が下降して基準値を横切る第3タイミング、及び、検出信号の波形が上昇して基準値を横切る第4タイミングの少なくとも1つが検出される。また、検出された一連のタイミングに基づいて、同一のタイミングが連続して2回検出される間の検出信号の積分値、又は、検出信号が持つ繰り返し波形の1サイクル分の期間において異なる2つのタイミングが検出される間の検出信号の積分値が算出される。この積分値は、積分開始時点又は積分終了時点を基準とする検出信号の変化量が積分されたものである。そして、回転体が持つ特定の被検出部がセンサの検出位置を通過したか否かの判定は、繰り返し波形の連続した2サイクルにおいて算出された2つの積分値の比に基づいて行われる。従って、回転軸の周りに環状に配置された複数の被検出部における一部の特定の被検出部が前後2つの被検出部の中央位置からずれている回転体であっても、当該2つの積分値の比に基づいて、特定の被検出部がセンサの検出位置を通過する際の回転位置を正確に判定することが可能となる。
第1の観点に係る回転位置検出装置において、積分値算出部は、連続した2つの第1タイミングの間における検出信号の変化量を積分した第1積分値、連続した2つの第2タイミングの間における検出信号の変化量を積分した第2積分値、連続した2つの第3タイミングの間における検出信号の変化量を積分した第3積分値、連続した2つの第4タイミングの間における検出信号の変化量を積分した第4積分値、検出信号の1サイクル分の期間における第3タイミングから第4タイミングまでの検出信号の変化量を積分した第5積分値、又は、検出信号の1サイクル分の期間における第4タイミングから第3タイミングまでの検出信号の変化量を積分した第6積分値を算出してよい。
本発明の第2の観点に係る回転位置検出装置は、回転体の回転を検出するセンサにおいて生成された検出信号に基づいて、回転体の回転位置を検出する回転位置検出装置に関する。ここで、回転体は、回転軸の周りに環状に配置された複数の被検出部を備えており、検出信号は、1つの被検出部が所定の検出位置を通過する度にパルス状の変化を繰り返す繰り返し波形を持った信号である。回転体における被検出部の配列は、全ての被検出部が等間隔に並んだ配列において、一部の特定の被検出部を前後2つの被検出部の中央位置からずらした配列となっている。上記第2の観点に係る回転位置検出装置は、検出信号の波形が下降して基準値を横切る第3タイミング、及び、検出信号の波形が上昇して基準値を横切る第4タイミングを検出するタイミング検出部と、繰り返し波形の1サイクル分の期間における第3タイミングから第4タイミングまで検出信号を積分した第5積分値、及び、繰り返し波形の1サイクル分の期間における第4タイミングから第3タイミングまで検出信号を積分した第6積分値であって、基準値に対する検出信号の変化量をそれぞれ積分した第5積分値及び第6積分値を算出する積分値算出部と、繰り返し波形の1サイクル分の期間において積分値算出部が算出した第5積分値と第6積分値との比に基づいて、特定の被検出部が検出位置を通過したか否か判定する判定部とを有する。
上記第2の観点に係る回転位置検出装置によれば、回転体の回転を検出するセンサにおいて生成された検出信号の波形が下降して基準値を横切る第3タイミング、及び、検出信号の波形が上昇して基準値を横切る第4タイミングが検出される。また、検出された一連の第3タイミング及び第4タイミングに基づいて、検出信号が持つ繰り返し波形の1サイクル分の期間における第3タイミングから第4タイミングまで検出信号を積分した第5積分値、及び、繰り返し波形の1サイクル分の期間における第4タイミングから第3タイミングまで検出信号を積分した第6積分値が算出される。第5積分値及び第6積分値は、基準値に対する検出信号の変化量が積分されたものである。そして、回転体が持つ特定の被検出部がセンサの検出位置を通過したか否かの判定は、繰り返し波形の1サイクル分の期間において算出された第5積分値と第6積分値との比に基づいて行われる。従って、回転軸の周りに環状に配置された複数の被検出部における一部の特定の被検出部が前後2つの被検出部の中央位置からずれている回転体であっても、第5積分値と第6積分値との比に基づいて、特定の被検出部がセンサの検出位置を通過する際の回転位置を正確に判定することが可能となる。
上記第1の観点又は上記第2の観点に係る回転位置検出装置において、積分値算出部は、検出信号の各時点の信号値を表したデータからなる時系列データに基づいて、積分開始時点又は積分終了時点の信号値と各時点の信号値との差の絶対値を算出し、絶対値を積分開始時点から積分終了時点まで積算した和として積分値を算出してよい。
上記第1の観点又は上記第2の観点に係る回転位置検出装置において、検出信号は、特定の被検出部が検出位置を通過する場合、第1タイミングの時間間隔が不均等になるとともに、第2タイミングの時間間隔がほぼ均等に保たれる信号であってよい。この場合、タイミング検出部は、回転体の回転角を表す情報として第2タイミングを検出してよい。
本発明の第3の観点は、回転体の回転を検出するセンサにおいて生成された検出信号に基づいて、回転体の回転位置を検出する回転位置検出方法に関する。ここで、回転体は、回転軸の周りに環状に配置された複数の被検出部を備えており、検出信号は、1つの被検出部が所定の検出位置を通過する度にパルス状の変化を繰り返す繰り返し波形を持った信号である。回転体における被検出部の配列は、全ての被検出部が等間隔に並んだ配列において、一部の特定の被検出部を前後2つの被検出部の中央位置からずらした配列となっている。上記第3の観点に係る回転位置検出方法は、検出信号の波形が上側及び下側の一方のピークに達する第1タイミング、検出信号の波形が上側及び下側の他方のピークに達する第2タイミング、検出信号の波形が下降して基準値を横切る第3タイミング、及び、検出信号の波形が上昇して基準値を横切る第4タイミングの少なくとも1つを検出するタイミング検出工程と、タイミング検出工程により同一のタイミングを連続して2回検出する間の検出信号の積分値、又は、繰り返し波形の1サイクル分の期間においてタイミング検出工程により異なる2つのタイミングを検出する間の検出信号の積分値であって、積分開始時点又は積分終了時点を基準とする検出信号の変化量を積分した積分値を算出する積分値算出工程と、繰り返し波形の連続した2サイクルにおいて積分値算出工程により算出した2つの積分値の比に基づいて、特定の被検出部が検出位置を通過したか否か判定する判定工程とを有する。
本発明の第4の観点は、上記第3の観点に係る回転位置検出方法をコンピュータに実行させるためのプログラムに関する。
本発明によれば、簡易な構成で回転体の回転位置を正確に検出することが可能な回転位置検出装置、回転位置検出方法及びプログラムを提供できる。
図1Aは、検出対象の回転体の一例を示す図である。図1Bは、本実施形態に係る回転位置検出装置の一例を示す図である。 図2A〜図2Cは、検出信号の積分値を算出する方法の例を示す図である。 図3A〜図3Cは、検出信号の積分値を算出する方法の例を示す図である。 図4A〜図4Dは、第1の実施形態に係る回転位置検出装置の動作を説明するための図である。 図5A〜図5Dは、第1の実施形態に係る回転位置検出装置の第1変形例の動作を説明するための図である。 図6A〜図6Dは、第1の実施形態に係る回転位置検出装置の第2変形例の動作を説明するための図である。 図7A〜図7Dは、第1の実施形態に係る回転位置検出装置の第3変形例の動作を説明するための図である。 図8A〜図8Dは、第2の実施形態に係る回転位置検出装置の動作を説明するための図である。 図9A〜図9Dは、第2の実施形態に係る回転位置検出装置の一変形例の動作を説明するための図である。 図10A及び図10Bは、欠け歯タイプの回転体とセンサの検出信号について図解した図である。 図11A及び図11Bは、寄せ歯タイプの回転体とセンサの検出信号について図解した図である。
<第1の実施形態>
以下、図面を参照し本発明の第1の実施形態に係る回転位置検出装置について説明する。図1Aは、検出対象の回転体20の一例を示す図である。図1Bは、本実施形態に係る回転位置検出装置10の一例を示す図である。一例において、回転体20は、エンジン(内燃機関)における燃料噴射や点火の制御を行うために設けられたタイミングローター等であり、エンジンのクランク軸とともに回転する。回転体20は、回転軸21を中心として回転し、その回転軸21の周りに環状に配置された複数の被検出部C1〜C18(以下、各々を区別せずに「被検出部C」と記す場合がある。)を持つ。図1Aの例において、回転体20は円盤状の形状を持ち、その周縁部に凸状の被検出部C1〜C18が配置されている。回転体20における被検出部C1〜C18の配列は、全ての被検出部C1〜C18が等間隔に並んだ配列において、特定の被検出部C18を前後2つの被検出部C17及びC1の中央位置からずらした配列となっている。図1Aの例において、被検出部C18は、被検出部C17と被検出部C1との中央位置に対して被検出部C17側に寄っている。
センサ30は、回転体20の回転を検出する。センサ30が生成する検出信号SAは、回転体20の1つの被検出部Cが所定の検出位置を通過する度にパルス状の変化を繰り返す繰り返し波形を持った信号である。図1Bの例において、センサ30は磁気ピックアップ方式のセンサであり、鉄などの磁性材料により形成された回転体20の周縁部の近くに配置される。センサ30は、固定された検出位置において被検出部Cが移動することに伴う磁界の変化に応じた検出信号SAを生成する。図1Bに示すセンサ30は、永久磁石などの磁性体32と、磁性体32に対して巻かれたコイル31と、コイル31に誘起した起電力による電気信号を入力し、増幅やノイズ除去等の信号処理が施された検出信号SAを出力する検出回路33とを有する。
回転位置検出装置10は、処理部11と、記憶部12と、A/D変換器13とを有する。A/D変換器13は、検出回路33において出力されるアナログの検出信号SAをデジタル値の検出信号Sに変換し、処理部11に入力する。処理部11は、記憶部12に格納されるプログラム110に従って種々の処理を実行するコンピュータ(マイクロプロセッサ等)を含む。処理部11は、回転位置検出に関する全ての処理をコンピュータによって実行してもよいし、その少なくとも一部の処理を専用のハードウェア(FPGA等)によって実行してもよい。
処理部11は、回転体20の回転位置の検出に関する処理を行うブロックとして、タイミング検出部101と、積分値算出部102と、判定部103を含む。
[タイミング検出部101]
タイミング検出部101は、検出信号Sの波形(繰り返し波形)が上側のピークに達するタイミングA(i)と、検出信号Sの波形が下側のピークに達するタイミングB(i)とをそれぞれ検出する。なお、括弧の中の「i」は、回転体20の1回転の間に生じる繰り返し波形の各サイクルの順番を表す数字(自然数)である。図1A及び図1Bの例において、回転体20は18個の被検出部Cを持つため、回転体20の1回転の間に生じる繰り返し波形のサイクル数は18であり、「i」は1から18までの自然数を示す。なお、以下の説明では、各サイクルにおけるタイミングA(i)を区別せずに「タイミングA」と記す場合がある。また、各サイクルにおけるタイミングB(i)を区別せずに「タイミングB」と記す場合がある。
[積分値算出部102]
積分値算出部102は、タイミング検出部101がタイミングBを連続して2回検出する間(タイミングB(i)からタイミングB(i+1)まで)の検出信号Sの積分値Z(i)を算出する(以下、各サイクルにおける積分値Z(i)を区別せずに「積分値Z」と記す場合がある)。
例えば、積分値算出部102は、図2Aに示すように、積分開始時点(タイミングB(i))を基準とする検出信号Sの変化量を積分した値として、積分値Z(i)を算出する。具体的には、積分値算出部102は、検出信号Sの各時点の信号値S(t)を表したデータからなる時系列データに基づいて、タイミングB(i)からタイミングB(i+1)までの各時点における変化量「S(t)−SB(i)」を算出する。変化量「S(t)−SB(i)」は、積分開始時点(タイミングB(i))における検出信号Sの信号値「SB(i)」を、検出信号Sの各時点の信号値S(t)から減算した値である。積分値算出部102は、算出した各時点の変化量「S(t)−SB(i)」を積算することにより、積分値Z(i)を算出する。
なお、積分値算出部102は、負の値となる変化量「S(t)−SB(i)」については、積分値Z(i)の積算対象に含めなくてもよい。例えば図2Bの場合、時刻t0からタイミングB(i+1)までの期間において変化量「S(t)−SB(i)」が負の値となる。そのため、積分値算出部102は、この期間における変化量「S(t)−SB(i)」を積分値Z(i)の積算対象から除外している。
また、積分値算出部102は、検出信号Sの時系列データに基づいて、タイミングB(i)での信号値「SB(i)」と検出信号Sの各時点の信号値S(t)との差の絶対値|S(t)−SB(i)|を検出信号Sの変化量として算出し、タイミングB(i)からタイミングB(i+1)までの各時点における変化量|S(t)−SB(i)|を積算した和として、積分値Z(i)を算出してもよい。例えば図2Cの場合、積分値算出部102は、時刻t0からタイミングB(i+1)までの期間において変化量「S(t)−SB(i)」が負になるため、この期間では正の変化量「SB(i)−S(t)」を算出し、これを積分値Z(i)の積算対象に含めている。
また他の例において、積分値算出部102は、タイミングB(i)における検出信号Sの値「SB(i)」とタイミングB(i+1)における検出信号Sの値「SB(i+1)」とを比較し、何れか値が小さい方を検出信号Sの変化量の基準となる値として選択してもよい。すなわち、積分値算出部102は、「SB(i)」又は「SB(i+1)」のうち、タイミングB(i)からタイミングB(i+1)までの範囲のピーク(下側ピーク)である方を、検出信号Sの変化量の基準となる値として選択してよい。例えば図3Cの場合、「SB(i+1)」が「SB(i)」より小さいため(「SB(i+1)」がタイミングB(i)〜B(i+1)間の下側ピークであるため)、積分値算出部102は、変化量「S(t)−SB(i+1)」の積算値を積分値Z(i)として算出する。
図3B及び図3Cは、積分値算出部102における積分値Z(i)の算出方法に関する更に別の例を示す。
図3Bの例において、積分値算出部102は、タイミングB(i)からタイミングB(i+1)までの範囲に存在する上側ピークのタイミングA(i)を境として、検出信号Sの変化量の基準となる値を切り替えている。すなわち、積分値算出部102は、タイミングB(i)からタイミングA(i)までの範囲においては、タイミングB(i)における検出信号Sの値「SB(i)」を基準として変化量「S(t)−SB(i)」を算出し、タイミングA(i)からタイミングB(i+1)までの範囲においては、タイミングB(i+1)における検出信号Sの値「SB(i+1)」を基準として変化量「S(t)−SB(i+1)」を算出する。積分値算出部102は、それぞれの範囲の各時点において算出した変化量を積算することにより、積分値Z(i)を算出する。
また図3Cの例において、積分値算出部102は、時刻tを関数とする一次関数L(t)=αt+β(α、βはそれぞれ定数)を特定し、タイミングA(i)からタイミングB(i+1)までの範囲における変化量「S(t)−L(t)」の積算値を積分値Z(i)として算出する。ただし、一次関数L(t)の値は、時刻tが「B(i)」のときに「SB(i)」であり、時刻tが「B(i+1)」のときに「SB(i+1)」である。
[判定部103]
判定部103は、検出信号Sの繰り返し波形の連続した2サイクルにおいて積分値算出部102が算出した2つの積分値Z(i)及びZ(i+1)の比に基づいて、回転体20の特定の被検出部C18がセンサ30の検出位置を通過したか否か判定する。例えば判定部103は、積分値Z(i+1)を積分値Z(i)で除した値と所定のしきい値とを比較し、当該比較結果に基づいて、特定の被検出部C18がセンサ30の検出位置を通過したか否か判定する。
次に図4A〜図4Dを参照して、本実施形態に係る回転位置検出装置10の動作を説明する。
図4Aは、タイミング検出部101において検出信号Sの上側ピークが検出されるタイミングA(i)を示す。図4Bは、センサ30の検出信号Sを示す。図4Cは、タイミング検出部101において検出信号Sの下側ピークが検出されるタイミングB(i)を示す。図4Cにおける期間T(i)は、連続する2つのタイミングB(i)及びB(i+1)によって区切られた期間であり、検出信号Sの繰り返し波形における1サイクルの期間を表す。図4Dは、判定部103における回転位置の判定結果を示す。
図4Bに示すように、検出信号Sの繰り返し波形におけるピークの時間間隔は、上側ピークと下側ピークとで異なった傾向を持つ。すなわち、回転体20の特定の被検出部C18がセンサ30の検出位置を通過する期間(期間T(4)及びT(5))において、下側ピークの時間間隔は不均等になるが、上側ピークの時間間隔はほぼ均等に保たれる。従って、タイミング検出部101は、検出信号Sの上側ピークのタイミングA(i)を、回転体20の回転角を表す情報として検出する。図1A及び図1Bの例において回転体20は18個の被検出部Cを持つため、連続する2つのタイミングA(i)及びA(i+1)が検出された場合、回転体20の回転角は約20°である。回転位置検出装置10は、例えば図1Bに示すように、検出信号Sの上側ピークのタイミングA(i)を表す信号として角度信号P1を生成する。角度信号P1は、図4Aに示すように、回転体20が20°回転する度にアクティブ状態となる。
他方、回転体20の回転位置を検出する動作において、タイミング検出部101は、検出信号Sの下側ピークのタイミングB(i)を繰り返し検出する(タイミング検出工程)。積分値算出部102は、2回連続して検出されたタイミングB(i)及びB(i+1)の間における検出信号Sの積分値Z(i)を算出する(積分値算出工程)。そして判定部103は、検出信号Sの繰り返し波形の連続した2サイクルにおいて算出された2つの積分値Z(i)及びZ(i+1)の比に基づいて、特定の被検出部C18がセンサ30の検出位置を通過したか否か判定する(判定工程)。
例えば判定部103は、積分値の比「Z(i+1)/Z(i)」が1より大きい所定のしきい値を超えた場合、特定の被検出部C18がセンサ30の検出位置を通過したと判定する。図4Bに示す検出信号Sの波形の例を見ると、積分値の比「Z(2)/Z(1)」,「Z(3)/Z(2)」,「Z(4)/Z(3)」はいずれも1付近若しくは1より小さい値となっているのに対して、積分値の比「Z(5)/Z(4)」は1より確実に大きい値となっている。判定部103は、この積分値の比「Z(5)/Z(4)」が所定のしきい値を超えたことを判定すると、図4Dに示すように、期間T(5)の直後の期間T(6)において、特定の被検出部C18がセンサ30の検出位置を通過したことを表す判定結果を出力する。回転位置検出装置10は、図1Bに示すように、判定部103の判定結果を表す信号として、回転位置信号P2を生成する。回転位置信号P2は、図4Dに示すように、回転体20が1回転する度に検出信号Sの1サイクルの期間だけアクティブ状態となる。
次に、本実施形態に係る回転位置検出装置10の幾つかの変形例(第1変形例〜第3変形例)について、図5A〜図5D、図6A〜図6D、及び、図7A〜図7Dを参照して説明する。なお、図5A、図6A及び図7Aはそれぞれ図4Aと同じであり(タイミングA)、図5B、図6B及び図7Bはそれぞれ図4Bと同じである(検出信号S)。
(第1の実施形態に係る回転位置検出装置10の第1変形例)
図5A〜図5Dに示す回転位置検出装置10の第1変形例において、タイミング検出部101は、検出信号Sの上側ピークのタイミングA(i)を検出するとともに、検出信号Sの波形が上昇して基準値Srを横切るタイミングR(i)を検出する(以下、各サイクルのタイミングR(i)を区別せずに「タイミングR」と記す場合がある)。基準値Srは検出信号Sの平均値であり、概ね一定の値をとなる。図5Cは、タイミング検出部101においてタイミングR(i)が検出されるタイミングを示す。図5Cにおける期間T(i)は、連続する2つのタイミングR(i)及びR(i+1)によって区切られた期間であり、検出信号Sの繰り返し波形における1サイクルの期間を表す。図5Dは、判定部103における回転位置の判定結果を示す。
この第1変形例において、タイミング検出部101は、検出信号Sの波形が上昇して基準値Srを横切るタイミングR(i)を繰り返し検出する(タイミング検出工程)。積分値算出部102は、2回連続して検出されたタイミングR(i)及びR(i+1)の間における検出信号Sの積分値Z(i)を算出する(積分値算出工程)。すなわち、積分値算出部102は、検出信号Sの時系列データに基づいて、検出信号Sの各時点の信号値S(t)と基準値Srとの差の絶対値|S(t)−Sr|を検出信号Sの変化量として算出し、タイミングR(i)からタイミングR(i+1)までの各時点における変化量|S(t)−Sr|を積算した和として、積分値Z(i)を算出する。判定部103は、検出信号Sの繰り返し波形の連続した2サイクルにおいて算出された2つの積分値Z(i)及びZ(i+1)の比に基づいて、特定の被検出部C18がセンサ30の検出位置を通過したか否か判定する(判定工程)。
例えば判定部103は、積分値の比「Z(i+1)/Z(i)」が1より大きい所定のしきい値を超えた場合、特定の被検出部C18がセンサ30の検出位置を通過したと判定する。図5Bの例において、積分値の比「Z(5)/Z(4)」は、しきい値を超える大きな値となっている。そのため、判定部103は、図5Dに示すように、期間T(5)の直後の期間T(6)において、特定の被検出部C18がセンサ30の検出位置を通過したことを表す回転位置信号P2を出力する。
(第1の実施形態に係る回転位置検出装置10の第2変形例)
図6A〜図6Dに示す回転位置検出装置10の第2変形例において、タイミング検出部101は、検出信号Sの上側ピークのタイミングA(i)を検出するとともに、検出信号Sの波形が下降して基準値Srを横切るタイミングF(i)を検出する(以下、各サイクルのタイミングF(i)を区別せずに「タイミングF」と記す場合がある)。図6Cは、タイミング検出部101においてタイミングF(i)が検出されるタイミングを示す。図6Cにおける期間T(i)は、連続する2つのタイミングF(i)及びF(i+1)によって区切られた期間であり、検出信号Sの繰り返し波形における1サイクルの期間を表す。図6Dは、判定部103における回転位置の判定結果を示す。
この第2変形例において、タイミング検出部101は、検出信号Sの波形が下降して基準値Srを横切るタイミングF(i)を繰り返し検出する(タイミング検出工程)。積分値算出部102は、2回連続して検出されたタイミングF(i)及びF(i+1)の間における検出信号Sの積分値Z(i)を算出する(積分値算出工程)。すなわち、積分値算出部102は、検出信号Sの時系列データに基づいて、検出信号Sの各時点の信号値S(t)と基準値Srとの差の絶対値|S(t)−Sr|を検出信号Sの変化量として算出し、タイミングF(i)からタイミングF(i+1)までの各時点における変化量|S(t)−Sr|を積算した和として、積分値Z(i)を算出する。判定部103は、検出信号Sの繰り返し波形の連続した2サイクルにおいて算出された2つの積分値Z(i)及びZ(i+1)の比に基づいて、特定の被検出部C18がセンサ30の検出位置を通過したか否か判定する(判定工程)。
例えば判定部103は、積分値の比「Z(i+1)/Z(i)」が1より大きい所定のしきい値を超えた場合、特定の被検出部C18がセンサ30の検出位置を通過したと判定する。図6Bの例において、積分値の比「Z(5)/Z(4)」は、しきい値を超える大きな値となっている。そのため、判定部103は、図6Dに示すように、期間T(5)の直後の期間T(6)において、特定の被検出部C18がセンサ30の検出位置を通過したことを表す回転位置信号P2を出力する。
(第1の実施形態に係る回転位置検出装置10の第3変形例)
図7A〜図7Dに示す回転位置検出装置10の第3変形例において、タイミング検出部101は、検出信号Sの上側ピークのタイミングA(i)を検出するとともに、検出信号Sの波形が上昇して基準値Srを横切るタイミングR(i)と、検出信号Sの波形が下降して基準値Srを横切るタイミングF(i)とを検出する。図7Cは、タイミング検出部101においてタイミングR(i)及びタイミングF(i)が検出されるタイミングを示す。図7Cにおける期間T(i)は、連続する2つのタイミングR(i)及びR(i+1)によって区切られた期間であり、検出信号Sの繰り返し波形における1サイクルの期間を表す。図7Dは、判定部103における回転位置の判定結果を示す。
この第3変形例において、タイミング検出部101は、検出信号Sの波形が上昇して基準値Srを横切るタイミングR(i)と、検出信号Sの波形が下降して基準値Srを横切るタイミングF(i)とを繰り返し検出する(タイミング検出工程)。積分値算出部102は、検出信号Sの1サイクル分の期間におけるタイミングR(i)からタイミングF(i)までの検出信号Sの積分値Z(i)を算出する(積分値算出工程)。例えば、積分値算出部102は、検出信号Sの時系列データに基づいて、検出信号Sの各時点の信号値S(t)から基準値Srを減算した値「S(t)−Sr」を検出信号Sの変化量として算出し、タイミングR(i)からタイミングF(i)までの各時点における変化量「S(t)−Sr」を積算した和として、積分値Z(i)を算出する。判定部103は、検出信号Sの繰り返し波形の連続した2サイクルにおいて算出された2つの積分値Z(i)及びZ(i+1)の比に基づいて、特定の被検出部C18がセンサ30の検出位置を通過したか否か判定する(判定工程)。
例えば判定部103は、積分値の比「Z(i+1)/Z(i)」が1より大きい所定のしきい値を超えた場合、特定の被検出部C18がセンサ30の検出位置を通過したと判定する。図7Bの例において、積分値の比「Z(5)/Z(4)」は、しきい値を超える大きな値となっている。そのため、判定部103は、図7Dに示すように、期間T(5)の直後の期間T(6)において、特定の被検出部C18がセンサ30の検出位置を通過したことを表す回転位置信号P2を出力する。
(第1の実施形態に係る回転位置検出装置10の他の変形例)
上述した検出信号Sの繰り返し波形では、特定の被検出部C18がセンサ30の検出位置を通過する際に、下側ピークの時間間隔が不均等になり、上側ピークの時間間隔がほぼ均等となっている。しかしながら、検出信号Sの繰り返し波形は、これとは逆の場合(下側ピークの時間間隔がほぼ均等になり、上側ピークの時間間隔が不均等になる場合)もあり得る。この場合、図4A〜図4Dに示す回転位置検出動作において、積分値算出部102は、下側ピークのタイミングB(i)の代わりに上側ピークのタイミングA(i)を用いての積分値Z(i)を算出してもよい。すなわち、積分値算出部102は、連続した2つのタイミングA(i)及びA(i+1)の間における検出信号Sの変化量を積分することにより、積分値Z(i)を算出してもよい。
また、上記のように検出信号Sの繰り返し波形の上下が逆になる場合、図7A〜図7Dに示す回転位置検出動作において、積分値算出部102は、検出信号Sの1サイクル分の期間におけるタイミングF(i)からタイミングR(i)までの検出信号Sの積分値Z(i)を算出してもよい。例えば、積分値算出部102は、検出信号Sの時系列データに基づいて、検出信号Sの各時点の信号値S(t)を基準値Srから減算した値「Sr−S(t)」を検出信号Sの変化量として算出し、タイミングF(i)からタイミングR(i)までの各時点における変化量「Sr−S(t)」を積算した和として、積分値Z(i)を算出してもよい。判定部103は、検出信号Sの繰り返し波形の連続した2サイクルにおいて算出された2つの積分値Z(i)及びZ(i+1)の比に基づいて、特定の被検出部C18がセンサ30の検出位置を通過したか否か判定してもよい。
以上説明したように、本実施形態に係る回転位置検出装置10によれば、回転体20の回転を検出するセンサ30において生成された検出信号Sの波形が上側のピークに達するタイミングA、検出信号Sの波形が下側のピークに達するタイミングB、検出信号Sの波形が下降して基準値Srを横切るタイミングF、及び、検出信号Sの波形が上昇して基準値Srを横切るタイミングRの少なくとも1つが検出される。また、検出された一連のタイミングに基づいて、同一のタイミングが連続して2回検出される間の検出信号Sの積分値Z、又は、検出信号Sが持つ繰り返し波形の1サイクル分の期間において異なる2つのタイミングが検出される間の検出信号Sの積分値Zが算出される。この積分値Zは、例えば、積分開始時点又は積分終了時点を基準とする検出信号Sの変化量が積分されたものである。そして、回転体20が持つ特定の被検出部C18がセンサ30の検出位置を通過したか否か判定の判定は、検出信号Sの繰り返し波形の連続した2サイクルにおいて算出された2つの積分値Zの比に基づいて行われる。従って、回転軸21の周りに環状に配置された複数の被検出部Cにおける特定の被検出部C18が前後2つの被検出部Cの中央位置からずれている寄せ歯タイプ等の回転体20であっても、当該2つの積分値Zの比に基づいて、特定の被検出部C18がセンサ30の検出位置を通過する際の回転体20の回転位置を正確に判定することが可能となる。
<第2の実施形態>
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
第2の実施形態に係る回転位置検出装置10は、判定部103の判定に使用される検出信号Sの積分値の比が、検出信号Sの1サイクル分の期間において算出される2つの積分値の比である点で第1の実施形態に係る回転位置検出装置10と異なる。
第2の実施形態に係る回転位置検出装置10において、タイミング検出部101は、検出信号Sの上側ピークのタイミングA(i)を検出するとともに、検出信号Sの波形が上昇して基準値Srを横切るタイミングR(i)と、検出信号Sの波形が下降して基準値Srを横切るタイミングF(i)とを検出する。
積分値算出部102は、検出信号Sの1サイクル分の期間をタイミングR(i)からタイミングR(i+1)までとした場合に、1サイクル分の期間におけるタイミングR(i)からタイミングF(i)まで検出信号Sを積分した積分値ZA(i)、及び、1サイクル分の期間におけるタイミングF(i)からタイミングR(i+1)まで検出信号Sを積分した積分値ZB(i)を算出する。ただし、積分値ZA(i)及び積分値ZB(i)は、基準値Srに対する検出信号Sの変化量を積分したものである。以下の説明では、各サイクルにおける積分値ZA(i)、積分値ZBを区別せずに「積分値ZA」、「積分値ZB」と記す場合がある。
例えば、積分値算出部102は、基準値Srに対する検出信号Sの変化量「S(t)−Sr」をタイミングR(i)からタイミングF(i)までの各時点において算出して積算することにより、積分値ZA(i)を算出する。また、積分値算出部102は、基準値Srに対する検出信号Sの変化量「Sr−S(t)」をタイミングF(i)からタイミングR(i)までの各時点において算出して積算することにより、積分値ZB(i)を算出する。
判定部103は、検出信号Sの1サイクル分の期間において積分値算出部102が算出した積分値ZA(i)と積分値ZB(i)との比に基づいて、回転体20の特定の被検出部C18がセンサ30の検出位置を通過したか否か判定する。
例えば、判定部103は、2つの積分値の比「ZB(i)/ZA(i)」を所定のしきい値と比較した結果に基づいて、特定の被検出部C18がセンサ30の検出位置を通過したか否か判定する。
次に図8A〜図8Dを参照して、本実施形態に係る回転位置検出装置10の動作を説明する。
図8Aは、タイミング検出部101において検出信号Sの上側ピークが検出されるタイミングA(i)を示し、既に説明した図4Aと同じである。図8Bは、センサ30の検出信号Sを示す。図8Cは、タイミング検出部101において検出されるタイミングR(i)及びタイミングF(i)を示す。図8Cにおける期間T(i)は、連続する2つのタイミングR(i)及びR(i+1)によって区切られた期間であり、検出信号Sの繰り返し波形における1サイクルの期間を表す。図8Dは、判定部103における回転位置の判定結果を示す。
回転体20の回転位置を検出する動作において、タイミング検出部101は、検出信号SのタイミングR(i)及びタイミングF(i)を繰り返し検出する(タイミング検出工程)。積分値算出部102は、検出信号Sの1サイクル分の期間において、タイミングR(i)からタイミングF(i)までの検出信号Sの積分値ZA(i)と、タイミングF(i)からタイミングR(i+1)までの検出信号Sの積分値ZB(i)とを算出する。(積分値算出工程)。そして判定部103は、検出信号Sの1サイクル分の期間において算出された積分値ZA(i)と積分値ZB(i)との比に基づいて、特定の被検出部C18がセンサ30の検出位置を通過したか否か判定する(判定工程)。
例えば判定部103は、積分値の比「ZB(i)/ZA(i)」が1より大きい所定のしきい値を超えた場合、特定の被検出部C18がセンサ30の検出位置を通過したと判定する。図8Bに示す検出信号Sの波形の例を見ると、積分値の比「ZB(1)/ZA(1)」,「ZB(2)/ZA(2)」,「ZB(3)/ZA(3)」はいずれも1付近の値となっているのに対して、積分値の比「ZB(4)/ZA(4)」は1より確実に大きい値となっている。判定部103は、この積分値の比「ZB(4)/ZA(4)」が所定のしきい値を超えたことを判定すると、図8Dに示すように、期間T(4)の直後の期間T(5)において、特定の被検出部C18がセンサ30の検出位置を通過したことを表す回転位置信号P2を生成する。回転位置信号P2は、回転体20が1回転する度に検出信号Sの1サイクルの期間だけアクティブ状態となる。
次に、本実施形態に係る回転位置検出装置10の一変形例について図9A〜図9Dを参照して説明する。
図9A〜図9Dに示す回転位置検出装置10の変形例においても、検出信号Sの波形が上昇して基準値Srを横切るタイミングR(i)と、検出信号Sの波形が下降して基準値Srを横切るタイミングF(i)とを検出する(タイミング検出工程)。検出信号Sの1サイクル分の期間をタイミングF(i)からタイミングF(i+1)までとした場合に、1サイクル分の期間におけるタイミングF(i)からタイミングR(i)まで検出信号Sを積分した積分値ZB(i)、及び、1サイクル分の期間におけるタイミングR(i)からタイミングF(i+1)まで検出信号Sを積分した積分値ZA(i)を算出する。ただし、積分値ZA(i)及び積分値ZB(i)は、基準値Srに対する検出信号Sの変化量を積分したものである。そして判定部103は、検出信号Sの1サイクル分の期間において算出された積分値ZB(i)と積分値ZA(i)との比に基づいて、特定の被検出部C18がセンサ30の検出位置を通過したか否か判定する(判定工程)。
例えば判定部103は、積分値の比「ZB(i)/ZA(i)」が1より大きい所定のしきい値を超えた場合、特定の被検出部C18がセンサ30の検出位置を通過したと判定する。図9Bの例において、積分値の比「ZB(4)/ZA(4)」は、しきい値を超える大きな値となっている。そのため、判定部103は、図9Dに示すように、期間T(4)の直後の期間T(5)において、特定の被検出部C18がセンサ30の検出位置を通過したことを表す回転位置信号P2を出力する。
第2の実施形態に係る回転位置検出装置10によれば、検出信号Sの波形が上昇して基準値Srを横切るタイミングR、及び、検出信号Sの波形が下降して基準値Srを横切るタイミングFが検出される。また、検出された一連のタイミングR及びタイミングFに基づいて、検出信号Sの1サイクル分の期間におけるタイミングRからタイミングFまで検出信号Sを積分した積分値ZA、及び、検出信号Sの1サイクル分の期間におけるタイミングFからタイミングRまで検出信号Sを積分した積分値ZBが算出される。積分値ZA及び積分値ZBは、基準値Srに対する検出信号Sの変化量が積分されたものである。そして、回転体20が持つ特定の被検出部C18がセンサ30の検出位置を通過したか否か判定の判定は、検出信号Sの1サイクル分の期間において算出された積分値ZAと積分値ZBとの比に基づいて行われる。回転軸21の周りに環状に配置された複数の被検出部Cにおける特定の被検出部C18が前後2つの被検出部Cの中央位置からずれている寄せ歯タイプ等の回転体20であっても、2つの積分値ZA及びZBの比に基づいて、特定の被検出部C18がセンサ30の検出位置を通過する際の回転体20の回転位置を正確に判定することが可能となる。
以上、本発明の幾つかの実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、種々の変形例を含んでいる。
例えば、回転体20の回転を検出するセンサは、コイル31を用いた磁気ピックアップ方式のセンサ30に限定されず、ホール素子や磁気抵抗効果素子を用いたセンサでもよいし、発光素子と光検出素子を含んだ光学式のセンサでもよい。
10…回転位置検出装置、11…処理部、12…記憶部、13…A/D変換器、101…タイミング検出部、102…積分値算出部、103…判定部、110…プログラム、20…回転体、21…回転軸、30…センサ、31…コイル、32…磁性体、33…検出回路、C1〜C18…被検出部、S…検出信号、Sr…基準値、P1…角度信号、P2…回転位置信号

Claims (7)

  1. 回転体の回転を検出するセンサにおいて生成された検出信号に基づいて、前記回転体の回転位置を検出する回転位置検出装置であって、
    前記回転体は、回転軸の周りに環状に配置された複数の被検出部を備えており、
    前記検出信号は、1つの前記被検出部が所定の検出位置を通過する度にパルス状の変化を繰り返す繰り返し波形を持った信号であり、
    前記回転体における前記被検出部の配列は、全ての前記被検出部が等間隔に並んだ配列において、一部の特定の前記被検出部を前後2つの前記被検出部の中央位置からずらした配列となっており、
    前記検出信号の波形が上側及び下側の一方のピークに達する第1タイミング、前記検出信号の波形が上側及び下側の他方のピークに達する第2タイミング、前記検出信号の波形が下降して基準値を横切る第3タイミング、及び、前記検出信号の波形が上昇して前記基準値を横切る第4タイミングの少なくとも1つを検出するタイミング検出部と、
    前記タイミング検出部が同一のタイミングを連続して2回検出する間の前記検出信号の積分値、又は、前記繰り返し波形の1サイクル分の期間において前記タイミング検出部が異なる2つのタイミングを検出する間の前記検出信号の積分値であって、積分開始時点又は積分終了時点を基準とする前記検出信号の変化量を積分した積分値を算出する積分値算出部と、
    前記繰り返し波形の連続した2サイクルにおいて前記積分値算出部が算出した2つの前記積分値の比に基づいて、前記特定の被検出部が前記検出位置を通過したか否か判定する判定部と
    を有する回転位置検出装置。
  2. 前記積分値算出部は、
    連続した2つの前記第1タイミングの間における前記検出信号の前記変化量を積分した第1積分値、
    連続した2つの前記第2タイミングの間における前記検出信号の前記変化量を積分した第2積分値、
    連続した2つの前記第3タイミングの間における前記検出信号の前記変化量を積分した第3積分値、
    連続した2つの前記第4タイミングの間における前記検出信号の前記変化量を積分した第4積分値、
    前記検出信号の1サイクル分の期間における前記第3タイミングから前記第4タイミングまでの前記検出信号の前記変化量を積分した第5積分値、又は、
    前記検出信号の1サイクル分の期間における前記第4タイミングから前記第3タイミングまでの前記検出信号の前記変化量を積分した第6積分値を算出する、
    請求項1に記載の回転位置検出装置。
  3. 回転体の回転を検出するセンサにおいて生成された検出信号に基づいて、前記回転体の回転位置を検出する回転位置検出装置であって、
    前記回転体は、回転軸の周りに環状に配置された複数の被検出部を備えており、
    前記検出信号は、1つの前記被検出部が所定の検出位置を通過する度にパルス状の変化を繰り返す繰り返し波形を持った信号であり、
    前記回転体における前記被検出部の配列は、全ての前記被検出部が等間隔に並んだ配列において、一部の特定の前記被検出部を前後2つの前記被検出部の中央位置からずらした配列となっており、
    前記検出信号の波形が下降して基準値を横切る第3タイミング、及び、前記検出信号の波形が上昇して前記基準値を横切る第4タイミングを検出するタイミング検出部と、
    前記繰り返し波形の1サイクル分の期間における前記第3タイミングから前記第4タイミングまで前記検出信号を積分した第5積分値、及び、前記繰り返し波形の1サイクル分の期間における前記第4タイミングから前記第3タイミングまで前記検出信号を積分した第6積分値であって、前記基準値に対する前記検出信号の変化量をそれぞれ積分した前記第5積分値及び前記第6積分値を算出する積分値算出部と、
    前記繰り返し波形の1サイクル分の期間において前記積分値算出部が算出した前記第5積分値と前記第6積分値との比に基づいて、前記特定の被検出部が前記検出位置を通過したか否か判定する判定部と
    を有する回転位置検出装置。
  4. 前記積分値算出部は、前記検出信号の各時点の信号値を表したデータからなる時系列データに基づいて、積分開始時点又は積分終了時点の前記信号値と各時点の前記信号値との差の絶対値を算出し、前記絶対値を積分開始時点から積分終了時点まで積算した和として前記積分値を算出する、
    請求項1〜請求項3の何れか一項に記載の回転位置検出装置。
  5. 前記検出信号は、前記特定の被検出部が前記検出位置を通過する場合、前記第1タイミングの時間間隔が不均等になるとともに、前記第2タイミングの時間間隔がほぼ均等に保たれる信号であり、
    前記タイミング検出部は、前記回転体の回転角を表す情報として前記第2タイミングを検出する、
    請求項1〜請求項4の何れか一項に記載の回転位置検出装置。
  6. 回転体の回転を検出するセンサにおいて生成された検出信号に基づいて、前記回転体の回転位置を検出する回転位置検出方法であって、
    前記回転体は、回転軸の周りに環状に配置された複数の被検出部を備えており、
    前記検出信号は、1つの前記被検出部が所定の検出位置を通過する度にパルス状の変化を繰り返す繰り返し波形を持った信号であり、
    前記回転体における前記被検出部の配列は、全ての前記被検出部が等間隔に並んだ配列において、一部の特定の前記被検出部を前後2つの前記被検出部の中央位置からずらした配列となっており、
    前記検出信号の波形が上側及び下側の一方のピークに達する第1タイミング、前記検出信号の波形が上側及び下側の他方のピークに達する第2タイミング、前記検出信号の波形が下降して基準値を横切る第3タイミング、及び、前記検出信号の波形が上昇して前記基準値を横切る第4タイミングの少なくとも1つを検出するタイミング検出工程と、
    前記タイミング検出工程により同一のタイミングを連続して2回検出する間の前記検出信号の積分値、又は、前記繰り返し波形の1サイクル分の期間において前記タイミング検出工程により異なる2つのタイミングを検出する間の前記検出信号の積分値であって、積分開始時点又は積分終了時点を基準とする前記検出信号の変化量を積分した積分値を算出する積分値算出工程と、
    前記繰り返し波形の連続した2サイクルにおいて前記積分値算出工程により算出した2つの前記積分値の比に基づいて、前記特定の被検出部が前記検出位置を通過したか否か判定する判定工程と
    を有する回転位置検出方法。
  7. 請求項6に記載の回転位置検出方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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