JP2008312299A - スピンドルモータ及び光ディスク駆動機構 - Google Patents

スピンドルモータ及び光ディスク駆動機構 Download PDF

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Abstract

【課題】特殊な部材や組み立て方法を用いることなく、モータのコギングトルクを低減し、安定して、むらなく滑らかに光ディスクを回転させることができるスピンドルモータ及びこのスピンドルモータを用いた光ディスク駆動機構を提供する。
【解決手段】偶数であるP2個の磁極が等ピッチをなすように形成された吸着マグネットと、前記吸着マグネットと対向するとともに等ピッチ角で形成されたS2個の不連続部が形成された吸着部材を有し、前記P2が前記P1と前記S1との最小公倍数Lの約数のうちL以外の数であり、前記P2と前記S2との積が前記Lと等しくなるように形成されており、前記吸着マグネット及び前記吸着部材で発生するトルクの変動が前記ロータ磁石と前記ステータで発生するトルクの変動に対して360/L(度)ずれるように配置されていることを特徴とするスピンドルモータ。
【選択図】図1

Description

本発明は、回転むらを抑制したスピンドルモータ及びこのスピンドルモータを用いた光ディスク駆動機構に関するものである。
映像、音声等の情報の記録媒体としてレーザ光を照射することで情報を記録したり及び(又は)再生したりすることができる光ディスクが利用されている。前記光ディスクとして、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)等が広く用いられている。これら光ディスクを記録媒体とする光ディスク装置は、前記光ディスクを回転させ前記光ディスクの記録面にレーザ光を照射することで、前記光ディスクに予め記録されている情報を読み出したり、記録可能な光ディスクに情報を記録したりする。前記光ディスクの回転には光ディスク駆動機構が用いられている。
図9は従来の光ディスク駆動機構の一例の縦断面図であり、図10は図9に示す光ディスク駆動機構に用いられるスピンドルモータの横断面図である。図9に示すように、光ディスク駆動機構Bは、光ディスクDsが載置されるターンテーブル91と、ターンテーブル91を駆動するスピンドルモータ92とを有している。スピンドルモータ92は、回転子93と、固定子94とを有している。
図9に示すように、回転子93は、出力軸95と、出力軸95が圧入されたロータケース96とを有している。ロータケース96は、出力軸95が圧入された貫通孔が形成される円板部961と、円板部961の縁部と一体的に接続し、円筒形状を有するバックヨーク962と、バックヨーク962の内面に貼り付けられたロータ磁石963とを備えている。ロータ磁石963は円周方向にわたりN極、S極とを交互に多極着磁して形成されている。
また、固定子94は、出力軸95を保持する軸受97と、軸受97が圧入されたハウジング98と、ハウジング98が圧入されたステータ99とを有している。ステータ99は、隣り合うもの同士が等中心角度をなすように放射状に配置された複数のスロット991と、スロット991に巻きつけられたコイル992とを備えている。なお、ハウジング98はベースプレート90に形成された貫通孔901にも圧入固定されており、ベースプレート90には、コイル992に電力を供給する基板902も配置されている。コイル992は電流が流されることで、N極もしくはS極の磁界を発生するようになっている。
スピンドルモータ92は、コイル992に所定のタイミングで電流を流すことで、ロータ磁石963がコイル992及びスロット991より発生する磁界に吸引及び反発されるときの力を利用して、回転子93を回転させている。また、スピンドルモータ92はハウジング又は円板部961に取り付けられた吸着マグネット900を備えており、吸着マグネット900の磁力で、回転子93が固定子94から脱落するのを抑制している。
回転子93が回転するとき、ロータ磁石963はステータ99に対して、N極が対向している状態からS極が対向する状態へと移行し、さらにS極が対向している状態からN極が対抗している状態といったように交互に対向する極が変化する。対向する極が変化するときにステータ99に対するロータ磁石963のN極とS極の面積比が急激に変化するため、磁束の量も急激に変化する。
前記磁束の量の変化は、回転子93が1回転する間に、ロータ磁石963の極数とステータ99の極数との最小公倍数だけ変化する。例えば、図9に示すスピンドルモータの場合、ロータ磁石963が12極で、ステータ99が9極であるので、最小公倍数である36回磁束の量が変化する。
磁束の量が変化することで、回転子93の回転トルクも変動し、回転むらを発生させるいわゆるコギングトルクが発生する。前記コギングトルクが発生すると、スピンドルモータ92の回転速度にむらができ、振動や騒音の発生原因になってしまう。
そこで、特開2001−78412号公報に記載の発明では、複数のステータの隙間部分に磁性体からなる磁性ピンをロータ磁石の回転軸に沿うように設けたものが示されている。このスピンドルモータの場合、前記磁性ピンへ磁束が流れるため、急激な磁束の量の変化を抑制することができ、コギングトルクが発生するのを低減できる。
また、特開平7−298597号公報に記載の発明では、円周上に配置された永久磁石の着磁ピッチ角を均一ではなく、3種類の不等ピッチとしているものが示されている。このように着磁ピッチ角を不等ピッチとすることで、コギングトルクの脈動数を高次化することで、前記コギングトルクの振幅を減少させ、コギングトルクを低減させている。
また、特開2000−312448号公報に記載の発明では、磁束の急激な変化を抑制するために、回転子に取り付けられる永久磁石の極面のステータの極面と対向する面積が漸次小さく(大きく)なるように、前記永久磁石の隣合う磁極の境界が前記永久磁石の回転軸に対してねじられた形状となるように着磁(スキュー着磁)されたものが示されている。
特開2001−78412号公報 特開平7−298597号公報 特開2000−312448号公報
しかしながら、特開2001−78412号公報に記載の発明では、ステータのそれぞれの間隙に磁性部材を取り付けなくてはならず、前記磁性部材が別途必要であるとともに、前記磁性部材の作成及び取り付けに手間と時間がかかる。
また、特開平7−298597号公報に記載の発明では、複数個の磁石を異なるピッチ角でロータに取り付けなくてはならず、組み立てに手間がかかるとともに、正確な角度を保って取り付けることは容易ではない。
さらに、特開2000−312448号公報に記載の発明のように、スキュー着磁された永久磁石を用いた場合、トルク定数や無負荷回転数等のモータ特性が犠牲になってしまう場合がある。また、薄型のモータの場合、スキュー着磁の加工が難しかったり、永久磁石の軸方向厚さが小さいので、スキュー着磁の効果が十分に発揮されなかったりする。
そこで本発明は、特殊な部材や組み立て方法を用いることなく、モータのコギングトルクを低減し、安定して、むらなく滑らかに光ディスクを回転させることができるスピンドルモータを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、周方向に均等に分割されたP1個の磁極を備えた円筒形状のロータ磁石が配置された回転子と、コイルが巻かれたS1個のコアスロットが前記ロータ磁石と対向するように等中心角度間隔で放射状に配置されたステータを備えた固定子とを有し、前記回転子及び前記固定子の一方には前記回転子と前記固定子とを吸着させる吸着マグネットが取り付けられているとともに、記回転子及び前記固定子の他方には磁性体で形成された吸着部材が前記吸着マグネットと対向して取り付けられたスピンドルモータであって、前記吸着マグネットは偶数であるP2個の磁極が等ピッチ角をなすように形成されており、前記吸着部材は隣り合うもの同士が等ピッチ角をなすように形成されたS2個の不連続部を有しており、前記P2が前記P1と前記S1との最小公倍数Lの約数のうちL以外の数であり、前記P2と前記S2との積が前記Lと等しくなるように形成されており、前記吸着マグネット及び前記吸着部材で発生するトルクの変動が前記ロータ磁石と前記ステータで発生するトルクの変動に対して360/L(度)ずれるように配置されていることを特徴とする。
この構成によると、前記ロータ磁石と前記ステータで発生するトルク(以下回転トルクという)の変動を、前記吸着部材及び前記吸着マグネットで発生するトルク(以下吸着トルクという)の変動で打ち消すので、スピンドルモータを円滑に回転させることができる。
上記構成において、前記回転子は、円板部と、前記円板部の周縁部より一体突設され、内周面に前記ロータ磁石が取り付けられた円筒形状のバックヨークとを備えたロータケースを有しており、前記固定子は、前記ステータの中央に形成された貫通孔に圧入固定された円筒形状のハウジングを有しており、前記円板部及び前記ハウジングの一方に前記吸着マグネットが、前記円板部及び前記ハウジングの他方に前記吸着部材が形成されているものであってもよい。
上記構成において、前記吸着マグネットが前記ハウジングに取り付けられており、前記吸着部材は前記円板部より前記吸着マグネットに向けて突出したS2個の凸部であってもよく、前記円板部に形成されたS2個の凹孔であってもよい。
上記構成において、前記吸着マグネットが前記円板部に取り付けられており、前記吸着部材は前記ハウジングの端部より径方向に突出したS2個の突起部であってもよい。
上記構成において、前記吸着マグネットが前記円板部に取り付けられており、前記ハウジングは前記吸着マグネットと対向するように形成されたフランジ部を有しており、前記吸着部材は前記フランジ部より前記吸着マグネットに向けて突出したS2個の凸部であってもよい。このとき、前記凸部が前記フランジ部を切り曲げることで形成されているものを挙げることができる。
前記スピンドルモータは、光ディスク駆動機構として用いられるものを例示することができる。
本発明によると、特殊な部材や組み立て方法を用いることなく、モータのコギングトルクを低減し、安定して、むらなく滑らかに光ディスクを回転させることができるスピンドルモータ及びこのスピンドルモータを用いた光ディスク駆動機構を提供することができる。
以下に本発明の実施形態を図面を参照して説明する。図1は本発明にかかる光ディスク駆動機構の一例の縦断面図であり、図2は図1に示す光ディスク駆動機構の横断面図である。図1に示す光ディスク駆動機構Aは、光ディスクDsが載置されるターンテーブル1と、ターンテーブル1を駆動するためのスピンドルモータ2とを有している。スピンドルモータ2は、回転子3と、固定子4とを有している。
ターンテーブル1は樹脂の一体成型にて形成された回転体であり円板形状を有する本体部11と、本体部11の中央より軸方向に突出し、光ディスクDsの中央に形成された円形状の孔を貫通するハブ部12と、本体部11及びハブ部12を貫通し中心軸に沿う方向に延設されるともに、出力軸31が圧入固定される貫通孔13と、ハブ部12と同じ方向に突出し本体部11の円周部を一周するように形成され、光ディスクDsを載置するためのディスク載置部14とを有している。
図1に示すように、回転子3は、出力軸31と、出力軸31が圧入されたロータケース32とを有している。ロータケース32は、中央に出力軸31が圧入された貫通孔320が形成された円板部321と、円板部321の縁部と一体的に接続し、円筒形状を有するバックヨーク322と、バックヨーク322の内面に貼り付けられたロータ磁石323とを備えている。ロータ磁石323は円周方向にわたりN極、S極とを交互に多極着磁して形成されている。なお、ロータ磁石323の磁極数はここでは12極である(図2参照)。
一方、図1、図2に示すように、固定子4は、出力軸31を保持する軸受41と、軸受41が圧入固定されたハウジング42と、ハウジング42が圧入されたステータ43とを有している。ステータ43は、隣り合うもの同士が等中心角度をなすように放射状に配置された複数のコアスロット431と、コアスロット431に巻きつけられたコイル432とを備えている。なお、ハウジング42はベースプレート40に形成された貫通孔401にも圧入固定されており、ベースプレート40には、コイル432に電力を供給する基板402も配置されている。コイル432は電流が流されることで、N極もしくはS極の磁界を発生するようになっている。
スピンドルモータ2は、コイル432に所定のタイミングで電流を流すことで、ロータ磁石323がコイル432及びコアスロット431より発生する磁界に吸引及び反発されるときの力を利用して、回転子3を回転させている。
軸受41はそれには限定されないが、ここでは、粉体状の金属を焼結して形成されるものであり、出力軸31を接触しつつ支持するもの、いわゆる、すべり軸受である。軸受41は中央には貫通孔410が形成されている。出力軸31は貫通孔410の内周壁に摺動可能に接触することで支持されている。軸受41は外周壁をハウジング42の内周部と当接され、更に押し込まれることで圧入固定されるものである。
ハウジング42は、それには限定されないが、鉄板などの磁性体金属板の深絞りにより形成されるものであり、有底円筒形状を有している。ハウジング42の内周壁は軸受41が圧入固定されるものであり、外周壁はステータ43に形成された貫通孔及びベースプレート40の貫通孔に圧入固定される。
スピンドルモータの回転子と固定子の取り付けの詳細について、図面を参照して詳説する。図3は図2に示すスピンドルモータの回転子の底面図であり、図4は図2に示すスピンドルモータの固定子の平面図である。
図3に示すように、ロータケース32の円板部321のバックヨーク322側の面には、円環状の吸着マグネット324が固着されている。吸着マグネット324は、貫通孔320を囲むように且つ、中心がロータケース32の回転軸と重なるように取り付けられている。なお、吸着マグネット324のロータ磁石323に対する位置関係は図3に示すものになるとは限らない。図3に示す吸着マグネット324は極数を示すために便宜上図示されているものである。
図4に示すように、ハウジング42の上部(円板部321と対向する部分)には、径方向に伸びるフランジ部421が形成されている。ロータケース32がステータ43を覆うように出力軸31を軸受け41に挿入したとき、吸着マグネット324とフランジ部421の間に磁力が発生し、回転子3が固定子4より軸方向に脱落するのを抑制することができる。
回転子3が回転するとき、ロータ磁石323はステータ43に対して、N極が対向している状態からS極が対向する状態へと移行し、さらにS極が対向している状態からN極が対抗している状態といったように交互に対向する極が変化する。対向する極が変化するときにステータ43に対するロータ磁石323のN極とS極の面積比が急激に変化するため、磁束の量も急激に変化する。
前記磁束の量は、回転子3が1回転する間に、ロータ磁石323の極数とステータ43の極数との最小公倍数だけ変化する。例えば、図2等に示すスピンドルモータの場合、ロータ磁石323が12極で、ステータ43が9極であるので、最小公倍数である36回磁束の量が変化する。磁束の量が変化することで、回転子3の回転トルクが変動する。すなわち、回転子3は10度ごとにトルクが大きくなる点或いは小さくなる点を通過する。
また、図3に示すように、吸着マグネット324はN極とS極とが交互に多極着磁して形成されている。それには限定されないが、ここでは、吸着マグネット324の磁極数は6極である。図4に示すように、フランジ部421には、フランジ部421の外周部より径方向に突出された凸部422が6個形成されている。凸部422は隣り合う凸部422同士が等ピッチ角となるように配置されている。すなわち、隣り合う凸部422がなす角度がすべて等しくなるものであり、その角度はここでは60°である。6個の凸部422が吸着部材を形成している。なお、凸部422のステータ43に対する位置関係は図4に示すものになるとは限らない。図4に示す凸部422は極数を示すために便宜上図示されているものである。
ロータケース32が回転するときには、吸着マグネット324の磁極とハウジング42の凸部422との磁力(以下、吸着トルクという)は回転に伴って変動するものである。吸着マグネット324が6極で凸部422が6個であるので、回転子3が1回転するときの吸着トルクの変動は36回であり、すなわち、回転子3が10°回転するごとにトルクが大きく変動する。
吸着マグネット324と凸部422とは、回転子3が回転したときに発生する吸着トルクの変動がロータ磁石323とステータ43とによって発生する回転トルクの変動と10°ずれるように配置されている。これにより、ロータ磁石323とステータ43との間に発生する回転トルクの変動が吸着マグネット324と戸粒422との間に発生する吸着トルクの変動によって相殺あるいは減衰されるので、コギングトルクが発生するのを抑制することができる。
なお、吸着マグネット422を取り外しコイル432に電力を供給していない状態で、回転子3を固定子4に取り付けたときに、静止する静止位置と、ロータ磁石323を取り外し、吸着マグネット324を取り付けた状態で、回転子3を固定子4に取り付けたときに静止する静止位置が10°ずれるように調整することで、吸着マグネット324及び(又は)凸部422の位置を簡単に調節可能である。ここで、ハウジング42に形成されている凸部422の位置を変更するのは困難であるので、吸着マグネット324の位置を変えることで調整できるように、予めハウジング42とステータ43との位置をある程度調整して取り付けられていることが好ましい。
吸着マグネット324と吸着部材(凸部422)の数及び取り付け位置は以上に示したものに限定されるものではない。また、凸部422として、フランジ部42の径方向に突出したものであるが、軸方向に吸着マグネット324に向けて突出した形状としても良い。
以下に吸着マグネットと吸着部材の数及び取り付け位置について説明する。ロータ磁石323の極数をP1、ステータ42の極数をS1とし、吸着マグネット324の極数をP2、吸着部材の極数(凸部422の数)をS2とすると、P1、P2、S1、S2の間には次の関係が成り立つ。
まず、ロータ磁石323の極数P1とステータ42の極数S1の最小公倍数Lを求める。吸着マグネット324の極数P2は、最小公倍数Lの約数のうち偶数のものを選択する。凸部422の数S2は、P2との積が最小公倍数Lとなるように設定されている。
スピンドルモータ2が1回転する間に回転子3にはL回のトルクが変動する。すなわち、スピンドルモータ2は1回転につき、L回、最大トルク又は最小トルクとなる。トルクの変動はロータ磁石323及びステータ42の磁極がそれぞれ等ピッチで配置されているので、等間隔に発生すると考えられる。このことより、スピンドルモータ2は360/L(°)ごとに回転トルクが最大又は最小になる。
上記実施例では凸部422がフランジ部421より、径方向に突出しているものを例に説明しているが、軸方向に突出するように形成しても良い。
図1に示すスピンドルモータの場合を考える。図5は図1に示すスピンドルモータの場合の吸着マグネットと凸部の数の組み合わせの一覧表である。スピンドルモータ2の場合ロータ磁石323の極数P1が12で、ステータ42の極数S1が9であるので、これらの最小公倍数Lは36である。36の約数は1、2、3、4、6、9、12、18、36であり、吸着マグネット324の極数P2は、36と奇数を除くものであり、2、4、6、12、18のうちいずれかである。ステータ42の極数S2は極数P2との積が36になるものである。吸着マグネット324の極数P2に対する、吸着部材の極数S2は図5に示すとおりとなる。
このようにすることで、ロータケース32が回転するときに、吸着マグネット324と吸着部材422との磁束の量の変動による吸着トルクの変動も、1回転につきL回とすることができる。
また、スピンドルモータ2は回転子3は、360/L(°)回転するごとに、回転トルクが最大又は最小になることを繰り返す。そこで、吸着トルクが最大又は最小になる位置が、回転トルクが最大又は最小になる位置より360/L(°)ずれるように形成することで回転トルクが最大になるときに吸着トルクが最小になり、回転トルクが最小になるとき吸着トルクが最大となり、重ね合わせることで、互いに打ち消しあう。これにより、回転トルクの変動を相殺する或いは回転トルクの変化量を小さくすることができるので、コギングトルクが発生するのを抑制し、スピンドルモータ2を滑らかに回転させることが可能である。
なお、ロータ磁石323の極P1はその構造上、必ず偶数であるので、ステータ42の極数S1との最小公倍数Lは、少なくとも1個の偶数の約数を持つので、吸着マグネット324の極数P2となりえる数字は、必ず1つは存在する。
次に本発明にかかるスピンドルモータの他の例を図面を参照して説明する。図6は本発明にかかるスピンドルモータの他の例の回転子の底面図であり、図7は本発明にかかるスピンドルモータの他の例の固定子の平面図である。図6、図7に示すようにスピンドルモータ5では、吸着マグネットがステータに取り付けられているとともに、吸着部材がロータケースに形成されている。それ以外の点は、図3、図4等に示すスピンドルモータ2と同じであり実質上、同じ部分には、同一の符号が付してある。
図7に示すように、吸着マグネット51がハウジング42のフランジ部421の上部に固定されている。また、ロータケース32の円板部321には、下面側に突出した凸部52が吸着部材として形成されている。吸着マグネット51はここでは4極の磁極を有する磁石であり、凸部52は吸着マグネット51と対向する位置に等ピッチ角になるよう円形に並んで9個配置されている。
ロータケース32が回転することで、凸部52が吸着マグネット51の磁極が切り替わる部分を乗り越えるときに磁束の量が変化するので、吸着トルクが変動する。なお、吸着マグネット51と凸部52との吸着トルクの変動は、スピンドルモータ5の回転トルクの変動と10°ずれるように形成されていることは、上述により言うまでもない。
凸部52は、ロータケース32の円板部321に固着させた突出形状であってもよく、円板部321を反対側より押さえることで押し出された、押し出し形状であってもよい。
図8は本発明にかかるスピンドルモータのさらに他の例の回転子の底面図である。図8に示すように、吸着部材として、円板部321に円周上に等ピッチ角度で形成された貫通孔53であってもよい。貫通孔53の場合も磁束の量が変化するので、変動する吸着トルクを発生することができ、この吸着トルクを回転トルクに重ね合わせることで、回転トルクを相殺或いは回転トルクの変動量を小さくすることができ、スピンドルモータはより滑らかに回転することが可能である。
以上、発明の実施形態を具体的に説明したが、本発明は上記実施形態に限定するものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
本発明の光ヘッドは、DVD、CD、BD等の光ディスクを回転させる光ディスク駆動機構において適用することができる。
本発明にかかる光ディスク駆動機構の一例の縦断面図である。 図1に示す光ディスク駆動機構の横断面図である。 図2に示すスピンドルモータの回転子の底面図である。 図2に示すスピンドルモータの固定子の平面図である。 図1に示すスピンドルモータの場合の吸着マグネットと凸部の数の組み合わせの一覧表である。 本発明にかかるスピンドルモータの他の例の回転子の底面図である。 本発明にかかるスピンドルモータの他の例の固定子の平面図である。 本発明にかかるスピンドルモータのさらに他の例の回転子の底面図である。 従来の光ディスク駆動機構の一例の縦断面図である。 図9に示す光ディスク駆動機構に用いられるスピンドルモータの横断面図である。
符号の説明
1 ターンテーブル
11 本体部
12 ハブ部
13 貫通孔
14 ディスク載置部
2 スピンドルモータ
3 回転子
31 出力軸
32 ロータケース
321 円板部
322 バックヨーク
323 ロータ磁石
4 固定子
41 軸受
42 ハウジング
421 フランジ部
422 凸部
43 ステータ
431 コアスロット
432 コイル

Claims (9)

  1. 周方向に均等に分割されたP1個の磁極を備えた円筒形状のロータ磁石が配置された回転子と、
    コイルが巻かれたS1個のコアスロットが前記ロータ磁石と対向するように等中心角度間隔で放射状に配置されたステータを備えた固定子とを有し、
    前記回転子及び前記固定子の一方には前記回転子と前記固定子とを吸着させる吸着マグネットが取り付けられているとともに、記回転子及び前記固定子の他方には磁性体で形成された吸着部材が前記吸着マグネットと対向して取り付けられたスピンドルモータであって、
    前記吸着マグネットは偶数であるP2個の磁極が等ピッチ角をなすように形成されており、
    前記吸着部材は隣り合うもの同士が等ピッチ角をなすように形成されたS2個の不連続部を有しており、
    前記P2が前記P1と前記S1との最小公倍数Lの約数のうちL以外の数であり、前記P2と前記S2との積が前記Lと等しくなるように形成されており、
    前記吸着マグネット及び前記吸着部材で発生するトルクの変動が前記ロータ磁石と前記ステータで発生するトルクの変動に対して360/L(度)ずれるように配置されていることを特徴とするスピンドルモータ。
  2. 前記回転子は、円板部と、前記円板部の周縁部より一体突設され、内周面に前記ロータ磁石が取り付けられた円筒形状のバックヨークとを備えたロータケースを有しており、
    前記固定子は、前記ステータの中央に形成された貫通孔に圧入固定された円筒形状のハウジングを有しており、
    前記円板部及び前記ハウジングの一方に前記吸着マグネットが、前記円板部及び前記ハウジングの他方に前記吸着部材が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のスピンドルモータ。
  3. 前記吸着マグネットが前記ハウジングに取り付けられており、
    前記吸着部材は前記円板部より前記吸着マグネットに向けて突出したS2個の凸部であることを特徴とする請求項2に記載のスピンドルモータ。
  4. 前記吸着マグネットが前記ハウジングに取り付けられており、
    前記吸着部材は前記円板部に形成されたS2個の凹孔であることを特徴とする請求項2に記載のスピンドルモータ。
  5. 前記吸着マグネットが前記円板部に取り付けられており、
    前記吸着部材は前記ハウジングの端部より径方向に突出したS2個の突起部であることを特徴とする請求項2に記載のスピンドルモータ。
  6. 前記吸着マグネットが前記円板部に取り付けられており、
    前記ハウジングは前記吸着マグネットと対向するように形成されたフランジ部を有しており、
    前記吸着部材は前記フランジ部より前記吸着マグネットに向けて突出したS2個の凸部であることを特徴とする請求項2に記載のスピンドルモータ。
  7. 前記凸部は前記フランジ部を切り曲げることで形成されていることを特徴とする請求項6に記載のスピンドルモータ。
  8. 請求項1から請求項7のいずれかに記載のスピンドルモータの回転子に光ディスクを載置するターンテーブルが固定されていることを特徴とする光ディスク駆動機構。
  9. 前記ターンテーブルは前記スピンドルモータに取り付けられた出力軸に固定されていることを特徴とする請求項8に記載の光ディスク駆動機構。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013025857A (ja) * 2011-07-18 2013-02-04 Nippon Densan Corp 光ディスク駆動用モータおよび前記モータを備えた光ディスク駆動装置

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