JP2008311004A - コネクタ検査用ホルダ装置 - Google Patents

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信一朗 浅井
Akira Nishino
彰 西野
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Abstract

【課題】コネクタを挿入して所定の検査位置に位置決め保持する際に、端子や検査部に対する損傷を防止すること。
【解決手段】コネクタ10を位置決め保持可能なコネクタ受部34を有するコネクタホルダ部30と、コネクタホルダ部30を初期セット位置と検査実行位置との間で移動可能に保持するホルダスライド支持部42を有する治具本体40と、コネクタホルダ部30が検査実行位置に移動した状態で、コネクタ受部34で位置決め保持されたコネクタ10に対して検査を行うための検査部50とを備え、コネクタホルダ部30は、初期セット位置で、挿入されるコネクタ10をコネクタ受部34で位置決め保持すると共に、コネクタ受部34でコネクタ10を位置決め保持した状態で、初期セット位置から検査実行位置に移動する。
【選択図】図2

Description

この発明は、コネクタを所定位置で位置決め保持して検査するための技術に関する。
従来、コネクタを所定位置に位置決め保持した状態で、コネクタの導通検査等を行う技術として、特許文献1に開示のものがある。
特許文献1には、コネクタ挿抜口を有する本体と、コネクタ挿抜口に収納されたコネクタの外側面をロック可能なロックレバーと、コネクタ挿入口の奥に設けられたプローブピンとを備えたコネクタホルダが開示されている。
そして、作業者がコネクタをコネクタ挿抜口に挿入すると、その途中でコネクタがロックレバーを開放姿勢に開き、コネクタを完全に挿入すると、ロックレバーが係止姿勢に復帰してコネクタの外側面に係合して抜止めを図るようになっている。また、この状態で、コネクタの端子とプローブピンとが電気的に接続され、当該プローブピンを通じて導通検査を行えるようになっている。
特開2002−237357号公報
しかしながら、上記コネクタホルダでは、作業者がコネクタ挿脱口内にコネクタを挿入する際に、コネクタに対する力の加わり加減によっては、コネクタが一方に片寄ったり、斜め姿勢になってしまうことがある。例えば、コネクタがロックレバーに当接したり、ロックレバーが係止姿勢に復帰する際等に、コネクタを片寄った方向に押圧する力が加わることがある。そして、コネクタが一方に片寄ったり、斜め姿勢になった状態で、コネクタ挿脱口の奥に挿入されると、端子とプローブピンとが位置ずれ又は相互に斜めになった状態で接触、挿入され、端子やプローブピンの損傷等を招く恐れがある。
特に、コネクタに対する小型化、軽量化への要請から、端子及びプローブピンの細径化が進んでおり、端子やプローブピンの損傷等を招く恐れは高くなっている。
また、特許文献1では、コネクタをセットする際、コネクタによってロックを押し開ける必要があるため、コネクタをセットし難い。特に、コネクタ保持安定のために2つのロックを設けたような場合や、ロックのスプリング強さを大きくしたような場合には、コネクタをセットし難い。
そこで、本発明の第1の課題は、コネクタを挿入して所定の検査位置に位置決め保持する際に、端子や検査部に対する損傷を防止することにある。第2の課題は、容易にコネクタをロックできるようにすることにある。
上記第1の課題を解決するため、第1の態様に係るコネクタ検査用ホルダ装置は、コネクタを所定位置に位置決め保持した状態で、前記コネクタの検査を行うためのコネクタ検査用ホルダ装置であって、前記コネクタを位置決め保持可能なコネクタ受部を有するコネクタホルダ部と、前記コネクタホルダ部を初期セット位置と検査実行位置との間で移動可能に保持するホルダスライド支持部を有する治具本体と、前記コネクタの端子に電気的に接続可能なプローブピンを有し、前記コネクタホルダ部が前記検査実行位置に移動した状態で、前記コネクタ受部で位置決め保持された前記コネクタに対して前記プローブピンを通じた検査を行うための検査部と、を備え、前記コネクタホルダ部は、前記初期セット位置で、挿入される前記コネクタを前記コネクタ受部で位置決め保持すると共に、前記コネクタ受部で前記コネクタを位置決め保持した状態で、前記初期セット位置から前記検査実行位置に移動するものである。
第2の態様は、第1の態様において、前記コネクタホルダ部は、前記検査実行位置に達する位置よりも手前で、前記コネクタ受部に位置決め保持されたコネクタに抜止め状に係合するロック部を有するものである。
第3の態様は、第2の課題を解決するため、第2の態様において、前記ロック部は、前記コネクタホルダ部に、前記コネクタ受部に位置決め保持されたコネクタに係合可能な係合姿勢とその係合を解除した非係合姿勢との間で姿勢変更可能に支持され、前記コネクタホルダ部が前記初期セット位置から前記検査実行位置に移動する動作に連動して、前記係合姿勢に姿勢変更するものである。
第4の態様は、第3の態様において、前記ロック部は、前記コネクタが前記コネクタ受部に完全挿入された状態で前記係合姿勢に姿勢変更可能で、前記コネクタが前記コネクタ受部に不完全挿入された状態でそのコネクタに当接して前記係合姿勢に姿勢変更不能で、かつ、前記コネクタホルダ部が前記検査実行位置に移動する動作を妨げるものである。
第5の態様は、第1〜第4のいずれかの態様において、前記コネクタホルダ部が前記検査実行位置に達すると、前記コネクタには係合しないで前記コネクタホルダ部に係合して、前記コネクタホルダ部を前記検査実行位置で保持するホルダロック部をさらに備えたものである。
第1の態様に係るこのコネクタ検査用ホルダ装置によると、コネクタを、初期セット位置にあるコネクタホルダ部に挿入してコネクタ受部で位置決め保持し、この状態で、コネクタホルダ部を初期セット位置から検査実行位置に移動させることで、コネクタを、検査部による検査を実行できる検査位置に位置決め保持することができる。このため、コネクタを、コネクタホルダ部によって精度よくガイドしつつ所定の検査位置に位置決め保持して端子とプローブピンとを電気的に接続でき、端子や、プローブピンを有する検査部の損傷を防止できる。
第2の態様によると、コネクタがコネクタ受部でロック部により抜止め状に保持された状態で、コネクタホルダ部が検査実行位置に達する。このため、コネクタをコネクタホルダ部に対してより精度よく一定位置及び一定姿勢に保った状態で、検査位置に移動させることができ、端子や検査部に対する損傷をより有効に防止することができる。
第3の態様によると、コネクタ又はコネクタホルダ部を押して、コネクタホルダ部を検査実行位置に移動させることで、ロック部によりコネクタを位置決め状に保持することができ、容易に作業性よくコネクタをロックできる。
第4の態様によると、コネクタが不完全挿入状態であると、ロック部が係合姿勢に姿勢変更不能となり、前記コネクタホルダ部が前記検査実行位置に移動する動作を妨げる。このため、コネクタが不完全挿入状態のままで、検査実行位置に移動することが抑制され、端子や検査部に対する損傷をより確実に防止することができる。
第5の態様によると、ホルダロック部により、コネクタホルダ部を前記検査実行位置に保持した状態で、コネクタの検査を行える。また、ホルダロック部はコネクタには係合しないので、ホルダロック部の係合時の衝撃がコネクタに直接的に加わり難く、端子や検査部に対する損傷をより確実に防止することができる。
以下、実施形態に係るコネクタ検査用ホルダ装置について説明する。図1はコネクタ検査用ホルダ装置を示す斜視図であり、図2は図1のII−II線における一部断面図、図3は図2のIII−III線における一部断面図である。
このコネクタ検査用ホルダ装置20は、コネクタ10を所定の検査位置に位置決め保持した状態で、当該コネクタ10の検査を行うための装置である。コネクタ検査用ホルダ装置20は、コネクタホルダ部30と、治具本体40と、検査部50とを備えており、ブラケット22によって所定姿勢で固定保持されている。
コネクタホルダ部30は、樹脂等で形成されており、その一端部(図2及び図3の左側端部)にコネクタ10を位置決め保持可能なコネクタ受部34を有している。より具体的には、コネクタホルダ部30は、略直方体ブロック状のホルダ本体部31の両側部に、当該ホルダ本体部31の他端側に向けてガイド側部32が形成された構成とされている。
また、ホルダ本体部31の一端部に、略長方形穴状のコネクタ受部34が形成されている。ここで、検査対象となるコネクタ10は、樹脂等で形成された略直方体ブロック状のコネクタ本体部12と、金属片等で形成された複数の端子とを備えている。複数の端子は、コネクタ本体部12の一端側である接続端側に露出する態様で、所定の配列形態で固設されており、図示省略の相手側コネクタに設けられた端子に相互接続可能とされている。複数の端子は、雌型の端子であっても、雄型の端子であってもよい。なお、各端子にはそれぞれ電線16が接続されており、該各電線16はコネクタ本体部12の他端側である基端側から引出されている。
上記コネクタ受部34は、上記コネクタ本体部12の外形状に応じた内周面を有する凹形状に形成されており、その一端側開口からコネクタ本体部12のほぼ全体をコネクタ受部34内に挿入できるようになっている。コネクタ受部34内にセットされたコネクタ10は、少なくとも挿入方向前方及び挿入方向に略直交する方向で位置決め保持される。
また、異なる形状のコネクタ10を当該コネクタ受部34に挿入しようとすると、当該異なる形状のコネクタ10の全体をコネクタ受部34内に挿入することは困難なようになっている。なお、各図では説明を容易にするため、コネクタ本体部12及びコネクタ受部34の形状は単純化されている。
また、治具本体40は、樹脂等で上記コネクタホルダ部30よりも大きな略直方体ブロック状に形成されており、その内部に、上記コネクタホルダ部30を移動可能に支持するホルダスライド支持部42と、検査部50を収納配置するための検査部収納部44とを有している。
ホルダスライド支持部42は、コネクタホルダ部30を、治具本体40の奥である検査実行位置(図1〜図3参照)と、当該検査実行位置よりも外方に引出した位置である初期セット位置(図4及び図5参照)との間で移動可能に支持する。ここでは、ホルダスライド支持部42は、治具本体40の一端側に開口しかつ上記コネクタホルダ部30のホルダ本体部31を収容可能な凹部42aの両側奥部に、それぞれガイド側部32を収容可能なガイド凹部42bを形成した構成とされている。そして、コネクタホルダ部30の一端部を治具本体40の一端側より外方に突出させた初期セット位置(図4及び図5参照)と、コネクタホルダ部30を初期セット位置よりも奥側に移動させてコネクタホルダ部30の一端部を治具本体40の一端部と面一状に配設した検査実行位置(図1〜図3参照)との間で、当該コネクタホルダ部30を移動可能に支持している。
そして、コネクタホルダ部30が初期セット位置にある状態で、コネクタ受部34にコネクタ10を挿入することで、当該コネクタ10をコネクタ受部34で位置決め保持できるようになっている。また、このようにコネクタ10を位置決め保持した状態で、そのコネクタ10の挿入方向に沿ってさらに奥に押込むことで、コネクタホルダ部30は初期セット位置から検査実行位置に移動可能とされている。
また、上記凹部42aの側面に規制突部42cがそれぞれ形成されると共に、コネクタホルダ部30の両側部にその移動方向に沿って長い規制溝30cがそれぞれ形成されている。そして、各規制突部42cが規制溝30c内を移動することで、コネクタホルダ部30の移動範囲、特に、コネクタホルダ部30が突出方向側に移動して抜出さないように移動範囲を規制している。
また、コネクタホルダ部30の両ガイド側部32とガイド凹部42bとの間に、コイルバネ43が圧縮状態で介在配置されている。このコイルバネ43は、コネクタホルダ部30を初期セット位置に向けて付勢する付勢部材として機能する。
また、治具本体40には、コネクタホルダ部30を検査実行位置にてロックする部材として、ホルダロック部48が設けられている。より具体的には、治具本体40の上部幅方向略中央部に、コネクタホルダ部30の移動方向に沿って延びる凹溝部48gが形成されており、その凹溝部48g内にホルダロック部48が設けられている。ホルダロック部48は、長尺状に形成されており、その一端部に内向きに突出する係合突部48aが形成されると共に、その他端部に外向きに突出する操作部48bが形成されている。そして、係合突部48aを治具本体40の一端側に突出させると共に、操作部48bを治具本体40の後端部上方で上下動可能に配設した姿勢で、ホルダロック部48の長尺方向略中央部が凹溝部48g内で支軸48cを介して揺動可能に支持されている。このホルダロック部48は、係合突部48aを内方に移動させることで当該係合突部48aをコネクタホルダ部30の一端部に係合させたホルダロック姿勢と、操作部48bを下方に押圧すると共に係合突部48aを外方に移動させることで当該係合突部48aをコネクタホルダ部30の上面に接触させたホルダ非ロック姿勢との間で揺動可能とされている。ホルダロック姿勢では、ホルダロック部48は、コネクタホルダ部30だけに係合し、コネクタ10には係合しないようになっている。また、凹溝部48g内で、当該凹溝部48gの底面とホルダロック部48の操作部48bの反対側面との間に、コイルバネ49が圧縮状に介在配置されている。このコイルバネ49は、上記ホルダロック部48をホルダロック姿勢に向けて付勢する付勢部材として機能する。
すなわち、ホルダロック部48は、コイルバネ49により、ホルダロック姿勢に向けて常時付勢されている。コイルホルダ部30が検査実行位置の手前にある状態では、係合突部48aの先端部はコネクタホルダ部30の上面に摺接してホルダ非ロック姿勢にある状態が維持される(図5及び図7参照)。コイルホルダ部30が検査実行位置に押込まれると、係合突部48aの先端部がコネクタホルダ部30の上面を越え、コイルバネ49の付勢力により、ホルダロック部48はホルダロック姿勢に姿勢変更する。これにより、係合突部48aの先端部がコネクタホルダ部30の一端部に係合して、当該コネクタホルダ部30を検査実行位置にて保持する。また、この状態で、操作部48bを押込操作すると、ホルダロック部48がホルダ非ロック姿勢に姿勢変更し、コネクタホルダ部30は検査実行位置から初期セット位置に向けて移動可能になる。
また、上記コネクタホルダ部30には、検査実行位置に達する位置よりも初期セット位置側の手前で、コネクタ受部34に位置決め保持されたコネクタ10に抜止め状に係合するロック部36が設けられている。
より具体的には、コネクタホルダ部30の一端側両側部に、ロック部36を支持する支持凹部35がそれぞれ形成されている。ロック部36は、前記支持凹部35から突出する程度の長尺状部材であり、その先端部に内向きに突出する係止突部36aが形成されている。このロック部36は、その基端部を上記支持凹部35の軸部35aで回転自在に支持することで、上記コネクタ受部34に位置決め保持されたコネクタ10に係合可能な係合姿勢(図1〜図3、図6及び図7参照)と、その係合を解除した非係合姿勢(図4及び図5参照)との間で姿勢変更可能に支持されている。ここで、係合姿勢では、ロック部36は、コネクタホルダ部30の移動方向に沿って延在すると共に、その係止突部36aをコネクタ受部34の開口一側部前方に位置させることで、コネクタ受部34に位置決め保持されたコネクタ10に抜止め状に係合している。また、非係合姿勢では、ロック部36は、軸部35a周りに回転して、係止突部36aをコネクタ受部34の開口から外側方に退避させた姿勢となっており、コネクタ受部34に対するコネクタ10の挿脱を許容している。
また、各ロック部36の外面は、上記係合姿勢でホルダスライド支持部42の凹部42aの両側面に沿って延びると共に、上記非係合姿勢で凹部42aの両側面に対してコネクタホルダ部30の移動方向初期セット位置側に向けて外向き傾斜するようになっている。さらに、各ロック部36の基端部と支持凹部35との間であって軸部35aの内側にコイルバネ37が圧縮状態で介在配置されている。このコイルバネ37は、ロック部36を係合姿勢から非係合姿勢に向けて付勢する付勢部材として機能している。
そして、コネクタホルダ部30を初期セット位置に移動させた状態では、コイルバネ37の付勢力によって各ロック部36が係合位置から非係合位置に向けて姿勢変更している。また、この状態で、コネクタホルダ部30を検査実行位置に向けて移動させると、その移動動作に連動して、各ロック部36の外面がホルダスライド支持部42の凹部42aの両側面に接触し、各ロック部36が内側に向けて姿勢変更する。これにより、コネクタホルダ部30が検査実行位置に達する手前で、各ロック部36が係合姿勢に姿勢変更するようになっている。
また、コネクタ10がコネクタ受部34に不完全挿入された状態で、コネクタホルダ部30を初期セット位置から検査実行位置に移動させようとすると、ロック部36の先端部が不完全挿入状態のコネクタ10の側部に当接し、係合姿勢への姿勢変更が妨げられる。これにより、ロック部36の外側面がホルダスライド支持部42の凹部42aの両側面に干渉し、コネクタホルダ部30が検査実行位置に移動する動作が妨げられるようになっている。
検査部50は、コネクタホルダ部30が検査実行位置に移動した状態で、コネクタ受部34で位置決め保持されたコネクタ10に対して所定の検査を行うためのものである。より具体的には、検査部50は、検査実行位置に移動したコネクタホルダ部30のコネクタ受部34に保持されたコネクタ10と対向する位置で、治具本体40の検査部収納部44で保持されている。また、検査部50は、コネクタ10の端子に電気的に接続可能なプローブピン52を複数有している。各プローブピン52は、コネクタホルダ部30に向けて突出しており、それぞれ端子に電気的に接続可能に構成されると共に、コネクタホルダ部30のうちコネクタ受部34に対応する部分に形成された貫通孔を通じて当該コネクタ受部34の底部を貫通可能とされている。コネクタホルダ部30のうちコネクタ受部34に対応する部分に形成された貫通孔は、各プローブピン52毎に別々に形成された孔であってもよいし、各プローブピン52に対して共通に形成された孔であってもよい。そして、コネクタホルダ部30が検査実行位置に移動すると、各プローブピン52がコネクタ受部34の底部に突出又は露出し、当該コネクタ受部34に位置決め保持されたコネクタ10の端子に電気的に接続可能に構成されている。また、各プローブピン52は、図示省略の配線を介して外部に引出され、外部の導通検査装置に接続されている。そして、導通検査装置によって、各プローブピン52を通じて、各端子の導通検査がなされるようになっている。
このように構成されたコネクタ検査用ホルダ装置の動作について説明する。
まず、初期状態では、図4及び図5に示すように、コネクタホルダ部30は初期セット位置に位置している。また、両ロック部36は非係合姿勢で、かつ、ホルダロック部48はホルダ非ロック姿勢である。
この状態で、作業者が検査対象として想定されたコネクタ10を持って、コネクタ受部34に挿入すると、当該コネクタ10のほぼ全体がコネクタ受部34内に挿入される。
続いて、コイルバネ43の付勢力に抗してコネクタ10と共にコネクタホルダ部30を検査実行位置に向けて押込む。すると、図6及び図7に示すように、その押込途中で、両ロック部36の外面がホルダスライド支持部42の凹部42aの両側面に接触し、コイルバネ37の付勢力に抗して各ロック部36が係合姿勢に向けて姿勢変更する。そして、コネクタホルダ部30が検査実行位置に達する手前で、両ロック部36が、係合姿勢に完全に姿勢変更し、コネクタホルダ部30内のコネクタ10に対して抜止め状に係合する。ここで、端子がプローブピン52に接触するよりも手前で、両ロック部36が、係合姿勢に完全に姿勢変更することが好ましい。コネクタ10がコネクタ受部34内でしっかりと保持された状態で、端子とプローブピン52とを接続するようにするためである。
なお、異なる形状のコネクタ10を当該コネクタ受部34に挿入しようとすると、当該異なる形状のコネクタ10がコネクタ受部34の内周面に干渉し、その全体をコネクタ受部34内に完全に挿入することはできない。このため、ロック部36の係止突部36aがコネクタ側面に当接し、係合姿勢への姿勢変更が妨げられる。すると、ロック部36とホルダスライド支持部42との干渉により、コネクタホルダ部30を検査実行位置に向けて移動させることができない。
そして、コネクタホルダ部30が検査実行位置に移動すると、コネクタ10は検査位置に配設され、各端子とこれに対応するプローブピン52との接続がなされた状態となる。また、コネクタホルダ部30が検査実行位置に達した状態で、ホルダロック部48は、コイルバネ37の付勢力によりホルダロック姿勢に姿勢変更し、その係合突部48aがコネクタホルダ部30の一端部に係合して、当該コネクタホルダ部30を検査実行位置にて保持する。ホルダロック部48がコネクタホルダ部30に係合する際、当該ホルダロック部48はコネクタホルダ部30の一端部だけに係合し、コネクタ10には係合しないので、コネクタホルダ部30の係合による衝撃がコネクタ10に直接的に加わるのを防止しつつ、端子とプローブピン52との接続を行える。
この状態で、導通検査装置による各端子の導通検査が行われる。
この後、コイルバネ49の付勢力に抗してホルダロック部48の操作部48bを押込むと、ホルダロック部48は、ホルダ非ロック姿勢に姿勢変更する。これにより、コネクタホルダ部30は、検査実行位置から初期セット位置に向けて移動可能な状態となり、コイルバネ43の付勢力により初期セット位置に向けて移動する。また、コネクタホルダ部30が初期セット位置に向けて移動する際に、コネクタホルダ部30がホルダスライド支持部42の凹部42aからある程度突出し、各ロック部36を係合姿勢に向けて押す力が解除され、コイルバネ37の付勢力により各ロック部36は非係合姿勢に姿勢変更する。つまり、ホルダロック部48のロック解除操作により各ロック部36の係合をも解除できる。これにより、本コネクタ検査用ホルダ装置20は、上記初期状態に復帰し、コネクタ10をコネクタ受部34から取り外し、続けて次のコネクタ10の検査を実行できる。
以上のように構成されたコネクタ検査用ホルダ装置20によると、コネクタ10を、初期セット位置にあるコネクタホルダ部30に挿入してコネクタ受部34で位置決め保持し、この状態で、コネクタホルダ部30を初期セット位置から検査実行位置に移動させることで、コネクタ10を、検査部50を通じた検査を実行できる検査位置に位置決め保持することができる。このため、コネクタ10を、コネクタホルダ部30によって精度よくガイドしつつ挿入して所定の検査位置に位置決め保持することができ、コネクタ10の端子と検査部50とを位置精度よく配設することができ、端子や検査部50に対する損傷を有効に防止することができる。
具体的には、コネクタ10を、コネクタホルダ部30によって精度よくガイドしつつ、端子とプローブピン52とを接続することができ、端子やプローブピン52の損傷を有効に防止できる。
また、コネクタ10がコネクタ受部34でロック部36により抜止め状に保持された状態で、コネクタホルダ部30が検査実行位置に達する。このため、コネクタ10がより精度よくコネクタホルダ部30に対して一定位置及び一定姿勢に保たれた状態で、検査位置に移動することになる。従って、端子や検査部50に対する損傷をより有効に防止できる。
また、コネクタホルダ部30が初期セット位置から検査実行位置に移動する動作に連動して、ロック部36が係合姿勢に姿勢変更してコネクタ10を位置決め保持しているので、コネクタ10又はコネクタホルダ部30を押して、コネクタホルダ部30を移動させることで、ロック部36によりコネクタ10を位置決め保持することができ、容易かつ作業性よくコネクタをロックできる。
もっとも、ロック部36は、コネクタ10をコネクタ受部34にセットする際に当該コネクタ10が挿入される動作に連動して当該コネクタ10に係合して位置決め保持する構成であってもよい。
また、想定されたものとは異なる形状のコネクタ10が挿入された場合等、コネクタ10がコネクタ受部34に不完全挿入状態であると、ロック部36が係合姿勢に姿勢変更不能となるため、コネクタホルダ部30が検査実行位置に移動する動作が妨げられる。このため、コネクタ10が不完全挿入状態のままで、コネクタホルダ部30が検査実行位置に移動することが抑制され、端子や検査部に対する損傷をより確実に防止できると共に、異なる形状のコネクタ10をも認識できる。
また、ホルダロック部48により、コネクタホルダ部30を検査実行位置に保持した状態で、コネクタ10の検査を行える。このホルダロック部48はコネクタ10には係合しないので、ホルダロック部48の係合時の衝撃がコネクタ10に直接的に加わり難く、端子や検査部50に対する損傷をより確実に防止することができる。
なお、本実施形態では、コネクタホルダ部30は、初期セット位置で治具本体40より突出しており、検査実行位置で治具本体40の一端部側の面と面一状になるが必ずしもその必要はない。
例えば、コネクタホルダ部30は、初期セット位置で治具本体40の一端部側の面と面一状になり、検査実行位置で治具本体40の一端側の面より奥に凹む位置に配設される構成であってもよい。
実施形態に係るコネクタ検査用ホルダ装置を示す斜視図である。 図1のII−II線における一部断面図である。 図2のIII−III線における一部断面図である。 コネクタ検査用ホルダ装置の動作を示す一部断面図である。 コネクタ検査用ホルダ装置の動作を示す一部断面図である。 コネクタ検査用ホルダ装置の動作を示す一部断面図である。 コネクタ検査用ホルダ装置の動作を示す一部断面図である。
符号の説明
10 コネクタ
20 コネクタ検査用ホルダ装置
30 コイルホルダ部
34 コネクタ受部
36 ロック部
36a 係止突部
37 コイルバネ
40 治具本体
42 ホルダスライド支持部
43 コイルバネ
48 ホルダロック部
50 検査部
52 プローブピン

Claims (5)

  1. コネクタを所定位置に位置決め保持した状態で、前記コネクタの検査を行うためのコネクタ検査用ホルダ装置であって、
    前記コネクタを位置決め保持可能なコネクタ受部を有するコネクタホルダ部と、
    前記コネクタホルダ部を初期セット位置と検査実行位置との間で移動可能に保持するホルダスライド支持部を有する治具本体と、
    前記コネクタの端子に電気的に接続可能なプローブピンを有し、前記コネクタホルダ部が前記検査実行位置に移動した状態で、前記コネクタ受部で位置決め保持された前記コネクタに対して前記プローブピンを通じた検査を行うための検査部と、
    を備え、
    前記コネクタホルダ部は、前記初期セット位置で、挿入される前記コネクタを前記コネクタ受部で位置決め保持すると共に、前記コネクタ受部で前記コネクタを位置決め保持した状態で、前記初期セット位置から前記検査実行位置に移動する、コネクタ検査用ホルダ装置。
  2. 請求項1記載のコネクタ検査用ホルダ装置であって、
    前記コネクタホルダ部は、前記検査実行位置に達する位置よりも手前で、前記コネクタ受部に位置決め保持されたコネクタに抜止め状に係合するロック部を有する、コネクタ検査用ホルダ装置。
  3. 請求項2記載のコネクタ検査用ホルダ装置であって、
    前記ロック部は、
    前記コネクタホルダ部に、前記コネクタ受部に位置決め保持されたコネクタに係合可能な係合姿勢とその係合を解除した非係合姿勢との間で姿勢変更可能に支持され、
    前記コネクタホルダ部が前記初期セット位置から前記検査実行位置に移動する動作に連動して、前記係合姿勢に姿勢変更する、コネクタ検査用ホルダ装置。
  4. 請求項3記載のコネクタ検査用ホルダ装置であって、
    前記ロック部は、
    前記コネクタが前記コネクタ受部に完全挿入された状態で前記係合姿勢に姿勢変更可能で、
    前記コネクタが前記コネクタ受部に不完全挿入された状態でそのコネクタに当接して前記係合姿勢に姿勢変更不能で、かつ、前記コネクタホルダ部が前記検査実行位置に移動する動作を妨げる、コネクタ検査用ホルダ装置。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれかに記載のコネクタ検査用ホルダ装置であって、
    前記コネクタホルダ部が前記検査実行位置に達すると、前記コネクタには係合しないで前記コネクタホルダ部に係合して、前記コネクタホルダ部を前記検査実行位置で保持するホルダロック部をさらに備えた、コネクタ検査用ホルダ装置。
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