JP2008308262A - 棚監視装置および棚監視システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】棚管理装置10はX軸移動機構20と、X軸移動機構20によってx軸方向に移動するY軸移動機構30と、Y軸移動機構30によってy軸方向に移動するカメラ40とを具備する。棚監視装置10によってカメラ40を棚Rの枠F前に自動的に移動させて撮像することにより、撮像した画像によって商品の状態を管理する。
【選択図】図1
Description
そこで、この作業効率の悪さを解決するものとして、棚を撮影した画像を利用して陳列状態を把握することにより、棚に商品を陳列させたままの状態を把握することのできる技術がある(例えば、特許文献1参照)。
例えば、当該棚監視装置を商品の陳列棚に用いた場合には、商品を一つひとつ手に取って行う確認作業が省略でき、棚卸しの作業の軽減が図れる。さらに、図書館やレンタルビデオ等のように、決まったものが決まった棚に並ぶような棚の用途にあっては、指定の棚枠に決まった本やビデオがあるか否かを簡単に把握することができ、しかも軽微な作業で図書館およびレンタルビデオ店全部の在庫管理を行うことも可能となる。
<<実施形態>>
<構成>
1.棚監視システム
まず、本実施形態に係る棚監視システムの全体構成を、図1に基づいて説明する。
本実施形態の特徴は、棚Rの枠F11〜F34に収容された商品の状態を、カメラ40によって撮像された画像データによって把握する点、カメラ40を装着した棚監視装置10を操作して、棚Rの枠F11〜F34に対して撮像を行う点、さらに棚監視装置10の動作制御および画像データの送信をPLC(Power Line Communications;電力線搬送通信)システムを用いて行う点にある。
また、この棚Rは背面板が所定の場所(例えば、フロアー)に固定される。
棚監視装置10は、天井に設置されたX軸移動機構20と、このX軸移動機構20から垂下されたY軸移動機構30とを具備する。この移動機構20,30は、後述する給電レールによって構成され、管理サーバ310(図6、参照)からの指令信号を受けて、棚Rの開口側に平行な平面上を、カメラ40を移動させる。
移動機構20,30は、後述する給電レールによって構成される。
次に、移動機構20,30を構成する給電レールについて説明する。なお、移動機構20,30においては、給電レールの基本構成はほぼ同様であるため、X軸移動機構20の給電レールのみを説明して、Y軸移動機構30については相違点のみを説明するものとする。
このX軸移動機構20(給電レール)は、図2に示すように、レール本体51、レール本体51の伸長方向に沿って移動する支持体60、位置検出部90(図3、参照)等を具備する。レール本体51はx軸に平行する軸線方向に伸長することになる。
支持体60には、Y軸移動機構30が取り付けられている。そして、支持体60は、内蔵したX軸モータMXの駆動により支持体60を矢印a方向(x軸方向に平行する軸線)に移動させる。
ピニオン62は、支持体60がレール本体51に組み込まれる際、レール本体51のラック53に噛合される。X軸モータMXを正/逆に駆動させることによって、支持体60がレール本体51の伸長方向に移動し、Y軸移動機構30を矢印a方向に移動させる。(図1、参照)。
さらに、摺動部61内には、後述するスレーブPLCアダプター102およびコントローラ110等の回路を構成する電子素子を実装した基板67が内蔵される。
次に、支持体60のレール本体51の伸長方向における位置を検出する位置検出部90について説明する。
位置検出部90は、図3に示すように、支持体60側に設けた受発光部91と、レール本体51側に設けたバーコード92とからなる。バーコード92は、それぞれ異なったコード情報を示すバーコード92a,92b,…92nからなり、図5に示すように、このバーコードが受発光部91と対向するレール本体51の内側面に所定間隔毎に貼着される。本実施形態の場合、給電端子54の下側に配置され、横(x軸)方向の位置は、枠Fの中心となる位置に対応させている。なお、バーコードは二次元バーコードであってもよい。
この位置検出部90にあっては、所定間隔毎に貼着されたバーコード92を受発光部91で読み取ることによって、レール本体51の伸長方向における支持体60の位置が断続的に検出されることになる。
以上が、X軸移動機構20の構成であるが、このX軸移動機構20とY軸移動機構30との構造上の相違点について説明する。なお、X軸移動機構20に関する構成要素には「X」の添え字を付加し、Y軸移動機構30に関する構成要素には「Y」の添え字を添加して、識別するものとする。
また、位置検出部90のバーコード92は、縦(y軸)方向の位置は、枠Fの中心となる位置に対応させて貼着されている。
次に、図6を参照しつつ、棚監視システムについて説明する。
まず、PLCシステムは、送電線を介して供給される電力に、インターネット等のネットワークからの信号を重畳させて、この重畳された電力が供給される範囲においてLAN(Local Area Network:ラン)を構築する技術である。
一般的にPLCシステムは、屋内LANを構築する場合、配電盤近くに、電力への信号の重畳・電力から信号の抽出を行うマスターPLCアダプターを設置し、使用する電気機器の近くのコンセント近傍にスレーブPLCアダプターを接続する。そして、スレーブPLCアダプター102がこの電力から信号を抽出し電気機器に出力したり、電気機器側の検出信号等を電力に重畳させて送信させたりする。
本実施形態における棚監視システムでは、屋内において管理するため、管理サーバ310はマスターPLCアダプター320を介して給電線330に接続され、棚監視装置10はこの給電線330に接続される。
ここで、管理サーバ310から送信される信号には、制御信号(モータMX,MYに対する動作を指令する指令信号)やカメラ40のシャッタ動作を制御するシャッタ信号等があり、棚管理装置10から管理サーバ310に送信される信号は、Y軸移動機構30の識別信号やカメラ40のx軸・y軸方向の位置を示す検出信号、撮像信号等がある。
支持体60Xには、交流電力VACが給電端子54および受電端子66を介して供給される。AC/DCコンバータ101Xは支持体60X内に内蔵されており、商用周波数の交流電力VACを直流電圧VDCに変換する。AC/DCコンバータ101Xは、その構成は省略するが、一般的にトランス、ブリッジ回路、レギュレータ等で構成される。変換された直流電圧VDCは、基板67Xに供給される。この基板67Xには実装された電子素子によってスレーブPLCアダプター102Xおよびコントローラ110X等の回路が構成される。
スレーブPLCアダプター102Xは、マスターPLCアダプター320と同様に、交流電力VACから信号(指令信号)を抽出すると共に、コントローラ110X側からの信号(検出信号)を電力に重畳させる。
また、スレーブPLCアダプター102Yは、交流電力VACから信号(指令信号)を抽出すると共に、コントローラ110X側からの信号(検出信号・撮像信号)を電力に重畳させる。
また、管理サーバ310では、図8に示すようなデータテーブルが生成される。このデータテーブルは、給電レール50の識別ID、モータの識別IDおよびこのモータに対する指令信号、カメラ40の識別IDおよびこのカメラ40に対する指令信号からなる。ここで、X軸モータMXの識別ID(MID)に対する指令信号は、レール本体51Xに対する支持体60Xの位置を示した値、Y軸モータMYの識別ID(MID)に対する指令信号は、レール本体51Yに対する支持体60Yの位置を示した値、カメラ40の識別ID(MID)に対する指令信号は、シャッタを動作させる信号をそれぞれ示している。
一方、位置検出部90がバーコードを読み取る読取部となっている場合には、前記モータMX,MYの指令信号はバーコードの読取データとなる。
次に、図9のシーケンスチャートに基づき、棚監視システムの具体的な動作について説明する。
本実施形態の棚監視システムの使用環境の具体例は、図書館において棚Rに書籍が収納され、閉館後に書籍の陳列状況を作業者が把握するのに用いる場合について述べる。
作業者は、X軸移動機構20の雌コネクタ65BにY軸移動機構30の雄コネクタ31の電極を挿入した上で、袋状ナット32を雄ねじ部65Aに螺号させることによって、Y軸移動機構30をX軸移動機構20の支持体60Xに固定する。これにより、図10に示すように、棚Rに対して棚監視装置10が配置されることになる。
管理サーバ310では、棚監視装置10の制御プログラムを実行させる。管理サーバ310は記憶エリアから撮像ポイントのマップから「撮像ポイント1」の位置X1,Y1を読み出し、指令信号を生成する。この際、指令信号のヘッダには識別番号が付与される。そして、管理サーバ310は、X軸モータMXを制御する指令信号を出力すると共に、カウンタnを「1」歩進する(ステップS1)。
管理サーバ310から出力された指令信号は、マスターPLCアダプター320によって電力に重畳され、この電力は、給電線330を介して棚管理装置10に供給される。
棚管理装置10のスレーブPLCアダプター102X,102Yにおいては、電力から指令信号を抽出し、コントローラ110X,110Yで記憶されたIDに対応したIDが指令信号のヘッダに含まれているか否かを判定する(ステップS11,21,31)。コントローラ110X,110Yは、指令信号にヘッダに含まれるIDと一致するまで待機する(ステップS11,21,31;NO)。
管理サーバ310から出力された指令信号は、マスターPLCアダプター320によって電力に重畳され、この電力は、給電線330を介して棚管理装置10に供給される。
この場合、制御信号はY軸モータMYを駆動するための指令信号であるため、Y軸移動機構30のコントローラ110Yは、指令信号を読み取り、指令信号に基づいてカメラ40をy軸方向に移動させる(ステップS22)。移動完了したか否か(ステップS23)は、位置検出部90Yにおいて、指定されたバーコードが読み込まれたか否かによって判定する。そして、撮像ポイント1のY軸方向の位置にカメラ40を移動させる。そして、コントローラ110Yは、カメラ40が撮像ポイント1のY軸方向の位置に到達した際、ヘッダにモータMYのIDが付加された検出信号を出力する。スレーブPLCアダプター102Yは、検出信号を電力に重畳させて給電線330に出力する。
これにより、カメラは図11に示すように、枠F11を撮像する位置に移動したことになる。
管理サーバ310から出力された指令信号は、マスターPLCアダプター320によって電力に重畳され、この電力は、給電線330を介して棚管理装置10に供給される。
この場合、制御信号はカメラ40を駆動するための指令信号であるため、Y軸移動機構30のコントローラ110Yは、指令信号を読み取り、指令信号に基づいてカメラ40による撮像を行う(ステップS32)。そして、コントローラ110Yは、ヘッダにカメラ40のIDが付加された撮像信号を出力する。スレーブPLCアダプター102Yは、撮像信号を電力に重畳させて給電線330に出力する。
管理サーバ310は、ステップS42の判定においてnが12に達していない場合には、撮像ポイントにおける撮像が完了していないものとして、ステップS1以降の処理を実行させ、撮像ポイント1〜12における画像データを得る。
この処理においては、走査軌跡上にカメラ40を移動させることにより(図15、参照)、撮像ポイントを1,2,3,4,8,7,6,5,9,10,11,12の順で撮像を可能にし、棚Rの枠F11〜F34の12個の画像データを得る。
管理サーバ310では、得られた画像データから重なり合う枠部を合わせる処理等を行うことにより、棚に収納された書籍の状態を画像として把握することができる。
本実施形態による棚監視システムでは、X軸移動機構20およびY軸移動機構30を用いて、棚Rの開口側に平行な平面上のx軸、y軸方向にカメラ40を移動させることにより、棚Rの枠F11〜F34毎に画像データを得る。そして、得られた画像データから枠F11〜F34内に収容された書籍の管理を画像で行うことが可能となる。
1.位置検出手段
前記実施形態では、位置検出手段の構成を、受発光部91とバーコード92としたが、本発明はこれに構成に限らず、種々の構成が可能である。
以下、幾つかの例を列挙する。
(1)光学センサ
透過型センサ
図16に示すように、発光部93Aと受光部93Bとが互いに対向するように配置されたフォトインタラプタを検出部93とし、この発光部93Aと受光部93Bとの間に移動するシャッタ94を配置する。ここで、支持体60側に検出部を、レール本体51にシャッタ94を設けられる。
前述した位置検出部90と同様に、予め定めた所定位置にある支持体60の位置を検出する場合には、図17(a)に示すように、シャッタ94Aの伸長方向に対して所定間隔毎に貫通孔94a,94a,…を穿設する。この際、貫通孔94aの径寸法を漸次異なるように形成し、最大径の貫通孔94aよりも発光部93Aから発光する光の径(発光径)が大きくなるようにする。
また、図17(b)に示すように、シャッタ94Bにスリット94bを形成する。このスリット94bはその幅寸法が、シャッタ94Bの伸長方向一側から他側に向けて漸次小さくなるように形成し、最大幅の寸法よりも発光部93Aから発光する光の直径が大きくなるようにする。
さらに、図17(c)に示すように、シャッタ94Cの外形を伸長方向一側から他側に向けて漸次傾斜する形状とし、シャッタ94Cの最大幅の寸法よりも発光部から発光する光の直径が同じか或いは大きくなるようにする。
図17(b),(c)のシャッタ94B,94Cの構造にあっては、コントローラ110等のROMに、受光部93Bからの受信信号の値に対するレール本体51の位置を予め位置情報として記憶しておき、受光部93Bでの受信信号の大きさから支持体60のレール本体51に対する位置を演算によって特定することが可能となる。
この場合には、先の位置検出部90が断続的な位置検出となるのに対し、図17(b),(c)に示すシャッタ構造の光学センサを用いることによって、連続的な受信信号が得られ、支持体60の位置が連続的に検出される。
光学センサは、透過型センサに限らず反射型センサであってもよい。この場合、図18に示すように、発光部93Cと受光部93Dとが一体となった検出部93´と、発光部からの光を反射する反射板94Dとを有する。この反射板94Dの形を、反射板が貼着される部位の伸長方向に対して反射量が変化する形状に形成する。例えば、図17(b)のスリット形状或いは図17(c)のシャッタ形状のようにすればよい。
さらに、断続的に支持体60の位置を検出したい場合には、伸長方向の所定位置に反射量が異なる反射板を貼着し、連続的に支持体60の位置を検出したい場合には、伸長方向に対して漸次反射量が変化するような形状の反射板を貼着すればよい。
磁気センサを用いて位置検出部としてもよい。この場合、検出部には半導体ホール素子、半導体磁気抵抗素子等を用い、被検出部を磁性材料の部位に施された着磁部位或いは磁石とする。
被検出部となる着磁部位は、所定間隔毎に着磁させ、その着磁部位における磁場が異なるようにする。これにより、検出部からの検出信号に基づき、レール本体51の伸長方向における支持体60の位置を断続的に検出する。
また、着磁部位は、所定間隔毎に形成するのではなく、磁場が伸長方向に対して漸次変化するように着磁させることにより、検出部からは着磁部位の磁場を連続的に検出でき、レール本体51の伸長方向における支持体60の位置を連続的に検出する。
一方、被検出部が磁石の場合には、この磁石を所定間隔毎にレール本体51に貼着し、各磁石の磁場を異なるようにする。これにより、検出部からの検出信号に基づき、レール本体51の伸長方向における支持体60の位置を断続的に検出する。
位置検出手段の構成は、上記バーコード、光学センサ、磁気センサ等に限らず、レール本体51の伸長方向に対する支持体60の位置を相対的に検出するものであれば、これらに限定されるものではない。
前記各例では、センサ1個に対してシャッタ等の被検出部を変化させる場合について述べたが、逆に、発光部と受光部とを有する検出部を、レール本体51の伸長方向の所定位置毎に対向するように設け、支持体によって発光部からの光が遮蔽された部分が、支持体60が移動した位置であると特定するようにしてもよい。
さらに、レール本体51の伸長方向の所定位置毎に前述したフォトインタラプタを設け、フォトインタラプタ内の光路を遮るシャッタを支持体60側に設けるようにしてもよい。
前記実施形態では、カメラ40による撮像によって商品(書籍)の状態を管理するものとしたが、本発明はこれに限るものではない。
対象となる物品に、この物品の情報を示すバーコード或いはRFIDタグ等の被検出部を貼着し、このバーコード或いはRFIDタグから読取部で情報を読み取るようにしてもよい。
さらに、棚Rに貼着したバーコードBを読み取って棚に並んだ商品と画像データから得られた実際の商品とが一致しているか否かの識別も行うことが可能となる。
この読取方法は、図書館、レンタルビデオ、レンタルCD等、物品の大きさがほぼ同一で、バーコード或いはRFIDタグがほぼ一定の位置に貼着された場合に特に有効である。そして、図書館やレンタル屋における管理は、画像データによる処理を行って管理する場合と異なり、読み込んだ情報は、図書館やレンタル屋において実際に残っている物品の状況となる。これにより、受付を通して貸し出した情報と、実際に残っている物品の情報とを照合することができ、盗難に有った物品や、異なった枠Fに並んでいる物品等を抽出することが可能となる。
前記実施形態では、Y軸移動機構30は、カメラ40(指示体60Y)をy軸方向に移動させる給電レールとして記載したが、本発明はこれに限らず、種々の構造が考えられる。
以下、幾つかの例を列挙する。
(1)Y軸移動機構30に複数個の支持体60Yを固定した位置に設け、この支持体60Yにカメラ40をそれぞれ取り付ける。具体的には、各支持体60Yの位置は、撮像ポイントのY軸位置(Y1,Y2,Y3,Y4)となるように設定する。
前記実施形態では、図15のように、x軸方向にY軸移動機構30を移動させた上で、Y軸移動機構30の支持体60Yをy軸方向に移動させてカメラ40を走査させるようにしたが、その走査に限るものではない。
図20に示すように、Y軸移動機構30によってカメラ40のy軸方向の位置を固定した上で、X軸移動機構20によってY軸移動機構30を移動させ、カメラ40をx軸方向に移動させてもよい。この場合には、図20に示すような走査軌跡となる。この場合、カメラ40は、撮像ポイントを1,5,9,10,6,2,3,7,11,12,8,4の順で撮像を行うことになる。
前記実施形態では、支持体60の移動をラック、ピニオンによって移動させるようにしたが、本発明はこれに限らず、種々の移動機構で構成できる。
例えば、1本のレール本体51に対して1個の支持体60を取り付ける場合には、支持体60自体に移動機構を持たせることなく、レール本体51と支持体60とに移動機構を持たせることが可能となる。例えば、ボールベアリング構造によって移動機構が構成できる。この機構は、レール本体51の伸長方向に延びる雄ねじ部と、摺動部61に穿設された雌ねじ部と、前記雄ねじ部を回転させるモータによって構成する。そして、この機構にあっては、モータによって雄ねじ部を回転させることにより、螺合された雌ねじ部に雄ねじ部がねじ込まれ、レール本体51に回り止めされた摺動部61が移動するようになる。
また、レール本体51の両側に滑車を設け、各滑車間に架設したワイヤーに支持体60を固定し、一方の滑車をモータによって回動させることによって、支持体60を移動させるようにしてもい。
前記実施形態では、給電手段をレール本体51に設けた板状の給電端子54と支持体60側に設けた受電端子66によって構成したが、受電端子66の端子部66Bを円錐形状に限定するものではなく、ブラシ構造であってもよく、要は支持体60側の端子がレール本体51側の端子に摺動して電気的に接続される構成であればよい。また、1本のレール本体51に対して1個の支持体60を取り付ける場合には、支持体60に対してリード線55を直接接続するようにしてもよく、この際、支持体60がレール本体51の伸長方向に移動可能なだけのリード線55に余裕を持たせればよい。
前記実施形態では、レールID、モータIDおよびカメラIDの抽出については記載していないが、例えば、図2に示すように、支持体60の突出部65側に読取部を設け、この読取部に対向する面(Y軸移動機構30の雄コネクタ31の端面)に、このY軸移動機構30の情報を表すバーコードを貼着する。これにより、支持体60にY軸移動機構30を取り付ける際に、Y軸移動機構30の情報が読み込まれる。同様に、支持体60Yに読取部、カメラ40側にバーコードを貼着することにより、Y軸移動機構30の支持体60Yにカメラ40を取り付ける際にも、カメラ40の情報が抽出できる。
前記実施形態では、1つの棚Rに対して管理を行うものとして述べた。
しかし、実際には、複数の棚Rが背中合わせに並んでいるのが普通である。そこで、本変形例では、棚監視装置10をz軸方向に移動させる機構について説明する。
フロアーには6個の棚R1,R2、棚R3,R4、棚R5,R6がそれぞれ背中合わせに配置されている。棚の横方向がx軸方向、棚の縦方向がy軸方向、並び方向(奥行き)がz軸方向とする。
各給電レール50Zの支持体60Zには、X軸移動機構20の端部が接続される。各給電レール50Zは、管理サーバ310からの指令を受け、X軸移動機構20を位置Z1からZ6までz軸方向に順次移動させる。そして、二点鎖線の位置で固定した上で、実施形態で示した手順で画像データを棚毎に取得する。
これにより、1つの棚監視装置10で、フロアー上にあるz軸に平行に並ぶ棚Rの物品を管理することが可能となる。
Claims (10)
- 棚に収容された物品の状態情報を検出する検出手段と、
前記棚の開口側に平行した平面上にある直交する2軸のうち、いずれか一の軸方向に前記検出手段を移動させる第1移動手段と、
前記第1移動手段を他の軸方向に移動させる第2移動手段と、を備える
ことを特徴とする棚監視装置。 - 棚に収容された物品の状態情報を検出する検出手段と、
前記棚の開口側に平行した平面上にある直交する2軸のうち、いずれか一の軸方向に沿って延び、前記検出手段が移動する機構を備える第1給電レールと、
前記第1給電レールを他の軸方向に移動させる機構を備える第2給電レールと、を備える
ことを特徴とする棚監視装置。 - 請求項2記載の棚監視装置において、
前記第1給電レールは、前記一の軸方向に沿って延びる第1レール本体と、
前記第1レール本体に設けられ、前記第1レール本体の伸長方向に移動可能で前記検出手段が取り付けられる第1支持体と、
前記第1レール本体から前記第1支持体に電力を供給する第1電力供給手段と、
前記第1レール本体または前記第1支持体の少なくともいずれか一方に設けられ、前記電力供給手段にて供給された電力を用いて前記第1支持体を前記第1レール本体に沿って走行させる第1走行手段と、
前記第1支持体に設けられ、供給された電力から制御信号を抽出する第1制御信号抽出手段と、
前記第1制御信号抽出手段が抽出した制御信号に基づき、前記第1走行手段による前記第1支持体の走行を制御する第1走行制御手段と、
を具備し、
前記第2給電レールは、前記他の軸方向に沿って延びる第2レール本体と、
前記第2レール本体に設けられ、前記第2レール本体の伸長方向に移動可能で前記第1給電レールが取り付けられる第2支持体と、
前記第2レール本体から前記第2支持体に電力を供給する第2電力供給手段と、
前記第2レール本体または前記第2支持体の少なくともいずれか一方に設けられ、前記第2電力供給手段にて供給された電力を用いて前記第2支持体を前記第2レール本体に沿って走行させる第2走行手段と、
前記第2支持体に設けられ、供給された電力から制御信号を抽出する第2制御信号抽出手段と、
前記第2制御信号抽出手段が抽出した制御信号に基づき、前記第2走行手段による前記第2支持体の走行を制御する第2走行制御手段と、
を具備する
ことを特徴とする棚監視装置。 - 棚に収容された物品の状態情報を検出する検出手段と、
前記棚の開口側に平行した平面上にある直交する2軸のうち、いずれか一の軸方向に沿って前記検出手段が複数個並べられた第1給電レールと、
前記第1給電レールを他の軸方向に移動させる機構を備える第2給電レールと、を備える
ことを特徴とする棚監視装置。 - 請求項4記載の棚監視装置において、
前記第2給電レールは、前記他の軸方向に沿って延びるレール本体と、
前記レール本体に設けられ、前記レール本体の伸長方向に移動可能で前記第1給電レールが取り付けられる支持体と、
前記レール本体から前記支持体に電力を供給する電力供給手段と、
前記レール本体または前記支持体の少なくともいずれか一方に設けられ、前記電力供給手段にて供給された電力を用いて前記支持体を前記レール本体に沿って走行させる走行手段と、
前記支持体に設けられ、供給された電力から制御信号を抽出する制御信号抽出手段と、
前記制御信号抽出手段が抽出した制御信号に基づき、前記走行手段による前記支持体の走行を制御する走行制御手段と、
を具備する
ことを特徴とする棚監視装置。 - 請求項3または5に記載の棚監視装置において、
前記レール本体には位置情報が付与され、
前記支持体には前記位置情報を読み取って位置を検出する位置検出手段が設けられ、
前記制御信号には位置を示す位置制御情報が含まれ、前記走行制御手段は前記位置検出手段が検出する位置が前記制御信号に含まれる位置制御情報が示す位置に対応するように前記走行手段を制御する
ことを特徴とする棚監視装置。 - 請求項1乃至6のいずれか一に記載の棚監視装置において、
前記検出手段は、棚内の物品の状態を撮像する撮像手段である
ことを特徴とする棚監視装置。 - 請求項1乃至6のいずれか一に記載の棚監視装置において、
前記検出手段は、物品或いは棚の所定位置に貼着された被検出部から情報を読み取る読取手段である
ことを特徴とする棚監視装置。 - 請求項1乃至8のいずれか一に記載の棚監視装置において、
前記検出手段によって検出された状態情報を収集する情報管理部を備える
ことを特徴とする棚監視装置。 - 請求項2乃至8のいずれか一に記載の棚監視装置と、
電力に重畳させて送信される状態情報を収集する情報管理装置と、を具備する
ことを特徴とする棚監視システム。
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