JP2008308078A - 車両用バンパ構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】軽衝突時における破損を防止又は抑制することができる車両用バンパ構造を得る。
【解決手段】バンパカバー本体部32に設けられた三角溝50は、バンパカバー本体部32に車両後方側から所定値以上の荷重Fが入力された場合にバンパカバー本体部32の下部32Dを車両前方側へ弾性変形させる起点となっており、バンパカバー本体部32においてバンパステー40寄りの位置には、一対のインテグラルヒンジ52が設けられているので、リヤバンパカバー30への軽衝突時には、バンパカバー本体部32に衝突荷重Fが入力されることによって、バンパカバー本体部32の下部32Dが三角溝50を起点として弾性変形し、バンパカバー本体部32の下部32Dとバンパステー40との間の相対的な変位差がインテグラルヒンジ52によって吸収される。
【選択図】図3

Description

本発明は、車両最外側に車両幅方向を長手方向として配置されたバンパカバーを備えた車両用バンパ構造に関する。
車両の前後部においては、バンパ(バンパカバー)が取り付けられている(例えば、特許文献1参照)。バンパ構造の一部を構成するバンパカバーは、所定の剛性を備えて車両最外側に配置され、その上下端部側が車体側に固定されているが、軽衝突時には、このバンパカバーや該バンパカバー取付用のバンパステーが変形して破損してしまう場合がある。
実開平5−12301号公報
本発明は、上記事実を考慮して、軽衝突時における破損を防止又は抑制することができる車両用バンパ構造を提供することを課題とする。
請求項1に記載する本発明の車両用バンパ構造は、上端部が第1の車体側構成体に取り付けられ、車両最外側に車両幅方向を長手方向として配置され、弾性を備えたバンパカバーと、前記バンパカバーの車両内側でかつ前記第1の車体側構成体の車両下方側に車両幅方向を長手方向として配置された第2の車体側構成体と前記バンパカバーの下端部とを連結するバンパステーと、前記バンパカバーに設けられ、前記バンパカバーに車両外側から所定値以上の荷重が入力された場合に前記バンパカバーの下部を車両内側へ弾性変形させる起点となる変形促進手段と、前記バンパカバーにおいて前記変形促進手段よりも車両下方側で前記バンパステー寄りに設けられ、前記バンパカバーの下部が前記変形促進手段を起点として車両内側へ弾性変形した場合に前記バンパカバーの下部と前記バンパステーとの間の相対的な変位差を吸収する変位差吸収手段と、を有することを特徴とする。
請求項1に記載する本発明の車両用バンパ構造によれば、バンパカバーに設けられた変形促進手段は、バンパカバーに車両外側から所定値以上の荷重が入力された場合にバンパカバーの下部を車両内側へ弾性変形させる起点となっているので、車両最外側に配置されたバンパカバーへの軽衝突時には、バンパカバーに衝突荷重が入力されることによって、バンパカバーの下部が変形促進手段を起点として弾性変形する。このとき、第2の車体側構成体とバンパカバーの下端部とを連結するバンパステーと、バンパカバーの下部と、の間に移動量の差が生じ得るが、バンパカバーにおいてバンパステー寄りに設けられた変位差吸収手段は、バンパカバーの下部が変形促進手段を起点として車両内側へ弾性変形した場合にバンパカバーの下部とバンパステーとの間の相対的な変位差を吸収するので、バンパカバーの下部の移動に伴うバンパカバーの下部とバンパステーとの間の相対的な変位差が変位差吸収手段によって吸収される。また、バンパカバーへの荷重が除去されると、バンパカバーは、弾性復元力により元の形状及び位置に戻る。
請求項2に記載する本発明の車両用バンパ構造は、請求項1記載の構成において、前記変位差吸収手段は、軸線が車両幅方向に設定されかつ前記バンパカバーの前記軸線回りの回転動作を許容する複数のヒンジ部であることを特徴とする。
請求項2に記載する本発明の車両用バンパ構造によれば、変位差吸収手段である複数のヒンジ部は、軸線が車両幅方向に設定されてかつバンパカバーの軸線回りの回転動作を許容するので、バンパステーに対するバンパカバーの下端取付部分の面剛性を十分に確保しても、バンパカバーへの軽衝突時には、バンパカバーがヒンジ部の軸線回りに回転動作してバンパカバーの下部とバンパステーとの間の相対的な変位差を吸収することができる。
請求項3に記載する本発明の車両用バンパ構造は、請求項1又は請求項2に記載の構成において、前記バンパステーは、前記バンパカバーの下部が前記変形促進手段を起点として車両内側へ弾性変形した場合に前記第2の車体側構成体寄りの部位を起点として弾性変形可能とされることを特徴とする。
請求項3に記載する本発明の車両用バンパ構造によれば、バンパステーは、バンパカバーの下部が変形促進手段を起点として車両内側へ弾性変形した場合に第2の車体側構成体寄りの部位を起点として弾性変形可能となっているので、バンパカバーへの軽衝突時には、バンパカバーの下部と共にバンパステーも弾性変形する。また、バンパカバーへの荷重が除去されると、バンパカバー及びバンパステーは、弾性復元力により元の形状及び位置に戻る。
以上説明したように、本発明に係る請求項1に記載の車両用バンパ構造によれば、軽衝突時における破損を防止又は抑制することができるという優れた効果を有する。
請求項2に記載の車両用バンパ構造によれば、バンパステーに対するバンパカバーの下端取付部分の面剛性を十分に確保しながら、軽衝突時における破損を防止又は抑制することができるという優れた効果を有する。
請求項3に記載の車両用バンパ構造によれば、軽衝突時における破損をより一層効果的に防止又は抑制することができるという優れた効果を有する。
(実施形態の構成)
本発明に係る車両用バンパ構造の一実施形態について図1〜図5に基づき説明する。これらの図において適宜示される矢印REは車両後方側を示しており、矢印UPは車両上方側を示しており、矢印INは車両幅方向内側を示している。本実施形態における車両10(図1参照)は、エンジン、ステアリング、サスペンション等の基本構造部品を支えるためのフレーム(構造部材)と、前記フレームにゴムマウントを介して支持されるボデーと、を備えたフレーム構造の車両(所謂フレーム付き車)とされている。
図1に示されるように、車両10の後端部側(車両最外側)には、車両幅方向を長手方向として樹脂製で弾性を備えたリヤバンパカバー30が配置されている。リヤバンパカバー30は、車両幅方向に沿って配置されるバンパカバー本体部32と、バンパカバー本体部32の車両幅方向両端部から車両前方へ向けて延設されたバンパカバーサイド部34とを含んで構成されている。
図5に示されるリヤバンパカバー30は、バンパカバー本体部32の上端部としての上端取付部32Aが、車体後端部に略垂直に配置される第1の車体側構成体としてのロアバックパネル12に取付ブラケット16を介して図3に示されるクリップ18(広義には固定手段として把握される要素である。)によって取り付けられている。上端取付部32Aは、バンパカバー本体部32の上部にて車両前方側へ略水平に延設されたステップ部32Bよりもさらに車両前方側かつ一段高い位置に延設され、略水平姿勢で取付ブラケット16に固定されている。取付ブラケット16は、側断面視形状が略L字形状の部材であり、略水平姿勢で配設される下板部16Bがバンパカバー本体部32の上端取付部32Aの被取付部とされ、起立姿勢で配設される縦板部16Aがロアバックパネル12へ溶接等により取り付けられる取付部とされている。
バンパカバー本体部32のステップ部32Bの車両上方側には、バックドア14が配置されるようになっている。バックドア14は、そのドア上端部に設定されたドアヒンジ部(図示省略)を中心として開閉可能とされている。バックドア14のドア下端部とステップ部32Bとの間には、若干の見切り隙(見切り部の隙間)T1が形成されている。
また、図2及び図5に示されるように、車体側部リヤ側を構成する第1の車体側構成体としてのサイドメンバアウタパネル20には、バンパリテーナー22がクリップ(図示省略)によって取り付けられており(図5ではクリップ締結線を一点鎖線24で示す。)、このバンパリテーナー22上には、リヤバンパカバー30のバンパカバーサイド部34の上部が支持されて(掛けられて)いる。図5に示されるリヤバンパカバー30のバンパカバーサイド部34における上端部としての上端取付部34Aは、サイドメンバアウタパネル20の被取付部20Aにクリップ(図示省略)によって、取り付けられている(クリップ締結線を一点鎖線26で示す。)。なお、図2に示されるように、バンパカバーサイド部34の上端とサイドメンバアウタパネル20との間には、略車両上下方向の若干の見切り隙(見切り部の隙間)T2が形成されている。
図3及び図4に示されるように、リヤバンパカバー30におけるバンパカバー本体部32は、側断面視形状が車両前方側に開口した略C字形状とされており、その上部であるステップ部32Bから車両下方側へ屈曲された中間部32Cは、側断面視で略垂直に垂下されている。バンパカバー本体部32の下部32Dは、側断面視にて緩やかに湾曲した楕円弧形状となっており、その下端部側には、屈曲されて車体上方へ向けて車両前方側に傾斜した傾斜壁部32Eが延設されている。
図4に示されるように、傾斜壁部32Eは、バンパカバーサイド部34(図1参照)の車両前方側等からリヤバンパカバー30内へ流入した風がリヤバンパカバー30の車両下方側へ略垂直に流出するのを防ぐための風向き制御用とされている(図4では、リヤバンパカバー30内を通過する風の流れの一部を矢印B1、B2、B3で示す。)。すなわち、傾斜壁部32Eによって、リヤバンパカバー30内から流出した空気流で車体床下における車両後方への空気流(主流)Aが乱されることを抑制して(リヤバンパカバー30内から車両下方側へ略垂直に空気が流出する場合よりも空気流Aの風速を向上させ)操縦安定性を向上させる構造になっている。
図3及び図5に示されるように、リヤバンパカバー30の車両内側、即ち、車両前方側で、かつロアバックパネル12の車両下方側には、第2の車体側構成体としてのリヤクロスメンバ28が車両幅方向を長手方向として配置されている。図5に示されるように、リヤクロスメンバ28は、車体後部の両サイドにて車体前後方向を長手方向として配置される左右一対のリヤサイドレール29間に掛け渡されている。なお、リヤクロスメンバ28及びリヤサイドレール29は、車両10のフレームの一部を構成している。
図3に示されるように、リヤクロスメンバ28と、リヤバンパカバー30におけるバンパカバー本体部32の下端部としての下端取付部32Fとは、概ね車両上下方向に延在する樹脂製のバンパステー40によって連結されている。図5に示されるように、下端取付部32Fは、リヤバンパカバー30の車両幅方向中央位置寄りにおける左右二箇所に形成されており、図3に示されるように、傾斜壁部32Eの車両前方側端部からさらに車両前方側へ略水平に延設された取付用片部とされている。バンパステー40は、ステー上端部40Aがリヤクロスメンバ28に締結具(ボルト44A及びナット44B)によって固定されており、ステー下端部40Bが車両前方側へ屈曲(屈曲部を符号40Dで示す。)されると共にクリップ46によってリヤバンパカバー30の下端取付部32Fに固定されている。
このように、リヤバンパカバー30のバンパカバー本体部32は、上部側が上端取付部32Aにて取付ブラケット16を介してボデー側となるロアバックパネル12に固定され、下部側が下端取付部32Fにてバンパステー40を介してフレーム側となるリヤクロスメンバ28に固定されている。
リヤバンパカバー30のバンパカバー本体部32には、バンパカバー本体部32に車両後方側(車両外側)から所定値以上の荷重Fが入力された場合にバンパカバー本体部32の下部32Dを車両前方側(車両内側)へ弾性変形させる起点(折れ(可変)ポイント)となる変形促進手段としての三角溝50が設けられている。三角溝50は、バンパカバー本体部32の車両前方側向きの面部にて車両幅方向を長手方向として形成されており、バンパカバー本体部32にて三角溝50の形成部は、薄肉部132となっている。三角溝50の高さ位置は、本実施形態では、リヤクロスメンバ28の底部における高さ位置よりもやや高い位置に設定されている。なお、図3では、バンパカバー本体部32の下部32Dに軽衝突した衝突体を二点鎖線60で示すと共に、軽衝突状態における三角溝50を起点としたバンパカバー本体部32の下部32Dの曲げ変形状態を二点鎖線32Dで示している。
また、リヤバンパカバー30のバンパカバー本体部32において三角溝50よりも車両下方側でバンパステー40寄りの位置には、バンパカバー本体部32の下部32Dが三角溝50を起点として車両前方側(車両内側)へ弾性変形した場合にバンパカバー本体部32の下部32Dとバンパステー40との間の相対的な変位差を吸収するヒンジ部(変位差吸収手段)としての複数のインテグラルヒンジ52が設けられている(インテグラルヒンジ構造の適用)。インテグラルヒンジ52は、薄肉部で構成され、図3の断面視において傾斜壁部32Eと下端取付部32Fとの境界部(屈曲部33A)、及び、傾斜壁部32Eにおける下端取付部32F側とは反対側の端部(屈曲部33B)の二箇所に設けられ、その軸線が車両幅方向(図3の紙面に垂直な方向)に設定されて互いに平行であり、かつ、その柔軟性によってバンパカバー本体部32の前記軸線回りの回転動作を許容するようになっている。なお、インテグラルヒンジ52は、薄肉部に限定されず、柔軟性を有して回転屈曲動作を許容するものであればよい。
また、バンパステー40のリヤクロスメンバ28寄りの部位には、車両前方側向きの面部に車両幅方向に沿って三角溝40Cが形成されている。これによって、バンパステー40は、バンパカバー本体部32の下部32Dが三角溝50を起点として車両前方側(車両内側)へ弾性変形した場合にリヤクロスメンバ28寄りの部位となる三角溝40Cを折り曲げの起点として弾性変形可能とされている。なお、図3では、軽衝突状態における三角溝40Cを起点としたバンパステー40の曲げ変形状態を二点鎖線40で示している。
(実施形態の作用・効果)
次に、上記実施形態の作用及び効果について説明する。
衝突体60が車両後方側から車両10の後端部側(車両最外側)に配置されたリヤバンパカバー30に(例えば、低速で)軽衝突すると、軽衝突時の衝突荷重Fがリヤバンパカバー30のバンパカバー本体部32に入力される。
ここで、バンパカバー本体部32に設けられた三角溝50は、バンパカバー本体部32に車両後方側(車両外側)から所定値以上の荷重Fが入力された場合にバンパカバー本体部32の下部32Dを車両前方側(車両内側)へ弾性変形させる起点となっている。このため、リヤバンパカバー30への前記軽衝突時には、バンパカバー本体部32に衝突荷重Fが入力されることによって、バンパカバー本体部32の下部32Dが三角溝50を起点(中心)として弾性変形する。
このとき、バンパステー40がリヤクロスメンバ28に固定されていることからバンパカバー本体部32の下部32Dとバンパステー40との間に移動量の差が生じるが、バンパカバー本体部32においてバンパステー40寄りに複数のインテグラルヒンジ52が設けられることで、バンパカバー本体部32の下部32Dが三角溝50を起点として車両前方側(車両内側)へ移動して弾性変形した場合に、当該下部32Dが伸張して(バンパカバー本体部32の下部32Dにおける屈曲部33A、33Bの鈍角が広げられて)、バンパカバー本体部32の下部32Dの移動に伴う当該下部32Dとバンパステー40との間の相対的な変位差(換言すれば、変形量の差)が吸収される。すなわち、複数箇所にインテグラルヒンジ52を設定することでバンパステー40とバンパカバー本体部32の下部32Dとの軌道の差をインテグラルヒンジ52間の角度変更で吸収できる。これによって、バンパカバー本体部32の下部32D及びバンパステー40へのダメージが軽減される。
また、複数のインテグラルヒンジ52は、その軸線が車両幅方向に設定されてかつバンパカバー本体部32の前記軸線回りの回転動作を許容するので、バンパステー40に対するバンパカバー本体部32の下端取付部32Fの面剛性を十分に確保しても、リヤバンパカバー30への前記軽衝突時には、バンパカバー本体部32の下部32Dとバンパステー40との間の相対的な変位差を吸収することができる。
また、バンパステー40は、バンパカバー本体部32の下部32Dが三角溝50を起点として車両前方側(車両内側)へ弾性変形した場合にリヤクロスメンバ28寄りの部位である三角溝40Cを起点として弾性変形可能となっているので、リヤバンパカバー30への前記軽衝突時には、バンパカバー本体部32の下部32Dと共にバンパステー40も弾性変形する。これにより、バンパカバー本体部32の下部32D及びバンパステー40へのダメージが一層効果的に軽減される。
一方、バンパカバー本体部32への荷重Fが除去されると、バンパカバー本体部32は、三角溝50やインテグラルヒンジ52を曲げポイントとして弾性変形した状態から、弾性復元力により元の形状及び位置に戻り、バンパステー40も、三角溝40Cを曲げポイントとして弾性変形した状態から、弾性復元力により元の形状及び位置に戻る。
以上説明したように、本実施形態の車両用バンパ構造によれば、軽衝突時における破損を効果的に防止又は抑制することができる(軽衝突性能の向上)。
また、フレーム構造の車両10では、リヤバンパカバー30は、その上端取付部32Aがボデー側(ロアバックパネル12及びサイドメンバアウタパネル20(図5参照))に固定されると共にその下端取付部32Fがバンパステー40を介してフレーム側(リヤクロスメンバ28)に固定されているので、例えば、フレーム構造の車両10の悪路走行時等には、リヤバンパカバー30の上側と下側とが別々の動きをして(動き量が増して)リヤバンパカバー30及びバンパステー40に対して上下伸縮方向に大きな力が作用するが、本実施形態の車両用バンパ構造では、リヤバンパカバー30に三角溝50及びインテグラルヒンジ52が形成されると共にバンパステー40に三角溝40Cが形成されることで、このような力(動的バラツキ)が効果的に吸収される。これにより、リヤバンパカバー30及びバンパステー40の耐久性を向上させることができ、また、バックドア14とリヤバンパカバー30との見切り隙T1の寸法設定、及び図2に示されるバンパカバーサイド部34とサイドメンバアウタパネル20との見切り隙T2の寸法設定を小さくすることが可能となって見栄えを向上させることもできる。
(実施形態の補足説明)
なお、上記実施形態では、車両用バンパ構造のバンパカバーが図3等に示されるリヤバンパカバー30とされているが、例えば、車両用バンパ構造のバンパカバーがフロントバンパカバーとされるような構成であってもよい。
また、上記実施形態では、車両用バンパ構造がフレーム構造の車両に適用されているが、本発明の車両用バンパ構造は、モノコック構造の車両に適用されてもよい。すなわち、上記実施形態では、第1の車体側構成体がロアバックパネル12及びサイドメンバアウタパネル20(図2参照)とされ、第2の車体側構成体がリヤクロスメンバ28とされているが、本発明の車両用バンパ構造をモノコック構造の車両に適用して、第2の車体側構成体をリヤバンパリインフォースとする構造にしてもよい。
また、上記実施形態では、変形促進手段が三角溝50である場合を例に挙げて説明したが、変形促進手段は、例えば、バンパカバーの下部を上部に比べて薄肉に形成したり、バンパカバーの上部にリブを形成する等によって、バンパカバーの上部と下部との間に設定される剛性変化部等のような他の変形促進手段としてもよく、バンパカバーに車両外側から所定値以上の荷重が入力された場合に前記他の変形促進手段がバンパカバーの下部を車両内側へ弾性変形させる起点となってもよい。
さらに、上記実施形態では、変位差吸収手段が複数のインテグラルヒンジ52とされているが、変位差吸収手段は、例えば、軸線が車両幅方向に設定された複数のピンジョイント部を備えたピンジョイント構造や、バンパカバーの下部とバンパステーとの間の相対的な変位差を吸収可能な可撓部等のような他の変位差吸収手段であってもよい。
さらにまた、上記実施形態では、バンパステー40が概ね車両上下方向に延在しているが、バンパステーは、例えば、車両前方に向かって車両下方側に傾斜する方向等のように他の方向に延在するバンパステーであってもよい。
なお、上記実施形態では、バンパステー40は、バンパカバー本体部32の下部32Dが三角溝50を起点として車両前方側へ弾性変形した場合に三角溝40Cを起点として弾性変形可能とされているが、バンパステーは、例えば、バンパカバーの下部が変形促進手段を起点として車両内側へ弾性変形した場合に撓るように弾性変形可能な構成のバンパステーであってもよい。また、例えば、上記実施形態のバンパステー40の下部において、ステー下端部40Bへの屈曲部40Dに、車両幅方向を軸方向とすると共に弾性変形の起点となるヒンジ部を設けてもよい。
本発明の実施形態に係る車両用バンパ構造が適用された車両を車両斜め後方側から見た状態で示す斜視図である。 図1の2−2線に沿う拡大断面図である。 図1の3−3線に沿う拡大断面図である。 図1の4−4線に沿う拡大断面図である。 本発明の実施形態に係る車両用バンパ構造を示す分解斜視図である。
符号の説明
12 ロアバックパネル(第1の車体側構成体)
20 サイドメンバアウタパネル(第1の車体側構成体)
28 リヤクロスメンバ(第2の車体側構成体)
30 リヤバンパカバー(バンパカバー)
32A 上端取付部(上端部)
32D バンパカバー本体部の下部(バンパカバーの下部)
32F 下端取付部(下端部)
34A 上端取付部(上端部)
40 バンパステー
50 三角溝(変形促進手段)
52 インテグラルヒンジ(ヒンジ部(変位差吸収手段))
F 荷重

Claims (3)

  1. 上端部が第1の車体側構成体に取り付けられ、車両最外側に車両幅方向を長手方向として配置され、弾性を備えたバンパカバーと、
    前記バンパカバーの車両内側でかつ前記第1の車体側構成体の車両下方側に車両幅方向を長手方向として配置された第2の車体側構成体と前記バンパカバーの下端部とを連結するバンパステーと、
    前記バンパカバーに設けられ、前記バンパカバーに車両外側から所定値以上の荷重が入力された場合に前記バンパカバーの下部を車両内側へ弾性変形させる起点となる変形促進手段と、
    前記バンパカバーにおいて前記変形促進手段よりも車両下方側で前記バンパステー寄りに設けられ、前記バンパカバーの下部が前記変形促進手段を起点として車両内側へ弾性変形した場合に前記バンパカバーの下部と前記バンパステーとの間の相対的な変位差を吸収する変位差吸収手段と、
    を有することを特徴とする車両用バンパ構造。
  2. 前記変位差吸収手段は、軸線が車両幅方向に設定されかつ前記バンパカバーの前記軸線回りの回転動作を許容する複数のヒンジ部であることを特徴とする請求項1記載の車両用バンパ構造。
  3. 前記バンパステーは、前記バンパカバーの下部が前記変形促進手段を起点として車両内側へ弾性変形した場合に前記第2の車体側構成体寄りの部位を起点として弾性変形可能とされることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車両用バンパ構造。
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