JP7076913B2 - 荷受台昇降装置を備えた車両 - Google Patents

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Description

本発明は、荷受台昇降装置を備えた車両、特に荷台後部にポストが固定され、そのポストに沿って荷受台が昇降する荷受台昇降装置を備えた車両に関する。
車両の荷台と地面との間で荷物の積みおろしを行う際、例えば図4(a)のように、車両900の後部に固定された荷受台昇降装置90が用いられる。この荷受台昇降装置90は、車両後方で左右両側に立設したポスト91と、ポスト91内を昇降可能に設けられたスライダ92と、スライダ92に支持されて水平姿勢で鉛直方向に昇降可能な荷受台93とを有する。左右のポスト91の間にはクロスメンバ94が架設されており、クロスメンバ94はその上面が荷台床面901と略面一な状態となっている。
荷台床面901は、車両の前後方向を長手方向とする左右一対のシャシフレーム902上に搭載されている。ポスト91が荷台床面901及び側壁部903などの車両後部に固定されている。
また、図4(b)に示すとおり、クロスメンバ94は、支持ブラケット95を介してシャシフレーム902に支持されている(例えば、特許文献1)。したがって、荷受台昇降装置90が受ける負荷は、この支持ブラケット95を介してもシャシフレーム902に分散される。なお、図示する荷受台昇降装置90は、シャシフレーム902がクロスメンバ94の下面まで延びた状態、具体的にはクロスメンバ94の下面がシャシフレーム902に支持されてシャシフレーム902とクロスメンバ94が上下に並んだもので説明したが、クロスメンバ94の前面部がシャシフレーム902の後端部に支持されたもの、つまり、シャシフレーム902の後端部とクロスメンバ94の前面部が前後に並んで配置されてなる荷受台昇降装置も存在する。
特許第5237068号公報(段落0052、図8)
一般的に、こうした荷受台昇降装置90は、車両メーカから納入した車両(荷台)に対して架装メーカが適切箇所に固定する作業を行う。この際、架装メーカによって固定される荷受台昇降装置90は、車両の後部に設けられるため、同じく車両後部に設けられるバンパと一体化した状態又は近接した状態となる。
例えば、一体化した状態にする際には、荷台よりも下方位置で、かつ一定の地上高を確保できる位置に、荷台よりも下側鉛直方向に延びた状態のバンパ90V(図4(b)参照)を左右のポストに直接固定された構成とすることもある。しかし、この場合、ポストが車両の左右両端部に設けられているために、車両幅の中央寄りに設けられたシャシフレームとの距離が大きく、その距離が大きい分だけバンパが後突荷重を受けた際に、その後突荷重による負荷(モーメント力)も大きくなってポストや荷台が変形する恐れがある。
また、近接した状態にする際には、車両メーカが元々シャシフレームに固定しているバンパを利用する。この場合、元々固定されているバンパをそのまま利用する、又は荷受台昇降装置90の固定作業を阻害しないように一旦取り外し、荷受台昇降装置の固定完了後に改めてバンパをシャシフレームに固定することとなる。
このとき、バンパは車両が走行可能な状態、つまり荷受台昇降装置の固定が完了した状態に対して適切な位置に固定されなければならない。当然ながら、車両メーカが架装メーカに出荷する時点では、上記の元々シャシフレームに固定されているバンパは、荷受台昇降装置の固定完了後を想定した状態で固定されたものではない。そのため、架装メーカの方で、固定されているバンパが適切な位置となるように巧みに調整しながら荷受台昇降装置を荷台などの車両側に固定しなければならず、多くの工数を要する。
一方で、元々シャシフレームに固定されているバンパを取り外す場合には、少なくとも取り外して再度取り付ける作業分だけ工数が増加する。そして、上述のとおり、荷受台昇降装置の固定状態に合わせてそのバンパの取り付け位置を調整することも多い。さらにはその調整のために、シャシフレームに対して別途溶接作業や締結孔の新たな検討、もしくは元々設けられている締結孔に適したバンパ本体部材(例えばバンパステー)などの選定も必要となる。
本発明は、上記の問題を鑑みてなされており、車両に対して後突荷重で生じるモーメント力を抑制するとともに設置工数を低減することのできるバンパを備えた荷受台昇降装置の提供を目的とする。
本発明では、以下のとおり、車両前後方向を長手方向とするシャシフレーム上の荷台後部に対して、車両幅方向を長手方向とするクロスメンバと、前記荷台後部の左右に固定されて前記クロスメンバが架設されているポストと、当該ポスト内を昇降するスライダと、当該スライダに支持された荷受台とを有する荷受台昇降装置を対象としている。
そして、この荷受台昇降装置前記は、クロスメンバよりも下方で左右の前記ポストの間に挟まれた領域において、前記クロスメンバに支持されたステーを有するステーを介して、前記車両幅方向を長手方向とするバンパが設けられた構成となっている。なお、この「ポストの間に挟まれた領域」に関しては、高さ方向において「ポストが存在する領域」のみに限定するものではなく、「車両幅方向において左右のポストに挟まれた領域であって、高さ方向においてクロスメンバと地面との間の領域」を指している。つまり、高さ方向においてポストの下端部よりも下側の領域も含んでいる。
この構成とすることで、車両幅方向の中央寄りにステーを設けることができ、バンパが受ける後突荷重の負荷も車両幅方向の中央寄りの位置となるので、同様に中央寄りにあるシャシフレームとの距離が小さくなる。つまり、シャシフレームに対して後突荷重で生じる衝撃力(モーメント力)を抑制できる。そのため、ステーがクロスメンバに設けられていてバンパが荷受台昇降装置と一体化した構成ではあるが、ポストに設けられた場合よりも衝撃力を緩和できると同時に、シャシフレームに元々固定されているバンパが荷受台昇降装置の固定作業を阻害することもない。そして、シャシフレームに元々固定されているバンパの取り外しや再度の固定などの作業発生も解消できる。特に、荷受台昇降装置自体又はクロスメンバを基準にバンパの位置を設定できるので、荷受台昇降装置に対して別途シャシフレームへのバンパ位置を調整する作業も不要となる。
次に、本発明では、前記クロスメンバは、前記車両幅方向を長手方向とする中空状部材であり、前記ステーは、前記クロスメンバの下面部に連結(支持)されている構成とすることもできる。その他にも、中空状部材の前記クロスメンバに対して、前記ステーは、前記クロスメンバの前面部に連結(支持)されている構成としても良い。クロスメンバの下面又は前面のいずれか一方のみに連結された構成でも、両方に連結された構成でも適用可能である。これらの連結(支持)に関しては、ステーがクロスメンバに接するような直接的に固定される構成だけではなく、ブラケット等の部材を介して間接的に固定される構成も含む。
また、上記中空状のクロスメンバを備えた状態において、前記ステーが、前記シャシフレームに対して離間した状態で前記クロスメンバに連結されている構成とすることも好ましい。離間した状態とすることで、ステーの設置位置や設置本数等に関して、シャシフレームの制限を受けることがない構成にできるので、ステーの設計自由度が高くなり、バンパ本体部が受ける後突荷重の負荷低減にも柔軟に対応することが可能となる。
また、他の発明として、前記ステーは、上部が前記クロスメンバに連結された第1ステーと、前記第1ステーの内側又は外側を上下に移動可能に設けられた第2ステーとを有しており、前記バンパは、前記第2ステーの移動によって地上高が調整可能に設けられている構成としても良い。
上述した手段において、前記バンパ本体部は、前記左右のポストに固定されている構成としても良い。この構成によって、車両における後突荷重の耐荷重を向上することができる。
本発明に係る荷受台昇降装置によれば、ポストにバンパが連結された構成ではなく、シャシフレームに対して取り付け位置の制限が少ないバンパを有するので、後突荷重の負荷を抑制でき、同時にバンパや荷受台昇降装置の固定作業の工数も抑制することができる。つまり、従来のポストにバンパを設ける構成やシャシフレームに固定されたバンパを利用する構成の見識では得ることのできない「耐久性が良くて作業工数を低減できる」ものとなっている。
(a)は第1実施形態に係る荷受台昇降装置を備えた車両を示す側面図、(b)はそのバンパ付近の拡大図である。 (a)は第1実施形態に係る荷受台昇降装置を備えた車両の要部後面図、(b)はその要部側面図である。 (a)は第2実施形態に係る荷受台昇降装置の側面図、(b)は第3実施形態に係る荷受台昇降装置の側面図、(c)は第4実施形態に係る荷受台昇降装置の側面図である。 (a)は従来の構成の荷受台昇降装置の斜視図、(b)は同装置を備えた車両の要部後面図である。
本発明に係る荷受台昇降装置の各実施形態について図面を用いて説明する。なお、本発明は各実施形態の内容に限定するものではなく、他の内容も適用可能である。
図1(a)は、第1実施形態に係る荷受台昇降装置100を備えた車両の後部側面の模式図を示しており、図面左側が車両の前方側、図面右側が車両の後方側となる。
荷受台昇降装置100は、車両後部に立設された左右一対のポスト1と、各ポスト1内に挿入されて昇降自在なスライダ2と、スライダ2の下端部に回動可能に支持された荷受台3とを備えている。荷受台3は、図示された水平姿勢で地面と荷台Bの間を昇降作動(矢印A1)され、荷物の積みおろしが終了して車両走行状態とする際には水平姿勢から起立姿勢に姿勢変更(矢印A2)される。なお、荷台Bは、車両前後方向(図面の左右方向)を長手方向とするシャシフレームCF上に搭載、具体的にはシャシフレームCFに対して固定されて同方向を長手方向とする縦フレームTFに搭載されている。
荷受台3は、その左右両端部において、取り付け部材4を介してスライダ2に支持されており、上記姿勢変更は、車両の左右方向を軸方向として取り付け部材4における軸支部分を中心に行われる。取り付け部材4は、スライダ2のうち、ポスト1の後面に設けられたスリット(不図示)を通して車両後方側に突出した突出部分2aに連結されている。
左右一対のポスト1の間には、車両幅方向(左右方向)を長手方向とする中空状のクロスメンバ5が架設されており、このクロスメンバ5の内方には油圧シリンダ6が設けられている。油圧シリンダ6には、スライダ2がワイヤWを介して接続されている。ワイヤWは、その一端部が左右のスライダ2の上端部に止着されて、スライダ2から上方に導かれ、ポスト1の上部に設けられたシーブC1で下方に折り返される。折り返されたワイヤWの他端部は下方に導かれ、ポスト1の中部からシーブ(不図示)を介して油圧シリンダ6に導かれて適宜止着されている。ワイヤWは油圧シリンダ6の伸縮作動によってポスト1に繰り出され、又はポスト1から引き込まれ、ワイヤWに止着されたスライダ2が上下に昇降作動される。荷受台3は、スライダ2の昇降作動に伴ってポスト1に沿って鉛直方向に昇降する。
そして、本実施形態に係る荷受台昇降装置100には、左右のポスト1で挟まれた領域でクロスメンバ5よりも下側の領域において、ステーを介したバンパ本体部も設けられている。
図1(b)のとおり、荷受台昇降装置100は、車両後部で荷台Bの左右後部に固定されたポスト1と、シャシフレームCF上に固定されたクロスメンバ5とを有する。クロスメンバ5は、その前面5aが縦フレームTFに対して溶接され、その下面5bがシャシフレームCFに対して溶接されている。また、このクロスメンバ5に対し、その下面に固定されて下方に延伸したステー7と、ステー7を介して車両後方側に臨むバンパ本体部8とが設けられている。なお、図1(b)では説明の便宜上、ステー7に斜線を付し、クロスメンバ5、シャシフレームCF及び縦フレームTFを実線で示し、その他は二点鎖線で示している。
ステー7は、車両中央寄りの位置に設けられた左右それぞれのシャシフレームCF及び縦フレームTFに対して、車両幅方向外側となってこれらフレームCF及びTFから僅かに離れた位置に設けられている。また、ステー7は図1(b)のとおり、前方側、後方側、及び下方側が折り曲げられてなる金属製プレート材で構成されており、その上端面部がクロスメンバ5の下面5bに溶接されて固定されている。なお、本実施形態では上記のとおりステー7がクロスメンバ5に溶着された構成としているが、水平状のプレート材に対してステー7の上端面部を溶着した上で、当該プレート材とクロスメンバ5の下面5bとをボルト等で締結して固定する構成としても良い。
左右のステー7に対して、車両幅方向を長手方向とするバンパ本体部8が固定されている。このバンパ本体部8は、左右のステー7の下方部で車両後方面部に固定されている。バンパ本体部8は左右の端部が左右のポスト1のそれぞれに固定されている。つまり、バンパ本体部8は、ステー7を介してクロスメンバ5に固定された状態とともにその端部がポスト1に固定された状態にもなっている。
ステー7とバンパ本体部8の位置に関しては、ポスト1がシャシフレームCFよりも下側に長さH1の大きさだけ突出するとともに、ステー7及びバンパ本体部8がそのポスト1の下端部から上側に長さH2の大きさだけ上側に位置する状態で設けられているが、これらの大きさは車両の種類や大きさによって適宜変更可能であり、ステー7やバンパ本体部8がポスト1よりも下側に突出した構成も適用可能である。また、図示のとおり、バンパ本体部8はポスト1の後端面よりも車両前方側(図中の左側)に入っている状態となっているが、車両長さ等が許容される場合は、バンパ本体部8がポスト1の後端面よりも車両後方側(図中の右側)に突出した状態でも構わない。
さらに、ステー7とバンパ本体部8に関しては、図2(a)のように、ポスト1に固定されたバンパ本体部8の端部から車両幅方向内側にW1の大きさだけ離れた位置で、かつ、車両中央寄りのシャシフレームCFに対して車両幅方向外側にW2の大きさだけ離れた位置にステー7が設けられている。ステー7はポスト1やシャシフレームCFに対して離れた状態で設けられているため、車両や荷受台昇降装置100の種類や大きさに合わせて適切な位置に設けることができて設計自由度が高い。例えば、バンパ本体部8に対する後突荷重を受ける負荷が集中し易い箇所にステー7を車両幅方向におけるオフセットを設定せずに設けることができる。つまり、クロスメンバ5がバンパ本体部8の受ける後突荷重を許容できる場合には、上記のオフセットを設定せずにステー7を設けた構成で的確にその負荷に耐えることができる。
特に、バンパ本体部8はステー7を介してクロスメンバ5に固定されているだけでなく、バンパ本体部8の端部がポスト1に固定されてもいるのでその支持点数も多い。そして、ステー7を介してクロスメンバ5に固定されていることで、ポスト1のみに固定されているようなバンパ本体部と比較して、ポスト1が受ける負荷が軽減している。
また、本実施形態ではバンパ本体部8がポスト1に固定された構成となっているが、ポス知1には固定されておらずステー7のみに支持された構成であっても、上述のように負荷が集中し易い箇所に適宜対応した状態でステー7を設けることで、その負荷軽減を成すことができる。
さらに、本実施形態に係るステー7及びバンパ本体部8を備えていることで、車両の種類に左右されずに架装工数の低減を実現できる。図2(b)のように、ステー7は、側方から見てポスト1に重なる位置に設けられているが、シャシフレームCFに対する設計自由度が高いので、その取り付け位置や大きさなどの点でシャシフレームCFの制約を受けにくい。つまり、荷受台昇降装置100を車両に固定する前又は後にステー7及びバンパ本体部8を固定する作業が簡易となる。勿論、荷受台昇降装置100を車両に固定する時点で既にクロスメンバ5に対してステー7及びバンパ本体部8を固定した状態としても良い。また、車両サイズが小さくなると、車両後部のスペースS1も制限され、特にスペアタイヤなどを取り付ける構成を採用するとそのスペースS1はさらに厳しくなる。こうした場合において、設計自由度の高い本実施形態のステー7であれば、適宜対応できる。
そして、クロスメンバ5に固定されたステー7によって、バンパ本体部8は、車両前方側の奥まった位置ではなく、クロスメンバ5の下方で車両の最後端に近い位置に設けられている。加えて図示のとおり、ステー7は鉛直方向を長手方向とした形状を有している。荷受台昇降装置100によって荷受台3はポスト1に隣接する車両後方領域S2を昇降するので、当該領域S2と重複しない限り、バンパ本体部8を車両後方側に設置しても良い。
上述した本実施形態では、車両幅方向において、上記の負荷が集中し易い箇所とシャシフレームCFとの位置がほぼ同じ位置となる場合には、ステー7がシャシフレームCFに対して隣接又は接触した状態で設けられた構成としても良い。その他にも、バンパ本体部8の端部における後突荷重の負荷強度を高めるために、ステー7をさらに車両幅方向外側(大きさW1を小さく、及び大きさW2を大きくする位置)に設けることも可能である。
なお、ステー7は左右1つずつの構成としたが、スペースや車両重量が許容される限り、1つでも良いし、又は3つ以上でも構わない。
上述した第1実施形態ではシャシフレームCFがクロスメンバ5の下面5bを支持する構成としたが、本発明は図3(a)に示す第2実施形態のように、クロスメンバ5の前面5aがシャシフレームCFに溶接によって支持されてなる構成にも適用可能である。
次に、ステー7はクロスメンバ5の下面5bのみに固定される実施形態と異なり、クロスメンバ5の前面5aに固定される第3実施形態について図3(b)を用いて説明する。
本実施形態では、クロスメンバ5の前面5aに対して金属製の支持ブラケット7Bを介してステー7が固定されている。支持ブラケット7Bは、両端が折り曲げられてなるコ字状の金属性プレートで、開口側が車両前方側を向いて主面部701Bが車両後方側を向いた状態となっている。具体的には、支持ブラケット7Bは、主面部701Bにおける鉛直方向(図中の上下方向)の上側部位がクロスメンバ5の前面5aに溶接によって固定されており、ステー7は、主面部701Bの下側部位に対して溶接によって固定されている。なお、本実施形態では、ステー7はクロスメンバ5の下面5bにも溶接によって固定されてなる構成だが、上述した主面部701Bに対するクロスメンバ5の前面5a及びステー7の固定強度が所望するレベルに至っていれば、ステー7はクロスメンバ5の下面5bには固定されていない構成としても良い。さらに、支持ブラケット7Bを介してクロスメンバ5にステーを固定する構成となっているが、ステー7の上側部位をクロスメンバ5の形状に合わせて切り欠かれた形状とすることで、ステー7をクロスメンバ5の前面5bに直接的に溶接によって固定された構成としても良い。勿論、溶接以外にも締結孔を適宜設けてボルト等での締結によって固定された構成とすることもできる。
本実施形態のシャシフレームCFは最後端部がクロスメンバ5の前面5aとの溶接部分までとなっており、ステー7はシャシフレームCFに対して車両前後方向に長さL1の大きさだけ離れた状態で設けられている。シャシフレームCFがクロスメンバ5の下側には設けられていないので、ステー7の位置や本数に関する制限は第1実施形態と比較してさらに低くなる(設計自由度が高い)。
さらに、第1から第3実施形態とは異なる点について、特にステー70の構成について、本発明の第4実施形態として図3(c)を用いて説明する。
本実施形態に係るステー70は、上部がクロスメンバ5の下面5bに溶接によって固定されて車両前方側が開口したコ字状のチャンネル材で構成された第1ステー71と、第1ステー71に対して上下に移動可能で車両後方側が開校したコ字状のチャンネル材で構成された第2ステー72とを有する。当該第2ステー72は下方端部で車両後方側が一部切り欠かれており、当該切り欠かれてなる部位に車両幅方向を長手方向とするバンパ本体部80が溶接によって固定されている。
第1ステー71及び第2ステー72は、図示のとおり、第2ステー72の外表面が第1ステーの内表面を接する状態の大きさで設けられている。このため、第2ステー72を上下に移動(矢印R1)することでバンパ本体部80の地上高を適宜設定できる。なお、第1ステー71、第2ステー72の形状や大きさは適宜変更可能で、互い又は少なくとも一方を筒状部材としても良い。また、第1ステー71の外表面と第2ステー72の内表面が接する状態の大きさとしても良い。もちろん、2つのステー部材(第1ステー71、第2ステー72)だけでなく、3つ以上のステー部材からなる構成としても良い。
図示は省略するが、第2ステー72は第1ステー71に対してボルト等の締結手段を介して固定されている。特に、第1ステー71又は第2ステー72の少なくとも一方には、上下に複数の締結用の孔が設けられており、所望するバンパ本体部80の地上高に合わせていずれかの孔位置で第2ステー72が第1ステー71に締結される。なお、前記上下の複数の孔に関しては上下を長手方向とする長孔としても良い。本実施形態では、高さ調整の便宜性を考慮して締結手段としたが、所望する高さが設定されれば、溶接を介して第2ステー72が第1ステー71に固定された構成としても良い。
本実施形態のステー70の構成にすることで、第1及び第2実施形態のようにステー7の設計自由度の高さに加えて、バンパ本体部80の高さ調整の自由度に関する効果も生じる。
また、本実施形態のように第2ステー72が第1ステー71に対して移動可能な構成を有するステー70の場合、クロスメンバ5に対して固定される構成に限定されない。例えば、シャシフレームCFや縦フレームTFに対して固定される構成であっても、上述したバンパ本体部8の地上高を調整可能な効果を得ることができる。
例えば、第1ステー71をシャシフレームCFに溶接によって固定した状態とし、第2ステー72が第1ステー71に対して移動可能に設けられた構成にすることもできる。当然ながら、第1ステー71をシャシフレームCFだけでなく、クロスメンバ5の前面又は下面の少なくとも一方に固定した構成にしても良い。
以上、各実施形態の荷受台昇降装置100は設計自由度の高いステー7、70を備えているので、車両における後突荷重の向上を簡易に実現できる。ステー7、70自体の強度向上を果たす構成とすることもでき、ステー7、70の本数や配置の適宜調整で巧くバランスをとることもできる。また、必要時にはクロスメンバ5の肉厚化(例えば、下面5bの肉厚化)等でも後突荷重の向上につながる。
また、クロスメンバ5に対してステー7、70を固定する構成なので、シャシフレームCFに対する制約を受けることもない。シャシフレームCFの強度を維持する上でも、ステー7、70等を締結するための締結孔などを新たに設けることは回避したい。上述した各実施形態に係るステー7、70であれば、そうした新たな締結孔をシャシフレーム7、70に設ける必要性もない。さらには、ステー7、70はクロスメンバ5の下方の領域にだけ設けられていれば良いので、シャシフレームCFに締結又は溶接で固定した上でバンパ本体部8、80を所望する位置に設けるために、ステー形状を複雑な形状に加工する必要もない。したがって、ステー7、70の製造工数低減や軽減化を成すことができる。
本発明は、車両の左右後部にポストを備えて当該ポストに沿って荷受台が昇降する荷受台昇降装置を備えた車両の全てに対して有用である。
1 ポスト
2 スライダ
3 荷受台
4 取り付け部材
5 クロスメンバ
6 油圧シリンダ
7、70 ステー
7B 支持ブラケット
71 第1ステー
72 第2ステー
8、80 バンパ本体部
100 荷受台昇降装置
CF シャシフレーム
TF 縦フレーム

Claims (4)

  1. 車両前後方向を長手方向とするシャシフレーム上の荷台後部に対して、車両幅方向を長
    手方向とするクロスメンバと、前記荷台後部の左右に固定されて前記クロスメンバが架設
    されているポストと、当該ポスト内を昇降するスライダと、当該スライダに支持された荷
    受台とを有する荷受台昇降装置であって、
    前記クロスメンバよりも下方で左右の前記ポストの間に挟まれた領域において、前記ク
    ロスメンバに支持されたステーを介して、前記車両幅方向を長手方向とするバンパ本体部
    が設けられており、
    前記クロスメンバは、中空状部材で構成されており、
    前記ステーは、前記シャシフレームに対して離間した状態で前記クロスメンバに連結さ
    れている
    ことを特徴とする荷受台昇降装置。
  2. 前記ステーは、上部が前記クロスメンバに連結された第1ステーと、前記第1ステーの
    内側又は外側を上下に移動可能に設けられた第2ステーとを有しており、
    前記バンパ本体部は、前記第2ステーの移動によって地上高が調整可能に設けられてい

    ことを特徴とする請求項1に記載の荷受台昇降装置。
  3. 前記バンパ本体部は、前記左右のポストに固定されている
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の荷受台昇降装置。
  4. 車両前後方向を長手方向とするシャシフレーム上の荷台後部に対して、車両幅方向を長
    手方向とするクロスメンバと、前記荷台後部の左右に固定されて前記クロスメンバが架設
    されているポストと、当該ポスト内を昇降するスライダと、当該スライダに支持された荷
    受台とを有する荷受台昇降装置であって、
    前記クロスメンバよりも下方で左右の前記ポストの間に挟まれた領域において、前記シ
    ャシフレームに支持されたステーを介して、前記車両幅方向を長手方向とするバンパ本体
    部が設けられており、
    前記ステーは、上部が前記シャシフレームに連結された第1ステーと、前記第1ステー
    の内側又は外側を上下に移動可能に設けられた第2ステーとを有し、
    前記バンパ本体部は、前記第2ステーの移動によって地上高が調整可能に設けられてい

    ことを特徴とする荷受台昇降装置。
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