JP2008307783A - 液体吐出ヘッド - Google Patents

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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
  • Ink Jet (AREA)

Abstract

【課題】主滴、サテライト共に所望の吐出方向へと吐出することが可能であり、さらに、チップAとチップBのヒータの寿命に偏りがない液体吐出ヘッドを提供すること。
【解決手段】吐出ノズル内部にストッパを形成して、気泡発生時の可動弁の動きを制限する。
【選択図】図5

Description

本発明は、インク等の液体を吐出して記録媒体へ記録を行う液体吐出ヘッドに関するものである。
微細なインク等の液滴を記録媒体に付着させて記録を行うインクジェット方式の記録装置(以下、インクジェット記録装置ともいう)は、ランニングコストが低く、記録時の静粛性に優れ、さらには複数色のインクを用いることによって比較的容易にカラーでの記録を行えるというメリットがある。インクジェット記録装置に用いられる液体吐出ヘッドは、種々の方式により吐出液滴を形成して吐出するものが知られている。中でも液滴を吐出するためのエネルギ素子として熱電気変換素子(以下、ヒータともいう)を用いる、いわゆるバブルジェット方式は、素子を高密度に配列するのが比較的容易で、そのため高解像度の記録を行うのに有利な方式である。
このような液体吐出ヘッドとして特許文献1には、液体流路(以下、ノズルともいう)中に可動部材を備えたものが提案されている。このような可動部材を備えた液体吐出ヘッドは、熱電気変換素子によって発生させた気泡の成長を可動部材によって規制しつつ、気泡を効率よく吐出口方向へ案内することで、吐出する液滴の量のばらつきを少なくし、吐出速度を安定させるものである。
また、近年では記録の高速化が求められている。高速記録を狙いとする液体吐出ヘッドでは、吐出エネルギ発生素子へのエネルギの印加、ノズル内の液体への圧力伝播、液体の吐出という一連の動作を、高速かつ安定して連続的に行うことが可能であるという高度な吐出周波数応答性が求められる。
そして、特に産業用インクジェット記録装置においては、様々な記録媒体に記録を行うために、それぞれの記録媒体に対応できる特性を持った特殊インクを用いて記録を行うことに対する要求が高まりつつある。それらの特殊インクは、従来のインクに比べて粘性が高い等が原因で、可動弁を備えた液体吐出ヘッドでも安定した吐出ができない場合があった。
そこで特許文献2のような、特殊インクでも安定した吐出を行うために吐出エネルギ発生素子近傍のノズル形状を検討して得られた、エネルギ効率の良い吐出と高度なリフィル性能を備えた液体吐出ヘッドが知られている。特許文献2には、後述する図8(a)のように、2つの可動弁6とヒータ2とを有する液体吐出ヘッドで、液体流路11を、ヒータ2が対向するように重ねて設け、2つの可動弁6が可動時に互いに近付くように変位して液体を吐出する技術が公開されている。
この方法を用いることで、吐出エネルギを増大させることが可能であるとともに、リフィル速度を向上させることができる。また、気泡の発生および成長に伴って2つの可動弁が互いに少なくとも一部で接触する工程を有するようにすることで、吐出量の安定化が図られている。
図8(a)から(f)は、従来の対向する可動弁を備えた液体吐出ヘッドによる吐出の状態を段階的に示した横断面図である。この液体吐出ヘッドは、吐出口中心線θに対して上下対称となっており、説明の便宜上、吐出口中心線θより上部をチップA、下部をチップBと称する。以下、順に吐出の工程を説明する。
図8(a)は、ヒータ2に通電されておらず、加熱が行われる前の状態である。図8(b)および(c)はヒータ2にエネルギが投入され液体を加熱することにより、膜沸騰に伴って発泡が生じた状態である。このとき、可動弁6は気泡発生に基づく圧力の伝播方向を吐出方向に導くよう、弁支持部材10の吐出口側を支点に変位する。
図8(d)および(e)はヒータ2による液体の加熱が終了し、気泡が収縮過程にある状態を示す図である。気泡の収縮に伴い吐出口2付近の液体は吐出ノズル11内に引き込まれる。液柱の先端部分には吐出方向への慣性力が働いているため、吐出ノズル11内の液体から切り離される。切り離された液柱は表面張力によって主滴とサテライトを形成し、記録媒体に向けて飛翔する。そして、図8(f)で元の図8(a)の状態に戻る。
特開2000−062179号公報 特開平10−337869号公報
しかし可動弁6が変位する際、例えば、チップAの可動弁がチップBの可動弁よりも屈曲しにくい場合、すなわちチップAの可動弁6はチップBの可動弁6よりも厚い、あるいは屈曲部の太さに差異がある場合、図8(c)のようにチップAと、チップBとで発生する気泡の大きさに差が生じる。このような現象が生じた場合、チップB側の気泡が大きいため、チップB側の可動弁6が大きく撓み、チップAでの圧力伝播方向とチップBでの圧力伝播方向とのバランスが悪くなる。つまり、チップAとチップBの圧力伝播方向が、吐出口の中心線θに対して線対称の関係ではなくなる。
そして、液体が吐出する際、主滴は比較的質量があることから所望の方向へ吐出するが、サテライトは図8(e)のように、傾斜する圧力の影響を受けて、主滴が吐出した方向とは若干ずれて飛翔する。したがって、主滴とサテライトの吐出方向に差異が発生することがある。このように主滴とサテライトの吐出方向に差異が発生した場合、サテライトによって記録品位は低下することになる。
このように、液体流路内に設けられた可動弁を対向させて配置しても、対向する可動弁に製造上の微小なばらつき(厚みや形状)がある場合、可動弁の撓み量が異なる。その結果、可動弁の可動距離の差異によって気泡の形状や大きさが異なり、液滴の吐出方向が所望の方向からずれる、いわゆる「よれ」が発生する恐れがある。また、対向する気泡発生領域に発生した気泡が消泡する際、一旦くっついて1つになった気泡は分割されることになる。その気泡が、対向する吐出エネルギ発生素子に対して均等に分割されない場合、消泡によって生じるキャビテーションが、吐出エネルギ発生素子に及ぼす影響の度合いが異なり、結果として対向する吐出エネルギ発生素子の寿命に差が生じる可能性がある。
以上のように、気泡発生領域と可動部材とを互いに、対向するように設けた構造を有する液体吐出ヘッドであっても、安定した吐出という本来の目的を、安定してかつ長期間に渡って達成することが困難な場合があった。
よって本発明は、主滴、サテライト共に所望の吐出方向へと吐出することが可能であり、さらに、チップAとチップBのヒータの寿命に偏りがない液体吐出ヘッドを提供することを目的とする。
そのため本発明の液体吐出ヘッドは、ノズル内で対向して設けられた2つのヒータによって液体を加熱発泡させて発生する2つの気泡によって前記液体を吐出させ、前記発生する気泡による圧力を受けることで変位する2つの板状の可動弁を有する、前記液体の吐出が可能な液体吐出ヘッドにおいて、前記ノズルの内部に、前記2つの可動弁の動きを制限するストッパを設けたことを特徴とする。
本発明によれば、ノズルの内部に、2つの可動弁の動きを制限するストッパを設けたことで、主滴、サテライト共に所望の吐出方向へと吐出することが可能になり、さらに、各ヒータの寿命に偏りがなくなった。
以下、図面を参照して本発明を説明する。
図1は、本発明の液体吐出ヘッドを備えた液体吐出装置201の一実施形態の内部構造を示す概略正面図である。複数の液体吐出ヘッド100、各液体吐出ヘッド用に個別に設けられた回復ユニット202、カートリッジ203、搬送部204、オペレーションパネル部205、給紙部206などから構成される。
図2は、本発明の液体吐出ヘッドを示す斜視図である。吐出エネルギ発生素子、ノズル、吐出口を備えた吐出エレメント101と電気配線基板102が、セラミックプレート103上に配置されている。吐出エレメント101内の後述する共通液室12は、流路形成部材104の内部に設けられた流路に接続され、さらに流路形成部材104のインク供給口と接続されたインクタンクから液体(例えばインク)が供給される。
図3は、本発明の液体吐出ヘッドにおけるノズル近傍の断面斜視図である。ヒーターボード1には、インクを加熱発泡するためのヒータ2が複数配置されており、本実施形態では2つのヒーターボード1同士が向かい合うように配置されている。ヒータ2にはチッ化タンタル等の抵抗体が用いられ、厚さは0.01〜0.5μm、シート抵抗値は単位正方形あたり10〜300Ωのものが用いられる。ヒータ2には通電のためのアルミニウム等の電極(図示せず)が接続されており、その一方はヒータ2への通電を制御するためのスイッチングトランジスタ(図示せず)が接続されている。スイッチトランジスタは制御用のゲート素子等の回路からなるICによって駆動を制御され、ヘッド外部からの信号によって、所定のパターンで駆動するようになっている。
ヒータ2各々に対応して板状の可動弁6が配設されており、可動弁6の自由端8は、吐出口3方向に向けており、可動弁6の支点9は共通液室12内に位置して設けられている。支点9は、弁支持部材10に取り付けられ、弁支持部材10はヒーターボード1に形成された弁台座(図示せず)に実装されている。
一方、複数のヒータ2各々に対応して吐出ノズル11が形成されており、図中下側のヒーターボード1に設けられたヒータ2と対向するように図中上側のヒーターボード1に不図示のヒータが設けられている。各吐出ノズル11は、各吐出口3および共通液室12と連通している。吐出ノズル11は、2つのヒーターボード1の各ヒータ2実装面を対向するように配置することで天井面および底面を形成し、両側面をノズル壁4とすることで、管状をなしている。
対向して設けられているそれぞれの可動弁6の自由端8先端に挟まれた空間には、ノズル壁4に接合された弁ストッパ7がある。ストッパ7は対向する可動弁6からの距離が各々同一となるように位置と高さが決定される。本実施形態において、弁ストッパ7およびノズル壁4、吐出口3の周囲を形成するノズル土手5は、感光性樹脂により形成されている。
共通液室12から吐出ノズル11に供給されたインクは、吐出ノズル11内の所定の位置に配置されたヒータ2で加熱され発泡する。発泡に伴って吐出ノズル11内のインクの動作が始まると同時に可動弁6も変位し、インクの流れを制御する。そして吐出口3からインクが吐出する。
次に図4、図5を用いて、本発明の液体吐出ヘッドの製造方法を説明する。本実施形態の液体吐出ヘッドは、ヒータ2を有する2つのヒーターボード1(以下、各ヒーターボード1をチップA、チップBともいう)が互いに対向するように接合されている。その向かい合う2つのヒーターボード1の形成は、途中工程までは同じ工程によって形成される。したがって、先ず、以下に途中までの同様の工程について説明する。
図4(a)から(h)は液体吐出ヘッドの製造工程順を正面から示した断面図であり、図5(a)から(h)はその側面断面図であり、図4の(a)から(h)とそれぞれ対応している。ここでは先ず、図4(a)から図4(e)までの工程を説明する。図4(a)の工程では、ヒーターボード1にヒータ2を形成する。図4(b)では、ヒータ2を設けたヒーターボード1の上に紫外線感光樹脂フィルム14をラミネートし、フォトマスクを介して紫外線を照射する。これによって図4(c)のように、ノズル壁4の一部と、後に可動弁の台座となる台座13とが形成される。さらに、紫外線感光樹脂フィルムをラミネートし、紫外線照射を行うことにより図6(d)のようにノズル土手5の段差やノズル壁4等が形成される。次に、上記の方法にて形成したノズル土手5や弁台座13、ノズル壁4等をキシレンとブチルセルソルブアセテートとの混合液からなる現像液等で現像し、未露光部分を融解させ、露光して硬化させる。このようにしてノズル壁4を形成した後、図4(e)のように弁台座13に可動弁6を固定する。
ここまでの工程は、チップA、チップBとも同様の工程である。以下、チップAのみの工程について説明する。図4(f)と図4(g)はチップAのみの工程であり、チップBの形成ではこの工程に対応する工程は無い。図4(f)では、図4(e)で形成されたチップAのノズル壁4の上に紫外線感光樹脂フィルムをラミネートし、紫外線照射を行う。そして、キシレンとブチルセルソルブアセテートとの混合液からなる現像液等で現像し、未露光部分を融解させ、露光して硬化させる。その結果、図4(g)に示すようなノズル壁4および弁ストッパ7が形成される。弁ストッパ7の下面と可動弁6の自由端8の間には間隙を有し、弁ストッパ7は両端がノズル壁(側壁)に接続されるように構成されている。
このように、チップAにストッパ7を形成した後、図4(h)のようにチップAと、図4(e)までの工程を経て形成されたチップBとを接合する。この接合の際には、チップBのノズル壁4上面に感光性樹脂フィルムをラミネートし、その後、チップAのヒータ2の中心とチップBのヒータ2の中心とを、それぞれ精密に位置決めした状態で接合する。そして接合した状態で加熱することによって感光性樹脂フィルムが硬化し、チップAとチップBとを完全に接着することができる。
以上のような工程によって、吐出ノズル11内で2つのヒータ2が対向し、2つの可動弁6が対向する液体吐出ヘッドの吐出エレメント101が完成する。
図6(a)から(f)は、本実施形態の液体吐出ヘッドでの吐出の様子を段階的に示した横断面図である。以下、図面を参照して本実施形態の液体吐出ヘッドによる吐出の様子を説明する。図6(a)はヒータ2に通電されておらず、加熱が行われる前の状態である。吐出口3付近のインクはメニスカス15を形成し、吐出ノズル11内に保持されている。図6(b)および(c)はヒータ2にエネルギが投入され、インクを加熱することにより、膜沸騰に伴って発泡が生じた状態である。このとき、可動弁6は気泡発生に基づく圧力の伝播方向を吐出方向に導くよう、弁支持部材10の吐出口3側を支点に変位する。ノズル内のインクは、発泡によって生じた圧力によって吐出口3から押し出され、気泡の成長に伴ってインク柱を形成する。図6(c)において、チップAの可動弁とチップBの可動弁6の吐出口方向先端部がストッパ7に接触している。このストッパ7は、最大気泡発泡時に変位したチップAとチップBの可動弁6同士が接触する位置に設けられ、さらに、気泡が発生していない状態で、可動弁6の自由端8からストッパ7までの距離が、チップAとチップBとで同一になるように設計されている。したがって可動弁6の可動距離はチップAとチップBで同等であり、気泡の大きさはチップA側とチップB側とで同等になる。図6(c)においてストッパA側で発生した気泡と、ストッパB側で発生した気泡とは接触しているが、接触していなくてもよい。
このようにストッパ7を設けることで、気泡発生時に発生する圧力の伝播方向がチップA側とチップB側とで吐出口中心線θに対して線対称になり、主滴16、サテライト17共に所望の吐出方向へと吐出することが可能になる。さらに、チップA側とチップB側とで気泡の大きさが同等であるため、キャビテーションの強さは対向するヒータ間で均等となり、チップAとチップBのヒータの寿命を等しくすることが可能である。
図6(d)および(e)は、ヒータ2によるインクの加熱が終了し、気泡が収縮過程にある状態を示した図である。気泡の収縮に伴い吐出口3付近のインクはノズル内に引き込まれる。インク柱の先端部分には吐出方向への慣性力が働いているため、ノズル内のインクから切り離される。切り離されたインク柱は表面張力によって主滴17とサテライト16を形成し、記録媒体に向けて飛翔する。
図6(f)は、インク滴が吐出した後の状態であり、メニスカス15は吐出口3付近に復帰している。上記のように、図6(a)から(f)の動作を繰り返すことによってインク滴がメディアに向けて吐出され、画像を形成する。
このように、吐出ノズル内部にストッパ7を形成して、液体吐出時の可動弁6の動きを制限することで、気泡発生時に発生する圧力の伝播方向がチップA側とチップB側とで吐出口中心線θに対して線対称になった。その結果、主滴16、サテライト17共に所望の吐出方向へと吐出することが可能になり、さらに、キャビテーションの強さが対向するヒータ間で均等となり、チップAとチップBのヒータ2の寿命を同等にすることができた。
なお、本実施形態では、チップAにストッパ7を形成した上に、チップBを乗せることで吐出エレメント101を形成したが、ストッパ7を形成するのは、チップAに限らず、チップBに形成されていてもよい。
また、本実施形態では、チップAにストッパ7を形成した上に、チップBを乗せることで吐出エレメント101を形成したが、チップBにもストッパを形成して、それを、ストッパ7が形成されたチップAに載せることで形成されてもよい。
(他の実施形態)
以下、図面を参照して本発明の別の実施形態を説明する。
本実施形態の液体吐出ヘッドは、前述の実施形態の液体吐出ヘッドとほぼ同様であるが、ストッパの寸法が異なる。その他の構成は前述の実施形態と同様であるので、説明は省略する。
図7(a)から(f)は、本実施形態の液体吐出ヘッドによって液体を吐出する様子を段階的に示した横断面図である。図7(a)から(f)に示すように、本実施形態の液体吐出ヘッドに備えられているストッパ70は、前述の実施形態のストッパ7を吐出口3側および共通液室12側に伸長したものである。ノズル断面は吐出口中心線θに対して上下対称となっており、説明の便宜上、吐出口中心線θより上部をチップA、下部をチップBと称する。
図7(c)、(d)以外は、前述の実施形態と同様であるため説明を省略する。図7(c)において、チップAの可動弁とチップBの可動弁6の吐出口方向先端部が弁ストッパ70に接触している。このストッパ7は、最大気泡発泡時に変位したチップAとチップBの可動弁6同士が接触する位置に設けられ、さらに、気泡が発生していない状態で、可動弁6の自由端8からストッパ70までの距離が、チップAとチップBとで同一になるように設計されている。したがって可動弁6の可動距離はチップAとチップBで同等であり、気泡の大きさはチップA側とチップB側とで同等になる。また、ストッパ70が吐出口20の方向に伸びているため、最大気泡発泡時でもチップA側の気泡とチップB側の気泡とが接触することがない。図7(d)はヒータ2による液体の加熱が終了し、気泡が収縮過程にある状態を示した図である。図7(c)において最大体積となったチップA側およびチップB側の気泡は、ストッパ70によって完全に分離されているため、消泡時に気泡が片方のチップ側に偏向することがなく、チップA側とチップB側とに均等な液体の引き込みが行われ、均等にインクのリフィルが行われる。
このように、ストッパ70によって可動弁6の動きを制限し、かつ、気泡の成長をも制限することで、発泡時の圧力伝播と消泡時のインクの引込みとが、チップA側とチップB側とで吐出口中心線θに対して線対称になった。その結果、主滴16、サテライト17共に所望の吐出方向へと吐出することが可能になり、さらに、キャビテーションの強さが対向するヒータ間で均等となり、チップAとチップBのヒータの寿命を同等にすることができた。
なお、上記各実施形態では、フルラインタイプの記録方式に適用した例を示したが、これに限定するものではなく、記録時に記録ヘッドの移動を伴うシリアルタイプの記録方式にも適用することができる。
本発明の液体吐出ヘッドを備えた液体吐出装置の一実施形態の内部構造を示す概略正面図である。 本発明の液体吐出ヘッドを示す斜視図である。 本発明の液体吐出ヘッドにおけるノズル近傍の断面斜視図である。 (a)から(h)は製造工程順に液体吐出ヘッドの正面を示した図である。 (a)から(h)は製造工程順に液体吐出ヘッドの側面を示した図である。 (a)から(f)は、本発明の実施形態の液体吐出ヘッドでの吐出の様子を段階的に示した横断面図である。 (a)から(f)は、他の実施形態の液体吐出ヘッドによって液体を吐出する様子を段階的に示した横断面図である。 (a)から(f)は、従来の対向する可動弁を備えた液体吐出ヘッドによる吐出の状態を段階的に示した横断面図である。
符号の説明
1 ヒーターボード
2 ヒータ
3 吐出口
4 ノズル壁
5 ノズル土手
6 可動弁
7 ストッパ
8 自由端
10 弁支持部材
11 吐出ノズル
12 共通液室
15 メニスカス
70 ストッパ
100 液体吐出ヘッド
101 吐出エレメント
201 液体吐出装置

Claims (7)

  1. ノズル内で対向して設けられた2つのヒータによって液体を加熱発泡させて発生する2つの気泡によって前記液体を吐出させ、前記発生する気泡による圧力を受けることで変位する2つの板状の可動弁を有する、前記液体の吐出が可能な液体吐出ヘッドにおいて、
    前記ノズルの内部に、前記2つの可動弁の動きを制限するストッパを設けたことを特徴とする液体吐出ヘッド。
  2. 前記ストッパは、前記2つの可動弁の自由端の位置を制限することを特徴とする請求項1に記載の液体吐出ヘッド。
  3. 前記2つの可動弁の自由端から前記ストッパまでのそれぞれの距離は等しいことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の液体吐出ヘッド。
  4. 前記2つの可動弁と気泡を発生させるヒータは、互いに同じ大きさであることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の液体吐出ヘッド。
  5. 前記可動弁は前記液体吐出時に前記ストッパに接触することを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の液体吐出ヘッド。
  6. 前記ストッパは前記ノズルを形成する側壁に支持されていることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の液体吐出ヘッド。
  7. 前記ストッパは前記2つの気泡を隔てていることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の液体吐出ヘッド。
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