JP2008307430A - 電気洗濯機 - Google Patents

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Soji Hirose
聡司 廣瀬
Harumi Takeuchi
晴美 竹内
Kenichiro Doi
憲一郎 土肥
Naoyuki Tanabe
尚之 田辺
Akishi Kimura
陽史 木村
Hiroki Naono
浩樹 直野
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Abstract

【課題】内槽の開口と外槽の開口との間での物の落下を防止することができる電気洗濯機を提供することを目的とする。
【解決手段】洗濯物を出し入れするための外槽開口部を有する外槽と、前記外槽内に回転可能に配置され、前記外槽開口部に対応する位置に、洗濯物を出し入れするための内槽開口部を有し、洗濯物を収容するための内槽と、前記外槽開口部の周縁に沿って設けられ、前記内槽開口部へ向けて突出し、前記外槽開口部と前記内槽開口部との間から物が落下することを防止するための落下防止リブと、を含み、前記落下防止リブは、前記内槽開口部の下端部において、前記内槽開口部に最も接近するように形成されている。
【選択図】図7

Description

この発明は、ドラム式洗濯機などの電気洗濯機に関する。
従来より、外槽内に回転可能に配置された内槽に洗濯物を収容し、この洗濯物の洗濯および乾燥を行う電気洗濯機が知られている(たとえば、特許文献1および2参照)。
特許文献1に記載の洗濯・乾燥機は、外槽内に熱風を供給する熱風供給装置を備えており、乾燥運転時には、熱風供給装置の熱風出口部分を介して外槽内に供給される熱風によって、内槽内の洗濯物が乾燥される。
ここで、特許文献1に記載の洗濯・乾燥機では、洗濯運転時に内槽の回転によって外槽内の泡が熱風出口部分から熱風供給装置へ侵入して熱風供給装置の内部部品が腐食することを防止するための機構が備えられている。このような機構として、具体的には、熱風出口部分を開閉可能な弁体と、洗濯運転時には弁体を閉位置に位置させ、乾燥運転時には熱風供給装置からの熱風によって作動して弁体を開位置に位置させる熱応動部材からなる作動体と、が備えられている。これにより、洗濯運転時には、閉位置にある弁体によって熱風出口部分が閉鎖されるので、上述した泡が熱風供給装置へ侵入することが防止される。一方、乾燥運転時には、開位置にある弁体によって熱風出口部分が開放されるので、熱風供給装置から外槽内に熱風を供給することができる。
特許文献2に記載のドラム式乾燥洗濯機では、外槽内に配置された内槽は、水平軸を中心に回転する。外槽および内槽には、水平軸にほぼ沿う方向において、開口がそれぞれ対向状に形成されており、これらの開口を介して、洗濯物が内槽に対して出し入れされる。
特開平2−88097号公報 特開平11−128586号公報
特許文献1に記載の洗濯・乾燥機において、熱風供給装置へ泡が侵入することを防止するための機構は、上述した弁体と作動体とで構成されるので、複雑となる。なお、特許文献1に記載の洗濯・乾燥機では、熱風供給装置の熱風出口部分における泡の侵入について言及しているが、これに限らず、たとえば、外槽内から流出する空気を導くための流出路や、外槽内の空気を循環させるための循環流路を設ける場合においても、これらの流路と外槽との接続部分から流路内へ泡が侵入する虞がある。なお、これらの流路に泡検知センサを設けて、泡検知センサによって泡の侵入が検知されると消泡処理を行うのが一般的だが、内槽の脱水回転時などでは、泡が増殖することで泡検知センサの検知が必要以上に早くなって不必要な消泡処理が行なわれる虞があるので、これらの流路には泡が侵入しないことが望ましい。もちろん、泡に限らず、異物が侵入することも防止する必要がある。特に、これらの流路と外槽との接続部分が奥側に配置される場合には、これらの流路に侵入した異物の除去が困難だからである。
また、特許文献2に記載のドラム式乾燥洗濯機では、内槽および外槽の開口が、上述したように、水平軸にほぼ沿う方向において対向している。そのため、対向する内槽の開口と外槽の開口との間の隙間から物が落下する虞がある。また、内槽の回転中において、内槽が揺れると、内槽が外槽の開口に接触することで騒音が発生する虞もある。そして、洗濯物を、損傷することなく洗濯する必要がある。
この発明は、内槽の開口と外槽の開口との間での物の落下を防止することができる電気洗濯機を提供することを目的とする。
請求項1記載の発明は、洗濯物を出し入れするための外槽開口部を有する外槽と、前記外槽内に回転可能に配置され、前記外槽開口部に対応する位置に、洗濯物を出し入れするための内槽開口部を有し、洗濯物を収容するための内槽と、前記外槽開口部の周縁に沿って設けられ、前記内槽開口部へ向けて突出し、前記外槽開口部と前記内槽開口部との間から物が落下することを防止するための落下防止リブと、を含み、前記落下防止リブは、前記内槽開口部の下端部において、前記内槽開口部に最も接近するように形成されていることを特徴とする、電気洗濯機である。
請求項2記載の発明は、前記落下防止リブは、洗濯中に前記内槽開口部の周縁に対向する位置において、前記内槽開口部から最も離間するように形成されていることを特徴とする、請求項1記載の電気洗濯機である。
請求項3記載の発明は、前記落下防止リブは、前記内槽開口部の下端部のみにおいて、前記内槽開口部の周縁に対向することを特徴とする、請求項1または2記載の電気洗濯機である。
請求項1記載の発明によれば、内槽開口部へ向けて突出する落下防止リブを外槽開口部の周縁に沿って設けることにより、外槽開口部と内槽開口部との間での物の落下を防止することができる。また、落下防止リブによって、外槽開口部の周縁と内槽開口部の周縁との間の隙間が隠されることによって、外槽開口部および内槽開口部周辺の見映えの向上を図ることができる。
また、落下防止リブは、内槽開口部の下端部において、内槽開口部に最も接近するように形成されている。これにより、上述した物の落下が最も発生し易い内槽開口部の下端部での物の落下が防止されるので、外槽開口部と内槽開口部との間での物の落下を確実に防止することができる。そして、落下防止リブは、内槽開口部の下端部以外に対しては、内槽開口部の下端部に比べて、離間しているので、洗濯中に内槽とともに回転する内槽開口部の周縁と落下防止リブとが接触しにくくなり、騒音を防止することができる。
請求項2記載の発明によれば、落下防止リブは、洗濯中に内槽開口部の周縁に対向する位置において、内槽開口部から最も離間するように形成されているので、洗濯中に内槽とともに回転する内槽開口部の周縁と落下防止リブとの接触が避けられ、騒音を防止することができる。
請求項3記載の発明によれば、落下防止リブは、内槽開口部の下端部のみにおいて、内槽開口部の周縁に対向するので、内槽開口部の下端部以外における落下防止リブと内槽開口部の周縁との接触が防止される。なお、洗濯中においては、洗濯物および洗濯物に含まれる水の重みで内槽が沈むことによって、内槽開口部の周縁が落下防止リブに対して下降するので、内槽開口部の下端部での落下防止リブと内槽開口部の周縁との接触も防止される。
これにより、上述した物の落下が最も発生し易い内槽開口部の下端部での物の落下を防止しつつ、洗濯中に内槽とともに回転する内槽開口部の周縁と落下防止リブとの接触による騒音を防止することができる。
以下では、この発明の実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
<電気洗濯機の全体構成>
図1は、この発明の一実施形態に係る電気洗濯機10の正面図である。なお、方向について言及する場合には、図示した方向矢印を参照する(他の図においても同様とする。)。ここで、前側と正面側とは同じであり、後側と背面側と奥側とは同じである。
電気洗濯機10は、その外殻を構成する正面視縦長略長方形状のハウジング11を有する。ハウジング11の内部上方には洗濯槽(後述する)が配置されており、その内部下方には貯水槽(後述する)が配置されている。
ハウジング11の正面上方には、開口(ハウジング開口11A)が形成され、ハウジング開口11Aには開閉可能な扉12が備えられている。扉12は、たとえばその主表面が透明な強化ガラスで構成されており、内部にある洗濯槽内の洗濯物の様子が視認できる。
ハウジング11の正面上部(扉12の上方)には、操作・表示部13が配置されている。操作・表示部13には、複数個の操作キーおよび表示器が配列されている。表示器では、電気洗濯機10の処理内容に関する種々の情報が表示される。
図2は、扉12を閉じた状態における電気洗濯機10の右側断面図である。図3は、扉12を開いた状態における電気洗濯機10の右側断面図である。
図2および図3を参照して、電気洗濯機10には、洗濯槽20(収容室)が備えられている。洗濯槽20は、外槽21と、外槽21内に配置され、洗濯物を収容するための円筒状の内槽(ドラム24)とを含んでいる。そして外槽21の背面にはDDモータ22が取り付けられており、DDモータ22によって外槽21内で内槽(ドラム24)が回転され得る。また、ドラム24の回転軸は、奥側に延び、水平方向に対して前方が斜め上方に(たとえば、15°)傾けられていて、いわゆる斜めドラム構造が採用されている。また、外槽21は、複数のダンパ(図示せず)によってハウジング11の底部に取り付けられている。即ち、外槽21は、ハウジング11内で揺動自在に支持されている。
外槽21の上方左側には注水口ユニット25が設けられている。注水口ユニット25は、外槽21内へ洗いやすすぎのための水が供給される場合に、当該水が通過するユニットである。このユニット25内には、洗剤容器47(図4参照)が備えられていて、供給される水が洗剤容器47内を流れ、それに伴い洗剤が水と一緒に供給されたり、供給されなかったりを選択可能になっている。
この電気洗濯機10は、洗いやすすぎに風呂水を用いることができる。そのために、注水口ユニット25の右側に隣接するように風呂水を汲み上げる手段としての風呂水ポンプ26(図4参照)が備えられている。
さらに、洗濯槽20では、洗いおよびすすぎに加えて乾燥も行える。そのために、外槽21の右側後方には流出路としての乾燥風路28(図4参照)が接続されている。乾燥風路28は、外槽21の出口102(後述する)から湿った空気を吸い出して流出させ、その空気を上方へ導く間に、空気の除湿を行う。乾燥風路28の上部には、接続ホース60(図4参照)を介して、ブロアユニット29が接続されている。ブロアユニット29は、乾燥風路28で導かれた除湿後の空気(乾燥風)を、後述する接続ホース61(図4参照)および乾燥風入口139(図14参照)を介して、再び外槽21内へ流入させるためのものである。ブロアユニット29内には、送り込む空気を加熱するためのヒータ(図示せず)が備えられている。ここで、乾燥風路28、接続ホース60、ブロアユニット29および接続ホース61は、循環流路として機能し、この循環流路は、乾燥風入口139(外槽21の入口)および出口102に接続されている。
電気洗濯機10には、さらに、ブロアユニット29の近傍にオゾン発生ユニット30(図4参照)が備えられている。オゾン発生ユニット30は、後述するように、水浄化手段として機能するとともに、乾燥時やエアウォッシュ時にも、オゾンを発生させて、乾燥される洗濯物の除菌・脱臭や、洗濯槽20に入れられた洗濯物を除菌・脱臭するエアウォッシュに寄与する。なお、エアウォッシュとは、ドラム24内に収容された洗濯物に対し、オゾンを含む空気を与え、オゾンによって洗濯物に付着した雑菌等の除菌および消臭を行う処理のことであり、洗濯や乾燥処理とは異なる独立した処理である。エアウォッシュでは、オゾンを含む空気(エア)によって、洗濯物があたかもエアで洗われ、除菌・消臭がされるかの如くであるから、本願出願人は、オゾンを用いて行う洗濯物の除菌・消臭をエアウォッシュと称している。
電気洗濯機10には、洗濯槽20の下方に貯水タンク40が備えられている。貯水タンク40は、外槽21から排水される水や、風呂水ポンプ26(図4参照)で汲み上げられた風呂水を溜めるためのタンクである。貯水タンク40の近傍には、貯水タンク40の水を汲み出すための循環ポンプ41が備えられている。
さらに、外槽21、注水口ユニット25、乾燥風路28(図4参照)、貯水タンク40等の間で水を行き来させたり、オゾンを含む空気を行き来させるために、多数のホースが配置されている。
図4は、図1〜図3で説明した電気洗濯機10における水を循環させる循環水路およびオゾンを含む空気を供給するオゾン供給路の構成を表わす浄化循環水路図である。
図4を参照して、水栓43から供給される水道水は、給水バルブ44の開閉制御により、注水口ユニット25および接続ホース45を通って洗濯槽20内へ供給される。このとき、給水バルブ44を切り換えることによって、水道水が第1流路46を通って注水口ユニット25内の洗剤容器47内を流れるか、第2流路48を通り、注水口ユニット25内のソフナー容器49内を流れるかを選択できる。
洗濯槽20(外槽21)内の水は、排水口パイプ50に設けられた排水バルブ51を開閉制御することにより排出できる。排水バルブ51には中間ホース52を介してフィルタユニット53が接続されている。フィルタユニット53は、外槽21から排出される水に含まれるリントや異物を捕獲するためのものである。フィルタユニット53に入った水は、排水パイプ54およびバルブ83を通り、排水ホース55からハウジング11外へ排出される。ハウジング11外では、たとえば外部排水ホース56を通り、排水トラップ57へと排出される。
以上が、水道水を用いて洗いおよびすすぎを行う場合の、節水機能を実行しないときの水の流れである。
乾燥工程では、ブロアユニット29内のブロア(図示せず)が作動され、洗濯槽20内の空気は、乾燥風路28へ流出され、接続ホース60を通り、ブロアユニット29内で加熱され、乾燥風として、接続ホース61および乾燥風入口139(図14参照)を通って洗濯槽20内へ還流される。この乾燥風によって、洗濯槽20内に収容された洗濯物が乾燥される。なお、洗濯槽20内の温かく湿った空気は、乾燥風路28内で熱交換により除湿される。そのため、給水バルブ44が開閉制御され、水栓43から供給される水道水は給水ホース62を通り熱交換のために乾燥風路28内へ与えられる。
ブロアユニット29が作動しているときに、オゾン発生ユニット30を作動させると、ブロアユニット29で生じる負圧により、オゾン発生ユニット30で発生されるオゾンがエアホース64を介してブロアユニット29へ取り込まれ、取り込まれたオゾンは接続ホース61を通って洗濯槽20へ供給され、ドラム24内に収容された洗濯物の除菌・消臭が行われる。
以上が、節水機能を実行しない場合の乾燥時の水および空気の流れである。
この実施形態に係る電気洗濯機10は、前述したように、風呂水を用いて洗いやすすぎを行うことができる。そのため、風呂水ポンプ26が備えられている。風呂水ポンプ26には、浴槽66から風呂水を汲み上げるための風呂水ホース67が接続可能である。風呂水ポンプ26は、自給式ポンプであり、呼び水を供給するための呼び水水路70が接続されている。給水バルブ44の開閉が制御され、水栓43から供給される水道水が注水口ユニット25へ供給されると、その一部は、呼び水水路70を通って風呂水ポンプ26へ与えられる。この与えられる水(呼び水)により風呂水ポンプ26は風呂水の汲み上げが可能になる。そして風呂水ホース67を通って汲み上げられる風呂水は、風呂水ポンプ26の吐出口に接続された給水ホース71を通り、循環バルブ72、エゼクタ73および接続ホース74を流れて貯水タンク40に溜められる。
風呂水がエゼクタ73を通過する際、オゾン発生ユニット30が通電されていると、オゾン発生ユニット30で発生するオゾンはエアホース75を通ってエゼクタ73に与えられる。エゼクタ73では、風呂水が流れる際に生じる負圧により、エアホース75からオゾンを取り込み、オゾンは風呂水に混入される。よって、貯水タンク40に溜められる風呂水は、溜められる途中にオゾンが混入され、第1次の浄化処理を受ける。第1次の浄化処理は、貯水タンク40への流入時になされる浄化処理である。
貯水タンク40には、接続ホース77の一端が接続されており、貯水タンク40に溜まった風呂水を汲み出すことができる。接続ホース77の他端は循環ポンプ41の吸い込み口に接続されている。循環ポンプ41も自給式のポンプであり、注水ホース78を介して呼び水が供給され得る。給水バルブ44の開閉制御がされ、水栓43から供給される水道水が注水口ユニット25へ与えられると、その一部は前述したように呼び水水路70を介して風呂水ポンプ26へ与えられる。これとともに、注水ホース78を介して循環ポンプ41へも呼び水が与えられる。
循環ポンプ41の吐出口79には、循環バルブ72が接続されている。循環バルブ72は、五方バルブであり、第1出口には、前述したエゼクタ73を介して接続ホース74が接続されており、接続ホース77から汲み出された貯水タンク40の水を循環させることができる。貯水タンク40の水を汲み出し、エゼクタ73を経由して循環させることにより、エゼクタ73を通過する際にオゾン発生ユニット30で発生されるオゾンを混入することができ、貯水タンク40に溜められた風呂水にオゾンを用いて第2次の浄化処理をすることができる。第2次の浄化処理は、貯水タンク40に溜められた風呂水を循環させて行う浄化処理である。
第2出口には、給水ホース80が接続されており、給水ホース80を介して注水口ユニット25へ水を供給し、注水口ユニット25から接続ホース45を経由して洗濯槽20へ貯水タンク40の水を供給することができる。
第3出口には、接続ホース81の一端が接続されており、その他端は乾燥風路28内のチャンバー(図示せず)に開口している。よって、循環ポンプ41から吐出される水をチャンバーから乾燥風路28内へ落下させ、貯水タンク40において熱交換用の水として用いることができる。なお、熱交換に用いられなかった余った水は、チャンバーから接続ホース63を通り、貯水タンク40内に戻る。
第4出口には、接続ホース82の一端が接続されており、その他端はバルブ83を介して排水パイプ54に接続されている。よって循環バルブ72を切り換え、バルブ83を開閉制御することにより、貯水タンク40の水を排水ホース55から機外へ排出することができる。
この電気洗濯機10は、風呂水を貯水タンク40に溜め、その風呂水を浄化するだけでなく、洗濯槽20から排出される洗いやすすぎに使用した後の水を溜めることもできる。そのために、フィルタユニット53には、排水パイプ54が接続された出口の他に、中間ホース85の一端が接続された出口が備えられている。そして中間ホース85の他端は、バルブ86を介して貯水タンク40に連通されている。よって、バルブ83およびバルブ86を切り換え制御することにより、外槽21から排出される水は、排水口パイプ50、排水バルブ51、中間ホース52、フィルタユニット53、中間ホース85およびバルブ86を通って貯水タンク40へ溜めることができる。
そして、貯水タンク40に溜められた既使用水も、接続ホース77、循環ポンプ41、循環バルブ72、エゼクタ73および接続ホース74を通る循環路を循環させることにより、オゾンを用いて浄化することができる。
さらに、外槽21には溢水ホース88の一端が接続されており、溢水ホース88の他端は溢水ホース89の一端と接続され、溢水ホース89の他端はバルブ83と接続されている。外槽21に溜まった水が所定水位以上に溢れたとき、その水は溢水ホース88、89を通って排出される。その際、外槽21内の気圧が外気圧と等しくなる必要がある。そのため、溢水ホース88および89の接続部と、フィルタユニット53の入口との間は、エアホース90で接続され、外槽21内の気圧が外気圧と等しくなるようにされている。
貯水タンク40にも溢水ホース91が設けられている。溢水ホース91はバルブ83を介して排水ホース55と接続されている。
さらに、洗濯槽20内の水位を検出するために、排水口パイプ50にはエアトラップホース92の下端が接続されており、エアトラップホース92の上端には水位センサ93が備えられている。よって水位センサ93により、洗濯槽20内の水位を確認することができる。
また、貯水タンク40にもエアトラップホース94および水位センサ95が備えられており、貯水タンク40内に溜まった水の水位を検出することができる。
なお、貯水タンク40内の水を全て排水して、貯水タンク40のメンテナンス等を行うことができるよう、貯水タンク40には手動で開閉可能なドレンホース96が設けられている。
電気洗濯機10には、さらに、給水バルブ44と外槽21とを接続する給水ホース98が備えられている。給水バルブ44の切り換えおよび開閉を制御することにより、水栓43から供給される水道水を、給水ホース98を経由して直接洗濯槽20へ供給することができる。洗濯槽20へ供給される水道水は、ドラム24に収容された洗濯物に対してシャワー状に与えられる。つまり、給水ホース98を介して水道水を洗濯槽20へ供給し、いわゆるシャワーすすぎが行えるようにされている。
以下には、電気洗濯機10の要部について説明する。
<邪魔部材>
図5は、ドラム24を省略し、外槽21を軸方向に直交する方向に切断した状態における洗濯槽20周辺を正面側から見た図である。図6は、洗濯槽20の右側断面図である。
図5および図6を参照して、洗濯槽20、特に、外槽21について詳説する。
外槽21は、ドラム24と同様に、奥側へ中心軸が延びる円筒状に形成されており、その背面側(奥側)は、正面視円板形状の外槽背面壁101(奥側側面)によって塞がれている。なお、ドラム24の背面壁と外槽背面壁101との対向間隔は、たとえば、16mmに設定されている。
外槽背面壁101は、その円中心位置においてドラム24の回転軸を支持しており、その前側面の周縁近傍における正面視略5時位置には、外槽背面壁101を肉厚方向に貫通する正面視略楕円形状の出口102が開口されている。出口102に、上述した乾燥風路28が接続されている。つまり、出口102によって、外槽21内の空気が流出され、この空気は、乾燥風路28によって導かれる。
ここで、ドラム24は、正転時には正面視時計回り(図示矢印参照)に回転される。なお、脱水運転において、ドラム24は正転される。そして、外槽背面壁101の前側面には、ドラム24の回転方向に見て、出口102の上流側に、詳しくは、出口102の右上位置に、邪魔部材103が外槽背面壁101に対して一体的に設けられている。なお、邪魔部材103を、外槽背面壁101に対する別部品として、外槽背面壁101に別途取り付ける構成であってもよい。
邪魔部材103は、左右方向に長手であり、外槽背面壁101の前側面から前側へ突設されたリブである。詳しくは、邪魔部材103は、外槽背面壁101の円中心(外槽21の中心軸)から見て、つまり、外槽背面壁101の径方向において、外側から内側へ向かってドラム24の回転方向下流側へ傾斜するように、つまり、正面視において左側に向かって下方へ傾斜するように形成されている。このように、ドラム24の回転方向に見て、出口102の上流側に邪魔部材103を設けると、邪魔部材103によって、ドラム24の回転に伴って流れる外槽21内の泡(脱水運転においては、ドラム24の回転速度が他の運転に比べて高く、また、洗剤溶液が残留していることにより、泡は、特に多く発生する。)から出口102が遮られるので、この泡が出口102から乾燥風路28へ侵入することを簡易に防止することができる。また、リブである邪魔部材103を設けるだけの簡易な構成で、泡が出口102から乾燥風路28へ侵入することを防止することができる。そして、邪魔部材103は、上述したように、傾斜するように形成されているので、ドラム24の回転中において、外槽21内の水や泡は、邪魔部材103に留まることなく、邪魔部材103の傾斜に沿って逃げるので、水や泡を円滑に流すことができる。
また、邪魔部材103は、その左右方向中央部(中央部104とする。)と、中央部104の左端部からさらに左側に向かって下方へ傾斜する左側部105と、中央部104の右端部から右側に向かって上方へ傾斜する右側部106とを一体的に備えている。換言すると、邪魔部材103は、外槽背面壁101の径方向において、外側および内側のそれぞれへ向かって緩やかに屈曲するように形成されている。そのため、邪魔部材103の外側端部および内側端部を、ドラム24の回転に伴う水や泡の流れに沿わせることができる。ここで、邪魔部材103の内側端部が、左側部105であって、ドラム24の回転方向下流側へ屈曲しており、邪魔部材103の外側端部が、右側部106であって、ドラム24の回転方向上流側へ屈曲している。これにより、邪魔部材103の内側端部を、ドラム24の回転に伴う水や泡の流れに沿わせることができ、一方、邪魔部材103の外側端部を、ドラム24の逆回転に伴う水や泡の流れに沿わせることができる。そのため、ドラム24を正転および逆転させる洗いやすすぎ動作中において、水や泡は、邪魔部材103に留まることなく、邪魔部材103の内側端部から逃げ、ドラム24を逆回転させても邪魔部材103の外側端部から逃げるので、ドラム24の回転方向を問わず、水や泡を円滑に流すことができる。
また、右側部106の右端縁は、外槽背面壁101の径方向における邪魔部材103の外側端縁であり、右側部106の右端縁と外槽背面壁101の外周縁との間には、所定の隙間107が設けられている。この隙間107を設けないと、ドラム24の回転中において(特に、洗い運転でのドラム24の逆転時)、邪魔部材103には水や泡が留まりやすくなるので、水や泡の流れが悪化する虞がある。しかし、隙間107を設けることにより、ドラム24の回転中において、水や泡は、邪魔部材103と外槽背面壁101の外周縁との間に留まることなく、この隙間107を介して逃げるので、水や泡を円滑に流すことができる。
<防止部材>
出口102の周縁には、防止部材108が設けられている。防止部材108は、外槽背面壁101から前側へ突出するリブであり、出口102の周縁の全てに亘って連続して設けられている。ここで、出口102から乾燥風路28内に異物、たとえば、コインが侵入すると、このコインを核として糸屑などが乾燥風路28内に溜まり易くなる。しかし、防止部材108によって、外槽21の内周面とドラム24の外周面との隙間から外槽21の内周面に沿って侵入した異物から出口102が遮られる。詳しくは、この異物は、防止部材108によって跳ね返される。そのため、防止部材108を設けることによって、異物が出口102から乾燥風路28へ侵入することを簡易に防止することができる。なお、本実施形態では、防止部材108を出口102の周縁の全てに亘って連続して設けているが、一般的に、異物は、外槽21の下側内周面に沿って侵入するので、防止部材108は、出口102の周縁において、外槽21の下側内周面に近い部分に少なくとも設けられていればよい。また、防止部材108を、角がない形状、つまり周縁が丸みを帯びるように形成することにより、防止部材108に糸屑が引っかかることを防止することができる。
<パッキン>
図7は、洗濯槽20の右側断面図である。図8は、変形例に係るパッキン115とドラム24を説明するための要部概略図である。図9(a)は、別の変形例に係るパッキン115とドラム24とを説明するための要部概略図であり,図9(b)は、さらに別の変形例に係るパッキン115とドラム24とを説明するための要部概略図である。
図7を参照して、洗濯槽20についてさらに詳説する。
ドラム24は、その前端において、一段縮径されてから回転軸方向に沿って前側(ドラム24の外側)へ突出するように形成されており、この突出部分(ドラム突出部112(内槽突出部)とする。)の外側端面(前端面)には、正面視において丸い開口部(内槽開口部109とする。)が形成されている。なお、ドラム突出部112の周りには、環状のバランスボックス111が取付けられている。バランスボックス111は、たとえば、樹脂製であり、ドラム24の偏心回転を防止する。
外槽21も、ドラム24と同様に、その前端において、一段縮径されてから前側(外槽21の外側)に突出するように形成されており、この突出部分(外槽突出部113とする。)には、正面視において丸い開口部(外槽開口部110)が形成されている。ここで、内槽開口部109および外槽開口部110を介して、ドラム24に対して洗濯物が出し入れされる。そして、内槽開口部109は、外槽開口部110に対応する位置にあり、詳しくは、ドラム突出部112および内槽開口部109は、外槽開口部110の径方向内側位置に位置している。ここで、内槽開口部109に相当する位置でのドラム突出部112の外表面と、外槽開口部110の内周縁との、径方向における片側の隙間(図7において破線で引き出した拡大図における寸法A)は、たとえば、約25mmである。この隙間を設けることで、回転するドラム24が径方向に振動したときにドラム突出部112が外槽開口部110に接触することが防止される。
また、外槽21において外槽突出部113の基端部側(後端部側)の前側壁(外槽前側壁144とする。)と、ドラム24に取り付けられるバランスボックス111とは、前後方向、詳しくはドラム24の回転軸方向において、所定の隙間を隔てて対向しており、この隙間(図7の拡大図における寸法B)は、上述したドラム突出部112の外表面と外槽開口部110の内周縁との、片側の隙間(寸法A)よりも小さく、たとえば、約5mmである。このように、ドラム24と外槽21とは、ドラム突出部112および外槽突出部113の基端部側において、ドラム24の回転軸方向に対向する。この対向空間に、たとえば内槽開口部109からはみ出した洗濯物が侵入すると、回転中のドラム24が回転軸方向に揺れたときに、洗濯物がドラム24側のバランスボックス111と外槽21の外槽前側壁144との間に挟まれ、かつ、回転するドラム24に引っ張られることで損傷する虞がある。
しかしながら、内槽開口部109は、ドラム24の回転軸方向におけるドラム突出部112の外側端面(前端面)に設けられているので、内槽開口部109をドラム突出部112および外槽突出部113の基端部側(後端部側)、つまり、外槽前側壁144およびバランスボックス111との対向空間から遠ざけることができる。これにより、内槽開口部109からはみ出した洗濯物が上述した対向空間に侵入しににくくなる。
外槽突出部113の外周面の前端部には、その周方向に沿って連続して延び、外槽開口部110の円中心に向かって窪む取付溝114が形成されている。外槽突出部113には、パッキン115が取付けられている。
パッキン115は、たとえばゴム製であり、外槽開口部110の周縁に沿い、内槽開口部109とほぼ同径の円管状の管部130(落下防止リブ)を備えている。管部130の外周面には、後側から前側に向かって、順に、第1突出部117、第2突出部118および第3突出部119が一体的に設けられている。
第1突出部117は、管部130の外周面の周方向における全てに亘って連続しており、管部130の外周面からその径方向外側に向かって蛇行してから後側へ突出するように形成されている。第1突出部117の突出方向下流側端部は、外槽突出部113の取付溝114に嵌め込まれている。
第2突出部118は、管部130の外周面の周方向における全てに亘って連続しており、管部130の外周面からその径方向外側に向かって直立するように形成されている。
第3突出部119は、管部130の前端縁(前側周縁)の全てに亘って連続しており、内側突出部120と外側突出部121とを一体的に備えている。内側突出部120は、管部130の前端縁から管部130の径方向内側かつ後側へ向けて僅かに傾斜するように形成されている。外側突出部121は、管部130の前端縁から管部130の径方向外側に僅かに延びて後方へ屈曲し、第2突出部118の手前で再び屈曲して第2突出部118に沿って径方向外側に延びるように形成されている。ここで、パッキン115には、外側突出部121と管部130の外周面と第2突出部118とによって、管部130の周方向に見て、略L字状の隙間(L字隙間122とする。)が形成されている。
パッキン支持部116は、外槽開口部110よりも前側において、ハウジング11の幅方向両側壁の間に架設される金属板であり、その幅方向中央位置には、管部130よりも大径の丸穴が形成されている。パッキン支持部116において、上述した丸穴の周縁部は、全周に亘って前側に折れ曲がるように形成されており、この丸穴の径方向外側部分は、全周に亘って前側に膨れるように形成されている。
ここで、パッキン支持部116における、上述した丸穴の周縁部は、上述したL字隙間122に嵌め込まれている。また、上述したように、第1突出部117の突出方向下流側端部が外槽突出部113の取付溝114に嵌め込まれている。これによって、パッキン115は、外槽21に固定されている。なお、パッキン115の管部130の上端部において、後述する乾燥風入口139(図14参照)および返し部材143に対応する部分は、切り欠かれている。また、外槽21に固定された状態において、パッキン115の管部130の後端縁(後側周縁)は、内槽開口部109へ向けて後側に突出している。このような管部130により、外槽開口部110と内槽開口部109との間での物の落下を防止することができる。また、管部130によって、外槽開口部110の周縁と内槽開口部109の周縁との間の隙間が隠されることによって、外槽開口部110および内槽開口部109周辺の見映えの向上を図ることができる。
また、パッキン115の管部130の後端縁(後側周縁)は、内槽開口部109の周縁に対して前後方向に間隔124を隔てている。この間隔124は、洗濯物が入り込まない大きさに設定されている。詳しくは、管部130は、内槽開口部109の下端部において、内槽開口部109に最も接近するように形成されており、間隔124は、内槽開口部109の下端部において最も狭い。さらに詳しくは、図7における1点鎖線の矢印で引き出した概略図で示すように、右側面視において、管部130の後端縁(後側周縁)は、内槽開口部109の下端部において間隔124が一定であり、この間隔124が上方へ向けて徐々に広がって、その後再び一定になるように、形成されている。間隔124が内槽開口部109の下端部において最も狭いことにより、物の落下が最も発生し易い内槽開口部109の下端部での物の落下が防止されるので、外槽開口部110と内槽開口部109との間での物の落下を確実に防止することができる。そして、管部130は、内槽開口部109の下端部以外に対しては、内槽開口部109の下端部に比べて、離間している。そのため、洗濯中(特に、脱水立ち上げ時)にドラム24が振動を伴って回転することで内槽開口部109の周縁が管部130に接近しても、内槽開口部109の周縁と管部130とが接触しにくくなり、騒音を防止することができる。なお、ドラム24の振動の原因として、洗濯物の収容状態が悪いことによるドラム24の偏心回転が挙げられるが、これを解消するために洗濯物を収容し直したり、脱水を行なわないのは不便である。しかしながら、本実施形態のような間隔124を設けることで、ドラム24が振動しても、上述した接触による騒音を防止することができる。また、間隔124は、内槽開口部109の下端部において最も狭いのであれば、上方へ向って、階段状に広くなってもよいし、緩やかに広くなってもよい。
また、ドラム24は、無負荷状態を基準として、洗濯物を収容すると沈み込み、洗濯中においては、洗濯物が水を含むことによりさらに沈み込む。ドラム24が沈み込む量は、最大で、たとえば10mmである。そのため、パッキン115の管部130の後端縁(後側周縁)を、洗濯中に沈み込んだドラム24の内槽開口部109の周縁に対向する位置において、内槽開口部109から最も離間するように形成してもよい。つまり、図8に示すように、管部130の後端縁を、沈み込んだドラム24の内槽開口部109(図示点線参照)の周縁に対向する位置X付近において、最も前側へ窪ませる。これにより、洗濯中にドラム24とともに回転する内槽開口部109の周縁と管部130との接触が避けられ、騒音を防止することができる。
さらに、図9(a)に示すように、管部130の後端縁(後側周縁)と内槽開口部109の周縁との対向方向に見て、管部130の後端縁(後側周縁)が内槽開口部109の周縁の内側に位置するように、管部130の後端縁(後側周縁)の径方向寸法を内槽開口部109の周縁の径方向寸法よりも小さくしてもよい。または、図9(b)に示すように、管部130の後端縁(後側周縁)が内槽開口部109の周縁の外側に位置するように、管部130の後端縁(後側周縁)の径方向寸法を内槽開口部109の周縁の径方向寸法よりも大きくしてもよい。そして、図9(a)および図9(b)の状態において、管部130の後端縁(後側周縁)を、内槽開口部109の下端部のみにおいて、内槽開口部109の周縁に対向させる。
これにより、内槽開口部109の下端部以外における管部130と内槽開口部109の周縁との接触が防止される。なお、洗濯中においては、上述したように、ドラム24が沈むことによって、内槽開口部109の周縁が管部130に対して下降するので、内槽開口部109の下端部での管部130と内槽開口部109の周縁との接触も防止される。
この結果、物の落下が最も発生し易い内槽開口部109の下端部での物の落下を防止しつつ、洗濯中にドラム24とともに回転する内槽開口部109の周縁と管部130との接触による騒音を防止することができる。
<侵入防止リブ>
図7の拡大図に示すように、外槽突出部113において、上述した間隔124よりも後側の位置には、侵入防止リブ125が設けられている。侵入防止リブ125は、外槽開口部110の後側周縁の全てに亘って連続して設けられており、具体的には、外槽21の中心軸と同軸の環状に形成されている(拡大図において斜線で示した部分が侵入防止リブ125の径方向断面を示している。)。詳しくは、侵入防止リブ125は、全周に亘って、ドラム突出部112の外表面における内槽開口部109よりも後側部分に向かって、外槽開口部110とドラム突出部112との間の隙間(径方向における隙間)を塞ぐように、径方向に沿って突出している。なお、この突出量(拡大図における寸法C)は、たとえば、約9mmである。そして、侵入防止リブ125の突出方向下流側端部とドラム突出部112の外表面との間隔(拡大図における寸法D)は、たとえば、最小で約13mmである。この隙間を設けることで、ドラム24の回転時において、回転するドラム24が径方向に振動したときにドラム突出部112が侵入防止リブ125に接触することを防止しつつ、外槽開口部110とドラム突出部112との間の隙間を塞ぐことができる。ここで、ドラム24の回転に伴って洗濯物が内槽開口部109から外槽開口部110側にはみ出すと、この洗濯物がパッキン115(管部130)と内槽開口部109の周縁との間(間隔124)から、外槽開口部110の周縁を伝ってドラム24の外周面の奥側へさらにはみ出そうとする(図示破線矢印参照)。しかし、侵入防止リブ125を設けることによって、この洗濯物のはみ出しは、侵入防止リブ125までに抑えられる。これにより、はみ出た洗濯物が外槽21の外槽前側壁144とドラム24のバランスボックス111との対向空間に侵入することを防止することができる。さらに、侵入防止リブ125は、外槽開口部110の周縁の全てに亘って連続して設けられているので、外槽開口部110の周縁において部分的に設けられる場合に比べて、はみ出た洗濯物の侵入を確実に防止することができる。この結果、ドラム24の回転中において上述した対向空間に侵入することによる洗濯物の損傷を防止することができる。このように、洗濯物が外槽21の外槽前側壁144とドラム24のバランスボックス111との対向空間に侵入することを防止できるのであれば、侵入防止リブ125は、外槽開口部110の周縁に沿って完全に連続している必要はなく、途中で途切れていてもよい。また、侵入防止リブ125は、外槽開口部110の後側周縁に限らず、この後側周縁よりも前側位置から、ドラム突出部112の外表面における内槽開口部109よりも後側部分に向かって突出するように設けられてもよい。
また、侵入防止リブ125の下端部には、侵入防止リブ125を肉厚方向に貫通する水抜き穴142が形成されている。そのため、侵入防止リブ125の前側に水が浸入しても、この水は、水抜き穴142を介して、侵入防止リブ125の後側の外槽21内部へ戻される。
なお、侵入防止リブ125は、一体物として構成されてもよいし、複数の部品を組み合わせることで構成されてもよい。
<付属キット>
図10は、付属キット126における棚127の斜視図である。図11は、付属キット126における導入ユニット128の前側斜視図である。図12は、導入ユニット128におけるノズル129の下側斜視図である。図13は、変形例に係るノズル129の下側斜視図である。図14は、付属キット126を取付けた状態における洗濯槽20の前側斜視図である。図15は、付属キット126を取付けた状態における洗濯槽20の左側断面図である。
この電気洗濯機10には、付属キット126(図15参照)が着脱可能に設けられている。付属キット126は、主として靴、他にはぬいぐるみなどを、ドラム24が静止した状態で乾燥したり、オゾンによって脱臭・除菌したりする場合に使用するものである。付属キット126は、後述する棚127および導入ユニット128(付属部品)を備えている。
図10を参照して、棚127は、たとえば針金によって略矩形の柵状に形成されている。棚127の前端部は、斜め前側下方に折り曲げられており、棚127の後端部の左右方向中央位置には、後側へ突出する突出部131が設けられている。棚127において、上述した前端部と突出部131との間に挟まれる部分が、載置部132である。載置部132は、平坦状に形成されている。
図11を参照して、導入ユニット128は、ジョイント部133、ダクト134およびノズル129を備えている。
ジョイント部133は、下方に延びてから屈曲して後方に延びる、たとえば樹脂製のエルボ管である。ジョイント部133の上端部は、正面視において、上方へ膨れる円弧状に形成されており、この上端部の上側面には、ジョイント部133における一端側の開口部(導入口141とする。)が形成されている。また、ジョイント部133の右端部には、フック135が設けられている。フック135は、正面視略逆L字状に形成されており、その上端部には、右側へ突出する係合突起136が形成されている。フック135は、ジョイント部133に対して左右方向にスライド自在に支持されており、常には、右側へ向けて付勢されている。ジョイント部133の他端側の開口部は、ジョイント部133の後端部に形成されている。
ノズル129は、たとえば樹脂製であり、上下方向に延びる管状に形成されている。ノズル129は、その上端部に開口部が形成されている。ノズル129の下端部は、左右方向において2つに分岐しており、それぞれの分岐部分(分岐部分137とする。)の下側面には、出口としての開口部(供給口138とする。)が形成されている。ここで、ノズル129の各分岐部分137は、底面視において互いに離れる方向へ膨らむ略半円形状に形成されている(図12参照)。また、各分岐部分137の外側表面は、たとえば、左側の分岐部分137で見ると、左端部、前端部および後端部に、上下方向に沿って外側へ膨らむ筋部を設けることで、凹凸状に形成されている(図12参照)。供給口138は、分岐部分137の底面形状に相似するように形成されている。また、供給口138の周縁は、平坦でなくてもよい。たとえば、左側の分岐部分137で見ると、供給口138の周縁は、左上側へ傾斜していてもよく(図13参照)、さらには、凹凸状であってもよい。
ダクト134は、たとえば耐熱ゴム製であり、可撓性を有する管状に形成されており、一端がジョイント部133の後端部の開口部に接続され、他端がノズル129の上端部の開口部に接続されている。この状態において、導入ユニット128の一端であるジョイント部133と、導入ユニット128の他端であるノズル129とは互いに連通している。また、ダクト134は、ジョイント部133およびノズル129に接続された状態において、途中で屈曲している。
図14を参照して、付属キット126の電気洗濯機10の洗濯槽20への取付けについて説明する。
ここで、外槽21における外槽突出部113の上端部には、外槽突出部113を肉厚方向に貫通する乾燥風入口139が形成されており、上述したブロアユニット29から延びる接続ホース61(図4参照)は、乾燥風入口139に上側から接続されている。なお、乾燥風入口139の左側には、外槽開口部110の周縁の上端部からドラム24の奥側へ鉤状に延びる返し部材143が設けられている。返し部材143によって、外槽開口部110の上側ではみ出ようとする洗濯物がドラム24内に戻される。
まず、棚127をドラム24内に収容する。このとき、棚127の前端部がドラム突出部112の内周面(内槽開口部109の周縁)に載置され、突出部131がドラム24の背面壁に係合することによって、載置部132が水平になるように、棚127が配置される(図15参照)。
そして、導入ユニット128におけるジョイント部133の導入口141(図11参照)を、乾燥風入口139に対して下側から連結する。このとき、フック135の係合突起136(図11参照)が乾燥風入口139の周縁に係合することによって、ジョイント部133が乾燥風入口139に固定される。これに伴い、図15に示すように、導入ユニット128は、乾燥風入口139からぶら下がるように、ドラム24内に収容される。このとき、ノズル129の各供給口138は、棚127の載置部132に対して上方から対向する。
以上によって、付属キット126の洗濯槽20への取付けが完了する。ここで、載置部132に、たとえば、靴140を載置し、靴140の履き口にノズル129の分岐部分137を挿入してから扉12(図1参照)を閉じる。なお、上述したように、ダクト134は可撓性を有しているので、ノズル129と靴140との距離が離れていても、ダクト134を折り曲げたり、伸ばしたりすることで、靴140の履き口にノズル129を挿入することができる。また、ノズル129は、2つの分岐部分137に分かれる二股形状なので、1足の靴140の各片足側の履き口にノズル129を同時に挿入することができる。そして、上述したように、ブロアユニット29側から、乾燥風や、オゾンを含む空気(以下、単にオゾンという。)を流すと、これらの乾燥風およびオゾンは、乾燥風入口139およびジョイント部133の導入口141(図11参照)から導入ユニット128内に導入され、各ノズル129の供給口138から靴140内部に直接供給される。つまり、導入ユニット128によって、乾燥風およびオゾンを洗濯槽20内の所定の位置へ集中的に供給することができ、上述したように、靴140にノズル129の供給口138を向けることで、靴140に乾燥風およびオゾンを集中的に供給して、靴140を内部まで効率的に乾燥および脱臭・除菌できる。この結果、電気洗濯機10に付加機能を備えることができる。
また、上述したように、ノズル129は、二股形状なので、1足の靴140を一度に乾燥および脱臭・除菌できるが、二股形状に限らず、さらに多くの分岐部分137を備えてもよい。これにより、さらに多くの靴140を一度に乾燥および脱臭・除菌できる。
そして、上述したように、各分岐部分137は、その外側表面が凹凸状に形成されているので(図12参照)、靴140内部に挿入されても、靴140内面と各分岐部分137の外側表面との間に隙間を設けることができる。そのため、各分岐部分137から乾燥風およびオゾンを靴140内部に供給しても、これらの乾燥風およびオゾンが靴140内部で詰まることはなく、乾燥風およびオゾンの円滑な流れを確保できる。また、上述したように、供給口138の周縁を、平坦でない形状とすることで(図13参照)、分岐部分137を靴140内部に挿入したときに、靴140内面によって供給口138が塞がれることが防止される。これにより、供給口138から靴140内部へ乾燥風およびオゾンを円滑に供給することができる。
この発明は、以上の実施形態の内容に限定されるものではなく、請求項記載の範囲内において種々の変更が可能である。
たとえば、上述した出口102は、外槽21において、奥側側面(外槽背面壁101)に設けられていたが、円周面に設けられてもよい(図5参照)。これに応じて、邪魔部材103および防止部材108も外槽21の円周面に設けられる。
また、邪魔部材103は、ドラム24の正転方向(脱水回転方向)に見て、出口102の上流側に設けられていたが(図4参照)、これに限らず、乾燥風入口139の上流側に設けられていてもよい(図14参照)。本実施形態の電気洗濯機10では、乾燥風入口139は、外槽21の上端部に設けられているので、泡が乾燥風入口139を介して上述した循環風路に侵入する可能性は低いが、乾燥風入口139に対して邪魔部材103を設けることで、乾燥風入口139からの泡の侵入を確実に防止することができる。
この発明の一実施形態に係る電気洗濯機10の正面図である。 扉12を閉じた状態における電気洗濯機10の右側断面図である。 扉12を開いた状態における電気洗濯機10の右側断面図である。 図1〜図3で説明した電気洗濯機10における水を循環させる循環水路およびオゾンを含む空気を供給するオゾン供給路の構成を表わす浄化循環水路図である。 ドラム24を省略し、外槽21を軸方向に直交する方向に切断した状態における洗濯槽20周辺を正面側から見た図である。 洗濯槽20の右側断面図である。 洗濯槽20の右側断面図である。 変形例に係るパッキン115とドラム24を説明するための要部概略図である。 図9(a)は、別の変形例に係るパッキン115とドラム24とを説明するための要部概略図であり,図9(b)は、さらに別の変形例に係るパッキン115とドラム24とを説明するための要部概略図である。 付属キット126における棚127の斜視図である。 付属キット126における導入ユニット128の前側斜視図である。 導入ユニット128におけるノズル129の下側斜視図である。 変形例に係るノズル129の下側斜視図である。 付属キット126を取付けた状態における洗濯槽20の前側斜視図である。 付属キット126を取付けた状態における洗濯槽20の左側断面図である。
符号の説明
10 電気洗濯機
20 洗濯槽
21 外槽
24 ドラム
28 乾燥風路
29 ブロアユニット
60 接続ホース
61 接続ホース
101 外槽背面壁
102 出口
103 邪魔部材
107 隙間
108 防止部材
109 内槽開口部
110 外槽開口部
112 ドラム突出部
113 外槽突出部
125 侵入防止リブ
128 導入ユニット
129 ノズル
130 管部
133 ジョイント部
138 供給口
139 乾燥風入口

Claims (3)

  1. 洗濯物を出し入れするための外槽開口部を有する外槽と、
    前記外槽内に回転可能に配置され、前記外槽開口部に対応する位置に、洗濯物を出し入れするための内槽開口部を有し、洗濯物を収容するための内槽と、
    前記外槽開口部の周縁に沿って設けられ、前記内槽開口部へ向けて突出し、前記外槽開口部と前記内槽開口部との間から物が落下することを防止するための落下防止リブと、
    を含み、
    前記落下防止リブは、前記内槽開口部の下端部において、前記内槽開口部に最も接近するように形成されていることを特徴とする、電気洗濯機。
  2. 前記落下防止リブは、洗濯中に前記内槽開口部の周縁に対向する位置において、前記内槽開口部から最も離間するように形成されていることを特徴とする、請求項1記載の電気洗濯機。
  3. 前記落下防止リブは、前記内槽開口部の下端部のみにおいて、前記内槽開口部の周縁に対向することを特徴とする、請求項1または2記載の電気洗濯機。
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