JP2008307276A - カーペットタイル - Google Patents

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Abstract

【課題】タフティングされたカーペットタイルであって、キャスターの移動性がよく、目付け量が多くかつ低パイルのカーペットタイルの提供。
【解決手段】S撚り部分、交絡部分、Z撚り部分、交絡部分の繰り返しで構成されているエアーツイスト糸を用いて基布にタフティングすることにより得られた繊維材料を用いたことを特徴とするカーペットタイル。
【選択図】図1

Description

本発明は、4つのキャスターにより移動する台車などが容易に移動できるカーペットタイルに関する。
床仕上げ材の中でカーペットタイルは台車、カート、車椅子などのキャスター(車輪)がカーペットパイル部分に沈み込むため移動時の力がかかりやすい床材である。そこで、カーペットタイルの本来の目的を損なうことなくキャスターの移動性を改善したカーペットタイルが求められている。
前述のようなキャスターの移動によりカーペットタイルの厚みが減少するのを防止する技術として、特許文献1では、上部織物層と下部裏打ち層からなるタイルカーペットを製造する方法において、上部織物層として、該織物層1mあたり、ペースト塩ビ樹脂、可塑材、安定剤を主成分とする塩化ビニルプラスチゾル組成物を0.5Kg〜2Kg含浸した上部織物層を使用することを特徴とするカーペットタイルの製造方法を提案しているが、この技術はキャスターの移動性を改善するものではない。
一方、車椅子の移動を容易にするための敷物として、特許文献2では、ポリトリメチレンテレフタレート系繊維が電気植毛された敷物を提案している。
しかしながら、ポリトリメチレンテレフタレートはポリトリエチレンテレフタレートのような繁用性のある繊維ではないため、コスト高は避けられないし、電気植毛ではなく、この繊維をタフトして作ったタフトカーペットでは全く目的が達成されないことも明らかにされている。
特開平7−24972号公報 特開2004−142243号公報
本発明の目的は、タフティングされたカーペットタイルであって、キャスターの移動性がよく、目付け量が多くかつ低パイルのカーペットタイルを提供する点にある。
本発明の第1は、S撚り部分、交絡部分、Z撚り部分、交絡部分の繰り返しで構成されているエアーツイスト糸を用いて基布にタフティングすることにより得られた繊維材料を用いたことを特徴とするカーペットタイルに関する。
本発明の第2は、原糸の太さが2550〜5520デシテックス、好ましくは3000〜5000デシテックス、とくに好ましくは3200〜4000デシテックス、撚り数が90〜300回/m、好ましくは150〜250回/m、とくに好ましくは180〜220回/mであるエアーツイスト糸を用いた請求項1記載のカーペットタイルに関する。
本発明の第3は、パイル密度が1/10G×17ステッチ以上、好ましくは1/10G×18ステッチ以上であって、かつ1/16G×37ステッチ以下、好ましくは1/10G×21ステッチ以下であり、かつパイル長2.5mm以下、好ましくは2.3mm以下(下限は、約1.5mmである)である請求項1または2記載のカーペットタイルに関する。
本発明の第4は、キャスター直径100mm、キャスターのカーペット接触面の幅20mmのキャスター4つを台車の四隅に取付けてなる全重量6kgの台車を、500mm/分で引いた時の移動開始時の最大力が5〜8kg、好ましくは5〜6kgである請求項1〜3いずれか記載のカーペットタイルに関する。
本発明の第5は、S撚り部分およびZ撚り部分の長さが、それぞれ800〜3000mmである請求項1〜4いずれか記載のカーペットタイルに関する。
本発明の第6は、前記基布の目付け量が20〜300g/mである請求項1〜5いずれか記載のカーペットタイルに関する。
カーペットの上を移動するキャスターの移動性を良くするには、荷重のかかっているキャスターがパイルの中に沈み込むのを防止することが必要である。そのためにはパイルとしてカーペットに使用される繊維材料の量を多くし繊維密度を高くする方法(高目付け)と、パイル長(基布に植設されたパイルの基布面からパイル頂までの高さ)を低くする方法が考えられる。
前者の方法は、パイルの撚り数を多くし単位長さあたりの繊維材料の使用量を多くする方法が考えられる。しかしS撚り、Z撚りの様な通常の糸の撚り数を多くすると、撚った糸が元に戻ろうとする性質が強くなり、タフト中に撚り糸が捩れ、タフト機のニードルの孔のところでひっかかってしまいタフトが出来なくなるという問題がある。
後者の方法だとパイル長を低くすることに限界があるし、そのために使用できる糸の太さなどにも制約が生じるし、カーペットとしての質感やクッション性も劣るものになる。
本発明者らは、上記の問題を解決するために鋭意検討した結果、S撚り部分、交絡部分、Z撚り部分、交絡部分の繰り返しよりなる撚り糸すなわちエアーツイスト糸を使用することで耐キャスター荷重性の良好なカーペットタイルを提供することが出来ることを見出し本発明を完成するに至ったものである。
エアーツイスト糸の概念図を図1に示す。撚糸機のスピンドルで糸に撚りをかけていき、S撚り部分を形成した後一瞬の間スピンドルを停止させ、その瞬間に糸にノズルからエアーを噴射し、その部分に交絡部分を形成する。尚このノズルからエアーを噴射して糸同士を交絡させる手法はインターミングルとして知られている。ついでこの交絡部分を境として逆方向の撚りをかけZ撚り部分を形成する。これを繰り返して出来るのがエアーツイスト糸である。
このようにして製造した糸は所定の長さで撚りの方向が反転するため、撚り糸が捩れようとする力が緩和される。その結果、撚り数が1m当り300回という高撚り糸でもニードルで引っかからずにタフト出来るのである。
一方パイル長は2.5mm以下とする必要がある。2.5mm以上ではどんなパイルでもキャスターの荷重でヘタリ易くなる。
本発明において使用されるエアーツイスト糸用の原糸はとくに制限するものではないが、ポリアミド系樹脂、アクリル系樹脂、オレフィン系樹脂、ポリエステル系樹脂などの合成樹脂製の糸が適している。
原糸の太さは2550〜5520デシテックスのものが適している。2550以下では高目付け量低パイル高のタイルカーペットとすることが困難である。すなわち糸のボリュームが少ないのでその分基布に植設するパイル密度を多くしなければならないが、単位面積あたりに植設できるパイル数は限界がある。その結果耐キャスター荷重性の良好なカーペットタイルとして必要とされる繊維材料の目付け量が得られない。5520デシテックス以上だと原糸が太くなるため、パイル長を低く抑えるのが困難になる。その結果やはり低パイル長高目付け量のタイルカーペットは得られない。
エアーツイスト糸の撚り数は1m当り90回〜300回である。90回以下の場合、高目付け量低パイル高のタイルカーペットとすることが困難である。撚り数が300回以上になるとニードルで引っかかりやすくなり、安定してタフティングできなくなる。
パイル密度は1/10G×17ステッチ〜1/16G×37ステッチである。ここでGとはゲージを表し、タフト方向に対して直角方向に並んでいるニードル数である。ステッチとはタフト方向における特定のニードルの1インチ当たりの植設数である。1/10Gは1インチ当たり10本のニードルで植設することを意味する。
したがって、本発明におけるパイル密度は10×17=170〜16×37=592の範囲となる。パイル密度が170以下では、耐キャスター荷重性の良好なカーペットタイルとして必要とされる繊維材料の目付け量が得られない。592以上となると基布への打ち込み数が多くなるため、基布のダメージが大きくなり、パイルを保持できなくなる。
S撚り部分やZ撚り部分の長さは、それぞれ800mm〜3000mm、好ましくは1000〜2500mmである。800mm以下だと交絡部分が多くなりカーペットとしての質感、見栄えが悪くなる。3000mm以上だと、エアーツイスト糸の特徴である、撚り糸が捩れようとする力を緩和する効果がなくなる。交絡部分は通常長さ5〜25mmである。
本発明にかかるカーペットのエアーツイスト糸は以上のようなものである。このエアーツイスト糸を基布にタフトする。基布としては合成樹脂製の織布や不織布、ガラス繊維やカーボン繊維などの無機繊維から成る織布、不織布あるいはこれらの繊維の混合繊維から成る基布が使用できる。これらの基布の目付け量は20〜300g/mである。
これらの基布にパイルをタフトした後、その裏面側に必要に応じてラテックスなどでパイルの目止め処理をした後、合成樹脂組成物のバッキングを形成し、最後に所望の大きさに裁断して本発明のカーペットタイルとする。
バッキング用の合成樹脂としては塩化ビニル樹脂、塩化ビニルと酢酸ビニルの共重合体、ポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂などが例示できる。もちろんこれらの樹脂には可塑剤、充填剤、安定剤等の添加剤を使用してもよい。
本発明の繊維材料を選択することにより
(1)キャスターの移動性が良好となる。
(2)重歩行(歩行量が多い状態)に対応できる。
(3)タイルのヘタリ量(パイルが押しつぶされた状態)が小さい。
(4)施工直後の目地の毛羽(パイルがほつれた状態)が目立たなくなる(毛羽だたない)。
(5)摩擦を伴った動的荷重による厚さ減少率が向上する。
以下に実施例を挙げて本発明を説明するが、本発明はこれにより何ら限定されるものではない。
実施例1
ポリエステル基布(目付け量120g/m)にナイロン製原糸(糸の太さ3270デシテックス)を180回/m撚ったエアーツイスト糸(図1参照)を植設して生機とした。この生機のパイル密度は1/10G×19.2ステッチすなわち192/平方インチであった。パイル重量は850g/m、パイル長は2.3mmとした。この生機の裏面にポリ塩化ビニル組成物からなるバッキングを形成して全厚が5.8mmのカーペットタイルを製造した。
比較例1
比較例として、通常のカーペットタイルすなわちポリエステル基布(目付け量100g/m)にナイロン製原糸(糸の太さ2550デシテックス)を50回/m撚ったインターミングル糸(図2参照)を植設して生機とした。この生機のパイル密度は1/10G×12ステッチすなわち120/平方インチであった。パイル重量は600g/m、パイル長は3.0mmとした。この生機の裏面にポリ塩化ビニル組成物からなるバッキングを形成して全厚が6.5mmのカーペットタイルを製造した。
実施例1のカーペットタイルおよび比較例1のカーペットタイル上にキャスター径100mm、巾20mmのキャスター4個をつけた台車をのせ、この台車を500mm/minで引いた時の移動開始時の最大力を測定した。
その結果、
台車質量5.9kgの時、
実施例1では5.5kg、比較例1では9.0kgであった。
台車質量20kgの時、
実施例1では17.5kg、比較例1では22.5kgであった。
台車質量40kgの時、
実施例1では31.5kg、比較例1では34.5kgであった。
台車質量60kgの時、
実施例1では39.5kg、比較例1では46.5kgであった。
これにより本発明品のキャスター移動性が良好であることがわかった。
実施例1のカーペットタイルおよび比較例1のカーペットタイル上に車椅子をのせ、この車椅子を500mm/minで引いた時の移動開始時の最大力を測定した。
その結果、
車椅子19kgのみの時、
実施例1では5.5kg、比較例1では7.5kgであった。
車椅子+荷重40kgの時、
実施例1では19.5kg、比較例1では20.5kgであった。
車椅子+荷重60kgの時、
実施例1では23.5kg、比較例1では27.5kgであった。
車椅子+荷重80kgの時、
実施例1では31.5kg、比較例1では33.5kgであった。
これにより本発明の車椅子移動性性が良好であることがわかった。
またこの両者の摩擦を伴った動的荷重による厚さ減少率(JIS L4406 7.6、試験方法はJIS L1022.9による)を測定した。その結果、実施例1の厚さ減少率は4〜6%、比較例1のそれは6〜8%であった。これにより本発明の動的荷動による耐ヘタリ性が良好であることがわかった。
本発明にかかるエアーツイスト糸の構造を示す概略図である。 比較例のインターミングル糸の構造を示す概略図である。

Claims (6)

  1. S撚り部分、交絡部分、Z撚り部分、交絡部分の繰り返しで構成されているエアーツイスト糸を用いて基布にタフティングすることにより得られた繊維材料を用いたことを特徴とするカーペットタイル。
  2. 原糸の太さが2550〜5520デシテックス、撚り数が90〜300回/mであるエアーツイスト糸を用いた請求項1記載のカーペットタイル。
  3. パイル密度が1/10G×17ステッチ〜1/16G×37ステッチ、パイル長2.5mm以下である請求項1または2記載のカーペットタイル。
  4. キャスター直径100mm、キャスターのカーペット接触面の幅20mmのキャスター4つを台車の四隅に取付けてなる全重量6kgの台車を、500mm/分で引いた時の移動開始時の最大力が5〜8kgである請求項1〜3いずれか記載のカーペットタイル。
  5. S撚り部分およびZ撚り部分の長さが、それぞれ800〜3000mmである請求項1〜4いずれか記載のカーペットタイル。
  6. 前記基布の目付け量が20〜300g/mである請求項1〜5いずれか記載のカーペットタイル。
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