JP2008307082A - 化粧料の排出機構及び同機構を使用した化粧料容器 - Google Patents

化粧料の排出機構及び同機構を使用した化粧料容器 Download PDF

Info

Publication number
JP2008307082A
JP2008307082A JP2007154835A JP2007154835A JP2008307082A JP 2008307082 A JP2008307082 A JP 2008307082A JP 2007154835 A JP2007154835 A JP 2007154835A JP 2007154835 A JP2007154835 A JP 2007154835A JP 2008307082 A JP2008307082 A JP 2008307082A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cylinder
screw
cosmetic
piston
tube
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007154835A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5115789B2 (ja
Inventor
Atsushi Nakatsuka
敦 中塚
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Figla Co Ltd
Original Assignee
Figla Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Figla Co Ltd filed Critical Figla Co Ltd
Priority to JP2007154835A priority Critical patent/JP5115789B2/ja
Publication of JP2008307082A publication Critical patent/JP2008307082A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5115789B2 publication Critical patent/JP5115789B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Containers And Packaging Bodies Having A Special Means To Remove Contents (AREA)

Abstract

【課題】必要に応じて化粧料容器の全長を伸縮させるとともに、化粧料を収容する空間を最大限大きく確保しながら、収容した化粧料を最後まで使い切ることができるようにするものである。
【解決手段】螺旋筒3内周の螺旋溝8内に案内突起27を遊嵌する紅筒20内において、該紅筒20内に、紅筒とは個別回転不能となるピストン31を内装し、該ピストン31を各々相互に個別回転可能に螺合する第一ネジ筒36、第二ネジ筒42及びネジ爪45を介してハカマ9の回転伝達軸16と一体に連結することによって、ハカマを回転させて、紅筒を螺旋筒内外に出没自在とするとともに、紅筒内のピストンを前進可能として紅筒内に貯溜する液状等化粧料を紅筒の押出孔から排出させることができる。
【選択図】図3

Description

本願発明は、例えばアイブロー、アイライナー、アイシャドー又はリップ等の液状、粘性体、半固形状又は固形状化粧料を収容した化粧料筒から、使用に供するためにそれら化粧料を排出する機構並びに、同機構を組み込んで使用した化粧料容器に関する。
従来より、例えば上記各種化粧料を収容する化粧料容器として、液状化粧料の場合、前端に塗布部材とその後方に液状化粧料を収容するとともに、該液状化粧料の収容部後方にポンピング式の加圧機構を設けてなるのものであって、該ポンピング機構により液状化粧料を適宜塗布部材に供給してなるもの(特許文献1参照)や、半固形状又は固形状化粧料の場合、カートリッジと容器本体とから構成され、カートリッジには、カートリッジ体本体と固形状化粧料を保持しつつネジ運動により前後方向に移動可能になるホルダーを具え、容器本体には、ノック棒と該ノック棒による前方への運動をカム機構により回転運動に変換して前記ホルダーに伝達する回転棒を具えるものであって、ノック棒に対するノックによりカートリッジ体内の固形状化粧料を保持するホルダーをネジ運動により突出させるものがある(特許文献2参照)。
ところで、上記化粧料容器では、化粧料容器を構成する部品が多く化粧料容器の全長が長くなってしまい、携帯性に欠けるものとなる。そこで、携帯性を向上させようとして化粧料容器の全長を短くすると、必然的に化粧料を収容する空間を小さくせざるを得ない上、全長が短くなると、使用者が化粧料容器を手に持って化粧料の塗布を行おうとする際、化粧料容器を確実に把持しにくくなり、正確に化粧料の塗布を行えなくなる恐れがある。
また、特に液状化粧料容器においては、空気圧を利用して内部に貯溜する液状化粧料を塗布部材に供給するものであるので、内部に液状化粧料が十分に貯留しているならば僅かなポンピングにより液状化粧料の供給を行うことができるものの、化粧料残量が少なくなると、繰り返してポンピングを行わなければ内圧を高めることができず、使用者にとって非常に煩雑になる上、十分にポンピングが行えないと化粧料を最後まで使い果たすことができないものとなる。
特開2005−118367号 特開平9−347号
解決しようとする問題点は、携帯時の全長は短くしつつも使用時には化粧料容器を確実に把持できるように伸張可能とし、更に液状、半固形状又は固形状化粧料を最大限収容しながら、最後まで使い果たせるようにすることである。
そこで、本願発明の化粧料容器における化粧料の排出機構は、
化粧料容器本体において
前方より、螺旋筒、化粧料筒、ピストン、第三ネジ筒、第二ネジ筒、第一ネジ筒及びハカマの順に構成されてなり、
螺旋筒は前後を開放した、内周面が円形の横断面となる筒形状であって、その内周面には螺旋状の案内溝が溝設され、
化粧料筒は後端を開放した中空形状であって、その先端側には化粧料筒内部の化粧料を排出する単数もしくは複数の貫通孔が設けられると共に、その外周面には、前記螺旋筒の案内溝に遊嵌される案内突起が突設され、
ピストンは前端を閉鎖し後端を開放した中空形状であって、化粧料筒内の化粧料を密閉且つ前方へ押出しうる一方、化粧料筒内においてハカマの回転にともなって回転することがないよう、化粧料筒の内周面に周回方向に密着しつつ回転方向に係合し、且つ前後方向に摺動可能である外周形状としてなるとともに、後記第三ネジ筒との間で個別回転不能に係合する係合部を後端側に有し、
第三ネジ筒は前後を開放した中空形状であって、ピストンに個別回転不能に係合する係合部を有するとともに、内周面には第二ネジ筒の外周に設けられた後記雄ネジ部と螺合する雌ネジ部が配設され、
第二ネジ筒は前後を開放した略円筒形状であって、その外周面に前記螺旋筒の案内溝の旋回方向と逆方向に旋回するネジ山を設けた雄ネジ部が配設されるとともに、内周面には第一ネジ筒の外周に設けられた後記雄ネジ部と螺合する雌ネジ部が配設され、
第一ネジ筒は、円筒部とその後端に設けられる蓋体とからなり、該円筒部外周には前記螺旋筒の案内溝の旋回方向と逆方向に旋回するネジ山を設けた雄ネジ部が配設され、又、蓋体は前記化粧料筒の後端側と個別回転可能に嵌合する一方、該円筒部及び蓋体の内部には後記ハカマの内底部より立設する回転伝達軸を相互に個別回転不能に嵌着する嵌着保持部が配設されてなり、
ハカマは前端を開放し後端を閉鎖した、内周面が円形の横断面となる筒形状であって、その内底部には回転伝達軸が立設されてなり、
螺旋筒に対して、化粧料筒はその案内突起を螺旋筒の案内溝に遊嵌して、その先端側を前方へ向けて挿入してなり、
該化粧料筒に対して、第三ネジ筒を個別回転不能に後部に係合させたピストンは、その先端側を前方へ向けて挿入してなり、
該第三ネジ筒に対して、第二ネジ筒はその雄ネジ部を第三ネジ筒の雌ネジ部に螺合して、第三ネジ筒の係合したピストンの内部に出没自在にしてなり、
該第二ネジ筒に対して、第一ネジ筒はその雄ネジ部を第二ネジ筒の雌ネジ部に螺合してなり、
該第一ネジ筒に対して、ハカマはその回転伝達軸を第一ネジ筒の嵌着保持部に嵌着してなり、
該ハカマに対して、螺旋筒はその後端側をハカマ前端側に個別回転可能に係合してなり、
更に、化粧料筒の後端側と第一ネジ筒の蓋体とを離脱不能且つ回転方向に回転可能に嵌合するとともに、
第一ネジ筒と第二ネジ筒の離脱及び第二ネジ筒と第三ネジ筒の離脱をそれぞれ防止するストッパーを設けてなるものである。
そのため、まず携帯時においては、化粧料容器本体を構成する螺旋筒とハカマ内において、内部に化粧料を収容する化粧料筒及び該化粧料筒内に収容する化粧料を排出させるピストンを前進可能とする第一ネジ筒、第二ネジ筒及び第三ネジ筒が重なり合って保持されているので、化粧料容器本体の全長を短くすることができる。そして使用時には、前記ハカマを回転させることで螺旋筒内より化粧料筒が突出して化粧料容器本体の全長が長くなるので、操作者による把持が容易になる。更に化粧料筒内のピストンは、化粧料筒内の化粧料を密閉且つ前方へ押出しうる一方、化粧料筒内においてハカマの回転にともなって回転することがないよう、化粧料筒の内周面に周回方向に密着しつつ回転方向に係合し、且つ前後方向に摺動可能である外周形状としてなるので、該ピストンが化粧料筒内を前進することで、化粧料筒内の化粧料を確実に化粧料筒先端に設けられた貫通孔より排出して、使用に供させることができる。また、上記化粧料筒を螺旋筒より出没自在とし、かつ化粧料筒内でピストンを前進可能とする第一ネジ筒、第二ネジ筒及び第三ネジ筒が重なり合って螺合していることから、短くした化粧料容器本体内でも化粧料筒内の化粧料収容空間を大きく確保することができる。
なお、化粧料筒内部の化粧料を排出する貫通孔は、例えば化粧料が液状あるいは粘性体であれば複数の細かい貫通孔としたり、固形状あるいは半固形状であれば1個の大きな貫通孔とする等、化粧料の塗布方法や塗布面積に応じて適宜単複並びにその大きさを選択すればよいものである。
更に、化粧料筒の先端部内面に対してピストンの先端部外面が当接しうる形状を有するとともに、ピストンの先端部外面と化粧料筒の先端部内面との距離が、第一ネジ筒に対する第二ネジ筒の最大移動可能距離と第二ネジ筒に対する第三ネジ筒の最大移動距離との合計以下としてなることにより、ピストンが前進して化粧料筒の先端部内面に当接しうることから、化粧料筒内に収容された化粧料を最後まで化粧料筒外に排出して使い切ることができる。
又、前記化粧料の排出機構を備えた化粧料容器において、化粧料筒の後端縁にラチェット歯を設けるとともに、第一ネジ筒の蓋体に前記ラチェット歯と噛合する弾性爪を設けることによりラチェット機構を構成し、化粧料筒と第一ネジ筒とを、螺旋筒に設けられた案内溝の旋回方向と同方向には個別回転可能とするものの、逆方向には個別回転不能としてなるものとすることにより、化粧料を化粧料筒内より排出させるためハカマを螺旋筒の案内溝の旋回方向と同方向に回転させるとクリック音とクリック感が生じ、使用者はハカマの回転操作を聴覚及び手に伝わる感触によっても確認することができる。そして、ハカマを過剰に逆回転させようとしても、第一ネジ筒の弾性爪と化粧料筒の後端縁のラチェット歯との噛合によりハカマの逆回転は規制され、化粧料筒内での不必要なピストンの後退を防止でき、一旦化粧料筒先端に排出された化粧料は再び化粧料筒内に収容されることはなく、未使用の化粧料の汚損を防止できるものとなる。
一方、前記化粧料の排出機構を備えた化粧料容器において、化粧料筒の後端縁に交互に連続する山部と谷部からなる切歯部を設けるとともに、第一ネジ筒の蓋体に前記切歯部と噛合する弾性爪を設けることによりカム機構を構成し、化粧料筒に対して第一ネジ筒を、螺旋筒に設けられた案内溝の旋回方向と同逆方向に個別回転可能としてなるものとすることにより、化粧料を化粧料筒内より排出させるためハカマを螺旋筒の案内溝の旋回方向と同、逆方向に回転させるとクリック音とクリック感が生じ、使用者はハカマの回転操作を聴覚及び手に伝わる感触によっても確認することができる。その上、化粧料筒内より過剰に化粧料が外部に排出された際には、ハカマを逆回転させることで紅筒内でピストンが後退し、化粧料筒の貫通孔より過剰な化粧料を化粧料筒内部に収容することができる。
本願発明は、必要に応じて化粧料容器の全長を伸縮させるとともに、化粧料を収容する空間を最大限大きく確保しながら、該収容した化粧料を最後まで使い切ることができるできる優れた効果を有する。
図1乃至図9に示す1は、本願発明の実施例1における化粧料容器であり、相互に個別回転可能に一体となる螺旋筒3とハカマ9から化粧料筒たる紅筒20を出没自在としてなる化粧料容器本体2と、該螺旋筒3の前方側の開口部4を開放又は閉塞自在とする、ハカマ9に脱着自在に装着されるキャップ17からなるものである。(なお、本明細書においては、化粧料容器1のキャップ17側方向を前もしくは先、ハカマ9側方向を後として方向を指示する。又、回転方向を指示する場合は、前方を向いて回転方向を特定するものとする。)
まず、該キャップ17は一端を閉塞する筒体であって、その内周面18には後述する化粧料容器本体2を構成するハカマ9の開口部10の外周面11に周設される係止突縁12と脱着自在に嵌合する係止凹縁19が周設されている。
一方、該化粧料容器本体2には、相互に個別回転可能に一体となる螺旋筒3とハカマ9、並びに該螺旋筒3内外に出没自在となり、その内部に液状又は粘性体(以下、「液状等」とする。)化粧料30を密閉保持する紅筒20、及び該紅筒20内の液状等化粧料30を押出させるために前進するピストン31とが配設され、該ピストン31とハカマ9の内底部15より立設する回転伝達軸16とを、紅筒20が螺旋筒3に対して出没自在となるとともに、ピストン31が紅筒20内を前進可能なように、相互に個別回転可能に螺合する第一ネジ筒36、第二ネジ筒42及び第三ネジ筒たるネジ爪45を介して一体に連結して構成している。
ところで、上記化粧料容器本体2を構成する各部品は以下のようになっている。
即ち、前記螺旋筒3は、前後を開放した円筒形状であって、外周面5の後端部には、後述するハカマ9の内周面13に周設する係止凹縁14と相互に個別回転可能に嵌合する係止突縁6が周設されているとともに、内周面7には右螺旋状の案内溝8が溝設されている。
前記ハカマ9は、前端側を開放し後端側を閉鎖した円筒形状であって、開口部10近傍の外周面11には、前述したキャップ17の内周面18に周設される係止凹縁19と脱着可能に嵌合する係止突縁12が周設されるとともに、内周面13の先端側には、螺旋筒3の外周面5に周設される係止突縁6と相互に個別回転可能に嵌合する係止凹縁14が周設されるものであって、その内底部15より断面十字形状の回転伝達軸16が立設されている。
前記紅筒20は、後端を開放するとともに先端を一部切り欠いて傾斜面25とした中空の略弾丸形状であって、後端縁には一方向へのみ個別回転を可能とする(本実施例では右回転のみ個別回転可能。)ラチェット機構Aをなすように、後方に向けて突出する傾斜面23と、該傾斜面23の右回転方向に隣接して設けられる垂直面22から形成されるラチェット歯21が連続して配設されている。そして、紅筒20先端の傾斜面25には複数の貫通した押出孔26が穿設されるとともに、外周面24の中央前寄り部分には、前記螺旋筒3の内周面7に溝設された案内溝8に遊嵌する2個の案内突起27が互いに対向する位置に突設されている。また内面の先端寄り位置には周方向に段部28aが形成され、該段部28aより後方が前方に比して長径となっている上、該後方部分の内周面28の縦断面(左右方向への縦断面)はピストン31後端の係止突縁33(後述する。)の縦断面形状と相似した、3辺をそれぞれ独立の弧状とするとともに各角にRを設けた略三角形状としてなり、又、該前方部分の内周面28形状もピストン31(後述する。)のピストン本体部31aの外周面32形状と相似する形状である。更に、該内周面28の後端部近傍には、第一ネジ筒36(後述する。)の回転カム38の係合突縁39と離脱不能且つ相互に個別回転可能に嵌合する係合凹縁29が周設されている。
前記ピストン31は、ピストン本体部31aと係止突縁33とからなり、ピストン本体部31aは、前記紅筒20の先端側においてはその内面に密着して前進可能となるように、その外周面32の形状を紅筒20の内周面28前方側の形状と相似するものとされている。また、ピストン本体部31aの後端部に設けられる係止突縁33は、3辺をそれぞれ独立の弧状とするとともに各角にRを設けた略三角形状の縦断面(左右方向への縦断面)となる内・外周面を有し、前述の通り、該係止突縁33の外周面の縦断面と相似する形状を有する、前記紅筒20の内周面28の後方部分と係合して、ハカマ9の回転にともなってピストン31が紅筒20とは別個に回転しないための回り止めとなっている。そして更に、係止突縁33と紅筒20の内周面28の後方部分との密着性を高めてピストンとしての性能を向上させるために、該係止突縁33の外周の前端及び後端にそれぞれ前端突条33aと後端突条33bとが周回して設けられている。又、前記係止突縁33の内径は、いずれの部分においてもピストン本体部31aの後端部における内径よりも大であって、ピストン本体部31aの内周面34後端部と前記係止突縁33の内周面とは段部31bを形成している。そして、その段部31bの前側には、ネジ爪45(後述する。)に設けられた3本の支持爪46の先端部がそれぞれ嵌着する係止凹部35が周方向に3ヶ所配設されている。
前記第一ネジ筒36は、中空の円筒部37aとその後端に設けられる蓋体たる回転カム38とからなり,円筒部37aの外周には左回転のネジ山を有する雄ネジ部37が形成され(尚、該雄ネジ部37は、成形性の観点からネジ部分の金型構造を割型にする為、ネジ山のアンダーカット部をなくすように円筒部37aの全周には亘らぬよう設けられている。)るとともに,その外周先端には、外方へ突出して、第一ネジ筒36からの第二ネジ筒42の離脱を防止するストッパー37bが対向して設けられ、また、該回転カム38はその最外周において、一方向(本願発明の実施例では右方向)へのみ回転を可能とするラチェット機構Aをなす、紅筒20の後端縁に配設されるラチェット歯21と噛合する弾性爪40を前方に向かって形成するとともに、前記紅筒20の内周面28の後端部近傍に周設される係合凹縁29と離脱不能且つ相互に個別回転可能に嵌合する係合突縁39が周設されてなり、更に円筒部37aと回転カム38の内部には,前記ハカマ9の回転伝達軸16が相互に個別回転不能に嵌着する断面十字形状の嵌着保持部41が貫通して形成されている。
前記第二ネジ筒42は、中空の円筒部43aとその後端に設けられる鍔部43bとからなり,円筒部43aの外周には左回転のネジ山を有する雄ネジ部43が形成されるとともに,その外周先端には、外方へ突出するフランジ43cがネジ爪45の雌ネジ部47との離脱防止用のストッパーとして設けられ、また、該円筒部43a後端近傍及び鍔部43bの内部に前記第一ネジ筒36の雄ネジ部37と噛合する雌ネジ部44が配設されている。
前記ネジ爪45は、ピストン本体部31aの後端部内周径よりも若干大径となる外径を有するリング状の基底部45aに対して3本の支持爪46が配設され、各支持爪46の外周面には後方側に第一係止突条46aが、前方側に第二係止突条46bがそれぞれ周設されるとともに、内周面には前記第二ネジ筒42の雄ネジ部43と噛合する雌ネジ部47が配設されている。尚、前記第一係止突条46aは前後方向への縦断面において、前記基底部45aよりも外方へ突出するように設けられている。
また、ピストン31はその先端外面が紅筒20の先端内面に当接するまで前進可能なように寸法が調整されており、該ピストン31の最大移動可能距離Pと、第一ネジ筒36に対する第二ネジ筒42の最大移動可能距離Q及び第二ネジ筒42に対するネジ爪45の最大移動可能距離Rとの関係は以下のように設定されることとなる。すなわち、
P≦Q+R、
P>Q、
P>R、
そこで、化粧料容器本体2を構成する各部品が以上のようになっているので、各部品は次のようにして一体に結合しているものである。
即ち、螺旋筒3と紅筒20とは、紅筒20の先端側を前方へ向けて螺旋筒3に挿入され、螺旋筒3の内周面7に溝設する案内溝8に対して、紅筒20の外周面24に突設される案内突起27が摺動自在に遊嵌されることで、相互に個別回転可能に一体となっている。
次に、紅筒20とピストン31とは、ピストン本体部31aの外周面形状が紅筒20の内周面28に設けられた段部28aより前方部分の内周面形状と相似するとともに、ピストン31の後端部に周設される係止突縁33の形状が、紅筒20の内周面28に設けられた段部28aより後方部分の内周面28の形状と相似した上、該係止突縁33の外周に設けられた前端突条33a及び後端突条33bが、紅筒20の内周面28に密着することから、ピストン31が紅筒20に密着しつつ、個別回転不能且つ前進可能なように内装されることで一体となっている。
更に、紅筒20内を前進自在となるピストン31とネジ爪45とは、ネジ爪45の3本の支持爪46をピストン31内に挿入した上、その第一係止突条46aをピストン31の内周に設けられた段部31bの後縁部に係合させるとともに、第二係止突条46bをピストン本体部31aの後端部近傍の内周面に設けられた係止凹部35に嵌合させることにより、第一係止突条46aと第二係止突条46bとによってピストン31の内周に設けられた段部31bを把持することで相互に個別回転不能に一体となっている。尚、当該両者の組み付けに際しては、第一係止突条46aがネジ爪45の基底部45aよりも外方へ突出しているため、ネジ爪45の3本の支持爪46をピストン31内に挿入すれば、必ず第一係止突条46aがピストン31の内周に設けられた段部31bの後縁部に係合し、その際、その支持爪46の挿入された位置と、ピストン本体部31aの後端部近傍の内周面に設けられた係止凹部35の位置とが合致していなくとも、前記段部31bに沿ってネジ爪45の位置を該ネジ爪45と一体に螺合する第二ネジ筒42とともに適宜回転させれば、支持爪46の第二係止突条46bを前記係止凹部35に嵌合させることができる。
一方、ハカマ9と第一ネジ筒36とは、ハカマ9の内底部15より立設する回転伝達軸16が第一ネジ筒36の内部の嵌着保持部41に嵌合することで、ハカマ9の回転と共回りするように一体となっている。
また、第一ネジ筒36と第二ネジ筒42とは、第一ネジ筒36の雄ネジ部37と第二ネジ筒42の内部の雌ネジ部44とが相互に個別回転可能に螺合して一体となっている。
そして、該第二ネジ筒42とネジ爪45とは、支持爪46の内周面に配設される雌ネジ部47と第二ネジ筒42の雄ネジ部43とが相互に個別回転可能に螺合して一体となっている。
また、該紅筒20と第一ネジ筒36とは、紅筒20の内周面28の後端部において配設される係合凹縁29と、第一ネジ筒36の回転カム38における係合突縁39とが離脱不能且つ相互に個別回転可能に嵌合することで一体となるとともに、該紅筒20の後端縁に形成されるラチェット歯21と該第一ネジ筒36の回転カム38の弾性爪40との噛合によって、第一ネジ筒36を紅筒20に対して右回転のみ個別回転可能となるラチェット機構Aが形成されている。すなわち、第一ネジ筒36を右回転させることによって、第一ネジ筒36の回転カム38の弾性爪40が、紅筒20の後端縁のラチェット歯21の斜面23に当接する際には、該弾性爪40が該斜面23を乗り越えて回転して行くことが可能であるのに対し、逆回転する場合には該弾性爪40が垂直面22に当接することから、該弾性爪40は該垂直面22を乗り越えて回転して行くことができず、第一ネジ筒36の逆回転は紅筒20によって抑制されることとなる。また、該紅筒20と第一ネジ筒36とは、第一ネジ筒36が右回転する際にも、第一ネジ筒36と第二ネジ筒42との螺合や第二ネジ筒42とネジ爪45との螺合による摩擦力よりも回転方向に対して強い摩擦力を有するように嵌合されている。
その上で、螺旋筒3とハカマ9とは、螺旋筒3の外周面5の後端部に周設する係止突縁6とハカマ9の内周面13に周設する係止凹縁14とが相互に個別回転可能に嵌合することで一体となっている。
以上のように、本願発明の実施例1の化粧料容器1は構成されているので、使用者は次のようにして該化粧料容器1を用いるものである。
即ち、使用時には、キャップ17を外した後、先ず螺旋筒3を指などで把持した上でハカマ9を右回転させる。このハカマ9の回転により、該ハカマ9の内底部15より立設される回転伝達軸16が嵌着する嵌着保持部41を有する第一ネジ筒36が一体に回転する。そして、該第一ネジ筒36をなす回転カム38の係合突縁39と紅筒20の内周面28の後端部に配設される係合凹縁29とが強い摩擦力を持って嵌合しているので、第一ネジ筒36と紅筒20とは一体に回転するものとなる。このとき、紅筒20の外周面24に突設される案内突起27は螺旋筒3内の内周面7に溝設された螺旋溝8に遊嵌されているので、紅筒20は一体となった第一ネジ筒36を伴って、該螺旋溝8に沿って回転しながら螺旋筒3内を前進して螺旋筒8の開口部4より突出し、該螺旋溝8の前方終端に紅筒20の案内突起27が至ると、紅筒20はそれ以上螺旋筒3内を前進できなくなって停止する。その状態で更にハカマ9を回転させると、紅筒20は螺旋溝8の前方終端によって固定されていることから、前記係合突縁39と係合凹縁29との間の嵌合に対して、上記両者間の摩擦力以上の力が加わることとなり、第一ネジ筒36は紅筒20とは別個に回転し始めるものとなる。
その際、第一ネジ筒36の雄ネジ部37と第二ネジ筒42の雌ネジ部44間の摩擦力と、第二ネジ筒42の雄ネジ部43とネジ爪45の雌ネジ部47間の摩擦力との大小によって、以後の作動順序が異なることとなる。すなわち、前者の摩擦力の方が大きい場合、第一ネジ筒36と第二ネジ筒42とは供回りし、第二ネジ筒42はネジ爪45に対して回転することとなる。そして、ネジ爪45はピストン31に対して個別回転不能に一体とされている上、該ピストン31は紅筒20に対して同様に個別回転不能に一体とされ、更に該紅筒20は前述の通り、螺旋筒3に設けられた螺旋溝8の前方終端に紅筒20の案内突起27が至っているため、把持された螺旋筒3によって固定されていることから、ネジ爪45は回転することなく第二ネジ筒42の円筒部43aに沿って前進するものとなる。その結果、前記ネジ爪45と一体となるピストン31は紅筒20内を前進するので、紅筒20内に貯溜する液状等化粧料30を紅筒20先端の傾斜面25に穿設する複数の押出孔26より排出させることができる。そして、ネジ爪45が第二ネジ筒42の円筒部43aに沿ってその先端まで前進すると、ネジ爪45の雌ネジ部47が第二ネジ筒42のフランジ43cに当接して、ネジ爪45が第二ネジ筒42に固持されて一体となる。この状態で更にハカマ9を右回転させることによって第一ネジ筒36を右回転させると、今度は第二ネジ筒42とネジ爪45との間の摩擦力の方が、第一ネジ筒36の雄ネジ部37と第二ネジ筒42雌ネジ部44間の摩擦力より大きくなることから、第一ネジ筒36の雄ネジ部37と第二ネジ筒42の雌ネジ部44との係合が解除されることとなる。そしてその際、該第二ネジ筒42は前述の通り、螺旋筒3、紅筒20及びピストン31を介して回転不能とされているネジ爪45に対して固持されていることから、第一ネジ筒36は第二ネジ筒42に対して回転し、第二ネジ筒42は第一ネジ筒36の円筒部37aに沿って前進するものとなる。その結果、前記ネジ爪45を介して第二ネジ筒42と一体となるピストン31は紅筒20内を更に前進し、紅筒20内に貯溜する液状等化粧料30を紅筒20先端の傾斜面25に穿設する複数の押出孔26より更に排出させ、最終的にはピストン31の先端外面が紅筒20の傾斜面25内面に当接するに至ることとなる。
一方、第一ネジ筒36の雄ネジ部37と第二ネジ筒42の雌ネジ部44間との摩擦力の方が、第二ネジ筒42の雄ネジ部43とネジ爪45の雌ネジ部47間の摩擦力よりも小さい場合は、第一ネジ筒36は第二ネジ筒42に対して回転することとなる。その際、前述の通りネジ爪45は螺旋筒3、紅筒20及びピストン31を介して回転不能とされている上、第二ネジ筒42は該ネジ爪45に対して摩擦力によって係合されていることから、回転することなく、第一ネジ筒36の円筒部37aに沿って前進することとなる。そして、第二ネジ筒42が第一ネジ筒36の円筒部37aに沿ってその先端まで前進すると、第二ネジ筒42の雌ネジ部44が第一ネジ筒36のストッパー37bに当接して、第二ネジ筒42が第一ネジ筒36に固持されて一体となる。この状態で更にハカマ9を右回転させることによって第一ネジ筒36を右回転させると、今度は第一ネジ筒36と第二ネジ筒42との間の摩擦力の方が、第二ネジ筒42の雄ネジ部43とネジ爪45の雌ネジ部47間の摩擦力よりも大きくなることから、第二ネジ筒42の雄ネジ部43とネジ爪45の雌ネジ部47との係合が解除されることとなる。そしてその際、ネジ爪45は前述の通り、螺旋筒3、紅筒20及びピストン31を介して回転不能とされていることから、第二ネジ筒42はネジ爪45に対して回転し、ネジ爪45は第二ネジ筒42の円筒部43aに沿って前進するものとなる。その結果、前記ネジ爪45を介して第二ネジ筒42と一体となるピストン31は紅筒20内を更に前進し、紅筒20内に貯溜する液状等化粧料30を紅筒20先端の傾斜面25に穿設する複数の押出孔26より更に排出させ、最終的にはピストン31の先端外面が紅筒20の傾斜面25内面に当接するに至ることとなる。
因みに、本実施例はこの形態に基づいて製造されている。ただ、第一ネジ筒36の雄ネジ部37と第二ネジ筒42の雌ネジ部44間の摩擦力と、第二ネジ筒42の雄ネジ部43とネジ爪45の雌ネジ部47間の摩擦力とが、どちらが大となっても操作可能となるよう、第一ネジ筒36と第二ネジ筒42の両者にそれぞれストッパー37bとフランジ43cが設けられている。
なお、螺旋筒3より突出させた紅筒20内より液状等化粧料30を排出させる際、ハカマ9は右回転するものであるため、紅筒20の後端縁に形成されるラチェット歯21と第一ネジ筒36の回転カム38に形成される弾性爪40とからなるラチェット機構Aはその回転を阻害することはなく、クリック音及び適度なクリック感を発するので、使用者は聴覚においてもピストン31を紅筒20内で前進させるハカマ9の回転操作を聴覚及び手に伝わる感触によって確認することができるものとなる。
一方使用後は、螺旋筒3を指などで把持した上で、ハカマ9を逆回転させる。このハカマ9の逆回転により、該ハカマ9の内底部15より立設される回転伝達軸16が嵌着する嵌着保持部41を有する第一ネジ筒36が一体に逆回転する。そして、該第一ネジ筒36をなす回転カム38に形成される弾性爪40と紅筒20の後端縁に形成されるラチェット歯21とからなるラチェット機構Aによって、紅筒20は逆回転方向へは第一ネジ筒36と同期して回転することとなる。一方、紅筒20の外周面24に突設される案内突起27は螺旋筒3内の内周面7に溝設された螺旋溝8に遊嵌されているので、紅筒20は該螺旋溝8に沿って逆回転しながら螺旋筒3内を後退して没入し、螺旋溝8の後方終端に紅筒20の案内突起27が至るか、あるいは第一ネジ筒36の回転カム38の後面がハカマ9の内底部15に当接するに至ると、紅筒20はそれ以上螺旋筒3内を後退できなくなって停止する(尚、本実施例は、第一ネジ筒36の回転カム38の後面がハカマ9の内底部15に当接するに至ることによって、紅筒20が停止している。)。
そして、紅筒20が螺旋筒3内に完全に没入した後、該化粧料本体2に対してキャップ17を装着することによって化粧料容器1内の密閉性を確保できるので、安全に携帯することができる。
なお、紅筒20が螺旋筒3内に完全に没入しているにもかかわらず更にハカマ9を逆回転させようとしても、前記ラチェット機構Aが作動してそれ以上の逆回転操作は防止される。すなわち、この時点で紅筒20の案内突起27が螺旋筒3に設けられた螺旋溝8の後方終端に至っているか、あるいは第一ネジ筒36の回転カム38の後面がハカマ9の内底部15に当接するに至っており、紅筒20はそれ以上後退できない上、該螺旋筒3自体を操作者が把持して固定していることから、紅筒20の逆回転も阻止される。一方、ラチェット機構Aが作動していることから、第一ネジ筒36は逆回転方向へは紅筒20と同期してしか回転できない状態となっている。その結果、第一ネジ筒36と一体となったハカマ9はそれ以上回転させることができず、紅筒20内でのピストン31の後退を確実に防止でき、紅筒20内の未使用の液状等化粧料30の汚損を防止することも可能になるものである。
ところで、本実施例においては紅筒20の内周面形状を段部28aの前後で異ならせているが、ピストン31が紅筒20を密閉しつつ摺動可能であって、且つ個別回転不能となっていれば足りるのであって、ピストン31並びに紅筒20の内外周面の形状やその個別回転不能とするための構成は、紅筒20の螺旋筒3に対する移動や、ピストン31の紅筒20内の摺動を阻害しない限りどのようなものであってもよい。また同様に、ピストン31とネジ爪45との係合についても、ピストン31内への第二ネジ筒42の没入や、ピストン31の紅筒20内の摺動を該ネジ爪45が阻害しない限りどのようなものであってもよい。
なお、本実施例1において前記紅筒20先端の傾斜面25には複数の押出孔26が穿設されているが、図10に示す変形例のように単一且つ大径の開口部49を穿設するものとしてもよい。この場合、紅筒20内部には半固形状又は固形状(以下、「固形状等」とする。)化粧料48が密閉保持される。
図11に示す1は、本願発明の実施例2における化粧料容器であり、相互に個別回転可能に一体となる螺旋筒3とハカマ9より紅筒20を出没自在としてなる化粧料容器本体2と、該化粧料容器本体2の螺旋筒3の開口部4を開放又は閉塞するようにハカマ9に脱着自在に装着されるキャップ17からなるものである。
そして、上記化粧料容器1は、そのほとんどの部品や構成が実施例1の化粧料容器1と共通するものであるが、以下の点でその部品と構成が相違する。
即ち、紅筒20の外周面24の先端は、その内部に収容する粘性を有する半固形状又は固形状化粧料48の出没が可能になるように開口部49が穿設されている。そして、該半固形状又は固形状化粧料48の出没が可能なようにするためには、ハカマ9が左右いずれの方向にも回転できることが必要となる。そのため、本願発明の実施例2の化粧料容器1は、実施例1の化粧料容器1とは異なり、紅筒20と第一ネジ筒36との間ではハカマ9の回転を一方向に規制するラチェット機構Aを構成しないものである。そして、該ラチェット機構Aの代わりに、紅筒20の後端縁には山部50aと谷部50bとが連続することで形成される切歯部50が配設され、該切歯部50と第一ネジ筒36の回転カム38の弾性爪40とが互いに噛合してカム機構Bを構成する。すなわち、紅筒20と第一ネジ筒36とは左右両方向へ個別回転可能として一体となっている。
本願発明の実施例2の化粧料容器1は以上の構成を具えるので、キャップ17を外した後に、実施例1と同様にハカマ9を右回転させると、上述する実施例1と同様に、先ず紅筒20が螺旋筒3より突出するものである。その後、更にハカマ9を右回転させることによって、第一ネジ筒36と螺合する第二ネジ筒42が第一ネジ筒36の円筒部37aに沿って前進して、ネジ爪45を介してピストン31を紅筒20内において前進させた後、更にネジ爪45が第二ネジ筒42の円筒部43aに沿って前進して、ピストン31を紅筒20内において前進させることができる。このピストン31の紅筒20内での前進に従って、半固形状又は固形状化粧料48を紅筒20の開口部49より外部へ突出させて使用に供せしめるとともに、ピストン31の先端外面を紅筒20の先端の開口部49にまで至らしめることで、紅筒20の開口部49より半固形状又は固形状化粧料48を最後まで突出させることができるものである。
なお、実施例1の場合と同様に、第一ネジ筒36の雄ネジ部37と第二ネジ筒42雌ネジ部44間の摩擦力と、第二ネジ筒42の雄ネジ部43とネジ爪45の雌ネジ部47間の摩擦力との大小関係を逆にすることにより、先にネジ爪45が第二ネジ筒42の円筒部43aに沿って前進して、ピストン31を紅筒20内において前進させ、その後、第一ネジ筒36と螺合する第二ネジ筒42が第一ネジ筒36の円筒部37aに沿って前進して、ネジ爪45を介してピストン31を紅筒20内において前進させてもよい。
一方使用後は、螺旋筒3を指などで把持した上で、ハカマ9を左回転させる。このハカマ9の左回転により、該ハカマ9の内底部15より立設される回転伝達軸16が嵌着する嵌着保持部41を有する第一ネジ筒36が一体に左回転する。そして、該第一ネジ筒36をなす回転カム38の係合突縁39と紅筒20の内周面28の後端部において配設される係合凹縁29との嵌合における摩擦力が、第一ネジ筒36の雄ネジ部37と第二ネジ筒42の雌ネジ部44との螺合及び、第二ネジ筒42の雄ネジ部43とネジ爪45の雌ネジ部47との螺合における摩擦力よりも、回転方向への摩擦力が強いので、第一ネジ筒36と紅筒20とは一体に左回転するものとなる。そして、紅筒20の外周面24に突設される案内突起27が螺旋筒3内の内周面7に溝設された螺旋溝8に遊嵌されていることから、この紅筒20の左回転に伴って、紅筒20は該螺旋溝8に沿って回転しながら螺旋筒3内を後退して没入するものとなる。そして更にハカマ9を左回転させると、紅筒20の案内突起27が螺旋筒3内の内周面7に溝設された螺旋溝8の後方終端に至るか、あるいは紅筒20と一体となった回転カム38の後面がハカマ9の内底部15に当接するに至ると、紅筒20のそれ以上の後退が不能となる。これによって、紅筒20は螺旋筒3と一体となることから、螺旋筒3を介して操作者に固持されることとなり、それ以上のハカマ9の左回転によって、第一ネジ筒36は紅筒20に対して別個に左回転することとなる。そしてこの時、第一ネジ筒36の雄ネジ部37と第二ネジ筒42の雌ネジ部44間の摩擦力の方が、第二ネジ筒42の雄ネジ部43とネジ爪45の雌ネジ部47間の摩擦力よりも小さいことから、第一ネジ筒36が第二ネジ筒42に対して左回転し、第二ネジ筒42は第一ネジ筒36の円筒部37aに沿って後退して、第二ネジ筒42と螺合するネジ爪45を介してピストン31も紅筒20内を後退することとなる。そして更に、第二ネジ筒42の鍔部43bが第一ネジ筒36の回転カム38の前端に当接して固持されて一体となると、第二ネジ筒42がネジ爪45に対して左回転し、ネジ爪45がピストン31を伴って第二ネジ筒42の円筒部43aに沿って後退し、該ネジ爪45と一体となるピストン31は紅筒20内を後退することとなる。その結果、紅筒20の開口部49より突出していた半固形状又は固形状化粧料48は、その自らの有する粘性によって該ピストン31と一体となって紅筒20内に没入するものとなる。
尚、実施例1の場合と同様、第一ネジ筒36の雄ネジ部37と第二ネジ筒42の雌ネジ部44間の摩擦力と、第二ネジ筒42の雄ネジ部43とネジ爪45の雌ネジ部47間の摩擦力との大小関係を逆にしてもよい。
又、前記紅筒20先端の傾斜面25には単一且つ大径の開口部49が穿設されているが、図12に示す変形例のように、実施例1と同様に複数の押出孔26を穿設するものであってもよい。
これらピストン31の進退、すなわち、半固形状又は固形状化粧料48の紅筒20からの出没に際しては、互いに噛合する紅筒20の後端縁の切歯部50と第一ネジ筒36の回転カム38の弾性爪40とがクリック音及びクリック感を発するので、使用者はピストン31を進退させるハカマ9の回転操作を聴覚及び手に伝わる感触によって確認することができる。
本願発明は、液状、粘性体、半固形状又は固形状化粧料だけではなく、糊等の接着剤における容器にも適用することができる。
本願発明の実施例1の化粧料容器の正面図である。 本願発明の実施例1の化粧料容器の使用時における正面図である。 本願発明の実施例1の化粧料容器の分解斜視図(前方視)である。 本願発明の実施例1の化粧料容器の分解斜視図(後方視)である。 本願発明の実施例1の化粧料容器のピストンとネジ爪の取り合いを示す分解斜視図である。 本願発明の実施例1の化粧料容器のピストンとネジ爪の係合態様を示す縦断面図である。 本願発明の実施例1の化粧料容器における使用開始前の部分断面切欠斜視図である。 本願発明の実施例1の化粧料容器における螺旋筒より紅筒を突出させた状態での部分断面切欠斜視図である。 本願発明の実施例1の化粧料容器におけるピストンを最も前進させた状態での部分断面切欠斜視図である。 本願発明の実施例1の化粧料容器における紅筒先端を単一の開口部とした変形例の使用開始前の部分断面切欠斜視図である。 本願発明の実施例2の化粧料容器における使用開始前の部分断面切欠斜視図である。 本願発明の実施例2の化粧料容器における紅筒先端を複数の押出孔とした変形例の分解斜視図(前方視)である。
符号の説明
1 化粧料容器
2 化粧料容器本体
3 螺旋筒
4 開口部
5 外周面
6 係止突縁
7 内周面
8 案内溝
9 ハカマ
10 開口部
11 外周面
12 係止突縁
13 内周面
14 係止凹縁
15 内底部
16 回転伝達軸
17 キャップ
18 内周面
19 係止凹縁
20 紅筒
21 ラチェット歯
22 垂直面
23 傾斜面
24 外周面
25 傾斜面
26 押出孔
27 案内突起
28 内周面
28a 段部
29 係合凹縁
30 液状等化粧料
31 ピストン
31a ピストン本体部
31b 段部
32 外周面
33 係止突縁
33a 前端突条
33b 後端突条
34 内周面
35 係止凹部
36 第一ネジ筒
37 雄ネジ部
37a 円筒部
37b ストッパー
38 回転カム
39 係合突縁
40 弾性爪
41 嵌着保持部
42 第二ネジ筒
43 雄ネジ部
43a 円筒部
43b 鍔部
43c フランジ
44 雌ネジ部
45 ネジ爪
45a 基底部
46 支持爪
46a 第一係止突条
46b 第二係止突条
47 雌ネジ部
48 固形状等化粧料
49 開口部
50 切歯部
50a 山部
50b 谷部
A ラチェット機構
B カム機構
P ピストンの最大移動可能距離
Q 第一ネジ筒36に対する第二ネジ筒42の最大移動可能距離
R 第二ネジ筒42に対するネジ爪45の最大移動可能距離

Claims (5)

  1. 化粧料容器本体において
    前方より、螺旋筒、化粧料筒、ピストン、第三ネジ筒、第二ネジ筒、第一ネジ筒及びハカマの順に構成されてなり、
    螺旋筒は前後を開放した、内周面が円形の横断面となる筒形状であって、その内周面には螺旋状の案内溝が溝設され、
    化粧料筒は後端を開放した中空形状であって、その先端側には化粧料筒内部の化粧料を排出する単数もしくは複数の貫通孔が設けられると共に、その外周面には、前記螺旋筒の案内溝に遊嵌される案内突起が突設され、
    ピストンは前端を閉鎖し後端を開放した中空形状であって、化粧料筒内の化粧料を密閉且つ前方へ押出しうる一方、化粧料筒内においてハカマの回転にともなって回転することがないよう、化粧料筒の内周面に周回方向に密着しつつ回転方向に係合し、且つ前後方向に摺動可能である外周形状としてなるとともに、後記第三ネジ筒との間で個別回転不能に係合する係合部を後端側に有し、
    第三ネジ筒は前後を開放した中空形状であって、ピストンに個別回転不能に係合する係合部を有するとともに、内周面には第二ネジ筒の外周に設けられた後記雄ネジ部と螺合する雌ネジ部が配設され、
    第二ネジ筒は前後を開放した略円筒形状であって、その外周面に前記螺旋筒の案内溝の旋回方向と逆方向に旋回するネジ山を設けた雄ネジ部が配設されるとともに、内周面には第一ネジ筒の外周に設けられた後記雄ネジ部と螺合する雌ネジ部が配設され、
    第一ネジ筒は、円筒部とその後端に設けられる蓋体とからなり、該円筒部外周には前記螺旋筒の案内溝の旋回方向と逆方向に旋回するネジ山を設けた雄ネジ部が配設され、又、蓋体は前記化粧料筒の後端側と個別回転可能に嵌合する一方、該円筒部及び蓋体の内部には後記ハカマの内底部より立設する回転伝達軸を相互に個別回転不能に嵌着する嵌着保持部が配設されてなり、
    ハカマは前端を開放し後端を閉鎖した、内周面が円形の横断面となる筒形状であって、その内底部には回転伝達軸が立設されてなり、
    螺旋筒に対して、化粧料筒はその案内突起を螺旋筒の案内溝に遊嵌して、その先端側を前方へ向けて挿入してなり、
    該化粧料筒に対して、第三ネジ筒を個別回転不能に後部に係合させたピストンは、その先端側を前方へ向けて挿入してなり、
    該第三ネジ筒に対して、第二ネジ筒はその雄ネジ部を第三ネジ筒の雌ネジ部に螺合して、第三ネジ筒の係合したピストンの内部に出没自在にしてなり、
    該第二ネジ筒に対して、第一ネジ筒はその雄ネジ部を第二ネジ筒の雌ネジ部に螺合してなり、
    該第一ネジ筒に対して、ハカマはその回転伝達軸を第一ネジ筒の嵌着保持部に嵌着してなり、
    該ハカマに対して、螺旋筒はその後端側をハカマ前端側に個別回転可能に係合してなり、
    更に、化粧料筒の後端側と第一ネジ筒の蓋体とを離脱不能且つ回転方向に回転可能に嵌合するとともに、
    第一ネジ筒と第二ネジ筒の離脱及び第二ネジ筒と第三ネジ筒の離脱をそれぞれ防止するストッパーを設けてなる
    化粧料の排出機構。
  2. 化粧料筒の先端部内面に対してピストンの先端部外面が当接しうる形状を有するとともに、ピストンの先端部外面と化粧料筒の先端部内面との距離が、第一ネジ筒に対する第二ネジ筒の最大移動可能距離と第二ネジ筒に対する第三ネジ筒の最大移動距離との合計以下としてなる請求項1記載の化粧料の排出機構。
  3. 化粧料筒の後端縁にラチェット歯を設けるとともに、第一ネジ筒の蓋体に前記ラチェット歯と噛合する弾性爪を設けることによりラチェット機構を構成し、化粧料筒に対して第一ネジ筒を、螺旋筒に設けられた案内溝の旋回方向と同方向には個別回転可能とするものの、逆方向には個別回転不能としてなる請求項1もしくは請求項2記載の化粧料の排出機構。
  4. 化粧料筒の後端縁に交互に連続する山部と谷部からなる切歯部を設けるとともに、第一ネジ筒の蓋体に前記切歯部と噛合する弾性爪を設けることによりカム機構を構成し、化粧料筒に対して第一ネジ筒を、螺旋筒に設けられた案内溝の旋回方向と同逆方向に個別回転可能としてなる請求項1もしくは2記載の化粧料の排出機構。
  5. 化粧料容器本体とキャップとからなり、
    該化粧料容器本体内に請求項1乃至請求項4記載の化粧料の排出機構を設けてなる化粧料容器。
JP2007154835A 2007-06-12 2007-06-12 化粧料の排出機構及び同機構を使用した化粧料容器 Active JP5115789B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007154835A JP5115789B2 (ja) 2007-06-12 2007-06-12 化粧料の排出機構及び同機構を使用した化粧料容器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007154835A JP5115789B2 (ja) 2007-06-12 2007-06-12 化粧料の排出機構及び同機構を使用した化粧料容器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008307082A true JP2008307082A (ja) 2008-12-25
JP5115789B2 JP5115789B2 (ja) 2013-01-09

Family

ID=40235252

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007154835A Active JP5115789B2 (ja) 2007-06-12 2007-06-12 化粧料の排出機構及び同機構を使用した化粧料容器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5115789B2 (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011051593A (ja) * 2009-08-31 2011-03-17 Yoshino Kogyosho Co Ltd 繰出容器
JP2011115485A (ja) * 2009-12-07 2011-06-16 Tokiwa Corp 塗布材押出容器
JP2012187132A (ja) * 2011-03-08 2012-10-04 Tokiwa Corp 塗布材押出容器
WO2013015533A2 (ko) * 2011-07-26 2013-01-31 (주)연우 펜슬형 화장품 용기
WO2013032079A1 (ko) * 2011-08-31 2013-03-07 (주)연우 펜슬형 화장품용기
WO2014030951A1 (ko) * 2012-08-23 2014-02-27 주식회사 에프에스코리아 화장품 용기
JP2014096641A (ja) * 2012-11-07 2014-05-22 Hosiden Corp 取付部品とホルダーとの取付構造及びこれを備えたマイクロホン
CN107411313A (zh) * 2017-04-21 2017-12-01 浙江阿克希龙舜华铝塑业有限公司 一种中束芯
CN109330163A (zh) * 2018-11-09 2019-02-15 郑家铭 基于化妆品的新型包装盒
CN110177483A (zh) * 2017-01-09 2019-08-27 株式会社衍宇 具有吸收部件的液态内容物吐出容器

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007029536A (ja) * 2005-07-28 2007-02-08 Tokiwa Corp 充填物押出容器

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007029536A (ja) * 2005-07-28 2007-02-08 Tokiwa Corp 充填物押出容器

Cited By (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011051593A (ja) * 2009-08-31 2011-03-17 Yoshino Kogyosho Co Ltd 繰出容器
JP2011115485A (ja) * 2009-12-07 2011-06-16 Tokiwa Corp 塗布材押出容器
JP2012187132A (ja) * 2011-03-08 2012-10-04 Tokiwa Corp 塗布材押出容器
WO2013015533A2 (ko) * 2011-07-26 2013-01-31 (주)연우 펜슬형 화장품 용기
WO2013015533A3 (ko) * 2011-07-26 2013-03-21 (주)연우 펜슬형 화장품 용기
KR101259431B1 (ko) * 2011-07-26 2013-04-30 (주)연우 펜슬형 화장품 용기
WO2013032079A1 (ko) * 2011-08-31 2013-03-07 (주)연우 펜슬형 화장품용기
KR101247124B1 (ko) 2011-08-31 2013-03-25 (주)연우 펜슬형 화장품용기
WO2014030951A1 (ko) * 2012-08-23 2014-02-27 주식회사 에프에스코리아 화장품 용기
CN104582528A (zh) * 2012-08-23 2015-04-29 爱飞司可丽雅国际贸易有限公司 化妆品容器
US9596919B2 (en) 2012-08-23 2017-03-21 F.S. Korea Industries Inc. Cosmetics container
JP2014096641A (ja) * 2012-11-07 2014-05-22 Hosiden Corp 取付部品とホルダーとの取付構造及びこれを備えたマイクロホン
CN110177483A (zh) * 2017-01-09 2019-08-27 株式会社衍宇 具有吸收部件的液态内容物吐出容器
JP2020514200A (ja) * 2017-01-09 2020-05-21 ヨンウー カンパニー,リミテッド 吸収部材を具備した液状内容物吐出容器
CN107411313A (zh) * 2017-04-21 2017-12-01 浙江阿克希龙舜华铝塑业有限公司 一种中束芯
CN109330163A (zh) * 2018-11-09 2019-02-15 郑家铭 基于化妆品的新型包装盒

Also Published As

Publication number Publication date
JP5115789B2 (ja) 2013-01-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5115789B2 (ja) 化粧料の排出機構及び同機構を使用した化粧料容器
JP5689155B2 (ja) 液体化粧品塗布具
JP4493582B2 (ja) 液体化粧料塗布具
US7147396B2 (en) Applying filler extruding container
US8622643B2 (en) Applicator instrument for dental compounds
JP4847791B2 (ja) 充填物押出容器
JP4607746B2 (ja) 内容物押出容器
JP2005192789A (ja) 液体容器
JP4739847B2 (ja) 充填物押出容器
JP4740173B2 (ja) 塗布材押出容器
JP6670539B2 (ja) 塗布具
JP2008067959A (ja) 塗布容器
JP2786592B2 (ja) カートリッジ式化粧料加圧容器
JP5164485B2 (ja) 液体化粧料塗布具
JP2006136739A (ja) 塗布用充填物押出容器
KR100578785B1 (ko) 막대형 화장재료 조출 용기
JP5610775B2 (ja) 液体塗布具
JP2006158949A (ja) 塗布用充填物押出容器
JP6696064B2 (ja) 塗布具
US7740478B2 (en) Applicator for dental compounds
JP4627433B2 (ja) 移動体繰出容器
JP2007222422A (ja) 歯ブラシ
US11857058B2 (en) Cosmetic container with scraping member
JP4050304B1 (ja) 塗布用化粧料繰出容器
JP5429618B2 (ja) 押出しガン

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100609

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120821

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120904

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121002

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121003

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 5115789

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151026

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350