JP2008305538A - 車載用オーディオ機器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】少なくともヘッドフォン出力を備える携帯用オーディオ機器1から出力されるオーディオ信号を音声として再生するための車載用オーディオ機器50であって、携帯用オーディオ機器から出力されるオーディオ信号を入力するためのオーディオ信号入力端子と、オーディオ信号入力端子から入力されたオーディオ信号を出力可能な出力手段と、携帯用オーディオ機器と車載用オーディオ機器間とでの所定のユーザインターフェイス情報の入力又は出力が行われるためのユーザインターフェイス入出力端子と、ユーザインターフェイス入出力端子を介した所定のユーザインターフェイス情報の出力、又はユーザインターフェイス入出力端子を介して入力される所定のユーザインターフェイス情報に基づいた所要の制御処理を実行可能な制御手段と、を備える。
【選択図】図2
Description
上記ヘッドフォンとしては、例えば携帯型オーディオ機器とヘッドホンのイヤドライバ間のケーブルに操作部を設けたものが知られている。ユーザはこの操作部に対して操作を行うことで、携帯型オーディオ機器に対して例えば再生等に関する各種操作を行うことができるようになっている。
またヘッドフォンにあっては、上記した操作部と共に例えば液晶ディスプレイなどによる小型の表示部を設けたものも知られており、ユーザはこの表示部に表示される表示内容をみて、現在の携帯型オーディオ機器の再生状況を知ることができる。例えば、現在再生されているトラックナンバや、トラックの再生進行時間などをはじめとする各種状況を知ることができる。
車載用オーディオ機器の1つとして、例えば、いわゆるヘッドユニットといわれるオーディオ機器が知られている。このヘッドユニットには、例えばチューナ及び所定の記録媒体に対応した再生装置などのオーディオ装置が搭載されて、これらのオーディオ装置から出力されたオーディオ信号をスピーカによって音声として出力できる。また、これらのオーディオ装置を統括的にコントロールするための操作パネル、及びまたその動作状況を表示するための表示部が備えられている。
また、ユーザは必要があれば、例えば他のオーディオ装置をこのヘッドユニットに対して接続することで、このヘッドユニットを介して音声が再生されるようにオーディオシステムを組むことができる。
このような要望に応え、上記したヘッドユニットのような車載用オーディオ機器においては、例えばケーブル等によって携帯型オーディオ機器を接続することで、この携帯型オーディオ機器から出力されたオーディオ信号を入力できるように構成されたものが知られている。そして、ヘッドユニットでは、この入力されたオーディオ信号を例えばスピーカから音声として出力するように動作する。
つまり1つには、携帯型オーディオ機器にて再生されている音声をヘッドユニットにより出力させる場合において、携帯型オーディオ機器側の動作をコントロールするには、携帯型オーディオ機器側の操作部に対して行わなければいけない。
また、再生状況を確認するのにあたっては、携帯型オーディオ機器側の表示部を見る必要が生じることになる。この表示部は小さいものであるために、ユーザにとっては見づらい。
この携帯型オーディオ機器側の表示部のなかにはバックライトを備えていないものもあり、このような表示部であれば、夜間に表示内容を見ることはほとんど不可能となる。
更に、携帯型オーディオ機器によっては、前述したヘッドフォンのケーブルの途中にのみ表示部が備えられて、機器本体には表示部が備えられていないタイプのものがある。そして、このようなタイプの機器において音声出力端子がこのヘッドフォン端子のみである場合には、このヘッドフォン端子における音声出力端子をヘッドユニットとの接続に使用してしまうため、再生状況を確認することはまったくできなくなる。
少なくともヘッドフォン出力を備える携帯用オーディオ機器から出力されるオーディオ信号を音声として再生するための車載用オーディオ機器であって、上記携帯用オーディオ機器から出力されるオーディオ信号を入力するためのオーディオ信号入力端子と、上記オーディオ信号入力端子から入力されたオーディオ信号を出力可能な出力手段と、上記携帯用オーディオ機器と当該車載用オーディオ機器間とでの所定のユーザインターフェイス情報の入力又は出力が行われるためのユーザインターフェイス入出力端子と、上記ユーザインターフェイス入出力端子を介した所定のユーザインターフェイス情報の出力、又は上記ユーザインターフェイス入出力端子を介して入力される所定のユーザインターフェイス情報に基づいた所要の制御処理、を実行可能な制御手段と、を備え、上記オーディオ信号入力端子と接続される端子と、上記ユーザインターフェイス入出力端子と接続される端子とから成る端子群は、上記携帯用オーディオ機器のヘッドフォン出力用のコネクタであって当該携帯用オーディオ機器から出力されるオーディオ信号を音声として出力すると共に、所定のユーザインターフェイス情報の入出力に対応した所定のユーザインターフェイス機能を有するユーザインターフェイス機能付ヘッドフォン出力用のコネクタと接続されるようにされているうえで、当該車載用オーディオ機器側において、上記オーディオ信号入力端子と上記ユーザインターフェイス入出力端子から成る端子群と接続された上記ユーザインターフェイス機能付音声出力手段のコネクタが設けられるように構成することとした。
また、上記オーディオ信号入力端子と上記ユーザインターフェイス入出力端子から成る端子群と、上記ユーザインターフェイス機能付音声出力手段のコネクタとは、ケーブルにより接続されている。
この構成によればシステムとしてのユーザインターフェイス機能はオーディオ機器側に集約されることになる。つまり、外部オーディオ機器のインターフェイス機能を利用するときにも、メインとなるオーディオ機器側で行うことができるようになる。これにより、システムとしての使い勝手の向上が図られる。
このような構成であれば、ユーザインターフェイス機能として外部オーディオ機器に対する操作をオーディオ機器側で行うことが可能になり、操作面での使い勝手の向上が図られる。
これによっては、ユーザインタフェイス機能として、表示機能がオーディオ機器側で統合されることになる。つまり、ユーザとしては、システムの動作状況を把握するのに、オーディオ機器の表示部だけを見ればよいことになる。これによっても、システムとしての使い勝手、利便性の向上が図られる。
ヘッドフォンと外部オーディオ機器のヘッドフォン端子部とは、通常は1本のケーブルによって接続される構造を採ることから、この場合にも、オーディオ機器と外部オーディオ機器とは1本のケーブルで接続する構成を採ることが容易に可能になる。また、このようなヘッドフォン端子部が設けられる外部オーディオ機器とは一般には可搬型とされ、従って、外部オーディオ機器として可搬型のオーディオ機器を使用する場合に特にその効果が発揮される。
また、本実施の形態の車載用オーディオ機器に対して接続される外部オーディオ機器としては特に限定される必要は無いのであるが、ここでは、MD(Mini Disc)といわれる光磁気ディスクにオーディオデータを記録再生可能なMDレコーダ/プレーヤとする。また、このMDレコーダ/プレーヤは、携帯型の構成を採っているものとする。
この図に示すMDレコーダ/プレーヤ1は、携帯型としての所定のサイズ形状を有しているものとされる。そして、このMDレコーダ/プレーヤ1に対しては、MD90を格納して構成されるディスクカートリッジ91を装填することができるようになっている。MDレコーダ/プレーヤ1では、この装填されたディスクカートリッジ内のMD90に対して記録又は再生を行うようにされる。
なお、この場合のMDレコーダ/プレーヤ1の本体には、ヘッドフォン端子部21として備えられる所定の端子群の他にも、例えばマイクロフォン端子やライン入力端子などの記録のための音声信号を入力可能な音声信号入力端子等の他、例えば必要に応じて、再生音声信号を出力するライン出力が備えられるのであるが、ここでは、その図示を省略している。また、例えば記録再生等に関する所定の操作を行うための操作部、及び表示部が設けられてもよいのであるが、ここではそれらの図示も省略している。
ヘッドフォン端子部21は、次に説明するヘッドフォン30を接続するために設けられている。
この場合のヘッドフォン30は、例えば図示するように、ケーブル31の一方の端部にコネクタ部32が設けられ、また、他方の端部には、右耳用と左耳用の一対のイヤドライバから成るイヤドライバ部34が設けられる。
そして、コネクタ部32をMDレコーダ/プレーヤ1のヘッドフォン端子部21に対して嵌合するようにして接続する。そして、MDレコーダ/プレーヤ1においてディスク再生を行うと、その再生音声がイヤドライバ部34にて出力されるようになっている。
また、操作/表示部33には、表示パネル33aとしての小さな小窓が設けられている。この表示パネル33aは例えば液晶ディスプレイなどにより構成される。この表示パネル33aに対しては、トラックナンバ、又はトラックネームが登録されていればこのトラックネームが文字等によって表示される。また、再生トラックの進行時間や、リピート,シャッフル,プログラム再生などの再生モードの設定状況も表示される。ユーザは、この表示パネル33aを見ることで、MDレコーダ/プレーヤ1の再生状況を把握することができる。
この図に示す車載用オーディオ機器50は、例えば実際には自動車内のフロントコンソールに対して、フロントパネル51がユーザ側に表出するようにして取り付けられて使用される。
この場合、車載用オーディオ機器50のフロントパネル51には操作部54、表示部53が配置して設けられることで、ユーザインターフェイスとしての機能を有する。
そして、操作部54に対する所定操作によってこれらのオーディオソースのうちの何れかを選択し、ここでは図示しない車内のスピーカからその音声を出力させることができるようになっている。
そして、この車載用オーディオ機器50のAUX入力端子部55と、MDレコーダ/プレーヤ1のヘッドフォン端子部21とをアダプタケーブル40により接続することで、MDレコーダ/プレーヤ1がAUX音声のソースとして車載用オーディオ機器50に対して接続されることになる。
本発明としては、例えばAUX入力端子部55の形状をヘッドフォン端子部21と同一とする必要は必ずしもないのであるが、このようにすれば、アダプタケーブルを使用して接続を行う際、ユーザは、MDレコーダ/プレーヤ側のヘッドフォン出力端子と車載用オーディオ機器50側のAUX入力端子部の形状の相違に応じてアダプタケーブルのコネクタ部の形状を確認するというような手間が省かれるものである。
また、表示部53としても、例えば前述したような、車載用オーディオ機器50における各種動作に対応した内容の表示を本来は行うものとされる。例えば前述もしたように、内蔵されるCDプレーヤ部やチューナ部等の何れかが音声ソースとして選択されているときに、これらの部位の動作状況に応じた表示を行うようにするものである。
1つには、車載用オーディオ機器50の操作部54に対して行われた操作のうち、例えば再生動作等に関連する所定の操作が行われた場合には、車載用オーディオ機器50側からMDレコーダ/プレーヤ1に対して、この操作に応じた操作情報信号を出力する。これによって、車載用オーディオ機器50の操作部54に対して行われた操作によって、MDレコーダ/プレーヤ1における所定の再生動作を制御することが可能になる。
MDレコーダ/プレーヤ1では、図1によっても説明したように、ヘッドフォンの表示パネル33aにて表示を行うための表示情報をヘッドフォン端子部21を形成する所定端子から出力できるようにしている。そこで、車載用オーディオ機器50においては、このMDレコーダ/プレーヤ1から出力される表示情報を入力し、この表示情報に応じた内容の表示が表示部53にて行われるように動作する。
このため、外部オーディオ機器の再生動作などを操作するためには、外部オーディオ機器側に設けられている操作部に対して操作を行う必要があった。このような操作は例えば車内という状況では面倒であり、また、ユーザが運転者である場合には、運転の安全性の点で問題がある。
また、車載用オーディオ機器の表示は、外部オーディオ機器とは連携しないことから、このときの外部オーディオ機器の動作状況を確認するためには、外部オーディオ機器側の表示を見る必要がある。これは、従来の問題としても前述したように、特に自動車内という状況ではユーザにとっては見にくく、運転の安全性が阻害される可能性がある。また、例えば表示部が本体部に備えられないなどの機器の構成上の都合や、夜間であるなどの条件によっては、外部オーディオ機器側の表示を見るのは実質不可能な場合も生じる。
これにより、上記した問題が解消され、車載用オーディオ機器により外部オーディオ機器の音声を出力させる際の使い勝手は向上される。また、特に本実施の形態のような車載機器であれば、運転の安全性が阻害されるのを避けることができる。
従って、例えば図3において破線で括って示すように、車載用オーディオ機器50のフロントパネルの前面の所定位置に対してAUX入力端子部55が設けられるようにしてもよいものである。または、同じ図3に示すように、例えば所定長のケーブル56を車載用オーディオ機器50の背面側から引き出すようにして設け、このケーブル56の端部に対してAUX入力端子部55が備えられるような構成としてもよいものである。
MDレコーダ/プレーヤ1は先にも述べたように、光磁気ディスクであるMD90に対してオーディオデータの記録及び再生動作が可能とされる。
MD90はスピンドルモータ2によってCLV(線速度一定:constant liner velocity)に回転制御される。
2軸機構4は、対物レンズ3aをMD90に接離する方向に駆動するフォーカス用コイルと、対物レンズ3aを光磁気ディスクの半径方向に駆動するトラッキング用コイルとを有している。
また、光学ヘッド3全体をMD90の半径方向に大きく移動させるスレッド機構5を更に備えている。
再生信号であるRF信号は、MD90上に記録時より低いレーザパワーで光を照射した際に、反射光の磁気Kerr効果を利用して磁界ベクトルを検知して、検知した磁界ベクトルに基づいて生成されることになる。
さらにトラッキングエラー信号TEからは、サーボ回路9内にてLPF(low pass filter )を介してスレッドエラー信号が生成され、スレッドドライブアンプ(図示せず)を介してスレッド機構5に印加される。
更にRFアンプ7にて生成されたRF信号は、EFM/CIRCエンコーダ・デコーダ8にて、2値化されてEFM復調(eight to fourteen modulation ) されるとともに、CIRC(cross interleave read solomon coding)エラー訂正処理が行なわれて、メモリコントローラー12に供給される。
このアドレスデータはアドレスデコーダ10にて所定周波数のみを通過するBPF(バンドパスフィルター)を介してFM復調することで抽出される。
EFM/CIRCエンコーダ・デコーダ8では2値化したEFM信号もしくはアドレスデコーダ10にて抽出されたアドレスデコーダに基づいてディスクを回転制御するためのスピンドルエラー信号を生成してサーボ回路9を介してスピンドルモーター2に印加する。
更にEFM/CIRCエンコーダ・デコーダ8では2値化したEFM信号に基づいてPLL(Phase Locked Loop )の引き込み動作を制御し、デコード処理のための再生クロックを生成させる。
メモリコントローラ12は、バッファメモリ13に所定量以上のデータが蓄積されたら、バッファメモリ13から書き込みの転送レートより十分遅い0.3Mbit/sec の転送レートにて読み出しを行い、オーディオデータとしての出力に供する。
このようにバッファメモリ13に一旦データを蓄えてからオーデイオデータとして出力するようにているため、例えば振動等の外乱に対して不要なトラックジャンプ等が生じて光学ヘッド3からの連続したデータ読み出しが途絶えたとしても、光学ヘッド3のトラックジャンプが発生したアドレスへの再配置に要する時間に相当するデータは予めバッファメモリ13に蓄積されているので、オーデイオ出力の音声としては連続した(音のとぎれのない)出力が実現できる。
本例の場合、バッファメモリ13として4MbyteのRAMを用いた場合には、バッファメモリ13に書き込まれたデータが満杯の状態で約10秒のオーデイオデータを蓄えることが可能とされる。
なお、メモリコントローラ12の動作はシステムコントローラ11によって制御されている。
例えば操作部19に対する操作として、再生、早送り、巻き戻し、AMS等の操作が行われたのであれば、これらの動作が得られるように所要の機能回路部を制御する。また、各種モード操作に応じてプレイモード(例えば1曲リピート、全曲リピート、シャッフルなど)やサウンドモードの設定も行う。更に記録のための操作が行われたのであれば、入力されている音声信号をデジタルデータとしてMD90に記録するための制御を実行する。
この場合のオーディオ信号入力端子17には、例えばここでは図示しないマイクロフォンにより収音して得られたアナログオーディオ信号、又は外部のCDプレーヤ等の再生装置のアナログ出力端子から出力されたアナログオーディオ信号が入力される。そしてA/D変換器18にてデジタル信号に変換され、オーデイオ圧縮エンコーダ・伸張デコーダ14に供給される。
メモリコントローラ12はバッファメモリ13に蓄積された圧縮されたデータが所定量蓄積されたことを検知してバッファメモリ13からの読み出しを許可する。
磁気ヘッド駆動回路6は供給されたデータに応じて磁気ヘッド6aのN極又はS極の磁界印加駆動を行う。
またこのような磁界印加を行う記録時には、システムコントローラ11は光学ヘッド3の図示しない半導体レーザの出射パワーを再生時のときよりも高パワーに制御して光磁気ディスクの表面をキューリー温度まで加熱するようにする。これにより磁気ヘッド6aから印加された磁界情報がディスク記録面に固定されていくことになる。つまりデータが磁界情報として記録される。
システムコントローラ11は、例えば、VDD端子及び端子tCOMによって電源電圧を供給する。これにより、図1に示したヘッドフォン30の操作/表示部33が動作するための電源が得られる。
また、システムコントローラ11から表示情報端子tDDに対しては、本来、操作/表示部33の表示パネル33aにおいて表示を実行させるための表示情報DDを出力する。従って、システムコントローラ11は、そのときの動作状況に応じて必要とされる表示情報DDを生成して出力するようにされる。
また、操作情報端子tSSを介しては、システムコントローラ11に対して操作情報信号SSが入力される。この操作情報信号SSは、本来、ヘッドフォン端子部21に対して接続されたヘッドフォン30の操作/表示部33に対して行われた操作に応じて、操作/表示部33から出力されるものとされるが、ヘッドフォン端子部21を介して車載用オーディオ機器50が接続される場合には、車載用オーディオ機器50側から出力されるコマンド信号CMDを、操作情報端子tSSを介して操作情報信号SSとして入力するようにされる。なお、操作/表示部33においては、詳しい説明は省略するが、操作/表示部33に対して行われた操作に応じた操作情報信号SSを発生するための機能回路部が設けられる。この回路部は、システムコントローラ11側から供給される電源電圧によって動作する。
つまりコントローラ11は、電源オフ中(スタンバイ中)でも図示しないスタンバイ電源によりスリープ状態としてウエイクアップ入力の確認は行っており、何らかの操作情報信号SSの入力、もしくは操作部19による何らかの操作があった場合は、ウエイクアップ入力があったとして電源オンとする。
選択されているプログラムとは、そのとき再生・記録・一時停止などの状態とされているプログラムである。もしこのような状態でなく、プログラムが選択されていない状態の場合は、入力文字列はディスク全体に対応する文字情報と扱われる。
この管理情報はバッファメモリ13に保持される。このためバッファメモリ13は、後述するようにして、記録データ/再生データのバッファエリア(データエリア)と、これら管理情報を保持するエリア(TOCエリア)とが分割設定されている。
そして、システムコントローラ11はこれらの管理情報を、MD90が装填された際に管理情報の記録されたディスクの最内周側の再生動作を実行させることによって読み出し、バッファメモリ13に格納しておき、以後そのMD90に対する記録/再生/編集動作の際に参照できるようにしている。
この電源部22は、例えば図示しないバッテリにより得られる所定レベルの直流電圧を動作電源として各機能回路部に対して供給する。また、この場合の電源部22は例えばメイン電源のオン/オフに対応して動作するメイン電源部と、このメイン電源部がオフとなって動作が停止しているときでも、システムコントローラ11における所要の動作は可能なように電源供給を行うスタンバイ電源部とにより構成される。また、メイン電源部のオン/オフはシステムコントローラ11によって制御可能とされる。
この図に示す車載用オーディオ機器50に備えられるシステムコントローラ60は、例えば、マイクロコンピュータを備えて構成され、主としては、内部の各機能回路部に対する制御を実行する。また、操作部54に対して操作が行われたときには、その操作に応じた動作が得られるように各種所要の制御処理を実行する。
この場合には、システムコントローラ60は、ROM60a,RAM60bを備えたものとして示されている。ROM60aには、システムコントローラ60が動作するためのプログラムの他、各種制御処理に必要な情報などが記憶されている。また、ユーザが所定操作により設定した各種情報も記憶可能とされる。例えば、チューナ部におけるプリセットチューニングのためのデータなどが記憶される。RAM60bは、システムコントローラ60が演算処理を実行するときの作業領域として使用される。
なお、本実施の形態の特徴に関連するシステムコントローラ60の制御処理動作については、以降の説明において適宜述べていくこととする。
このチューナ部61では、例えば図示しないアンテナによって受信した放送波を入力し、所要の周波数の放送局を選局する。そして、この選局した放送局の信号について所要の処理を施し、この場合にはアナログオーディオ信号によりチューナ音声を出力する。このチューナ音声は、ソースセレクタ63のチューナ音声入力端子T・TNinに対して出力される。
つまり、この場合におけるソースセレクタ63には、チューナ音声、CD音声、AUX音声が入力される。
電子ボリューム/アンプ部64では、電子ボリュームにより入力された音声信号のレベルを可変し、アンプにより増幅した後、例えばスピーカ出力端子Toutに対して出力する。スピーカ出力端子Toutに対しては、例えば図示しない車載のスピーカが接続されており、このスピーカから、現在選択されている音声ソースの音声が出力されることになる。
なお、上記電子ボリュームの可変は、例えば操作部54に対して行われたボリューム調整操作に応じて、システムコントローラ60が電子ボリュームを制御することで行われる。
先にも述べたように、システムコントローラ60では操作部54に対して行われた所定操作を、AUX音声ソースとして接続されたMDレコーダ/プレーヤ1に対する操作であるとして扱うことができる。つまりは、次に述べるような構成によって、操作部54に対して行われた操作に応じて、MDレコーダ/プレーヤ1をコントロールすることができる。
ソースセレクタ63においてAUX音声を選択している状態のもとでは、システムコントローラ60は、入力された上記操作信号SCがMDレコーダ/プレーヤ1をコントロールすべき種類のものである場合、この操作信号SCの内容に応じたMDレコーダ/プレーヤ1のコントロールを可能とするコマンドCMDを発生させる。つまり、例えばコマンドCMDは、ヘッドフォン30の操作/表示部33から出力される操作情報信号SSに従ったフォーマットとされればよいものである。そしてこのコマンドCMDを端子t1を介して出力する。
MDレコーダ/プレーヤ1のシステムコントローラ11では、このようにして入力された操作情報信号SSに基づいて前述のようにして所要の制御処理を行うようにされる。これにより、車載用オーディオ機器50の操作部54に対して行われた操作に応じてMDレコーダ/プレーヤ1が動作することになる。つまり、車載用オーディオ機器50側での操作によるMDレコーダ/プレーヤ1のコントロールが可能となる。
つまり、前述したように、車載用オーディオ機器50のシステムコントローラ60に対しては、本来はヘッドフォン30の表示パネル33aに対する表示を制御するための表示情報DDがMDレコーダ/プレーヤ1側から入力される。
そして、ソースセレクタ63においてAUX音声を選択している状態のもとでは、システムコントローラ60は、入力された表示情報DDの情報内容に応じて表示部53に対する制御を実行する。これにより、表示部53において表示される内容は、入力された表示情報DDの情報内容に対応したものとなる。つまり、ヘッドフォン30の表示パネル33aに表示されるべき内容が、車載用オーディオ機器50の表示部53において表示されるものである。
また、メイン電源部のオン/オフはシステムコントローラ60によって制御可能とされる。
ここで、メイン電源オンのための操作が行われていないとされれば、このままこのルーチンを終了するが、メイン電源オンのための操作が行われていると判別された場合には、ステップS102に進むようにされる。
このステップS116では、現在音声ソースとして選択されているAUX音声以外の音声ソースが音声として出力されるように制御を実行する。
この場合、実際に選択されている音声ソースとしてはチューナ音声又はCD音声の何れかとなるが、システムコントローラ60は、選択されている音声ソースに対応したオーディオ信号がソースセレクタ63に対して入力されるように、チューナ部61又はCDプレーヤ部62の動作を制御する。また、ソースセレクタ63において、選択されている音声ソースのオーディオ信号がスピーカ出力端子Toutに出力されるようにも制御を実行する。そしてステップS101に戻るようにされる。
ステップS103においては、AUX音声ソースとして接続されている機器(図ではAUX機器として表記している)、つまりMDレコーダ/プレーヤ1に対して、電源オンのためのコマンドCMDを出力する。このコマンドCMDはMDレコーダ/プレーヤ1に対しては操作情報信号SSとして入力される。
なお、前述したように操作情報信号SSは、MDレコーダ/プレーヤ1側に対してはウェイクアップ信号としても機能する。従って、電源オンのためのコマンドCMDとしては、MDレコーダ/プレーヤ1が操作情報信号SSとして受け付け可能な信号であればよく、電源オンを指示するコマンド以外で適切とされるコマンドを使用してもよいものである。
従って、この表示情報DDの出力の有無を監視することで、車載用オーディオ機器50側では、MDレコーダ/プレーヤ1についての認識を行うことができる。つまり、AUX音声ソースとしての機器であるMDレコーダ/プレーヤ1が、AUX入力端子部55を介して接続されているか否かを判定することができる。
そして、MDレコーダ/プレーヤ1を認識できない、つまりMDレコーダ/プレーヤ1が接続されていないという判別結果が得られた場合には、ステップS117に進んで、表示部53に対してAUX音声ソースとしてのMDレコーダ/プレーヤ1が接続されていないことを示す内容の表示が行われるように制御を実行する。この時の表示形態については特に限定しないが、例えば図にも記しているように「NO AUX」などのようにして文字で表示することが考えられる。
これに対して、MDレコーダ/プレーヤ1が接続されていることで認識が得られた場合にはステップS105に進む。
MDレコーダ/プレーヤ1側のシステムコントローラ11では、上記のようにして出力された再生コマンドを再生のための操作情報信号SSとして受信し、MDの再生を開始させる。つまり、本実施の形態では車載用であることを配慮して、AUX音声がソースとして選択されていれば、自動的に再生が開始されるようにコントロールしているものである。そして、MDを再生して得られたアナログ音声信号AUは、車載用オーディオ機器50に対してAUX音声として入力され、最終的には車載のスピーカから音声として出力されることになる。
次のステップS107では、上記のようにしてMDレコーダ/プレーヤ1(AUX機器)から出力される表示情報DDを入力して取得する。そして、次のステップS108において、この取得した表示情報DDに基づいて、表示部53に対する表示制御を実行する。これにより、例えば表示部53においては、MDレコーダ/プレーヤ1でのディスク再生状況に応じた内容の表示が行われる。例えば、トラックナンバ、トラックネームなどの再生トラックを示す情報や、再生進行時間、及び現在設定されているプレイモード等の表示が行われるものである。
そして、上記ステップS113の処理終了後は、ステップS107に戻るようにされるが、ステップS113の処理を経て、ステップS107→S108の処理を再度実行することで、表示部53には、変更された表示内容に対応する表示情報DDに基づいて表示が行われる。つまり、表示内容が変更されるものである。
なお、ここでいう表示の切り換えとは、例えば再生時間の表示切換などがこれに対応する。例としては、再生時間を進行時間に沿って示す表示と残り時間によって示す表示との間で切り換えたり、また、トラック単位での再生時間の表示を、ディスク全体の単位での再生時間の表示に切り換えたりするものである。
そして、ステップS115の処理が終了するとステップS101以降の処理に戻るようにされる。
また、本発明のオーディオ機器は上記実施の形態として示した車載用オーディオ機器50に限定されるものではなく、その構成は適宜変更可能である。また、本発明のオーディオ機器は、車載用であればその効果が特に有効となるのであるが、車載用に限定される必要もないものである。
Claims (2)
- 少なくともヘッドフォン出力を備える携帯用オーディオ機器から出力されるオーディオ信号を音声として再生するための車載用オーディオ機器であって、
上記携帯用オーディオ機器から出力されるオーディオ信号を入力するためのオーディオ信号入力端子と、
上記オーディオ信号入力端子から入力されたオーディオ信号を出力可能な出力手段と、
上記携帯用オーディオ機器と当該車載用オーディオ機器間とでの所定のユーザインターフェイス情報の入力又は出力が行われるためのユーザインターフェイス入出力端子と、
上記ユーザインターフェイス入出力端子を介した所定のユーザインターフェイス情報の出力、又は上記ユーザインターフェイス入出力端子を介して入力される所定のユーザインターフェイス情報に基づいた所要の制御処理、を実行可能な制御手段と、を備え、
上記オーディオ信号入力端子と接続される端子と、上記ユーザインターフェイス入出力端子と接続される端子とから成る端子群は、上記携帯用オーディオ機器のヘッドフォン出力用のコネクタであって当該携帯用オーディオ機器から出力されるオーディオ信号を音声として出力すると共に、所定のユーザインターフェイス情報の入出力に対応した所定のユーザインターフェイス機能を有するユーザインターフェイス機能付ヘッドフォン出力用のコネクタと接続されるようにされているうえで、
当該車載用オーディオ機器側において、上記オーディオ信号入力端子と上記ユーザインターフェイス入出力端子から成る端子群と接続された上記ユーザインターフェイス機能付音声出力手段のコネクタが設けられる
車載用オーディオ機器。 - 上記オーディオ信号入力端子と上記ユーザインターフェイス入出力端子から成る端子群と、上記ユーザインターフェイス機能付音声出力手段のコネクタとは、
ケーブルにより接続されている、
ことを特徴とする請求項1に記載の車載用オーディオ機器。
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