JP3685646B2 - 記録装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、記録再生装置、即ちデジタルデータを記録媒体に記録し、またデジタルデータが記録されている記録媒体からデータを読み出して再生する装置に関し、特にそのような装置の内の記録を行なう機能の部分としての記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のアナログカセットテープに代えてミニディスク(以下、MDという),コンパクトディスク(以下、CDという)等のディスク媒体を使用する主として音楽用の記録再生装置、具体的にはMDレコーダ,CDレコーダと称される装置が普及している。中でも、スピーカ及びアンプを一体化したMDラジカセ、または出力端子(ヘッドフォン端子)にヘッドフォン(またはアクティブスピーカ)を接続して使用することを前提としたMDヘッドフォンステレオと称される複合型携帯式音響録音再生装置が広く普及しており、たとえばMD, CD, アナログテープ,ラジオ及びテレビジョン放送等の種々のソースからのダビングが一般的に行なわれるようになっている。
【0003】
また、近年ではMP3(MPEG Audio Layer 3) と称されるフォーマットによりインターネットを介して音楽情報を無料または有料で配信する技術が開発されており、パーソナルコンピュータのサウンドボードの音声出力端子に上述のような装置を接続することにより、そのようなソースを録音することも可能になっている。更に近年では、上述のようなディスク媒体のみならず、上述同様の使用形態が可能なカード状、スティック状の固体メモリを媒体として使用する装置も実用化されている。
【0004】
ところで、従来のそのような装置では録音ソースの音声信号を入力するための入力端子(Line In)が備えられており、この入力端子から入力した音声信号をスピーカまたはヘッドフォン端子からモニタ出力する場合には、セレクタスイッチでソースを外部入力に切り換えるか、または録音状態にする必要があった。録音状態にするには、録音可能な媒体を装置に装入した上で録音ボタン及びポーズボタンを操作していた。更に、実際に録音を行なう場合にはポーズボタンを再操作してポーズ状態を解除していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述のセレクタスイッチを使用してソースを切り換える場合には、外部入力を選択している状態から装置本体でMD, CDの再生を行なう状態にするためにはセレクタスイッチを切り換える必要があり、そのような操作自体が面倒である上に、そのことに気付かずに故障していると誤解する虞がある。また、録音状態にするためには、録音可能な媒体を装置に装入する必要があるが、たとえばMDでは再書き込み防止検出穴が閉じていること、及び実際に録音する余裕があること、具体的にはTOC において録音済みのトラック数が 256未満(UTOC FULLでない)であり、且つデータ領域に録音可能領域が残存すること(DISC FULLでない)が必要である。
【0006】
しかし、MDには光磁気ディスクである録音可能なライタブルディスク(いわゆる生ディスク)と、光ディスクである録音ができないプリマスタードディスクとがあり、これらの識別は一般のユーザには困難な場合がある。また、再書き込み防止検出穴が閉じているか否かに関しても一般のユーザには判断が困難な場合がある。更に、UTOC FULL 及びDISC FULL であるか否かはMDそのものが装置に装入されて TOCデータが読み込まれるまでは不明である。また更に、ユーザが録音可能なMDと録音不可能なMDとを混在して保管しているような場合には、録音可能なMDを探し出すこと自体が煩雑である。更にまた、外部入力端子から入力される音声信号をモニタ出力するために上述のような二通りの方法があると言うこと自体が、機械操作に不慣れなユーザにとっては誤操作の原因になっている。
【0007】
更に、近年ではインターネットを介して音楽データが配信されるようになっているが、据え置き型(デスクトップタイプ)の一部及びノートタイプまたはそれ以下のサイズの携帯型のパーソナルコンピュータではスピーカの品質に制約があるため、MDレコーダのような音響機器に接続してモニタ出力させる利用形態が考えられる。このような利用形態を採る場合、通常はモニタ出力の状態とすることによりインターネットからダウンロードしたMP3 フォーマットのデータを比較的良好な音質で可聴音として聴取することが可能であり、また録音したい楽曲がある場合には録音キーの操作により録音を開始することが可能である。しかし、前述のような事情によりそのような利用形態を採ることは比較的難しいと言うのが実状である。
【0008】
以上の問題はMDレコーダのみならず、CDレコーダにおいても、媒体に再書き込み防止検出穴が存在しないという点を除いては同様であり、更に前述したようなカード状、スティック状の固体メモリを媒体として使用する装置においても基本的には同様の問題がある。
【0009】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、単一のスイッチの操作のみにより、モニタ出力状態になると共に記録が可能な媒体が装入されている場合はその時点から録音が開始され、または録音ポーズ状態が開始され、媒体が装入されていない場合または記録が不可能な媒体が装入されている場合はモニタ出力を継続するようにした記録装置の提供を主たる目的とする。
【0010】
また本発明は、ショックプルーフメモリを備えており、更に媒体が装入された直後には管理情報(TOCデータ) の読み出しが必要なMDレコーダ等のデジタル記録装置では、管理情報の読み出し中においてはショックプルーフメモリに音声情報を蓄積しておき、記録媒体への音声情報の記録が可能になった場合にはショックプルーフメモリに蓄積されている音声情報から記録するようにした記録装置の提供をも目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
第1の発明の記録装置は、音声情報を入力する入力端子と、該入力端子から入力された音声情報を装脱可能な記録媒体に記録する記録回路と、記録媒体から音声情報を再生する再生回路と、該再生回路が再生した音声情報を出力する出力端子と、前記入力端子から入力された音声情報を前記出力端子へ出力するか否かを切り換える切換回路と、前記記録回路を少なくとも記録状態または記録停止状態に、前記再生回路を少なくとも再生状態または再生停止状態に、前記切換回路を少なくとも出力状態または出力停止状態にそれぞれ制御する制御回路と、記録媒体が装着されていることを検出する第1のセンサと、該第1のセンサが検出状態である場合に、装着されている記録媒体が記録可能なタイプの記録媒体であることを検出する第2のセンサと、前記制御回路に制御指示を与えるための複数のスイッチを含むスイッチ群と、記録媒体に記録されるべき音声情報を一時的に蓄積する一時蓄積手段とを備えた記録装置において、前記制御回路は、前記記録回路が記録停止状態にある間に前記スイッチ群中の所定のスイッチが操作されることにより、前記切換回路を出力状態に制御すると共に、前記第1及び第2のセンサが検出状態であることが判明すれば、前記一時蓄積手段に音声情報の蓄積を開始させ、更に前記記録媒体の記録容量に残量があることが判明すれば、前記第1及び第2のセンサが検出状態であることが判明した時点以降に前記一時蓄積手段が蓄積している音声情報を記録媒体に記録するように前記記録回路を制御すべくなしてあることを特徴とする。
【0012】
このような第1の発明の記録装置では、記録回路が記録停止状態にある間にスイッチ群中の所定のスイッチが操作されると、記録可能なタイプの記録媒体が装着されていることが判明した場合は一時蓄積手段への音声情報の蓄積が開始され、更に記録可能なタイプの記録媒体に空き容量があることが判明した場合は一時蓄積手段が蓄積している音声情報が記録媒体に記録される
【0013】
第2の発明の記録装置は、音声情報を入力する入力端子と、該入力端子から入力された音声情報を脱着可能な記録媒体に記録する記録回路と、記録媒体から音声情報を再生する再生回路と、該再生回路が再生した音声情報を出力する出力端子と、前記入力端子から入力された音声情報を前記出力端子へ出力するか否かを切り換える切換回路と、前記記録回路を少なくとも記録状態、記録一時停止状態または記録停止状態に、前記再生回路を少なくとも再生状態または再生停止状態に、前記切換回路を少なくとも出力状態または出力停止状態にそれぞれ制御する制御回路と、記録媒体が装着されていることを検出する第1のセンサと、該第1のセンサが検出状態である場合に、装着されている記録媒体が記録可能なタイプの記録媒体であることを検出する第2のセンサと、前記制御回路に制御指示を与えるための複数のスイッチを含むスイッチ群と、記録媒体に記録されるべき音声情報を一時的に蓄積する一時蓄積手段とを備えた記録装置において、前記制御回路は、前記記録回路が記録停止状態にある間に前記スイッチ群中の所定のスイッチが操作されることにより、前記切換回路を出力状態に制御すると共に、前記第1及び第2のセンサが検出状態であることが判明すれば、前記記録回路を記録一時停止状態に制御すると共に前記一時蓄積手段に音声情報の蓄積を開始させ、前記所定のスイッチの操作により前記記録回路が記録一時停止状態にある間に前記所定のスイッチが再度操作された場合に前記記録媒体の記録容量に残容量があることが判明すれば、前記所定のスイッチが操作されて前記記録回路が記録一時停止状態になった時点以降に前記一時蓄積手段が蓄積している音声情報を記録媒体に記録するように前記記録回路を制御すべくなしてあることを特徴とする。
【0014】
このような第2の発明の記録装置では、記録回路が記録停止状態にある間にスイッチ群中の所定のスイッチが操作されると、記録可能なタイプの記録媒体が装着されていることが判明した場合は記録一時停止状態になると共に一時蓄積手段への音声情報の蓄積が開始され、その後に所定のスイッチが再度操作されると、記録可能なタイプの記録媒体に空き容量があることが判明した場合は一時蓄積手段が蓄積している音声情報が記録媒体に記録される
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。但し、本実施の形態では媒体としてMDを使用する記録再生装置、即ちMDレコーダに本発明を適用した場合について説明する。
【0018】
まず、MDそのものについてその外観を示す図1の模式図を参照して説明する。MDにはデータの書き込み(録音)が可能な光磁気ディスクであるライタブルディスクと、予め製造業者が光ディスクにスタンピングによって主として音楽等の音声データを記録したプリマスタードディスクとがある。図1(a) にはライタブルディスク8Rを収納したカートリッジ80R の裏面の外観を、図1(b) にはプリマスタードディスク8Pを収納したカートリッジ80P の裏面の外観がそれぞれ示されている。なお、いずれのディスクも矢符方向に装置に装入される。
【0019】
プリマスタードディスク8Pのカートリッジ80P 及びライタブルディスク8Rのカートリッジ80R の裏面には、カートリッジウィンドウ81、センタホール82、リファレンスホール83、ディスクタイプ識別穴84、再書き込み防止検出穴85がそれぞれ設けられている。但し、プリマスタードディスク8Pのカートリッジ80P にはディスクタイプ識別穴84は実際には設けられていないが、以下の説明では閉じられたディスクタイプ識別穴84が設けられているとする。
【0020】
カートリッジウィンドウ81は、記録/読み出しを行なうために記録再生装置または再生装置にカートリッジ80R または80P が装入された場合に自動的に開くことにより、ディスク8Rまたは8Pを保護している。なお、ライタブルディスク8Rのカートリッジウィンドウ81はカートリッジ80R の両面にそれぞれ設けられているが、プリマスタードディスク8Pのカートリッジウィンドウ81はカートリッジ80P の裏面のみに設けられている。
【0021】
センタホール82は、記録再生装置または再生装置にカートリッジ80R または80P が装入された場合に、ディスク8Rまたは8Pの位置決めをすると共に回転させるために後述するスピンドルモータの回転軸が密着する。
【0022】
リファレンスホール83は、記録再生装置または再生装置にカートリッジ80R または80P が装入された場合に、装置側に備えられている突起が嵌め込まれることにより、前述のセンタホール82と共にディスク8Rまたは8Pを位置決めする。
【0023】
ディスクタイプ識別穴84はカートリッジ内のディスクを識別するために設けられており、それが閉じられている場合はプリマスタードディスク8Pであり、開いている場合はレコーダブルディスク8Rである。再書き込み防止検出穴85はカートリッジ内のディスクをユーザが書き込み禁止状態にするために設けられており、それが開いている場合は書き込み禁止状態であり、閉じられている場合は書き込み禁止状態ではない(書き込み可能である)。
【0024】
図2は本発明に係る記録装置(以下、本発明装置という)の第1の実施の形態の構成例を示すブロック図であり、媒体としてMDを使用し、記録再生の双方が可能なMDレコーダにパワーアンプ及びスピーカが備えられたいわゆるMD複合型携帯式音響録音再生装置が示されている。
【0025】
図2において参照符号1Aはアナログオーディオ信号を本発明装置に入力するためのアナログ入力端子(LINE IN 端子)を、1Dはデジタルオーディオ信号を本発明装置に入力するためのデジタル入力端子を、17は本発明装置により再生されたまたはモニタ入力されたアナログオーディオ信号が出力されるアナログ出力端子(ヘッドフォン端子またはLINE OUT端子)をそれぞれ示している。なお、図2には示されていないが、デジタル出力端子を備えていてもよいことは言うまでもない。
【0026】
アナログ入力端子1Aから入力されたアナログオーディオ信号は A/D変換器2により所定の周波数(44.1kHz)でサンプリングされてデジタルオーディオ信号に変換され、切換回路SW1 の一方の入力端子に与えられる。デジタル入力端子1Dから入力されたデジタルオーディオ信号は上述の切換回路SW1 の一方の入力端子及びサンプリングレートコンバータ(SRC) 3に与えられる。 SRC3は、デジタル入力端子1Dへ入力されるデジタルオーディオ信号のサンプリング周波数が上述の所定周波数(44.1kHz)とは異なる場合、たとえば32kHz または48kHz である場合にそれを44.1kHz に変換する。この SRC3の出力は切換回路SW1 の他方の入力端子に与えられる。
【0027】
切換回路SW1 の出力端子は ATRACエンコーダ/デコーダ4及びモニタ出力切換のための切換回路SW2 の一方の入力端子に与えられる。切換回路SW2 の他方の入力端子には ATRACエンコーダ/デコーダ4の出力が与えられており、また切換回路SW2 の出力端子は D/A変換機16に与えられる。
【0028】
両切換回路SW1, SW2は後述する制御回路18により切換制御が行なわれる。なお、切換回路SW1 の出力端子が一方の入力端子に接続された場合は、アナログ入力端子1Aから入力されて A/D変換器2 で44.1kHz のサンプリングレートで変換されたデジタルオーディオ信号またはデジタル入力端子1Dから入力されたサンプリングレートが44.1kHz のデジタルオーディオ信号が ATRACエンコーダ/デコーダ4へ入力される。また、切換回路SW1 の出力端子が他方の入力端子に接続された場合は、デジタル入力端子1Dから入力されたサンプリングレートが32kHz または48kHz のデジタルオーディオ信号が SRC3 で44.1kHz のサンプリングレートに変換されて ATRACエンコーダ/デコーダ4へ入力される。
【0029】
また、切換回路SW2 の出力端子が一方の入力端子に接続された場合は、切換回路SW1 の出力がそのまま D/A変換器16へ出力される。この場合、アナログ入力端子1Aから入力されたアナログオーディオ信号またはデジタル入力端子1Dから入力されたデジタルオーディオ信号が D/A変換器16でアナログオーディオ信号に変換されて出力端子17またはパワーアンプ24へ出力されるいわゆるモニタ出力の状態になる。一方、切換回路SW2 の出力端子が他方の入力端子に接続された場合は、 ATRACエンコーダ/デコーダ4の出力が D/A変換器16へ出力される。この場合、通常の再生状態になる。
【0030】
ATRACエンコーダ/デコーダ4は入力されたデジタルオーディオ信号をMD用の圧縮符号化方式であるATRAC(Adaptive Transform Acoustic Coding) 方式により圧縮符号化してデジタル信号処理回路5へ出力する。
【0031】
デジタル信号処理回路5では ATRACエンコーダ/デコーダ4から出力された圧縮符号化データを入力して誤り訂正符号を付加し、更にサブコード信号等を付加して記録/再生RF(Radio Frequency) アンプ6へ出力する。記録/再生RFアンプ6に入力された圧縮符号化データはディスク8に記録するための信号に変換されて磁気ヘッド7へ出力される。
【0032】
ディスク8は本実施の形態では前述の如くMD(光ディスクまたは光磁気ディスク)を使用しており、モータ制御回路12の制御により駆動されるスピンドルモータ10により回転する。このディスク8にデータを記録するのは上述の磁気ヘッド7であり、またディスク8からデータを読み出すのは参照符号9で示されているピックアップである。実際には、データの記録に際してはレーザビームを照射した状態で記録すべきデータに対応して磁気ヘッド7により磁界を印加し、データの読み出しに際しては光ディスクである再生専用ディスク(プリマスタードディスク)と光磁気ディスクである記録可能なディスク(レコーダブルディスク)とでは異なる光学系が使用されるが詳細は省略する。
【0033】
なお、MDであるディスク8はカートリッジ80に収納されており、その一遇にはプリマスタードディスクであるかまたはレコーダブルディスクであるかを識別するためのディスクタイプ識別穴84と、再書き込み防止検出穴85が設けられている。ディスクタイプ識別穴84が閉じられている場合はディスク8はプリマスタードディスクであり、開いている場合はディスク8はレコーダブルディスクであり、再書き込み防止検出穴85が開いている場合はディスク8は書き込み禁止状態であり、閉じられている場合はディスク8は書き込み禁止状態ではない(書き込み可能状態である)。それらの状態はセンサ13、14により検出され、制御回路18に与えられる。また、参照符号15はディスク8(カートリッジ80)の存否そのもを検出するセンサであり、その検出結果は制御回路18に与えられる。
【0034】
なお、上述のセンサ13,14及び15は種々の機構で実現することが可能であり、またディスク8であるMDの装置への装入方法によっても異なる機構を採ることが可能であることは言うまでもない。
【0035】
参照符号11はピックアップ9をディスク8に対して相対的に径方向に移動させるピックアップ移動手段としてのスレッドモータであり、その移動方向及び移動量はピックアップ9から出力されるトラッキングエラー信号に従ってモータ制御回路12により制御される。
【0036】
ピックアップ9によりディスク8から読み出された信号は記録/再生RFアンプ6によりデジタルデータ、具体的にはデジタル信号処理回路5から出力された状態のデジタルデータに変換されてデジタル信号処理回路5に与えられる。デジタル信号処理回路5では記録/再生RFアンプ6から入力したデジタルデータに対して誤り訂正等の処理を行ない、更にデジタル信号処理回路5において付加されたサブコード信号等が取り出され、 ATRACエンコーダ/デコーダ4に与える。 ATRACエンコーダ/デコーダ4は前述の入力信号に対する場合とは逆の処理、即ち ATRAC方式で圧縮符号化されているデータを伸長して復号化処理することによりデジタルオーディオ信号に戻す。
【0037】
ATRACエンコーダ/デコーダ4により復号化されたデジタルオーディオ信号は前述の如く切換回路SW2 の他方の入力端子に入力される。切換回路SW2 の出力端子は D/A変換器16に接続されているので、切換回路SW2 の他方の入力端子が出力端子に接続されている場合は、 ATRACエンコーダ/デコーダ4から出力されたデジタルオーディオ信号は D/A変換器16によりアナログオーディオ信号に変換され、出力端子17及びパワーアンプ24へ出力される。出力端子17にヘッドフォン、イヤフォン等を接続することにより、出力されるアナログオーディオ信号を直接聴取することが可能である。また、パワーアンプ24の出力はスピーカ25に与えられており、可聴音として再生される。
【0038】
参照符号18はマイクロコンピュータを用いた制御回路であり、 ATRACエンコーダ/デコーダ4による圧縮符号化処理及び復号化処理、デジタル信号処理回路5による誤り訂正符号及びサブコード信号に関する処理、モータ制御回路12を介しての両モータ10及び11を制御してディスク8の回転速度制御及びピックアップ9の位置制御を司る他、センサ13,14及び15の検出結果を入力して、ディスクタイプ識別穴84が閉じられているかまたは開いているかを、換言すればディスク8はプリマスタードディスクであるかまたはライタブルディスクであるかを、再書き込み防止検出穴85が開いているかまたは閉じられているいるかを、換言すればディスク8は書き込み禁止状態であるか否かを、更にはディスク8そのものの存否を判断する。更に、制御回路18は両切換回路SW1, SW2の切換制御をも行なう。
【0039】
参照符号19はショックプルーフメモリであり、デジタル信号処理回路5と接続されている。このショックプルーフメモリ19は、再生時にはデジタル信号処理回路5から与えられる再生用データを一時的に蓄積し、また記録時にもデジタル信号処理回路5から与えられる記録用データを一時的に蓄積することにより、再生時または記録時に振動が加わった場合のいわゆる音飛び現象に対処している。
【0040】
参照符号23は制御回路18からユーザに種々の情報を報知するための LCDを使用した表示装置を、20はユーザから制御回路18に種々の指示を与えるためのキー群をそれぞれ示している。キー群20には、再生を開始させる再生キー201 、再生位置を1曲(1トラック)先または後へジャンプさせる選曲キー202 及び203 、入力選択キー(アナログ入力端子1Aまたはデジタル入力端子1Dのいずれかを選択する)204 、出力ボリュームを調整するキー205 、再生(または録音)を停止させる停止キー206 、再生(または録音)を一時停止させるポーズキー207 、録音を行なわせる録音キー(REC)208等が備えられている。
【0041】
参照符号21は制御回路18の制御手順(プログラム)等を記憶したROM を、22は制御回路18による制御実行時にワーキングメモリとして使用されるRAM をそれぞれ示している。
【0042】
次に、上述のような構成の本発明装置の第1の実施の形態の動作について説明する。図3、図4は上述のような構成の本発明装置の第1の実施の形態の録音キー208 の操作に伴う制御回路18による処理手順を示すフローチャートであり、図5はその表示装置23の表示状態を示す模式図である。
【0043】
なお、以下の説明では、入力選択キー204 によりアナログ入力が選択されていることにより、制御回路18により切換回路SW1 が ATRACエンコーダ/デコーダ4と A/D変換器2とを接続する状態に切り換えられているものとする。
【0044】
通常、制御回路18はキー操作により発生する信号の割込み入力をメインルーチンにおいて待機する状態にあり、録音キー208 が操作されると制御回路18はまずその時点で録音中であるか (ステップS11)、または録音ポーズ中であるかを判断する (ステップS12)。この結果、録音中でも録音ポーズ中でもない場合には (ステップS11 で”NO" 、ステップS12 で”NO" )、制御回路18はセンサ15の出力によってディスク8の存否を判断する (ステップS13)。
【0045】
ステップS13 においてディスク8が装入されていないことが検出された場合は (ステップS13 で”NO" )、制御回路18は図5(a) に示されているように表示装置23に「モニタ中(ディスク無し)」と表示し (ステップS26)、更に切換回路SW2 を切換回路SW1 の出力と D/A変換器16とを接続するように切り換えることによりモニタ出力を開始する (ステップS29)。この後、制御回路18はメインルーチンへ処理を戻す。
【0046】
従ってこの場合、アナログ入力端子1Aに他のオーディオ装置、たとえばCDプレーヤ等からアナログオーディオ信号が入力されていれば、そのオーディオ信号はそのまま出力端子17から出力される。
【0047】
ステップS13 においてディスク8が装入されていることが検出された場合は (ステップS13 で”YES") 、制御回路18はセンサ13の検出出力によりそのディスク8がプリマスタードディスクであるか、またはライタブルディスクであるかを判断する (ステップS14)。プリマスタードディスクであると判断された場合は (ステップS14 で”YES")、制御回路 18は図5(b) に示されているように表示装置23に「モニタ中(録音できないディスク)」と表示し (ステップS27)、上述同様にしてモニタ出力を開始する (ステップS29)。この後、制御回路18はメインルーチンへ処理を戻す。
【0048】
ステップS14 においてライタブルディスクであると判断された場合は (ステップS14 で”NO" )、制御回路18はセンサ14の検出出力によりそのディスク8が書込み禁止状態であるか否か、具体的には再書き込み防止検出穴85が閉じられているか否かを判断する (ステップS15)。書き込み禁止状態である場合は (ステップS15 で”YES")、制御回路18は図5(c) に示されているように表示装置23に「モニタ中(録音禁止)」と表示し (ステップS28)、上述同様にしてモニタ出力を開始する (ステップS29)。この後、制御回路18はメインルーチンへ処理を戻す。
【0049】
ステップS15 において書き込み禁止状態ではないと判断された場合は (ステップS15 で”NO" )、制御回路18は図5(d) に示されているように表示装置23に「モニタ中(TOC読み込み中)」と表示し (ステップS16)、モニタ出力を開始すると共に録音準備状態になり、ディスク8から TOCデータの読み込みを開始する(ステップS17)。
【0050】
なお、録音準備状態とは、アナログ入力端子1Aから入力されて出力端子17へモニタ出力されているアナログオーディオ信号を A/D変換器2でデジタルオーディオ信号に変換して、またはデジタル入力端子1Dから入力されているデジタルオーディオ信号をそのまま、または SRC3 でサンプリングレートの変換を行なって ATRACエンコーダ/デコーダ4でエンコードし、デジタル信号処理回路5で誤り訂正符号を付加し、更にサブコード信号等を付加してディスク8に記録可能な状態にまで加工した上でショックプルーフメモリ19に蓄積しておく処理のことである。但し、ディスク8への記録(録音)は行なわない。
【0051】
この後、制御回路18はディスク8の TOCデータの読み込みが終了するまで待機し (ステップS18)、UTOC及びDISCのいずれもFULLでない、具体的には記録済みのトラック数が 256未満であり、且つディスク8のデータ領域に録音可能領域が残っているか否かを確認する (ステップS19)。UTOC及びDISCのいずれもFULLでないことが確認されると (ステップS19 で”NO" )、制御回路18はモニタ出力を継続しつつ、図5(e) に示されているように表示装置23に「録音中」と表示し (ステップS20)、それまでにショックプルーフメモリ19に蓄積されているデジタルデータのディスク8への書き込みを開始する (ステップS21)。この後、制御回路18はメインルーチンへ処理を戻す。
【0052】
これにより、次にキー入力が行なわれるまでは、アナログ入力端子1Aから入力されたアナログオーディオ信号が A/D変換器2でデジタルオーディオ信号に変換され、更に ATRACエンコーダ/デコーダ4で順次デジタルデータに変換されてショックプルーフメモリ19に蓄積され、ショックプルーフメモリ19蓄積されたデジタルデータがディスク8に記録されてゆくという制御が制御回路18により実行される。
【0053】
ステップS19 でUTOC及びDISCのいずれかがFULLである、具体的には記録済みのトラック数が 256に達しているか、またはディスク8のデータ領域に録音可能領域が残っていないことが確認されると (ステップS19 で”YES")、制御回路18はモニタ出力は継続しつつ、図5(f) に示されているように表示装置23に「録音できません(ディスクが一杯です)」と表示し (ステップS22)、録音ポーズ状態を解除し、録音準備状態も解除する (ステップS22)。この後、制御回路18はメインルーチンへ処理を戻す。
【0054】
上述のステップS21 で録音が開始された後に録音キー208 が再度操作された場合には (ステップS11 で”YES")、制御回路18はそのまま何らの処理も行なわずにメインルーチンへ処理を戻す。また、録音が開始された後にポーズキー207 が操作された場合には録音ポーズ状態になるが、その状態において録音キー208 が再度操作された場合には (ステップS12 で”YES")、制御回路18は図5(e) に示されているように表示装置23に「録音中」と表示し(ステップS24)、録音を開始する (ステップS25)。この後、制御回路18はメインルーチンへ処理を戻す。
【0055】
以上のように、本発明装置の第1の実施の形態では録音キー208 の操作のみにより、ディスク8の有無には拘わらず、またディスク8が装入されている場合にはそれが記録可能であるか否かには拘わらずモニタ出力が開始される。そして、装入されているディスク8が記録可能な状態である場合には、録音キー208 が操作された時点以降にアナログ入力端子1A(またはデジタル入力端子1D)に入力されていたアナログまたはデジタルオーディオ信号がディスク8に記録(録音)される。
【0056】
次に、本発明装置の第2の実施の形態について説明する。図6は第2の実施の形態のキー群20の構成例を示す模式図であり、図2に示されている第1の実施の形態の録音キー(REC)208に代えて、録音の開始と録音中でのポーズとを1個のキーで指示することが可能な録音/ポーズ(REC/PAUSE) キー209 が備えられていることと、これに伴う制御回路18の処理手順が異なる以外は第1の実施の形態と同様である。
【0057】
次に、このような構成のキー群20を有する本発明装置の第2の実施の形態の動作について説明する。図7、図8、図9は上述のような構成の本発明装置の第2の実施の形態の録音/ポーズキー209 の操作に伴う制御回路18による処理手順を示すフローチャートである。なお、以下の説明では、入力選択キー204 によりアナログ入力端子1Aが選択されていることにより、制御回路18が切換回路SW1 を ATRACエンコーダ/デコーダ4と A/D変換器2とを接続する状態に切り換えているものとする。
【0058】
通常、制御回路18はメインルーチンにおいてキー操作により発生する信号の割込み入力を待機する状態にあり、録音/ポーズキー209 が操作されると制御回路18はその時点で録音中であるか否かを判断する (ステップS31)。録音中でない場合は (ステップS31 で”NO" )、制御回路18は次に録音ポーズ状態であるか否かを判断する (ステップS32)。録音ポーズ状態でない場合は (ステップS32 で”NO" )、次に制御回路18はセンサ15の出力によってディスク8の存否を判断する (ステップS33)。
【0059】
ステップS33 においてディスク8が装入されていないことが検出された場合は (ステップS33 で”NO" )、制御回路18は図5(a) に示されているように表示装置23に「モニタ中(ディスク無し)」と表示し (ステップS51)、切換回路SW2 を切換回路SW1 の出力と D/A変換器16とを接続するように切り換えることによりモニタ出力を開始する (ステップS54)。この後、制御回路18はメインルーチンへ処理を戻す。
【0060】
従ってこの場合、アナログ入力端子1Aに他のオーディオ装置、たとえばCDプレーヤ等からアナログオーディオ信号が入力されていれば、そのオーディオ信号はそのまま出力端子17から出力される。
【0061】
ステップS33 においてディスク8が装入されていることが検出された場合は (ステップS33 で”YES") 、制御回路18はセンサ13の検出出力によりそのディスク8がプリマスタードディスクである(ライタブルディスクでない)かを判断する (ステップS34)。プリマスタードディスクであると判断された場合は (ステップS34 で”YES")、制御回路18は図5(b) に示されているように表示装置23に「モニタ中(録音できないディスク)」と表示し (ステップS52)、上述同様にしてモニタ出力を開始する (ステップS54)。この後、制御回路18はメインルーチンへ処理を戻す。
【0062】
ステップS34 においてプリマスタードディスクでない(ライタブルディスクである)と判断された場合は (ステップS34 で”NO" )、制御回路18はセンサ14の検出出力によりそのディスク8が書込み禁止状態であるか否か、具体的には再書き込み防止検出穴85が閉じられているか否かを判断する (ステップS35)。書き込み禁止状態である場合は (ステップS35 で”YES")、制御回路18は図5(c) に示されているように表示装置23に「モニタ中(録音禁止)」と表示し (ステップS53)、上述同様にしてモニタ出力を開始する (ステップS54)。この後、制御回路18はメインルーチンへ処理を戻す。
【0063】
ステップS35 において書き込み禁止状態ではないと判断された場合は (ステップS35 で”NO" )、制御回路18は図5(g) に示されているように表示装置23に「録音ポーズ中(TOC読み込み中)」と表示し (ステップS36)、モニタ出力を開始すると共に録音ポーズ状態を開始し、ディスク8から TOCデータの読み込みを開始する(ステップS37)。
【0064】
この後、制御回路18はディスク8の TOCデータの読み込みが終了するまで待機し (ステップS38)、UTOC及びDISCのいずれもFULLでない、具体的には記録済みのトラック数が 256未満であり、且つディスク8のデータ領域に録音可能領域が残っているか否かを確認する (ステップS39)。UTOC及びDISCのいずれもFULLでないことが確認されると (ステップS39 で”NO" )、制御回路18は図5(h) に示されているように表示装置23に「録音ポーズ中(録音できます)」と表示し (ステップS40)、モニタ出力及び録音ポーズ状態を継続する。この後、制御回路18はメインルーチンへ処理を戻す。
【0065】
ステップS39 でUTOC及びDISCのいずれかがFULLである、具体的には記録済みのトラック数が 256に達しているか、またはディスク8のデータ領域に録音可能領域が残っていないことが確認されると (ステップS39 で”YES")、制御回路18は図5(f) に示されているように表示装置23に「録音できません(ディスクが一杯です)」と表示し (ステップS41)、モニタ出力は継続するが、録音ポーズ状態は解除する (ステップS42)。この後、制御回路18はメインルーチンへ処理を戻す。
【0066】
ところで、上述のようにしてデータの書き込みが可能なディスク8が装入されて録音/ポーズキー209 が一度操作された後に、ステップS37 において TOCデータの読み込みが開始されると本発明装置の第2の実施の形態は録音可能になる。即ち、ステップS37 で TOCデータの読み込みが開始された時点以後に再度録音/ポーズキー209 が操作されると、その時点では録音ポーズ中であるため (ステップS31 で”NO" 、ステップS32 で”YES")、制御回路18はステップS43 へ処理を進める。
【0067】
この場合、 TOCデータの読み込み中でない場合(終了している場合)は (ステップS43 で”NO" )、制御回路18は図5(e) に示されているように表示装置23に「録音中」と表示し (ステップS55)、その時点からディスク8へのデータの書き込み(録音)を開始する (ステップS56)。具体的には、アナログ入力端子1Aから入力されたアナログオーディオ信号が A/D変換器2でデジタルオーディオ信号に変換され、更に ATRACエンコーダ/デコーダ4で順次デジタルデータに変換されてショックプルーフメモリ19に蓄積され、ショックプルーフメモリ19蓄積されたデジタルデータがディスク8に記録されてゆくという制御が制御回路18により実行される。この後、制御回路18はメインルーチンへ処理を戻す。
【0068】
ステップS43 において TOCデータの読み込み中である場合(終了していない場合)は (ステップS43 で”YES")、制御回路18は第1の実施の形態と同様の録音準備を開始し (ステップS44)、 TOCデータの読み込みが終了するまで待機し (ステップS45)、UTOC及びDISCのいずれもFULLでない、具体的には記録済みのトラック数が 256未満であり、且つディスク8のデータ領域に録音可能領域が残っているか否かを確認する (ステップS46)。UTOC及びDISCのいずれもFULLでないことが確認されると (ステップS46 で”NO" )、制御回路18は図5(e) に示されているように表示装置23に「録音中」と表示し (ステップS47)、録音を開始する (ステップS48)。この場合の録音は、先に録音/ポーズキー209 が操作された時点からショックプルーフメモリ19に蓄積されているデータがディスク8に書き込まれることは言うまでもない。
【0069】
このように、本第2の実施の形態では、録音/ポーズキー209 が1度操作されて録音ポーズ状態になった後に録音/ポーズキー209 が再度操作されると、録音が開始される。
【0070】
ステップS46 でUTOC及びDISCのいずれかがFULLである、具体的には記録済みのトラック数が 256に達しているか、またはディスク8のデータ領域に録音可能領域が残っていないことが確認されると (ステップS46 で”YES")、制御回路18は図5(f) に示されているように表示装置23に「録音できません(ディスクが一杯です)」と表示し (ステップS49)、モニタ出力及び録音ポーズ状態を継続しつつメインルーチンへ処理を戻す。
【0071】
なお、上述のようにして録音が開始された後に録音/ポーズキー209 が再度操作されると、その時点では録音中であるため (ステップS31 で”YES")、制御回路は図5(h) に示されているように表示装置23に「録音ポーズ中(録音できます)」と表示し (ステップS57)、モニタ出力は継続したままで録音を停止して録音ポーズ状態を開始する (ステップS58)。この後、制御回路18はメインルーチンへ処理を戻す。
【0072】
このように、本第2の実施の形態では、録音中に録音/ポーズキー209 が再度操作されると、録音ポーズ状態になる。
【0073】
以上のように、本発明装置の第2の実施の形態では録音/ポーズキー209 の操作のみにより、ディスク8の有無には拘わらず、またディスク8が装入されている場合にはそれが記録可能であるか否かには拘わらずモニタ出力が開始される。そして、装入されているディスク8が記録可能な状態であることが確認された時点で録音ポーズ状態になり、その後に録音/ポーズキー209 が再度操作されるとアナログ入力端子1A(またはデジタル入力端子1D)に入力されていたアナログまたはデジタルオーディオ信号がディスク8に記録(録音)される。
【0074】
また、ディスクの TOCデータの読み込み中に録音/ポーズキー209 が再度操作された場合は、その時点から録音すべき信号をデジタルデータ化してショックプルーフメモリ19に蓄積しておくことにより、録音可能なディスクが装入されていることが確認された後にショックプルーフメモリ19に蓄積されているデータをディスク8に記録する。
【0075】
図10は上述のような本発明装置としてのMD複合型携帯式音響録音再生装置100 をノートタイプのパーソナルコンピュータ110 に接続して実際に使用する場合の状態を示す模式図である。
【0076】
前述のように近年ではインターネットを介して MP3フォーマットというコンピュータデータに変換された音楽データが配信されるようになっている。しかし、据え置き型(デスクトップタイプ)の一部及びノートタイプまたはそれ以下のサイズの携帯型のパーソナルコンピュータではスピーカの品質に制約が生じるため、図示されているような利用形態が考えられる。
【0077】
このような利用形態を採る場合、本発明装置であるMD複合型携帯式音響録音再生装置100 では、媒体であるディスク8の有無、ディスク8がある場合にも録音可能であるか否かには拘わらず録音キー208 または録音/ポーズキー209 の操作のみにて通常はモニタ出力の状態とすることによりインターネットからダウンロードした MP3フォーマットのデータを比較的良好な音質で可聴音として聴取することが可能になる。
【0078】
更に、録音可能なディスク8が本発明装置であるMD複合型携帯式音響録音再生装置100 に装入されている場合には、録音キー208 または録音/ポーズキー209 の操作のみにて、たとえ TOCデータの読み中であっても、直ちに録音を開始することが可能になる。
【0079】
なお、上述の各実施の形態では媒体としてMDを使用しているが、CDを使用するCDレコーダにおいても、再書き込み防止検出穴が存在しないという点を除いては同様であり、更に前述したようなカード状、スティック状の固体メモリを媒体として使用する装置においても基本的に適用可能であることは言うまでもない。
【0080】
【発明の効果】
以上に詳述したように本発明の記録装置によれば、一時蓄積手段としてのショックプルーフメモリを備えており、更に媒体が装入された直後には管理情報 (TOC データ ) の読み出しが必要な MD レコーダ等のデジタル記録再生装置では、管理情報の読み出し中においてはショックプルーフメモリに音声情報を蓄積しておき、記録媒体への音声情報の記録が可能になった場合にはショックプルーフメモリに蓄積されている音声情報から記録するようにしている。このため、記録可能な記録媒体が装入された時点以後のどのような時点からでも録音を開始することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 MDの外観を示す模式図である。
【図2】 本発明に係る記録装置の第1の実施の形態の構成例を示すブロック図である。
【図3】 本発明に係る記録装置の第1の実施の形態の動作を示すフローチャートである。
【図4】 本発明に係る記録装置の第1の実施の形態の動作を示すフローチャートである。
【図5】 本発明に係る記録装置の第1及び第2の実施の形態の動作に伴う表示状態を示す模式図である。
【図6】 本発明に係る記録装置の第2の実施の形態のキー群の構成例を示す模式図である。
【図7】 本発明に係る記録装置の第2の実施の形態の動作を示すフローチャートである。
【図8】 本発明に係る記録装置の第2の実施の形態の動作を示すフローチャートである。
【図9】 本発明に係る記録装置の第2の実施の形態の動作を示すフローチャートである。
【図10】 本発明に係る記録装置をパーソナルコンピュータに接続した例を示す模式図である。
【符号の説明】
1A アナログ入力端子
1D デジタル入力端子
6 記録/再生RFアンプ
8 ディスク
13 センサ
14 センサ
15 センサ
17 出力端子
18 制御回路
19 ショックプルーフメモリ
208 録音キー
209 録音/ポーズキー
SW2 切換回路

Claims (2)

  1. 音声情報を入力する入力端子と、
    該入力端子から入力された音声情報を装脱可能な記録媒体に記録する記録回路と、
    記録媒体から音声情報を再生する再生回路と、
    該再生回路が再生した音声情報を出力する出力端子と、
    前記入力端子から入力された音声情報を前記出力端子へ出力するか否かを切り換える切換回路と、
    前記記録回路を少なくとも記録状態または記録停止状態に、前記再生回路を少なくとも再生状態または再生停止状態に、前記切換回路を少なくとも出力状態または出力停止状態にそれぞれ制御する制御回路と、
    記録媒体が装着されていることを検出する第1のセンサと、
    該第1のセンサが検出状態である場合に、装着されている記録媒体が記録可能なタイプの記録媒体であることを検出する第2のセンサと、
    前記制御回路に制御指示を与えるための複数のスイッチを含むスイッチ群と、
    記録媒体に記録されるべき音声情報を一時的に蓄積する一時蓄積手段と
    を備えた記録装置において、
    前記制御回路は、
    前記記録回路が記録停止状態にある間に前記スイッチ群中の所定のスイッチが操作されることにより、前記切換回路を出力状態に制御すると共に、前記第1及び第2のセンサが検出状態であることが判明すれば、前記一時蓄積手段に音声情報の蓄積を開始させ、
    更に前記記録媒体の記録容量に残量があることが判明すれば、前記第1及び第2のセンサが検出状態であることが判明した時点以降に前記一時蓄積手段が蓄積している音声情報を記録媒体に記録するように前記記録回路を制御すべくなしてあること
    を特徴とする記録装置。
  2. 音声情報を入力する入力端子と、
    該入力端子から入力された音声情報を脱着可能な記録媒体に記録する記録回路と、
    記録媒体から音声情報を再生する再生回路と、
    該再生回路が再生した音声情報を出力する出力端子と、
    前記入力端子から入力された音声情報を前記出力端子へ出力するか否かを切り換える切換回路と、
    前記記録回路を少なくとも記録状態、記録一時停止状態または記録停止状態に、前記再生回路を少なくとも再生状態または再生停止状態に、前記切換回路を少なくとも出力状態または出力停止状態にそれぞれ制御する制御回路と、
    記録媒体が装着されていることを検出する第1のセンサと、
    該第1のセンサが検出状態である場合に、装着されている記録媒体が記録可能なタイプの記録媒体であることを検出する第2のセンサと、
    前記制御回路に制御指示を与えるための複数のスイッチを含むスイッチ群と、
    記録媒体に記録されるべき音声情報を一時的に蓄積する一時蓄積手段と
    を備えた記録装置において、
    前記制御回路は、
    前記記録回路が記録停止状態にある間に前記スイッチ群中の所定のスイッチが操作されることにより、前記切換回路を出力状態に制御すると共に、前記第1及び第2のセンサが検出状態であることが判明すれば、前記記録回路を記録一時停止状態に制御すると共に前記一時蓄積手段に音声情報の蓄積を開始させ、
    前記所定のスイッチの操作により前記記録回路が記録一時停止状態にある間に前記所定のスイッチが再度操作された場合に前記記録媒体の記録容量に残容量があることが判明すれば、前記所定のスイッチが操作されて前記記録回路が記録一時停止状態になった時点以降に前記一時蓄積手段が蓄積している音声情報を記録媒体に記録するように前記記録回路を制御すべくなしてあること
    を特徴とする記録装置。
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