JP2008305136A - 人材評価支援システム - Google Patents
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Abstract
【課題】被評価者に対する評価を的確に付与することができる人材評価支援システムを提供すること。
【解決手段】被評価者に対して評価を付与することを評価者に依頼する評価依頼装置において、評価依頼を送信するための所定のタイミングを検出後(S34),被評価者が参加するイベントに参加する人を評価者として決定する(S36)。そして、評価者が保持する評価装置に評価依頼を送信する(S42)。被評価者に対して評価を付与する評価装置では、受信した評価依頼に従い、被評価者がイベントに参加している期間を評価対象期間として、被評価者に対して評価を付与する処理が実行される。そして、評価記憶装置は、評価装置において被評価者に付与された評価を記憶する。
【選択図】図3
【解決手段】被評価者に対して評価を付与することを評価者に依頼する評価依頼装置において、評価依頼を送信するための所定のタイミングを検出後(S34),被評価者が参加するイベントに参加する人を評価者として決定する(S36)。そして、評価者が保持する評価装置に評価依頼を送信する(S42)。被評価者に対して評価を付与する評価装置では、受信した評価依頼に従い、被評価者がイベントに参加している期間を評価対象期間として、被評価者に対して評価を付与する処理が実行される。そして、評価記憶装置は、評価装置において被評価者に付与された評価を記憶する。
【選択図】図3
Description
本発明は、評価者が被評価者に対して評価を付与する人材評価支援システムに関し、詳細には、イベント単位で被評価者の評価を行うことが可能な人材評価支援システムに関する。
一般に、企業等の組織においては、労務管理の一環として人材評価(人事考課)が行なわれている。企業における人材評価は、例えば、複数の評価項目のそれぞれについて、一人又は複数の評価者が、評価の対象となる期間における被評価者の実績及び評価者のふるまいから受けた印象に基づいて評価を付与することにより行なわれる。評価項目としては、例えば、被評価者の勤務態度や勤労意欲等の情意を評価する項目、業務実績を評価する項目、素養や技術習得度等の能力を評価する項目等が挙げられる。
このような人材評価においては、数値で表される販売成績等、評価基準を明確に設定できる項目については評価を付与しやすいが、勤務態度や勤労意欲等の評価基準を明確に設定できない項目については評価を付与しにくいという問題がある。これに対して、例えば、各販売店舗における販売成績の向上に係る要因を的確に認識し、販売成績の向上に役立てるための具体策を認識させることのできる店長評価方法、及び店長評価システムが提案されている(特許文献1参照)。この店長評価方法、及び店長評価システムによれば、従業員から得た店長のふるまいに関するアンケートにより、販売成績からは把握できない店長のふるまいに関する項目を評価することができる。
特開2004−178080号公報
しかしながら、上記従来の評価方法では、評価者が被評価者の数ヶ月〜1年程度の評価対象期間のふるまいを振り返って、評価を付与するようにしているため、思い出しやすい最近のふるまいや、印象的なふるまい等、偏ったふるまいに基づき評価を付与してしまう虞があった。また、評価者が、評価対象期間中、常に被評価者と行動を共にし、被評価者の全てのふるまいを把握することは極めて困難であり、評価対象期間中の一部の期間の被評価者のふるまいに基づき評価を付与せざるをえないという問題があった。即ち、評価者が、数ヶ月〜1年程度の比較的長い評価対象期間における被評価者のふるまいを総合的に勘案して評価を付与することが難しいという問題があった。
本発明は、上述の問題点を解決するためになされたものであり、被評価者に対する評価を的確に付与することができる人材評価支援システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1に係る発明の人材評価支援システムは、被評価者に対して評価を付与することを評価者に依頼する評価依頼装置と、被評価者に対して評価を付与する評価装置と、当該評価装置において被評価者に付与された評価を記憶する評価記憶装置とを備えた人材評価支援システムであって、前記評価依頼装置は、被評価者が参加するイベントに参加する人を評価者として決定する評価者決定手段と、前記被評価者が前記イベントに参加した期間を評価対象期間として、前記被評価者に対して評価を付与することを依頼する評価依頼を、前記評価者決定手段により決定された評価者が保持する前記評価装置に、所定のタイミングで送信する評価依頼送信手段とを備え、前記評価装置は、前記評価依頼装置から送信された前記評価依頼を受信したときに、前記評価対象期間における前記被評価者に対する評価を入力する評価入力手段と、前記評価入力手段により入力された前記評価を前記評価記憶装置に送信する評価送信手段とを備えている。
また、請求項2に係る発明の人材評価支援システムは、請求項1に記載の発明の構成に加え、前記評価者決定手段は、前記被評価者が参加するイベントと、そのイベントに参加する人とが登録されたスケジュールを参照して、その被評価者が参加するイベントに参加する人を前記評価者として決定することを特徴とする。
また、請求項3に係る発明の人材評価支援システムは、請求項1又は2に記載の発明の構成に加え、前記評価者決定手段は、前記被評価者が参加するイベントの会場にいる人を、無線信号を用いて特定し、前記評価者として決定することを特徴とする。
また、請求項4に係る発明の人材評価支援システムは、請求項1乃至3のいずれかに記載の発明の構成に加え、前記所定のタイミングは、前記被評価者が参加するイベントが登録されたスケジュールに基づき決定されることを特徴とする。
また、請求項5に係る発明の人材評価支援システムは、請求項1乃至4のいずれかに記載の発明の構成に加え、前記評価依頼装置は、前記所定のタイミングを指定するタイミング指定手段を備え、前記所定のタイミングは、前記タイミング指定手段により指定されたタイミング及びそのタイミングから所定時間経過時の少なくともいずれかであることを特徴とする。
請求項1に係る発明の人材評価支援システムによれば、被評価者が参加するイベントに参加する人を評価者として決定し、評価依頼装置は所定のタイミングで評価者が保持する評価装置に評価依頼を送信する。評価依頼を受け取った評価者に被評価者がイベントに参加している期間を評価対象期間として、被評価者に対して評価を付与してもらうようにしている。そして、被評価者にイベント単位で付与された評価を評価記憶装置に記憶するようにしている。以上のようなイベント単位で被評価者の評価を付与するための処理の自動化を図っているので、イベント単位で被評価者の評価を得るために、被評価者、評価者及び最終評価者に大きな負担をかけることを回避している。
このため、数週間〜1年程度の比較的長い期間を評価対象期間(以下、「最終評価対象期間」と言う。)として被評価者に評価(以下、「最終評価」と言う。)を付与する場合、評価記憶装置に記憶されているイベント単位で付与された評価を参照することができる。このため、従来のように、思い出しやすい最近のふるまいや、印象的なふるまい等、偏ったふるまいに基づき最終評価を付与してしまう虞を回避することができる。また、企業等の組織において、最終評価対象期間における、被評価者の人材評価をする評価者(以下、「最終評価者」と言う。)が被評価者と常に行動を共にすることができない場合がある。このような場合においても、上述のようにイベント単位で付与された評価を参照することにより、最終評価者が行動を共にしなかった際の被評価者のふるまいを把握することが可能である。
したがって、本発明の人材評価支援システムによれば、評価記憶装置に記憶されているイベント単位で付与された評価を参照することにより、最終評価対象期間における被評価者のふるまいを総合的に勘案して最終評価を的確に付与することができる。
また、請求項2に係る発明の人材評価支援システムによれば、請求項1に記載の発明の効果に加え、被評価者が参加するイベントと、そのイベントに参加する人とが登録されたスケジュールに基づき評価者を決定しているので、評価者を適切、かつ容易に決定することができる。
また、請求項3に係る発明の人材評価支援システムによれば、請求項1又は2に記載の発明の効果に加え、被評価者が参加するイベントの会場にいる人を、無線信号を用いて特定し、評価者として決定している。このため、実際にイベントに参加した人を評価者とすることができ、評価者を適切、かつ容易に決定することができる。
また、請求項4に係る発明の人材評価支援システムによれば、請求項1乃至3のいずれかに記載の発明の効果に加え、被評価者が参加するイベントが登録されたスケジュールに基づき、評価依頼を送信するタイミングを定めているので、評価者が保持する評価装置に評価依頼を適切なタイミングで送信することができる。
また、請求項5に係る発明の人材評価支援システムによれば、請求項1乃至4のいずれかに記載の発明の効果に加え、指定されたタイミングで評価者が保持する評価装置に評価依頼を送信するようにしている。このため、評価が必要なときにのみに評価依頼を評価者に送信させることができる。また、指定されたタイミングから所定時間経過時に評価者が保持する評価装置に評価依頼を送信するようにした場合には、所定時間を適切に設定することにより評価依頼を送信するタイミングを調整することができる。
以下、本発明を適用した一例として、一実施形態の人材評価支援システム1を、図面を参照して説明する。まず、本実施形態の人材評価支援システム1の構成について図1を参照して説明する。図1は、人材評価支援システム1の構成を説明するための説明図である。図1に示すように、本実施形態に係る人材評価支援システム1は、端末100と、インターネット等のネットワーク50を介して端末100と接続される評価記憶装置200とを備えている。尚、図1には、端末100は2つ、評価記憶装置200は1つしか図示していないが、各構成は必要に応じて数を増やすことができる。以下、人材評価支援システム1を構成する端末100、及び評価記憶装置200について詳述する。
端末100は、本発明の「評価依頼装置」及び「評価装置」としての機能を備えた携帯可能な装置である。図1に示すように、端末100は、端末100の制御を司るCPU110,各種プログラムや設定値等を記憶するROM120、及び各種設定を記憶するEEPROM140を備え、端末100において各種処理を実行するために必要な情報は、ROM120又はEEPROM140に記憶されている。また端末100は、設定値等の各種のデータを一時的に記憶するRAM130を備えている。また端末100は、被評価者に評価を付与することを依頼する評価依頼を評価者に送信するための指示等の各種指示や、被評価者に対する評価等を入力するための入力装置150を備えている。また、端末100は、各種項目を表示する出力装置160を備えている。また端末100は、他の端末100や評価記憶装置200と通信するためのインターフェイス(I/F)170、及びタイマー起動時に参照される計時装置180を備えている。これらのROM120,RAM130,EEPROM140,入力装置150,出力装置160,I/F170及び計時装置180はバス190を介してCPU110に接続されている。そして、図示しないが、端末100はバッテリー及び外部電源の両方又はいずれかにより電源供給されている。尚、端末100は、ハードディスク装置(HDD)や、フラッシュメモリを設け、そこに各種情報を記憶するようにしてもよい。
一方、評価記憶装置200は、被評価者に評価を付与する評価装置としての機能を有する端末100から送信される評価を記憶するとともに、最終評価者等からの要求に応じてそれらの評価を最終評価者等の所定者に提示する機能を備えている。図1に示すように、評価記憶装置200には、評価記憶装置200の制御を司るCPU210が設けられている。そして、CPU210には、各種プログラム等を記憶したROM220,各種のデータを一時的に記憶するRAM230,表示装置等の出力装置250,評価の受け渡しの仲介を行うインターフェイス(I/F)260及びハードディスク装置(HDD)270がバス280を介して接続されている。端末100において、被評価者に付与されたイベント単位の評価は、ネットワーク50を介して評価記憶装置200に送信され、被評価者毎にHDD270に記憶される。
次に、以上のように構成された人材評価支援システム1を使用して評価者に対する評価を評価記憶装置200に記憶させるための処理手順について説明する。まず、本実施形態の人材評価支援システム1において行われる処理の概要について説明する。本実施形態では、評価を付与される被評価者と、評価を付与する評価者とは、それぞれ端末100を所有している。この端末100は、本発明の「評価依頼装置」及び「評価装置」としての機能を備えており、評価依頼装置としての機能を使用するか否かを被評価者フラグにより設定し、評価装置としての機能を使用するか否かを評価者フラグにより設定するようにしている。被評価者フラグ及び評価者フラグは、EEPROM140に記憶されている。評価依頼装置としての処理を端末100において実行させる場合、端末100は、その端末100の所有者を被評価者、被評価者が参加するイベントに参加する人を評価者、被評価者がイベントに参加した期間を評価対象期間とする評価依頼を評価者が所有する端末100に送信する処理を実行する。一方、評価装置としての処理を端末100に実行させる場合、端末100は、被評価者の端末100から送信された評価依頼に応じて、又は端末100の所有者が自発的に、被評価者の評価を付与する処理を実行し、その結果を評価記憶装置200に送信する。評価記憶装置200では、端末100から送信された評価を、被評価者毎にハードディスク装置270に記憶する。
次に、端末100において実行される各種処理について、以下の順で説明する。まず、端末100のメイン処理について、図2のフローチャートを参照して説明する。続いて、端末100のメイン処理において起動される被評価者端末処理について、図3〜図25を参照して説明する。続いて、端末100のメイン処理において起動される評価者端末処理について、図26〜図37を参照して説明する。尚、図2,図3,図5,図6,図9〜図12,図15,図16,図18,図21,図23,図26,図27,図29〜図31,図33及び図35のフローチャートに示す各処理を実行させるプログラムは、ROM120に記憶されており、図1に示すCPU110が実行する。尚、以下の説明において、処理を実行している端末100を「自端末」と言い、他の端末100と区別する。
まず、端末100のメイン処理について、図2のフローチャートを参照して説明する。図2は、端末100のメイン処理の流れを示すフローチャートである。端末100の電源がONにされると、CPU110は図2に示すメイン処理を起動する。メイン処理では、図2に示すように、まず、初期化処理を行う(S10)。この処理では、例えば、被評価者フラグ、評価者フラグをEEPROM140から読み出して、RAM130に記憶する。被評価者フラグ及び評価者フラグは、別途実行されるプログラムにより端末100を使用する所有者により予め設定されるようになっている。
続いて、RAM130を参照して、被評価者フラグに1がセットされているか否かを判断する(S12)。被評価者フラグが評価依頼装置としての機能を使用することを示す1である場合には(S12:Yes)、被評価者端末処理を起動する(S14)。この被評価者端末処理については、図3〜図25を参照して後述する。一方、評価依頼装置としての機能を使用しないことを示す0である場合には(S12:No)、被評価者端末処理を起動しない。
続いて、RAM130を参照して、評価者フラグに1がセットされているか否かを判断する(S16)。評価者フラグが評価装置としての機能を使用することを示す1である場合には(S16:Yes)、評価者端末処理を起動する(S18)。この評価者端末処理については、図26〜図37を参照して後述する。一方、評価依頼装置としての機能を使用しないことを示す0である場合には(S16:No)、評価者端末処理を起動しない。
続いて、電源をOFFされたか否かを判断する(S20)。電源がOFFされていない場合には(S20:No)、電源がOFFされるまで待機する。一方、電源がOFFされた場合には(S20:Yes)、続いて、起動中の被評価者端末処理、評価者端末処理を全て終了させ(S22)、メイン処理を終了する。
以上のように、CPU110は、端末100のメイン処理を実行する。図2のS14において起動される被評価者端末処理について、図3〜図25を参照して説明する。具体例として、所有者Aの端末100において被評価者端末処理が実行される場合について説明する。図3は、図2のメイン処理において起動される被評価端末処理の流れを示すフローチャートである。被評価者端末処理が起動されると、まず、初期化処理を実行する(S32)。この処理において、例えば、スケジュールを順に読み出すためのスケジュール番号nに1をセットし、スケジュールチェック間隔時間に1分間をセットし、被評価者が参加するイベントの会場にいる人を無線信号により探索する時間である周囲探索時間に1分間をセットし、それぞれRAM130に記憶する。また、評価者の一覧である評価者リスト、イベントを区分した評価状況種別、イベントの概要を示す評価状況内容、評価項目等評価の内容を示す評価内容にそれぞれ「なし」をセットして、RAM130に記憶する。また、評価依頼を評価者の端末100に送信するための準備が整ったか否かを示す評価依頼準備完了フラグに、準備が整っていないことを示す0をセットし、RAM130に記憶する。
続いて、評価依頼を評価者の端末に送信するための処理を開始するタイミング(以下、「処理開始タイミング」と言う。)を検出する評価依頼開始判断処理を実行する(S34)。本実施形態では、処理開始タイミングの検出方法として、被評価者が参加するイベントが登録されているスケジュールに基づいて決定する方法、被評価者が指示を入力した時とする方法、及び被評価者が指示を入力した時から所定時間経過時とする方法のうちいずれかを設定できるようになっている。これらの評価依頼判断処理の詳細については、図4〜図10を参照して後述する。
続いて、被評価者が参加するイベントに参加する人を評価者として決定する評価者決定処理を実行する(S36)。本実施形態では、評価者を決定する方法として、被評価者が参加するイベントと、そのイベントに参加する人とが登録されているスケジュールに基づいて決定する方法、及び被評価者が参加するイベントの会場にいる人を、無線信号を用いて特定する方法とのいずれかを設定することができるようになっている。これらの評価者決定処理の詳細については、図11〜図14を参照して後述する。続いて、評価依頼の内容を決定する評価依頼内容決定処理を実行する(S38)。本実施形態では評価依頼の内容を決定する方法として、予め定められたリストの中からCPU110が自動選択する方法、予めROM120等に記憶されているリストの中から、端末100の所有者が選択して決定する方法、及び被評価者が任意に設定する方法のいずれかを設定できるようになっている。これらの評価依頼内容決定処理の詳細については、図15〜図22を参照して後述する。
続いて、RAM130を参照して、評価依頼を送信するための準備が整っているか否かを示す評価依頼完了フラグに、準備が整っていることを示す1がセットされているか否かを判断する(S40)。評価依頼完了フラグに1がセットされていない場合には(S40:No)、S32に戻り処理を繰り返す。一方、評価依頼完了フラグに1がセットされている場合には(S40:Yes)、続いて、S38において設定された評価依頼を、S36において決定した評価者が所有する端末100に送信する評価依頼送信処理を実行する(S42)。この評価依頼送信処理の詳細については、図23〜図25を参照して後述する。続いて、S32に戻り処理を繰り返す。
以上のように、CPU110は、被評価者端末処理を実行する。次に、図3のS34において実行される評価依頼開始判断処理について、図4〜図10を参照して説明する。本実施形態では、処理開始タイミングを検出する方法として、前述の3種類の内いずれかを設定可能となっている。いずれの方法が設定されているかは、別途実行されるプログラムにより設定され、EEPROM140に記憶されているフラグに基づき決定する。まず、処理開始タイミングを、被評価者が参加するイベントが登録されているスケジュールに基づいて決定する場合に実行される評価依頼開始判断処理を第1の評価依頼開始判断処理として、図4〜図8を参照して説明する。図4は、被評価者が参加するイベントを登録したスケジュールを例示する表であり、図5は、図3の被評価者端末処理において実行される評価依頼開始判断処理の流れを示すフローチャートである。また、図6は、図5の評価依頼開始判断処理において実行される、スケジュール情報チェック処理の流れを示すフローチャートであり、図7は、評価依頼契機テーブルを例示する表であり、図8は、評価依頼送信確認テーブルを例示する表である。
本実施形態では、処理開始タイミングを、スケジュールに基づき決定する場合、イベントの開始時刻から終了時刻の間又は終了時刻に処理開始タイミングを設定するようにしている。ただし、スケジュールに登録されるすべてのイベントについて処理開始タイミングを設定するのではなく、特定のイベントの、特定の時期にのみ処理開始タイミングを設定することが予め定められ、その設定がROM120又はEEPROM140に記憶されている。このためまず、現在日時を評価日時とし、評価日時と、被評価者が参加するイベントが登録されたスケジュールに含まれるイベントの開催日時とを順次比較して、評価日時がイベントの開始時刻から終了時刻の間又は終了時刻となるタイミングを検出するようにしている。続いて、そのタイミングが、特定のイベントが開催されるタイミングであり、かつ、そのイベントの特定の時期であるか否かを判断する、即ち、処理開始タイミングであるか否かを判断するようにしている。
この第1の評価依頼開始判断処理において参照されるスケジュールの一例を、図4のテーブル10に示す。図4に示すテーブル10には、被評価者Aが参加するイベントのスケジュール情報が登録されており、イベントが開催される年月日11,開始時刻12、及び終了時刻13を記憶した日時17,イベントの概要を示す内容14,イベントを区分した種別15,イベントに参加する人を示すメンバー16がそれぞれ記憶されている。評価対象のイベントについては、日時17のうち、年月日11と開始時刻12とを組み合わせた開始日時から、年月日11と終了時刻13とを組み合わせた終了日時までの期間が、評価対象期間となる。本実施形態のスケジュールは、終了日時が現在日時から近い順にソートされ、既に終了したスケジュールについてはテーブル10から削除されるようになっている。また、このスケジュールは、Aが所有する端末100のEEPROM140に記憶されるようにしてもよいし、スケジュールを記憶するスケジュール記憶装置等からネットワーク50を介してRAM130等に読み込むようにしてもよい。尚、スケジュールが第1の評価依頼開始判断処理実行時のみ参照される場合には、スケジュールにメンバー16が登録されていなくてもよい。
次に、第1の評価依頼開始判断処理の流れを、図5を参照して説明する。図5に示すように、まず、スケジュール情報チェック処理を実行する(S52)。このスケジュール情報チェック処理を、図6を参照して説明する。図6に示すように、まず、評価日時に計時装置180から取得した現在日時(年月日、時、分)をセットし、RAM130に記憶する(S62)。S62においてセットされた評価日時が2007年3月3日8時45分であり、スケジュール番号nが1である場合には、評価日時は1番目のスケジュール情報18の終了日時2007年3月3日12時0分ではなく(S64:No)、開始日時2007年3月3日9時0分から終了日時2007年3月3日12時0分までの範囲に入らない(S66:No)。よって、図4のテーブル10を参照し、n+1番目のスケジュール情報があるか否かを判断する(S68)。テーブル10には、2番目のスケジュール情報が記憶されているので(S68:Yes)、続いて、次の順序のスケジュール情報を読み出すための処理として、nを1増加(インクリメント)して、RAM130に記憶する(S70)。続いて、S64に戻り処理を繰り返す。
同様の処理が繰り返し実行され、S70においてnが8になった場合、評価日時は、8番目のスケジュール情報19の終了日時2007年3月4日18時0分ではなく(S64:No)、開始日時2007年3月4日17時0分から終了日時2007年3月4日18時0分までの範囲に入らない(S66:No)。そして、8番目のスケジュール情報19は最後のスケジュール情報であるため(S68:No)、続いて、nに1をセットし、RAM130に記憶する(S80)。この処理は、評価日時を更新して、再度同様の処理を実行させるための処理である。続いて、タイマーをスタートさせた後(S82)、タイマーをスタートさせてから、スケジュールチェック間隔時間が経過しているか否かを判断する(S84)。この処理は、スケジュールチェック間隔時間毎に処理開始タイミングを検出するための処理を実行させるための処理である。本実施形態のスケジュールチェック間隔時間は、図3のフローチャートのS32において設定した1分間である。タイマーをスタートさせてからスケジュールチェック間隔時間を経過していない場合には(S84:No)、続いて、スケジュールチェック間隔時間が経過するまで待機する。一方、タイマーをスタートさせてからスケジュールチェック間隔時間が経過している場合には(S84:Yes)、続いて、S62に戻り処理を繰り返す。
S62において、評価日時に2007年3月3日9時0分がセットされた場合、評価日時は1番目のスケジュール情報18の終了日時2007年3月3日12時0分ではないが(S64:No)、開始日時2007年3月3日9時0分から終了日時2007年3月3日12時0分までの範囲である(S66:Yes)。この場合は、評価依頼契機に「開始」をセットし、RAM130に記憶する(S74)。この処理は、処理開始タイミングの候補を、被評価者が参加するイベントの開始日時から終了日時までの間に設定するための処理である。処理開始タイミングの候補を開始日時ではなく、開始日時から終了日時までの間としているのは、処理開始タイミングの候補となる期間を長く設定するためである。続いて、テーブル10を参照し、依頼スケジュール日時にn番目のスケジュール情報の日時17をセットし、RAM130に記憶する(S76)。続いて、テーブル10を参照し、スケジュール種別にn番目のスケジュール情報の種別15をセットし、RAM130に記憶する(S78)。続いて、図5に示す評価依頼開始判断処理に戻る。
S62において、評価日時に2007年3月3日12時0分がセットされた場合、評価日時は1番目のスケジュール情報18の終了日時2007年3月3日12時0分である(S64:Yes)。この場合には、評価依頼契機に「終了」をセットし、RAM130に記憶する(S72)。この処理は、処理開始タイミングの候補を、被評価者が参加するイベントの終了日時に設定するための処理である。続いて、前述のS76及びS78の処理を実行し、図5に示す評価依頼開始判断処理に戻る。
引き続き、図5を参照して評価依頼開始判断処理を説明する。スケジュール情報チェック処理後(S52)、図7に示す評価依頼契機テーブル20及びRAM130を参照し、図6のS72又はS74において設定した評価依頼契機が、図6のS78において設定したスケジュール種別に対応する評価依頼契機として、評価依頼契機テーブル20に登録されているか否かを判断する(S54)。スケジュール種別21と評価依頼契機22とを含む本実施形態の評価依頼契機テーブル20は、ROM120又はEEPROM140に記憶されている。図6のS74において、評価依頼契機に「開始」をセットし、図6のS78においてスケジュール種別に「来客」をセットした場合には、スケジュール種別「来客」に対応する評価依頼契機は評価依頼契機テーブル20に登録されていない(S54:No)。この場合には、直前に実行されたS52において検出された、処理開始タイミングの候補を、処理開始タイミングとして設定するための処理を行わず、S52に戻り処理を繰り返す。一方、図6のS72において、評価依頼契機に「終了」をセットし、図6のS78においてスケジュール種別に「会議」をセットした場合、評価依頼契機情報24に、スケジュール種別「会議」に対応する評価依頼契機「終了」が登録されている(S54:Yes)。この場合には、続いて、図6のS76において設定した依頼スケジュール日時が、図8の評価依頼送信確認テーブル30に登録されているか否かを判断する(S56)。
本実施形態では、同一イベント、かつ、同一の評価依頼契機が複数回検出され、重複して評価依頼が送信されることを回避するために、図8の評価依頼送信確認テーブル30のように、既に処理開始タイミングを定めたイベントの日時35及び評価依頼契機34を随時EEPROM140に記憶するようにしている。図6のS76において設定した依頼スケジュール日時が、評価依頼送信確認テーブル30に登録されている場合には(S56:Yes)、続いて、依頼スケジュール日時に対応する評価依頼契機として、図6のS72又はS74において設定した評価依頼契機が評価依頼送信確認テーブル30に登録されているか否かが判断される(S58)。図6のS72又はS74において設定した評価依頼契機が評価依頼送信確認テーブル30に登録されている場合には(S58:Yes)、直前に実行されたS52において検出された処理開始タイミングの候補は、既に評価依頼送信確認テーブル30に登録されているので、その候補を処理開始タイミングとして設定するための処理を行わず、S52に戻り処理を繰り返す。
一方、図6のS76において設定した依頼スケジュール日時が、評価依頼送信確認テーブルに登録されていない場合(S56:No)、又は図6のS76において設定した依頼スケジュール日時が、評価依頼送信確認テーブルに登録されているが(S56:Yes)、評価依頼契機は登録されていない場合には(S58:No)、続いて、図6のS76において設定した依頼スケジュール日時、及び図6のS72又はS74において設定した評価依頼契機を評価依頼送信確認テーブル30に追加し、EEPROM140に記憶する(S60)。続いて、評価依頼開始判断処理を終了し、図3に示す被評価者端末処理に戻る。
以上のように、CPU110は、第1の評価依頼開始判断処理を実行する。第1の評価開始判断処理に従い処理開始タイミングを検出した場合には、被評価者が参加するイベントが登録されたスケジュールに基づき、処理開始タイミングを自動的に検出する。このため、処理開始タイミングを指示し忘れたり、誤ったタイミングで指示してしまったりすることを回避することができ、評価者が保持する端末100に評価依頼を適切なタイミングで自動的に送信することができる。さらに、本実施形態では、検出された処理開始タイミングの候補の内、候補となるイベントが予め評価依頼契機テーブル20に登録されている場合にのみ、処理開始タイミングを設定する。このため、評価対象となるイベントに対してのみ、評価依頼を送信させることができる。
次に、被評価者が指示を入力した時の現在時刻を処理開始タイミングとする場合に実行される評価依頼開始判断処理を第2の評価依頼開始判断処理として、図9のフローチャートを参照して説明する。図9は、図3の被評価者端末処理において実行される評価依頼開始判断処理の流れを示すフローチャートである。
図9に示すように、第2の評価依頼開始判断処理ではまず、端末100の所有者により入力装置150が操作され、評価依頼開始を指示(評価依頼開始コマンド)する入力があるか否かを判断する(S72)。端末100の所有者が評価依頼開始コマンドを入力していない場合には(S72:No)、端末100の所有者が評価依頼開始コマンドを入力するまで待機する。一方、端末100の所有者が評価依頼開始コマンドを入力した場合には(S72:Yes)、評価日時に、計時装置180から取得した現在日時(年月日、時、分)をセットし、RAM130に記憶する(S74)。続いて、評価依頼開始判断処理を終了し、図3に示す被評価者端末処理に戻る。
以上のように、CPU110は、第2の評価依頼開始判断処理を実行する。第2の評価開始判断処理に従い処理開始タイミングを検出した場合には、評価が必要なときにのみに評価依頼を評価者に送信させることができる。
次に、被評価者が指示を入力した時から所定時間経過時を処理開始タイミングとする場合に実行される評価依頼開始判断処理を第3の評価依頼開始判断処理として、図10のフローチャートを参照して説明する。図10は、図3の被評価者端末処理において実行される評価依頼開始判断処理の流れを示すフローチャートである。
図10に示すように、第3の評価依頼開始判断処理ではまず、端末100の所有者により入力装置150が操作され、評価依頼開始コマンドが入力された否かを判断する(S82)。端末100の所有者が評価依頼開始コマンドを入力していない場合には(S82:No)、端末100の所有者が評価依頼開始コマンドを入力するまで待機する。一方、端末100の所有者が評価依頼開始コマンドを入力した場合には(S82:Yes)、続いて、タイマーをスタートさせ(S84)、タイマースタート時から所定期間経過しているか否かを判断する(S86)。この所定時間は、任意に設定可能であり、S82において、端末100の所有者が評価依頼開始コマンドを入力する際に指定するようにしてもよいし、予めEEPROM140に記憶させるようにしておいてもよい。タイマースタートから所定時間経過していない場合には(S86:No)、所定時間経過するまで待機する。一方、所定時間経過した場合には(S86:Yes)、続いて、評価日時に計時装置180から取得した現在日時(年月日、時、分)をセットし、RAM130に記憶する(S88)。続いて、評価依頼開始判断処理を終了し、図3に示す被評価者端末処理に戻る。
以上詳述したように、CPU110は、第3の評価依頼開始判断処理を実行する。第3の評価開始判断処理に従い処理開始タイミングを検出した場合には、所定時間を適切に設定することにより評価依頼を送信するタイミングを調整することができる。
次に、図3のS36において実行される評価者決定処理について、図11〜図14を参照して説明する。本実施形態では、評価者を決定する方法として、前述の2種類のいずれかを設定可能となっている。いずれの方法が設定されているかは、別途実行されるプログラムにより設定され、EEPROM140に記憶されているフラグに基づき決定する。まず、被評価者が参加するイベントと、そのイベントに参加する人とが登録されているスケジュールに基づいて評価者を決定する場合の評価者決定処理を第1の評価者決定処理として、図11及び図4を参照して説明する。図11は、図3の被評価者端末処理において実行される評価者決定処理の流れを示すフローチャートである。この処理において参照されるスケジュールは、図4のテーブル10と同様である。
まず、図4のテーブル10に示すスケジュールと、現在日時とを参照して、評価依頼を送信する対象となるイベントに参加する人を特定し、イベントに参加する人を評価者リストにセットしてRAM130に記憶する(S92)。この処理において参照されるスケジュールは、前述した図4のテーブル10である。具体的な処理としては、例えば、図6に示すスケジュールチェック処理と同様な処理を実行して、評価の対象となるn番目のスケジュールを特定し(S64:Yes又はS66:Yes)、S72〜S78の処理に替えて、n番目のスケジュールのメンバー16を評価者リストにセットする。図4のテーブル10において、1番目のスケジュール情報18が評価の対象となるイベントである場合には、メンバーとして、「A.B,C」をそれぞれ評価者リストにセットする。続いて、n番目のスケジュールのメンバー16を記憶した評価者リストから、端末100の所有者A(被評価者)の名前を削除する(S94)。イベント参加時の被評価者の評価として、自己評価を取得する場合には、このS94の処理を省略するようにしてもよい。続いて、評価者決定処理を終了し、図3に示す被評価者端末処理に戻る。
以上詳述したように、CPU110は、第1の評価者決定処理を実行する。第1の評価者決定処理を実行して評価者を決定した場合には、スケジュールに基づき評価者を適切、かつ容易に決定することができ、評価者を決定するのに要する手間を省くことができる。またスケジュールを確認することにより、被評価者は、評価対象期間をイベントに参加している期間とする評価を誰から付与されるのかを予め知ることができるという利点があり、評価者は、誰の評価をしなければならないかを予め知ることができるという利点がある。また、最終評価者にとっては、被評価者に対する評価を誰が付与するのかをスケジュールを確認することにより予め知ることができるという利点がある。
次に、被評価者が参加するイベントの会場にいる人を、無線信号を用いて特定して評価者を決定する場合に実行される評価者決定処理を第2の評価者決定処理として、図12〜図14を参照して説明する。図12は、図3の被評価者端末処理において実行される評価者決定処理の流れを示すフローチャートである。また図13は、イベントの会場にいる人を特定するための無線信号に含まれる情報を例示する表であり、図14は、評価者が所有する端末100から被評価者が所有する端末100に対して送信された無線信号に含まれる情報を例示する表である。
第2の評価者決定処理では、被評価者が所有する端末100からイベントの会場にいる人を特定するための無線信号を発信する。そして、所有者の端末100に周囲検索時間内に返信を送信した端末100の所有者を被評価者が参加するイベントの会場にいる人として特定する。したがって、厳密には、イベントの会場の範囲は、端末100から発信される無線信号が届く範囲によって規定される。
図12に示すように、第2の評価者決定処理ではまず、無線信号に含ませる情報をセットする処理として、図13のテーブル60に示すように、データの概要(用件)を示すデータタイプに「評価者依頼通知」をセットし、送信先アドレスに「ブロードキャスト」をセットし、通知依頼者名に自端末の所有者名Aをセットし、それぞれRAM130に記憶する(S102,S104,S106)。続いて、タイマーをスタートさせ(S108)、S102,S104及びS106において設定した情報(評価者名通知依頼情報)を含む無線信号を送信する(S110)。送信された無線信号を受信した他の端末100では、図26及び図29を参照して後述するように、その端末100の所有者が無線信号を受信できる範囲にいたことを示すデータを、無線信号を送信した端末100に返信するようにしている。
ここで例えば、図14のテーブル70に示すような情報を含むデータを新たに受信した場合には(S112:Yes)、受信したデータに含まれる送信アドレスがAを所有者とする端末100のアドレス(自端末アドレス)であり(S114:Yes)、受信したデータに含まれるデータタイプが、評価者名通知である(S116:Yes)。よって、受信したデータに含まれる評価者名が、評価者リストに未登録か否かを判断する(S118)。この処理は、評価者を評価者リストに重複して登録することを回避するための処理である。評価者リストには、図3のS32において「なし」がセットされ、後述するS120において随時追加される。受信したデータに含まれる評価者名Bが評価者リストに未登録である場合には(S118:Yes)、続いて、評価者名に受信したデータに含まれる評価者名Bを追加して、RAM130に記憶する(S120)。
一方、S112において新たにデータを受信していない場合(S112:No)、S112において受信したデータに含まれる送信アドレスが自端末アドレスではない場合(S114:No)、若しくはデータタイプが評価者名通知ではない場合(116:No)、又は受信したデータに含まれる評価者名が評価者リストに既に登録されている場合には(S118:No)、続いて、S122の処理を実行する。S122では、S108においてタイマーをスタートさせてから、周囲検索時間が経過しているか否かを判断する(S122)。この周囲検索時間は適宜設定可能であり、本実施形態では、図3のS32において設定した1分間である。タイマーをスタートさせてから、周囲検索時間を経過していない場合には(S122:No)、続いて、S112に戻り処理を繰り返す。一方、タイマーをスタートさせてから、周囲検索時間を経過した場合には(S122:Yes)、続いて、評価者決定処理を終了し、図3に示す被評価者端末処理に戻る。
以上詳述したように、CPU110は、第2の評価者決定処理を実行する。第2の評価決定処理を実行して評価者を決定した場合には、実際に被評価者が参加するイベントに参加した人を評価者とすることができ、評価者を適切、かつ自動的に決定することができる。このため、例えば、イベントに参加しなかった人を評価者として決定したり、イベントに参加した人が評価者として決定されなかったりするという不都合が生じることを回避することができる。
次に、図3のS38において実行される評価依頼内容決定処理について、図15〜図22を参照して説明する。本実施形態では評価依頼内容決定処理として、前述の3種類のいずれかを設定可能となっている。いずれの方法が設定されているかは、別途実行されるプログラムにより設定され、EEPROM140に記憶されているフラグに基づき決定する。まず、スケジュールに基づき決定した評価依頼契機に対応する評価依頼の内容を、予め定められたリストの中からCPU110が自動選択する場合に実行される評価依頼内容決定処理を第1の評価依頼内容決定処理として、図15〜図17を参照して説明する。図15は、図3の被評価者端末処理において実行される評価依頼内容決定処理の流れを示すフローチャートであり、また、図16は、図15の評価依頼内容決定処理において実行される評価依頼契機検索処理の流れを示すフローチャートである。また図17は、評価状況種別及び評価依頼契機毎に定められた評価依頼内容を例示する表である。尚、第1の評価依頼内容決定処理において参照されるスケジュールは、前述した図4のテーブル10である。
本実施形態の第1の評価依頼内容決定処理では、被評価者が参加するイベントが登録されているスケジュールを参照して、評価依頼契機及びスケジュール情報の種別に応じて評価依頼内容を決定する。そこで図15に示すように、まず、評価依頼準備完了フラグに0をセットし、RAM130に記憶する(S130)。続いて、評価依頼契機を設定するための評価依頼契機検索処理を実行する(S132)。この評価依頼契機検索処理について、図16及び図4を参照して説明する。
評価依頼契機検索処理では、図16に示すように、まず、スケジュール番号nに1をセットし、RAM130に記憶する(S152)。続いて、評価依頼契機に「なし」をセットし、RAM130に記憶する(S154)。続いて、図4のテーブル10に示すスケジュールを参照し、図6のS62,図9のS74又は図10のS88において設定した評価日時が、n番目のスケジュール情報の終了日時か否かを判断する(S156)。評価日時が2007年3月3日8時45分であり、スケジュール番号nが1である場合には、評価日時は1番目のスケジュール情報18の終了日時2007年3月3日12時0分ではなく(S156:No)、開始日時2007年3月3日9時0分から終了日時2007年3月3日12時0分までの範囲でもない(S158:No)。よって、図4のテーブル10を参照し、n+1番目のスケジュール情報があるか否かを判断する(S160)。テーブル10には、2番目のスケジュール情報が記憶されているので(S160:Yes)、続いて、nを1増加(インクリメント)して、RAM130に記憶する(S162)。続いて、S156に戻り処理を繰り返す。
S162においてnが8になった場合、評価日時は、8番目のスケジュール情報19の日時17の終了時刻2007年3月4日18時0分ではなく(S156:No)、開始日時2007年3月4日17時0分から終了日時2007年3月4日18時0分までの範囲でもない(S158:No)。そして、8番目のスケジュール情報19は最後のスケジュール情報であるため(S160:No)、続いて、評価依頼契機検索処理を終了し、図15に示す評価依頼内容決定処理に戻る。
一方、S156において評価日時が2007年3月3日9時0分である場合、評価日時は1番目(n=1)のスケジュール情報18の終了日時2007年3月3日12時0分ではないが(S156:No)、開始日時2007年3月3日9時0分から終了日時2007年3月3日12時0分までの範囲である(S158:Yes)。この場合は、評価依頼契機に「開始」をセットし、RAM130に記憶する(S166)。続いて、図4のテーブル10に示すスケジュールを参照し、評価状況種別に1番目のスケジュール情報18の種別15「会議」をセットし、RAM130に記憶する(S168)。続いて、評価状況内容に、1番目のスケジュール情報18の内容14「特許アイディア出し」をセットし、RAM130に記憶する(S170)。続いて、図15に示す評価依頼内容決定処理に戻る。
S156において、評価日時が2007年3月3日12時0分である場合、評価日時は1番目(n=1)のスケジュール情報18の終了日時2007年3月3日12時0分である(S156:Yes)。この場合には、評価依頼契機に「終了」をセットし、RAM130に記憶する(S164)。続いて、前述のS168及びS170と同様の処理を実行し、図15に示す評価依頼内容決定処理に戻る。
引き続き図15を参照して、評価依頼内容決定処理について説明する。S132に続いて、RAM130を参照して、評価依頼契機に開始又は終了がセットされているか否かを判断する(S134)。評価依頼契機が開始又は終了である場合は(S134:Yes)、続いて、図17に示す評価依頼内容テーブル80及びRAM130を参照して、図16のS164又はS166において設定した評価依頼契機が、図16のS168において設定した評価状況種別に対応する評価依頼契機として評価依頼内容テーブル80に登録されているか否かを判断する(S136)。
評価依頼内容テーブル80は、評価状況種別81,評価依頼契機82,評価依頼内容83及び評価者の入力の有無84を含み、ROM120又はEEPROM140に記憶されている。評価依頼契機検索処理において設定した評価依頼契機が「終了」、評価状況種別が「会議」である場合には、評価依頼内容テーブル80に評価依頼内容情報86が登録されているので(S136:Yes)、続いて、評価依頼内容と評価者の入力の有無とを決定する(S138)。具体的には、評価依頼契機が「終了」及び評価状況種別が「会議」である場合、評価依頼内容テーブル80を参照して、評価依頼内容情報86に対応する評価依頼内容83と評価者の入力の有無84とに決定する。続いて、評価依頼内容にS138において決定した評価依頼内容をセットし、評価者の入力の有無にS138において決定した評価者の入力の有無をセットし、それぞれRAM130に記憶する(S140,S142)。続いて、評価依頼準備完了フラグに1をセットし、RAM130に記憶する(S144)。続いて、評価依頼内容決定処理を終了し、図3の被評価者端末処理に戻る。このように、S144において評価者依頼準備完了フラグに1がセットされた場合には、図3の被評価者端末処理において、評価依頼送信処理が実行される(S40:Yes,S42)。
一方、S134において、評価依頼契機に開始又は終了がセットされていない場合(S134:No)、又は図16のS164又はS166において設定した評価依頼契機が、図16のS168において設定した評価状況種別に対応する評価依頼契機として評価依頼内容テーブル80に登録されていない場合には(S134:Yes,S136:No)、S138〜S144の処理を行わず、図3の被評価者端末処理に戻る。この場合、評価依頼準備完了フラグには0がセットされているので、図3の被評価者端末処理において、評価依頼送信処理が実行されず、S32に戻り処理を繰り返す(S40:No)。
以上詳述したように、CPU110は、第1の評価依頼内容決定処理を実行する。第1の評価依頼内容決定処理を実行して評価依頼内容を決定した場合には、被評価者が参加するイベントが登録されているスケジュールと、評価日時とにより決定した評価依頼契機及びスケジュール情報の種別に応じて評価依頼内容を自動的に決定する。このため、評価依頼内容を決定するための手間を省くことができる。また、評価状況種別及び評価依頼契機に応じた、適切な評価依頼内容を設定することができる。尚、第1の評価依頼内容決定処理における評価依頼内容テーブル80の内容は適宜設定することができ、本実施形態の場合に限定されない。
次に、評価依頼内容を予めROM120等に記憶されているリストの中から、端末100の所有者が選択して決定する場合に実行される評価依頼内容決定処理を第2の評価依頼内容決定処理として、図18〜図20を参照して説明する。図18は、図3の被評価者端末処理において実行される評価依頼内容決定処理の流れを示すフローチャートであり、図19は、評価依頼内容の候補を評価状況種別毎に記憶した表である。図20は、評価依頼内容決定処理において出力装置160に表示される画面の一例を示す説明図である。
本実施形態の第2の評価依頼内容決定処理では、図19のテーブル400に記憶されている文章403を、表示項目401毎に端末100の出力装置160に表示させ、所有者に表示されたリストから所望の内容を選択させるようにしている。このテーブル400は、ROM120又はEEPROM140に記憶されている。
図18に示すように、第2の評価依頼内容決定処理ではまず、テーブル400を参照し、評価状況種別の選択を求める文章を、出力装置160に表示する(S182)。この処理により、例えば、データ405の文章403が、画面500の表示欄501に表示される。続いて、所有者が入力装置150を操作して選択した評価状況種別502を評価状況種別にセットし、RAM130に記憶する(S184)。続いて、RAM130及びテーブル400を参照して、S184において設定された評価状況種別に応じた評価状況内容の選択を求める文章を出力装置160に表示する(S186)。S184において選択された評価状況種別が「会議」である場合には、評価状況種別402が「会議」であるデータ406の文章403が、表示欄503に表示される。続いて、所有者が入力装置150を操作して選択した評価状況内容504を評価状況内容にセットし、RAM130に記憶する(S188)。同様に、RAM130及びテーブル400を参照して、S184において選択された評価状況種別に応じた評価内容の選択を求める文章を出力装置160に表示する(S190)。S184において設定された評価状況種別が「会議」である場合には、評価状況種別402が「会議」であるデータ407の文章403が、表示欄505に表示される。続いて、所有者が入力装置150を操作して選択した評価内容506を評価内容にセットし、RAM130に記憶する(S192)。
続いて、RAM130及びテーブル400を参照し、S192において設定された評価内容に対応する評価者の入力の有無を、評価者の入力の有無にセットし、RAM130に記憶する(S194)。図19に示すように、評価者の入力が必要な評価内容については、対応する数字が評価者の入力有404に記憶されている。したがって、この評価者の入力有404に記憶されている数字に対応する評価内容が設定された場合には、評価者の入力の有無に「あり」をセットし、評価者の入力有404に記憶されていない数字に対応する評価内容が設定された場合には、評価者の入力の有無に「なし」をセットする。続いて、評価依頼準備完了フラグに1をセットし、RAM130に記憶する(S196)。続いて、評価依頼内容決定処理を終了し、図3の被評価者端末処理に戻る。
以上詳述したように、CPU110は、第2の評価依頼内容決定処理を実行する。第2の評価依頼内容決定処理を実行して評価依頼内容を決定した場合には、被評価者は、予めROM120等に記憶されているリストの中から、所望の評価依頼内容を容易な操作により選択することができる。尚、第2の評価依頼内容決定処理において参照するテーブル400の内容は適宜設定することができ、本実施形態の場合に限定されない。
次に、評価依頼内容を端末100の所有者が任意に決定する場合に実行される評価依頼内容決定処理を第3の評価依頼内容決定処理として、図21及び図22を参照して説明する。図21は、図3の被評価者端末処理において実行される評価依頼内容決定処理の流れを示すフローチャートであり、図22は、評価依頼内容決定処理において出力装置160に表示される画面の一例を説明するための説明図である。
本実施形態の第3の評価依頼内容決定処理では、決定すべき項目を示す文章を、図22の画面510に示すように、随時出力装置160の画面に表示させ、端末100の所有者に評価依頼の内容を入力することを促すようにしている。出力装置160に表示させる文章は、ROM120又はEEPROM140に記憶されている。
図21に示すように、第3の評価依頼内容決定処理ではまず、評価状況種別の入力を求める文章を出力装置160に表示する(S202)。この処理において、例えば、文章「評価状況の種別を入力してください。」を画面510の表示欄511に表示する。続いて、所有者が入力装置150を操作して入力した評価状況種別512(例えば、「会議」)を評価状況種別にセットし、RAM130に記憶する(S204)。続いて、評価状況内容の入力を求める文章を出力装置160に表示する(S206)。この処理において、例えば、文章「評価状況の内容を記入してください。」を表示欄513に表示する。続いて、所有者が入力装置150を操作して入力した評価状況内容514(例えば、「プロジェクト方針検討会」)を、評価状況内容にセットし、RAM130に記憶する(S208)。続いて、評価内容の入力を求める文章を出力装置160に表示する(S210)。この処理において、例えば、文章「依頼する評価の内容を入力してください。」を表示欄515に表示する。続いて、所有者が入力装置150を操作して入力した評価内容516(例えば、「私の本日の会議での頑張り具合を評価して下さい。(1:普通 2:まあまあ頑張った 3:結構頑張った 4:かなり頑張った 5:極めて頑張った)」)を、評価内容にセットし、RAM130に記憶する(S212)。
続いて、評価者の入力の有無の入力を求める文章を出力装置160に表示する(S214)。この処理において、例えば、文章「評価者の入力の有無を入力してください。」を表示欄517に表示する。続いて、所有者が入力装置150を操作して入力した評価者の入力の有無518(例えば、「あり」)を、評価者の入力の有無にセットし、RAM130に記憶する(S216)。続いて、評価依頼準備完了フラグに1をセットし、RAM130に記憶した後(S218)、図3の被評価者端末処理に戻る。
以上詳述したように、CPU110は、第3の評価依頼内容決定処理を実行する。第3の評価依頼内容決定処理を実行して評価依頼内容を決定した場合には、被評価者は、評価状況内容、評価状況種別等を考慮し、被評価者が評価してもらいたい事項を評価依頼内容として自由に設定することができる。尚、第1〜第3の評価依頼内容決定処理において決定される評価依頼には、少なくとも評価対象期間、被評価者及び評価を依頼することを示す事項が含まれていればよく、その他の項目については適宜変更可能である。
次に、図3に示す被評価者端末処理のS42において実行される評価依頼送信処理について図23〜図25を参照して説明する。図23は、図3に示す被評価者端末処理において実行される評価依頼送信処理の流れを示すフローチャートであり、図24は、評価依頼送信処理において設定される情報を例示する表である。図25は、端末100のアドレスの一覧を記憶した表である。
図23に示すように評価依頼送信処理では、図24のテーブル410に示すような評価依頼送信用の情報を順次セットする。まず、データタイプに「評価依頼」をセットし、RAM130に記憶する(S222)。続いて、RAM130に記憶されている評価者リストと、図25に示すアドレステーブル420とを参照して、送信アドレスに、評価者が所有する端末100のアドレス(例えば、端末所有者Bのアドレス「10.123.179.12」)をセットし、RAM130に記憶する(S224)。アドレステーブル420は、EEPROM140に記憶されている。続いて、RAM130を参照して、評価者名に、評価者リスト中のすべての端末所有者名をセットし、評価依頼者名に自端末の所有者名Aをセットし、それぞれRAM130に記憶する(S226,S228)。続いて、RAM130を参照して、評価日時に、図3の被評価者端末処理において実行されるS34において設定された評価日時をセットし、RAM130に記憶する(S230)。同様に、評価状況種別、評価状況内容、評価内容及び評価者の入力の有無に図3の被評価者端末処理において実行されるS38において設定された値をセットし、それぞれRAM130に記憶する(S232,S234,S236,S238)。続いて、S222〜S238において値を設定したテーブル410の情報を含む無線信号をI/F170を開始して送信し(S240)、図3の被評価者端末処理に戻る。
以上詳述したように、CPU110は、端末100が本発明の「評価依頼装置」として機能した場合の処理に相当する被評価者端末処理を実行する。尚、図11の評価者決定処理のS92において、図4のテーブル10に示す被評価者が参加するイベントと、そのイベントに参加する人とが登録されたスケジュールを参照して、その被評価者が参加するイベントに参加する人を評価者として決定する、図1に示すCPU110は、本発明の評価者決定手段として機能する。また、図12に示す評価者決定処理において、前記被評価者が参加するイベントの会場にいる人を、無線信号を用いて特定し、評価者として決定する(S120)、図1に示すCPU110は、本発明の評価者決定手段として機能する。
また図3の被評価者端末処理において、被評価者が参加するイベントが登録されたスケジュールに基づき決定されたタイミングで、評価依頼を送信するための処理を開始させ(S34)、被評価者がイベントに参加した期間を評価対象期間として、被評価者に対して評価を付与することを依頼する評価依頼を、評価者決定手段により決定された評価者が保持する端末100に送信する(S42)、図1に示すCPU110及びI/F170は、本発明の評価依頼送信手段として機能する。評価者が所有する端末100に評価依頼を送信するタイミングを指定する、図1に示す入力装置150は、本発明のタイミング指定手段に相当する。また図3の被評価者端末処理において、入力装置150により指定されたタイミング又はそのタイミングから所定時間経過時に評価依頼を送信するための処理を開始させ(S34)、被評価者がイベントに参加した期間を評価対象期間として、被評価者に対して評価を付与することを依頼する評価依頼を、評価者決定手段により決定された評価者が保持する端末100に送信する、図1に示すCPU110及びI/F170は、本発明の評価依頼送信手段として機能する。
次に、図2のメイン処理のS18において起動される評価者端末処理を、図26〜図37を参照して説明する。具体例として、所有者Bの端末において評価者端末処理が実行される場合について説明する。図26は、図2のメイン処理において起動される評価者端末処理の流れを示すフローチャートである。尚、以下の説明では、説明を簡単にするために評価者端末処理に用いる変数名は、前述の被評価者端末処理に用いた変数名と同様としているが、両処理においてそれらの変数は明確に区別されるようになっている。
図26に示すように、まず、初期化処理を実行する(S302)。この処理において、評価状況種別、評価状況内容、評価内容、評価結果、評価コメントに「なし」をセットし、それぞれRAM130に記憶する。続いて、端末100が受信したデータ又は、端末100の所有者Bによる指示に基づき、被評価者に対する評価を付与する処理を開始するか否かを判断する評価開始判断処理を実行する(S304)。この評価開始判断処理の詳細は、図27〜図29を参照して後述する。続いて、イベントに参加している期間を評価対象期間とする被評価者に評価を付与する評価処理を実行する(S306)。この評価処理の詳細については、図30〜図34を参照して後述する。続いて、RAM130を参照して、評価が完了しているか否かを示す評価完了フラグに1がセットされているか否かを判断する(S308)。
図30を参照して後述するように、評価処理(S306)において、評価が完了した場合に、この評価完了フラグに評価が完了していることを示す1をセットするようにしている。したがって、評価完了フラグに評価が完了していないことを示す0がセットされている場合には(S308:NO)、評価を送信するための処理を実行せずに、S302に戻り処理を繰り返す。評価完了フラグに1がセットされている場合には(S308:Yes)、続いて、S306において被評価者に対して付与した評価を、評価記憶装置200に送信する、評価結果送信処理を実行する(S310)。この評価結果送信処理の詳細は、図35〜図37を参照して後述する。続いて、S302に戻り処理を繰り返す。
以上のように、CPU110は、評価者端末処理のメイン処理を実行する。続いて、図26の評価者端末処理のS304において実行される、評価開始判断処理について図27〜図29を参照して説明する。図27は、図26の評価者端末処理において実行される評価開始判断処理の流れを示すフローチャートであり、図28は、出力装置160に表示された評価依頼例を説明するための説明図である。図29は、図27の評価開始判断処理において実行される評価者名通知処理の流れを示すフローチャートである。
本実施形態の端末100では、被評価者の端末100から送信された評価依頼に応じて評価を付与する場合(依頼評価)と、被評価者の端末100から評価依頼が送信されていないが、自発的に被評価者に対して評価を付与する場合(自発評価)との2種類の評価付与方法を実行できる。したがって、評価を開始するか否かを判断する評価開始判断処理においては、被評価者から評価依頼が送信されたか否か、及び端末100の所有者により自発的に被評価者に対して評価を付与することを指示する評価開始コマンドが入力されたか否かを検出する。
図27に示すように、評価開始判断処理ではまず、端末100が新たにデータを受信したか否かを判断する(S320)。新たにデータを受信していない場合には(S320:No)、端末100の所有者Bが入力装置150を操作して、評価開始コマンドを入力したか否かを判断する(S322)。この処理は、被評価者の端末100から評価依頼が送信されていない場合であっても、端末100の所有者が自発的に被評価者に対して評価を付与することを受け入れるための処理である。評価開始コマンドが入力されていない場合には(S322:No)、続いて、S320に戻り処理を繰り返す。一方、評価開始コマンドが入力された場合には(S322:Yes)、続いて、評価付与方法を示す評価理由に、自発的に被評価者に対して評価を付与する場合であることを示す「自発」をセットし、RAM130に記憶する(S324)。続いて、図26の評価者端末処理に戻る。
一方、S320において、図24のテーブル410に示す情報を含むデータを受信した場合には(S320:Yes)、受信したデータに含まれる送信アドレスには、Bが所有する端末100のアドレスが含まれ(S326:Yes)、データタイプは評価依頼である(S328:Yes)。よって、S320において受信したデータをRAM130に記憶する(S334)。続いて、図28の画面430のように、S320において受信したデータに基づき、評価対象、評価状況(評価状況種別、日時、評価状況内容)、評価内容を、Bが所有する端末100の出力装置160に表示させる(S336)。続いて、RAM130を参照して、評価者の入力の有無に「あり」がセットされているか否かを判断する(S338)。評価者の入力の有無に「なし」がセットされている場合には(S338:No)、S320において受信したデータに対応して、被評価者に評価を付与することなく、S320に戻り処理を繰り返す。この処理は、図17の評価依頼内容情報85に対応する評価依頼内容83が含まれている場合等、評価者が被評価者に評価を付与する必要のない評価依頼を受信した場合の処理である。一方、評価者の入力の有無に「あり」がセットされている場合には(S338:Yes)、続いて、被評価者の端末100から送信された評価依頼に応じて評価を付与する場合であることを示す「依頼」を評価理由にセットして、RAM130に記憶する(S340)。続いて、図26の評価者端末処理に戻る。
一方、S320において、図13のテーブル60に示す情報を含むデータを受信した場合には(S320:Yes)、受信したデータに含まれる送信アドレスはブロードキャストであるが(S326:Yes)、データタイプは評価依頼ではなく(S328:No)、評価者名依頼通知である(S330:Yes)。よって、自端末の所有者の名前を評価者名として、S320において受信したデータを送信した端末100に送信するための評価者名通処理を実行する(S332)。この評価者名通処理について図29のフローチャート及び図14のテーブル70を参照して説明する。
図29に示す評価者名通知処理では、図14のテーブル70に示すように、データタイプに評価者名通知をセットし、送信先アドレスに評価者名通知依頼者Aが所有する端末100のアドレスをセットし、評価者名に自端末の所有者名Bをセットし、それぞれRAM130に記憶する(S352,S354,S356)。続いて、テーブル70の情報を含むデータ(無線信号)をAが所有する端末100に送信する(S358)。続いて、図27の評価開始判断処理のS320に戻り、処理を繰り返す。図12を参照して前述のように、S358において送信したデータが、Aが所有する端末100において受信された場合には、Bが評価者リストに登録される(S120)。
引き続き、図27を参照して評価開始判断処理について説明する。S320において、新たにデータを受信したが(S320:Yes)、そのデータに含まれる送信アドレスがBが所有する端末100のアドレスでもなく、ブロードキャストでもない場合(S326:No)又は、データタイプが評価依頼でも評価者名通知依頼でもない場合には(S328:No,S330:No)、続いて、S320に戻り処理を繰り返す。
以上詳述したように、CPU110は評価開始判断処理を実行する。次に、図26に示す評価者端末処理のS306において実行される、評価処理について図30〜図34を参照して説明する。図30は、図26に示す評価者端末処理において実行される評価処理の流れを示すフローチャートであり、図31は、図30の評価処理において実行される依頼評価処理の流れを示すフローチャートである。また、図32は、依頼評価処理において出力装置160に表示される画面を例示する説明図である。また図33は、図30の評価処理において実行される自発評価処理の流れを示すフローチャートであり、図34は、自発評価処理において出力装置160に表示される画面を例示する説明図である。
図30に示すように、評価処理ではまず、評価完了フラグに0をセットし、RAM130に記憶する(S362)。続いて、RAM130に記憶されている評価理由が依頼である場合には(S364:Yes)、被評価者の端末100から送信された評価依頼に応じて評価を付与する依頼評価処理を実行する(S368)。この依頼評価処理について、図31及び図32を参照して説明する。図31に示すように、依頼評価処理ではまず、評価結果の入力を求める文章を出力装置160に表示させる(S382)。この処理において、例えば、図32の画面450のように文章451が表示される。この文章は、図27のS336において表示された文章と同様の文章であってもよいし、異なる文章であってもよい。また、S336における表示形式とは異なる表示形式で表示されるようにしてもよい。続いて、評価結果に端末100の所有者が入力装置150を操作して評価結果記入欄452に入力した評価結果「5」をセットし、RAM130に記憶する(S384)。続いて、図30の評価処理に戻る。
引き続き、図30を参照して評価処理について説明する。S364において、RAM130に記憶されている評価理由が「自発」である場合には(S364:No,S366:Yes)、続いて、被評価者の端末100から評価依頼が送信されていないが、所有者Bが自発的に被評価者に対して評価を付与する自発評価処理を実行する(S370)。この自発評価処理を図33及び図34を参照して説明する。尚、本実施形態では、説明を簡単にするために自発評価処理が実行されるのは、被評価者が参加したイベントが終了した時から所定時間内(例えば、1時間以内)であることを前提とする。そして、自発評価を開始した現在日時と、入力された評価状況内容とにより、評価対象期間が推定されることとする。
図33に示すように、まず、評価日時に現在日時をセットし、RAM130に記憶する(S392)。この処理は、イベント開催日を特定するための処理である。続いて、被評価者の名前の入力を求める文章を出力装置160に表示させる(S394)。この処理において、例えば、画面600の表示欄601に文章「被評価者の名前を入力して下さい。」を表示する。続いて、所有者Bが入力装置150を操作して入力した被評価者名602を、被評価者名にセットし、RAM130に記憶する(S396)。同様に、評価状況内容の入力を求める文章(例えば、「評価状況の内容を入力して下さい。」)を表示欄603に表示させる(S398)。続いて、所有者Bが入力装置150を操作して入力した評価状況内容604を、評価状況内容にセットし、RAM130に記憶する(S400)。この処理は、S392において設定した評価日時と、S400において設定した評価状況内容とにより、評価対象期間が推定するための処理である。続いて、評価内容の入力を求める文章(例えば、「評価コメントを入力して下さい。」)を表示欄605に表示させる(S402)。続いて、所有者Bが入力装置150を操作して入力した評価内容606を、評価内容にセットし、RAM130に記憶する(S404)。続いて、図30の評価処理に戻る。
引き続き、図30を参照して評価処理について説明する。S368又はS370に続いて、評価完了フラグに1をセットし、RAM130に記憶した後(S372)、図26の評価者端末処理に戻る。この場合、図26の評価者端末処理では、評価完了フラグは図30のS372において1にセットされているので(S308:Yes)、評価結果送信処理が実行される。
一方、S364において、RAM130に記憶されている評価理由が依頼でも自発でもない場合(S364:No,S366:No)は、被評価者に評価を付与する処理を行わず、図26の評価者端末処理に戻る。この場合、図26の評価者端末処理では、評価完了フラグは図30のS362においてセットされた0のままであるので(S308:No)、評価結果送信処理は行わない。
以上詳述したように、CPU110は評価処理を実行する。本実施形態の評価処理では、依頼評価の場合、評価者は受信した評価依頼により指定された評価内容に従って評価を付与すればよいので、簡単な操作により評価を付与することができる。また、評価依頼により指定された形式で評価を付与することができるので、評価を付与する書式を統一することができる。このため、書式が統一されていない場合に比べ、イベント単位で付与された評価を参照したり、集計等の編集を加えたりする場合の、利便性を向上させることができる。
一方、自発評価の場合には、評価依頼を受信していない場合でも、被評価者に対して評価を付与することができるので、自発評価を受け入れない場合に比べ、多様な評価が得られる。また、被評価者が、評価依頼を送信し忘れた場合等であっても、被評価者にイベント単位で評価を付与することができる。また、端末100の出力装置160に表示された文章に従い自発評価を付与することにより、指定された形式で評価を付与することができるので、自発評価を付与する場合にも評価を付与する書式を統一することができる。尚、自発評価を実行する場合には、例えば、被評価者端末処理において実行される評価依頼開始判断処理と同様な処理により、自発評価を開始するタイミングを検出するようにしてもよい。この場合には、自発評価を適切なタイミングで開始させることができる。また例えば、被評価者が参加するイベントが登録されたスケジュールを参照し自発評価の評価対象期間を指定させるようにしてもよい。この場合には、評価の対象となったイベントを確実に特定することができる。
次に、図26に示す評価者端末処理のS310において実行される、評価結果送信処理について図35〜図37を参照して説明する。図35は、図26に示す評価者端末処理において実行される評価結果送信処理の流れを示すフローチャートであり、図36及び図37は、図35の評価結果送信処理において設定されるデータを例示する表である。図35に示すように、評価結果送信処理ではまず、データタイプに「評価結果」をセットし、RAM130に記憶する(S412)。続いて、EEPROM140を参照して、送信先アドレスに、評価記憶装置200のアドレスをセットして、RAM130に記憶する(S414)。続いて、評価者名、被評価者名、評価日時、評価状況内容、評価状況種別、評価内容、評価結果、評価コメントにRAM130に記憶されている値をそれぞれセットし、RAM130に記憶する(S416,S418,S420,S422,S424,S426,S428,S430)。評価付与方法が依頼評価の場合には、S412〜S430の処理により、例えば、図37のテーブル460に示すように、各データがセットされRAM130に記憶される。一方、評価付与方法が自発評価の場合には、S412〜S430の処理により、例えば、図38のテーブル470に示すように、各データがセットされRAM130に記憶される。続いて、S412〜S430において設定した情報を含むデータを評価記憶装置200に送信する(S432)。続いて、図26の評価者端末処理に戻る。
以上詳述したように、CPU110は評価者端末処理を実行する。尚、図27のS320において評価依頼装置から送信された評価依頼を受信したときに(S320:Yes,S326:Yes,S328:Yes)、図31のS382において出力装置160に表示された、被評価者と評価対象期間を指定した評価依頼に対応する評価を入力する、図1に示す入力装置150は、本発明の評価入力手段に相当する。また、端末100の所有者が入力装置150を操作して入力した評価を評価記憶装置200に送信する、図1のCPU110及びI/F170は、本発明の評価送信手段に相当する。尚、S432では、必要に応じて被評価者が所有する端末100等にS412〜S430において設定した情報を含むデータを送信するようにしてもよい。
次に、評価記憶装置200において実行されるメイン処理について図38及び図39を参照して説明する。図38は、評価記憶装置200のメイン処理の流れを示すフローチャートである。図39は、評価記憶装置200に被評価者毎に記憶されている評価を例示する表である。尚、図38のフローチャートに示す各処理を実行させるプログラムは、ROM220に記憶されており、図1に示すCPU210が実行する。また、処理を実行するために必要な各種情報は、ROM220又はハードディスク装置270に記憶されているものとする。
図38に示すように、評価記憶装置200において実行されるメイン処理ではまず、新たにデータを受信したか否かを判断する(S502)。新たにデータを受信していない場合には(S502:No)、新たにデータを受信するまで待機する。一方、新たに図36のテーブル460に示す情報を含むデータを受信した場合には(S502:Yes)、受信したデータに含まれる送信先は評価記憶装置200のアドレス(自端末アドレス)であり(S504:Yes)、データタイプが「評価結果」である(S506:Yes)。よって、S502において受信したデータに含まれる、被評価者名、評価者名、評価状況、評価内容、評価結果、評価コメントを、それぞれ図39に示す被評価者毎の評価情報テーブル480に記憶する(S508)。この評価情報テーブル480はハードディスク装置270に記憶されている。続いて、S502戻り処理を繰り返す。
一方、S502においてデータを受信したが、受信したデータに含まれる送信アドレスが自端末アドレスではない場合(S504:No)又は、受信したデータに含まれる送信アドレスは自端末アドレスではあるが(S504:Yes)、データタイプが「評価結果」ではない場合(S506:No)は、S502戻り処理を繰り返す。
以上詳述したように、CPU210はメイン処理を実行する。評価記憶装置200に記憶された評価は、最終評価者等の要求に応じて開示されるようになっている。この評価の利用方法は適宜定めることができる。尚、端末100において被評価者に付与された評価を記憶する、図1に示す評価記憶装置200は本発明の評価記憶装置に相当する。
以上詳述した人材評価支援システム1によれば、被評価者が所有する端末100において、被評価者が参加するイベントに参加する人を評価者として決定し(S36)、評価依頼装置は所定のタイミングで評価者が保持する評価装置に評価依頼を送信する(S42)。そして、評価依頼を受け取った評価者に被評価者がイベントに参加している期間を評価対象期間として、被評価者に対して評価を付与してもらうようにしている。
評価者を決定する方法としては、前述のように2種類の方法のいずれかを選択可能であるため、スケジュール種別等に応じて、適切な方法により評価者を決定することができる。被評価者が参加するイベントの会場にいる人を、無線信号を用いて評価者を決定する場合には、実際にイベントに参加した人を評価者とすることができ、評価者を適切、かつ容易に決定することができる。また、スケジュールに基づき、被評価者が参加するイベントに参加する人を評価者として決定する場合には、評価者を適切、かつ自動的に決定することができる。
また、本実施形態では、評価依頼を送信するタイミングを、評価依頼開始判断処理において検出するようにしている。本実施形態では評価依頼を送信するタイミングは、前述のように3種類の方法のいずれかを選択可能であるため、スケジュール種別等に応じて、適切な方法により評価依頼を送信するタイミングを設定することができる。図5に示すように、被評価者が参加するイベントが登録されたスケジュールに基づき、評価依頼を送信するタイミングを定めた場合には、評価者が保持する評価装置に評価依頼を適切なタイミングで自動的に送信することができる。また、指定されたタイミングで評価者が保持する評価装置に評価依頼を送信するようにした場合には、評価が必要なときにのみに評価依頼を評価者に送信させることができる。また、指定されたタイミングから所定時間経過時に評価者が保持する評価装置に評価依頼を送信するようにした場合には、所定時間を適切に設定することにより評価依頼を送信するタイミングを調整することができる。
被評価者にイベント単位で付与された評価は、評価者が所有する端末100から評価記憶装置200に送信され、評価者毎に記憶される。このように、上記人材評価支援システム1では、図3の被評価者端末処理、図26の評価者端末処理、及び図38の評価記憶装置メイン処理を実行させ、イベント単位で評価を付与するための各種処理の自動化を図っている。
このため、数週間〜1年程度の比較的長い最終評価対象期間として被評価者に最終評価を付与する場合であっても、評価記憶装置に記憶されているイベント単位で付与された評価情報テーブル480を参照することができる。これにより、従来のように、思い出しやすい最近のふるまいや、印象的なふるまい等、偏ったふるまいに基づき評価を付与してしまう虞を回避することができる。また企業等の組織において最終評価者が被評価者と常に行動を共にすることができない場合においても、評価情報テーブル480のようにイベント単位で付与された評価を参照することにより、最終評価者が行動を共にしなかった際の被評価者のふるまいを把握することが可能である。
したがって、人材評価支援システム1によれば、評価記憶装置200に記憶されているイベント単位で付与された評価を参照することにより、最終評価者は最終評価対象期間における被評価者のふるまいを総合的に勘案して、最終評価を的確に付与することができる。
尚、本発明は、以上詳述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加えてもよい。例えば、次の(1)〜(9)に示す変形を適宜加えるようにしてもよい。
(1)上記実施形態の人材評価支援システム1では、端末100が本発明の評価依頼装置及び評価装置としての機能を有していたが、これに限定されない。例えば、評価依頼装置用の端末と、評価装置用の端末とに分けるようにしてもよい。また、最終評価者が所有する端末100に評価記憶装置としての機能を持たせるようにしてもよい。この場合、最終評価者は、被評価者のイベント単位の評価を参照することができ、被評価者のふるまいを随時的確に把握することができる。
(2)上記実施形態では、端末100において図3に示す被評価者端末処理を実行させる場合、評価依頼開始判断処理として、第1〜第3の評価依頼開始判断処理のいずれかの処理を行うようにしていたがこれに限定されない。例えば、いずれか1つの評価依頼開始判断処理のみが実行されるようにしてもよいし、任意の2つの評価依頼開始判断処理のいずれかを実行させるようにしてもよい。同様に、評価者決定処理として、第1及び第2の評価者決定処理のいずれかの処理を行うようにしていたがこれに限定されない。また評価依頼内容決定処理として、第1〜第3の評価依頼内容決定処理のいずれかの処理を行うようにしていたがこれに限定されない。尚、選択可能な評価依頼開始判断処理、評価者決定処理、評価依頼内容決定処理を限定した場合には、不要になった処理を適宜省略するようにすればよい。
(3)上記実施形態では、被評価者が所有する端末100において、図3に示す評価依頼を送信するための被評価者端末処理を実行するようにしていたが、これに限定されない。評価依頼装置は、被評価者、評価者、評価対象期間、評価依頼の内容、及びその評価依頼の内容を送信する所定のタイミングを決定し、評価依頼を評価装置に送信できる装置であればよく、例えば、次の(3−1)〜(3−3)のいずれかのようにしてもよい。
(3−1)最終評価者が所有する端末において、被評価者を指定して、図3に示す被評価者端末処理と同様の処理を実行させるようにしてもよい。この場合には、評価者の決定方法や、評価依頼内容の設定方法を、最終評価者が決定することができる。
(3−2)最終評価者が所有する端末において、図3に示す被評価者端末処理と同様の処理を実行させる場合、例えば、被評価者が参加するイベントに最終評価者が参加できない場合を処理開始タイミングとして検出させるようにしてもよい。この場合には、最終評価者が被評価者と常に行動を共にすることができない場合の評価を確実に得ることができるので、イベント単位で付与された評価を参照することにより最終評価対象期間における被評価者のふるまいを総合的に勘案して最終評価を的確に付与することができる。
(3−3)評価記憶装置200に評価依頼装置としての機能を持たせるようにしてもよい。より具体的には、例えば、被評価者が参加するイベントと、そのイベントに参加する人とが登録されたスケジュールに応じて、評価依頼の内容、評価依頼を送信する所定のタイミング及び評価者を、評価依頼装置としての機能を有する評価記憶装置200において全て自動で決定するようにしてもよい。この場合には、全ての処理が自動で実行されるので、評価依頼を送信するための手間が省ける他、評価依頼を送信するのを忘れたり、評価依頼を送信するタイミングを逃してしまったりすることを回避することができる。
(4)上記実施形態では、図3の被評価者端末処理において、評価依頼開始判断処理後に、評価者決定処理、評価依頼内容決定処理を実行するようにしていたが、被評価者端末処理において実行される処理の順序は、適宜変更可能である。例えば、スケジュールに基づき評価者及び評価依頼内容を自動的に決定する場合、評価依頼を送信する所定のタイミングを検出する処理を、評価者を決定する処理及び評価依頼内容を設定する処理の後に行うようにしてもよい。
(5)上記実施形態では、図26の評価者端末処理において、評価依頼を含むデータを受信した直後に評価処理(S306)を実行させるようにしていたが、これに限定されない。例えば、評価者の指示に従い、図27のS320においてEEPROM140に記憶させたデータを(S334)読み出して、評価依頼に対応する評価を付与するようにしてもよい。この場合、評価を付与することを後回しにすることにより、評価することが忘れられてしまう虞がある。これに対して、例えば、評価依頼を受信してから所定期間内(例えば、2日)に評価が付与されなかった場合には、出力装置160に評価者に評価の付与を促す文章を表示するようにすればよい。
(6)上記実施形態では、被評価者が参加するイベントに参加する人を評価者として選定するために、第1又は第2の評価者決定処理を実行させるようにしていたが、これに限定されない。例えば、被評価者に、被評価者が参加するイベントに参加する人の名前を入力させるようにしてもよい。
(7)上記実施形態では、図11に示す評価者決定処理においてスケジュールに基づき評価者を決定する場合、被評価者が参加するイベントに参加する人全てを評価者とするようにしていたが、イベント参加者を所定条件により抽出して、一部のイベント参加者を評価者として決定するようにしてもよい。この所定条件としては、例えば、ランダム抽出や、端末100の所有者毎に付与されたID順、役職の高い順、最終評価者が付与した評価が高い順等所定の条件に基づき所定数を抽出する方法が挙げられる。また、被評価者が参加するイベントに参加する人を、出力装置160に表示させ、それらの人の中から評価者として決定する人を、端末100の所有者に指定させるようにしてもよい。同様に、上記実施形態では、図12に示す評価者決定処理において無線信号を用いて、被評価者が参加するイベントの会場にいる人を特定し、特定された人全てを評価者とするようにしていたが、特定された人の一部を評価者とするようにしてもよい。
(8)上記実施形態では、図12に示す評価者決定処理において無線信号を用いて、被評価者が参加するイベントの会場にいる人を特定する場合、無線信号を発信する装置は、被評価者が所有する端末100でなくてもよいし、イベント参加者が所有する、イベント会場にいたことを示す無線信号を送信するための装置は、端末100でなくてもよい。例えば、図12に示すような処理を実行する専用の装置をイベント会場に設けるようにしてもよい。また、評価装置及び評価依頼装置としての機能を有しない端末が、図14のテーブル70に示すような情報を含み、イベント会場にいたことを示す無線信号を送信するようにしてもよい。
(9)上記実施形態では、図5に示す第1の評価依頼開始判断処理において、スケジュール情報に基づき検出した処理開始タイミングの候補の内、図7の評価依頼契機テーブル20に登録されているイベントが開催される場合のみ、処理開始タイミングを設定するようにしていたが、これに限定されない。例えば、スケジュール情報に基づき検出した処理開始タイミングの候補を全て、処理開始タイミングとして設定するようにしてもよい。また例えば、図5に示す第1の評価依頼開始判断処理において、スケジュール情報に基づき検出した処理開始タイミングの候補を出力装置160に表示し、処理開始タイミングの候補を処理開始タイミングとして設定するか否かを、端末100の所有者に選択させるようにしてもよい。この場合には、端末100の所有者は処理開始タイミングを設定するか否かのみを指定すればよく、簡単な操作によりイベント単位の評価が必要な場合のみ評価依頼を送信するための処理を実行させることができる。
(10)上記実施形態では、図9に示す第2の評価依頼開始判断処理、及び図10に示す第2の評価依頼開始判断処理において、評価依頼開始コマンドが入力された時を基準として処理開始タイミングを定めていたが、これに限定されない。例えば、次の(10−1)又は(10−2)のようにしてもよい。
(10−1)評価依頼開始コマンドにより、処理開始タイミングを設定する日時を指定するようにしてもよい。この場合例えば、第2の評価依頼開始判断処理では、現在日時が指定された日時となった場合に、評価日時に現在時刻をセットするようにすればよい。この場合、評価依頼開始コマンドが入力された日時に関わらず、処理開始タイミングが設定される日時を特定することができるので、特定日時に処理開始タイミングを設定する際の手間を軽減することができる。
(10−2)評価依頼開始コマンドにより、処理開始タイミングを設定する条件を指定し、その条件を満たした場合に、処理開始タイミングを設定するようにしてもよい。例えば、スケジュールに基づき、被評価者が参加するイベントに最終評価者が参加できないと判断される条件を満たした場合に、処理開始タイミングを設定するようにしてもよい。この場合には、所定の条件を満たし、イベント単位で評価を付与することが必要な時にのみ、処理開始タイミングを設定することができる。
(11)上記実施形態では、被評価者端末処理において作成される評価依頼に評価依頼内容が含まれ、評価依頼送信処理において評価依頼内容を評価者が所有する端末100に送信するようにしていたが、これに限定されない。例えば、評価依頼内容を評価記憶装置200に記憶させておき、評価者が所有する端末100には、評価記憶装置200に記憶されている評価依頼内容にアクセスして評価を付与することを促す文章を送付するようにしてもよい。
1 人材評価支援システム
100 端末
110 CPU
120 ROM
130 RAM
140 EEPROM
150 入力装置
170 I/F
180 計時装置
200 評価記憶装置
210 CPU
220 ROM
230 RAM
260 I/F
270 ハードディスク装置
100 端末
110 CPU
120 ROM
130 RAM
140 EEPROM
150 入力装置
170 I/F
180 計時装置
200 評価記憶装置
210 CPU
220 ROM
230 RAM
260 I/F
270 ハードディスク装置
Claims (5)
- 被評価者に対して評価を付与することを評価者に依頼する評価依頼装置と、被評価者に対して評価を付与する評価装置と、当該評価装置において被評価者に付与された評価を記憶する評価記憶装置とを備えた人材評価支援システムであって、
前記評価依頼装置は、
被評価者が参加するイベントに参加する人を評価者として決定する評価者決定手段と、
前記被評価者が前記イベントに参加した期間を評価対象期間として、前記被評価者に対して評価を付与することを依頼する評価依頼を、前記評価者決定手段により決定された評価者が保持する前記評価装置に、所定のタイミングで送信する評価依頼送信手段と
を備え、
前記評価装置は、
前記評価依頼装置から送信された前記評価依頼を受信したときに、前記評価対象期間における前記被評価者に対する評価を入力する評価入力手段と、
前記評価入力手段により入力された前記評価を前記評価記憶装置に送信する評価送信手段と
を備えることを特徴とする人材評価支援システム。 - 前記評価者決定手段は、前記被評価者が参加するイベントと、そのイベントに参加する人とが登録されたスケジュールを参照して、その被評価者が参加するイベントに参加する人を前記評価者として決定することを特徴とする請求項1に記載の人材評価支援システム。
- 前記評価者決定手段は、前記被評価者が参加するイベントの会場にいる人を、無線信号を用いて特定し、前記評価者として決定することを特徴とする請求項1又は2に記載の人材評価支援システム。
- 前記所定のタイミングは、前記被評価者が参加するイベントが登録されたスケジュールに基づき決定されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の人材評価支援システム。
- 前記評価依頼装置は、前記所定のタイミングを指定するタイミング指定手段を備え、
前記所定のタイミングは、前記タイミング指定手段により指定されたタイミング及びそのタイミングから所定時間経過時の少なくともいずれかであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の人材評価支援システム。
Priority Applications (2)
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Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007151339A JP2008305136A (ja) | 2007-06-07 | 2007-06-07 | 人材評価支援システム |
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Family Applications (1)
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JP2006155342A (ja) * | 2004-11-30 | 2006-06-15 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 人事評価装置、人事評価方法、プログラム及びその記録媒体 |
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-
2007
- 2007-06-07 JP JP2007151339A patent/JP2008305136A/ja active Pending
-
2008
- 2008-03-28 WO PCT/JP2008/056081 patent/WO2008149594A1/ja active Application Filing
Also Published As
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